JP2006272732A - インクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット記録方法は、ブリストー法において、接触開始から20msec1/2までの水吸収量が6mL/m2以下の記録媒体Pに対する方法であって、1回のパスで印字可能な印字領域P1,P2を複数回のパスに分割して印字し、その複数回のパスで前記印字領域の印字を完了させる間は紙送りをしない。
【選択図】図7
Description
例えば、基材上に転写層を有する中間転写媒体に、インク液滴を噴射してインクジェット記録画像を形成した後、そのインクジェット記録画像を転写層と共に塗工紙に再転写するインクジェット記録方法が提案されている(特許文献1)。しかしながら、この技術は、インクジェット記録画像を塗工紙上に直接形成させるものではなく、中間転写媒体を用いるため、インクジェットプリンタ以外の設備が必要になる。すなわち、装置サイズが大きくなり、装置コストや印刷コストも高くなるため、シンプルで小型であるというインクジェット記録方式の利点が失われてしまう。
例えば、マルチパス印字において、プリンタヘッドの往路と復路とで異なる印字マスクを使用して印字制御を行う技術が提案されており、この技術によって色ムラが減少するとされている(特許文献3)。しかしながら、この技術は、印字ムラを減少させることを目的としており、記録媒体の水吸収性については全く触れていない。また、パス毎に紙送りを行っている。
従って、本発明の課題は、従来から使用されているインクジェット記録装置に追加の設備を設けることなくそのまま使用することができ、しかも記録媒体として低吸水性の印刷用塗工紙を用いる技術を提供することにある。
ブリストー法において、接触開始から20msec1/2までの水吸収量が6mL/m2以下の記録媒体に対するインクジェット記録方法であって、
1回のパスで印字可能な印字領域を複数回のパスに分割して印字し、その複数回のパスで前記印字領域の印字を完了させる間は紙送りをしないことを特徴とする、前記のインクジェット記録方法によって解決することができる。
本発明方法の別の好ましい態様においては、前記印字マスクの相互補完性がドットパターンに関する補完性である。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、前記印字マスクの相互補完性が多次色に関する補完性である。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、ドットパターンに関する補完性を有する印字マスクと、多次色に関する補完性を有する印字マスクとを併用する。
本発明方法の更に別の好ましい態様においては、複数回のパスの間に、印字待ち時間を設ける。
また、本明細書において「接触開始から20msec1/2までの水吸収量が6mL/m2以下」とは、図1の横軸の「0」msec1/2から「20」msec1/2(すなわち、0.4sec:20msec1/2=400msec=0.4sec)までの時間内に吸収される水の累積容量が、縦軸の「6」mL/m2を超えないことを意味する。すなわち、低吸水性の用紙を使用する。
図2は、インクジェット記録装置の内、記録ヘッド12を用いて記録媒体P上に記録を行うための装置主要部の構成を示した模式的斜視図である。記録ヘッド12は、ブラックインクジェットカートリッジ11aとカラーインクジェットカートリッジ11bとを備えたキャリッジ16に設けられており、キャリッジ16は、ガイド軸17に沿って図2の矢印Yの方向にスライド可能であり、往復運動を行うことができる。キャリッジ16は、それが印字を行っていない場合、あるいは記録ヘッド12の回復処理などを行う場合には、図2の破線で示したホームポジションHに待機している。また、記録媒体Pは、紙送りローラ13と補助ローラ14とによって図2の矢印Xの方向に供給され、一対の搬送ローラ15によって搬送される。
(1)印字操作
図4に示すような50%デューティーのドットパターンに関する補完性を有する1対の印字マスクを用い、インクジェットプリンタ(PX−G5000;セイコーエプソン製)により、2パス印字モードによって印字を行い、2パス間で紙送りを実施しない場合(実施例1)と、実施する場合(比較例1)とで色間にじみを観察した。なお、実施例1及び比較例1とも、第1パスと第2パスとの間の待ち時間を0秒とした。
インク組成物としては水系顔料分散液(前記インクジェットプリンタPX−G5000用の純正インキ;セイコーエプソン製)を用い、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、及びブラックインクによって印刷を行った。記録媒体としては、後述する参考例に記載の印刷用塗工紙(商品名=OKトップコートN;王子製紙株式会社製;略号=OKTN)を用いた。この印刷用塗工紙のブリストー法による接触開始から20msec1/2までの水吸収量は、6mL/m2であった。
にじみ判定パターンを4%刻みの種々のデューティーで印刷し、にじみが許容可能なデューティーの最大値(すなわち、にじみが発生する限界の印字デューティー値)を測定した。結果を表1に示す。
(1)印字操作
図8に示すような2次色に関する補完性を有する1対の印字マスクを用い、インクジェットプリンタ(PX−G5000;セイコーエプソン製)により、2パス印字モードによって印字を行い、2パス間で紙送りを実施しない場合(実施例2)と、実施する場合(比較例2)とで色間にじみを観察した。なお、実施例1及び比較例1とも、第1パスと第2パスとの間の待ち時間を0秒とした。
インク組成物としては水系顔料分散液(前記インクジェットプリンタPX−G5000用の純正インキ;セイコーエプソン製)を用いた。記録媒体としては、後述する参考例に記載の印刷用塗工紙(商品名=OKトップコートN;王子製紙株式会社製;略号=OKTN)を用いた。この印刷用塗工紙のブリストー法による接触開始から20msec1/2までの水吸収量は、6mL/m2であった。
(2)評価
カラーブリード判定パターンを4%刻みの種々のデューティーで印刷し、カラーブリードが許容可能なデューティーの最大値(すなわち、色間にじみが発生する限界の印字デューティー値)を測定した。結果を表2に示す。
日本紙パルプ技術協会によるブリストー法によって、4種の用紙の吸水性を測定した。用紙としては、印刷用塗工紙(商品名=OKトップコートN;王子製紙株式会社製;略号=OKTN)、上質PPC用紙1(商品名=BM用紙;日本製紙株式会社製)、PPC用紙2(商品名=:Xerox Premium Multipurpose 4024;Xerox Corporation製;略号=4024)、及びインクジェット専用紙(商品名=スーパーファイン紙;セイコーエプソン株式会社製;略号=SF紙)を用いた。用紙の吸収性能は、ブリストー法による自動走査吸液計を用いて測定した。
測定結果を図1に示す。図1において、線aは、印刷用塗工紙(OKTN)、線bは、上質PPC用紙1(BM用紙)、線cは、PPC用紙2(4024)、そして線dは、インクジェット専用紙(SF紙)の結果を示す。
8B・・・元画像のグリーンドット;8C・・・元画像のブルードット;
11a・・・ブラックインクジェットカートリッジ;
11b・・・カラーインクジェットカートリッジ;
12・・・記録ヘッド;13・・・紙送りローラ;
14・・・補助ローラ;15・・・搬送ローラ;
16・・・キャリッジ;17・・・ガイド軸;21・・・ノズル;
41,42・・・2パスマスクパターン;51・・・元画像;
52A,52B・・・部分画像;
61・・・記録ヘッドの第1位置;62・・・記録ヘッドの第2位置;
63・・・記録ヘッドの第3位置;71・・・記録ヘッドの第1位置;
72・・・記録ヘッドの第2位置;81,82・・・多次色用印字マスク;
81Ma・・・第1色印字マスク印字データのマゼンタドット;
81Cb・・・第1色印字マスク印字データのシアンドット;
81Mc・・・第1色印字マスク印字データのマゼンタドット;
82Ya・・・第2色印字マスク印字データのイエロードット;
82Yb・・・第2色印字マスク印字データのイエロードット;
82Cc・・・第2色印字マスク印字データのシアンドット;
P・・・記録媒体;P1・・・第1印字領域;P2・・・第2印字領域。
Claims (7)
- ブリストー法において、接触開始から20msec1/2までの水吸収量が6mL/m2以下の記録媒体に対するインクジェット記録方法であって、
1回のパスで印字可能な印字領域を複数回のパスに分割して印字し、その複数回のパスで前記印字領域の印字を完了させる間は紙送りをしないことを特徴とする、前記のインクジェット記録方法。 - 前記の複数回のパスを、相互に補完性を有する複数個の印字マスクを用いて実施する、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記印字マスクの相互補完性がドットパターンに関する補完性である、請求項2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記印字マスクの相互補完性が多次色に関する補完性である、請求項2に記載のインクジェット記録方法。
- ドットパターンに関する補完性を有する印字マスクと、多次色に関する補完性を有する印字マスクとを併用する、請求項2〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 複数回のパスの間に、印字待ち時間を設ける、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法によって得られた記録画像。
Priority Applications (1)
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2005
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