JP2006273283A - 助手席用エアバッグ - Google Patents
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Abstract
【課題】整流布からエアバッグ本体内に流出させる膨張用ガスを、極力、インパネの上面に沿うように、後斜め下向きに流出可能な助手席用エアバッグの提供。
【解決手段】助手席用エアバッグ19は、インパネ1の上面1a側から上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張するエアバッグ本体20と、エアバッグ本体内の整流布31と、を備える。整流布31は、エアバッグ本体の膨張用ガスの流入用開口23の前方・上方・左右両側を覆うとともに、上側布36と下側布40との後縁37a・41b側に、インパネ上面1aより上方に配置されて、流入口32からの膨張用ガスGを後方側へ流出可能な流出口34を、備える。整流布31の上側・下側布36・40は、流出口から流出させるガスGを後斜め下向き方向に流出させるように、前方側に折り返されて、左右両縁を上側布・下側布の外周縁相互の結合時に一体的に結合させた折り返し部38・42を、備える。
【選択図】図8
【解決手段】助手席用エアバッグ19は、インパネ1の上面1a側から上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張するエアバッグ本体20と、エアバッグ本体内の整流布31と、を備える。整流布31は、エアバッグ本体の膨張用ガスの流入用開口23の前方・上方・左右両側を覆うとともに、上側布36と下側布40との後縁37a・41b側に、インパネ上面1aより上方に配置されて、流入口32からの膨張用ガスGを後方側へ流出可能な流出口34を、備える。整流布31の上側・下側布36・40は、流出口から流出させるガスGを後斜め下向き方向に流出させるように、前方側に折り返されて、左右両縁を上側布・下側布の外周縁相互の結合時に一体的に結合させた折り返し部38・42を、備える。
【選択図】図8
Description
本発明は、助手席前方のインストルメントパネルに配置される助手席用エアバッグ装置に使用されて、インストルメントパネルの上面側から上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張する助手席用エアバッグに関する。
従来、助手席用エアバッグ装置のエアバッグでは、流入する膨張用ガスの流れを整流して、展開膨張する形態を制御するように、袋状のエアバッグ本体の内部に、可撓性を有した整流布を配設させたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、エアバッグ本体内に配設させる整流布としては、エアバッグ内に流入した膨張用ガスを、略直交方向に向きを変更させて、後方側に流出させるものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−48307号公報
特開平10−226294号公報
しかし、従来の助手席用エアバッグでは、整流布の膨張用ガスを流出させる流出口が、単に、円形等に開口しているだけで、膨張用ガスの向きをさらに制御する点に、改善の余地があった。
特に、インストルメントパネルの上面側から上方に突出して後方側へ展開膨張する助手席用エアバッグでは、助手席の乗員が小柄でかつインストルメントパネルに接近している場合には、その乗員の胸部や頭部に向いてエアバッグ本体を膨張させずに、極力、インストルメントパネルの上面に沿って、展開膨張させることが望ましい。そのため、整流布は、インストルメントパネルの上方に配置させた流出口から、インストルメントパネルの上面に沿って、後斜め下向きに膨張用ガスを流出させる必要がある。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、整流布からエアバッグ本体内に流出させる膨張用ガスを、極力、インストルメントパネルの上面に沿うように、後斜め下向きに、流出可能な助手席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグは、膨張用ガスの流入時、インストルメントパネルの上面側から上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張する構成として、
膨張完了時の前部の下面側に、膨張用ガスを流入させるための流入用開口を備えた袋状のエアバッグ本体と、
エアバッグ本体の内部に配設されるとともに、流入用開口から上向きに流入する膨張用ガスを車両後方側に向かわせるように、流入用開口の上方を覆って配設される可撓性を有した整流布と、
を備えて構成される助手席用エアバッグであって、
整流布が、
上下に配置された上側布・下側布における後縁側を除いた外周縁相互を結合させて、形成されるとともに、
下側布に、流入用開口と連通する流入口を開口させ、流入口の周縁を流入用開口の周縁に結合させて、流入用開口の前方・上方・左右両側を覆うとともに、上側布と下側布との後縁側に、エアバッグの膨張時にインストルメントパネルの上面より上方に配置されて、流入口からの膨張用ガスを後方側へ流出可能な流出口、を開口させた形状として、形成され、
流出口の周縁における上側布若しくは下側布の少なくとも一方に、流出口から流出させる膨張用ガスを後斜め下向き方向に流出させるように、前方側に折り返されて、左右両縁を上側布・下側布の外周縁相互の結合時に一体的に結合させた折り返し部が、配設されていることを特徴とする。
膨張完了時の前部の下面側に、膨張用ガスを流入させるための流入用開口を備えた袋状のエアバッグ本体と、
エアバッグ本体の内部に配設されるとともに、流入用開口から上向きに流入する膨張用ガスを車両後方側に向かわせるように、流入用開口の上方を覆って配設される可撓性を有した整流布と、
を備えて構成される助手席用エアバッグであって、
整流布が、
上下に配置された上側布・下側布における後縁側を除いた外周縁相互を結合させて、形成されるとともに、
下側布に、流入用開口と連通する流入口を開口させ、流入口の周縁を流入用開口の周縁に結合させて、流入用開口の前方・上方・左右両側を覆うとともに、上側布と下側布との後縁側に、エアバッグの膨張時にインストルメントパネルの上面より上方に配置されて、流入口からの膨張用ガスを後方側へ流出可能な流出口、を開口させた形状として、形成され、
流出口の周縁における上側布若しくは下側布の少なくとも一方に、流出口から流出させる膨張用ガスを後斜め下向き方向に流出させるように、前方側に折り返されて、左右両縁を上側布・下側布の外周縁相互の結合時に一体的に結合させた折り返し部が、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る助手席用エアバッグでは、整流布の流入口から流入した膨張用ガスが流出口から流出する際、膨張用ガスの一部が、折り返し部に干渉して、流出口を、より下向きに回転させるモーメントを生じさせれば、流出口の向きが、より下向きになって、膨張用ガスが、インストルメントパネルの上方に配置された流出口から、後斜め下向きの方向で、エアバッグ本体に流出される。
なお、流出口の向きを変えるモーメントは、折り返し部が膨張用ガスに押された際、後方側へ牽引されるように押された折り返し部を力点とすれば、整流布の下側布におけるインストルメントパネル側に支持される部位を支点として、折り返し部付近に後方側へ回転するモーメントが発生し、インストルメントパネルの上方に位置して折り返し部の左右両縁付近となる上側布・下側布の外周縁相互の結合部位付近に、後方側へ回転するモーメントが作用して、インストルメントパネルの上方側に位置する整流布の部位が、前方側をより上方に上げ、かつ、後方側をより下方に下げるように、傾く状態となって、整流布の流出口の向きが、下向きとなる。
あるいは、整流布の流入口から流入した膨張用ガスが流出口から流出する際、膨張用ガスの一部が、折り返し部に干渉して、流出口周縁の上側布側から後斜め下向きに向くように、折り返し部をめくれば、そのめくれた折り返し部にガイドされるように、膨張用ガスの一部が斜め下向きに方向を変えることとなり、そして、膨張用ガス全体の後方へ流れる方向を、後斜め下向きに変更させることも可能となる。
したがって、本発明に係る助手席用エアバッグでは、折り返し部によって、整流布からエアバッグ本体内に流出させる膨張用ガスを、極力、インストルメントパネルの上面に沿うように、後斜め下向きに、流出させることができる。
そして、膨張用ガスが、整流布の流出口から、エアバッグ本体内へ、より後斜め下向きに流出されれば、エアバッグ本体は、膨張完了時の下部側を、膨張完了時の上部側に比べて、先行させて、後方移動させるとともに、インストルメントパネルの上面から後面に沿うように、展開膨張させることとなって、インストルメントパネルに接近していた小柄な乗員の腹部とインストルメントパネルの後面側との間の狭い隙間に、容易に侵入し、その乗員の頭部や胸部を強く押圧することを抑えて、膨張を完了させることができる。
なお、膨張用ガスを、整流布の流出口から、エアバッグ本体内へ、より後斜め下向きに流出させる折り返し部は、整流布の上側布若しくは下側布の一方、あるいは、両方に、設けてもよく、そして、このような流出口の向きを変えるようなモーメントを発生させたり、あるいは、膨張用ガスをガイドするような折り返し部は、左右両縁が、折り返された状態で、上側布・下側布の外周縁相互の結合時に、上側布と下側布との外周縁に対して、一体的に、結合されており、膨張用ガスの流れが強くとも、外開き状にめくれすぎることが防止されて、流出口から後斜め下向きに膨張用ガスを流出させる作用を、安定して確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の助手席用エアバッグ19は、図1・8に示すように、インストルメントパネル(以下、インパネとする)1における上面1a側の内部に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用されるものである。このエアバッグ装置Mは、折り畳まれたエアバッグ19と、エアバッグ19に膨張用ガスGを供給するインフレーター5と、エアバッグ19及びインフレーター5を収納保持するケース10と、エアバッグ19をケース10に取り付けるためのリテーナ7と、折り畳まれたエアバッグ19を覆うエアバッグカバー14と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での前後・上下・左右の方向は、車両の直進方向を前方向とする基準方向として、車両の前後・上下・左右の各方向と一致するように、対応させている。
エアバッグカバー14は、図1・8に示すように、実施形態の場合、インパネ1と一体的に形成されている。このエアバッグカバー14は、周囲に薄肉の破断予定部14aを配置させた二つの扉部15(15F・15B)を配設させて、構成されている。破断予定部14aは、インパネ1の上方から見てH字形状に配置されており(図1参照)、二つの扉部15F・15Bが、それぞれ、前端側と後端側とをヒンジ部位として、前後両側に開くように、構成されている。
また、エアバッグカバー14には、扉部15F・15Bの配置位置を囲むように、裏面側から下方へ突出する略四角筒形状の側壁部16が、配設されている。側壁部16には、前後方向で対向する部位の所定位置に、複数の係止孔16aが貫通されている。これらの係止孔16aには、ケース10に形成された係止爪11aが挿入され、側壁部16が係止爪11aに係止されている。
インフレーター5は、ディスクタイプとして、膨張用ガスGを吐出させる複数のガス吐出口5bを有した略円柱状の本体部5aと、インフレーター5をケース10に取り付けるためのフランジ部5cと、を備えて構成されている。
リテーナ7は、インフレーター5の本体部5aを挿通可能な板金から形成される略四角環状として、四隅には、エアバッグ19の後述する流入用開口23の周縁22aとインフレーター5のフランジ部5cとを、ケース10の底壁部12に取り付けるためのボルト7aが、下方へ突設されている。各ボルト7aには、ナット8が締め付けられて、エアバッグ19の流入用開口23の周縁22aとインフレーター5のフランジ部5cとが、ケース10の底壁部12に取り付けられている。
ケース10は、上端側に長方形状の開口10aを有した板金製の略直方体形状に形成され、長方形板状の底壁部12と、底壁部12の外周縁から略四角筒形状に、エアバッグカバー14側の上方へ延びる周壁部11と、を備えて構成されている。底壁部12には、インフレーター5の本体部5aを挿通させて、フランジ部5cとエアバッグ19の流入用開口23の周縁22aとが、リテーナ7を利用して、取付固定されている。また、周壁部11には、車両の前後の部位の上端に、ケース10の外方でかつ下方へ反転する複数の係止爪11aが、形成されている。各係止爪11aは、既述したように、エアバッグカバー14の側壁部16の係止孔16aに挿入されて、側壁部16を係止している。なお、底壁部12には、ケース10を車両のボディ側に連結させるための図示しないブラケットが、固定されている。
エアバッグ19は、図1〜3に示すように、エアバッグ本体20と、エアバッグ本体20内に配設される整流布31と、を備えて構成されている。
エアバッグ本体20は、展開膨張完了時の形状として、インパネ1の上面1aとウインドシールド3と間を塞ぐようにして後方へ延びる形状とし、乗員側で鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部21と、乗員側壁部21の外周縁から車両前方側に略円錐状に狭まる周壁部22と、を備える形状としている。展開膨張完了時の周壁部22における前部の下面側には、膨張用ガスGをエアバッグ本体20内に流入させるように、円形状に開口する流入用開口23が、設けられている。
そして、流入用開口23の周縁22aには、四個の取付孔24が貫通されており、これらの取付孔24には、リテーナ7の各ボルト7aが挿通されて、エアバッグ本体20が、ケース10の底壁部12に保持されることとなる。また、エアバッグ本体20の内周面側における流入用開口23の周縁22aの上面には、整流布31の後述する下側布40と略長方形の複数枚(実施形態では三枚)の補強布29とが、結合されて配設されている。なお、これらの下側布40や補強布29には、流入用開口23や取付孔25と同一の開口が、開口23や孔25と一致する位置に、形成されている。
さらに、エアバッグ本体20は、図4・5に示すように、第1・2基布26・27を、縫合して製造されており、第1基布26は、略正六角形状の部位を二つ(上側部26aと下側部26e)連結させた形状として、中央付近の左右両縁を凹ませた瓢箪形に形成され、第2基布27は、略正六角形状に近似した略円形状に形成されている。これらの基布26・27は、平面的な縫合作業によって立体的なエアバッグ本体20を縫製できるように、設定されている。
なお、第2基布27は、エアバッグ本体20の乗員側壁部21の略全域を構成し、第1基布26は、エアバッグ本体20の周壁部22の略全域を構成することとなる。さらに、第1基布26の上側部26aは、周壁部22の上部側の略全域を構成し、第1基布26の下側部26eは、周壁部22の下部側の略全域を構成することとなる。
また、これらの第1・2基布26・27、補強布29、及び、整流布31の後述する上側布36・下側布40は、ポリエステルやポリアミド等の糸を使用した可撓性を有した織布から形成され、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布として、構成されている。
整流布31は、エアバッグ本体20の内部に配設されるとともに、流入用開口23から上向きに流入する膨張用ガスGを車両後方側に向かわせるように、流入用開口23の上方のみならず、開口23の前方と左右両側とを覆い、後縁側に膨張用ガスGを流出可能な流出口34を配設させて、構成されている。さらに、この整流布31は、上下に配置される二枚の上側布36・下側布40から形成されるとともに、流出口34を開口させるための後縁側を除いた上側布36・下側布40の外周縁相互を、縫合等を利用して、結合させて、形成されている。
上側布36・下側布40は、それぞれ、本体部37・41と、本体部37・41の後縁37a・41b側に配置される折り返し部38・42と、を備えて構成されている。本体部37・41は、平面形状を、三つの頂点付近を丸くして、後縁側を底辺として前方側に延びる略二等辺三角形としている。折り返し部38・42は、本体部37・41の後縁で、本体部37・41の対向する内側面側に折り返した際、本体部37・41の後縁37a・41b側の部位に一致する形状としている。さらに、実施形態の場合、折り返し部38・42は、本体部37・41の後縁37a・41cから離れる先端縁38a・42aを、左右方向に沿う直線状として、本体部37・41の後縁37a・41bに折目を付けつつ、折り返して平らに本体部37・40と重ねた際に、先端縁38a・42aを、流入口32の近傍で、流入口32より後方に位置するように、設定されている。
そして、これらの折り返し部38・42は、本体部37・41相互の対向する内側面側に折り返した状態で、後縁37a・41b側を除いた本体部37・41の外周縁相互を縫合して、整流布31を形成する際、左右両縁38c・38d・42c・42dを、本体部37・41の外周縁相互に対して、一体的に、結合させている。
なお、折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42dを本体部37・41の外周縁相互と共縫いする際には、エアバッグ19の製造時、図5のA〜Cに示すように、予め、第1基布26に下側布40と補強布29とを縫合しておき、折り返し部38・42を折り返した状態で、下側布40の上方に上側布36を載せ、その状態で、折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42dを本体部37・41の外周縁相互と共縫いすることとなる。
また、この整流布31は、上側布36と下側布40との寸法形状が、車両に搭載された状態でエアバッグ19が展開膨張する際、上側布36が、ケース10の開口10aやエアバッグカバー14の扉部15F・15Bの開口17より、上方に配置され、そして、流出口34の周縁における少なくとも折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42d付近が、インパネ1の上面1aより上方で、さらに、エアバッグカバー14の扉部15Bやインパネ1自体と干渉しない上方位置に配置されて、流出口34が、膨張用ガスGを後方側への流出可能な高さ位置に配置されるように、設定されている。さらに、実施形態の場合には、流出口34の略全域が、インパネ1の上面1aより上方に、配置されている。
さらに、実施形態では、流出口34の左右方向の幅寸法W1が、整流布31の左右方向の最大幅寸法W0より、小さく設定されている(図5参照)。
さらにまた、実施形態の場合には、図8に示すように、エアバッグ19の膨張時、上側布36の本体部37が、前後方向の縦断面において、前後方向の中央を上方に突出させて、後縁37a側や前縁37b側にかけて、下方へ曲がる曲線をを描くように、形成されている。
さらに、この整流布31では、車両に搭載された状態でエアバッグ19が展開膨張した際、折り返し部38・42が、流入口32から流入して流出口34から流出する膨張用ガスGにより、先端縁38a・42aの左右方向の中央38b・42b付近を、本体部37・41の後縁37a・41bより後方側に配置させるように、すなわち、図2・3の二点鎖線から実線に示すように、めくれても、折り返し部38・42が後方への押圧力を作用されて、流出口34を、より下向きの後斜め下向き方向に、傾けるモーメントを発生させるように、上側布36と下側布40との寸法形状が、設定されている。
このようなモーメントは、次のようにして発生する。すなわち、図8・9のAに示すように、折り返し部38・42が膨張用ガスGに押されてめくれた際、折り返し部38・42(特に、めくれ難い左右両縁38c・38d・42c・42d付近)に後方側へ牽引されるような押圧力PFが作用し、整流布31の下側布40におけるインパネ1側に支持される部位(実施形態の場合には、開いた扉部15Bの上面側付近)を支点PSとし、支点PSから押圧力PFの作用点までの距離がLであることから、支点PS周りのモーメントMが、PF×Lとして、左右両縁38c・38d・42c・42d付近に発生し、左右両縁38c・38d・42c・42d付近のインパネ上面1aの上方の本体部37・41の外周縁相互の結合部位PE付近に、その後方側へ回転するモーメントMが作用する。そして、このモーメントMにより、インパネ1の上方側に位置する整流布31の部位(上側布)36が、支点PS付近を回転中心として、前縁37b側を上げ、後縁37aを下げるように、後方側に傾く状態となって、整流布31の流出口34の向きが、下向きとなる。
なお、エアバッグ19の製造について述べると、まず、図5のA・Bに示すように、第1基布26におけるエアバッグ本体20の内周面側となる流入用開口23の開口周縁22aに、縫合糸Sを利用して、下側布40と補強布26とを縫合する。ついで、図5のCに示すように、折り返し部38・42を折り返した状態で、下側布40の上方に上側布36を載せ、その状態で、折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42dを本体部37・41の外周縁相互と共縫いして、整流布31を所定形状に形成する。
なお、実施形態の場合には、予め、第1基布26に、流入用開口23、及び、取付孔24を形成し、下側布40や補強布26にも、予め、開口23・32や取付孔24・33を形成しておいたものを示したが、下側布40と補強布26とを第1基布26に縫合した後、開口23・32や取付孔24・33を孔明け加工してもよい。
その後、第1基布26における流入用開口23の近傍の左右両縁において、図5のC・Dに示すように、上側部26aと下側部26eとの間で左右方向に延びる第1基準線X1で折り返し、縫合糸Sを利用して、基準線X1の近傍の上側・下側部26a・26eの一方の直線状の片縁部26b・26f相互を縫合するとともに、他方の直線状の片縁部26c・26g相互を縫合する。
ついで、図5のD・Eに示すように、上側部26aの左右方向に膨出した位置の左右方向に延びる第2基準線X2で折り曲げて、上側・下側部26a・26eの縫合していない残部周縁26d・26hを相互に離隔するように広げる。これらの残部周縁26d・26hを広げた外形形状は、第2基布27の外形形状と同形状としている。
そして、第2基布27を重ね、図5のE・Fに示すように、縫合糸Sを利用して、重ねた外周縁相互を縫合すれば、エアバッグ本体20を袋状に形成することができる。
さらに、各部位を縫合した縫い代が、エアバッグ19の外周面側に露出しないように、エアバッグ本体20を袋状に形成した後には、流入用開口23を利用して、エアバッグ本体20を裏返せば、エアバッグ19を製造することができる。
上記のように製造したエアバッグ本体20の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔24・33からボルト7aを突出させるように、内部にリテーナ7を配設させた状態で、エアバッグ本体20を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ本体20を、図示しない破断可能なラッピング材により、くるんでおく。
そして、このエアバッグ19の折り畳みは、図6のAに示すように、乗員側壁部21の略全域を平らに展開させた状態で、周壁部22を折り畳みつつ、流入用開口23側に乗員側壁部21を接近させて、エアバッグ19を平らに展開させる。ついで、図6のBに示すように、流入用開口23より前方側の部位44を、蛇腹折りして、開口23の上方側の乗員側壁部21の上面に載せる。さらに、図6のB〜Dに示すように、流入用開口23より後方側の部位45を、折り畳んで、折り畳んだ前方側部位44の上方に載せる。この時、後方側部位45の折りの解消時、極力、後方側部位45が、インパネ1の上面1aから後面1bに沿って展開膨張するように、後方側部位45の先端45a側を下向きに巻くロール折りとしている。後方側部位45を折り畳んだ後には、図6のEに示すように、ケース10に収納できる左右方向の幅寸法に、開口23の左右両側部位46・47を折り畳めば、エアバッグ19の折り畳み工程を完了させることできる。そして、エアバッグ19の折り畳みが完了したならば、既述したように、折り崩れしないように、図示しないラッピング材により、エアバッグ19をくるんでおく。
そして、各ボルト7aを、ケース10の底壁部12から下方へ突出させるように、開口10aから、折り畳んだエアバッグ本体20を、ケース10の底壁部12上に載置させる。ついで、インフレーター5の本体部5aを、底壁部12の下方から、流入用開口23や流入口32へ挿入させるとともに、底壁部12から下方に突出している各ボルト7aを、インフレーター5のフランジ部5cに挿通させる。その後、インフレーター5のフランジ部5cから突出した各ボルト7aに、ナット8を締結させれば、ケース10の底壁部12に対して、折り畳んだエアバッグ19とインフレーター5とを取り付けることができる。
その後、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー14の側壁部16内に、ケース10の周壁部11を挿入させて、ケース10の各係止爪11aを側壁部16の係止孔16aに挿入させて、各係止爪11aを側壁部16に係止させる。そしてさらに、ケース10から延びる図示しないブラケットを所定の車両のボディ側の部位に締結すれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、インフレーター5の各ガス吐出口5bから膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ19が、膨張して、図示しないラッピング材を破断するとともに、エアバッグカバー14の破断予定部14aを破断させて扉部15F・15Bを図1・7のAの二点鎖線に示すように開かせることにより、エアバッグ19は、エアバッグカバー14における扉部15F・15Bの開いた開口17から、突出し、ついで、図7のB・Cに示すように、展開膨張を完了させることとなる。
そして、第1実施形態の助手席用エアバッグ19では、図7のBや図8に示すように、整流布31の流入口32から流入した膨張用ガスGが流出口34から流出する際、膨張用ガスGの一部GU・GBが、折り返し部38・42に干渉して、流出口34を、より下向きに回転させるモーメントMを生じさせれば、流出口34の向きが、より下向きになって、膨張用ガスGが、インパネ1の上方に配置された流出口34から、後斜め下向きの方向で、エアバッグ本体20に流出される。
このようなモーメントMは、既述したように、図8・9のAに示すように、折り返し部38・42が膨張用ガスGU・GBに押されて、中央38b・42b付近が後方側へめくれても、めくれない折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42d付近が、膨張用ガスGU・GBによって後方側へ牽引されるように押圧され、その押圧力をPFとし、整流布31の下側布40におけるインパネ1側に支持される部位(実施形態の場合には、開いた扉部15Bの上面側付近)を支点PSとして、PF×LのモーメントMが折り返し部38・42に発生し、インパネ1の上方に位置して折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42d付近となる本体部37・41の外周縁相互の結合部位PEに、そのモーメントMが作用して、インパネ1の上方側に位置する整流布31の部位36が、支点PS付近を回転中心として、後方側に傾く状態となって、整流布31の流出口34の向きが、下向きとなる。
さらに、第1実施形態のエアバッグ19では、整流布31の流入口32から流入した膨張用ガスGが流出口34から流出する際、膨張用ガスGの一部GUが折り返し部38に干渉することから、図9のBに示すように、流出口34の周縁における上側布36の本体部37の後縁37a側から後斜め下向きに向くように、折り返し部38の中央38b付近がめくられている。そのため、めくれた折り返し部38の中央38b付近にガイドされるように、膨張用ガスGの一部GUが斜め下向きに方向を変えることとなり、そして、膨張用ガスG全体の後方へ流れる方向を、後斜め下向きに変更させている。
なお、実施形態の場合、下側布40の折り返し部42も、中央42b付近が後方側へめくれるが、この中央42b付近は、整流布31の下部側の部位であって、インパネ1の上面1aに近く、インパネ1の上面1a側の扉部15B等に接触して、曲げられることから、ガスGを後斜め上向きに変更させる割合を、上方の折り返し部38より、少なくさせることとなって、膨張用ガスG全体の後方へ流れる方向を後斜め上向きに変更させるような作用を、奏しない。
したがって、第1実施形態の助手席用エアバッグ19では、折り返し部38・42によって、整流布31からエアバッグ本体20内に流出させる膨張用ガスGを、極力、インパネ1の上面1aに沿うように、後斜め下向きに、流出させることができる。
そして、膨張用ガスGが、整流布31の流出口34から、エアバッグ本体20内へ、より後斜め下向きに流出されれば、エアバッグ19は、図7のB・Cに示すように、膨張完了時の下部20b側を、膨張完了時の上部20a側に比べて、先行させて、後方移動させるとともに、インパネ1の上面1aから後面1bに沿うように、展開膨張させることとなって、インパネ1に接近していた小柄な乗員の腹部とインパネ1の後面1b側との間の狭い隙間に、容易に侵入し、その乗員の頭部や胸部を強く押圧することを抑えて、膨張を完了させることができる。
ちなみに、第1実施形態の整流布31と、折り返し部38・42の無い本体部37・41だけ形成した比較例の整流布と、を、それぞれ、エアバッグ19と同様に車両に搭載して、整流布単体で、膨張用ガスを流入口32から流入させて流出口34から流出させた際、側方から見た本体部37・41の外周縁相互の結合ラインCLの角度を比較した場合、第1実施形態の整流布31では、比較例の整流布に比べて、約25°程度、より後斜め下方向に傾斜させることができた。なお、実施形態の場合には、結合ラインCLの水平方向からの角度θ1は、35°であった。そのため、折り返し部の無い比較例の整流布を使用するエアバッグに比べて、第1実施形態のエアバッグ19では、折り返し部38・42によって、整流布31の流出口34の向きを、約25°程度、より下向きにできて、流出口34からエアバッグ本体20内に流出させる膨張用ガスGを、極力、インパネ1の上面1aに沿うように、後斜め下向きに、流出させることができる。
また、第1実施形態のエアバッグ19では、流出口34の向きを変えるようなモーメントMを発生させたり、あるいは、膨張用ガスGUをガイドするような折り返し部38・42が、左右両縁38c・38d・42c・42dを、折り返された状態で、上側布36・下側布40の本体部37・41の外周縁相互の縫合時に、本体部37・41の外周縁に対して、一体的に、縫合されており、膨張用ガスGの流れが強くとも、外開き状にめくれすぎることが防止されて、流出口34から後斜め下向きに膨張用ガスGを流出させる作用を、安定して確保することができる。
なお、第1実施形態の助手席用エアバッグ19では、整流布31の上側布36と下側布40との両方に、折り返し部38・42を設けた場合を示した。しかし、図10〜12に示す第2実施形態の助手席用エアバッグ19Aや図13〜15に示す第3実施形態の助手席用エアバッグ19Bのように、整流布31A・31Bの上側布31若しくは下側布40の一方だけに、折り返し部38・42を設けてもよい。
ちなみに、図10〜12に示す第2実施形態の助手席用エアバッグ19Aは、整流布31Aが、下側布40だけに、折り返し部42を配設されて形成され、上側布36Aには、第1実施形態の整流布31のような折り返し部38が、設けられていない。また、図13〜15に示す第3実施形態の助手席用エアバッグ19Bは、整流布31Bが、上側布36だけに、折り返し部38が形成され、下側布40Bには、第1・2実施形態の整流布31・31Aのような折り返し部42が、設けられていない。
なお、第2・3実施形態のエアバッグ19A・19Bは、折り返し部38・42の有無が相違するだけで、他の構成は、第1実施形態のエアバッグ19と同様であり、同一の部位や部材には同一の符号を付して説明を省略する。さらに、これらのエアバッグ19A・19Bは、エアバッグ19と同様に、折り畳まれ、助手席用エアバッグ装置Mに組み付けられて、インパネ1の上面1a側に搭載されることとなる。
そして、これらのエアバッグ19A・19Bでも、膨張用ガスGを流入させて展開膨張する際、図10・13に示すように、整流布31A・31Bの流入口32から流入した膨張用ガスGが流出口34から流出する際、折り返し部38・42が膨張用ガスGU・GBに押されてめくれても、めくれない左右の縁38c・38d・42c・42d付近が後方側へ牽引されるような押圧力PFを受けて、その力点と整流布31A・31Bの下側布40におけるインパネ1側に支持される支点PSとの距離をLとすれば、PF×Lの後方回転のモーメントMが支点PS周りに発生し、そのモーメントMが、インパネ1の上方に位置して折り返し部38・42の左右両縁38c・38d・42c・42d付近と結合された本体部37・41の外周縁相互の結合部位PEに、作用する。そして、このモーメントMにより、インパネ1の上方側に位置する整流布31A・31Bの部位36が、支点PS付近を回転中心として、後方側に傾く状態となって、整流布31A・31Bの流出口34の向きが、下向きとなる。
さらに、図13〜15に示す第3実施形態のエアバッグ19Bでは、整流布31Bの流入口32から流入した膨張用ガスGが流出口34から流出する際、膨張用ガスGの一部GUが折り返し部38に干渉することにより、流出口34の周縁における上側布36の本体部37の後縁37a側から後斜め下向きに向くように、折り返し部38の中央38b付近がめくられている。そのため、めくれた折り返し部38の中央38b付近にガイドされるように、膨張用ガスGの一部GUが斜め下向きに方向を変えることとなり、そして、膨張用ガスG全体の後方へ流れる方向を、後斜め下向きに変更させることとなる。
なお、第2・3実施形態の整流布31A・31Bと、折り返し部38・42の無い本体部37・41だけ形成した比較例の整流布と、を、それぞれ、エアバッグ19と同様に車両に搭載して、整流布単体で、膨張用ガスを流入口32から流入させて流出口34から流出させた際、側方から見た本体部37・41の外周縁相互の結合ラインCLの角度を比較すると、比較例の整流布に比べて、第2・3実施形態の整流布31A・31Bは、約10〜20°程度、より後斜め下方向に傾斜させることができた。ちなみに、第2実施形態の結合ラインCLの水平方向からの角度θ2は、約30°であり、第3実施形態の結合ラインCLの水平方向からの角度θ3は、約20°であった。
また、各実施形態では、整流布31・31A・31Bやエアバッグ本体20の製造に、縫合糸Sを使用した縫合を例示したが、接着等を利用して製造してもよい。
さらに、各実施形態では、整流布31・31A・31Bの折り返し部38・42を、本体部37・41と一体的に連なった一枚の上・下側布36・42自体から形成しているが、折り返し部38・42は、本体部37・42の後縁37a・41bから反転するように折り返されている形状であればよく、本体部37・42の後縁37a・41bに、本体部37・42の布材と別体の布材を結合させて、折り返し部を、形成してもよい。
さらにまた、整流布31・31A・31Bには、本体部37・41の外周縁相互の結合部位の破損防止のため、流出口34の他に、図12・15の二点鎖線に示すように、余剰の膨張用ガスを排気可能なベントホール49を、適宜、開口させてもよい。
1…(インストルメントパネル)インパネ、
1a…上面、
19・19A・19B…エアバッグ、
20…エアバッグ本体、
23…流入用開口、
31・31A・31B…整流布、
32…流入口、
34…流出口、
36・36A…上側布、
38・42…折り返し部
38c・42c…(折り返し部の)左縁、
38d・42d…(折り返し部の)右縁、
40・40B…下側布、
G・GU・GB…膨張用ガス、
M…助手席用エアバッグ装置。
1a…上面、
19・19A・19B…エアバッグ、
20…エアバッグ本体、
23…流入用開口、
31・31A・31B…整流布、
32…流入口、
34…流出口、
36・36A…上側布、
38・42…折り返し部
38c・42c…(折り返し部の)左縁、
38d・42d…(折り返し部の)右縁、
40・40B…下側布、
G・GU・GB…膨張用ガス、
M…助手席用エアバッグ装置。
Claims (5)
- 膨張用ガスの流入時、インストルメントパネルの上面側から上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張する構成として、
膨張完了時の前部の下面側に、膨張用ガスを流入させるための流入用開口を備えた袋状のエアバッグ本体と、
該エアバッグ本体の内部に配設されるとともに、前記流入用開口から上向きに流入する膨張用ガスを車両後方側に向かわせるように、前記流入用開口の上方を覆って配設される可撓性を有した整流布と、
を備えて構成される助手席用エアバッグであって、
前記整流布が、
上下に配置された上側布・下側布における後縁側を除いた外周縁相互を結合させて、形成されるとともに、
前記下側布に、前記流入用開口と連通する流入口を開口させ、該流入口の周縁を前記流入用開口の周縁に結合させて、前記流入用開口の前方・上方・左右両側を覆うとともに、前記上側布と前記下側布との後縁側に、前記エアバッグの膨張時に前記インストルメントパネルの上面より上方に配置されて、前記流入口からの膨張用ガスを後方側へ流出可能な流出口、を開口させた形状として、形成され、
前記流出口の周縁における前記上側布若しくは下側布の少なくとも一方に、前記流出口から流出させる膨張用ガスを後斜め下向き方向に流出させるように、前方側に折り返されて、左右両縁を前記上側布・下側布の外周縁相互の結合時に一体的に結合させた折り返し部が、配設されていることを特徴とする助手席用エアバッグ。 - 前記整流布の折り返し部が、前記下側布の側に配置されて、前記流入口から流入して前記流出口から流出する膨張用ガスの一部と干渉して、前記流出口を下向きに回転させるモーメントを発生させるように、前記折り返し部の左右両縁と結合されている前記上側布・下側布相互の外周縁付近を、後方側に牽引可能に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
- 前記整流布の折り返し部が、前記上側布の側に配置されて、前記流入口から流入して前記流出口から流出する膨張用ガスの一部と干渉して、該膨張用ガスの一部の後方側へ流れる角度を、より斜め下向きの角度に変更させるように、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
- 前記整流布の折り返し部が、前記上側布の側に配置されて、前記流入口から流入して前記流出口から流出する膨張用ガスの一部と干渉して、前記流出口を下向きに回転させるモーメントを発生させるように、前記折り返し部の左右両縁と結合されている前記上側布・下側布相互の外周縁付近を、後方側に牽引可能に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
- 前記整流布の折り返し部が、前記上側布と前記下側布とに配置されて、前記流入口から流入して前記流出口から流出する膨張用ガスの一部と干渉して、前記流出口を下向きに回転させるモーメントを発生させるように、前記折り返し部の左右両縁と結合されている前記上側布・下側布相互の外周縁付近を、後方側に牽引可能に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005099702A JP2006273283A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 助手席用エアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005099702A JP2006273283A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 助手席用エアバッグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006273283A true JP2006273283A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37208422
Family Applications (1)
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JP2005099702A Withdrawn JP2006273283A (ja) | 2005-03-30 | 2005-03-30 | 助手席用エアバッグ |
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JP (1) | JP2006273283A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009173165A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-08-06 | Daihatsu Motor Co Ltd | 助手席用エアバック装置 |
WO2012093558A1 (ja) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | タカタ株式会社 | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
CN110509884A (zh) * | 2015-03-06 | 2019-11-29 | 奥托立夫开发公司 | 气囊装置 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005099702A patent/JP2006273283A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009173165A (ja) * | 2008-01-24 | 2009-08-06 | Daihatsu Motor Co Ltd | 助手席用エアバック装置 |
WO2012093558A1 (ja) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | タカタ株式会社 | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
JP2012144098A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Takata Corp | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
CN110509884A (zh) * | 2015-03-06 | 2019-11-29 | 奥托立夫开发公司 | 气囊装置 |
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