JP2006287784A - 非可逆回路素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低背化及び小型化を損なうことなく、全てのポートに対して広帯域化を図ることができる非可逆回路素子を提供する。
【解決手段】 互いに絶縁された状態で交差する3つの中心導体と、3つの中心導体に近接して設けられた磁性体と、3つの中心導体の一端に共通に接続されたグランド導体とを備えた非可逆回路素子であって、同相励振の見かけ上のインダクタが得られるように3つの中心導体を非対称に構成すると共にグランド導体と接地との間に同相励振の固有値を調整するキャパシタを設け、これらインダクタ及びキャパシタにより同相励振のみに作用する直列共振回路を構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロ波帯域等で用いられる無線機器、例えば、携帯電話機のごとき移動体無線機器等に使用される集積型の非可逆回路素子に関する。
近年の移動体通信機器の小型化に伴い、これら通信機器に使用されるアイソレータ、サーキュレータ等の非可逆回路素子の小型化、低挿入損失化への要求がますます強くなってきている。
特許文献1には、3本の中心導体の交差により形成される3組の交差角度のうちの1組の交差角度を残りの2組の交差角度と異なる値とすることにより、挿入損失(インサーションロス)を低減化した非可逆回路素子が開示されている。
特許文献2には、磁性体を平面が長方形となる角板で構成し、この磁性体に3つの中心導体を交差させて配置すると共にその1つの中心導体を長方形の短辺と平行に配置することにより、インサーションロスを低減化した非可逆回路素子が開示されている。
特許文献3には、中心導体の一端に共通に接続されたグランド導体とグランド(接地)との間に同相励振固有値のみを調整する容量を設けることにより、温度特性の改善を行う非可逆回路素子が開示されている。
特許第3106392号公報 特開2001−94311号公報 特開平11−234003号公報
特許文献1に開示されている技術によれば、1組の公差角度を120度より大きくすることにより、これに対応する中心導体間(ポート間)のインサーションロスを低減できるが、残りの2組の公差角度のうちの少なくとも1組は公差角度が120度以下となり、その組に対応する中心導体間(ポート間)のインサーションロスは逆に増大してしまう。
また、特許文献2に開示されている技術によれば、長方形の短辺と平行に配置した中心導体よりも他の2つの中心導体が長くなるため、これら他の2つの中心導体のポート間のインサーションロスを低減できる。しかしながら、短辺と平行に配置した中心導体と他の中心導体間のポート間のインサーションロスは逆に増大してしまう。
さらに、特許文献3に開示されている技術によれば、同相励振にキャパシタを付加し、これを調整することによって温度特性を改善できる。しかしながら、この特許文献3には、広帯域化を行うには、インダクタンスを付加しなければならないので部品点数を増大させ小型化の要求に対して反するから実現が困難であると記載されている。
一般に、アイソレータを広帯域化するには、(1)入出力ポートにLCの並列共振回路を接続するか、(2)同相励振時のリアクティブエネルギを増大させれば良いことが知られている。(1)の方法は、LCによる部品点数が増大するので、小型化に逆行してしまう。また、(2)の方法は、磁気回転子のグランド導体の中心軸と接地との間にLCの直列共振回路を接続しなければならない。しかしながら、チップ部品等によりこの直列共振回路を構成すると、その部品の厚さだけ製品の高さが増大するから低背化及び小型化に逆行し、また、直流磁界用の下部ヨークと磁気回転子との距離がその分大きくなってしまうから良好な磁気回路を構成できなくなる。
従って本発明の目的は、低背化及び小型化を損なうことなく、全てのポートに対して広帯域化を図ることができる非可逆回路素子を提供することにある。
本発明によれば、互いに絶縁された状態で交差する3つの中心導体と、3つの中心導体に近接して設けられた磁性体と、3つの中心導体の一端に共通に接続されたグランド導体とを備えた非可逆回路素子であって、同相励振に見かけ上のインダクタが得られるように3つの中心導体を非対称に構成すると共にグランド導体と接地との間に同相励振の固有値を調整するキャパシタを設け、これらインダクタ及びキャパシタにより同相励振のみに作用する直列共振回路を構成することによりすべてのポートに対して広帯域化を図った非可逆回路素子が提供される。
磁気回転子の3つの中心導体を非対称に構成することによって同相励振の見かけ上のインダクタを得、一方、磁気回転子のグランド導体と接地との間に同相励振の固有値を調整するキャパシタを設け、これらインダクタ及びキャパシタにより同相励振のみに作用するLC直列共振回路を構成している。部品の追加を行うことなくLC直列共振回路を構成しているので、低背化と小型化とを維持した状態で、全てのポートに対して容易に広帯域化を図ることができる。
3つの中心導体のうちの少なくとも2つの中心導体の実効的な長さが互いに異ならせることにより、3つの中心導体を非対称に構成することが好ましい。
3つの中心導体によって構成される3組の交差部のうちの少なくとも2組の交差部の実質的な交差角度を互いに異ならせることにより、3つの中心導体を非対称に構成することが好ましい。
3つの中心導体のうちの少なくとも2つの中心導体の実効的な横幅を互いに異ならせることにより、3つの中心導体を非対称に構成することも好ましい。
3つの中心導体が、前記磁性体上に折り重ねて配置したストリップ線であることが好ましい。
3つの中心導体のうちの少なくとも1つの中心導体が、2本のストリップ線からなるか、1本のストリップ線からなることが好ましい。
本発明によれば、部品の追加を行うことなく同相励振のLC直列共振回路を構成しているので、低背化と小型化とを維持した状態で、全てのポートに対して容易に広帯域化を図ることができる。
図1は本発明の一実施形態として、アイソレータ全体の構成を概略的に示す分解斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の集中定数型アイソレータは、例えばスズ(Sn)/銅(Cu)めっきした鉄などの軟磁性金属による下部磁気ヨーク11で底面及び2つの側面が構成された例えば液晶ポリマ等の樹脂による樹脂ケース10と、樹脂ケース10の鉄などの軟磁性金属による底面上に載置される例えばポリイミド等の樹脂による樹脂シート12と、終端抵抗等に用いられる抵抗チップ13と、所要の整合用キャパシタンスを与えるキャパシタ基板14と、樹脂シート12上に載置されており、磁性体コア及び中心導体によって組立てられた磁気回転子15と、これらを押さえて保持するための例えば液晶ポリマ等の樹脂による押さえ部材16と、例えばイットリウム・鉄・ガーネット(YIG)等の磁性材料による上部磁性体17と、磁性体コアの厚み方向に印加する直流磁界を発生するための例えばフェライトマグネット等による永久磁石18と、例えばSn/Cuめっきした鉄などの軟磁性金属による上部磁気ヨークを兼用するカバー部材19とを備えている。
樹脂シート12は、樹脂ケース10の底面を構成する下部磁気ヨーク11に対して、後述するグランド導体を電気的に絶縁しており、この下部磁気ヨーク11、グランド導体及び樹脂シート12により、同相励振の固有値を調整するキャパシタCsが形成される。即ち、キャパシタCsが磁気回転子15のグランド導体と接地との間に形成されている。樹脂シート12の代わりに他の誘電体材料によるシートを用いても良いことは明らかである。
図2は図1の磁気回転子15の部分を拡大して示す平面図であり、図3はそのIII−III線断面図である。
これらの図から明らかのように、磁気回転子15は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア20と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による互いに平行な2本のストリップ線21、22及び23と、これらストリップ線21、22及び23を互いに絶縁させる薄い絶縁シート24とから主として構成されている。
2本のストリップ線21、22及び23の一端はポート25、26及び27に連結されており、他端は磁性体コア20の裏面側に位置する共通のグランド導体28に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線21、22及び23と、ポート25、26及び27と、グランド導体28とが一体的に形成されている。
互いに平行な2本のストリップ線21、22及び23からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、本実施形態では120度となっており、互いに等角度であるが、ストリップ線21による中心導体は磁性体コア20の短辺と平行に配置されており、従って、ストリップ線21による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)は、ストリップ線22及び23による他の中心導体の実効的な長さより短くなっている。この実効的な長さの相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。
本実施形態のアイソレータでは、このインダクタLsと前述したキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
図4は3つの中心導体が対称性を有する従来の集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から分かるように、ストリップ線41、42及び43による3つの中心導体間の角度が互いに等角度の120度となっており、さらに、ストリップ線41による中心導体が磁性体コア40の長辺と平行に配置されているのでストリップ線41、42及び43による中心導体の実効的な長さが互いに等しくなっている。従って、この磁気回転子は3回対称性を有している。
図5は図4に示した従来の対称性を有するアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図であり、図6は本実施形態のアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。なお、これらの図における横軸の印加磁場の単位はOeであり、周知のように、1(Oe)は79.5775(A/m)である。
また、図7は図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと基本的に同じ構成を有するサーキュレータの等価回路図であり、図8は特許文献3に開示されている技術のごとく同相励振にキャパシタCsを付加したサーキュレータの等価回路図であり、図9は本実施形態のアイソレータと基本的に同じ構成を有するサーキュレータの等価回路図である。
図5及び図6を比較して分かるように、本実施形態のように磁気回転子の対称性を崩すことにより、同相励振の固有インダクタンスを増大させることが可能となって同相励振のインダクタLsを得ることができ、これと同相励振に付加したキャパシタCsとによってLC直列共振回路を得ることができる。即ち、図7〜図9に示すように、本実施形態の構成によれば、LC部品を追加することなく、磁気回転子のグランド導体と接地との間にキャパシタCs及びインダクタLsによるLC直列共振回路が挿入されたアイソレータを得ることができる。このLC直列共振回路の共振周波数をアイソレータ全体としての共振周波数に等しくした時に最も帯域が広くなるが、両者がかなり離れていた場合にも、ある程度の広帯域化を図ることが可能である。このLC直列共振回路は、同相励振にのみ作用するので、全てのポートに対して広帯域化を図ることができる。
図10は図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと本実施形態のアイソレータとの周波数に対する入力側電圧定在波比(VSWR)の特性図であり、図11は図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと本実施形態のアイソレータとの周波数に対するインサーションロスの特性図であり、図12は図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと本実施形態のアイソレータとの周波数に対するアイソレーションの特性図である。
図10〜図12から分かるように、本実施形態のアイソレータによれば、VSWR特性、従って反射特性、インサーションロス特性、及びアイソレーション特性のいずれにおいても、従来の対称性を有するアイソレータに比して広帯域化が図られる。
さらに、本実施形態のアイソレータは、同相励振のインダクタンスを操作しているので動作磁界を下げることができるから磁気回転子のインダクタンス成分を向上させることができ、低背化及び整合キャパシタの小型化が可能となる。もちろん、チップ部品等を付加するのではなく、単に対称性を崩すのみで同相励振インダクタを得ているため、LC直列共振回路を形成しつつ低背化及び小型化を損なうことは全くない。
図13は本発明の他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す断面図である。本実施形態における磁気回転子の部分の平面形状は図4の従来の集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図に示すごとくである。
図13及び図4から分かるように、本実施形態における磁気回転子は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア130と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による2本のストリップ線131、132及び133と、これらストリップ線131、132及び133を互いに絶縁させる比較的厚い絶縁シート134とから主として構成されている。
2本のストリップ線131、132及び133の一端は図4に示したものと同様のポートにそれぞれ連結されており、他端は磁性体コア130の裏面側に位置する共通のグランド導体138に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線131、132及び133と、ポートと、グランド導体138とが一体的に形成されている。
互いに平行な2本のストリップ線131、132及び133からなる3つの中心導体の実質的な交差角度が互いに等角度の120度となっており、さらに、ストリップ線131による中心導体が磁性体コア130の長辺と平行に配置されているのでストリップ線131、132及び133による中心導体の実効的な長さが互いに等しくなっている。しかしながら、本実施形態では、図13と図3とを比較すれば明らかなように、絶縁シート134の厚さが図3に示す絶縁シート24の厚さよりかなり厚くなっており、従って、ストリップ線131による中心導体及び磁性体コア130間の距離と、ストリップ線133による中心導体及び磁性体コア130間の距離とがかなり相違している。この中心導体の高さの相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様である。なお、この図13の実施形態における絶縁シートの形態と、図2、図15及び図17〜図23のいずれかに示すストリップ線の形態とを組み合わせても良いことは明らかである。
図14は本実施形態のアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。なお、この図における横軸の印加磁場の単位はOeであり、周知のように、1(Oe)は79.5775(A/m)である。
図5及び図14を比較して分かるように、本実施形態のように磁気回転子の対称性を崩すことにより、同相励振の固有インダクタンスを増大させることが可能となって同相励振のインダクタLsを得ることができ、これと同相励振に付加したキャパシタCsとによってLC直列共振回路を得ることができる。このLC直列共振回路の共振周波数をアイソレータ全体としての共振周波数に等しくした時に最も帯域が広くなるが、両者がかなり離れていた場合にも、ある程度の広帯域化を図ることが可能である。このLC直列共振回路は、特に、同相励振にのみ付加されるので、全てのポートに対して広帯域化を図ることができる。
さらに、本実施形態のアイソレータは、同相励振のインダクタンスを操作しているので動作磁界を下げることができるから磁気回転子のインダクタンス成分を向上させることができ、低背化及び整合キャパシタの小型化が可能となる。もちろん、チップ部品等を付加するのではなく、単に対称性を崩すのみで同相励振インダクタを得ているため、LC直列共振回路を形成しつつ低背化及び小型化を損なうことは全くない。
図15は本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア150と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による2本のストリップ線151、152及び153と、これらストリップ線151、152及び153を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
2本のストリップ線151、152及び153の一端はポート155、156及び157に連結されており、他端は磁性体コア150の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線151、152及び153と、ポート155、156及び157と、グランド導体とが一体的に形成されている。
2本のストリップ線151による中心導体は磁性体コア150の長辺と平行に配置されており、他の2本のストリップ線152及び153による中心導体は、磁性体コア150の長辺及び短辺に対して斜めに配置されている。従って、ストリップ線151による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、他のストリップ線152及び153による中心導体の実効的な長さとは互いにほぼ等しくなっている。一方、2本のストリップ線151は互いに平行であるが、他のストリップ線152及び153は、それらの2本の間が平行とはなっていない。従って、2本のストリップ線151、152及び153からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。この中心導体の実質的な交差角度の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様である。
図16は本実施形態のアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。なお、この図における横軸の印加磁場の単位はOeであり、周知のように、1(Oe)は79.5775(A/m)である。
図5及び図16を比較して分かるように、本実施形態のように磁気回転子の対称性を崩すことにより、同相励振の固有インダクタンスを増大させることが可能となって同相励振のインダクタLsを得ることができ、これと同相励振に付加したキャパシタCsとによってLC直列共振回路を得ることができる。このLC直列共振回路の共振周波数をアイソレータ全体としての共振周波数に等しくした時に最も帯域が広くなるが、両者がかなり離れていた場合にも、ある程度の広帯域化を図ることが可能である。このLC直列共振回路は、特に、同相励振にのみ付加されるので、全てのポートに対して広帯域化を図ることができる。
さらに、本実施形態のアイソレータは、同相励振のインダクタンスを操作しているので動作磁界を下げることができるから磁気回転子のインダクタンス成分を向上させることができ、低背化及び整合キャパシタの小型化が可能となる。もちろん、チップ部品等を付加するのではなく、単に対称性を崩すのみで同相励振インダクタを得ているため、LC直列共振回路を形成しつつ低背化及び小型化を損なうことは全くない。
図17は本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、正方形の平面形状を有する立方体形状の例えばYIGによる磁性体コア170と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による2本のストリップ線171、172及び173と、これらストリップ線171、172及び173を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
2本のストリップ線171、172及び173の一端はポート175、176及び177に連結されており、他端は磁性体コア170の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線171、172及び173と、ポート175、176及び177と、グランド導体とが一体的に形成されている。
2本のストリップ線171による中心導体はその一部のみが磁性体コア170の一辺と平行に配置されており、2本のストリップ線172及び173による他の中心導体は、磁性体コア170のいずれの辺に対しても斜めに配置されている。従って、ストリップ線171による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、他のストリップ線172及び173による中心導体の実効的な長さとが互いに相違している。さらに、2本のストリップ線171はその一部のみが互いに平行である他の部分は平行とはなっておらず、他のストリップ線172及び173は、全体に渡って2本の間が平行とはなっていない。従って、2本のストリップ線171、172及び173からなる3つの中心導体の実質的な交差角度も互いに等角度とはなっていない。この中心導体の実効的な長さの相違及び実質的な交差角度の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
図18は本発明のまたさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、正方形の平面形状を有する立方体形状の例えばYIGによる磁性体コア180と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による2本のストリップ線181、182及び183と、これらストリップ線181、182及び183を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
2本のストリップ線181、182及び183の一端はポート185、186及び187に連結されており、他端は磁性体コア180の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線181、182及び183と、ポート185、186及び187と、グランド導体とが一体的に形成されている。
2本のストリップ線181による中心導体は磁性体コア180の一辺と平行に配置されており、2本のストリップ線182及び183による他の中心導体は、磁性体コア180の他の一辺に対して一部が平行に残りの部分が斜めに配置されている。従って、ストリップ線181による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、他のストリップ線182及び183による中心導体の実効的な長さとは互いにほぼ等しくなっている。一方、2本のストリップ線181は互いに平行であるが、他のストリップ線182及び183は、他の一辺に非平行な部分においてそれらの2本の間が平行とはなっていない。従って、2本のストリップ線181、182及び183からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。この中心導体の実質的な交差角度の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
図19は本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、正方形の平面形状を有する立方体形状の例えばYIGによる磁性体コア190と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による1本のストリップ線191並びに2本のストリップ線192及び193と、これらストリップ線191、192及び193を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
1本のストリップ線191並びに2本のストリップ線192及び193一端はポート195、196及び197に連結されており、他端は磁性体コア190の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線191、192及び193と、ポート195、196及び197と、グランド導体とが一体的に形成されている。
1本のストリップ線191による中心導体は磁性体コア190の一辺と平行に配置されており、2本のストリップ線192及び193による他の中心導体は、磁性体コア190の他の一辺に対して一部が平行に残りの部分が斜めに配置されている。従って、ストリップ線191による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、ストリップ線192及び193による他の中心導体の実効的な長さとは互いにほぼ等しくなっている。一方、ストリップ線192及び193は、他の一辺に非平行な部分においてそれらの2本の間が平行とはなっていない。従って、ストリップ線191、192及び193からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。さらに、1本のストリップ線191による中心導体の実効的な幅と、2本ストリップ線192及び193による他の中心導体の実効的な幅も互いに相違している。この中心導体の実質的な交差角度の相違及び中心導体の実効的な幅の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
図20は本発明のまたさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア200と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による1本のストリップ線201並びに2本のストリップ線202及び203と、これらストリップ線201、202及び203を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
1本のストリップ線201並びに2本のストリップ線202及び203一端はポート205、206及び207に連結されており、他端は磁性体コア200の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線201、202及び203と、ポート205、206及び207と、グランド導体とが一体的に形成されている。
1本のストリップ線201による中心導体は磁性体コア200の短辺と平行に配置されており、2本のストリップ線202及び203による他の中心導体は、磁性体コア200の長辺に対して一部が平行に残りの部分が斜めに配置されている。従って、ストリップ線201による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、ストリップ線202及び203による他の中心導体の実効的な長さとは互いに相違している。一方、ストリップ線202及び203は、長辺に非平行な部分においてそれらの2本の間が平行とはなっていない。従って、ストリップ線201、202及び203からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。さらに、1本のストリップ線201による中心導体の実効的な幅と、2本ストリップ線202及び203による他の中心導体の実効的な幅も互いに相違している。この中心導体の実効的な長さの相違、実質的な交差角度の相違及び中心導体の実効的な幅の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
図21は本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア210と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による1本のストリップ線211、212及び213と、これらストリップ線211、212及び213を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
1本のストリップ線211、212及び213一端はポート215、216及び217に連結されており、他端は磁性体コア210の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線211、212及び213と、ポート215、216及び217と、グランド導体とが一体的に形成されている。
ストリップ線211による中心導体は磁性体コア210の短辺と平行に配置されており、ストリップ線212及び213による他の中心導体は、磁性体コア210の長辺に対して一部が平行に、残りの部分が斜めに配置されている。従って、ストリップ線211による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、ストリップ線212及び213による他の中心導体の実効的な長さとは互いに相違している。一方、ストリップ線211による中心導体は短辺に平行でありかつストリップ線212及び213による他の中心導体は長辺に平行な部分を有しているから、これらストリップ線211、212及び213からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。この中心導体の実効的な長さの相違及び実質的な交差角度の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
図22は本発明のまたさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア220と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による1本のストリップ線221並びに2本のストリップ線222及び223と、これらストリップ線221、222及び223を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
1本のストリップ線221並びに2本のストリップ線222及び223一端はポート225、226及び227に連結されており、他端は磁性体コア220の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線221、222及び223と、ポート225、226及び227と、グランド導体とが一体的に形成されている。
1本のストリップ線221による中心導体は磁性体コア220の短辺と平行に配置されており、2本のストリップ線222及び223による他の中心導体は、磁性体コア220の長辺に対してその半分が平行に残りの半分が斜めに配置されている。従って、ストリップ線221による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、ストリップ線222及び223による他の中心導体の実効的な長さとは互いに相違している。一方、ストリップ線221による中心導体は短辺に平行でありかつストリップ線222及び223による他の中心導体は長辺に平行な半分を有しているから、これらストリップ線221、222及び223からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。さらに、1本のストリップ線221による中心導体の実効的な幅と、2本ストリップ線222及び223による他の中心導体の実効的な幅も互いに相違している。この中心導体の実効的な長さの相違、実質的な交差角度の相違及び中心導体の実効的な幅の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
図23は本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
同図から明らかのように、本実施形態における磁気回転子は、長方形の平面形状を有する直方体形状の例えばYIGによる磁性体コア230と、その表面に折り重ねられており3つの中心導体を構成する例えばCu等の良導体による1本のストリップ線231、232及び233と、これらストリップ線231、232及び233を互いに絶縁させる薄い絶縁シート(図示なし)とから主として構成されている。
1本のストリップ線231、232及び233一端はポート235、236及び237に連結されており、他端は磁性体コア230の裏面側に位置する共通のグランド導体(図示なし)に連結されている。ただし、本実施形態においては、ストリップ線231、232及び233と、ポート235、236及び237と、グランド導体とが一体的に形成されている。
ストリップ線231による中心導体は磁性体コア230の短辺と平行に配置されており、ストリップ線232及び233による他の中心導体は、磁性体コア230の長辺に対して一部が平行に、残りの部分が斜めに配置されている。従って、ストリップ線231による中心導体の実効的な長さ(磁性体コア表面上の長さ)と、ストリップ線232及び233による他の中心導体の実効的な長さとは互いに相違している。一方、ストリップ線231による中心導体は短辺に平行でありかつストリップ線232及び233による他の中心導体は交差部分において長辺に平行であるから、これらストリップ線231、232及び233からなる3つの中心導体の実質的な交差角度は、互いに等角度とはなっていない。この中心導体の実効的な長さの相違及び実質的な交差角度の相違により、3つの中心導体が非対称となり、同相励振の見かけ上のインダクタLsが得られることとなる。このインダクタLsと図1の実施形態の場合と同様にして得られたキャパシタCsとにより、同相励振のみに作用するLC直列共振回路が構成されている。
本実施形態における、磁気回転子以外の構成は、図1の実施形態の場合と同様であり、さらにその作用効果も図1の実施形態の場合と同様である。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の一実施形態として、アイソレータ全体の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図1の磁気回転子の部分を拡大して示す平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 3つの中心導体が対称性を有する従来の集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 図4に示した従来の対称性を有するアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。 図1の実施形態のアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。 図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと基本的に同じ構成を有するサーキュレータの等価回路図である。 特許文献3に開示されている技術のごとく同相励振にキャパシタCsを付加したサーキュレータの等価回路図である。 図1の実施形態のアイソレータと基本的に同じ構成を有するサーキュレータの等価回路図である。 図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと図1の実施形態のアイソレータとの周波数に対するVSWRの特性図である。 図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと図1の実施形態のアイソレータとの周波数に対するインサーションロスの特性図である。 図4に示した従来の対称性を有するアイソレータと図1の実施形態のアイソレータとの周波数に対するアイソレーションの特性図である。 本発明の他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す断面図である。 図13の実施形態のアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。 本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 図15の実施形態のアイソレータにおける印加磁場と固有インダクタンスとの関係を示す特性図である。 本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 本発明のまたさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 本発明のまたさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 本発明のまたさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。 本発明のさらに他の実施形態として、集中定数型アイソレータにおける磁気回転子の部分を示す平面図である。
符号の説明
10 樹脂ケース
11 下部磁気ヨーク
12 樹脂シート
13 抵抗チップ
14 キャパシタ基板
15 磁気回転子
16 押さえ部材
17 上部磁性体
18 永久磁石
19 カバー部材
20、130、150、170、180、190、200、210、220、230 磁性体コア
21、22、23、41、42、43、131、132、133、151、152、153、171、172、173、181、182、183、191、192、193、201、202、203、211、212、213、221、222、223、231、232、233 ストリップ線
24、134 絶縁シート
25、26、27、155、156、157、175、176、177、185、186、187、195、196、197、205、206、207、215、216、217、225、226、227、235、236、237 ポート
28、138 グランド導体

Claims (7)

  1. 互いに絶縁された状態で交差する3つの中心導体と、該3つの中心導体に近接して設けられた磁性体と、前記3つの中心導体の一端に共通に接続されたグランド導体とを備えた非可逆回路素子であって、同相励振の見かけ上のインダクタが得られるように前記3つの中心導体を非対称に構成すると共に前記グランド導体と接地との間に同相励振の固有値を調整するキャパシタを設け、前記インダクタ及び前記キャパシタにより同相励振のみに作用する直列共振回路を構成したことを特徴とする非可逆回路素子。
  2. 前記3つの中心導体のうちの少なくとも2つの中心導体の実効的な長さが互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載の非可逆回路素子。
  3. 前記3つの中心導体によって構成される3組の交差部のうちの少なくとも2組の交差部の実質的な交差角度が互いに異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の非可逆回路素子。
  4. 前記3つの中心導体のうちの少なくとも2つの中心導体の実効的な横幅が互いに異なっていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の非可逆回路素子。
  5. 前記3つの中心導体が、前記磁性体上に折り重ねて配置したストリップ線であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の非可逆回路素子。
  6. 前記3つの中心導体のうちの少なくとも1つの中心導体が、2本の前記ストリップ線からなることを特徴とする請求項5に記載の非可逆回路素子。
  7. 前記3つの中心導体のうちの少なくとも1つの中心導体が、1本の前記ストリップ線からなることを特徴とする請求項5に記載の非可逆回路素子。
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