JP2006276356A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 明るい表示が可能になると共に、歩留まりの低下を防止し、コントラストを維持することのできる液晶装置及び電子機器を提供すること。
【解決手段】 画素間領域10に照射される光が反射部14により一度バックライト41側に反射され、反射板15により画素領域7へと反射されるので、本来であれば表示に寄与しない光を再利用して表示に寄与させることができる。これにより、明るい表示が可能になる。また、本発明では、配線基板2及びカラーフィルタ基板3の間に偏光板を設ける等の光学設計上の困難が無く、反射部14及び反射板15を設けるだけで済む。このため製造が容易になり、歩留まりの低下を防止することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、液晶装置及び電子機器に関する。
IPS(In Plane Switching)型の液晶装置は、TN(Twisted Nematic)型の液晶装置に比べて高い視野角を実現できる液晶装置として注目されている。IPS型の液晶装置は、液晶を挟持するように対向配置された一対の基板のうち、一方の基板に共通電極と画素電極とが設けられており、当該共通電極と画素電極との間に横電界を発生させる構成となっている。この画素電極は例えばアルミニウム等の金属から形成されており、例えばバックライトからの光が当該画素電極で反射されるため、TN型の液晶装置に比べて開口率が低くなり、表示画像が暗くなるといったことが指摘されている。
これに対して、一対の基板の間に偏光板を設ける手法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。バックライトからの光が画素電極で反射されても偏光板により再度反射されるので、光を再利用することができ、光を再利用することで輝度が向上し、開口率の低下を補うことができるようになっている。
特開2001−201767号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法のように一対の基板の間に偏光板を設けることは、光学設計上非常に困難を極めるものであるため、歩留まりが低くなってしまう。また、一対の基板の間に偏光板を設けた場合、偏光度が低くなってしまうため、コントラストが悪くなってしまう。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、明るい表示が可能になると共に、歩留まりの低下を防止し、コントラストを維持することのできる液晶装置及び電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の主たる観点に係る液晶装置は、液晶材料を挟持して対向配置された一対の基板と、前記一対の基板のうち一方の基板の外側に設けられ、前記一方の基板へ向けて光を射出する照明装置と、前記一方の基板にマトリクス状に複数形成される画素領域のそれぞれに設けられ、横電界を発生させる電極と、前記一対の基板のうちいずれかの基板において少なくとも前記画素領域の間の領域に設けられ、前記照明装置から出射された光を前記照明装置に向けて反射する第1反射部と、前記照明装置に設けられ、前記第1反射部で反射された光を前記画素領域へ向けて反射する第2反射部とを具備することを特徴とする。
ここで、上記一方の基板のうち液晶材料を挟持する基板面の側を「内側」とし、当該液晶材料と反対の側を「外側」とする。
一般に、照明装置から射出される光のうち、画素領域に照射される光は表示に寄与し、画素領域の間に照射される光は例えば電極によって反射されたり基板の内側で吸収されたりして表示には寄与しない。本発明では、画素領域の間の領域に照射される光が第1反射部により一度照明装置側に反射され、第2反射部により画素領域へ反射されるので、本来であれば表示に寄与しない光を再利用して表示に寄与させることができる。これにより、明るい表示が可能になる。また、本発明では、一対の基板の間に偏光板を設ける等の光学設計上の困難が無く、第1反射部及び第2反射部を設けるだけで済む。このため製造が容易になり、歩留まりの低下を防止することができる。また、第1反射部が設けられるのは画素領域の間の領域であり、画素領域に入射する光を遮ることが無いため、画素領域に入射した光の透過性、偏光性には何ら悪影響を及ぼすことが無い。従って、表示のコントラストを維持することが可能となる。
また、前記第1反射部が、前記画素領域の周縁部に更に設けられていることが好ましい。
IPS型液晶装置においては、一般に、画素領域の周縁部は光透過率が低く、照射される光のうち表示に寄与する光の割合が低い。本発明では、このような画素領域の周縁部にまで第1反射部を拡張して設けることにより、光透過率が低い部分に照射される光を反射し、当該反射した光を再利用することができるので、光の利用効率を高めることができる。
また、前記電極の一部が前記画素領域に設けられており、前記画素領域のうち前記電極の一部が設けられた領域に、前記第1反射部が更に設けられていることが好ましい。
IPS型液晶装置においては、画素領域内に電極の一部が設けられていることがある。このような場合、当該電極の一部により光吸収や光反射が起こり、光の損失が生じるため、照射される光のうち表示に寄与する光の割合が低くなる。本発明では、画素領域のうち電極の一部が設けられる領域にまで第1反射部を拡張して設けることにより、当該画素領域内の電極部分に照射される光を再利用することができるので、光の利用効率を高めることができる。
また、前記画素領域のうち前記電極の一部が設けられる領域の近傍の領域に、前記第1反射部が更に設けられていることが好ましい。
画素領域内に電極の一部が設けられているIPS型液晶装置においては、画素領域のうち電極の一部が設けられる領域の近傍の領域の光透過率が低いため、照射される光のうち表示に寄与する光の割合が低い。本発明では、このような領域にまで第1反射部を拡張して設けることにより、光透過率が低い部分に照射される光を反射し、当該反射した光を再利用することができるので、光の利用効率を高めることができる。
また、前記第1反射部が、金属により形成されていることが好ましい。
金属は光反射率が高いため、第1反射部に照射される光の大部分を再利用することが可能となる。金属としては、例えば光反射率の極めて高いアルミニウム等が好適に用いられる。しかもアルミニウムは安価であるため、低コストで液晶装置を製造することができるという利点がある。
また、前記第1反射部が、誘電体多層膜により形成されていることが好ましい。
誘電体多層膜は金属に比べて導電性が極めて低く、自身から電界を発生することが無いため、液晶装置の駆動時に発生する横電界に悪影響を及ぼすのを防ぐことができる。したがって、画素領域の周縁部や画素領域のうち電極の一部が設けられた領域の近傍の領域等、横電界が形成される部分に第1反射部が設けられる構成を採用する場合には、本発明は特に有効である。
本発明の別の観点に係る電子機器は、上記の液晶装置を搭載したことを特徴とする。
本発明では、明るい表示が可能になると共に、歩留まりの低下を防止し、コントラストを維持することのできる液晶装置を搭載したので、表示特性の高い安価な電子機器を得ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る液晶装置1の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、液晶装置1は、液晶パネル40と、バックライト41とを主体として構成されている。本実施形態では、パッシブ型の液晶装置を例に挙げて説明する。また、本実施形態の液晶装置1としては、バックライト41からの光を透過させる透過型の液晶装置を例に挙げて説明する。
液晶パネル40は、配線基板2とカラーフィルタ基板3とがシール材26を介して貼り合わされ、当該配線基板2とカラーフィルタ基板3とシール材26との間に液晶6が挟持された構成になっている。シール材26は開口部26aを有しており、当該開口部26aが封止材62により封止されている。配線基板2の外側(液晶6とは反対側)の表面には偏光板30が貼り付けられており、カラーフィルタ基板3の外側の表面には偏光板31が貼り付けられている。
バックライト41は、液晶パネル40へ光を照射する照明装置である。当該バックライト41は、液晶パネル40の外部であって、例えば配線基板2側に設けられている。バックライト41のうち液晶パネル40と反対側の表面には、反射板(第2反射部)15が設けられている。当該反射板15は、光を液晶パネル40の方向へ反射することができるようになっている。
図2は、カラーフィルタ基板3の構成を示す平面図である。
同図に示すように、カラーフィルタ基板3は、例えばガラスやプラスチック等の透明な材料によって形成された矩形の基板である。カラーフィルタ基板3上には遮光層13が設けられており、遮光層13で囲まれた領域(画素)に対応して赤色層16R、緑色層16G、青色層16Bを有するカラーフィルタ16が設けられている。
また、カラーフィルタ16を覆うようにオーバーコート層(図示せず)が形成され、オーバーコート層上には配向膜(図示せず)が形成されている。当該配向膜は、例えばポリイミド等からなり、表面がラビング処理された水平配向膜である。
図3は、配線基板2の構成を示す平面図である。
同図に示すように、配線基板2は、例えばガラスや石英等の透明な材料により形成された矩形の基板である。表示領域2aは、画像や動画等が表示される領域であり、当該表示領域2aには、走査電極8と、信号電極9とが交差するように設けられている。
走査電極8は、図3中のX方向に延在する配線であり、例えばタンタル等の金属により形成されている。信号電極9は、図3中のY方向に延在する配線であり、例えばクロム等の金属により形成されている。また、当該走査電極8及び信号電極9により画素領域7が区画されている。当該画素領域7は、カラーフィルタ基板3のカラーフィルタ16(図2参照)が設けられる領域に平面的に重なるようになっている。また、周縁部2bは、カラーフィルタ基板3と対向させたときに張り出している部分(張出部分、図1参照)であり、駆動回路や配線、外部(例えば電源等)に接続するための電極等が形成されている。
図4は、配線基板2の一部を拡大して示す図である。
配線基板2には、走査電極8及び信号電極9の他、反射部(第1反射部)14とが設けられている。
反射部14は、各画素領域7の間の領域(画素間領域)10を覆うように設けられており、例えば光反射率の高いアルミニウム等の金属によって形成されている。当該反射部14は、図示しない配線等によって特定の電位に接地されており、液晶装置1の駆動時に当該反射部14からは電界が生じないようになっている。
図5は、液晶装置1の断面の構成を示す図である。同図を参照して、液晶装置1の駆動時の動作を説明する。
液晶装置1を駆動すると、走査電極8と信号電極9との間に横電界Eが発生する。当該横電界Eによって画素領域7の液晶の配向状態が制御され、これによりここを通過する光の偏光状態も制御される。バックライト41から射出された光L1は、偏光板30を透過し、配線基板2の画素領域7へと入射する。配線基板2の画素領域7に入射した光L1は、液晶6、カラーフィルタ16及びカラーフィルタ基板3を透過し、当該カラーフィルタ基板3から液晶装置1の外部に射出される。カラーフィルタ基板3から射出された光L1が、偏光板31を通過するが、この時に光の偏光状態に応じて各表示領域毎の透過率が変りこれによって画像や動画として認識されることになる。
一方、バックライト41から射出された光L2は、偏光板30を透過し、配線基板2の画素間領域10へと入射する。この光L2は配線基板2の画素間領域10に入射し、配線基板2を透過するが、画素間領域10に設けられた反射部14によって反射される。反射された光L2は、配線基板2を逆方向に透過し、反射板15によって反射され、再び液晶パネル40側に向けて進む。この光L2が配線基板2の画素領域7に入射した場合、上述した光L1と同様にカラーフィルタ基板3から射出され、画像や動画として認識されることになる。また、光L2が再び配線基板2の画素間領域10に入射した場合、反射部14により反射され、反射板15により反射される。つまり、光L2は、反射部14及び反射板15により反射が繰り返され、結局は配線基板2の画素領域7に入射することになる。
このように、本実施形態では、画素間領域10に照射される光が反射部14により一度バックライト41側に反射され、反射板15により画素領域7へと反射されるので、本来であれば表示に寄与しない光を再利用して表示に寄与させることができる。これにより、明るい表示が可能になる。また、本発明では、配線基板2及びカラーフィルタ基板3の間に偏光板を設ける等の光学設計上の困難が無く、反射部14及び反射板15を設けるだけで済む。このため製造が容易になり、歩留まりの低下を防止することができる。また、反射部14が設けられるのは画素間領域10であり、画素領域7に入射する光を遮ることが無いため、画素領域7に入射した光の透過性、偏光性には何ら悪影響を及ぼすことが無い。従って、表示のコントラストを維持することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、本実施形態では、反射部(第1反射部)の構成が第1実施形態とは異なるため、かかる点を中心に説明する。
図6は液晶装置101の配線基板102における表示領域の一部を拡大して示す図であり、第1実施形態における図4に対応している。図7は、液晶装置101の断面の構成を示す図であり、第1実施形態における図5に対応している。
図7に示すように、液晶装置101は、液晶パネル140と、バックライト141とを主体として構成されている。本実施形態では、第1実施形態と同様、パッシブ型の液晶装置を例に挙げて説明する。また、本実施形態の液晶装置101としては、バックライト141からの光を透過させる透過型の液晶装置を例に挙げて説明する。
液晶パネル140は、配線基板102とカラーフィルタ基板103とが対向して設けられており、当該配線基板102とカラーフィルタ基板103との間には液晶106が挟持された構成になっている。配線基板102の外側(液晶106とは反対側)の表面には偏光板130が貼り付けられており、カラーフィルタ基板103の外側の表面には偏光板131が貼り付けられている。
バックライト141は、液晶パネル140へ光を照射する照明装置であり、例えば配線基板102の外側に設けられている。バックライト141のうち液晶パネル140側の表面には、反射板(第2反射部)115が設けられている。当該反射板115は、第1実施形態と同様、光を液晶パネル140の方向へ反射することができるようになっている。
カラーフィルタ基板103の主たる構成は、第1実施形態におけるカラーフィルタ基板3とほぼ同様である。カラーフィルタ基板103上には遮光層113が設けられており、遮光層113で囲まれた領域(画素)に対応してカラーフィルタ16が設けられている。
配線基板102の表示領域には、図6に示すように、走査電極108と、信号電極109とが交差するように設けられている。また、走査電極108及び信号電極109により画素領域107と画素間領域110とに区画されている。画素領域107の中央には、画素間領域110から跨るように走査電極108が設けられている。当該画素領域107は、カラーフィルタ基板103のカラーフィルタ116が設けられる領域に平面的に重なるようになっている。
反射部(第1反射部)114は、例えばTiOとSiOとを複数組交互に積層した誘電体多層膜によって形成されており(誘電体ミラー)、画素間領域110、当該画素間領域110の周縁部118及び走査電極108の近傍119を覆うように設けられている。各画素領域107には、反射部114で囲まれた2つの光透過領域(以下、「透過部」という。)117が形成されている。
次に、液晶装置101の駆動時の動作を説明する。
液晶装置101を駆動すると、走査電極108と信号電極109との間に横電界Eが発生する。当該横電界Eによって画素領域107の液晶が配向され、光が透過可能になる。バックライト141から射出された光L3は、偏光板130を透過し、配線基板102へと入射する。図7に示すように、光L3が例えば画素領域107の周縁部118(図7中、「P」で示す部位)に照射された場合、当該周縁部118に設けられた反射部114によって反射される。反射された光L3は、配線基板102を逆方向に透過し、反射板115によって反射され、再び液晶パネル140側に向けて進む。この光L3が配線基板102の画素領域107(図7中、「Q」で示す部位)に照射された場合、液晶106、カラーフィルタ116及びカラーフィルタ基板103を透過し、当該カラーフィルタ基板103から液晶装置101の外部に射出される。カラーフィルタ基板103から射出された光L3が偏光板31を通過し、画像や動画として認識されることになる。
図8は、各画素領域107の光透過率(配線基板102から入射した光がカラーフィルタ基板103から射出される割合)について表したグラフである。縦軸は光透過率を表しており、横軸は図7のX方向における位置を表している。なお、説明の便宜上、縮尺は実際のものと異なるようにしている。
画素領域107の光透過率は、透光部117において最も高く、a(最大)からb(最小)という範囲の値になっている。逆に言えば、画素領域107のうち例えば光透過率がb以上となるような部分を「透光部」とすることができる。一方で、周縁部118及び走査電極108近傍においては、信号電極109及び走査電極108に近づくにつれて光透過率がbより段々低くなっている。逆に言えば、画素領域107のうち光透過率がb未満となるような部分を「周縁部」あるいは「画素電極の近傍」とすることができる。
光透過率aについては、配線基板102、液晶106、カラーフィルタ116及びカラーフィルタ基板103等の光透過率により決定される値である。また、光透過率bについては、適宜設定することができる。bの値を大きく設定すれば、透光部117の範囲が広くなり、周縁部118及び走査電極108の近傍の範囲が狭くなる。逆に、bの値を小さく設定すれば、透光部117の範囲が狭くなり、周縁部118及び走査電極108の近傍の範囲が広くなる。
液晶装置101に反射部114を設けない場合、例えば駆動時に光L3が入射した画素領域107のP部分の光透過率はcであり、反射板115で反射された光L3が入射した画素領域107のQ部分の光透過率はdである。反射部114を設けない場合、P部分から画素領域107に入射した光L3のうち、(1−c)の光が吸収あるいは反射されてしまい、cの光しか表示に寄与しないことになる。一方、反射部114を設けた上記の例では、光L3は、P部分で反射部114により反射され、反射板115により再度反射された結果、光透過率がdのQ部分から入射することになる。(1−d)の光の吸収あるいは反射、また、反射部114及び反射板115での光の損失を考慮しても、P部分から入射する場合に比べて、高い割合で表示に寄与することになる。
IPS型液晶装置においては、一般に、画素領域の周縁部や、画素領域のうち画素電極が設けられる領域の近傍においては光透過率が低いため、照射される光のうち表示に寄与する光の割合が低い。
これに対して、本実施形態では、このような画素領域107の周縁部118及び走査電極108の近傍119にまで反射部114を拡張して設けることにより、光透過率が低い部分に照射される光を反射し、当該反射した光を再利用することができるので、光の利用効率を高めることができる。
なお、画素電極においても光吸収や光反射が起こり、光の損失が生じるため、照射される光のうち表示に寄与する光の割合が低くなる。これに対して、本実施形態では、走査電極108の一部が設けられた画素領域107においても反射部114を設けるようにしている。このような領域にまで反射部114を拡張して設けることにより、光を再利用することができ、光の利用効率を高めることができる。
また、本実施形態では、反射部114として誘電体ミラーを用いている。誘電体は金属に比べては導電性が極めて低く、自身から電界を発生することが無いため、液晶装置101の駆動時に発生する横電界Eに悪影響を及ぼすのを防ぐことができる。したがって、画素領域107の周縁部118や走査電極108の近傍の領域119等、横電界Eが形成される部分に反射部114が設けられる本実施形態のような構成を採用する場合には、特に有効である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、本実施形態では、スイッチング素子として薄膜ダイオード(TFD)を用いたアクティブマトリクス型の液晶装置201を例にあげて説明する点、上記各実施形態とは異なっている。本実施形態で図示しない部位(例えば、カラーフィルタ基板やバックライト、反射板等)については、第1実施形態とほぼ同様の構成であるものとする。
図9は、液晶装置201におけるアクティブマトリクス基板202の一部の構成を示す平面図である。
同図に示すように、アクティブマトリクス基板202には、走査電極208と、信号電極209と、第1の画素電極211と、スイッチング素子220と、第2の画素電極212とが設けられており、走査電極208、信号電極209、第1の画素電極211及び第2の画素電極212によって区切られた画素領域207が形成されている。走査電極208と信号電極209とは、ほぼ直交するように設けられている。走査電極208は、例えばクロムやアルミニウム等の金属により形成されている。信号電極209は、例えばタンタル等の金属により形成されている。信号電極209の表面は絶縁層で覆われている。絶縁層は、信号電極209を構成する例えばタンタル等の酸化物で構成されている。
各第1の画素電極211は、例えばクロムやアルミニウム等の金属により形成されており、スイッチング素子220に電気的に接続されている。各スイッチング素子220は、例えば薄膜ダイオード(TFD)等の素子により構成されており、ダイオードの一方が第1の画素電極211に接続され、他方が走査電極208に接続されている。
各第2の画素電極212は、例えばタンタル等の金属により形成され、信号電極209に接続されており、信号電極209との接続部分から画素領域207の周縁部に沿うように形成されている。第2の画素電極212の表面は、絶縁層で覆われている。絶縁層は、第2の画素電極212を構成する例えばタンタル等の酸化層により構成されている。
第1の画素電極211と第2の画素電極212とは、絶縁層を介して対向して設けられており、保持容量221を形成している。また、第2の画素電極212には、信号電極を介して例えばいわゆるLCコモン電位と呼ばれる電位(第1の画素電極211により液晶に印加される交流電圧の中心電位)が共通に印加されるようになっており、各第1の画素電極211との間で横電界が発生するようになっている。
画素電極211と共通電極212とは、絶縁層を介して対向して設けられており、保持容量221を形成している。また、共通電極212には、信号電極を介して例えばいわゆるLCコモン電位と呼ばれる電位(画素電極211により液晶に印加される交流電圧の中心電位)が共通に印加されるようになっており、各画素電極211との間で横電界が発生するようになっている。
各画素領域207の間の領域(画素間領域210)には、当該画素間領域210を覆うように反射部214が設けられている。反射部214は、例えばアルミニウム等の光反射率が高い金属や、誘電体ミラー等により形成されている。なお、画素領域207は、図示しないカラーフィルタ基板のカラーフィルタが設けられる領域に平面的に重なるようになっている。
本実施形態では、画素間領域210に照射される光が反射部214により一度バックライト側に反射され、バックライトに設けられた反射板により画素領域207へ反射されるので、本来であれば表示に寄与しない光を再利用して表示に寄与させることができる。これにより、明るい表示が可能になる。また、反射部214及び反射板を設けるだけで済むので製造が容易になり、歩留まりの低下を防止することができる。さらに、反射部214が設けられるのは画素間領域210であり、画素領域207に入射する光を遮ることは無いため、画素領域207に入射した光の透過性、偏光性には何ら悪影響を及ぼすことが無い。従って、表示のコントラストを維持することが可能となる。このように、TFDを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置201にも本発明を適用することが可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を説明する。以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、本実施形態では、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリクス型の液晶装置301を例にあげて説明する点、上記各実施形態とは異なっている。本実施形態で図示しない部位(例えば、カラーフィルタ基板やバックライト、反射板等)については、第1実施形態とほぼ同様の構成であるものとする。
図10は、液晶装置301におけるアクティブマトリクス基板302の一部の構成を示す平面図である。
同図に示すように、アクティブマトリクス基板302には、ゲート電極308と、ソース電極309と、第1の画素電極311と、半導体層320と、第2の画素電極312とが設けられている。ゲート電極308、ソース電極309、第1の画素電極311及び第2の画素電極312によって区切られた画素領域307が形成されている。ゲート電極308とソース電極309とは、ほぼ直交するように設けられている。ゲート電極308は、例えばアルミニウム等の金属により形成されており、半導体層320を横切るように設けられている。ソース電極309は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。
各第1の画素電極311は、例えばアルミニウム等の金属により形成されており、半導体層320のドレイン側に電気的に接続されている。各半導体層320は、例えば多結晶シリコン等により構成されたトランジスタ(TFT)素子であり、トランジスタのドレイン側が第1の画素電極311に接続され、ソース側がソース電極309に接続されている。
各第2の画素電極312は、例えばアルミニウム等の金属により形成されており、画素領域307の周縁部に沿うように形成されている。第2の画素電極312の表面は、例えば絶縁層で覆われている。絶縁層は、第2の画素電極312を構成する例えばタンタル等の酸化層により構成されている。第2の画素電極312と第1の画素電極311との間には、横電界が発生するようになっている。
各画素領域307の間の領域(画素間領域310)には、当該画素間領域310を覆うように反射部314が設けられている。反射部314は、例えばアルミニウム等の光反射率が高い金属や、誘電体ミラー等により形成されている。なお、画素領域307は、図示しないカラーフィルタ基板のカラーフィルタが設けられる領域に平面的に重なるようになっている。
本実施形態では、画素間領域310に照射される光が反射部314により一度バックライト側に反射され、バックライトに設けられた反射板により画素領域307へ反射されるので、本来であれば表示に寄与しない光を再利用して表示に寄与させることができる。これにより、明るい表示が可能になる。また、反射部314及び反射板を設けるだけで済むので製造が容易になり、歩留まりの低下を防止することができる。さらに、反射部314が設けられるのは画素間領域310であり、画素領域307に入射する光を遮ることは無いため、画素領域307に入射した光の透過性、偏光性には何ら悪影響を及ぼすことが無い。従って、表示のコントラストを維持することが可能となる。このように、TFTを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置301にも本発明を適用することが可能である。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器について、携帯電話を例にあげて説明する。
図11は、携帯電話400の全体構成を示す斜視図である。
携帯電話400は、筺体401、複数の操作ボタンが設けられた操作部402、画像や動画、文字等を表示する表示部403を有する。表示部403には、本発明に係る液晶装置1、101、201、301が搭載される。
本発明では、明るい表示が可能になると共に、歩留まりの低下を防止し、コントラストを維持することのできる液晶装置1、101、201、301を搭載したので、表示特性の高い安価な電子機器を得ることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、図12に示すように、TFDを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置201において、反射部214が、例えば光反射率の高い誘電体によって形成されており(誘電体ミラー)、画素間領域210、当該画素間領域210の周縁部218及び第1の画素電極211の近傍219を覆うように設けられる構成にし、各画素領域207に、反射部214で囲まれた2つの透過部217が形成される構成にしても良い。
また、図13に示すように、TFTを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置301において、反射部314が、例えば光反射率の高い誘電体によって形成されており(誘電体ミラー)、画素間領域310、当該画素間領域310の周縁部318及び第1の画素電極311の近傍319を覆うように設けられる構成にし、各画素領域307に、反射部314で囲まれた2つの透過部317が形成される構成にしても良い。更に、例えば図1の偏光板30、31は位相差板等の他の光学素子との組み合わせであっても良い。
本発明の第1実施形態に係る液晶装置の構成を示す斜視図である。 液晶装置のカラーフィルタ基板の構成を示す平面図である。 液晶装置の配線基板の構成を示す平面図である。 配線基板の一部の構成を示す平面図である。 液晶装置の断面構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の一部の構成を示す平面図である。 本実施形態に係る液晶装置の断面構成を示す断面図である。 画素領域の光透過率を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図である。 本発明に係る電子機器の構成を示す斜視図である。 本発明に係る液晶装置の他の構成を示す平面図(その1)である。 本発明に係る液晶装置の他の構成を示す平面図(その2)である。
符号の説明
1、101、201、301…液晶装置 2、102…配線基板 7、107、207、307…画素領域 10、110、210、310…画素間領域 11、111、211、311…第1の画素電極 14、114、214、314…反射部 18、118、218、318…周縁部 19、119、219、319…近傍 15、115…反射板 41、141…バックライト 202、302…アクティブマトリクス基板 400…携帯電話

Claims (7)

  1. 液晶材料を挟持して対向配置された一対の基板と、
    前記一対の基板のうち一方の基板の外側に設けられ、前記一方の基板へ向けて光を射出する照明装置と、
    前記一方の基板にマトリクス状に複数形成される画素領域のそれぞれに設けられ、横電界を発生させる電極と、
    前記一対の基板のうちいずれかの基板において少なくとも前記画素領域の間の領域に設けられ、前記照明装置から出射された光を前記照明装置に向けて反射する第1反射部と、
    前記照明装置に設けられ、前記第1反射部で反射された光を前記画素領域へ向けて反射する第2反射部と
    を具備することを特徴とする液晶装置。
  2. 前記第1反射部が、前記画素領域の周縁部に更に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記電極の一部が前記画素領域に設けられており、
    前記画素領域のうち前記電極の一部が設けられた領域に、前記第1反射部が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記画素領域のうち前記電極の一部が設けられる領域の近傍の領域に、前記第1反射部が更に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置。
  5. 前記第1反射部が、金属により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の液晶装置。
  6. 前記第1反射部が、誘電体多層膜により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の液晶装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の液晶装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011227191A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置
JP2012145628A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Japan Display East Co Ltd 液晶表示装置
WO2016039210A1 (ja) * 2014-09-12 2016-03-17 シャープ株式会社 表示装置

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