JP2006281214A - 破砕装置 - Google Patents

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Yoshiaki Kato
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泰久 山代
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Abstract

【課題】 破砕処理部における破砕量の変動に対応して排出ホッパ内の負圧を調整することにより常に安定的に吸引搬送でき、破砕ロータとスクリーンの隙間を通して所定の風量を確保できる破砕処理装置を提供する。
【解決手段】 被破砕物を投入する受入ホッパ1の下方に配置され、複数個の回転刃が取付けられた破砕ロータ5と破砕ロータに対向配置された固定刃6とからなる破砕処理部Aと、破砕処理部で破砕処理された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構8と、スクリーン機構を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパ9と、破砕処理部から前記スクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路に沿って外気を吸引し、排出ホッパに受け止められた被破砕物を吸引搬送する吸引ファン21を備えた吸引搬送機構20を備えてなり、吸引搬送機構20に、排出ホッパの側面から外気を吸引する第二の吸引経路P2を形成してある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被破砕物を投入する受入ホッパと、前記受入ホッパの下方に配置され、複数個の回転刃が取付けられた破砕ロータと前記破砕ロータに対向配置された固定刃とからなる破砕処理部と、前記破砕処理部で破砕処理された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構と、前記スクリーン機構から通過した被破砕物を受け止める排出ホッパと、前記破砕処理部から前記スクリーン機構を経て前記排出ホッパに向かう通風経路に沿って外気を吸引し、前記排出ホッパに受け止められた被破砕物を吸引搬送する吸引ファンを備えた吸引搬送機構を備えてなる破砕装置に関する。
従来より、ブレード型の回転刃及び固定刃の剪断による破砕機として、回転刃が約500rpmの高速で回転する破砕機があるが、上述の高速破砕機では、他の方式による破砕装置で破砕されたバラ品を小径(φ10mm以下)に破砕することは可能であるが、ベール品やロール品等の塊状のものを直接処理することは困難であり、また金属異物の混入に弱いため、電化製品、建築廃材、プラスチックなどの塊状の廃棄物を小サイズに破砕する破砕装置の一例として、一軸式破砕装置が使用されていた。
一軸式破砕装置としては、被破砕物を投入する受入ホッパと、前記受入ホッパの下方に配置され、複数個の回転刃が取付けられた破砕ロータと前記破砕ロータに対向配置された固定刃とからなる破砕処理部と、前記破砕処理部で破砕処理された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構と、前記スクリーン機構を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパを備え、被破砕物を外部に排出するコンベア機構を前記排出ホッパの底部に設けたものや、前記排出ホッパに、ブロワの吸引作用によって被破砕物を収集するサイクロンを連結したものが提案されている。
実公平02−44857号公報 実公平02−17637号公報 特開平10−15414号公報 特開2002−126549号公報
しかし、上述した特許文献3に記載されたような、排出ホッパに設けられたスクリュー式のコンベア機構によりスクリーン機構から落下した被破砕物を外部に排出する破砕装置によれば、スクリーン機構に設けられたスクリーン部の開孔部を通過できる程度に破砕された被破砕物が、十分に破砕されていない破砕物に巻き込まれ、スクリーンを通過できずに破砕部に戻される場合があり、そのような場合には破砕効率が低下してしまうという問題があった。この現象は開孔サイズ(以下、「スクリーンサイズ」ともいう。)を小さくする程顕著に現れ、例えば、図6に示すように、スクリーンサイズが比較的大径の領域ではスクリーンサイズと処理能力との間に線形の関係が認められるが、スクリーンサイズが50mmから40mm以下の領域では急激に処理能力が低下するのである。そのため、所定の処理能力で細かく破砕する必要のある場合には、より大型の破砕装置を用いなければならず、設備コストや運転コストが嵩むという問題があった。
そこで、排出ホッパに、ブロワの吸引作用によって被破砕物を収集するサイクロンを連結し、紙等の軽量の被破砕物が効率よくスクリーンから排出されるような特許文献2に記載された技術を用いることにより、小サイズのスクリーンが使用される場合の処理能力の低下を防止することが考えられる。
しかし、特許文献4に記載された技術によれば、平坦な表面形状を備えた筒状の破砕ロータに先端部がV字形状の破砕刃が取付けられているものであるために、破砕ロータと固定刃のなす間隙が小さいばかりか、V字形状の破砕刃の先端の隣接する側面に相対して、スクリーンに円周溝の側壁を形成し、破砕刃の先端の隣接する側面にスクリーンの円周溝の側壁を近接させることにより、破砕刃とスクリーンの間に形成された微小な隙間に破砕刃の前面に押し出した被破砕物を挟み込み、より細かく剪断して破砕室外に排出するものであるために、破砕処理部(破砕室)側から破砕ロータとスクリーンの隙間を通して所定の風量を確保することが困難で、十分な吸引作用が得られずスクリーンを通過した被破砕物が排出ホッパ底部に堆積するという問題があった。
また、破砕処理部における破砕量の変動に伴って、破砕ロータとスクリーン機構の隙間に導入される被破砕物の量が変動し、十分な吸引力が得られない場合や大径の被破砕物により開孔が閉塞されて却って処理能力が低下する虞があるという問題もあった。
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、破砕処理部における破砕量の変動に対応して排出ホッパ内の負圧を調整することにより常に安定的に吸引搬送でき、破砕ロータとスクリーンの隙間を通して所定の風量を確保できる破砕処理装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による破砕装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、被破砕物を投入する受入ホッパと、前記受入ホッパの下方に配置され、複数個の回転刃が取付けられた破砕ロータと前記破砕ロータに対向配置された固定刃とからなる破砕処理部と、前記破砕処理部で破砕処理された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構と、前記スクリーン機構を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパと、前記破砕処理部から前記スクリーン機構を経て前記排出ホッパに向かう通風経路に沿って外気を吸引し、前記排出ホッパに受け止められた被破砕物を吸引搬送する吸引ファンを備えた吸引搬送機構を備えてなる破砕装置であって、前記吸引搬送機構に、前記排出ホッパの側面から外気を吸引する第二の吸引経路を形成してある点にある。
上述の構成によれば、破砕処理部における破砕量が増加して、破砕ロータとスクリーン機構の隙間に導入される被破砕物の量が増大することで、破砕処理部からスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路からの吸引空気量が低下して、排出ホッパの負圧が下がった場合であっても、第二の吸引経路を介して外気が導入されるので、排出ホッパ内を所定の負圧に維持して排出ホッパに受け入れられた被処理物を確実に吸引搬送でき、また、第二の吸引経路から導入される外気により負圧が適正な範囲に維持されることにより、スクリーン機構上の被破砕物に大きな吸引力が作用して大径の被破砕物によりスクリーン機構の開孔が閉塞されるような事態も未然に回避することができるのである。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記第二の吸引経路に吸引量を調節するダンパ機構を設けてある点にあり、破砕処理部における破砕量の変動に伴って、破砕ロータとスクリーン機構の隙間に導入される被破砕物の量が変動した場合であっても、第二の吸引経路からの吸引量をダンパ機構により調整することにより、排出ホッパ内の負圧を適正な状態に調節して、スクリーン機構上の被破砕物を効率的に吸引して搬送することができるようになるのである。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記破砕ロータの負荷を検出する負荷検出手段を備え、検出された負荷に基づいて前記吸引ファンの静圧または前記ダンパ機構の開度を調節する吸引制御手段を設けてある点にある。
破砕処理部における破砕量が増大するに伴い破砕ロータの回転負荷が増し、破砕量が減少するに伴い破砕ロータの回転負荷が低減する。そこで、負荷検出手段により破砕ロータの負荷を検出することにより破砕量の増減を間接的に把握することができる。そこで、破砕量の増減に応じて吸引ファンの静圧またはダンパ機構の開度を調節することにより、吸引ファンに過大な負荷がかかることのない状態で、排出ホッパ内の負圧を適切な値に調節して、スクリーンを通過した被破砕物が排出ホッパに堆積することなく効率よく吸引搬送することができるのである。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第二または第三特徴構成に加えて、前記吸引ファンによる吸引負荷を検出する負荷検出手段を備え、検出された吸引負荷に基づいて前記吸引ファンの静圧または前記ダンパ機構の開度を調節する吸引制御手段を設けてある点にある。
例えば排出ホッパの圧損値や吸引ファンの電流値を検出することにより、吸引ファンによる破砕処理部からスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路に沿った吸引負荷の増減を検出することができ、これにより破砕処理部における破砕量の増減が把握できる。そこで、破砕量の増減に応じて吸引ファンの静圧またはダンパ機構の開度を調節することにより、排出ホッパ内の負圧を適切な値に調節して、スクリーンを通過した被破砕物が排出ホッパに堆積すること無く効率よく吸引搬送することができるのである。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第二特徴構成に加えて、前記破砕処理部に向けて被破砕物を押圧する押圧機構を備え、前記押圧機構による押圧作動時と引退作動時とで前記吸引ファンの静圧または前記ダンパ機構の開度を切替える吸引制御手段を設けてある点にある。
受入ホッパに投入された被破砕物は押圧機構により破砕処理部に押圧供給される。この押圧機構による被破砕物の押圧作動時には破砕処理量が増し、破砕ロータとスクリーン機構の隙間に導入される被破砕物の量が増すために、破砕処理部からスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路に沿った吸引負荷が大きくなり、逆に押圧機構による引退作動時には破砕処理量が減り、破砕ロータとスクリーン機構の隙間に導入される被破砕物の量が減るために、破砕処理部からスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路に沿った吸引負荷が小さくなる。そこで、押圧機構による被破砕物の押圧時と引退時とで吸引ファンの静圧またはダンパ機構の開度を切替えることにより適切な吸引状態を維持することができるようになるのである。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記破砕ロータの表面には、周方向に沿って所定ピッチの溝部が平行に形成され、前記溝部に周方向に位置を異ならせて前記回転刃が取り付けられている点にある。
このように破砕ロータを構成することにより、固定刃と破砕ロータの間には少なくとも溝部の大きさに相当する空間が形成されるようになるので、破砕処理部からスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路が十分に確保され、安定的に吸引されるようになるのである。
同第七の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一から第六の何れかの特徴構成に加えて、前記スクリーン機構は、口径が40mm以下の複数の開孔部が形成され、前記破砕処理部により破砕処理された被破砕物を前記開孔部から通過させるスクリーン部を備えて構成してある点にあり、上述した何れかの特徴構成において、口径が40mm以下の複数の開孔部が形成されたスクリーン機構を備えているときに、破砕処理効率に顕著な改善が見出されるものである。
同第八の特徴構成は、同請求項8に記載した通り、上述の第一から第七の何れかの特徴構成に加えて、前記破砕ロータの周速度が、0.6から12.5m/秒に設定されている点にあり、破砕ロータの周速度が、0.6から12.5m/秒に設定されているときに、破砕処理効率に顕著な改善が見出されるものである。
同第九の特徴構成は、同請求項9に記載した通り、上述の第一から第八の何れかの特徴構成に加えて、前記排出ホッパが破砕ロータの軸心に沿った方向に分割され、分割部の仕切り壁が前記スクリーン機構に延出形成されるとともに、分割された夫々の排出ホッパに被破砕物を吸引搬送する吸引経路及び前記第二の吸引経路が形成されている点にある。
吸引搬送機構が排出ホッパに接続された位置から排出ホッパの全域にほぼ均等に吸引搬送力が作用する必要がある。しかし、排出ホッパが破砕ロータの軸心に沿った方向に幅広に構成されるような場合や吸引搬送力が排出ホッパの全域にほぼ均等に作用しないような場合には、何れかの領域で被破砕物が排出ホッパに堆積する虞があり、そのような領域では破砕処理部とスクリーン機構の間に被破砕物が密に詰まって破砕処理が滞る虞がある。そこで、排出ホッパを破砕ロータの軸心に沿った方向に分割し、分割部の仕切り壁を前記スクリーン機構に迄延出形成することで、破砕処理部から排出ホッパまでの吸引経路を分割することができ、分割された夫々の排出ホッパに被破砕物を吸引搬送する吸引経路及び前記第二の吸引経路を形成することにより、破砕ロータの軸心に沿った方向で被破砕物が均等に吸引搬送されるようになり、延いては破砕ロータの軸心に沿った方向での破砕効率も均等になり全体として破砕効率を向上させることができるようになるのである。
以上説明した通り、本発明によれば、破砕処理部における破砕量の変動に対応して排出ホッパ内の負圧を調整することにより常に安定的に吸引搬送できるとともに、吸引風による破砕ロータや固定刃の刃物、スクリーン、さらには被破砕物に対する冷却効果により、被破砕物が熱により軟化して処理能力が低下したり、刃物やスクリーンに融着して処理が妨げられるような事態の発生をも防止しながら、破砕ロータとスクリーンの隙間を通して所定の風量を確保できる破砕処理装置を提供することができるようになった。
以下に本発明による破砕装置の実施の形態を説明する。図1及び図2に示すように、一軸剪断破砕機は、被破砕物を投入する受入ホッパ1と、前記受入ホッパ1の下方に配置され、複数個の回転刃が取付けられた破砕ロータ5と前記破砕ロータ5に対向配置された固定刃6とからなる破砕処理部Aと、前記破砕処理部Aに向けて水平方向から被破砕物を押圧する押圧機構としての押込プッシャ3と、前記破砕処理部Aで破砕処理された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構8と、前記スクリーン機構8を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパ9と、前記破砕処理部Aから前記スクリーン機構8を経て前記排出ホッパ9に向かう第一の吸引経路としての通風経路P1に沿って外気を吸引し、前記排出ホッパ9に受け止められた被破砕物を吸引搬送する吸引ファン21を備えた吸引搬送機構20を備えて構成してある。
前記押圧機構3は、油圧ポンプ(図示せず)からの圧油が第一油圧シリンダ13へ送られ、第一油圧シリンダ13のピストン13aが連結アーム13bを介して押込プッシャ3の後端に連結され、以って、台板4上を摺動自在かつ進退動自在に設けられ、本体フレーム2の側壁に設けた案内部材3aにより押込の際に被破砕物からの反力で浮き上がらないように案内される。
図1から図3に示すように、前記破砕部Aは、台板4の一端と本体フレーム2の側壁との間に設置され、複数個の回転刃5aを取付けた破砕ロータ5と、破砕ロータ5を中心とする対称位置にこれを挾んで台板4の端に設けられた第1破砕用固定刃6と、反対側に設けられた第2破砕用固定刃7とで構成される。破砕ロータ5は、インダクションモータ11からの出力軸に取り付けられたプーリとベルト連結された減速機の出力軸と連結されている。
前記スクリーン機構8は、多数の小孔が形成されたパンチングメタルを破砕ロータ5の回転軌跡に沿った弧状に湾曲形成して前記破砕ロータ5の下方に設置され、前記破砕処理部Aで破砕された被破砕物のうち前記スクリーン機構8に形成された小孔より小径の被破砕物が、前記吸引ファン21により前記通風経路P1に沿って吸引される外気の流れに従って前記排出ホッパ9に導かれ、前記吸引搬送機構20により機外に吸引搬送される。
前記破砕ロータ5はその外周にV字状の溝5vが多数所定のピッチで互いに平行に設けられ、このV字溝5v内に複数個の回転刃5aが取付座5cを介して螺着され、前記回転刃5aは、隣り合うV字溝5vに設けられているもの同士がその頂点を連ねるとジグザグ状になるようにそれぞれ配置されている。図3(b)に示すように、固定刃6と破砕ロータ5の対向部では、平坦な表面形状を備えた筒状の破砕ロータに先端部がV字形状の破砕刃が取付けられているもの(図中、ロータの仮想表面を一点鎖線で示す)と比較して、形成されたV字溝5vによって大きな間隙SPが形成されているため、前記吸引搬送機構20の作動により破砕部Aから前記通風経路P1に沿って十分な外気が吸入されるように構成される。尚、溝5vの形状は、V字状に限るものではなく、矩形の凹部で構成されるものなど適宜形状は選択可能で、破砕ロータの表面で周方向に沿って所定ピッチの溝部が平行に形成され、前記溝部に周方向に位置を異ならせて前記回転刃が取り付けられるものであれば、特に制限されるものではない。
図2に示すように、前記吸引搬送機構20は、前記排出ホッパ9の一端面に接続された吸引搬送管22と、吸引搬送管22の経路上に設けられ、搬送用の空気を吸引する吸引ファン21と、吸引搬送管22により搬送された被破砕物を回収する捕集機としてのサイクロン23を設け、サイクロン23に被破砕物が捕集された後の搬送用空気がバグフィルタ24を介して排気されるように構成される。
前記排出ホッパ9の他端面には、排出ホッパ9の側面から外気が内部に吸引される第二の吸引経路P2としての通風管25が設けられている。前記通風管25は、ダンパ機構26を介して外部に開口されており、ダンパ機構26の開度を調節することにより、前記吸引ファン21により吸引される排出ホッパ9内の被破砕物に対する吸引力及び前記スクリーン機構8上の被破砕物に対する吸引力が調節可能に構成されている。
つまり、破砕処理部Aにおける破砕量の変動に伴って、破砕ロータ5とスクリーン機構8の隙間に導入される被破砕物の量が変動した場合であっても、第二の吸引経路からの吸引量をダンパ機構26により調整して、被破砕物を効率的に吸引することにより破砕効率の低下を回避するのである。
以下に、排出ホッパ内の負圧(静圧)を適正な状態に調節するための構成について説明する。図2に示すように、前記破砕ロータ5のトルクを検出するトルク検出手段TSを備え、検出されたトルク値に基づいて前記吸引ファン21の回転数または前記ダンパ機構26の開度を調節する吸引制御手段30を設けて、破砕処理部Aにおける破砕量の増減をトルク検出手段TSにより検出することにより、破砕量の増減に応じて吸引ファンの回転数またはダンパ機構の開度を調節するように構成されている。
上述の吸引制御手段30が、例えば、破砕負荷が増大すると、ダンパ機構26の開度を小に調節するか、吸引ファン21の出力を増大させるか、または双方を調節して被破砕物の搬送力を増大させ、破砕処理部Aにおける破砕効率の低下を来たすことの無いように制御し、破砕負荷が減少すると、ダンパ機構26の開度を大に調節するか、吸引ファン21の出力を減少させるか、または双方を調節して被破砕物の搬送力を減少させることで無駄なエネルギーの消費を回避するのである。
このようにして破砕負荷の増減に対応して排出ホッパ9内の負圧を適正に制御することにより、破砕負荷が大きくなっても破砕処理効率の低下を回避することができるようになるのである。ここに、吸引ファン21の回転数を調節するのは、被破砕物の搬送力を調整するとともに、排出ホッパ9の静圧が低く、吸引負荷が大きくなったときに吸引ファン21に大きな駆動電流が流れることを回避するためでもある。
以下、別実施形態を説明する。上述の実施形態では、吸引制御手段30が破砕ロータ5のトルクを検出するトルク検出手段TSに基づいて破砕負荷の増減を検出するものを説明したが、破砕負荷を検出する負荷検出手段としてのトルク検出手段は、機械式トルク検出装置を破砕ロータの回転軸等に取り付けるものであってもよいし、破砕ロータの駆動モータの電流値を検出してトルク値に換算する電子回路を用いて構成するものであってもよい。
上述の実施形態では、第二の吸引経路P2からの吸引量をダンパ機構26により調整するものを説明したが、ダンパ機構26は必ずしも設ける必要は無く、その場合には、破砕負荷が大きくなり排出ホッパ内の負圧が高まると第二の吸引経路P2から外気が吸引されることにより、吸引ファンの負荷の異常な増大を回避しながら排出ホッパ内の被破砕物を安定的に搬送できるものとなる。
上述の吸引制御手段に代えて、または加えて、吸引ファン21による吸引負荷を検出する負荷検出手段を備え、検出された吸引負荷に基づいて前記吸引ファン21の回転数または前記ダンパ機構26の開度を調節する吸引制御手段を設けてもよい。吸引負荷検出手段として、例えば排出ホッパの圧損値を検出する圧力センサPSや吸引ファンの電流値を検出する電流センサを設けることにより、吸引ファンによる破砕処理部からスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路P1に沿った吸引負荷の増減を検出することができ、これにより破砕処理部Aにおける破砕量の増減が把握できる。そこで、破砕量の増減に応じて吸引ファンの回転数またはダンパ機構の開度を調節することにより、排出ホッパ内の負圧を適切な値に調節して、スクリーン機構から被破砕物を吸引し、スクリーン機構を通過した被破砕物が排出ホッパに堆積すること無く効率よく吸引搬送することができる。
さらに、吸引制御手段としては、上述の何れかの構成に代えて、または何れかの構成に加えて、押圧機構3による押圧作動時と引退作動時とで吸引ファン21の回転数またはダンパ機構26の開度を切替えるように構成されるものであってもよい。つまり、押圧機構3による被破砕物の押圧作動時には破砕処理量が増し、破砕ロータ6とスクリーン機構8の隙間に導入される被破砕物の量が増すために、破砕処理部Aからスクリーン機構8を経て排出ホッパ9に向かう通風経路P1に沿った吸引負荷が大きくなり、逆に押圧機構3による引退作動時には破砕処理量が減り、破砕ロータ6とスクリーン機構8の隙間に導入される被破砕物の量が減るために、破砕処理部Aからスクリーン機構を経て排出ホッパに向かう通風経路P1に沿った吸引負荷が小さくなる。そこで、押圧機構による被破砕物の押圧時と引退時とで吸引ファンの回転数またはダンパ機構の開度を切替えることにより適切な吸引状態を維持することができるようになるのである。
上述した実施形態では、吸引搬送機構20を、前記排出ホッパ9の一端面に接続された吸引搬送管22と、吸引搬送管22の経路上に設けられ、搬送用の空気を吸引する吸引ファン21と、吸引搬送管22により搬送された被破砕物を回収する捕集機としてのサイクロン23を設け、サイクロン23に被破砕物が捕集された後の搬送用空気がバグフィルタ24を介して排気されるように構成されるものを説明したが、捕集機の方式、構造等は特に限定されるものではなく、サイクロン方式以外のものであってもよく、また、吸引ファン21は捕集機の前後の何れに配置されるものであってもよい。
上述の何れの実施形態においても、図5に示すように、スクリーン機構8として、口径が40mm以下で5mm以上の間の何れかのサイズで複数の開孔部が形成され、破砕処理部Aにより破砕処理された被破砕物をその開孔部から通過させるスクリーン部を備えて構成してある場合に、本発明の効果が顕著となることが実験により明らかになり、このとき、破砕ロータ6の回転刃先端の周速度が、0.6から12.5m/秒に設定されているとさらに破砕効率が安定することが実験から明らかになった。
上述した実施形態では、破砕処理部Aに第2破砕用固定刃7を設けたものを説明したが、第2破砕用固定刃7を設けた場合には全体としての破砕効率が向上することが判明しているが、第2破砕用固定刃7を設けていない場合についても、本発明の作用効果は十分に奏されるものである。
図4に示すように、排出ホッパ9が破砕ロータ6の軸心に沿った方向に二分割され、分割部の仕切り壁9aがスクリーン機構8の下面まで延出形成されるとともに、分割された夫々の排出ホッパ9b,9cに被破砕物を吸引搬送する吸引経路P1及び前記第二の吸引経路P2を形成することにより、排出ホッパの全域にほぼ均等に吸引搬送力が作用し、破砕ロータ6の軸心に沿った方向での破砕処理効率を均一に安定させることができる。ここに、排出ホッパ9の分割数は特に限定するものではない。
上述した各実施形態において吸引ファンの静圧を調整する機構として吸引ファンの回転数を制御するものを説明したが、静圧が変動することにより吸引ファンに過大な電流が流れることを回避する構成としては、他に、吸引ファンの前後の何れかにファンダンパ機構を設け、その開度を調節する調節手段を設けることで同様の効果を奏することができる。つまり、吸引ファンの前方にダンパ機構を設けると吸込み側の静圧が調整され、後方にダンパ機構を設けると吐出し側の静圧が調整されるものであるが、何れの場合であっても吸引ファンに掛かる異常負荷を解消するものである。
本発明による一軸剪断破砕機の断面図 本発明による一軸剪断破砕機の一部切欠斜視図 (a)は破砕処理部の要部斜視図、(b)は要部の説明図 別実施形態を示す排出ホッパの説明図 本発明による破砕機の処理能力を示す実験結果の説明図 従来の破砕機の処理能力の説明図
符号の説明
1:受入ホッパ
3:押圧機構
5:破砕ロータ
5a:回転刃
6,7:固定刃
8:スクリーン機構
9:排出ホッパ
20:吸引搬送機構
21:吸引ファン
A:破砕処理部

Claims (9)

  1. 被破砕物を投入する受入ホッパと、前記受入ホッパの下方に配置され、複数個の回転刃が取付けられた破砕ロータと前記破砕ロータに対向配置された固定刃とからなる破砕処理部と、前記破砕処理部で破砕処理された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構と、前記スクリーン機構を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパと、前記破砕処理部から前記スクリーン機構を経て前記排出ホッパに向かう通風経路に沿って外気を吸引し、前記排出ホッパに受け止められた被破砕物を吸引搬送する吸引ファンを備えた吸引搬送機構を備えてなる破砕装置であって、
    前記吸引搬送機構に、前記排出ホッパの側面から外気を吸引する第二の吸引経路を形成してある破砕装置。
  2. 前記第二の吸引経路に吸引量を調節するダンパ機構を設けてある請求項1記載の破砕装置。
  3. 前記破砕ロータの破砕負荷を検出する負荷検出手段を備え、検出された負荷に基づいて前記吸引ファンの静圧または前記ダンパ機構の開度を調節する吸引制御手段を設けてある請求項2記載の破砕装置。
  4. 前記吸引ファンによる吸引負荷を検出する負荷検出手段を備え、検出された吸引負荷に基づいて前記吸引ファンの静圧または前記ダンパ機構の開度を調節する吸引制御手段を設けてある請求項2または3記載の破砕装置。
  5. 前記破砕処理部に向けて被破砕物を押圧する押圧機構を備え、前記押圧機構による押圧作動時と引退作動時とで前記吸引ファンの静圧または前記ダンパ機構の開度を切替える吸引制御手段を設けてある請求項2記載の破砕装置。
  6. 前記破砕ロータの表面には、周方向に沿って所定ピッチの溝部が平行に形成され、前記溝部に周方向に位置を異ならせて前記回転刃が取り付けられている請求項1から5の何れかに記載の破砕装置。
  7. 前記スクリーン機構は、口径が40mm以下の複数の開孔部が形成され、前記破砕処理部により破砕処理された被破砕物を前記開孔部から通過させるスクリーン部を備えて構成してある請求項1から6の何れかに記載の破砕装置。
  8. 前記破砕ロータの周速度が、0.6から12.5m/秒に設定されている請求項7記載の破砕装置。
  9. 前記排出ホッパが破砕ロータの軸心に沿った方向に分割され、分割部の仕切り壁が前記スクリーン機構に延出形成されるとともに、分割された夫々の排出ホッパに被破砕物を吸引搬送する吸引経路及び前記第二の吸引経路が形成されている請求項1から8の何れかに記載の破砕装置。
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