JP2006287372A - 監視機器制御装置 - Google Patents

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良孝 井沢
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Abstract

【課題】 この発明は、誤って、通信設定等の変更を行った場合でも通信の復帰が行える装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 この発明の監視機器制御装置は、複数台の監視カメラ10aを離れた箇所から制御する監視機器制御装置において、監視カメラ10aはRS485信号線2でシリーズに接続され、監視カメラに通常使用する通信ポート22とは異なるリセット用通信ポート21を設け、制御装置1からRS485信号線2を介して予め取り決められた通常通信に使わない信号がリセット用ポート21から入力されると、制御回路11が監視カメラ10aの設定をリセットする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数台の監視機器を遠隔地より制御する監視機器制御装置に関し、特に、RS485方式を用いて複数台の監視カメラの制御に好適な監視機器制御装置に関する。
従来、各種施設、設備等に複数台の監視カメラを設置してモニタでそれぞれの現場を監視し、これら監視カメラを遠隔から選択または動作させるようなシステムがある。
これらシステムにおいては、監視カメラを遠隔地など離れたところから制御するため、監視カメラと制御装置とがネットワークで接続され、制御装置から監視カメラを制御している。この通信方式としては、色々な方式があるが、RS485方式を用いて通信させるものが知られている。このRS485方式では、最長1200mmの1筆書き配線により、機器を接続することができる。
このように、遠隔地の監視カメラや記録装置など様々な監視機器をRS485などの通信線で接続することで、設置場所まで行かなくても通信線に接続された操作装置(制御装置)があれば、一定の場所で監視機器の制御あるいは設定値の変更などが容易に行える。
なお、監視カメラのパン、チルトなどを制御する制御信号をRS485信号を用いて行う監視カメラ装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−83181号公報
従来のRS485通信や同軸重畳通信では、誤って通信モードの切り替えや通信速度の変更を行った場合には、変更後の設定でしか通信できなくなるため、制御線の接続状況によっては、全く操作ができない状況に陥る場合があった。
そこで、この発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものにして、誤って、通信設定等の変更を行った場合でも通信の復帰が行える装置を提供することを目的とする。
この発明の監視機器制御装置は、複数台の監視機器を離れた箇所から制御する監視機器制御装置において、前記監視機器は通信回線でシリーズに接続され、前記監視機器に通常使用する通信ポートとは異なるリセット用通信ポートを設け、前記通信回線を介して予め取り決められた通常通信に使わない信号が前記リセット用ポートから入力されると前記監視機器がリセットされることを特徴とする。
前記監視機器は、監視カメラであることを特徴とする。
また、この発明は、前記監視機器は、監視カメラとこの監視カメラと伝送線により接続された映像信号を記録する記録装置と、からなり、前記監視カメラに通常使用する通信ポートとは異なるリセット用通信ポートを設け、前記通信回線からの制御信号は前記記録装置に与えられ、前記記録装置から前記伝送線による同軸重畳通信により制御信号を伝送するように構成できる。
上記した構成によれば、通信速度や元の機器の設定に依存せずにリセット用の信号を送ることができ、復帰動作が簡単に行える。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
図1は、この発明が適用される監視装置の概要を示す構成図である。図1に示すように、モニタ、操作装置等を含む制御装置1から、監視カメラや記録装置など監視機器10がRS485からなる通信線2で一筆書きの配線で接続されている。制御装置1から各種監視機器10をRS485信号に基づく制御信号を通信線2を介して与えることで、各種監視機器10の制御や設定等を変更することができる。
図2は、この発明に用いられる監視機器10としての監視カメラ10aの構成を示すブロック図である。この監視カメラ10aは、レンズやCCD撮像素子等を含む撮像制御部12、オートフォーカスやズーミングなどを行うレンズ制御部13、チルトモータを制御するチルト制御部14、パンモータを制御するパン制御部15を備える。撮像制御部12、レンズ制御部13、チルト制御部14、パン制御部15は、マイクロコンピュータで構成される制御回路11により制御される。撮像制御部12で撮像された映像信号は映像信号処理部16に与えられ、所定の映像信号に適正化され出力される。出力された映像信号は図示しない同軸ケーブルや光ケーブルを介して、制御装置1に送られ、制御装置1のモニタに映像が表示される。また、映像信号は、ハードディスクレコーダやビデオテープレコーダなどの記録装置にも与えられ、当該記録装置に映像が記録される。
更に、この発明の監視カメラ10aは、RS485信号線が接続されるコネクタ18が設けられている。そして、このコネクタ18は送受信回路17と接続されている。
コネクタ18にRS485信号線が接続され、制御装置1より制御信号等が送られてくると、コネクタ18から送受信回路17を経て制御回路11の通信ポート22に入力される。そして、制御信号に基づき制御回路11は、パン、チルト等の動作を制御する。また、制御装置1等に信号を出力する場合には、制御回路11から通信ポート22、送受信回路17、コネクタ18を経てRS485信号線2に出力される。
例えば、制御装置1より、カメラを右に向ける信号がRS485信号線をから監視カメラ10aのコネクタ18、送受信回路17、通信ポート22から制御回路11に与えられる。この信号に従い制御回路11はパン制御部15を制御し、カメラを右に向ける。そして、制御回路11からは、カメラを右に向けたことを示す信号を通信ポート22、送受信回路17、コネクタ18を介してRS485信号線2に出力する。制御装置1は、この監視カメラ10aからの信号を受け取り、監視カメラ10aの状態を把握する。
さて、この発明では、通常の通信ポート22とは、異なるリセット用通信ポート21を設けている。このリセット用通信ポート21は、送受信回路17と接続される。すなわち、送受信回路17から与えられるRS485信号は、通信ポート22とリセット用ポート21に与えられることになる。
そして、通常通信では使わない信号、例えば、ハイ(H)、ロー(L)の信号のうち、通常では使わない程度の長いハイ期間、またはロー期間のパルス信号をリセット信号として用いる。このような信号がRS485信号線2から送られてくると、コネクタ18,送受信回路17を経て、通信ポート22、リセット用通信ポート21にそれぞれ与えられる。通信ポート22では、与えられる信号が通常の制御信号ではないと判断され、破棄される。一方、リセット用通信ポート21では、リセット用の信号と判断する。このリセット用信号と判断すると、制御回路11は、監視カメラ10aの各種モードを初期設定に復帰させる。
例えば、誤って監視カメラ10aの通信速度設定を切り替えると、監視カメラ10aは通信不能になる。これを制御装置1によって、復帰させようとすると、一旦制御装置1の通信速度設定を誤って設定した監視カメラ10aの通信速度に設定し、カメラの通信速度設定を元に戻した後、制御差装置1を元の通信速度設定に合わせて通信を行わなければならない。このように、復帰のための作業は煩雑である。監視カメラ10aの数が多くなれば、その復旧に非常に多くの時間がかかる。
これに対して、この発明では、通常では使わない程度の長いハイ期間、またはロー期間のパルス信号をRS485信号線2に制御装置1から出力するだけで、瞬時に初期モードに復帰させることができる。このように、この発明によれば、通信速度に依存する必要もなく、元の機器の設定にも依存せずにリセット用の信号を送ることができ、リセット動作が行える。
図3は、この発明の他の実施形態を示すブロック図である。この図3に示す実施形態は、監視カメラ10aと記録装置10bとがそれぞれRS485信号が与えられる。そして、監視カメラ10aと記録装置10bとはコネクタ24を介して同軸ケーブル24で接続されている。
記録装置10bは、この発明における監視機器10の1つであり、ハードディスクレコーダやビデオテープレコーダで構成される。この例では、ハードディスクレコーダで構成した。この記録装置10bも監視カメラ10aと同様に、RS485信号の入出力のため、コネクタ18、送受信回路17、通信ポート22、リセット用通信ポート21を備える。マイクロコンピュータなどからなる制御回路31に各種制御信号等が与えられる。制御回路31は、同軸ケーブル24,コネクタ25から入力された映像信号をMPEG等の符号化処理を行い、ハードディスクで構成された記憶装置32に格納する。
通常では使わない程度の長いハイ期間、またはロー期間のパルス信号をRS485信号線2からコネクタ18、送受信回路17を経て、通信ポート22、リセット用通信ポート21にそれぞれ与えられると、通信ポート22では、与えられる信号が記録装置10bの制御信号ではないと判断され、破棄される。一方、リセット用通信ポート21では、リセット用の信号と判断する。このリセット用信号と判断すると、制御回路31は、記録装置10bの各種モードを初期設定に復帰させる。
図4は、この発明の更に他の実施形態を示すブロック図である。この図4に示す実施形態は、監視カメラ10cには、RS485信号が入力されずに、同軸ケーブル24に制御信号を同軸重畳させて送るものである。制御装置1と記録装置10dとRS485信号線2で接続されている。
記録装置10dと監視カメラ10cは、同軸重畳制御信号の受信回路37,送信回路38を備え、同軸重畳制御信号を用いてお互いを制御することができる。
更に、記録装置10dは、RS485信号と同軸重畳制御信号の変換回路36を備えている。このように構成することで、監視カメラ10cと記録装置10dとの間にRS485接続がなくても制御装置1と記録装置10dの間がRS485接続が行われていると、制御装置1と、記録装置10d、監視カメラ10cは互いに制御することができる。同軸重畳制御信号は、例えば、映像信号のブランク期間に重畳させればよい。
この図4に示すような接続形態の場合、誤ってカメラの通信設定をRS485モードに切り替えると、カメラは通信不能となる。これを復帰させようとすると、従来は、監視カメラ設置している場所まで行き、カメラにRS485通信線を接続し、同軸重畳モードに切り替える必要があった。これに対して、この発明では、通常では使わない程度の長いハイ期間、またはロー期間のパルス信号をリセット信号としてRS485通信で記録装置10dに送ることで、監視カメラ10cも初期状態にリセットさせ、通信を復帰させることができる。
なお、上記した実施形態においては、通信線2として、RS485信号線を用いたが、これに限らず、ブロードバンド通信が行えるものであればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
防犯や工場等の施設の運転、保守管理などの監視システムに用いることができる。
この発明が適用される監視装置の概要を示す構成図である。 この発明に用いられる監視機器としての監視カメラの構成を示すブロック図である。 この発明の他の実施形態を示すブロック図である。 この発明の更に他の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1 制御装置
2 RS485信号線
10 監視機器
10a、10c 監視カメラ
10b、10s 記録装置
11 制御回路
12 撮像制御部
13 レンズ制御部
14 チルト制御部
15 パン制御部
17 送受信回路
18 コネクタ
21 リセット用通信ポート
22 通信ポート

Claims (3)

  1. 複数台の監視機器を離れた箇所から制御する監視機器制御装置において、前記監視機器は通信回線でシリーズに接続され、前記監視機器に通常使用する通信ポートとは異なるリセット用通信ポートを設け、前記通信回線を介して予め取り決められた通常通信に使わない信号が前記リセット用ポートから入力されると前記監視機器がリセットされることを特徴とする監視機器制御装置。
  2. 前記監視機器は、監視カメラであることを特徴とする請求項1に記載の監視機器制御装置。
  3. 前記監視機器は、監視カメラとこの監視カメラと伝送線により接続された映像信号を記録する記録装置と、からなり、前記監視カメラに通常使用する通信ポートとは異なるリセット用通信ポートを設け、前記通信回線からの制御信号は前記記録装置に与えられ、前記記録装置から前記伝送線による同軸重畳通信により制御信号を伝送することを特徴とする請求項1に記載の監視機器制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012164173A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Mitsubishi Electric Corp 情報記録再生装置

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