JP2006285967A - レシピ変換装置、レシピ変換方法、レシピ変換プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにより選択された調理レシピにおいて、ユーザに食材を変更するための作業を課すことなく、各食事対象者に対して不足する栄養素が補われるように調理レシピを変更する。
【解決手段】各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出処理部107と、算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出処理部108と、算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定する食事対象者順位決定処理部109と、ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択処理部103と、選択された調理レシピに使用される食材を、前記優先食事対象者の栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更処理部110とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、調理者が調理したい料理で各食事対象者の健康が保持されるように料理に使用する食材を動的に決定し、食材の変更に伴う調理レシピの変更を自動的に行うレシピ変換装置に関するものである。
従来の献立作成方法としては、家族など献立対象者全員の身長、体重、体脂肪率、及び三食摂取パターンから個人の一日のカロリー摂取量を算出して、そのカロリー摂取量を満たし、一日30品目がとれるような献立を、入力された献立対象者の好み、及び同じ献立の繰り返し決定されないこと等を考慮して作成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、調理をするにあたってレシピ通りの食材を用意できないことも起こり得るが、その場合、調理者は、レシピ本やWebサイトのレシピ集等を参照し、用意できない食事に対して味及び食感等の似ている食材を代替食材として使用するのが一般的である。
また、食事の栄養バランスが注目される一方で、近年、サプリメントを摂取するユーザも増加しており、ユーザの症状に基づいて適切なサプリメントを決定するものが知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2001―243326号公報 特開2004−86660号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、一日に必要な栄養素をバランスよく摂取することは可能であるが、過不足している栄養素の摂取量を調整することは困難であるという課題を有している。また、献立に対する栄養摂取量がディスプレイに表示されるようになっているが、同じ料理であっても食事量は食事対象者毎に異なるため、食事対象者の食事量を考慮して、過不足する栄養素が適切に補われるような献立を作成することができないという課題を有している。
そこで、過不足する栄養素が適切に補われるように、別の料理を用意して栄養素の摂取量を調整することや、一つの料理の食材を別の代替食材に変更することも考えられる。しかしながら、各食事対象者の栄養摂取量の違いに対応するために個別に料理を用意することは調理者にとって多大な手間となる。また、代替食材に変更する場合、調理者は、その候補となる食材毎に食事対象者の栄養摂取量の過不足を算出する必要がある。
また、特許文献2では、長期間維持される基礎的な情報とサプリメントの摂取を考えた当日の症状とからサプリメントが調合されているため、当日の食事の栄養摂取量によっては過剰摂取が起こる可能性があるという課題を有している。そして、この課題を解決するためには、サプリメントによる栄養摂取だけでなく食事による栄養摂取を考慮し、栄養過多状態を防止する必要があるが、このようなことは栄養学の知識に詳しい専門家等でなければ事実上行うことはできない。
本発明の目的は、ユーザにより選択された調理レシピにおいて、ユーザに食材を変更するための作業を課すことなく、各食事対象者に対して不足する栄養素が補われるように調理レシピを変更するレシピ変換装置を提供することである。
本発明によるレシピ変換装置は、各食事対象者の食事履歴を取得する履歴取得手段と、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出手段と、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出手段と、前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補充対象となる優先食事対象者を決定する優先食事対象者決定手段と、ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択手段と、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記優先食事対象者の栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更手段と、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するレシピ生成手段とを備えることを特徴とする。
また、上記構成において、各調理レシピに使用される食材のうち、特定の食材に対する複数の代替食材候補を記憶する候補食材テーブルを更に備え、前記食材変更手段は、前記代替食材候補のうち、前記優先食事対象者に不足する栄養素の摂取量を最も多く補う代替食材候補を特定し、特定した代替食材候補を代替食材として決定することが好ましい。
また、上記構成において、前記食材変更手段は、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量が、各食事対象者の各栄養素に対して予め定められた上限値を超えないような食材を前記代替食材とすることが好ましい。
また、上記構成において、前記栄養不足率算出手段は、一日あたりの栄養不足率を算出し、ユーザの操作指令に従って、2日以上の履歴保持期間を取得する履歴保持期間取得手段と、前記履歴保持期間において各食事対象者の各栄養素の栄養摂取量を積算する栄養摂取量積算手段と、前記栄養摂取量積算手段により算出された栄養摂取量と前記所要栄養摂取量とを基に、前記履歴保持期間における各食事対象者の各栄養素の長期栄養不足率を算出する長期栄養不足率算出手段とを更に備え、前記優先食事対象者決定手段は、前記長期栄養不足率を、前記一日あたりの栄養不足率より重視して優先食事対象者を決定することが好ましい。
また、上記構成において、前記レシピ生成手段は、各食事対象者に対して予め定められた一回の食事に対する食事量の目安値に応じて、各調理工程で示す食材の分量を変更することが好ましい。
また、上記構成において、前記履歴取得手段は、各食事対象者から、一回の食事の分量に対する満足度を取得し、前記満足度に応じて前記目安値を補正する食事量目安補正手段を更に備えることが好ましい。
また、上記構成において、前記レシピ選択手段によって選択可能な各調理レシピに使用される食材に対する代替食材に、代替食材に対する各食事対象者の好みの情報を対応付けて記憶する嗜好情報テーブルを更に備え、前記食材変更手段は、前記嗜好情報テーブルを参照し、前記優先食事対象者の栄養不足率を低減させ、かつ、前記優先食事対象者以外の食事対象者が好む食材を代替食材として決定することが好ましい。
また、上記構成において、食事対象者が過去に摂取したサプリメントの摂取量に関する情報を記憶するサプリメント摂取履歴テーブルを更に備え、前記栄養摂取量算出手段は、前記サプリメント摂取履歴テーブルを参照し、サプリメントから摂取された栄養素の摂取量に、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に算出された食事による栄養素の摂取量を加え、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出することが好ましい。
また、上記構成において、サプリメントを摂取することにより補われる栄養素とその栄養素の摂取量とに関する情報を記憶するサプリメント情報テーブルを更に備え、前記長期栄養不足率算出手段により算出された長期栄養不足率に基づいて、各食事対象者に対して慢性的に不足する栄養素を特定し、特定した栄養素を補うためのサプリメントを、推奨サプリメントとして、前記サプリメント情報テーブルを参照して決定し、決定した推奨サプリメントを食事対象者に提示する推奨サプリメント決定手段を更に備えることが好ましい。
本発明によるレシピ変換方法は、履歴取得手段、栄養摂取量算出手段、栄養不足率算出手段、優先食事対象者決定手段、レシピ選択手段、食材変更手段、及びレシピ生成手段を備え、前記履歴取得手段が、各食事対象者の食事履歴を取得するステップと、前記栄養摂取量算出手段が、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出するステップと、前記栄養不足率算出手段が、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出するステップと、前記優先食事対象者決定手段が、前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定するステップと、前記レシピ選択手段が、ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するステップと、前記食材変更手段が、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記不足率算出手段により算出された栄養不足率を低減させるような代替食材に変更するステップと、前記レシピ生成手段が、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によるレシピ変換プログラムは、各食事対象者の食事履歴を取得する履歴取得手段と、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出手段と、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出手段と、前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定する優先食事対象者決定手段と、ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択手段と、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記不足率算出手段により算出された栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更手段と、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するレシピ生成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明による記録媒体は、各食事対象者の食事履歴を取得する履歴取得手段と、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出手段と、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出手段と、前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定する優先食事対象者決定手段と、ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択手段と、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記不足率算出手段により算出された栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更手段と、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するレシピ生成手段としてコンピュータを機能させるレシピ変換プログラムを記録することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、各食事対象者の食事履歴が取得され、取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量が算出され、算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率が算出され、算出された栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者が決定され、ユーザにより選択された調理レシピに使用される食材のうち、いずれかの食材が、優先食事対象者の栄養不足率を低減させるような代替食材に変更され、選択された調理レシピを構成する調理工程が代替食材に応じた調理工程に修正される。従って、ユーザに代替食材を決定するための作業を課すことなく、ユーザが食することを希望する料理に使用される食材を、食事対象者に不足する栄養素が補われるような代替食材に変更することができ、その結果、食事対象者の健康維持を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、複数の代替食材候補の中から、優先食事対象者に不足する栄養素の摂取量を最も多く補う代替食材候補が代替食材として決定されるため、優先食事対象者に不足する栄養素をより効果的に補わせることができる。
請求項3記載の発明によれば、各食事対象者の各栄養素の摂取量が、予め定められた上限値を超えないように代替食材が決定されるため、食材の変更に起因して、特定の栄養素が過剰に摂取される事態を防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、長期栄養不足率が一日あたりの栄養不足率よりも重視して優先食事対象者が決定されるため、優先食事対象者にとって長期間不足している栄養素が補われ、食事対象者の健康維持をより図ることができる。
請求項5記載の発明によれば、各食事対象者に対して予め定められた一回の食事に対する食事量の目安値に応じて、各調理工程で示す食材の分量が変更されるため、調理者は各食事対象者に対して適正な分量の食事を調理することができる。
請求項6記載の発明によれば、満足度に応じて、目安値が変更されるため、調理者は、各食事対象者が要求する分量の食事を調理することができる。
請求項7記載の発明によれば、優先食事対象者以外の食事対象者の好みの情報を加味し、好ましい食材を代替食材として決定するため、食事対象者の好みでない食材に変更されることを防止することができる。
請求項8記載の発明によれば、サプリメントを摂取している場合に、サプリメントから得られる栄養摂取量を含む栄養摂取量の算出が行われ、栄養不足率が算出されるため、不足する栄養素をより正確に求めることができる。
請求項9記載の発明によれば、長期栄養不足率に基づいて、慢性的に不足している栄養素を補うためのサプリメントが推奨サプリメントとして決定され、決定された推奨サプリメントが食事対象者に提示されるため、食事のみでは、栄養補給が十分に行えない場合でも効果的に慢性的に不足している栄養素を補うことができる。
請求項10記載の発明によれば、請求項1記載の発明同様、ユーザに食材を変更するための作業を課すことなく、ユーザが食することを希望する料理に使用される食材を、食事対象者に不足する栄養素が補われるような代替食材に変更することができ、その結果、食事対象者の健康維持を図ることができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項1記載の発明同様、ユーザに食材を変更するための作業を課すことなく、ユーザが食することを希望する料理に使用される食材を、食事対象者に不足する栄養素が補われるような代替食材に変更することができ、その結果、食事対象者の健康維持を図ることができる。
請求項12記載の発明によれば、請求項1記載の発明同様、ユーザに食材を変更するための作業を課すことなく、ユーザが食することを希望する料理に使用される食材を、食事対象者に不足する栄養素が補われるような代替食材に変更することができ、その結果、食事対象者の健康維持を図ることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態を図面により説明する。図1にレシピ変換装置のブロック図を示す。図1に示すレシピ変換装置は、CPU、ROM、RAM等から構成され、入力部100、レシピデータベース101、表示部102、レシピ選択処理部103、食事対象者データベース104、優先食事対象者決定処理部105、食材変更処理部110、レシピ生成処理部111、及び長期栄養管理処理部112の機能を備えている。なお、これらの機能は、CPUがROMに記憶されたレシピ変換プログラムを実行することで実現される。
入力部100は、キーボード、マウス等から構成され、調理したいレシピや食事対象者の情報等のユーザからの入力を受け付ける。レシピデータベース101は、図2(a)〜(d)に示すレシピテーブル200、使用食材テーブル201、候補食材テーブル202、及び調理工程テーブル203を保持する。また、レシピデータベース101は、図3(a)〜(c)に示す調理方法テーブル300、食材テーブル301、及び変更履歴テーブル302を保持する。
表示部102は、液晶表示パネル、プラズマ表示パネル等から構成され、レシピデータベース101に記憶されているレシピ及び新しく生成されたレシピ等を表示する。レシピ選択処理部103はレシピデータベース101に記憶されているレシピを表示部102に表示させ、ユーザが調理を望むレシピの選択を受け付ける。
食事対象者データベース104は食事対象者に関するデータを保持する。具体的には、図4(a)〜(e)に示す食事対象者テーブル400、食事履歴テーブル401、栄養所要量テーブル402、栄養不足率テーブル403、及び栄養摂取量積算値テーブル404、並びに図5(a)〜(c)に示す空腹度指標テーブル500、食事量目安テーブル501、及び満足度指標テーブル502を保持する。
図1に示す優先食事対象者決定処理部105は、食事履歴取得処理部106、栄養摂取量算出処理部107、栄養不足率算出処理部108、及び食事対象者順位決定処理部109を備え、食事対象者の栄養摂取量等を調べ、食材を変更する際に優先させる食事対象者を決定する。
食事履歴取得処理部106は、食事対象者データベース104から食事履歴を取得する。栄養摂取量算出処理部107は、食事履歴とレシピデータベース101から取得した食材に含まれる栄養素の分量とを用いて食事対象者の栄養摂取量を算出する。
栄養不足率算出処理部108は、栄養摂取量算出処理部107により求められた栄養摂取量と、食事対象者データベース104に記憶されている栄養所要量とを用いて栄養不足率を算出する。栄養不足率算出処理部108は継続的に食事対象者の栄養不足率を求めると共に、食事量を補正する。食事対象者順位決定処理部109は、栄養不足率算出処理部108により求められた栄養不足率を基に、優先食事対象者を決定する。
食材変更処理部110は、優先食事対象者決定処理部105により決定された優先食事対象者を基準にして、複数の食事対象者間で最適となる食材を代替食材として決定する。レシピ生成処理部111は、食材変更処理部110により変更された食材と調理方法とを組み合わせてレシピを生成する。また、レシピ生成処理部111は、生成したレシピを表示部102に表示させると共に、食事履歴を食事対象者データベース104に記憶させる。
次に、図2〜図5に、本発明に必要なデータの構成を示す。図2(a)に示すレシピテーブル200は、レシピに対して一意に与えられたレシピID、レシピに対して一意に与えられ、レシピの名称を示すレシピ名、及びレシピの総カロリーを記憶している。
図2(b)に示す使用食材テーブル201は、レシピテーブル200に記憶されているレシピID、各食材を特定するために一意に与えられた食材ID、各食材の名称を示す食材名、及び各食材の分量を記憶する。ここで、食材の分量としては一人分の分量が示されている。
図2(c)に示す候補食材テーブル202は、上記レシピID、使用食材テーブル201に記憶されている食材ID、及び代替候補となる食材の食材名を示す候補食材名を記憶する。ここで、代替候補となる食材とは、使用食材テーブル201に記憶されている食材以外の食材であって、レシピに使用可能な食材のことである。代替候補となる食材は予め決定されている。
図2(d)に示す調理工程テーブル203は、上記レシピID、調理工程を示す調理工程ID、各調理工程で調理される食材の食材ID、各調理工程における調理方法を示す調理方法ID、及び各調理工程に対する調理時間を記憶する。なお、レシピテーブル200〜調理工程テーブル203は予め作成されたものである。
図3(a)に示す調理方法テーブル300は、調理工程テーブル203が記憶する調理方法ID、及び調理方法の具体的な内容を示す調理方法を記憶する。図3(b)に示す食材テーブル301は、食材の名称を示す食材名、各食材に含まれるたんぱく質、脂質、鉄分、及びビタミンC等の各食材の各栄養素の分量、並びに各食材のカロリーを記憶する。図3(c)に示す変更履歴テーブル302は、食材が変更されたレシピの変更履歴を記憶しており、変更日、変更時刻、食材が変更されたレシピのレシピID、使用される食材の食材ID、及び食材名を記憶する。なお、調理方法テーブル300及び食材テーブル301は、予め作成されたものである。また、変更履歴テーブル302は、食材変更時にデータが記憶される。
図4(a)に示す食事対象者テーブル400は、食事対象者の名称、年齢、性別、身長、体重、体脂肪率、基礎代謝量、及び食事量の目安を記憶する。食事量の目安以外のデータは体組成計などの測定器から取得したものを用いても良いし、ユーザが入力部100から手動で入力したものを用いても良い。いずれにせよ予め定められたものである。
食事量の目安とは、各食事対象者の食事量を求めるための指標を示している。食事量の目安の初期値はユーザが入力部100から入力したものである。食事対象者テーブル400のデータは定期的に更新される。この更新も自動、手動のどちらでもよいが、食事量の目安は定期的に自動補正される。
図4(b)に示す食事履歴テーブル401は、ある一定期間に食事対象者が摂取した料理のレシピを示すレシピID、摂取した料理の摂取日を示す日付、料理の摂取時刻を示す時刻、料理を摂取した食事対象者、食事摂取時における各食事対象者の空腹度、各食事対象者の食事の摂取量を示す食事量、及び摂取した食事に対する満足度を記憶する。ここで、食事履歴テーブル401は、食事対象者が外食した場合、その際、摂取された食事に関するデータも記憶するものとする。
図4(b)において、「父」の「7:00」の食事に対するレシピIDは「40、45」、空腹度は「1」、食事量は「1.5」、満足度は「1」である。また、「父」の「12:00」の食事に対するレシピIDは「1、5」、空腹度は「1」、食事量は「1.5」、満足度は「1」である。一方、「母」の「7:00」の食事に対するレシピIDは「40、45」、空腹度は「1」、食事量は「1」、満足度は「2」である。また、「母」の「12:00」の食事に対するレシピIDは「1、5」、空腹度は「1」、食事量は「1」、満足度は「2」である。
食事量は食事対象者テーブル400の食事量の目安に空腹度を乗じた値である。また、食事量は、食事量の目安が補正された場合、その補正に応じて変更されるため、食事履歴テーブル401には、補正に応じて変更された食事量が記憶される。食事履歴を記憶する期間は予め決められたものである。食事履歴の記憶は、自動、又は手動により定期的に行われる。
図4(c)に示す栄養所要量テーブル402は、世代毎の一日の栄養摂取量の目安を示す栄養所要量及び栄養摂取量の上限値を記憶する。この場合、70以上の男性であればビタミンCの栄養所要量は100mgであり、脂質エネルギー比率は20%であり、鉄分の栄養所要量は10mgであり、鉄分の上限値は40mgである。また、70以上の女性であれば、ビタミンCの栄養所要量は100mgであり、脂質エネルギー比率は20%であり、鉄分の栄養所要量は10mgであり、鉄分の上限値は40mgである。
図4(d)に示す栄養不足率テーブル403は、一日における各食事対象者の栄養素毎の栄養所要量と栄養摂取量との割合、及び一定期間の栄養所要量と摂取量との割合を記憶する。この場合、父の一日における鉄分の栄養所要量は59mgであり、父の一定期間(長期)における栄養所要量は、55mgとなる。図4(e)に示す栄養摂取量積算値テーブル404は、ユーザが指定した履歴保持期間における各食事対象者の栄養素毎の摂取量の積算値を記憶する。
図5(a)に示す空腹度指標テーブル500は、食事対象者の空腹度と、各空腹度に対する状態とを記憶する。図5(b)に示す食事量目安テーブル501は、食事対象者の食事量と、各食事量に対する状態とを記憶する。なお、食事対象初期の食事量の目安は、食事対象者がこの中から選択して設定される。図5(c)に示す満足度指標テーブル502は、食事対象者の食後の食事に対する満足度と、満足度に対する状態とを記憶する。空腹度指標テーブル500、食事量目安テーブル501、及び満足度指標テーブル502のデータは予め作成されたものである。
次に、図1を用いて本レシピ変換装置の処理の流れを説明する。まず、ユーザは、入力部100を用いて調理したいレシピを選択する。ここで、レシピ選択処理部103はレシピデータベース101に予め記憶されているレシピを表示部102に表示する。ユーザはその中から調理したいレシピを、入力部100を操作して選択する。次にユーザは、食事対象者情報を入力する。調理したいレシピの選択と食事対象者情報の入力に関しては、ユーザが手動で入力しても良いし、一覧表示して選択させても良い。
次に、食事履歴取得処理部106は、入力された食事対象者情報に従って、食事履歴テーブル401からその食事対象者の食事履歴を参照し、栄養摂取量算出処理部107は、食事対象者の栄養摂取量を求め、栄養不足率算出処理部108は食事対象者の栄養不足率を求める。次に、食事対象者順位決定処理部109は、栄養不足率を基に、食事対象者を順位付けし、食材変更の際に優先させる食事対象者を決定する。
次に、食材変更処理部110は、レシピ選択処理部103により選択されたレシピの食材を、食事対象者順位決定処理部109により決定された優先食事対象者に対し、摂取不足となっている栄養素が補われるような食材を、候補食材として決定し、他の食事対象者の栄養摂取量や食事量にも適した食材に変更する。
次に、レシピ生成処理部111は、食材変更処理部110により変更された食材を用いて新しいレシピを生成し、生成したレシピを表示部102に表示させ、変更された食材を変更履歴テーブル302に記憶させ、食事履歴を食事履歴テーブル401に記憶させる。
次に、長期栄養管理処理部112は、入力部100を介して入力された履歴保持期間を調理履歴保持期間取得処理部113から取得し、その間、食事履歴テーブル401、栄養不足率テーブル403、栄養摂取量積算値テーブル404、及び変更履歴テーブル302を管理する。また、栄養摂取量積算処理部114で履歴保持期間の栄養摂取量の積算値を求め、長期栄養不足率算出処理部115で食事対象者の長期栄養不足率を算出する。また、長期栄養管理処理部112は、食事量目安補正処理部116で定期的に食事履歴テーブル401の食事量に対する評価を取得し、食事対象者の食事量を補正する。
次に、図6に示すフローチャートに従ってレシピ変換装置の動作を説明する。まず、レシピ選択処理部103は、レシピデータベース101に記憶されているレシピを表示部102に表示する(ステップS1100)。そして、レシピ選択処理部103は、入力部100からレシピが選択されたかどうかを検知し、何も選択されない場合は(ステップS1101でNO)、レシピの一覧を続けて表示し、レシピが選択された場合は(ステップS1101でYES)、食事対象者名が入力されたか否かを判定する(ステップS1102)。
ステップS1102において、レシピ選択処理部103は、食事対象者名の入力がない場合は(ステップS1102でNO)、処理をステップS1102に戻して、入力待ちを行い、食事対象者名の入力があった場合は(ステップS1102でYES)、処理をステップS1103に進める。ここで、空腹度指標テーブル500に示すように空腹度は三段階に分けられており、食事対象者はこれを手動で入力、若しくは選択する。
ステップS1103において、レシピ選択処理部103は、空腹度が入力されない場合は(ステップS1103でNO)、処理がステップS1103を戻して入力待ちを行い、空腹度が入力された場合は(ステップS1103でYES)、取得したレシピID、食事対象者名、及び食事対象者の空腹度を優先食事対象者決定処理部105に送信する。例えば、ユーザにより表示部102に一覧表示された「えびとチンゲンサイのクリーム煮」と「ごはん」とが選択され、食事対象者「父」、「母」が選択され、空腹度「適度なおなかのすき具合である」が選択された場合は、レシピ選択処理部103は、レシピテーブル200よりレシピID「1」,「30」と食事対象者名「父」、「母」、及び空腹度「1」を優先食事対象者決定処理部105に出力する。
次に、優先食事対象者決定処理部105は、食事履歴テーブル401からレシピIDを取得し、そのレシピに使用される食材を使用食材テーブル201、及び変更履歴テーブル302から取得し、食材テーブル301から食材に含まれる栄養素を取得して、栄養所要量テーブル402から、食事対象者毎の栄養所要量と摂取量との割合を算出し、食事変更の際に優先させる食事対象者を決定する(ステップS1104)。
ステップS1104に示す優先食事対象者決定処理の詳細については図7に示すフローチャートを用いて説明する。次に、食材変更処理部110は、優先食事対象者の不足栄養素を補うのに適している食材を代替食材として決定し、それが他の食事対象者にも適しているかどうかを調べてレシピの食材変更を行い、変更した食材を変更履歴テーブル302に記憶する(ステップS1105)。なお、ステップS1105に示す食材変更処理の詳細については図8に示すフローチャートを用いて説明する。
次に、レシピ生成処理部111は、ステップS1104に示す食材変更処理により変更された食材の分量を計算し、調理工程テーブル203及び調理方法テーブル300を用いて新しいレシピを生成する(ステップS1106)。ステップS1106に示すレシピ生成処理の詳細については図9に示すフローチャートを用いて説明する。
次に、表示部102は、ステップS1106に示すレシピ生成処理により生成されたレシピを表示する(ステップS1107)。レシピ生成後は、ステップS1104で示す食材変更処理により変更された食材を変更履歴テーブル302に記憶し、ユーザが選択したレシピのレシピIDや入力データを食事履歴テーブル401に記憶する(ステップS1108)。
次に、長期栄養管理処理部112は、ユーザにより入力された履歴の保存期間に従って、その間の長期栄養不足率の算出と食事量の目安の補正とを行う(ステップS1109)。ステップS1109に示す長期栄養管理処理の詳細については図10に示すフローチャートを用いて説明する。
次に、図7を用いてステップS1104に示す食事対象者優先処理について説明する。まず、レシピ選択処理部103は、ユーザにより入力されたデータを取得する(ステップS1200)。ここで、ユーザによりレシピID「30」と食事対象者名「父」、「母」、空腹度「1」が入力されたものとする。
次に、レシピ選択処理部103は、食事対象者名を用いて、入力データを受信した日付で、受信時刻以前の食事履歴を図4(b)に示す食事履歴テーブル401から取得する(ステップS1201)。例えば、ユーザのデータ入力日時が2004年8月20日の18時だった場合、2004年8月20日の18時以前に「父」と「母」とが摂取した食事のレシピIDは「40」、「45」、「1」、及び「5」となる。
レシピ選択処理部103は、食事履歴テーブル401から各食事対象者の食事量を取得する。食事量は、食事対象者テーブル400の食事量の目安と食事履歴テーブル401の空腹度とをかけ合わせたものである。次に、ステップS1201で取得したレシピIDが示すレシピに使用された食材を使用食材テーブル201と変更履歴テーブル302とから特定し、特定した各食材の各栄養素を食材テーブル301から求める。
使用食材テーブル201の分量と食材テーブル301の各食材に含まれる各栄養素の量とはそれぞれ食事量を「1」とした場合のものであるため、求めた栄養素の量を、各食事対象者の食事量に応じて換算し、それぞれの栄養摂取量とする。
例えば、「父」の場合、食事履歴テーブル401より各食事の食事量は「1.5」、「1.5」であることが分かる。「父」が摂取した「鉄分」の量を算出する場合、「父」はレシピID「40」、「45」、「1」、及び「5」の食事を摂っているので、これらのレシピIDを基に、使用食材テーブル201を参照し、そのレシピの使用食材を特定する。次に、特定した各使用食材の食材IDを基に、食材テーブル301を参照し、各使用食材に含まれる「鉄分」の量を求める。
レシピID「40」の「ハムエッグ」においては、使用食材テーブル201より、「卵」と「ロースハム」とが使用食材であることが分かる。そして、食材テーブル301を参照して、「卵」に対する「鉄分」の量と「ロースハム」に対する「鉄分」の量とを求める。
一方、使用食材テーブル201を参照すると、レシピID「40」の「ハムエッグ」における「卵」一人分の摂取量は「50g」であるため、卵50gに含まれる鉄分の量は、食材テーブル301より「1.1mg」と算出される。同様に「ロースハム」に対する鉄分は「0.25mg」と算出される。そのため、「0.25mg」に「1.1mg」を加えた「1.35mg」が「ハムエッグ」を食した父の鉄分の摂取量となる。
そして、この鉄分摂取量「1.35mg」に父の食事量「1.5」を乗じた「2.025mg」が「ハムエッグ」を摂取した父の鉄分摂取量となる。
レシピID「45」、「1」、「5」に対しても同様に鉄分の量を算出すると、父の鉄分の摂取量は「4.05mg」となる。他の栄養素についても同様に栄養摂取量を求める。このようにして各食事対象者の各栄養素の栄養摂取量を順に求める。
次に、栄養不足率算出処理部108は、ステップS1202で求められた各栄養素の栄養摂取量から最新の一日における各栄養素の栄養摂取量を求め、基準とする栄養所要量と比較して栄養不足率を算出する(ステップS1203)。ここで、栄養不足率算出処理部108は、食事対象者テーブル400から食事対象者の年齢や性別等のデータ取得し、栄養所要量テーブル402より食事対象者毎に、各栄養素の基準となる一日あたりの栄養摂取量である栄養所要量を求め、100−栄養摂取量÷栄養所要量×100の演算を行い、最新の一日における栄養不足率を算出する。
例えば、「父」の「鉄分」の栄養不足率は以下のようにして算出される。まず、食事対象者テーブル400より「父」の性別は「男」、年齢は「50歳」であるため、栄養所要量テーブル402より「50歳男性」が一日に必要とする鉄分の量は「10mg」となる。
一方、ステップS1202で算出された父の鉄分摂取量は4.05mgである。この4.05mgは一日における鉄分摂取量である。そのため、一日の栄養不足率は100−4.05÷10×100により「約59%」となる。他の栄養素についても同様に栄養不足率を求める。なお、栄養不足率テーブル403の長期の栄養不足率の算出については後述する。
栄養不足率算出処理部108は、このようにして各食事対象者の各栄養素の栄養不足率を順に求め、栄養不足率テーブル403の一日の栄養不足率に記憶する。
次に、食事対象者順位決定処理部109は、ステップS1203で求められた全ての栄養不足率を比較し、一日の栄養不足率と長期の栄養不足率とが共に閾値以上の栄養素、長期の栄養不足率のみが閾値以上の栄養素、一日の栄養不足率のみが閾値以上の栄養素、一日の栄養不足率と長期の栄養不足率とがともに閾値以下の栄養素の順に各食事対象者の優先順位をつける(ステップS1204)。
具体的には、閾値を50%として栄養不足率テーブル403を参照すると、「父」において、「鉄分」は一日の栄養不足率が59%であり、長期の栄養不足率が55%であるため、優先順位が1とされ、「脂質」は一日の栄養不足率が27%であり、長期の栄養不足率が50%であるため、優先順位が2とされ、「ビタミンC」は一日の栄養不足率が26%であり、長期の栄養不足率が20%であり、共に閾値未満であるため、優先順位が与えられない。
一方、「母」において、「鉄分」は一日の栄養不足率が73%であり、長期の栄養不足率が65%であるため、優先順位が1とされ、「脂質」は一日の栄養不足率が46%であり、長期の栄養不足率が20%であり、共に閾値未満であるため、優先順位が与えられず、「ビタミンC」は一日の栄養不足率が50%であり、長期の栄養不足率が50%であるため、優先順位が1とされる。
ステップS1205において、食事対象者順位決定処理部109は、各食事対象者の各栄養素に関し、優先順位が最大の者を優先食事対象者として決定する。この場合、ある栄養素につき、優先順位が等しい食事対象者が複数存在する場合は、栄養不足率が最大の者を優先食事対象者として決定する。
具体的には、「鉄分」に関して、「父」及び「母」の優先順位は共に1であるが、栄養不足率テーブル403を参照すると、「母」の長期の栄養不足率は73%であり、「父」の長期の栄養不足率である55%よりも高いため、「母」が優先食事対象者として決定される。
また、「脂質」に関して、「父」の優先順位は2であり母の優先順位は与えられていないため、「父」が優先食事対象者として決定される。更に、「ビタミンC」に関して、父の優先順位は与えられておらず、「母」の優先順位は1であるため、「母」が優先食事対象者として決定される。
次に、図8を用いて図6に示すステップS1105に示す食材変更処理について説明する。まず、食材変更処理部110は、優先食事対象者決定処理部105から優先食事対象者名と不足栄養素名とを取得する(ステップS1300)。その後、不足栄養素を補うための代替候補食材を決定する(ステップS1301)。
ここで、食材変更処理部110は、候補食材テーブル202から、レシピIDを用いて代替できる食材があるかどうかを調べる。そして、代替可能食材があった場合は、食材テーブル301を用いて候補食材毎に不足栄養素の量を求める。そして、不足栄養素を最も多く含む食材を代替候補食材とする。例えば、母の不足栄養素である鉄分を補う場合、候補食材テーブル202を参照すると、レシピID「30」で代替できる食材は食材ID「2」のチンゲンサイであることが分かる。食材テーブル301を用いてその候補食材の鉄分の量を調べると「小松菜 2.8mg」、「ほうれん草 2mg」、「チンゲンサイ 1.1mg」となり、代替候補食材は鉄分の量が最も多い小松菜となる。
次に、食材変更処理部110は、代替候補食材を使用した場合の食事対象者の栄養摂取量を算出する(ステップS1302)。ここで、食材変更処理部110は、優先食事対象者決定処理部105から食事対象者の空腹度を取得し、取得した空腹度に食事対象者テーブル400の食事量の目安を乗じ、食事量を算出する。
その食事量相当分の食材の量を、使用食材テーブル201を用いて算出し、食材に含まれる栄養素の量を食材テーブル301から求める。母の空腹度「1」、食事量の目安「1」であるので食事量は1×1により「1」となる。食事量「1」の場合、使用食材テーブル201より小松菜の量は「60g」である。食材テーブル301を用いて小松菜60gに含まれる鉄分の量を算出すると「1.68mg」となる。同様に、小松菜を用いた場合の父の鉄分摂取量を求めると「2.52mg」となる。
ステップS1302において、食材変更処理部110は、栄養摂取量を算出した後、その摂取量が一日の栄養所要量の上限値を超えるか否かを、栄養所要量テーブル402を用いて判定する(ステップS1303)。ここで、食材変更処理部110は、上限値を超えなかった場合(ステップS1303でYES)、ステップS1304に示す代替候補食材決定処理に進み、上限値を超えた場合は(ステップS1303でNO)、ステップS1301に示す代替食材決定処理に戻り、それ以降の処理を実行する。なお、上限値がない栄養素に関してはステップS1303に示す判定は行わない。
栄養所要量テーブル402より、鉄分の栄養所要量の上限値は「40mg」である。母の鉄分摂取量の合計は2.7mgと1.68mgとであるため、合計「4.38mg」となる。一方、父の鉄分摂取量は「6.57mg」となりともに上限値を超えないことが分かる。ステップS1303で示す上限値判定処理において、上限値を超えない食材を代替食材とし変更履歴テーブル302に変更日、変更時刻、レシピID、食材ID、及び食材名を記憶させる(ステップS1304)。
次に、食材変更処理部110は、過不足の調整を行わなければならない栄養素があるかどうかを判定する(ステップS1305)。ステップS1305で過不足調整を行う必要がある栄養素があった場合は(ステップS1305でYES)、ステップS1300からステップS1304までの処理を、ステップS1304で過不足の調整を行わなければならないとされた栄養素全てに対して行う。
過不足調整が必要な栄養素全てを確認している場合は(ステップS1305でNO)、レシピに使用する食材が確定したとして、食事対象者毎に、レシピで使用する食材から摂取できる栄養素摂取量を算出する(ステップS1306)。次に、栄養摂取量積算処理部114は、ステップS1306で算出した栄養摂取量を、栄養摂取量積算値テーブル404の栄養摂取量積算値に加え、長期栄養素積算値を更新する(ステップS1307)。
次に、図9を用いて、レシピ生成処理部111が実行する図6のステップS1106に示すレシピ生成処理の詳細について説明する。まず、変更履歴テーブル302から変更食材のデータを取得する(ステップS1400)。ここでは、変更履歴テーブル302からレシピID、変更された食材の食材ID、及び食材名を取得し、残りの食材は使用食材テーブル201から食材ID及び食材名を取得する。
例えば、レシピID「30」の場合、変更履歴テーブル302より食材ID「2」の「小松菜」、使用食材テーブル201よりレシピID「30」における小松菜の分量である「60g」を取得し、使用食材テーブル201より食材ID「1」の「えび」、「60g」を取得する。
次に、食材を食事対象者の食事量分の分量に再計算し、食材の変更による総カロリーの再計算も行う(ステップS1401)。例えば、「父」の食事量が「1.5」、母の食事量が「1」の場合、2.5人分の分量を算出する。レシピID「30」におけるえびは1人分が「60g」であり、小松菜は1人分が「60g」であるため、えびは「150g」、小松菜は「150g」と算出される。また、総カロリーは、レシピテーブル200からレシピID「30」の1人分のカロリーは「250kcal」であるため、「母 250kcal」、「父 375kcal」と算出される。次に、ステップS1401で示す再計算処理により再計算された食材の食材名、分量、総カロリーを表示部102に出力させる(ステップS1402)。
そして、調理工程テーブル203の調理工程IDの順に、調理対象となる食材IDと同じ食材IDを持つ食材を変更履歴テーブル302の食材名に変換し、また、調理方法テーブル300を用いて調理方法IDを調理方法に変換し、調理時間とともに表示部102に出力させる(ステップS1403)。例えば、変更後のオリジナルレシピの食材には、「えび 150g」、「小松菜 150g」「総カロリー 250kcal、375kcal」のように表示される。そして、調理工程は、「小松菜を食べやすい大きさに切る」、「小松菜を10分炒める」のように表示される。
調理工程出力後は、過不足を調整できなかった栄養素を表示し、その栄養素を含む食材を使ったレシピを追加して出力する(ステップS1404)。そして、レシピ生成後に入力部100より満足度が入力されると、入力された満足度が食事履歴テーブル401を記憶される(ステップS1405)。
次に、図10を用いて図6のステップS1109に示す長期栄養管理処理の詳細について説明する。まず、長期栄養管理処理部112は、入力部100からユーザが入力した履歴保持期間を取得する(ステップS1500)。例えば、ユーザにより「1ヶ月」と入力された場合は、1ヶ月間の履歴を保持する。
次に、長期栄養管理処理部112は、栄養摂取量積算値テーブル404から、栄養積算値を取得し、栄養所要量テーブル402から各栄養素の所要量を取得し、取得した各栄養素の所要量に対して履歴保持開始日からの経過日数を乗じて長期栄養所要量を算出し、算出した長期栄養所要量を基に、長期栄養不足率を算出する(ステップS1501)。ここで、履歴保持開始日が2004年8月10日であり、現在の日付が2004年8月20日である場合、履歴保持を開始してから現在までの父及び母の鉄分摂取量の積算値は、栄養摂取量積算値テーブル404を参照して「45mg」及び「35mg」となる。
栄養所要量テーブル402を参照すると、50歳である父の鉄分の栄養所要量は「10mg」である。そのため、履歴保持開始日である2004年8月10日から現在の日付である2004年8月20日までの父の鉄分の栄養所要量は、10mg×10日=100mgとなる。従って、父の長期栄養不足率は、100−45÷100×100≒55、すなわち「55%」と算出される。同様に母の長期栄養不足率は、100−35÷120×100≒70、すなわち、「70%」と算出される。
次に、長期栄養管理処理部112は、算出した長期栄養不足率により栄養不足率テーブル403を更新する(ステップS1502)。ここで、長期栄養管理処理部112は、現在の日付がステップS1500でユーザにより指定された履歴保持期間を超過しているかどうか調べ、超過している場合は栄養摂取量積算値テーブル404に記憶されたデータを削除する。
ステップS1501、及びS1502は毎食後に行われ、その都度、栄養不足率テーブル403が更新される。次に、長期栄養管理処理部112は、食事履歴テーブル401を用いて食事対象者の食事量の目安を補正し(ステップS1503)、補正した値で食事履歴テーブル401の食事量の目安を更新する(ステップS1504)。ここで、食事履歴テーブル401から食事対象者の満足度を取得し、一定期間、食事量が不足な状態が続いた場合には食事対象者テーブル400の食事量の目安を一段階あげる。一定期間、食事量が過剰な状態が続いた場合には食事量の目安を一段階下げる。
例えば、食事履歴テーブル401より父の満足度は「7:00」に対して「1」、「12:00」に対して「1」となっているため、満足度指標テーブル502を参照すると足りなかったという状態が続いていることが分かる。また、空腹度は「7:00」に対して「1」、「12:00」に対して「1」となっているため、空腹度指標テーブル500を参照すると、「過度のおなかの空き具合である」という状態が続いていることが分かる。
一方、食事対象者テーブル400を参照すると、現在、父の食事量の目安は「1.5」が設定されている。従って、食事量の目安が「1.5」では、父の食事量が不足していることが分かる。そのため、食事量目安テーブル501を参照して、「1.5」に対して一段階上の「2」を父の食事量の目安として新たに設定する。このステップS1503に示す食事量補正処理は毎食後、定期的に実行されるため、食事対象者の食事量の目安を食事対象者の意向が反映された適正な値に設定することができる。その結果、ステップS1104で示す優先食事対象者決定処理は、適正な食事量の目安を用いた処理を行うことができる。
以上説明したように、実施の形態1によるレシピ変換装置によれば、調理者が料理したい料理において、各色自体照射の健康を保持しつつ、各食事対象者が満足するようにレシピを変更することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2によるレシピ変換装置について説明する。図11は、実施の形態2によるレシピ変換装置の処理を示すフローチャートである。この処理は、図6のステップS1104に示す優先食事対象者決定処理の詳細を示したものである。実施の形態1では、図7のフローチャートが示すように過不足調整が必要な栄養素毎に優先食事対象者を決定するものであったが、実施の形態2では、過不足している栄養素が多い食事対象者一人だけを優先食事対象者に決定することを特徴としている。この相違点以外の処理は全て実施の形態1と同じであるため他の説明は省略する。
ステップS1600からステップS1603までの処理は、図7に示すステップS1200からステップS1203までの処理と同一であるため、説明を省略する。
ステップS1604において、優先食事対象者決定処理部105は、栄養不足率テーブル403から、一日の栄養不足率と長期の栄養不足率とが共に閾値以上である栄養素の数、長期の栄養不足率のみが閾値以上である栄養素の数、及び一日の栄養不足率のみが閾値以上である栄養素の数を食事対象者毎にカウントする。なお、閾値としては例えば50%が採用される。
次に、優先食事対象者決定処理部105は、一日の栄養不足率と長期の栄養不足率とが共に閾値以上である栄養素の数が多い食事対象者を優先食事対象者として決定する(ステップS1604)。ここで、過不足調整が必要な栄養素の数が同じ場合は、次に優先的に過不足を調整しなければならない栄養素の数が多い食事対象者を優先食事対象者とする。
栄養不足率テーブル403を参照すると、父において、一日の栄養不足率と長期の栄養不足率とが共に「50%」を超えている栄養素は鉄分1つであり、長期の栄養不足率のみが50%を超えている栄養素は脂質1つである。一方、母において、一日の栄養不足率と長期の栄養不足率とが共に「50%」を超えている栄養素は、「鉄分」、及び「ビタミンC」と2つ存在する。そのため、母が優先食事対象者となる。
以上説明したように実施の形態2のレシピ変換装置によれば、優先食事対象者を一人に特定するため、処理の簡略化を図ることができると共に、優先食事対象者に対して不足する栄養素が確実に補われるようにレシピを変更することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3によるレシピ変換装置について説明する。実施の形態1では、図8のフローチャートが示すように優先食事対象者と不足栄養素から代替候補食材を決定し、候補食材を摂取した場合の各食事対象者の栄養摂取量が上限値を超えない範囲で最も不足栄養素を補うことができる食材を代替食材として決定するものであったが、実施の形態3では、優先食事対象者以外の食事対象者の好みの情報を加味し、候補食材を絞り込むことを特徴としている。この相違点以外の処理は全て実施の形態1と同じであるため他の説明は省略する。
図12は、食事対象者データベース104で保持されるチンゲンサイに対する代替食材の各食事対象者の好みに関する情報が登録された嗜好情報テーブル600を示した図である。図12に示すように、嗜好情報テーブル600には、各食材と各食材に対する各食事対象者の好みの度合いとが対応づけて記憶されている。ここで、好みの度合いは、数値が大きくなるにつれて、食事対象者の食材に対する好みが大きいことを示している。実施の形態3では、特に好きでも、嫌いでもない食材に対して、好みの度合いとして5が付与され、嫌いな食材に対して、好みの度合いとして1〜4の数値が付与され、好きな食材に対して、6〜9の数値が付与されている。なお、図12では、チンゲンサイに対する嗜好情報テーブル600のみを示したが、嗜好情報テーブル600は、種々の食材毎に存在する。すなわち、食事対象者データベース104は、種々の食材に対する代替食材毎に、各食事対象者の好みの度合いが登録された嗜好情報テーブル600を記憶している。
図13は、実施の形態3によるレシピ変換装置の処理を示すフローチャートを示している。なお、この処理は、図6のステップS1105に示す食材変更処理の詳細を示したものである。実施の形態3において、図6のフローチャートのステップS1105以外の処理は、実施の形態1と同一であるため、ステップS1105以外の処理は説明を省略する。
ステップS1700の処理は、図8に示すステップS1300の処理と同じであるため説明を省略する。ステップS1700により、優先食事対象者名と不足栄養素名とが取得された後、ステップS1701において、食材変更処理部110は、嗜好情報テーブル600から食事対象者の好みの情報を取得する(ステップS1701)。図12に示しているのは「チンゲンサイ」の代替候補となる食材である。なお、図6に示すステップS1102において、チンゲンサイを含むレシピが選択されているものとする。この場合、食材変更処理部110は、「ほうれん草」に対する「父」の好みの度合い「6」、「母」の好みの度合い「6」、「娘」の好みの度合い「2」を取得する。また、食材変更処理部110は、「小松菜」に対する「父」の好みの度合い「8」、「母」の好みの度合い「4」、「娘」の好みの度合い「6」を取得する。
次に、食材変更処理部110は、優先食事対象者以外の食事対象者の、好みの度合いの平均値を食材ごとに算出する(ステップS1702)。例えば、「母」が優先食事対象者である場合、食材変更処理部110は、「父」と「娘」の好みの度合いの平均値を食材ごとに算出する。「ほうれん草」の好みの度合いの平均値は「4(=(6+2)÷2)」、「小松菜」の好みの度合いの平均値は「7(=(8+4)÷2)」となる。
次に、食材変更処理部110は、ステップS1702で求めた好みの度合いの平均値が最も高いものを代替候補食材に決定する(ステップS1703)。図12の例では、食材変更処理部110は、「ほうれん草」の好みの度合いの平均値は「4」、「小松菜」の好みの度合いの平均値は「7」であるため、「小松菜」を代替食材として決定する。
次に、食材変更処理部110は、ステップS1702で決定した代替候補食材を使用した場合の食事対象者の栄養摂取量を算出する(ステップS1704)。ここで、食材変更処理部110は、優先食事対象者決定処理部105から食事対象者の空腹度を取得し、取得した空腹度に食事対象者テーブル400の食事量の目安を乗じ、更に、ステップS1701で取得した各食事対象者の食材に対する好みの度合いを用いて食事量を算出する。好みの食材は多く摂取される可能性もあるため、本実施の形態では空腹度と食事量の目安を乗算した値に、下記の式(1)で求められる好みによる食事量の変動を加算し、食事対象者の好み食材を考慮に入れて食事量の変動を算出する。
好みによる食事量の変動 = (好みの度合い−基準値)÷10 (1)
その食事量相当分の食材の量を、使用食材テーブル201を用いて算出し、食材に含まれる栄養素の量を食材テーブル301から求める。父は、空腹度が「1」、食事量の目安が「1.5」であるため、食事量は1×1.5により「1.5」と算出される。ここで、ステップS1701で取得された父の小松菜の好みの度合いは「8」である。そして、この好みの度合い(=8)対する食事量の変動は、式(1)を用いて(8−5)÷10=0.3と算出される。従って、父の小松菜の好みの度合いを考慮に入れて食事量を補正した場合、食事量は1.5に小松菜の好みの変動(=0.3)を加算した値である、「1.8(=1.5+0.3)」と算出される。食事量が「1.8」の場合、使用食材テーブル201を参照すると、小松菜の量は「108g」となる。そして、食材テーブル301を用いて小松菜108gに含まれる鉄分の量を算出すると「3.024(=2.8÷100×108)mg」となる。なお、基準値としては、1〜9の中央値である5が採用されている。
ステップS1705〜S1709は図8に示すステップS1303〜S1307と同一であるので説明を省略する。
以上説明したように実施の形態3のレシピ変換装置によれば、優先食事対象者以外の食事対象者の食材の好みを加味して食材が変更されるため、優先食事対象者に対しては不足する栄養素が補われ、優先食事対象者以外の者に対しては好みの食材が代替食材となるように調理レシピを変更することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4によるレシピ変換装置について説明する。図14は、実施の形態4によるレシピ変換装置のブロック図である。実施の形態4によるレシピ変換装置は、実施の形態1の構成に対して、更にサプリメントデータベース117を備えると共に、長期栄養管理処理部112が推奨サプリメント決定処理部118を備えることを特徴としている。なお、実施の形態4において、実施の形態1〜3と同一のものに関しては、同一の符号を付して説明を省略する。
推奨サプリメント決定処理部118は、栄養不足率テーブルを参照し、各食事対象者に対して慢性的に栄養素が不足する慢性不足栄養素が存在するか否かを判定し、後述する図15(a)に示すサプリメント情報テーブル700を参照し、慢性不足栄養素を補うことができるサプリメントを推奨サプリメントとして決定し、決定した推奨サプリメントの服用を促す情報を食事対象者に提示する。
サプリメントデータベース117は、図15(a)に示すサプリメント情報テーブル700と、図15(b)に示すサプリメント摂取履歴テーブル701とを記憶する。図15はサプリメントデータベース117が記憶するデータを示す図である。サプリメントデータベース117は、図15(a)に示すサプリメント情報テーブル700と、図15(b)に示すサプリメント摂取履歴テーブル701とを記憶している。図15(a)に示すサプリメント情報テーブル700は、不足栄養素名、サプリメント名、一回の摂取量、及び一日の摂取回数目安のフィールドを備えている。不足栄養素名のフィールドには、ビタミンC、鉄分等の不足する栄養素の名称が記憶されている。サプリメント名のフィールドには、不足する栄養素を補うために推奨されるサプリメントの名称が記憶されている。一回の摂取量のフィールドには、サプリメントに対する一回の摂取量が記憶されている。一日の摂取回数目安のフィールドには、サプリメントの一日あたりの摂取回数が記憶されている。サプリメント情報テーブル700に示すように、例えば、ビタミンCが不足する場合、サプリAを一日1回50mg摂取する、又はサプリBを一日3回、20mgずつ摂取すればよいことが分かる。なお、サプリメント情報テーブル700は予め作成されたものである。
図15(b)に示すサプリメント摂取履歴テーブル701は、サプリメント名、父、及び母のフィールドを備えている。サプリメント名のフィールドにはサプリメントの名称が記憶されている。父のフィールドには、父の一回あたりのサプリメントの摂取量と摂取回数とが記憶されている。母のフィールドには、母の一回あたりのサプリメントの摂取量と摂取回数とが記憶されている。図15(b)の場合、例えば、サプリBに対して父のフィールドには、2mg、1が記憶されているため、父は、サプリBを一日一回、2mg摂取していることが分かる。また、サプリBに対して母のフィールドには、2mg、3が記憶されているため、母は、サプリBを一日3回、2mgずつ摂取していることが分かる。なお、サプリメント摂取履歴テーブル701は予め作成されたものである。
図16は実施の形態4におけるレシピ変換装置の動作を示すフローチャートである。ステップS1800〜S1803、S1805〜S1809は実施の形態1におけるステップS1100〜S1103、S1105〜S1109と同一であるため説明を省略する。
実施の形態4では、サプリメントの摂取履歴も加味して優先食事対象者を決定するステップS1804の処理と、長期栄養管理処理の後に推奨サプリメント決定するステップS1810の処理とを具備することを特徴とする。
ステップS1804において、優先食事対象者決定処理部105は、サプリメント摂取履歴テーブル701から食事対象者のサプリメント摂取履歴を取得し、栄養摂取量算出処理部107は、取得された食事対象者のサプリメント摂取履歴から、サプリメントを加味した栄養摂取量を算出する。ステップS1810において、推奨サプリメント決定処理部118は、長期栄養不足率算出処理部115で算出された長期栄養不足率と、サプリメントデータベース117が保持するサプリメント情報をもとに、食事対象者毎に推奨サプリメントを決定する。
次に、図17を用いて、実施の形態4における優先食事対象者決定処理(ステップS1804)について詳しく説明する。ステップS1900〜S1902は図7に示すS1200〜S1202と同一であるので説明を省略する。
ステップS1903において、栄養不足率算出処理部108は、サプリメント摂取履歴テーブル701から、サプリメント名、一回の摂取量、一日の摂取回数を食事対象者のサプリメント摂取履歴として取得する。例えば、「父」においては、サプリメント摂取履歴テーブル701からサプリBに対して、1回の摂取量として「2mg」、一日の摂取回数として「一回」という情報が取得される。また、「母」においては、サプリAに対して、一回の摂取量として「50mg」、一日の摂取回数として「1回」という情報が取得され、とサプリBに対して、一回の摂取量として「2mg」、一日の摂取回数として「3回」という情報が取得される。
ステップS1904において、栄養摂取量算出処理部107は、サプリメントによって摂取された栄養摂取量を算出し、この栄養摂取量に対して、ステップS1901で算出された食事により摂取された栄養摂取量を加算する。
例えば、父のサプリBを例に挙げてステップS1904の処理を説明すると、ステップS1903で取得された父のサプリBの摂取量は、サプリメント摂取履歴テーブル701を参照して、「2mg、1」であり、父は、サプリBを一日一回2mg摂取していることが分かる。一方、サプリメント情報テーブル700を参照すると、サプリBによって補われる不足栄養素は「ビタミンC」であることが分かる。ここで、ステップS1902で算出された食事による父のビタミンCの摂取量が「4.05mg」であるとすると、この「4.05mg」に対してサプリBによるビタミンCの摂取量である「2mg」を加算しときの合計である、「6.05mg」が父のビタミンCの摂取量として算出される。サプリメント摂取履歴に基づき、他の栄養素についても同様にサプリメントによる栄養摂取量が加算される。
次に、ステップS1905において、栄養摂取量算出処理部107は、ステップS1904で算出した栄養摂取量を用いて栄養不足率を算出する。ここで、父の鉄分を例に挙げてステップS1905の処理を説明すると、ステップS1904により父の一日あたりの鉄分摂取量は6.05mgと算出されている。一方、父の年齢を50歳とすると、図4(c)の栄養所要量テーブル402から、一日あたりの鉄分の所要摂取量は10mgであることが分かる。従って、父の鉄分の一日あたりの栄養不足率は100−6.05÷10×100により「約39%」と算出される。他の栄養素についても同様に栄養不足率を求める。栄養不足率算出処理部108は、このようにして、各食事対象者の栄養素の栄養不足率を求め、栄養不足率テーブル403に記憶させる。
次に、食事対象者順位決定処理部109は、ステップS1204と同様にして、各食事対象者の優先順位を付け(ステップS1906)、ステップS1205と同様にして、栄養素毎に有線食事対象者を決定する(ステップS1907)。
次に、図18を用いて推奨サプリメント決定処理(ステップS1810)について詳しく説明する。まず、推奨サプリメント決定処理部118は、図4(d)の栄養不足率テーブル403から食事対象者名と長期栄養不足率とを取得する(ステップS2000)。次に、推奨サプリメント決定処理部118は、長期栄養不足率が所定の閾値以下である栄養素が存在するか否かを判定し、長期栄養不足率が閾値以下の栄養素を慢性不足栄養素として決定する(ステップS2001)。ここで、母を例に挙げてステップS2001の処理を説明すると、図4(d)に示すように母の鉄分の長期栄養不足率は「65%」、脂質は「20%」、ビタミンCは「50%」である。従って、慢性不足栄養素とする閾値を「60%」とした場合、長期栄養不足率が「65%」である鉄分が、母の慢性不足栄養素として決定される。なお、閾値を60%としたが、これは一例に過ぎず、「50%」、「70%」等の他の値を閾値として採用してもよい。
ステップS2002で慢性不足栄養素が存在すると判定された場合(ステップS2002でYES)、推奨サプリメント決定処理部118は、サプリメント情報テーブル700を参照し、不足する栄養素を最も多く補うことができるサプリメントを推奨サプリメント候補として決定する(ステップS2003)。
母の鉄分を例に挙げてステップS2002の処理を説明すると、サプリメント情報テーブル700には、鉄分を補うサプリメントとしてサプリCとサプリDとが存在するため、サプリC又はサプリDが、推奨サプリメント候補として決定される。なお、サプリメント情報テーブル700に示すように、サプリCによる一日あたりの鉄分の摂取量は2mg×3回=6mgであり、サプリDによる一日あたりの鉄分摂取量は10mg×1回=10mgであるため、サプリDを推奨サプリメント候補として決定することが好ましい。
一方、ステップS2002において、慢性不足栄養素が存在しなかった場合は(ステップS2002でNO)、処理が終了される。
ステップS2004において、推奨サプリメント決定処理部118は、図4(d)に示す栄養不足率テーブル403を参照し、ステップS2002で、慢性不足栄養素が存在すると判定された食事対象者の慢性不足栄養素の一日あたりの栄養不足率を取得する。母を例に挙げてステップS2004の処理を説明すると、ステップS2002において、母の慢性不足栄養素は、鉄分と判定されているため、栄養不足率テーブル403を参照して母の鉄分の一日あたりの栄養不足率である「73%」が栄養不足率として取得される。
ステップS2005において、推奨サプリメント決定処理部118は、栄養所要量テーブル402を参照し、ステップS2002で、慢性不足栄養素が存在すると判定された食事対象者の慢性不足栄養素における一日あたりの栄養所要量を取得し、取得した栄養所要量とステップS2004で取得した栄養不足率とを用いて、ステップS2002で、慢性不足栄養素が存在すると判定された食事対象者の慢性不足栄養素の一日あたりの摂取量を算出する。
母の鉄分を例に挙げてステップS2005の処理を説明する。母の年齢を48歳とすると、栄養所要量テーブル402から母の一日あたりの鉄分の栄養所要量として12mgが取得される。次に、栄養不足率テーブル403から母の鉄分の一日あたりの栄養不足率として73%が取得される。従って、食事による母の一日あたりの鉄分の摂取量は、12mg×(1−0.73)=3.24mgと算出される。
一方、ステップS2003で母の鉄分の推奨サプリメント候補としてサプリDが決定されている。そして、サプリDによる一日の鉄分の摂取量は、サプリメント情報テーブル700に示すように10mg×1回=10mgである。
従って、食事による母の一日あたりの鉄分の摂取量である3.24mgに推奨サプリメント候補による一日あたりの鉄分の摂取量である10mgを加算した値である13.24mgが、母の慢性不足栄養素である鉄分の一日あたりの栄養所要量として算出される。
ステップS2006において、推奨サプリメント決定処理部118は、ステップS2005で算出した栄養摂取量が図4(c)の栄養所要量テーブル402が示す栄養所要量の上限値を超えるか否かを判定する(ステップS2006)。
ここで、推奨サプリメント決定処理部118は、上限値を超えないと判定した場合は(ステップS2006でYES)、ステップS2003で決定した推奨サプリメント候補を推奨サプリメントとして決定する。母の鉄分を例に挙げて、ステップS2006の処理を説明すると、ステップS2005で、サプリDを摂取した場合の母の鉄分の一日あたりの鉄分の摂取量は、13.25mgと算出され、上限値である40mgより小さいため、サプリDが推奨サプリメントとして決定される。
一方、推奨サプリメント決定処理部118は、ステップS2006において上限値を超えると判定した場合は(ステップS2006でNO)、処理をステップS2003に戻し、先に決定したサプリメントとは別のサプリメントを推奨サプリメント候補として決定する。例えば、サプリDを摂取した場合の母の鉄分の一日あたりの栄養摂取量が上限値である40mgより大きい場合は、サプリメント情報テーブル700を参照して、サプリDとは別のサプリメントであって、鉄分を補うことができるサプリメントであるサプリCが推奨サプリメント候補として決定される。
ステップS2007において、推奨サプリメント決定処理部118は、ステップS2006で決定した推奨サプリメントの摂取を促す情報を表示部102に表示する。この場合、表示部102には、例えば「お母さん、鉄分が慢性的に不足しています。本日、サプリDを1個服用して下さい。」というような情報が表示される。
以上説明したように、実施の形態4によるレシピ変換装置によれば、各食事対象者に対して慢性的に不足する栄養素である慢性不足栄養素が決定され、決定された慢性不足栄養素を補うようなサプリメントが決定され、決定されたサプリメントの摂取を促す情報が食事対象者に提示されるため、慢性不足栄養素がある食事対象者は、提示されたサプリメントを摂取することが好ましいことを速やかに認識することができると共に、提示されたサプリメントを摂取することで、慢性不足栄養素を無くし、健康を増進させることができる。
なお、本発明は以下の態様を採用してもよい。
(1)実施の形態1、2において、食事量を求めるために用いた食事対象者テーブル400の食事量の目安、空腹度指標テーブル500の空腹度、食事量目安テーブル501の食事量、及び満足度指標テーブル502の満足度等の数値として、「1.0」や「1.5」を用いたが、これらの値は一例にすぎず、他の値を設定することも可能である。
また、食事量の目安、空腹度、食事量、及び満足度等をより細かい段階設定にする、或いは数値を変更することで、より正確な食事量の目安を算出することができる。更に、食事量の目安の初期値は、食事対象者により設定させてもよいし、食事対象者の健康状態等を加味してレシピ変換装置が設定してもよい。
(2)実施の形態1、2では食事量の目安は、食事対象者により摂取された食事量が過剰である、或いは不足しているかにより補正されており、さらに実施の形態3では食事対象者の食材に対する好みの度合いで補正されているが、これに限定されず、食事対象者の健康状態及び栄養摂取状態等を考慮して補正してもよい。更に、食事量の過不足を判定するにあたり過剰や不足の状態が続いている期間を「1ヶ月」と設定したが、これは固定されるものではなく、他の期間を設定してもよい。
(3)実施の形態3において、優先食事対象者の好みも反映するために、まず、優先食事対象者の好みの度合いが規定値以上のものを代替候補食材として絞込み、その中から、さらに他の食事対象者にとってより好ましい食材を絞り込んでもよい。また、予め食事対象者ごとに、食材に対する好みの度合いを登録して使用しているが、食事履歴と、食事量目安を用いて、食材に対する好みの度合いを推定することも可能である。
(4)実施の形態4において、サプリメント情報を登録する際に、食事対象者が所持しているサプリメントかどうかの情報も登録し、所持しているサプリメントを優先的に推奨するようにしてもかまわない。
本発明によるレシピ変換装置は、調理者が調理したいレシピが、各食事対象者の健康が保持されつつ、各食事対象者が満足するようなものに変更されるため、家庭用ホームネットワークを介して接続される調理アシスト機器として有用である。
本発明の実施の形態1によるレシピ変換装置のブロック図を示している。 本発明の実施の形態1におけるレシピデータベースの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるレシピデータベースの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における食事対象者データベースの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における食事対象者データベースの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるレシピ変換装置のフローチャートを示している。 本発明の実施の形態1における優先食事対象者決定処理を示すフローチャートを示している。 本発明の実施の形態1における食材変更処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるレシピ生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における長期栄養管理処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における優先食事対象者決定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3におけるチンゲンサイの嗜好情報テーブルを示した図である。 本発明の実施の形態3における食材変更処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4におけるレシピ変換装置のブロック図を示している。 (a)はサプリメント情報テーブルを示し、(b)はサプリメント摂取履歴テーブルを示す図である。 本発明の実施の形態4におけるレシピ変換装置のフローチャートを示している。 本発明の実施の形態4における優先食事対象者決定処理のフローチャートを示している。 本発明の実施の形態4における推奨サプリメント決定処理のフローチャートを示している。
符号の説明
100 入力部
101 レシピデータベース
102 表示部
103 レシピ選択処理部
104 食事対象者データベース
105 優先食事対象者決定処理部
106 食事履歴取得処理部
107 栄養摂取量算出処理部
108 栄養不足率算出処理部
109 食事対象者順位決定処理部
110 食材変更処理部
111 レシピ生成処理部
112 長期栄養管理処理部
113 調理履歴保持期間取得処理部
114 栄養摂取量積算処理部
115 長期栄養不足率算出処理部
116 食事量目安補正処理部
117 サプリメントデータベース
118 推奨サプリメント決定処理部
200 レシピテーブル
201 使用食材テーブル
202 候補食材テーブル
203 調理工程テーブル
300 調理方法テーブル
301 食材テーブル
302 変更履歴テーブル
400 食事対象者テーブル
401 食事履歴テーブル
402 栄養所要量テーブル
403 栄養不足率テーブル
404 栄養摂取量積算値テーブル
500 空腹度指標テーブル
501 食事量目安テーブル
502 満足度指標テーブル
600 嗜好情報テーブル
700 サプリメント情報テーブル
701 サプリメント摂取履歴テーブル

Claims (12)

  1. 各食事対象者の食事履歴を取得する履歴取得手段と、
    前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出手段と、
    前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出手段と、
    前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補充対象となる優先食事対象者を決定する優先食事対象者決定手段と、
    ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択手段と、
    前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記優先食事対象者の栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更手段と、
    前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するレシピ生成手段とを備えることを特徴とするレシピ変換装置。
  2. 各調理レシピに使用される食材のうち、特定の食材に対する複数の代替食材候補を記憶する候補食材テーブルを更に備え、
    前記食材変更手段は、前記代替食材候補のうち、前記優先食事対象者に不足する栄養素の摂取量を最も多く補う代替食材候補を特定し、特定した代替食材候補を代替食材として決定することを特徴とする請求項1記載のレシピ変換装置。
  3. 前記食材変更手段は、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量が、各食事対象者の各栄養素に対して予め定められた上限値を超えないような食材を前記代替食材とすることを特徴とする請求項1又は2記載のレシピ変換装置。
  4. 前記栄養不足率算出手段は、一日あたりの栄養不足率を算出し、
    ユーザの操作指令に従って、2日以上の履歴保持期間を取得する履歴保持期間取得手段と、
    前記履歴保持期間において各食事対象者の各栄養素の栄養摂取量を積算する栄養摂取量積算手段と、
    前記栄養摂取量積算手段により算出された栄養摂取量と前記所要栄養摂取量とを基に、前記履歴保持期間における各食事対象者の各栄養素の長期栄養不足率を算出する長期栄養不足率算出手段とを更に備え、
    前記優先食事対象者決定手段は、前記長期栄養不足率を、前記一日あたりの栄養不足率より重視して優先食事対象者を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレシピ変換装置。
  5. 前記レシピ生成手段は、各食事対象者に対して予め定められた一回の食事に対する食事量の目安値に応じて、各調理工程で示す食材の分量を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレシピ変換装置。
  6. 前記履歴取得手段は、各食事対象者から、一回の食事の分量に対する満足度を取得し、
    前記満足度に応じて前記目安値を補正する食事量目安補正手段を更に備えることを特徴とする請求項5記載のレシピ変換装置。
  7. 前記レシピ選択手段によって選択可能な各調理レシピに使用される食材に対する代替食材に、代替食材に対する各食事対象者の好みの情報を対応付けて記憶する嗜好情報テーブルを更に備え、
    前記食材変更手段は、前記嗜好情報テーブルを参照し、前記優先食事対象者の栄養不足率を低減させ、かつ、前記優先食事対象者以外の食事対象者が好む食材を代替食材として決定することを特徴とする請求項1記載のレシピ変換装置。
  8. 食事対象者が過去に摂取したサプリメントの摂取量に関する情報を記憶するサプリメント摂取履歴テーブルを更に備え、
    前記栄養摂取量算出手段は、前記サプリメント摂取履歴テーブルを参照し、サプリメントから摂取された栄養素の摂取量に、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に算出した食事による栄養素の摂取量を加え、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のレシピ変換装置。
  9. サプリメントを摂取することにより補われる栄養素とその栄養素の摂取量とに関する情報を記憶するサプリメント情報テーブルを更に備え、
    前記長期栄養不足率算出手段により算出された長期栄養不足率に基づいて、各食事対象者に対して慢性的に不足する栄養素を特定し、特定した栄養素を補うためのサプリメントを、推奨サプリメントとして、前記サプリメント情報テーブルを参照して決定し、決定した推奨サプリメントを食事対象者に提示する推奨サプリメント決定手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載のレシピ変換装置。
  10. 履歴取得手段、栄養摂取量算出手段、栄養不足率算出手段、優先食事対象者決定手段、レシピ選択手段、食材変更手段、及びレシピ生成手段を備え、
    前記履歴取得手段が、各食事対象者の食事履歴を取得するステップと、
    前記栄養摂取量算出手段が、前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出するステップと、
    前記栄養不足率算出手段が、前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出するステップと、
    前記優先食事対象者決定手段が、前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定するステップと、
    前記レシピ選択手段が、ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するステップと、
    前記食材変更手段が、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記不足率算出手段により算出された栄養不足率を低減させるような代替食材に変更するステップと、
    前記レシピ生成手段が、前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するステップとを備えることを特徴とするレシピ変換方法。
  11. 各食事対象者の食事履歴を取得する履歴取得手段と、
    前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出手段と、
    前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出手段と、
    前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定する優先食事対象者決定手段と、
    ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択手段と、
    前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記不足率算出手段により算出された栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更手段と、
    前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するレシピ生成手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするレシピ変換プログラム。
  12. 各食事対象者の食事履歴を取得する履歴取得手段と、
    前記履歴取得手段により取得された食事履歴を基に、各食事対象者の各栄養素の摂取量を算出する栄養摂取量算出手段と、
    前記栄養摂取量算出手段により算出された各栄養素の摂取量と、各栄養素に対して予め定められた所要栄養摂取量とを基に、各食事対象者の各栄養素に対する栄養不足率を算出する栄養不足率算出手段と、
    前記栄養不足率算出手段により算出された各栄養素に対する栄養不足率を基に、栄養素が補われる対象となる優先食事対象者を決定する優先食事対象者決定手段と、
    ユーザの操作指令に従って、所定の調理レシピの中からいずれかの調理レシピを選択するレシピ選択手段と、
    前記レシピ選択手段により選択された調理レシピに使用される食材を、前記不足率算出手段により算出された栄養不足率を低減させるような代替食材に変更する食材変更手段と、
    前記レシピ選択手段により選択された調理レシピが示す調理工程を、前記食材変更手段により変更された代替食材に応じた調理工程に修正するレシピ生成手段としてコンピュータを機能させるレシピ変換プログラムを記録することを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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