JP2006280469A - 医療用ポリエステル製不織布、その製造方法および血液処理フィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のものと比較して人体に悪影響を及ぼさず、より安全なポリエステル製不織布、およびそれを用いた血液処理フィルターの提供。
【解決手段】表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である医療用ポリエステル製不織布、およびそれを用いた血液処理フィルター。
【選択図】なし
【解決手段】表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である医療用ポリエステル製不織布、およびそれを用いた血液処理フィルター。
【選択図】なし
Description
本発明は、医療用ポリエステル製不織布、その製造方法、およびそれを用いた血液処理フィルターに関する。
ポリエステル製不織布は高強度、低コスト等、多くの優れた面を有する材料であり、血液処理フィルター等の医療器具やディスポーザルマスク、サージカルドレープ、手術着等の衛生用品(以下、「医療器具等」ともいう)の材料として好ましく利用されている。
このようなポリエステル製不織布を用いた医療器具等は、使用時に人体に悪影響を及ぼさないことが望まれる。
しかし、ポリエステル製不織布を用いた医療器具等は、使用により、人体に何らかの悪影響を及ぼす場合がある。
例えば、ポリエステル製不織布を用いたディスポーザブルマスク、サージカルドレープ、手術着等の利用により、皮膚に炎症が発生する場合がある。
また、ポリエステル製不織布を用いた体液フィルターを用いて処理した体液を利用した患者は、アレルギーを発生する場合がある。
さらに、ポリエステル製不織布を用いた血液フィルターを用いて血液を処理すると、キニンやサイトカイン等の生理活性物質の産生が助長される場合があり、その血液を利用した患者に悪影響を及ぼす可能性がある。
また、ポリエステル製不織布を用いた体液フィルターを用いて処理した体液を利用した患者は、アレルギーを発生する場合がある。
さらに、ポリエステル製不織布を用いた血液フィルターを用いて血液を処理すると、キニンやサイトカイン等の生理活性物質の産生が助長される場合があり、その血液を利用した患者に悪影響を及ぼす可能性がある。
従って、本発明の目的は、従来のものと比較して人体に悪影響を及ぼさず、より安全な医療用ポリエステル製不織布、医療用ポリエステル製不織布の製造方法およびポリエステル製不織布を用いた血液処理フィルターを提供する点にある。
上記のように、ポリエステル製不織布を用いた医療器具等は、使用により人体に悪影響を及ぼす可能性があるが、本発明者は、この原因について検討した。
従来のポリエステル製不織布は、製造時の重合触媒、添加物、未反応物等の不純物が表面に存在することが原因であり、特に、不織布は比表面積が大きいので、その存在量が多くなりやすいことを見出した。そして、そのような人体に悪影響を及ぼす不純物を、その表面に有しないポリエステル製不織布が、上記課題を解決することを見出した。
従来のポリエステル製不織布は、製造時の重合触媒、添加物、未反応物等の不純物が表面に存在することが原因であり、特に、不織布は比表面積が大きいので、その存在量が多くなりやすいことを見出した。そして、そのような人体に悪影響を及ぼす不純物を、その表面に有しないポリエステル製不織布が、上記課題を解決することを見出した。
即ち、本発明は、下記(1)〜(6)である。
(1)表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である医療用ポリエステル製不織布。
また、「常温」とは「23〜27℃」と同義とする。
(2)前記抽出液は、水−有機溶剤混合液である前記(1)に記載の医療用ポリエステル製不織布。
(3)前記(1)または(2)のいずれかに記載の医療用ポリエステル製不織布を用いた血液処理フィルター。
ここで、「血液」とは、血漿、白血球(顆粒球、リンパ球、単球のうちのいずれか1種)、赤血球、および血小板からなる群から選択される少なくとも1種を含む血液成分もしくは全血である。以下、同様である。
(4)ポリエステル製不織布の濾材を有する血液処理フィルターであって、該ポリエステル製不織布は、表面張力が25〜65dyn/cmの水−有機溶剤混合液を用いて洗浄することにより得られる血液処理フィルター。
(5)前記ポリエステル製不織布は、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である前記(4)に記載の血液処理フィルター。
(6)表面張力が25〜65dyn/cmで、25〜75℃の温度の水−有機溶剤混合液に、ポリエステル製不織布を浸漬し、その後、水で洗浄し、乾燥する洗浄工程を有する洗浄された医療用ポリエステル製不織布の製造方法。
ここで、洗浄に用いる水の温度は、50〜75であることが好ましい。また、乾燥時の温度は70〜90℃であることが好ましい。
ここで、洗浄に用いる水の温度は、50〜75であることが好ましい。また、乾燥時の温度は70〜90℃であることが好ましい。
本発明の医療用ポリエステル製不織布は、その表面に存在する人体に悪影響を及ぼす不純物の存在量が、従来品と比較して極僅かであるので、医療器具等として使用しても、より安全であり、炎症やアレルギー等を発生しにくい。
また、血液処理フィルターとして用いても、従来品と比較してキニン等の生理活性物質の産生が助長されることはないので、その血液を利用した患者に悪影響を及ぼすこともない。
また、血液処理フィルターとして用いても、従来品と比較してキニン等の生理活性物質の産生が助長されることはないので、その血液を利用した患者に悪影響を及ぼすこともない。
また、本発明の医療用ポリエステル製不織布の製造方法によれば、ポリエステル製不織布の表面に存在する人体に悪影響を及ぼす不純物を、従来品と比較して極僅かとし、人体に影響を及ぼさない状態とすることができる。従って、上記と同様に、従来品と比較して炎症や、アレルギー等を発生しにくく、キニン等の生理活性物質の産生が助長されない。
本発明は、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である医療用ポリエステル製不織布である。このような医療用ポリエステル製不織布を、以下では単に「本発明の不織布」という。
本発明の不織布を製造するために用いられるポリエステル材料(以下、「本発明のポリエステル材料」ともいう)は、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシエチレンテレフタレート等のポリエステル系合成高分子材料を好ましく例示することができる。具体的には、これらのホモポリマー、これらを主単位とし他のエステル単位を含むコポリマー、およびこれらのホモポリマーと他のエステル単位からなるポリマーとの混合物などである。
コポリマー化や混合物化する際に使用する他のエステル単位としては、例えばジカルボン酸成分としてイソフタル酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸や、アジピン酸、セバチン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを用いることができ、ジオール成分としてトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールなどのアルキレングリコールや、ハイドロキノン、レゾルシン、ビスフェノールAなどの芳香族ジオール、ビス(ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどの脂肪族ジオール、ジエチレングリコールなどを用いることができる。
これらの中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートを主成分とするポリエステル系合成高分子材料を好ましく用いることができる。理由は、不織布への成形性や、得られる不織布の繊維径、繊維によって形成される細孔状態等が制御しやすいからである。また、血液へのぬれ性が高い点でも好ましい。
本発明のポリエステル材料は、必要ならば重合触媒、酸化防止剤、難燃剤、UV吸収剤、滑剤、帯電防止剤、バインダー等の添加剤を用いて、従来の方法で合成することができる。
また、本発明のポリエステル材料を用いて、本発明の不織布を製造する方法も特に限定されず、従来法を適用することができる。
例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、遠心力法、フラッシュ紡糸法、高電圧乾式紡糸法、フィルム法、エアレイ法、カード法、ガーネット機法等の従来法を適用することができる。
また、例えば、溶融紡糸した繊維を、接着剤法、熱融着法(サーマルボンド法)、超音波接着法、ニードルパンチ法、スパンレース法(水流絡合法)、ステッチボンド法等により結合して製造する従来法を適用することができる。
ここで、本発明のポリエステル材料は、例えば、重合触媒、酸化防止剤、難燃剤、UV吸収剤、滑剤、帯電防止剤、バインダー等の添加剤の使用量を極力低減して合成して得ることができる。また、本発明の不織布を上記の従来法により製造する場合、溶融紡糸工程においてポリエステルの加水分解物や、前記添加剤の加水分解物を極力低減することが好ましい。このような成分がポリエステル製不織布の表面に存在すると、これらが人体に悪影響を及ぼすことが判明しているからである。
そして、本発明者の検討により、従来品と比較して人体に悪影響を及ぼさない医療用ポリエステル製不織布は、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下の医療用ポリエステル製不織布であることがわかっている。
また、上記の本発明の不織布は、例えば、表面張力が25〜65dyn/cmの水−有機溶剤混合液からなる洗浄液を用いて洗浄して得ることができる。
具体的には、例えば、上記の従来の製造方法の最終工程に、表面張力が25〜65dyn/cmで、25〜75℃の温度の水−有機溶剤混合液に、ポリエステル製不織布を浸漬し(浸漬工程)、その後、50〜75℃の水で洗浄し(水洗工程)、70〜90℃の温度で乾燥(乾燥工程)する洗浄工程を有する製造方法により、本発明の不織布を得ることが好ましい。
ここで、水−有機溶剤混合液の調製に用いる水は、特に限定されない。例えば、脱イオン水、純水、蒸留水、RO水(逆浸透膜処理水)等を用いることができる。
また、ここで用いる有機溶剤は、ポリエステル製不織布を溶解または膨潤しない水に可溶な有機溶剤であれば、特に限定されない。例えば、エタノール、メタノール、アセトン、イソプロピルアルコール等を用いることができる。
このような水と有機溶剤とを混合して、表面張力が25〜65dyn/cmであって、温度が40〜60℃である水−有機溶剤混合液を調製する。そして、この水−有機溶剤混合液にポリエステル製不織布を浸漬する(浸漬工程)。浸漬する方法は、例えばこの水−有機溶剤混合液が入れられた槽に、ポリエステル製不織布を装入して所定時間保持するバッチ式でもよく、同様の槽内に、帯状等のポリエステル製不織布を連続的に送入し、この水−有機溶剤混合液を連続的に通過させ所定時間滞留させた後に排出させる連続式でもよい。
ここで、この水−有機溶剤混合液の質量は、投入するポリエステル製不織布の質量に対して、十分に大きいことが好ましい。また、浸漬する時間は0.5〜6分間が好ましい。
このように浸漬させた後のポリエステル製不織布を洗浄水に浸漬させることで水洗する(水洗工程)。洗浄水は脱イオン水、純水、蒸留水、RO水等を50〜75℃としたものを用いる。
水洗する方法は、前記浸漬工程において、前記水−有機溶剤混合液にポリエステル製不織布を浸漬する方法と同様であり、例えばバッチ式や連続式が好ましい。また、水洗する時間は5〜60分間が好ましい。
水洗する方法は、前記浸漬工程において、前記水−有機溶剤混合液にポリエステル製不織布を浸漬する方法と同様であり、例えばバッチ式や連続式が好ましい。また、水洗する時間は5〜60分間が好ましい。
そして、水洗後に70〜90℃の温度で乾燥する(乾燥工程)。乾燥は、例えば、このような温度範囲に保持された乾燥器内に、ポリエステル製不織布を装入して所定時間保持するバッチ式でもよく、同様の乾燥器内に、帯状等のポリエステル製不織布を連続的に送入し、乾燥機内を連続的に通過させ所定時間滞留させた後に排出させる連続式でもよい。
ここで、乾燥時間は20〜120分間であることが好ましい。
ここで、乾燥時間は20〜120分間であることが好ましい。
このような浸漬工程と水洗工程と乾燥工程とを具備する洗浄工程を有する製造方法により、本発明の不織布を得ることができる。
また、このような浸漬工程と水洗工程と乾燥工程とを具備する洗浄工程において、浸漬工程、水洗工程および乾燥工程の各々の工程は、上記のようにバッチ式、連続式のいずれでもよいが、全ての工程において連続式であれば、洗浄工程における処理速度を高めることができ、その結果、本発明の不織布を生産する速度を高めることができるので好ましい。
このような洗浄工程により、浸漬する前のポリエステル製不織布の表面に存在していた人体に悪影響を及ぼす不純物のほとんどを、該抽出液中に抽出し、その表面から分離することができる。
従って、このような洗浄工程を有する製造方法により、その表面に人体に悪影響を及ぼす不純物がほとんど存在しない本発明の不織布を得ることができる。
従って、このような洗浄工程を有する製造方法により、その表面に人体に悪影響を及ぼす不純物がほとんど存在しない本発明の不織布を得ることができる。
そして、上記のような洗浄工程を市販のポリエステル製不織布に適用すれば、これを本発明の不織布とすることができるので、製造コストを低減することができるという効果を奏する。
上記のような方法で製造された本発明の不織布の平均繊維径および目付け量は、特に限定されず用途に応じて選択すればよい。例えば、平均繊維径が1〜70μm、目付け量が20〜100g/m2であるものを好ましく用いることができる。
また、例えば、本発明の不織布をディスポーザルマスクとして用いる場合であれば、平均繊維径が5〜70μm、好ましくは10〜50μm、さらに好ましくは20〜30μmであるものを好ましく用いることができる。また、目付け量が40〜90g/m2、好ましくは50〜80g/m2、さらに好ましくは60〜70g/m2であるものを好ましく用いることができる。
また、例えば、本発明の不織布を血液処理フィルターとして用いる場合であれば、平均繊維径が1〜50μm、好ましくは2〜20μm、さらに好ましくは5〜15μmであるものを好ましく用いることができる。また、目付け量が20〜100g/m2、好ましくは40〜80g/m2、さらに好ましくは45〜75g/m2であるものを好ましく用いることができる。
好ましくは上記のような平均繊維径、目付け量である本発明の不織布は、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である。
以下に、この抽出率を測定する方法を示す。
以下に、この抽出率を測定する方法を示す。
まず、表面張力が50〜55dyn/cmであって、常温に調製された抽出液を用意する。
ここで、表面張力は、吊環法(ドゥ・ヌーイ法)を用いて測定する。
この吊環法は、具体的には、次のような方法で行う。
白金の小環(半径r)を水平に吊るして液面に接触させ、これを引き上げるのに必要な力である2πrγを、ねじり秤で測定して、表面張力γを求める。
この吊環法は、具体的には、次のような方法で行う。
白金の小環(半径r)を水平に吊るして液面に接触させ、これを引き上げるのに必要な力である2πrγを、ねじり秤で測定して、表面張力γを求める。
また、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液は特に限定されないが、水−有機溶剤混合液であることが好ましい。
また、水−有機溶剤混合液の調製に用いる水は、特に限定されない。例えば、脱イオン水、純水、蒸留水、RO水等を用いることができる。
そして、ここで用いる有機溶剤は、ポリエステル製不織布を溶解または膨潤しない水に可溶な有機溶剤であれば、特に限定されず、例えば、エタノール、メタノール、アセトン、イソプロピルアルコール等を用いることができる。
例えば、水として蒸留水を用い、有機溶剤としてエタノールを用いて、水/エタノール=90/10の比で混合すれば、表面張力が50dyn/cmである抽出液とすることができる。
次に、この抽出液に本発明の不織布を浸漬する。
具体的には、本発明の不織布の10gを容器に入れ、100mlの該抽出液に浸漬する。そして密閉状態を48時間保持し、本発明の不織布を該抽出液に十分に浸漬させる。
具体的には、本発明の不織布の10gを容器に入れ、100mlの該抽出液に浸漬する。そして密閉状態を48時間保持し、本発明の不織布を該抽出液に十分に浸漬させる。
このような操作により、この抽出液中に抽出物を抽出することができる。
この抽出物の質量を測定するために、該抽出液中から本発明の不織布を抜き取った後、該抽出液をエバポレータを用いて蒸発乾固させる。
このような方法で得た抽出物の質量を測定する。そして、抽出に用いた不織布の全質量に対する該抽出物の質量の百分率を算出する。これが抽出率である。
本発明の不織布は、この抽出率が0.01質量%以下である。
本発明の不織布は、この抽出率が0.01質量%以下である。
このような本発明の不織布は、本発明者の検討により、従来品と比較して人体に悪影響を及ぼさない医療用ポリエステル製不織布であることがわかっている。
また、本発明の不織布は、血液処理フィルターとして好ましく用いることができる。上記の50〜55dyn/cmの表面張力は、血液または血液成分の表面張力とほぼ同程度であるので、この表面張力である抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である本発明の不織布であれば、血液処理フィルター等の血液と接触する医療器具として使用する場合でも、血液または血液成分へのその抽出率が低くなると考えられるからである。血液処理フィルターは、医療用ポリエステル製不織布を用いる医療器具の中でも、高い安全性が求められるものである。
また、本発明の不織布は、血液を通過させても、従来品と比較してキニン等の生理活性物質の産生が助長されにくく、その血液を利用した患者に悪影響を及ぼすこともないからである。
また、本発明の不織布は、血液を通過させても、従来品と比較してキニン等の生理活性物質の産生が助長されにくく、その血液を利用した患者に悪影響を及ぼすこともないからである。
ここで、血液処理フィルターとは、白血球除去フィルター、顆粒球除去フィルター、白血球および血小板除去フィルター、凝集塊除去フィルター等である。
また、本発明は、ポリエステル製不織布の濾材を有する血液処理フィルターであって、該ポリエステル製不織布は、表面張力が25〜65dyn/cmの水−有機溶剤混合液を用いて洗浄することにより得られる血液処理フィルターである。この血液処理フィルターを、以下、「本発明の血液処理フィルター」ともいう。
ここで、このポリエステル製不織布は、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下であることが好ましい。
ここで、このポリエステル製不織布を血液処理フィルター、特に白血球除去フィルターとして用いる場合は、上記の平均繊維径、および目付け量であることが好ましく、平均孔径が1〜20μmであり、3〜10μmであることが好ましく、4〜6μmであることがより好ましい。平均孔径がこのような範囲であれば、目詰りを起こさずに白血球を効率よく補足除去することができるという点で好ましい。
また、本発明の血液処理フィルターの形状等は特に限定されないが、例えば、円形に打ち抜いたものを積層して、図1に示す血液処理フィルター装置に装着して使用することができる。
以下では図1を用いて本発明の血液処理フィルターを説明する。
以下では図1を用いて本発明の血液処理フィルターを説明する。
図1は、本発明の血液処理フィルターを用いた血液フィルター装置の分解斜視図である。図示した血液フィルター装置1では、流入口3と流出口4とを有するハウジング2内に、本発明の血液処理フィルター5が配置されている。
このような本発明の血液処理フィルターにおいて、フィルター基材の平均厚さは、特に限定されず、構成材料、形態等により適宜選択されるが、例えば、2〜10mm程度であることが好ましく、4〜7mm程度であることがより好ましい。
また、図1においては、直径30mmの円形に打ち抜かれた血液処理フィルター5を3枚積層した場合が示されているが、これは例示である。つまり、本発明において血液処理フィルターを使用する際には、フィルターの形状、積層枚数等は、その使用目的等によって適宜選択することができる。
ハウジング2の形状、大きさ等も使用する血液処理フィルター5の形状等に合わせて、適宜選択すればよい。
ハウジング2の形状、大きさ等も使用する血液処理フィルター5の形状等に合わせて、適宜選択すればよい。
以下に、本発明の不織布に係る実施例を示す。尚、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<抽出率測定試験>
以下の実施例1〜5および比較例1、2に示す抽出率測定試験を行った。
ここで用いたポリエステル製不織布は市販されているものであり、平均繊維径が3μm、目付け量が40g/m2であるポリエチレンテレフタレート製不織布である。以下においては、このポリエステル製不織布であって、幅が250mm、長さが1000mの長尺状のものを用いた。
以下の実施例1〜5および比較例1、2に示す抽出率測定試験を行った。
ここで用いたポリエステル製不織布は市販されているものであり、平均繊維径が3μm、目付け量が40g/m2であるポリエチレンテレフタレート製不織布である。以下においては、このポリエステル製不織布であって、幅が250mm、長さが1000mの長尺状のものを用いた。
(実施例1)
まず、上記の市販のポリエステル製不織布を洗浄した。洗浄は図2に示した洗浄設備を用いた。この洗浄設備について説明する。
図2に概略図として示した洗浄設備10は、浸漬槽12と、水洗槽14と、乾燥機16とを有している。
このような洗浄設備10に、上記の市販のポリエステル製不織布20(以下、単に「不織布20」ともいう)を連続的に供給した。この不織布20は、予め巻出ロール22に巻回しておき、ここから連続的に送入され、浸漬槽12、水洗槽14、乾燥機16の内部、または外部に設置されたガイドローラ18を介して、その進行方向を変えながら、浸漬槽12、水洗槽14、乾燥機16の順に通過することで洗浄される。
まず、上記の市販のポリエステル製不織布を洗浄した。洗浄は図2に示した洗浄設備を用いた。この洗浄設備について説明する。
図2に概略図として示した洗浄設備10は、浸漬槽12と、水洗槽14と、乾燥機16とを有している。
このような洗浄設備10に、上記の市販のポリエステル製不織布20(以下、単に「不織布20」ともいう)を連続的に供給した。この不織布20は、予め巻出ロール22に巻回しておき、ここから連続的に送入され、浸漬槽12、水洗槽14、乾燥機16の内部、または外部に設置されたガイドローラ18を介して、その進行方向を変えながら、浸漬槽12、水洗槽14、乾燥機16の順に通過することで洗浄される。
洗浄設備10において、浸漬槽12は0.33m×0.33m×0.4mの内容量を有しており、リザーバー11が連結されている。そして、このリザーバー11から洗浄液13である水−有機溶剤混合液が400ml/minで常に供給され、浸漬槽12の槽の上部から洗浄液13が常にオーバーフローするようにした。
このリザーバー11には内部の洗浄液13の温度を調節する手段が備えられており、ここでは、洗浄液13の温度が常に50℃に保持されるようにした。
ここで洗浄液13は、水としてRO水を用い、有機溶剤としてエタノール(試薬特級、関東化学社製)を用いて、これらを水/有機溶剤=95/5の質量比になるように混合して製造した。この洗浄液13の表面張力は55dyn/cmであった。尚、実施例および比較例において、洗浄液13である水−有機溶剤混合液の表面張力は表面張力測定機(大平理化工業社製)を用いて測定した。
このような浸漬槽12において不織布20の浸漬時間は0.5分とした。
また、水洗槽14は0.33m×0.33m×5mの内容量を有しており、図示はしていないが、浸漬槽12と同様にリザーバーが連結されている。そして、このリザーバーからRO水15が4l/minで常に供給され、水洗槽14の槽の上部からRO水15が常にオーバーフローするようにした。
このリザーバーにも、上記リザーバー11と同様に、内部のRO水15の温度を調節する手段が備えられており、ここではRO水15の温度が常に60℃に保持されるようにした。
このような水洗槽14において不織布20が水洗槽14内のRO水15中に存在する時間は10分とした。
また、乾燥機16は、その内部温度を一定値に保持する手段が備えられており、ここでは80℃に保持されるようにした。
このような乾燥機16による不織布20の乾燥時間は35分とした。
このような洗浄設備10において不織布20を、巻出ロール22から60m/hの速度で連続的に供給した。この不織布20は浸漬槽12、水洗槽14、乾燥機16の順に通過し洗浄され、その後に巻取ロール24により巻回されるが、この巻取ロール24の巻回速度により、この供給速度を調節した。
このような方法で、洗浄して得たポリエステル製不織布をサンプル1とする。
次にこのサンプル1の抽出率を測定した。
まず、表面張力が50dyn/cmであって、常温に調製された抽出液を用意した。
まず、表面張力が50dyn/cmであって、常温に調製された抽出液を用意した。
この抽出液は蒸留水とエタノールとを用いた。
これを蒸留水/エタノール=90/10の質量比で混合し、表面張力を50dyn/cmの抽出液を調整した。この抽出液の温度は24℃であった。
これを蒸留水/エタノール=90/10の質量比で混合し、表面張力を50dyn/cmの抽出液を調整した。この抽出液の温度は24℃であった。
次に、この抽出液にサンプル1の不織布を浸漬した。
具体的には、サンプル1の10gを100mlの三角フラスコに入れ、100mlの該抽出液に浸漬した。そして100mlの三角フラスコを密閉し48時間保持して、サンプル1を該抽出液に十分に浸漬させた。
具体的には、サンプル1の10gを100mlの三角フラスコに入れ、100mlの該抽出液に浸漬した。そして100mlの三角フラスコを密閉し48時間保持して、サンプル1を該抽出液に十分に浸漬させた。
そして、該抽出液中からサンプル1を取り出した後、該抽出液をエバポレータを用いて蒸発乾固させた。
尚、ここで該抽出液中から取り出したサンプル1をサンプル1aとする。
尚、ここで該抽出液中から取り出したサンプル1をサンプル1aとする。
そして、蒸発乾固により得た抽出物の質量を測定し、抽出に用いた不織布に対する該抽出物の質量の百分率を算出し、抽出率とした。
以上のような方法でサンプル1の抽出率を求めた。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1で用いた洗浄液13を、その混合比(質量比)を水/有機溶剤=90/10(表面張力=50dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル2の抽出率も同様に求めた。
実施例1で用いた洗浄液13を、その混合比(質量比)を水/有機溶剤=90/10(表面張力=50dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル2の抽出率も同様に求めた。
(実施例3)
実施例1で用いた洗浄液13を、その混合比を水/有機溶剤=50/50(表面張力=30dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル3の抽出率も同様に求めた。
実施例1で用いた洗浄液13を、その混合比を水/有機溶剤=50/50(表面張力=30dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル3の抽出率も同様に求めた。
(実施例4)
実施例1で用いた洗浄液13を、有機溶剤としてメタノール(試薬特級、関東化学社製)を用い、その混合比を水/有機溶剤=50/50(表面張力=33dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル4の抽出率も同様に求めた。
実施例1で用いた洗浄液13を、有機溶剤としてメタノール(試薬特級、関東化学社製)を用い、その混合比を水/有機溶剤=50/50(表面張力=33dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル4の抽出率も同様に求めた。
(実施例5)
実施例1で用いた洗浄液13を、有機溶剤としてアセトン(商品番号:試薬特級、関東化学社製)を用い、その混合比を水/有機溶剤=50/50(表面張力=34dyn/cm)とした水−有機溶媒混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル5の抽出率も同様に求めた。
実施例1で用いた洗浄液13を、有機溶剤としてアセトン(商品番号:試薬特級、関東化学社製)を用い、その混合比を水/有機溶剤=50/50(表面張力=34dyn/cm)とした水−有機溶媒混合液に変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル5の抽出率も同様に求めた。
(比較例1)
実施例1で用いた洗浄液13を、その混合比を水/有機溶剤=100/0(表面張力=72dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液、つまり、有機溶剤を用いず、水(蒸留水)のみのものに変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル10の抽出率も同様に求めた。
実施例1で用いた洗浄液13を、その混合比を水/有機溶剤=100/0(表面張力=72dyn/cm)とした水−有機溶剤混合液、つまり、有機溶剤を用いず、水(蒸留水)のみのものに変更して、他の条件を全て同じとした実験を行った。そして得たサンプル10の抽出率も同様に求めた。
(比較例2)
実施例1で行った洗浄設備10を用いた洗浄操作を全て行わず、上記の市販品のポリエステル製不織布をサンプル20とし、同様な方法で抽出率を求めた。
実施例1で行った洗浄設備10を用いた洗浄操作を全て行わず、上記の市販品のポリエステル製不織布をサンプル20とし、同様な方法で抽出率を求めた。
<フィルター性能試験>
次に、上記の実施例1〜5および比較例1、2の抽出操作において抽出液を蒸発乾固する前に抽出液中から取り出したサンプル1a〜5aおよびサンプル10a、20aを用いて、フィルター性能試験を行った。
次に、上記の実施例1〜5および比較例1、2の抽出操作において抽出液を蒸発乾固する前に抽出液中から取り出したサンプル1a〜5aおよびサンプル10a、20aを用いて、フィルター性能試験を行った。
具体的にはサンプル1a〜5aおよびサンプル10a、20aの不織布の白血球除去性能を測定するために、次のような試験を行った。
サンプル1a〜5aおよびサンプル10a、20aの各々を直径30mmの円形に30枚打ち抜き、この30枚を各々のサンプルごとに積層したものを、図1に示したものと同形のハウジングに各々セットした。
ここで用いたハウジングは図1と同じ形状であり、その血液処理フィルター装着部は円筒形である。断面は直径30mmの円形である。
このようにして得た血液処理フィルター装置を用いて、保存日数が4日の濃厚赤血球(RC−MAP)を60ml濾過した。
濾過前後の血液の質量は、電子天秤を用いて測定した。また、濾過前の白血球濃度を自動血球数測定装置(SYSMEX XE−2100、シスメックス社製)を用いて測定し、濾過後の白血球濃度については、ナジェット(Nageotte)法を用いて測定し、以下の式を用いて白血球除去率を求めた。
白血球除去率(%)=(1−(濾過後白血球濃度×濾過後血液量)/(濾過前白血球濃度×濾過前血液量))×100
表1より、本発明の洗浄工程を有する製造方法により、本発明の不織布を得ることができることが確認できる。
また、実施例1〜5および比較例1、2の白血球除去率に差異がないことから、本発明の洗浄工程を有する製造方法を適用しても、白血球除去フィルターとしての性能には差異が生じないことが確認できる。
また、実施例1〜5および比較例1、2の白血球除去率に差異がないことから、本発明の洗浄工程を有する製造方法を適用しても、白血球除去フィルターとしての性能には差異が生じないことが確認できる。
<ブラジキニン変化量測定試験>
上記のサンプル1aおよびサンプル20aを用いて、これらが赤血球製剤と接触した場合における、ブラジキニンの変化量(産生量)を測定した。
上記のサンプル1aおよびサンプル20aを用いて、これらが赤血球製剤と接触した場合における、ブラジキニンの変化量(産生量)を測定した。
上記のサンプル1aの1gを、ポリプロピレン製試験管中において6mlの赤血球製剤(CRC−MAP)に浸漬させた。そして25℃、5分間インキュベートした後、直ちにポリプロピレン製試験管中から5mlの赤血球製剤をブラジキニンサンプル用インヒビターカクテル(SRL社製)に採取した。そして4℃、4.54×103G、6分の条件で遠心分離した後、RIA法で、ブラジキニンの測定を行った。
また、サンプル20aについても同じ試験を行った。
その結果、サンプル1aを用いた場合のブラジキニンの測定値は1000(pg/ml)であったのに対し、サンプル20aを用いた場合は、3000(pg/ml)であった。
1 血液フィルター装置
2 ハウジング
3 流入口
4 流出口
5 血液処理フィルター
10 洗浄設備
11 リザーバー
12 浸漬槽
13 洗浄液
14 水洗槽
15 RO水
16 乾燥機
20 市販のポリエステル製不織布
22 巻出ロール
24 巻取ロール
2 ハウジング
3 流入口
4 流出口
5 血液処理フィルター
10 洗浄設備
11 リザーバー
12 浸漬槽
13 洗浄液
14 水洗槽
15 RO水
16 乾燥機
20 市販のポリエステル製不織布
22 巻出ロール
24 巻取ロール
Claims (6)
- 表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である医療用ポリエステル製不織布。
- 前記抽出液は、水−有機溶剤混合液である請求項1に記載の医療用ポリエステル製不織布。
- 請求項1または2に記載の医療用ポリエステル製不織布を用いた血液処理フィルター。
- ポリエステル製不織布の濾材を有する血液処理フィルターであって、
該ポリエステル製不織布は、表面張力が25〜65dyn/cmの水−有機溶剤混合液を用いて洗浄することにより得られる血液処理フィルター。 - 前記ポリエステル製不織布は、表面張力が50〜55dyn/cmである抽出液を用いて常温で抽出される抽出物の抽出率が0.01質量%以下である請求項4に記載の血液処理フィルター。
- 表面張力が25〜65dyn/cmで、25〜75℃の温度の水−有機溶剤混合液に、ポリエステル製不織布を浸漬し、その後、水で洗浄し、乾燥する洗浄工程を有する洗浄された医療用ポリエステル製不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005101742A JP2006280469A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 医療用ポリエステル製不織布、その製造方法および血液処理フィルター |
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JP2005101742A JP2006280469A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 医療用ポリエステル製不織布、その製造方法および血液処理フィルター |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011194083A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Kaneka Corp | ポリエステル不織布の処理方法および該処理された不織布からなる白血球除去フィルター。 |
JPWO2021070928A1 (ja) * | 2019-10-11 | 2021-04-15 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005101742A patent/JP2006280469A/ja not_active Withdrawn
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JP7277598B2 (ja) | 2019-10-11 | 2023-05-19 | 旭化成メディカル株式会社 | 血液処理フィルター及びその製造方法並びに白血球除去方法 |
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