JP2006282121A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電圧の自由度が高く、メンテナンスが容易で部品寿命が長く、バッテリに与える負担が少なく、操舵補助を行うことができる電動パワーステアリング用電源制御装置の実現を課題とする。
【解決手段】 制御手段を介して前記モータに電力を供給するバッテリ2と、バッテリ2の出力電圧を昇圧して制御手段を介してモータに供給する昇圧回路3と、昇圧回路3の入力側に電力を放電するコンデンサCとを設けたことを特徴とする。また、コンデンサCは、昇圧回路3の出力側から順方向に接続されたダイオードDを介して接続され、半導体スイッチング素子Sを介して昇圧回路3の入力側にも接続されることが好ましい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電源に昇圧回路を有する電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、操向ハンドルを操舵する際にステアリング軸に発生する操舵トルクを検出し、この検出信号に基づいて大きな操舵力が必要なとき、モータを駆動して操舵補助力を発生させ、操向ハンドルの操舵力を軽減するように動作する。すなわち、操向ハンドルが操舵されているときに、その操舵トルクが大きい場合には大きな操舵力が必要とされるので大きな操舵補助力を供給するように、モータ電流の目標値を設定して、モータの実電流値をこの目標値と一致するようにフィードバック制御を行う。また、操舵トルクが小さい場合には大きな操舵力を必要としないので小さな操舵補助力を供給するようにモータ電流の目標値を設定する。
ところで、このようなシステムでは、モータに常に電流が流れるわけではなく、操向ハンドルが駆動されない限りモータに電流は流れない。しかし、モータが電流を必要とする場合には、大電流を流す必要がある。最大の操舵補助力が必要とされる据切りなどのとき、要求される電力は通常の2000ccクラスの自動車で600ワット〜800ワット程度になり、電源を12Vバッテリに求めるとモータ効率を考えて60A以上の電流が必要となることがある。
このように大きな電流を制御するためには大電流に対応した半導体スイッチング素子が必要になる。半導体スイッチング素子の大きさは流しうる電流の大きさによって決まる。しかも、実際に大電流をチョッパ制御するためには、モータに流す最大電流の1.5倍乃至2倍のピーク電流値を有する半導体スイッチング素子が必要になり、このため、回路が大型化し、高価になることが避けられない。さらに大きな電流を流すためには、回路周辺の配線も電流を流すに充分な太さが要求されることになり、配線の重量が問題になってくる。さらに、モータ電流を制限すると所定のトルクを得るためにはより大型のモータが必要となり、装置がより大型になるという問題が生まれる。また、モータの回転が速い状態では、モータからの起電力が大きくなって電流が流れ難くなるという現象も知られている。さらに、電池(バッテリ)から大きな電流を取ると、操向ハンドルを操舵するたびに電池の電圧が低下し、電気系統に雑音が発生したり、夜間走行中などではヘッドランプの明るさに変動を起こしたりする原因になっていた。
このような問題を解決するため、昇圧回路の出力側に第2の電池を設けた電源装置の例が報告されている。たとえば、第1の電池と、この第1の電池に接続された昇圧装置と、この昇圧装置に接続された第2の電池と、この第2の電池に接続され、操向ハンドルの回転力信号に対応したステアリングモータの駆動電力を供給する制御回路と、この制御回路に接続されたステアリングモータとで構成した電動パワーステアリング用の電源装置の例が報告されている(特許文献1参照。)。
図8に示すように、特許文献1の電源装置25は、昇圧装置32により第1の電池31の電圧を昇圧し、第2の電池33に電力を蓄え、第2の電池33よりステアリングモータ19などの負荷に電力を供給するので、昇圧装置32の小形化が図れ、回路重量の低下、価格の低減が可能となる。また機器を使用しても第1の電池31の電圧変動は生じないので、第1の電池31に接続される照明用ランプの明るさの変動を低減することができる。
特公平8-539号公報
しかし、このように昇圧装置の出力に第2の電池を接続する場合、
1)電圧が一般的に使用される単位バッテリの整数倍の電圧となって、電圧の自由度が少なく任意の電圧値を取ることができない。
2)昇圧電圧が第2の電池の電圧で決まってしまうので状況に応じて変更することができない。
3)通常の蓄電池(バッテリ)は寿命があり、定期交換品であるため、メンテナンスが煩雑で維持費の高いシステムとなる。
4)所定の電圧を得るため複数のバッテリを用いると装置が大きくなる。また、特殊な電池を用いるとコストが高くなる。
5)昇圧装置の出力につけたバッテリで負荷を駆動するため、バッテリ電圧が低下しても電圧を上げることができないため、操向ハンドルを速く操作した場合には、負荷に電流が流れにくくなる。
6)通常の鉛バッテリは取り出せる電荷を正確に推定することが出来ないため、バッテリの状況に応じて出力の制御を行いにくい。
などの問題が生まれる。
本発明は、これらの問題を解決して、電圧の自由度が高く、メンテナンスが容易で部品寿命が長く、バッテリに与える負担が少なく、操舵補助を行うことができる電動パワーステアリング装置の実現を課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の電動パワーステアリング装置は、少なくとも操舵入力検出手段からの出力信号に基づいて目標電流を算出し、該目標電流によってモータを制御する電動パワーステアリング装置であって、電源の出力電圧を昇圧して前記モータに供給する昇圧手段と、前記昇圧手段の入力側に設けられ、電力を放電する容量手段とを具備することを特徴とする。これによれば、バッテリの電圧が減少しても昇圧手段の入力側に設けられた容量手段を用いて昇圧が行われる。
前記電動パワーステアリング装置において、前記容量手段から前記昇圧手段への放電を制御する放電電力制御手段を有することを特徴とする。このようにすれば、モータの情報を得て、容量手段の出力制御を加味して補正を加えることができる。
前記電動パワーステアリング装置において、前記バッテリの前記昇圧手段への電力供給を制御する供給電力制御手段を有することができる。これにより、バッテリから昇圧手段への電流を制限することができる。
前記電動パワーステアリング装置において、前記昇圧手段の出力から前記容量手段への充電を制御する電力制御手段を有することを特徴とする。このようにすれば、バッテリの出力電圧が基準電圧より高いようなバッテリの負担が小さい場合に容量手段に充電することができる。
昇圧手段の出力から前記容量手段への充電を制御する電力制御手段を有する構成の電動パワーステアリング用電源制御装置において、前記電力制御手段は、前記バッテリの電圧が低下したとき、又は前記昇圧手段から出力される電圧が低下したときに充電電力を上昇させることができる。
バッテリの電圧が低下したとき、又は前記昇圧手段から出力される電圧が低下したときに充電電力を上昇させる構成の電動パワーステアリング装置において、前記容量手段は、前記バッテリと前記昇圧手段とを結ぶ電力供給ラインとは別のラインに配置され、前記別のラインは、一端が前記昇圧手段の出力側から前記容量手段に接続されると共に、他端は前記バッテリの出力電圧または電流が基準値よりも低い場合に導通されるスイッチ手段を介して前記昇圧手段の入力側に接続されていることが好ましい。
容量手段が、前記バッテリと前記昇圧手段とを結ぶ電力供給ラインとは別のラインに配置されている構成の電動パワーステアリング装置において、前記容量手段は複数個からなり、この複数個の容量手段と前記別ラインとの接続を並列あるいは直列に切り替える切替え手段を有することが好ましい。このようにすれば、容量手段を並列に接続し、充電を行い、バッテリの電圧が低下したときに、直列接続に切り替えればコンデンサ電圧が2倍になるので、バッテリの電圧の低下を補うことが出来る。
本発明によれば、電圧の自由度が高く、メンテナンスが容易で部品寿命が長く、バッテリに与える負担が少なく、操舵補助を行うことができる電動パワーステアリング装置を実現することができる。
本発明の実施の形態について添付図面に添って詳細に説明する。
本発明の実施の形態である電動パワーステアリング装置10の構成を図1に示す。この装置は、駆動機構9と電源制御装置1とから構成され、操向ハンドル11を回転させると操向ハンドル11に直結するステアリング軸12は連結されたトルクセンサ20(操舵入力検出手段)を介してラックピニオン機構15を構成するピニオン13を回転し、これによってラック軸14を移動させて前輪17の方向を変えて操舵する。このとき、トルクセンサ20が検出したトルク信号Tと車速センサ21が検出した車速信号Vに応じて制御回路22は電源制御装置1からモータ19に電力を供給し目標のモータ電流を流すよう制御する。この供給電力によってモータ19は動力伝達機構18を介してピニオン13を回転させ、操向ハンドル11の操舵トルクを軽減するように動作する。
すなわち、電源制御装置1は、操舵補助力を与えるモータ19に流れる電力を供給する機能を有し、この機能を実現するために、電源制御装置1は充電電荷を保持するコンデンサを有していて、昇圧回路の入力側に電力を提供しているバッテリ(一次電源)の電圧が低下したとき、このコンデンサの電荷を昇圧回路の入力側に与えて、バッテリの電力不足を補う働きをするように構成されている。
図2は、本発明の一実施の形態である電動パワーステアリング装置10aを構成する電源制御装置1aの回路ブロック図である。図2において、符号2はバッテリ、符号3は昇圧回路(昇圧手段)、符号10aは電動パワーステアリング装置、符号Cはコンデンサ(容量手段)、符号D1はダイオード(ダイオード手段)、符号D2は他のダイオード、符号Qは電圧比較回路、符号Rは抵抗器、符号Sは半導体スイッチング素子(スイッチ手段)、符号Vrは基準電圧である。半導体スイッチング素子Sは、MOSFETやバイポーラトランジスタなど高電力をスイッチングできるものであればどのようなものでも差し支えない。
昇圧回路3の入力にバッテリ2がダイオードD2を介して接続され、出力に制御回路22が接続されている。また、昇圧回路3の入力と出力の間には半導体スイッチング素子Sと抵抗RとダイオードD1とが直列に接続されている。ここで、半導体スイッチング素子Sのドレイン−ソース間に並列に接続されているダイオードは保護用ダイオードである。また、サブストレートは、ドレイン、ソースあるいは接地端子に接続することが好ましい。さらに、半導体スイッチング素子Sの一端と抵抗Rの接続点にはコンデンサCが接続され、昇圧回路3の出力電圧がダイオードD1を介して充電されるように構成されている。電圧比較回路Qの出力は、半導体スイッチング素子Sのゲートに接続されており、正転入力(+)には基準電圧Vrが印加され、反転入力(−)にはバッテリ2の電圧が印加されている。
図2に沿って、本実施の形態の動作を説明する。
昇圧回路3の出力電圧がコンデンサCの電圧よりも高い場合、ダイオードD1及び抵抗器Rを介してコンデンサCは常時充電される。装置の起動時にはプリチャージ回路を別途設けて充電を行ってもよい。コンデンサCは例えば50F、動作電圧25Vのものが用いられる。ダイオードD1はコンデンサCの電荷の昇圧回路3の出力側への逆流を防止する機能を有し、抵抗器RはコンデンサCへの充電電流を制限して過渡的に大電流が流れるのを防止する機能を有している。
電圧比較回路Qによって、バッテリ2の出力電圧は基準電圧Vrと比較されている。基準電圧Vrはバッテリ2の電池電圧が12Vであるとすると、例えば11Vに設定される。バッテリ2につながるシステムの負荷が大きくなり、バッテリ2からの電力の持ち出しが多く、バッテリ2の出力電圧が基準電圧Vr(11V)よりも低くなると、電圧比較回路Qが働いて半導体スイッチング素子Sを導通させ、これにより、コンデンサCの電力が昇圧回路3の入力側に供給される。このとき、バッテリ2と昇圧回路3の入力との間に接続されたダイオードD2は逆電圧になるため、バッテリ2と昇圧回路3の入力との接続は絶たれた形となる。
コンデンサCの電力が昇圧回路3の入力側に供給されて、それによってバッテリ2の負荷が軽くなり、その出力電圧が上昇して基準電圧Vr(11V)よりも高くなると、電圧比較回路Qが半導体スイッチング素子S1をオフにする。すると、コンデンサCと昇圧回路3の入力側との接続がたたれ、バッテリ2からダイオードD2を介して昇圧回路3の入力に電流が流れる。
このように本実施の形態では、特別な制御回路を設けなくとも、一次電源であるバッテリ2と補助電源であるコンデンサCからの昇圧回路3への電力供給を制御することができ、バッテリ2の負担が大きく、バッテリ2の出力電圧が低下した場合に、コンデンサCから電力を供給してバッテリ2の負担を減らすと共に、この電源制御装置1aの負荷である制御回路22への電力供給を充分に行えるようにする。
なお、コンデンサCは昇圧回路3の出力により常時充電されているように述べたが、コンデンサCと昇圧回路3の出力との間にも半導体スイッチング素子を設け、電圧比較回路Qの反転出力で制御するなどの方法で、バッテリ2の出力電圧が基準電圧Vrより高く、バッテリ2の負担が小さい場合にだけコンデンサCを充電するようにしてもよい。あるいは、別に設けたプリチャージ回路を常時働かせて充電することもできる。
図3に、本発明の他の実施の形態である電動パワーステアリング用装置10bを構成する電源制御装置1bの回路ブロック図を示す。図3において、符号4はコンデンサ出力制御装置(放電電力制御手段)、符号7は制御情報、符号Reはリレーで、それ以外の同一の機能の要素には理解が容易なように図2と同一の符号を付して示した。
この実施の形態が図2に示したものと異なる点は、コンデンサ出力制御装置4が、負荷である制御回路22の制御情報7を得て、コンデンサCの出力制御に加味して補正を加えるようにしている点である。また、半導体スイッチング素子Sと昇圧回路3との間にリレーReが挿入されている点が相違する。
この実施の形態でも、コンデンサCは、昇圧回路3の出力電圧がコンデンサCの電圧よりも高い場合、昇圧回路3の出力により、ダイオードD1及び抵抗器Rを介して常時充電されている。あるいは、コンデンサCと昇圧回路3出力との間にもスイッチング素子を設け、コンデンサ出力制御装置4の制御で、バッテリ2の出力電圧が基準電圧より高いようなバッテリ2の負担が小さい場合にだけコンデンサCを充電するようにしてもよい。
コンデンサ出力制御装置4は、コンデンサCの電圧を監視して充電が所定値以上になったときリレーReをオンにしておき、バッテリ2の出力電圧が基準電圧(例えば、12Vのバッテリ電圧に対して11V)よりも低くなったとき、半導体スイッチング素子Sを導通させ、コンデンサCの電力を昇圧回路3の入力に供給する。したがって、この状態では、コンデンサCの電圧が充分高く、バッテリ2の出力電圧が基準電圧よりも低くなったとき、自動的にコンデンサCの電力が昇圧回路3の入力に供給される。また、このスイッチング素子Sを制御することでコンデンサCからの電流がバッテリ2に流れ込むことを防止できるので、ダイオード2を設けない構成とすることもできる。
また、コンデンサ出力制御装置4は、コンデンサCの電圧を監視して、電圧の大きさによってバッテリ2の閾値である基準電圧を補正しながら、コンデンサCの電力の昇圧回路3の入力への放電を調整することもできる。すなわち、コンデンサCの充電量が少なく電圧が低いときには、基準電圧を下げて、バッテリ2の電圧がある程度下がってもコンデンサCから昇圧回路3の入力への電力放電が起こらないようにし、バッテリ2の電流負担を増大させるようにする。これにより、コンデンサCによるアシスト時間とバッテリ2の電圧との調整を行うことができる。
図4に、本発明のさらに他の実施の形態である電動パワーステアリング装置10cを構成する電源制御装置1cの回路ブロック図を示す。図4において、符号5は入力電流制御放電制御回路(供給電力制御手段、放電電力制御手段)、符号S1、S2は半導体スイッチング素子、符号R1,R2は抵抗器であり、これ以外の図2及び図3と同一の機能の要素には図2及び図3と同一の符号を付して示した。
この実施の形態が図2及び図3の実施の形態と異なっている点は、バッテリ2とダイオードD2との間に半導体スイッチング素子S2が挿入されている点である。また、入力電流制御放電制御回路5を設け、半導体スイッチング素子S2を用いてバッテリ2から昇圧回路3入力側への電流の制限と、半導体スイッチング素子S1を用いてコンデンサCの昇圧回路3入力側への放電の制御とを同時に行っている点が異なる。
コンデンサCは、装置の起動前に抵抗器R2からなるプリチャージ回路で、バッテリ2の電圧によって例えば12V程度まで充電されている。さらに、装置が起動した後は、昇圧回路3の出力電圧がコンデンサCの電圧よりも高い場合、昇圧回路3の出力により、ダイオードD1及び抵抗器R1を介して常時充電される。あるいは、コンデンサCと昇圧回路3の出力との間にも半導体スイッチング素子を設け、入力電流制御放電制御回路5の制御で、バッテリ2の出力電圧が基準電圧より高いようなバッテリ2の負担が小さい場合にだけコンデンサCを充電するようにしてもよい。
入力電流制御放電制御回路5は、制御回路22での負荷が大きくなり、バッテリ2からの放電電流が多くなった場合に、コンデンサCからの出力を昇圧回路3の入力側に接続する。さらに、コンデンサCの電圧やバッテリの電圧を検出し、この検出値に応じて、半導体スイッチング素子S1及び半導体スイッチング素子S2を断続して、バッテリ2から昇圧回路3へ入力される電流と、コンデンサCから昇圧回路3へ入力される電流とを制御し、バッテリ2の電圧ができるだけ11Vを下回ることがないように、また、コンデンサCの電荷を多くしてコンデンサCからの放電時間をできるだけ長くできるように調整する。
図5に、本発明の他の実施の形態である電動パワーステアリング装置10dを構成する電源制御装置1dの回路ブロック図を示す。図5において、符号6は充電電流制御回路、符号S3は半導体スイッチング素子であり、この充電電流制御回路6と半導体スイッチング素子S3とで電力制御手段8を構成する。なお、その他の図2、図3及び図4に示したものと同一の機能の要素には、図2、図3及び図4と同一の符号を付して示した。
この実施の形態が、図4に示したものと異なる点は、抵抗器R1の代わりに半導体スイッチング素子S3を設け、充電電流制御回路6によりコンデンサCの充電を制御した点である。特に、半導体スイッチング素子S3は、ダイオードD1とコンデンサC及び半導体スイッチング素子S1との間に接続され、ゲート電位が充電電流制御回路6により制御される。
入力電流制御放電制御回路5は、バッテリ2の出力電圧が基準電圧(11V)よりも高いとき、その旨を充電電流制御回路6に送り、充電電流制御回路6はさらに昇圧回路3の負荷電流を検出して、バッテリ2の出力電圧が基準電圧(11V)よりも高く、昇圧回路3の負荷電流が20Aよりも小さいときに、半導体スイッチング素子S3をオンにしてコンデンサCを充電する。
昇圧回路3から制御回路22に供給される負荷電流が大きくなり、20Aを超えた場合には、充電電流制御回路6は半導体スイッチング素子S3を制御してコンデンサCの充電を徐々に減少させ、昇圧回路3の負荷電流が40Aを超えた場合には充電を停止するように制御する。また、充電電流制御回路6は、通常は一定の充電を行うが、電力持ち出しが多く昇圧回路3の出力電圧が低下したとき、あるいはバッテリ電圧が低下したときに通常よりも充電量を上げて、半導体スイッチング素子S3とともに電力制御手段として機能する。
昇圧回路3からの負荷電流が一時的に増加し、これによってバッテリ2の出力電圧が基準電圧(11V)よりも低くなった場合、入力電流制御放電制御回路5は半導体スイッチング素子S1をオンにして、コンデンサCの出力を昇圧回路3入力に接続して電力を補助する。この場合には、充電電流制御回路6は、昇圧回路3の負荷電流が20Aよりも小さいときでも、半導体スイッチング素子S3をオフにしてコンデンサCの充電を禁止する。
このように、本実施の形態では、コンデンサCの充電と放電を制御する機能を有していて、バッテリ2の出力に余裕があり且つ昇圧回路3の出力電流が小さいときにコンデンサCを充電し、バッテリ2の電圧が低下した際にコンデンサCの出力で昇圧回路3の入力に電力を供給するようにし、コンデンサCの放電中は充電を行わないようにしている。したがって、バッテリ2と昇圧回路3に余裕のあるとき、コンデンサCを充電し、バッテリ2の出力が不足しはじめたとき、コンデンサCの出力で補って、各部の負担を少なくした無理のない電力補助が行える。
図6及び図7に、本発明の他の実施の形態である電動パワーステアリング装置10eを構成する電源制御装置1eの回路ブロック図を示す。図6及び図7において、符号C1及び符号C2は第1及び第2のコンデンサ、符号Sw1及びSw2は第1及び第2のスイッチである。このコンデンサC1及びC2の組合せを図3のコンデンサCに対応させると、この実施の形態の構成は基本的には先に図3に示した実施の形態と一致する。
この実施の形態では、複数のコンデンサC1及びC2とこのコンデンサC1、C2の接続を切り替えるスイッチSw1及びSw2とを設けて、スイッチSw1及びSw2を切り替えることで、複数のコンデンサC1及びC2を並列又は直列に接続できるようにしている。また、コンデンサC1及びC2は、バッテリ2から昇圧回路3への電力供給ラインに対して別のラインと接地との間に接続され、半導体スイッチング素子S1(スイッチ手段)及びリレーRe(スイッチ手段)を介して昇圧回路3の入力側に接続されている。
コンデンサC1及びC2には、例えば、容量10F、動作電圧25Vのものなどを用い、スイッチSw1及びSw2には制御可能なものであればリレーなどをはじめ特に限定されない。
当初、スイッチSw1及びSw2は図6に示すように切り替えられ、コンデンサC1及びC2は別ラインから接地に対して並列に接続されている。図3の場合と同様、この実施の形態でも、コンデンサC1及びC2は、昇圧回路3の出力電圧がこれらのコンデンサC1あるいはC2の電圧よりも高い場合、昇圧回路3の出力により、ダイオードD1及び抵抗器Rを介して常時充電される。
コンデンサ出力制御装置4は、コンデンサC1及びC2の電圧を監視していて電圧が所定値以上になったときリレーReをオンにする。そうして、バッテリ2の出力電圧が基準電圧(11V)よりも低くなったとき、半導体スイッチング素子S1を導通させ、コンデンサC1及びC2の電力を昇圧回路3の入力に供給する。この状態では、コンデンサC1及びC2の電圧が充分高く、バッテリ2の出力電圧が基準電圧よりも低くなった時、自動的にコンデンサC1及びC2の電力が昇圧回路3の入力に供給される。
コンデンサ出力制御装置4は、また、コンデンサC1及びC2の電圧を監視して、コンデンサC1及びC2の電圧が昇圧回路3への補助によって低下した場合、スイッチSw1及びSw2を図7に示すように切り替えて、コンデンサC1及びC2の接続を前記別のラインから接地に対する直列に変える。これにより、コンデンサC1とC2の端子電圧は並列接続の場合のほぼ倍の電圧になる。したがって、コンデンサC1及びC2の電圧の低下をしばらくの間は補って昇圧回路3への電力供給を継続することができる。
以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発明を説明してきたが、これらの実施の形態を組み合わせることによって、より無理のない、より安全な、より効果的なコンデンサによる昇圧回路入力への電力補助が行える。コンデンサを用いているため、目的に応じてその容量を選択でき、また、電荷量を正確に把握でき、動作中でも電圧を可変にできるので、状況に応じた制御を自由に行える。その結果、電動パワーステアリング装置での操舵補助が、確実に無駄なく効果的に行える。本発明は、ステアリング系Sにおけるステアリングホイールと前輪とが機械的に切り離されたステアバイワイヤ(Steer_By_Wire)にも適用可能である。
さらに、装置を小型廉価で且つ長寿命、メンテナンスフリーにすることができる。この電源装置を用いることにより、バッテリの負担を平均化することができ、バッテリの出力電圧の変動や雑音を少なくすることができ、さらに、電動パワーステアリング装置へ流す電流を少なくして、電動パワーステアリング装置及びモータを小型軽量にすることができる。
本実施形態の電動パワーステアリング装置は、以上のように構成したので、電動パワーステアリング装置を有する車両に用いて特に小型軽量化の面で効果を上げることができ、乗用車両などに広く用いることができる。
本発明の電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態である電動パワーステアリング装置を構成する電源制御装置の回路ブロック図である。 本発明の他の実施の形態である電動パワーステアリング装置を構成する電源制御装置の回路ブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態である電動パワーステアリング装置を構成する電源制御装置の回路ブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態である電動パワーステアリング装置を構成する電源制御装置の回路ブロック図である。 本発明のさらに他の実施の形態である電動パワーステアリング装置を構成する電源制御装置の回路ブロック図である。 図6に示す回路ブロック図でスイッチが切り替わった状態を示す図である。 従来の電動パワーステアリング用電源装置のブロック図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e 電源制御装置
2 バッテリ
3 昇圧回路(昇圧手段)
4 コンデンサ出力制御装置(放電電力制御手段)
5 入力電流制御放電制御回路(供給電力制御手段,放電電力制御手段)
6 充電電流制御回路
7 制御情報
8 電力制御手段
9 駆動機構
10,10a,10b,10c,10d,10e 電動パワーステアリング装置
11 操向ハンドル
12 ステアリング軸
13 ピニオン
14 ラック軸
15 ラックピニオン機構
17 前輪
19 モータ
20 トルクセンサ(操舵入力検出手段)
21 車速センサ
22 制御回路(制御手段)
25 電源装置
31,33 電池
32 昇圧装置
C、C1、C2 コンデンサ(容量手段)
D1、D2 ダイオード(ダイオード手段)
Q 電圧比較回路
R、R1、R2 抵抗器
Re リレー(スイッチ手段)
S、S1〜S3 半導体スイッチング素子(スイッチ手段)
Sw1、Sw2 スイッチ
Vr 基準電圧

Claims (7)

  1. 少なくとも操舵入力検出手段からの出力信号に基づいて目標電流を算出し、該目標電流によってモータを制御する電動パワーステアリング装置であって、
    電源の出力電圧を昇圧して前記モータに供給する昇圧手段と、前記昇圧手段の入力側に設けられ、電力を放電する容量手段とを具備することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記容量手段から前記昇圧手段への放電を制御する放電電力制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記バッテリの前記昇圧手段への電力供給を制御する供給電力制御手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記昇圧手段の出力から前記容量手段への充電を制御する電力制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記電力制御手段は、前記バッテリの充電電圧が低下したとき、又は前記昇圧手段から出力される電圧が低下したときに充電電力を上昇させることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記容量手段は、前記バッテリと前記昇圧手段とを結ぶ電力供給ラインとは別のラインに配置され、
    前記別のラインは、一端が前記昇圧手段の出力側から前記容量手段に接続されると共に、他端は前記バッテリの出力電圧または電流が基準値よりも低い場合に導通されるスイッチ手段を介して前記昇圧手段の入力側に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記容量手段は複数個からなり、この複数個の容量手段と前記別のラインとの接続を並列あるいは直列に切り替える切替え手段を有することを特徴とする請求項6に記載の電動パワーステアリング装置。
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