JP2006282309A - エレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置、並びにエレベータ装置の制御方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】かご1とつり合いおもり2を結合する主索3を、かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車4a、4bに巻き掛け、複数個の綱車をそれぞれモータ5a、5bにより駆動してかごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、それぞれのモータを回転させてその速度を検出し、それぞれのモータの速度比から各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて綱車の摩耗量を検出する。
【選択図】図1
Description
このエレベータ装置の一例としてその概要を図5により説明する。図5において、かご1とつり合いおもり2は主索3により結合され、巻上機の第1綱車4aおよび第2綱車4bに巻き掛けられる。第1綱車4aおよび第2綱車4bは、第1モータ5aおよび第2モータ5bによりそれぞれ駆動され、第1モータ5aおよび第2モータ5bの回転速度は、それぞれ第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出される。
更に、綱溝に巻き掛けられた複数本の主索の端部に主索の本数分の変位検出手段を必要とし、価格的にも高価となる問題点がある。
図1はこの発明の実施の形態1を示すエレベータ装置のシステム構成図で、この図1において、かご1とつり合いおもり2は主索3により結合され、巻上機の第1綱車4aおよび第2綱車4bに巻き掛けられる。また、第1綱車4aおよび第2綱車4bは、第1モータ5aおよび第2モータ5bによりそれぞれ駆動され、第1モータ5aおよび第2モータ5bの回転速度は、それぞれ第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出される。なお、ここまでの構成については、図5において説明した従来技術と同様である。
まず、かご1を自由落下させ、第1綱車4aおよび第2綱車4bを回転させる。自由落下であるため、本来、第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bは必要ないので、トルク指令値aおよびbは零のままとなる。自由落下中の第1綱車4aおよび第2綱車4bの回転数はそれぞれの綱車の第1モータ5aおよび第2モータ5bに接続された第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出できる。
次に、この発明の実施の形態2による制御の具体的な流れを図3により説明する。図3は図2と同様に図1より必要な部分を抽出し、説明を容易にした図である。
まず、第1速度制御装置8aのみを用いて、第1綱車4aのみでかご1を駆動する。この場合、第2速度制御装置8bからのトルク指令値bは必要ないので零とし、結果、第2綱車4bは第1綱車4aによって駆動されることになる。この為、実施の形態1と同じく第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)は等しくなる。よって、実施の形態1と同様に、第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出した回転数VarおよびVbrを基に、Var/Vbrと、第2綱車4bの直径Dbと第1綱車4aの直径Daの比であるDb/Daとを速度比検出装置10で比較することにより、第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差を検出することができる。
上記各実施の形態では、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bの調整の際に、第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度が同速度となるようにすることについて説明したが、本来、第1綱車4aおよび第2綱車4bに摩耗が生じると同じ回転数でも速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)は遅くなるため、速度指令値に対して速度誤差が発生することになる。よって、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bによる調整を行う場合には、摩耗量の一番少ない綱車、即ち速度誤差の一番少ない綱車に合わせるように調整するのが好適である。
このフローチャートにおいて、まず、第1綱車4aおよび第2綱車4bの回転数Var、Vbrを検出する(ステップ100)。次に、その回転数の比と、第2綱車4bの直径Dbと第1綱車4aの直径Daの比とを比較し(Var/Vbr>Db/Daであるか判断する)(ステップ200)、Var/Vbr>Db/Daである場合には、第1綱車4aの摩耗量が第2綱車4bに対して大きい為、第1速度調整装置9aに「(Db/Da)/(Var/Vbr)」を設定し(ステップ201)、第1綱車4aの速度が第2綱車4bの速度と同じになるように調整する。
2 釣合錘
3 主ロープ
4a 第1綱車
4b 第2綱車
5a 第1モータ
5b 第2モータ
6a 第1速度検出装置
6b 第2速度検出装置
7 速度指令発生装置
8a 第1速度制御装置
8b 第2速度制御装置
9a 第1速度調整装置
9b 第2速度調整装置
10 速度比検出装置
Claims (14)
- かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、
上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法。 - かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、
上記かごを自由落下させることにより上記それぞれのモータを回転させてその速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法。 - かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、
上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出して得られる両速度の速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法。 - かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、
上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの回転速度を調整することを特徴とするエレベータ装置の制御方法。 - かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、
上記かごを自由落下させることにより上記それぞれのモータを回転させてその速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの回転速度を調整することを特徴とするエレベータ装置の制御方法。 - かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、
上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出して得られる両速度の速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの速度を調整することを特徴とするエレベータ装置の制御方法。 - 上記モータの速度は、摩耗量が一番小さい綱車に合わせて調整することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のエレベータ装置の制御方法。
- かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられた速度検出装置と、上記複数個の綱車を同速度で回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、を備え、
上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置。 - かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、上記かごを自由落下させ、上記それぞれのモータを回転させて得た回転速度比を求める速度比検出装置と、を備え、
上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置。 - かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出して得られる両速度の速度比を求める速度比検出装置と、を備え、
上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置。 - かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記複数個の綱車を同速度で回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御装置。
- かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記かごを自由落下させ、上記それぞれのモータを回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御装置。
- かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度をそれぞれ検出して得られる両速度の速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御装置。
- 上記モータの速度は、摩耗量が一番小さい綱車に合わせて調整することを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載のエレベータ装置の制御装置。
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---|---|---|---|---|
CN102826423A (zh) * | 2011-06-14 | 2012-12-19 | 株式会社日立制作所 | 电梯的安全运行系统以及安全运行方法 |
CN103303757A (zh) * | 2012-03-07 | 2013-09-18 | 上海三菱电梯有限公司 | 电梯驱动绳轮磨损检测装置与方法 |
Citations (2)
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JPS5922867A (ja) * | 1982-07-29 | 1984-02-06 | 三菱電機株式会社 | ロ−プ式エレベ−タ |
JPS5922866A (ja) * | 1982-07-29 | 1984-02-06 | 三菱電機株式会社 | ロ−プ式エレベ−タの駆動装置 |
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- 2005-03-31 JP JP2005102983A patent/JP2006282309A/ja active Pending
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