JP2006277510A - 携帯情報機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、落下の高さに関わらず、磁気記録装置の破損を防止できる薄型の携帯情報機器を提供すること。
【解決手段】筐体10内に設けられた磁気ディスク装置20と、磁気ディスク装置を筐体に対して移動可能に支持し、且つ筐体に生じた磁気ディスク22の板面と直角な方向への加速度により磁気ディスク装置が筐体内の所定高さから加速度と反対方向の第1の方向へ移動した時、磁気ディスク装置を弧面軌道に沿って案内することで、磁気ディスク装置の移動方向を磁気ディスクの板面と平行な第2の方向に変換し、磁気ディスク装置に生じる第1の方向への加速度を低減する変換装置30と、磁気ディスク装置の移動方向が第2の方向に変換された後、磁気ディスク装置を減速させ、且つ磁気ディスク装置が減速した後、磁気ディスク装置を所定高さに復帰させる減速復帰装置40とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】筐体10内に設けられた磁気ディスク装置20と、磁気ディスク装置を筐体に対して移動可能に支持し、且つ筐体に生じた磁気ディスク22の板面と直角な方向への加速度により磁気ディスク装置が筐体内の所定高さから加速度と反対方向の第1の方向へ移動した時、磁気ディスク装置を弧面軌道に沿って案内することで、磁気ディスク装置の移動方向を磁気ディスクの板面と平行な第2の方向に変換し、磁気ディスク装置に生じる第1の方向への加速度を低減する変換装置30と、磁気ディスク装置の移動方向が第2の方向に変換された後、磁気ディスク装置を減速させ、且つ磁気ディスク装置が減速した後、磁気ディスク装置を所定高さに復帰させる減速復帰装置40とを具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は磁気記録装置を搭載した携帯情報機器に関する。
通常、ノート型パソコン等の携帯情報機器に磁気ディスク装置(磁気記録装置)を搭載する場合、落下等の衝撃から磁気ディスク装置を保護するために、携帯情報機器の筐体と磁気ディスク装置との間に緩衝部材を配設している。
以下、図13と図14を参照しながら磁気ディスク装置を備えた携帯情報機器を例にして緩衝部材の機能について説明する。なお、図13と図14において、符号Gは地面を示している。
図13(a)に示すように、この携帯情報機器において、磁気ディスク装置100は、携帯情報機器の筐体101に設けられた搭載面に直接固定されている。この磁気ディスク装置100の内部には、モータ102により回転駆動される磁気ディスク103と、磁気ディスク103の記録面103aに対向配置される磁気ヘッド104とが設けられている。
この携帯情報機器が磁気ディスク103の板厚方向に落下すると、落下の衝撃が携帯情報機器の筐体101から磁気ディスク装置100に伝わり、磁気ヘッド104に大きな加速度が発生する。その結果、図13(b)に示すように、磁気ヘッド104が磁気ディスク103の記録面103aと衝突し、磁気ディスク103あるいは磁気ヘッド104が損傷することがある。
そこで、図14(a)に示すように携帯情報機器の筐体101と磁気ディスク装置100との間に緩衝部材105を配設すると、携帯情報機器が磁気ディスク103の板厚方向に落下しても、図14(b)に示すように落下の衝撃が緩衝部材105の圧縮により吸収され、磁気ディスク103や磁気ヘッド104が損傷し難くなる。
これに近い手法を用いた電子機器として、ハードディスク装置(磁気記録装置)を落下の衝撃から保護するために、弾性を有する金属製の舌片とゲル状ポリスチレンゲル等の衝撃吸収保持体でハードディスク装置を支持したパーソナルコンピュータの構成が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−277935号公報
ところで、緩衝部材の厚さは、落下の衝撃がどんなに大きくても0になることはない。言い換えれば、緩衝部材が最も圧縮された場合でも、携帯情報機器の搭載面と磁気ディスク装置との間には、衝撃緩和に利用されない空間が形成される。これは、近年求められている携帯情報機器の薄型化を阻害するという問題がある。
また、落下の衝撃が大きい場合、緩衝部材の圧縮量が増大するため、緩衝部材の剛性が高まり、その結果、磁気ディスク装置に大きな衝撃が加わることがある。これを防止するためには、緩衝部品の剛性を高くする必要があるが、緩衝部材の剛性を高くすると、落下の衝撃が小さい場合に緩衝部材が十分に変形せず、その衝撃が磁気ディスク装置に伝わり易くなるという問題がある。したがって、この問題を解決するためには、落下の衝撃の大きさに応じて緩衝部材の剛性を変化させることが必要となる。しかしながら、落下の衝撃の大きさは、落下の高さ等により著しく異なるため、設計の時点で磁気ディスク装置に発生する衝撃を予測し、緩衝部材の素材を決定するのは極めて困難である。
また、特許文献1に記載されたパーソナルコンピュータにおいて、衝撃吸収保持体は、最も圧縮された場合でも厚さが0になることはなく、しかもハードディスク装置の周囲に舌片を配置するためのスペースが必要となるため、引用文献1の技術を携帯情報機器に適応しても、携帯情報機器の薄型化には限界がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、落下の高さに関わらず、磁気記録装置の破損を防止できる薄型の携帯情報機器を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の携帯情報機器は次のように構成されている。
(1)携帯情報機器において、筐体と、前記筐体内に設けられ、板状の記録媒体を有する磁気記録装置と、前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置を前記筐体に対して移動可能に支持するとともに、前記筐体に生じた前記記録媒体の板面と略直角な方向への加速度により、前記磁気記録装置が前記筐体内の所定位置から前記加速度と反対方向である第1の方向へ移動したとき、前記磁気記録装置を弧面軌道に沿って案内することで、前記磁気記録装置の移動方向を前記第1の方向から前記記録媒体の板面と略平行な第2の方向に変換し、前記磁気記録装置に生じる前記第1の方向への加速度を低減する減加速手段と、前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置の移動方向が前記第2の方向に変換されたのち、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度を低減させるとともに、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度が低減したのち、前記磁気記録装置を前記所定位置に復帰させる減速復帰手段とを具備する。
(2)(1)に記載された携帯情報機器において、前記減速復帰手段は、前記磁気記録装置の前記第2の方向に設けられた支持部材と、前記支持部材と前記磁気記録装置の間に設けられ、前記支持部材と前記磁気記録装置とを連結する、緩衝作用と弾性を有する受け戻し部材とを具備する。
(3)携帯情報機器において、筐体と、前記筐体内に設けられ、板状の記録媒体を有する磁気記録装置と、前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置を前記筐体に対して移動可能に支持するとともに、前記筐体に生じた前期記録媒体の板面と略直角な方向への加速度により、前記磁気記録装置が前記筐体内の所定位置から前記加速度と反対方向である第1の方向へ移動したとき、前記磁気記録装置を弧面軌道に沿って案内することで、前記磁気記録装置の移動方向を前記第1の方向から前記記録媒体の板面と略平行な第2の方向に変換し、前記磁気記録装置に生じる前記第1の方向への加速度を低減する減加速手段と、前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置の移動方向が前記第2の方向に変換されたのち、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度を低減させる減速手段と、前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度が低減されたのち、前記磁気記録装置を前記所定位置に復帰させる復帰手段とを具備する。
(4)(3)に記載された携帯情報機器において、前記減速手段は、前記磁気記録装置の前記第2の方向に設けられた支持部材と、前記支持部材と前記磁気記録装置の間に設けられた、緩衝作用を有する受け部材とを具備する。
(5)(4)に記載された携帯情報機器において、前記受け部材は、前記支持部材と前記磁気記録装置の一方に固定されている。
(6)(3)に記載された携帯情報機器において、前記復帰手段は、前記筐体内に設けられる支持部材と、前記支持部材と前記磁気記録装置の間に設けられ、前記支持部材と前記磁気記録装置とを連結する、弾性を有する戻し部材とを具備する。
(7)(1)または(3)に記載された携帯情報機器において、前記減加速手段は、前記磁気記録装置の側面のうち、前記記録媒体に対して略垂直で、且つ互いに平行な2側面に対してそれぞれ対向配置される2本ずつ計4本の支柱と、一端部が前記磁気記録装置の前記2側面に対してそれぞれ回転可能に連結され、他端部が前記各支柱に対して回転可能に連結される2本ずつ計4本のリンクとを具備する。
(8)(1)または(3)に記載された携帯情報機器において、前記減加速手段は、前記磁気記録装置を前記第1の方向と前記第2の方向に対して移動自在に支持する支持手段と、前記磁気記録装置の側面のうち、前記記録媒体に対して略直角な側面に対して回転可能に設けられる車輪と、前記磁気記録装置の前記側面に対向配置され、前記車輪を前記弧面軌道に沿って案内する案内部材とを具備する。
本発明によれば、磁気記録装置の厚さを増すことなく、しかも落下の高さに関係なく、磁気記録装置の破損を防止することができる。
図1〜図5を参照しながら本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る携帯情報機器の平面図、図2は同実施の形態に係る携帯情報機器の断面図である。
図1と図2に示すように、本実施の形態に係る携帯情報機器は、矩形箱型の筐体10と、筐体10内に設けられた磁気ディスク装置20(磁気記録装置)と、磁気ディスク装置20の移動方向を変換する変換装置30(減加速手段)と、磁気ディスク装置20を減速させるとともに、磁気ディスク装置20を所定高さ(後述する)に復帰させる減速復帰装置40(減速復帰手段)とを具備している。
以下、各構成要素について説明する。
筐体10は、上筐体10aと下筐体10bとから構成されており、下筐体10bの内底部には搭載面10cが設けられている。この搭載面10cは、磁気ディスク装置20を配置するための基準面であり、下筐体10bの下面と略平行に形成されている。
図3は同実施の形態に係る磁気ディスク装置20の断面図である。
図3に示すように、磁気ディスク装置20は、略矩形状のケース21を有している。ケース21の内側には、磁気ディスク22(記録媒体)が設けられている。この磁気ディスク22は略円板状をしており、その記録面22aと対向する位置には、情報の読み書きを行う磁気ヘッド23が僅かな隙間を空けて配設されている。
また、ケース21側面のうち、磁気ディスク22の板面と略直角な1つの側面21aには、ケーブル(図示しない)を接続するためのコネクタ24が設けられている。さらに、磁気ディスク22の中心部には、磁気ディスク22を高速回転させるためのモータ25が設けられている。
図1と図2に示すように、変換装置30は、磁気ディスク装置20のケース21側面のうち、前記コネクタ24が設けられる側面21aと略直角で、且つ互いに平行で、且つ磁気ディスク22と略直角な2側面21b、21bにそれぞれ2本ずつ対向配置された計4本の支柱31と、各支柱31とケース21の2側面21b、21bとをそれぞれ連結する2本ずつ計4本のリンク32とから構成されている。
図4は同実施の形態に係るリンク32の構成図である。
図4(a)〜(c)に示すように、リンク32は棒状をしており、その両端部にはそれぞれ挿通孔33が形成されている。各挿通孔33は、第1の挿通孔33aと第2の挿通孔33bとから構成されており、リンク32の一端部と他端部とでは、第2の挿通孔33bが開口する方向が逆になっている。
各挿通孔33には、それぞれ第2の挿通孔33b側から螺子34が挿入されている。螺子34の螺合部は、第1の挿通孔33a端面から突出し、その先にあるケース21あるいは支柱31に対して固定されている。また、螺子34の頭部は、第2の挿通孔33b内に、螺子34の軸心線を中心として回転可能に収容されている。
これにより、磁気ディスク装置2は、リンク32の挿通孔33の中心間距離lを半径とする円弧軌道に沿って回転可能に支持されている。なお、支柱31の高さ、リンク32の長さ、及び磁気ディスク装置20の厚さは、磁気ディスク装置20が最も搭載面10cに接近したとき、磁気ディスク装置20下面と搭載面10cとの距離ができるだけ小さくなるように設計されている。
図1と図2に示すように、減速復帰装置40は、磁気ディスク装置20のコネクタ24と反対側の側面21cに対向配置された支持部材41と、この支持部材41とケース21の側面21cとを連結する受け戻し部材42とから構成されている。
受け戻し部材42は、緩衝作用と弾性を有する部材からなり、磁気ディスク装置20の高さを所定高さ(所定位置)に維持している。これにより、磁気ディスク装置20の高さが所定高さからずれても、受け戻し部材42の弾性により元の高さ、すなわち所定高さに戻されるようになっている。
なお、所定高さとは、各リンク32が搭載面10cに対して略平行となる位置、すなわち各リンク32が磁気ディスク22の板面と略直角な方向に対してのみ移動できる位置である。
受け戻し部材42は、前述のように緩衝作用を有しており、磁気ディスク装置20に磁気ディスク22の板面と略平行な方向への速度が生じたとき、その運動エネルギーの一部を逸散させ、磁気ディスク装置20の速度を低減させるものである。
次に、前記構成の携帯情報機器が落下したときの緩衝作用について説明する。
図5(a)に示すように、通常時、磁気ディスク装置20は、受け戻し部材42の弾性により前述の所定高さに位置している。この携帯情報機器が落下して、下筐体10b側から地面等に衝突すると、上下筐体10a、10bに上方への加速度が生じ、その結果、筐体10内に設けられた磁気ディスク装置20に下方への慣性力が発生する。
磁気ディスク装置20に下方への慣性力が発生すると、所定高さに位置していた磁気ディスク装置20は、筐体10に対して下方に移動する。そして、この磁気ディスク装置20は、図5(b)に示すように、変換装置30の案内を受けて円弧軌道に沿って回転し、その移動方向が下方向から横方向、すなわち磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向から磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向に変換される。
これにより、磁気ディスク装置20に生じる下方への速度、すなわち磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向への速度が緩やかに低減され、その結果、磁気ディスク装置20に加わる衝撃が緩和される。
そして、磁気ディスク装置20の移動方向が磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向に変換されると、磁気ディスク装置20と筐体10の間に設けられた受け戻し部材42が圧縮され、磁気ディスク装置2の運動エネルギーの一部を逸散させる。これにより、磁気ディスク装置20の磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向への速度が低減する。
そして、磁気ディスク装置20の磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向への速度が低減すると、受け戻し部材42の弾性により、磁気ディスク装置20は元の高さ、すなわち所定高さに戻される。
前記構成の携帯情報機器によれば、携帯情報機器の落下等により、磁気ディスク装置20に磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向への速度が生じたとき、磁気ディスク装置20を円弧軌道に沿って案内することで、磁気ディスク装置20の移動方向を磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向から磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向に変換している。
そのため、磁気ディスク装置20に作用する磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向へ衝撃が小さくなり、磁気ディスク装置20の破損を抑制することができる。
しかも、磁気ディスク装置20の移動方向を磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向に変換してから、磁気ディスク装置20を受け戻し部材42で減速させている。
そのため、磁気ディスク22や磁気ヘッド23にかかる負担が低減されるから、従来製品に比べて格段に破損防止機能を向上させることができる。
また、磁気ディスク装置20が最も搭載面10cに接近したときに、磁気ディスク装置20と搭載面10cとの間に殆んど隙間が無いように、支柱31の高さ、リンク32の長さ、及び磁気ディスク装置20の厚さを設計している。
そのため、磁気ディスク装置20と搭載面10cとの間の空間全体を磁気ディスク装置20の減速に利用することができる。その結果、磁気ディスク装置20と搭載面10cとの間の空間を必要最小限まで小さくすることが可能となり、磁気ディスク装置20の薄型化に貢献することができる。
この理由を従来技術を示す図14を参照して説明する。例えば1mmの厚さの緩衝部材105は落下等の衝撃により変形しつぶれるが、つぶれたときの厚みは元の厚さの約1/3〜1/2にしかならない。よって磁気ディスク装置100が移動可能である一番下の位置でも、磁気ディスク装置100と筐体101の搭載面との間に緩衝部材105がつぶれたときの厚さが生じてしまうため、この分の厚さを考慮して携帯情報機器を設計しなくてはならない。一方で本発明ではこのような厚みを考慮する必要がないため、この厚みの分だけ携帯情報機器の厚さを薄くすることができる。
次に、図6と図7を参照しながら本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6は本発明の第2の実施の形態に係る携帯情報機器の平面図、図7は同実施の形態に係る携帯情報機器の断面図である。
図6と図7に示すように、本実施の形態に係る携帯情報機器は、第1の実施の形態に係る減速復帰装置40に代えて、磁気ディスク装置20を減速させる減速装置60(減速手段)と、磁気ディスク装置20を所定高さに復帰させる復帰装置63(復帰手段)とを用いている。
減速装置60は、磁気ディスク装置20の側面20cに対向配置された支持部材61と、支持部材61の磁気ディスク装置20側に配設された受け部材62とから構成されている。受け部材62は、緩衝作用を有しており、この緩衝作用を利用して磁気ディスク装置20を前述のごとく減速させる。なお、受け部材62は、磁気ディスク装置20に対しては固定されておらず、支持部材61に対してのみ固定されている。
復帰装置63は、磁気ディスク装置20のケース21の側面21b、21bに対向配置された1本ずつ計2本の支持部材64と、各支持部材64とケース21の側面21b、21bとを連結する戻し部材65とから構成されている。戻し部材65は弾性を有しており、この弾性を利用して磁気ディスク装置20を前述の所定高さに戻す。
このように、受け部材62を磁気ディスク装置20に固定しなくても、復帰装置63を別途設けることで、第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。また、このような構成にすることで、受け部材62が弾性を有している必要は無くなるから、受け部材62の素材選択の幅を広げることができる。なお、本実施の形態では、受け部材62を支持部材61に対して固定しているが、支持部材61の代わりに磁気ディスク装置20に対して固定してもよい。
次に、図8と図9を参照しながら本発明の第3の実施の形態について説明する。
図8は本発明の第3の実施の形態に係る携帯情報機器の平面図、図9は同実施の形態に係る携帯情報機器の断面図である。
図8と図9に示すように、本実施の形態に係る携帯情報機器は、第2の実施の形態に係る携帯情報機器の復帰装置63に代えて、別タイプの復帰装置71(復帰手段)を用いている。
この復帰装置71は、磁気ディスク装置20のケース21上面に対向配置された支持板72と、支持板72とケース21とを連結する2つの戻し部材73とから構成されている。
戻し部材73は弾性を有しており、この弾性を利用して磁気ディスク装置20を前述の所定高さに維持している。これにより、磁気ディスク装置20の上面側にしか空間が存在しない場合であっても、本発明を適用することが可能となる。なお、その他の効果に関しては、第2の実施の形態と同等である。
次に、図10と図11を参照しながら本発明の第4の実施の形態について説明する。
図10は本発明の第4の実施の形態に係る携帯情報機器の平面図、図11は同実施の形態に係る携帯情報機器の断面図である。
図10と図11に示すように、本実施の形態に係る携帯情報機器は、第1の実施の形態に係る携帯情報機器の変換装置30に代えて、別タイプの変換装置80を用いている。
この変換装置80は、磁気ディスク装置20を磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向と、磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向に対して移動自在に支持する支持装置81(支持手段)と、磁気ディスク装置20を案内する案内装置82とから構成されている。
支持装置81は、磁気ディスク装置20のケース21上面に対向配置された支持板83と、ケース21の側面21b、21bにそれぞれ対向配置され、磁気ディスク22の板面と略平行な第2の方向に移動可能な案内柱84と、ケース21の側面21b、21bにそれぞれ固定され、案内柱84の軸心線に沿って、すなわち磁気ディスク22の板面と略直角な第1の方向に移動可能なスライド部材85とを具備している。
案内装置82は、磁気ディスク装置20のケース21の側面21b、21bに2つずつ対向配置された計4つの案内部材87と、ケース21の側面21b、21bに2つずつ回転可能に設けられた計4つ車輪88とを具備している。
各案内部材87の受け戻し部材42側には、車輪88を案内するための案内面87aが形成されている。これら案内面87aは、全て同じ弧面状に形成されており、磁気ディスク装置20の移動方向を第1の方向から第2の方向へを変換できるようになっている。このような構成にしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
本発明は、前記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…筐体、20…磁気ディスク装置(磁気記録装置)、22…磁気ディスク(記録媒体)、30…変換手段(減加速手段)、31…支柱、32…リンク、40…減速復帰装置(減速復帰手段)、41…支持部材、42…受け戻し部材、60…減速装置(減速手段)、61…支持部材、62…受け部材、64…支持部材、65…戻し部材、71…復帰装置(復帰手段)、73…戻し部材、81…支持装置(支持手段)、87…案内部材、88…車輪。
Claims (5)
- 筐体と、
前記筐体内に設けられ、板状の記録媒体を有する磁気記録装置と、
前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置を前記筐体に対して移動可能に支持するとともに、前記筐体に生じた前記記録媒体の板面と略直角な方向への加速度により、前記磁気記録装置が前記筐体内の所定位置から前記加速度と反対方向である第1の方向へ移動したとき、前記磁気記録装置を弧面軌道に沿って案内することで、前記磁気記録装置の移動方向を前記第1の方向から前記記録媒体の板面と略平行な第2の方向に変換し、前記磁気記録装置に生じる前記第1の方向への加速度を低減する減加速手段と、
前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置の移動方向が前記第2の方向に変換されたのち、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度を低減させるとともに、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度が低減したのち、前記磁気記録装置を前記所定位置に復帰させる減速復帰手段と、
を具備することを特徴とする携帯情報機器。 - 前記減速復帰手段は、
前記磁気記録装置の前記第2の方向に設けられた支持部材と、
前記支持部材と前記磁気記録装置の間に設けられ、前記支持部材と前記磁気記録装置とを連結する、緩衝作用と弾性を有する受け戻し部材と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の携帯情報機器。 - 筐体と、
前記筐体内に設けられ、板状の記録媒体を有する磁気記録装置と、
前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置を前記筐体に対して移動可能に支持するとともに、前記筐体に生じた前期記録媒体の板面と略直角な方向への加速度により、前記磁気記録装置が前記筐体内の所定位置から前記加速度と反対方向である第1の方向へ移動したとき、前記磁気記録装置を弧面軌道に沿って案内することで、前記磁気記録装置の移動方向を前記第1の方向から前記記録媒体の板面と略平行な第2の方向に変換し、前記磁気記録装置に生じる前記第1の方向への加速度を低減する減加速手段と、
前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置の移動方向が前記第2の方向に変換されたのち、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度を低減させる減速手段と、
前記筐体内に設けられ、前記磁気記録装置の前記第2の方向への速度が低減されたのち、前記磁気記録装置を前記所定位置に復帰させる復帰手段と、
を具備することを特徴とする携帯情報機器。 - 前記減速手段は、
前記磁気記録装置の前記第2の方向に設けられた支持部材と、
前記支持部材と前記磁気記録装置の間に設けられた、緩衝作用を有する受け部材と、
を具備することを特徴とする請求項3記載の携帯情報機器。 - 前記減加速手段は、
前記磁気記録装置の側面のうち、前記記録媒体に対して略垂直で、且つ互いに平行な2側面に対してそれぞれ対向配置される2本ずつ計4本の支柱と、
一端部が前記磁気記録装置の前記2側面に対してそれぞれ回転可能に連結され、他端部が前記各支柱に対して回転可能に連結される2本ずつ計4本のリンクと、
を具備することを特徴とする請求項1または3記載の携帯情報機器。
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JP (1) | JP2006277510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008210454A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Digital Electronics Corp | 防振構造を有する電子機器の搭載筐体、及び該搭載筐体を着脱可能に装着する電子機器装着装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6388528U (ja) * | 1986-11-29 | 1988-06-09 | ||
JPH08161880A (ja) * | 1994-11-30 | 1996-06-21 | Hitachi Ltd | 磁気ディスク装置及びディスクアレイ装置 |
JPH0916287A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-17 | Sony Corp | 可搬式の情報処理装置 |
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JP2001345565A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-14 | Fujitsu Ltd | 電子機器および電子機器向け内蔵ユニット用緩衝部材 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005097854A patent/JP2006277510A/ja active Pending
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