JP2006287416A - アドレス情報取得装置、アドレス情報取得方法およびアドレス情報取得プログラム - Google Patents

アドレス情報取得装置、アドレス情報取得方法およびアドレス情報取得プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク上の各装置のアドレス情報を管理する装置への再度の問い合わせで対応するアドレス情報が取得できない場合に、より高い確率で目的の相手先へのアクセスを実現できるアドレス情報取得装置、アドレス情報取得方法およびアドレス情報取得プログラムを得ること。
【解決手段】DNSキャッシュメモリ221には過去の名前解決の結果が格納されており、TTL更新部225は各エントリのTTLを減じていくが、値「0」になったときの削除は行わない。DNSキャッシュ制御部は、名前解決の対象となる装置の名前を受け取ると、DNSキャッシュメモリ221で該当するエントリを検索し、そのTTLが値「0」よりも大きい場合にはそのIPアドレスを名前解決の結果とする。TTLが値「0」以下の場合にはDNSサーバへ問い合わせるが、この問い合わせが失敗した場合にはエントリのIPアドレスを名前解決の結果とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ネームサーバのようにネットワークに配置された各装置のアドレス情報を管理する装置に対して所望の装置のアドレス情報の問い合わせを行うアドレス情報取得装置、アドレス情報取得方法およびアドレス情報取得プログラムに係わり、特に問い合わせの結果得られたアドレス情報を該当する装置に対応付けて自装置内に記憶しておきこれを使用するようにしたアドレス情報取得装置、アドレス情報取得方法およびアドレス情報取得プログラムに関する。
インターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網では、データを送信する場合にはその相手先の装置に割り当てられたIPアドレスを宛先情報として付加するようになっている。IPアドレスはIPv4(version 4)で32ビットのデータ列により構成され、8ビットごとにピリオドで区切った上でそれぞれを10進数で表記する等の表記上の工夫も行われている。また、IPv6(version 6)では、セキュリティ関係を改善する等の目的により128ビットのデータ列に拡張されている。
このようなIPアドレスは数字の羅列であり、通信端末を扱うユーザにとって把握や記憶が難しいという問題がある。そこで、ユーザに分かり易い文字列による識別子を、IPアドレスと併せて各装置に割り当てることが行われている。このような識別子はドメイン名やDNS(Domain Name System)名、あるいは必要なドメイン名やホスト名を一切省略しない場合にはFQDN(Fully Qualified Domain Name)と呼ばれ(以下、これらを名前と総称する。)、属する国名や組織名あるいは提供するサービス内容等に関連付けられて設定されることが多い。この名前は、IPアドレスと同様、インターネットのアドレス資源の管理を行う組織であるICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって各装置にユニークとなるように割り当てが行われている。
各通信端末では、パケットの送信先の名前が指定あるいは入力されると、これを対応するIPアドレスに変換して該当するパケットの宛先として記述するようになっている。これにより、IP網を使用するユーザはIPアドレスの代わりにより親しみ易い識別子である名前によって通信を取り扱うことができる。
しかしながら、IPアドレスはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)による自動割り当てのように、装置に固定となってない場合がある。また、IPアドレスは固定であっても各種の都合により名前が変更される場合もある。このように名前とIPアドレスとの組み合わせに変更が発生すると、これを知らない通信端末との間の通信に支障をきたす恐れがある。
そこで、各装置に割り当てられたIPアドレスと名前との対応付けを管理するためにネームサーバを設置することが従来より提案されている(たとえば特許文献1参照。)。この提案では、ネームサーバは自己の管理下にある各装置のIPアドレスと名前との対応表を持っており、その内容は最新の情報で更新されるようになっている。各通信端末は、通信の新たな相手先が名前で指定されると、この名前に対応するIPアドレスをこのネームサーバに問い合わせる。IPアドレスが返信されると、通信端末ではそのIPアドレスを名前と対応付けて記憶しておき、以降の名前で指示された通信を行う際にはこの記憶されたIPアドレスを使用するようになっている。このように名前に対応するIPアドレスを取得しこれらを対応付けることを名前解決という。また、この情報の記憶には予め継続して保持しておくべき時間としての生存時間が設定されており、この生存時間が経過した情報は削除される。削除された名前について、通信端末は必要に応じて再び問い合わせを行って最新の情報を取得するようになっている。
これにより、各通信端末では通信を行う可能性のある相手先の全てのIPアドレスと名前の対応付けを記憶するといった必要がなくなるとともに、IPアドレスと名前との対応付けに変更があった場合でも前記した生存時間の範囲内でこれに追従できるようになっている。
特開2004−326667号公報(第0019、第0020段落、図1)
ところで、過去に通信を行ったものの対応する生存時間が経過してしまった相手先と通信を行おうとするとき、この従来の提案では前記したように再度ネームサーバに問い合わせを行うようになっている。ところが、ネームサーバのダウンやネットワーク障害等の原因により、再度の問い合わせ時にIPアドレスを取得できない場合がある。すると、該当する目的の相手先にアクセスしようにも、IPアドレスが不明なためにアクセスができないという問題が発生する。
そこで本発明の目的は、ネットワーク上の各装置のアドレス情報を管理する装置への問い合わせで対応するアドレス情報が取得できない場合であっても相手先への通信の可能性を高めるようにしたアドレス情報取得装置、アドレス情報取得方法およびアドレス情報取得プログラムを提供することにある。
本発明では、(イ)通信先の装置を指定する装置指定手段と、(ロ)通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段と、(ハ)装置指定手段によって通信先の装置が指定されたとき、この装置別アドレス情報登録手段を用いてそのアドレス情報を検索するか否かを判別する検索適否判別手段と、(ニ)この検索適否判別手段が検索しないと判別したとき装置指定手段が指定した装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するアドレス情報取得要求手段と、(ホ)このアドレス情報取得要求手段の要求に対応するアドレス情報の取得が失敗したとき、あるいは検索適否判別手段が検索すると判別したとき、装置のアドレス情報を取得するため装置別アドレス情報登録手段を検索するアドレス情報検索手段とをアドレス情報取得装置に具備させる。
すなわち本発明では、アドレス情報取得装置は通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段を備えている。そして、たとえばネットワークに配置されたアドレス情報が不明の装置にパケットを送信するといった目的でいずれかの装置が指定されたとき、この装置別アドレス情報登録手段を用いてそのアドレス情報を検索するか否かの判別を行う。そして、検索しない場合にはその装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するが、対応するアドレス情報の取得が失敗したときには装置別アドレス情報登録手段で検索するようになっている。これにより、外部に対するアドレス情報の取得が失敗したときに過去の判別結果を使用することができ、この間に該当する装置のアドレス情報が変更されていないような場合には、これが結果として適切なアドレス情報として取得されることになる。すなわち、目的の相手先への通信の可能性を高めることが可能となる。
また、本発明では、(イ)通信先の装置を指定する装置指定ステップと、(ロ)通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段に、この装置指定ステップで指定された装置についての登録がされているか否かを判別する登録有無判別ステップと、(ハ)この登録有無判別ステップで登録されていると判別すると、装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するか否かを判別するアドレス情報取得適否判別ステップと、(ニ)このアドレス情報取得適否判別ステップで取得しないと判別すると、装置指定手段が指定した装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するアドレス情報取得要求ステップと、(ホ)このアドレス情報取得要求ステップでの要求に対応するアドレス情報取得が失敗すると、あるいはアドレス情報取得適否判別ステップで取得すると判別すると、装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するアドレス情報取得ステップとをアドレス情報取得方法に具備させる。
すなわち本発明では、たとえばネットワークに配置されたアドレス情報が不明の装置にパケットを送信するといった目的でいずれかの装置が指定されると、通信先の各装置とこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段に、その装置についての登録がされているか否かを判別する。登録されている場合には、次に装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するか否かを判別する。そして、取得しない場合にはその装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するが、対応するアドレス情報の取得が失敗したときには装置別アドレス情報登録手段から取得するようになっている。これにより、外部に対するアドレス情報の取得が失敗したときに過去の判別結果を使用することができ、この間に該当する装置のアドレス情報が変更されていないような場合には、これが結果として適切なアドレス情報として取得されることになる。すなわち、目的の相手先への通信の可能性を高めることが可能となる。
更に、本発明では、通信装置を構成するコンピュータに、(イ)通信先の装置を指定する装置指定処理と、(ロ)通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段に、この装置指定処理で指定された装置についての登録がされているか否かを判別する登録有無判別処理と、(ハ)この登録有無判別処理で登録されていると判別すると、装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するか否かを判別するアドレス情報取得適否判別処理と、(ニ)このアドレス情報取得適否判別処理で取得しないと判別すると、装置指定手段が指定した装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するアドレス情報取得要求処理と、(ホ)このアドレス情報取得要求処理での要求に対応するアドレス情報取得が失敗すると、あるいはアドレス情報取得適否判別処理で取得すると判別すると、装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するアドレス情報取得処理とをアドレス情報取得プログラムにより実行させる。
すなわち本発明では、アドレス情報取得プログラムは、たとえばネットワークに配置されたアドレス情報が不明の装置にパケットを送信するといった目的でいずれかの装置が指定する。そして、通信先の各装置とこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段に、その指定された装置についての登録がされているか否かを判別する。登録されている場合には、次に装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するか否かを判別する。そして、取得しない場合にはその装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するが、対応するアドレス情報の取得が失敗したときには装置別アドレス情報登録手段から取得するようになっている。これにより、外部に対するアドレス情報の取得が失敗したときに過去の判別結果を使用することができ、この間に該当する装置のアドレス情報が変更されていないような場合には、これが結果として適切なアドレス情報として取得されることになる。すなわち、目的の相手先への通信の可能性を高めることが可能となる。また、このようなプログラムをインストールすることで、汎用あるいは既存のルータやパーソナルコンピュータといった通信機能を有する各種装置でもこのような効果を簡単に実現することができる。
以上説明したように本発明によれば、通信先の装置のアドレス情報を取得する際、外部への問い合わせが失敗したときには過去の同じ装置についての判別結果を利用する。すなわち、該当する装置のアドレス情報が変更されていないような場合にはこれが結果的に適切なアドレス情報として取得されるため、目的の相手先への通信の可能性を高めることが可能となる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例によるアドレス情報取得装置としてのルータを用いた通信システムの構成を表わしたものである。この通信システム200では、インターネット201にネームサーバとしてのDNSサーバ202と、ウェブサイトを公開しているウェブサーバ203と、ルータ204が接続されており、ルータ204には更にLAN(Local Area Network)205が接続されている。また、LAN205には通信端末としてのパーソナルコンピュータ207が接続されている。DNSサーバ202はルータ204の最寄りのネームサーバであり、なおかつウェブサーバ203のIPアドレスおよびドメイン名を管理する装置である。ルータ204は、LAN205とインターネット201との間でパケットの転送を双方向に行うようになっているとともに、LAN205側からの名前解決の要求に応じて代理でDNSサーバ202に対する問い合わせを行うDNSプロキシとしての機能を持っている。
図2は、ルータの構成を表わしたものである。ルータ204は、図1のLAN205とインターネット201に接続してそれぞれから送られてきたパケットの転送を行うパケット転送処理部211と、DNSプロキシとしての機能を実現するDNSプロキシ処理部212を備えている。更に、DNSプロキシとしての機能以外にホスト装置としての各種データ処理を行うホスト処理部213を備えている。
DNSプロキシ処理部212は、名前解決された名前と対応するIPアドレスとを対応付けて格納するDNSキャッシュメモリ221を備えている。また、パケット転送処理部211から受け取ったパケットが名前解決に関するものであるときにその解析を行うパケット解析部222と、このパケット解析部222の解析結果に応じてDNSキャッシュメモリ221の書き替えを含む名前解決に関する処理を行うDNSキャッシュ制御部223を備えている。更に、DNSキャッシュ制御部223からの指示に従って名前解決に関するパケットを生成しこれをパケット転送処理部211へと渡すパケット生成部224と、DNSキャッシュメモリ221の各エントリのTTL(Time To Live:生存時間)を更新するTTL更新部225を備えている。パケット解析部222とDNSキャッシュ制御部223は、それぞれホスト処理部213と接続されている。
このルータ204は、図示しないがCPU(中央処理装置)と制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリならびに通信制御部等のハードウェアによって構成されている。すなわち、制御プログラムをCPUが実行することで上記した各機能部が実現するようになっている。
以下、ルータ204のDNSキャッシュメモリ221にはウェブサーバ203についての情報が格納されていない状態で、パーソナルコンピュータ207からウェブサーバ203についての名前解決の要求があった場合を例として説明する。ここで、ウェブサーバ203に割り当てられた名前は「www.hoge1.com」、IPアドレスは「192.168.1.1」となっているものとする。
図1に示したパーソナルコンピュータ207には、名前解決を行う場合の問い合わせ先、すなわちDNSサーバとして、ルータ204のIPアドレスが設定されている。したがって、パーソナルコンピュータ207は問い合わせの対象となる名前を格納してこれに対応するIPアドレスの返信を求めるパケット(以下、名前解決要求パケットという。)を、ルータ204宛てに送信する。
ルータ204のパケット転送処理部211は、各パケットについて図示しないルーティングテーブルを参照してその宛先IPアドレスが示す相手先へと至る経路を判別し、その経路へと送り出すようになっている。たとえば、ルータ204側から送られてきたウェブサーバ203のIPアドレスを宛先とするパケットは、このルーティングテーブルを参照してインターネット201へと送出する。また、自装置のIPアドレスを宛先とするパケットは、DNSプロキシ処理部212へと渡すとともに、DNSプロキシ処理部212から渡されたパケットはその宛先IPアドレスに対応するネットワークへと送出するようになっている。したがって、パーソナルコンピュータ207からLAN205を経由して送られてきた名前解決要求パケットを含む自装置宛てパケットは、DNSプロキシ処理部212へと渡される。DNSプロキシ処理部212では、パケット解析部222がこれを受け取り、パケットの解析を行う。
図3は、パケット解析部のパケット解析処理の流れを表わしたものである。パケット解析部222は、パケット転送処理部211からパケットを受け取ると(ステップS251:Y)、これが名前解決要求パケットか否かを判別する(ステップS252)。名前解決要求パケットである場合には(Y)、その問い合わせの対象として格納された名前と送信元のIPアドレスを抽出してDNSキャッシュ制御部223へ渡し、代理で名前解決を行うことを指示する(ステップS253)。ここでは、ウェブサーバ203の名前「www.hoge1.com」が渡される。そして、再びパケット転送処理部211からのパケットの受け取りを待機する(リターン)。
また、ルータ204のホスト処理部213でも、IPパケットの送信等に伴い、名前を指定してこれに該当するIPアドレスを問い合わせることが必要となる場合がある。このような要求は、ルータ204内部で発生した名前解決要求のイベントとして同様に指定された名前と共にDNSキャッシュ制御部223へと送られる。
図4は、DNSキャッシュ制御部の名前解決処理の流れを表わしたものである。DNSキャッシュ制御部223は、ホスト処理部213からこのようなイベントを受け取ったり、図3のステップS253に対応してパケット解析部222から名前を受け取る等して名前解決の実行を指示されると(ステップS271:Y)、該当する名前がDNSキャッシュメモリ221にエントリされているか否かを判別する(ステップS272)。
図5は、ウェブサーバについての名前解決が行われる前のDNSキャッシュメモリの内容を表わしたものである。DNSキャッシュメモリ221には既に名前解決が行われた各装置の名前291に対応付けて、IPアドレス292と、キャッシュとして残すべき残り時間を秒単位で表わすTTL293とが格納されている。TTL293の値は、図2に示したTTL更新部225によって逐次更新されて時間の経過と共に減少するようになっており、TTL293の初期値は問い合わせを行った相手先であるDNSサーバ202により設定されるようになっている。TTL更新部225によるTTL293の更新処理については後に説明する。ここでは、前記したようにまだウェブサーバ203の名前「www.hoge1.com」はエントリされていない。
図4に戻って説明を続ける。ウェブサーバ203の名前はDNSキャッシュメモリ221にまだエントリされていないため(ステップS272:N)、DNSキャッシュ制御部223はパケット生成部224にその名前とDNSサーバのIPアドレスとを渡し、DNSサーバ202に対する名前解決要求パケットの生成と送信を指示する(ステップS273)。
図6は、パケット生成部のパケット生成処理の流れを表わしたものである。パケット生成部224は、図4のステップS273に対応して名前解決要求パケットの送信が指示されると(ステップS311:Y)、受け取ったDNSサーバ202のIPアドレスを宛先として該当する名前を格納した名前解決要求パケットを生成してパケット転送処理部211へ渡す(ステップS312)。そして、再びDNSキャッシュ制御部223からの指示を待機する(リターン)。パケット転送処理部211は、前記したようにこのパケットをインターネット201へと送出し、その結果として名前解決要求パケットはDNSサーバ202へと到達する。
DNSサーバ202は、図示しないが自己の管理下にある各装置のIPアドレスと名前との対応表を持っている。そして、名前解決要求パケットを受け取ると、名前が格納されている場合にはこれを対応表で検索し、名前解決要求パケットに対する応答として対応するIPアドレスを格納したパケット(以下、名前解決応答パケットという。)を生成し、返信するようになっている。また、この名前解決応答パケットにはそのIPアドレスをその問い合わせ元の装置に初期値として設定すべきTTLが付加されている。ここでは、ウェブサーバ203のIPアドレス「192.168.1.1」が格納されるとともに、その宛先はルータ204のIPアドレスとなっている。したがって、ルータ204では、この名前解決応答パケットは自装置宛てであることからパケット転送処理部211を経てパケット解析部222へと渡される。また、DNSサーバ202は、この名前解決応答パケットにTTLを付加するようになっており、ここでは1日の時間長さに相当する「86,400秒」を付加するものとする。これは、1日周期でその名前解決応答パケットにより作成されるエントリを更新すべきであることを通知するものである。また、該当するIPアドレスが特定できない場合には、名前解決が失敗した旨を通知する名前解決失敗情報を格納した名前解決応答パケットを生成してこれを返信するようになっている。
なお、DNSサーバ202は、各装置に割り当てられる名前のTLD(Top Level Domain)を管理するルートサーバのIPアドレスを記憶しており、問い合わせがあった名前についての情報を持っていない場合、まずこのルートサーバに対して問い合わせを行う。そして、次に問い合わせを行うべきネームサーバのIPアドレスをその応答結果として取得すると、そのネームサーバに対して同様に問い合わせを行う。このような問い合わせを繰り返していくことで、最終的に目的の装置のIPアドレスを取得できるようになっている。
図3に戻って説明を続ける。パケット解析部222は、パケット転送処理部211から受け取ったパケットが名前解決要求パケットではない場合(ステップS252:N)、次に名前解決応答パケットであるか否かを判別する(ステップS254)。名前解決応答パケットである場合には(Y)、応答内容としてIPアドレスが格納されている場合にはIPアドレスと付加されたTTLとを抽出してDNSキャッシュ制御部223へ渡す(ステップS255)。ここでは、IPアドレス「192.168.1.1」とTTL「86,400」が渡される。なお、応答内容が名前解決失敗情報である場合には、これをDNSキャッシュ制御部223へ渡す。そして、再びパケットの受け取りを待機する(リターン)。一方、名前解決要求パケットでも名前解決応答パケットでもなかった場合には(ステップS252:N、ステップS254:N)、上位のアプリケーションソフトウェアで使用するデータが格納されているため、ホスト処理部213へと渡し(ステップS256)、再びパケットの受け取りを待機する(リターン)。
図4に戻って説明を続ける。DNSキャッシュ制御部223は、ステップS273で送信を指示した名前解決要求パケットに対する応答として、図3のステップS255に対応してパケット解析部222からIPアドレスを受け取ると(ステップS274:Y)、これを問い合わせを行った名前と対応付けたものをDNSキャッシュメモリ221にエントリさせる(ステップS275)。ステップS274でTTLを受け取った場合には、これも併せてエントリさせる。
図7は、このようにしてウェブサーバについての名前解決が行われた直後のDNSキャッシュメモリの内容を表わしたものであり、図5に対応するものである。図5とは異なり、新たにウェブサーバ203の名前「www.hoge1.com」と、IPアドレス「192.168.1.1」およびTTL「86,400」により構成されるエントリが作成されている。
図4に戻って説明を続ける。DNSキャッシュ制御部223は、更にステップS271で受け取った名前解決指示の送信元に対してこの解決したIPアドレスを送る(ステップS276)。具体的には、送信元が自装置の場合にはホスト処理部213へとIPアドレスを渡し、他装置の場合にはパケット生成部224にIPアドレスとTLLおよび元の名前解決要求パケットの送信元IPアドレスとを渡し、名前解決応答パケットの生成を指示する。ここでは、名前解決の応答内容としてウェブサーバ203のIPアドレスとTTLが、そしてその送信先としてパーソナルコンピュータ207のIPアドレスが、パケット生成部224に渡される。このTTLは、DNSサーバ202から通知されたものでもよいし、自装置で新たに設定したものでもよい。そして再び名前解決の実行が要求されるのを待機する(リターン)。
一方、名前解決失敗情報を受け取ったり、パケット解析部222からIPアドレスとTTLを受け取らないまま所定の時間が経過してタイムアウトになるなどして、名前解決が失敗すると(ステップS274:N)、ステップS271で受け取った名前解決指示の送信元に対して対応する名前解決失敗情報を生成して送信する(ステップS277)。具体的には、送信元が自装置の場合にはホスト処理部213へと名前解決失敗を通知し、他装置の場合にはパケット生成部224に名前解決失敗情報と基の名前解決要求パケットの送信元IPアドレスとを渡し、名前解決応答パケットの生成を指示する。そして再び名前解決の実行が要求されるのを待機する(リターン)。
図6に戻って説明を続ける。パケット生成部224は、図4のステップS276に対応して名前解決応答パケットの送信が指示されると(ステップS311:N、ステップS313:Y)、指定されたIPアドレスを宛先とし受け取った応答内容を格納した名前解決要求パケットを生成してパケット転送処理部211へ渡す(ステップS314)。そして、再びDNSキャッシュ制御部223からの指示を待機する(リターン)。図4のステップS277に対応して名前解決失敗情報を格納した名前解決応答パケットの生成が指示された場合も(ステップS311:N、ステップS313:N、ステップS315:Y)、同様に受け取った名前解決失敗情報を応答内容として格納した名前解決応答パケットを生成してパケット転送処理部211へ渡す(ステップS316)。なお、名前解決が失敗した場合には対応する名前解決要求パケットを生成しないようにしてもよい。このようにして、図2に示したパーソナルコンピュータ207ではウェブサーバ203のIPアドレス「192.168.1.1」が取得され、ウェブサーバ203へのIPパケットの送信が可能となる。
以降、たとえばパーソナルコンピュータ207以外のLAN205上の図示しない通信端末から、再びウェブサーバ203の名前を指定した名前解決要求パケットがルータ204に送られてきたとする。同様にパケット転送処理部211とパケット解析部222を経て、DNSキャッシュ制御部223へと送られるが(図4ステップS271:Y)、今度は図7に示したようにウェブサーバ203の名前「www.hoge1.com」がDNSキャッシュメモリ221にエントリされている(図4ステップS272:Y)。ただし、次に説明するTTL更新部225による更新処理で減算処理が行われてTTLが値「0」以下となっている場合には、そのエントリの内容は比較的古く、現状と一致しなくなっている恐れがある。そこで、エントリのTTLが値「0」よりも大きいか否かを判別し(ステップS278)、大きい場合には(Y)、そのエントリの内容は比較的新しいものであるとしてIPアドレス「192.168.1.1」を取得する(ステップS279)。そしてステップS276へ進み、名前解決指示の送信元に対してこれらのIPアドレスとTTLを通知する。
図8は、TTL更新部のTTL更新処理の流れを表わしたものである。TTL更新部225は、DNSキャッシュメモリ221のTTL293を更新するための更新周期が到来すると(ステップS331:Y)、DNSキャッシュメモリ221の各エントリのTTL293の値をそれぞれ更新周期の時間長さ分だけ減じる(ステップS332)。この更新周期は、たとえば1秒とすればよい。そして、たとえばDNSキャッシュメモリ221の容量の使用率が90%を超えているか否かというように、DNSキャッシュメモリ221の状態が予め定められた所定の基準を超えているか否かを判別する(ステップS333)。基準を超えている場合には(Y)、より古いものあるいはTTLがより少ないものを優先させる形で一部のエントリをDNSキャッシュメモリ221から削除し(ステップS334)、次の更新周期が到来するのを待機する(リターン)。基準を超えていない場合には(ステップS333:N)、そのまま次の更新周期の到来を待機する(リターン)。
このようなTTL更新部225による処理によって、DNSキャッシュメモリ221の各エントリのTTL292は時間の経過とともに減っていき、やがて値「0」以下となる。従来ではこのようなエントリは削除されるが、本実施例では削除せず、DNSサーバ202を使用した名前解決が失敗したときにはこれを利用するようにしている。
図4に戻って説明を続ける。時間が経過してウェブサーバ203の名前「www.hoge1.com」についてのエントリのTLL293が値「0」以下になっているときに、ウェブサーバ203の名前を指定した名前解決要求パケットがルータ204に送られてきたとする(ステップS278:N)。すると、そのエントリの内容は比較的古いものであるとして、ステップS273と同様にDNSサーバ202に対する名前解決要求パケットの生成と送信をパケット生成部224に指示する(ステップS280)。これに対応する名前解決応答パケットがDNSサーバ202から送られ、パケット解析部222からその応答内容としてIPアドレスとTTLを受け取ると(ステップS281:Y)、その内容でDNSキャッシュメモリ221の該当するエントリを更新する(ステップS282)。そして、ステップS276へと進み、ステップS271で受け取った名前解決指示の送信元に対してこのIPアドレスと対応するTTLとを通知する。
一方、名前解決が失敗した場合、すなわちIPアドレスを受け取らなかった場合には(ステップS281:N)、ステップS279へ進み、DNSキャッシュメモリ221の該当するエントリからIPアドレスを取得する。そしてステップS276へ進み、名前解決指示の送信元に対してこれらのIPアドレスとTTLを名前解決の結果として通知する。ここでは、DNSキャッシュメモリ221の内容は図7に示した内容とTTL293を除いて同様となっているものとし、その結果、IPアドレス「192.168.1.1」が取得される。したがって、該当する名前の装置に割り当てられたIPアドレスが変化していないような場合には、名前解決要求の送信元はその目的の相手先にアクセスすることができる。すなわち、LAN205に配置された各装置やルータ204のホスト処理部213には、DNSサーバ202への再度の問い合わせで対応するIPアドレスが取得できない場合でも、目的の相手先にアクセスできるチャンスが与えられている。
以上説明したように本実施例では、名前に対応付けられたIPアドレスのレコードデータを、そのTTLが値「0」となってもこれを削除せず、DNSサーバへ問い合わせを行って成功すればそのデータを更新し、失敗すれば削除せずに残しておいたデータを利用するようにしている。これにより、ネットワーク上の各装置の名前とIPアドレスとの対応付けの変化に追従させながら、DNSサーバのダウンやネットワーク障害等によって問い合わせが失敗したときには過去の解決結果を使用して相手先にアクセスを試みることができる。すなわち、IP網を利用した通信において、目的の相手先へのアクセス成功の可能性を高めることが可能となる。また、プロキシとして機能するため、名前解決要求パケットの送信によって所望の装置のIPアドレスの解決を行う、いわゆるDNSリゾルバ機能を有する他の通信端末に対しても、より高い確率で適切なIPアドレスを提供することができる。
<本発明の変形例>
TTLが値「0」以下となったレコードデータを無条件に削除するようになっていた従来の手法に比べて、以上説明した実施例ではキャッシュされるデータが肥大化し、DNSキャッシュメモリに必要な容量が増大する恐れがある。そこで、この変形例では、エントリの一部を従来の手法のように削除することによって、このようなデータの肥大化を低減させる。
図9は、本発明の変形例によるルータの構成を表わしたものであり、実施例の図2に対応するものである。そこで、図2と同一部分には同一符号を付し、これらについての説明を適宜省略する。このルータ404には、DNSキャッシュメモリ221に格納される各エントリにTTLが値「0」以下となっときにこれを削除すべきか否かを示すフラグを設定するフラグ設定部420が備えられており、ホスト処理部213に接続されている。また、図2のTTL更新部225に替えて、図8とは異なる内容のTTL更新処理を行うTTL更新部425が備えられている。また、ホスト処理部213は、図示しないがモニタとキーボードおよびポインティングデバイスとしてのマウスを備えており、ネットワーク管理者がモニタの表示内容を見ながら各種操作や情報入力が行えるようになっている。
フラグ設定部420は、比較的古い情報であっても過去の解決結果を保持しておくべき相手先をホスト処理部213によって指定されると、この相手先に該当するエントリがDNSキャッシュメモリ221に存在するか否かを判別する。この指定は、キーボード操作による名前の指定を受け付けるようにしてもよいし、DNSキャッシュメモリ221に存在する名前の一部あるいは全てをリスト化したデータをホスト処理部213のモニタに表示させ、その中からのマウス操作による選択を受け付けるようにしてもよい。そして、DNSキャッシュメモリ221の指定されたエントリについて、TTLが値「0」以下となっても無条件に削除を行わないことを指示するフラグを「ON(オン)」にする。
図10は、DNSキャッシュメモリに格納される内容を表わしたものであり、実施例の図7に対応するものである。そこで、図7と同一部分には同一符号を付し、これらについての説明を適宜省略する。図7とは異なり、各エントリには初期状態では「OFF(オフ)」となっているフラグ494が付加されている。ここでは、同図に示すように、フラグ設定部420によって既に名前「www.hoge3.com」のエントリにフラグ「ON」が設定されているものとする。
図11は、TTL更新部のTTL更新処理の流れを表わしたものであり、実施例の図8に対応するものである。そこで、図8と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を適宜省略する。ステップS332までとステップS333以降は図8と同様となっているが、図11に示すTTL更新処理では、ステップS332で各エントリのTTLを減じた後、DNSキャッシュメモリ221に格納された各エントリの内容を順にチェックしていくようになっている。まず、エントリの1つについて、そのTTL293が値「0」よりも大きいか否か、フラグ494が「ON」となっているか否かをそれぞれ判別する(ステップS431)。TTL293が値「0」以下となっておりなおかつフラグ494が「OFF」となっている場合には(N)、そのエントリをDNSキャッシュメモリ221から削除する(ステップS432)。そして、DNSキャッシュメモリ221にまだチェックを行っていないエントリが存在する場合には(ステップS433:Y)、ステップS431へ戻り次のエントリのチェックに移る。
一方、TTL293がまだ値「0」以下となっていない、あるいはフラグ494が「ON」となっている場合には(ステップS431:Y)、削除を行わずにそのままステップS433へ進む。このようにしてステップS431からステップS433を繰り返し、全てのエントリのチェックが終了すると(ステップS433:N)、ステップS333へと進み図8と同様にDNSキャッシュメモリの状態の観点によるエントリの削除を適宜行う。
すなわち、実施例とは異なり、TTL293が値「0」以下となっていても、フラグ494が「ON」に設定されているものはDNSキャッシュメモリ221に残しておき、再度の問い合わせで対応するIPアドレスを取得できない場合に活用することができる。たとえば、図10の状態からエントリの更新が行われないまま22,333秒が経過したとき、名前「www.necat2.co.jp」のエントリはフラグ494が「OFF」となっているため(図11ステップS431:N)、削除される(ステップS432)。ところが、名前「www.hoge3.com」のエントリはフラグ494が「ON」となっているため(図11ステップS431:Y)、TLL293は値「0」以下となっているにもかかわらず残された状態となる。
このような過去の解決結果を保持しておくことを優先させるべき相手先としては、たとえば名前とIPアドレスの割り当てが変更されることが非常に稀で、なおかつ重要なサービスを実現しているような装置が考えられる。通信端末の位置情報を集中管理するレジストラや、複数の通信端末を管理しこれらに代理して通信を行うプロキシサーバといったいわゆるSIP(Session Initiation Protocol)サーバはこのような装置の代表的なものである。本変形例によれば、このような装置についてのエントリを優先的にDNSキャッシュメモリ221に残すようにする一方で他のエントリを従来通りTTLに従って削除するので、DNSキャッシュメモリ221の肥大化を抑えることができる。
なお、フラグ設定部420はホスト処理部213の操作によって過去の解決結果を保持しておくことを優先させるべき相手先を指定するようにしたが、DNSキャッシュメモリ221の内容を利用したアクセスの成功の可否をエントリごとに監視し、その監視結果を基に指定を行うようにしてもよい。具体的には、名前解決要求ごとにその送信元に対して対応する名前解決応答を使用したアクセスが成功したか否かを送信させるようにし、成功率が高いあるいは継続して成功していることが確認された装置ではIPアドレスの変更が稀であるとして、これに指定を行うようにすればよい。また、図11のステップS334でのDNSキャッシュメモリの状態の観点によるエントリの削除でも、フラグ494による判別を行い、「ON」となっているものを削除の対象から除外するようにしてもよい。
あるいは、初期状態でフラグ494を「ON」に設定し、名前解決要求パケットが送られてくるごとにその送信元と指定する相手先の名前とを対応付けて履歴として記録しておくようにする。そして、対応する名前解決応答パケットを返信してから短時間のうちに同じ内容の名前解決要求パケットが送られてきたような場合には、返信した名前解決要求パケットに基づいて行ったアクセスが失敗したと判別して、該当するフラグ494を「OFF」に書き替えるようにしてもよい。あるいは、このときに該当するエントリを強制的に削除するようにしてもよい。
なお、以上説明した実施例および変形例ではDNSプロキシ機能を有するルータに適用した場合について説明したが、DNSリゾルバ機能のみを有する通信端末や、他のネームサーバに問い合わせた結果を自己のメモリにキャッシュしてこれを利用するような各種アドレス情報取得装置に適用できることはもちろんである。また、エントリの削除や名前解決の再実行を行う判断基準をTTLが値「0」よりも大きいか否かとしたが、所定のゼロでない数値にバイアスして、その値をネームサーバに問い合わせるようにしてもよい。また、減算ではなく加算によって時間とともにパラメータを変化させ、所定の数値以上となったときにエントリの削除や名前解決の再実行を行うようにしてもよい。
本発明の一実施例によるアドレス情報取得装置としてのルータが使用される通信システムの構成を表わした構成図である。 本発明の実施例によるルータの構成を表わした構成図である。 本発明の実施例によるパケット解析部のパケット解析処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の実施例によるDNSキャッシュ制御部の名前解決処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の実施例によるウェブサーバについての名前解決が行われる前のDNSキャッシュメモリの内容を表わした説明図である。 本発明の実施例によるパケット生成部のパケット生成処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の実施例によるウェブサーバについての名前解決が行われた直後のDNSキャッシュメモリの内容を表わした説明図である。 本発明の実施例によるTTL更新部のTTL更新処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の変形例によるルータの構成を表わした構成図である。 本変形例によるDNSキャッシュメモリに格納される内容を表わした説明図である。 本変形例によるTTL更新部のTTL更新処理の流れを表わした流れ図である。
符号の説明
200 通信システム
201 インターネット
202 DNSサーバ
203 ウェブサーバ
204、404 ルータ
205 LAN
207 パーソナルコンピュータ
211 パケット転送処理部
212 DNSプロキシ処理部
213 ホスト処理部
221 DNSキャッシュメモリ
222 パケット解析部
223 DNSキャッシュ制御部
224 パケット生成部
225、425 TTL更新部
420 フラグ設定部

Claims (11)

  1. 通信先の装置を指定する装置指定手段と、
    通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段と、
    前記装置指定手段によって通信先の装置が指定されたとき、この装置別アドレス情報登録手段を用いてそのアドレス情報を検索するか否かを判別する検索適否判別手段と、
    この検索適否判別手段が検索しないと判別したとき前記装置指定手段が指定した装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するアドレス情報取得要求手段と、
    このアドレス情報取得要求手段の要求に対応するアドレス情報の取得が失敗したとき、あるいは前記検索適否判別手段が検索すると判別したとき、前記装置のアドレス情報を取得するため前記装置別アドレス情報登録手段を検索するアドレス情報検索手段
    とを具備することを特徴とするアドレス情報取得装置。
  2. 前記アドレス情報取得要求手段の要求で対応するアドレス情報が取得されたとき、この取得したアドレス情報に対応する前記通信先の装置が前記装置別アドレス情報登録手段に登録されていない場合にはこれにその通信先の装置とそのアドレス情報を新規登録する新規登録手段と、
    前記アドレス情報取得要求手段の要求で対応するアドレス情報が取得されたとき、この取得したアドレス情報に対応する前記通信先の装置が前記装置別アドレス情報登録手段に登録されている場合にはその通信先の装置のアドレス情報を前記取得したアドレス情報で更新するアドレス情報更新手段とを更に具備することを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  3. 前記装置別アドレス情報登録手段に指定された通信先の装置についてのアドレス情報が登録されているか否かを判別するアドレス情報登録有無判別手段を更に備え、
    前記検索適否判別手段は、このアドレス情報登録有無判別手段が該当するアドレス情報が登録されていると判別したときそのアドレス情報の最新の更新が行われたときからの経過時間あるいは更新が行われていない場合の登録が行われたときからの経過時間をあらかじめ定めた時間と比較する経過時間比較手段と、この経過時間比較手段の比較により前記経過時間が前記あらかじめ定めた時間よりも長いと判別されたとき前記装置別アドレス情報登録手段による検索を行わないと判別する経過時間用検索判別手段を備えた手段であることを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  4. 前記検索適否判別手段は、前記装置別アドレス情報登録手段を用いてアドレス情報の検索を行うべきか否かを示す識別情報を前記通信先の装置ごとに登録した装置別検索適否登録手段を備え、前記装置指定手段によって通信先の装置が指定されたとき、この装置別検索適否登録手段を用いてアドレス情報を検索するか否かを判別することを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  5. 前記装置別アドレス情報登録手段に登録されたアドレス情報による対応する装置へのアクセスが成功したか否かを記録した履歴記録手段を更に具備し、
    前記検索適否判別手段は、前記装置指定手段によって通信先の装置が指定されたとき、その装置についてのこの履歴記録手段の履歴に応じて前記装置別アドレス情報登録手段を用いてそのアドレス情報を検索するか否かを判別する手段であることを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  6. 前記装置指定手段は少なくともドメイン名を含む名前情報で通信先の装置を指定する手段であり、前記アドレス情報は少なくともIPアドレスを含む情報であって、前記アドレス情報取得要求手段は自己の管理下にある各装置の名前情報とアドレス情報とを対応付けて管理するネームサーバに対してアドレス情報の取得を要求する手段であることを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  7. 前記装置別アドレス情報登録手段から登録を削除すべき通信先の装置を指定する要削除装置指定手段と、
    この要削除装置指定手段が指定した装置についての登録を前記装置別アドレス情報登録手段から削除する登録削除手段とを更に具備し、
    前記検索適否判別手段は、前記装置指定手段によって指定された通信先の装置についての登録が前記装置別アドレス情報登録手段に存在しないとき、この装置別アドレス情報登録手段を用いてそのアドレス情報を検索しないと判別する手段であることを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  8. 前記装置指定手段は、送信の対象となるデータを格納したパケットの送信の相手先の装置をアドレス情報の取得対象として指定する手段であり、
    この装置指定手段による前記指定に対応して得られたアドレス情報を宛先として該当する前記パケットの送信を行うパケット送信手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  9. 前記装置指定手段は、前記通信先の装置のいずれかを指定したアドレス情報の取得の要求があるとこれを受信するアドレス情報取得要求受信手段を備え、このアドレス情報取得受信手段が受信した要求で指定された装置を指定する手段であり、
    この装置指定手段による前記指定に対応して得られたアドレス情報を、前記アドレス情報取得要求受信手段が受信した対応する前記要求の送信元へと送信する取得アドレス情報送信手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載のアドレス情報取得装置。
  10. 通信先の装置を指定する装置指定ステップと、
    通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段に、この装置指定ステップで指定された装置についての登録がされているか否かを判別する登録有無判別ステップと、
    この登録有無判別ステップで登録されていると判別すると、前記装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するか否かを判別するアドレス情報取得適否判別ステップと、
    このアドレス情報取得適否判別ステップで取得しないと判別すると、前記装置指定手段が指定した装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するアドレス情報取得要求ステップと、
    このアドレス情報取得要求ステップでの要求に対応するアドレス情報取得が失敗すると、あるいは前記アドレス情報取得適否判別ステップで取得すると判別すると、前記装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するアドレス情報取得ステップ
    とを具備することを特徴とするアドレス情報取得方法。
  11. 通信装置を構成するコンピュータに、
    通信先の装置を指定する装置指定処理と、
    通信先の各装置と通信ネットワーク上におけるこれらのアドレス情報について過去に判別されたものを対比して登録しておく装置別アドレス情報登録手段に、この装置指定処理で指定された装置についての登録がされているか否かを判別する登録有無判別処理と、
    この登録有無判別処理で登録されていると判別すると、前記装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するか否かを判別するアドレス情報取得適否判別処理と、
    このアドレス情報取得適否判別処理で取得しないと判別すると、前記装置指定手段が指定した装置のアドレス情報の取得を外部に対して要求するアドレス情報取得要求処理と、
    このアドレス情報取得要求処理での要求に対応するアドレス情報取得が失敗すると、あるいは前記アドレス情報取得適否判別処理で取得すると判別すると、前記装置別アドレス情報登録手段の該当するアドレス情報を取得するアドレス情報取得処理
    とを実行させるアドレス情報取得プログラム。
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