JP2006280793A - 被検体内導入装置およびカプセル分離方法 - Google Patents

被検体内導入装置およびカプセル分離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体内に導入するカプセル型内視鏡に挿通した糸状部材を容易に抜き取ることができること。
【解決手段】貫通孔2aを設けたカプセル型内視鏡2と、貫通孔2aに挿通してカプセル型内視鏡2を吊るす糸状部材3と、糸状部材3の両端3a,3bが接続され、かかる両端3a,3bのいずれか一端の近傍を露出する開口部5bを形成した把持部材5と、を備え、開口部5bに露出する糸状部材3の一端の近傍を切断し、糸状部材3の切断端を把持部材5に対して自由にする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、所定の機能を実行する機能実行手段を内蔵し、口腔を経由して被検体内に導入されるカプセル型内視鏡と、カプセル型内視鏡に設けた貫通孔に挿通してカプセル型内視鏡を吊るす糸状部材とを備えた被検体内導入装置およびカプセル分離方法に関するものである。
近年、内視鏡の分野においては、飲込み型のカプセル型内視鏡が提案されている。このカプセル型内視鏡には、撮像機能と無線通信機能とが設けられている。カプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体の口から飲込まれた後、自然排出されるまでの間、体腔内、たとえば胃、小腸等の臓器の内部をその蠕動運動に従って移動するとともに、たとえば0.5秒間隔で被検体内の画像を撮像するように機能する。
カプセル型内視鏡が体腔内を移動する間、このカプセル型内視鏡によって撮像された画像データは、順次無線通信により外部に送信され、外部に設けられたメモリに蓄積される。無線通信機能とメモリ機能とを備えた受信機を携帯することによって、被検体は、カプセル型内視鏡を飲込んだ後、排出されるまでの間に亘って、自由に行動できる。カプセル型内視鏡が排出された後、医師または看護師においては、メモリに蓄積された画像データに基づいて臓器の画像をディスプレイに表示させて被検体の診断を行うことができる(たとえば、特許文献1参照。)。
また、かかるカプセル型内視鏡に設けた貫通孔に牽引用の糸状部材を挿通し、この糸状部材によってカプセル型内視鏡を吊るすように構成した被検体内導入装置が提案されている。たとえば被検体の食道部分の画像を撮像する場合、一般的なカプセル型内視鏡は、口から飲込まれた後、食道内を高速に移動するので、食道において充分な撮像動作を行うことが困難である。一方、被検体内導入装置のカプセル型内視鏡は、医師等が糸状部材を操作することによって制動されるので、口から飲込まれた後、食道内における高速移動を抑制される。さらに、医師等は、被検体内に導入されたカプセル型内視鏡を吊るす糸状部材を操作することによって、このカプセル型内視鏡の被検体内における位置または移動速度を調整することができる。これによって、食道等のような領域であってもカプセル型内視鏡の移動速度を低下させて多数の被検体内の画像を撮像することや、既に通過した領域にカプセル型内視鏡を戻して被検体内の画像を再度撮像すること等が可能となる。
特開2003−19111号公報
ところで、上述した従来の被検体内導入装置は、図17に示すように、貫通孔101aを設けたカプセル型内視鏡101と、貫通孔101aに挿通してカプセル型内視鏡101を吊るす化学繊維等の糸状部材103と、カプセル型内視鏡101の被検体における位置または移動速度を調整するために医師等が把持する把持部材102とを備える。かかる従来のカプセル型内視鏡100は、貫通孔101aに挿通した糸状部材103の一端が把持部材102に固定され、他端が把持部材102に仮付けされる。
医師等は、被検体内にカプセル型内視鏡101を導入した後、このように糸状部材103が接続された把持部材102を牽引することによって、カプセル型内視鏡101の被検体内における位置または移動速度を調整できる。また、医師等は、被検体に対する所望の検査を終了した後、把持部材102に仮付けしていた糸状部材103の他端の近傍を切込み部102aから取り外し、糸状部材103の一端すなわち固定端とともに把持部材102を牽引することによって、貫通孔101aから糸状部材103を抜き取る。この場合、カプセル型内視鏡101は、糸状部材103による束縛から解放されて被検体内導入装置100から分離され、被検体内に残される。その後、カプセル型内視鏡101は、上述した一般的なカプセル型内視鏡と同様に被検体内を移動可能になる。
しかしながら、従来の被検体内導入装置100では、図17に示すように、糸状部材103の他端の近傍を把持部材102の切込み部102aに挟み込んで仮付けしている。このため、糸状部材103の他端の近傍を切込み部102aから取り外した場合、この糸状部材103の他端の近傍に曲げ癖が付いていることが多い。したがって、カプセル型内視鏡101から糸状部材103を抜き取る際に、この曲げ癖に起因して糸状部材103の他端の近傍が貫通孔101aを通過し難くなる場合が多く、カプセル型内視鏡101から糸状部材103を抜き取ることが困難になるという問題点があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被検体内に導入するカプセル型内視鏡に挿通した糸状部材を容易に抜き取ることができる被検体内導入装置およびカプセル分離方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる被検体内導入装置は、貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と、前記貫通孔に挿通して前記カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材と、前記糸状部材の両端を接続し、該糸状部材の両端のいずれか一端の近傍を露出する開口部を形成した把持部材と、を備え、前記開口部に露出する前記糸状部材の一端の近傍を切断し、該糸状部材の切断端を前記把持部材に対して自由にすることを特徴とする。
また、請求項2にかかる被検体内導入装置は、貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と、前記貫通孔に挿通して前記カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材と、前記糸状部材の両端を接続し、前記糸状部材の両端のいずれか一端の近傍を切断して該糸状部材の切断端を前記把持部材に対して自由にする切断手段を有する把持部材と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記把持部材は、前記糸状部材の一端の近傍を挿通する挿通穴を有し、前記切断手段は、前記挿通穴に挿通した前記糸状部材の一端の近傍を切断することを特徴とする。
また、請求項4にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記切断手段は、前記挿通穴に向けて摺動可能に設けられ、前記糸状部材の一端の近傍は、前記切断手段の摺動範囲を横断するように前記挿通穴に挿通することを特徴とする。
また、請求項5にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記把持部材は、前記挿通穴に挿通した前記糸状部材の一端の近傍を視認可能にする開口部をさらに有することを特徴とする。
また、請求項6にかかる被検体内導入装置は、貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と、前記貫通孔に挿通して前記カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材と、前記糸状部材の両端のうちの一端を接続するとともに、着脱可能な仮付け部材によって前記糸状部材の他端を仮付けする把持部材と、を備え、前記仮付け部材は、前記把持部材に取り付けた場合に前記糸状部材の他端の近傍を前記把持部材に仮付けし、前記糸状部材の他端は、前記把持部材から前記仮付け部材を取り外した場合に前記把持部材に対して自由になることを特徴とする。
また、請求項7にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記仮付け部材は、前記糸状部材の他端の近傍を前記把持部材に押し付けて仮付けすることを特徴とする。
また、請求項8にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記把持部材は、前記糸状部材の他端の近傍を挿通する挿通穴を有し、前記仮付け部材は、前記挿通穴に着脱可能に取り付けられ、前記挿通穴に挿通した前記糸状部材の他端の近傍を仮付けすることを特徴とする。
また、請求項9にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記把持部材は、前記仮付け部材を前記挿通穴に着脱可能に取り付ける開口部をさらに有することを特徴とする。
また、請求項10にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記貫通孔を境に並行する前記糸状部材の両側を部分的に覆うチューブを備えたことを特徴とする。
また、請求項11にかかる被検体内導入装置は、上記発明において、前記チューブは、前記糸状部材の両側をそれぞれ分けて挿通する複数の管路を形成することを特徴とする。
また、請求項12にかかるカプセル分離方法は、貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と該貫通孔に挿通して該カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材とを備えた被検体導入装置を用い、被検体内に導入した前記カプセル型内視鏡を前記被検体内導入装置から分離するカプセル分離方法であって、前記糸状部材の両端のいずれか一端の近傍を切断する切断工程と、前記切断工程によって切断した前記糸状部材の切断端が前記貫通孔を通り抜ける方向に前記糸状部材の他端を動かし、前記貫通孔から前記糸状部材を抜き取る抜取工程と、を含んだことを特徴とする。
この発明によれば、カプセル型内視鏡の貫通孔に挿通した糸状部材の一端を曲げ癖が付くことなく把持部材に対して自由にでき、被検体内に導入したカプセル型内視鏡から糸状部材を容易に抜き取ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、この発明にかかる被検体内導入装置およびカプセル分離方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1である被検体内導入装置の一構成例を示す模式図である。図1に示すように、この被検体内導入装置1は、貫通孔2aを設けたカプセル型内視鏡2と、貫通孔2aに挿通した状態でカプセル型内視鏡2を吊るす糸状部材3と、貫通孔2aを境に並行する糸状部材の両側を部分的に覆うチューブ4と、糸状部材3の両端を接続した把持部材5とを有する。
カプセル型内視鏡2は、所定の形状を有する筐体中に機能実行手段を内蔵した構造を有する。具体的には、プラスチック等の材料によって形成された外装ケース内に機能実行部2bが配置される。機能実行部2bは、たとえば所定の対物光学系およびCCD等の撮像素子を備えることによって被検体内の画像を撮像する機能等を有する。また、カプセル型内視鏡2は、外装ケースの所定の位置たとえば機能実行部2bによる撮像機能を阻害しない位置に貫通孔2aが設けられる。貫通孔2aの径は、糸状部材3を摺動自在に挿通できる程度の大きさである。なお、機能実行部2bによって実行される機能としては、撮像機能に限定して解釈する必要はない。
糸状部材3は、化学繊維または木綿糸等を用いて細い糸状に形成した部材であって、貫通孔2aに挿通してカプセル型内視鏡2を吊るすように構成される。糸状部材3は、被検体内に導入されたカプセル型内視鏡2を制動可能にし、具体的には、このカプセル型内視鏡2の被検体内における位置および移動速度を調整可能にする。
チューブ4は、フッ素樹脂等の可撓性の材料を用いて形成され、糸状部材3の外径に比して大きい外径を有するとともに、貫通孔2aを境に並行する糸状部材3の両側を部分的に覆う。具体的には、チューブ4は、貫通孔2aを境に折り返す糸状部材3の両端部3a,3b側を挿通する管路が形成された構造を有する。また、チューブ4は、かかる糸状部材3の両側が管路に挿通された状態を維持しつつ、糸状部材3に対して自由に移動可能である。
把持部材5は、カプセル型内視鏡2の被検体内における位置および移動速度を調整する場合に医師等の使用者が把持するための部材である。把持部材5は、貫通孔2aに挿通した糸状部材3の両端部3a,3bの近傍を挿通する挿通穴5aと、挿通穴5aの内部を部分的に露出する開口部5bとが形成され、端部3a,3bの両近傍を挿通穴5aに挿通した状態で両端部3a,3bが接続される。この場合、把持部材5は、かかる糸状部材3を介してカプセル型内視鏡2と連結される。医師等の使用者は、かかる把持部材5を牽引することによって、被検体内におけるカプセル型内視鏡2の位置および移動速度を調整することができる。
図2は、糸状部材3の両端部3a,3bを接続した把持部材5の一構成例を模式的に示す部分断面図である。図2に示すように、把持部材5は、挿通穴5aに糸状部材3の端部3a,3bの各近傍を挿通した状態で両端部3a,3bが接続された構造を有する。挿通穴5aは、糸状部材3の径に比して充分大きい径を有し、糸状部材3の端部3a,3bの両近傍を拘束せずに挿通可能である。したがって、把持部材5は、糸状部材3の端部3a,3bの両近傍に曲げ癖を付けずに両端部3a,3bを挿通穴5aに挿通して接続可能である。また、開口部5bは、挿通穴5aに挿通した糸状部材3のいずれか一端の近傍たとえば端部3aの近傍を把持部材5の外部に対して露出するように形成される。なお、糸状部材3の両端部3a,3bは、把持部材5に対して固定されることが望ましいが、挿通穴5aから抜けないように把持部材5に接続されていれば、把持部材5に対して固定されていなくともよい。
つぎに、被検体内導入装置1のカプセル型内視鏡2を被検体内に導入する動作について説明する。図3は、口腔を経由して被検体11内にカプセル型内視鏡2を導入する状態を示す模式図である。図3において、被検体11は、まず、糸状部材3を貫通孔2aに挿通した状態のカプセル型内視鏡2を口内に含んで飲込む。この被検体11の嚥下運動によって、カプセル型内視鏡2は、口腔を経由し、糸状部材3に吊るされた状態で被検体11内たとえば食道に導入される。この場合、カプセル型内視鏡2は、把持部材5に両端部3a,3bが接続された糸状部材3によって制動される。つぎに、医師等の使用者は、チューブ4を被検体11内に導入するためのガイドとして糸状部材3を利用し、チューブ4を糸状部材3に沿ってカプセル型内視鏡2に接近する方向に移動させる。既に糸状部材3の一部がカプセル型内視鏡2を吊るす状態で被検体11内に導入されているので、チューブ4は、図3に示すように、糸状部材3に沿って移動させることによって被検体11内に円滑に導入される。その後、医師等の使用者は、被検体11内のカプセル型内視鏡2に至るまでの所望位置にチューブ4を移動させることができる。
ここで、カプセル型内視鏡2は、上述したように糸状部材3を介して把持部材5と連結されているので、医師等の使用者は、把持部材5を牽引することによって、被検体11内におけるカプセル型内視鏡2の位置および移動速度を調整することができる。カプセル型内視鏡2は、このように調整された被検体11内の所望位置において、たとえば被検体11内の画像を撮像する。医師等の使用者は、把持部材5を操作してカプセル型内視鏡2の位置および移動速度を必要に応じて調整し続けることによって、被検体11に対する所望の検査を行うことができる。
また、被検体11におけるカプセル型内視鏡2の位置および移動速度を調整する際に、チューブ4は、被検体11内に導入された糸状部材3を覆うことによって、被検体11内を摺動する糸状部材3と被検体11の体内組織たとえば喉頭蓋との接触を抑制することができる。チューブ4は、上述したように、糸状部材3に比して大きい外径を有するので、被検体内11の体内組織との接触面積を糸状部材3に比して大きくすることができる。すなわち、チューブ4は、糸状部材3と被検体11の体内組織との間に介在することによって、被検体11にカプセル型内視鏡2を導入する際および導入後のカプセル型内視鏡2の位置調整の際に被検体11にかかる負担を軽減できる。
つぎに、被検体内導入装置1からカプセル型内視鏡2を分離するカプセル分離方法について説明する。医師等の使用者は、被検体内導入装置1を用い、被検体11内に導入したカプセル型内視鏡2に所定の機能(たとえば被検体11内部の画像を撮像する機能)を実行させて被検体11に対する所望の検査を行い、その後、被検体11内において被検体内導入装置1からカプセル型内視鏡2を分離することができる。図4は、被検体11内に導入したカプセル型内視鏡2を被検体内導入装置1から分離するカプセル分離方法を説明するフローチャートである。図5は、カプセル分離方法において糸状部材3の一端の近傍を切断する状態を例示する模式図である。図6は、カプセル分離方法において貫通孔2aから糸状部材3を抜き取る状態を例示する模式図である。
図4〜6において、被検体11内に導入したカプセル型内視鏡2を被検体内導入装置1から分離する場合、まず、カプセル型内視鏡2を被検体11内に吊るす糸状部材3のいずれか一端の近傍を切断し(ステップS101)、この糸状部材3の切断端部を把持部材5に対して自由にする。具体的には、図5に示すように、鋏等の切断手段12を用い、把持部材5の開口部5bに露出する糸状部材3の端部3aの近傍を切断する。この場合、糸状部材の端部3bは、把持部材5に接続された状態を維持し、その他端すなわち糸状部材3の切断端部は、その近傍に曲げ癖が付かずに把持部材5に対して自由になる。このように開口部5bに露出する糸状部材3の一端の近傍を切断することによって、糸状部材3の端部3a,3bの両近傍を誤って切断する危険性を回避でき、被検体11がカプセル型内視鏡2とともに糸状部材3の両端を飲込むことを防止することができる。
つぎに、糸状部材3を被検体11内から引き出すように把持部材5を操作し、カプセル型内視鏡2から糸状部材3を抜き取る(ステップS102)。具体的には、把持部材5を介して糸状部材3の端部3bを把持し、糸状部材3を被検体11内から引き出す。この把持部材5の操作によって、糸状部材3の端部3bは、この糸状部材3の切断端部がカプセル型内視鏡2の貫通孔2aを通過する方向に動かされる。これと同時に、この糸状部材3の切断端部は、挿通穴5aから抜け出してチューブ4の管路を通過し、その後、カプセル型内視鏡2の貫通孔2aを通過する。なお、チューブ4は、このステップS102においても、上述したカプセル型内視鏡2の位置調整の場合と同様に、糸状部材3と被検体11の体内組織との接触を抑制して被検体11にかかる負担を軽減できる。その後、被検体11内からチューブ4を抜き取る(ステップS103)。
ここで、この糸状部材3の切断端部の近傍には、上述したように曲げ癖が付いていない。したがって、この糸状部材3の切断端部3cは、図6に示すように、貫通孔2aを容易に通過でき、その後、チューブ4を通過して被検体11内から抜き出される。この場合、カプセル型内視鏡2は、糸状部材3による束縛から解放され、被検体11内に分離される。このように被検体導入装置1から分離されたカプセル型内視鏡2は、被検体11の嚥下運動または蠕動運動等によって、胃または小腸等の被検体11のより深部に導入される。
なお、この発明の実施の形態1では、把持部材5に糸状部材3の端部3a,3bの両近傍を挿通する挿通穴5aを設けていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、挿通穴5aを両端部3a,3b毎に分割してもよい。具体的には、図7に示すように、把持部材5に分割壁5cをさらに設け、挿通穴5aを糸状部材3の端部3a,3bの各近傍をそれぞれ挿通する挿通穴5a−1,5a−2に分割してもよい。この場合、開口部5bは、挿通穴5a−1に挿通した糸状部材3の端部3aの近傍を露出するように形成される。かかる構成を用いることによって、糸状部材3の端部3a,3bの両近傍が開口部5bに露出することを防止でき、糸状部材3の端部3a,3bの両近傍を誤って切断する危険性を確実に回避できる。
また、この発明の実施の形態1では、把持部材5に設けた挿通穴5aに糸状部材3の両端3a,3bを挿通していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、糸状部材3の一端たとえば端部3aの近傍を挿通する挿通穴を把持部材5に設け、この挿通穴に端部3aを接続してもよい。この場合、糸状部材3の端部3bは、開口部5bを横断しないように、把持部材5の外壁の所望位置に接続すればよい。
さらに、この発明の実施の形態1では、糸状部材3を部分的に覆うチューブ4を用いていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、チューブ4によって糸状部材3を部分的に覆っていなくてもよい。
また、この発明の実施の形態1では、貫通孔2aを境に並行する糸状部材3の両側をチューブ4に部分的に挿通していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、被検体内導入装置1は、かかるチューブ4に代えて、独立した複数の管路(管腔)を形成するチューブであるダブルルーメンチューブを備えてもよい。図8に示すように、このダブルルーメンチューブ7は、たとえば独立した2つの管路7a,7bを形成し、貫通孔2aを境に並行する糸状部材3の両側が管路7a,7bに分けてそれぞれ挿通される。かかるダブルルーメンチューブ7は、その内部において糸状部材3の両側が互いに絡まることを防止することができる。これによって、糸状部材3は、図9に示すように、ダブルルーメンチューブ7の内部において絡まることがなく、その切断端部3cは、ダブルルーメンチューブ7の内部を確実に通過できる。その後、切断端部3cは、上述したように、カプセル型内視鏡2の貫通孔2aを容易に通過できる。
以上、説明したように、この発明の実施の形態1では、カプセル型内視鏡に設けた貫通孔に挿通した糸状部材の両端を把持部材に接続し、この把持部材に開口部を形成し、この開口部に露出する糸状部材のいずれか一端の近傍を切断できるように構成したので、曲げ癖を付けずに、かかる糸状部材の一端の近傍を把持部材に対して自由にすることができる。したがって、被検体内に導入したカプセル型内視鏡の貫通孔から糸状部材を容易に抜き取ることができ、カプセル型内視鏡とともに糸状部材の両端を嚥下する危険性を回避するとともに、被検体内にカプセル型内視鏡を分離できる被検体内導入装置を実現することができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。上述した実施の形態1では、把持部材5に形成した開口部5bに露出する糸状部材3の端部3aの近傍を切断できるようにしていたが、この実施の形態2では、カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材の両端が接続される把持部材に切断手段を設け、この切断手段を用いて糸状部材の一端の近傍を切断するように構成している。
図10は、この発明の実施の形態2である被検体内導入装置の一構成例を示す模式図である。この被検体内導入装置21は、実施の形態1の被検体内導入装置1の把持部材5に代えて把持部材22を有する。把持部材22は、上述した把持部材5の挿通穴5aおよび開口部5bに代えて挿通穴22aおよび開口部22bがそれぞれ形成される。この場合、糸状部材3の端部3aは、挿通穴22aに挿通して接続され、糸状部材3の端部3bは、把持部材22の外壁の所望位置たとえば挿通穴22aの開口端近傍に接続される。また、把持部材22は、切断部23をさらに有する。切断部23は、カッター23aと板ばね23bとを用いて構成される。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図11は、把持部材22の一構成例を模式的に示す部分断面図である。図11に示すように、把持部材22は、挿通穴22aおよび開口部22bが形成される。挿通穴22aは、糸状部材3の径に比して充分大きい径を有し、糸状部材3の端部3aの近傍を拘束せずに挿通可能である。したがって、把持部材22は、糸状部材3の端部3aの近傍に曲げ癖を付けずに端部3aを挿通穴22aに挿通して接続可能である。また、開口部22bは、挿通穴22aに挿通した糸状部材3の端部3aの近傍を視認可能にするように形成される。なお、糸状部材3の両端部3a,3bは、把持部材22に対して固定されることが望ましいが、把持部材22から抜けないように接続されていれば、把持部材22に対して固定されていなくともよい。
また、把持部材22は、図11に示すように、切断部23が設けられる。切断部23は、上述したように、カッター23aと板ばね23bとを用いて実現される。カッター23aは、挿通穴22aに向けて摺動可能に把持部材22に設けられ、挿通穴22aに挿通した糸状部材3の端部3aの近傍を切断するよう機能する。このカッター23aを用いて糸状部材3の端部3aの近傍を切断可能にするために、糸状部材3の端部3aの近傍は、カッター23aの摺動範囲を横断するように挿通穴22aに挿通する。一方、板ばね23bは、カッター23aが固定され、把持部材22に摺動可能に設けたカッター23aを挿通穴22aから離間する方向に止めるように、把持部材22に設けられる。医師等の使用者は、かかる板ばね23bを押圧することによって、カッター23aを挿通穴22a内の糸状部材3に向けて摺動させ、糸状部材3の端部3aの近傍を切断できる。すなわち、板ばね23bは、カッター23aを用いて糸状部材3の端部3aの近傍を切断するための操作部として機能する。
つぎに、被検体内導入装置21からカプセル型内視鏡2を分離するカプセル分離方法について説明する。医師等の使用者は、被検体内導入装置21を用い、上述した実施の形態1の場合と同様に、被検体11内にカプセル型内視鏡2等を導入して被検体11に対する所望の検査を行うことができる。ここで、上述したステップS101において、カッター23aを用いて糸状部材3の端部3aの近傍を切断し、その後、上述したステップS102以降の処理工程を行うことによって、被検体内導入装置21は、上述した実施の形態1の場合と同様に、被検体11内にカプセル型内視鏡2を分離できる。図12は、カッター23aによって糸状部材3の一端の近傍を切断する状態を例示する模式図である。
図12に示すように、カッター23aは、板ばね23bが押圧されることによって挿通穴22aに向けて摺動し、曲げ癖を付けずに糸状部材3の端部3aの近傍を切断できる。この場合、医師等の使用者は、開口部22bを介して糸状部材3の端部3aの近傍を視認できるので、カッター23aを用いて糸状部材3の端部3aの近傍を容易に切断できる。
ここで、かかる糸状部材3の切断端部3cは、その近傍の糸状部材3に曲げ癖が付いていないので、上述したステップS102においてカプセル型内視鏡2の貫通孔2aを容易に通過できる。したがって、カプセル型内視鏡2とともに糸状部材3の両端を嚥下する危険性を回避できるとともに、被検体内導入装置21からカプセル型内視鏡2を容易に分離できる。また、カッター23aの刃部が把持部材22から露出しないようにカッター23aを把持部材22に設けているので、糸状部材3の一端の近傍を切断する際に別体の切断手段を準備する手間を省略できるとともに、糸状部材3の一端の近傍を切断する際の安全性を高めることができる。
なお、この発明の実施の形態2では、糸状部材3の端部3aを挿通する挿通穴22aを把持部材22に設けていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、上述した実施の形態1と同様に、糸状部材の端部3a,3bの両近傍を挿通する挿通穴を把持部材22に設けてもよい。この場合、糸状部材3の端部3bの近傍がカッター23aの摺動範囲を横断しないように、糸状部材3の端部3bをかかる挿通穴内に接続すればよい。また、図7に示したように、この挿通穴を分割する分割壁をさらに設けてもよく、これによって、この挿通穴内における糸状部材3の端部3a,3bの両近傍を隔離するとともに、カッター23aによって糸状部材3の両端の近傍を切断することを防止してもよい。
また、この発明の実施の形態2では、カッター23aを挿通穴22aに向けて摺動可能に把持部材22に設けていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、カッター等の刃物部材を挿通穴22aの内部または挿通穴22aの開口端近傍に固定し、糸状部材3の端部3aの近傍をかかる刃物部材に接触させて切断するようにしてもよい。また、カッター等の刃物部材を挿通穴22aの開口端近傍に摺動可能に設け、かかる刃物部材の摺動操作によって糸状部材3の端部3aの近傍を切断するようにしてもよい。この場合、かかる刃物部材は、その摺動範囲に糸状部材3の端部3bの近傍が含まれないように設ければよい。
さらに、この発明の実施の形態2では、カッター23aの摺動を操作する操作部として板ばね23bを用いていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、カッター23aを挿通穴22aから離間する方向に止めるよう機能するばね部材であれば、コイルばねまたは皿ばね等の各種態様のばね部材をかかる操作部として用いてもよい。
また、この発明の実施の形態2では、糸状部材3を部分的に覆うチューブ4を用いていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、チューブ4によって糸状部材3を部分的に覆っていなくてもよい。
さらに、この発明の実施の形態2では、貫通孔2aを境に並行する糸状部材3の両側をチューブ4に部分的に挿通していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、被検体内導入装置21は、かかるチューブ4に代えて上述したダブルルーメンチューブ7を備えてもよい。かかる構成によって、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受する。
以上、説明したように、この発明の実施の形態2では、カプセル型内視鏡に設けた貫通孔に挿通した糸状部材の両端を把持部材に接続し、この把持部材に設けた切断部を用い、かかる糸状部材の一端の近傍を切断するように構成したので、曲げ癖を付けずに、かかる糸状部材の一端の近傍を把持部材に対して自由にすることができ、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、糸状部材の一端の近傍を切断する際の手間を軽減できる被検体内導入装置を実現することができる。
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。上述した実施の形態1,2では、カプセル型内視鏡の貫通孔に挿通した糸状部材の両端を把持部材に接続し、被検体内導入装置からカプセル型内視鏡を分離する際に、かかる糸状部材の一端の近傍を切断していたが、この実施の形態3では、カプセル型内視鏡の貫通孔に挿通した糸状部材の一端を把持部材に接続するとともに、この把持部材に着脱可能な仮付け部材によって、この糸状部材の他端をこの把持部材に仮付けし、被検体内導入装置からカプセル型内視鏡を分離する際に把持部材から仮付け部材を取り外し、この糸状部材の他端を把持部材に対して自由にしている。
図13は、この発明の実施の形態3である被検体内導入装置の一構成例を示す模式図である。この被検体内導入装置31は、実施の形態1の被検体内導入装置1の把持部材5に代えて把持部材32を有する。把持部材32は、上述した把持部材5の挿通穴5aおよび開口部5bに代えて挿通穴32aおよび開口部32bがそれぞれ形成される。また、把持部材32は、開口部32bを介して挿通穴32aに着脱可能な仮付け部材33を有する。この場合、糸状部材3の端部3aは、挿通穴32aに挿通され、仮付け部材33によって把持部材32に仮付けされる。一方、糸状部材3の端部3bは、把持部材32の外壁の所望位置たとえば挿通穴32aの開口端近傍に接続される。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
図14は、糸状部材3の端部3aを仮付けした把持部材32の一構成例を模式的に示す斜視図である。図15は、図13に示すAA線断面を模式的に示すAA線断面図である。図14に示すように、把持部材32は、挿通穴32aおよび開口部32bが形成される。挿通穴32aは、糸状部材3の径に比して充分大きい径を有し、糸状部材3の端部3aの近傍を拘束せずに挿通可能である。また、把持部材32は、上述したように、糸状部材3の端部3bがたとえば挿通穴32aの開口端近傍に接続される。なお、糸状部材3の端部3bは、把持部材32に対して固定されることが望ましいが、把持部材32から抜けないように接続されていれば、把持部材32に対して固定されていなくともよい。
また、把持部材32は、挿通穴32aに通じる開口部32bが形成され、開口部32bを介して着脱可能な仮付け部材33を有する。仮付け部材33は、発泡ポリウレタン等の弾性と高い摩擦係数とを有する部材であって、開口部32bから挿通穴32aの内部に押し込むことによって把持部材32に着脱可能に取り付けられる。この場合、仮付け部材33は、図15に示すように、挿通穴32aに挿通した糸状部材3の端部3aの近傍を挿通穴壁面32cに押し付けるとともに、把持部材32の支持部32d,32eによって支持される。なお、支持部32d,32eは、開口部32bを形成する枠の少なくとも一部であって、たとえば仮付け部材33の支持に好適なオーバーハング形状を有する。かかる状態において、糸状部材3の端部3aの近傍は、挿通穴壁面32cと仮付け部材33の滑り難い面とによって挟み込まれ、仮付け部材33は、把持部材32に着脱可能に取り付けられるとともに、曲げ癖を付けずに、糸状部材3の端部3aの近傍を把持部材32に仮付けする。なお、挿通穴壁面32cは、仮付け部材33に押し付けられた糸状部材3に曲げ癖が付かない程度に滑らかな面であればよく、平面であることが望ましい。
つぎに、被検体内導入装置31からカプセル型内視鏡2を分離するカプセル分離方法について説明する。医師等の使用者は、被検体内導入装置31を用い、上述した実施の形態1,2の場合と同様に、被検体11内にカプセル型内視鏡2等を導入して被検体11に対する所望の検査を行うことができる。ここで、上述したステップS101に代えて把持部材32から仮付け部材33を取り外して糸状部材3の端部3aを把持部材32に対して自由にし、その後、上述したステップS102以降の処理工程を行うことによって、被検体内導入装置31は、上述した実施の形態1,2の場合と同様に、被検体11内にカプセル型内視鏡2を分離できる。図16は、仮付け部材33を取り外して糸状部材3の一端を把持部材32に対して自由にする状態を例示する模式図である。
図16に示すように、仮付け部材33は、開口部32bを介して把持部材32から取り外されることによって、挿通穴壁面32cに糸状部材3の端部3aの近傍を押し付けた状態を解除するとともに、糸状部材3の端部3aを把持部材32に対して自由にする。かかる構成を用いることによって、切断手段を用いずに糸状部材3の一端を把持部材32に対して自由にすることができ、被検体内導入装置31からカプセル型内視鏡2を分離する際の安全性を高めることができる。
このように把持部材32に対して自由になった糸状部材3の端部3aは、その近傍の糸状部材3に曲げ癖が付いていないので、上述したステップS102においてカプセル型内視鏡2の貫通孔2aを容易に通過できる。したがって、カプセル型内視鏡2とともに糸状部材3の両端を嚥下する危険性を回避できるとともに、被検体内導入装置31からカプセル型内視鏡2を容易に分離できる。
なお、この発明の実施の形態3では、仮付け部材33として弾性と高い摩擦係数とを有する部材を用いていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、把持部材32に着脱可能な粘着テープを仮付け部材33として用い、糸状部材3の端部3aを把持部材32に着脱可能に貼り付けるようにしてもよい。この場合、糸状部材3の端部3aの近傍に曲げ癖を付けない態様であれば、挿通穴32aの内部に限らず、把持部材32の所望の位置に糸状部材3の端部3aを仮付けしてもよい。
また、この発明の実施の形態3では、挿通穴32aに通じる開口部32bを把持部材32に形成し、開口部32bを介して仮付け部材33を着脱可能に取り付けていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、開口部32bを設けず、挿通穴32aの開口端から仮付け部材33を挿通穴32aの内部に着脱可能に押し込むことによって、挿通穴32aに糸状部材3の端部3aを仮付けしてもよい。
さらに、この発明の実施の形態3では、糸状部材3を部分的に覆うチューブ4を用いていたが、この発明はこれに限定されるものではなく、チューブ4によって糸状部材3を部分的に覆っていなくてもよい。
また、この発明の実施の形態3では、貫通孔2aを境に並行する糸状部材3の両側をチューブ4に部分的に挿通していたが、この発明はこれに限定されるものではなく、被検体内導入装置31は、かかるチューブ4に代えて上述したダブルルーメンチューブ7を備えてもよい。かかる構成によって、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受する。
以上、説明したように、この発明の実施の形態3では、カプセル型内視鏡に設けた貫通孔に挿通した糸状部材の一端を把持部材に接続するとともに、着脱可能な仮付け部材によって糸状部材の他端を把持部材に仮付けし、この仮付け部材を把持部材から取り外すことによって、かかる糸状部材の他端を把持部材に対して自由にするように構成したので、曲げ癖を付けずかつ切断手段を用いずに、かかる糸状部材の他端を把持部材に対して自由にすることができ、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、かかる糸状部材の他端を自由にする際の安全性を高めた被検体内導入装置を実現することができる。
この発明の実施の形態1である被検体内導入装置の一構成例を示す模式図である。 糸状部材の一端の近傍を露出する開口部を有する把持部材の一構成例を模式的に示す部分断面図である。 被検体内にカプセル型内視鏡を導入する状態を示す模式図である。 この発明にかかるカプセル分離方法を説明するフローチャートである。 開口部に露出する糸状部材の一端の近傍を切断する状態を例示する模式図である。 カプセル型内視鏡の貫通孔から糸状部材を抜き取る状態を例示する模式図である。 接続する糸状部材の端部毎に挿通穴を分割した把持部材の一構成例を示す模式図である。 糸状部材の両側をダブルルーメンチューブの各管路にそれぞれ挿通した状態を例示する模式図である。 ダブルルーメンチューブ内を通過してカプセル型内視鏡の貫通孔から糸状部材を抜き取る状態を例示する模式図である。 この発明の実施の形態2である被検体内導入装置の一構成例を示す模式図である。 切断部を設けた把持部材の一構成例を模式的に示す部分断面図である。 カッターによって糸状部材の一端の近傍を切断する状態を例示する模式図である。 この発明の実施の形態3である被検体内導入装置の一構成例を示す模式図である。 糸状部材の端部を仮付けした把持部材の一構成例を模式的に示す斜視図である。 図13に示すAA線断面図である。 仮付け部材を取り外して糸状部材の一端を自由にする状態を例示する模式図である。 従来の被検体内導入装置の構成を模式的に示す模式図である。
符号の説明
1,21,31 被検体内導入装置
2 カプセル型内視鏡
2a 貫通孔
2b 機能実行部
3 糸状部材
3a,3b 端部
3c 切断端部
4 チューブ
5,22,32 把持部材
5a,5a−1,5a−2,22a,32a 挿通穴
5b,22b,32b 開口部
5c 分割壁
7 ダブルルーメンチューブ
7a,7b 管路
11 被検体
12 切断手段
23 切断部
23a カッター
23b 板ばね
32c 挿通穴壁面
32d,32e 支持部
33 仮付け部材
100 被検体内導入装置
101 カプセル型内視鏡
101a 貫通孔
102 把持部材
102a 切り込み部
103 糸状部材

Claims (12)

  1. 貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と、
    前記貫通孔に挿通して前記カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材と、
    前記糸状部材の両端を接続し、該糸状部材の両端のいずれか一端の近傍を露出する開口部を形成した把持部材と、
    を備え、前記開口部に露出する前記糸状部材の一端の近傍を切断し、該糸状部材の切断端を前記把持部材に対して自由にすることを特徴とする被検体内導入装置。
  2. 貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と、
    前記貫通孔に挿通して前記カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材と、
    前記糸状部材の両端を接続し、前記糸状部材の両端のいずれか一端の近傍を切断して該糸状部材の切断端を前記把持部材に対して自由にする切断手段を有する把持部材と、
    を備えたことを特徴とする被検体内導入装置。
  3. 前記把持部材は、前記糸状部材の一端の近傍を挿通する挿通穴を有し、
    前記切断手段は、前記挿通穴に挿通した前記糸状部材の一端の近傍を切断することを特徴とする請求項2に記載の被検体内導入装置。
  4. 前記切断手段は、前記挿通穴に向けて摺動可能に設けられ、
    前記糸状部材の一端の近傍は、前記切断手段の摺動範囲を横断するように前記挿通穴に挿通することを特徴とする請求項3に記載の被検体内導入装置。
  5. 前記把持部材は、前記挿通穴に挿通した前記糸状部材の一端の近傍を視認可能にする開口部をさらに有することを特徴とする請求項3または4に記載の被検体内導入装置。
  6. 貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と、
    前記貫通孔に挿通して前記カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材と、
    前記糸状部材の両端のうちの一端を接続するとともに、着脱可能な仮付け部材によって前記糸状部材の他端を仮付けする把持部材と、
    を備え、前記仮付け部材は、前記把持部材に取り付けた場合に前記糸状部材の他端の近傍を前記把持部材に仮付けし、前記糸状部材の他端は、前記把持部材から前記仮付け部材を取り外した場合に前記把持部材に対して自由になることを特徴とする被検体内導入装置。
  7. 前記仮付け部材は、前記糸状部材の他端の近傍を前記把持部材に押し付けて仮付けすることを特徴とする請求項6に記載の被検体内導入装置。
  8. 前記把持部材は、前記糸状部材の他端の近傍を挿通する挿通穴を有し、
    前記仮付け部材は、前記挿通穴に着脱可能に取り付けられ、前記挿通穴に挿通した前記糸状部材の他端の近傍を仮付けすることを特徴とする請求項6または7に記載の被検体内導入装置。
  9. 前記把持部材は、前記仮付け部材を前記挿通穴に着脱可能に取り付ける開口部をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の被検体内導入装置。
  10. 前記貫通孔を境に並行する前記糸状部材の両側を部分的に覆うチューブを備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の被検体内導入装置。
  11. 前記チューブは、前記糸状部材の両側をそれぞれ分けて挿通する複数の管路を形成することを特徴とする請求項10に記載の被検体内導入装置。
  12. 貫通孔を設けたカプセル型内視鏡と該貫通孔に挿通して該カプセル型内視鏡を吊るす糸状部材とを備えた被検体導入装置を用い、被検体内に導入した前記カプセル型内視鏡を前記被検体内導入装置から分離するカプセル分離方法であって、
    前記糸状部材の両端のいずれか一端の近傍を切断する切断工程と、
    前記切断工程によって切断した前記糸状部材の切断端が前記貫通孔を通り抜ける方向に前記糸状部材の他端を動かし、前記貫通孔から前記糸状部材を抜き取る抜取工程と、
    を含んだことを特徴とするカプセル分離方法。
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