JP2006273943A - 化学発熱剤用発熱助剤、および化学発熱剤用発熱助剤と発熱剤との組み合わせから成る発熱剤キット - Google Patents

化学発熱剤用発熱助剤、および化学発熱剤用発熱助剤と発熱剤との組み合わせから成る発熱剤キット Download PDF

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Abstract

【目的】氷点下でも凍結せずに、化学発熱剤と発熱反応を起こすことができる化学発熱剤用発熱助剤を提供する。
【解決手段】1000mLの水に、エチレングリコールを104.14g溶解した水溶液70mLを発熱助剤とし、粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤35gとセットにし、−14℃〜−18℃の冷凍庫で保存し、24時間経過後、冷凍庫から出して、所定の方法により発熱助剤と発熱剤を反応させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、化学発熱剤用発熱助剤、および化学発熱剤用発熱助剤と発熱剤との組み合わせから成る発熱剤キットに関し、より詳細には、氷点下の環境でも発熱させることができる特定のグリコール、またはポリグリコールの水溶液から成る化学発熱剤用発熱助剤、およびこの化学発熱剤用発熱助剤と発熱剤との組み合わせから成る発熱剤キットに関する。
本明細書で使用する用語「化学発熱剤」は、火気を使用せず、主として水との反応により発熱反応を起こし、熱量を発生する熱源と定義する。従って、本発明では、マグネシウムを主剤とするタイプ、酸化カルシウム(生石灰)主剤とするタイプ、或いは粉体酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主剤とするタイプ等すべての化学発熱剤を包含する。
本明細書で使用する用語「発熱助剤」は、発熱量の増加には寄与しないが、化学発熱剤と反応して、発熱反応を起こさせる水又は水溶液と定義する。
本明細書で使用する用語「発熱剤キット」は、それぞれ独立した製品形態である化学発熱剤と発熱助剤とを組み合わせて一体にし、いかなる環境下でも、簡便に使用可能な状態にしたものと定義する。
水と反応させて発熱させる、いわゆる「化学発熱剤」は、従来から各種のタイプが提案されている。たとえば、代表的なものとして、マグネシウムを主剤とするタイプ、酸化カルシウム(生石灰)主剤とするタイプ、或いは粉体酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主剤とするタイプがある。これらの発熱剤は、それぞれ一長一短がり、用途、或いは使用環境等に応じて使用されている。
マグネシウムを主剤とするタイプは、発生する蒸気が臭気を帯びるという欠点があり、酸化カルシウムと水との反応による発熱剤は、酸化カルシウムの量と発熱温度との相関関係をあらかじめ理論計算することが難しく、そのために温度制御が難しいという欠点がある。そのために、酸化カルシウムと水との反応による発熱剤の欠点を改良するものとして、粉体酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物と水を反応させる発熱剤が提案されている。
特許文献1〜4は、粉体酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物と水を反応させる発熱剤を開示している。
化学発熱剤の主要な用途として、駅弁等調理済み食品を喫食できるように加熱する用途がある。この用途に使用する容器には、種々のタイプがあるが、たとえば、下部容器および上部容器の少なくとも2重構造から成る駅弁容器を使用するものがある。
この流通経路の一例を説明すると、発熱剤キット製造業者が、それぞれ、別体の袋に充填した発熱剤と水から成る発熱剤キットを駅弁容器製造業者、主としてプラスチック成形業者に納入し、駅弁容器製造業者が、駅弁容器の下部容器に発熱剤キットを入れた状態で、駅弁容器を駅弁製造業者に納入し、駅弁製造業者が上部容器に調理済み駅弁を入れて、直ちに、駅弁販売業者、たとえば鉄道弘済会に納入するシステムになっていて、その間に冷凍保存する工程がない。
従って、調理済み駅弁と発熱助剤としての水は、絶えず常温のまま流通経路に載っている。駅弁を購入した消費者は、所定の手段により、それぞれ発熱剤と水を入れた袋を開裂して、発熱反応を起こさせ、発生する蒸気で食品を加熱させるようになっている。
ところで、化学発熱剤が開発された当時は、駅弁製造業者による作業は、多くは三交代による徹夜作業で行われていた。然し、労働環境や労働条件の変化により、過重な労働が嫌われるようになり、或いは流通経路が複雑になった結果、駅弁製造業者が製造した駅弁は、駅弁販売業者のところで、消費者が喫食するまで、ほぼ24時間冷凍するシステムに変わりつつある。
駅弁販売業者のところでの保管温度は、通常−18℃、例外的に長期保管する場合は−24℃である。従って、駅弁販売業者のところで冷凍庫から出荷した時点では、発熱助剤としての水は、−18℃〜−24℃で凍結した状態である。この場合、最も危惧されることは、駅弁販売業者から消費者に渡るまでに、発熱助剤としての水が常温に戻るかということである。
駅弁販売業者から消費者に渡るまでの時間にもよるが、通常の旅行で乗車している時間内に、−18℃〜−24℃に凍結した水が常温に戻ることはあり得ない。まして、主として昼食として購入した駅弁は、通常30分以内には喫食するのが常であるので、その間に、−18℃〜−24℃に凍結した水が常温に戻ることは絶対にあり得ない。
さらに、化学発熱剤の用途として、戦場または野外演習で使用する軍隊の戦闘糧食の加熱がある。戦闘糧食の種類と形態は、各国の軍隊により異なる。
自衛隊の場合は、それぞれ、缶詰になった飯と惣菜の少なくとも2個の戦闘糧食I型、II型を、所定の袋に入れて、加熱することと決められている。自衛隊の野外演習は、季節を問わず実施されている。当然、冬季における野外演習は、氷点下の環境で行われることがあり、特に北海道では、−10℃以下、特に旭川駐屯地では、−20℃以下になる場合もある。
野外演習で使用される戦闘糧食に要求されることは、たとえ、−20℃以下になるような厳しい環境下であっても、速やかに、加熱して、喫食可能な状態にすることである。然しながら、このような氷点下の環境では、当然、反応水も凍結しているので、発熱剤を反応させることは不可能である。
上述した駅弁或いは戦闘糧食は、予め発熱剤キットを組み込んだ携帯食品であって、如何なる環境下でも、希望するときに、速やかに喫食可能な状態に加熱できることを特徴とするものである。従って、環境温度が氷点下になった場合には、加熱することができないというのでは、携帯食品の本来の効果が発揮できず、商品価値がないとうことになる。
発熱剤キットを氷点下の環境で使用するケースは、上述した駅弁或いは戦闘糧食に限らず、多々ある。たとえば、厳冬期の釣り、登山等野外活動、或いは冬季の地震、火災等の災害における避難所での使用等である。
いずれにしても、常水を発熱助剤とする従来の発熱剤キットは、氷点下の環境下では、発熱剤と速やかに反応して被加熱物を所望の温度まで加熱するという所期の目的を達することができないという欠点があった。
特開平11−146835号公報 特開平3−91588号公報 特開2000−107038号公報 特開2001−226668号公報
発明が解決しようとする課題は、氷点下でも、化学発熱剤と発熱反応を起こすことができる化学発熱剤用発熱助剤を提供することである。
発明が解決しようとする別の課題は、氷点下でも、化学発熱剤と発熱反応を起こすことができる化学発熱剤用発熱助剤と、発熱剤を含む発熱剤キットを提供することである。
本発明者は、課題を解決するための手段を策定するたために、融点が氷点以下の物質を利用したモル凝固点降下理論を検討した。先ず、融点が氷点以下の物質の選択するに当たって以下の条件を考慮した。
イ.本発明の発熱剤キットを利用する場合、発熱助剤が、調理済み食品に直接接触することはないが、発生する高温の蒸気が食品に接触する場合がある。従って、融点が氷点以下の物質は、人体に対する毒性がなく、健康に悪影響を与えないこと。
ロ.水に、融点が氷点以下の物質を添加して、水の凝固点を降下するというより、融点が氷点以下の物質に水を添加して、融点が氷点以下の物質の融点が少々高くなるが、その粘度を下げることにより、発熱剤との反応速度の低下を最低限に抑えることができること。ハ.発熱助剤自体は、総発熱量の増加に寄与するものではないので、低価格であること。ニ.従来、工業用品としてではなく、化粧品、薬用として使用実績があり、生態影響に関するデータの蓄積があること。
ホ.保管、および取り扱いが容易であること。
上述したすべての条件を満たす化合物として、一般式Cn2n(OH)2(nは1以上の整数)で表されるグリコール、またはHO(C24O)nH(nは1〜3の整数)で表されるポリグリコールを融点が氷点以下の物質として選択し、この水溶液を発熱助剤として使用することとした。
本発明で好ましく使用される一般式Cn2n(OH)2(nは1以上の整数)で表されるグリコールとしては、エチレングリコール[HO(CH2)OH]、プロピレングリコール[CH3CH(OH)CH2OH]が例示される。これらは単独でも、2種以上組合わせて使用してもよい。
本発明で好ましく使用される一般式HO(C24O)nH(nは1〜3の整数)で表されるポリグリコールとしては、ジエチレングリコール[HO(C24O)2OH]、トリエチレングリコール[HO(C24O)3OH]、テトラエチレングリコール[HO(C24O)4OH]が例示される。これらは単独でも、2種以上組合わせて使用してもよい。
エチレングリコールは、分子式CH2OHCH2OHで、分子量62.07,比重1.116(20/20℃)、沸点197.6℃(101.3kPa)、蒸気圧<1.3Pa(20℃)、融点−13.0℃、粘度19.83cP(20℃)、引火点119℃の無色、無臭の液体である。エチレングリコールは、水に任意に割合で溶解し、水の凝固点を顕著に降下させる効果がある。
ジエチレングリコールは、分子式HO(C24O)2Hで、分子量106.12,比重1.18(20/20℃)、沸点245.8℃(101.3kPa)、蒸気圧<13Pa(20℃)、融点−6.5℃、粘度36cP(20℃)、引火点130℃の無色、無臭の液体である。ジエチレングリコールは、水に任意の割合で溶解し、水の凝固点を顕著に降下させる効果がある。
トリエチレングリコールは、分子式HO(C24O)3Hで、分子量150.17,比重1.126(20/20℃)、沸点288℃(101.3kPa)、蒸気圧<1.3Pa(20℃)、融点−4.3℃、粘度49cP(20℃)、引火点172℃の無色、無臭の液体である。トリエチレングリコールは、水に任意の割合で溶解し、水の凝固点を顕著に降下させる効果がある。
テトラエチレングリコールは、分子式HO(C24O)4Hで、分子量194.23,比重1.125(20/20℃)、沸点327.3℃(101.3kPa)、蒸気圧<1.3Pa(20℃)、融点−4.1℃、粘度61.9cP(20℃)、引火点191℃の無色、無臭の液体である。テトラエチレングリコールは、水に任意の割合いで溶解し、水の凝固点を顕著に降下させる効果がある。
プロピレングリコールは、分子式CH3CH(OH)CH2OHで、分子量76.10、比重1.038(20/20℃)、沸点187.3℃(101.3kPa)、蒸気圧<13Pa(20℃)、融点−60℃、粘度60.5cP(20℃)、引火点101℃の無色、無臭の液体である。テトラエチレングリコールは、水に任意の割合で溶解し、水の凝固点を顕著に降下させる効果がある。
本発明で使用する最も好ましいグリコールは、エチレングリコールである。以下、エチレングリコールに関して、主として毒性に関して説明する。エチレングリコールは、工業用としては、PETボトルとして飲料容器への使用が急増しているが、このほかには、染料や香料の合成原料などとして使われている。また、化粧品用保湿剤や、湿潤剤、或いはヤニ除去剤として歯磨き、口中衛生用品に使用されている。
環境中へ排出されたエチレングリコールは、水や空気中などに広く分布すると報告されている((財)化学物質評価研究機構「既存化学物質安全性(ハザード)評価シート」)。即ち、空気中では、化学反応によって分解され、1〜2日で半分の濃度になり、水中では、主として微生物によってよく分解され、数日で半分の濃度になると報告されている(P.H.Howard 『Handbook of Environmental Fate and Exposure Data for Organic Chemicals』)。
また、ラットにエチレングリコールを90日間飲水投与した実験では、1,108mg/kg/day以上で腎臓の尿細管の拡張、尿細管上皮の変形などが報告されている((財)化学物質評価研究機構「既存化学物質安全性(ハザード)評価シート」)。
さらに、ラットにエチレングリコールを餌に混ぜて2年間投与した実験では、1,000mg/kg/dayで死亡率の増加、体重増加抑制、尿細管の拡張、尿細管上皮の拡張、慢性腎炎などが報告されている((財)化学物質評価研究機構「既存化学物質安全性(ハザード)評価シート」)。
人がエチレングリコールを体内に取り込む可能性があるのは、主として呼吸によると考えられるが、体内に取り込まれたエチレングリコールは、速やかに吸収され、全身に拡散する。そして、24〜48時間以内に代謝されたり、尿に含まれて排せつされ、体内に蓄積されることはないと報告されている((財)化学物質評価研究機構「既存化学物質安全性(ハザード)評価シート」)。
上述したように、エチレングリコールの毒性はきわめて低く、通常の用法では無害と言える。このことは、エチレングリコールが、化粧品用保湿剤や湿潤剤、或いはヤニ除去剤として歯磨き、口中衛生用品に使用されていることで実証されている。
モル凝固点降下理論とは、溶媒に不揮発性の溶質を溶かすと、その溶液の凝固点Tfは、純溶媒に比べて降下する。希薄溶液の凝固点降下は、溶質が溶媒と反応したり、錯体形成をしたり、溶質同士が会合を起こさなければ、溶質の性質に関係なく、その濃度だけで決定され、次の関係式が成立するとするものである。
ΔTf={Kf(1000W2)}/MW1
ΔTfは凝固点降下。Kfは溶媒のみよって定まる定数。W1、W2は、それぞれ使用した溶媒、溶質の質量、Mは溶質の分子量である。
水のモル凝固点降下定数(Kf/K)(1.853)に基づいて、水1000cc中に、エチレングリコールを1モル(62.07g)〜10モル(620.7g)溶解した場合の、水の凝固点を計算した結果は下記の通りである。
1モル(62.07g)溶解した場合は、−1.853℃に降下する。
2モル(104.14g)溶解した場合は、−3.705℃に降下する。
3モル(186.21g)溶解した場合は、−5.559℃に降下する。
4モル(248.28g)溶解した場合は、−7.412℃に降下する。
5モル(310.35g)溶解した場合は、−5.559℃に降下する。
6モル(372.42g)溶解した場合は、−11.118℃に降下する。
7モル(434.49g)溶解した場合は、−12.971℃に降下する。
8モル(496.56g)溶解した場合は、−14.824℃に降下する。
9モル(558.63g)溶解した場合は、−16.677℃に降下する。
10モル(620.7g)溶解した場合は、−18.53℃に降下する。
この理論計算上では、水1000ccに、エチレングリコールを1〜10モル溶解させた場合、その水溶液は、約−18℃まで凍結しないことがわかる。従って、前述したように、喫食前の約24時間−18℃〜−24℃の冷凍庫に保存する駅弁の新しい流通システムや、厳冬期での戦闘糧食の使用、野外活動、或いは冬季の地震、火災等の災害における避難所での使用等にも十分対応できることがわかる。たとえ、駅弁を−18℃以下で冷凍保存する場合でも、問屋、小売店を経て、最終的に喫食者の手に渡るまでには、数時間を要するので、その間には、発熱助剤としてのエチレングリコール水溶液は、完全に融解して、発熱剤と反応するものと推断される。
然しながら、発熱助剤としてのエチレングリコール水溶液の濃度が高くなればなるほど、粘度が高くなる。その結果として、アレ−ニウス(Arrhenius)の理論により、反応速度が遅くなる。従って、本発明で好ましいエチレングリコール水溶液の濃度は1〜3モルである。エチレングリコール水溶液の濃度が1モル以下の場合、エチレングリコールを添加したことによる凝固点降下効果が得られないので好ましくなく、逆に、3モル以上になると、凝固点は降下するが、粘度が高くなり、発熱開始までの時間がかかるので好ましくない。
本発明による化学発熱剤用発熱助剤は、水と反応させるタイプのすべての化学発熱剤に適用される。化学発熱剤としては、粉体酸化カルシウム、粉体マグネシウム、或いは酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主成分とするものが例示される。
ただし、総発熱量、使い勝手、熱効率等を考慮すると、発熱剤の総質量当たり粉体アルミニウムが70〜85%、粉体酸化カルシウムが15〜30%から成るものが好ましい。
このタイプの発熱剤は、本願出願人の一人が、保有する特許第3467729号公報に記載されているので、その発熱機構、発熱量、用法等詳細な説明は割愛する。
本発明で使用する酸化カルシウムは、各種の品級のものが使用できるが、反応速度を高め且つなるべく大量の反応熱を得るためにも、酸化カルシウムはできるだけ不純物が少ないものが好ましい。従って、本発明で使用される酸化カルシウムは、CaO含量が90%以上で不純分が3.2%以下、CO2が2.0%以下、より好ましくは、CaO含量が93%以上で不純分が3.2%以下、CO2が2%以下、最も好ましくは、CaO含量が95%以上で不純分が1.8%以下、CO2が0.9%以下のものが好ましい。
酸化カルシウムの粒度は、小さければ小さい程、反応速度は向上するが、逆に取り扱い難くなるので、本発明では、100メッシュ(−150μm90%以上)〜200メッシュ(−75μm95%以上)の間のものが好ましい。
本発明で使用されるアルミニウムは純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8〜1.1g/cm3の範囲で、−330メッシュ(−45μm)が35〜60,+330メッシュ(+45μm)が15〜30,+235メッシュ(+63μm)が5〜15,+140メッシュ(+106μm)が7>の粒度分布を有するもの、若しくは純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8〜1.1g/cm3の範囲で、−330メッシュ(−45μm)が40〜60,+330メッシュ(+45μm)が15〜30,+235メッシュ(+63μm)が15>、+200メッシュ(+75μm)が10>の粒度分布を有するもの、或いは純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8〜1.1g/cm3の範囲で、−330メッシュ(−45μm)が70〜90,+330メッシュ(+45μm)が30>、+235メッシュ(+63μm)が3>、+200メッシュ(+75μm)が2>の粒度分布を有するものが使用されるが、反応速度、取り扱いが容易であること、コスト等の観点から、純度99.7%以上のもので、見掛密度が0.8〜1.1g/cm3の範囲で、−330メッシュ(−45μm)が40〜60,+330メッシュ(+45μm)が15〜30,+235メッシュ(+63μm)が15>、+200メッシュ(+75μm)が10>の粒度分布を有するものが最も好ましい。
本発明で使用する発熱剤には、一般式MgXn・mH2O(Xは、Cl、ClO4、NO3、またはSO4、mは1〜4の整数、nは0または1〜4の整数)で表されるマグネシウム化合物を添加してもよい。このことにより、マグネシウム化合物が水と水和反応を起こし、かつ水和エンタルピ−を発生熱量として利用できるので、総発熱量の増加に寄与する。
本発明で使用できるマグネシウム化合物としては、MgCl2、Mg(ClO42、Mg(ClO42・2H2O、Mg(ClO42・4H2O、Mg(NO32、或いはMgSO4であり、最も好ましく使用されるマグネシウム化合物は、無水MgCl2である。その配合量は、発熱剤の総質量あたり1〜5%の範囲が好ましい。
本発明を実施する場合、塩化ナトリウムを配合することが好ましい。塩化ナトリウムの配合量は、発熱剤の質量当たり0.5〜25%が好ましい。塩化ナトリウムの配合量が発熱剤の質量当たり0.5%以下の場合、所要の発熱量を得ることができないので好ましくない。
塩化ナトリウムの配合量が発熱剤の質量当たり20〜25%の場合、最高到達温度は95℃であるが、発熱開始から1730秒後の温度が、75〜85℃であるので、熱源がない場合の簡易沐浴設備用等、新たな用途に拡大される塩化ナトリウムの配合量が、発熱剤の質量当たり25%以上の場合、発熱状態にバラツキがあり、一端温度降下すると、谷の幅が広く、降下前の温度にまで復元する時間が長く、温度管理が難しく、安定した温度降下状態が要求される商品には適しない。
塩化ナトリウムは、粉体のまま発熱剤に配合しても、或いは水溶液として配合しても、ほぼ同じ発熱効果を得ることができる。
本発明を実施するには、以下の述べるようないくつかの方法がある。たとえば、化学発熱剤用発熱助剤と化学発熱剤を、それぞれ非透湿性の小袋に充填し、それらを独立した商品とする。或いは、それぞれ非透湿性の小袋に充填した化学発熱剤用発熱助剤と化学発熱剤を、さらに非透湿性の大袋に充填して発熱剤キットとする。或いは、化学発熱剤用発熱助剤と化学発熱剤を、それぞれ個別の非透湿性の小袋に充填し、2つの袋を同時に開裂できるような構成にした構成体を用意し、それを、たとえば下部容器および上部容器の少なくとも2重構造から成る容器の下部容器に入れて、携帯食品用容器とする。
いずれにしても、本発明は、化学発熱剤用発熱助剤と化学発熱剤を、それぞれ独立した発明としたので、使用目的に応じて多様な用法があり、それぞれの用途の拡大を計ることができる。
従って、上記課題は、下記の手段によって解決される。
(1)一般式Cn2n(OH)2(nは、1以上の整数)で表されるグリコール、またはHO(C24O)nH(nは、1〜3の整数)で表されるポリグリコールの水溶液を含む化学発熱剤用発熱助剤。
(2)上記(1)において、グリコール、またはポリグリコールの水溶液の濃度を、1〜10モル濃度とする。
(3)上記(1)または(2)において、グリコールを、エチレングリコール[HO(CH2)OH]、プロピレングリコール[CH3CH(OH)CH2OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択する。
(4)上記(1)または(2)において、ポリグリコールを、ジエチレングリコール[HO(C24O)2OH]、トリエチレングリコール[HO(C24O)3OH]、テトラエチレングリコール[HO(C24O)4OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択する。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、化学発熱剤を、粉体マグネシウム、粉体酸化カルシウム、或いは酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主成分とするものとする。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかにおいて、化学発熱剤が、発熱剤の総質量当たり、粉体アルミニウムを70〜85%、粉体酸化カルシウムを15〜30%含むものとする。
(7)一般式Cn2n(OH)2(nは1以上の整数)で表されるグリコール、またはHO(C24O)nH(nは1〜3の整数)で表されるポリグリコールの水溶液から成る化学発熱剤用発熱助剤と、発熱剤との組み合わせから成る発熱剤キット。
(8)上記(7)において、グリコール、またはポリグリコールの水溶液の濃度を1〜10モル濃度とする。
(9)上記(7)または(8)において、グリコールを、エチレングリコール[HO(CH2)OH]、プロピレングリコール[CH3CH(OH)CH2OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択する。
(10)上記(7)または(8)において、ポリグリコールを、ジエチレングリコール[HO(C24O)2OH]、トリエチレングリコール[HO(C24O)3OH]、テトラエチレングリコール[HO(C24O)4OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択する。
(11)上記(7)〜(10)のいずれかにおいて、化学発熱剤を、粉体マグネシウム、粉体酸化カルシウム、或いは酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主成分とするものとする。
(12)上記(7)〜(11)のいずれかにおいて、発熱剤が、発熱剤の総質量当たり粉体アルミニウムを70〜85%、粉体酸化カルシウムを15〜30%含むものとする。
本発明によると、次ぎのような効果が奏せられる。
請求項1に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤が、氷点下でも凍結しないので、駅弁と組合わせて冷凍保存する用法、厳冬期の野外演習、釣り、登山等野外活動、或いは冬季の地震、火災等の災害における避難所等でも使用でき、化学発熱剤とは別体の独立した商品として流通させることができる。
請求項2に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤が、約−18℃まで凍結しない。
請求項3に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤の凝固点を、最も効果的に降下させることができる。
請求項4に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤の凝固点を、効果的に降下させることができる。
請求項5に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤が、ほとんど全ての化学発熱剤に対応することができる。
請求項6に記載した発明によると、発熱剤の総質量当たり粉体アルミニウムを70〜85%、粉体酸化カルシウムを15〜30%とすることにより、実用上反応制御も可能で、総発熱量を大きくすることができる。
請求項7に記載した発明によると、一般式Cn2n(OH)2(nは1以上の整数)で表されるグリコール、またはHO(C24O)nH(nは1〜3の整数)で表されるポリグリコールの水溶液から成る化学発熱剤用発熱助剤と、化学発熱剤を、それぞれ独立した製品として含み、氷点下でも凍結しない、駅弁と組合わせて冷凍保存する用途、厳冬期の野外演習、釣り、登山等野外活動、或いは冬季の地震、火災等の災害における避難所等でも使用できる発熱剤キットとすることができる。
請求項8に記載した発明によると、−18℃まで凍結しない発熱剤キットを提供することができる。
請求項9に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤の凝固点を最も効果的に降下することができる発熱剤キットを提供することができる。
請求項10に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤の凝固点を効果的に降下することができる発熱剤キットを提供することができる。
請求項11に記載した発明によると、化学発熱剤用発熱助剤が、ほとんど全ての化学発熱剤に対応する発熱剤キットを提供することができる。
請求項12に記載した発明によると、発熱剤の総質量当たり、粉体アルミニウムを70〜85%、粉体酸化カルシウムを15〜30%とすることにより、実用上反応制御も可能で、総発熱量を大きな発熱剤キットを提供することができる。
以下、発明を実施する好ましい形態を、実施例および比較例を参照して説明する。
[使用した粉体酸化カルシウム]
本明細書[0035]〜[0036]に記載したものを使用した。
[使用した粉体アルミニウム]
本明細書[0037]に記載したものを使用した。
使用した蒸気温度測定装置
厚さ2mmのステンレススティールで、100mm(W)×200mm(L)×200mm(H)の容積3700mLの完全密閉式の蓋付き反応容器を作成した。容器の蓋には、直径2mmの蒸気排出口を設けた。さらに、容器の蓋に直径10mmの開口を設け、水が入ったビ−カ−を密閉状態で挿入固定し、水が滴下できるようにした。(株)キーエンス社の温度センサーの先端を容器の底面から45mmの位置にセットした。反応容器に発熱剤を置き、蓋をして水を滴下して反応させた。蒸気温度の測定は、センサーをパソコンと連動させて連続時間で自動測定して、グラフに自動記録した。
[実施例1]
エチレングリコールのモル濃度を2.0、2.5、3.0,4.0,4.5、および6.0モルに変えて7種類の発熱助剤を製造し、それぞれ70mLを採取してサンプル1〜6を調製した。粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤35gと、サンプル1〜6をセットにして、−14℃〜−18℃の冷凍庫で保存した。24時間経過後、冷凍庫から出して、それぞれの発熱開始時間(秒)を測定した。その結果を表1に示す。
[実施例2]
粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤を40gに変え、発熱助剤を80mLに変えた以外には、実施例1と同じ手順で実験を繰り返し、得た結果を表1に併記した。
[実施例3]
粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤を50gに変え、発熱助剤を100mLに変えた以外には、実施例1と同じ手順で実験を繰り返し、得た結果を表1に併記した。
Figure 2006273943
[実施例4]
エチレングリコールのモル濃度を2.0、2.5、3.0,4.0,4.5、および6.0モルに変えて7種類の発熱助剤を製造し、それぞれ90mLを採取してサンプル1〜6を調製した。粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤40gを使用して室温で発熱反応を起こさせ発熱開始時間(秒)測定した。同じ発熱剤40gと常水90mLを使用して、室温で発熱反応を起こさせ発熱開始時間(秒)測定した。得た結果を表2に併記した。表2中、数字の単位はモルである。
Figure 2006273943
[実施例5]
発熱助剤として、エチレングリコールの2モル濃度水溶液90mLを調製した。この発熱助剤と、粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤40gを使用して、室温で発熱反応を起こさせ、発生蒸気温度を測定し、得た結果を表3に示した。
[比較例1]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例5と同じ実験を行って得た結果を、表3に併記する。
Figure 2006273943
[実施例6]
発熱助剤を、エチレングリコールの2.5モル濃度水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例5と同じ実験を繰り返し、得た結果を表4に示す。
[比較例2]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例6と同じ実験を行って得た結果を、表4に併記する。
Figure 2006273943
[実施例7]
発熱助剤を、エチレングリコールの3モル濃度水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例6と同じ実験を繰り返し、得た結果を表5に示す。
[比較例3]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例7と同じ実験を行って得た結果を、表5に併記する。
Figure 2006273943
[実施例8]
発熱助剤を、エチレングリコールの3.5モル濃度水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例7と同じ実験を繰り返し、得た結果を表6に示す。
[比較例4]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例8と同じ実験を行って得た結果を、表6に併記する。
Figure 2006273943
[実施例9]
発熱助剤を、エチレングリコールの4モル濃度水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例8と同じ実験を繰り返し、得た結果を表7に示す。
[比較例5]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例9と同じ実験を行って得た結果を、表7に併記する。
Figure 2006273943
[実施例10]
発熱助剤を、エチレングリコールの4.5モル濃度水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例8と同じ実験を繰り返し、得た結果を表8に示す。
[比較例6]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例10と同じ実験を行い、得た結果を、表8に併記する。
Figure 2006273943
[実施例11]
発熱助剤を、エチレングリコールの6モル濃度水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例10と同じ実験を繰り返し、得た結果を表9に示す。
[比較例7]
比較のため、発熱助剤として常水に変えたことを除いて、実施例10と同じ実験を行って得た結果を、表9に併記する。
Figure 2006273943
[実施例12]
加熱する調理済み食品として、それぞれ、厚さ50μmのアルミラミネートフィルム製レトルトパウチに充填した白米200gとカレー210gを50個用意した。発熱助剤としてエチレングリコールの2モル濃度の水溶液90mL、発熱剤として粉体アルミニウムと粉体酸化カルシウムを質量比1.5:1で含む発熱剤を40g使用して、前記食品を加熱して、レトルトパウチの表面温度の時間経過変化を測定し、得た平均値を表10に示す。
[比較例8]
発熱助剤を常水に変えた以外には、実施例12の実験を繰り返し、得た結果を表10に併記する。
Figure 2006273943
官能検査(3点検査法)
10才代、20才代、30才代、40才代、50才代の各世代で男女5名づつ計50名のパネラーを用意した。パネラー同士は隔離し、テストの30分前から禁煙、ガム、口紅を禁止した。実施例12,および比較例8で加熱した計100個のレトルトパウチを開封して、ライスカレーを調製した。比較例8のライスカレーを標準品として2個、実施例12のものをサンプルとして1個の計3個一組を与え、3個のうちどの1個が異なるかを回答させた。この際、組み合わせ、配列はランダムにした。その結果、パネラー全員において、標準品とサンプルに差が認められなかった。
[実施例13]
加熱する調理済み食品として、それぞれ、厚さ50μmのアルミラミネートフィルム製レトルトパウチに充填した玄米200gとカレー210gに変え、発熱助剤としてエチレングリコールの4モル濃度の水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例12と同じ実験を繰り返し、得た結果を、表11に示す。
[比較例9]
発熱助剤を常水に変えた以外には、実施例13の実験を繰り返し、得た結果を、表11に併記した。
Figure 2006273943
官能検査(3点検査法)
実施例12と同じ手法で官能検査を行って、同じ結果を得た。
[実施例14]
発熱助剤を、エチレングリコールの6モル濃度の水溶液90mLに変えたことを除いて、実施例13と同じ実験を繰り返した。
[比較例10]
発熱助剤を常水に変えた以外には、実施例14の実験を繰り返した。
実施例13と同じ手法で官能検査を行って、同じ結果を得た。
以上、詳述したように、本発明の化学発熱剤用発熱助剤は、氷点下でも凍結しないので、駅弁と組合わせて冷凍保存する用法、厳冬期の野外演習、釣り、登山等野外活動、或いは冬季の地震、火災等の災害における避難所等でも使用でき、化学発熱剤とは別体の独立した商品として流通させることができるので、使用目的に応じて多様な用法があり、それぞれの用途の拡大を計ることができる。
また、本発明の化学発熱剤用発熱助剤と、化学発熱剤を、それぞれ別々に包装して、一組にしてキットにすれば、如何なる環境下でも、必要なときに簡単に発熱装置として利用することができる。

Claims (12)

  1. 一般式Cn2n(OH)2(nは1以上の整数)で表されるグリコール、またはHO(C24O)nH(nは1〜3の整数)で表されるポリグリコールの水溶液を含む化学発熱剤用発熱助剤。
  2. グリコール、またはポリグリコールの水溶液の濃度が1〜10モル濃度である請求項1記載の化学発熱剤用発熱助剤。
  3. グリコールが、エチレングリコール[HO(CH2)OH]、プロピレングリコール[CH3CH(OH)CH2OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択されたものである請求項1または2に記載の化学発熱剤用発熱助剤。
  4. ポリグリコールが、ジエチレングリコール[HO(C24O)2OH]、トリエチレングリコール[HO(C24O)3OH]、テトラエチレングリコール[HO(C24O)4OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択されたものである請求項1または2に記載の化学発熱剤用発熱助剤。
  5. 化学発熱剤が、粉体マグネシウム、粉体酸化カルシウム、或いは酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主成分とするものである請求項1〜4のいずれかに記載の化学発熱剤用発熱助剤。
  6. 化学発熱剤が、発熱剤の総質量当たり粉体アルミニウムが70〜85%、粉体酸化カルシウムが15〜30%である請求項1〜5のいずれかに記載の化学発熱剤用発熱助剤。
  7. 一般式Cn2n(OH)2(nは1以上の整数)で表されるグリコール、またはHO(C24O)nH(nは1〜3の整数)で表されるポリグリコールの水溶液から成る化学発熱剤用発熱助剤と、発熱剤との組み合わせから成る発熱剤キット。
  8. グリコール、またはポリグリコールの水溶液の濃度が1〜10モル濃度である請求項6記載の発熱剤キット。
  9. グリコールが、エチレングリコール[HO(CH2)OH]、プロピレングリコール[CH3CH(OH)CH2OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択されたものである請求項6または7に記載の発熱剤キット。
  10. ポリグリコールが、ジエチレングリコール[HO(C24O)2OH]、トリエチレングリコール[HO(C24O)3OH]、テトラエチレングリコール[HO(C24O)4OH]、およびそれらの混合物から成る群から選択されたものである請求項6または7に記載の発熱剤キット。
  11. 化学発熱剤が、粉体マグネシウム、粉体酸化カルシウム、或いは酸化カルシウムと粉体アルミニウムを含む混合物を主成分とするものである請求項6〜9のいずれかに記載の発熱剤キット。
  12. 発熱剤が、発熱剤の総質量当たり粉体アルミニウムが70〜85%、粉体酸化カルシウムが15〜30%である請求項6〜10のいずれかに記載の発熱剤キット。
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