JP2006282309A - エレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置、並びにエレベータ装置の制御方法及びその装置 - Google Patents

エレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置、並びにエレベータ装置の制御方法及びその装置 Download PDF

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佳孝 仮屋
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Abstract

【課題】巻上機の綱車に生じる摩耗量を確実に検出でき、検出確度の向上を図ると共に、綱車の摩耗量を検出するのに、特別の装置を必要とせず、簡単に綱車の摩耗量が検出できるエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法を得る。
【解決手段】かご1とつり合いおもり2を結合する主索3を、かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車4a、4bに巻き掛け、複数個の綱車をそれぞれモータ5a、5bにより駆動してかごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、それぞれのモータを回転させてその速度を検出し、それぞれのモータの速度比から各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて綱車の摩耗量を検出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、かごとつり合いおもりを結合する主索を、かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動してかごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置、並びにエレベータ装置の制御方法及びその装置に関するものである。
従来から、かごとつり合いおもりを結合する主索を、かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動してかごを昇降制御するエレベータ装置がある。
このエレベータ装置の一例としてその概要を図5により説明する。図5において、かご1とつり合いおもり2は主索3により結合され、巻上機の第1綱車4aおよび第2綱車4bに巻き掛けられる。第1綱車4aおよび第2綱車4bは、第1モータ5aおよび第2モータ5bによりそれぞれ駆動され、第1モータ5aおよび第2モータ5bの回転速度は、それぞれ第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出される。
エレベータ装置が駆動されるときには、速度指令発生装置7によりかご1の速度指令値が第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bに与えられる。第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bは、それぞれ第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bからの検出速度が上記速度指令値に追従するようにトルク指令値を第1モータ5aおよび第2モータ5bに与えて第1モータ5aおよび第2モータ5bの出力トルクを制御し、第1綱車4aおよび第2綱車4bを駆動することにより主索3を巻き上げてエレベータかご1を走行させることができる。(例えば、特許文献1参照)。
特開昭55−106971号公報(1頁右下欄6行−19行)(第4図)
なお、この特許文献1で開示されているのは、綱車と主索の間にいったん滑りが発生すると、動摩擦が静摩擦よりも摩擦係数がはるかに小さいため、そのまま滑り続けることにより制御不能になるのを防止する技術であって、かごとつり合いおもりを結合する主索を複数個の綱車で巻き掛け、これらの綱車をそれぞれモータで駆動することにより、主索と綱車の間の滑りを発生し難くすることにより、かご、つり合いおもり等の軽量化を図るものであって、綱車の摩耗量を検出するものではない。
上記構成によるエレベータ装置において、通常、第1綱車4aの直径をDa(m)、第2綱車4bの直径をDb(m)とすると、かご1の速度をV(m/min)になるように第1モータ5aおよび第2モータ5bを制御しようとすると、1:1ローピングの場合、第1モータ5aの回転数Va(rpm)および第2モータ5bの回転数Vb(rpm)を、Va=V/(πDa)、Vb=V/(πDb)となるように制御する。
しかし、何かの原因で第2綱車4bが摩耗してその直径がDb’(Db’<Db)に減少した場合、第2速度制御装置8bは第2モータ5bの回転数をVbに制御するため、実際の第2綱車4bでの速度は、Vb’=πDb’×Vb=V×Db’/Db<Vとなって、第1綱車4aと第2綱車4bの間に速度差が生じることになり、最悪の場合には綱車のトラクションが抜ける恐れがある。
このように、綱車の摩耗は、エレベータ装置の運転に支障を来すものであるため、巻上機の駆動綱車に設けられた複数本の綱溝の一つに生じた磨耗を検出する技術が提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−131192号公報(段落0009)(図1、図2)
上記特許文献2に開示されているエレベータ装置の綱車の摩耗を検出する技術は、巻上機の駆動綱車に設けた複数本の綱溝の一つに生じた摩耗を検出するものであり、複数本の綱溝に経年的に同量の摩耗が発生した場合に検出出来ない問題点がある。
更に、綱溝に巻き掛けられた複数本の主索の端部に主索の本数分の変位検出手段を必要とし、価格的にも高価となる問題点がある。
この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、第1の目的は、巻上機の綱車に生じる摩耗量を確実に検出でき、検出確度の向上を図ると共に、綱車の摩耗量を検出するのに、特別の装置を必要とせず、簡単に綱車の摩耗量が検出できるエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置を提供するものである。
また、この発明の第2の目的は、巻上機の綱車に生じる摩耗量の差を求め、その差が所定値になると、その差に応じて綱車を駆動するモータの回転速度を調整し、結果として綱車のトラクション抜けを防ぐことができるエレベータ装置の制御方法及びその装置を提供するものである。
この発明にかかるエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法は、かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とする。
また、この発明にかかるエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置は、かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられた速度検出装置と、上記複数個の綱車を同速度で回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、を備え、上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とする。
更にまた、この発明にかかるエレベータ装置の制御方法は、かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの回転速度を調整することを特徴とする。
また、この発明にかかるエレベータ装置の制御装置は、かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記複数個の綱車を同速度で回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出するので、綱車の摩耗量を確実に検出でき、検出確度の向上が図られると共に、綱車の摩耗量を検出するのに、特別の装置を必要とせず、簡単に綱車の摩耗量が検出できる効果がある。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置、並びにエレベータ装置の制御方法及びその装置について好適な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すエレベータ装置のシステム構成図で、この図1において、かご1とつり合いおもり2は主索3により結合され、巻上機の第1綱車4aおよび第2綱車4bに巻き掛けられる。また、第1綱車4aおよび第2綱車4bは、第1モータ5aおよび第2モータ5bによりそれぞれ駆動され、第1モータ5aおよび第2モータ5bの回転速度は、それぞれ第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出される。なお、ここまでの構成については、図5において説明した従来技術と同様である。
次に、エレベータ装置が駆動されるときには、速度指令発生装置7により後述する第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bを介してかご1の速度指令値を第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bに与える。第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bは、それぞれ第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bからの検出速度が上記速度指令値に追従するようにトルク指令値を第1モータ5aおよび第2モータ5bに与えて第1モータ5aおよび第2モータ5bの出力トルクを制御し、第1綱車4aおよび第2綱車4bを駆動することにより主索3を巻き上げてエレベータかご1を走行させることができる。
この実施の形態1においては、第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bのそれぞれの検出結果を用いて、速度比検出装置10により第1綱車4aと第2綱車4bの速度比を検出し、第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差を検出する。この速度比検出装置10により検出される第1綱車4aと第2綱車4bの速度比は、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bに入力され、これに基づき第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bは、第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bへの速度指令値を調整する。第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bは、例えば、通常時は速度比検出装置10の出力を「1」としてそのまま「1」を乗じて第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bに出力するようにする。
また、第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差が大きい場合には、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bで乗じる値を調整して第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bへの速度指令値を調整し、第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度が同じになるように第1モータ5aおよび第2モータ5bを制御する。
次に、実施の形態1による制御の具体的な流れを図2により説明する。図2は図1より必要な部分を抽出し、説明を容易にした図である。
まず、かご1を自由落下させ、第1綱車4aおよび第2綱車4bを回転させる。自由落下であるため、本来、第1速度制御装置8aおよび第2速度制御装置8bは必要ないので、トルク指令値aおよびbは零のままとなる。自由落下中の第1綱車4aおよび第2綱車4bの回転数はそれぞれの綱車の第1モータ5aおよび第2モータ5bに接続された第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出できる。
自由落下させているため、第1綱車4aおよび第2綱車4bは同じ速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)となる。ある時点でのその値をV(m/min)とすると、第1モータ5aおよび第2モータ5bの回転数VaおよびVbは、第1綱車4aおよび第2綱車4bの直径DaおよびDbを用いて、Va=V/(πDa)、Vb=V/(πDb)となり、その比はVa/Vb=Db/Daとなって、綱車速度によらず一定値をとる。よって、実際に検出した回転数VarおよびVbrの比、Var/Vbrと、Db/Daを速度比検出装置10で比較することにより、第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差を検出することができる。なお、摩耗量に差がなければVar/Vbr=Db/Daとなる。
さらに速度比検出装置10にて第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差を検出したのならば、その比に応じて第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bを調整して、第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度が同じになるように制御する。例えば、第1速度調整装置9aを1のままとし、第2速度調整装置9bを(Da/Db)/(Vbr/Var)を乗じて出力するようにするなどである。
この発明の実施の形態1によれば、かごを自由落下させることによりモータを回転させ、その回転速度を検出し、その速度比から各綱車の摩耗量の差を求めて摩耗量を検出するので、綱車の摩耗量を確実に検出でき、検出確度の向上が図られると共に、綱車の摩耗量を検出するのに、特別の装置を必要とせず、簡単に綱車の摩耗量が検出できるものである。
また、かごを自由落下させることにより検出した綱車の摩耗量の差が所定値になると、その差に応じてモータの速度を調整するので、綱車の速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)を同じに保つことができ、結果として綱車のトラクション抜けを防ぐことができるようになる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による制御の具体的な流れを図3により説明する。図3は図2と同様に図1より必要な部分を抽出し、説明を容易にした図である。
まず、第1速度制御装置8aのみを用いて、第1綱車4aのみでかご1を駆動する。この場合、第2速度制御装置8bからのトルク指令値bは必要ないので零とし、結果、第2綱車4bは第1綱車4aによって駆動されることになる。この為、実施の形態1と同じく第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)は等しくなる。よって、実施の形態1と同様に、第1速度検出装置6aおよび第2速度検出装置6bにより検出した回転数VarおよびVbrを基に、Var/Vbrと、第2綱車4bの直径Dbと第1綱車4aの直径Daの比であるDb/Daとを速度比検出装置10で比較することにより、第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差を検出することができる。
さらに同様に速度比検出装置10により第1綱車4aおよび第2綱車4bの摩耗量の差を検出したのならば、その比に応じて第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bを調整して、第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度が同じになるように制御できるようにする。例えば、第1綱車4aでかご1を駆動しながら、速度比検出装置10でVar/Vbr=Db/Daとなるように第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bを調整する。例えば、第1速度調整装置9aを固定しておいて、Var/Vbr=Db/Daとなるように第2速度調整装置9bを調整するなどである。
また、上記においては、駆動中に第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bを変化させることにより調整値を決定しているが、実施の形態1と同様に計算で求めた値を設定しても良い。
この発明の実施の形態2によれば、綱車を駆動するモータの一部のみを一定速度になるように駆動し、この駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出し、その回転速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出するので、実施の形態1と同様に、綱車の摩耗量を確実に検出でき、検出確度の向上が図られると共に、綱車の摩耗量を検出するのに、特別の装置を必要とせず、簡単に綱車の摩耗量が検出できるものである。
また、モータの一部のみを一定速度になるように駆動し、この駆動モータによって回転させられる残りのモータの回転速度をそれぞれ検出することにより得られる綱車の摩耗量の差が所定値になると、その差に応じてモータの回転速度を調整するので、綱車の速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)を同じに保つことができ、結果として綱車のトラクション抜けを防ぐことができるようになる。
実施の形態3.
上記各実施の形態では、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bの調整の際に、第1綱車4aおよび第2綱車4bの速度が同速度となるようにすることについて説明したが、本来、第1綱車4aおよび第2綱車4bに摩耗が生じると同じ回転数でも速度(綱車に巻き掛けられる主索の繰り出し速度)は遅くなるため、速度指令値に対して速度誤差が発生することになる。よって、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bによる調整を行う場合には、摩耗量の一番少ない綱車、即ち速度誤差の一番少ない綱車に合わせるように調整するのが好適である。
次に、この実施の形態3について説明する。図4は実施の形態3を説明するフローチャートである。
このフローチャートにおいて、まず、第1綱車4aおよび第2綱車4bの回転数Var、Vbrを検出する(ステップ100)。次に、その回転数の比と、第2綱車4bの直径Dbと第1綱車4aの直径Daの比とを比較し(Var/Vbr>Db/Daであるか判断する)(ステップ200)、Var/Vbr>Db/Daである場合には、第1綱車4aの摩耗量が第2綱車4bに対して大きい為、第1速度調整装置9aに「(Db/Da)/(Var/Vbr)」を設定し(ステップ201)、第1綱車4aの速度が第2綱車4bの速度と同じになるように調整する。
次に、同様にVar/Vbr<Db/Daであるか判断し(ステップ300)、Var/Vbr<Db/Daである場合は、第2綱車4bの摩耗量が第1綱車4aに対して大きいため、第1速度調整装置9bに「(Da/Db)/(Vbr/Var)」を設定し(ステップ301)、第2綱車4bの速度が第1綱車4aの速度と同じになるように調整する。
ステップ300でVar/Vbr<Db/Daでない場合はステップ400に進む。この場合はVar/Vbr=Db/Daであるので第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bによる調整は不要である。
この実施の形態3によれば、第1速度調整装置9aおよび第2速度調整装置9bによる調整を行う場合、摩耗量の一番少ない綱車、即ち速度誤差の一番少ない綱車に合わせるように調整するので、速度指令値に対して速度誤差が発生することが少なくなり、精度の高い速度調整を可能にする。
なお、上記各実施の形態においては、理解を容易にするため、2個の綱車とモータを有するエレベータ装置について説明したが、この発明は、複数個の綱車と駆動モータを有するエレベータ装置においても同様に適用できることは勿論である。
また、上記実施の形態においては、かごを自由落下させることにより複数個の綱車を同速度で回転させてそれぞれのモータの速度を検出し、各モータの速度比から各綱車の摩耗量の差を求めた場合、あるいは、複数個のモータの一部を一定速度に駆動し、この駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出し、その速度比から各綱車の摩耗量の差を求めた場合について説明したが、この発明の主旨は、複数個の綱車を同速度で回転させてこの複数個の綱車を駆動するそれぞれのモータの速度を検出し、それぞれのモータの速度比から各綱車の摩耗量の差を求めればよく、この発明の主旨を逸脱しない範囲における諸種の設計的変更をも包含するものである。
以上のように、この発明にかかるエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法及びその装置、並びにエレベータ装置の制御方法及びその装置は、簡単な方法、装置により、エレベータ装置の綱車の摩耗量が検出でき、また、検出した摩耗量に基づき綱車を駆動するモータの回転速度を調整することにより、綱車のトラクション抜けを防ぐものであり、産業上の利用可能性は大なるものである。
この発明の実施の形態1を示すエレベータ装置のシステム構成図である。 この発明の実施の形態1による制御の具体的な流れを説明する図で、図1より必要な部分を抽出し、説明を容易にした図である。 この発明の実施の形態2による制御の具体的な流れを説明する図で、図1より必要な部分を抽出し、説明を容易にした図である。 この発明の実施の形態3を説明するフローチャートである。 従来のエレベータ装置のシステム構成の一例を示す概要図である。
符号の説明
1 かご
2 釣合錘
3 主ロープ
4a 第1綱車
4b 第2綱車
5a 第1モータ
5b 第2モータ
6a 第1速度検出装置
6b 第2速度検出装置
7 速度指令発生装置
8a 第1速度制御装置
8b 第2速度制御装置
9a 第1速度調整装置
9b 第2速度調整装置
10 速度比検出装置

Claims (14)

  1. かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、
    上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法。
  2. かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、
    上記かごを自由落下させることにより上記それぞれのモータを回転させてその速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法。
  3. かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法において、
    上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出して得られる両速度の速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出方法。
  4. かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、
    上記複数個の綱車を同速度で回転させて上記それぞれのモータの速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの回転速度を調整することを特徴とするエレベータ装置の制御方法。
  5. かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、
    上記かごを自由落下させることにより上記それぞれのモータを回転させてその速度を検出し、上記それぞれのモータの速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの回転速度を調整することを特徴とするエレベータ装置の制御方法。
  6. かごとつり合いおもりを結合する主索を、上記かごとつり合いおもりの間に介在される複数個の綱車に巻き掛け、上記複数個の綱車をそれぞれモータにより駆動して上記かごを昇降制御するエレベータ装置の制御方法において、
    上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出して得られる両速度の速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差が所定値になるとその差に応じて上記モータの速度を調整することを特徴とするエレベータ装置の制御方法。
  7. 上記モータの速度は、摩耗量が一番小さい綱車に合わせて調整することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のエレベータ装置の制御方法。
  8. かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられた速度検出装置と、上記複数個の綱車を同速度で回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、を備え、
    上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置。
  9. かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、上記かごを自由落下させ、上記それぞれのモータを回転させて得た回転速度比を求める速度比検出装置と、を備え、
    上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置。
  10. かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度を検出して得られる両速度の速度比を求める速度比検出装置と、を備え、
    上記速度比検出装置で得られる速度比から上記各綱車の摩耗量の差を求め、その差に基づいて上記綱車の摩耗量を検出することを特徴とするエレベータ装置の綱車摩耗量検出装置。
  11. かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記複数個の綱車を同速度で回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御装置。
  12. かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記かごを自由落下させ、上記それぞれのモータを回転させて得られる上記速度検出装置の検出結果から上記それぞれのモータの速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御装置。
  13. かごとつり合いおもりを結合する主索と、この主索が巻き掛けられた複数個の綱車と、これらの綱車をそれぞれ駆動するモータと、これらモータに取付けられ、各モータのそれぞれの速度を検出する速度検出装置と、指令値が入力されると共に、上記各速度検出装置からの出力に基づき、上記各モータを所望の速度に制御する速度制御装置と、上記モータの一部を一定速度に駆動し、上記駆動モータによって駆動される残りのモータの速度をそれぞれ検出して得られる両速度の速度比を求める速度比検出装置と、上記速度比検出装置の出力に基づき上記速度制御装置への指令値を調整する速度調整装置と、を備えたことを特徴とするエレベータ装置の制御装置。
  14. 上記モータの速度は、摩耗量が一番小さい綱車に合わせて調整することを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載のエレベータ装置の制御装置。
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