JP2006271312A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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Abstract

【課題】組立て時および分解時の切換部材の脱落を確実に防止できると共に、リール本体に一体化した状態での取扱いを可能とすることにより、組込み作業時の切換部材のセッティングを不要として作業性を向上すること
【解決手段】リール本体12に設けたハンドル20aの回転操作で連動回転するロータ16に、釣糸案内部34を有する支持部材30A,30Bを釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持させ、ロータ16を釣糸巻取方向に回転したときに、支持部材30A,30Bに連動する作動部材44を、リール本体12の前部に設けた反転用切換部材48に係合させて、支持部材30A,30Bを釣糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させる反転復帰機構40を備えた魚釣用スピニングリールであって、反転用切換部材を、リール本体12の前部に形成した取付部52に装着し、この取付部に抜け止めして一体化した魚釣用スピニングリール。
【選択図】 図3

Description

本発明は、リール本体に設けたハンドルの回転操作で連動回転するロータに、釣糸案内部を有する支持部材を釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持させ、ロータを釣糸巻取方向に回転したときに、支持部材を釣糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させる反転復帰機構を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
一般に、魚釣用スピニングリールでは、釣糸案内部を有する支持部材を釣糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させる反転復帰機構をロータに備えたものがある。このような反転復帰機構には、釣糸を案内するベールを一対のベール支持部材で支え、このベール支持部材の一方に、このベール支持部材を釣糸巻取姿勢と釣糸放出姿勢との動きに連動する移動部材と、ベール支持部材を釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに反転自在に保持するトグルばね機構とを配置し、ロータを釣糸巻取方向に回転したときに、リール本体のフランジ部着脱自在に装着した切換部材の傾斜面により、移動部材を移動してベール支持部材を釣糸巻取位置に反転復帰させるものがある(例えば特許文献1参照)。
この移動部材を介してベール支持部材を釣糸巻取位置に反転復帰させる切換部材は、リール本体とは別部材で形成し、リール本体のリールボディ部に形成した切り欠きに装着した後、蓋部材をこのリールボディ部にビス止めすることにより、リール本体に挟着させて固定する。
特開2001−299161
このように、リール本体のリールボディ部と蓋部材との間に反転用の切換部材を挟着させる場合には、魚釣用スピニングリールの製造段階、あるいは製造後に組立て、分解する際に切換部材が脱落し易く、リール本体にリールボディ部と蓋部材との組込み作業時に、切換部材を所定位置にセッティングしなければならない制約が生じ、作業性が悪い。
また、リール本体のリールボディ部と蓋部材との間に挟着するために、切換部材にはリールボディの切り欠きに挿入可能なくびれ部を形成する必要があり、このようなくびれ部により切換部材の強度が低下する。したがって、反転復帰を繰り返す際に、くびれ部に衝撃力が繰返し作用し、このくびれ部で折損する可能性がある。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、組立て時および分解時の切換部材の脱落を確実に防止できると共に、リール本体に一体化した状態での取扱いを可能とすることにより、組込み作業時の切換部材のセッティングを不要として作業性を向上することのできる魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体に設けたハンドルの回転操作で連動回転するロータに、釣糸案内部を有する支持部材を釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持させ、前記ロータを釣糸巻取方向に回転したときに、前記支持部材に連動する作動部材を、前記リール本体の前部に設けた反転用切換部材に係合させて、前記支持部材を釣糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させる反転復帰機構を備えた魚釣用スピニングリールであって、前記反転用切換部材を、前記リール本体の前部に形成した取付部に装着し、この取付部に抜け止めして一体化したことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによると、反転用切換部材を、前記リール本体の前部に形成した取付部に装着し、この取付部に抜け止めして一体化したことにより、組立時および分解時に反転用切換部材が脱落するのを確実に防止することができると共に、この反転用切換部材をリール本体に一体化した状態での取扱いが可能となることにより、組込み作業時の反転用切換部材のセッティングが不要となって作業性を向上する。更に、反転用切換部材自体がリール本体に一体化されることにより、強度を低下させるくびれ部を形成する必要がなく、反転時の衝撃に十分に耐える強度を備えた形状とすることができる。
図1および図2に示すように、本実施形態の魚釣用スピニングリール10は、後述する種々の部材を収容する収容空間を形成したボディ部12aと、この収容空間を閉じる蓋体12bと、前部に配置された鍔部12c(図3)からなるリール本体12を備え、このリール本体12から上方に延びる脚部14の端部に形成された竿取付部14aを介して釣竿に取付けられる。このリール本体12の前方には、回転可能なロータ16と、ロータ16の回転運動と同期して前後動可能なスプール18とが設けられている。
リール本体12には、収容空間内を横方向に延びるハンドル軸20が回転可能に支持されており、このリール本体12から突出した端部にはハンドル20aが取り付けられている。また、リール本体12の収容空間内には。ハンドル軸20に取付けられた駆動ギヤ22が配置されれており、この駆動ギヤには、ハンドル軸20と直交する方向に延出する円筒状構造のピニオン24が噛合している。このピニオン24内には、ハンドル軸20と直交する方向に延出し、先端にスプール18が取り付けられ、後端にオシレート機構26が連結されたたスプール軸19が軸方向に移動可能に挿通されている。
ロータ16には第1,第2の支持アーム16a,16bが設けられており、各支持アーム16a,16bの前端部には、ベール28の端部を先端部に取付けた第1,第2支持部材30A,30Bの基端部が回動自在に支持されている。本実施形態では、図2に示すように第1支持アーム16a内に配置された通常の振り分け機構32により、これらの第1,第2支持部材30A,30Bが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との一方に保持され、他方に向けて反転させることができる。なお、ベール28の一方の端部は、第1支持部材30Aに一体的に設けられた釣糸案内部34に取り付けられている。
スプール18は、実際に釣糸が巻回される巻回胴部18aと、巻回された釣糸の前側を規制する前鍔部18bと、釣糸の後側を規制すると共にロータ16の前部を覆う後側筒部18cとを備えており、スプール軸19に、ドラグノブ35を介して取り付けられている。
この魚釣用スピニングリール10は、ハンドル20aを巻き取り操作すること、ロータ16が駆動ギヤ22およびピニオン24を介して回転駆動され、スプール軸19がピニオン24およびオシレート機構26を介して前後動される。釣糸は、釣糸案内部34を介して、スプール18の巻回胴部18aに均等に巻回される。また、釣糸の放出(仕掛けの投擲)は、支持部材30A,30Bおよびベール28を、図1および図2に示す釣糸巻取位置から、釣糸放出位置に反転操作して、釣糸を釣糸案内部34から外した状態とし、釣竿を振り下ろすことで行うことができる。
ベール28および釣糸案内部34と共に、第1,第2支持部材30A,30Bを、図2に示す釣糸巻取位置から図3に示す釣糸放出位置に反転操作すると、第1支持アーム16a内に配置した振り分け機構32は、支持部材30Aの回転軸を形成する取付ピン36から偏心した係合部37が、この係合部37と圧縮コイルばね装置38とを枢着する枢着ピン37aと共に圧縮コイルばね装置38を圧縮しつつ、取付ピン36を中心として回動する。そして、取付ピン36が圧縮コイルばね装置38と同軸線上に配置されるデッドポイント位置を超えて枢着ピン37aが移動されると、圧縮コイルばね装置38の付勢力が、枢着ピン37aおよび係合部37を介して第1支持部材30Aを図2の時計方向に回転させる。これにより、第1,第2支持部材30A,30Bは、その回転軸(取付ピン36)を中心として回転し、釣糸放出位置(図3参照)に保持される。
逆に、釣糸放出位置から、手動(手動によらないハンドル回転によるものについては後述する)で第1支持部材30Aを圧縮コイルバネ装置38の付勢力に抗して回動させ、推移着ピン37aが上述のデッドポイント位置を超えると、圧縮コイルばね装置38がその付勢力で、取付ピン36を中心として図2の反時計方向に第1支持部材30Aを回動する。これにより、第1,第2支持部材30A,30Bは、ベール28および釣糸案内部34と共に、図1および図2に示す釣糸巻取位置に復帰することができる。したがって、第1,第2支持部材30A,30Bは、図1および図2に示す釣糸巻取位置および図3に示す釣糸放出位置のいずれの位置においても反転自在に保持される。
本実施形態では、第2支持部材30Bの基端部を回動可能に支持する第2支持アーム16b内に、ハンドル20aの巻取操作に連動して第1,第2支持部材30A,30Bをベール28および釣糸孔部34と共に釣糸放出位置から図1および図2に示す釣糸巻取位置へ自動復帰させる反転復帰機構40が配設されている。
図3に示すように、この反転復帰機構40は、第2支持部材30Bと係合し、第2支持アーム16bにその長手方向に沿って形成されたガイド溝42内を長手方向に沿って移動可能な作動部材44を備えている。この作動部材44は、直線状の軸部44aと、この軸部44aの後端すなわちリール本体12側の端部で図3の紙面の裏面から突出する方向であるリール本体12の内方に向けて、ほぼ垂直方向に僅かに延出する円柱状の第1係合部44b(図には軸部44a側の端部のみを示す)と、軸部44aの先端部を第1係合部44bと反対方向すなわち図3の紙面の表面から突出する方向に向けてほぼ垂直方向に延出する第2係合部44cとを有する。本実施形態では、第1係合部44bは、リール本体12側でガイド溝42の端部に形成された長穴46から第2支持アーム16bの外部に突出し、リール本体12の前部の鍔部12cに設けられた反転用切換部材48に当接することができる。なお、これらの第1,第2係合部44b,44cは、上述のように作動部材44の軸部44aの各端部を屈曲させた一体構造に限らず、後述するように第2支持部材30Bと連動するものであれば、適宜の構造に形成することができる。例えば、第1係合部44bを上述のように軸部44aの端部を屈曲させた円筒状構造に代えて、このような屈曲構造とすることなく、軸部44aの端部に形成してもよい。この場合は、作動部材44の端部の少なくとも第1係合部44bが反転用切換部材48に当接可能な位置に配置する。
この第1係合部44bが挿通される長穴46は、少なくとも作動部材44のストローク分の長さを有する。すなわち、第2支持部材30Bが図3に示す釣糸放出位置にあるときに作動部材44の第1係合部44bが、リール本体12の鍔部12cの前面に設けた反転用切換部材48に係合することのできる近接位置と、第2支持部材30Bが図1に示す釣糸巻取位置にあるときにこの第1係合部44bが反転切換部材48と当接あるいは干渉しない離隔位置との間で、作動部材44が移動するのを可能とする。
一方、作動部材44の第2係合部44cは、第2支持部材30Bの基端部に形成した円弧状の開口部50に挿通される。この円弧状の開口部50は、第2支持部材30Bの基端部を回転自在に支える第2支持アーム16bの円筒状支持軸17と同軸状に形成してある。この円弧状開口部50の両端部には、第2支持部材30Bが図3に示す釣糸放出位置にあるときに、作動部材44の第2係合部44cを押圧して第1係合部44bを上述の近接位置に配置する押圧面50aと、第2支持部材30Bが図1に示す釣糸巻取位置にあるときに、第2係合部44cを引上げて第1係合部44bを上述の離隔位置に配置する引上面50bとが、半径方向すなわち支持軸17の中心に向かって延びる。この引上面50bは、作動部材44の第1係合部44bが反転用切換部材48の頂部に係合し、かつ上述の振り分け機構32がデッドポイント位置を超えたときに、作動部材44の第2係合部44cと係合する位置および寸法に設定されている。
図3から図7に明瞭に示すように、作動部材44の第1係合部44bが係合する反転用切換部材48は、リール本体12の鍔部12cの前側で、ロータ16が回転するときの作動部材44の移動路に沿う周方向に高低差を形成しており、本実施形態では、周方向の両側に、一方側から当接する作動部材44の第1係合部44bが他方側へと反転用切換部材48を乗り越えられるように、傾斜面48a,48bと、これらの傾斜面48a,48b間に形成した平坦部48cとを鍔部12cに当接する基端面48dから前方に突出させた構造を備える。
この反転用切換部材48は、リール本体12の特に鍔部12cに形成した取付部52に装着され、抜け止めして鍔部12cに一体化してある。本実施形態の取付部52には、蓋体12b側に開口する係止溝54と、鍔部12cの前面から突出して反転用切換部材48の周方向移動を阻止する係止突部56と、反転用切換部材48の半径方向移動を規制する係止壁58a,58b(図6および図7参照)とが設けられている。なお、係止突部56は、図示のように、係止溝54側に傾斜面を形成し、反転用切換部材48を装着する際に滑らかに案内できる構造とすることが好ましく、係止壁58a,58bは、例えば一定の高さに形成するだけでなく、傾斜面48a,48bに沿う山形形状に形成する等、反転用切換部材48の傾斜面48a,48bに沿って案内される作動部材44と干渉しない構造とすることが好ましい。
このように形成された取付部52に装着するため、反転用切換部材48は、係止突部56が嵌合する係止凹部60を、この反転用切換部材48の周方向すなわち長さ方向に沿う中間部で上述の平端部48cとほぼ対応した基端面48dの部位に形成すると共に、取付部52に抜け止めして一体化する弾性変形可能な係止部62を設けてある。本実施形態の係止部62は、蓋体12bに近接する端部から突出して係止溝54に嵌合する嵌合部62aと、この嵌合部62aの先端から係止凹部60の方向に突出して、鍔部12cの後面に係合する腕部62bとを有する。
この嵌合部62aは、係止溝54と同様な断面形状を有し、半径方向移動をこの係止溝54の溝壁で規制されると共に、反転用切換部材48の周方向移動は、係止凹部60に嵌合するリール本体12の鍔部12cに形成した係止突部56によっても規制されているため、図4および図6に示すように反転方切換部材48と蓋体12bとの間に間隙Sを形成することが可能となる。また、腕部62bは基端面48dとの間で鍔部12cを挟持し、反転用切換部材48が取付部52から脱落するのを防止できるものであれば適宜の形状とすることができる。例えば、係止凹部60に重なる位置あるいは超える位置までこの腕部62bを延設してもよく、更に、半径方向に延設することもできる。このような係止部62は、反転用切換部材48と一体構造に形成するのが好ましいが、反転用切換部材48とは別部材で形成することも可能であり、いずれの場合も。係止部62は、適度な強度、耐久性を有する弾性変形可能合成樹脂材料(例えばポリアセタール等)で形成される。
このように形成した反転用切換部材48をリール本体12の取付部52に装着する場合は、図5に示すように、ボディ部12aから蓋体12bを分離した状態で、図6および図7に示す係止壁58a,58b間に係止溝54の開口端側から反転用切換部材48を挿入し、基端面48dを係止突部56の係止溝54に近接した傾斜面上を摺動させつつ移動する。係止部62の腕部62bが鍔部12cの後面に当接すると、係止部62の嵌合部62aと腕部62bとが弾性変形し、これにより、反転用切換部材48の基端面48dが係止突部56に乗り上げ、この係止突部56に係止凹部60が整合する位置に達すると、この係止凹部60に係止突部56が嵌合し、基端面48dは鍔部12cの前面に当接して反転用切換部材48は抜け止め係止される。
リール本体のボディ部12に蓋体12bを例えばビス止めし、リール本体12の収容空間を閉じることにより、係止溝54もその開口端を蓋体12bで閉じられる。このようにリール本体12の取付部52に装着された反転用切換部材48は、係止壁58a,58bにより半径方向移動を規制され、係止突部56により周方向移動を規制され、更に係止部62の腕部62bおよび基端面48dにより前後方向移動が規制された状態で鍔部12cの取付部52に抜け止めして一体化される。
これにより、反転用切換部材48は、魚釣用スピニングリール10の組立時および分解時に脱落するのが確実に防止され、この反転用切換部材48をリール本体12の特に鍔部12cに一体化した状態での取扱いが可能となることにより、組込み作業時の反転用切換部材48のセッティングが不要となって作業性を向上する。更に、反転用切換部材48自体が鍔部12cを介してリール本体12に一体化されることにより、この反転用切換部材48に、強度を低下させるくびれ部を形成する必要がなく、反転時の衝撃に十分に耐える強度を備えた形状とすることができる。
なお、図8に示すように、係止部62の腕部62bの長さを短く形成すると共に、蓋体12bにも、このボディ部12aの係止溝54に対応した作業用溝54aを形成し、蓋体部12bをボディ部12aに固定した状態で、係止溝54およびこれに連続する作業用溝54aを通して腕部62bを挿入できるようにしてもよい。この場合には、ボディ部12aに蓋体12bを装着した状態で反転用切換部材48を取付部52に着脱することができるので、組み順の制約がなくなり、作業性が向上する。
図9および図10は他の実施形態を示す。なお、以下に説明する実施形態あるいは変形例は、基本的には上述の実施形態と同様であり、同様な部位には同様な符号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施形態の反転用切換部材48Aは、係止部62を弾性変形を利用して取付けることに代え、ネジ64を用いてリール本体12の鍔部12cに固定している。本実施形態では、円弧状の反転用切換部材48Aの内周側から耳部66を突出させると共に、鍔部12cの前面から支柱68を突出させ、これらの耳部66と支柱68とをネジ64で一体化している。また、反転用切換部材48Aの基端面48dからは断面円形状の係止突部61を突出し、鍔部12cの前面に形成した係止凹部57に嵌合させてある。
なお、図9は、説明のために、耳部66を傾斜面48aよりも上方に突出させた状態で示してあり、これに代え、適宜の部位に設けることが可能である。例えば、耳部66は基端面48dに臨む部位に設けてもよく、この場合には、支柱68を設けることなく、鍔部12cに直接ネジ止めすることが可能である。また、このような耳部66を複数設けることも可能であり、この場合には、係止壁58a,58b、係止突部61および係止凹部57を省略することも可能である。
図11は、上述のような魚釣用スピニングリール10を含む通常の魚釣用リールにおけるネジ止め構造を示す。
魚釣用リールを形成する2つの部材70a,70bをネジ72で固定する場合、一方の部材70aにネジ72を挿通する貫通孔を形成すると共に、例えばボディ部等の他方の部材70bには、雌ネジを形成した貫通孔あるいは袋ナット状に底部を閉じた孔を形成するのが通常である。
このような雌ネジ付きの貫通孔は、部材70bの薄肉化が可能で、ネジ切りした場合の切粉の排出が容易であると共に、例えば表面処理等の種々の処理を施し易い利点があるものの、ネジ締めの際に異物が入り易く、内側からの腐食や電食が生じ易いという不都合がある。一方、袋ナット状に底部を閉じた孔を用いる場合は、ネジ締めの際に異物が入り難く、内側からの腐食や電食を防止できる利点があるものの、部材72bが肉厚となり、ネジ切りの際の切粉の排出が困難で、処理を施し難いという不都合がある。
図11の(A)から(C)は、ねじ72が螺合される部材72bに貫通孔74を形成すると共に、底部を閉じた孔の利点を備えたネジ止め構造を示す。すなわち、図11の(A)は、貫通孔74の開口端をシール部材76Aで閉じ、同(B)は、シリコン樹脂あるいは合成ゴム(NBR)等の種々の樹脂製プラグ76Bで閉じ、同(C)は、圧入ピンあるいはネジ76Cで閉じてある。
このように、部材72bの貫通孔74の開口部を閉じることにより、例えばボディ部等の部材72bを薄肉化することができ、ネジ加工の際の切粉を排出し易く、その内部まで表面処理を施すことができ、ネジ締めの際に異物が入り難く、内部すなわち貫通孔74の開口端側からの腐食や電食に対する耐性が向上する利点が得られ、特に、海水等による水濡れ等の過酷な環境に晒される魚釣用リールにとって極めて有益である。
図12は、上述のような魚釣用スピニングリール10のピニオンギヤ24を含むギヤシステム80の小型化を可能とした軸受構造を示す。
このピニオンギヤ24は、その後端側に配置した2つ以上の軸受78a,78bを含む複式軸受装置78と。前端側に配置した通常と同様に1つの軸受82とを介して、リール本体に回転自在に支えられている。保守上の観点からは、この複数の軸受を併置した複式軸受装置78を用いる場合は、内側に配置した軸受78aはシールドタイプに形成することが好ましい。
このような複式軸受装置78を用いることにより、各軸受78a,78bの外径を小径化することができ、軸受装置78の強度を確保すると同時に、駆動ギヤ22の外径あるいは内径を小径化することができる。
また、駆動ギヤ22も含むギヤシステム80を小型化するため、例えばスプール径が40mm以上の魚釣用スピニングリール10のスプール軸19の径を3.6mm以下とすることもできる。具体的には、例えば銅合金製あるいはステンレス鋼製のピニオンギヤ24の前後を一対のボール軸受82,78(軸受が1つのみの場合も含む)で支持し、このピニオンギヤ24内に、例えば鉄、ステンレスあるいはチタン系材料製のスプール軸19をピニオンギヤ24に対して少なくとも一部を非接触状態に挿通し、このスプール軸19の外径を3.6mm以下とすることが好ましい。
この場合には、国際標準として内外径が規格化されている軸受78,82を、従来よりも1段階小さな寸法とすることができる。これにより、軸受78との干渉を防止する必要のある駆動ギヤ22も小型化が可能となり、ギヤシステム80の小型化が可能となる。
本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリールの側面図。 図1の魚釣用スピニングリールの反対側の一部を断面で示す側面図。 図1の魚釣用スピニングリールの支持アームの拡大断面図。 図3の二点鎖線で囲む部位の拡大説明図。 図4のリール本体から蓋体を分離した状態の説明図。 図4の矢印Aの方向から見た状態の説明図。 反転用切換部材を取外した状態の図6の一部を示す図。 変形例による反転用切換部材を示す図4と同様な図。 他の実施形態による反転用切換部材の図4と同様な図。 図9の上方から見た状態の図。 3つの形態のネジ止め構造を示す説明図。 リール本体内のギヤシステムの概略図。
符号の説明
10魚釣用スピニングリール、12…リール本体、16…ロータ、20a…ハンドル、30A,30B…支持部材、34…釣糸案内部、40…反転復帰機構、44…作動部材、48…反転用切換部材、52…取付部。

Claims (2)

  1. リール本体に設けたハンドルの回転操作で連動回転するロータに、釣糸案内部を有する支持部材を釣糸巻取位置と釣糸放出位置とに反転自在に支持させ、前記ロータを釣糸巻取方向に回転したときに、前記支持部材に連動する作動部材を、前記リール本体の前部に設けた反転用切換部材に係合させて、前記支持部材を釣糸放出位置から釣糸巻取位置に復帰させる反転復帰機構を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記反転用切換部材を、前記リール本体の前部に形成した取付部に装着し、この取付部に抜け止めして一体化したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記反転用切換部材は、弾性変形可能な係止部を有し、この弾性変形可能な係止部を介して前記取付部に抜け止めされている請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
JP2005098412A 2005-03-30 2005-03-30 魚釣用スピニングリール Pending JP2006271312A (ja)

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