JP2006283830A - 等速自在継手 - Google Patents

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【課題】等速自在継手の一層のコンパクト化を図るとともに、強度、負荷容量および耐久性を確保すること。
【解決手段】トルク伝達ボールを8個有する等速自在継手(固定型および摺動型)の内部に、下記の成分(a)〜(g)を含む等速自在継手用グリース組成物を封入する。(a)基油、(b)次式で表されるジウレア系増ちょう剤:R1NH-CO-NH-C64-p-CH2-C64-p-NH-CO-NHR2(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数8〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数6〜12のシクロアルキル基である)、(c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、(d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、(e)二硫化モリブデン、(f)カルシウムフェネート又はカルシウムスルホネート、及び(g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や産業機械などにおいて動力伝達用に使用される等速自在継手のうち、8個のトルク伝達ボールを備えた等速自在継手であって、潤滑剤として特定のグリースを封入したものに関する。
等速自在継手には、大別して、2軸間の角度変位のみを許容する固定型と、角度変位及び軸方向変位を許容する摺動型とがあり、それぞれ使用条件、用途等に応じて機種選択される。固定型としてはツェッパ型等速自在継手、摺動型としてはダブルオフセット型等速自在継手やトリポード型等速自在継手が代表的である(特許文献1、2参照)。そして、ツェッパ型等速自在継手やダブルオフセット型等速自在継手と言ったボールタイプの等速自在継手ではトルク伝達要素として6個のボールを使用することが一般的である。
固定型等速自在継手であるツェッパ型等速自在継手は、例えば図6に示すように、外側継手部材1、内側継手部材2、ボール3および保持器4から成る。外側継手部材1の球形内面1aには6本の曲線状のトラック溝5が60°の間隔をおいて設けられる。内側継手部材2の球形外面2aには、同じく6本の曲線状のトラック溝6が60°の間隔をおいて形成され、その内側継手部材トラック溝6の曲率中心Aと、外側継手部材トラック溝5の曲率中心Bとは、継手の角度中心Oに対して左右に等距離Lオフセットされる。ボール3は外側継手部材トラック溝5と内側継手部材トラック溝6間に組込まれ、一方、保持器4は外側継手部材1と内側継手部材2間に組込まれる。保持器4は、外側継手部材1の球形内面1aと内側継手部材2の球形外面2aに接触案内される球面7、8を内外に有する。また、保持器4には、ボール3を収容するポケット9が周方向等間隔に形成される。
摺動型等速自在継手であるダブルオフセット型等速自在継手は、本発明の等速自在継手を示す図2(A)を援用して説明すると、一般に、円筒状の内径面に6本の直線状の案内溝51bを軸方向に形成した外側継手部材51と、球面状の外径面に6本の直線状の案内溝52bを軸方向に形成した内側継手部材52と、外側継手部材51の案内溝51bと内側継手部材52の案内溝52bとが協働して形成するボールトラックに配された6個のトルク伝達ボール53と、トルク伝達ボール53を保持する保持器54とで構成される。保持器54の外径面の球面中心と内径面の球面中心とが、それぞれ、ポケット中心から軸方向の反対側にオフセットされているのでダブルオフセット型と呼ばれる。
ダブルオフセット型等速自在継手が、作動角をとりつつ回転トルクを伝達する際、保持器54は、内側継手部材52の傾きに応じてボールトラック上を移動するトルク伝達ボール53の位置まで回転し、トルク伝達ボール53を作動角の角度2等分面内に保持する。外側継手部材51と内側継手部材52とが軸方向に相対移動すると、保持器54の外径面と外側継手部材51の内径面との間で滑りが生じ、円滑な軸方向移動(プランジング)を可能にする。
このような等速自在継手の内部には、潤滑剤としてグリースが封入される。このグリースとしては、例えば、基油、特定のジウレア系増ちょう剤、ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、二硫化モリブデン、特定の硫黄系極圧添加剤及び硫黄−窒素系極圧添加剤を含む等速自在継手用グリース組成物(特許文献3参照)や、基油に増ちょう剤を配合してなるベースグリースに、前記基油に溶解するモリブデンジチオカーバメイトと、前記基油に溶解しないモリブデンジチオカーバメイトとを配合してなることを特徴とする等速自在継手用グリース(特許文献4参照)が知られている。
特開平9−177814号公報 特開平10−73129号公報 特開平10−273692号公報 特開2003−165988号公報
ところで、今日、自動車産業界においては、軽量化及び居住空間の確保の観点から、FF車の生産が急増している。また、その機能性の観点から4WD車の生産も急増している。これらのFF車及び4WD車では、前輪で動力の伝達と操舵を行う為、例えば、ハンドルを一杯に切った状態においても円滑な動力伝達が必要である。このため、FF車及び4WD車においては、交差する二軸間で交差角が種々変化しても回転運動を等速で伝達する部品として、等速自在継手が不可欠である。
ツェッパ型もダブルオフセット型も、継手が作動角をとった状態で回転トルクを伝達する際、それらの構成部材間の嵌合において、複雑な転がりと滑り運動を発生させる。このような複雑な運動に加えて、エンジンの高出力化、車両の高速化、等速自在継手の小型軽量化などの要求が加わって、等速自在継手の潤滑条件は更に厳しいものになっており、耐久性(剥離や磨耗、焼き付きなど)向上のみならず発熱抑制が課題となっている。
しかしながら、従来のトルク伝達ボールを6個使用した等速自在継手と従来種のグリースの組み合わせでは、エンジンの高出力化、車両の高速化、等速自在継手の小型軽量化といった厳しい条件を乗り越えることが困難であり、同等以上の強度や負荷容量及び耐久性を確保しつつ、その動力伝達時における発熱を効率的に抑制しながら、より一層のコンパクト化を図るため、新たな解決策が模索されていた。
本発明は、等速自在継手の一層のコンパクト化を図るとともに、6個のトルク伝達ボールを使用した従来の等速自在継手と同等以上の強度、負荷容量および耐久性を確保し、更に動力伝達時における発熱を効率的に抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、球面状の内径面に複数の曲線状のトラック溝を軸方向に形成した外側継手部材と、球面状の外径面に複数の曲線状のトラック溝を軸方向に形成した内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝とが協働して形成する複数のボールトラックにそれぞれ配されたトルク伝達ボールと、トルク伝達ボールを保持するポケット、外側継手部材の内径面に接触案内される球面状の外径面、及び内側継手部材の外径面に接触案内される球面状の内径面を有した保持器とを備え、上記外側継手部材のトラック溝の中心と、上記内側継手部材のトラック溝の中心とを継手中心より両側に等距離オフセットさせた固定型等速自在継手において、ボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ8である構成であり、そこに以下に記す処方を成すグリースを封入したことを特徴とする。
グリースの処方:基油に対して、特定のジウレア系増ちょう剤、特定の有機モリブデン化合物2種、二硫化モリブデン、カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネートおよび特定の極圧添加剤の組み合わせを含有させたもの、即ち、下記の成分(a)〜(g)を含むグリース組成物。(a)基油、(b)次式で表されるジウレア系増ちょう剤:
1NH−CO−NH−C64一p一CH2−C64−p一NH−CO−NHR2(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数8〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数6〜12のシクロアルキル基である)、(c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、(d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、(e)二硫化モリブデン、(f)カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネート、及び(g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤。
なお、その成分は、全成分中、成分(b)の含有量が1〜20質量%、成分(c)の含有量が0.1〜10質量%、成分(d)の含有量が0.1〜10質量%、成分(e)の含有量が0.1〜10質量%、成分(f)の含有量が0.1〜10質量%、成分(g)の含有量が0.1〜10質量%であることが好ましい。
このように構成することにより、従来の等速自在継手よりもコンパクトな等速自在継手を提供できると同時に、その強度や負荷容量及び耐久性は同等以上を確保し、更には、動力伝達時の発熱を効率的に抑制することが可能となる。
請求項2の発明は、円筒状の内径面に複数の直線状のトラック溝を軸方向に形成した外側継手部材と、球面状の外径面に複数の直線状のトラック溝を軸方向に形成した内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝とが協働して形成する複数のボールトラックにそれぞれ配されたトルク伝達ボールと、トルク伝達ボールを保持するポケット、外側継手部材の内径面に接触案内される球面状の外径面、及び内側継手部材の外径面に接触案内される球面状の内径面を有し、かつ、その外径面の球面中心と内径面の球面中心とがポケット中心に対してそれぞれ軸方向の反対側にオフセットされた保持器とを備えた摺動型等速自在継手において、ボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ8である構成であり、そこに以下の処方を成すグリースを封入したことを特徴とする。
グリースの処方:基油に対して、特定のジウレア系増ちょう剤、特定の有機モリブデン化合物2種、二硫化モリブデン、カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネートおよび特定の極圧添加剤の組み合わせを含有させたもの、即ち、下記の成分(a)〜(g)を含むグリース組成物。(a)基油、(b)次式で表されるジウレア系増ちょう剤:
1NH−CO−NH−C64一p一CH2−C64−p一NH−CO−NHR2(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数8〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数6〜12のシクロアルキル基である)、(c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、(d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、(e)二硫化モリブデン、(f)カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネート、及び(g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤。
なお、その成分は、全成分中、成分(b)の含有量が1〜20質量%、成分(c)の含有量が0.1〜10質量%、成分(d)の含有量が0.1〜10質量%、成分(e)の含有量が0.1〜10質量%、成分(f)の含有量が0.1〜10質量%、成分(g)の含有量が0.1〜10質量%であることが好ましい。
このように構成することにより、従来の等速自在継手よりもコンパクトな等速自在継手を提供できると同時に、その強度や負荷容量及び耐久性は同等以上を確保し、更には、動力伝達時の発熱を効率的に抑制することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1の固定型等速自在継手を、少なくとも1個を構成に持つ自動車用ドライブシャフトである。
請求項4の発明は、請求項2の摺動型等速自在継手を、少なくとも1個を構成に持つ自動車用ドライブシャフトである。
請求項5の発明は、請求項1の固定型等速自在継手と、請求項2の摺動型等速自在継手を組み合わせて構成した自動車用ドライブシャフトである。
以上の等速自在継手は、自動車、各種産業機械等における動力伝達要素として広く用いることができるが、特に、自動車の動力伝達装置用、例えば自動車のドライブシャフトだけでなく、プロペラシャフトの連結用の継手としても好適である。
自動車のドライブシャフトの連結には、通常、固定型と摺動型の等速自在継手が一対として用いられる。例えば、自動車のエンジンの動力を車輪に伝達する動力伝達装置は、エンジンと車輪との相対的位置関係の変化による角度変位と軸方向変位に対応する必要があるため、エンジン側と車輪側との間に介装されるドライブシャフトの一端を摺動型等速自在継手を介してディファレンシャルギアに連結し、他端を固定型等速自在継手を介して車輪に連結する。このドライブシャフトを連結するため固定型等速自在継手として、請求項1の等速自在継手を用いると、または摺動型等速自在継手として、請求項2の等速自在継手を用いると、従来の継手と同等以上の強度、負荷容量および耐久性を確保しつつ、継手の軽量・コンパクト化を図ることができる。そのため、車体重量の軽減、それによる低燃費化にとって極めて有利である。
本発明により、従来の等速自在継手よりもコンパクトな等速自在継手を提供できることで、等速自在継手の軽量化が図れる。また自動車または産業機械の周辺部品との干渉範囲を縮小することができ、設計レイアウトの自由度が増す。また、動力伝達時の発熱を効率的に抑制できるため、等速自在継手に装着しているブーツや、周辺部品への熱影響を少なくすることができ、それらの耐久性向上にも貢献できる。
以下、この発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は固定型であるツェッパ型等速自在継手、図2と図3は摺動型であるダブルオフセット型等速自在継手である。ツェッパ型等速自在継手は図1(A)(B)に示すように、外側継手部材10、内側継手部材20、ボール30および保持器40から成る。外側継手部材10の球形内面11には8つの曲線状のトラック溝12が45°の間隔をおいて設けられる。一方、内側継手部材20の球形外面21には、同じく8つの曲線状のトラック溝22が45°の間隔をおいて形成され、その内側継手部材トラック溝22の曲率中心Aと、外側継手部材トラック溝12の曲率中心Bとは、継手の角度中心Oに対して左右に等距離だけオフセットされる。そして、外側継手部材10と内側継手部材20とが角度θだけ角度変位すると、保持器40に案内されたトルク伝達ボール30が任意の作動角θにおいて角度θの2等分面(θ/2)内に常に維持され、これにより周知のように継手の等速性が確保される。
ボール30は外側継手部材トラック溝12と内側継手部材トラック溝22間に組込まれ、一方、保持器40は外側継手部材10と内側継手部材20間に組込まれる。保持器40は、外側継手部材10の球形内面11と内側継手部材20の球形外面21に接触案内される球面41を内外に有する。また、保持器40には、ボール30を収容する8つのポケット43が周方向等間隔に形成される。
次に、ダブルオフセット型等速自在継手は、図2に示すように、円筒状の内径面51aに8本の直線状の案内溝51bを軸方向に形成した外側継手部材51と、球面状の外径面52aに8本の直線状の案内溝を軸方向に形成し、内径面に軸部を連結するためのセレーション(又はスプライン)52cを形成した内側継手部材52と、外側継手部材51の案内溝51bと内側継手部材52の案内溝52bとが協働して形成するボールトラックに配された8個のトルク伝達ボール53と、トルク伝達ボール53を保持する保持器54とで構成される。
図3に拡大して示すように、保持器54は、外側継手部材51の内径面51aに接触案内される球面状の外径面54bと、内側継手部材52の外径面52aに接触案内される球面状の内径面54aと、トルク伝達ボール53を収容する8個のポケット54cとを備えた環体である。外径面54bの曲率中心Bと内径面54aの曲率中心Aとは、それぞれ、ポケット54cの中心Oに対して軸方向に等距離だけ反対側にオフセットされている(オフセット量L=線分OA=線分OB)。
外側継手部材51と内側継手部材52とが角度θだけ角度変位すると、保持器54に案内されたトルク伝達ボール53が任意の作動角θにおいて角度θの2等分面(θ/2)内に常に維持され、これにより周知のように継手の等速性が確保される。
前述した等速自在継手は、トルク伝達ボール30、53の個数が8個であり、比較品(6個ボールの等速自在継手)に比べて、継手の全負荷容量に占めるトルク伝達ボール1個当りの負荷割合が少ないので、同じ呼び形式の比較品(6個ボールの等速自在継手)に対して、トルク伝達ボール30、53の直径を小さくし、外側継手部材10、51の強度および内側継手部材20、52の強度を比較品と同程度に確保することが可能である。
本発明は、このような8個ボールの固定型および摺動型等速自在継手において、継手内部に封入するグリースの種類を、従来種から、以下のものに変更した点に特徴がある。ここで「グリース」とは、基油中に増ちょう剤を分散させて半固体状又は固体状にしたものをいう。
すなわち、本発明の等速自在継手に封入するグリースは、基油に対して、特定のジウレア系増ちょう剤、特定の有機モリブデン化合物2種、二硫化モリブデン、カルシウムフェネートまたはカルシウムスルフォネートおよび特定の極圧添加剤の組み合わせを含有させたものとする。具体的には、下記の成分(a)〜(g)を含むグリース組成物を上記固定型等速自在継手または摺動型等速自在継手に封入する。
(a)基油
(b)次式で表されるジウレア系増ちょう剤:
1NH−CO−NH−C64一p一CH2−C64−p一NH−CO−NHR2 (式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数8〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数6〜12のシクロアルキル基である)、
(c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、
(d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、
(e)二硫化モリブデン、
(f)カルシウムフェネートまたはカルシウムスルフォネート、及び
(g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤
である。
なお、その成分は、全成分中、成分(b)の含有量が1〜20質量%、成分(c)の含有量が0.1〜10質量%、成分(d)の含有量が0.1〜10質量%、成分(e)の含有量が0.1〜10質量%、成分(f)の含有量が0.1〜10質量%、成分(g)の含有量が0.1〜10質量%であることが好ましい。
前述した8個ボールの固定型および摺動型の等速自在継手に対して前記グリースを使用した場合、従来の6個ボールの等速自在継手に従来種グリース(特許文献3、4に記載のもの)を使用した場合に比べて、グリースの温度上昇率が大幅に低くなることが判明した。図4と図5はこの温度上昇率を試験した結果を示すもので、従来の6個ボールの等速自在継手に従来種グリースを使用した継手(Y)に比べ、本発明(X)は温度上昇率が大幅に低いことが分かる。なお、8個ボールの等速自在継手に従来種グリースを使用した等速自在継手(X’)は、従来品(Y)よりは温度上昇率が低いものの、本発明実施形態品よりは温度上昇率が高かった。
図4および図5の試験結果は、実施形態品と比較品(6個ボールの固定型等速自在継手に従来種グリースを使用)(いずれも同じ呼び形式)について、入力回転トルク(Nm)と温度上昇量(℃)及び回転数(rpm)と温度上昇量(℃)との関係をそれぞれ比較したものである。同図でXは実施形態品、Yは比較品であり、温度上昇量(℃)は、運転開始から30分経過後に測定したデータである。また、θは継手作動角、Tは入力回転トルクである。
同図に示す試験結果から明らかなように、実施形態品(X)の温度上昇量は比較品(Y)よりも小さく、入力回転トルクまたは回転数が高くなるに従ってその差が大きくなっている。温度上昇の低減は、耐久性の向上にもつながる。また、そのような温度上昇の低減は、作動角(θ)の如何を問わず得られる。
以上のように、この実施形態の等速自在継手によれば、形状がコンパクトでありながら、比較品(6個ボールの等速自在継手)と同等またはそれ以上の負荷容量および耐久性をもたせることができる。
なお、当該処方のグリースをボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ6である固定型等速自在継手または摺動型等速自在継手に封入しても、耐久性を維持しながら各接触部位における摩耗を抑え、発熱を効率的に抑制すると言った効果が得られるが、ボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ8である固定型等速自在継手または摺動型等速自在継手に当該処方のグリースを封入することにより、当該等速自在継手構造が持つ伝達効率の良さとの相乗効果により、発熱を効率的に抑制する効果が飛躍的に向上できる。
本発明の等速自在継手は、自動車のドライブシャフトに対する具体的適用形態は以下のようになる。
(1)ドライブシャフトとして当該仕様の固定型等速自在継手を構成、
(2)ドライブシャフトとして当該仕様の摺動型等速自在継手を構成、
(3)ドライブシャフトとして当該仕様の固定型等速自在継手と当該仕様の摺動型等速自在継手を組み合わせた構成等に使用できるが、
(4)ドライブシャフトとして当該仕様では無い形態の固定型等速自在継手と当該仕様の摺動型等速自在継手を組み合わせた構成や、
(5)ドライブシャフトとして当該仕様の固定型等速自在継手と当該仕様では無い形態の摺動型等速自在継手を組み合わせた構成で使用されても良い。
当該仕様では無い形態の固定型等速自在継手とは、ボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ6である固定型等速自在継手やトリポード型の固定型等速自在継手等が挙げられる。
当該仕様では無い形態の摺動型等速自在継手とは、ボールトラックの本数及びトルク伝達ボ一ルの個数がそれぞれ6であるダブルオフセット型の摺動型等速自在継手やトリポード型の摺動型等速自在継手、クロスグルーブ型の摺動型等速自在継手等が挙げられる。
一方、2つ以上(ドライブシャフトの場合、1本に対して通常2つである。左右のドライブシャフトが存在するため最大で4つとなる)の等速自在継手を組み合わせて使用する際に、当該仕様の固定型等速自在継手または摺動型等速自在継手により構成されている場合、その全てに封入するグリースが当該処方を施したものを使用することが最も好ましいが、必ずしも全ての継手に当該処方のグリースを封入する必要はなく、一部の継手にのみ当該処方のグリースを封入してもよい。
何故なら、駆動時に入力されるトルクや回転数が共通であっても、等速自在継手の作動角が異なる場合、発熱量に差異が生じるためである。あるいは、雰囲気温度の違い等によっても温度差が発生するためである。従って、使用条件によって適宜、等速自在継手構造の組み合わせやグリース処方の種類を選択することも可能である。
なお、当該仕様では無い形態の等速自在継手を選択した場合に、当該処方のグリースを封入しても良いことは言うまでもない。
以下、本発明で使用するグリースの必須成分(a)〜(g)について、さらに詳しく説明する。
まず、本発明に使用する成分(a)基油としては、ナフテン系、パラフィン系、流動パラフィン、水素化脱ろう油などの鉱油が挙げられる。また、成分(a)基油としては、ジエステル、ポリオールエステルに代表されるエステル系合成油、ポリαオレフィン、ポリブテンに代表される合成炭化水素油、アルキルジフェニルエーテル、ポリプロピレングリコールに代表されるエーテル系合成油、シリコーン油、フッ素化油など各種合成油が挙げられる。本発明においては、成分(a)基油として、鉱油、合成油を単独で用いてもよく、あるいは、これらを組み合せて用いてもよいが、鉱油を単独で用いるのが特に好ましい。全組成物の質量をベースとする成分(a)基油の含有量は、残部、即ち、任意成分を含む他の全成分を加えた残りの量とすることができ、例えば、30.0〜98.5質量%とすることができ、81〜87質量%とするのが好ましいが、これらに限定される訳ではない。
本発明に使用する成分(b)ジウレア系増ちょう剤は、次式で表されるものである:
1NH-CO-NH-C64-p-CH2-C64-p-NH-CO-NHR2(式中、R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、炭素数8〜20、好ましくは炭素数8〜18のアルキル基、炭素数6〜12、好ましくは炭素数6〜7のアリール基又は炭素数6〜12、好ましくは炭素数6〜7のシクロアルキル基である)。
成分(b)ジウレア系増ちょう剤は、例えば、所定のジイソシアネートと、所定のモノアミンとを反応させることにより得ることができる。ジイソシアネートは、具体的には、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネートである。モノアミンとしては、脂肪族系アミン、芳香族系アミン、脂環系アミン又はこれらの混合物が挙げられる。脂肪族系アミンの具体例としては、オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン及びオレイルアミンが挙げられる。芳香族系アミンの具体例としては、アニリン及びp−トルイジンが挙げられる。脂環系アミンの具体例としては、シクロヘキシルアミンが挙げられる。
上述したモノアミンのうち、オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン又はこれらの混合物を用いて得られる成分(b)ジウレア系増ちょう剤が好ましい。
全組成物の質量をベースとする成分(b)ジウレア系増ちょう剤の含有量は、その種類により異なる。本発明のグリース組成物のちょう度は、後述する範囲にあるのが好適であり、従って、成分(b)ジウレア系増ちょう剤の含有量は、このようなちょう度を得るのに必要な量であるのが好ましい。全組成物の質量をベースとする成分(b)ジウレア系増ちょう剤の含有量は、例えば、1〜25質量%とすることができ、2〜20質量%とするのが好ましいが、これらに限定される訳ではない。
本発明に使用する成分(c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン(以下、単に"非油溶性MoDTC"と称する)に関し、"基油に溶解しない(非油溶性)"とは、0.5質量%のジアルキルジチオカルバミン酸モリブデンを基油に加えて撹拌し、これを70℃×24時間保持後に目視で観察した結果、基油中に不溶解分が残存することを意味し、好ましくは、添加した成分(c)の98質量%が残存することを意味する。不溶解分が残存していると基油が透明にならず、コロイド状態、あるいは懸濁状態になり、目視で判断できる。
成分(c)非油溶性MoDTCとしては、次式で表されるものが好ましい:
[R34N−CS−S]2−Mo2mn(式中、R3及びR4は、それぞれ独立して、例えば、炭素数1〜4、好ましくは、炭素数2〜4のアルキル基であり、mは0〜3、nは4〜1であり、m+n=4である)。全組成物の質量をベースとする成分(c)非油溶性MoDTCの含有量は、例えば、0.1〜10質量%であり、0.5〜5質量%とするのが好ましい。
本発明に使用する成分(d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン(以下、単に"油溶性MoDTC"と称する)に関し、"基油に溶解する(油溶性)"とは、0.5質量%のジアルキルジチオカルバミン酸モリブデンを基油に加えて撹拌し、これを70℃×24時間保持後に目視で観察した結果、基油中に不溶解分が残存していないことを意味する。成分(d)油溶性MoDTCとしては、次式で表されるものが好ましい:[R34N−CS−S]2−Mo2mn(式中、R3及びR4は、炭素数5〜24、好ましくは炭素数5〜18のアルキル基であり、mは0〜3、nは4〜1であり、m+n=4である)。
全組成物の質量をベースとする成分(d)油溶性MoDTCの含有量は、例えば、0.1〜10質量%であり、0.5〜5質量%とするのが好ましい。成分(c)非油溶性MoDTCと成分(d)油溶性MoDTCとの配合比は、質量比で、5:95〜95:5とするのが好ましく、より好ましくは、20:80〜40:60である。
本発明に使用する成分(e)二硫化モリブデンは、一般に、等速自在継手における固体潤滑剤として広く用いられている。その潤滑機構としては、層状格子構造を持ち、すべり運動により薄層状に容易に剪断し、摩擦抵抗を低下させることが知られている。また、等速自在継手の焼き付き防止にも効果がある。
全組成物の質量をベースとする成分(e)二硫化モリブデンの含有量は、例えば、0.1〜10質量%であり、0.5〜5質量%とするのが好ましい。その添加量は、摩擦係数や振動特性などに悪影響を及ぼさない程度のものとするのがよい。
本発明に使用する成分(f)としては、カルシウムフェネート、例えば、硫化アルキルフェノールのカルシウム塩であり、清浄分散剤として市販されているものを用いることができる。あるいはまた、成分(f)としては、カルシウムスルホネート、例えば、当該技術分野において知られているものを用いることができる。
全組成物の質量をベースとする成分(f)カルシウムフェネートの含有量は、例えば、0.1〜10質量%であり、0.5〜5質量%とするのが好ましい。
本発明に使用する成分(g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤の好ましい例としては、硫黄分が5〜30質量%のものが挙げられる。例えば、成分(g)として、ジチオカルバミン酸亜鉛を用いることができ、これは、例えば、アルキルにより二置換されたジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛であってもよい。
全組成物の質量をベースとする成分(g)の含有量は、例えば、0.1〜10質量%であり、0.5〜5質量%とするのが好ましい。
また、本発明の等速自在継手用グリース組成物には、必要に応じて種々の添加剤を添加することができる。このような添加剤としては、例えば、酸化防止剤、錆び止め剤、金属腐食防止剤、油性剤、耐摩耗剤、極圧剤及び固体潤滑剤等が挙げられる。
本発明の等速自在継手用グリース組成物は、所望の配合割合で、成分(a)〜(g)を必須成分として用い、場合により上記種々の添加剤を任意成分として用いることにより容易に製造することができる。その製造方法は、例えば、成分(a)と成分(b)とを混合して、予めベースとなるウレアグリースを製造しておき、これに成分(c)〜(g)を適宜添加することにより行うことができる。
本発明の等速自在継手用グリース組成物は、例えば、JIS K2220 5.3により測定されるちょう度が265〜385であるのが好ましく、より好ましくは310〜340である。このようなちょう度の調整は、上記(b)成分を所定量で用いることにより達成することができる。
本発明によるグリース処方の実施例を説明する。
グリース組成物の調製
(a)鉱油(100℃で13.5mm2/sの動粘度を有するもの)4000g中で、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアナート250g(1モル)、オクチルアミン129g(1モル)及びオクタデシルアミン270g(1モル)を反応させ、生成した(b)ジウレア系化合物を均一に分散させてベースグリースを得た。このベースグリースに、表1に示す配合で添加剤を加え、適宜(a)鉱油を更に加えながら、三段ロールミルにて、JISちょう度No.1グレード(310〜340)に調整した。
Figure 2006283830
*1:非油溶性MoDTC([R34N−CS−S]2−Mo2mn(式中、R3及びR4は、炭
素数4のアルキル基であり、mは0〜3、nは4〜1であり、m+n=4である))
*2:油溶性MoDTC([R34N−CS−S]2−Mo2mn(式中、R3及びR4は、炭素
数13のアルキル基であり、mは0〜3、nは4〜1であり、m+n=4である))
*3:二硫化モリブデン(平均粒径0.45μm)
*4:カルシウムフェネート(TBN=144)
*5:リン分を含まない硫黄系極圧添加剤(硫化油脂 S=10.5%)
*5−1:リン分を含まない硫黄系極圧添加剤(ZnDTC S=12.3%)
*6:JIS K2220 5.3により測定
本発明の実施形態に係わる固定型等速自在継手を示すものであって、(A)はその縦断面図、(B)はその横断面図。 本発明の実施形態に係わる摺動型等速自在継手を示すものであって、(A)はその縦断面図、(B)はその横断面図。 摺動型等速自在継手の要部拡大断面図である。 入力回転トルクと温度上昇量との関係を示す図である。 回転数と温度上昇量との関係を示す図である。 従来の6個ボールの固定型等速自在継手を示すものであって、(A)はその縦断面図、(B)はその横断面図。
符号の説明
1 外側継手部材
1a 球形内面
2 内側継手部材
2a 球形外面
3 ボール
4 保持器
4c ポケット
5 外側継手部材トラック溝
6 内側継手部材トラック溝
7、8 球面
9 ポケット
10 外側継手部材
11 球形内面
12 外側継手部材トラック溝
20 内側継手部材
21 球形外面
22 内側継手部材トラック溝
30 トルク伝達ボール
40 保持器
41 球面
43 ポケット
51a 内径面
51 外側継手部材
51b 案内溝
52 内側継手部材
52a 外径面
52b 案内溝
53 トルク伝達ボール
54 保持器
54a 内径面
54b 外径面
54c ポケット
A 曲率中心
B 曲率中心

Claims (5)

  1. 球面状の内径面に複数の曲線状のトラック溝を軸方向に形成した外側継手部材と、
    球面状の外径面に複数の曲線状のトラック溝を軸方向に形成した内側継手部材と、
    外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝とが協働して形成する複数のボールトラックにそれぞれ配されたトルク伝達ボールと、
    トルク伝達ボールを保持するポケット、外側継手部材の内径面に接触案内される球面状の外径面、及び内側継手部材の外径面に接触案内される球面状の内径面を有した保持器とを備え、上記外側継手部材のトラック溝の中心と、上記内側継手部材のトラック溝の中心とを継手中心より両側に等距離オフセットさせた固定型等速自在継手において、
    ボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ8である構成であり、そこに以下に記す処方を成すグリースを封入したことを特徴とする固定型等速自在継手。
    グリースの処方:基油に対して、特定のジウレア系増ちょう剤、特定の有機モリブデン化合物2種、二硫化モリブデン、カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネートおよび特定の極圧添加剤の組み合わせを含有させたもの、即ち、下記の成分(a)〜(g)を含むグリース組成物。
    (a)基油
    (b)次式で表されるジウレア系増ちょう剤:
    1NH−CO−NH−C64一p一CH2−C64−p一NH−CO−NHR2(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数8〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数6〜12のシクロアルキル基である)、
    (c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、
    (d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、
    (e)二硫化モリブデン、
    (f)カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネート、及び
    (g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤
  2. 円筒状の内径面に複数の直線状のトラック溝を軸方向に形成した外側継手部材と、
    球面状の外径面に複数の直線状のトラック溝を軸方向に形成した内側継手部材と、
    外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝とが協働して形成する複数のボールトラックにそれぞれ配されたトルク伝達ボールと、
    トルク伝達ボールを保持するポケット、外側継手部材の内径面に接触案内される球面状の外径面、及び内側継手部材の外径面に接触案内される球面状の内径面を有し、かつ、その外径面の球面中心と内径面の球面中心とがポケット中心に対してそれぞれ軸方向の反対側にオフセットされた保持器とを備えた摺動型等速自在継手において、
    ボールトラックの本数及びトルク伝達ボールの個数がそれぞれ8である構成であり、そこに以下の処方を成すグリースを封入したことを特徴とする摺動型等速自在継手。
    グリースの処方:基油に対して、特定のジウレア系増ちょう剤、特定の有機モリブデン化合物2種、二硫化モリブデン、カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネートおよび特定の極圧添加剤の組み合わせを含有させたもの、即ち、下記の成分(a)〜(g)を含むグリース組成物。
    (a)基油
    (b)次式で表されるジウレア系増ちょう剤:
    1NH−CO−NH−C64一p一CH2−C64−p一NH−CO−NHR2(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数8〜20のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基または炭素数6〜12のシクロアルキル基である)、
    (c)基油に溶解しないジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、
    (d)基油に溶解するジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、
    (e)二硫化モリブデン、
    (f)カルシウムフェネートまたはカルシウムスルホネート、及び
    (g)リン分を含まない硫黄系極圧添加剤
  3. 請求項1の固定型等速自在継手を、少なくとも1個を構成に持つ自動車用ドライブシャフト。
  4. 請求項2の摺動型等速自在継手を、少なくとも1個を構成に持つ自動車用ドライブシャフト。
  5. 請求項1の固定型等速自在継手と、請求項2の摺動型等速自在継手を組み合わせて構成した自動車用ドライブシャフト。
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