JP2010199750A - 無線通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents

無線通信システムおよび通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信品質劣化に対する耐久性の高い通信制御方法を得ること。
【解決手段】Compressor1は、送信するパケットのDecompressor2への到達性を判断するための所定の条件を保持し、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)を、PDCP(Packed Data Convergence Protocol)パケットにより送信し、所定の条件が満たされない場合には、PDCPパケットがDecompressor2に到達不可能であると判断して、ヘッダ未圧縮のROHC IRの送信を継続し、所定の条件が満たされた場合には、PDCPパケットがDecompressor2に到達可能であると判断して、ヘッダ圧縮されたROHC IR−DYNのPDCPパケットによる送信を開始する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッダ圧縮を行う無線通信システムにおける通信制御方法に関する。
従来、無線通信環境におけるヘッダ圧縮方法としては、ROHC(Robust Header Compression)がある。ROHCでは、下記非特許文献1の5.3.1で記載される“Unidirectional mode(U−mode)”や、5.4.1で記載される“Bidirectional Optimistic mode(O−mode)”においては、圧縮復号側からの復号状況,状態通知によることなく、圧縮側の自律的判断によって送信するヘッダ圧縮パターンを変更していた。また、同非特許文献1の5.4.1のO−mode,および5.5.1で記載される“Bidirectional Reliable mode(R−mode)”においては、Decompressorは、Compressorから初期ヘッダ情報,ヘッダ情報変更,ヘッダ圧縮パターン変更、などを通知するヘッダ情報を含むROHCパケットを受信した場合、それに対してDecompressor側の複合状態,モード状態などを通知するACK,NACK,STATIC NACK、といったFeedbackパケットを返送し、互いのヘッダ圧縮状態の認識にずれが発生することを回避する。
IETF RFC3095,RObust Header Compression(ROHC)
しかしながら、上記非特許文献1では、ROHCヘッダ圧縮方式のUモードおよびOモードにおける送信側のヘッダ圧縮パターンの変更は、圧縮側における自律的な判断により行うことが可能であると規定されるにとどまり、明確な基準や方法には言及していない。そのため、上記従来の技術によるUモードや、ACKを取らないOモードにおけるデータ転送では、回線品質低下などによるパケット紛失が発生したことにより受信側が未圧縮フルヘッダパケットを受信できない場合にも、送信側はヘッダ圧縮パターンを変更してしまう。こうした場合、受信側では、圧縮ヘッダの復号不可による多量のパケット破棄が発生する、という問題があった。
また、OモードおよびRモードにおいて、Decompressor側がFeedbackパケットを返送するデータ転送では、回線品質低下などによりパケット紛失が発生したことによりACK Feedbackパケットが送信途上で消失した場合、当該ACKパケットの受信によって開始するCompressor側でのヘッダ圧縮が行われない。この場合、ヘッダ圧縮の効果が低下する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信品質劣化に対する耐久性の高い通信制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の通信装置を備え、ヘッダ圧縮プロトコルにROHC(Robust Header Compression)を採用し、前記通信装置が、ROHCデータ送信側装置またはROHCデータ受信側装置として互いにデータ通信を行う無線通信システムにおいて、前記ROHCデータ送信側装置は、送信するパケットの前記ROHCデータ受信側装置への到達性を判断するための所定の条件を保持し、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)を、PDCP(Packed Data Convergence Protocol)パケットにより送信し、前記所定の条件が満たされない場合には、PDCPパケットが前記ROHCデータ受信側装置に到達不可能であると判断して、ヘッダ未圧縮のROHC IRの送信を継続し、前記所定の条件が満たされた場合には、PDCPパケットが前記ROHCデータ受信側装置に到達可能であると判断して、ヘッダ圧縮されたROHC IR−DYNのPDCPパケットによる送信を開始する、ことを特徴とする。
本発明によれば、特別な検出方法,通知用の制御メッセージなどを追加することなく、送信データの到達性を判断することが可能となる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる無線通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、3GPP標準で規定されるプロトコル機能スタックを示す図である。 図3は、実施の形態1における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。 図4は、実施の形態2における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。 図5は、実施の形態3における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。 図6は、実施の形態4における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。 図7は、実施の形態5における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。 図8は、実施の形態6における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。 図9は、実施の形態7における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
以下に、本発明にかかる無線通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる無線通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1の無線通信システムは、Compressor1と、Decompressor2とを備え、無線通信によりデータを送受信する。この無線通信システムは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)またはLTE(Long Term Evolution)といった通信仕様を採用する。ここでは、当該無線通信システムはROHCプロトコルにおけるOモードで動作し、Compressor1は、ROHC圧縮データ送信側装置として機能し、また、Decompressor2は、ROHC圧縮データ受信側装置として機能する。なお、Compressor1およびDecompressor2は、無線基地局,無線ネットワーク制御装置,移動局のうちいずれかである。
図2は、3GPP標準で規定されるプロトコル機能スタックを示す図である。Compressor1とDecompressor2は、同じプロトコル機能スタックを有し、Compressor1はRLC層3,PDCP層4,ROHC層5を備え、Decompressor2はRLC層6,PDCP層7,ROHC層8を備える。ROHCパケットは、PDCPパケットのデータ部に設定されて送信され、PDCPパケットは、たとえば無線基地局と移動局との間に設定されるデータ双方向性のあるRLCコネクションの1つを用いて、RLCパケットのデータ部として送信される。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図3は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。Compressor1は、まず、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)をPDCPパケットのデータ部に設定し、既に設定済みであるRLCコネクション(ここでは、RLCコネクション#0とする)を用いて、当該PDCPパケットをRLCパケットのデータ部に設定して送信する。また、送信するタイミングでタイマ(時間T1)を起動する(ステップS1)。
ここで、伝送路品質の低下などが生じたとする。この場合、ステップS1で送信した、ROHC IRを含むPDCPパケットはDecompressor2に到達せず、また、Decompressor2がPDCPパケットを送信してもCompressor1には到達しない(ステップS2)。一方、ステップS1よりT1時間が経過し、タイマがタイムアウトすると、Compressor1は、従来の仕様により、圧縮ヘッダであるROHC IR DYN(Initiation and Refresh DYNamic)を送信できるタイミングと判断する。しかしながら、当該T1時間の間に、Decompressor2からRLCコネクション#0にて全くPDCPパケットを受信しないため、Compressor1は、自身が送信したPDCPパケットがDecompressor2で正常受信されていないと判断し、以後も、ROHC IRパケットを継続して送信する(ステップS3,ステップS4)。
ROHC IRパケットの送信を継続するうちに、伝送路品質などが改善し、たとえば、ステップS4においてCompressor1が送信したPDCPパケットがDecompressor2に到達し、Decompressor2がPDCPパケットを送信したとする(ステップS5)。Compressor1は、当該PDCPパケットを受信したことにより、PDCPパケットが対向側に到達可能であると判断し、固定情報を削除しヘッダ圧縮がなされたROHC IR−DYNパケットを、PDCPパケットにより送信する(ステップS6)。
以上説明したように、本実施の形態では、送信側において、従来のタイムアウト制御に加え、対向側からのパケット受信を確認したことにより、圧縮ヘッダを送信することとした。これにより、特別な検出方法,通知用の制御メッセージなどを追加することなく、送信データの到達性を判断することが可能となる。また、送信側が、パケット紛失が発生しているにも関わらず、圧縮ヘッダを送信してしまうことを回避できるので、受信側での圧縮ヘッダを復号できないことによるパケット破棄の発生を回避でき、耐久性の高いROHCヘッダ圧縮が実現できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、送信側におけるPDCPパケットの受信状況により、伝送状況を判断することとした。本実施の形態では、受信側におけるPDCPパケットの受信状況により伝送状況を判断する場合を説明する。
本実施の形態における無線通信システムは、図1の無線通信システムと同様であって、Compressor1の代わりにCompressor1Bを、Decompressor2の代わりにDecompressor2Bを備える(図示せず)。Compressor1Bは、PDCPパケットの送信にあたり、PDCPパケット内に定義する「シーケンス番号」フィールドにシーケンス番号(以下、「SN」ともいう)をセットし、Decompressor2Bは、当該シーケンス番号に基づいて、自身がPDCPパケットを連続的に受信できているかどうかを判断する。また、Decompressor2Bは、PDCPパケットを連続的に受信していないと判断した場合には、受信すべきパケットが紛失したことを示すため、PDCPパケット内に定義する「受信紛失発生フラグ」をONにして送信する。Compressor1Bは、「受信紛失発生フラグ」に基づいてヘッダ圧縮モードを切り替える。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図4は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
Compressor1Bは、まず、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)をPDCPパケットのデータ部に設定し、また、PDCPパケット内にシーケンス番号をセットする。そして、既に設定済みであるRLCコネクション(ここでは、RLCコネクション#0とする)を用いて、当該PDCPパケットをRLCパケットのデータ部に設定して送信する。また、送信するタイミングでタイマ(時間T2)を起動する(ステップS11)。
ここで、伝送路品質の低下などが生じたとする。この場合、ステップS11で送信した、ROHC IRを含むPDCPパケットはDecompressor2Bに到達しない。一方、Compressor1Bは、シーケンス番号をインクリメントし、SN=“1”を含めたPDCPパケットを用いて、継続してROHC IRパケットを送信する(ステップS12)。ここで、たとえば伝送路品質が改善し、ステップS12のPDCPパケットが到達したとする。Decompressor2Bは、受信するPDCPパケットに含まれるSNをチェックしており、この場合、SN=“0”であるはずの状態で、SN=“1”のPDCPパケットを受信する。Decompressor2Bは、シーケンス番号が連続していないことにより、受信すべきPDCPパケットの紛失が発生したと判断し、RLCコネクション#0において、PDCPパケットにおける受信紛失発生フラグをONにして送信する(ステップS13)。
一方、ステップS11よりT2時間が経過し、タイマがタイムアウトすると、Compressor1Bは、従来の仕様により、圧縮ヘッダであるROHC IR DYN(Initiation and Refresh DYNamic)を送信できるタイミングと判断する。しかしながら、当該T2時間の間に、Decompressor2からRLCコネクション#0にて「受信紛失発生フラグ」がONであるPDCPパケットを受信したため、Compressor1Bは、自身が送信したPDCPパケットがDecompressor2Bで正常受信されていないと判断し、以後も、ROHC IRパケットを継続して送信する(ステップS14)。この際、シーケンス番号としてSN=“2”をセットする。
Decompressor2Bは、直近に受信したSN=“1”と連続するSN=“2”のPDCPパケットを受信したことで、パケット紛失が解消したと判断し、RLCコネクション#0において、「受信紛失発生フラグ」をOFFにしたPDCPパケットを送信する(ステップS15)。Compressor1Bは、「受信紛失発生フラグ」がOFFであるPDCPパケットを受信したことにより、PDCPパケットが対向側に到達可能であると判断し、固定情報を削除しヘッダ圧縮がなされたROHC IR−DYNパケットを、PDCPパケットにより送信する(ステップS16)。この際、シーケンス番号としてSN=“3”をセットする。
以上説明したように、本実施の形態では、送信側において識別子を含めて送信し、受信側では当該識別子に基づいて連続的にパケットを受信できているかどうかを判断し、その判断結果によりパケット紛失を示す情報を含めて送信することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
実施の形態2では、送信側において識別子を含めてパケットを送信し、受信側で受信するパケットに含まれる識別子をチェックし、当該識別子が連続しているかどうかにより伝送状況を判断することとした。本実施の形態では、当該識別子を用いた他の方法により伝送状況を判断する場合を説明する。
本実施の形態における無線通信システムは、図1の無線通信システムと同様であって、Compressor1の代わりにCompressor1Cを、Decompressor2の代わりにDecompressor2Cを備える(図示せず)。Compressor1Cは、PDCPパケットの送信にあたり、PDCPパケット内に定義するシーケンス番号(以下、「SN」ともいう)をセットし、Decompressor2Cは、タイマ監視により、所定の時間内にシーケンス番号に抜けが発生するかどうかを判断する。また、Decompressor2Cは、PDCPパケットを連続的に受信していないと判断した場合には、受信状況が低下していることを示すため、PDCPパケット内に定義する「ヘルスチェック状態」をFAILにして送信する。Compressor1Cは、「ヘルスチェック状態」に基づいてヘッダ圧縮モードを切り替える。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図5は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
Compressor1Cは、まず、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)をPDCPパケットのデータ部に設定し、また、PDCPパケット内にシーケンス番号をセットする。そして、既に設定済みであるRLCコネクション(ここでは、RLCコネクション#0とする)を用いて、当該PDCPパケットをRLCパケットのデータ部に設定して送信する。また、送信するタイミングでタイマ(時間T3)を起動する(ステップS21)。
ここで、伝送路品質の低下などが生じたとする。この場合、ステップS21で送信されたROHC IRを含むPDCPパケットは、Decompressor2Cに到達しない。一方、Compressor1Cは、シーケンス番号をインクリメントし、SN=“1”を含めたPDCPパケットを用いて、継続してROHC IRパケットを送信する(ステップS22)。ここで、たとえば伝送路品質が改善し、ステップS22のPDCPパケットが到達したとする。ところで、Decompressor2Cは、受信するPDCPパケットに含まれるSNを、一定監視時間単位でチェックしている。ここでは、たとえば、一定監視時間(時間T4)の間に、SN=“0”のPDCPパケットを受信することなく、SN=“1”のPDCPパケットを受信したとする。この場合、Decompressor2Cは、シーケンス番号に抜けがあることにより、受信すべきPDCPパケットの紛失が発生したと判断し、RLCコネクション#0において、PDCPパケットにおける「ヘルスチェック状態」をFAILにして送信する(ステップS23)。
一方、ステップS21より時間T3が経過し、タイマがタイムアウトすると、Compressor1Cは、従来の仕様により、圧縮ヘッダであるROHC IR DYN(Initiation and Refresh DYNamic)を送信できるタイミングと判断する。しかしながら、当該時間T3の間に、Decompressor2CからRLCコネクション#0にて「ヘルスチェック状態」がFAILであるPDCPパケットを受信したため、Compressor1Cは、自身が送信したPDCPパケットがDecompressor2Cで正常受信されていないと判断し、以後も、ROHC IRパケットを継続して送信する(ステップS24,ステップS25)。この際、ステップS24のシーケンス番号として“2”を、ステップS25のシーケンス番号として“3”をセットする。
Decompressor2Cは、新たな監視時間(時間T5)をタイマ監視し、その間に受信したPDCPパケットのシーケンス番号をチェックする。ここでは、SN=“2”および“3”のPDCPパケットを受信するので、抜けがないこととなり、Decompressor2Cは、パケット紛失が解消したと判断し、RLCコネクション#0において「ヘルスチェック状態」をOKにしたPDCPパケットを送信する(ステップS26)。Compressor1Cは、「ヘルスチェック状態」がOKであるPDCPパケットを受信したことにより、PDCPパケットが対向側に到達可能であると判断し、固定情報を削除しヘッダ圧縮がなされたROHC IR−DYNパケットをPDCPパケットにより送信する(ステップS27)。
以上説明したように、本実施の形態では、送信側において識別子を含めてパケットを送信し、受信側では当該識別子に基づいてパケットを抜けがなく受信できているかどうかを判断し、その判断結果により受信状況を示す情報を含めて送信することとした。これにより、実施の形態1および2と同様の効果が得られる。また、実施の形態2の方法と比較すると、一定の監視時間の間でパケットの抜け(広義の連続性)を判断することとなるため、より現実的な伝送状況を把握可能である。
実施の形態4.
実施の形態2および3では、送信側において識別子を含めてパケットを送信し、受信側で受信するパケットに含まれる識別子をチェックし、当該識別子が連続しているかどうかにより伝送状況を判断することとした。本実施の形態では、下位レイヤにおける既存の仕組みを用いて伝送状況を判断する場合を説明する。
本実施の形態における無線通信システムは、図1の無線通信システムと同様であって、Compressor1の代わりにCompressor1Dを、Decompressor2の代わりにDecompressor2Dを備える(図示せず)。Compressor1Dは、PDCPパケットを下位レイヤであるRLCのAMモードを用いて送信し、Decompressor2Dは、受信状況を同AMモードにおける送達確認によって返信する。Compressor1Dは、当該送達確認の有無に基づいてヘッダ圧縮モードを切り替える。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図6は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
Compressor1Dは、まず、PDCP層においてヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)をPDCPパケットのデータ部に設定し、RLC層に出力する。また、そのタイミングでタイマ(時間T6)を起動する(ステップS31)。Compressor1Dは、つぎに、RLC層において、既に設定済みであるRLCコネクション(ここでは、RLCコネクション#0とする)を用いて、当該PDCPパケットをRLCパケットのデータ部に設定し、AMモードにて送信する(ステップS32,“RLC AM Data”)。
ここで、伝送路品質の低下などが生じたとする。この場合、ステップS32で送信されたROHC IRを含むPDCPパケット(RLC AM Data)は、Decompressor2Dに到達しない。一方、ステップS31より時間T6が経過し、タイムアウトすると、Compressor1Dは、従来の仕様により、圧縮ヘッダであるROHC IR DYN(Initiation and Refresh DYNamic)を送信できるタイミングと判断する。しかしながら、当該時間T6の間に、RLCコネクション#0にて、Decompressor2DからRLCレイヤでの送達確認を受信しないため、Compressor1Dは、自身が送信したPDCPパケットがDecompressor2Dに到達していないと判断し、以後も、ROHC IRパケットを継続して送信する。すなわち、上述同様に、Compressor1Dは、PDCP層からROHC IRを出力し(ステップS33)、RLC層からRLC AM Dataを送信する(ステップS34)。また、新たにタイマ(時間T7)を設定する。
ここで、たとえば伝送路品質が改善し、ステップS34のRLC AM DataがDecompressor2Dに到達したとする。この場合、Decompressor2Dは、RLCコネクション#0において、当該RLC AM Dataに対する送達確認としてRLC AM Statを送信する(ステップS35)。Compressor1Dは、タイマ時間T7の間に、RLC層において当該RLC AM Statを受信したことで、先にRLC AM Dataに含めて送信したPDCPパケットがDecompressor2Dに到達したと判断する。したがって、Compressor1Dは、PDCP層において、固定情報を削除しヘッダ圧縮がなされたROHC IR−DYNパケットをPDCPパケットによりRLC層に出力し(ステップS36)、RLC層において、当該PDCPパケットをRLCパケットのデータ部に設定し、既に設定済みであるRLCコネクション(RLCコネクション#0)を用いて送信する(ステップS37)。
以上説明したように、本実施の形態では、送信側においてRLCのAMモードでパケットを送信し、受信側からのRLCデータ送達確認の有無により対向側へのデータ到達性(および回線品質)を判断することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、送信側からのPDCPパケットが到達しないことを想定する場合について説明した。本実施の形態では、受信側からのPDCPパケットが到達しないことを想定する場合について説明する。
本実施の形態における無線通信システムは、図1の無線通信システムと同様であって、Compressor1の代わりにCompressor1Eを、Decompressor2の代わりにDecompressor2Eを備える(図示せず)。Compressor1Eは、PDCPパケットを送信し、Decompressor2Eは、受信状況をFeedbackパケットによって返信し、また、当該Feedbackパケットによる送信についての情報を保存して、送信パケットが発生した場合に相乗りさせ再送信する。Compressor1Eは、当該Feedbackパケットの内容に基づいてヘッダ圧縮モードを切り替える。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図7は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
Compressor1Eは、ROHC層において、IP(Internet Protocol),UDP(User Datagram Protocol),RTP(Real-time Transport Protocol)などの上位レイヤでユーザパケットが発生した場合には(ステップS41)、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)をPDCPパケットのデータ部に設定し、既に設定済みであるRLCコネクション(ここでは、RLCコネクション#0とする)を用いて、当該PDCPパケットをRLCパケットのデータ部に設定して送信する(ステップS42)。
Decompressor2Eは、当該PDCPパケットを正常受信し、当該ROHC IRを復号できるので、RLCコネクション#0を用いて、ROHC Feedback(ここでは、ACK)をCompressor1Eに送信し(ステップS43)、また、「Compressor1Eに対し当該ROHC Feedback(ACK)を送信した」旨の情報(送信情報)を自身内のメモリ(図示せず)に保存する。ここでは、一時的な品質低下により、当該ROHC Feedbackのパケットが消失したとする。
その後、Decompressor2Eは、IP,UDP,RTPなどの上位レイヤにおいて、Compressor1Eへ向けたユーザパケットが発生したことを検出する(ステップS44)。Decompressor2Eは、ROHC層において、当該ユーザパケットのROHCパケットを生成する。また、Decompressor2Eは、メモリから送信情報を読み出し、当該送信情報より「Compressor1Eに対しROHC Feedback(ACK)を送信済みであると認識するので、生成したROHCパケットに当該Feedback(ACK)を相乗りさせたROHCパケットを生成し、上述同様に送信する(ステップS45)。
Compressor1Eは、受信したROHCパケットからユーザパケットを抽出して上位レイヤに送信する。また、当該ROHCパケットにおいてFeedbackが設定され、それがACK(ポジティブFeedback)であることを確認する(ステップS46)。この場合、ステップS43における同Feedback(ACK)がCompressor1Eに到達していないため、Compressor1Eは、ここではじめて、ステップS42で送信したROHC IRパケットのACKが取れたと認識する。したがって、Compressor1Eは、上位レイヤからユーザパケットを受信すると(ステップS47)、固定情報を削除しヘッダ圧縮がなされたROHC IR−DYNパケットを送信する(ステップS48)。
以上説明したように、本実施の形態では、受信側においてFeedbackパケットを送信するにあたり当該パケットの送信情報を保存し、その後、同じ送信側に対して発生するパケットに相乗りさせることとした。これにより、Feedbackパケットの到達可能性を向上でき、実施の形態1と同様、特別な検出方法,通知用の制御メッセージなどを追加することなく、送信データの到達性を判断することが可能となる。また、送信側が、パケット紛失が発生しているにも関わらず、圧縮ヘッダを送信してしまうことを回避できるので、受信側での圧縮ヘッダを復号できないことによるパケット破棄の発生を回避でき、耐久性の高いROHCヘッダ圧縮が実現できる。
実施の形態6.
実施の形態5では、受信側においてFeedbackパケットを送信した場合、その送信情報を保存し、ユーザパケット発生時には当該Feedbackパケットの内容を相乗りさせて再送信することとした。本実施の形態では、再送信にあたって回数を制限する場合を説明する。
本実施の形態における無線通信システムは、実施の形態5の無線通信システムと同様であって、Compressor1Eの代わりにCompressor1Fを、Decompressor2Eの代わりにDecompressor2Fを備える(図示せず)。Decompressor2Fは、Feedbackパケットを再送信するにあたっての最大送信回数を保持し、当該回数を上限に再送信する。Compressor1Fは、当該送達確認の有無に基づいてヘッダ圧縮モードを切り替える。本実施の形態では、Decompressor2Fのメモリに、最大送信回数「1回」が設定されている。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図8は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
上述同様、ステップS41〜S44の処理が行われる。Decompressor2Fは、ステップS44のユーザパケットを受けて、ROHC層において、当該ユーザパケットのROHCパケットを生成する。また、Decompressor2Fは、メモリから送信情報を読み出し、当該送信情報においてCompressor1Fに対し、ROHC Feedback(ACK)を送信した旨の情報を取得するので、生成したROHCパケットに当該Feedback(ACK)を相乗りさせたROHCパケットを生成し、上述同様に送信する。また、Decompressor2Fは、たとえば、再送実績回数:1回である旨を上記送信情報に追加する(ステップS51)。
Compressor1Fは、受信したROHCパケットからユーザパケットを抽出して上位レイヤに出力する。また、当該ROHCパケットにおいてFeedback(ACK)が設定されていることを確認する。この場合、ステップS43における同Feedback(ACK)がCompressor1Fに到達していないため、Compressor1Fは、ここで、ステップS42で送信したROHC IRパケットのACKが取れたと認識する(ステップS52)。
一方、Decompressor2Fは、その後、上位レイヤからのユーザパケットが発生すると(ステップS53)、ROHC層において、当該ユーザパケットのROHCパケットを生成する。また、Decompressor2Fは、メモリから送信情報を読み出し、当該送信情報から、Compressor1Fに対しROHC Feedback(ACK)を送信済みであり、再送実績回数が「1回」であることを認識する。また、メモリから最大送信回数を読み出し、当該回数が「1回」であることを認識する。したがって、Decompressor2Fは、再送実績回数が最大送信回数に達していると判断し、ROHC Feedback(ACK)を相乗りさせずにROHCパケットを送信する(ステップS54)。また、当該送信情報および再送実績回数を初期化する。Compressor1Fは、受信したROHCパケットからユーザパケットを抽出して上位レイヤに送信する(ステップS55)。
以上説明したように、本実施の形態では、受信側においてFeedbackパケットの再送を行うにあたり、最大送信回数を設定することとした。これにより、実施の形態5の効果に加え、ユーザデータパケットと共に転送される制御データ量を抑制できる。したがって、耐久性が高く、かつ転送データ量を抑えたROHCヘッダ圧縮が実現できる。
実施の形態7.
実施の形態5では、受信側においてFeedbackパケットを送信した場合、その送信情報を保存し、ユーザパケット発生時には当該Feedbackパケットの内容を相乗りさせて再送信することとした。本実施の形態では、再送信を行う時間を制限する場合を説明する。
本実施の形態における無線通信システムは、実施の形態5の無線通信システムと同様であって、Compressor1Eの代わりにCompressor1Gを、Decompressor2Eの代わりにDecompressor2Gを備える(図示せず)。Decompressor2Gは、Feedbackパケットを再送するにあたってタイマ監視を行い、監視時間を限度として再送する。Compressor1Gは、当該送達確認の有無に基づいてヘッダ圧縮モードを切り替える。本実施の形態では、監視時間として時間T8が設定されている。
つづいて、以上のように構成された無線通信システムにおける通信制御の動作について説明する。図9は、本実施の形態における無線通信システムの動作を説明するシーケンス図である。
上述同様、ステップS41〜S44の処理が行われる。Decompressor2Gは、ステップS44のユーザパケットを受けて、ROHC層において、当該ユーザパケットのROHCパケットを生成する。また、Decompressor2Gは、メモリから送信情報を読み出し、当該送信情報においてCompressor1Gに対し、ROHC Feedback(ACK)を送信した旨の情報を取得するので、生成したROHCパケットに当該Feedback(ACK)を相乗りさせたROHCパケットを生成し、上述同様に送信する。また、Decompressor2Gは、上述同様、その旨を送信情報に保存する。さらに、Decompressor2Gは、Compressor1Gに対する送信情報についてタイマ監視を開始する(ステップS61)。
Compressor1Gは、受信したROHCパケットからユーザパケットを抽出して上位レイヤに出力する。また、当該ROHCパケットにおいてFeedback(ACK)が設定されていることを確認し、ステップS42で送信したROHC IRパケットのACKが取れたと認識する(ステップS62)。
一方、Decompressor2Gは、タイマから監視時間(時間T8)が経過したことを通知されると、Compressor1Gについての送信情報を初期化する。その後、Decompressor2Gは、上位レイヤからユーザパケットが発生すると(ステップS63)、ROHC層において、当該ユーザパケットのROHCパケットを生成する。ここで、Decompressor2Gは、メモリ内の送信情報を参照するが、監視時間(時間T8)が経過した時点でCompressor1Gについての送信情報は初期化されている。したがって、Decompressor2Gは、相乗りさせるべき情報はないと判断し、ROHC Feedback(ACK)を相乗りさせずにROHCパケットを送信する(ステップS64)。Compressor1Gは、受信したROHCパケットからユーザパケットを抽出して上位レイヤに送信する(ステップS65)。
以上説明したように、本実施の形態では、受信側においてFeedbackパケットの再送を行うにあたり、タイマ監視を行うこととした。これにより、実施の形態6と同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる通信制御方法は、ヘッダ圧縮を行う通信システムに有用であり、特に、ヘッダ圧縮プロトコルにROHCを採用する通信システムに適している。
1,1B,1C,1D,1E,1F,1G Compressor
2,2B,2C,2D,2E,2F,2G Decompressor
3,6 RLC層
4,7 PDCP層
5,8 ROHC層

Claims (16)

  1. 複数の通信装置を備え、ヘッダ圧縮プロトコルにROHC(Robust Header Compression)を採用し、前記通信装置が、ROHCデータ送信側装置またはROHCデータ受信側装置として互いにデータ通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記ROHCデータ送信側装置は、
    送信するパケットの前記ROHCデータ受信側装置への到達性を判断するための所定の条件を保持し、
    ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)を、PDCP(Packed Data Convergence Protocol)パケットにより送信し、
    前記所定の条件が満たされない場合には、PDCPパケットが前記ROHCデータ受信側装置に到達不可能であると判断して、ヘッダ未圧縮のROHC IRの送信を継続し、
    前記所定の条件が満たされた場合には、PDCPパケットが前記ROHCデータ受信側装置に到達可能であると判断して、ヘッダ圧縮されたROHC IR−DYNのPDCPパケットによる送信を開始する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記所定の条件を、前記ROHCデータ送信側装置が一定時間内に前記ROHCデータ受信側装置からのPDCPパケットを受信すること、とすることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記ROHCデータ送信側装置は、PDCPパケットにシーケンス番号を含めることとし、
    前記ROHCデータ受信側装置は、ROHC IRをPDCPパケットにより受信すると、当該PDCPパケットに含まれるシーケンス番号に基づいてROHC IRを連続的に受信しているかどうかをチェックし、連続的に受信していない場合には、PDCPパケットを紛失していると判断して、PDCPパケットが紛失していることを示す項目である紛失発生フラグをONにしたPDCPパケットを送信し、一方、連続的に受信している場合には、PDCPパケットを正常受信していると判断して、前記紛失発生フラグをOFFにしたPDCPパケットを送信し、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、前記紛失発生フラグをOFFにしたPDCPパケットを受信すること、として保持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記ROHCデータ送信側装置は、PDCPパケットにシーケンス番号を含めることとし、
    前記ROHCデータ受信側装置は、一定時間にわたって前記PDCPパケットにより受信したROHC IRを、当該PDCPパケットに含まれるシーケンス番号に基づいて連続的に受信しているかどうかチェックし、連続的に受信していない場合には、PDCPパケットを紛失していると判断して、伝送品質の低下を示す項目であるヘルスチェック状態をFAILとしたPDCPパケットを送信し、一方、連続的に受信している場合には、PDCPパケットを正常受信していると判断して、前記ヘルスチェック状態をOKにしたPDCPパケットを送信し、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、前記ヘルスチェック状態をFAILにしたPDCPパケットを受信すること、として保持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記ROHCデータ送信側装置は、
    ROHC IRを設定したPDCPパケットをRLC(Radio Link Control)におけるAM(Acknowledge mode)で送信することとし、
    前記所定の条件を、一定時間内に前記ROHCデータ受信側装置からRLCの送達確認を受信すること、として保持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記ROHCデータ送信側装置および前記ROHCデータ受信側装置は、ROHCにおけるBidirectional Optimistic modeまたはBidirectional Reliable modeにて動作することとし、
    前記ROHCデータ受信側装置は、
    ROHC IRをPDCPパケットにより受信すると、当該ROHC IRに対する応答であるFeedback ACKをPDCPパケットにより送信し、また、当該Feedback ACKを送信した旨の情報である送信情報を自身内に保存し、
    前記ROHCデータ送信側装置に送信すべきパケットの発生を検知すると、当該ROHCデータ送信側装置についての送信情報を読み出し、当該送信情報より前記Feedback ACKを送信済みであると認識した場合は、当該Feedback ACKを含めたROHC パケットをPDCPパケットにより送信する再送処理を行い、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、Feedback ACKを含むPDCPパケットを受信すること、として保持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  7. 前記ROHCデータ受信側装置は、所定の最大送信回数を限度として再送処理を繰り返し行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記ROHCデータ受信側装置は、初回実行タイミングからの一定時間を限度として再送処理を繰り返し行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信システム。
  9. 複数の通信装置を備え、ヘッダ圧縮プロトコルにROHC(Robust Header Compression)を採用し、前記通信装置が、ROHCデータ送信側装置またはROHCデータ受信側装置として互いにデータ通信を行う無線通信システムにおける通信制御方法であって、
    前記ROHCデータ送信側装置が、送信するパケットの前記ROHCデータ受信側装置への到達性を判断するための所定の条件を保持する条件保持ステップと、
    前記ROHCデータ送信側装置が、ヘッダ未圧縮のROHC IR(Initiation and Refresh)を、PDCP(Packed Data Convergence Protocol)パケットにより送信する未圧縮ヘッダ送信ステップと、
    前記ROHCデータ送信側装置が、前記所定の条件が満たされない場合に、PDCPパケットが前記ROHCデータ受信側装置に到達不可能であると判断して、ヘッダ未圧縮のROHC IRの送信を継続する未圧縮ヘッダ継続送信ステップと、
    前記ROHCデータ送信側装置が、前記所定の条件が満たされた場合に、PDCPパケットが前記ROHCデータ受信側装置に到達可能であると判断して、ヘッダ圧縮されたROHC IR−DYNのPDCPパケットによる送信を開始する圧縮ヘッダ送信ステップと、
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
  10. 前記所定の条件を、前記ROHCデータ送信側装置が一定時間内に前記ROHCデータ受信側装置からのPDCPパケットを受信すること、とすることを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  11. 前記ROHCデータ送信側装置は、PDCPパケットにシーケンス番号を含めることとし、
    さらに、
    前記ROHCデータ受信側装置が、受信したPDCPパケットに含まれるシーケンス番号に基づいてROHC IRを連続的に受信しているかどうかをチェックし、連続的に受信していない場合には、PDCPパケットを紛失していると判断して、PDCPパケットが紛失していることを示す項目である紛失発生フラグをONにしたPDCPパケットを送信する紛失発生通知ステップと、
    前記ROHCデータ受信側装置が、ROHC IRを連続的に受信している場合には、PDCPパケットを正常受信していると判断して、前記紛失発生フラグをOFFにしたPDCPパケットを送信する紛失不発生通知ステップと、
    を含み、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、前記紛失発生フラグをOFFにしたPDCPパケットを受信すること、として保持することを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  12. 前記ROHCデータ送信側装置は、PDCPパケットにシーケンス番号を含めることとし、
    さらに、
    前記ROHCデータ受信側装置が、一定時間にわたって前記PDCPパケットにより受信したROHC IRを、当該PDCPパケットに含まれるシーケンス番号に基づいて連続的に受信しているかどうかチェックし、連続的に受信していない場合には、PDCPパケットを紛失していると判断して、伝送品質の低下を示す項目であるヘルスチェック状態をFAILとしたPDCPパケットを送信するヘルスチェックFAIL通知ステップと、
    前記ROHCデータ受信側装置が、ROHC IRを連続的に受信している場合には、PDCPパケットを正常受信していると判断して、前記ヘルスチェック状態をOKにしたPDCPパケットを送信するヘルスチェックOK通知ステップと、
    を含み、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、前記ヘルスチェック状態をFAILにしたPDCPパケットを受信すること、として保持することを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  13. 前記未圧縮ヘッダ送信ステップでは、ROHC IRを設定したPDCPパケットをRLC(Radio Link Control)におけるAM(Acknowledge mode)で送信することとし、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、一定時間内に前記ROHCデータ受信側装置からRLCの送達確認を受信すること、として保持することを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  14. 前記ROHCデータ送信側装置および前記ROHCデータ受信側装置は、ROHCにおけるBidirectional Optimistic modeまたはBidirectional Reliable modeにて動作することとし、
    さらに、
    前記ROHCデータ受信側装置が、ROHC IRをPDCPパケットにより受信すると、当該ROHC IRに対する応答であるFeedback ACKをPDCPパケットにより送信し、また、当該Feedback ACKを送信した旨の情報である送信情報を自身内に保存するフィードバック応答ステップと、
    前記ROHCデータ受信側装置が、前記ROHCデータ送信側装置に送信すべきパケットの発生を検知すると、当該ROHCデータ送信側装置についての前記送信情報を読み出し、当該送信情報より前記Feedback ACKを送信済みであると認識した場合は、当該Feedback ACKを含めたROHC パケットをPDCPパケットにより送信する再送処理を行うフィードバック再送ステップと、
    を含み、
    前記ROHCデータ送信側装置は、前記所定の条件を、Feedback ACKを含むPDCPパケットを受信すること、として保持することを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  15. 前記フィードバック再送ステップでは、所定の最大送信回数を限度として再送処理が繰り返し実行される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の通信制御方法。
  16. 前記フィードバック再送ステップでは、初回実行タイミングからの一定時間を限度として再送処理が繰り返し実行される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の通信制御方法。
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