以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず,携帯型のポータブルデバイス(Portable Device;以下PDという。)に記憶されたコンテンツデータ,または情報処理装置に記憶されたコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報を提供することが可能なコンテンツ関連情報提供システムの概要について説明する。
<1.コンテンツ関連情報提供システムの概要>
本実施形態において処理対象となるコンテンツデータは,例えば,音楽,講演,ラジオ番組等の音声(Audio)コンテンツデータや,映画,テレビジョン番組,ビデオプログラム,写真,絵画,図表等を構成する静止画若しくは動画からなる映像(Video)コンテンツデータ,電子図書(E−book),ゲーム,ソフトウェアなど,任意のコンテンツデータであってよい。以下では,コンテンツデータとして,外部記憶媒体に記憶して再生することが可能な音楽コンテンツデータの例を挙げて説明するが,本発明はかかる例に限定されない。本実施形態においては,音楽コンテンツデータをコンテンツデータとも称する。
コンテンツ関連情報は,上記コンテンツデータに関連する情報であって,例えば,コンテンツデータに含まれる各楽曲の曲名,アーティスト名,アルバム名などである。また,各楽曲のジャンル,ムード,テンポ,リリース年月日,人気の度合い等の情報でもよい。
上記コンテンツ関連情報を提供するサービスでは,コンテンツデータを識別する情報に基づいて,そのコンテンツデータのコンテンツ関連情報を提供することができる。コンテンツデータを識別する情報とは,コンテンツ関連情報を提供するサービスにおいてコンテンツデータを一意に識別することが可能な情報である。例えば,コンテンツデータの波形解析データからコンテンツデータを一意に識別する情報が生成され,その情報に基づいてコンテンツ関連情報を提供することが可能となる。波形解析データとは,アナログ音源を一定時間ごとに数値化し,量子化したデータである。記憶されたデジタルデータの品質は,1秒間に何回数値化するかと,データを何ビットの数値で表現するかとで決まる。1秒間に数値化される回数をサンプリング周波数といい,データを表現するビット数を量子化ビットという。例えば,音楽データが記憶されている音楽CDにおいては,サンプリング周波数44.1kHz(1秒間に44100回の数値化),量子化16ビット(0〜65535の65536段階で音声データを表現)のPCM(Pulse Code Modulation)方式が利用されている。アナログ音源をPCM方式によりデジタル音源に変換されたコンテンツデータをPCMデータという。
PCMデータは楽曲毎に異なるため,例えば,PCMデータの一部を抽出し,抽出されたPCMデータのハッシュ値を楽曲データの識別情報としてもよい。これにより,各楽曲または各コンテンツデータの識別情報を800バイト程度の文字列で表すことが可能となり,楽曲毎の関連情報を取得することができるようになる。本実施形態では,PCMデータから生成される800バイト程度の文字列で表すことが可能な識別情報を,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報という。
コンテンツ関連情報提供サービスにおいて,上記ユニーク識別情報とコンテンツ関連情報が関連付けられていれば,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報から,コンテンツ関連情報を取得することが可能となる。本実施形態においては,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータや情報処理装置に記憶されたコンテンツデータからユニーク識別情報を生成して,生成したユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を取得することが可能となる。以上,コンテンツ関連情報提供システムの概要を説明した。次に本実施形態にかかるコンテンツ関連情報提供システム10の全体構成について説明する。
<2.コンテンツ関連情報提供システムの全体構成>
図1は,コンテンツ関連情報提供システム10の全体構成を示すブロック図である。図1に示したように,コンテンツ関連情報提供システム10は,情報処理装置100,外部記憶媒体を備えたPD150,コンテンツ関連情報提供サーバ200,ネットワーク300などを備える。
情報処理装置100は,コンテンツを利用するための情報処理装置であり,例えばコンテンツの再生,保存,移動,結合,分割,変換,複製,貸出,返却などの処理を実行する機能を有する。また,該情報処理装置は,上述したPCMデータからユニーク識別情報を生成して,生成したユニーク識別情報に基づいてコンテンツ関連情報を取得する機能を有する。
PCMデータは,上述したように,アナログ音源をサンプリングして量子化したデジタルデータであり,情報処理装置100に備わる記憶装置に記憶することができる。該記憶装置に多くのコンテンツデータを記憶するために,PCMデータを圧縮して,記憶することも可能である。例えば,PCMデータをATRAC3(Advanced Transform Acoustig Coding)方式,またはMP3(MPEG Audio Layer−3)方式などの圧縮符号化方式で圧縮することにより,音質を変えずに10分の1程度のデータ量に圧縮することができる。このような圧縮処理を用いて,音楽CD,ビデオDVD,ソフトウェア用CD−ROM等の記憶媒体に記録されているデジタルコンテンツ(音声データや映像データ等)を抽出し,情報処理装置で処理可能なファイル形式に変換して,ストレージ装置やリムーバル記憶媒体に記憶することができる。また,コンテンツデータを記憶する際に,上述したコンテンツ関連情報とともに記憶することもできる。
PD150は,外部記憶媒体を備え,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータを再生可能な携帯型のポータブルデバイスである。PD150は,USBコントローラなどの通信装置を介して情報処理装置100と接続され,コンテンツデータ等各種情報を送受信することができる。PD150に備わる外部記憶媒体に,圧縮されたコンテンツデータと,コンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報とが記憶される。
コンテンツ関連情報提供サーバ200は,本発明におけるコンテンツ関連情報を提供するサーバ装置の一例である。コンテンツ関連情報提供サーバ200は,コンテンツデータに関連する情報である,各楽曲の曲名,アーティスト名,アルバム名,各楽曲のジャンル,ムード,テンポ,リリース年月日,人気の度合い等の情報を提供する機能を有する。コンテンツ関連情報提供サーバ200は,コンテンツデータのコンテンツ関連情報と,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報とを関連付けて記憶している。情報処理装置100から送信されたユニーク識別情報から,そのユニーク識別情報に関連付けられたコンテンツ関連情報を検索して,情報処理装置100に返信する。
ネットワーク300は,上記情報処理装置100とコンテンツ関連情報提供サーバ200とを通信可能に接続する通信回線網である。このネットワーク300は,例えば,インターネット,電話回線網,衛星通信網等の公衆回線網や,WAN,LAN,IP−VPN等の専用回線網などで構成されており,有線・無線を問わない。
本実施形態にかかるコンテンツ関連情報提供システムにおいては,情報処理装置100において取得されたコンテンツ関連情報が,コンテンツデータとともに,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶される。コンテンツ関連情報が取得されずにコンテンツデータのみ外部記憶媒体に記憶された場合には,ユーザにより,コンテンツ関連情報を入力したり,PD150を情報処理装置100に接続して,ユーザにより情報処理装置100を操作したりしない限り,コンテンツデータにコンテンツ関連情報付加することができない。しかし,本実施形態にかかるコンテンツ関連情報提供システム10においては,すでにPD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータのコンテンツ関連情報を取得して,ユーザが入力することなく,コンテンツデータをコンテンツ関連情報に付加することが可能となる。
以上,コンテンツ関連情報提供システム10の全体構成について説明した。次に,本実施形態にかかる情報処理装置100およびPD150のハードウェア構成例について説明する。
<3.情報処理装置のハードウェア構成>
まず,図2に基づいて,本実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。なお,図2は,本実施形態にかかる情報処理装置100のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように,情報処理装置100は,例えばCPU(Central Processing Unit)101と,ROM(Read Only Memory)102と,RAM(Random Access Memory)103と,ホストバス104と,ブリッジ105と,外部バス106と,インタフェース107と,入力装置108と,出力装置110と,ストレージ装置(HDD)111と,ドライブ112と,接続ポート114と,通信装置115とを備える。
CPU101は,演算処理装置および制御装置として機能し,ROM102またはHDD111に格納された各種プログラムに従って動作し,情報処理装置100内の各部を制御する。ROM102は,CPU101が使用するプログラムや,演算パラメータ等を記憶する。RAM103は,CPU101の実行において使用するプログラムや,その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス104により相互に接続されている。
ホストバス104は,ブリッジ105を介して,PCI(Peripheral Component Interconnect/interface)バスなどの外部バス106に接続されている。
入力装置108は,例えば,マウス,キーボード,タッチパネル,ボタン,スイッチ,レバー等の操作手段と,入力信号を生成してCPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置100のユーザは,この入力装置108を操作することにより,情報処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置110は,例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置,液晶ディスプレイ(LCD)装置,ランプ等の表示装置と,スピーカ等の音声出力装置などで構成される。この出力装置110は,例えば再生されたコンテンツを出力する。具体的には,表示装置は再生された映像コンテンツをテキストまたはイメージで動画若しくは静止画で表示する。一方,音声出力装置は,再生された音声コンテンツを発音する。
HDD111は,本実施形態にかかる情報処理装置100の記憶手段の一例として構成されたデータ格納用の装置である。このHDD111は,CPU101が実行するプログラムや各種データをハードディスクに格納する。
ドライブ112は,記憶媒体用リーダ/ライタであり,情報処理装置100に内蔵,或いは外付けされる。このドライブ112は,情報処理装置100にローディングされた磁気ディスク(HD等),光ディスク(CD,DVD等)光磁気ディスク(MO等),または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体40に対してコンテンツデータなどの各種データを記録/再生する。
具体的には,ドライブ112は,リムーバル記憶媒体40に記憶されているデータを読み出して,インタフェース107,外部バス106,ブリッジ105,およびホストバス104を介して接続されているRAM103に供給する。CPU101は,必要に応じて,これらのデータをROM102またはHDD111などに格納する。一方ドライブ112は,ROM102またはHDD111などに格納されているデータや,新たに生成したデータ,外部装置から取得したデータをCPU101から受け取り,リムーバブル記憶媒体40に書き込む。
接続ポート114は,例えば,情報処理装置100と外部周辺機器とを接続するポートであり,USB,IEEE1394等の接続端子を有する。接続ポート114は,インタフェース107,および外部バス106,ブリッジ105,ホストバス104等を介してCPU101等に接続されている。かかる接続ポート114によって,情報処理装置100は,PD150等に対してローカルライン30bを介して接続され,各種のデータを通信可能となる。
通信装置115は,例えば,ネットワーク300に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。
<4.PDのハードウェア構成>
次に,図3に基づいて,本実施形態にかかるPD150のハードウェア構成について説明する。なお,図3は,本実施形態にかかるPD150のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように,PD150は,例えば,制御装置201と,フラッシュメモリ202と,RAM203と,バス206と,入力装置208と,表示装置210と,外部記憶媒体211と,ドライブ212と,デコーダ213と,通信装置215と,オーディオ出力回路216と,リモートコントローラ218と,ヘッドフォン219とを備える。
制御装置201は,例えば,フラッシュメモリ202または外部記憶媒体211に格納された各種プログラムに従って動作し,PD150の各部を制御する。フラッシュメモリ202は,例えば,制御装置201の動作を規定したプログラムや,各種のデータを記憶する。また,RAM203は,例えばSDRAM(Synchronous DRAM)で構成され,制御装置201の処理に関する各種データを一時記憶する。
バス206は,制御装置201,フラッシュメモリ202,RAM203,データ処理装置204,入力装置208,表示装置210,外部記憶媒体211,ドライブ212,デコーダ213,通信装置215およびオーディオ出力回路216などを接続するデータ線である。
入力装置208とリモートコントローラ218は,例えば,タッチパネル,ボタンキー,レバー,ダイヤル等の操作手段と,ユーザによる操作手段に対する操作に応じて入力信号を生成して制御装置201に出力する入力制御回路などから構成されている。
表示装置210は,例えばLCDパネルおよびLCD制御回路などで構成される。この表示装置210は,制御装置201の制御に応じて,各種情報をテキストまたはイメージで表示する。
外部記憶媒体211は,本実施形態にかかるPD150の記憶手段の一例として構成されたデータ格納用の装置である。この外部記憶媒体211は,例えば数十GBの記憶容量を有するハードディスクドライブ(HDD)で構成され,コンテンツデータなどの各種のデータを格納する。かかる外部記憶媒体211を備えたPD150は,コンテンツデータを記録および再生可能なコンテンツ記録再生装置として構成される。これによって,情報処理装置100からリムーバブル記憶媒体40を介して提供されたコンテンツデータのみならず,PC100等からローカルラインを介して受信したコンテンツデータを外部記憶媒体211に格納して,再生することができるようになる。しかし,かかる例に限定されず,例えば,PD150は外部記憶媒体211を具備せず,コンテンツデータの再生専用装置として構成されてもよい。この場合には,PD150は,例えば,リムーバブル記憶媒体40に保存されているコンテンツデータを読み出して再生のみ実行可能(記録は不可能)となる。
ドライブ212は,記憶媒体用リーダ/ライタであり,情報処理装置100に内蔵される。このドライブ212は,PD150にローディングされた上記各種のリムーバブル記憶媒体40に対して,コンテンツデータなどの各種データを,記録/再生する。デコーダ213は,暗号化されているコンテンツのデコート処理,サラウンド処理,PCMデータへの変換処理などを行う。
通信装置215は,例えば,USBコントローラおよびUSB端子などで構成され,USBケーブル等のローカルライン30bを介して接続された情報処理装置100等との間で,各種データを送受信する。
オーディオ出力回路216は,デコーダ213によりデコードされ,制御装置201によってDA変換されたアナログ音声データを増幅してリモートコントローラ218に出力する。このアナログ音声データは,リモートコントローラ218からヘッドフォン219に出力され,ヘッドフォン219に内蔵されたスピーカ(図示せず)から音声出力される。
以上のように,図2および図3では,情報処理装置100およびPD150のハードウェア構成例を説明した。情報処理装置100としてPC(Personal Computer)を例示することができるが,かかる例に限定されず,据え置き型の音声プレーヤ,その他テレビジョン装置などでもよい。またコンテンツデータが記憶された外部記憶媒体211は,PDの他,携帯電話,PDA(Personal Digital Assistance)に備えられていてもよい。
次に,上記情報処理装置100に備わる記憶装置に格納されたPCMデータからユニーク識別情報を生成することが可能な,第1実施形態にかかる情報処理装置100aの機能構成について説明する。
(第1実施形態)
<5.情報処理装置の機能構成>
第1実施形態では,コンテンツデータが情報処理装置100aに備わるコンテンツデータ記憶部122に記憶されており,記憶されたコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報を取得することが可能な情報処理装置100aについて説明する。
図4に示したように,情報処理装置100aの機能構成を示すブロック図である。第1実施形態においては,情報処理装置100aに備わる記憶装置にコンテンツデータが記憶されており,記憶されたコンテンツデータを復号してPCMデータを取得し,そのPCMデータからユニーク識別情報を生成することができる。
図4に示したように,情報処理装置100aは,処理制御部120,コンテンツデータ記憶部122,復号部124,ユニーク識別情報生成部126,通信部138などを備える。
処理制御部120は,各部の処理を制御する機能を有し,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータを取得したり,ユニーク識別情報の生成を要求したり,各部で実行されるデータ処理の制御を行う。コンテンツデータ記憶部122は,情報処理装置100aの記憶手段の一例として構成されたデータ格納用の装置であって,圧縮されたコンテンツデータやコンテンツ関連情報などを格納する。
復号部124は,処理制御部120の要求により,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータを復号する機能を有する。コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータが圧縮されている場合には,圧縮されたコンテンツデータを復号してPCMデータに変換する。PCMデータに変換されたコンテンツデータは,処理制御部120に提供される。ここで,コンテンツデータを復号するとは,上述したATRAC3(Advanced Transform Acoustig Coding)方式,またはMP3(MPEG Audio Layer−3)方式などの圧縮符号化方式で圧縮されたコンテンツデータを波形解析データであるPCMデータに変換することをいう。
ユニーク識別情報生成部126は,処理制御部120からPCMデータを提供され,処理制御部120の要求により,ユニーク識別情報を生成する機能を有する。ユニーク識別情報生成部126により生成されるユニーク識別情報は,上述したように,PCMデータから生成される800バイト程度の文字列で表すことが可能なコンテンツデータ固有の識別情報である。ユニーク識別情報生成部126により生成されたユニーク識別情報は,処理制御部120に提供される。
ここで,図5に基づいて,ユニーク識別情報の生成について詳細に説明する。図5に示したように,まず,処理制御部120からPCMデータの属性情報がユニーク識別情報生成部126に提供される(S100)。PCMデータの属性情報とは,PCMデータのデータ長,チャネル数,サンプリング周波数などの情報である。処理制御部120は,復号部124から提供された各コンテンツデータにかかるPCMデータの属性情報を抽出することができる。
処理制御部120から属性情報を提供されたユニーク識別情報生成部126は,属性情報に基づいて,ユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータの開始位置と終了位置とを処理制御部120に通知する(S102)。ユニーク識別情報生成部126は,PCMデータの属性情報から,PCMデータの抽出位置と長さを算出するアルゴリズムを有する。このアルゴリズムにより,コンテンツデータを一意に識別するユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータの開始位置と終了位置とを決定することができる。
PCMデータの開始位置と終了位置とを通知された処理制御部120は,PCMデータのうち,必要な部分を抽出してユニーク識別情報生成部126に提供する(S104)。抽出されたPCMデータを提供されたユニーク識別情報生成部126は,そのPCMデータのハッシュ値等を生成して,800バイト程度の文字列で表すことが可能なコンテンツデータ固有の識別情報を生成する。生成されたユニーク識別情報は,処理制御部120に提供される(S106)。
図4に戻り,通信部128は,ネットワーク300に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信部128は,処理制御部120にからユニーク識別情報を提供され,処理制御部120の要求により,ネットワーク300を介して,ユニーク識別情報をコンテンツ関連情報提供サーバ200に送信する。また,ユニーク識別情報に基づいてコンテンツ関連情報提供サーバ200により検索されたコンテンツ関連情報を処理制御部120に提供する。
コンテンツ関連情報提供サーバ200は,コンテンツ関連情報記憶部250および検索部252などを備え,情報処理装置100aから送信されたユニーク識別情報に基づいて,対応するコンテンツ関連情報を検索して,情報処理装置100aに返信する。
コンテンツ関連情報提供サーバ200に備わるコンテンツ関連情報記憶部250には,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報とコンテンツ関連情報とが関連付けられて記憶されている。検索部124は,ユニーク識別情報に基づいて,コンテンツ関連情報記憶部1122に記憶されているコンテンツ関連情報を検索する機能を有する。
以上,情報処理装置100aおよびコンテンツ関連情報提供サーバ200の機能構成について説明した。次に,図6に基づいて,情報処理装置100aにおける,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報の取得方法について説明する。
<6.情報処理装置におけるコンテンツ関連情報の取得方法>
図6は,情報処理装置100aにおける,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報の取得方法を示したフローチャートである。まず,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータを読み取る(S110)。
ステップS110により読み取られたコンテンツデータが圧縮されているか否かを判断する(S112)。ステップS122において,コンテンツデータが圧縮されていると判断された場合には,圧縮されたコンテンツデータを復号する(S114)。ステップS112において,コンテンツデータが圧縮されていない,つまり,読み取られたコンテンツデータがPCMデータであると判断された場合には,コンテンツデータを復号せずに以下の処理を行う。
次に,処理制御部120は,読み取られたコンテンツデータにかかるPCMデータのうち,ユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータを取得する(S116)。ステップS116において取得されたPCMデータがユニーク識別情報生成部126に提供され,ユニーク識別情報生成部126によりユニーク識別情報が生成される(S118)。
ステップS118において生成されたユニーク識別情報がコンテンツ関連情報提供サーバ200に送信される(S120)。ステップS120において送信されたユニーク識別情報に基づいて,コンテンツ関連情報提供サーバ200により,ユニーク識別情報に関連付けられたコンテンツ関連情報が検索され,情報処理装置100aに返信される。情報処理装置100aは,コンテンツ関連情報を取得し(S122),取得したコンテンツ関連情報をコンテンツデータ記憶部122に記憶する(S124)。
以上,情報処理装置100aにおける,コンテンツ関連情報の取得方法について説明した。第1実施形態にかかる情報処理装置100aにより,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータをPCMデータに変換して,そのPCMデータからコンテンツ関連情報を取得するためのユニーク識別情報が生成される。
情報処理装置100aを上記の如く構成にすることにより,コンテンツ関連情報を取得するためのユニーク識別情報を生成することができる。第1実施形態では,コンテンツデータ記憶部122にコンテンツデータとコンテンツ関連情報が関連付けられて記憶される。コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツデータとコンテンツ関連情報とをローカルライン等を介して接続されたPD150に送信して,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶することができる。しかし,コンテンツデータのみPD150に送信された場合には,PD150に備わる外部記憶媒体にコンテンツデータのみ記憶される。そのコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報は,ユーザにより入力等されるか,PD150を情報処理装置100aに接続した後,情報処理装置100aを操作しない限り,コンテンツデータに付加されない。そこで,第2実施形態では,既にPD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータに,ユーザが入力等せずともコンテンツ関連情報を付加することが可能な情報処理装置100bについて説明する。
(第2実施形態)
<7.情報処理装置の機能構成>
図7は,第2実施形態にかかる情報処理装置100bの機能構成を示すブロック図である。図7に示したように,本実施形態にかかる情報処理装置100bは,処理制御部130,コンテンツデータ記憶部122,復号部124,ユニーク識別情報生成部126,通信部128などを備える。
本実施形態にかかる情報処理装置100bについては,第1実施形態にかかる情報処理装置100aと異なる機能について主に説明する。
処理制御部130は,PD150の接続を検出する。処理制御部130によりPD150の接続が検出されるとは,PD150に備わる外部記憶媒体の接続が検出されることである。PD150の接続が検出された場合には,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータに対応する属性情報を取得する。取得した属性情報とコンテンツデータに基づいて,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報を生成することをユニーク識別情報生成部126に要求する。そして,ユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を,当該ユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を提供するコンテンツ関連情報提供サーバと通信可能な通信部128に対して要求する。処理制御部130の要求により,通信部128に提供されたコンテンツ関連情報を,コンテンツデータと関連付けてPDに備わる外部記憶媒体に記憶する制御を行う。
コンテンツデータ記憶部122,復号部124,ユニーク識別情報生成部126,通信部128は,第1実施形態と同様の機能を有するため,説明を省略する。
図8に基づいて,処理制御部130における各部への処理要求および制御について詳細に説明する。図8は,処理制御部130の機能構成について示したブロック図である。図8に示したように,処理制御部130は,接続検出部132と,属性情報取得部134と,復号制御部136と,コンテンツ関連情報記憶制御部138と,ユニーク識別情報要求部140と,コンテンツ関連情報要求部142などを備える。
接続検出部132は,PD150の接続を検出する機能を有する。上述したように,PD150の接続を検出するとは,PD150に備わる外部記憶媒体の接続を検出することである。接続検出部132によりPD150の接続が検出された場合は,その検出結果を属性情報取得部134に通知する。属性情報取得部134は,接続検出部132による検出結果に応じて,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータに対応する属性情報を取得する機能を有する。属性情報取得部134は,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータのデータ長,チャネル数,サンプリング周波数などの属性情報を抽出する。また,サンプリング周波数とチャネル数が固定値である場合には,サンプリング周波数とチャネル数を予め設定しておき,コンテンツデータのデータ長のみを取得するようにしてもよい。属性情報取得部134により取得された属性情報は,ユニーク識別情報要求部140に提供される。
復号制御部136は,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータが圧縮されたコンテンツデータである場合,PD150から圧縮コンテンツデータを取得して,復号部106に圧縮コンテンツデータを復号させて,復号された原コンテンツデータを取得する機能を有する。また,属性情報取得部134により,コンテンツデータのデータ長とデータ変換情報とが取得されている場合には,そのデータ長とデータ変換情報に応じたチャネル数とサンプリング周波数を決定する。そして,圧縮されたコンテンツデータを,該チャネル数およびサンプリング周波数の原コンテンツデータに復号させるように復号部106を制御する。復号制御部136は,復号部106により復号された原コンテンツデータをユニーク識別情報要求部140に提供する。また,原コンテンツデータをコンテンツデータ記憶制御部137に提供するようにしてもよい。コンテンツデータ記憶制御部137は,復号制御部136により提供された原コンテンツデータをコンテンツデータ記憶部122に記憶するように制御する機能を有する。
ユニーク識別情報要求部140は,属性情報取得部134により提供されたコンテンツデータに対応する属性情報と,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータに基づき,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報を生成することをユニーク識別情報生成部126に要求する機能を有する。ユニーク識別情報要求部140は,属性情報取得部134により提供された属性情報をユニーク識別情報生成部126に提供して,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報をユニーク識別情報生成部126に生成させることができる。ユニーク識別情報生成部126により生成されたユニーク識別情報はコンテンツ関連情報要求部142に提供される。
ユニーク識別情報生成部126は,ユニーク識別情報要求部140から提供された属性情報とコンテンツデータとに基づいて,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報を生成する。上述したように,ユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータは,各楽曲コンテンツデータの一部分である。例えば,1曲分のPCMデータのうち,先頭から数秒分のPCMデータからユニーク識別情報が生成するようにしてもよい。各曲のPCMデータのどの部分が必要であるかを,コンテンツデータの属性情報であるデータ長,チャネル数,サンプリング周波数から算出することができる。ユニーク識別情報生成部126は,コンテンツデータに対応する属性情報から,ユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータが,1曲分のPCMデータのうちどの部分であるかを決定する。そして,必要なPCMデータを抜き出して,そのPCMデータからユニーク識別情報を生成する。ユニーク識別情報生成部126により生成されたユニーク識別情報がユニーク識別情報要求部140に提供される。
コンテンツ関連情報要求部142は,ユニーク識別情報要求部140により提供されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を,当該ユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を提供するサーバ装置と通信可能な通信部128に対して要求する機能を有する。具体的には,コンテンツ関連情報要求部142は,ユニーク識別情報を通信部128に提供して,通信部128に対して,ユニーク識別情報をコンテンツ関連情報サーバ200に送信するように制御する。そして,通信部128により受信されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を取得して,関連情報記憶制御部138に提供する。
通信部118は,ネットワーク300に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信部118は,コンテンツ関連情報要求部142により提供されたユニーク識別情報をコンテンツ関連情報提供サーバ200に送信し,コンテンツ関連情報提供サーバ200において検索されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を受信する。通信部118は,コンテンツ関連情報提供サーバ200より受信したコンテンツ関連情報をコンテンツ関連情報要求部142に提供する。
関連情報記憶制御部138は,コンテンツ関連情報要求部142により提供されたコンテンツ関連情報を,コンテンツデータと関連付けてPD150に備わる外部記憶媒体に記憶する。また,コンテンツデータとコンテンツ関連情報とを関連付けてコンテンツデータ記憶部122に記憶する。
PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータが復号制御部136とユニーク識別情報要求部140とに提供されることにより,コンテンツデータをコンテンツデータ記憶部122に記憶しながら,コンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報を取得することが可能となる。
本実施形態では,情報処理装置100bによりPD150の接続を検出して,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータの属性情報を取得するとともに,コンテンツデータを復号してPCMデータを取得する。そして,取得したコンテンツデータとコンテンツデータの属性情報に基づいて,ユニーク識別情報を生成して,ユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を取得することができる。これにより,PDに備わる外部記憶媒体にコンテンツデータのみ記憶されている場合に,ユーザにより入力等がなされなくとも,コンテンツ関連情報を取得して,コンテンツデータと関連付けてPD150に備わる外部記憶媒体に記憶することが可能となる。
以上,情報処理装置100bの機能構成について説明した。次に,図9に基づいて,情報処理装置100bにおける,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報の取得方法について説明する。
<8.情報処理装置におけるコンテンツ関連情報の取得方法>
図9は,情報処理装置100bにおける,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータのコンテンツ関連情報の取得方法を示したフローチャートである。まず,ユーザによりPD150が情報処理装置100bに接続される(S130)。接続検出部132によりPD150の接続が検出されると,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータが読み取られる(S132)。
ステップS132において読み取られたコンテンツデータが圧縮されているか否かを判断する(S134)。ステップS134において,コンテンツデータが圧縮されていると判断された場合には,コンテンツデータを復号する(S136)。ステップS134においてコンテンツデータが圧縮されていない場合には,以下の処理を行う。
次に,処理制御部130は,読み取られたコンテンツデータにかかるPCMデータのうち,ユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータを取得する(S138)。ステップS138において取得されたPCMデータがユニーク識別情報生成部140に提供され,ユニーク識別情報生成部140によりユニーク識別情報が生成される(S140)。
ステップS140において生成されたユニーク識別情報がコンテンツ関連情報提供サーバ200に送信される(S142)。ステップS142において送信されたユニーク識別情報に基づいて,コンテンツ関連情報提供サーバ200により,ユニーク識別情報に関連付けられたコンテンツ関連情報が検索され,情報処理装置100aに返信される。情報処理装置100aは,コンテンツ関連情報を取得し(S144),取得したコンテンツ関連情報を外部記憶媒体に記憶する(S146)。
上述したように,ステップS132において読み取られたコンテンツデータを,情報処理装置100bに備わるコンテンツデータ記憶部122に記憶するようにしてもよい。そして,ステップS144において取得したコンテンツ関連情報を,対応するコンテンツデータと関連付けてコンテンツデータ記憶部122に記憶するようにしてもよい。このように,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されているコンテンツデータと,コンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報とを情報処理装置100bに備わるコンテンツデータ記憶部122に記憶することにより,PD150に備わる外部記憶媒体と情報処理装置100bに記憶されたコンテンツに関連する情報について同期をとることができる。例えば,情報処理装置100bがネットワーク300を介してコンテンツ関連情報提供サーバ200に接続する際に,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツ関連情報が最新の情報となるように更新するようにする。そして,PD150を情報処理装置100bに接続した際に,情報処理装置100bによりPD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツ関連情報が最新の情報に更新されるようにしてもよい。
以上,情報処理装置100bにおけるコンテンツ関連情報の取得方法について説明した。次に,図10に基づいて,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータがPCMデータである場合に,コンテンツ関連情報を取得する方法について説明する。
まず,ユーザにより,PD150が情報処理装置100bに接続されると,処理制御部130によりPD150の接続が検出される(S200)。ステップS200において,PD150の接続が検出されると,処理制御部130は,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータの属性情報を要求する(S202)。処理制御部130は,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータのデータ長およびデータ変換情報を取得する(S204)。ここで,データ変換情報とは,信号やデータを符号化/復号化する方法を表す情報である。外部記憶媒体に記憶された音楽コンテンツデータがPCMデータである場合,PCMデータのチャネル数およびサンプリング周波数がコンテンツデータに含まれている。ステップS204において,処理制御部130は,コンテンツデータのデータ長,チャネル数,サンプリング周波数を属性情報として取得するようにしてもよい。
次に,処理制御部130は,PD150に対して,コンテンツデータを要求する(S206)。ステップS204において属性情報を取得した処理制御部130は,ユニーク識別情報を取得するために必要なPCMデータのみPD150から取得するようにしてもよい。処理制御部130は,属性情報であるコンテンツデータのデータ長,チャネル数,サンプリング周波数から,ユニーク識別情報を取得するために必要なPCMデータの開始位置と終了位置とを決定することができる。必要なPCMデータの開始位置と終了位置とをPD150に通知して,PD150により必要なPCMデータのみ取得するようにしてもよい。ステップS208において提供されたPCMデータが,ユニーク識別情報生成部126に提供される。
ステップS212において,ユニーク識別情報を生成するために必要なPCMデータを取得したユニーク識別情報生成部126は,処理制御部130の要求に応じて,ユニーク識別情報を生成する(S214)。ステップS214において生成されたユニーク識別情報が処理制御部130に提供される(S216)。
ステップS216においてユニーク識別情報を提供された処理制御部130は,ユニーク識別情報を通信部128に提供して,ユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を,コンテンツ関連情報提供サーバ200に送信するよう要求する(S218)。ステップS218においてユニーク識別情報を提供された通信部128は,ネットワークを介して接続されたコンテンツ関連情報提供サーバ200にユニーク識別情報を送信する(S220)。
ステップS220においてユニーク識別情報を送信されたコンテンツ関連情報提供サーバ200は,送信されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を検索する(S222)。コンテンツ関連情報提供サーバ200に備わるコンテンツ関連情報記憶部250には,ユニーク識別情報とコンテンツ関連情報とが関連付けられて記憶されている。コンテンツ関連情報提供サーバ200に備わる検索部252は,通信部128により送信されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を検索して,コンテンツ関連情報記憶部250から取得したコンテンツ関連情報を通信部128に送信する(S224)。
ステップS224において,コンテンツ関連情報提供サーバ200からコンテンツ関連情報を送信された通信部128は,受信したコンテンツ関連情報を処理制御部130に提供する(S226)。ステップS226においてコンテンツ関連情報を提供された処理制御部130は,コンテンツ関連情報をPD150に提供して(S228),PD150に備わる外部記憶媒体に記憶させる(S230)。
また,ステップS208において処理制御部120により取得されたコンテンツデータがPCMデータである場合には,処理制御部130は,情報処理装置100bに備わる圧縮部144によりコンテンツデータを圧縮するように制御する(S234)。ステップS234において圧縮部144により圧縮されたコンテンツデータがコンテンツデータ記憶部122に提供される(S236)。ステップS236において提供されたコンテンツデータがコンテンツデータ記憶部122に記憶される(238)。
そして,ステップS226において,処理制御部130に提供されたコンテンツ関連情報は,コンテンツデータ記憶部122に提供され(S230),対応するコンテンツデータと関連付けられてコンテンツデータ記憶部122に記憶される(S240)。このように,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されているコンテンツデータと,コンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報とを情報処理装置100bに備わるコンテンツデータ記憶部122に記憶することにより,外部記憶媒体と情報処理装置100bに記憶されたコンテンツに関連する情報について同期をとることができる。例えば,情報処理装置100bがネットワーク300を介してコンテンツ関連情報提供サーバ200に接続する際に,コンテンツデータ記憶部122に記憶されたコンテンツ関連情報が最新の情報となるように更新するようにする。そして,PD150を情報処理装置100bに接続した際に,情報処理装置100bによりPD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツ関連情報が最新の情報に更新されるようにしてもよい。
以上,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータがPCMデータである場合に,コンテンツ関連情報を取得する方法について説明した。次に,図11に基づいて,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータがATRAC3方式,またはMP3方式などの圧縮符号化方式で圧縮されている場合におけるコンテンツ関連情報を取得する方法について説明する。
まず,ユーザにより,PD150が情報処理装置100bに接続されると,処理制御部130によりPD150の接続が検出される(S300)。ステップS300において,PD150の接続が検出されると,処理制御部130は,PD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータの属性情報を要求する(S302)。処理制御部130は,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータのデータ長およびデータ変換情報を取得する(S304)。上述したように,データ変換情報とは,信号やデータを符号化/復号化する方法を表す情報である。外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータが圧縮されている場合,その圧縮方式の情報をデータ変換情報として取得する。
処理制御部130は,PD150にコンテンツデータを要求して(S306),圧縮されたコンテンツデータを取得する(S308)。処理制御部130は,圧縮されたコンテンツデータをコンテンツデータ記憶部122に提供して(S310),記憶させる(S315)とともに,圧縮されたコンテンツデータを復号部124に提供する(S312)。ステップS312において,処理制御部130は,ステップS304において取得したコンテンツデータのデータ長およびデータ変換情報に応じたチャネル数およびサンプリング周波数を決定し,復号部124に対して,圧縮されたコンテンツデータを該チャネル数およびサンプリング周波数の原コンテンツデータに復号させるよう要求する(S312)。
ステップS312において処理制御部130により復号要求がなされた復号部124は,コンテンツデータを復号して(S314),復号した原コンテンツデータを処理制御部130に提供する(S316)。ステップS314において復号された原コンテンツデータは,PCMデータである。ステップS316において復号部124より復号されたコンテンツデータを取得した処理制御部130は,コンテンツデータのデータ長,チャネル数およびサンプリング周波数からユニーク識別情報の生成に必要なPCMデータを抽出して(S318),抽出したPCMデータをユニーク識別情報生成部126に提供する(S320)。
また,コンテンツデータの復号時に指定されるチャネル数およびサンプリング周波数が固定である場合には,予めユニーク識別情報生成部126にチャネル数およびサンプリング周波数を提供して,ユニーク識別情報生成部126により必要なPCMデータを抽出するようにしてもよい。また,処理制御部130によりコンテンツデータの必要な部分を指定して,必要な部分のみPD150から取得するようにしてもよい。その場合,PD150により,コンテンツデータの必要部分が抽出されるようにしてもよい。
処理制御部130は,属性情報およびコンテンツデータに基づいて,コンテンツデータ固有のユニーク識別情報を生成することをユニーク識別情報生成部126に要求する(S320)。コンテンツデータを提供されたユニーク識別情報生成部126は,ユニーク識別情報を生成して(S322),生成したユニーク識別情報を処理制御部130に提供する(S324)。
ステップS324においてユニーク識別情報を提供された処理制御部130は,ユニーク識別情報を通信部128に提供して,ユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を,コンテンツ関連情報提供サーバ200に送信するよう要求する(S326)。ステップS328においてユニーク識別情報を提供された通信部128は,ネットワークを介して接続されたコンテンツ関連情報提供サーバ200にユニーク識別情報を送信する(S328)。
ステップS328においてユニーク識別情報を送信されたコンテンツ関連情報提供サーバ200は,送信されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を検索する(S330),コンテンツ関連情報提供サーバ200に備わるコンテンツ関連情報記憶部250には,ユニーク識別情報とコンテンツ関連情報とが関連付けられて記憶されている。コンテンツ関連情報提供サーバ200に備わる検索部252は,通信部128により送信されたユニーク識別情報に対応するコンテンツ関連情報を検索して,コンテンツ関連情報記憶部250から取得したコンテンツ関連情報を通信部128に送信する(S332)。
ステップS332において,コンテンツ関連情報提供サーバ200からコンテンツ関連情報を送信された通信部128は,受信したコンテンツ関連情報を処理制御部130に提供する(S334)。ステップS334においてコンテンツ関連情報を提供された処理制御部130は,コンテンツ関連情報をPD150に提供して(S228),PD150に備わる外部記憶媒体に記憶させる(S340)。処理制御部130は,コンテンツ関連情報を外部記憶媒体に記憶させるとともに,コンテンツ関連情報をコンテンツデータ記憶部122にも提供して(S338)記憶させる制御を行う(S342)。
以上,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータが圧縮されている場合に,コンテンツ関連情報を取得する方法について説明した。以上,図10および図11に基づいて説明したように,情報処理装置100bは,接続されたPD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータを読み取り,そのコンテンツデータに基づいてユニーク識別情報を生成してコンテンツ関連情報を取得することができる。また,外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータを自身の記憶装置に記憶している間に,コンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報を取得することができる。また,コンテンツ関連情報提供サーバ200より取得したコンテンツ関連情報を,外部記憶媒体に記憶するとともに,自身の記憶装置にも記憶することができる。これにより,ユーザが所有する情報処理装置100bとPD150に備わる外部記憶媒体に記憶されたコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報を同期させることが可能となる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態においては,PC(Personal Computer)を本発明の情報処理装置に適用し,PD(Portable Device)を本発明の外部記憶媒体を有する外部記憶装置として説明したが,かかる例に限定されない。例えば,音声プレーヤやテレビジョン装置など,ネットワーク接続可能なPC以外のCE(Consumer Electronics)機器を本発明にかかる情報処理装置に適用してもよい。また,本発明にかかる外部記憶媒体として,DVD,CD,MD,半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体を適用してもよい。これらのリムーバブル記憶媒体にコンテンツデータが記憶されている場合,CE機器に挿入されたリムーバブル記憶媒体からコンテンツデータを読み取るようにしてもよい。ネットワークに接続されたCD機器により,コンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報を取得して,リムーバブル記憶媒体にコンテンツデータと関連付けて記憶するようにすれば,ユーザが入力等せずとも,リムーバブル記憶媒体に記憶されたコンテンツデータにコンテンツ関連情報を付加することができる。
図12は,本発明の情報処理装置に適用したCE機器100cの機能構成を示したブロック図である。また,本発明の外部記憶媒体に記憶媒体151を適用して説明する。記憶媒体151は,上述したリムーバブル記憶媒体等を例示できる。図10に示したように,CE機器100cは,処理制御部160,ユニーク識別情報126,通信部128などを備える。処理制御部160は,データ読み込み制御部162,信号処理部164,システムコントローラ166などを備える。
ユニーク識別情報生成部168と通信部170は,上述したユニーク識別情報生成部と通信部とほぼ同様の機能を有する。処理制御部160に備わるデータ制御部162は,属性情報取得部134,関連情報記憶制御部138などとほぼ同様の機能を有し,記憶媒体151に記憶されたコンテンツデータの読み取りや,記憶媒体151にコンテンツ関連情報を書き込む制御を行う。信号処理部164は,復号部106と復号制御部136などとほぼ同様の機能を有する。また,システムコントローラ166は,ユニーク識別情報要求部140とコンテンツ関連情報要求部142とほぼ同様の機能を有し,ユニーク識別情報生成部168に属性情報やコンテンツデータを提供してユニーク識別情報の生成を要求したり,通信部170にコンテンツ関連情報の取得を要求したりする制御を行う。
CE機器100cを上記構成にすることにより,コンテンツデータが記憶された記憶媒体151をCE機器に挿入するだけで,CE機器100cにより記憶媒体151に記憶されたコンテンツデータが読み取られて,そのコンテンツデータに対応するコンテンツ関連情報が取得されて,記憶媒体151に記憶される。したがって,ユーザは,記憶媒体151を挿入する以外の操作をすることなく,記憶媒体151に記憶されたコンテンツデータにコンテンツ関連情報を付加することが可能となる。