JP2006273756A - セラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤 - Google Patents
セラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006273756A JP2006273756A JP2005095687A JP2005095687A JP2006273756A JP 2006273756 A JP2006273756 A JP 2006273756A JP 2005095687 A JP2005095687 A JP 2005095687A JP 2005095687 A JP2005095687 A JP 2005095687A JP 2006273756 A JP2006273756 A JP 2006273756A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yacon
- skin
- ceramide
- extract
- collagen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
【目的】キク科ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするセラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤を提供する。
【構成】本発明はキク科ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするセラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤に関するものであり、安定性及び安全性に優れた肌荒れ改善、シワ、タルミの改善を目的とした化粧品、医薬部外品、医薬品又は食品として利用することができる。
【構成】本発明はキク科ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするセラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤に関するものであり、安定性及び安全性に優れた肌荒れ改善、シワ、タルミの改善を目的とした化粧品、医薬部外品、医薬品又は食品として利用することができる。
Description
本発明は、ヤーコン抽出物を含むことを特徴とするセラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン合成促進剤及びそれらの効果から導かれる肌荒れ改善剤、シワ・タルミ改善剤に関する。
セラミドは、皮膚の基底層から角質層に細胞が移行する際に、上層の有棘層及び顆粒層で産生、分泌される層板顆粒の主成分であり、皮膚のバリア機能や水分保持能に重要な役割を果たす角質細胞間脂質を形成する。肌荒れの一因として乾燥や刺激物との接触や紫外線等による皮膚の炎症がある。乾燥や刺激物から肌を守るバリア機能の回復において、セラミドの産生を促進することが有効であるとされている。ヒト皮膚には、7系統のセラミドが存在することが確認されており、全種類のセラミドが角質層に存在する比率で補うことが理想的である。
従来、この様な肌荒れ、乾燥肌の予防改善に有効な化粧料として、セラミドが種々の皮膚外用剤に配合されているが、ヒトの皮膚に存在する全種類のセラミドを適正な比率で補充することは技術的に困難であった。したがって、生体内におけるセラミド合成を促進する事が重要であると考えられる。セラミド合成促進剤としては、特許文献1や特許文献2が報告されている。
特開平8−217658号
特開2001−220345号
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織からなるが、中でも真皮は皮膚の構造維持に極めて重要であり、ヒアルロン酸、コラーゲン等から形成される真皮結合組織によって皮膚のハリが保たれている。 老化にともなう皮膚変化のひとつであるシワは、真皮結合組織成分の減少及び変性により皮膚弾力性の低下が起こることが原因となって発生する。シワの形成を抑制する手段としては、従来、コラーゲン等の真皮細胞外マトリックス成分を皮膚に塗布するのが主流であった。しかし、これらは十分な効果を有するものではなかった。
また、皮膚が紫外線を浴びるとコラゲナーゼ等のマトリックスメタロプロテアーゼが活性化されることが知られている。これらの酵素は、真皮の主要成分であるコラーゲンを減少させることによりシワやタルミを促進すると言われている。
近年、この皮膚のシワやタルミ等を防止する多くの化粧料が知られ、その有効成分としてレチノイン酸、α−ヒドロキシ酸、レチノール等が報告されている。しかしながら、これらの有効成分は皮膚刺激性や安定性に問題がある。また、シワやタルミを防ぐ方法の一つに、コラゲナーゼ阻害剤やコラーゲン合成促進剤を配合することが知られているが、十分なものとは言えない。
なお、ヤーコンについては、主に美白、老化防止効果を併せ持つ皮膚外用剤として特許登録(特許文献3参照)が知られている。しかしながら、セラミド合成促進作用、コラゲナーゼ阻害作用、コラーゲン合成促進作用については検討されていない。
以上のことから、肌荒れ、乾燥肌の改善効果に優れたセラミド合成促進剤及び肌のシワ、タルミを改善するコラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン合成促進剤が望まれている。
この様な事情により、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ヤーコンの抽出物が安定で、優れたセラミド合成促進効果、コラナーゼ阻害効果、コラーゲン合成促進効果を持つことを見出した。また、それらの抽出物により優れた肌荒れ改善効果およびシワ・タルミ改善効果を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明でいうヤーコンとは、ペルー原産のキク科の植物で学名をPolymnioa sonchifoliaといい、イモにはフラクトオリゴ糖を多く含み食用とされており、葉は乾燥物を煎じお茶として飲用されている。
本発明で使用するヤーコンの抽出物とは、ヤーコンの葉、茎、花、種子、果実、根茎、根等の植物体の一部または全部から抽出して得られるものである。好ましくは、葉もしくは茎の一方、もしくは両方の混合物から抽出して得られるものがよい。その調製方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良い。
本発明に関わる抽出物を肌荒れ改善およびシワ・タルミ改善の目的で用いるには、通常全身的または局所的に、経口または経皮で投与される。投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間などにより異なるが、経口の場合は通常成人1人当たり1回に1mg〜5g、好ましくは20mg〜1gの範囲で、経皮の場合は通常成人1人当たり1回に10μg〜50mg、好ましくは100μg〜5mgの範囲で1日1回から数回投与される。もちろん前記したように、投与量は種々の条件で変動するので、上記投与範囲より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超える投与が必要な場合もある。
本発明による経口投与のための固形製剤としては、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが挙げられる。このような固形製剤については、前記有効成分としての抽出物以外に、例えば、乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどの不活性な希釈剤、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グルコン酸カルシウムのような崩壊剤を含有してもよい。錠剤または丸剤は、必要により、白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタレートなどの胃溶剤あるいは腸溶性物質のフィルムで皮膜してもよい。
経口投与のための液状製剤としては、乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤などが挙げられる。このような液状製剤には、有効成分および不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤などを含有してもよい。経口投与のための他の製剤としてはスプレー剤などが挙げられる。
本発明における経皮投与のための代表的な製剤としては、クリーム、乳液、ローション、ヘアトニック、スプレー、パック、溶液剤、軟膏、乳剤、懸濁剤のような塗布剤、直腸内投与のための坐剤、膣内投与のためのペッサリーなどが挙げられる。特に肌荒れやシワ・タルミの改善・予防に用いる製剤としてはローション、ヘアトニック、スプレー、溶液剤が好ましい。これらの製剤には、有効成分以外に、水、エタノールのような低級アルコール、セタノールのような高級アルコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールのような多価アルコール、ヒドロキシプロピルセルロースのようなセルロース類、動物性および植物性の油脂およびロウ、ワセリンのような炭化水素、シリコン、界面活性剤、酸化亜鉛などを配合することができる。
本発明のヤーコンの抽出物は、安定で、優れたセラミド合成促進効果、コラゲナーゼ阻害効果、コラーゲン合成促進効果を併せ持ち、これらの抽出物を含有する皮膚外用剤および内用剤は、肌荒れ改善およびシワ・タルミ改善の目的で利用することができる。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明の処方例及び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部とは重量部を示し、%は重量%を示す。
製造例1 ヤーコンの熱水抽出物
乾燥したヤーコンの茎と葉の混合物40gに、精製水1kgを加え、95〜100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濃縮乾燥してヤーコンの熱水抽出物を11g得た。
乾燥したヤーコンの茎と葉の混合物40gに、精製水1kgを加え、95〜100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を濃縮乾燥してヤーコンの熱水抽出物を11g得た。
製造例2 ヤーコンの樹脂カラム吸着物
製造例1の抽出物10gの水溶液をダイヤイオンHP−20カラム(三菱化学製)にアプライし、水で洗浄した後に50%エタノールで溶出する。得られた溶出液を濃縮乾燥してヤーコンの樹脂カラム吸着物を2.5g得た。
製造例1の抽出物10gの水溶液をダイヤイオンHP−20カラム(三菱化学製)にアプライし、水で洗浄した後に50%エタノールで溶出する。得られた溶出液を濃縮乾燥してヤーコンの樹脂カラム吸着物を2.5g得た。
製造例3 ヤーコンの1,3−ブチレングリコール抽出物
乾燥したヤーコンの茎と葉の乾燥物100gに、精製水500gと1,3−ブチレングリコール500gを加え、室温で2週間抽出した。抽出後、ろ過し、ヤーコンの50%1,3−ブチレングリコール抽出物を950g得た。
乾燥したヤーコンの茎と葉の乾燥物100gに、精製水500gと1,3−ブチレングリコール500gを加え、室温で2週間抽出した。抽出後、ろ過し、ヤーコンの50%1,3−ブチレングリコール抽出物を950g得た。
製造例4 ヤーコンのプロピレングリコール抽出物
ヤーコンの全草の乾燥物30gに、精製水500gとプロピレングリコール500gを加え、室温で2週間抽出した。抽出後、ろ過し、ヤーコンのプロピレングリコール抽出物を950g得た。
ヤーコンの全草の乾燥物30gに、精製水500gとプロピレングリコール500gを加え、室温で2週間抽出した。抽出後、ろ過し、ヤーコンのプロピレングリコール抽出物を950g得た。
次に、本発明の効果を詳細に説明するため、実験例を挙げる。
実験例1 セラミド合成促進試験
マウスケラチノサイト由来細胞株であるPam212細胞を6cmディッシュに1×105個播種し、4日間培養した。その後、試料を最終濃度が10μg/mLになるように添加し、さらに24時間培養を続けた。次に細胞をPBS(−)にて3回洗浄した後、ラバーポリスマンにて集め、凍結乾燥した。クロロホルム:メタノール(2:1)1mLにて細胞から脂質を抽出し、その中のセラミド量をKisicらの蛍光法(Kisic A. and Rapport M.M., Journal of Lipid Research, 15, 179−180 (1974))により測定した。すなわち、脂質を3N塩酸0.15mLにて100℃で2時間加水分解し、デシケーター中で乾燥、塩酸除去した後、酢酸エチル2mLと0.1M酢酸緩衝液(pH3.7)1.25mLを加え、よく撹拌した。次に、フルオレスカミン溶液(フルオレスカミン 7mg/25mL アセトン)0.25mLを加え、よく撹拌した後、遠心分離し、酢酸エチル層の蛍光強度をEx410nm、Em490nmにて測定した。セラミドの合成率は、コントロールのセラミド生成量に対する比で求めた。
マウスケラチノサイト由来細胞株であるPam212細胞を6cmディッシュに1×105個播種し、4日間培養した。その後、試料を最終濃度が10μg/mLになるように添加し、さらに24時間培養を続けた。次に細胞をPBS(−)にて3回洗浄した後、ラバーポリスマンにて集め、凍結乾燥した。クロロホルム:メタノール(2:1)1mLにて細胞から脂質を抽出し、その中のセラミド量をKisicらの蛍光法(Kisic A. and Rapport M.M., Journal of Lipid Research, 15, 179−180 (1974))により測定した。すなわち、脂質を3N塩酸0.15mLにて100℃で2時間加水分解し、デシケーター中で乾燥、塩酸除去した後、酢酸エチル2mLと0.1M酢酸緩衝液(pH3.7)1.25mLを加え、よく撹拌した。次に、フルオレスカミン溶液(フルオレスカミン 7mg/25mL アセトン)0.25mLを加え、よく撹拌した後、遠心分離し、酢酸エチル層の蛍光強度をEx410nm、Em490nmにて測定した。セラミドの合成率は、コントロールのセラミド生成量に対する比で求めた。
製造例1、2の試料について測定し、その実験結果を表1に示した。その結果、ヤーコンの抽出物は、コントロールと比較して優れたセラミド合成促進効果を示した。
実験例2 コラゲナーゼ阻害試験
マイクロプレートを用いて、試料液50μLに酵素液として0.1mg/mLのコラゲナーゼ Type 4(シグマ製)水溶液を50μL加える。基質溶液として0.39mg/mLのPz−ペプタイド(Pz−Pro−Leu−Gly−Pro−D−Arg−OH、シグマ製)・20mM塩化カルシウム入りトリス塩酸緩衝液(pH7.1)を加えて混合し、37℃、3分反応させた後、25mMクエン酸1mLを加えて反応を停止させた。酢酸エチル5mLを加えて抽出して、酢酸エチル層の320nmにおける吸光度を測定した。また、各試料の阻害作用は、次の式から求められる阻害率で算出した。なお、対照には試料の代わりに精製水を用い、ブランクとしてコラゲナーゼの代わりに20mM塩化カルシウム入りトリス塩酸緩衝液(pH7.1)を用いた。
阻害率(%)=〔1−(C−D)/(A−B)〕×100
A:対照の320nmにおける吸光度(O.D.320)
B:対照ブランクのO.D.320
C:試料のO.D.320
D:試料ブランクのO.D.320
マイクロプレートを用いて、試料液50μLに酵素液として0.1mg/mLのコラゲナーゼ Type 4(シグマ製)水溶液を50μL加える。基質溶液として0.39mg/mLのPz−ペプタイド(Pz−Pro−Leu−Gly−Pro−D−Arg−OH、シグマ製)・20mM塩化カルシウム入りトリス塩酸緩衝液(pH7.1)を加えて混合し、37℃、3分反応させた後、25mMクエン酸1mLを加えて反応を停止させた。酢酸エチル5mLを加えて抽出して、酢酸エチル層の320nmにおける吸光度を測定した。また、各試料の阻害作用は、次の式から求められる阻害率で算出した。なお、対照には試料の代わりに精製水を用い、ブランクとしてコラゲナーゼの代わりに20mM塩化カルシウム入りトリス塩酸緩衝液(pH7.1)を用いた。
阻害率(%)=〔1−(C−D)/(A−B)〕×100
A:対照の320nmにおける吸光度(O.D.320)
B:対照ブランクのO.D.320
C:試料のO.D.320
D:試料ブランクのO.D.320
製造例1、2の試料について測定し、これらの実験結果を表2に示した。その結果、ヤーコンの抽出物は優れたコラゲナーゼ阻害作用を示した。
実験例3 コラーゲン合成促進試験
培養ヒト皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン生成の促進効果を下記の条件にて測定した。
コンフルエントな状態の正常ヒト皮膚線維芽細胞を1μg/mlの試料を添加したEagle’s MEM培地にてさらに24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。正常ヒト皮膚線維芽細胞から抽出した総RNAを基にRT−PCR法によりコラーゲンmRNA発現量の測定を行った。RT−PCR法にはTaKaRa RNA PCR Kit (AMV) Ver.2.1を用いた。また、内部標準としてはGAPDHを用いた。その他の操作は定められた方法に従い、PCR反応液をアガロースゲル電気泳動に供し、コラーゲン及びGAPDHのmRNA発現をバンドとして確認した。これらのバンドをポラロイドカメラにて撮影してデンシトメーターを用いて定量化し、コラーゲンmRNAの発現量を内部標準であるGAPDH mRNA発現量に対する割合として求めた。コントロールのコラーゲンmRNA発現量に対する試料添加時のコラーゲンmRNA発現量値からコラーゲン合成率を求めた。
培養ヒト皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン生成の促進効果を下記の条件にて測定した。
コンフルエントな状態の正常ヒト皮膚線維芽細胞を1μg/mlの試料を添加したEagle’s MEM培地にてさらに24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。正常ヒト皮膚線維芽細胞から抽出した総RNAを基にRT−PCR法によりコラーゲンmRNA発現量の測定を行った。RT−PCR法にはTaKaRa RNA PCR Kit (AMV) Ver.2.1を用いた。また、内部標準としてはGAPDHを用いた。その他の操作は定められた方法に従い、PCR反応液をアガロースゲル電気泳動に供し、コラーゲン及びGAPDHのmRNA発現をバンドとして確認した。これらのバンドをポラロイドカメラにて撮影してデンシトメーターを用いて定量化し、コラーゲンmRNAの発現量を内部標準であるGAPDH mRNA発現量に対する割合として求めた。コントロールのコラーゲンmRNA発現量に対する試料添加時のコラーゲンmRNA発現量値からコラーゲン合成率を求めた。
製造例1、2の試料について測定し、その実験結果を表3に示した。その結果、ヤーコンの抽出物は、優れたコラーゲン合成促進効果を有していることが認められた。
実験例4 使用試験1
製造例1のヤーコンの熱水抽出物を0.1%含む20%エタノール水溶液および比較例として20%エタノール水溶液を用いて、肌荒れ、乾燥肌に悩む女性30人(19〜49才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、肌荒れ、乾燥肌の改善作用をアンケートにより判定した。
製造例1のヤーコンの熱水抽出物を0.1%含む20%エタノール水溶液および比較例として20%エタノール水溶液を用いて、肌荒れ、乾燥肌に悩む女性30人(19〜49才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、肌荒れ、乾燥肌の改善作用をアンケートにより判定した。
これらの試験結果を表4に示した。その結果、製造例1のヤーコンの熱水抽出物を0.1%含む20%エタノール水溶液は、比較例として用いた20%エタノール水溶液よりも、肌荒れ、乾燥肌の予防改善効果に優れていた。なお、試験期間中皮膚トラブルは一人もなく、安全性においても問題なかった。また、処方成分の劣化についても問題なかった。
実験例5 使用試験2
製造例1のヤーコンの熱水抽出物を0.1%含む20%エタノール水溶液および比較例として20%エタノール水溶液を用いて、各々女性30人(30〜45才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、シワ、タルミについてのアンケート調査を行って評価した。
製造例1のヤーコンの熱水抽出物を0.1%含む20%エタノール水溶液および比較例として20%エタノール水溶液を用いて、各々女性30人(30〜45才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、シワ、タルミについてのアンケート調査を行って評価した。
これらの結果を表5に示した。製造例1のヤーコンの熱水抽出物を0.1%含む20%エタノール水溶液は、比較例として用いた20%エタノール水溶液よりも優れたシワ、タルミの改善効果を示した。
ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするセラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤、コラーゲン合成促進剤は、肌荒れ改善、シワ、タルミの改善を目的とした化粧品、医薬部外品、医薬品又は食品として利用することができる。
Claims (5)
- ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするセラミド合成促進剤。
- 請求項1のセラミド合成促進剤を含有する肌荒れ改善剤。
- ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするコラゲナーゼ阻害剤。
- ヤーコンの抽出物を含有することを特徴とするコラーゲン合成促進剤。
- 請求項3のコラゲナーゼ阻害剤または請求項4のコラーゲン合成促進剤を含有するシワ・タルミ改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005095687A JP2006273756A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | セラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005095687A JP2006273756A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | セラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006273756A true JP2006273756A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37208849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005095687A Pending JP2006273756A (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | セラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006273756A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007145356A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Zenyaku Kogyo Kabushikikaisha | トリカフェオイルアルダル酸を含むα-グルコシダーゼ阻害剤、血糖値上昇抑制剤、機能性食品、およびトリカフェオイルアルダル酸の製造方法 |
KR20120083928A (ko) | 2009-11-18 | 2012-07-26 | 가부시키가이샤 롯데 | 세라미드 및 콜라겐의 합성 촉진제 그리고 콜라겐의 당화 억제제 |
-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005095687A patent/JP2006273756A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007145356A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-21 | Zenyaku Kogyo Kabushikikaisha | トリカフェオイルアルダル酸を含むα-グルコシダーゼ阻害剤、血糖値上昇抑制剤、機能性食品、およびトリカフェオイルアルダル酸の製造方法 |
US8372890B2 (en) | 2006-06-16 | 2013-02-12 | Zenyaku Kogyo Kabushikikaisha | Functional food containing sodium tricaffeoylaldarate |
KR20120083928A (ko) | 2009-11-18 | 2012-07-26 | 가부시키가이샤 롯데 | 세라미드 및 콜라겐의 합성 촉진제 그리고 콜라겐의 당화 억제제 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5361820B2 (ja) | グルタチオン増強用組成物 | |
EP2883548B1 (en) | Filaggrin gene expression promoter | |
JP5931944B2 (ja) | パンドラチン誘導体またはこれを含有するケンフェリアパンドラタ抽出物の新規な用途 | |
WO2012099449A2 (ko) | 플라본계 화합물의 신규한 용도 | |
JP4583501B2 (ja) | マイタケ抽出物及びこれを含むヒアルロン酸(ヒアルロナン)産生を促進するための組成物 | |
KR101758144B1 (ko) | 이고들빼기 추출물을 포함하는 항노화 조성물 | |
EP3042651B1 (en) | Composition containing monoacetyldiacylglycerol compound as active ingredient for preventing or treating atopic dermatitis | |
JP4980035B2 (ja) | 皮膚外用剤、美白剤及び内用組成物 | |
JP2006273756A (ja) | セラミド合成促進剤、コラゲナーゼ阻害剤及びコラーゲン合成促進剤 | |
KR101273027B1 (ko) | 캄페롤을 유효성분으로 함유하는 피지 분비 억제용 및항비만용 조성물 | |
KR102157247B1 (ko) | 김 추출물을 함유하는 가려움증의 개선, 예방 또는 치료용 조성물 | |
CA3083412C (en) | Composition for treating atopy or pruritus containing n-acetyl or n-acylamino acid | |
JP2017052750A (ja) | 新規エラジタンニンおよび口腔用剤 | |
EP3603613A1 (en) | Skin anti-aging composition containing irilin b | |
JP2017081874A (ja) | 経口摂取又は投与用皮膚保湿剤 | |
JP2005194239A (ja) | セラミド合成促進剤及び皮膚外用剤 | |
JP5405782B2 (ja) | セラミド産生促進剤及び保湿剤 | |
JP5167042B2 (ja) | セラミド産生促進剤、保湿剤及び皮膚外用剤 | |
JP2012171909A (ja) | 糖化阻害剤 | |
JP2010150216A (ja) | ストレスホルモン作用緩和剤 | |
KR102129409B1 (ko) | 탈모 치료 및 발모 촉진용 조성물 | |
KR20180001047A (ko) | 칠엽수 추출물을 포함하는 조성물 | |
JP6345537B2 (ja) | 皮膚外用剤または内用剤 | |
JP2021195305A (ja) | 老化細胞の排除促進剤 | |
JP2023184311A (ja) | Nqo1発現促進剤 |