JP2006281717A - フラグ設定方法、インク初期充填方法およびプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンタへフラグを確実に設定することが可能なフラグ設定方法、インク初期充填方法およびプリンタを提供する。
【解決手段】 プリンタ1にフラグを設定する方法は、まず受信ステップにおいて、プリンタ1がプリンタ1内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信し、次に、インク排出コマンドの受信を受けて、指示ステップにおいて、インク排出の実行をインク排出制御部56へ指示する。そして、インク排出の終了後、インク排出コマンドの処理手順に従いフラグを設定する設定ステップと、プリンタ1の制御プログラムによって強制的に再度フラグを設定する強制ステップと、によってインク排出実行を示すフラグを確実に設定することを特徴とする。
【選択図】 図8
【解決手段】 プリンタ1にフラグを設定する方法は、まず受信ステップにおいて、プリンタ1がプリンタ1内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信し、次に、インク排出コマンドの受信を受けて、指示ステップにおいて、インク排出の実行をインク排出制御部56へ指示する。そして、インク排出の終了後、インク排出コマンドの処理手順に従いフラグを設定する設定ステップと、プリンタ1の制御プログラムによって強制的に再度フラグを設定する強制ステップと、によってインク排出実行を示すフラグを確実に設定することを特徴とする。
【選択図】 図8
Description
本発明は、プリンタのインク初期充填のためのフラグ設定方法、インク初期充填方法およびプリンタに関する。
従来、プリンタに装着されたインクカートリッジの情報は、プリンタにフラグとして記憶されている。このフラグを確認することによりインクカートリッジの情報が得られる。例えば、フラグの確認によって得られるインクカートリッジの情報には、電源オフ時におけるインクカートリッジ装着の有無、インク残量の有無、インクニアエンド状態か否かなどがあり、電源オン時に装着されているインクカートリッジが保有する情報と比較すれば、電源オフの間にインクカートリッジが交換されたかどうかが判定可能である(たとえば特許文献1)。
しかし、従来の技術では、フラグによってインクカートリッジの情報を確認することは可能であるが、フラグ設定時に確実にフラグが設定されたかどうかの確認がなされない。従って、電源遮断等何らかの異常のためフラグが設定されなかった場合に、フラグ未設定の検出ができない。例えば、プリンタが初めて使用される時に、印刷を可能にするためにプリンタ内にインクを十分に充填させる初期充填が必要である。この場合、設定されているはずの初期充填のフラグが設定されていないと、インクの初期充填が行われず、プリンタ内へのインクの充填が不十分となって正しく印刷ができない。
本発明は、上記課題を解決するために、フラグを確実に設定可能なフラグ設定方法、インク初期充填方法およびプリンタを提供することを目的とする。
本発明のフラグ設定方法は、プリンタに情報が設定されていることを表すフラグを設定する方法である。この方法は、プリンタがプリンタ内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信する受信ステップと、インク排出コマンドを受信して、インク排出の実行をインク排出制御部へ指示する指示ステップと、インク排出の終了後、インク排出コマンドの処理手順に従い、プリンタからインクが排出されている状態であることを表すフラグを設定する設定ステップと、設定ステップで設定したフラグの確実な設定保証のために、プリンタの制御プログラムによって強制的に再度フラグを設定する強制ステップと、を有することを特徴とする。
このフラグ設定方法によれば、まず、プリンタがインク排出コマンドを受信して、プリンタ内のインクを排出する。次に、インク排出が終了すると、インク排出コマンドによってプリンタからインクが排出されている状態であることを表すフラグを設定する。そしてさらに、フラグの設定を確実に保証するために、制御プログラムによって強制的にフラグを再度設定する。インク排出コマンドおよび制御プログラムの異なる手段によってフラグの設定を実行することにより、確実にフラグの設定が可能である。
この場合、設定ステップと強制ステップとの間に、外部排出手段によってプリンタ内のインク排出を強制的に実行するステップをさらに有することが好ましい。
この方法によれば、強制ステップによる強制的なフラグ設定の前に外部排出手段によって、プリンタ内のインクをさらに強制排出する工程が付加される。プリンタ内のポンプによるインク排出に加え、例えば外部の吸引力の強いポンプによるインク排出をすることにより、より完全に近いインク排出が可能である。
この場合、強制ステップは、プリンタの操作部またはプリンタに接続されているコンピュータからのフラグ設定コマンドを受信して強制的にフラグを設定するステップであることが好ましい。
この方法によれば、フラグ設定コマンドは、通常、プリンタに接続されているコンピュータから入力されるが、プリンタの操作部からも入力可能である。プリンタの操作部から入力すれば、コンピュータから切り離された後でもフラグの確実な設定が可能である。
この場合、設定ステップにおいて、インク排出の終了は、インク排出時間またはインク排出のための負荷圧力値から判断されることが好ましい。
この方法によれば、設定ステップにおいて、プリンタからのインク排出が終了したか否かの判断は、予めプリンタが内部に有するインク量とインク排出用ポンプの容量から実験的に算出したインク排出時間によって行われる。あるいは、インク排出を実行するポンプ等の負荷圧力がインク残量によって変化することから、その負荷圧力値から判断する。これら代用値によりインク排出の終了を判断すれば、具体的な数値の比較によって、より容易に判断が可能である。
本発明のインク初期充填方法は、プリンタの初回電源投入時において、プリンタ内のインクが排出されていることを示すフラグが設定されているかどうかをプリンタが判断する判断ステップと、フラグが設定されていれば、プリンタが印刷可能な状態になるようにインクを充填供給するインク初期充填の実行を指示し、フラグが設定されていなければ、インク初期充填の実行を指示しない指示ステップと、インク初期充填の実行後、フラグの設定を取り消す削除ステップと、を有することを特徴とする。
このインク初期充填方法によれば、プリンタは、初回電源投入時にプリンタ内のインクが排出されているかどうかを判断し、インクが排出されていれば、印刷を実行するためにインクを充填する初期充填を行う。インク排出の判断は、インクが排出されていることを表すフラグの設定の有無で判断する。フラグが設定されていれば、プリンタ内のインクが排出されていることを表し、初期充填が必要である。インクの初期充填後に、フラグは取り消されるため、以降、プリンタの電源投入時に不必要な初期充填が実行されることはない。
本発明のプリンタは、プリンタ内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信する受信部と、インク排出コマンドを受信して、インク排出の実行をインク排出制御部へ指示する指示部と、インク排出の終了後、インク排出コマンドの処理手順に従いプリンタ内のインクが排出されたことを示すフラグを設定する設定部と、設定部が設定したフラグの確実な設定保証のために、プリンタの制御プログラムの処理手順に従い強制的に再度フラグを設定する強制部と、を有することを特徴とする。
このプリンタによれば、プリンタの受信部が受信したインク排出コマンドを受けて、指示部がインク排出制御部へインク排出を指示する。そして、インク排出が終了すると、インク排出コマンドによってプリンタからインクが排出されている状態であることを表すフラグを設定部が設定する。さらに、フラグの設定を確実に保証するために、制御プログラムによって強制的にフラグを再度設定する。インク排出コマンドおよび制御プログラムの異なる手段によってフラグの設定が実行可能であって、確実にフラグの設定が可能なプリンタである。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。実施形態では、4色のインクを有するインクカートリッジを装着可能なインクジェットプリンタを例に本発明の説明をする。
(実施形態)
(実施形態)
図1は、本発明のインクジェットプリンタ(以下ではプリンタと称する)1の外観を示す斜視図である。プリンタ1は、基部2と、基部2の一端部に位置する片持部3と、片持部3を介して片持ち支持されている記録部4とから構成されている。そして、基部2と記録部4との間には、用紙が挿入される用紙搬送路5が設けられている。用紙搬送路5は、片持部3以外の3方向が、正面開口5a、背面開口5b、側面開口5cとして連通している。また、記録部4の基部2側と反対側には、開閉自在なカバー6と、カバー6で覆われている開口部7と、片持部3の背面開口5b側に備えられ、用紙搬送路5の用紙押さえおよび用紙押さえ開放のためのレバー8が備えられている。レバー8が用紙を開放している場合には、ユーザーは手動で用紙を抜き差し可能である。そして、記録部4内には、開口部7からの脱着が可能なインクカートリッジ10が収容され、片持部3には、プリンタ1に対して電源、用紙の給排等の操作をする操作部61と、プリンタ1の状態をLED(Light Emitting Diode)の点燈によって表示する表示部63とが設けられている。
図2は、インクカートリッジ10の外観をそれぞれ示す側面図、正面図、底面図である。インクカートリッジ10は、印刷用のシアン色インクを収容するシアン色タンク11aと、マゼンタ色タンク11bと、イエロ色タンク11cと、クロ色タンク11dと、廃液タンク11eと、を順に連結して一体化した略直方体の収容部11を備え、インクカートリッジ10をプリンタ1からとりだすためのタブ16が、収容部11の一面に設けられている。また、各インクタンクは、タブ16が設けられている面と反対側の面に、インクをプリンタ1へ供給するためのインク供給口12をそれぞれ備え、廃液タンク11eは、廃液を受け入れるための廃液受入口13を備えている。
さらに、廃液タンク11eの一側面には、インクカートリッジ10に関する情報を記憶するカートリッジ記憶部15が設けられている。カートリッジ記憶部15は、書き換え可能な不揮発性のメモリであるフラッシュROMである。
図3は、プリンタのインク供給系統の構成を示す断面図であり、図4は、プリンタの概構成を示す模式図である。両図を参照してプリンタ1のインクに関する部分の説明をする。プリンタ1の記録部4は、インクカートリッジ10を装着するカートリッジホルダ31と、カートリッジホルダ31からヘッド20へインクを供給するためのインク供給チューブ32と、ヘッド20を保持するキャリッジ25と、キャリッジ25の移動をガイドするガイド軸26と、キャリッジ25に設けられているスライド溝40と係合するガイドプレート28と、を内蔵している。ヘッド20は、用紙9へインクを吐出して印刷を実行する。
ガイド軸26とガイドプレート28とは、記録部4の側面開口5c側から片持部3の方向へ延在しており、このため、キャリッジ25は、ガイド軸26、ガイドプレート28に沿って移動可能である。キャリッジ25の移動は、ガイドプレート28と平行に配置され、両端を回転自在のプーリーで張設されているリング状のタイミングベルト41によって行われる。片持部3側のプーリ―42は、図示していないモータと連動しており、プーリー42の回転によってタイミングベルト41が回転し、タイミングベルト41と連結しているキャリッジ25が移動する。
カートリッジホルダ31からは、さらに、廃液をインクカートリッジ10へ受け入れるための廃液チューブ33が設けられており、片持部3の下部に設置されているポンプ34、キャッピング部35と連通している。キャッピング部35は、ヘッド20の機能を維持するためのメンテナンス装置である。ヘッド20がキャッピング部35の直上へ移動して来ると、キャッピング部35はカム機構によって上昇し、ヘッド20と密着する。そして、ポンプ34の吸引作用によりヘッド20からインクを強制的に吸引する。この吸引作用によって、インク乾燥によるヘッド20の詰まり、異物の付着等を防ぐことができる。このメンテナンスをクリーニングと称する。
また、印刷の途中において、キャッピング部35の位置で、ヘッドから一斉にインクを吐出して、インク吐出の少ないヘッド部が、詰まりなどの異常をきたさないようにする。このメンテナンスをフラッシングと称する。クリーニング、フラッシングは、所定量の印刷がなされた時点で定期的に行われ、常に、正常なインク吐出のできる状態が維持される。
次に、インクカートリッジ10を装着するカートリッジホルダ31について説明する。カートリッジホルダ31は、インクカートリッジ10を装着する内側部分に、インクカートリッジ10と対応してインク供給口12からインクを受け入れる4つのインク受入部18と、廃液受入口13へ廃液を供給する廃液供給部17と、カートリッジ記憶部15と導通してデータの授受を行うホルダ基板部14と、を備えている。
カートリッジホルダ31へインクカートリッジ10が装着されると、インク供給口12とインク受入部18とが接続され、インク色毎にインク供給チューブ32a、32b、32c、32dを通してヘッド20へインクが供給される。
一方、プリンタ1は、4色モードの多色印刷のカラーインクジェットプリンタとしてだけではなく、例えば、単色モードのモノ黒印刷のプリンタとしても使用可能である。この場合、単色モードに設定されたプリンタであれば、クロ単色仕様のクロインクのみ収容したインクカートリッジ10を装着する必要がある。プリンタ1は、クロ単色仕様のインクカートリッジ10が装着されたか否かを判断し、クロ単色仕様のインクカートリッジ10が装着されたときのみ、プリンタ1として機能する。4色モードに設定されたプリンタであれば、4色仕様のインクカートリッジ10が装着されたときのみ、プリンタ1として機能する。なお、単色仕様のインクカートリッジ10は、廃液タンク11e以外の各タンクが連通していることが好ましい。
また、既述したキャッピング部35には、外部ポンプ(外部排出手段)によってインクを吸引するための外部ポンプ接続部37が備えられている。この外部ポンプは、ポンプ34とは別にプリンタ1のヘッド20やチューブ類からインクをより完全に排出する場合に補助的に用いられる。具体的には、プリンタ1製造後の製品検査で用いたテスト印刷用のインクを排出する場合や、プリンタ1の設定を4色カラー印刷設定からクロ単色印刷等へ設定変更する際にインクを排出する場合である。ポンプ34または外部ポンプによってインクを排出した場合は、インク排出を示すフラグをプリンタ1へ設定する。こうすれば、インク排出後の最初の稼動時に、プリンタ1は、インクが排出されていることを表すフラグを確実に認識可能である。
次に、用紙9を搬送する機構について説明する。プリンタ1の背面開口5bから正面開口5aに至る用紙搬送路5の下面は、板状部材のプラテン21で主に構成され、さらに用紙9の搬送の上流側である背面開口5b方向から、用紙9を感知するBOF(Bottom Of Feed)レバー27と、用紙送りローラ24と、用紙搬送サブローラ30と、が配置されている。プラテン21と対向する用紙搬送路5の上面は、背面開口5b方向から、用紙ガイド22と、用紙送りローラ24に対峙する用紙搬送メインローラ23と、キャリッジ25と、用紙搬送サブローラ30に対峙するTOF(Top Of Feed)レバー29と、が配置されている。TOFレバー29は、BOFレバー27と同様、用紙9を感知するためのものである。そして、プラテン21の下方には、制御部36が配置されている。
プリンタ1では、図3に示すように用紙搬送路5の上下方向が離れている状態の時、用紙9を挿入することができる。用紙搬送路5に用紙9を挿入して、レバー8を上げると、プラテン21が上昇して用紙を押さえ込む。この時、BOFレバー27は用紙9によって押し下げられ、TOFレバー29は押し上げられて、それぞれ用紙9が挿入されたことを感知する。用紙9は、用紙搬送メインローラ23と用紙送りローラ24とで挟まれ、図示していないモータで駆動される用紙搬送メインローラ23の回転によって、背面開口5b方向へ一旦送られる。用紙9がTOFレバー29から離れると、その位置が用紙9の先端であると認識して、その後の用紙9送りを制御する基準となる。用紙9が、BOFレバー27あるいはTOFレバー29のどちらかにかかっていない状態で挿入されると、まず、両レバーで用紙9が感知される位置まで、用紙を移動させてから、用紙先端の認識を行う。
このように用紙搬送路5の3方向が開口している構成であるため、特に、綴じられた用紙の中の一枚に、綴じたまま印刷することなど、特殊な状態での印刷が可能である。さらに、定型紙給材装置やロール紙給材装置を取り付けての自動給紙も可能である。
次に、図5を基にキャリッジ25に取り付けられたヘッド20の構成について説明する。図5は、ヘッドを用紙の側から見た正面図である。ヘッド20は、インクを吐出する128個のノズル45を有する。そして、128個のノズル45は、それぞれ64個のノズル45を有するA列、B列の2つのノズル列からなる。A列、B列の2つのノズル列は、用紙搬送方向に沿って延在している。A列に属するノズル45のうち、32個のノズル45からなるノズル群20aは、クロ色のインクを吐出し、残りの32個のノズル45からなるノズル群20bは、マゼンタ色のインクを吐出する。同様に、B列のノズル45のノズル群20cおよび20dは、それぞれイエロ色とシアン色を吐出する。
この構成のヘッド20では、A列およびB列が用紙9の搬送方向と同じ方向に配置されており、印刷時に32個のノズル45で印刷した幅ずつ用紙送りが行われ、4色カラーの印刷が行える。一方、例えば、プリンタ1がクロ単色仕様であれば、全てのノズル45からクロ色のインクを吐出し、64個のノズル45で印刷した幅で用紙送りが可能である。つまり、4色カラー印刷に比べて、印刷する速度が早い。
プリンタ1のノズル45からインクを吐出する機構は、既に知られている静電アクチュエータ方式を用いており、顔料系、染料系等のインクの種類に適した吐出パターンや、吐出量を細かく設定することができる。従って、インクを幅広く選定でき、多用途の印刷に対応できるものである。なお、インクを吐出する機構は、静電アクチュエータ方式以外に、ピエゾ素子や電気熱変換素子を用いた方式であっても良い。
次に、プリンタ1の制御系統について説明する。図6は、プリンタの制御部の構成を示すブロック図である。プリンタ1は、ホストコンピュータ(コンピュータ)50と接続されている。制御部36は、ホストコンピュータ50から送信されるプリンタ1内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信する受信部51と、プリンタ1内のインクが排出されていることを示すフラグが設定されているかどうかを判断する判断部52と、実行部53とを有する。実行部53は、インク排出コマンドを受信してインク排出の実行を指示する指示部53aと、インク排出の終了後プリンタ1内のインクが排出されたことを示すフラグを設定する設定部53bと、フラグの設定を確実にするためプリンタ1へ強制的に再度フラグを設定する強制部53cと、およびインク初期充填の実行後フラグの設定を取り消す削除部53dとを有する。
これら判断部52並びに実行部53の指示部53a、設定部53b、強制部53cおよび削除部53dは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)によって構築されている。
また、制御部36は、設定されたフラグを記憶しているフラッシュROM54(記憶部)と、ホストコンピュータ50から送られて来る印刷データなどを一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)55とを有する。さらに、プリンタ1からインクを排出する制御を実行するインク排出制御部56とインク排出を実行するポンプ駆動部57と、印刷のための制御を行う機構制御部58とを有する。機構制御部58は、用紙9へインクを吐出して印刷を行うヘッド20を制御する印刷制御部59と、用紙9の搬送を制御する用紙搬送部60とに接続されている。表示部63は、実行部53により制御される。
これら制御部36を構成する受信部51、判断部52、実行部53、フラッシュROM54、RAM55、インク排出制御部56、機構制御部58と、カートリッジ記憶部15、ホストコンピュータ50、操作部61とがバス62を介して相互に接続されている。
次に、プリンタ1の記憶部であるフラッシュROM54について説明する。図7は、制御部のフラッシュROMのメモリ構成を示すメモリマップ図である。フラッシュROM54は、記憶している内容を自在に書き換え可能で、電源が遮断されても記憶内容を保持する不揮発性メモリである。
フラッシュROM54は、電源投入時の初期化やファームウエアを書き換えるために必要な最小限のプログラムの集合体であるブート領域71と、プリンタ1を制御するファームプログラムを保存(記憶)するファームウエア領域72と、印刷する文字のフォント等を保存するCGデータ領域73とを有している。そして、プリンタ1内のインクが排出されていることを表すフラグが設定された場合にフラグを保存するフラグ設定領域80と、プリンタ1を単色モードに設定したか、または4色モードに設定したかを示す設定モードを保存する設定モード保存領域74と、単色モード76および4色モード77としてプリンタ1が機能するための詳細な仕様を保存するモード別仕様保存領域75と、プリンタ1の稼動状態の把握をするためのカウンタ値79を保存するカウンタ保存領域78とを有する。
ブート領域71に格納されている必要最小限のプログラムは、電源投入時の初期化プログラムと、モード判定のためのプログラムと、ファームウエア等の書き換えのためのメモリ書き換えプログラムである。これらはブートプログラムと呼ばれる。
ファームウエア領域72には、ブートプログラムによって書き込まれた標準のファームウエアが格納されている。標準のファームウエアに加えて、カスタム仕様のファームウエアや、サンプルとして試用してみるためのファームウエア等の追加が可能である。
フラグ設定領域80に設定されるフラグは、プリンタ1からインクの排出を行った後、プリンタ1が最初に稼動する時に、印刷前に十分なインクの充填をする初期充填が必要であることを表すものである。
設定モード保存領域74に保存される設定モードは、そのモードに該当するモード別仕様保存領域75の詳細仕様に基づいて、プリンタ1の仕様を決めるものである。具体的には、実行部53によって、4色仕様が設定モードとして設定モード保存領域74に保存されると、プリンタ1は、モード別仕様保存領域75の4色モード77の詳細仕様に従って、4色のカラー印刷を実行するプリンタ1として機能する。同様に、単色仕様が設定モードとして設定モード保存領域74に保存されると、モード別仕様保存領域75の単色モード76の詳細仕様に従って、単色の印刷を実行するプリンタ1として機能する。
カウンタ保存領域78に保存されているカウンタ値79は、プリンタ1の稼働時間79a、ノズル45から吐出したインクの吐出回数である印字ドット数79b、印刷した印字文字数79c、用紙9を搬送した紙送り長さ79dの4つがある。これらのカウンタ値79は、プリンタ1が稼動した稼動量として時間、分、数、長さなどの単位で表され、稼動する毎に累積された値が保存されている。カウンタ値79から、プリンタ1の稼動による部品等の消耗度の判断ができ、プリンタ1の保守作業の時期や部品交換の時期が的確に把握可能である。フラッシュROM54に記憶されたカウンタ値79は、電源が遮断されても記憶されているため、次に電源が入れられプリンタ1が稼動した時には、従来のカウンタ値79に新たな値を累積可能である。
以上説明したプリンタ1のインク排出方法について、フローチャートに基づいて詳細に説明する。図8は、インクジェットプリンタからインクを排出する工程を示すフローチャートである。インク排出は、プリンタ1の製品検査で用いたテスト印刷用のインクを排出する出荷段階、およびプリンタ1の設定を4色カラー印刷設定からクロ単色印刷等へ設定変更する段階で行われる。このフローチャートは、プリンタ1の製品検査で用いたテスト印刷用のインクを排出するためのものであり、プリンタ1の制御部36が実行する。フローチャートでは、ホストコンピュータ50をホストと表している。
最初に、ステップS1において、インク排出用カートリッジがプリンタ1へ装着されているか否かを確認する。カートリッジが装着されていれば、ステップS2へ進み、一方、カートリッジが装着されていなければ、ステップS3へ進む。インク排出用カートリッジは、図3に示すインクカートリッジ10の収容部11が、一つの廃液タンク11eから成るように構成されているカートリッジである。廃液タンク11eにプリンタ1から排出されたインクを収容可能であれば、各色タンク11a、11b、11c、11dを有するインクカートリッジ10を用いてもかまわない。
カートリッジが装着されていれば、ステップS2において、ホストコンピュータ50からインク排出コマンドを受信しているかを判断する。受信していれば、ステップS4へ進み、一方、受信していなければ、ステップS2において受信を待つ。
ステップS1において、カートリッジが装着されていなければ、ステップS3において、ホストコンピュータ50へカートリッジ未装着の通知を送信する。送信後、ステップS1へ戻る。
次に、ステップS4において、インク排出の実行をインク排出制御部56へ指示する。インク排出制御部56は、ポンプ駆動部57を介してポンプ34を駆動し、プリンタ1内のインクを排出する。インクの排出の指示後、ステップS5へ進む。
ステップS5において、インク排出が終了したか否かを判断する。インク排出が終了していれば、ステップS6へ進み、一方、インク排出が終了していなければ、ステップS4へ戻る。インク排出の終了は、ポンプ34によるインク排出時間またはインク排出するためのポンプ34の負荷圧力値から判断される。つまり、プリンタ1内に保有するインク量がポンプ34によって排出される時間を予め実験によって設定しておき、その時間に基づきインク排出の終了を判断する。または、インクが排出されるとポンプ34にかかる負荷が減少することを利用して、検出したポンプ34の負荷の値が所定の値まで下がったことでインク排出を判断する。インク排出が終了すればステップS6へ進む。
ステップS6において、インク排出コマンドの処理手順に従い、フラグ設定領域80へフラグを設定する。インク排出コマンドは、吸引力の異なる2つの動作をインク排出制御部56に実行させるコマンドを有する。1つ目のコマンドによりインク排出制御部56にインク排出を開始させ、インク排出完了を検知すると2つ目のコマンドにより強い吸引でインクを吸引した後、フラグ設定領域80へインク排出を示すフラグを設定する。フラグ設定後、ステップS7へ進む。
ステップS7において、カウンタ保存領域78に保存しているプリンタ1のカウンタ値79で示される稼動量をクリアして、プリンタ1の出荷前の調整用に稼動させた分のカウンタ値79をゼロにする。クリア後、ステップS8へ進む。
ステップS8において、プリンタ1のモードを設定モード保存領域74へ設定する。モードの設定は、ホストコンピュータ50からプリンタ1へ設定するモードが送信され、プリンタ1が対応可能なモードであれば、送信されたモードをプリンタ1のモードとして設定する。プリンタ1が対応可能なモードは、モード別仕様保存領域75に保存されている単色モード76と4色モード77とである。モードの設定後、ステップS9へ進む。
ステップS9において、外部ポンプによるインク排出の実行を作業者へ指示する。表示は、表示部63によるLEDの点燈、または、ホストコンピュータ50への指示によるホストコンピュータ50の画面による表示である。このインク排出の実行指示による具体的なインク排出方法については、図9を参照して後述する。実行の指示後、ステップS10へ進む。
ステップS10において、ファームウエア(制御プログラム)の処理手順に従い、フラグ設定領域80へインク排出を示すフラグを強制的に再度設定する。この場合のフラグ設定は、作業者がホストコンピュータ50の有するプログラムの処理手順に従い、ホストコンピュータ50の編集画面からキー操作によってフラグ設定の指示(フラグ設定コマンド)を選択し、プリンタ1へ送信する。このフラグ設定の指示に従いプリンタ1のファームウエアがフラグを設定する。ステップS6におけるフラグ設定と異なる手段によってフラグを強制的に設定し、プリンタ1へインク排出を示すフラグの設定を確実に行うことが可能である。以上でインク排出のフローを終了する。
なお、プリンタ1の設定を4色カラー印刷設定からクロ単色印刷等へ設定変更するためのインク排出の場合も、同じフローチャートに基づいて実行される。しかし、この場合、ステップS7において、稼動量のカウンタ値79をクリアせず、既にカウントしたカウンタ値79を保持する。そして、このフローにおいて、ステップS2が受信ステップに該当し、ステップS4が指示ステップ、ステップS6が設定ステップ、ステップS10が強制ステップにそれぞれ該当する。
次に、ステップS9におけるインク排出の実行指示を受けて行われるインク排出の方法について説明する。図9は、外部ポンプによってインクを排出する工程を示すフローチャートである。このフローチャートは、ステップS9の実行指示を受けて、作業者が操作する外部ポンプによる一連の処理を表したフローである。
最初に、ステップS20において、プリンタ1の電源をOFFにする。このプリンタ1の場合、内部のポンプ34、センサ等に影響を与えないように、インク排出を行う際には、プリンタ1の電源をOFFにして外部ポンプの操作を行う。電源OFF後、ステップS21へ進む。
ステップS21において、キャッピング部35の外部ポンプ接続部37に外部ポンプを接続する。接続後、ステップS22へ進む。
ステップS22において、外部ポンプを稼動させてインク排出を実行する。外部ポンプは、プリンタ1の内蔵するポンプ34より吸引力の大きなポンプであって、ポンプ34の吸引で吸引しきれない微小なインク残滴、汚れ、固化してインク供給チューブ32等に張り付いたインクなどを除去する。除去後、ステップS23へ進む。
ステップS23において、所定時間に渡って外部ポンプによるインク排出が、所定時間に渡って実行されたことを確認する。確認は、外部ポンプに備えられたタイマが計測する。または、作業者が計測して確認しても良い。所定時間が経過していれば、ステップS24に進み、一方、経過してなければ、ステップS22へ戻る。
次に、ステップS24において、インク排出が所定時間行われた後、外部ポンプを停止させる。停止後、ステップS25へ進む。
ステップS25において、キャッピング部35から外部ポンプを取り外す。取り外し後、ステップS26へ進む。
ステップS26において、プリンタ1の電源をONにする。プリンタ1の電源を入れることによりプリンタ1がホストコンピュータ50に認識される状態となる。この外部ポンプによる一連の処理後、ステップS10における処理が実行される。以上で外部ポンプによるインク排出のフローが終了する。このフローにより、プリンタ1内のインクがほぼ完全に除去される。プリンタ1は、以前に装着されていたインクカートリッジ10の種類に関わらず、以前と異なる4色または単色のインクカートリッジ10の装着が可能である。
次に、プリンタ1製造後の製品検査で用いたテスト印刷用のインクを排出した後、または、プリンタ1の設定を4色カラー印刷設定からクロ単色印刷等へ設定変更するためにインクを排出した後、初めてプリンタ1の電源を投入した時(初回電源投入時)のインクの初期充填を実行するフローについて説明する。図10は、初回電源投入時にインクジェットプリンタへインクを初期充填する工程を示すフローチャートである。このフローチャートは、プリンタ1の制御部36が実行するフローである。フローチャートでは、インクカートリッジ10を単にカートリッジと表してある。
まず、ステップS30において、プリンタ1にインクカートリッジ10が装着されているか否かを判断する。インクカートリッジ10が装着されていれば、ステップS31へ進み、一方、装着されていなければ、ステップS32へ進む。
次に、ステップS31において、装着されたインクカートリッジ10からインクカートリッジ10のモードを受信する。4色仕様のインクカートリッジ10からであれば4色モードを受信し、単色仕様のインクカートリッジ20からであれば単色モードを受信する。受信後、ステップS33へ進む。
インクカートリッジ10が装着されていない場合、ステップS32において、未装着である旨の表示をすることを指示する。表示は、表示部63のLED点燈または点滅で表される。表示指示後、ステップS30へ戻る。
次に、ステップS33において、インクカートリッジ10のモードとプリンタ1が記憶する設定モードとが一致するか否かを判断する。一致すれば、ステップS34へ進み、一方、一致しなければ、ステップS35へ進む。プリンタ1は、モード別仕様保存領域75に、プリンタ1が受け入れ可能なモードとして、単色モード76または4色モード77を記憶し、それらのいずれかを設定モードとして設定モード保存領域74に保存している。インクカートリッジ10のモードが設定モードと一致する場合、つまり、設定モードに対応した種類のインクカートリッジ10が装着されれば、プリンタ1が稼動可能となる。
モードが一致すると、ステップS34において、フラグ設定領域80に、初期充填の必要を表すフラグが設定されているか否かを判断する。フラグが設定されていれば、ステップS36へ進み、一方、フラグが設定されていなければ、フローを終了する。
モードが一致しなければ、ステップS35において、インクカートリッジ10が仕様不可であることの表示を指示する。表示は、表示部63のLED点燈または点滅で表される。表示指示後、フローを終了する。
次に、ステップS34においてフラグが設定されていると、ステップS36において、インクの初期充填の実行をインク排出制御部56へ指示する。指示後、ステップS37へ進む。インクの初期充填は、プリンタ1内へ印刷が可能となるようにインクを十分に充填する操作である。初期充填は、インク排出制御部56が行うクリーニングの操作によって実行される。初期充填が不十分であると、インクカートリッジ10からインクがヘッド20へスムーズに供給されず、鮮明な印刷が行われない。
次にステップS37において、初期充填が終了したことを判断する。初期充填が終了すればステップS38へ進み、一方、終了しなければ、S37で終了を待つ。初期充填の終了は、所定の時間初期充填が行われたことを計測して判断する。
次に、ステップS38において、充填が終了したことを受けて、フラグ設定領域80のフラグをキャンセルする。これにより、次回電源が投入された時には、ステップS34において、フラグを認識しないため初期充填が実行されない。従って、不必要な初期充填を行って、インクを無駄にすることがない。
なお、このフローにおいて、ステップS34が判断ステップに該当し、ステップS36が指示ステップに該当し、ステップS38が削除ステップに該当する。以上でプリンタ1への初期充填のフローが終了し、プリンタ1は、設定されたモードに従い印刷可能な状態となる。
以上のようなフラグ設定方法によれば、ステップS6で、インク排出コマンドに対応してインクの排出だけが実行され、何らかの原因でフラグが設定されないと、そのままでは初期充填が実行されず鮮明な印刷ができない。このような場合においても、ステップS10の強制ステップを有していれば、ステップS6と異なり、作業者がホストコンピュータ50から操作してフラグ設定を強制的に行い、確実にフラグの設定が可能である。
以下に、フラグ設定方法の実施形態の効果を記載する。
(1)プリンタ1からインク排出後、ステップS6において、インク排出を表すフラグの設定をインク排出コマンドの処理手順に従って実行し、さらに、ステップS10の強制ステップにおいて、ファームウエアで再度実行してフラグを設定する。これにより、異なる2つの手段でフラグが設定され、フラグが設定されたことをより確実に保証可能である。従って、確実なフラグの設定により初期充填がなされないことを防止可能である。
(2)プリンタ1の初期電源投入時に、プリンタ1内へインクを充填させる初期充填の要否が、フラグによって容易に判断可能である。従って、不必要な初期充填を行ってインクを無駄に使用してしまうことがない。
(3)ステップS9での指示により、プリンタ1が内蔵するポンプ34より吸引力の大きな外部ポンプを用いてインクの排出を行うため、ポンプ34の吸引で吸引しきれない微小なインク残滴、汚れ、固化してインク供給チューブ32等に張り付いたインクなどを除去可能である。これにより、異なった色の新規インクカートリッジ10を装着して支障なく印刷が行える。
また、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、次のような変形例が挙げられる。
(変形例1)フラグの設定は、ステップS6におけるインク排出コマンドと、ステップS10におけるファームウエアとの手段による設定に限定されない。確実にフラグの設定が保証可能であれば、他の異なる手段によるフラグ設定であっても良い。フラグ設定方法の手段の選択肢を広げられる。
(変形例2)ステップS10において、フラグ設定の指示は、ホストコンピュータ50からの入力でなく、プリンタ1の操作部63からの入力であっても良い。ホストコンピュータ50から切り離された後でもフラグの設定が可能である。
(変形例3)外部ポンプによってインク排出を行う場合、電源をONのままでもポンプ34やセンサ等に影響を与えない保護処置をプリンタ1に施し、ステップS20において電源をOFFせずにインク排出を行っても良い。こうすれば、プリンタ1の電源ON、OFFの操作が不要である。
(変形例4)ステップS9の外部ポンプによるインク排出の実行指示をしない場合であっても、ステップS10によるフラグの強制設定を実行する。外部ポンプによるインク排出の有無に関わらず、強制的にフラグを再設定して確実な設定が可能である。
(変形例5)モード設定方法が適用可能なプリンタ1は、4色印刷または単色印刷対応のプリンタ1に限定されない。4色以外の多様な印刷対応のプリンタ1を始め、ほとんどのプリンタ1に適用可能である。
(変形例6)フラグは、プリンタ1のインク排出の設定に限定されず、他の設定内容を表す設定であっても良い。つまり、フラグが設定されないと正しく動作しない、プリンタ1を含む装置におけるフラグ設定方法として適用可能である。例えば、試用期間限定のファームウエアをインストールして試用してもらう場合、試用であることを表すフラグを確実に設定可能である。設定漏れによりいつまでも試用され、正規受注に結びつかないことを防止可能である。
1…インクジェットプリンタ、9…用紙、10…インクカートリッジ、11…収容部、15…カートリッジ記憶部、20…ヘッド、20a、20b、20c、20d…ノズル群、25…キャリッジ、26…ガイド軸、29…TOFレバー、35…キャッピング部、36…制御部、45…ノズル、51…受信部、52…判断部、53…実行部、54…フラッシュROM、58…機構制御部、59…印刷制御部、74…設定モード保存領域、75…モード別仕様保存領域、76…単色モード、77…4色モード、78…カウンタ保存領域、79…カウンタ値、80…フラグ設定領域。
Claims (6)
- プリンタに情報が設定されていることを表すフラグを設定するフラグ設定方法において、
前記プリンタが前記プリンタ内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信する受信ステップと、
前記インク排出コマンドを受信して、インク排出の実行をインク排出制御部へ指示する指示ステップと、
前記インク排出の終了後、前記インク排出コマンドの処理手順に従い、前記プリンタから前記インクが排出されている状態であることを表す前記フラグを設定する設定ステップと、
前記設定ステップで設定した前記フラグの確実な設定保証のために、前記プリンタの制御プログラムによって強制的に再度前記フラグを設定する強制ステップと、を有することを特徴とするフラグ設定方法。 - 請求項1に記載のフラグ設定方法において、
前記設定ステップと前記強制ステップとの間に、外部排出手段によって前記プリンタ内のインク排出を強制的に実行するステップをさらに有することを特徴とするフラグ設定方法。 - 請求項1または2に記載のフラグ設定方法において、
前記強制ステップは、前記プリンタの操作部または前記プリンタに接続されているコンピュータからのフラグ設定コマンドを受信して強制的にフラグを設定するステップであることを特徴とするフラグ設定方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のフラグ設定方法において、
前記設定ステップにおいて、前記インク排出の終了は、インク排出時間またはインク排出のための負荷圧力値から判断されることを特徴とするフラグ設定方法。 - プリンタの初回電源投入時のインク初期充填方法において、
前記プリンタ内のインクが排出されていることを示すフラグが設定されているかどうかを前記プリンタが判断する判断ステップと、
前記フラグが設定されていれば、前記プリンタが印刷可能な状態になるようにインクを充填供給するインク初期充填の実行を指示し、前記フラグが設定されていなければ、前記インク初期充填の実行を指示しない指示ステップと、
前記インク初期充填の実行後、前記フラグの設定を取り消す削除ステップと、を有することを特徴とするインク初期充填方法。 - 設定された情報をフラグとして記憶するプリンタにおいて、
前記プリンタ内のインクを排出するためのインク排出コマンドを受信する受信部と、
前記インク排出コマンドを受信して、インク排出の実行をインク排出制御部へ指示する指示部と、
前記インク排出の終了後、前記インク排出コマンドの処理手順に従い前記プリンタ内のインクが排出されたことを示す前記フラグを設定する設定部と、
前記設定部が設定した前記フラグの確実な設定保証のために、前記プリンタの制御プログラムの処理手順に従い強制的に再度前記フラグを設定する強制部と、を有することを特徴とするプリンタ。
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