JP2006274866A - 蒸発燃料抑制システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の燃料リターン径路の構造を備えた車両に容易に適用でき、簡易な構成によってエバポエミッションの発生を抑制すること。
【解決手段】エンジンのインジェクタ30に向けて圧送された燃料の余剰分を燃料タンク10に戻す燃料リターンパイプ32,24に電磁弁34,35,45を備えた。また、燃料リターンパイプ32,24内の残留燃料を所定時間吸引し、燃料タンク10に戻すために、燃料圧送用のフィードポンプ12と、エゼクタとして機能するジェットポンプ37とを備えた。エンジン停止後に電磁弁34,45を閉弁し電磁弁35を開弁した状態で、フィードポンプ12を所定時間駆動して燃料を燃料循環パイプ36、ジェットポンプ37、パイプ38を介して循環させる。この時、ジェットポンプ37のエゼクタ作用により燃料リターンパイプ32,24内の残留燃料が吸引され、燃料タンク10に戻される。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジンのインジェクタ30に向けて圧送された燃料の余剰分を燃料タンク10に戻す燃料リターンパイプ32,24に電磁弁34,35,45を備えた。また、燃料リターンパイプ32,24内の残留燃料を所定時間吸引し、燃料タンク10に戻すために、燃料圧送用のフィードポンプ12と、エゼクタとして機能するジェットポンプ37とを備えた。エンジン停止後に電磁弁34,45を閉弁し電磁弁35を開弁した状態で、フィードポンプ12を所定時間駆動して燃料を燃料循環パイプ36、ジェットポンプ37、パイプ38を介して循環させる。この時、ジェットポンプ37のエゼクタ作用により燃料リターンパイプ32,24内の残留燃料が吸引され、燃料タンク10に戻される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、蒸発燃料抑制システムに関し、更に詳しくは、従来の燃料リターン径路の構造を備えた車両に容易に適用でき、簡易な構成によってエバポエミッションの発生を抑制することができる蒸発燃料抑制システムに関する。
従来、直噴エンジンを搭載した車両では、高圧燃料ポンプのリーク燃料およびリリーフバルブからの余剰燃料を燃料タンクに戻す燃料リターン径路が設けられている。この燃料リターン径路には高い燃圧が加わらないため、当該燃料リターン径路を構成するパイプ間の連結は、コスト・組み付けの容易性等の理由からゴムホースが多用されている。
なお、関連する技術として、エンジンの停止中における燃料噴射弁からの不要な燃料漏れを防止し、始動性向上およびエミッション向上を図るものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
近年、エバポエミッションの規制強化により、燃料系からの燃料漏れ抑制要求が厳しくなり、燃料系に用いられているシール材、ホース、チューブ等からの燃料透過量の低減が従来以上に要求されている。
しかしながら、上記従来技術の燃料リターン径路において使用されているゴムホースの耐燃料透過性は、樹脂チューブや金属パイプに比べて劣っている。このため、ゴムホースによる接続部分を樹脂チューブや金属パイプに置き換えることが考えられるが、振動対策、設計変更、ユニオン等の部品数増加、コストアップ、組み付けの煩雑化等の問題を招くため、現実的ではない。
また、高圧燃料ポンプのリーク燃料とリリーフバルブの余剰燃料は、燃料リターンパイプを介して燃料タンクに戻される構造となっているが、そのレイアウト上、曲がったリターン径路(特にゴムホースによる接続部分)内に燃料が残留し、当該燃料リターン径路系よりエバポエミッションが発生する虞があった。
したがって、燃料リターン径路にこのようなゴムホースを使用した場合であっても、エバポエミッションの発生を抑制することができる手段の提供が望まれていた。
また、従来技術にあっては、寒冷時における車両の駐車中に、燃料リターン径路内の残留燃料中の水分(雨天給油時に燃料タンクに混入したもの)が凍結して当該燃料リターン径路が閉塞されることで、再運転時に高圧ポンプの燃料溜まり室の圧力が上昇し、オイルシールのシール性を阻害する虞があった。
そこで、燃料リターン径路を一方向に傾斜させて燃料を流れ易くし、当該燃料リターン径路内に燃料が残留しにくくなる構造を採用することも考えられるが、システム設計上の大きな阻害要因となってしまうため、このような構造も採用し難い。
したがって、従来の燃料リターン径路の構造を踏襲しつつ燃料リターン径路内の残留燃料を低減することができる手段の提供が望まれていた。
また、燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタを備えた車両にあっては、キャニスタの蒸発燃料吸着量は、車両(燃料タンク)のソーク条件(燃料温度・燃料量・時間等)の影響を受けるため、エンジン始動時に必要とする、キャニスタの所定吸着量を所定時間内に得られない虞があった。
このため、車両のソーク条件の影響を受けずにキャニスタが所定の蒸発燃料吸着量を確保できる手段の提供が望まれていた。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、従来の燃料リターン径路の構造を備えた車両に容易に適用でき、簡易な構成によってエバポエミッションの発生を抑制することができる蒸発燃料抑制システムを提供することを目的とする。
また、この発明は、車両のソーク条件の影響を受けずにキャニスタが所定の蒸発燃料吸着量を確保できる蒸発燃料抑制システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の請求項1に係る蒸発燃料抑制システムは、エンジンの燃料噴射手段に向けて圧送された燃料の余剰分を燃料タンクに戻す燃料リターン径路を備えた蒸発燃料抑制システムにおいて、前記エンジンの停止後に前記燃料リターン径路内の残留燃料を吸引手段により所定時間吸引し、前記燃料タンクに戻すことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項2に係る蒸発燃料抑制システムは、請求項1に記載の発明において、前記吸引手段は、前記燃料タンク内に設けられ当該燃料タンク内の燃料を当該燃料タンク外に圧送する一方、当該燃料タンク内で燃料を循環させるフィードポンプと、前記フィードポンプの循環燃料によってエゼクタとして機能し前記燃料リターン径路内の残留燃料を吸引して前記燃料タンクに戻すジェットポンプと、からなることを特徴とするものである。
また、この発明の請求項3に係る蒸発燃料抑制システムは、請求項2に記載の発明において、前記燃料タンクに蒸発燃料通路を介して連通し当該燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタを有し、所定の運転条件下で前記キャニスタ内の吸着燃料を前記エンジンの吸気系へパージする蒸発燃料処理装置を備え、前記エンジンの停止後に前記燃料リターン径路内の残留燃料を前記ジェットポンプにより所定時間吸引し、当該吸引した残留燃料を微細な気泡にして前記燃料タンクに戻すことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項4に係る蒸発燃料抑制システムは、請求項3に記載の発明において、前記燃料タンク内の天板に設けられ前記蒸発燃料を前記蒸発燃料通路へと導くコレクタを備え、前記コレクタは、前記燃料タンクの底板側に拡開して形成されているとともに、当該燃料タンクの天板を補強する補強リブとして形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係る蒸発燃料抑制システム(請求項1)によれば、エンジン停止時における燃料リターン径路内の残留燃料を簡易な構成の吸引手段によって吸引し、燃料タンクに戻すことができるので、燃料リターン径路からの燃料蒸発量を低減することができる。特に、樹脂チューブや金属パイプに比べて耐燃料透過性が劣っているゴムホースを燃料リターン径路に使用した場合であっても、エバポエミッションの発生を抑制することができる。したがって、従来の燃料リターン径路の構造を備えた車両に容易に適用でき、簡易な構成によってエバポエミッションの発生を抑制することができる。
また、この発明に係る蒸発燃料抑制システム(請求項2)によれば、フィードポンプとジェットポンプとによる簡易な構成により、燃料リターン径路内の残留燃料を吸引して燃料タンクに戻すことができる。また、燃料タンク内の燃料を当該燃料タンク外に圧送するためのフィードポンプを吸引手段に兼用しているので、部品点数の増加を抑制することができる。
また、この発明に係る蒸発燃料抑制システム(請求項3)によれば、フィードポンプを駆動することにより、車両のソーク条件の影響を受けずに残留燃料の気化を促進することができ、キャニスタによる除去効率を高めることができる。特に、エンジン停止直後の高温下の残留燃料を微細気泡(高濃度の蒸発燃料)とすることにより、キャニスタの蒸発燃料捕集量を更に促進することができる。
また、この発明に係る蒸発燃料抑制システム(請求項4)によれば、コレクタにより高濃度の蒸発燃料を効率的にキャニスタに導くことができるとともに、燃料タンクの強度を補強することができる。
以下に、この発明に係る蒸発燃料抑制システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明を筒内噴射式6気筒ガソリンエンジンに適用した実施例を示すが、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、この発明の実施例に係る蒸発燃料抑制システムを示す概略構成図、図2は、ジェットポンプを示す断面図、図3は、蒸発燃料抑制システムの各部の動作状態を示す図表である。
本実施例に係る蒸発燃料抑制システムは、燃料を貯留する燃料タンク10、燃料を高圧に加圧する高圧フューエルポンプ20、燃料タンク10の燃料を低圧燃料パイプ14を介して高圧フューエルポンプ20に圧送する一方、当該燃料タンク10内で燃料を循環させるフィードポンプ(吸引手段)12、インジェクタ(燃料噴射手段)30による燃料噴射時に生じる圧力変動を吸収するパルセーションダンパ15、低圧燃料パイプ14を連通・遮断する電磁スピル弁19、高圧フューエルポンプ20とデリバリパイプ40とを接続した高圧燃料パイプ25等によって構成されている。
また、本実施例に係る蒸発燃料抑制システムは、高圧フューエルポンプ20の燃料溜まり室(図示せず)からの余剰燃料を燃料タンク10に戻すポンプ用リターンパイプ(燃料リターン径路)24、デリバリパイプ40内の余剰燃料を燃料タンク10に戻すリターンパイプ(燃料リターン径路)32、後述する電磁弁34,35,45、後述するジェットポンプ(吸引手段)37、燃料循環パイプ36、後述するキャニスタ60、フィードポンプ12と各電磁弁34,35,45と電磁スピル弁19およびインジェクタ30等を制御するとともに、その他の構成装置を制御する電子制御装置(以下、「ECU」と略記する)50等によって構成されている。以下、これらの構成要素について更に詳しく説明する。
インジェクタ30は、燃料が噴射される先端部が各気筒(図示せず)内に位置するようにエンジンに設けられるとともに、その基端部がデリバリパイプ40にそれぞれ接続されており、デリバリパイプ40内の燃料が常に供給されている。
高圧フューエルポンプ20は、エンジンのカムシャフト16の上方に位置するようにして当該エンジンに取り付けられており、その導入ポート21は電磁スピル弁19に接続され、吐出ポート22は圧力保持弁および逆流防止弁としてのチェックバルブ23を介して高圧燃料パイプ25によりデリバリパイプ40に接続されている。
この高圧フューエルポンプ20は、カムシャフト16に形成されたカム16aの回転に伴ってプランジャ17が往復駆動されることにより、フィードポンプ12から導入される燃料を加圧してデリバリパイプ40内に圧送する。
また、高圧フューエルポンプ20の燃料吐出量は、デリバリパイプ40内における燃圧とエンジンの運転状態とに基づいてECU50により制御されるようになっている。デリバリパイプ40には、この燃圧を検出するための燃圧センサ42が設けられている。
デリバリパイプ40は、リリーフバルブ43および第3電磁弁45が設けられたリターンパイプ32を介して燃料タンク10に接続されている。リリーフバルブ43は、デリバリパイプ40内の燃圧が所定値以上に上昇した時に開弁するように構成されている。
また、第3電磁弁45は、リリーフバルブ43の下流のリターンパイプ32を連通・遮断するためのものであり、ECU50によって制御される。この制御の詳細は、図3に基づいて後述する。
リリーフバルブ43が開弁すると、デリバリパイプ40内の燃料は、リターンパイプ(燃料リターン径路)32を通じて燃料タンク10にリリーフされる。なお、リターンパイプ32,24における各接続部は、ゴムホース31によって接続されている。
リターンパイプ32の下流側は2つに分岐され、一方の分岐パイプ32aは第1電磁弁34を介して燃料タンク10に導かれ、他方の分岐パイプ32bは第2電磁弁35を介して燃料タンク10内のジェットポンプ37の吸引部37a(図2参照)に導かれている。
第1電磁弁34は、分岐パイプ32aを連通・遮断するためのものであり、また、第2電磁弁35は、分岐パイプ32bを連通・遮断するためのものである。これらの電磁弁34,35は、ECU50によって制御される。これらの制御の詳細は、図3に基づいて後述する。
また、図2に示すように、ジェットポンプ37は、吸引部37aに負圧を発生させるためのベンチュリ37bを備えている。すなわち、エゼクタとして機能するジェットポンプ37は、図1および図2に示すように、フィードポンプ12を所定時間駆動し、燃料タンク10内の燃料をプレッシャレギュレータ39により調圧して燃料循環パイプ36、ベンチュリ37b、パイプ38を介して循環させることにより、当該吸引部37aに負圧を発生させ、分岐パイプ32bを通じてリターンパイプ32,24内の残留燃料を吸引して燃料タンク10に戻すように構成されている。
ジェットポンプ37の先端に設けられたパイプ38は、燃料を微細気泡化(バブリング)できるように適宜のノズルを有して燃料タンク10の底板10b付近に配設されている。そして、これと対向する燃料タンク10内の天板10aには、キャニスタ60へと接続された蒸発燃料パイプ(蒸発燃料通路)62への導入口としてコレクタ58が設けられている。
このキャニスタ60は、燃料タンク10に蒸発燃料パイプ62を介して連通し当該燃料タンク10内の蒸発燃料を吸着し、この吸着された燃料を所定の運転条件(たとえば、エンジン始動時)下でエンジンの吸気系へパージする蒸発燃料処理装置として設けたものである。
上記コレクタ58は、高濃度の蒸発燃料を効率的にキャニスタ60に導くために、燃料タンク10の底板10b側に拡開した円錐形状もしくは角錐形状に形成してある。また、このコレクタ58は、燃料タンク10の天板10aと補強板で溶接されており、燃料タンク10の強度を補強する補強リブとして形成されている。
つぎに、蒸発燃料抑制システムにおけるフィードポンプ12および電磁弁34,35,45等の動作について図1を参照しつつ図3に基づいて説明する。図3に示すように、エンジン運転中は、フィードポンプ12が駆動され、燃料が低圧燃料パイプ14を介して高圧フューエルポンプ20に圧送される。
そして、燃料はこの高圧フューエルポンプ20で加圧され、高圧燃料パイプ25を介してデリバリパイプ40内に圧送され、インジェクタ30により気筒内に噴射される。また、この時、第1電磁弁34は開弁され、第2電磁弁35および第3電磁弁45は、閉弁されている。
つぎに、エンジン停止時の所定時間内における各部の動作について説明する。すなわち、フィードポンプ12を所定時間駆動し、ジェットポンプ37のエゼクタ作用によりリターンパイプ32,24内の残留燃料を吸引して燃料タンク10に戻す動作について説明する。
なお、上記所定時間とは、フィードポンプ12を連続駆動させ、ジェットポンプ37のエゼクタ作用による吸引を実行する時間であり、予め実験等により最適な駆動時間が設定されている。この所定時間内の前半と後半とでは、第3電磁弁45の開閉状態を切り替えている。
エンジン停止時の上記所定時間内では、カムシャフト16の動作も停止し高圧フューエルポンプ20も停止する。また、電磁スピル弁19が閉弁され、低圧燃料パイプ14が遮断される。
更に、図3に示すように、上記所定時間の前半においては、第1電磁弁34および第3電磁弁45は閉弁され、第2電磁弁35は開弁される。また、上記所定時間の後半においては、第1電磁弁34および第2電磁弁35は、上記前半の状態のまま維持され、第3電磁弁45が開弁される。
これらの状態でフィードポンプ12を駆動すると、当該フィードポンプ12によって吸入された燃料は、図1および図2に示すように、プレッシャレギュレータ39により調圧され、燃料循環パイプ36、ベンチュリ37b、パイプ38を介して循環する。
この時、エゼクタ作用により吸引部37aに負圧が発生するので、分岐パイプ32bを通じてリターンパイプ32,24内から残留燃料が吸引されてパイプ38から燃料タンク10に戻される。
特に、上記所定時間の前半において第3電磁弁45を閉弁することにより、リターンパイプ32,24内も負圧状態となり、残留燃料の気化が促進されて除去効率を高めることができる。
また、燃料タンク10内の燃料を当該燃料タンク10外に圧送するためのフィードポンプ12を残留燃料の吸引手段に兼用しているので、部品点数の増加を抑制することができる。
なお、エンジン停止後、上記所定時間が経過したら、図3に示すように、フィードポンプ12の駆動を停止するとともに、第1電磁弁34を開弁し、第2電磁弁35および第3電磁弁45を閉弁する。
これにより、上記ジェットポンプ37による残留燃料の吸引時以外であっても、リターンパイプ32,24からの蒸発燃料等が、分岐パイプ32aを通じて燃料タンク10へ戻ることができる。
以上のように各部を制御することにより、駐車中におけるリターンパイプ32,24からの燃料蒸発量を低減することができる。特に、樹脂チューブや金属パイプに比べて耐燃料透過性が劣っているゴムホース31を上記リターンパイプ32,24に使用した場合であっても、エバポエミッションの発生を抑制することができる。
したがって、本実施例に係る蒸発燃料抑制システムは、従来の燃料リターン径路の構造を備えた車両に容易に適用でき、簡易な構成によってエバポエミッションの発生を抑制することができる。
また、図示しない温度センサにより、外気温が零度以下の場合にも上記制御を実行する。これにより、寒冷時における駐車中にも、リターンパイプ32,24から残留燃料を低減することができるので、当該残留燃料中の水分がリターンパイプ32,24内や高圧フューエルポンプ20の燃料溜まり室内で凍結するのを抑制することができる。
また、フィードポンプ12を上述のように駆動することにより、車両のソーク条件の影響を受けずに残留燃料の気化を促進することができ、キャニスタ60による除去効率を高めることができる。
特に、エンジン停止直後の高温下の残留燃料(高濃度の蒸発燃料)をパイプ38からバブリングすることにより、コレクタ58および蒸発燃料パイプ62を介してキャニスタ60の蒸発燃料捕集量を更に促進することができる。
以上のように、この発明に係る蒸発燃料抑制システムは、従来の燃料リターン径路の構造を備えた車両に有用であり、特に、耐燃料透過性の低いゴムホースを燃料リターン径路の接続部分に使用している車両に適している。
10 燃料タンク
10a 天板
12 フィードポンプ(吸引手段)
14 低圧燃料パイプ
20 高圧フューエルポンプ
24 ポンプ用リターンパイプ(燃料リターン径路)
25 高圧燃料パイプ
30 インジェクタ(燃料噴射手段)
31 ゴムホース
32 リターンパイプ(燃料リターン径路)
32a、32b 分岐パイプ
34 第1電磁弁
35 第2電磁弁
36 燃料循環パイプ
37 ジェットポンプ(吸引手段)
38 パイプ
40 デリバリパイプ
45 第3電磁弁
50 ECU
58 コレクタ
60 キャニスタ
62 蒸発燃料パイプ(蒸発燃料通路)
10a 天板
12 フィードポンプ(吸引手段)
14 低圧燃料パイプ
20 高圧フューエルポンプ
24 ポンプ用リターンパイプ(燃料リターン径路)
25 高圧燃料パイプ
30 インジェクタ(燃料噴射手段)
31 ゴムホース
32 リターンパイプ(燃料リターン径路)
32a、32b 分岐パイプ
34 第1電磁弁
35 第2電磁弁
36 燃料循環パイプ
37 ジェットポンプ(吸引手段)
38 パイプ
40 デリバリパイプ
45 第3電磁弁
50 ECU
58 コレクタ
60 キャニスタ
62 蒸発燃料パイプ(蒸発燃料通路)
Claims (4)
- エンジンの燃料噴射手段に向けて圧送された燃料の余剰分を燃料タンクに戻す燃料リターン径路を備えた蒸発燃料抑制システムにおいて、
前記エンジンの停止後に前記燃料リターン径路内の残留燃料を吸引手段により所定時間吸引し、前記燃料タンクに戻すことを特徴とする蒸発燃料抑制システム。 - 前記吸引手段は、前記燃料タンク内に設けられ当該燃料タンク内の燃料を当該燃料タンク外に圧送する一方、当該燃料タンク内で燃料を循環させるフィードポンプと、
前記フィードポンプの循環燃料によってエゼクタとして機能し前記燃料リターン径路内の残留燃料を吸引して前記燃料タンクに戻すジェットポンプと、
からなることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料抑制システム。 - 前記燃料タンクに蒸発燃料通路を介して連通し当該燃料タンク内の蒸発燃料を吸着するキャニスタを有し、所定の運転条件下で前記キャニスタ内の吸着燃料を前記エンジンの吸気系へパージする蒸発燃料処理装置を備え、
前記エンジンの停止後に前記燃料リターン径路内の残留燃料を前記ジェットポンプにより所定時間吸引し、当該吸引した残留燃料を微細な気泡にして前記燃料タンクに戻すことを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料抑制システム。 - 前記燃料タンク内の天板に設けられ前記蒸発燃料を前記蒸発燃料通路へと導くコレクタを備え、
前記コレクタは、前記燃料タンクの底板側に拡開して形成されているとともに、当該燃料タンクの天板を補強する補強リブとして形成されていることを特徴とする請求項3に記載の蒸発燃料抑制システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005092984A JP2006274866A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 蒸発燃料抑制システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005092984A JP2006274866A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 蒸発燃料抑制システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=37209871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005092984A Withdrawn JP2006274866A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 蒸発燃料抑制システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006274866A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101284804B1 (ko) * | 2011-03-11 | 2013-07-10 | (주)모토닉 | 직접분사 엘피아이 시스템 및 그의 제어방법 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005092984A patent/JP2006274866A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101284804B1 (ko) * | 2011-03-11 | 2013-07-10 | (주)모토닉 | 직접분사 엘피아이 시스템 및 그의 제어방법 |
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