JP2006273848A - シンナモイル化合物の用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】組織における細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させ、細胞外マトリックス蓄積量を低下させることにより、組織の線維化を改善させる組成物(即ち、細胞外マトリックス蓄積抑制剤や、線維症治療剤又は心不全治療剤)等の開発・提供が切望されている。
【解決手段】本発明は、式(I)
Figure 2006273848

で示されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物等に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、シンナモイル化合物の用途等に関する。
肝硬変、慢性膵炎、スキルス胃癌、間質性肺疾患、喘息、慢性閉塞性肺疾患、糸球体腎炎、ループス腎炎、尿細管間質性腎炎、IgA腎症、腎硬化症、糖尿病性腎症、遺伝性腎疾患、心筋線維症、心不全、PTCA後の再狭窄、動脈硬化、骨髄線維症、関節リウマチ、炎症後の過形成痕跡、術後の瘢痕や熱傷性瘢痕、アトピー性皮膚炎、肥厚性瘢痕、子宮筋腫、前立腺肥大症、強皮症、アルツハイマー病、硬化性腹膜炎、糖尿病性網膜症、I型糖尿病においては、コラーゲン及びフィブロネクチンに代表されるような細胞外マトリックスの過度の集積により組織が線維化して硬化し、その結果、臓器・組織の機能低下や瘢痕形成等に至る。このような細胞外マトリックスの過度の集積は、細胞外マトリックスの生合成と分解とのバランスの破綻に基づく細胞外マトリックスの産生亢進によって導かれる。実際、線維化した組織においては、コラーゲン遺伝子(特にI型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン)や、フィブロネクチン遺伝子、ラミニン遺伝子、プロテオグリカン遺伝子等といった細胞外マトリックス遺伝子の発現量が増加していることが観察されている(例えば、非特許文献1〜6参照)。
また、線維化した組織においては、サイトカインの1種であるTGF−βの量が上昇していることも観察されている(例えば、非特許文献1、2参照)。TGF−βは、細胞外マトリックス遺伝子の発現量を増加させ、細胞外マトリックスタンパクの産生亢進、ひいては、組織の線維化に関与していることが示唆されている(例えば、非特許文献1、7参照)。さらに、組織線維化のモデル動物に対し、抗TGF−β抗体や可溶性TGF−β受容体を投与することにより、組織の線維化が改善され、それに伴い組織機能が改善されることが明らかにされており(例えば、非特許文献8〜10参照)、またTGF−βの細胞内シグナル伝達に対し、抑制的に働く化合物を投与することにより、組織の線維化が改善され、それに伴い組織機能が改善されることも知られている(例えば、非特許文献11〜13参照)。
一方、左室拡張不全等の心不全や糖尿病性腎症や腎硬化症等の腎不全の病因は、高血圧状態の臓器線維化がその1つとされている。
J.Invest.Dermatol.,94,365,(1990) Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88,6642,(1991) J.Am.Soc.Nephrol.,15,2637,(2004) Cardiovasc.Pathol.,13,119,(2004) Clin.Nephrol.,44,211,(1995) J.Hepatol.,29,263,(1998) Lab.Invest.,63,171,(1990) Diabetes,45,522−530,(1996) Proc.Natl.Acad.Sci.USA ,96,12719−12724,(1999) Proc.Natl.Acad.Sci.USA ,97,8015−8020,(2000)] Autoimmunity,35,277−282,(2002) J.Hepatol.,37,331−339,(2002) Life Sci.,71,1559−1606,(2002)]
そこで、組織における細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させ、細胞外マトリックス蓄積量を低下させることにより、組織の線維化を改善させる薬剤(即ち、細胞外マトリックス蓄積抑制剤や、線維症治療剤又は心不全治療剤)の開発・提供が切望されている。
本発明者らは、かかる状況の下、鋭意検討した結果、下記の式(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')で示される化合物が細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制する能力を有することを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、
1.式(I)
Figure 2006273848
[式中、
I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
(1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R'N−R−基(R及びR'は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR'−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−NR''−R−基(R、R'及びR''は、同一又は相異なり、R及びR'は、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−C(=NR'')−NR'''−R−基(R、R'、R''及びR'''は、同一又は相異なり、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表し、R'''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−SO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
(2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R'−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

Figure 2006273848

(b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

Figure 2006273848

(c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

Figure 2006273848

(d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

Figure 2006273848

(e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR'−基(Mc0、R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR')−NR''−基(Mc0、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
(3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
II.βは、
式(I-1)
Figure 2006273848
[式中、
(1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
(2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
(3)Kα及びLαは、−Vα=Vα'−Vα''=Vα'''−基(Vα、Vα'、Vα''及びVα'''は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα'、Vα''及びVα'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される基、
式(I-2)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
Figure 2006273848
式(I-3)
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(I-4)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(I-5)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(I-6)
Figure 2006273848
[式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(I-7)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
で示される基、又は、
式(I-8)
Figure 2006273848
[式中、U及びWαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
2.式(II)
Figure 2006273848
[式中、
I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
(1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R'N−R−基(R及びR'は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR'−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−NR''−R−基(R、R'及びR''は、同一又は相異なり、R及びR'は、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−C(=NR'')−NR'''−R−基(R、R'、R''及びR'''は、同一又は相異なり、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表し、R'''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−SO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
(2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R'−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

Figure 2006273848

(b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

Figure 2006273848

(c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

Figure 2006273848

(d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

Figure 2006273848

(e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR'−基(Mc0、R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR')−NR''−基(Mc0、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
(3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
II.βは、
式(II-1)
Figure 2006273848
[式中、
(1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
(2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
(3)Kα及びLαは、−Vα=Vα'−Vα''=Vα'''−基(Vα、Vα'、Vα''及びVα'''は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα'、Vα''及びVα'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される基、
式(II-2)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(II-3)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(II-4)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
Figure 2006273848
式(II-5)
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(II-6)
Figure 2006273848
[式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(II-7)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
で示される基、又は、
Figure 2006273848
式(II-8)
[式中、U及びWαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物。
3.式(III)
Figure 2006273848
[式中、I.A0は、ベンゼン環又はピリジン環を表す。
II.(XA0において、XA0は、炭素原子上の置換基であって、下記のA群からN群までのいずれかの群に含まれる基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、XA0は、同一又は相異なる。
(1)A群:D−R−基[Dは、(R−(O)−)AN−(O)k'−基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表し、kは、0又は1を表し、Aは、R−(CHR−(B−Bm'−基{Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基を表し、Rは、水素原子、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、mは、0又は1を表し、Bは、単結合、オキシ基、チオ基又は−N((O)')−基(R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、nは、0又は1を表す。)を表し、Bは、カルボニル基、チオカルボニル基又はスルホニル基を表し、m'は、0又は1を表し、Bがスルホニル基のとき、mは0となりかつRが水素原子となることはない。}を表し、k'は、0又は1を表す。}を表し、Rは、C1-C10アルキレン基を表す。但し、R'R ''N−R−基(R'及びR''は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)を除く。]、D−R−基[Dは、シアノ基、R'NC(=N−(O)−A)−基(R、R'、n、及びAは、前記と同一の意味を表す。)、AN=C(−OR)−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はNH−CS−基を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−R−基{Dは、ニトロ基又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)である。
(2)B群:

Figure 2006273848

(a)−基
((a)において、Eは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、芳香族又は非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなし、Rは、前記と同一の意味を表す。)である。
(3)C群:ハロゲン原子 、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基[Dは、水酸基又はA−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−基[Dは、O=C(R)−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−(O)−N=C(R)−基(A、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−CO−R−(O)−N=C(R)−基{R、R、n及びRは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基、チオ基又は−N((O)')−基(R'及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、D−R−(O)−N=C(R)−基(D、R、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はRN−N=C(R)−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]、RN−O−R−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R(A−(O)−)N−基(R、A及びnは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
である。
(4)D群:

Figure 2006273848

(b) −R−基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

Figure 2006273848

(c)−R−基
((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなし、Rは、前記と同一の意味を表す。)、ハロゲン原子、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基
である。
(5)E群:A−CO−R−基
である。但し、Aが水酸基のとき、Rがビニレン基ではない。
[Aは、
(i)A−B−基
{Aは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C2-C10ハロアルキル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、又は、Ra0−(R−基(Ra0は、置換されてもよい5−7員環のアリール基又はヘテロアリール基を表し、R及びmは前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−R−基{Aは、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又はR'N−基(R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}で置換されたC1-C10アルキル基を表し、
は、オキシ基、チオ基又は−N((O))−基(R及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Bがチオ基のとき、Aが水素原子ではない。}、
(ii)R−B−CO−R−B'−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表し、B'は、Bと同一又は相異なり、Bと同一の意味を表す。但し、Bがチオ基のとき、Rが水素原子ではない。)又はD−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、
(iii)R−SO−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。但し、水素原子を除く。Rは、前記と同一の意味を表す。)、
(iv)(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、
(v)(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又は
(vi)RN−NR'−基(R、A及びR'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基、又は、C2-C10アルキニレン基を表す。]
(6)F群:A−B−R−基[Aは、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC1-C10アルキル基を表し、Bは、B−基(Bは、前記と同一の意味を表す。)又は−NA−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。]
である。
(7)G群:A−B−R−基
[Aは、(a)−R−基((a)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルケニル基、又は、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルキニル基を表し、B及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(8)H群:
−N(−(O)−A)−R−基(D、n、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。但し、シアノ基を除く。)、R(R'(O))N−CR''=N−R−基(R、R'、n及びRは、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。)、R−(O)−N=CR'−NR−R−基(R、n、R'、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−NR−CO−NR'−R−基(R、B、R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−CO−NR−R−基(D、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−COCO−NR−R−基(A、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)
である。
(9)I群:
−B−N((O))−R−基[Aは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、C3-C10ハロアルキニル基、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Bは、カルボニル基又はチオカルボニル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A−CS−N((O))−R−基[Aは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、
'−B'−B−N((O))−R−基[A'は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R'−基(R及びBは、前記と同一の意味を表し、R'は、C2-C10アルキレン基を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R'−基((b)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R'−基((c)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、B'は、オキシ基、チオ基又は−N((O)n'')−基(n'は、nと同一又は相異なり、nと同一の意味を表し、R'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、B、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A'−B'−CS−N((O))−R−基[A'は、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、B'は、前記と同一の意味を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A'−S−B'−N((O))−R−基[A'、n、R及びRは、前記と同一の意味を表し、B'は、カルボニル基又はスルホニル基を表す。]又はA''−SO−N((O))−R−基[A''は、C2-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R'−基(R、B及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R'−基((b)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R'−基((c)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、NO−R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(10)J群:A−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CS−基(Aは、A又はAを表す。)、又は、A'(O)N=C(A)−基(A'は、A'又はA'を表し、m及びAは、前記と同一の意味を表す。)、又は、D−CO−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−COCO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CO−B'−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表し、B'は、オキシ基又はチオ基を表す。但し、B'がオキシ基のとき、Aは、Aではない。)、又は、A−CS−B'−R−基(A、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A''−SO−B'−R−基(A''、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−SO−B'−R−基(A、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子となることはない。)、又は、A'−B'−B−B'−R−基(A'、B'、B、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)若しくは(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
である。
(11)K群:A10−N((O))−CO−R−基[A10は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A''−SO−基(A''は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子とはならない。)、A'O−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A'を除く。)、ROCH−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(12)L群:A10'−N((O))−SO−R−基[A10'は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A'O−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A'を除く。)、R−CO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A''RN−SO−N((O)')−R−基[A''は、水素原子又はA'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、R、n、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。]又は(b)−SO−N((O)')−R−基[(b)、n、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(13)M群:R(RS)C=N−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RB(R'B')C=N−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと、同一の意味を表し、B及びB'は、同一又は相異なり、オキシ基又はチオ基を表す。)、R'N−(RS)C=N−R−基(R、R'、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RN=C(SR)−NR'−R−基(R、R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はR(R'O)N−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)
である。
(14)N群:A11−P(=O)(OR')−R−基[A11は、R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、RO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はROCO−CHR−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
III.(YA0において、YA0は、炭素原子上の置換基であって、下記のX群及びY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表し、p(pは、前記と同一の意味を表す。)とqとの和は5以下であり、qが2以上のとき、YA0は同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYA0は、Z群の基をなして、A0環と縮環してもよい。
(1)X群:
−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R'N−R−基(R及びR'は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR'−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−NR''−R−基(R、R'及びR''は、同一又は相異なり、R及びR'は、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−C(=NR'')−NR'''−R−基(R、R'、R''及びR'''は、同一又は相異なり、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表し、R'''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−SO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
(2)Y群:
b0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R'−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

Figure 2006273848

(b) −基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、

Figure 2006273848

(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、

Figure 2006273848

(d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

Figure 2006273848

(e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR'−基(Mc0、R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR')−NR''−基(Mc0、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
(3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、A0環と縮環する基である。
IV.B0は、
式(III-1)
Figure 2006273848
[式中、
(1)QA0は、水酸基、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A−B−B−基[A及びBは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基又は−N((O))−基(m及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Aが水素原子のとき、Bは、スルホニル基ではない。]、A''−SO−B−基(A''及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−B−基(A及びBは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R'N−SO−B−基(R、R'及びBは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−B−基((b)及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A'−B−基(A'及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−B−B−基(Mc0、B及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)を表す。
(2)WA0は、酸素原子又は−NTA0−基[TA0は、水素原子、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)を表す。]を表す。
(3)KA0とLA0とは、−VA0=VA0'−VA0''=VA0'''−基{VA0、VA0'、VA0''及びVA0'''は、同一又は相異なり、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、VA0、VA0'、VA0''及びVA0'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。}をなす。]
で示される基、
式(III-2)
Figure 2006273848
[式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、LB0は水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(III-3)
Figure 2006273848
[式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、LC0は、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(III-4)
Figure 2006273848
[式中、TA0は、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(III-5)
Figure 2006273848
[式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、KB0は、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(III-6)
Figure 2006273848
[式中、WA0は、前記と同一の意味を表し、KC0とLD0とは、C3-C10アルキレン基又は単数又は同一又は相異なる複数のMa−基(Maは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(III-7)
Figure 2006273848
[式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、QB0は、水酸基、A−B−O−基[A及びBは、前記と同一の意味を表す。]、A''−SO−O−基(A''は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R'N−SO−O−基(R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−O−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A'−O−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−O−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−B−O−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
で示される基、又は、
式(III-8)
Figure 2006273848
[式中、U及びWA0は、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物。
4.式(IV)
Figure 2006273848
[式中、
I.Aは、ベンゼン環又はピリジン環を表す。
II.(Xにおいて、Xは、炭素原子上の置換基であって、下記のA群からN群までのいずれかの群に含まれる基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なる。
(1)A群:D−R−基[Dは、(R−(O)−)AN−(O)k'−基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表し、kは、0又は1を表し、Aは、R−(CHR−(B−Bm'−基{Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基を表し、Rは、水素原子、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、mは、0又は1を表し、Bは、単結合、オキシ基、チオ基又は−N((O)')−基(R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、nは、0又は1を表す。)を表し、Bは、カルボニル基、チオカルボニル基又はスルホニル基を表し、m'は、0又は1を表し、Bがスルホニル基のとき、mは0となりかつRが水素原子となることはない。}を表し、k'は、0又は1を表す。}を表し、Rは、C1-C10アルキレン基を表す。但し、R'R ''N−R−基(R'及びR''は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)を除く。]、D−R−基[Dは、シアノ基、R'NC(=N−(O)−A)−基(R、R'、n、及びAは、前記と同一の意味を表す。)、AN=C(−OR)−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はNH−CS−基を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−R−基{Dは、ニトロ基又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)である。
(2)B群:
Figure 2006273848

(a)−基
[(a)において、E及びE'は、C1-C10アルキル基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されてもよいメチレン基、又は、カルボニル基を表す。但し、E及びE'は、同時にカルボニル基となることはない。Eは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR'−基(R'は、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC2-C10アルキレン基、又は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR'−基(R'は、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC3-C10アルケニレン基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(3)C群:ハロゲン原子 、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基[Dは、水酸基又はA−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−基[Dは、O=C(R)−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−(O)−N=C(R)−基(A、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−CO−R−(O)−N=C(R)−基{R、R、n及びRは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基、チオ基又は−N((O)')−基(R'及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、D−R−(O)−N=C(R)−基(D、R、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はRN−N=C(R)−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]、RN−O−R−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R(A−(O)−)N−基(R、A及びnは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
である。
(4)D群:
Figure 2006273848
(b) −R−基[(b)において、G、G、G及びGは、隣接原子と単結合で結ばれた、メチル基で置換されてもよいメチレン基、又は、隣接原子と二重結合で結ばれた、メチル基で置換されてもよいメチン基を表し、Gは、単結合、又は、二重結合、又は、メチル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキレン基、又は、メチル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]、

Figure 2006273848
(c)−R−基
((c)において、J、J及びJは、同一又は相異なり、メチル基で置換されてもよいメチン基、又は、窒素原子を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、ハロゲン原子、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基
である。
(5)E群:A−CO−R−基
である。但し、Aが水酸基のとき、Rがビニレン基ではない。
[Aは、
(i)A−B−基
{Aは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C2-C10ハロアルキル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、又は、R−(R−基(Rは、ハロゲン原子、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基若しくはニトロ基で置換されてもよい、フェニル基、ピリジル基、フリル基若しくはチエニル基を表し、R及びmは前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−R−基{Aは、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又はR'N−基(R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}で置換されたC1-C10アルキル基を表し、
は、オキシ基、チオ基又は−N((O))−基(R及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Bがチオ基のとき、Aが水素原子ではない。}、
(ii)R−B−CO−R−B'−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表し、B'は、Bと同一又は相異なり、Bと同一の意味を表す。但し、Bがチオ基のとき、Rが水素原子ではない。)又はD−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、
(iii)R−SO−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。但し、水素原子を除く。Rは、前記と同一の意味を表す。)、
(iv)(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、
(v)(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又は
(vi)RN−NR'−基(R、A及びR'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基、又は、C2-C10アルキニレン基を表す。]
(6)F群:A−B−R−基[Aは、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC1-C10アルキル基を表し、Bは、B−基(Bは、前記と同一の意味を表す。)又は−NA−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。]
である。
(7)G群:A−B−R−基
[Aは、(a)−R−基((a)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルケニル基、又は、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルキニル基を表し、B及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(8)H群:
−N(−(O)−A)−R−基(D、n、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。但し、シアノ基を除く。)、R(R'(O))N−CR''=N−R−基(R、R'、n及びRは、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。)、R−(O)−N=CR'−NR−R−基(R、n、R'、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−NR−CO−NR'−R−基(R、B、R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−CO−NR−R−基(D、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−COCO−NR−R−基(A、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)
である。
(9)I群:
−B−N((O))−R−基[Aは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、C3-C10ハロアルキニル基、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Bは、カルボニル基又はチオカルボニル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A−CS−N((O))−R−基[Aは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、
'−B'−B−N((O))−R−基[A'は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R'−基(R及びBは、前記と同一の意味を表し、R'は、C2-C10アルキレン基を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R'−基((b)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R'−基((c)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、B'は、オキシ基、チオ基又は−N((O)n'')−基(n'は、nと同一又は相異なり、nと同一の意味を表し、R'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、B、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A'−B'−CS−N((O))−R−基[A'は、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、B'は、前記と同一の意味を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A'−S−B'−N((O))−R−基[A'、n、R及びRは、前記と同一の意味を表し、B'は、カルボニル基又はスルホニル基を表す。]又はA''−SO−N((O))−R−基[A''は、C2-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R'−基(R、B及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R'−基(D及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R'−基((b)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R'−基((c)及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、NO−R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(10)J群:A−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CS−基(Aは、A又はAを表す。)、又は、A'(O)N=C(A)−基(A'は、A'又はA'を表し、m及びAは、前記と同一の意味を表す。)、又は、D−CO−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−COCO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CO−B'−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表し、B'は、オキシ基又はチオ基を表す。但し、B'がオキシ基のとき、Aは、Aではない。)、又は、A−CS−B'−R−基(A、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A''−SO−B'−R−基(A''、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−SO−B'−R−基(A、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子となることはない。)、又は、A'−B'−B−B'−R−基(A'、B'、B、B'及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)若しくは(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
である。
(11)K群:A10−N((O))−CO−R−基[A10は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A''−SO−基(A''は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子とはならない。)、A'O−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A'を除く。)、ROCH−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(12)L群:A10'−N((O))−SO−R−基[A10'は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A'O−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A'を除く。)、R−CO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A''RN−SO−N((O)')−R−基[A''は、水素原子又はA'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)を表し、R、n、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。]又は(b)−SO−N((O)')−R−基[(b)、n、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
(13)M群:R(RS)C=N−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RB(R'B')C=N−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと、同一の意味を表し、B及びB'は、同一又は相異なり、オキシ基又はチオ基を表す。)、R'N−(RS)C=N−R−基(R、R'、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RN=C(SR)−NR'−R−基(R、R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はR(R'O)N−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)
である。
(14)N群:A11−P(=O)(OR')−R−基[A11は、R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、RO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はROCO−CHR−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。]
である。
III.(Yにおいて、Yは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表し、p(pは、前記と同一の意味を表す。)とqとの和は5以下であり、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYは、Z群の基をなして、A環と縮環してもよい。
(1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HO−R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R'N−R−基(R及びR'は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR'−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−NR''−R−基(R、R'及びR''は、同一又は相異なり、R及びR'は、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−C(=NR'')−NR'''−R−基(R、R'、R''及びR'''は、同一又は相異なり、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表し、R'''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−SO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
(2)Y群:M−R−基[Mは、M−基{Mは、M−R'−基{Mは、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいフェニル基、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいピリジル基、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいナフチル基、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、
Figure 2006273848

(d)−基(lは、2、3又は4であり、Bは、オキシ基又はチオ基を表す。)又は

Figure 2006273848
(e)−基(l及びBは、前記と同一の意味を表す。)を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、M−B−基(M及びBは、前記と同一の意味を表す。)、M−CO−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)、M−CO−O−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)、MO−CO−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)、MN−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、M−CO−NR−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、MO−CO−NR−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、MN−CO−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、MN−CO−NR'−基(M、R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、MN−C(=NR')−NR''−基(M、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表す。)、M−SO−NR−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMN−SO−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
(3)Z群:−N=C(Y)−Y'−基(Yは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基を表し、Y'は、オキシ基、又は、チオ基、又は、C1-C10アルキル基で置換されてもよいイミノ基を表す。)、−Y−Y'−Y''−基(Y及びY''は、同一又は相異なり、メチレン基、又は、オキシ基、又は、チオ基、又は、スルフィニル基、又は、C1-C10アルキル基で置換されてもよいイミノ基を表し、Y'は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C4アルキレン基、又は、オキソ基を有してもよいC1-C4アルキレン基を表す。)又は−Y−O−Y'−O−基(Y及びY'は、同一又は相異なり、C1-C10アルキレン基を表す。)である。
IV.Bは、
式(IV-1)
Figure 2006273848
[式中、
(1)Qは、水酸基、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A−B−B−基[A及びBは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基又は−N((O))−基(m及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Aが水素原子のとき、Bは、スルホニル基ではない。]、A''−SO−B−基(A''及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−B−基(A及びBは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R'N−SO−B−基(R、R'及びBは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−B−基((b)及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A'−B−基(A'及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、M−B−B−基(M、B及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はM−B−基(M及びBは、前記と同一の意味を表す。)を表す。
(2)Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、水素原子、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はM−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]を表す。Tは、水素原子、A'−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はM−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)を表す。
(3)KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基{V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。}をなす。]
で示される基、
式(IV-2)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(IV-3)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(IV-4)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(IV-5)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(IV-6)
Figure 2006273848
[式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又は単数又は同一又は相異なる複数のMa−基(Maは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(IV-7)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、水酸基、A−B−O−基[A及びBは、前記と同一の意味を表す。]、A''−SO−O−基(A''は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R'N−SO−O−基(R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−O−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A'−O−基(A'は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−O−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、M−B−O−基(M及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はM−O−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
で示される基、又は、
Figure 2006273848
式(IV-8)
[式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。]
で示されるシンナモイル化合物。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物。
5.式(V)
Figure 2006273848
[式中、
I.aは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、Xは、炭素原子上の置換基で、シアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、テトラヒドロピラン−4−イリデン基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシカルボニル基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ヒドロキシ基で置換されたC3-C10アルキニル基、又は、a−r−b−r'−基{aは、C1-C10アルキルチオ基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルフィニル基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルホニル基で置換されたメチル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、rO−CO−基(rは、C1-C10アルキル基又は水酸基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、カルボキシ基、rr'N−CO−基(r及びr'は、同一又は相異なり、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)、a−NH−CO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、a'−CO−基(a'は、モルホリノ基を表す。)、rr'N−CH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、r−(O)−CONH−CH−基(rは、C1-C10アルキル基を表し、lは0又は1を表す。)、r−OCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基又はスルホメチル基を表し、rは、C3-C10アルキレン基を表し、r'は、単結合又はC3-C10アルキレン基を表し、bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基又はイミノ基を表す。}、又は、a−y−CO−NH−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表し、yは、オキシ基又はイミノ基を表す。)、又は、rO−COCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、a−z−NH−基(aは、C2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシ基、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基を表し、zは、カルボニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、a−NHCO−基{aは、C1-C10アルコキシ基、又は、C3-C10アルケニルオキシ基、又は、r−SO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基、又は、r'N−基(rは、前記と同一の意味を表し、r'は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基若しくはアミノカルボニル基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、rO−CO−(rO−COCH)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、a−NHSO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、又は、rON=CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHCSNH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHC(−Sr')=N−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(rO)P(=O)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、pは、0、1、2又は3を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なり、
は、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル基、又は、[1,3]ジオキソラン−2−イル基、又は、モルホリノ基で置換されたC1-C10アルコキシ基、又は、a'−b'−基(a'は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、b'は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、ニトロ基、又は、シアノ基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r'N−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r'NCONH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rr'NCO−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基を表し、qは、0、1、2又は3を表し、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接しているYは、a環と縮環して2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン環をなしてもよい。
II.bは、
式(V-1)
Figure 2006273848
[式中、Qは、r−O−基{rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、r'N−CH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、rOCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、r−r−基(rは、フェニル基又はピリジル基を表し、rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、ピペリジノ基、又は、モルホリノ基、又は、r'N−基(r及びr'は、同一又は相異なり、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。但し、同時に水素原子となることはない。)を表し、Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、r−基(rは、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)又はr'−基(r'は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)を表す。]を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される基、
式(V-2)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(V-3)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(V-4)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(V-5)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(V-6)
Figure 2006273848
[式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又はC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(V-7)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、r−O−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
で示される基、又は、
Figure 2006273848
式(V-8)
[式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。]
で示されるシンナモイル化合物。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物。
6.式(VI)
Figure 2006273848
[式中、
I.aは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、Xは、炭素原子上の置換基で、シアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、テトラヒドロピラン−4−イリデン基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシカルボニル基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ヒドロキシ基で置換されたC3-C10アルキニル基、又は、a−r−b−r'−基{aは、C1-C10アルキルチオ基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルフィニル基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルホニル基で置換されたメチル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、rO−CO−基(rは、C1-C10アルキル基又は水酸基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、カルボキシ基、rr'N−CO−基(r及びr'は、同一又は相異なり、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)、a−NH−CO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、a'−CO−基(a'は、モルホリノ基を表す。)、rr'N−CH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、r−(O)−CONH−CH−基(rは、C1-C10アルキル基を表し、lは0又は1を表す。)、r−OCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基又はスルホメチル基を表し、rは、C1-C10アルキレン基を表し、r'は、単結合又はC1-C10アルキレン基を表し、bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基又はイミノ基を表す。}、又は、a−y−CO−NH−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表し、yは、オキシ基又はイミノ基を表す。)、又は、rO−COCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、a−z−NH−基(aは、C2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシ基、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基を表し、zは、カルボニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、a−NHCO−基{aは、C1-C10アルコキシ基、又は、C3-C10アルケニルオキシ基、又は、r−SO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基、又は、r'N−基(rは、前記と同一の意味を表し、r'は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基若しくはアミノカルボニル基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、rO−CO−(rO−COCH)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、a−NHSO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、又は、rON=CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHCSNH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHC(−Sr')=N−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(rO)P(=O)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、pは、0、1、2又は3を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なり、
は、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル基、又は、[1,3]ジオキソラン−2−イル基、又は、モルホリノ基で置換されたC1-C10アルコキシ基、又は、a'−b'−基(a'は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、b'は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、ニトロ基、又は、シアノ基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r'N−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r'NCONH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rr'NCO−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基を表し、qは、0、1、2又は3を表し、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接しているYは、a環と縮環して2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン環をなしてもよい。]
で示されるベンズアルデヒド誘導体と、
式(VI-1)
Figure 2006273848
[式中、Qは、r−O−基{rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、r'N−CH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、rOCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、r−r−基(rは、フェニル基又はピリジル基を表し、rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、ピペリジノ基、又は、モルホリノ基、又は、r'N−基(r及びr'は、同一又は相異なり、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。但し、同時に水素原子となることはない。)を表し、Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、r−基(rは、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)又はr'−基(r'は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)を表す。]を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される化合物、
式(VI-2)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される化合物、
式(VI-3)
Figure 2006273848

[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される化合物、
式(VI-4)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
で示される化合物、
式(VI-5)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される化合物、
式(VI-6)
Figure 2006273848
[式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又はC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される化合物、
式(VI-7)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、r−O−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
で示される化合物、
又は、
式(VI-8)
Figure 2006273848
[式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。]
で示される化合物とを反応させることを特徴とするとする、式(VI')
Figure 2006273848
[式中、a、X、Y、p及びqは、前記と同一の意味を表し、bは、
式(VI'-1)
Figure 2006273848
[式中、Q、W、K及びLは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(VI'-2)
Figure 2006273848
[式中、T及びLは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(VI'-3)
Figure 2006273848
[式中、T及びLは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(VI'-4)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(VI'-5)
Figure 2006273848
[式中、T及びKは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(VI'-6)
Figure 2006273848
[式中、W、K及びLは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(VI'-7)
Figure 2006273848
[式中、T及びQは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
又は、
式(VI'-8)
Figure 2006273848
[式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物の製造法。
7.式(VII-1)
Figure 2006273848
[式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、rは、C1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される化合物を3−オキソブチリルアミド化することにより製造される、
式(VII-2)
Figure 2006273848
[式中、r、r、K及びLは前記と同一の意味を表す。]
で示される化合物を環化することを特徴とする、
式(VII-3)
Figure 2006273848
[式中、r、K及びLは前記と同一の意味を表す。]
で示される化合物の製造法。
8.式(VIII-1)
Figure 2006273848
[式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、rは、C1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される化合物を3−オキソブチリルアミド化することにより製造される、
式(VIII-2)
Figure 2006273848
[式中、r、r、K及びLは前記と同一の意味を表す。]
で示される化合物の製造法。
9.式(IX)
Figure 2006273848
[式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、rは、C1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される化合物。
10.式(X)
Figure 2006273848
[式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される化合物。
11.式(XI-1)
Figure 2006273848
[式中、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される化合物をアルキル化することを特徴とする、式(XI-2)
Figure 2006273848
[式中、rは、C1-C10アルキル基を表し、K及びLは、前記と同一の意味を表す。]
で示される化合物の製造法。
12.式(I')
Figure 2006273848
[式中、
I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
(1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R'N−R−基(R及びR'は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR'−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−NR''−R−基(R、R'及びR''は、同一又は相異なり、R及びR'は、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−C(=NR'')−NR'''−R−基(R、R'、R''及びR'''は、同一又は相異なり、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表し、R'''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−SO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
(2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R'−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

Figure 2006273848

(b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

Figure 2006273848

(c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

Figure 2006273848

(d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

Figure 2006273848

(e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR'−基(Mc0、R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR')−NR''−基(Mc0、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
(3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
II.β'は、
式(I'-1)
Figure 2006273848
[式中、
(1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
(2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
(3)Kα及びLαは、−Vα=Vα'−Vα''=Vα'''−基(Vα、Vα'、Vα''及びVα'''は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα'、Vα''及びVα'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される基、
式(I'-2)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(I'-3)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(I'-4)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
Figure 2006273848
式(I'-5)
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(I'-6)
Figure 2006273848
[式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(I'-7)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
で示される基、又は、
式(I'-8)
Figure 2006273848
[式中、Wαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
13.式(II')
Figure 2006273848
[式中、
I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
(1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R'N−R−基(R及びR'は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R'は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR'−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−CO−NR''−R−基(R、R'及びR''は、同一又は相異なり、R及びR'は、前記と同一の意味を表し、R''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−C(=NR'')−NR'''−R−基(R、R'、R''及びR'''は、同一又は相異なり、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表し、R'''は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R'N−SO−R−基(R、R'及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
(2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R'−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

Figure 2006273848

(b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

Figure 2006273848

(c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

Figure 2006273848

(d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

Figure 2006273848

(e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R'は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR'−基(Mc0、R及びR'は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR')−NR''−基(Mc0、R、R'及びR''は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
(3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
II.β'は、
式(II'-1)
Figure 2006273848
[式中、
(1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
(2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
(3)Kα及びLαは、−Vα=Vα'−Vα''=Vα'''−基(Vα、Vα'、Vα''及びVα'''は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα'、Vα''及びVα'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される基、
式(II'-2)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(II'-3)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(II'-4)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
式(II'-5)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(II'-6)
Figure 2006273848
[式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(II'-7)
Figure 2006273848
[式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
で示される基、又は、
式(II'-8)
Figure 2006273848
[式中、Wαは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物。
14.式(V')
Figure 2006273848
[式中、
I.aは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、Xは、炭素原子上の置換基で、シアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、テトラヒドロピラン−4−イリデン基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシカルボニル基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ヒドロキシ基で置換されたC3-C10アルキニル基、又は、a−r−b−r'−基{aは、C1-C10アルキルチオ基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルフィニル基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルホニル基で置換されたメチル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、rO−CO−基(rは、C1-C10アルキル基又は水酸基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、カルボキシ基、rr'N−CO−基(r及びr'は、同一又は相異なり、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)、a−NH−CO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、a'−CO−基(a'は、モルホリノ基を表す。)、rr'N−CH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、r−(O)−CONH−CH−基(rは、C1-C10アルキル基を表し、lは0又は1を表す。)、r−OCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基又はスルホメチル基を表し、rは、C1-C10アルキレン基を表し、r'は、単結合又はC1-C10アルキレン基を表し、bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基又はイミノ基を表す。}、又は、a−y−CO−NH−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表し、yは、オキシ基又はイミノ基を表す。)、又は、rO−COCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、a−z−NH−基(aは、C2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシ基、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基を表し、zは、カルボニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、a−NHCO−基{aは、C1-C10アルコキシ基、又は、C3-C10アルケニルオキシ基、又は、r−SO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基、又は、r'N−基(rは、前記と同一の意味を表し、r'は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基若しくはアミノカルボニル基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、rO−CO−(rO−COCH)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、a−NHSO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、又は、rON=CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHCSNH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHC(−Sr')=N−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(rO)P(=O)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、pは、0、1、2又は3を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なり、
は、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル基、又は、[1,3]ジオキソラン−2−イル基、又は、モルホリノ基で置換されたC1-C10アルコキシ基、又は、a'−b'−基(a'は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、b'は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、ニトロ基、又は、シアノ基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r'N−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r'NCONH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rr'NCO−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基を表し、qは、0、1、2又は3を表し、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接しているYは、a環と縮環して2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン環をなしてもよい。
II.b'は、
式(V'-1)
Figure 2006273848
[式中、Qは、r−O−基{rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、r'N−CH−基(r及びr'は、前記と同一の意味を表す。)、rOCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、r−r−基(rは、フェニル基又はピリジル基を表し、rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、ピペリジノ基、又は、モルホリノ基、又は、r'N−基(r及びr'は、同一又は相異なり、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。但し、同時に水素原子となることはない。)を表し、Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、r−基(rは、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)又はr'−基(r'は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)を表す。]を表し、KとLとは、−V=V'−V''=V'''−基(V、V'、V''及びV'''は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V'、V''及びV'''のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
で示される基、
式(V'-2)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
で示される基、
式(V'-3)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
で示される基、
式(V'-4)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基、
Figure 2006273848
式(V'-5)
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
で示される基、
式(V'-6)
Figure 2006273848
[式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又はC4-C10アルケニレン基をなす。]
で示される基、
式(V'-7)
Figure 2006273848
[式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、r−O−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
で示される基、又は、
式(V'-8)
Figure 2006273848
[式中、Wは、前記と同一の意味を表す。]
で示される基を表す。]
で示されるシンナモイル化合物。
尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
で示されるシンナモイル化合物。
15.前項2〜5、13又は14記載の化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
16.前項5又は14記載の化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
17.細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制するための有効成分としての、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物の使用。
18.細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制するための有効成分としての、前項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
19.細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制するための有効成分としての、前項5又は14記載の化合物の使用。
20.細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させて細胞外マトリックス蓄積量の低下を導くことにより組織の線維化を改善するための有効成分としての、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物の使用。
21.細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させて細胞外マトリックス蓄積量の低下を導くことにより組織の線維化を改善するための有効成分としての、前項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
22.有効量の、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物を、組織の線維化を改善させる処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする組織線維化改善方法。
23.有効量の前項2〜5、13又は14記載の化合物を、組織の線維化を改善させる処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする組織線維化改善方法。
24.前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物と、不活性担体とを含有することを特徴とする慢性腎不全治療剤。
25.慢性腎不全を治療するための有効成分としての、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
26.有効量の、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物を、慢性腎不全治療処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする慢性腎不全治療方法。
27.前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物と、不活性担体とを含有することを特徴とする心不全治療剤。
28.心不全を治療するための有効成分としての、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
29.有効量の、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物を、心不全治療処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする心不全治療方法。
30.前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とするTGF−β作用抑制組成物。
31.前項2〜5、13又は14記載の化合物と不活性担体とを含有することを特徴とするTGF−β作用抑制組成物。
32.TGF−βの作用を抑制するための有効成分としての、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物の使用。
33.TGF−βの作用を抑制するための有効成分としての、前項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
34.前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物と、不活性担体とを含有することを特徴とする養毛組成物。
35.TGF−βによる毛髪退行期への移行促進を阻害して毛髪成長期の延長を導くことにより養毛効果を得るための有効成分としての、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
36.有効量の、前項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、前項2〜5、13又は14記載の化合物を、養毛処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする養毛方法;
等を提供するものである。
本発明により、組織における細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させ、細胞外マトリックス蓄積量を低下させることにより、組織の線維化を改善させる組成物(即ち、細胞外マトリックス蓄積抑制剤や、線維症治療剤又は心不全治療剤)等の開発・提供が可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基及びアルキレン基における飽和炭化水素基は、分枝していてもよく、またその炭素原子の一部又は全部で環を形成してもよく、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、アルキニルオキシ基、アルケニレン基及びアルキニレン基における不飽和炭化水素基は、分枝をもっていてもよく、またその炭素原子の一部又は全部で環を形成してもよく、その不飽和結合数は単数又は複数である。
本発明において、アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基等があげられ、ハロアルキル基としては、例えば、2,2,2−トリフルオロエチル基等があげられ、アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、シクロペンチルオキシ基、2−シクロヘキシルエトキシ等があげられ、アルキルチオ基としては、例えば、メチルチオ基等があげられ、アルキルスルフィニル基としては、例えば、メチルスルフィニル基等があげられ、アルキルスルホニル基としては、例えば、メチルスルホニル基等があげられ、アルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチルエチレン基、1,4−シクロヘキシレン基等があげられ、、アルケニル基としては、例えば、ビニル基、2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、3−シクロヘキセニル基等があげられ、アルキニル基としては、例えば、エチニル基、2−プロピニル基、2−ペンテン−4−イニル基等があげられ、アルケニレン基としては、例えば、ビニレン基、プロペニレン、1,3−ブタジエニレン基等があげられ、アルキニレン基としては、例えば、エチニレン基、プロピニレン基等があげられる。
本発明において、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子があげられる。
本発明において、ピリジル基は、2−ピリジル基、3−ピリジル基及び4−ピリジル基を含み、フリル基は、2−フリル基及び3−フリル基を含み、チエニル基は、2−チエニル基及び3−チエニル基を含み、ナフチル基は、1−ナフチル基及び2−ナフチル基を含む。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VI')、(I')、(II')及び(V')で示されるシンナモイル化合物(以下、各々、化合物(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VI')、(I')、(II')及び(V')と記すこともある)において、α環、A0環、A環及びa環がピリジン環の場合は、そのN−オキシドも含む。
化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')(以下、本発明化合物と記すこともある)は、それらの薬理学上許容されうる塩も、同時に表す。薬理学上許容されうる塩とは、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')の、無機酸との塩、有機酸との塩、無機塩基との塩又は有機塩基との塩を表す。無機酸との塩とは、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩等があげられ、有機酸との塩とは、例えば、酢酸塩、安息香酸塩等があげられ、無機塩基との塩とは、例えば、カリウム塩、ナトリウム塩等があげられ、有機塩基との塩とは、例えば、ピリジン塩、モルホリン塩等があげられる。
化合物(III)におけるXA0、YA0、QA0、KA0、LA0及びTA0は、互いに独立に、D、D、D,D,D、R、R’、R’’、R、R’、R’’、R、R’、R、R、R’、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A’、A’’、A、A’、A、A’、A’’、A10、A10’、A11、B、B’、B、B、B’、B、B’、B、B’、B、B’、B、B、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、M、M’、M’’、M’’’、M’’’’、Mb0、Mc0、Md0、Ra0、R、R、R、R’、Re、Re’、Re’’、Re’’’、B、B、B、Y、Y’、Y、Y’、Y’’、Y及びY’で表される基、及び、k、k’、l、m、m’、n及びn’で表される整数によって表される。
化合物(IV)におけるX、Y、Q、K、L及びTは、互いに独立に、D、D、D,D,D、R、R’、R’’、R、R’、R’’、R、R’、R、R、R’、R、R、A、A、A、A、A、A、A、A’、A’’、A、A’、A、A’、A’’、A10、A10’、A11、B、B’、B、B、B’、B、B’、B、B’、B、B’、B、B、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、M、M’、M’’、M’’’、M’’’’、M、M、M、R、R、R、R、R’、Re、Re’、Re’’、Re’’’、B、B、B、Y、Y’、Y、Y’、Y’’、Y及びY’で表される基、及び、k、k’、l、m、m’、n及びn’で表される整数によって表される。
化合物(V)及び(V')におけるX、Y、q及びtは、互いに独立に、a、a’、a、a’、a、a、a、a、b、b’、r、r’、r、r’、r、r’、r、r、r’、r、r’、r、r、y及びzで表される基、及び、lで表される整数によって表される。
化合物(I)、(II)、(I')及び(II')のYαのとりうる置換基Y群において、「6−10員環のアリール基」とは、単環又は縮合環の芳香族炭化水素環をなす基を表し、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、6−インダニル基等があげられ、「5−10員環のヘテロアリール基」とは、単環又は縮合環の芳香族複素環をなす基を表し、例えば、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−キノリル基等があげられ、「不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基」とは、単環又は縮合環を含み、2−シクロヘキセニル基、2−モルホリニル基、4−ピペリジル基等があげられ、これらは単数又は同一又は相異なる複数の前記のM−基で置換されてもよい。
化合物(I)、(II)、(I')及び(II')のYαのとりうる置換基Z群において、「α環と縮環する基」は、ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基から選ばれる、単数又は同一又は相異なる複数の原子又は基を有してもよい。
化合物(III)のXA0のとりうる置換基E群のRa0において、「置換されてもよい5−7員環のアリール基又はヘテロアリール基」とは、単環又は縮合環の芳香族炭化水素環をなす基又は単環又は縮合環の芳香族複素環をなす基を表し、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、6−インダニル基、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−キノリル基等があげられ、これらは単数又は同一又は相異なる複数の前記のM−基で置換されてもよい。
化合物(I)、(II)、(III)、(I')及び(II')の、Yα及びYA0のとりうる置換基Y群の(d)において、「カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす」は、炭素原子の一つ又は複数が、カルボニル基又はチオカルボニル基で置き換えられ、更に、炭素原子の一つ又は複数が、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基から選ばれた、単数又は同一又は相異なる複数の基で置き換えられてもよい5−12員の炭化水素環をなすことを表す。
化合物(I)、(II)、(III)、(I')及び(II')の、Yα及びYA0のとりうる置換基Y群の(e)において、「カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。」とは、炭素原子の一つ又は複数が、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基から選ばれた、単数又は同一又は相異なる複数の基で置き換えられてもよい5−12員の炭化水素環をなすことを表す。
化合物(IV)の、Xのとりうる置換基B群の(a)において、「オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR’−基(R’は、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC2-C10アルキレン基」とは、炭素原子の一つ又は複数が、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR’−基(R’は、前記と同一の意味を表す。)から選ばれた、単数又は同一又は相異なる複数の基で置き換えられてもよいC2-C10アルキレン基を表し、また「オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR’−基(R’は、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC3-C10アルケニレン基」とは、炭素原子の一つ又は複数が、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR’−基(R’は、前記と同一の意味を表す。)から選ばれた、単数又は同一又は相異なる複数の基で置き換えられてもよいC3-C10アルケニレン基を表す。
化合物(IV)の、Xのとりうる置換基D群の(b)において、「メチル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキレン基」とは、炭素原子の一つ又は複数がメチル基で置換されてもよい、又は、炭素原子の一つ又は複数が、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)から選ばれた、単数又は同一又は相異なる複数の基で置き換えられてもよいC2-C10アルキレン基を表し、「メチル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基」とは、炭素原子の一つ又は複数がメチル基で置換されてもよい、又は、炭素原子の一つ又は複数が、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)から選ばれた、単数又は同一又は相異なる複数の基で置き換えられてもよいC2-C10アルケニレン基を表す。
化合物(I)、(II)、(I')及び(II')のYαのとりうるX群、Y群及びZ群に属する基を、各々,下記の表24、表25及び表26に例示する。
化合物(III)のXA0のとりうるA群、B群、C群、D群、E群、F群、G群、H群、I群、J群、K群、L群、M群及びN群に属する基を、、各々,下記の表1、表2、表3、表4、表5〜8、表9〜12、表13〜16、表17、表18、表19、表20、表21、表22及び表23に例示し、YA0のとりうるX群、Y群及びZ群に属する基を、各々,下記の表24、表25及び表26に例示し、QA0及びTA0を、各々,下記の表27〜表28及び表29に例示する。
化合物(IV)のXのとりうるA群、B群、C群、D群、E群、F群、G群、H群、I群、J群、K群、L群、M群及びN群に属する基を、、各々,下記の表1、表2、表3、表4、表5〜8、表9〜12、表13〜16、表17、表18、表19、表20、表21、表22及び表23に例示し、YのとりうるX群、Y群及びZ群に属する基を、各々,下記の表24、表25及び表26に例示し、Q及びTを、各々,下記の表27〜表28及び表29に例示する。
前記の、A群〜N群及びA群〜N群に属する基を、以下の表1〜表23に例示するが、幾何異性が可能な基の場合はその全ての幾何異性体を意味し、互変異性が可能な基の場合はその全ての互変異性体を意味する。
群及びA群に属する基を、表1に例示する。
Figure 2006273848

群及びB群に属する基を、表2に例示する。
Figure 2006273848

群及びC群に属する基を、表3に例示する。
Figure 2006273848

群及びD群に属する基を、表4に例示する。
Figure 2006273848

群及びE群に属する基を、表5〜表8に例示する。
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848

群及びF群に属する基を、表9〜表12に例示する。
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848

群及びG群に属する基を、表13〜表16に例示する。
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848

群及びH群に属する基を、表17に例示する。
Figure 2006273848

群及びI群に属する基を、表18に例示する。
Figure 2006273848

群及びJ群に属する基を、表19に例示する。
Figure 2006273848
群及びK群に属する基を、表20に例示する。
Figure 2006273848

群及びL群に属する基を、表21に例示する。
Figure 2006273848

群及びM群に属する基を、表22に例示する。
Figure 2006273848

群及びN群に属する基を、表23に例示する。
Figure 2006273848
前記の、X群〜Z群及びX群〜Z群に属する基を、以下の表24〜表26に例示するが、幾何異性が可能な基の場合はその全ての幾何異性体を意味し、互変異性が可能な基の場合はその全ての互変異性体を意味する。
群及びX群に属する基を、表24に例示する。
Figure 2006273848

群及びY群に属する基を、表25に例示する。
Figure 2006273848

群又はZ群と縮環したα環、A0環又はA環を、表26に例示する。
Figure 2006273848
A0及びQを、表27〜表28に例示する。
Figure 2006273848
Figure 2006273848

A0及びTを、表29に例示する。
Figure 2006273848
化合物(II)として、例えば、式(II'')
Figure 2006273848
[式中、α、Xα、Yα及びqは、前記と同一の意味を表し、xは、メチン基又は窒素原子を表し、p’は、1、2又は3を表し、p’が2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、p’とqとの和は3以下であり、β''は、
式(II''-1)
Figure 2006273848
(式中、Qβ、Tα、Kα及びLαは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、式(II''-7)
Figure 2006273848
(式中、Qβ及びTαは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(II''-8)

Figure 2006273848
(式中、U及びTαは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基を表す。]
で示されるシンナモイル化合物があげられる。シンナモイル化合物(II'')において、xがメチン基の場合、メチン基は置換基を有さない。具体的には、シンナモイル化合物(II'')において、β''が基(II''-1)、(II''-7)又は(II''-8)であって、基(II''-1)
が、式(II'''-1)
Figure 2006273848
(式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基であって、かつ、Tαが水素原子又はC1-C10アルキル基の場合、又は、基(II''-7)のQβが水酸基であって、かつ、TαがC1-C10アルキル基の場合、又は、基(II''-8)のTαが水素原子又はC1-C10アルキル基であって、かつ、Uが水素原子の場合があげられる。より具体的には、シンナモイル化合物(II'')において、β''が基(II''’-1)であって、Tαが水素原子又はC1-C10アルキル基の場合である場合があげられる。
化合物(III)として、例えば、式(III’)
Figure 2006273848
[式中、A0、XA0、YA0、p’、q及びxは、前記と同一の意味を表し、p’が2以上のとき、XA0は同一又は相異なり、p’とqとの和は3以下であり、B0’は、
式(III’-1)
Figure 2006273848
(式中、QB0、TA0、KA0及びLA0は、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(III’-7)
Figure 2006273848
(式中、QB0及びTA0は、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(III’-8)
Figure 2006273848
(式中、U及びTA0は、前記と同一の意味を表す。)
を表す。]
で示されるシンナモイル化合物があげられる。シンナモイル化合物(III’)において、xがメチン基の場合、メチン基は置換基を有さない。具体的には、シンナモイル化合物(III’)において、B0’が基(III’-1)、基(III’-7)又は基(III’-8)であって、基(III’-1)が、式(III''-1)
Figure 2006273848
(式中、TA0は、前記と同一の意味を表す。)
で示される基であって、かつ、TA0が水素原子又はC1-C10アルキル基の場合、又は、基(III’-7)のQB0が水酸基であって、かつ、TA0がC1-C10アルキル基の場合、又は、基(III’-8)のTA0が水素原子又はC1-C10アルキル基であって、かつ、Uが水素原子の場合があげられる。より具体的には、シンナモイル化合物(III’)において、B0’が基(III''-1)であって、かつ、TA0が水素原子又はC1-C10アルキル基の場合である場合があげられる。
化合物(IV)として、例えば、式(IV’)
Figure 2006273848
[式中、A、X、Y、p’、q及びxは、前記と同一の意味を表し、p’が2以上のとき、Xは同一又は相異なり、p’とqとの和は3以下であり、B’は、
式(IV’-1)
Figure 2006273848
(式中、Q、T、K及びLは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(IV’-7)
Figure 2006273848
(式中、Q及びTは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(IV’-8)
Figure 2006273848
(式中、U及びTは、前記と同一の意味を表す。)
を表す。]
で示されるシンナモイル化合物があげられる。シンナモイル化合物(IV’)において、xがメチン基の場合、メチン基は置換基を有さない。具体的には、シンナモイル化合物(IV’)において、B’が基(IV’-1)、基(IV’-7)又は基(IV’-8)であって、基(IV’-1)が、式(IV''-1)
Figure 2006273848
(式中、Tは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基であって、かつ、Tが水素原子又はC1-C10アルキル基の場合、又は、基(IV’-7)のQが水酸基であって、かつ、TがC1-C10アルキル基の場合、又は、基(IV’-8)のTが水素原子又はC1-C10アルキル基であって、かつ、Uが水素原子の場合があげられる。より具体的には、シンナモイル化合物(IV’)において、B’が基(IV''-1)であって、Tが水素原子又はC1-C10アルキル基の場合である場合があげられる。
化合物(V)として、例えば、式(V'')
Figure 2006273848
[式中、a、X、Y、p’、q及びxは、前記と同一の意味を表し、p’が2以上のとき、Xは同一又は相異なり、p’とqとの和は3以下であり、b''は、
式(V''-1)
Figure 2006273848
(式中、K、L及びTは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(V''-7)
Figure 2006273848
(式中、Tは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基、又は、式(V''-8)
Figure 2006273848
(式中、U及びTは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基を表す。]
で示されるシンナモイル化合物があげられる。シンナモイル化合物(V'')において、xがメチン基の場合、メチン基は置換基を有さない。具体的には、シンナモイル化合物(V'')において、b''が基(V''-1)、基(V''-7)又は基(V''-8)であって、基(V''-1)が、式(V'''-1)
Figure 2006273848
(式中、Taは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基であって、かつ、Taが水素原子又はC1-C10アルキル基の場合、又は、基(V''-7)のTaがC1-C10アルキル基の場合、又は、基(V''-8)のTaが水素原子又はC1-C10アルキル基であって、かつ、Uが水素原子の場合があげられる。より具体的には、シンナモイル化合物(V'')において、b''が基(V'''-1)であって、Tが水素原子又はC1-C10アルキル基の場合があげられる。
化合物(V)として、更に具体的には、式(V''')
Figure 2006273848
[式中、a及びxは、前記と同一の意味を表し、X'は、CH3OCHCONH−基、CHOCOCHNHCO−基、HOCOCHNHCO−基、CHOCHCHNHCO−基、CH3OCOCHO−基、HOCOCHO−基、HOCHCHO−基、CH3OCHCHOCONH−基又は(CH3NCHCHO−基を表し、b'''は、
式(V''''-1)
Figure 2006273848
(式中、rは、水素原子又はメチル基を表す。)
で示される基、又は、式(V'''-7)
Figure 2006273848
で示される基、又は、式(V'''-8)
Figure 2006273848
(式中、rは、前記と同一の意味を表す。)
で示される基を表す。]
で示されるシンナモイル化合物があげられる。シンナモイル化合物(V''')において、xがメチン基の場合、メチン基は置換基を有さない。より更に具体的には、シンナモイル化合物(V''')において、b'''が、式(V''''-1)で示される基の場合があげられる。
WO97/35565号公報、JP09227547号公報、WO00/20371号公報、JP2002371078号公報、WO01/79187号公報及びWO92/18483号公報にある種の概念的な骨格を有する化合物が開示されているが、当該文献には組織内における細胞外マトリックス遺伝子の転写抑制の効果、ひいては細胞外マトリックス蓄積量抑制の効果についての記載は無い。
化合物(I)又は(II)は、例えば、式(α)(式中、α、Xα、Yα、p及びqは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物と、式(β)(式中、βは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2006273848
化合物(β)において、βが前記の式(I-2)、(I-3)、(I-6)又は(I-8)で示される基の場合、例えば、文献(Liebigs Annalen der Chemie(1979),D(6),769、J.Heterocyclic Chem.(1981),18(3),603、Polish J.Chem.(1982),56(2),419、Synthetic Communicatins(1986),16(10),1195、Ukrainskii Khimicheskii Zhurnal(1982),48(7),772)を参照することにより、βが基(I-2)、(I-3)、(I-6)又は(I-8)である化合物(I)又は(II)を製造することができる。
化合物(β)において、βが前記の式(I-1)、(I-4)、(I-5)又は(I-7)で示される基の場合、化合物(α)を、βが前記の基(I-1)、(I-4)、(I-5)又は(I-7)である化合物(β)と反応させることで製造することができる。当該反応において、反応温度の範囲は、通常,室温〜溶媒還流温度であり、反応時間の範囲は、通常,瞬時〜約24時間である。当該反応は、通常、塩基の存在下で行うが、用いられる塩基としては、ピペリジン、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、トリブチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基等があげられる。当該反応に供せられる試剤の量は、化合物(α)1モルに対して、化合物(β)は通常0.5〜2モル、塩基は通常0.1〜1.0モルである。上記反応において、溶媒は必ずしも必要ではないが、通常は溶媒の存在下に行われる。当該反応に使用しうる溶媒としては、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、炭酸ジエチル等のエステル類、アセトニトリル、イソブチルニトリル等のニトリル類、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等又はそれらの混合物があげられる。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、水洗後、有機層を減圧濃縮する等の通常の後処理を行い、必要に応じ、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することにより、当該化合物(β)を得ることができる。
化合物(III)は、例えば、式(AO)(式中、A0、XA0、YA0、p及びqは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物と、式(BO)(式中、B0は前記と同一の意味を表す。)で示される化合物とを、上記と同様に反応させることにより製造することができる。
Figure 2006273848
化合物(IV)は、例えば、式(A)(式中、A、X、Y、p及びqは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物と、式(B)(式中、Bは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物とを、上記と同様に反応させることにより製造することができる。
Figure 2006273848
化合物(V)は、例えば、式(a)(式中、a、X、Y、p及びqは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物と、式(b)(式中、bは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物とを、上記と同様に反応させることにより製造することができる。
Figure 2006273848
式(a)で示される化合物の一部は、例えば文献(EP330645)及びに記載されており公知であり、また文献(WO2005/028439)に記載された方法で、製造することができる。
式(b)で示される化合物の一部は、例えば文献(J.Organic Chem.(1965)30,2241)に記載されており公知であるが、前記の式(VI-1)で示される化合物の一部である、前記の式(VII-3)で示される化合物は、これまで報告された例はなく新規物質である。
化合物(VII-3)は、例えば、前記の式(VII-2)で示される化合物を、環化反応させることにより製造することができる。当該環化反応において、反応温度の範囲は、通常,室温〜溶媒還流温度であり、反応時間の範囲は、通常,瞬時〜約24時間である。当該環化反応は、通常、塩基の存在下で行うが、用いられる塩基としては、ソジウムメトシキド、ソウジウムエトシキド、n−ブチルリチウム、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、トリブチルアミン、N−メチルモルホリン等の有機塩基、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基等があげられる。当該反応に供せられる試剤の量は、化合物(VII-2)1モルに対して、塩基は通常0.8〜2モルである。上記反応において、溶媒は必ずしも必要ではないが、通常は溶媒の存在下に行われる。当該反応に使用しうる溶媒としては、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、炭酸ジエチル等のエステル類、アセトニトリル、イソブチルニトリル等のニトリル類、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等又はそれらの混合物があげられる。反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出、水洗後、有機層を減圧濃縮する等の通常の後処理を行い、必要に応じ、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製することにより、化合物(VII-3)を得ることができる。
前記の化合物(VII-2)は、これまで報告された例はなく新規物質である。化合物(VII-2)は、前記の式(VII-1)で示される化合物を、3−オキソブチリルアミド化することにより製造することができる。当該反応において、反応温度の範囲は、通常,室温〜溶媒還流温度であり、反応時間の範囲は、通常,瞬時〜約24時間である。当該反応は、3−オキソブチリルアミド化剤の存在下で行うが、用いられる3−オキソブチリルアミド化剤としては、ジケテン、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸t−ブチル等があげられる。当該反応に供せられる試剤の量は、化合物(VII-1)1モルに対して、3−オキソブチリルアミド化剤は通常0.8〜7モルである。上記反応において、溶媒は必ずしも必要ではないが、通常は溶媒の存在下に行われる。当該反応に使用しうる溶媒としては、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、炭酸ジエチル等のエステル類、アセトニトリル、イソブチルニトリル等のニトリル類、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物類等又はそれらの混合物があげられる。反応終了後の反応液は、化合物(VII-2)の環化反応の場合と同様に後処理を行い、同様に精製することにより、化合物(VII-2)を得ることができる。
前記の化合物(VII-1)は、例えば文献(Tetrahedron(1997),53(47),16061)に記載されており公知である
化合物(VII-3)の一部である前記の式(XI-2)で示される化合物は、化合物(VII-3)の一部である前記の式(XI-1)で示される化合物をアルキル化することにより、製造することができる。
該反応の方法としては、例えば、化合物(XI-1)とアルキル化剤とを塩基の存在下で反応させる方法をあげることができる。
化合物(XI-1)とアルキル化剤との塩基の存在下での反応は、溶媒は必ずしも必要ではないが、通常、溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、ヘキサメチルホスホラミド等のリン酸アミド化合物類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類等があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、酸化銀等があげられる。
アルキル化剤としては、例えば、メタンスルホン酸メチル等のアルキルスルホン酸エステル類、p−トルエンスルホン酸のメチルエステル、p−トルエンスルホン酸のエチルエステル等のアリールスルホン酸エステル類、ジメチル硫酸等の硫酸エステル類、ヨウ化メチル、臭化エチル等のハライド類等があげられる。
反応に用いられる試剤の量は、化合物(XI-1)1モルに対して、塩基は、通常、1モル〜2モルの割合、アルキル化剤は、通常、1モル〜2モルの割合である。
反応温度は、通常、0℃〜100℃の範囲内、反応時間は、通常、瞬時〜24時間の範囲内である。
反応終了後の反応液は、化合物(VII-2)の環化反応の場合と同様に後処理を行い、同様に精製することにより、化合物(XI-2)を得ることができる。
表30に、化合物番号(1A-1)〜(1A-8)で表される新規な化合物(VII-3)を示す。
Figure 2006273848
表31に、化合物番号(1B-1)〜(1B-8)で表される新規な化合物(VII-2)を示す。
Figure 2006273848
化合物(V)のうち、化合物番号(1a)〜(129a)で表される、式(Va)
Figure 2006273848
(式中、a、X、Y、p、q、r及びtは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物を、表32〜表37に例示する。
(表32〜表37)
表32〜表37において、化合物番号(1a)〜(98a)、(100a)〜(104a)及び(106a)〜(123a)においては、aはベンゼン環を表す。
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
化合物(V)のうち、化合物番号(1b)〜(17b)で表される、式(Vb)
Figure 2006273848
(式中、a、X、r及びtは前記と同一の意味を表す。)で示される化合物を、表38〜表39に例示する。
(表38〜表39)
表38において、化合物番号(1b)〜(16b)においては、aはベンゼン環を表す。
Figure 2006273848
Figure 2006273848
化合物(V)のうち、化合物番号(1c)〜(26c)で表される化合物(Vc)を、表40〜49に例示する。
(表40〜49)
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848
化合物(V)のうち、化合物番号(1d)〜(40d)で表される化合物(Vd)を、表50〜表51に例示する。
(表50〜表51)
化合物(Vd)

Figure 2006273848
Figure 2006273848
Figure 2006273848

化合物(V)のうち、化合物番号(1e)〜(3e)で表される化合物(Ve)を、表52に例示する。
(表52)
Figure 2006273848
化合物(V)のうち、化合物番号(1f)〜(15f)で表される化合物(Vf)を、表53に例示する。
(表53)
化合物(Vf)

Figure 2006273848
Figure 2006273848
化合物(V)のうち、化合物番号(1g)〜(11g)で表される化合物(Vg)を、表54に例示する。
(表54)
化合物(Vg)

Figure 2006273848
Figure 2006273848
化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')は、I型コラーゲン遺伝子、フィブロネクチン遺伝子等の細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制する能力を有する。当該能力は、I型コラーゲン遺伝子、フィブロネクチン遺伝子等の細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させて、コラーゲン、フィブロネクチン等の細胞外マトリックスの蓄積量の低下を導くことにより組織の線維化を改善するために重要である。よって、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')は、I型コラーゲン遺伝子、フィブロネクチン遺伝子等の細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させてコラーゲン、フィブロネクチン等の細胞外マトリックスの蓄積量の低下を導くことにより組織の線維化を改善するための組成物(医薬品、化粧品、食品添加物等)の有効成分として利用することができる。
本発明転写抑制組成物や本発明線維化改善組成物の適用可能な疾患としては、例えば、コラーゲン、フィブロネクチン等の細胞外マトリックスの過度の集積により組織が線維化することにより硬化し、その結果、臓器等の組織の機能低下や瘢痕形成等を来たす疾患(即ち、線維症等)をあげることができる。具体的には例えば、肝硬変、慢性膵炎、スキルス胃癌、間質性肺疾患、喘息、慢性閉塞性肺疾患、糸球体腎炎、ループス腎炎、尿細管間質性腎炎、IgA腎症、腎硬化症、糖尿病性腎症、遺伝性腎疾患、心筋線維症、心不全、PTCA後の再狭窄、動脈硬化、骨髄線維症、関節リウマチ、炎症後の過形成痕跡、術後の瘢痕や熱傷性瘢痕、アトピー性皮膚炎、肥厚性瘢痕、子宮筋腫、前立腺肥大症、強皮症、アルツハイマー病、硬化性腹膜炎、糖尿病性網膜症、I型糖尿病等をあげることができる。因みに、肝硬変においては、1つの例として、C型又はB型肝炎ウイルスが慢性的な炎症を誘発し、TGF−βの量が上昇することにより、肝線維化(特に、I型・III型コラーゲンの蓄積)を引き起こして当該疾患となることがすでに知られている(例えば、Clin.Liver Dis.,7,195−210(2003)参照)。間質性肺疾患においては、1つの例として、ダニ・ウイルス・結核菌等による肺炎を誘発してTGF-βの量が上昇し、肺線維化を引き起こして当該疾患となると考えられている。糖尿病性腎症やIgA腎症等の慢性腎不全においては、前者では高血糖によって腎糸球体でTGF−βの量が上昇し、後者ではIgAが腎糸球体に蓄積することにより、腎炎を誘発してTGF−βの量が上昇し、腎線維化(特に、I型・IV型コラーゲンの蓄積)を引き起こして当該疾患となることがすでに示唆されている(例えば、Am.J.Physiol.Renal Phsiol.,278,F830−F838(2000)、Kidney Int.,64,149−159(2003)参照)。尚、糖尿病性腎症のモデル動物であるdb/dbマウスとは、摂食を抑制するレプチン受容体に変異をもつため、過食により高血糖となり自然発症的に糖尿病を併発するものである。db/dbマウスは、正常マウスに比較して血中グルコース濃度が約4倍高く、腎糸球体線維化とTGF−β量との増加が認められている(例えば、Am.J.Pathol.,158,1653−1663(2001)参照)。またIgA腎症のモデル動物である抗Thy−1ラットとは、抗Thy−1抗体を正常ラットに投与することにより、人工的に腎線維化を引き起こさせたものである。当該モデル動物に対して抗TGF−β受容体抗体を投与することにより、腎線維化が抑制されることが示されている(例えば、Kidney Int.,60,1745−1755(2001)参照)。強皮症においては、その原因は不明だが、そのモデル動物であるTskマウスに対し、TGF−β阻害剤を投与することにより皮膚線維化の改善が認められている(例えば、J.Invest.Dermatol.,118,461−470(2001)参照)。以上のことから、TGF−βの作用を抑制する化合物は、TGF−βによるコラーゲン合成促進を阻害して組織の線維化を抑制し、線維症治療効果を得るための組成物(医薬品、化粧品、食品添加物等)の有効成分として利用することができるのである。一方、左室拡張不全等の心不全の病因は、高血圧状態の心臓線維化がその1つとされている。以上のことから、TGF−βによるフィブロネクチン合成促進を阻害して組織の線維化を抑制し、心不全治療効果を得るための組成物(医薬品等)の有効成分として利用することができるのである。
かかる本発明転写抑制組成物や本発明線維化改善組成物は、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')と不活性担体とを含有する。これらの組成物中に含有される化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')は、通常、0.01重量%〜99.99重量%であり、不活性担体は、通常、99.99重量%〜0.01重量%である。該不活性担体は、薬学的に許容される担体や賦形剤であり、本発明転写抑制組成物や本発明線維化改善組成物はさらに、医薬品添加剤、化粧品添加剤、食品添加剤等を含有してもよい。
また、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')は、後述する実施例3〜5にも示されるように、TGF−βが有するI型コラーゲン遺伝子、フィブロネクチン遺伝子の転写促進能力を阻害する。即ち、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')はTGF−βの作用を抑制する能力を有するTGF−βアンタゴニストである。よって、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')は、TGF−β作用抑制組成物の有効成分として利用することもできる。
かかる本発明TGF−β抑制組成物は、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')と不活性担体とを含有する。これらの組成物中に含有される化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')は、通常、0.01重量%〜99.99重量%であり、不活性担体は、通常、99.99重量%〜0.01重量%である。当該不活性担体は、薬学的に許容される担体や賦形剤であり、本発明TGF−β抑制組成物や本発明養毛組成物はさらに、医薬品添加剤、化粧品添加剤、食品添加剤等を含有してもよい。
上記組成物に用いられる薬学的に許容される担体、賦形剤、医薬品添加剤、食品添加剤、化粧品添加剤等は、当該組成物の具体的用途に応じて適宜選択することができる。また、当該組成物の形態も、具体的用途に応じて、例えば、種々の固体、液体等の形態とすることができる。
例えば、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')を医薬品の有効成分として用いる場合には、具体的な形態として、例えば、散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、シロップ剤、カプセル剤、懸濁化剤、エマルジョン剤、エキス剤及び丸剤等の経口剤、注射剤、外用液剤や軟膏剤等の経皮吸収剤、坐剤及び局所剤等の非経口剤等をあげることができる。
経口剤は、例えば、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、澱粉、コーンスターチ、白糖、乳糖、ぶどう糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、ポリビニルピロリドン、結晶セルロース、大豆レシチン、ショ糖、脂肪酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸等の担体や賦形剤、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進剤、希釈剤、保存剤、着色剤、香料、安定化剤、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤等の医薬品添加剤を用いて、通常の方法に従って製造することができる。
投与量は、投与される哺乳動物の年令、性別、体重、疾患の程度、本発明の組成物の種類、投与形態等によって異なるが、通常は経口の場合にはヒト成人で1日あたり有効成分量として約1mg〜約2g、好ましくは有効成分量として約5mg〜約1gを投与すればよい。また、前記の1日の投与量を1回又は数回に分けて投与することができる。
非経口剤のうち、注射剤は、生理食塩水、滅菌水リンゲル液等の水溶性溶剤、植物油、脂肪酸エステル等の非水溶性溶剤、ブドウ糖、塩化ナトリウム等の等張化剤、溶解補助剤、安定化剤、防腐剤、懸濁化剤、乳化剤等の医薬品添加剤を用いて、通常の方法に従って製造することができる。外用液剤、ゲル状軟膏等の経皮吸収剤、直腸内投与のための坐剤等も通常の方法に従って製造することができる。このような非経口剤を投与するには、注射(皮下、静脈内等)、経皮投与、直腸投与すればよい。局所剤は、例えば、化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')をエチレンビニル酢酸ポリマー等の徐放性ポリマーのペレットに取り込ませて製造することができる。このペレットを治療すべき組織中に外科的に移植すればよい。
投与量は、投与される哺乳動物の年令、性別、体重、疾患の程度、本発明の組成物の種類、投与形態等によって異なるが、通常は注射の場合にはヒト成人で有効成分量として約0.1mg〜約500mgを投与すればよい。また、前記の1日の投与量を1回又は数回に分けて投与することができる。
化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')を化粧品に添加して用いる場合には、当該化合物が添加された化粧品の具体的な形態としては、例えば、液状、乳状、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、エアゾール、ムース等をあげることができる。ローションは、例えば、懸濁剤、乳化剤、保存剤等の化粧品添加剤を用いて、通常の方法に従って製造することができる。
投与量は、投与される哺乳動物の年令、性別、体重、疾患の程度、本発明の組成物の種類、投与形態等によって異なるが、通常ヒト成人で有効成分量として約0.01mg〜約50mgを投与すればよい。また、前記の1日の投与量を1回又は数回に分けて投与することができる。
化合物(I)〜(V)、(I')、(II')及び(V')を食品添加物として用いる場合には、当該添加物が添加された食品の具体的な形態としては、例えば、粉末、錠剤、飲料、摂取可能なゲル若しくはシロップとの混合液状物、例えば、調味料、和菓子、洋菓子、氷菓、飲料、スプレッド、ペースト、漬物、ビン缶詰、畜肉加工品、魚肉・水産加工品、乳・卵加工品、野菜加工品、果実加工品、穀類加工品等の一般的な飲食物や嗜好物等をあげることができる。また、家畜、家禽、蜜蜂、蚕、魚等の飼育動物のための飼料や餌料への添加も可能である。
投与量は、投与される哺乳動物の年令、性別、体重、疾患の程度、本発明の組成物の種類、投与形態等によって異なるが、通常ヒト成人で有効成分量として約0.1mg〜約500mgを投与すればよい。また、前記の1日の投与量を1回又は数回に分けて投与することができる。
以下に実施例及び参考例を挙げ、本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 実施例1−1〜1−3に、表30の化合物番号(1A-1)及び(1A-5)で表される化合物(VII-3)、及び、表31の化合物番号(1B-1)で表される化合物(VII-2)の合成を記す。
実施例1−1 化合物(VII-3)[化合物番号(1A-1)]の合成
2-(3-オキソブチリルアミノ)ニコチン酸メチルエステル1.49gのメタノール35ml溶液にソジウムメチラート0.68gを添加し、還流下に30分間加熱した。不溶物を濾別してメタノール40mlで洗った後、水150mlに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液30mlを加えた。不溶物を濾別し、濾晶を水60ml、テトラヒドロフラン40ml、ヘキサン20mlの順で洗い、3-アセチル-4-ヒドロキシ-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(1A-1)]の白色固体1.00gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.40(s,3H),7.01(dd,1H,J=4.9,7.6Hz),8.17(dd,1H,J=1.6,7.6Hz),8.34(dd,1H,J=1.6,4.9Hz)
実施例1−2 化合物(VII-3)[化合物番号(1A-5)]の合成
3-アセチル-4-ヒドロキシ-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン0.41gのジメチルホルムアミド10mlの混合物に、水素化ナトリウム(60%油性)0.12gを室温で添加した。室温で1時間攪拌した後、ヨウ化メチル0.4mlを添加し、室温で一夜攪拌した。不溶物を濾別してジメチルホルムアミド10mlで洗い、濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液2mlを加えた。濾液を減圧濃縮し、得られた残渣にテトラヒドロフラン10mlを加え、不溶物を濾別してテトラヒドロフラン15mlで洗い、濾液を減圧濃縮して残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供することにより、3-アセチル-4-ヒドロキシ-1-メチル-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(1A-5)]の白色固体0.06gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.74(s,3H),3.64(s,3H),7.39(dd,1H,J=4.6,7.8Hz),8.48(dd,1H,J=1.9,7.8Hz),8.80(dd,1H,J=1.9,4.6Hz),16.86(broad s,1H)
実施例1−3 化合物(VII-2)[化合物番号(1B-1)]の合成
2-アミノニコチン酸メチルエステル1.52gのキシレン3ml溶液に、2,2,6-トリメチル-4H-1,3-ジオキシン-4-オン1.3mlを添加し、120℃で30分間加熱した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供することにより、2-(3-オキソブチリルアミノ)ニコチン酸メチルエステル[化合物番号(1B-1)]の白色固体1.15gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.22(s,3H),3.68(s,2H),3.74(s,3H),7.27〜7.32(m,1H),8.10〜8.20(m,1H),8.49〜8.51(m,1H)
実施例2 実施例2−1〜2−39に、表32〜37の化合物番号(19a)、(20a)、(29a)、(31a)、(32a)、(36a)、(37a)、(40a)、(42a)、(56a)、(86a)及び(124a)で表される化合物(Va)、表38〜表39の化合物番号(1b)、(2b)、(5b)、(9b)、(10b)、(13b)、(14b)、(16b)及び(17b)で表される化合物(Vb)、表40〜49の化合物番号(9c)〜(25c)で表される化合物(Vc)、及び、表52の化合物番号(3e)で表される化合物(Ve)の合成を記す。
実施例2−1 化合物(Va)[化合物番号(19a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒド97mgのエタノール3ml溶液に、3-アセチル-4-ヒドロキシ-1-メチル-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン109mg及びピペリジン14mgを加え、還流下に2時間15分間加熱した。冷却後、残渣を濾別し、濾晶を酢酸エチル3mlで洗い、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-(メトキシアセチルアミノ)フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(19a)]の淡褐色粉体68mgを得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.47(s,3H),3.66(s,3H),4.04(s,2H),7.35〜7.44(m,1H),7.44〜7.48(2H),7.80〜7.86(m,1H),7.91(d,1H,J=15.9Hz),8.11(s,1H),8.49(dd,1H,J=1.8,7.8Hz),8.57(d,1H,J=15.9Hz),8.80(dd,1H,J=1.5,4.5Hz),10.05(broad,1H)
実施例2−2 化合物(Va)[化合物番号(20a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、4-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒド0.09gを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[4-(メトキシアセチルアミノ)フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(20a)]の淡褐色粉体0.15gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.39(s,3H),3.66(s,3H),4.04(s,2H),7.39(dd,1H,J=5.4,8.1Hz),7.74(d,2H,J=8.1Hz),7.83(d,2H,J=8.1Hz),7.94(d,1H,J=16.2Hz),8.49(d,1H,J=8.1Hz),8.53(d,1H,J=13.5Hz),8.79(d,1H,J=5.4Hz),10.08(s,1H),18.03(broad,1H)
実施例2−3 化合物(Va)[化合物番号(29a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]ベンズアルデヒド0.20gを用い、エタノールの代わりにメタノール6mlを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(29a)]の淡褐色結晶0.19gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.67(s,3H),3.68(s,3H),4.06(d,2H,J=5.7Hz),7.40(dd,1H,J=4.9,7.8Hz),7.62(t,1H,J=7.8Hz),7.94(d,1H,J=7.6Hz),7.97(d,1H,J=15.4Hz),7.99(d,1H,J=7.8Hz),8.26(s,1H),8.50(dd,1H,J=1.6,7.6Hz),8.60(d,1H,J=15.9Hz),8.81(dd,1H,J=1.6,4.6Hz),9.16(t,1H,J=5.7Hz)
実施例2−4 化合物(Va)[化合物番号(31a)]の合成
3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ベンズアルデヒド0.25gのエタノール5ml溶液に、3-アセチル-4-ヒドロキシ-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン0.20g及びピペリジン0.03mlを加え、還流下に30分間加熱した。エタノール5mlとジメチルホルムアミド4mlを更に追加し、還流下に2時間45分間加熱した。エタノール15mlを加えて不溶物を濾別し、これをジメチルホルムアミド3mlで再結晶し、得られた結晶をエタノール10mlで洗い、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(31a)]の淡黄色結晶0.07gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.29(s,3H),3.40〜3.60(m,4H),7.30〜7.40(m,1H),7.59(t,1H,J=7.3Hz),7.90(d,1H,J=7.8Hz),7.93(d,1H,J=8.4Hz),7.99(d,1H,J=16.5Hz),8.23(s,1H),8.42(d,1H,J=7.8Hz),8.60〜8.75(3H)
実施例2−5 化合物(Va)[化合物番号(32a)]の合成
3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ベンズアルデヒド0.10gのエタノール3ml溶液に、3-アセチル-4-ヒドロキシ-1-メチル-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン0.06g及びピペリジン0.01mlを加え、還流下に1時間30分間加熱した。減圧濃縮した後、残渣に酢酸エチル3mlを加えて濾別し、濾晶を酢酸エチル6mlで洗い、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(32a)]の淡黄色結晶0.07gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.29(s,3H),3.40〜3.60(m,4H),3.68(s,3H),7.35〜7.45(m,1H),7.59(t,1H,J=7.8Hz),7.85〜8.05(3H),8.24(s,1H),8.51(d,1H,J=7.8Hz),8.58(d,1H,J=15.1Hz),8.71(broad,1H),8.81(d,1H,J=4.1Hz)
実施例2−6 化合物(Va)[化合物番号(36a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒド0.18gを用い、エタノールの代わりにメタノール6mlを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(36a)]の淡黄色結晶0.23gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.67(s,3H),3.74(s,3H),4.89(s,2H),7.07〜7.11(1H),7.31(s,1H),7.36〜7.46(3H),7.93(d,1H,J=16.5Hz),8.50(dd,1H,J=1.9,7.6Hz),8.52〜8.58(1H),8.82(d,1H,J=3.8Hz)
実施例2−7 化合物(Va)[化合物番号(37a)]の合成
4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン0.15gのメタノール4.6ml溶液に、1規定水酸化ナトリウム水溶液4.6mlを添加した。室温で2時間15分攪拌し、溶媒を減圧留去して10%塩酸で酸性とし、析出した結晶を濾取し、酢酸エチルとヘキサンで洗浄した後、乾燥することにより、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-(カルボキシメトキシ)フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(37a)]の黄褐色結晶0.13gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.63(s,3H),4.76(s,2H),7.04(d,1H,J=7.6Hz),7.28(s,1H),7.34〜7.44(3H),7.85(d,1H,J=15.9Hz),8.44〜8.50(1H),8.48(dd,1H,J=2.2,7.8Hz),8.76〜8.78(1H)
実施例2−8 化合物(Va)[化合物番号(40a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド0.23gを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(40a)]の黄色結晶0.19gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.32(s,3H),3.72〜3.78(2H),4.05(t,2H,J=5.4Hz),7.08(d,1H,J=8.1Hz),7.29(s,1H),7.32〜7.43(3H),7.91(d,1H,J=16.2Hz),8.48(dd,1H,J=2.7,8.1Hz),8.54(d,1H,J=16.2Hz),8.79(d,1H)
実施例2−9 化合物(Va)[化合物番号(42a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、3-[(2-メトキシエトキシ)カルボニルアミノ]ベンズアルデヒド0.10gを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[(2-メトキシエトキシ)カルボニルアミノ]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(42a)]の黄褐色結晶0.11gを得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.30(s,3H),3.59(t,2H,J=4.5Hz),3.65(s,3H),4.24(t,2H,J=4.5Hz),7.33〜7.44(3H),7.57(d,1H,J=7.5Hz),7.89(d,1H,J=14.7Hz),7.94(s,1H),8.45〜8.50(1H),8.56(d,1H,J=15.0Hz),8.77〜8.83(1H),9.97(s,1H)
実施例2−10 化合物(Va)[化合物番号(56a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、3-(2-ジメチルアミノエトキシ)ベンズアルデヒド0.26gを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-(2-ジメチルアミノエトキシ)フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(56a)]の黄褐色結晶0.22gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.53(s,6H),3.05(t,2H,J=5.4Hz),3.58(s,3H),4.23(t,2H,J=5.4Hz),7.02(d,1H,J=10.8Hz),7.23(d,1H,J=8.1Hz),7.24(s,1H),7.27(d,1H,J=8.1Hz),7.36(t,1H,J=8.1Hz),7.60(d,1H,J=16.2Hz),8.10(d,1H,J=16.2Hz),8.39(dd,1H,J=2.7,5.4Hz),8.63(d,1H)
実施例2−11 化合物(Va)[化合物番号(86a)]の合成
4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オンの代わりに、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン0.11gを用いた以外は実施例2−7と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[3-[[(カルボキシメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(86a)]の黄色結晶0.12gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.67(s,3H),3.97(d,1H,J=5.9Hz),7.35〜7.45(1H),7.62(t,1H,J=7.8Hz),7.80〜8.10(3H),8.27(s,1H),8.40〜8.55(1H),8.60(d,1H,J=14.6Hz),8.80〜8.90(1H),9.07(1H)
実施例2−12 化合物(Va)[化合物番号(124a)]の合成
3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒドの代わりに、6-ホルミル-2-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ピリジン0.10gを用いた以外は実施例2−1と同様にして、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[3-[6-(2-メトキシエチル)アミノカルボニル-2-ピリジニル]アクリロイル]-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン[化合物番号(124a)]の淡黄色結晶0.05gを得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.34(s,3H),3.53〜3.54(m,1H),3.66(s,3H),7.34〜7.42(1H),7.90(d,1H,J=15.9Hz),8.02(dt,1H,J=1.5,7.2Hz),8.06〜8.13(2H),8.42(dd,1H,J=2.1,8.1Hz),8.67(s,1H),8.76〜8.81(1H),8.80(dd,1H,J=1.8,4.8Hz)
実施例2−13 化合物(Vb)[化合物番号(1b)]の合成
3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒド1.53gのメタノール20ml溶液に、3-アセチル-4-ヒドロキシ-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド2.00g及びピペリジン202mgを加え、還流下に9時間10分間加熱した。冷却後、不溶物を濾別し、得られた結晶をメタノール10mlで洗浄した後、乾燥することにより、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(1b)]の淡黄色結晶2.35gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.97(s,3H),3.73(s,3H),4.91(s,2H),7.08〜7.10(m,1H),7.38〜7.54(m,4H),7.89(d,1H,J=13.5Hz),7.95〜8.00(m,3H),8.16〜8.20(m,1H)
実施例2−14 化合物(Vb)[化合物番号(2b)]の合成
4-ヒドロキシ-3-[3-[3-(メトキシカルボニルメトキシ)フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド300mgのメタノール8ml溶液に、1規定水酸化ナトリウム水溶液8mlを添加した。室温で50分攪拌し、溶媒を減圧留去して2規定塩酸で酸性とし、析出した結晶を濾取し、水とヘキサンで洗浄した後、乾燥することにより、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-(カルボキシメトキシ)フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(2b)]の黄色結晶292mgを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.97(s,3H),4.79(s,2H),7.06〜7.09(m,1H),7.38〜7.53(m,4H),7.69(d,1H,J=15.9Hz),7.97〜7.98(m,3H),8.15〜8.18(m,1H)
実施例2−15 化合物(Vb)[化合物番号(5b)]の合成
3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに、3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒド763mgを用い、メタノールの代わりにエタノール10mlを用いた以外は実施例2−13と同様にして、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-(メトキシアセチルアミノ)フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(5b)]の黄色結晶1.28gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.97(s,3H),3.41(s,3H),4.04(s,2H),7.34(d,1H,J=16.2Hz),7.44(t,1H,J=8.1Hz),7.58(d,1H,J=8.1Hz),7.86(d,1H,J=16.2Hz),7.89〜7.98(m,4H),8.08(s,1H),8.16(m,1H),9.93(s,1H)
実施例2−16 化合物(Vb)[化合物番号(9b)]の合成
3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ベンズアルデヒド1.18gのエタノール30ml溶液に、3-アセチル-4-ヒドロキシ-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド1.50g及びピペリジン163μlを加え、還流下に6時間45分間加熱した。冷却後、10%塩酸50mlを加え、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣にエタノールを加えて結晶化し、3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-4-ヒドロキシ-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(9b)]の淡黄色結晶23mgを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.29(s,3H),3.45〜3.55(m,4H),7.55(d,1H,J=15.9Hz),7.58(t,1H,J=7.8Hz),7.85〜7.95(6H),8.15〜8.20(1H),8.29(s,1H),8.74(1H),10.30(broad,1H),15.69(broad,1H)
実施例2−17 化合物(Vb)[化合物番号(10b)]の合成
3-アセチル-4-ヒドロキシ-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシドの代わりに、3-アセチル-4-ヒドロキシ-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド1.11gを用いた以外は実施例2−16と同様にして、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(10b)]の黄色結晶1.06gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.98(s,3H),3.29(s,3H),3.45〜3.55(m,4H),7.48(d,1H,J=16.2Hz),7.59(t,1H,J=7.8Hz),7.90〜8.20(5H),8.28(s,1H),8.70(broad s,1H),15.73(broad,1H)
実施例2−18 化合物(Vb)[化合物番号(13b)]の合成
3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに、3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]ベンズアルデヒド1.75gを用いた以外は実施例2−13と同様にして、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(13b)]の黄色結晶2.38gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.98(s,3H),3.68(s,3H),4.08(d,2H,J=5.7Hz),7.59(d,1H,J=16.2Hz),7.62(t,1H,J=7.6Hz),7.93〜7.99(m,5H),8.09(d,1H,J=7.6Hz),8.16〜8.19(m,1H),8.33(s,1H),9.16(t,1H,J=5.7Hz)
実施例2−19 化合物(Vb)[化合物番号(14b)]の合成
4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシドの代わりに、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド300mgを用いた以外は実施例2−14と同様にして、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-[[(カルボキシメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(14b)]の黄色結晶263mgを得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.98(s,3H),3.99(d,2H,J=5.7Hz),7.50(d,1H,J=16.2Hz),7.62(t,1H,J=7.8Hz),7.94〜7.98(m,5H),8.09(d,1H,J=7.2Hz),8.16〜8.18(m,1H),8.33(s,1H),9.06(t,1H,J=5.7Hz)
実施例2−20 化合物(Vb)[化合物番号(16b)]の合成
3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに、3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド656mgを用い、メタノールの代わりにエタノール10mlを用いた以外は実施例2−13と同様にして、4-ヒドロキシ-3-[3-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(16b)]の黄色結晶547mgを得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):2.05(broad s,1H),3.00(s,3H),4.03(s,2H),4.17(t,1H,J=5.4Hz),7.03(d,1H,J=8.1Hz),7.29(s,1H),7.33(d,1H,J=16.2Hz),7.37(t,1H,J=8.1Hz),7.75〜7.83(m,2H),7.84(d,1H,J=16.2Hz),7.87〜7.94(m,1H),8.15〜8.20(m,1H)
実施例2−21 化合物(Vb)[化合物番号(17b)]の合成
3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに、6-ホルミル-2-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ピリジン1.64gを用いた以外は実施例2−13と同様にして、4-ヒドロキシ-3-[3-[6-(2-メトキシエチル)アミノカルボニル-2-ピリジニル]アクリロイル]-2-メチル-2H-1,2-ベンゾチアジン-1,1-ジオキシド[化合物番号(17b)]の黄色結晶2.70gを得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm):3.05(s,3H),3.62(s,3H),3.66(t,2H,J=5.4Hz),3.73(t,2H,J=5.4Hz),7.69(dd,1H,J=2.7,8.1Hz),7.75〜7.96(m,6H),8.17〜8.22(m,1H),8.24(d,1H,J=8.1Hz),8.37(broad s,1H)
実施例2−22 化合物(Vc)[化合物番号(9c)]の合成
ピリジン105mlに、3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒド10.50g、3-アセチル-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノン2.97g及びピペリジン2.38gを溶解し、還流下に14時間加熱した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、テトラヒドロフランで再結晶して、3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(9c)]の淡黄色結晶364mgを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.08(s,3H),2.18(s,3H),3.70(s,3H),4.86(s,2H),6.01(s,1H),6.99(d,1H,J=7.6Hz),7.15(d,1H,J=15.9Hz),7.28〜7.35(3H),7.38(d,1H,J=15.9Hz),11.83(broad,1H)
実施例2−23 化合物(Vc)[化合物番号(10c)]の合成
3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノン0.40gのメタノール10ml溶液に、1規定水酸化ナトリウム水溶液5mlを添加した。室温で30分攪拌し、10%塩酸2mlを加え、析出結晶を濾取してメタノールと水の混合溶媒で洗い、3-[3-[3-(カルボキシメトキシ)フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(10c)]の淡黄色粉体0.27gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.08(s,3H),2.20(s,3H),3.55(broad,1H),4.74(s,2H),6.01(s,1H),6.97(d,1H,J=8.4Hz),7.15(d,1H,J=15.9Hz),7.25〜7.35(m,3H),7.38(d,1H,J=16.2Hz),11.86(broad,1H)
実施例2−24 化合物(Vc)[化合物番号(11c)]の合成
3-アセチル-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノンの代わりに3-アセチル-6-メチル-2(1H)-ピリジノン740mgを用いた以外は実施例2−22と同様にして、3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-6-メチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(11c)]の淡黄色結晶を得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.27(s,3H),3.72(s,3H),4.86(s,2H),6.24(d,1H, J=7.6Hz),6.98〜7.05(1H),7.23(s,1H),7.28〜7.40(2H),7.58(d,1H,J=15.9Hz),8.07(1H),8.08(d,1H,J=16.5Hz),12.28(broad,1H)
実施例2−25 化合物(Vc)[化合物番号(12c)]の合成
エタノール30mlに、3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒド1.04g、3-アセチル-6-メチル-2(1H)-ピリジノン0.74gを溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液10mlを添加した。室温で5時間30分攪拌し、10%塩酸を加え、析出結晶を濾取して水、テトラヒドロフランの順で洗い、3-[3-[3-(カルボキシメトキシ)フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-6-メチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(12c)]を得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.29(s,3H),4.74(s,2H),6.24(d,1H, J=7.6Hz),6.99(d,1H, J=7.0Hz),7.22(s,1H),7.25〜7.40(2H),7.58(d,1H,J=15.9Hz),8.07(1H),8.08(d,1H,J=16.5Hz),12.29(broad,1H),13.03(broad,1H)
実施例2−26 化合物(Vc)[化合物番号(13c)]の合成
3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-6-メチル-2(1H)-ピリジノン0.53g、ヘキサメチルホスホルアミド15mlの混合物に、水素化ナトリウム(60%油性)71mgを添加した。室温で1時間攪拌した後、ヨウ化メチル0.15mlを添加し、室温で4時間攪拌した。反応液を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をヘキサンとt−ブチルメチルエーテルの混合溶媒で洗い、3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-1,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(13c)]の黄色結晶0.51gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.49(s,3H),3.53(s,3H),3.72(s,3H),4.86(s,2H),6.38(d,1H),6.99(d,1H),7.24(s,1H),7.29〜7.37(2H),7.57(d,1H),7.99(1H),8.00(d,1H)
実施例2−27 化合物(Vc)[化合物番号(14c)]の合成
3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノンの代わりに3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-1,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノン0.46gを用いた以外は実施例2−23と同様にして、3-[3-[3-(カルボキシメトキシ)フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-1,6-メチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(14c)]を得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.49(s,3H),3.53(s,3H),4.73(s,2H),6.38(d,1H,J=7.6Hz),6.99(d,1H,J=7.6Hz),7.22(s,1H),7.25〜7.40(2H),7.57(d,1H,J=15.9Hz),7.97(d,1H,J=7.3Hz),7.99(d,1H,J=15.9Hz)
実施例2−28 化合物(Vc)[化合物番号(15c)]の合成
3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]ベンズアルデヒド0.47gを用いた以外は実施例2−24と同様にして、3-[3-[3-[[(メトキシカルボニルメチル)アミノ]カルボニル]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-6-メチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(15c)]の淡黄色結晶0.19gを得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.30(s,3H),3.70(s,3H),4.35(2H),6.25(d,1H),7.48〜7.70(3H),7.70〜8.00(2H),8.00〜8.22(3H),9.11(1H),11.93(1H)
実施例2−29 化合物(Vc)[化合物番号(16c)]の合成
エタノール50mlに、3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド5.76g、3-アセチル-6-メチル-2(1H)-ピリジノン1.94gを加え、1規定水酸化ナトリウム水溶液25ml及び水15mlを添加し、還流下に2時間加熱した。クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、3-[3-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-6-メチル-2(1H)-ピリジノン[化合物番号(16c)]の黄色結晶0.66gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.29(s,3H),3.70〜3.76(m,1H),4.03(t,1H,J=4.6Hz),4.90(t,1H,J=5.7Hz),6.24(d,1H,J=7.6Hz),6.90〜7.40(4H),7.68(d,1H,J=15.9Hz),8.07(d,1H,J=7.3Hz),8.08(d,1H,J=15.6Hz),12.27(broad,1H)
実施例2−30 化合物(Vc)[化合物番号(17c)]の合成
クロロホルム7mlに3-アセチル-6-ヒドロキシ-2-メチル-1H-ピリジン-4-オン0.85g、3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒド0.99g及びピペリジン0.35gを溶解し、モレキュラーシーブスを充填したソックスレー抽出器で水分を除去しつつ、還流下に1時間30分加熱した。減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、トルエンで再結晶して、6-ヒドロキシ-2-メチル-3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル]-1H-ピリジン-4-オン[化合物番号(17c)]の淡黄色結晶317mgを得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm): 2.02(s,3H),3.82(s,3H),4.66(s,2H),5.19(broad、1H),5.24(s,1H),6.65(d,1H,J=15.9Hz),6.85〜6.88(1H),7.05〜7.35(3H),7.45(d,1H,J=15.9Hz),10.22(broad,1H)
実施例2−31 化合物(Vc)[化合物番号(18c)]の合成
3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]-1-オキソ-2-プロペニル]-4,6-ジメチル-2(1H)-ピリジノンの代わりに6-ヒドロキシ-2-メチル-3-[3-[3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]フェニル]アクリロイル]-1H-ピリジン-4-オンを用いた以外は実施例2−23と同様にして、6-ヒドロキシ-2-メチル-3-[3-[3-(カルボキシメトキシ)フェニル]アクリロイル]-1H-ピリジン-4-オン[化合物番号(18c)]の淡黄色結晶110mgを得た。
1H−NMR(270MHz,CDCl3)δ(ppm): 2.02(s,3H),4.62(s,2H),5.21(s、1H),5.99(broad,1H),6.64(d,1H,J=15.9Hz),6.87〜6.91(1H),7.09(1H),7.13〜7.36(2H),7.42(d,1H,J=15.7Hz),10.20(broad,1H)
実施例2−32 化合物(Vc)[化合物番号(19c)]の合成
3-(シアノメトキシ)ベンズアルデヒド0.36g及び5-アセチル-6-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-カルボニトリル0.35gを、水酸化カリウム4.00g及びエタノール100g及び水60gの混合物から22gを取った溶液に添加し、室温で1時間攪拌し、還流下に3時間加熱した。減圧濃縮して水50mlを加えてクロロホルム50mlで抽出し、水層を10%塩酸10mlで酸性として、濾晶を酢酸エチルで洗い、5-[3-(3-カルボキシメトキシフェニル)アクリロイル]-6-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-カルボン酸[化合物番号(19c)]の黄色結晶0.38gを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.59(s,3H),4.75(s,2H),6.95〜7.05(1H),7.25〜7.50(3H),7.50〜7.80(3H),8.85(s,1H)
実施例2−33 化合物(Vc)[化合物番号(20c)]の合成
クロロホルム5mlに3-アセチル-クロメン-4-オン0.53g、3-(3-ヒドロキシプロポキシ)ベンズアルデヒド0.50g及びピペリジン0.32mlを溶解し、モレキュラーシーブスを充填したソックスレー抽出器で水分を除去しつつ、還流下に4時間40分加熱した。水40mlを加え、クロロホルム80mlで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、3-[3-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)フェニル]アクリロイル]-クロメン-4-オン[化合物番号(20c)]の淡黄色結晶107mgを得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm): 1.74(broad s,1H),2.04〜2.10(2H),3.90(q,2H,J=4.9Hz),4.19(t,2H,J=5.9Hz),6.96(d,1H,J=7.3Hz),7.23〜7.33(m,3H),7.50(t,1H,J=8.1Hz),7.54(d,1H,J=8.3Hz),7.74(dt,1H,J=1.7,7.8Hz),7.80(d,1H,J=15.6Hz),8.06(d,1H,J=15.6Hz),8.33(dd,1H,J=1.7,8.1Hz),8.70(s,1H)
実施例2−34 化合物(Vc)[化合物番号(21c)]の合成
3-アセチル-6-ヒドロキシ-2-メチル-1H-ピリジン-4-オンの代わりに3-アセチル-クロメン-4-オン753mg、3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに3-(シアノメトキシ)ベンズアルデヒド645mgを用いた以外は実施例2−30と同様にして、3-[3-[3-(シアノメトキシ)フェニル]アクリロイル]-クロメン-4-オン[化合物番号(21c)]の黄色結晶67.1mgを得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):4.82(s,2H),7.02〜7.04(1H),7.30〜7.75(7H),7.78(d,1H,J=15.9Hz),8.07(d,1H,J=15.9Hz),8.31(1H)
実施例2−35 化合物(Vc)[化合物番号(22c)]の合成
3-(シアノメトキシ)ベンズアルデヒドの代わりに3-(メトキシアセチルアミノ)ベンズアルデヒド188mgを用いた以外は実施例2−34と同様にして、、3-[3-[3-(メトキシアセチルアミノ)フェニル]アクリロイル]-クロメン-4-オン[化合物番号(22c)]の黄色結晶118mgを得た。
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):3.54(s,3H),4.04(s,2H),7.35〜7.60(m,5H),7.70〜7.85(m,4H),8.06(d,1H,J=15.6Hz),8.34(1H),8.770(1H)
実施例2−36 化合物(Vc)[化合物番号(23c)]の合成
3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ベンズアルデヒド115mgのエタノール3ml溶液に、3-アセチル-4(1H)-キノリノン104mg及びピペリジン13.2mgを加え、還流下に15時間55分間加熱した。冷却後、反応液を濃縮し、残渣をテトラヒドロフランで洗浄し、3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-4(1H)-キノリノン[化合物番号(23c)]の淡褐色結晶13mgを得た。
1H−NMR(300MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.29(s,3H),3.40〜3.50(m,4H),7.49(dt,1H,J=0.9,7.8Hz),7.55(t,1H,J=7.8Hz),7.69(d,1H,J=6.3Hz),7.69(d,1H,J=15.9Hz),7.76(dt,1H,J=1.5,8.4Hz),7.86(d,1H,J=7.8Hz),7.90(d,1H,J=7.8Hz),8.20(s,1H),8.28(dd,1H,J=0.9,8.1Hz),8.38(d,1H,J=15.9Hz),8.59(s,1H),8.69(broad,1H)
実施例2−37 化合物(Vc)[化合物番号(24c)]の合成
3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]ベンズアルデヒド103mgのエタノール10ml溶液に、3-アセチル-1-メチル-4(1H)-キノリノン104mg及び水酸化カリウム90mgを加え、室温で一夜攪拌した。析出結晶を濾取して水洗し、乾燥して、3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-1-メチル-4(1H)-キノリノン[化合物番号(24c)]の白色粉体74mgを得た。
1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):3.27(s,3H),3.43〜3.48(4H),4.01(s,3H),7.55(t,1H,J=7.6Hz),7.57(t,1H,J=7.3Hz),7.70(d,1H,J=15.7Hz),7.80(d,1H,J=7.8Hz),7.83〜7.95(3H),8.21(s,1H),8.37(d,1H,J=15.9Hz),8.37(d,1H,J=7.8Hz),8.68(1H),8.78(s,1H)
実施例2−38 化合物(Vc)[化合物番号(25c)]の合成
3-アセチル-4(1H)-キノリノンの代わりに3-アセチル-2-メチル-4(1H)-キノリノン360mgを用いた以外は実施例2−36と同様にして、3-[3-[3-[(2-メトキシエチル)アミノカルボニル]フェニル]アクリロイル]-2-メチル-4(1H)-キノリノン[化合物番号(25c)]の白色粉体70mgを得た。

1H−NMR(270MHz,DMSO-d6)δ(ppm):2.45(s,3H),3.26(s,3H),3.45〜3.55(4H),7.35〜7.42(2H),7.48(d,1H,J=18.9Hz),7.45〜7.58(1H),7.56(d,1H,J=16.2Hz),7.72(t,1H,J=5.4Hz),7.82(d,1H,J=8.1Hz),7.88(d,1H,J=8.1Hz),8.10〜8.15(1H),8.15(s,1H),8.63(broad,1H),12.00(broad s,1H)
実施例2−39 化合物(Ve)[化合物番号(3e)]の合成
3-アセチル-6-ヒドロキシ-2-メチル-1H-ピリジン-4-オンの代わりに3-アセチル-クロメン-2-オン5.65g、3-[(メトキシカルボニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの代わりに3-クロロベンズアルデヒド4.22gを用いた以外は実施例2−30と同様にして、3-[3-(3-クロロフェニル)アクリロイル]クロメン-2-オン[化合物番号(3e)]の淡黄色結晶0.30gを得た。
1H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm):7.32〜7.45(4H),7.52〜7.58(1H),7.64〜7.72(3H),7.77(d,1H,J=15.7Hz),7.95(d,1H,J=15.7Hz),8.60(1H)
実施例3(I型コラーゲン遺伝子の転写調節領域と結合されたレポーター遺伝子を有するプラスミドの調製)
正常ヒト胎児皮膚線維芽細胞(Clontech社、カタログ番号CC−2509)1x10細胞を37℃、5% CO2雰囲気下で一晩培養した。培養された細胞をリン酸ナトリウム緩衝液(以下、PBSと記す。)で2回洗浄した後、PBS 3mlを加えセルスクレイパー(Nalgen、カタログ番号179693)を用いて細胞を器壁から剥がした。剥がされた細胞を遠心分離(1,500rpm、4℃、15分間)により集め、これをPBS 20mlに懸濁して再度遠心分離した。得られた沈殿に、DNA Extraction Kit(Stratagene社、カタログ番号200600)のSolution2を11ml、pronaseを4.8μlそれぞれ加えて60℃にて1時間振とうした後、得られた混合液を氷中に10分間放置した。次に、当該混合液に上記キットのSolution 3を4ml加えて混合した後、これを氷中に5分間放置した。遠心分離(3,000rpm、4℃、15分間)し、上清を回収した。回収された上清に、当該上清1ml当たり2μlのRNaseを加え、37℃で15分間放置した。この混合液に、2倍容量のエタノールを加えて混合し、出現した白い糸状の物質(ゲノムDNA)を回収した。回収されたゲノムDNAを70%エタノールで洗浄した後、風乾した。風乾されたゲノムDNAを10mM Tris−HCl,1mM EDTA(pH 8.0)(以下、TEと記す。)500μlに溶解した。
得られたゲノムDNA溶解液(ゲノムDNA 1μg相当量)と、配列番号1(配列番号1:コラーゲンプロモーターDNAを増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー:ccaagctagc gaaattatct tttctttcat ag 32)で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2(配列番号2:コラーゲンプロモーターDNAを増幅するために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー:ccaaaagctt gcagtcgtgg ccagtacc 28)で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド(10pmol/μl)各1μl、蒸留水 29μl、TaKaRa LA Taq(宝酒造社、カタログ番号RR002A)に添付されたbuffer 5μl、Mg2+溶液 5μl、dNTP mixture 5μl及びTaKaRa LA Taq(宝酒造社、カタログ番号RR002A)0.5μlを混合した。得られた混合液を94℃、5分間保温した後、94℃、1分間次いで60℃、1分間さらに72℃、1分間の保温を1サイクルとしてこれを30サイクル行った。当該混合液を2%アガロースゲル電気泳動に供することにより、約0.5kbのDNAを回収した。回収されたDNAをフェノール・クロロホルム処理した後、エタノール沈殿することによりDNAを回収した。回収されたDNAを超純水に溶解し、この溶解液にNheI 2.5μl及びHindIII 2.5μlを加え、37℃で3時間保温した。次いで、当該溶解液を2%アガロースゲル電気泳動に供することにより、約3.5kbのDNAを回収した。回収されたDNAをエタノール沈殿することにより再びDNA(以下、コラーゲンプロモーターDNAと記す。)を回収した。
一方、ホタルルシフェラーゼをコードする塩基配列を有するベクターpGL3(Promega社、カタログ番号E1751)をNheI及びHindIIIで消化した後、上記と同様にアガロースゲル電気泳動に供することにより、約5kbのDNAを回収した。回収されたDNAをエタノール沈殿することにより再びDNAを回収した。回収されたDNAに蒸留水44μl、Alkaline Phosphatase(宝酒造、カタログ番号2120A)に添付されたBuffer5μl及びAlkaline Phosphatase(宝酒造社、カタログ番号2120A)1μlを加えて、この混合液を65℃で30分間保温した。次に、当該混合液を2回フェノール・クロロホルム処理した後、エタノール沈澱することによりDNA(以下、LucベクターDNAと記す。)を回収した。次いで、上記コラーゲンプロモーターDNA 約20ngとLucベクターDNA 約20ngとを混合した後、DNA Ligation kit Ver2酵素溶液を同量添加して16℃で一昼夜保温した。当該混合液に大腸菌5Hdα(TOYOBO社、カタログ番号DNA−903)を加えて氷中に30分間放置し、次いで42℃、45秒間保温した後、得られた大腸菌を50μg/ml アンピシリンナトリウム(ナカライ社、カタログ番号027−39)を含むLBプレートに播種し、37℃、一昼夜放置した。出現したシングルコロニーを50μg/ml アンピシリンを含むLB培地2mlで37℃、12時間培養した。得られた培養液からAUTOMATIC DNA ISOLATION SYSTEM PI−50(KURABO社)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製されたプラスミドDNAの塩基配列をDNAシークエンサーで分析した。その結果、当該プラスミド(以下、COL−Lucと記す。)は、ヒト由来のI型コラーゲンα2鎖遺伝子の転写調節領域の−3500〜+57(転写開始点を+1とする。)の塩基配列の下流に、レポーター遺伝子としてホタルルシフェラーゼのアミノ酸配列をコードする塩基配列が接続されてなる塩基配列を保有していることが確認された。
実施例4(レポーター遺伝子の発現量を指標とした被験化合物が有するI型コラーゲン遺伝子の転写調節能力の測定)
正常ヒト胎児皮膚線維芽細胞 1x106細胞を100mmディッシュに播種し、非働化牛胎児血清(以下、FBSと記す。Gibco社、カタログ番号21140−079)を10(v/v)%含むDulbecco’s−MEM(日水製薬社、カタログ番号05919)培地(以下、当該培地をD−MEM(+)と記す。)中で37℃、5%CO2雰囲気下において一晩培養した。次いで培地を、FBSを含まないDulbecco’s−MEM培地(以下、当該培地をD−MEM(−)と記す。)に置換した。
D−MEM(−) 300μlに、COL−Luc 5μg及びpCMV−β−gal(Invitrogen社、カタログ番号10586−014)5μgを加え、得られた混合液を室温で5分間放置した(溶液1)。また、D−MEM(−) 300μlにLipofectine(Gibco社、カタログ番号18292−011)20μlを加え、得られた混合液を室温で45分間放置した(溶液2)。次に、溶液1と溶液2とを混合し、これを室温で10分間放置した後、当該混合液にD−MEM(−)5.4mlを加えて混合した。当該混合液を前記正常ヒト胎児皮膚線維芽細胞に添加した後、当該細胞を37℃、5%CO2雰囲気下で培養した。6時間後、ディッシュから培養上清を除き、細胞をPBSで2回洗浄した後、ディッシュに0.25%トリプシンを含むPBS 1mlを添加してディッシュから細胞を剥がした。剥がされた細胞にD−MEM(+)を加えてよく混合した後、当該混合物を12ウエルプレートに1mlずつ分注し、これを37℃、5%CO2雰囲気下で終夜培養した。翌日、各ウエルをD−MEM(−)で2回洗浄した後、0.1% FBSを含むDulbecco’s−MEM培地(以下、当該培地をD−MEM(0.1%)と記す。)1mlに置換した。
このようにして培養された細胞に、化合物番号(20a)、(56a)、(124a)、(11c)及び(16c)で示される本発明化合物が1mMになるよう10%ジメチルスルホキシド(以下、DMSOと記す。)で溶解し、その溶液を10μl添加した(本発明化合物最終濃度10μM、DMSO最終濃度0.1%)。尚、対照では10%DMSOを10μl添加した。また、化合物番号(19a)、(29a)、(31a)、(32a)、(36a)、(40a)、(42a)、(1b)、(10b)、(13b)及び(24c)で示される本発明化合物が0.3mMになるよう10%DMSOで溶解し、その溶液を10μl添加した(本発明化合物最終濃度3μM、DMSO最終濃度0.1%)。また、化合物番号(5b)、(16b)及び(23c)で示される本発明化合物が0.1mMになるよう10%DMSOで溶解し、その溶液を10μl添加した(本発明化合物最終濃度1μM、DMSO最終濃度0.1%)。
1時間後、TGF−β(Pepro Tech社)の0.5μg/ml水溶液又は蒸留水を10μl添加し、37℃、5%CO2雰囲気下でさらに40時間培養した。培養された細胞をPBSで2回洗浄した後、これに細胞溶解剤(東洋インキ社、カタログ番号PD10)200μlを加え細胞を剥がした。剥がされた細胞を細胞懸濁液として回収した後、これを遠心分離(15,000rpm、4℃、5分間)することにより、上清を回収した。回収された上清各50μlを96ウエルプレートに移した後、MICROLUMAT LB96P(EG&G BERTHOLD社製)を用いて、Lucアッセイ溶液(20mM Tricine(pH7.8)、2.67mM MgSO、0.1mM EDTA、33.3mM DTT、270μM Coenzyme A、530μMATP、470μM Luciferin)50μlを当該プレートに自動分注した後、各ウエル内の発光量を測定した(Delay:1.6秒、Meas.Interval:20秒)。
一方、回収された上清又は細胞溶解剤50μlを、予め96ウエルプレートに分注されたβ−gal基質溶液(5.8mM o−nitrophenyl−beta−D−galactopyranoside、1mM MgCl、45mM 2−メルカプトエタノール)50μlに加えて37℃、2時間インキュベートした後、マイクロプレートリーダーを用いて各ウエル内の420nmの吸光度を測定した。得られた値を基にし、次式に従って転写活性を算出した。
転写活性=[発光量(上清添加区)−発光量(細胞溶解剤添加区)]/[420nm吸光度(上清添加区)−420nm吸光度(細胞溶解剤添加区)]
次に、算出された転写活性を基にし、次式に従って、TGF−βが有するI型コラーゲン遺伝子の転写促進能力に対する被験化合物の阻害効果を阻害度として算出した。
阻害度=[転写活性(DMSO及びTGF−β添加試験区)−転写活性(化合物及びTGF−β添加試験区)]/[転写活性(DMSO及びTGF−β添加試験区)−転写活性(DMSO及びTGF−β無添加試験区)]×100
化合物番号(20a)、(56a)、(124a)、(11c)及び(16c)で示される本発明化合物が本発明化合物最終濃度10μMにおいて、また、化合物番号(19a)、(29a)、(31a)、(32a)、(36a)、(40a)、(42a)、(1b)、(10b)、(13b)及び(24c)で示される本発明化合物が本発明化合物最終濃度3μMにおいて、また、化合物番号(5b)、(16b)及び(23c)で示される本発明化合物が本発明化合物最終濃度1μMにおいて、阻害度は、70以上であった。本発明化合物が、TGF−βが有するI型コラーゲン遺伝子の転写促進能力を阻害し、I型コラーゲン遺伝子の転写を抑制する能力を有することが確認された。
実施例5(フィブロネクチンの発現量を指標とした被験化合物が有するTGF−β抑制能力の測定)
正常ヒト皮膚線維芽細胞(Clonetics社、カタログ番号CC−2509)5x10個/ウエルを、96ウエルプレート(BECTON DICKINSON社、カタログ番号35−3075)に播き、37℃、5% CO2下のインキュベーターで一晩培養した。翌日、0.1%牛胎児血清を含むD−MEM培地(日水製薬(株)社、コード番号05919)0.1mlに交換した。その1時間後、化合物番号(31a)、(10b)及び(13c)で示される本発明化合物を最終濃度10μMになるように添加し、1時間培養した後に、最終濃度5ng/mlのTGF−β(Peprotech社、カタログ番号100−21R)を添加し、さらに26時間培養した。リン酸緩衝液で2回洗浄した後に、SV96 Total RNA Isolation System(Promega社、カタログ番号Z3505)を用いて全RNAを分離した。分離された全RNA 5μlに、20μM オリゴdT 1μl及びRNaseフリー蒸留水 4μlを加えて65℃、5分間インキュベートし、直ぐに氷冷した。当該溶液10μlに、5×バッファー 4μl、MgCl 2.4μl、10mM dNTP 1μl、RNasin 1μl、ImpromII 1μl、RNaseフリー蒸留水0.6μl(以上、全てPromega社)を加えて25℃ 5分間、42℃ 1時間、70℃ 15分間の条件で逆転写反応した。
逆転写反応溶液5μlに、配列番号3(配列番号3:フィブロネクチン遺伝子のDNAを検出するために、PCR用プライマーとして設計されたオリゴヌクレオチド:tcgccatcag tagaaggtag ca 22)、配列番号4(配列番号4:フィブロネクチン遺伝子のDNAを検出するために、PCR用プライマーとして設計されたオリゴヌクレオチド:tatactgaac accaggttgc aagtc 25)で示される各20pmol/μlのプライマー1μl及び配列番号5(配列番号5:フィブロネクチン遺伝子のDNAを検出するために、プローブとして設計されたオリゴヌクレオチド:ctcaaccttc ctgaaactgc aaactccgtc 30)で示されるフィブロネクチン遺伝子のDNA検出用プローブ1.25μl、又はHuman GAPDHプラーマー・プローブ(Applied Biosystems社、カタログ番号4310884E)1.25μlを加え、TaqMan Universal PCR Master Mix(Applied Biosystems社、カタログ番号4304437) 12.5μl及び滅菌水を加えて50μlに調整し、Optical 96−Well Reaction Plate(Applied Biosystems社、カタログ番号N801−0560)のウエル中で混合した。スタンダードは、TGF−βのみを添加した細胞から全RNAを調製し、その250、125、62.5、31.25、15.625、7.8125ngをそれぞれ逆転写反応したcDNA溶液を用いた。その後、Gene Amp 7900(Applied Biosystems社)を用いて50℃ 5分間 1サイクル、95℃ 15秒間及び60℃ 1分間の40サイクルの条件でPCRした。定量は各スタンダード直線を作成した後、フィブロネクチン量及びGAPDH量をそれぞれ算出し、次式に従って転写量を算出した。
フィブロネクチン転写量=フィブロネクチン量/GAPDH量
阻害度=[転写量(DMSO及びTGF−β添加試験区)−転写量(化合物及びTGF−β添加試験区)]/[転写量(DMSO及びTGF−β添加試験区)−転写量(DMSO及びTGF−β無添加試験区)]x100
化合物番号(31a)、(10b)及び(13c)で示される本発明化合物の阻害度は、70%以上であった。
本発明化合物が、TGF−βによって促進される皮膚線維芽細胞のフィブロネクチン遺伝子の転写量を抑制することが確認された。
本発明により、組織における細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させ、細胞外マトリックス蓄積量を低下させることにより、組織の線維化を改善させる組成物(即ち、細胞外マトリックス蓄積抑制剤や、線維症治療剤又は心不全治療剤)等の開発・提供が可能となる。

Claims (36)

  1. 式(I)
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
    (1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R’N−R−基(R及びR’は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR’−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−NR’’−R−基(R、R’及びR’’は、同一又は相異なり、R及びR’は、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−C(=NR’’)−NR’’’−R−基(R、R’、R’’及びR’’’は、同一又は相異なり、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表し、R’’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−SO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
    (2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R’−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

    Figure 2006273848

    (b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

    Figure 2006273848

    (e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR’−基(Mc0、R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR’)−NR’’−基(Mc0、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
    (3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
    II.βは、
    式(I-1)
    Figure 2006273848
    [式中、
    (1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
    (2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
    (3)Kα及びLαは、−Vα=Vα’−Vα’’=Vα’’’−基(Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される基、
    式(I-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(I-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(I-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(I-5)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(I-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(I-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
    で示される基、又は、
    式(I-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
  2. 式(II)
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
    (1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R’N−R−基(R及びR’は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR’−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−NR’’−R−基(R、R’及びR’’は、同一又は相異なり、R及びR’は、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−C(=NR’’)−NR’’’−R−基(R、R’、R’’及びR’’’は、同一又は相異なり、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表し、R’’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−SO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
    (2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R’−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

    Figure 2006273848

    (b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

    Figure 2006273848

    (e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR’−基(Mc0、R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR’)−NR’’−基(Mc0、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
    (3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
    II.βは、
    式(II-1)
    Figure 2006273848
    [式中、
    (1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
    (2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
    (3)Kα及びLαは、−Vα=Vα’−Vα’’=Vα’’’−基(Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される基、
    式(II-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(II-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(II-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(II-5)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(II-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(II-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
    で示される基、又は、
    式(II-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物。
  3. 式(III)
    Figure 2006273848
    [式中、I.A0は、ベンゼン環又はピリジン環を表す。
    II.(XA0において、XA0は、炭素原子上の置換基であって、下記のA群からN群までのいずれかの群に含まれる基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、XA0は、同一又は相異なる。
    (1)A群:D−R−基[Dは、(R−(O)−)AN−(O)k’−基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表し、kは、0又は1を表し、Aは、R−(CHR−(B−Bm’−基{Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基を表し、Rは、水素原子、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、mは、0又は1を表し、Bは、単結合、オキシ基、チオ基又は−N((O)’)−基(R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、nは、0又は1を表す。)を表し、Bは、カルボニル基、チオカルボニル基又はスルホニル基を表し、m’は、0又は1を表し、Bがスルホニル基のとき、mは0となりかつRが水素原子となることはない。}を表し、k’は、0又は1を表す。}を表し、Rは、C1-C10アルキレン基を表す。但し、R’R ’’N−R−基(R’及びR’’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)を除く。]、D−R−基[Dは、シアノ基、R’NC(=N−(O)−A)−基(R、R’、n、及びAは、前記と同一の意味を表す。)、AN=C(−OR)−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はNH−CS−基を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−R−基{Dは、ニトロ基又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)である。
    (2)B群:

    Figure 2006273848

    (a)−基
    ((a)において、Eは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、芳香族又は非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなし、Rは、前記と同一の意味を表す。)である。
    (3)C群:ハロゲン原子 、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基[Dは、水酸基又はA−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−基[Dは、O=C(R)−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−(O)−N=C(R)−基(A、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−CO−R−(O)−N=C(R)−基{R、R、n及びRは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基、チオ基又は−N((O)’)−基(R’及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、D−R−(O)−N=C(R)−基(D、R、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はRN−N=C(R)−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]、RN−O−R−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R(A−(O)−)N−基(R、A及びnは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
    である。
    (4)D群:

    Figure 2006273848

    (b) −R−基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (c)−R−基
    ((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなし、Rは、前記と同一の意味を表す。)、ハロゲン原子、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基
    である。
    (5)E群:A−CO−R−基
    である。但し、Aが水酸基のとき、Rがビニレン基ではない。
    [Aは、
    (i)A−B−基
    {Aは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C2-C10ハロアルキル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、又は、Ra0−(R−基(Ra0は、置換されてもよい5−7員環のアリール基又はヘテロアリール基を表し、R及びmは前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−R−基{Aは、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又はR’N−基(R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}で置換されたC1-C10アルキル基を表し、
    は、オキシ基、チオ基又は−N((O))−基(R及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Bがチオ基のとき、Aが水素原子ではない。}、
    (ii)R−B−CO−R−B’−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表し、B’は、Bと同一又は相異なり、Bと同一の意味を表す。但し、Bがチオ基のとき、Rが水素原子ではない。)又はD−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、
    (iii)R−SO−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。但し、水素原子を除く。Rは、前記と同一の意味を表す。)、
    (iv)(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、
    (v)(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又は
    (vi)RN−NR’−基(R、A及びR’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基、又は、C2-C10アルキニレン基を表す。]
    (6)F群:A−B−R−基[Aは、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC1-C10アルキル基を表し、Bは、B−基(Bは、前記と同一の意味を表す。)又は−NA−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。]
    である。
    (7)G群:A−B−R−基
    [Aは、(a)−R−基((a)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルケニル基、又は、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルキニル基を表し、B及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (8)H群:
    −N(−(O)−A)−R−基(D、n、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。但し、シアノ基を除く。)、R(R’(O))N−CR’’=N−R−基(R、R’、n及びRは、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。)、R−(O)−N=CR’−NR−R−基(R、n、R’、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−NR−CO−NR’−R−基(R、B、R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−CO−NR−R−基(D、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−COCO−NR−R−基(A、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)
    である。
    (9)I群:
    −B−N((O))−R−基[Aは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、C3-C10ハロアルキニル基、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Bは、カルボニル基又はチオカルボニル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A−CS−N((O))−R−基[Aは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、
    ’−B’−B−N((O))−R−基[A’は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R’−基(R及びBは、前記と同一の意味を表し、R’は、C2-C10アルキレン基を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R’−基((b)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R’−基((c)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、B’は、オキシ基、チオ基又は−N((O)n’’)−基(n’は、nと同一又は相異なり、nと同一の意味を表し、R’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、B、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A’−B’−CS−N((O))−R−基[A’は、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、B’は、前記と同一の意味を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A’−S−B’−N((O))−R−基[A’、n、R及びRは、前記と同一の意味を表し、B’は、カルボニル基又はスルホニル基を表す。]又はA’’−SO−N((O))−R−基[A’’は、C2-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R’−基(R、B及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R’−基((b)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R’−基((c)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、NO−R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (10)J群:A−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CS−基(Aは、A又はAを表す。)、又は、A’(O)N=C(A)−基(A’は、A’又はA’を表し、m及びAは、前記と同一の意味を表す。)、又は、D−CO−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−COCO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CO−B’−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表し、B’は、オキシ基又はチオ基を表す。但し、B’がオキシ基のとき、Aは、Aではない。)、又は、A−CS−B’−R−基(A、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A’’−SO−B’−R−基(A’’、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−SO−B’−R−基(A、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子となることはない。)、又は、A’−B’−B−B’−R−基(A’、B’、B、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)若しくは(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
    である。
    (11)K群:A10−N((O))−CO−R−基[A10は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A’’−SO−基(A’’は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子とはならない。)、A’O−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A’を除く。)、ROCH−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (12)L群:A10’−N((O))−SO−R−基[A10’は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A’O−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A’を除く。)、R−CO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A’’RN−SO−N((O)’)−R−基[A’’は、水素原子又はA’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、R、n、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。]又は(b)−SO−N((O)’)−R−基[(b)、n、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (13)M群:R(RS)C=N−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RB(R’B’)C=N−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと、同一の意味を表し、B及びB’は、同一又は相異なり、オキシ基又はチオ基を表す。)、R’N−(RS)C=N−R−基(R、R’、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RN=C(SR)−NR’−R−基(R、R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はR(R’O)N−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)
    である。
    (14)N群:A11−P(=O)(OR’)−R−基[A11は、R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、RO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はROCO−CHR−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    III.(YA0において、YA0は、炭素原子上の置換基であって、下記のX群及びY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表し、p(pは、前記と同一の意味を表す。)とqとの和は5以下であり、qが2以上のとき、YA0は同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYA0は、Z群の基をなして、A0環と縮環してもよい。
    (1)X群:
    −基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R’N−R−基(R及びR’は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR’−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−NR’’−R−基(R、R’及びR’’は、同一又は相異なり、R及びR’は、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−C(=NR’’)−NR’’’−R−基(R、R’、R’’及びR’’’は、同一又は相異なり、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表し、R’’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−SO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
    (2)Y群:
    b0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R’−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

    Figure 2006273848

    (b) −基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、

    Figure 2006273848

    (c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、

    Figure 2006273848

    (d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

    Figure 2006273848

    (e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR’−基(Mc0、R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR’)−NR’’−基(Mc0、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
    (3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、A0環と縮環する基である。
    IV.B0は、
    式(III-1)
    Figure 2006273848
    [式中、
    (1)QA0は、水酸基、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A−B−B−基[A及びBは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基又は−N((O))−基(m及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Aが水素原子のとき、Bは、スルホニル基ではない。]、A’’−SO−B−基(A’’及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−B−基(A及びBは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R’N−SO−B−基(R、R’及びBは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−B−基((b)及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A’−B−基(A’及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−B−B−基(Mc0、B及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)を表す。
    (2)WA0は、酸素原子又は−NTA0−基[TA0は、水素原子、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)を表す。]を表す。
    (3)KA0とLA0とは、−VA0=VA0’−VA0’’=VA0’’’−基{VA0、VA0’、VA0’’及びVA0’’’は、同一又は相異なり、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、VA0、VA0’、VA0’’及びVA0’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。}をなす。]
    で示される基、
    式(III-2)
    Figure 2006273848
    [式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、LB0は水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(III-3)
    Figure 2006273848
    [式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、LC0は、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(III-4)
    Figure 2006273848
    [式中、TA0は、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(III-5)
    Figure 2006273848
    [式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、KB0は、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(III-6)
    Figure 2006273848
    [式中、WA0は、前記と同一の意味を表し、KC0とLD0とは、C3-C10アルキレン基又は単数又は同一又は相異なる複数のMa−基(Maは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(III-7)
    Figure 2006273848
    [式中、TA0は、前記と同一の意味を表し、QB0は、水酸基、A−B−O−基[A及びBは、前記と同一の意味を表す。]、A’’−SO−O−基(A’’は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R’N−SO−O−基(R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−O−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A’−O−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−O−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−B−O−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
    で示される基、又は、
    式(III-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWA0は、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物。
  4. 式(IV)
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.Aは、ベンゼン環又はピリジン環を表す。
    II.(Xにおいて、Xは、炭素原子上の置換基であって、下記のA群からN群までのいずれかの群に含まれる基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なる。
    (1)A群:D−R−基[Dは、(R−(O)−)AN−(O)k’−基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表し、kは、0又は1を表し、Aは、R−(CHR−(B−Bm’−基{Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基を表し、Rは、水素原子、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、mは、0又は1を表し、Bは、単結合、オキシ基、チオ基又は−N((O)’)−基(R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、nは、0又は1を表す。)を表し、Bは、カルボニル基、チオカルボニル基又はスルホニル基を表し、m’は、0又は1を表し、Bがスルホニル基のとき、mは0となりかつRが水素原子となることはない。}を表し、k’は、0又は1を表す。}を表し、Rは、C1-C10アルキレン基を表す。但し、R’R ’’N−R−基(R’及びR’’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)を除く。]、D−R−基[Dは、シアノ基、R’NC(=N−(O)−A)−基(R、R’、n、及びAは、前記と同一の意味を表す。)、AN=C(−OR)−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はNH−CS−基を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−R−基{Dは、ニトロ基又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}又はROSO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)である。
    (2)B群:
    Figure 2006273848

    (a)−基
    [(a)において、E及びE’は、C1-C10アルキル基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されてもよいメチレン基、又は、カルボニル基を表す。但し、E及びE’は、同時にカルボニル基となることはない。Eは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR’−基(R’は、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC2-C10アルキレン基、又は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR’−基(R’は、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC3-C10アルケニレン基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (3)C群:ハロゲン原子 、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基[Dは、水酸基又はA−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは前記と同一の意味を表す。]、D−基[Dは、O=C(R)−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−(O)−N=C(R)−基(A、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−CO−R−(O)−N=C(R)−基{R、R、n及びRは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基、チオ基又は−N((O)’)−基(R’及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、D−R−(O)−N=C(R)−基(D、R、n及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はRN−N=C(R)−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]、RN−O−R−基(R、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R(A−(O)−)N−基(R、A及びnは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
    である。
    (4)D群:
    Figure 2006273848
    (b) −R−基[(b)において、G、G、G及びGは、隣接原子と単結合で結ばれた、メチル基で置換されてもよいメチレン基、又は、隣接原子と二重結合で結ばれた、メチル基で置換されてもよいメチン基を表し、Gは、単結合、又は、二重結合、又は、メチル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC1-C10アルキレン基、又は、メチル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基若しくは−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]、

    Figure 2006273848
    (c)−R−基
    ((c)において、J、J及びJは、同一又は相異なり、メチル基で置換されてもよいメチン基、又は、窒素原子を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、ハロゲン原子、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)又はD−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基
    である。
    (5)E群:A−CO−R−基
    である。但し、Aが水酸基のとき、Rがビニレン基ではない。
    [Aは、
    (i)A−B−基
    {Aは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C2-C10ハロアルキル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、又は、R−(R−基(Rは、ハロゲン原子、C1-C10アルキル基、C1-C10アルコキシ基若しくはニトロ基で置換されてもよい、フェニル基、ピリジル基、フリル基若しくはチエニル基を表し、R及びmは前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−R−基{Aは、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又はR’N−基(R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。}で置換されたC1-C10アルキル基を表し、
    は、オキシ基、チオ基又は−N((O))−基(R及びmは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Bがチオ基のとき、Aが水素原子ではない。}、
    (ii)R−B−CO−R−B’−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表し、B’は、Bと同一又は相異なり、Bと同一の意味を表す。但し、Bがチオ基のとき、Rが水素原子ではない。)又はD−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、
    (iii)R−SO−NR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。但し、水素原子を除く。Rは、前記と同一の意味を表す。)、
    (iv)(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、
    (v)(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)又は
    (vi)RN−NR’−基(R、A及びR’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニレン基、又は、C2-C10アルキニレン基を表す。]
    (6)F群:A−B−R−基[Aは、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC1-C10アルキル基を表し、Bは、B−基(Bは、前記と同一の意味を表す。)又は−NA−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。]
    である。
    (7)G群:A−B−R−基
    [Aは、(a)−R−基((a)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ハロゲン原子、R−B−基(R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはA−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキニル基、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルケニル基、又は、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)若しくはD−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC3-C10アルキニル基を表し、B及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (8)H群:
    −N(−(O)−A)−R−基(D、n、A及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−基(Dは、前記と同一の意味を表す。但し、シアノ基を除く。)、R(R’(O))N−CR’’=N−R−基(R、R’、n及びRは、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。)、R−(O)−N=CR’−NR−R−基(R、n、R’、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R−B−NR−CO−NR’−R−基(R、B、R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−CO−NR−R−基(D、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−COCO−NR−R−基(A、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)
    である。
    (9)I群:
    −B−N((O))−R−基[Aは、ハロゲン原子で置換されてもよいC2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、C3-C10ハロアルキニル基、R−B−R−基(R、B及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R−基((b)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R−基((c)及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Bは、カルボニル基又はチオカルボニル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A−CS−N((O))−R−基[Aは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、
    ’−B’−B−N((O))−R−基[A’は、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R’−基(R及びBは、前記と同一の意味を表し、R’は、C2-C10アルキレン基を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R’−基((b)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R’−基((c)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、B’は、オキシ基、チオ基又は−N((O)n’’)−基(n’は、nと同一又は相異なり、nと同一の意味を表し、R’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、B、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A’−B’−CS−N((O))−R−基[A’は、C1-C10アルキル基又はC2-C10ハロアルキル基を表し、B’は、前記と同一の意味を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A’−S−B’−N((O))−R−基[A’、n、R及びRは、前記と同一の意味を表し、B’は、カルボニル基又はスルホニル基を表す。]又はA’’−SO−N((O))−R−基[A’’は、C2-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されたC3-C10アルケニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいC3-C10アルキニル基、R−B−R’−基(R、B及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、D−R’−基(D及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−R’−基((b)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−R’−基((c)及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、NO−R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (10)J群:A−CO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CS−基(Aは、A又はAを表す。)、又は、A’(O)N=C(A)−基(A’は、A’又はA’を表し、m及びAは、前記と同一の意味を表す。)、又は、D−CO−基(Dは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−COCO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−CO−B’−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表し、B’は、オキシ基又はチオ基を表す。但し、B’がオキシ基のとき、Aは、Aではない。)、又は、A−CS−B’−R−基(A、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A’’−SO−B’−R−基(A’’、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、A−SO−B’−R−基(A、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子となることはない。)、又は、A’−B’−B−B’−R−基(A’、B’、B、B’及びRは、は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)若しくは(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルケニル基
    である。
    (11)K群:A10−N((O))−CO−R−基[A10は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A’’−SO−基(A’’は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは、水素原子とはならない。)、A’O−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A’を除く。)、ROCH−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (12)L群:A10’−N((O))−SO−R−基[A10’は、水素原子(但し、nは0ではない。)、A’O−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nは1ではない。)、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。但し、nが0のとき、A’を除く。)、R−CO−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、A−CO−R−基(A及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はA−CO−CH(CHCO−A)−基(Aは、前記と同一の意味を表す。)を表し、n、R及びRは、前記と同一の意味を表す。]、A’’RN−SO−N((O)’)−R−基[A’’は、水素原子又はA’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)を表し、R、n、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。]又は(b)−SO−N((O)’)−R−基[(b)、n、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    (13)M群:R(RS)C=N−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RB(R’B’)C=N−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと、同一の意味を表し、B及びB’は、同一又は相異なり、オキシ基又はチオ基を表す。)、R’N−(RS)C=N−R−基(R、R’、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RN=C(SR)−NR’−R−基(R、R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はR(R’O)N−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)
    である。
    (14)N群:A11−P(=O)(OR’)−R−基[A11は、R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、RO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はROCO−CHR−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。]
    である。
    III.(Yにおいて、Yは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表し、p(pは、前記と同一の意味を表す。)とqとの和は5以下であり、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYは、Z群の基をなして、A環と縮環してもよい。
    (1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HO−R−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R’N−R−基(R及びR’は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR’−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−NR’’−R−基(R、R’及びR’’は、同一又は相異なり、R及びR’は、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−C(=NR’’)−NR’’’−R−基(R、R’、R’’及びR’’’は、同一又は相異なり、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表し、R’’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−SO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
    (2)Y群:M−R−基[Mは、M−基{Mは、M−R’−基{Mは、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいフェニル基、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいピリジル基、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいナフチル基、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、(c)−基((c)は、前記と同一の意味を表す。)、
    Figure 2006273848

    (d)−基(lは、2、3又は4であり、Bは、オキシ基又はチオ基を表す。)又は

    Figure 2006273848
    (e)−基(l及びBは、前記と同一の意味を表す。)を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、M−B−基(M及びBは、前記と同一の意味を表す。)、M−CO−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)、M−CO−O−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)、MO−CO−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)、MN−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、M−CO−NR−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、MO−CO−NR−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、MN−CO−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)、MN−CO−NR’−基(M、R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、MN−C(=NR’)−NR’’−基(M、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表す。)、M−SO−NR−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMN−SO−基(M及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
    (3)Z群:−N=C(Y)−Y’−基(Yは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基を表し、Y’は、オキシ基、又は、チオ基、又は、C1-C10アルキル基で置換されてもよいイミノ基を表す。)、−Y−Y’−Y’’−基(Y及びY’’は、同一又は相異なり、メチレン基、又は、オキシ基、又は、チオ基、又は、スルフィニル基、又は、C1-C10アルキル基で置換されてもよいイミノ基を表し、Y’は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C4アルキレン基、又は、オキソ基を有してもよいC1-C4アルキレン基を表す。)又は−Y−O−Y’−O−基(Y及びY’は、同一又は相異なり、C1-C10アルキレン基を表す。)である。
    IV.Bは、
    式(IV-1)
    Figure 2006273848
    [式中、
    (1)Qは、水酸基、(b)−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A−B−B−基[A及びBは、前記と同一の意味を表し、Bは、オキシ基又は−N((O))−基(m及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表す。但し、Aが水素原子のとき、Bは、スルホニル基ではない。]、A’’−SO−B−基(A’’及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−B−基(A及びBは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R’N−SO−B−基(R、R’及びBは、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−B−基((b)及びBは、前記と同一の意味を表す。)、A’−B−基(A’及びBは、前記と同一の意味を表す。)、D−R−B−基(D、R及びBは、前記と同一の意味を表す。)、M−B−B−基(M、B及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はM−B−基(M及びBは、前記と同一の意味を表す。)を表す。
    (2)Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、水素原子、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はM−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]を表す。Tは、水素原子、A’−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はM−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)を表す。
    (3)KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基{V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。}をなす。]
    で示される基、
    式(IV-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(IV-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(IV-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(IV-5)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(IV-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又は単数又は同一又は相異なる複数のMa−基(Maは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(IV-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、水酸基、A−B−O−基[A及びBは、前記と同一の意味を表す。]、A’’−SO−O−基(A’’は、前記と同一の意味を表す。)、A−SO−O−基(Aは、前記と同一の意味を表す。但し、Aは水素原子とはならない。)、R’N−SO−O−基(R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、(b)−SO−O−基((b)は、前記と同一の意味を表す。)、A’−O−基(A’は、前記と同一の意味を表す。)、D−R−O−基(D及びRは、前記と同一の意味を表す。)、M−B−O−基(M及びBは、前記と同一の意味を表す。)又はM−O−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
    で示される基、又は、
    式(IV-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。]
    で示されるシンナモイル化合物。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物。
  5. 式(V)
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.aは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、Xは、炭素原子上の置換基で、シアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、テトラヒドロピラン−4−イリデン基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシカルボニル基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ヒドロキシ基で置換されたC3-C10アルキニル基、又は、a−r−b−r’−基{aは、C1-C10アルキルチオ基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルフィニル基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルホニル基で置換されたメチル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、rO−CO−基(rは、C1-C10アルキル基又は水酸基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、カルボキシ基、rr’N−CO−基(r及びr’は、同一又は相異なり、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)、a−NH−CO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、a’−CO−基(a’は、モルホリノ基を表す。)、rr’N−CH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、r−(O)−CONH−CH−基(rは、C1-C10アルキル基を表し、lは0又は1を表す。)、r−OCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基又はスルホメチル基を表し、rは、C3-C10アルキレン基を表し、r’は、単結合又はC3-C10アルキレン基を表し、bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基又はイミノ基を表す。}、又は、a−y−CO−NH−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表し、yは、オキシ基又はイミノ基を表す。)、又は、rO−COCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、a−z−NH−基(aは、C2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシ基、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基を表し、zは、カルボニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、a−NHCO−基{aは、C1-C10アルコキシ基、又は、C3-C10アルケニルオキシ基、又は、r−SO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基、又は、r’N−基(rは、前記と同一の意味を表し、r’は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基若しくはアミノカルボニル基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、rO−CO−(rO−COCH)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、a−NHSO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、又は、rON=CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHCSNH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHC(−Sr’)=N−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(rO)P(=O)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、pは、0、1、2又は3を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なり、
    は、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル基、又は、[1,3]ジオキソラン−2−イル基、又は、モルホリノ基で置換されたC1-C10アルコキシ基、又は、a’−b’−基(a’は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、b’は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、ニトロ基、又は、シアノ基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r’N−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r’NCONH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rr’NCO−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基を表し、qは、0、1、2又は3を表し、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接しているYは、a環と縮環して2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン環をなしてもよい。
    II.bは、
    式(V-1)
    Figure 2006273848
    [式中、Qは、r−O−基{rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、r’N−CH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、rOCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、r−r−基(rは、フェニル基又はピリジル基を表し、rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、ピペリジノ基、又は、モルホリノ基、又は、r’N−基(r及びr’は、同一又は相異なり、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。但し、同時に水素原子となることはない。)を表し、Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、r−基(rは、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)又はr’−基(r’は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)を表す。]を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される基、
    式(V-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(V-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(V-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    Figure 2006273848
    式(V-5)
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(V-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又はC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(V-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、r−O−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
    で示される基、又は、
    式(V-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。]
    で示されるシンナモイル化合物。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物。
  6. 式(VI)
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.aは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、Xは、炭素原子上の置換基で、シアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、テトラヒドロピラン−4−イリデン基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシカルボニル基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ヒドロキシ基で置換されたC3-C10アルキニル基、又は、a−r−b−r’−基{aは、C1-C10アルキルチオ基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルフィニル基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルホニル基で置換されたメチル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、rO−CO−基(rは、C1-C10アルキル基又は水酸基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、カルボキシ基、rr’N−CO−基(r及びr’は、同一又は相異なり、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)、a−NH−CO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、a’−CO−基(a’は、モルホリノ基を表す。)、rr’N−CH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、r−(O)−CONH−CH−基(rは、C1-C10アルキル基を表し、lは0又は1を表す。)、r−OCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基又はスルホメチル基を表し、rは、C1-C10アルキレン基を表し、r’は、単結合又はC1-C10アルキレン基を表し、bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基又はイミノ基を表す。}、又は、a−y−CO−NH−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表し、yは、オキシ基又はイミノ基を表す。)、又は、rO−COCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、a−z−NH−基(aは、C2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシ基、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基を表し、zは、カルボニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、a−NHCO−基{aは、C1-C10アルコキシ基、又は、C3-C10アルケニルオキシ基、又は、r−SO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基、又は、r’N−基(rは、前記と同一の意味を表し、r’は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基若しくはアミノカルボニル基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、rO−CO−(rO−COCH)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、a−NHSO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、又は、rON=CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHCSNH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHC(−Sr’)=N−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(rO)P(=O)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、pは、0、1、2又は3を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なり、
    は、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル基、又は、[1,3]ジオキソラン−2−イル基、又は、モルホリノ基で置換されたC1-C10アルコキシ基、又は、a’−b’−基(a’は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、b’は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、ニトロ基、又は、シアノ基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r’N−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r’NCONH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rr’NCO−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基を表し、qは、0、1、2又は3を表し、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接しているYは、a環と縮環して2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン環をなしてもよい。]
    で示されるベンズアルデヒド誘導体と、
    式(VI-1)
    Figure 2006273848
    [式中、Qは、r−O−基{rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、r’N−CH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、rOCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、r−r−基(rは、フェニル基又はピリジル基を表し、rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、ピペリジノ基、又は、モルホリノ基、又は、r’N−基(r及びr’は、同一又は相異なり、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。但し、同時に水素原子となることはない。)を表し、Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、r−基(rは、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)又はr’−基(r’は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)を表す。]を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される化合物、
    式(VI-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される化合物、
    式(VI-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される化合物、
    式(VI-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される化合物、
    式(VI-5)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される化合物、
    式(VI-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又はC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される化合物、
    式(VI-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、r−O−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
    で示される化合物、
    又は、
    式(VI-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。]
    で示される化合物とを反応させることを特徴とするとする、式(VI’)
    Figure 2006273848
    [式中、a、X、Y、p及びqは、前記と同一の意味を表し、bは、
    式(VI'-1)
    Figure 2006273848
    [式中、Q、W、K及びLは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(VI'-2)
    Figure 2006273848
    [式中、T及びLは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(VI'-3)
    Figure 2006273848
    [式中、T及びLは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(VI'-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(VI'-5)
    Figure 2006273848
    [式中、T及びKは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(VI'-6)
    Figure 2006273848
    [式中、W、K及びLは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(VI'-7)
    Figure 2006273848
    [式中、T及びQは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    又は、
    式(VI'-8)
    Figure 2006273848
    [式中、U及びWは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物の製造法。
  7. 式(VII-1)
    Figure 2006273848
    [式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、rは、C1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される化合物を3−オキソブチリルアミド化することにより製造される、
    式(VII-2)
    Figure 2006273848
    [式中、r、r、K及びLは前記と同一の意味を表す。]
    で示される化合物を環化することを特徴とする、
    式(VII-3)
    Figure 2006273848
    [式中、r、K及びLは前記と同一の意味を表す。]
    で示される化合物の製造法。
  8. 式(VIII-1)
    Figure 2006273848
    [式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、rは、C1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される化合物を3−オキソブチリルアミド化することにより製造される、
    式(VIII-2)
    Figure 2006273848
    [式中、r、r、K及びLは前記と同一の意味を表す。]
    で示される化合物の製造法。
  9. 式(IX)
    Figure 2006273848
    [式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、rは、C1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される化合物。
  10. 式(X)
    Figure 2006273848
    [式中、rは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される化合物。
  11. 式(XI-1)
    Figure 2006273848
    [式中、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される化合物をアルキル化することを特徴とする、式(XI-2)
    Figure 2006273848
    [式中、rは、C1-C10アルキル基を表し、K及びLは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される化合物の製造法。
  12. 式(I')
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
    (1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R’N−R−基(R及びR’は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR’−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−NR’’−R−基(R、R’及びR’’は、同一又は相異なり、R及びR’は、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−C(=NR’’)−NR’’’−R−基(R、R’、R’’及びR’’’は、同一又は相異なり、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表し、R’’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−SO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
    (2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R’−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

    Figure 2006273848

    (b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

    Figure 2006273848

    (e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR’−基(Mc0、R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR’)−NR’’−基(Mc0、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
    (3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
    II.β'は、
    式(I'-1)
    Figure 2006273848
    [式中、
    (1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
    (2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
    (3)Kα及びLαは、−Vα=Vα’−Vα’’=Vα’’’−基(Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される基、
    式(I'-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(I'-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(I'-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(I'-5)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(I'-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(I'-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
    Figure 2006273848
    で示される基、又は、
    式(I'-8)
    [式中、Wαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
  13. 式(II')
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.αは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、(Yαにおいて、Yαは、炭素原子上の置換基であって、下記のX群又はY群の基を表し、qは、0、1、2、3、4又は5を表して、qが2以上のとき、Yαは同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接している2個の同一又は相異なるYαは、Z群の基をなしてα環と縮環してもよく、(Xαにおいて、Xαは、下記のX群、Y群及びZ群に属さない炭素原子上の置換基を表し、pは、0、1、2、3、4又は5を表し、pが2以上のとき、Xαは同一又は相異なり、pとqとの和は5以下である。
    (1)X群:M−基[Mは、R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表す。)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、R−B−R−基(Rは、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表し、Rは、単結合又はC1-C10アルキレン基を表す。)、HOR−基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−R−基(Rは、水素原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−O−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−R−基(R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、HO−CO−CH=CH−基、R’N−R−基(R及びR’は、同一又は相異なり、Rは、前記と同一の意味を表し、R’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−CO−NR’−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、RO−CO−N(R)−R−基(R、R 及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−CO−NR’’−R−基(R、R’及びR’’は、同一又は相異なり、R及びR’は、前記と同一の意味を表し、R’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−C(=NR’’)−NR’’’−R−基(R、R’、R’’及びR’’’は、同一又は相異なり、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表し、R’’’は、Rと同一の意味を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。)、R−SO−NR−R−基(R、R及びRは、前記と同一の意味を表す。)、R’N−SO−R−基(R、R’及びRは、前記と同一の意味を表す。)、C2-C10アルケニル基又はC2-C10アルキニル基を表す。]である。
    (2)Y群:Mb0−R−基[Mb0は、Mc0−基{Mc0は、Md0−R’−基{Md0は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい6−10員環のアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい5−10員環のヘテロアリール基、又は、M−基(Mは、前記と同一の意味を表す。)で置換されてもよい不飽和結合を含んでもよい3−10員環の炭化水素環若しくは複素環をなす基、又は、

    Figure 2006273848

    (b) −基((b)において、Gは、置換基を有してもよい、飽和又は不飽和の、非芳香族の、5〜14員の炭化水素環又は複素環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (c)−基((c)において、Jは、窒素原子を含んでもよく、芳香族5−7員環をなす。)、

    Figure 2006273848

    (d)−基{dは、カルボニル基又はチオカルボニル基で置換され、更に、オキシ基、チオ基、−NR-基{Rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはR−B−基(Rは、C1-C10アルキル基、C3-C10アルケニル基又はC3-C10アルキニル基を表し、Bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基を表す。}、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}又は

    Figure 2006273848

    (e)−基{eは、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、−NR-基(Rは、前記と同一の意味を表す。)、スルフィニル基若しくはスルホニル基で置換されてもよい5−12員の炭化水素環をなす。}を表し、R’は、Rと同一又は相異なり、Rと同一の意味を表す。}を表す。}、Mc0−B−基(Mc0及びBは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−O−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−基(Mc0は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0O−CO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−CO−NR’−基(Mc0、R及びR’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0N−C(=NR’)−NR’’−基(Mc0、R、R’及びR’’は、前記と同一の意味を表す。)、Mc0−SO−NR−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)又はMc0N−SO−基(Mc0及びRは、前記と同一の意味を表す。)を表し、Rは、前記と同一の意味を表す。]である。
    (3)Z群:ハロゲン原子、C1-C10アルコキシ基、C3-C10アルケニルオキシ基、C3-C10アルキニルオキシ基、カルボニル基、チオカルボニル基、オキシ基、チオ基、スルフィニル基若しくはスルホニル基を有してもよい、5−12員環の炭化水素環又は複素環であって、芳香族又は非芳香族の、単環又は縮環であって、α環と縮環する基である。
    II.β'は、
    式(II'-1)
    Figure 2006273848
    [式中、
    (1)Qαは、置換されてもよい水酸基、又は、置換されてもよいアミノ基を表す。
    (2)Wαは、酸素原子又は−NTα−基(Tαは、水素原子、又は、窒素原子上の置換基を表す。)を表す。
    (3)Kα及びLαは、−Vα=Vα’−Vα’’=Vα’’’−基(Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’は、同一又は相異なり、置換されてもよいメチン基、又は、−N=基を表し、Vα、Vα’、Vα’’及びVα’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される基、
    式(II'-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lβは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(II'-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Lγは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(II'-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    Figure 2006273848
    式(II'-5)
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Kβは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(II'-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wαは、前記と同一の意味を表し、KγとLδとは、置換基を有してもよいC3-C10アルキレン基又は置換基を有してもよいC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(II'-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tαは、前記と同一の意味を表し、Qβは、置換されてもよい水酸基を表す。]
    で示される基、又は、
    式(II'-8)
    Figure 2006273848
    [式中、Wαは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物。
  14. 式(V')
    Figure 2006273848
    [式中、
    I.aは、ベンゼン環又はピリジン環を表し、Xは、炭素原子上の置換基で、シアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、テトラヒドロピラン−4−イリデン基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシカルボニル基で置換されたC2-C10アルケニル基、又は、ヒドロキシ基で置換されたC3-C10アルキニル基、又は、a−r−b−r’−基{aは、C1-C10アルキルチオ基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルフィニル基で置換されたメチル基、C1-C10アルキルスルホニル基で置換されたメチル基、C2-C10アルケニル基、C2-C10アルキニル基、rO−CO−基(rは、C1-C10アルキル基又は水酸基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、カルボキシ基、rr’N−CO−基(r及びr’は、同一又は相異なり、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)、a−NH−CO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、a’−CO−基(a’は、モルホリノ基を表す。)、rr’N−CH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、r−(O)−CONH−CH−基(rは、C1-C10アルキル基を表し、lは0又は1を表す。)、r−OCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基又はスルホメチル基を表し、rは、C1-C10アルキレン基を表し、r’は、単結合又はC1-C10アルキレン基を表し、bは、オキシ基、チオ基、スルフィニル基、スルホニル基又はイミノ基を表す。}、又は、a−y−CO−NH−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表し、yは、オキシ基又はイミノ基を表す。)、又は、rO−COCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、a−z−NH−基(aは、C2-C10アルケニル基、又は、C1-C10アルコキシ基、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基を表し、zは、カルボニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、a−NHCO−基{aは、C1-C10アルコキシ基、又は、C3-C10アルケニルオキシ基、又は、r−SO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基若しくはC1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基、又は、r’N−基(rは、前記と同一の意味を表し、r’は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)で置換されたC2-C10アルキル基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、シアノ基若しくはアミノカルボニル基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、rO−CO−(rO−COCH)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、a−NHSO−基(aは、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。)、又は、rON=CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHCSNH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、rNHC(−Sr’)=N−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、(rO)P(=O)CH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表し、pは、0、1、2又は3を表し、pが2以上のとき、Xは、同一又は相異なり、
    は、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されてもよいC1-C10アルキル基、又は、C2-C10アルケニル基、又は、C2-C10アルキニル基、又は、2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル基、又は、[1,3]ジオキソラン−2−イル基、又は、モルホリノ基で置換されたC1-C10アルコキシ基、又は、a’−b’−基(a’は、ハロゲン原子で置換されてもよいC1-C10アルキル基を表し、b’は、オキシ基、チオ基、スルフィニル基又はスルホニル基を表す。)、又は、ニトロ基、又は、シアノ基、又は、rO−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r’N−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rCO−NH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、又は、r’NCONH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、rr’NCO−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、又は、水酸基を表し、qは、0、1、2又は3を表し、qが2以上のとき、Yは、同一又は相異なり、qが2以上のとき、隣接しているYは、a環と縮環して2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン環をなしてもよい。
    II.b'は、
    式(V'-1)
    Figure 2006273848
    [式中、Qは、r−O−基{rは、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、r’N−CH−基(r及びr’は、前記と同一の意味を表す。)、rOCH−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、r−CO−基(rは、前記と同一の意味を表す。)、C1-C10アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、アミノカルボニル基若しくはシアノ基で置換されたC1-C10アルキル基、又は、r−r−基(rは、フェニル基又はピリジル基を表し、rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。}、又は、ピペリジノ基、又は、モルホリノ基、又は、r’N−基(r及びr’は、同一又は相異なり、水素原子、又は、C1-C10アルキル基、又は、C3-C10アルケニル基、又は、C3-C10アルキニル基、又は、C1-C10アルコキシ基で置換されたC2-C10アルキル基を表す。但し、同時に水素原子となることはない。)を表し、Wは、酸素原子又は−NT−基[Tは、r−基(rは、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)又はr’−基(r’は、rと同一又は相異なり、rと同一の意味を表す。)を表す。]を表し、KとLとは、−V=V’−V’’=V’’’−基(V、V’、V’’及びV’’’は、同一又は相異なり、メチン基、又は、−N=基を表し、V、V’、V’’及びV’’’のうち少なくとも一つは−N=基を表す。)をなす。]
    で示される基、
    式(V'-2)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは水酸基又はメチル基を表す。]
    で示される基、
    式(V'-3)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Lは、C1-C10アルキル基を表す。]
    で示される基、
    式(V'-4)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基、
    式(V'-5)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Kは、シアノ基又はUOCO−基(Uは、水素原子又はC1-C10アルキル基を表す。)を表す。]
    で示される基、
    式(V'-6)
    Figure 2006273848
    [式中、Wは、前記と同一の意味を表し、KとLとは、C3-C10アルキレン基又はC4-C10アルケニレン基をなす。]
    で示される基、
    式(V'-7)
    Figure 2006273848
    [式中、Tは、前記と同一の意味を表し、Qは、r−O−基(rは、前記と同一の意味を表す。)を表す。]
    で示される基、又は、
    式(V'-8)
    Figure 2006273848
    [式中、Wは、前記と同一の意味を表す。]
    で示される基を表す。]
    で示されるシンナモイル化合物。
    尚、複数の置換基の間での同一記号における「前記と同一の意味を表す」とは、当該複数の置換基が互いに独立しながら前記と同一の意味を表すことを示し、当該複数の置換基の間では、選ばれる置換基の選択肢の範囲が同一であるが、その範囲内で選ばれる限り当該選ばれる置換基は同じであっても、異なっていてもよいことを意味するものである。]
    で示されるシンナモイル化合物。
  15. 請求項2〜5、13又は14記載の化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
  16. 請求項5又は14記載の化合物と不活性担体とを含有することを特徴とする細胞外マトリックス遺伝子転写抑制組成物。
  17. 細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制するための有効成分としての、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物の使用。
  18. 細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制するための有効成分としての、請求項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
  19. 細胞外マトリックス遺伝子の転写を抑制するための有効成分としての、請求項5又は14記載の化合物の使用。
  20. 細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させて細胞外マトリックス蓄積量の低下を導くことにより組織の線維化を改善するための有効成分としての、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物の使用。
  21. 細胞外マトリックス遺伝子の発現量を減少させて細胞外マトリックス蓄積量の低下を導くことにより組織の線維化を改善するための有効成分としての、請求項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
  22. 有効量の、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物を、組織の線維化を改善させる処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする組織線維化改善方法。
  23. 有効量の請求項2〜5、13又は14記載の化合物を、組織の線維化を改善させる処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする組織線維化改善方法。
  24. 請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物と、不活性担体とを含有することを特徴とする慢性腎不全治療剤。
  25. 慢性腎不全を治療するための有効成分としての、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
  26. 有効量の、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物を、慢性腎不全治療処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする慢性腎不全治療方法。
  27. 請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物と、不活性担体とを含有することを特徴とする心不全治療剤。
  28. 心不全を治療するための有効成分としての、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
  29. 有効量の、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物を、心不全治療処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする心不全治療方法。
  30. 請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物と不活性担体とを含有することを特徴とするTGF−β作用抑制組成物。
  31. 請求項2〜5、13又は14記載の化合物と不活性担体とを含有することを特徴とするTGF−β作用抑制組成物。
  32. TGF−βの作用を抑制するための有効成分としての、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物の使用。
  33. TGF−βの作用を抑制するための有効成分としての、請求項2〜5、13又は14記載の化合物の使用。
  34. 請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物と、不活性担体とを含有することを特徴とする養毛組成物。
  35. TGF−βによる毛髪退行期への移行促進を阻害して毛髪成長期の延長を導くことにより養毛効果を得るための有効成分としての、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13、14記載の化合物の使用。
  36. 有効量の、請求項1又は12記載の組成物に有効成分として含有されるシンナモイル化合物、又は、請求項2〜5、13又は14記載の化合物を、養毛処置を必要とする哺乳動物患者に投与することを特徴とする養毛方法。
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