JP2006287284A - 無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法 - Google Patents

無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006287284A
JP2006287284A JP2005100464A JP2005100464A JP2006287284A JP 2006287284 A JP2006287284 A JP 2006287284A JP 2005100464 A JP2005100464 A JP 2005100464A JP 2005100464 A JP2005100464 A JP 2005100464A JP 2006287284 A JP2006287284 A JP 2006287284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
header
transmission
terminal device
data
side terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005100464A
Other languages
English (en)
Inventor
Emi Makino
恵美 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2005100464A priority Critical patent/JP2006287284A/ja
Publication of JP2006287284A publication Critical patent/JP2006287284A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】ROHCアルゴリズムによるヘッダ圧縮技法を用いる場合の、送受信データの信頼性向上及び冗長性の低減を図る無線通信システム及びそのヘッダ圧縮方法を提供する。
【解決手段】送信側端末装置20及び受信側端末装置30に、それぞれ送信パケットカウント処理部22及び復元パケットカウント処理部32を設け、データ送受信開始後、ある周期で受信側端末装置30は送信側端末装置20に復元できたパケットの数を通知する。送信側端末装置20は、送信したパケット数と受信側から通知されたパケット数を比較し確達率を求めるデータの確達率計算処理部24を備え、その確達率によってフルヘッダや動的ヘッダを送る周期を短くするか長くするかを決定し、その新たな間隔でフルヘッダまたは動的ヘッダを送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法に関し、特にデータ送受信の信頼性を向上させる無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法に関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)の如き携帯端末が普及して、種々のデータを携帯端末間又は携帯端末とPC(パーソナルコンピュータ)等のデータ処理装置間で無線により送受信している。限られた帯域での無線環境通信では、データを圧縮させて通信を行うことで、通信回線の圧迫を低減している。その1つの技法は、データのヘッダを圧縮させて通信を行うことである。特に無線環境通信で有効とされるヘッダ圧縮方式にROHC(Robust Header Compression)という方法があり、この方法はRFC3095その他にも規定されている。
このROHCとは、図5A〜図5Eに示す如く、データのヘッダ部分を圧縮する技術である。即ち、通常の送信データは、図5Aに示す如く、20/40バイトのIP(Internet Protocol)及び8バイトのUDP(User Datagram Protocol)よりなるヘッダ部とそれに続くデータ部により構成される。また、ヘッダ部分が圧縮された数バイトの圧縮ヘッダ部に続くデータ部により構成される。
これは、IPv4、v6、UDP、RTP等のヘッダに対応しているヘッダ圧縮技術である。ある1つのIPコネクションの連続するIPパケットのヘッダ内容は、変わっている部分は多くなく且つシーケンシャルな部分もある。従って、図5B〜図5Eに示す如く、初めにフルヘッダを送信し(そのヘッダ情報をコンテキストファイルとして保存し)、次に送るヘッダは、変化する動的な部分(差分情報)のみを含んでいる。受信側では送られてきた差分ヘッダ情報とコンテキストを使用して、ヘッダを復元する。図5Bは、通常のIPv4/UDPヘッダフォーマット(28byte)を示し、IPバージョン、ヘッダ長、ToS、パケット長、識別子、フラグ、フレグメントオフセット、TTL、プロトコル、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、UDPデータ長、UDPチェックサム等を含んでいる。図中、通常変化しない部分(静的な部分)、変化する部分(動的な部分)、ROHCでは送信しない部分、ROHCで累加する部分がそれぞれ示されている。ROHC用に動的/静的部分の抽出がなされ、図5Cに示すような最初のROHCパケット(26byte)が得られ、動的な部分のみ送信され(図5D)、差分のみ送信される(図5E)。
上述の如きヘッダ圧縮処理技術により、ヘッダのサイズを小さくすることが可能となる。また、ROHCには、図6に示すU(Unidirectional)モード、図7に示すOモード及び図8に示すRモードの3つのオペレーションモードがある。その無線環境やシステム等に適切なオペレーションモードでヘッダの圧縮復元を行うようにする。
更に、図9に示す如く、各オペレーションモードにおいて、コンプレッサ(送信側)とデコンプレッサ側(受信側)にも3つの状態があり、圧縮及び復元の状態により状態遷移をし、適切な情報のやり取りを行えるような仕組みになっている。これらは、当業者にとって周知のことであるのでその詳細な説明は省略する。図において、ackはパケットの復元の成功、nackはContextの動的部分のエラー、static nackはContextの静的部分のエラー、updateはスライディングWindowの変更等をそれぞれ示す。
図6に示すUモードは、基本的に受信側からのack/nackのフィードバックはない、一方向のオペレーションモードである。そのため、定期的にフルヘッダと動的ヘッダ(変化する部分のヘッダ)を送信する方法によって、送信側と受信側のコンテキストの同期を維持する。状態遷移の方法は、予め「何パケット送信したら上位状態へ遷移する」ということを決めておき状態を遷移させる。従って、本当に受信側が受信できているか否かは分からないまま、楽観的に(optimistic)状態遷移するということになる。
一方、図7に示すOモードは、上位状態への方法は上述したUモードと同じであるが、下方状態への遷移方法が異なる。即ち、Uモードと異なり、受信側でエラーが起きた場合のnackを受け取ると、状態を下方へ遷移させ、動的ヘッダ又はフルヘッダを送信するように動作する。このため、情報のやり取りは多くなるが、データの信頼性は高くなる。
更に、図8に示すRモードは、上位状態への遷移時も、相手からackを受け取ってから上位へ状態遷移するため、コンテキストの同期が確実にとれ且つデータの復元率も更に高くなる。但し、回線が非常に細く且つ混雑している場合には、Rモードのようなackを必ず受け取る仕組みになっていると、回線を圧迫させてしまう状況が発生する可能性がある。
また、コンプレッサとデコンプレッサの状態遷移の関係は、図9に示す如き関係になっており、相互の状態により送信するヘッダ情報を変更している。先ず、コンプレッサ側(図9の左側)は、IR状態からスタートし、全ヘッダを送る。そして、デコンプレッサ側(図9の右側)でコンテキストが確立(又は決められたパケット数送信)すると、FO状態に遷移し、更にSO状態へ遷移する(コンテキストの信頼度が高まるにつれ、上位状態に遷移する)。エラー等が起こると下位状態へ遷移し、復元に必要なコンテキストを確立させる。
一方、デコンプレッサ側の動作は、最初はNC状態からスタートし、送信側から送られてくるフルヘッダ情報を受信したらコンテキストを確立してFC状態へ遷移する。復元の失敗等によるエラーが起こると、1つ下のSC状態へ遷移し、コンプレッサー側のFO状態で送られてくるパケットにより、コンテキストを修復する。それでも修復できない場合には、NC状態へ遷移し、IR状態で送られてくる全ヘッダ情報を待ち、その情報によりコンテキストを修復する。このように、エラーにも対応できるヘッダ圧縮方式となっている。
斯かる技術分野における又は関連する従来技術は、幾つかの技術文献に開示されている。受信側が、ある時間の間パケット損失率を算出し、送信側にその損失率を通知する。そして、送信側では、損失率が閾値を超えた場合にデータレート、パケットサイズ(分割)を決定し、決定した送信方法で送信するデータ送出装置、データ受信装置及びデータ伝送装置を開示している(例えば、特許文献1参照)。また、NACKの通知を受け取ることにより受信されなかったパケット数を算出し、所定のパケット数とNACK受信数によりロス率を算出する送信装置及び方法、記録媒体、並びにプログラムが開示されている(例えば、特許文献2参照)。更に、送受信すべきパケットのヘッダを圧縮する場合に、受信側に与える影響を少なくするヘッダ圧縮を伴うパケット伝送のための方法及び装置が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003‐249977号公報(第6‐7頁、第1図) 特開2005‐27208号公報(第5‐6頁、第2図) 特開2001‐320422号公報(第10‐11頁、第3図)
上述の如き従来技術には、幾つかの課題を有する。先ず、ROHCを使用してマルチキャスト通信を行う場合には、Uモード(一方向のモード)のオペレーションモードでの適応になり、フルヘッダや動的ヘッダを送信する周期を固定値として設定している。そのため、数値を決定した後、仮に周期が適当でなくなってしまったときには、適切な通信ができない場合がある。
また、データの種類によるオペレーションモードの変更や遷移状態の変更が行えないことである。目標情報の如く、ある間隔で次々に送られてくるデータに関しては、多少データが落ち又は復元できなくとも、次のデータで補うことが可能であり、影響は少ない。しかし、例えば、「命令」及び「警報」の如き、重要且つ緊急のデータに関しては、データが落ち又は復元できないことは大きな問題となる。
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、斯かる課題を解消又は軽減する無線通信システム及びそのヘッダ圧縮方法を提供することを主たる目的とする。即ち、UモードでIPパケットのヘッダをフルヘッダや動的ヘッダで送信する周期を任意に変えられる無線通信システムを提供することである。
本発明の他の目的は、Uモードでフルヘッダや動的ヘッダを送信する周期を回線の状態を予測して自動で変えられるようにすることにより、無線通信の冗長性を低減させると共に信頼性を向上させる無線通信システムを提供することである。
本発明の更に他の目的は、データ種類を識別し、オペレーションモードやコンプレッサ、デコンプレッサの状態遷移を可変とし、信頼性を向上させる無線通信システム及びそのヘッダ圧縮方法を提供することである。
前述の課題を解決するため、本発明による無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)ROHC(Robust Header Compression)技法を使用して送信側端末装置(コンプレッサ側)及び受信側端末装置(デコンプレッサ側)間で無線により通信する無線通信システムにおいて、
前記受信側端末装置は、復元した復元パケット数をカウントする復元パケットカウント処理部を備え、前記送信側端末装置は、送信パケット数をカウントする送信パケットカウント処理部及び前記送信パケット数と前記受信側端末の復元パケット数に基づきデータの確達率を計算するデータの確達率計算処理部を備えることを特徴とする無線通信システム。
(2)前記受信側端末装置は、前記復元されたパケットカウント値を予め設定された周期で前記送信側端末装置へ通知する上記(1)の無線通信システム。
(3)前記データの確達率計算処理部が計算して求めた確達率に応じてフルヘッダや動的ヘッダを送信する周期の長短を決定する上記(1)又は(2)の無線通信システム。
(4)ROHC技法を使用して送信側端末装置からヘッダを圧縮して受信側端末装置へ無線通信する際のヘッダ圧縮制御方法において、
前記送信側端末装置から送信される送信パケット数をカウントする送信パケット数カウントステップと、前記受信側端末装置で受信して復元された復元パケット数をカウントする復元パケット数カウントステップと、前記送信パケット数及び前記復元パケット数からデータの確達率を計算する確達率計算ステップと、前記確達率に基づき前記ヘッダの圧縮状態を制御するステップとを備えるヘッダ圧縮制御方法。
(5)前記送信されるデータの種類を判別するステップを備え、緊急又は重要データの場合には、前記送信側端末装置からフルヘッダで送信される上記(4)のヘッダ圧縮制御方法。
(6)前記送信されるデータの種別の判別ステップで緊急又は重要データと判断された場合には、フルヘッダを送信する間隔を短くする上記(4)のヘッダ圧縮制御方法。
(7)前記確達率に応じて前記送信側端末装置及び前記受信側端末装置間の通信回線の品質に合ったフルヘッダ又は動的ヘッダ送信周期を変更して送受信されるデータの信頼性を向上する上記(4)のヘッダ圧縮制御方法。
(8)前記確達率に応じて前記フルヘッダ又は動的ヘッダの送信周期は、予め設定された周期決定テーブルに基づき決定する上記(4)のヘッダ圧縮制御方法。
(9)前記周期決定テーブルは、前記送信側端末装置及び前記受信側端末装置のアンテナの特性や性能及び無線の帯域幅により重み付けして決定する上記(8)のヘッダ圧縮制御方法。
本発明の無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法によると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。第1に、フルヘッダや動的ヘッダを送る周期を可変にできるようにすることで、無線環境でのデータ通信の冗長性を低減し、また信頼性が向上する。その理由は、受信側で復元したパケット数をあるタイミングで送信側に通知し、送信側では送信したパケット数と受信側から通知されたパケット数から確達率を計算し、その値によってフルヘッダや動的ヘッダを送る周期を細かくするか、大きくするかを自動で判断し、フルヘッダや動的ヘッダを送るタイミングを決める。そのため、回線状態が良いときには、無駄にフルヘッダを送ることはなくデータの冗長性を低減でき、また回線状態が良くない場合には、フルヘッダや動的ヘッダを送る間隔を狭くし、データの信頼性を向上させることができるからである。
第2に、マルチキャスト通信において、データの信頼性を向上させる。その理由は、上述と同様に、マルチキャスト通信においても受信側から受信できたパケット数をあるタイミングで通知させ、送信したパケット数と比較しながら回線状態を把握し、フルヘッダや動的ヘッダを送るタイミングを変えることで、データの信頼性を向上ができるからである。その際、回線の圧迫を防ぐためにも、受信端末からの通知は全ての端末からでなくてもよく、ランダムに選ばれた受信端末から値を通知してもらい、確達率を計算するようにして、回線状態を把握してもよい。
第3に、命令や警報の如き緊急又は重要なデータを識別し、オペレーションモード、遷移状態を変更し、データの復元率を向上させる。その理由は、これらの命令や警報の如きデータに関しては、必ずIR状態に戻りフルヘッダでデータを送信することで、データの復元率を向上させることができるからである。
以下、本発明による無線通信システム及びそのヘッダ圧縮方法の好適実施例の構成及び動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
先ず、図1は、(A)に本発明による無線通信システムの第1実施例の構成を示すブロック図を示し、(B)にコンプレッサ(送信)側及びデコンプレッサ(受信)側の状態遷移図を示す。この無線通信システム10は、図1(A)に示す如く、無線により相互接続された送信側端末装置20と受信側端末装置30により構成されている。送信側端末装置20は、プログラム制御によりデータを圧縮して送信処理を行う。一方、受信側端末装置30は、送信側端末装置20から送信されるデータを受信して、これを復元する。
送信側端末装置20は、コンプレッサ(圧縮処理)部21と送信パケット数をカウントする送信パケットカウント処理部22、送信側コンテキスト23、データの確達率計算部27及び送信アンテナ25を有する。ここで、コンプレッサ21は、図1(B)に示す如く、IR状態104、F0状態105及びS0状態106の3つの状態に遷移する。
一方、受信側端末装置30は、デコンプレッサ(復元処理)部31、復元したパケット数をカウントする復元パケットカウント部32、受信側コンテキスト33及び受信アンテナ35を有する。デコンプレッサ部31は、図1(B)に示す如く、NC状態124、SC状態125及びFC状態126の3つの状態に遷移する。
上述した無線通信システム10の送信側端末装置20及び受信側端末装置30の各構成要素の概略機能乃至動作を説明する。送信側端末装置20のコンプレッサ部(圧縮処理部)21は、データのヘッダ圧縮を行う。送信パケットカウント処理部22は、送信側端末20が送信したパケット数をカウント(計数)して保存しておく。送信側コンテキスト部23は、送信したヘッダ情報を記録されているファイルである。
コンプレッサ部21のIR状態104は、コンプレッサ部21がフルヘッダを送るIR(Initialization & Refresh)状態である。F0状態105は、コンプレッサ部21が動的ヘッダを送るFO(First Order)状態である。また、S0状態106は、コンプレッサ部21が動的部分の差分を送るSO(Second Order)状態である。
データの確達率計算処理部24は、送信パケットと、デコンプレッサ部31から通知された復元したパケット数をカウントする復元パケットカウント処理部32のカウント数とを比較し、確達率を計算する。
受信側端末装置30のデコンプレッサ部(復元処理部)31は、圧縮されて送信側端末装置20から受信したヘッダを復元する。復元パケットカウント処理部32は、送信側端末装置20から受信して復元に成功したパケット数をカウントし保存する。受信側コンテキスト部33は、送信側端末装置20から送信されてきたヘッダの情報を常に更新し、記録しているファイルである。
デコンプレッサ部31において、NC状態124は、コンテキストを持っていない又は静的部分のコンテキストが不十分なNC(No Context)状態であり、IR状態のパケットのみ復元可能である。SC状態125は、動的部分のコンテキストが不十分なSC(Static Context)状態であり、F0状態等のパケット受信によりFCへ遷移可能である。また、FC状態126は、コンテキストが十分なFC(Full Context)状態である。
次に、図2のフローチャートを参照して、図1に示す本発明による無線通信システム10の全体の動作(Uモード)について詳細に説明する。
先ず、送信側端末装置20送信パケットカウント処理部22から送信パケット数カウント値をコンプレッサ側(送信側端末装置)20で受信する(ステップA1)。そこで、データのヘッダをROHCのヘッダフォーマットに組み換える(ステップA2)。次に、データの種別を確認し、重要又は緊急データか否かを判断する(ステップA3)。重要又は緊急なデータである場合(ステップA3:Yes)には、IR状態104へ遷移し、フルヘッダを送信する(ステップA20)。
通常のデータである場合(ステップA3:No)には、IRパケットを何回送ったかを確認する(ステップA4)。予めプログラム内で設定してある所定回数よりも少ない場合(ステップA4:No)には、そのままIR状態104を続ける。一方、同じ又は多い場合(ステップA4:Yes)には、送信側コンテキスト部23のコンテキストに変更があるか否か判断する(ステップA5)。コンテキストの内容に変更がある場合(ステップA5:Yes)には、F0状態105へ遷移する(ステップA6)。変更がない場合(ステップA5:No)には、S0状態106へ遷移する(ステップA7)。このとき、何回パケットを送信したかカウントしておくための各カウンタはクリアする。
次に、F0状態105でF0パケットを何回送ったかを確認する(ステップA8)。予めプログラム内で設定してある回数よりも少ない場合(ステップA8:No)には、FO状態105を続け、同じ又は多かった場合(ステップA8:Yes)には、コンテキストの内容に変更があるか否かを判断する(ステップA9)。コンテキストの内容に変更がある場合(ステップA9:Yes)には、F0状態を維持する(ステップA10)。コンテキストの内容に変更が無い場合(ステップA9:No)には、S0状態106へ遷移する(ステップA11)。このとき、何回パケットを送信したかカウントしておくための各カウンタはクリアする。
続いて、周期の確認をする。動的ヘッダ(F0パケット)又はフルヘッダ(IRパケット)を送る周期になったかどうかを判断し、動的ヘッダを送る周期になっていたら、F0状態105へ遷移し、フルヘッダを送る周期になっていたらIR状態104へ遷移する(ステップA12)。状態を遷移させ場合には、IR状態104に戻るための周期を確認するためのカウンタとF0状態105に戻るための周期を確認するためのカウンタをクリアする。
そして、動的ヘッダ、フルヘッダを送信する周期になるのを確認するため(F0状態105、IR状態104に戻るのを確認するため)、パケット数をカウントする。先ず、現状の状態がS0状態106かF0状態105を判断する(ステップA13)。どちらかの状態である場合(ステップA13:Yes)には、IR状態104に戻るまでのパケット数をカウントアップする(ステップA14)する。そして、更にS0状態106か否か判断する(ステップA15)。SO状態106の場合(ステップA15:Yes)には、F0状態105に戻るまでのパケット数をカウントアップする(ステップA16)。次に、送信処理を行う(ステップA17)。
次に、図3(A)のフローチャートを参照して、上述した送信処理(ステップA17)について説明する。この送信処理では、コンプレッサ21がIR状態か否か判断する(ステップC1)。データがIR状態104の場合(ステップC1:Yes)には、フルヘッダのIRパケットを送り、IRパケットを送った回数をカウントアップする(ステップC2)。IR状態104でない場合(ステップC1:No)には、FO状態105か否か判断する(ステップC3)。F0状態105の場合(ステップC3:Yes)には、動的ヘッダのF0パケットを送り、F0パケットを送った回数をカウントアップし(ステップC4)、ステップA18に移行する。FO状態105でない場合、即ち、SO状態106の場合には、差分ヘッダのみを送信する(ステップC5)。
次に、再び図2を参照して、上述した送信処理(ステップA17)が完了すると、送信した全てのパケット数をカウントし(ステップA18)、ステップA1へ戻る。また、別処理で、カウントされた送信パケット数を使用して、次の周期の計算処理又は決定処理を行う(ステップA19)。
この周期計算処理(ステップA19)を、図3(B)のフローチャートを参照して説明する。受信側端末装置30の復元パケットカウント処理部32から所定間隔で通知される復元パケット数Bを受け取る(ステップB1)。また、送信パケット数Aを受け取る(ステップB2)。これらの数A及びBから確達率を計算し、フルヘッダと動的ヘッダを送信する周期(Nr’、Nf’)の最適周期を、予め決めたテーブルに従って決定する(ステップB3)。そして、新しいフルヘッダと動的ヘッダを送信する周期として、Nr、Nfに設定する(ステップB4)。
次に、本発明による無線通信装置の他の実施例について説明する。この実施例の基本構成は、図1と同様である。この実施例は、図3(B)のステップB3のフルヘッダや動的ヘッダを送るための周期を決定する要素として、送受信パケットの数のみを考慮して算出するではなく、その無線通信に使用する無線機種類、帯域幅等の機器の諸元も考慮して周期を決定することを特徴とする。
図4は、周期決定テーブルの具体例を示す。この周期決定テーブル130は、確達率P(%)、フルヘッダ周期Nr(パケット数)及び動的ヘッダ周期Nf(パケット数)より構成されているが、他の実施例では、この項目に、更に無線機種の性能や機能に関する重み付けや無線帯域の制限等に関する項目も追加し、詳細な周期決定の条件に合致した値を使用し、周期とする。
以上、本発明による無線通信システム及びそのヘッダ圧縮方法の好適実施例について詳述した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨及び精神を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
本発明の無線通信システム及びそのヘッダ制御方法によれば、無線環境において限られた帯域でのデータ通信を行う際に、ROHCの技術を用いながらIPヘッダ圧縮を行い、特にUモードで適応した場合に、フルヘッダ、動的ヘッダを送る周期を変更可能とする処理を加えることにより、データの信頼性の向上、またデータの冗長性の低減を見込めることから、航空機ネットワーク等、通信の負荷を抑える必要のある通信システムに好適である。また、マルチキャスト通信にROHCを適応させた場合には、Uモードで行う際のデータ確達性を向上させるためにも同様に適用できる。
(A)は、本発明による無線通信システムの好適実施例の基本構成を示すブロック図であり、(B)は、そのコンプレッサ及びデコンプレッサの各状態を示す状態遷移図である。 図1に示す無線通信システムの全体動作を示すフローチャートである。 (A)は図2中の送信処理のフローチャートであり、(B)は図2中の周期決定処理のフローチャートである。 周期決定テーブルの具体例である。 本発明の基礎となるROHC技術の説明図である。 本発明の基礎となるROHC技術の説明図である。 本発明の基礎となるROHC技術の説明図である。 本発明の基礎となるROHC技術の説明図である。 本発明の基礎となるROHC技術の説明図である。 ROHCのオペレーションモードであるUモードの説明図である。 ROHCのオペレーションモードであるOモードの説明図である。 ROHCのオペレーションモードであるRモードの説明図である。 ROHCのコンプレッサとデコンプレッサの状態遷移図である。
符号の説明
10 無線通信システム
20 送信側端末装置
21 コンプレッサ
22 送信パケットカウント処理部
23 送信側コンテキスト
24 データの確達率計算処理部
25、35 アンテナ
30 受信側端末装置
31 デコンプレッサ
32 復元パケットカウント処理部
33 受信側コンテキスト
104 IR状態
105 FO状態
106 SO状態
130 周期決定テーブル

Claims (9)

  1. ROHC(Robust Header Compression)技法を使用して送信側端末装置(コンプレッサ側)及び受信側端末装置(デコンプレッサ側)間で無線により通信する無線通信システムにおいて、
    前記受信側端末装置は、復元した復元パケット数をカウントする復元パケットカウント処理部を備え、前記送信側端末装置は、送信パケット数をカウントする送信パケットカウント処理部及び前記送信パケット数と前記受信側端末の復元パケット数に基づきデータの確達率を計算するデータの確達率計算処理部を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記受信側端末装置は、前記復元されたパケットカウント値を予め設定された周期で前記送信側端末装置へ通知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記データの確達率計算処理部が計算して求めた確達率に応じてフルヘッダや動的ヘッダを送信する周期の長短を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. ROHC技法を使用して送信側端末装置からヘッダを圧縮して受信側端末装置へ無線通信する際のヘッダ圧縮制御方法において、
    前記送信側端末装置から送信される送信パケット数をカウントする送信パケット数カウントステップと、前記受信側端末装置で受信して復元された復元パケット数をカウントする復元パケット数カウントステップと、前記送信パケット数及び前記復元パケット数からデータの確達率を計算する確達率計算ステップと、前記確達率に基づき前記ヘッダの圧縮状態を制御するステップとを備えることを特徴とするヘッダ圧縮制御方法。
  5. 前記送信されるデータの種類を判別するステップを備え、緊急又は重要データの場合には、前記送信側端末装置からフルヘッダで送信されることを特徴とする請求項4に記載のヘッダ圧縮制御方法。
  6. 前記送信されるデータの種別の判別ステップで緊急又は重要データと判断された場合には、フルヘッダを送信する間隔を短くすることを特徴とする請求項4に記載のヘッダ圧縮制御方法。
  7. 前記確達率に応じて前記送信側端末装置及び前記受信側端末装置間の通信回線の品質に合ったフルヘッダ又は動的ヘッダ送信周期を変更して送受信されるデータの信頼性を向上することを特徴とする請求項4に記載のヘッダ圧縮制御方法。
  8. 前記確達率に応じて前記フルヘッダ又は動的ヘッダの送信周期は、予め設定された周期決定テーブルに基づき決定することを特徴とする請求項4に記載のヘッダ圧縮制御方法。
  9. 前記周期決定テーブルは、前記送信側端末装置及び前記受信側端末装置のアンテナの特性や性能及び無線の帯域幅により重み付けして決定することを特徴とする請求項8に記載のヘッダ圧縮制御方法。
JP2005100464A 2005-03-31 2005-03-31 無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法 Pending JP2006287284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005100464A JP2006287284A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005100464A JP2006287284A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006287284A true JP2006287284A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37408764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005100464A Pending JP2006287284A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006287284A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109471A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nec Corp Lanシステム、送信装置、受信装置、lanシステム制御方法、プログラム、及び複数のフレーム
WO2008139594A1 (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Fujitsu Limited 無線通信のヘッダ圧縮制御方法並びに無線基地局及び送信装置
WO2009031241A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Fujitsu Limited 送信制御方法及び送信装置
JP2009267843A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Kyocera Corp 無線通信システム、無線基地局および無線通信方法
WO2010024114A1 (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 日本電気株式会社 通信装置およびヘッダ圧縮制御方法
JP2010199750A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムおよび通信制御方法
WO2010106663A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 富士通株式会社 受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法
JP5195762B2 (ja) * 2007-12-03 2013-05-15 富士通株式会社 パケット通信装置及びパケット通信方法
JP2017505080A (ja) * 2014-10-20 2017-02-09 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 放送信号送信装置、放送信号受信装置、放送信号送信方法、及び放送信号受信方法
CN109714399A (zh) * 2018-12-11 2019-05-03 浙江口碑网络技术有限公司 通知消息的推送方法及装置、存储介质、电子装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109471A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nec Corp Lanシステム、送信装置、受信装置、lanシステム制御方法、プログラム、及び複数のフレーム
WO2008139594A1 (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Fujitsu Limited 無線通信のヘッダ圧縮制御方法並びに無線基地局及び送信装置
US8189594B2 (en) 2007-05-11 2012-05-29 Fujitsu Limited Method of controlling header compression in wireless communication, wireless base station, and transmitter
WO2009031241A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Fujitsu Limited 送信制御方法及び送信装置
US8548004B2 (en) 2007-12-03 2013-10-01 Fujitsu Limited Packet communication apparatus and method for packet communication
JP5195762B2 (ja) * 2007-12-03 2013-05-15 富士通株式会社 パケット通信装置及びパケット通信方法
JP2009267843A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Kyocera Corp 無線通信システム、無線基地局および無線通信方法
WO2010024114A1 (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 日本電気株式会社 通信装置およびヘッダ圧縮制御方法
JP5527209B2 (ja) * 2008-08-25 2014-06-18 日本電気株式会社 通信装置およびヘッダ制御方法
US8699365B2 (en) 2008-08-25 2014-04-15 Nec Corporation Communication device and header compression control method
JP2010199750A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Mitsubishi Electric Corp 無線通信システムおよび通信制御方法
JP5278532B2 (ja) * 2009-03-19 2013-09-04 富士通株式会社 受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法
US8521098B2 (en) 2009-03-19 2013-08-27 Fujitsu Limited Receiving apparatus, transmitting apparatus, receiving method, transmitting method, communications system, and communication method
WO2010106663A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 富士通株式会社 受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法
JP2017505080A (ja) * 2014-10-20 2017-02-09 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 放送信号送信装置、放送信号受信装置、放送信号送信方法、及び放送信号受信方法
JP2018121347A (ja) * 2014-10-20 2018-08-02 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 放送信号送信装置、放送信号受信装置、放送信号送信方法、及び放送信号受信方法
US10523731B2 (en) 2014-10-20 2019-12-31 Lg Electronics Inc. Apparatus for transmitting broadcast signal, apparatus for receiving broadcast signal, method for transmitting broadcast signal and method for receiving broadcast signal
US10972527B2 (en) 2014-10-20 2021-04-06 Lg Electronics Inc. Apparatus for transmitting broadcast signal, apparatus for receiving broadcast signal, method for transmitting broadcast signal and method for receiving broadcast signal
US11496542B2 (en) 2014-10-20 2022-11-08 Lg Electronics Inc. Apparatus for transmitting broadcast signal, apparatus for receiving broadcast signal, method for transmitting broadcast signal and method for receiving broadcast signal
CN109714399A (zh) * 2018-12-11 2019-05-03 浙江口碑网络技术有限公司 通知消息的推送方法及装置、存储介质、电子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4520032B2 (ja) ヘッダ圧縮装置およびヘッダ圧縮方法
JP2006287284A (ja) 無線通信システム及びそのヘッダ圧縮制御方法
US7391736B2 (en) Method and apparatus for transmitting packet data having compressed header
US8175075B2 (en) Adaptive header compression in a wireless communication network
KR100785293B1 (ko) 다중 tcp확인응답을 이용한 tcp 혼잡 제어 시스템및 그 방법
US7583701B2 (en) Apparatus and method for transmitting or receiving an uncompressed packet followed by compressed packets
CN101636983B (zh) 用于减少视频传输时的分组丢失的影响的方法和系统
KR100697355B1 (ko) 확장 헤더 압축
US8520545B2 (en) Communication unit, communication system, communication method and communication program
US9237105B2 (en) Data communication with compensation for packet loss
JP4592935B2 (ja) ヘッダ復元装置およびヘッダ復元方法
JP2007189697A (ja) 分散した局のネットワークでデータパケットを交換する方法、データパケットを圧縮する装置及びデータパケットを解凍する装置
EP2328295B1 (en) Packet transmission method and node
EP1568180A2 (en) A method for enhancing transmission quality of streaming media
JP2006211632A (ja) Crc検査範囲外エラーを検出する方法
US20060259845A1 (en) Method and apparatus for acknowledging a bitwise data chunk in wireline and wireless communication systems
EP1482668A1 (en) PACKET TRANSMITTER, PACKET RECEIVER AND PACKET TRANSMISSION METHOD
WO2022083371A1 (zh) 一种数据传输方法和装置
CN111092853B (zh) 一种rohc压缩器及其压缩状态调整方法
JP3638939B2 (ja) ヘッダ復元装置およびヘッダ復元方法
US20040136380A1 (en) Packet transmitter, packet receiver and packet transmission method
JP3638940B2 (ja) ヘッダ復元装置およびヘッダ復元方法
CN118215076A (zh) 一种rohc解压失败控制方法、系统及通讯终端
EP1482700A1 (en) Packet transmitter and packet transmission method
KR20110078561A (ko) 멀티-호밍 기능을 제공하는 통신 프로토콜에 있어서의 혼잡 제어 방법 및 멀티-호밍 기능을 제공하는 통신 장치