JP5278532B2 - 受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法 Download PDF

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Description

この発明は、音声通信を行う受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)システムは、3Gセルラーシステムからの飛躍的な性能向上を目指し、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で国際標準化が進められている。LTEシステムは、モバイル通信で高速伝送を実現し、高速映像配信など高度なサービス環境を提供するとともに、効率的な周波数利用が図られるシステムとして期待されている。
また、既存(3Gまで)システムにおいては、音声とデータ通信とはそれぞれ別の通信インフラで提供されていたが、LTEシステムにおいては音声とデータ通信とをIPベースに統合する「all IP」への移行が意図されている。これにより、従来の回線交換型インフラを含むシステムから、LTEシステムによって、完全なIP化がなされたシステムが実現されると見込まれている。
LTEシステムにおけるリアルタイムデータの伝送は、一般的な有線IPネットワークにおけるVoIP(Voice over IP)と同様にRTP/UDP/IPの各プロトコルによって実現される。このため、LTEシステムにおけるリアルタイムデータは、各プロトコルのヘッダが付与されることによりオーバヘッドが大きくなる。
帯域幅の限られる無線区間を含むネットワークにおいては、無線区間の帯域利用効率を向上させるために、オーバヘッドとなる各プロトコルのヘッダを圧縮する機能が求められる。このヘッダ圧縮機能は、LTEシステムにおいて実現される見込みである。
具体的には、eNB〜UE間で終端されるPDCP(Packet Data Convergence Protocol)の機能に含まれるROHC(RObust Header Compressing)と呼ばれる技術がヘッダ圧縮機能として実現される見込みである。ROHCには、ヘッダ圧縮の効率が異なる複数の動作モードが存在する(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2002−135362号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ヘッダ圧縮を頻繁に行うと、フレーム欠落などの場合に音声データを復元できずにデータロスとなり、音声データの音質が劣化するという問題がある。一方、ヘッダ圧縮の頻度を低くすると、データのオーバヘッドが大きくなるため、伝送経路の帯域利用効率が低下するという問題がある。
開示の受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法は、上述した問題点を解消するものであり、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この受信装置は、音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける受信装置において、前記ヘッダ圧縮を行う送信装置から送信される音声データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、を備える。
上記構成によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを切り替えることができる。
開示の受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法によれば、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
図1は、実施の形態1にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1にかかる通信システムの構成例を示す図である。 図4は、図3に示した通信システムにおけるプロトコルスタックを示す図である。 図5は、ROHCのU−modeの動作を示す図(その1)である。 図6は、ROHCのU−modeの動作を示す図(その2)である。 図7は、ROHCのO−modeの動作を示す図である。 図8は、ROHCのR−modeの動作を示す図である。 図9は、通話状態の変化の一例を示す図である。 図10は、MAC_PDUの一例を示す図である。 図11は、図10に示したMAC_Control_Elementを示す図である。 図12は、図11に示したShort_BSRを示す図である。 図13は、図11に示したLong_BSRを示す図である。 図14は、バッファサイズのインデクスを示す図である。 図15は、データPDUのフォーマットの一例を示す図である。 図16は、コントロールPDUのフォーマットの一例を示す図である。 図17は、図1に示した受信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。 図18は、図17に示したステップS1701の具体例を示すフローチャートである。 図19は、ROHCの動作モード切替の一例を示す図である。 図20は、実施の形態2にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。 図21は、実施の形態2にかかる送信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。 図22は、実施の形態3にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。 図23は、実施の形態3にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。 図24は、PDCPフレームのフォーマットの一例を示す図である。 図25は、図23に示した送信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。 図26は、図25に示したステップS2501の具体例を示すフローチャートである。 図27は、実施の形態4にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。 図28は、実施の形態4にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。 図29は、PDCPフレームのフォーマットの一例を示す図である。 図30は、実施の形態5にかかる受信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。 図31は、図30に示した動作による通話状態判定の具体例を示す図である。 図32は、実施の形態6にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。 図33は、実施の形態6にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。 図34は、U−modeからO−modeへの切替の具体例を示す図である。 図35は、U−modeからR−modeへの切替の具体例を示す図である。 図36は、O−modeからU−modeへの切替の具体例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(受信ノードの構成例)
図1は、実施の形態1にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。図1に示す受信ノード100は、実施の形態にかかる受信装置をLTEシステムにおけるUE(User Equipment:ユーザ端末)に適用した例である。受信ノード100は、MACレイヤ終端部110と、RLCレイヤ終端部120と、PDCP終端部130と、RTP/UDP/IP終端部140と、AMR終端部150と、を備えている。
MACレイヤ終端部110は、送信ノード(図2参照)との間の通信におけるMACレイヤの機能を終端する。たとえば、MACレイヤ終端部110は、送信ノードから送信された音声データまたは制御データに対する誤り訂正や再送制御を行う。RLCレイヤ終端部120は、送信ノードとの間の通信におけるRLCレイヤの機能を終端する。
PDCP終端部130は、送信ノードとの間の通信におけるPDCPレイヤの機能を終端する。また、PDCP終端部130は、送信ノードとの間の通信におけるROHCレイヤの機能を終端する。具体的には、PDCP終端部130は、受信バッファ131と、受信処理部132と、伸張部133と、通話状態判定部134と、ROHC制御部135と、送信処理部136と、を備えている。
受信バッファ131は、MACレイヤ終端部110およびRLCレイヤ終端部120を介して受信したPDCP_PDUを一時格納する。受信処理部132(受信手段)は、受信バッファ131に格納されたPDCP_PDUを読み出してヘッダ処理を行い、ヘッダ処理を行ったデータを伸張部133へ出力する。受信処理部132によって読み出されたPDCP_PDUは受信バッファ131から消去される。
伸張部133は、受信処理部132から出力されたデータのROHCのヘッダ伸張を行う。そして、伸張部133は、ROHCのヘッダ伸張を行ったデータをRTP/UDP/IP終端部140へ出力する。また、伸張部133は、ROHC制御部135によって切り替えられる動作モードに応じてROHCのヘッダ伸張を行う。
通話状態判定部134(判定手段)は、受信ノード100が送信ノードから受信した音声データの通話状態を判定し、判定結果をROHC制御部135へ通知する。通話状態判定部134が判定する通話状態は、たとえば、音声データが示す音声が「有音」であるか「無音」であるかに関する状態である。通話状態判定部134は、たとえば、受信バッファ131の滞留データ量に基づいて通話状態を判定する。
具体的には、通話状態判定部134は、受信バッファ131の滞留データ量が閾値より大きい場合は通話状態を「有音」と判定し、受信バッファ131の滞留データ量が閾値以下である場合は通話状態を「無音」と判定する。音声データの量と比較する閾値は、たとえば、通話状態が「無音」である場合に送信ノードから送信されるSIDデータ(Silence Insertion Descriptor)のサイズに相当する値である。
ROHC制御部135(制御手段)は、通話状態判定部134から出力された判定結果に応じて、受信ノード100および送信ノードにおけるROHCの動作モードを切り替える。たとえば、ROHC制御部135は、受信ノード100および送信ノードにおけるROHCの動作モードを、U−mode、O−modeおよびR−modeのいずれかに切り替える。これらのROHCの各動作については後述する(図5〜図8参照)。
ROHC制御部135は、ROHCの動作モードを切り替えるために、切り替える動作モードを示す切替指示信号を生成する。そして、ROHC制御部135は、生成した切替指示信号を送信処理部136へ出力する。これにより、切替指示信号が送信ノードへ送信され、ROHCの動作モードが切り替わる。
送信処理部136は、PDCP_PDUへのヘッダ付与を行う。たとえば、送信処理部136は、ROHC制御部135から出力された切替指示信号にヘッダを付与する。そして、送信処理部136は、ヘッダを付与した切替指示信号を、MACレイヤ終端部110およびRLCレイヤ終端部120を介して送信ノードへ送信する。
RTP/UDP/IP終端部140は、送信ノードとの間の通信におけるRTP/UDP/IPレイヤの機能を終端する。AMR終端部150は、送信ノードとの間の通信におけるAMRレイヤの機能を終端する。たとえば、AMR終端部150は、送信ノードから受信した音声データの復号を行う。
図1においては、送信ノード(eNB)から送信された音声データを受信ノード100(UE)が受信するダウンリンクに関する機能について説明した。ただし、受信ノード100は、受信ノード100(UE)が送信ノード(eNB)へ音声データを送信するアップリンクに関する機能を備えていてもよい。
図1に示した通話状態判定部134は、通話状態の判定結果を受信ノード100のメモリ(不図示)に書き込む。通話状態判定部134は、たとえばCPU(Central Processing Unit)などの演算手段である。ROHC制御部135は、通話状態判定部134によって受信ノード100のメモリに書き込まれた判定結果を読み出し、読み出した判定結果に応じてROHCの動作モードを切り替える。ROHC制御部135は、たとえばCPUなどの演算手段である。
(送信ノードの構成例)
図2は、実施の形態1にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。図2に示す送信ノード200は、実施の形態にかかる送信装置をLTEシステムにおけるeNBに適用した例である。送信ノード200は、PDCP終端部210と、RLCレイヤ終端部220と、MACレイヤ終端部230と、を備えている。
PDCP終端部210は、受信ノード100との間の通信におけるPDCPレイヤの機能を終端する。また、PDCP終端部210は、受信ノード100との間の通信におけるROHCレイヤの機能を終端する。具体的には、PDCP終端部210は、送信バッファ211と、圧縮部212と、送信処理部213と、受信処理部214と、を備えている。
送信バッファ211は、送信ノード200の上位のシステム(たとえばS−GW_IF)から送信されたPDCP_SDUを一時格納する。圧縮部212は、送信バッファ211に格納されたPDCP_SDUを読み出してヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮を行ったPDCP_SDUを送信処理部213へ出力する。
圧縮部212によって読み出されたPDCP_SDUは送信バッファ211から消去される。また、圧縮部212は、送信ノード200において設定されているROHCの動作モードによってヘッダ圧縮を行う。具体的には、圧縮部212は、受信ノード100から受信したROHCの動作モードの切替指示信号を受信処理部214から取得する。そして、圧縮部212は、取得した切替指示信号が示す動作モードによってヘッダ圧縮を行う。
送信処理部213は、圧縮部212から出力されたPDCP_SDUにPDCPヘッダを付与しPDCP_PDUとして、RLCレイヤ終端部220およびMACレイヤ終端部230を介して受信ノード100へ送信する。受信処理部214は、RLCレイヤ終端部220およびMACレイヤ終端部230を介して受信ノード100から受信したPDCP_PDUのヘッダ処理を行う。
たとえば、受信処理部214は、受信ノード100から受信した切替指示信号のヘッダ処理を行って圧縮部212へ出力する。RLCレイヤ終端部220は、受信ノード100との間の通信におけるRLCレイヤの機能を終端する。MACレイヤ終端部230は、受信ノード100との間の通信におけるMACレイヤの機能を終端する。
図2においては、送信ノード200(eNB)から送信された音声データを受信ノード100(UE)が受信するダウンリンクに関する機能について説明した。ただし、送信ノード200は、受信ノード100(UE)が送信ノード200(eNB)へ音声データを送信するアップリンクに関する機能を備えていてもよい。
(通信システムの構成例)
図3は、実施の形態1にかかる通信システムの構成例を示す図である。図3に示す通信システム300は、実施の形態にかかる通信システムをLTEシステムに適用した例である。通信システム300は、MME/S−GW311,312と、eNB321〜323と、UE331,332と、を含んでいる。
MME/S−GW311,312のそれぞれは、LTEシステムにおけるMME(Mobility Management Entity)およびS−GW(Serving Gateway)の機能を備えている。MME/S−GW311,312のそれぞれは、eNB321〜323のそれぞれとS1インターフェースによって接続されている。
eNB321〜323のそれぞれは、LTEシステムのE−UTRAN_NodeBである。eNB321〜323は、X2インターフェースによって互いに接続されている。また、eNB321〜323のそれぞれは、無線通信によってUE331,332との間で音声通信を行う。UE331,332のそれぞれは、携帯電話などの移動端末である。
図1に示した受信ノード100は、たとえばUE331,332の少なくともいずれかに適用することができる。また、図2に示した送信ノード200は、たとえばeNB321〜323の少なくともいずれかに適用することができる。
また、図1に示した受信ノード100を、eNB321〜323の少なくともいずれかに適用し、図2に示した送信ノード200をUE331,332の少なくともいずれかに適用してもよい。この場合は、図1に示した受信ノード100のPDCP終端部130を上位のシステム(たとえばS−GW_IF)に接続し、図2に示した送信ノード200にRTP/UDP/IP終端部140およびAMR終端部150(図1参照)を備える。
図4は、図3に示した通信システムにおけるプロトコルスタックを示す図である。図3に示した通信システム300において、たとえば図4に示すプロトコルスタック400を適用する。図4に示すプロトコルスタック400は、音声通信などのリアルタイムデータのIP化に関してLTEにおいて検討されているプロトコルスタックである。
図4において、UE411は、図3に示したUE331,332である。eNB412は、図3に示したeNB321〜323である。S−GW413は、図3に示したMME/S−GW311,312である。PDN−GW414およびIP網415は、図3に示したMME/S−GW311,312に接続されている。
プロトコルスタック400において、「PHY」および「Ether」は、それぞれ物理レイヤ(Physical)およびイーサネット(登録商標)を示している。「PHY」および「Ether」は、LAN(Local Area Network:構内通信網)およびWAN(Wide Area Network:広域通信網)の基本インターフェースとして規定されているものを使用する。
「IP」(Internet Protocol)は、インターネットで使用するレイヤ3である。「IP」は、データのルーティング機能を提供する。「UDP」(User Datagram Protocol)は、コネクションレス型の転送プロトコルである。「RTP」(Real−timeTransport Protocol)は、リアルタイムメディア転送のためのフレームワークを提供する。「RTP」は、プロファイルやペイロードフォーマットをアプリケーションに合わせて使用する。
「GTP−U」(GPRS Tunneling Protocol)は、LTE/SAE網内においてユーザデータをトンネリングさせる。「MAC」(Medium Access Control)は、スケジューリング、プライオリティ制御、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)によるエラー訂正およびトランスフォーマットの選択などを行う。
「RLC」(Radio Link Control)は、ARQ(Automatic Repeat Request)によるエラー訂正などを行う。「PDCP」(Packet Data Convergence Protocol)は、ヘッダ圧縮(ROHC)などを行う。
ダウンリンク(eNB→UE)を例にとると、IP網415側からRTP/UDP/IPを介して送信されてくる音声データ(AMR)は、eNB412において終端されるPDCPの機能であるROHCによって、RTP/UDP/IPのヘッダが圧縮される。ヘッダが圧縮されUE411まで伝送された音声データは、UE411においてPDCPが終端される際にROHCによってヘッダが伸張され、元の音声データに復元される。
(ROHCの各動作モード)
図5は、ROHCのU−modeの動作を示す図(その1)である。図5において、横軸は時間を示している。RTP/UDP/IPのレイヤにおいて、送信ノード200が20[msec]の周期のフレームによって音声データを受信ノード100へ送信する場合について説明する。非圧縮フレーム511は、送信ノード200がヘッダ圧縮を行わずに送信した(コンテキストを含む)音声データである。圧縮フレーム512は、送信ノード200がヘッダ圧縮を行って送信した(コンテキストを含まない)音声データである。
非圧縮フレーム511および圧縮フレーム512の横軸と直交する方向(図の縦方向)の長さは、各フレームのサイズを示している。圧縮フレーム512は、ヘッダ圧縮が行われているため、ヘッダ圧縮が行われていない非圧縮フレーム511よりもサイズが小さくなっている。ここでは、受信ノード100および送信ノード200のROHCの動作モードはU−mode(Unidirectional Mode)に設定されている。
具体的には、送信ノード200は、20[msec]単位で各フレームを送信する。送信ノード200は、送信する各フレームのうちの、180[msec]単位で送信するフレームは非圧縮フレーム511とし、それ以外のフレームは圧縮フレーム512とする。
受信ノード100は、圧縮フレーム512のヘッダを、以前に受信した非圧縮フレーム511に含まれているコンテキストに基づいて伸張(復元)しながら各フレームを受信する。たとえば、受信ノード100は、時期t521において受信した非圧縮フレーム511に含まれているコンテキストに基づいて、時期t521の直後の期間T522において受信した各圧縮フレーム512のヘッダを伸張する。
このように、ROHCのU−modeにおいては、送信ノードが一定周期でコンテキストを送信することにより通信の品質保証を行う。この場合は、受信ノード100からコンテキスト(非圧縮フレーム511)を要求するフィードバックを行わない。このため、受信ノード100から送信ノード200へのリンクの帯域を圧迫しない。
図6は、ROHCのU−modeの動作を示す図(その2)である。図6において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ROHCの動作モードがU−modeである場合(図5参照)で、時期t611において非圧縮フレーム511が正常に受信ノード100に受信されなかったとする。
この場合は、時期t611の直後の期間T612において受信する各圧縮フレーム512については、PDCPのレイヤで破棄され、ヘッダの伸張を正常に行うことができない。このため、期間T612において受信する各圧縮フレーム512はデータロスとなり、音声品質が劣化する。この場合は、たとえば、一時的に音声が不通になる。
各圧縮フレーム512がデータロスとなる期間は、つぎに受信ノード100が非圧縮フレーム511を受信してコンテキストが回復されるまで継続する。このため、各圧縮フレーム512がデータロスとなる期間は、送信ノード200がコンテキスト(非圧縮フレーム511)を送信する周期(ここでは180[msec])に依存する。
図7は、ROHCのO−modeの動作を示す図である。図7において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、受信ノード100および送信ノード200のROHCの動作モードはO−mode(Bidirectional Optimistic Mode)に設定されている。
送信ノード200は、20[msec]単位で送信する各フレームのうちの、ヘッダの内容が前のフレームから変更になったフレームは非圧縮フレーム511とし、それ以外のフレームは圧縮フレーム512として送信する。受信ノード100は、圧縮フレーム512のヘッダを、以前に受信した非圧縮フレーム511に含まれているコンテキストに基づいて伸張(復元)しながら各フレームを受信する。
また、受信ノード100は、非圧縮フレーム511を正常に受信することができなかった場合に、送信ノード200に対してNackを送信する。たとえば、時期t711において、受信ノード100が非圧縮フレーム511を正常に受信できず、時期t711の直後の時期t712において送信ノード200へNack701を送信したとする。
送信ノード200は、受信ノード100からNack701を受信すると、非圧縮フレーム511を再送する。受信ノード100は、時期t712の後の時期t713において、送信ノード200から再送された非圧縮フレーム511を受信したとする。
非圧縮フレーム511が受信できなかった時期t711から非圧縮フレーム511を受信した時期t713の間の期間T720において受信した各圧縮フレーム512については、PDCPのレイヤで破棄され、ヘッダの伸張を正常に行うことができない。このため、期間T720において受信する各圧縮フレーム512はデータロスとなる。
各圧縮フレーム512がデータロスとなる期間は、つぎに受信ノード100が非圧縮フレーム511を受信してコンテキストが回復されるまで継続する。このため、各圧縮フレーム512がデータロスとなる期間は、受信ノード100が送信ノード200へNackを送信し、送信ノード200が受信ノード100へ非圧縮フレーム511を再送するまでの期間に依存する。
このように、ROHCのO−modeにおいては、受信ノード100からのフィードバックを行うことにより通信の品質保証を行う。コンテキスト(非圧縮フレーム511)は、受信ノード100がフレームを正常に受信できなかった場合に送信されるため、圧縮フレーム512の送信頻度が高く、ヘッダ圧縮効率が優れている。
図8は、ROHCのR−modeの動作を示す図である。図8において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、受信ノード100および送信ノード200のROHCの動作モードはR−mode(Bidirectional Reliable Mode)に設定されている。
送信ノード200は、20[msec]単位で非圧縮フレーム511を送信する。そして、送信ノード200は、非圧縮フレーム511に対するAckを受信ノード100から受信すると、その後はヘッダの内容が変更になるまで圧縮フレーム512を送信する。
受信ノード100は、非圧縮フレーム511を正常に受信した場合に、送信ノード200に対してAckを送信する。たとえば、時期t811において、受信ノード100が非圧縮フレーム511を正常に受信して送信ノード200へAck801を送信したとする。送信ノード200は、受信ノード100からAck801を受信すると、その後はヘッダの内容が変更になるまで圧縮フレーム512を送信する。
また、時期t811の後の時期t812において、受信ノード100が非圧縮フレーム511を正常に受信できなかったとする。そして、時期t812の直後の時期t813において、受信ノード100が非圧縮フレーム511を正常に受信して送信ノード200へAck802を送信したとする。送信ノード200は、受信ノード100からAck802を受信するまでは非圧縮フレーム511を送信し、受信ノード100からAck802を受信すると、その後はヘッダの内容が変更になるまで圧縮フレーム512を送信する。
このように、ROHCのR−modeにおいては、送信ノード200は、コンテキストが受信ノード100へ正常に到達したことを示すAckを受信するとヘッダ圧縮を開始する。このため、ROHCのR−modeは、U−modeやO−modeに比べてヘッダ圧縮効率は劣る一方、コンテキスト維持の信頼性が優れている。また、コンテキスト喪失時の以降のヘッダ伸張不可に伴うデータロス時間は発生しない。
図5〜図8に示したROHCの各動作モード間の切替は、受信ノード100から送信ノード200へ切替指示信号を送信することによって行う。ROHCの各動作モード間の切替の具体例については後述する(図34〜図36参照)。
(通話状態の変化)
図9は、通話状態の変化の一例を示す図である。図9において、横軸は時間を示している。符号910は、送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データを示している。符号920は、受信ノード100から送信ノード200へ送信される音声データを示している。人物Aは、送信ノード200側のユーザを示している。人物Bは、受信ノード100側のユーザを示している。
AMRデータ911は、音声を伝送するときに送信される。SIDデータ912は、伝送する音声がない場合に送信される。AMRデータ911およびSIDデータ912において、横軸に直交する方向(図の縦方向)の長さはデータのサイズを示している。図9に示すように、SIDデータ912はAMRデータ911よりサイズが小さい。
区間931〜934は、時間的に連続する時間区間である。送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データ(符号910)の通話状態は、区間931および区間933においては「有音」となっている。また、送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データ(符号910)の通話状態は、区間932および区間934においては「無音」となっている。
一方、受信ノード100から送信ノード200へ送信される音声データ(符号920)の通話状態は、区間931および区間933においては「無音」となっている。また、受信ノード100から送信ノード200へ送信される音声データ(符号920)の通話状態は、区間932および区間934においては「有音」となっている。
口論のようなケースを例外とすれば、一般的な通話においては人物Aと人物Bとが交互に発言する。このため、送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データ(符号910)および受信ノード100から送信ノード200へ送信される音声データ(符号920)において、通話状態が「有音」の区間と「無音」の区間とが存在する。
通話状態が「有音」の区間においては、ヘッダ伸張不可などによりPDCPでAMRデータ911が破棄されると音声品質の劣化に繋がる。一方で、通話状態が「無音」の区間においては、SIDデータ912はユーザの音声を示すデータではないため、PDCPにおいてSIDデータ912が破棄されても通話に影響しない。
このことを利用して、受信ノード100および送信ノード200は、音声データの通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替える。これにより、通話状態が「有音」のときは音質の向上を図り、通話状態が「無音」のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。
(各データのフレームフォーマット)
図10は、MAC_PDUの一例を示す図である。受信ノード100と送信ノード200との間で送受信される音声データのMACレイヤのフレームフォーマットは、たとえば図10に示すMAC_PDU1000のようにする。MAC_PDU1000は、LTEシステムにおいてPDCPの下位レイヤに位置するMACフレームフォーマットである。
MAC_PDU1000には、MAC_Header1010と、MAC_Payload1020と、が含まれている。MAC_Payload1020には、MAC_Control_Element1021(図11参照)と、MAC_SDU1022と、Padding1023と、が含まれている。
図11は、図10に示したMAC_Control_Elementを示す図である。図11に示すテーブル1100は、図10に示したMAC_Control_Element1021の各種別を示している。
送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データ(eNB→UE)の場合は、MAC_Control_Element1021の種別には、「UE Contention Resolution Identity」と、「Timing Advance」と、「DRX Command」と、が含まれている。
また、受信ノード100から送信ノード200へ送信される音声データ(UE→eNB)の場合は、MAC_Control_Element1021の種別には、「Power Headroom Report」と、「C−RNTI」と、「Short_BSR」と、「Long_BSR」と、が含まれている。
「Short_BSR」および「Long_BSR」は、バッファに滞留したデータ量を示している。したがって、送信ノード200は、MAC_Control_Element1021に含まれる「Short_BSR」または「Long_BSR」によって送信バッファ211の滞留データ量を受信ノード100へ通知することができる。
図12は、図11に示したShort_BSRを示す図である。図11に示した「Short_BSR」のフレームフォーマットは、たとえばShort_BSR1200のようにする。Short_BSR1200には、LCG_ID1210(Logical Channel Group)と、バッファサイズ1220と、が含まれている。
LCG_ID1210は、各論理チャネルグループ(たとえば論理チャネルグループ#1〜#4)を示すIDである。バッファサイズ1220は、LCG_ID1210が示す各論理チャネルグループの全滞留データ量を示している。バッファサイズ1220の具体例については後述する(図14参照)。
図13は、図11に示したLong_BSRを示す図である。図11に示した「Long_BSR」のフレームフォーマットは、たとえばLong_BSR1300のようにする。Long_BSR1300には、各バッファサイズ#1〜#4が含まれている。各バッファサイズ#1〜#4は、各UEに対する全滞留データ量を示している。各バッファサイズ#1〜#4の具体例については後述する(図14参照)。
図14は、バッファサイズのインデクスを示す図である。図12に示したバッファサイズ1220または図13に示した各バッファサイズ#1〜#4は、たとえば図14に示すテーブル1400に基づくインデクスによって示される。たとえば、バッファサイズ(BS)0[Bytes]は、インデクス「0」によって示される。
また、0[Bytes]より大きく10[Bytes]以下のバッファサイズはインデクス「1」によって示される。また、10[Bytes]より大きく12[Bytes]以下のバッファサイズはインデクス「2」によって示される。このように、上述したデータ量情報を示すバッファサイズをインデクスによって示すことで、データ量情報のサイズを小さくすることができる。
図15は、データPDUのフォーマットの一例を示す図である。受信ノード100と送信ノード200との間で送受信されるデータPDUのPDCPのヘッダのフレームフォーマットは、たとえば図15に示すPDCPフレーム1500のようにする。PDCPフレーム1500には、D/C1510と、R1520(Reserved)と、PDCPシーケンスナンバ1530と、データ1540と、が含まれている。
D/C1510は、PDCPフレーム1500がデータPDUおよびコントロールPDUのいずれであるかを示す値である。PDCPフレーム1500においては、D/C1510は、データPDUを示す「1」となる。R1520はここでは使用しない。PDCPシーケンスナンバ1530は、PDCPフレーム1500のシーケンスナンバである。データ1540は、たとえば上述したAMRデータ911やSIDデータ912である。
図16は、コントロールPDUのフォーマットの一例を示す図である。図16において、図15に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。受信ノード100と送信ノード200との間で送受信されるコントロールPDUのPDCPのヘッダは、たとえば図16に示すPDCPフレーム1600のようにする。
PDCPフレーム1600には、D/C1510と、PDUタイプ1610と、R1520と、Interspersed_ROHC_feedback_packet1620と、が含まれている。PDCPフレーム1600においては、D/C1510は、コントロールPDUを示す「0」となる。PDUタイプ1610は、コントロールPDUの種別(PDCPステータスレポートやヘッダ圧縮フィードバック情報)を示している。
(受信ノードの動作)
図17は、図1に示した受信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。図1に示した受信ノード100は、図17に示す各ステップを行う。まず、受信ノード100の通話状態判定部134が、受信ノード100が送信ノード200から受信する音声データの通話状態(「有音」または「無音」)を判定する(ステップS1701)。
つぎに、通話状態判定部134が、ステップS1701によって判定された通話状態が、通話状態判定部134によって前回判定された通話状態から変化したか否かを判断する(ステップS1702)。通話状態が変化していない場合(ステップS1702:No)は、ステップS1701へ戻って処理を続行する。
ステップS1702において、通話状態が変化した場合(ステップS1702:Yes)は、ROHC制御部135が、ステップS1701によって判定された通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替え(ステップS1703)、一連の動作を終了する。ステップS1703において、通話状態が「無音」である場合は、ROHC制御部135は、たとえばROHCの動作モードをヘッダ圧縮の頻度が高いU−modeに切り替える。
ステップS1703において、通話状態が「有音」である場合は、ROHC制御部135は、たとえばROHCの動作モードをヘッダ圧縮の頻度が低いO−modeやR−modeに切り替える。これにより、通話状態が「有音」のときは音質の向上を図り、通話状態が「無音」のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。
図18は、図17に示したステップS1701の具体例を示すフローチャートである。図17に示したステップS1701において、通話状態判定部134は、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、この動作を開始してからの経過時間が監視周期(たとえば20[msec])以上になったか否かを判断し(ステップS1801)、経過時間が監視周期以上になるまで待つ(ステップS1801:Noのループ)。
ステップS1801において、経過時間が監視周期以上になると(ステップS1801:Yes)、受信バッファ131の滞留データ量を測定する(ステップS1802)。つぎに、通話状態判定部134による前回の判定によりメモリに記憶されている通話状態が「有音」であるか否かを判断する(ステップS1803)。
ステップS1803において、通話状態が「有音」である場合(ステップS1803:Yes)は、ステップS1802によって測定された滞留データ量が閾値以下か否かを判断する(ステップS1804)。滞留データ量が閾値以下でない場合(ステップS1804:No)は、一連の処理を終了する。
ステップS1804において、ステップS1802によって測定された滞留データ量が閾値以下である場合(ステップS1804:Yes)は、メモリに記憶されている通話状態を「無音」に更新し(ステップS1805)、一連の処理を終了する。
ステップS1803において、通話状態が「有音」でない場合(ステップS1803:No)は、ステップS1802によって測定された滞留データ量が閾値より大きいか否かを判断する(ステップS1806)。滞留データ量が閾値より大きくない場合(ステップS1806:No)は、一連の処理を終了する。
ステップS1806において、ステップS1802によって測定された滞留データ量が閾値より大きい場合(ステップS1806:Yes)は、メモリに記憶されている通話状態を「有音」に更新し(ステップS1807)、一連の処理を終了する。ステップS1804およびステップS1806において比較に用いる閾値は、たとえば図9に示したSIDデータ912のサイズに相当する閾値である。
(ROHCの動作モード切替)
図19は、ROHCの動作モード切替の一例を示す図である。図19において、横軸は時間を示している。符号1910は、送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データを示している。AMRデータ1911は、音声を伝送するとき(有音)に送信される。SIDデータ1912は、伝送する音声がないとき(無音)に送信される。
区間1921〜1924は、時間的に連続する時間区間である。区間1921および区間1923は、通話状態が「有音」となっており、AMRデータ1911が送信されている。区間1922および区間1924は、通話状態が「無音」となっており、SIDデータ1912が送信されている。
符号1930は、受信ノード100によるROHCの動作モードの切替を示している。符号1930に示すように、受信ノード100は、区間1921および区間1923においては通話状態を「有音」と判定する。そして、受信ノード100は、区間1921および区間1923においてはROHCの動作モードをR−mode(たとえばO−modeでもよい)に切り替える。また、受信ノード100は、区間1922および区間1924においては通話状態を「無音」と判定する。そして、受信ノード100は、区間1922および区間1924においてはROHCの動作モードをU−modeに切り替える。
これにより、通話状態が「無音」である区間1922および区間1924においては、ROHCの動作モードをヘッダ圧縮の頻度が高いU−modeにし、無線帯域の利用効率を向上させることができる。一方、通話状態が「有音」である区間1921および区間1923においては、ROHCの動作モードをヘッダ圧縮の頻度が低いR−modeにすることで、音声品質を向上させることができる。
このように、実施の形態1にかかる受信ノード100(受信装置)によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。このため、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
また、受信バッファ131の滞留データ量を測定し、測定した滞留データ量に基づいて通話状態を判定することができる。たとえば、測定した滞留データ量を閾値と比較することによって通話状態(「有音」または「無音」)を容易に判定することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、LTEシステムにおいて送信ノード200が受信ノード100へ送信するBSRを用いて通話状態の判定を行う。上述したように、送信ノード200が受信ノード100へ送信するMAC_PDU(図10参照)のMAC_Control_Elementには、送信ノード200の送信バッファ211の滞留データ量を示すBSR(図11〜図13参照)が含まれている。
(受信ノードの構成例)
図20は、実施の形態2にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。図20において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示すように、実施の形態2にかかる受信ノード100のMACレイヤ終端部110は、受信処理部2011と、MCE終端部2012と、送信処理部2013と、を備えている。受信処理部2011は、MACレイヤにおける受信処理を行う。
受信処理部2011は、受信処理を行った各データをRLCレイヤ終端部120およびMCE終端部2012へ出力する。MCE終端部2012は、MCE(MAC_Control_Element)を終端する。たとえば、MCE終端部2012は、受信処理部2011から出力されたデータに含まれるBSR(図11〜図13参照)を取得する。
BSRは、送信ノード200における送信バッファ211の滞留データ量を示している。MCE終端部2012は、取得したBSRを滞留データ量としてPDCP終端部130へ出力する。送信処理部2013は、MACレイヤにおける送信処理を行う。送信処理部2013は、送信処理を行った各データを送信ノード200へ送信する。
PDCP終端部130の通話状態判定部134は、MCE終端部2012から出力された滞留データ量に基づいて通話状態を判定する。具体的には、通話状態判定部134は、MCE終端部2012から出力された滞留データ量が閾値より大きい場合は通話状態を「有音」と判定する。また、通話状態判定部134は、MCE終端部2012から出力された滞留データ量が閾値以下である場合は通話状態を「無音」と判定する。
(送信ノードの構成例)
図21は、実施の形態2にかかる送信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。図20に示した受信ノード100の基本的な動作については、図17に示した動作と同様である。また、図20に示した受信ノード100の通話状態判定部134は、図17に示したステップS1701において、以下の各ステップを行う。
まず、この動作を開始してからの経過時間が監視周期以上になったか否かを判断し(ステップS2101)、経過時間が監視周期以上になるまで待つ(ステップS2101:Noのループ)。経過時間が監視周期以上になると(ステップS2101:Yes)、送信ノード200から送信されたデータ量情報(BSR)を、MCE終端部2012を介して受信する(ステップS2102)。ステップS2102において受信されるデータ量情報は、送信ノード200の送信バッファ211の滞留データ量を示している。
つぎに、前回の判定によりメモリに記憶されている通話状態が「有音」であるか否かを判断する(ステップS2103)。通話状態が「有音」である場合(ステップS2103:Yes)は、ステップS2102によって受信されたデータ量情報が示す滞留データ量が閾値以下か否かを判断する(ステップS2104)。滞留データ量が閾値以下でない場合(ステップS2104:No)は、一連の処理を終了する。
ステップS2104において、受信されたデータ量情報が示す滞留データ量が閾値以下である場合(ステップS2104:Yes)は、メモリに記憶されている通話状態を「無音」に更新し(ステップS2105)、一連の処理を終了する。
ステップS2103において、通話状態が「有音」でない場合(ステップS2103:No)は、ステップS2102によって受信されたデータ量情報が示す滞留データ量が閾値より大きいか否かを判断する(ステップS2106)。滞留データ量が閾値より大きくない場合(ステップS2106:No)は、一連の処理を終了する。
ステップS2106において、受信されたデータ量情報が示す滞留データ量が閾値より大きい場合(ステップS2106:Yes)は、メモリに記憶されている通話状態を「有音」に更新し(ステップS2107)、一連の処理を終了する。なお、図14に示したようにBSRのバッファサイズがインデクス化されている場合は、ステップS2104およびステップS2106において比較に用いる閾値も図14に示したインデクスを用いる。
このように、実施の形態2にかかる受信ノード100(受信装置)によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。このため、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
また、送信ノード200において送信バッファ211の滞留データ量を測定し、測定した滞留データ量を示すデータ量情報を受信ノード100へ送信する。これにより、受信ノード100は、送信ノード200から受信したデータ量情報が示す滞留データ量に基づいて通話状態を判定することができる。送信ノード200側のデータ滞留量を用いることにより、無線区間の品質などにかかわらず精度よく通話状態を判定することができる。
また、送信ノード200が受信ノード100へ送信するMAC_PDU(図10参照)のMAC_Control_Elementに含まれるBSRを用いてデータ量情報を送信する。これにより、送信ノード200から受信ノード100へ送信する制御信号を新たに追加しなくても、データ量情報を受信ノード100へ送信することができる。
(実施の形態3)
(受信ノードの構成例)
図22は、実施の形態3にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。図22において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態3にかかる受信ノード100においては、図1に示した通話状態判定部134を省いた構成にしてもよい。
受信処理部132は、受信バッファ131から読み出したデータのうちの、送信ノード200から送信された通話状態情報をROHC制御部135へ出力する。ROHC制御部135は、受信処理部132から出力された通話状態情報が示す通話状態の判定結果(「有音」または「無音」)に応じてROHCの動作モードを切り替える。
(送信ノードの構成例)
図23は、実施の形態3にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。図23において、図2に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図23に示すように、実施の形態3にかかる送信ノード200のPDCP終端部210は、図2に示した構成に加えて通話状態判定部2310を備えている。
通話状態判定部2310は、送信ノード200から受信ノード100へ送信する音声データの通話状態を判定し、判定結果を示す通話状態情報を送信処理部213へ出力する。通話状態判定部2310が判定する通話状態は、たとえば、音声データが示す音声が「有音」であるか「無音」であるかに関する状態である。通話状態判定部2310は、たとえば、送信バッファ211の滞留データ量に基づいて通話状態を判定する。
具体的には、通話状態判定部2310は、送信バッファ211の滞留データ量が閾値より大きい場合は通話状態を「有音」と判定し、送信バッファ211の滞留データ量が閾値以下である場合は通話状態を「無音」と判定する。音声データの量と比較する閾値は、たとえば、通話状態が「無音」であり、送信ノード200がSIDデータを送信するときに送信バッファ211に滞留するSIDデータの量に相当する値である。
送信処理部213は、通話状態判定部2310から出力された通話状態情報を、RLCレイヤ終端部220およびMACレイヤ終端部230を介して受信ノード100へ送信する。これにより、受信ノード100へ通話状態情報を送信することができる。通話状態情報を送信するためのPDCPフレームについて、図24によって説明する。
(データのフレームフォーマット)
図24は、PDCPフレームのフォーマットの一例を示す図である。図24において、図16に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。送信処理部213が受信ノード100へ送信するコントロールPDUのPDCPのヘッダのフレームフォーマットは、たとえば図24に示すPDCPフレーム2400のようにする。
PDCPフレーム2400には、D/C1510と、PDUタイプ1610と、R1520と、TSF2410(Telephone call Status Flag)と、が含まれている。PDCPフレーム2400において、D/C1510は、コントロールPDUを示す「0」となる。
TSF2410は、送信ノード200から受信ノード100へ送信する音声データの通話状態を示している。送信処理部213は、通話状態判定部2310から出力された通話状態情報を、PDCPフレーム2400のTSF2410に格納する。受信ノード100の受信処理部132は、送信ノード200から受信したPDCPフレーム2400のTSF2410を通話状態情報としてROHC制御部135へ出力する。
(送信ノードの動作)
図25は、図23に示した送信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。図23に示した送信ノード200は、図25に示す各ステップを行う。まず、送信ノード200の通話状態判定部2310が、送信ノード200から受信ノード100へ送信する音声データの通話状態を判定する(ステップS2501)。
つぎに、通話状態判定部2310が、ステップS2501によって判定された通話状態が、通話状態判定部2310によって前回判定された通話状態から変化したか否かを判断する(ステップS2502)。通話状態が変化していない場合(ステップS2502:No)は、ステップS2501へ戻って処理を続行する。
ステップS2502において、通話状態が変化した場合(ステップS2502:Yes)は、送信処理部213が、ステップS2501によって判定された通話状態を示す通話状態情報を受信ノード100へ送信し(ステップS2503)、一連の処理を終了する。ステップS2503によって送信された通話状態情報は受信ノード100によって受信される。受信ノード100は、受信した通話状態情報が示す通話状態に応じて送信ノード200との間のROHCの動作モードを切り替える。
図26は、図25に示したステップS2501の具体例を示すフローチャートである。図25に示したステップS2501において、通話状態判定部2310は、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、この動作を開始してからの経過時間が監視周期以上になったか否かを判断し(ステップS2601)、経過時間が監視周期以上になるまで待つ(ステップS2601:Noのループ)。
ステップS2601において、経過時間が監視周期以上になると(ステップS2601:Yes)、送信バッファ211の滞留データ量を測定する(ステップS2602)。図26に示すステップS2603〜S2607は、図18に示したステップS1803〜S1807と同様であるため説明を省略する。
このように、実施の形態3にかかる受信ノード100(受信装置)によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。このため、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
また、送信ノード200において通話状態を判定し、判定結果を示す通話状態情報を受信ノード100へ送信する。これにより、受信ノード100は、送信ノード200から受信した通話状態情報が示す通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。通話状態を送信ノード200側で判定することにより、無線区間の品質などにかかわらず精度よく通話状態を判定することができる。
また、通話状態を送信ノード200側で判定することにより、受信ノード100側の処理負担を軽減することができる。また、送信ノード200が受信ノード100へ送信するPDCPフレーム2400にTSF2410を設け、TSF2410を用いて通話状態情報を送信することにより、通話状態情報を受信ノード100へ送信することができる。
(実施の形態4)
(受信ノードの構成例)
図27は、実施の形態4にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。図27において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態4にかかる受信ノード100の受信処理部132は、受信処理したデータのうちのデータ量情報を通話状態判定部134へ出力する。
通話状態判定部134へ出力されるデータ量情報は、送信ノード200における送信バッファ211の滞留データ量を示している。通話状態判定部134は、受信処理部132から出力されたデータ量情報が示す滞留データ量に基づいて通話状態を判定する。具体的には、通話状態判定部134は、滞留データ量が閾値より大きい場合は通話状態を「有音」と判定し、滞留データ量が閾値以下である場合は通話状態を「無音」と判定する。
(送信ノードの構成例)
図28は、実施の形態4にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。図28において、図2に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図28に示すように、実施の形態3にかかる送信ノード200のPDCP終端部210は、図2に示した構成に加えて滞留データ量測定部2810を備えている。
滞留データ量測定部2810は、送信バッファ211の滞留データ量を測定し、測定した滞留データ量を示すデータ量情報を送信処理部213へ出力する。送信処理部213は、滞留データ量測定部2810から出力されたデータ量情報を、RLCレイヤ終端部220およびMACレイヤ終端部230を介して受信ノード100へ送信する。これにより、受信ノード100へデータ量情報を送信することができる。データ量情報を送信するためのPDCPフレームについて、図29において説明する。
(データのフレームフォーマット)
図29は、PDCPフレームのフォーマットの一例を示す図である。図29において、図16に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。送信ノード200の送信処理部213が送信するコントロールPDUのPDCPのヘッダのフレームフォーマットは、たとえば図29に示すPDCPフレーム2900のようにする。
PDCPフレーム2900には、D/C1510と、PDUタイプ1610と、BSR2910と、が含まれている。PDCPフレーム2900においては、D/C1510は、コントロールPDUを示す「0」となる。
BSR2910は、送信ノード200の送信バッファ211の滞留データ量を示している。送信処理部213は、滞留データ量測定部2810から出力されたデータ量情報を、PDCPフレーム2900のBSR2910に格納して受信ノード100へ送信する。受信ノード100の受信処理部132は、送信ノード200から受信したPDCPフレーム2900のBSR2910を滞留データ量として通話状態判定部134へ出力する。
このように、実施の形態4にかかる受信ノード100(受信装置)によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。
また、送信ノード200において送信バッファ211の滞留データ量を測定し、測定した滞留データ量を示すデータ量情報を受信ノード100へ送信する。これにより、受信ノード100は、送信ノード200から受信したデータ量情報が示す滞留データ量に基づいて通話状態を判定することができる。送信ノード200側のデータ滞留量を用いることにより、無線区間の品質などにかかわらず精度よく通話状態を判定することができる。
また、送信ノード200が受信ノード100へ送信するPDCPフレーム2900にBSR2910を設け、BSR2910を用いてデータ量情報を送信することにより、滞留データ量を送信ノード200から受信ノード100へ送信することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5にかかる受信ノード100の通話状態判定部134は、受信バッファ131の滞留データ量が所定期間以上において閾値より大きい場合に通話状態を「有音」と判定する。また、通話状態判定部134は、受信バッファ131の滞留データ量が所定期間以上において閾値以下の場合に通話状態を「無音」と判定する。受信ノード100および送信ノード200の構成は、たとえば図1および図2に示した構成と同様である。
(受信ノードの動作)
図30は、実施の形態5にかかる受信ノードの動作の一例を示すフローチャートである。実施の形態5にかかる受信ノード100の基本的な動作については、図17に示した動作と同様である。また、実施の形態5にかかる受信ノード100の通話状態判定部134は、図17に示したステップS1701において、以下の各ステップを行う。
まず、カウンタkを0に設定する(ステップS3001)。つぎに、この動作を開始してからの経過時間が監視周期以上になったか否かを判断し(ステップS3002)、経過時間が監視周期以上になるまで待つ(ステップS3002:Noのループ)。
ステップS3002において、経過時間が監視周期以上になると(ステップS3002:Yes)、受信バッファ131の滞留データ量を測定する(ステップS3003)。つぎに、前回の判定によりメモリに記憶されている通話状態が「有音」であるか否かを判断する(ステップS3004)。
ステップS3004において、通話状態が「有音」である場合(ステップS3004:Yes)は、ステップS3003によって測定された滞留データ量が閾値以下か否かを判断する(ステップS3005)。滞留データ量が閾値以下でない場合(ステップS3005:No)は、ステップS3009へ移行して処理を続行する。
ステップS3005において、ステップS3003によって測定された滞留データ量が閾値以下である場合(ステップS3005:Yes)は、カウンタkをインクリメント(k=k+1)する(ステップS3006)。つぎに、カウンタkが保護段数より大きいか否かを判断する(ステップS3007)。
ステップS3007において、カウンタkが保護段数より大きくない場合(ステップS3007:No)は、ステップS3002へ戻って処理を続行する。カウンタkが保護段数より大きい場合(ステップS3007:Yes)は、メモリに記憶されている通話状態を「無音」に更新する(ステップS3008)。つぎに、カウンタkを0に設定し(ステップS3009)、一連の処理を終了する。
ステップS3004において、通話状態が「有音」でない場合(ステップS3004:No)は、ステップS3003によって測定された滞留データ量が閾値より大きいか否かを判断する(ステップS3010)。滞留データ量が閾値より大きくない場合(ステップS3010:No)は、ステップS3014へ進んで処理を続行する。
ステップS3010において、ステップS3003によって測定された滞留データ量が閾値より大きい場合(ステップS3010:Yes)は、カウンタkをインクリメント(k=k+1)する(ステップS3011)。つぎに、カウンタkが保護段数より大きいか否かを判断する(ステップS3012)。
ステップS3012において、カウンタkが保護段数より大きくない場合(ステップS3012:No)は、ステップS3002へ戻って処理を続行する。カウンタkが保護段数より大きい場合(ステップS3012:Yes)は、メモリに記憶されている通話状態を「有音」に更新する(ステップS3013)。つぎに、カウンタkを0に設定し(ステップS3014)、一連の処理を終了する。
このように、通話状態判定部134は、ステップS3005において滞留データ量が閾値以下であっても、カウンタkの値が保護段数を超えていない場合は無視する。これにより、通話状態判定部134は、受信バッファ131の滞留データ量が所定期間以上において閾値以下の場合に通話状態を「無音」と判定することができる。
また、通話状態判定部134は、ステップS3010において滞留データ量が閾値より大きくても、カウンタkの値が保護段数を超えていない場合は無視する。これにより、通話状態判定部134は、受信バッファ131の滞留データ量が所定期間以上において閾値より大きい場合に通話状態を「有音」と判定することができる。
図31は、図30に示した動作による通話状態判定の具体例を示す図である。図31において、図19に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図31において、横軸は時間を示している。符号3110は、送信ノード200から受信ノード100へ送信される音声データを示している。
ここでは、通話状態の初期値を「無音」とし、監視周期を20[ms]とし、閾値(SIDデータ1912のサイズ相当)を10[byte]とし、保護段数を3とする。受信ノード100は、監視周期20[ms]で受信バッファ131の滞留データ量を取得し、滞留データ量が閾値10[byte]を超えるとカウンタkをインクリメントする。監視周期T1〜T23は、受信ノード100における監視周期(20[ms])である。
監視周期T1〜T6において、受信ノード100は、AMRデータ1911(サイズ30[byte])を連続して6回、20[ms]周期で正常に受信したとする。受信ノード100は、監視周期T1〜T3においては、メモリに記憶された通話状態が「無音」であり、滞留データ量が30[byte]で閾値10[byte]より大きいため、カウンタkをインクリメントする(k=1,2,3)。
監視周期T1〜T3において、受信ノード100は、カウンタkが保護段数3以下であるため、受信ノード100は、通話状態を「無音」のままであると判定する。このため、監視周期T1〜T3においては通話状態が「無音」と判定される。
監視周期T4において、受信ノード100は、通話状態が「無音」であり、滞留データ量が30[byte]で閾値10[byte]を超えているため、カウンタkをインクリメントする(k=4)。受信ノード100は、監視周期T4においてはカウンタkが保護段数3を超えるため、受信ノード100は、通話状態が「有音」に変化したと判定する。また、カウンタkは初期化されて0になる(k=0)。
監視周期T5〜T6において、受信ノード100は、メモリに記憶された通話状態が「有音」であり、滞留データ量が30[byte]で閾値10[byte]以下でないため、カウンタkをインクリメントしない(k=0)。
監視周期T7において、受信ノード100は、AMRデータ1911を正常に受信できなかったとする。受信ノード100は、監視周期T7においてはメモリに記憶された通話状態が「有音」であり、滞留データ量が0[byte]で閾値10[byte]以下であるため、カウンタkをインクリメントする(k=1)。受信ノード100は、監視周期T7においてはカウンタkが保護段数3を超えていない(k=1)ため、受信ノード100は、通話状態が「有音」のままであると判定する。
監視周期T8〜T11において、受信ノード100は、AMRデータ1911を連続して4回、正常に受信したとする。受信ノード100は、監視周期T8〜T11においてはメモリに記憶された通話状態が「有音」であり、滞留データ量が30[byte]で閾値10[byte]以下でないため、カウンタkをインクリメントしない(k=0)。
監視周期T12以降、送信ノード200から受信ノード100へ送信する音声データの実際の通話状態が「無音」となったとする。監視周期T12,T16,T20のそれぞれにおいて、受信ノード100は、SIDデータ1912(サイズ10[byte])を正常に受信したとする。
監視周期T12〜T15において、受信ノード100は、メモリに記憶された通話状態が「有音」であり滞留データ量が10または0[byte]で閾値10[byte]以下であるため、カウンタkをインクリメントする(k=1,2,3)。受信ノード100は、監視周期T12〜T15の間の期間においてはカウンタkが保護段数3以下であるため、受信ノード100は、通話状態を「有音」のままであると判定する。
監視周期T16において、受信ノード100は、通話状態が「有音」であり、滞留データ量が10[byte]で閾値10[byte]以下であるため、カウンタkをインクリメントする(k=4)。受信ノード100は、監視周期T16においてはカウンタkが保護段数3を超えるため、受信ノード100は、通話状態が「無音」に変化したと判定する。また、カウンタkは初期化されて0になる(k=0)。
監視周期T17〜T23において、受信ノード100は、メモリに記憶された通話状態が「無音」であり、滞留データ量が10[byte]または0[byte]で閾値10[byte]以下であるため、カウンタkをインクリメントしない(k=0)。
このように、通話状態判定部134は、時期T7において滞留データ量が閾値以下であっても、カウンタkの値が保護段数を超えていない場合は無視する。これにより、受信ノード100がAMRデータ1911を正常に受信できなかった場合に通話状態が「無音」になったと誤判定されることを回避することができる。
このように、実施の形態5にかかる受信ノード100(受信装置)によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。このため、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
また、受信バッファ131の滞留データ量が所定期間以上において閾値より大きい場合に通話状態を「有音」と判定することで、瞬間的なトラヒックの増加によって通話状態が「有音」になったと誤判定することを回避することができる。
また、受信バッファ131の滞留データ量が所定期間以上において閾値以下の場合に通話状態を「無音」と判定することで、フレーム欠落などによる瞬間的なトラヒックの減少によって通話状態が「有音」になったと誤判定することを回避することができる。
実施の形態5においては、受信ノード100および送信ノード200の構成が図1および図2に示した構成(実施の形態1)と同様である場合について説明した。ただし、受信ノード100および送信ノード200の構成を、実施の形態2〜4のいずれかと同様にしてもよい。一例として、受信ノード100および送信ノード200の構成を図22および図23に示した構成(実施の形態3)と同様にした場合について説明する。
この場合は、送信ノード200の通話状態判定部2310は、送信バッファ211の滞留データ量が所定期間以上において閾値より大きい場合に通話状態を「有音」と判定する。また、通話状態判定部2310は、送信バッファ211の滞留データ量が所定期間以上において閾値以下の場合に通話状態を「無音」と判定する。
(実施の形態6)
実施の形態1〜5においては、ROHC制御部135を受信ノード100に設け、受信ノード100によってROHCの切替制御を行う構成について説明した。これに対して、実施の形態6は、ROHC制御部135に相当する機能を送信ノード200に設け、送信ノード200によってROHCの切替制御を行う。
(受信ノードの構成例)
図32は、実施の形態6にかかる受信ノードの構成例を示すブロック図である。図32において、図22に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態6にかかる受信ノード100においては、図22に示したROHC制御部135および送信処理部136を省いた構成にしてもよい。
(送信ノードの構成例)
図33は、実施の形態6にかかる送信ノードの構成例を示すブロック図である。図33において、図23に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図33に示すように、実施の形態6にかかる送信ノード200のPDCP終端部210は、図23に示した構成に加えてROHC制御部3310を備えている。
また、実施の形態6にかかる送信ノード200においては、図23に示した受信処理部214を省いた構成にしてもよい。通話状態判定部2310は、判定結果を示す通話状態情報をROHC制御部3310へ出力する。
ROHC制御部3310は、(制御手段)は、通話状態判定部2310から出力された判定結果に応じて、受信ノード100および送信ノード200におけるROHCの動作モードを切り替える。ROHC制御部3310は、ROHCの動作モードを切り替えるために、切り替える動作モードを圧縮部212へ通知する。
また、ROHC制御部3310は、切り替える動作モードを示す切替指示信号を生成する。そして、ROHC制御部3310は、生成した切替指示信号を送信処理部213へ出力する。これにより、切替指示信号が受信ノード100へ送信され、ROHCの動作モードが切り替わる。ROHC制御部3310によるROHCの動作モードの切替については、上述したROHC制御部135による切替と同様であるため説明を省略する。
図33に示した圧縮部212は、ヘッダ圧縮を行った音声データを送信ノード200のメモリ(不図示)に書き込む。圧縮部212は、たとえばCPUなどの演算手段である。送信処理部213は、圧縮部212によって送信ノード200のメモリに書き込まれた音声データを読み出し、読み出した音声データを送信する。
通話状態判定部2310は、通話状態の判定結果を送信ノード200のメモリ(不図示)に書き込む。通話状態判定部2310は、たとえばCPUなどの演算手段である。ROHC制御部3310は、通話状態判定部2310によって送信ノード200のメモリに書き込まれた判定結果を読み出し、読み出した判定結果に応じてROHCの動作モードを切り替える。ROHC制御部3310は、たとえばCPUなどの演算手段である。
このように、実施の形態6にかかる送信ノード200(送信装置)によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。このため、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
また、送信ノード200において通話状態を判定し、判定結果に基づいてROHCの動作モードを切り替えることで、無線区間の品質などにかかわらず精度よく通話状態を判定することができる。また、通話状態の判定およびROHCの動作モードの切替を送信ノード200側で行うことにより、受信ノード100側の処理負担を軽減することができる。
(ROHCの動作モード切替の具体例)
図34は、U−modeからO−modeへの切替の具体例を示す図である。図34において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。C_MODE3410は、送信ノード200の圧縮部212に設定されるROHCの動作モードを示している。
C_MODE3410は、「U−mode」、「O−mode」または「R−mode」の値をとる。C_TRANS3420は、送信ノード200の圧縮部212に設定される、ROHCの動作モードの遷移経過状態である。C_TRANS3420は、「Pending」または「Done」の値をとる。
D_MODE3430は、受信ノード100の伸張部133に設定されるROHCの動作モードである。D_MODE3430は、「U−mode」、「O−mode」または「R−mode」の値をとる。D_TRANS3440は、受信ノード100の伸張部133に設定される、ROHCの動作モードの遷移経過状態である。D_TRANS3440は、「Initiated」、「Pending」または「Done」の値をとる。
U−modeからO−modeへ切替は、受信ノード100から送信ノード200へのフィードバックチャネルが利用可能であれば任意のタイミングで行うことができる。たとえば、時期t3411より前の期間においては、受信ノード100および送信ノード200のROHCの動作モードはU−modeであったとする。
そして、受信ノード100は、ROHCの動作モードをO−modeへ切り替える旨の切替指示信号3450を時期t3411において送信ノード200へ送信する。送信ノード200は、受信ノード100から切替指示信号3450を受信すると、送信ノード200におけるROHCの動作モードをO−modeに切り替える。
具体的には、送信ノード200は、周期的な非圧縮フレーム511の送信を停止し、受信ノード100からNackを受信するまでは圧縮フレーム512を送信する。U−modeからO−modeへの切替においては、受信ノード100および送信ノード200において任意のタイミングにおいて切替を行うことができるため、C_TRANS3420およびD_TRANS3440は「Done」のまま切替を行うことができる。
図35は、U−modeからR−modeへの切替の具体例を示す図である。図35において、図34に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。U−modeからR−modeへ切替は、少なくとも1つの非圧縮フレーム511を正常に受信した後で行う。たとえば、時期t3511より前の期間においては、受信ノード100および送信ノード200のROHCの動作モードはU−modeであったとする。
そして、受信ノード100は、ROHCの動作モードをR−modeへ切り替える旨の切替指示信号3521を時期t3511において送信ノード200へ送信する。送信ノード200は、受信ノード100から切替指示信号3521を受信すると、動作モードをR−modeに切り替え、非圧縮フレーム511を連続して受信ノード100へ送信する。
受信ノード100は、送信ノード200から送信された非圧縮フレーム511を受信すると、受信ノード100におけるROHCの動作モードをR−modeに切り替える。受信ノード100が切替指示信号3521を送信した時期t3511から、送信ノード200から送信された非圧縮フレーム511を受信ノード100が受信した時期t3512までの期間は、D_TRANS3440は「Initiated」になる。
また、受信ノード100は、時期t3512において送信ノード200から送信された非圧縮フレーム511を正常に受信すると、送信ノード200へAck3522を送信する。送信ノード200は、Ack3522を受信すると、受信ノード100からNackを受信するまでは連続して圧縮フレーム512を受信ノード100へ送信する。
送信ノード200がROHCの動作モードをR−modeに切り替えてから送信ノード200がAck3522を受信するまでの期間は、C_TRANS3420は「Pending」になる。また、受信ノード100がAck3522を送信した時期t3512から受信ノード100が圧縮フレーム512を受信する時期t3513までの期間のD_TRANS3440は「Pending」になる。
図36は、O−modeからU−modeへの切替の具体例を示す図である。図36において、図34に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。O−modeからU−modeへ切替は、任意のタイミングで行うことができる。たとえば、時期t3611より前の期間においては、受信ノード100および送信ノード200のROHCの動作モードはO−modeであったとする。
そして、受信ノード100は、ROHCの動作モードをU−modeへ切り替える旨の切替指示信号3621を時期t3611において送信ノード200へ送信する。送信ノード200は、受信ノード100から切替指示信号3621を受信すると、送信ノード200におけるROHCの動作モードをU−modeに切り替える。
具体的には、送信ノード200は、周期的な非圧縮フレーム511の送信を開始する。また、送信ノード200は、ROHCの動作モードのU−modeへの切替時に、非圧縮フレーム511を3回連続して送信し、これらの非圧縮フレーム511に対するAckを受信ノード100から受信するようにしてもよい。これにより、動作モードの切替が正常に行われていることを確認することができる(Three−wayハンドシェイク)。
受信ノード100は、切替指示信号3621を送信した後に送信ノード200から非圧縮フレーム511を受信した時期t3612において、ROHCの動作モードをU−modeに切り替える。受信ノード100が切替指示信号3621を送信した時期t3611から、受信ノード100が送信ノード200から圧縮フレーム512を受信する時期t3613までの期間のD_TRANS3440は「Initiated」になる。R−modeからU−modeへの切替は、O−modeからU−modeへの切替と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、開示の受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法によれば、通話状態を判定し、判定した通話状態に応じてROHCの動作モードを切り替えることができる。これにより、通話状態が有音のときは音質の向上を図り、通話状態が無音のときはヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。このため、音声データの音質および帯域利用効率の向上を図ることができる。
なお、上述した各実施の形態においては、LTEシステムを例とする構成について説明したが、開示の受信装置、送信装置、受信方法、送信方法、通信システムおよび通信方法は、WiMAXなどの他の通信システムに対しても適用可能である。
また、上述した各実施の形態においては、通話状態が「有音」の場合はROHCの動作モードをO−modeやR−modeに切り替え、通話状態が「無音」の場合はROHCの動作モードをU−modeに切り替える構成について説明した。これに対して通話状態が「有音」の場合はROHCの動作モードをR−modeに切り替え、通話状態が「無音」の場合はROHCの動作モードをO−modeに切り替える構成にしてもよい。
一般的に、O−modeはR−modeよりもヘッダ圧縮の頻度が高いため、ヘッダ圧縮の効率が優れている。このため、通話状態が「無音」の場合はROHCの動作モードをO−modeに切り替えることで、ヘッダ圧縮の効率化を図ることができる。その他、ヘッダ圧縮の動作モードについては、ROHCのU−mode、O−modeおよびR−modeに限らず、ヘッダ圧縮の頻度が異なる種々の動作モードを用いることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける受信装置において、
前記ヘッダ圧縮を行う送信装置から送信される音声データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。
(付記2)前記判定手段は、前記受信手段によって受信された音声データを格納する受信バッファの滞留データ量に基づいて前記通話状態を判定することを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記3)前記受信手段は、前記送信装置の送信バッファに格納されている前記音声データの量を示すデータ量情報を前記送信装置から受信し、
前記判定手段は、前記受信手段によって受信されたデータ量情報に基づいて前記通話状態を判定することを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記4)前記受信手段は、前記送信装置によって判定された前記通話状態を示す通話状態情報を前記送信装置から受信し、
前記制御手段は、前記受信手段によって受信された通話状態情報に応じて前記動作モードを切り替えることを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記5)前記判定手段は、前記受信バッファの滞留データ量が閾値より大きい場合は前記通話状態を有音と判定し、前記音声データの量が前記閾値以下の場合は前記通話状態を無音と判定することを特徴とする付記2に記載の受信装置。
(付記6)前記制御手段は、前記判定手段によって有音と判定された場合は、前記複数の動作モードのうちの前記ヘッダ圧縮の頻度が低い動作モードへ切り替え、前記判定手段によって無音と判定された場合は、前記複数の動作モードのうちの前記ヘッダ圧縮の頻度が高い動作モードへ切り替えることを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記7)前記判定手段は、前記受信バッファの滞留データ量が所定期間以上において前記閾値より大きい場合に前記通話状態を有音と判定することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記8)前記判定手段は、前記受信バッファの滞留データ量が所定期間以上において前記閾値以下の場合に前記通話状態を無音と判定することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記9)前記判定手段は、前記判定結果をメモリに書き込む演算手段であり、
前記制御手段は、前記判定手段によってメモリに書き込まれた判定結果を読み出し、読み出した判定結果に応じて前記動作モードを切り替える演算手段であることを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記10)音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける送信装置において、
音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮手段と、
前記圧縮手段によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする送信装置。
(付記11)前記圧縮手段は、ヘッダ圧縮を行った音声データをメモリに書き込む演算手段であり、
前記送信手段は、前記圧縮手段によってメモリに書き込まれた音声データを読み出し、読み出した音声データを送信し、
前記判定手段は、前記判定結果をメモリに書き込む演算手段であり、
前記制御手段は、前記判定手段によってメモリに書き込まれた判定結果を読み出し、読み出した判定結果に応じて前記動作モードを切り替える演算手段であることを特徴とする付記10に記載の送信装置。
(付記12)音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける受信方法において、
前記ヘッダ圧縮を行う送信装置から送信される音声データを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信される音声データの通話状態を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御工程と、
を含むことを特徴とする受信方法。
(付記13)音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける送信方法において、
音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮工程と、
前記圧縮工程によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信工程と、
前記送信工程によって送信される音声データの通話状態を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御工程と、
を含むことを特徴とする送信方法。
(付記14)音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおいて、
音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮手段と、
前記圧縮手段によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された音声データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
(付記15)音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムの通信方法において、
音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮工程と、
前記圧縮工程によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信工程と、
前記送信工程によって送信された音声データを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信される音声データの通話状態を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御工程と、
を含むことを特徴とする通信方法。
300 通信システム
311,312 MME/S−GW
321〜323 eNB
331,332 UE
400 プロトコルスタック
511 非圧縮フレーム
512 圧縮フレーム
801,3522 Ack
911,1911 AMRデータ
912,1912 SIDデータ
1000 MAC_PDU
1500,1600,2400,2900 PDCPフレーム
3410 C_MODE
3420 C_TRANS
3430 D_MODE
3440 D_TRANS
3450,3521,3621 切替指示信号
T1〜T23 監視周期

Claims (10)

  1. 音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける受信装置において、
    前記ヘッダ圧縮を行う送信装置から送信される音声データを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記判定手段は、前記受信手段によって受信された音声データを格納する受信バッファの滞留データ量に基づいて前記通話状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受信手段は、前記送信装置の送信バッファに格納されている前記音声データの量を示すデータ量情報を前記送信装置から受信し、
    前記判定手段は、前記受信手段によって受信されたデータ量情報に基づいて前記通話状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記受信手段は、前記送信装置によって判定された前記通話状態を示す通話状態情報を前記送信装置から受信し、
    前記制御手段は、前記受信手段によって受信された通話状態情報に応じて前記動作モードを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記判定手段は、前記受信バッファの滞留データ量が閾値より大きい場合は前記通話状態を有音と判定し、前記音声データの量が前記閾値以下の場合は前記通話状態を無音と判定することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  6. 音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける送信装置において、
    音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮手段と、
    前記圧縮手段によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  7. 音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける受信方法において、
    前記ヘッダ圧縮を行う送信装置から送信される音声データを受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信される音声データの通話状態を判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御工程と、
    を含むことを特徴とする受信方法。
  8. 音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおける送信方法において、
    音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮工程と、
    前記圧縮工程によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信工程と、
    前記送信工程によって送信される音声データの通話状態を判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御工程と、
    を含むことを特徴とする送信方法。
  9. 音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムにおいて、
    音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮手段と、
    前記圧縮手段によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信手段と、
    前記送信手段によって送信された音声データを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信される音声データの通話状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  10. 音声データのヘッダ圧縮を行い、ヘッダ圧縮の頻度が異なる複数の動作モードを有する通信システムの通信方法において、
    音声データのヘッダ圧縮を行う圧縮工程と、
    前記圧縮工程によってヘッダ圧縮された音声データを送信する送信工程と、
    前記送信工程によって送信された音声データを受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信される音声データの通話状態を判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に応じて前記動作モードを切り替える制御工程と、
    を含むことを特徴とする通信方法。
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