JP2006270924A - 映像データ処理装置、映像再生装置、映像データ処理方法、映像再生方法、これらの方法をコンピュータによって実行するためのプログラム並びに記録媒体 - Google Patents

映像データ処理装置、映像再生装置、映像データ処理方法、映像再生方法、これらの方法をコンピュータによって実行するためのプログラム並びに記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】通常の2D映像や擬似的な3D映像に関して、ユーザの年齢や健康状態などの条件に基づいて生体への影響を考慮し、適切かつ安全なレベルの映像を提供する。
【解決手段】コンテンツ生体影響レベル分析器102が、映像データ生成器101で生成された映像データの所定の単位(ユニット)ごとに、映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析することによって、映像データの所定の単位ごとのコンテンツ生体影響レベル情報が決定される。この映像データは、音響データ生成器106で生成された音声データと多重化された後、ユニット構成器109で所定の単位ごとにコンテンツ生体影響レベル情報とユニット化されて記録される。この記録データの再生時には、視聴者の生体への影響の条件を示すレベル情報とコンテンツ生体影響レベル情報との比較が行われ、所定のシーンのカットや変更などの再生制御が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2次元映像(2D映像)や3次元映像(3D映像又は立体映像)に係る映像信号の記録及び/又は再生を行うための映像データ処理装置、映像再生装置、映像データ処理方法、映像再生方法、これらの方法をコンピュータによって実行するためのプログラム並びに記録媒体に関し、特に、ユーザが、生体に影響を及ぼす可能性のあるコンテンツを安全に視聴することを可能とする映像データ処理装置、映像再生装置、映像データ処理方法、映像再生方法、これらの方法をコンピュータによって実行するためのプログラム並びに記録媒体に関する。
現在、様々なデジタル技術を用いた3D映像の表現方法が数多く存在している。しかしながら、デジタル技術を用いた3D映像の表現方法の中には、普段の生活で人間が視覚によって認識する映像とは異なる表現方法(擬似的な3D映像による表現方法)も多数存在している。こうした擬似的な3D映像は、人間にとって本当に安全かどうかの研究も盛んに行われるようになってきており、こうした研究において、映像による表現を視覚的に認識するユーザの身体には様々な影響が現れることが分かってきており、特に、3D映像などの影響によって奥行きを認識する人間の視覚が不自然な状態となった場合に、生体に様々な影響が現れることが分かってきている。
例えば、下記の非特許文献1には、ここ当面の3次元映像表示システムにおいて、純立体表現(自然な表現)が可能となる時期は10年以上先のことになり、少なくとも21世紀初頭までは、両眼視差や運動視差を利用した擬似的な3次元映像システムを使用せざるを得ない状況であって、自然界の立体視とは違った環境における人間の生体に対する影響は免れないことが記されている。
現在の映像表現方法が人間の生体に影響を与える具体的な例として、視聴者に関連する項目としては、年齢、心理的没入度、視覚機能、自律神経機能、視聴環境、視聴時間などが挙げられ、コンテンツに関連する項目としては、空間周波数、時間周波数、解像度やコントラスト、フリッカー、歪みなどが挙げられる。なお、上述の各項目は2D映像及び3D映像に共通な項目であるが、さらに3D映像に特有の両眼視差(奥行き感)輻輳なども存在している。
ここで、映像の表現方法や映像コンテンツなどに起因する生体への影響について説明する。例えば、非特許文献1には、子供時代の視覚発達段階に両眼視差や運動視差を利用した擬似的な3D映像を見ることによって、正常な視覚の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、充分な注意が必要である旨が記載されている。
例えば、図18に示されている0歳児から10歳児までの角膜、網膜、両眼立体視、縞視力、電気刺激瞬目反射、視神経、光刺激瞬目反射、調節機能に関して調査した結果を参照すると、子供時代には、視覚に関する部位や機能が活発に成長を行う時期と、ゆっくりと成長を行う時期とが存在している。こうした調査結果に基づいた場合、特に、映像による子供への生体影響が考慮されるべきであることが分かる。
例えば、1997年12月16日に人気アニメーションTV番組において、全国で数百人の児童が光感受性発作を起こす事件が発生した(下記の非特許文献2参照)。こうした事件を受けて、映像システムの表現技術や番組制作システムが進歩した反面、生体に対する影響を十分に考慮した映像表現を行う必要があることが、映像技術全般の重要な課題となってきている。
こうした背景において、例えば図19に示すように、映像コンテンツの性質と、その性質の強度(生体に与える影響の程度)を規定するコンテンツ生体影響レベルとの関係が設定されている。なお、図19には、一例として、生体に大きな影響を与える映像コンテンツの性質のうち、画面に対する強コントラスト領域、光点滅時間周波数、両眼立体視のための輻輳角、画面全体の単純図形繰り返し空間周波数の4項目に対して設定されるコンテンツ生体影響レベルが示されている。
例えば、図19に示す強コントラスト領域は、図20に図示されているような白と黒などの極端なコントラストを持つ絵柄が、画面全体において何%使用されているかという性質(コントラスト占有率)を表す項目である。なお、図20(A)〜(D)の絵柄は、いずれも強コントラスト領域が100%である。また、非特許文献1の記載によれば、強コントラスト領域は20%未満であることが推奨されており、したがって、コンテンツ生体影響レベルがレベル6以上の強コンストラストは危険であると言える。
また、例えば、図19に示す光点滅時間周波数は、1秒当たりに所定の点滅が何回行われるかという性質を表す項目である。なお、非特許文献1の記載によれば、光点滅時間周波数が5Hz以上の場合(レベル3以上)は危険であるとされている。ただし、例えばNTSC(National TV Standards Committee)方式の場合には、フレーム周波数は30Hz(正確には29.97Hz)であり、光点滅時間周波数は、このフレーム周波数を超えることはない。
また、例えば、図19に示す両眼立体視のための輻輳角は、左右両眼のそれぞれの位置(視点)と左右両眼によって注視する対象の位置(注視点)とを結ぶ線が形成する角度(輻輳角)を表す項目である。図21に図示されているように、注視点Aの輻輳角はγ、注視点Bの輻輳角はδである。なお、遠方を見た場合の輻輳角は限りなく0に近づき、反対に注視点が顔に近づいて目が寄る状態となれば、輻輳角は大きくなる。非特許文献1の記載によれば、両眼立体視のための輻輳角が34分以上の場合(レベル8以上)は目に与える影響が強く、危険であるとされている。
また、例えば、図19に示す画面全体の単純図形の繰り返し空間周波数は、画面内における図形の繰り返しを表す数値である。例えば、簡単な例として白黒の縦縞模様を考える。この縦縞模様の空間周波数が1〜5cpd(cycle per degree:単位角当たりの白と黒のコントラストのセットを表す)の場合に生体に影響が現れる。なお、1〜5cpdとは、約2m離れて25インチのTVを視聴する場合における幅が0.4〜2cmの縞模様に相当し、このような縞模様の絵柄の表示は避けるべきであるとされている。また、6cpd以上の場合には解像度が追いつかず、生体への影響は現れない安全な領域になるとも考えられるが、基本的に1cpd以上は生体に与える影響が大きいと考えるべきである。
一方、生体反応を利用した映像技術としては、例えば、下記の特許文献1に開示されている技術が知られている。特許文献1には、高臨場感ディスプレイなどからの映像による視覚的な刺激を受けて、生体が反応するその生体反応を記憶しておき、その生体反応をトリガー信号として画面の操作や観察装置の制御を行う方法が開示されており、これによって、生体反応の変化に応じた映像の提供やディスプレイの使用制限などが実現される。
また、下記の特許文献2には、DVD(Digital Versatile Disc)やD−VHS(Data Video Home System)内のコンテンツの再生制御方法が開示されている。特許文献2に開示されている技術によれば、DVDやD−VHSなどで使用されているリージョンマネージメントやパレンタルロックなどに基づく再生制御が可能であるが、再生されるDVDやD−VHSなどの情報媒体に付与された媒体固有のプロテクト情報と、この情報媒体を再生する再生装置に付与された装置固有のプロテクト情報とを組み合わせてプロテクトレベルを決定し、決定されたプロテクトレベルに応じた情報媒体の再生が行われ、これによって、DVDやD−VHSなどで使用されているリージョンマネージメントや、パレンタルロックなどの再生制御が可能となる。
特開2003−157136号公報(図3) 特許第2853727号公報(図1) 財団法人機械システム振興協会、社団法人電子情報技術産業協会「3次元映像に関するガイドライン試案」、平成14年7月 「放送と視聴覚機能に関する検討会」報告書、1998年6月28日、<URL:http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h11/press/japanese/housou/0626j12.htm>
上述のように、2D映像や3D映像は、少なからず生体に影響を与えることは分かってきたものの、こうした生体への影響を十分に考慮してユーザが安心して視聴することを可能にする映像技術に関しては、現在存在していない。
また、特許文献1に開示されている技術では、例えば、脳波、眼球運動波形、心電波形、筋電波形などの生体反応に応じて、実際の映像コンテンツをリアルタイムに作り変えたり、ディスプレイ表示に係る表示パラメータの変更を行ったりすることが必要となり、処理装置に相当の処理量及び処理能力が必要となるという課題がある。
また、特許文献2に開示されているような再生制御技術は、リージョンマネージメントやパレンタルロックを目的としており、生体への影響を考慮した映像技術に上記の技術をそのまま応用することは不可能である。
上記の問題に鑑み、本発明は、通常の2D映像や擬似的な3D映像に関して、生体への影響を考慮して適切な再生処理を行って、ユーザが安全な映像の視聴を行うことを可能とする映像データ処理装置、映像再生装置、映像データ処理方法、映像再生方法、これらの方法をコンピュータによって実行するためのプログラム並びに記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、映像データを取得する映像データ取得手段と、
前記映像データ取得手段によって取得された前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析手段と、
前記映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析手段による分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成手段と、
前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成手段によって生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力手段とを、
有する映像データ処理装置が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを取得する3次元映像データ取得手段と、
前記3次元映像データ取得手段で取得された前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析手段と、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析手段による分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成手段と、
前記3次元映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成手段によって生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力手段とを、
有する映像データ処理装置が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、映像データを再生する映像データ再生手段と、
前記映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得手段と、
任意の再生映像によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定手段と、
前記映像データ再生手段によって再生される前記映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定手段で設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記映像データの再生映像による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段によって、前記映像データの再生映像による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記映像データの再生映像による前記特定の視聴者の生体への影響を低減又は除去する制御を行う映像再生制御手段とを、
有する映像再生装置が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを再生する3次元映像データ再生手段と、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得手段と、
任意の前記3次元映像データの再生映像が与える前記奥行き感によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定手段と、
前記3次元映像データ再生手段によって再生される前記3次元映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定手段で設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段によって、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記特定の視聴者が前記3次元映像データの再生映像から受ける奥行き感を低減又は除去するために、前記奥行き情報の制御を行う3次元映像再生制御手段とを、
有する映像再生装置が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、映像データを取得する映像データ取得ステップと、
前記映像データ取得ステップで取得された前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
前記映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
有する映像データ処理方法をコンピュータによって実行するためのプログラムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを取得する3次元映像データ取得ステップと、
前記3次元映像データ取得ステップで取得された前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
前記3次元映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
有する映像データ処理方法をコンピュータによって実行するためのプログラムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、任意の再生映像によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
再生を行う映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
前記映像データを再生する映像データ再生ステップと、
前記映像データ再生ステップで再生される前記映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記映像データの再生映像による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
前記レベル判定ステップで、前記映像データの再生映像による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記映像データの再生映像による前記特定の視聴者の生体への影響を低減又は除去する制御を行う映像再生制御ステップとを、
有する映像再生方法をコンピュータによって実行するためのプログラムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データであり、任意の前記3次元映像データの再生映像が与える前記奥行き感によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
前記3次元映像データを再生する3次元映像データ再生ステップと、
前記3次元映像データ再生ステップで再生される前記3次元映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
前記レベル判定ステップで、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記特定の視聴者が前記3次元映像データの再生映像から受ける奥行き感を低減又は除去するために、前記奥行き情報の制御を行う3次元映像再生制御ステップとを、
有する映像再生方法をコンピュータによって実行するためのプログラムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、映像データを取得する映像データ取得ステップと、
前記映像データ取得ステップで取得された前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
前記映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
有する映像データ処理方法が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを取得する3次元映像データ取得ステップと、
前記3次元映像データ取得ステップで取得された前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
前記3次元映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
有する映像データ処理方法が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、任意の再生映像によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
再生を行う映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
前記映像データを再生する映像データ再生ステップと、
前記映像データ再生ステップで再生される前記映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記映像データの再生映像による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
前記レベル判定ステップで、前記映像データの再生映像による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記映像データの再生映像による前記特定の視聴者の生体への影響を低減又は除去する制御を行う映像再生制御ステップとを、
有する映像再生方法が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データであり、任意の前記3次元映像データの再生映像が与える前記奥行き感によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
前記3次元映像データを再生する3次元映像データ再生ステップと、
前記3次元映像データ再生ステップで再生される前記3次元映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
前記レベル判定ステップで、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記特定の視聴者が前記3次元映像データの再生映像から受ける奥行き感を低減又は除去するために、前記奥行き情報の制御を行う3次元映像再生制御ステップとを、
有する映像再生方法が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、映像データと、
前記映像データの所定の単位ごとに、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析した分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報とを、
前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて記録したことを特徴とする記録媒体が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データと、
前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析した分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報とを、
前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて記録したことを特徴とする記録媒体が提供される。
本発明の映像データ処理装置、映像再生装置、映像データ処理方法、映像再生方法、これらの方法をコンピュータによって実行するためのプログラム並びに記録媒体は上記の構成を有しており、通常の2D映像や擬似的な3D映像に関して、生体への影響を考慮して適切な再生処理を行って、ユーザが安全な映像の視聴を行えるようにするという効果を有しており、特に、ユーザの年齢や健康状態などの条件に基づいた適切かつ安全なレベルのコンテンツの提供を行うことができるという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1〜第3の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の映像記録装置(映像データ処理装置)を示すブロック図である。図1には、映像データ生成器101、コンテンツ生体影響レベル分析器102、コンテンツ生体影響レベル決定器103、ユニット決定器104、MPEG(Moving Picture Experts Group)ビデオ圧縮器105、音響データ生成器106、MPEGオーディオ圧縮器107、多重化器108、ユニット構成器109、データ記録器110によって構成された映像記録装置が図示されている。
図1に示す映像データ生成器101は、本発明の映像記録装置において処理される映像データを生成する機能を有している。なお、映像データ生成器101としては、例えば、映像データを生成するCG(Computer Graphics)などの映像データ生成システムが利用可能である。また、外部の所定の撮像装置(不図示)によって撮像された映像が記録されている記録媒体から、映像データを読み出すことによって、映像データが取得されるように構成されてもよい。映像データ生成器101によって生成された映像データは、コンテンツ生体影響レベル分析器102及びMPEGビデオ圧縮器105に供給される。
また、コンテンツ生体影響レベル分析器102は、映像データ生成器101から供給される映像データのコンテンツが生体に対してどのくらいの影響を及ぼすかを分析する機能を有している。
コンテンツ生体影響レベル分析器102は、例えば映像データが2D映像の場合には、コントラストの大きいシーンがどのシーンに何%使用されているか、光点滅シーンでどのくらいの時間周波数(光点滅時間周波数)に設定されているか、単純図形などの画面内の空間周波数はどのくらいかなどの分析を行うことが可能である。また、コンテンツ生体影響レベル分析器102は、例えば映像データが3D映像の場合には、輻輳角との相関を有する両眼視差量の分析を行うことが可能であり、さらに、例えば2眼立体映像の場合には、同じテクスチャの左右の画像のずれ量などの分析を行うことが可能である。
すなわち、コンテンツ生体影響レベル分析器102では、例えば図19に示す映像コンテンツの性質の各項目に係る分析が行われ、その分析結果が、コンテンツ生体影響レベル決定器103に供給される。また、分析後の映像データは、ユニット決定器104に供給される。
コンテンツ生体影響レベル決定器103は、コンテンツ生体影響レベル分析器102から供給される分析結果に基づいて、そのコンテンツの性質の強度を決定する機能を有している。具体的には、コンテンツ生体影響レベル決定器103は、例えば図19に図示されている映像コンテンツの性質と、その性質の強度を規定するコンテンツ生体影響レベルとの関係を示す情報を有しており、この情報を参照することによって、コンテンツ生体影響レベル分析器102から供給される分析結果から、コンテンツ生体影響レベル情報(レベル1〜8によって規定されるレベル)を決定する。なお、コンテンツ生体影響レベル情報は、コンテンツ内の任意の箇所の任意の長さ(すなわち、任意のシーン)に対して決定可能である。コンテンツ生体影響レベル決定器103によって決定されたコンテンツ生体影響レベル情報は、ユニット構成器109に供給される。
また、コンテンツ生体影響レベル分析器102から映像データが供給されたユニット決定器104は、所定の期間(例えばMPEGの1GOP(Group of Picture:グループオブピクチャ)、DVDなどでは0.4秒から1.0秒などで定義される数GOPで構成されるVOBU(Video Object Unit:ビデオオブジェクトユニット))を決定する機能を有している。ユニット決定器104は、ユニット構成器109に対して、供給される映像データに対して決定された所定の期間の境界を特定するための指示信号を供給することによって、決定されたユニットの期間に係る情報の通知を行う。
また、映像データ生成器101から映像データが供給されるMPEGビデオ圧縮器105は、MPEGビデオ圧縮に係る処理を行う機能を有している。MPEGビデオ圧縮器105では、MPEGビデオ圧縮が行われ、MPEGビデオ圧縮された映像データ(MPEGビデオデータ)は、多重化器108に供給される。
一方、音響データ生成器106は、本発明の映像記録装置において処理される音声データを生成する機能を有している。なお、映像データ生成器101と同様に、この音響データ生成器106は、例えば、音声データを生成して出力するシステムであってもよく、また、所定の記録媒体に格納されている音声データを読み出すシステムであってもよい。音響データ生成器106から出力された音声データは、MPEGオーディオ圧縮器107に供給される。
また、音響データ生成器106から音声データが供給されるMPEGオーディオ圧縮器107は、MPEGオーディオ圧縮に係る処理を行う機能を有している。MPEGオーディオ圧縮器107では、MPEGオーディオ圧縮が行われ、MPEGオーディオ圧縮された音声データ(MPEGオーディオデータ)は、多重化器108に供給される。
多重化器108は、MPEGビデオデータ及びMPEGオーディオデータを、MPEGシステムにより多重化する機能を有しており、多重化器108で多重化されたデータはユニット構成器109に供給される。
なお、MPEGシステムは、MPEGビデオデータ及びMPEGオーディオデータなどの複数のMPEGビットストリームを、1つのMPEGビットストリームに多重化するとともに、同期を確保しながら再生することを可能にする方式を規定したものである。MPEGシステムで多重化が行われるためには、情報がパケット化される必要がある。パケットによる多重化は、例えば映像及び音声を多重化する場合、それぞれのデータをパケットと呼ばれる適当な長さのストリームに分割し、ヘッダなどの付加情報を付けて、ビデオデータ及びオーディオデータのパケットを適宜切り替えて時分割伝送する方式である。なお、ヘッダにはビデオデータやオーディオデータなどを識別するための情報や、同期のための時間情報などが挿入される。DVDなどでは、このパケットは光ディスクのセクタ長に合わせてあり、2KBの長さに規定されている。
また、ユニット構成器109は、ユニット決定器104からの指示信号に基づいて、ユニット構成を行う機能を有しており、多重化器108で多重化されたビデオデータ及びオーディオデータに加えて、コンテンツ生体影響レベル決定器103で決定されたコンテンツ生体影響レベル情報のユニット化も行う。すなわち、ユニット構成器109は、ビデオデータ及びオーディオデータのユニット化を行うとともに、コンテンツ生体影響レベル決定器103で決定されたコンテンツ生体影響レベル情報をユニットごとに記述し、データ記録器110に出力する。そして、データ記録器110は、ユニット構成器109から供給されたユニット化データを記録媒体に出力し、記録媒体への記録を行う。なお、記録媒体に記録される最終的に生成されたデータは、通信や放送特有のパケット化を行った後、放送や通信網などの伝送路に送信されてもよい。
本発明の第1の実施の形態では、上述のように映像や音声のストリームデータの各ユニット内にコンテンツ生体影響レベル情報の記述を行う。このようなコンテンツ生体影響レベル情報の記述を行うことが可能となるフォーマットの一例としては、例えば図2のような構成が考えられる。この図2に図示されているフォーマットは、DVDビデオ規格に準拠する形式を有しており、DVDのビデオディスクに記録するために好適なフォーマットである。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を示す図である。図2に示すように、本発明の第1の実施の形態では、DVDビデオ規格のDVD-video zoneにコンテンツ生体影響レベル情報を格納する。
図2に示すように、DVDビデオ規格では、Volume space(記録層)は、ファイルシステムの格納領域であるVolume and File structure、映像データなどに代表される主データの格納領域であるDVD-video zone、パーソナルコンピュータなどに利用される付加的な情報の格納領域であるDVD others zoneに分かれている。
さらに、上記のDVD-video zoneには、VMG(Video Manager)やVTS(Video Title Sets)という構造が存在している。VMGには、ビデオマネージャインフォメーションなど後続のVTSの識別情報や様々な情報自体のスタートアドレス及びエンドアドレス、どこのビデオストリームから再生を開始するかなどの情報が記述されている。一方、VTSには、再生されるべきビデオデータやオーディオデータのアドレス情報や識別情報などのControl Dataと、ビデオ及びオーディオが多重化されたMPEGストリームの情報であるVOBS(Video Object Set:ビデオオブジェクトセット)とのセットが存在している。
上記のVOBSは、小単位のMPEGストリームであるVOBにより構成されている。また、上記のVOBは、更に細分化されたCELLという単位により構成されており、CELLは、MPEGストリームのGOP(Group of Picture:グループオブピクチャ)にほぼ相当するVOBUという単位により構成されている。なお、VOBUは、0.4〜1.0秒程度の長さを有している。
上記のVOBUの中には、先頭にNV_PACKと呼ばれるストリームサーチ情報などが記述されているとともに、ビデオ圧縮データがパック化されたV_PACKと呼ばれるデータ、オーディオ圧縮データがパック化されたA_PACKと呼ばれるデータが存在しており、それぞれがMPEG多重化されている。
上記のDVDビデオ規格に準拠した形式において、VOBUの中に、3次元映像特有の奥行き情報データと共に8ビットのコンテンツ生体影響レベル情報を含むパック化されたデータ(D_PACK)を設け、このD_PACKを他のパック化データと共にMPEG多重化しておくことが可能である。
上記のD_PACKは、複数のフレームレイヤで構成されており、各フレームレイヤの先頭には32ビットのStartCodeが存在し、例えば16進数で000001FFから始まるようにする。このStartCodeの値は、例えば、ランレングス符号化、DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)方式の符号化、VLC(Variable Length Code:可変長符号化)などのデータ符号化を用いたMPEG符号化を行う場合でも、そのデータ符号化体系によるデータとは区別できるよう特殊なデータを選んで作成される。
また、上記のStartCodeの後ろには、コンテンツ生体影響レベルを8ビットで示すコンテンツ生体影響レベル情報を設ける。例えば、図19に示すように、コンテンツ生体影響レベルを8段階(レベル1〜8)で規定する場合には、コンテンツ生体影響レベルは3ビットで表され、この場合には、残りの5ビットはリザーブとして「0」が記述される。なお、8ビットすべてによってレベルを表す場合には、レベルは256段階まで規定可能である。
また、上記のコンテンツ生体影響レベル情報の後ろには、8ビットのオフセット(OFFSET)が存在する。このオフセットは、奥行き情報データに対して−128から+127までの値によってオフセットを付けるものである。なお、オフセットを考慮した後の奥行き情報データが、0から255までの領域を超えた場合には、適宜リミッタを使用して奥行き情報のデータ幅を8ビットに抑える工夫が施される。
また、上記のオフセットの後ろには、16ビットのピクセルレイヤが存在する。このピクセルレイヤには、ラスタ順に奥行き情報データがピクセルごとに記述される。ただし、同じ値が連続する場合(各ピクセルの値が同じ値を示す場合)には、同じ値が続く回数のラン長を7ビットで記述してから、その値が記述される。すなわち、8ビット(1から256までのランレングス)のNumOfSkippedPixelで同じ値の連続回数が示され、その後に、8ビットのZP(奥行き位置情報)で、連続する同一の奥行き情報が−128から+127の値によって示される。これは、例えば100という奥行き情報データを持つ画素が4つ続いた場合には、100、100、100、100と4回伝送するのではなく、NumOfSkippedPixel=4として、次にZP=100とするだけで同様な情報の伝送を可能とするものである。
また、図3には、上述の図2に示す記録データのフォーマットが模式的に図示されている。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を模式的に示す図である。本発明の第1の実施の形態では、図3に図示されているように、各ユニットが有するD_PACKに、コンテンツ生体影響レベル情報を挿入することによって、各ユニットに含まれる映像データに対して決定されたコンテンツ生体影響レベル情報を記録データに含ませることが可能である。
なお、上述のフォーマット(図2及び図3を参照)ではコンテンツ生体影響レベル情報の挿入にD_PACKを用いているが、2D映像のように記録データが奥行き情報などを有する必要がない場合にはD_PACKを用いず、例えば、MPEGビットストリームのピクチャレイヤのユーザデータ領域に、コンテンツ生体影響レベル情報を記述することも可能である。
また、例えば、MPEG画像圧縮の規格には、ピクチャレイヤのほかにも、GOPレイヤなどにユーザデータ領域が設定されている。これらのユーザデータ領域はMPEGのシンタックスであり、映像や音声とは関係ないデータを埋め込むことの出来る所定のエリアとして設定されているuser_data又はprivate_data_byte、若しくはユーザが任意に設定できるprivate_streamなどのデータパケットに、任意の情報を記録することが可能である。
例えば、MPEG1のビデオにおけるピクチャレイヤでは、スライスレイヤの手前でuser_data_start_codeを送った後にuser_dataを8ビット単位で記録することができるような仕組みが定義されている。
すなわち、MPEG1では、user_data_start_codeは、スライスレイヤの手前に置かれる0x000001B2というコードであることが定義されており、このuser_data_start_codeを送信した後、ユーザデータエリア内で、本発明の認証に用いる関数値の存在を示すためのあらかじめ一意に識別可能なコード(例えば0x0f0f0f0f2428fdaaのコード)を送信し、このコードの後に所定の情報(例えば、本発明に係るコンテンツ生体影響レベル情報)を記録することが可能である。なお、このコードは、他のアプリケーションでuser_dataを使う場合に、その識別を目的として記録されるものであり、コードの値そのものには特別な意味はない。
また、MPEG2などの多重化トランスポートストリームのシステムレイヤにも、transport_private_data_flagに「1」を立てることによって、private_dataが存在することを明示でき、データ長がトランスポートパケットをはみ出さないという制限の下で、transport_private_data_lengthに設定したデータ長のprivate_dataを送信することが可能である。また、これ以外にも、MPEGシステムでユーザ固有のデータを記録する方法として、stream_id にprivate_streamを設定して専用のパケットを宣言することができる仕組みなど、いくつかの仕組みが定義されている。本発明の第1の実施の形態では、上述の方法のうちの任意の方法又はその他の任意の方法を用いて、任意の領域にコンテンツ生体影響レベル情報を挿入することが可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態における映像記録装置の記録動作の一例について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における映像記録装置の記録動作の一例を示すフローチャートである。なお、図4に示す動作に関して、図1に図示されている映像記録装置の構成に基づいて説明を行うが、図1に図示されている構成によって限定されるものではない。また、本発明の第1の実施の形態に係る記録動作は、コンピュータにより実行可能なプログラムにより実現可能であり、図4に示すフローチャートは、映像記録装置として機能するコンピュータにより実行されるプログラムの処理を示すものでもある。
図4に示すフローチャートにおいて、まず、映像記録装置は、映像データ及び音声データを生成する(ステップS401)。次に、映像記録装置は、上記の映像データのコンテンツの性質を調べて、映像データのコンテンツのコンテンツ生体影響レベルを分析し(ステップS402)、この分析結果に基づいて、コンテンツ生体影響レベルを決定する(ステップS403)。
次に、映像記録装置は、映像データ及び音声データのそれぞれに対してMPEG圧縮を行い(ステップS404)、MPEG圧縮された映像データ及び音声データのMPEG多重化を行ってMPEG多重化データを生成する(ステップS405)。さらに、映像記録装置は、ステップS403で決定されたコンテンツ生体影響レベルを、ステップS405で生成されたMPEG多重化データに更に多重化する(ステップS406)。ここまでの処理によって、入力された映像データ及び音声データに基づいて、映像データ、音声データ、コンテンツ生体影響レベル情報が多重化されたデータが生成される。
次に、映像記録装置は、ステップS406で生成された多重化データを所定の単位で記録媒体に記録する(ステップS407)。なお、例えば、記録媒体がDVDの場合には2KB単位で記録される。また、ステップS406で生成された多重化データが通信路などに出力される場合には、上記のステップS407において、通信路特有のパケット化が行われて送信される。
また、映像記録装置は、処理すべき映像データ(入力映像データ)がまだ存在するかどうかを判定し、入力映像データが存在する場合には、ステップS401に戻って、入力映像データに対して上述の処理を行う。また、入力映像データが存在しない場合には、動作を終了する。
また、図5及び図6には、本発明の第1の実施の形態に係る記録データの各ユニットとコンテンツ生体影響レベル情報との関係が模式的に図示されている。本発明では、例えば各ユニットに含まれるコンテンツに対して、コンテンツ生体影響レベル情報が設定され、本発明の第1の実施の形態では、特にコンテンツ生体影響レベル情報がMPEGビデオデータ及びMPEGオーディオデータと共に多重化されて記録される。
この際、例えば図5に示すように、各ユニットに対して、コンテンツ生体影響レベル情報が設定されるが、例えば図6に示すように、再生時刻が同一時刻に設定されたユニットを設け、再生時刻が同一時刻の複数のユニットのそれぞれに、異なるコンテンツ生体影響レベル情報と、各コンテンツ生体影響レベル情報に対応するコンテンツが記録されるようにしてもよい。なお、図6では、あるシーンにおいて、コンテンツ生体影響レベル情報がレベル3以下のコンテンツを含むユニット、コンテンツ生体影響レベル情報がレベル4のコンテンツを含むユニット、コンテンツ生体影響レベル情報がレベル5のコンテンツを含むユニット、コンテンツ生体影響レベル情報がレベル6のコンテンツを含むユニットを有する構成が図示されている。
また、図7は、本発明の第1の実施の形態の映像再生装置を示すブロック図である。なお、図7に示す映像再生装置は、図1に示す映像記録装置によって記録又は出力されたデータの再生を行うものである。図7には、再生器生体影響視聴レベル設定器701、再生器生体影響視聴レベル検出器702、データ再生器703、分離化器704、コンテンツ生体影響レベル検出器705、再生レベル判定器706、MPEGビデオ復号器707、MPEGオーディオ復号器708、ユニット再生制御器709によって構成された映像再生装置が図示されている。
図7に示す再生器生体影響視聴レベル設定器701は、コンテンツの再生を行う前に、映像再生装置の操作手段であるユーザインタフェースによって入力された情報に基づいて、再生器生体影響視聴レベル情報を設定する機能を有している。なお、再生器生体影響視聴レベル情報は、コンテンツの視聴を行うユーザの年齢など、コンテンツ生体影響レベルに関連したユーザ情報の入力を要求し、ユーザインタフェースから入力されたユーザ情報に基づいて定められる情報である。また、再生器生体影響視聴レベル情報は、特定の視聴者が映像の視聴によって、どの程度生体への影響を受けるかを示すレベル情報であり、本発明では、特定の視聴者に対してどの程度までの映像効果が許されているかを示す基準(すなわち、特定の視聴者が生体への影響をほとんど受けることなく視聴可能な映像効果の許容程度)として用いられる。
なお、再生器生体影響視聴レベル情報は、特に子供などが自分の生体に適さない迫力のある映像を視聴することができないように、設定の変更を簡単に行えないようにしたり(例えば、暗証番号の入力によって設定モードに変更)、クレジットカードなどによる認証などによって認証された親や適切な人のみが設定レベル変更権限を持つようにしたりする仕組みを設けることも有用である。
一方、記録媒体に記録されているデータの再生指示が行われると、記録媒体内のデータが読み出され、データ再生器703に供給される。データ再生器703は、ユニット構造を有する論理データの処理を行う。具体的には、ユニットを構成する、パック構造(PACK構造)の先頭に付くMPEGで規定されたパックヘッダ(PACKヘッダ)を読み込み、オーディオやビデオのパック(PACK)を分離するためのヘッダ情報の再生を行う。そして、処理後のデータ(ヘッダ情報)を分離化器704に供給する。なお、再生されるデータは、上記のように記録媒体から読み出される以外に、放送や通信網などの伝送路から受信したパケット情報のパケット解除化を行うことによっても取得可能である。
分離化器704は、MPEG多重化データの分離を行う機能を有している。そして、上述のように、MPEGビデオデータ、MPEGオーディオデータ、コンテンツ生体影響レベル情報が多重化されているMPEG多重化データの分離を行い、MPEGビデオデータはMPEGビデオ復号器707に、MPEGオーディオデータはMPEGオーディオ復号器708に、コンテンツ生体影響レベル情報を含むD_PACKはコンテンツ生体影響レベル検出器705にそれぞれ供給される。なお、分離化器704には、ユニット化されたデータが供給されるが、この分離化器704において逆ユニット化が行われ、ユニット化される前の元のデータに戻される。
MPEGビデオ復号器707及びMPEGオーディオ復号器708は、それぞれMPEGビデオデータ及びMPEGオーディオデータの復号を行い、復号された映像データ及び音声データをユニット再生制御器709に供給する。また、コンテンツ生体影響レベル検出器705は、D_PACKの中に記述されているコンテンツ生体影響レベル情報を検出して、再生レベル判定器706に供給する。
一方、コンテンツの再生を行う前に再生器生体影響視聴レベル設定器701において設定された再生器生体影響視聴レベルは、再生器生体影響視聴レベル検出器702によって検出され、再生レベル判定器706に供給される。再生レベル判定器706は、再生器生体影響視聴レベル情報及びコンテンツ生体影響レベル情報の両方の情報に基づいて、映像データの再生の可否の判定を行う機能を有している。このとき、例えば、図8に図示されているマトリクスによる判定を行って、その判定結果をユニット再生制御器709に供給する。
図8には、本発明の第1の実施の形態に係る映像データの再生の可否を判定するためのマトリクスの一例が図示されている。なお、図8には、行(横方向)にコンテンツ生体影響レベル情報の各レベル(レベル1〜8)が記載されており、列(縦方向)に再生器生体影響視聴レベル情報の各レベル(レベル1〜8)が記載されている。また、再生可と判定される場合には「○」、再生不可と判定される場合には「×」が記載されている。なお、「○」及び「×」の情報は、1ビットの情報で記載可能である。なお、図8では、マトリクスの各セル内の値が、再生可の「○」及び再生不可の「×」の2値に設定されているが、生体への影響を弱くするための多値パラメータが設定され、各セル内のパラメータの値に応じて、再生映像における視覚的効果を和らげるようにすることも可能である。
再生レベル判定器706は、例えば図8に図示されているマトリクスを参照し、再生器生体影響視聴レベル情報がコンテンツ生体影響レベル情報以上の場合(再生器生体影響視聴レベル情報≧コンテンツ生体影響レベル情報)には、再生可「○」と判定するように設定されており、再生器生体影響視聴レベル情報がコンテンツ生体影響レベル情報より小さい場合(再生器生体影響視聴レベル情報<コンテンツ生体影響レベル情報)には、再生不可「×」と判定するように設定されている。
ユニット再生制御器709では、再生レベル判定器706から受けた判定結果が再生可である場合には、そのユニットの映像データを再生し、判定結果が再生不可である場合には、そのユニットの映像データの再生をスキップする。そして、ユニット再生制御器709は、再生コンテンツをユニット単位で再生制御し、再生可と判定された映像データ及び音声データをそれぞれディスプレイ及びスピーカに供給して、ユーザが視聴できるようにする。
このように、図8に図示されているマトリクスに基づく再生制御方法によれば、例えば再生器生体影響視聴レベル情報がレベル4に設定されている場合には、図5に図示されている各ユニットにコンテンツ生体影響レベル情報が設定されているデータでは、図9に図示されているように、レベル4以下のコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニットの再生が行われるとともに、レベル5以上のコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニットの再生がスキップされる。
なお、上述のようにユニットは0.5秒程度の再生区間であり、各ユニットに含まれるシーン単位でコンテンツ生体影響レベル情報を設定することが可能である。そして、図19に図示されているようにレベルが高いほど、生体への影響が大きく危険でもある一方、再生されるコンテンツの迫力は大きくなる。ユーザは、視聴する者の年齢や体調を考慮しながら、再生器生体影響視聴レベル情報をあらかじめ設定することが望ましい。
また、例えば再生器生体影響視聴レベル情報がレベル4に設定されている場合には、図6に図示されている同一再生時刻に異なるコンテンツ生体影響レベル情報が設定されている複数のユニットを有するデータでは、図10に図示されているように、図9と同様にレベル4以下のコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニットの再生が行われるとともに、同一再生時刻に複数のユニットが存在する箇所に関しては、レベル4のコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニット(あるいは、レベル4以下のコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニットのうち、最大のレベルを有するコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニット)の再生が行われる。
この場合には、例えば、再生レベル判定器706において再生不可と判定された際には、判定結果として再生器生体影響視聴レベル情報がユニット再生制御器709に供給され、ユニット再生制御器709において、その再生器生体影響視聴レベル情報に対して再生可となるコンテンツ生体影響レベル情報を有するユニットを、同一再生時刻の複数のユニットの中から選択して再生が行われるようにする。なお、再生可となるユニットが存在しない場合には、ユニットの再生をスキップする。
また、映像の再生を行う際に、複数の映像の中から再生器生体影響視聴レベル情報に合わせた映像の選択(シーンの変更)や、再生映像の所定のシーンのカットを行う以外に、例えば、上記のように図8に示すマトリクスの各セル内の多値パラメータに基づいて、再生映像における視覚的効果を低減させる(すなわち、生体に及ぼす影響を小さくする)ことも可能である。すなわち、コンテンツ生体視聴影響レベルを低減させる方向に画像を加工するための画像処理器を、映像再生装置内に設けるようにして、再生不可と判定され、再生可のユニットが存在しない場合(ユニットが1つの場合、同一再生時刻に複数のユニットが用意されている場合ですべてのユニットが条件に合わない場合など)、再生不可と判定されたユニットを、条件に合うように、画像をぼかしたりブロックモザイク状にしたりする画像処理器を経由して、そのコンテンツ生体視聴影響レベルを低減させる方向に画像を加工することで、その条件に合った画像を生成して、加工後のユニットを出力するようにしてもよい。
次に、本発明の第1の実施の形態における映像再生装置の再生動作の一例について説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態における映像再生装置の再生動作の一例を示すフローチャートである。なお、図11に示す動作に関して、図7に図示されている映像再生装置の構成に基づいて説明を行うが、図7に図示されている構成によって限定されるものではない。また、本発明の第1の実施の形態に係る再生動作は、コンピュータにより実行可能なプログラムにより実現可能であり、図11に示すフローチャートは、映像再生装置として機能するコンピュータにより実行されるプログラムの処理を示すものでもある。
図11に示すフローチャートにおいて、まず、映像再生装置は、記録媒体又は伝送路から、MPEG多重化データを読み取る(ステップS1101)。次に、映像再生装置は、ステップS1101で読み取ったMPEG多重化データから、コンテンツ生体影響レベル情報を検出するとともに(ステップS1102)、再生器生体影響視聴レベル情報を検出する(ステップS1103)。
次に、映像再生装置は、ステップS1102で検出したコンテンツ生体影響レベル情報と、ステップS1103で検出した再生器生体影響視聴レベル情報の両方に基づいて、判定結果(再生レベル)を決定する(ステップS1104)。次に、映像再生装置は、MPEG多重化データから、映像データと音声データとの分離を行い(ステップS1105)、分離後の映像データ及び音声データのそれぞれに関して、MPEG復号を行う(ステップS1106)。そして、映像再生装置は、ステップS1104で決定した再生レベルに応じて、MPEG復号後の映像データ及び音声データ(ユニットデータ)の再生制御を行う(ステップS1107)。
また、映像再生装置は、処理すべき多重化データ(再生映像音声データ)がまだ存在するかどうかを判定し、再生映像音声データが存在する場合には、ステップS1101に戻って、入力映像音声データに対して上述の処理を行う。また、再生映像音声データが存在しない場合には、動作を終了する。
以上、説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、コンテンツの記録又は伝送の際に、シーン単位で視聴者の生体に影響を及ぼす可能性を示すコンテンツ生体影響レベル情報を、各シーンの映像データ及び音声データと共に多重化することが可能となる。また、このコンテンツを再生する際には、あらかじめ視聴者のレベルを示す再生器生体影響視聴レベル情報を設定しておき、この再生器生体影響視聴レベル情報に応じて、例えば再生映像の選択・変更や、再生映像の所定シーンのスキップなどを実現し、視聴者に合った適切かつ安全なレベルのコンテンツの再生が行われるようにすることが可能となる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態の映像記録装置(映像データ処理装置)を示すブロック図である。図12には、映像データ生成器1201、コンテンツ生体影響レベル分析器1202、コンテンツ生体影響レベル決定器1203、ユニット決定器1204、MPEGビデオ圧縮器1205、音響データ生成器1206、MPEGオーディオ圧縮器1207、多重化器1208、ユニット構成器1209、データ記録器1210によって構成された映像記録装置が図示されている。
図12に示す映像データ生成器1201、コンテンツ生体影響レベル分析器1202、ユニット決定器1204、MPEGビデオ圧縮器1205、音響データ生成器1206、MPEGオーディオ圧縮器1207、多重化器1208は、図1に示す映像データ生成器101、コンテンツ生体影響レベル分析器102、ユニット決定器104、MPEGビデオ圧縮器105、音響データ生成器106、MPEGオーディオ圧縮器107、多重化器108と同一である。
図12に示すコンテンツ生体影響レベル決定器1203は、図1に示すコンテンツ生体影響レベル決定器103と同様に、コンテンツ生体影響レベル分析器1202から供給される分析結果に基づいて、そのコンテンツの性質の強度(すなわち、コンテンツ生体影響レベル情報)を決定するが、その出力先がデータ記録器1210となるように接続されている。
また、図12に示すユニット構成器1209は、図1に示すユニット構成器109と同様に、ユニット決定器1204からの指示信号に基づいて、ユニット構成を行う機能を有している。ただし、図1に示すユニット構成器109は、多重化器108で多重化されたビデオデータ及びオーディオデータに加えて、コンテンツ生体影響レベル決定器103で決定されたコンテンツ生体影響レベル情報のユニット化も行うのに対し、図12に示すユニット構成器1209は、コンテンツ生体影響レベル情報を受けず、多重化器1208で多重化されたビデオデータ及びオーディオデータのユニット化のみを行い、データ記録器1210に出力する。
データ記録器1210は、コンテンツ生体影響レベル決定器1203からのコンテンツ生体影響レベル情報と、ユニット構成器1209からのユニット化されたMPEG多重化データとをそれぞれ別々に受け、これらの情報を記録媒体に出力して、記録媒体への記録を行う。なお、このとき、コンテンツ生体影響レベル情報と各シーンとの対応関係を識別するための情報(例えば、コンテンツ生体影響レベル情報内に挿入される各シーンの識別情報)が同時に記録される必要がある。このように、本発明の第1の実施の形態では、コンテンツ生体影響レベル情報がMPEGストリームデータ内に多重化されるように構成されているのに対し、本発明の第2の実施の形態では、例えば図13に示すような所定のフォーマットによって、MPEGストリームデータとは別の領域に、コンテンツ生体影響レベル情報を記録することが可能である。なお、この図13に図示されているフォーマットは、DVDビデオ規格に準拠する形式を有しており、DVDのビデオディスクに記録するために好適なフォーマットである。
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を示す図である。図13に示すように、本発明の第2の実施の形態では、DVDビデオ規格のDVD others zoneにコンテンツ生体影響レベル情報を格納する。
例えば、上記のDVD others zoneを、DVD-video zoneと同様の構造とする。すなわち、DVD others zoneには、DVMG(VMGに対応)やDVTS(VTSに対応)という構造を設定する。また、上記のDVTSには、再生されるべきビデオデータやオーディオデータのアドレス情報や識別情報などのDVTSI(VTSIに対応)と、ビデオ及びオーディオが多重化されたMPEGストリームに関する情報であるDVOBS(VOBSに対応)とのセットを記述する。この第2の実施の形態では、コンテンツ生体影響レベル情報を、MPEGのコンテンツデータ内に記録するのではなく、MPEGストリームに関連する、MPEGコンテンツデータとは別の領域に、DVOBSという構造で記載する。また、上記のDVOBSはDVOB(VOBに対応)という単位により構成され、上記のDVOBは、更に細分化されたDCELL(CELLに対応)という単位により構成される。さらに、DCELLは、DVOBU(VOBUに対応)という単位により構成される。また、上記のDVOBUの中は、複数のフレームレイヤで構成される。
このフレームレイヤの構造は、図2に図示されているフレームレイヤの構造と同一のものとする。すなわち、DVD others zone 内のフレームレイヤは、DVD-video zone内のフレームレイヤと同様に、StartCode、コンテンツ生体影響レベル情報、オフセット、NunOfSkippedPixel及びZPを有する複数のピクセルレイヤにより構成されることにより、各シーンのコンテンツ生体影響レベル情報が記録される。なお、例えば、DVD-video zoneのフレームレイヤとDVD others zoneのフレームレイヤとをリンクさせることによって、上述のようにDVDビデオ規格に準拠した形式で、DVD-video zoneとDVD others zoneとの間における各ユニットとユニットごとのコンテンツ生体影響レベル情報との対応関係が設定されるようになる。
また、図14には、上述の図13に示す記録データのフォーマットが模式的に図示されている。図14は、本発明の第2の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を模式的に示す図である。本発明の第2の実施の形態では、図14に図示されているように、MPEGストリームデータとは異なる情報(すなわち、MPEGストリームデータに多重化されない情報)として、各ユニット(すなわち各シーン)のコンテンツ生体影響レベル情報(図3に図示されているフォーマットとの対応関係を明確にするために、図14ではD_PACKと記載)を記録媒体に記録することが可能である。
なお、MPEGストリームデータ及びコンテンツ生体影響レベル情報の両方が、同一の記録媒体に記録されてもよく、また、それぞれの情報が異なる記録媒体に記録されてもよい。また、上記の2つの情報のうちのどちらか一方が記録媒体に記録され、他方が伝送路を通じて送信されてもよく、さらには、上記の2つの情報のそれぞれが、伝送路を通じて同一又は異なる送信先に送信されてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態における映像記録装置の記録動作の一例について、図4を参照しながら説明する。本発明の第2の実施の形態では、上述のように、コンテンツ生体影響レベル情報と、ユニット化されたMPEG多重化データとがそれぞれ別々に記録媒体に記録される。したがって、図4のステップS406の処理を「MPEG多重化データのみをユニット化する」と読み換え、図4のステップS407の処理を「コンテンツ生体影響レベル情報と、ユニット化されたMPEG多重化データとをそれぞれ別々に、所定の単位で記録媒体に記録する(あるいは、パケット化して伝送する)」と読み換えればよい。
このようにして記録媒体に記録されるコンテンツ生体影響レベル情報と、MPEG多重化データとの関係を模式的に表した場合には、上述の図5及び図6と同一となる。すなわち、本発明の第2の実施の形態では、コンテンツ生体影響レベル情報とMPEG多重化データとは、記録媒体に別々に記録されるものの、これらの対応関係は保持されるので、各ユニットに対するコンテンツ生体影響レベル情報が把握可能である。
また、図15は、本発明の第2の実施の形態の映像再生装置を示すブロック図である。なお、図15に示す映像再生装置は、図12に示す映像記録装置によって記録又は出力されたデータの再生を行うものである。図15には、再生器生体影響視聴レベル設定器1501、再生器生体影響視聴レベル検出器1502、データ再生器1503、分離化器1504、コンテンツ生体影響レベル検出器1505、再生レベル判定器1506、MPEGビデオ復号器1507、MPEGオーディオ復号器1508、ユニット再生制御器1509によって構成された映像再生装置が図示されている。
図15に示す再生器生体影響視聴レベル設定器1501、再生器生体影響視聴レベル検出器1502、再生レベル判定器1506、MPEGビデオ復号器1507、MPEGオーディオ復号器1508、ユニット再生制御器1509は、図7に示す再生器生体影響視聴レベル設定器701、再生器生体影響視聴レベル検出器702、再生レベル判定器706、MPEGビデオ復号器707、MPEGオーディオ復号器708、ユニット再生制御器709と同一である。
図15に示すデータ再生器1503は、記録媒体内のユニット化されたMPEG多重化データと、コンテンツ生体影響レベル情報との読み出しを行う。そして、データ再生器1503は、ユニット化されたMPEG多重化データに関しては、ユニットのヘッダなどの情報の再生を行った後、処理後のデータを分離化器1504に供給し、コンテンツ生体影響レベル情報に関しては、コンテンツ生体影響レベル検出器1505に出力する。
また、図15に示す分離化器1504は、MPEG多重化データの分離を行う機能を有しており、MPEGビデオデータ及びMPEGオーディオデータが多重化されているMPEG多重化データの分離を行い、MPEGビデオデータはMPEGビデオ復号器1507に、MPEGオーディオデータはMPEGオーディオ復号器1508にそれぞれ供給される。
また、図15に示すコンテンツ生体影響レベル検出器1505は、図7に示すコンテンツ生体影響レベル検出器705と同様に、記録媒体から読み出したコンテンツ生体影響レベル情報を検出して、その検出結果を再生レベル判定器1506に供給するが、コンテンツ生体影響レベル情報の受信元がデータ再生器1503となるように接続されている。
次に、本発明の第2の実施の形態における映像再生装置の再生動作の一例について、図11を参照しながら説明する。本発明の第2の実施の形態では、上述のように、記録媒体に別々に記録されているコンテンツ生体影響レベル情報と、ユニット化されたMPEG多重化データとが読み出される。したがって、図11のステップS1101及びS1102の処理をまとめて、「それぞれ別々に記録されているコンテンツ生体影響レベル情報と、ユニット化されたMPEG多重化データとを読み出す」と読み換えればよい。
以上、説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、コンテンツの記録又は伝送の際に、シーン単位で視聴者の生体に影響を及ぼす可能性を示すコンテンツ生体影響レベル情報を、各シーンの映像データ及び音声データとは別の情報として記録することが可能となる。また、このコンテンツを再生する際には、あらかじめ視聴者のレベルを示す再生器生体影響視聴レベル情報を設定しておき、この再生器生体影響視聴レベル情報に応じて、例えば再生映像の選択・変更や、再生映像の所定シーンのスキップなどを実現し、視聴者に合った適切かつ安全なレベルのコンテンツの再生が行われるようにすることが可能となる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図16は、本発明の第3の実施の形態の映像再生装置を示すブロック図である。なお、本発明の第3の実施の形態では、上述の本発明の第2の実施の形態に係る記録動作によって記録された奥行き情報を有する3D映像を再生する際の再生動作について説明を行うが、上述の本発明の第1の実施の形態に係る記録動作によって記録された奥行き情報を有する3D映像の再生に関しても適用されることは当業者にとって明白であり、ここでは、説明を省略する。
図16には、再生器生体影響視聴レベル設定器1601、再生器生体影響視聴レベル検出器1602、データ再生器1603、分離化器1604、コンテンツ生体影響レベル検出器1605、再生レベル判定器1606、MPEGビデオ復号器1607、MPEGオーディオ復号器1608、3D映像奥行き情報制御器1610を有するユニット再生制御器1609によって構成された映像再生装置が図示されている。
図16に示す再生器生体影響視聴レベル設定器1601、再生器生体影響視聴レベル検出器1602、データ再生器1603、分離化器1604、コンテンツ生体影響レベル検出器1605、MPEGビデオ復号器1607、MPEGオーディオ復号器1608は、図15に示す再生器生体影響視聴レベル設定器1501、再生器生体影響視聴レベル検出器1502、データ再生器1503、分離化器1504、コンテンツ生体影響レベル検出器1505、MPEGビデオ復号器1507、MPEGオーディオ復号器1508と同一である。
図16に示す再生レベル判定器1606は、再生器生体影響視聴レベル情報及びコンテンツ生体影響レベル情報の両方の情報に基づいて、3D映像の奥行き情報の制御値を定め、3D映像奥行き情報制御器1610を有するユニット再生制御器1609に、その制御値を供給する。なお、記録媒体から読み出された奥行き情報は、データ再生器1603、コンテンツ生体影響レベル検出器1605を経由して、3D映像奥行き情報制御器1610に直接供給される。
また、再生レベル判定器1606から供給された3D映像の奥行き情報の制御値は、3D映像奥行き情報制御器1610に渡される。3D映像奥行き情報制御器1610は、その制御値に基づいて、対象となるユニット内の3D映像の奥行き情報の値を補正する。
そして、ユニット再生制御器1609は、3D映像奥行き情報制御器1610によって補正された3D映像の奥行き情報を用いて、対象となるユニット内の3D映像の奥行き補正を行うとともに、補正後の3D映像データの再生を行う。なお、音声データに関しては、図15に示す映像再生装置における処理と同一の処理が行われる。
3D映像の奥行き情報は、3D映像における映像の飛び出し量や引っ込み量に比例しており、すなわち、生体に影響を与える可能性のある視覚の輻輳角と非常に相関の高い値である。本発明の第3の実施の形態では、この3D映像における映像の飛び出し量や引っ込み量のダイナミックレンジに係る適切な値を、再生器生体影響視聴レベル情報及びコンテンツ生体影響レベル情報の関係から判定し、この判定結果に応じた3D映像の奥行き効果を実現することによって、各シーンの奥行きを、レベルに合わせて適切に設定することが可能となる。
ここで、3D映像の奥行き補正の処理について、具体的に説明する。再生レベル判定器1606は、例えば、図17に図示されているマトリクスを参照して、再生器生体影響視聴レベル情報及びコンテンツ生体影響レベル情報の関係から、3D映像の奥行き情報の制御値を決定する。
図17には、本発明の第3の実施の形態に係る3D映像データの再生の可否を判定するためのマトリクスの一例が図示されている。なお、図17には、行(横方向)にコンテンツ生体影響レベル情報の各レベル(レベル1〜8)が記載されており、列(縦方向)に再生器生体影響視聴レベル情報の各レベル(レベル1〜8)が記載されている。また、マトリクス内の各セルには、再生器生体影響視聴レベル情報及びコンテンツ生体影響レベル情報の関係に基づいて選択される3D映像の奥行き情報の制御値が記載されている。
図17に図示されているマトリクス内の3D映像の奥行き情報の制御値は、再生器生体影響視聴レベル情報の値がコンテンツ生体影響レベル情報の値以上の場合(再生器生体影響視聴レベル情報≧コンテンツ生体影響レベル情報)には、「1」が設定されており、また、再生器生体影響視聴レベル情報の値がコンテンツ生体影響レベル情報の値より小さい場合(再生器生体影響視聴レベル情報<コンテンツ生体影響レベル情報)には、「M/N(ただし、再生器生体影響視聴レベル情報の値をMとし、コンテンツ生体影響レベル情報の値をNとする)」が設定されている。
再生器生体影響視聴レベル情報及びコンテンツ生体影響レベル情報の関係に基づいて、図17に図示されているマトリクスから選択された3D映像の奥行き映像の制御値を受けた3D映像奥行き情報制御器1610は、この制御値を奥行き減少率として、各シーンにあらかじめ設定されている奥行き情報(この奥行き情報は、図2や図13に示すフォーマットのZP内に、例えば−128から127の値として格納されている)に奥行き減少率を乗算することによって、3D映像の奥行き情報の値を補正する。すなわち、再生器生体影響視聴レベル情報の値がコンテンツ生体影響レベル情報の値以上の場合には、あらかじめ設定されている奥行き情報がそのまま採用される一方、再生器生体影響視聴レベル情報の値がコンテンツ生体影響レベル情報の値より小さい場合には、上述のように「M/N」の比率だけ奥行き情報が低減される。
これにより、視聴者の年齢などによって定まる再生器生体影響視聴レベル情報に対して、再生される映像データのコンテンツ生体影響レベル情報が高い危険性を示すほど、3D映像の飛び出し量や引っ込み量のダイナミックレンジを小さくして、3D映像の再生を行うことが可能となる。
また、以下に、3D映像奥行き情報制御器1610によって補正された3D映像の奥行き情報と2次元の復号画像とを用いて、3D映像を生成する方法について簡単に説明する。例えば、CGにおける座標系の変換方法に、視点座標系への変換式を利用して視点を変えた画像を得ることが可能な視野変換方式を用いた場合には、奥行き情報の値を自由に設定することによって、自由に視点を変えた画像を得ることが可能となる。
このとき、視点の座標Ofを(xi,yi,zi)、注視点の座標Oaを(xa,ya,za)とする。また、視点と注視点との距離を(xf,yf,zf)と表記した場合、
f=xi−xa
f=yi−ya
f=zi−za
となる。ここで、図22を参照しながら説明する。まず、原点の座標を移動する。この移動は単に(−xa,−ya,−za)の平行移動である。その結果、視点の座標Ofは(xf,yf,zf)と表記される。なお、図22において、記号Of(x-z)は、視点の座標Ofをx-z平面へ投影した点を示す。
次に、回転により座標値を変える。図22のように、特に、注視点の座標Oaから視点の座標Of方向のベクトルは、注視点の座標Oaからz軸のベクトルを、まず、角度αだけy軸方向に回転させ、次に角度βだけx軸方向に回転させる。なお、実際には、視点の座標Ofの座標値を動かすので、回転方向が逆になる。その結果、視点座標系への変換マトリクス(ただし、3次元の(x,y,z)座標を同次座標系によって(x,y,z,1)の4次元で表現)は、以下のマトリクスTによって表される。
Figure 2006270924
例えば、3D映像生成器の表示方式が液晶パララックスバリアを用いた2眼式立体表示方式の場合には、視点と注視点と間の距離(視距離)によって設定される値αを、上記の式に代入し、βを0とすることによって、右目用と左目用の視差を持つ画像(視差画像)を生成することができる。また、IP(Integral Photography:インテグラルフォトグラフィ、あるいはインテグラルイメージングとも言う)の場合には、複数のレンズアレイに対応した要素画像をそのレンズ位置に対応したカメラで撮像した撮像画像を、画像の大きさと共に上述のマトリクスTを用いて計算することによって、視差画像を生成することができる。
なお、3D映像の表示方式の一例として、液晶パララックスバリア方式やIP方式を挙げたが、レンチキュラレンズ方式やアナグリフなどの他の3D映像に係る表示方式を利用することが可能であり、左右の目に異なる画像を入力して、左右の目で異なる映像を知覚することが可能な表示方式であれば、両眼視差方式であっても多眼式であってもよい。
以上、説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、3D映像を含むコンテンツを再生する際に、あらかじめ視聴者のレベルを示す再生器生体影響視聴レベル情報を設定しておき、この再生器生体影響視聴レベル情報に応じて、例えば3D映像効果(特に、奥行き効果)による影響を低減させることによって、3D映像に対して起こる可能性のある映像酔いと呼ばれる現象の制御を行うことが可能となり、視聴者に合った適切かつ安全なレベルのコンテンツの再生が行われるようにすることが可能となる。
また、上述のように、本発明において考慮可能な人間の生体に影響を与える具体的な例として、視聴者に関連する項目としては、年齢、心理的没入度、視覚機能、自律神経機能、視聴環境、視聴時間などの項目、コンテンツに関連する項目としては、空間周波数、時間周波数、解像度やコントラスト、フリッカー、歪みなどの2D映像及び3D映像に共通な項目と、3D映像に特有の両眼視差(奥行き感)輻輳などの項目を挙げたが、生体に影響を与える現象と相関関係を有し、再生映像の制御を行うことが可能な項目であれば、他の項目を用いることも可能である。
上述の説明では、再生される3D映像を制御するパラメータとしては、3D映像の輻輳角に係わるパラメータを挙げたが、例えば、飛び出し量に関するパラメータ、飛び出すスピードに関するパラメータなど、立体映像の臨場感や迫力に関連する他のパラメータを用いることも可能である。特に、両眼立体視における目の疲れは、輻輳角とピント調節が複合的に作用して生じるので、輻輳角以外にもピント調節に関連するパラメータを用意することが望ましい。
また、2D映像に関して、白と黒などの極端なコントラストを持つ絵柄が画面全体においてある程度の割合で使用されているコンテンツのコントラスト占有率を、再生器生体影響視聴レベル情報に応じて制御した場合、コンテンツの表示に無理が生じる(製作者の意図が反映されない)場合もある。このような場合には、コントラストそのもの(輝度差)を和らげる制御を行うことも可能である。例えば、黒レベル16、白レベル235という大きな輝度差を有するコントラストの絵柄を、黒レベル40と白レベル200の輝度差に減少させるなどの制御が行われる。
また、絵柄のコントラストだけでなく、その絵柄が出現するシーンを含む複数のユニットの映像にわたってγ補正を施し、輝度信号のダイナミックレンジを低減させるような処理を行ってもよい。例えば、0から255の8ビットの輝度信号から128を減算して、1.0以下の所定の値を乗じた後、128を加算するなどのリニアにダイナミックレンジの低減を行ってもよく、所定のγカーブの特性を持ったROMを用いて変換してもよい。また、その絵柄が出現するシーンの途中からコントラストを変更した場合には、シーンの途中で違和感を覚える映像になる可能性があるので、コンテンツに不自然さが生じないように、コントラストを減少させたら、その絵柄が出現するシーンを含む複数のユニットの映像にわたって、コントラストを一定の値に保ったり、コントラストの変更値を所定の値以下に抑えて、急激なコントラストの変更が行われないようにしたりすることも可能である。
本発明は、通常の2D映像や擬似的な3D映像に関して、生体への影響を考慮して適切な再生処理を行って、ユーザが安全な映像の視聴を行えるようにするという効果を有しており、特に、ユーザの年齢や健康状態などの条件に基づいた適切かつ安全なレベルのコンテンツの提供を行うことができるという効果を有しており、2D映像や3D映像に係る映像信号の記録及び/又は再生を行うための技術に利用可能であり、特に、ユーザが、生体に影響を及ぼす可能性のあるコンテンツを安全に視聴することを可能とする技術に利用可能である。
本発明の第1の実施の形態の映像記録装置(映像データ処理装置)を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における映像記録装置の記録動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1〜第3の実施の形態に係る記録データの各ユニットとコンテンツ生体影響レベル情報との関係の第1の例を模式的に示す図である。 本発明の第1〜第3の実施の形態に係る記録データの各ユニットとコンテンツ生体影響レベル情報との関係の第2の例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態の映像再生装置を示すブロック図である。 本発明の第1〜第3の実施の形態に係る映像データの再生の可否を判定するためのマトリクスの一例を示す図である。 図5に示す記録データの再生制御方法の一例を示す図である。 図6に示す記録データの再生制御方法の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における映像再生装置の再生動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の映像記録装置(映像データ処理装置)を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る記録データのフォーマットの一例を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態の映像再生装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の映像再生装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る3D映像データの再生の可否を判定するためのマトリクスの一例を示す図である。 従来の技術に係る0歳児から10歳児までの視覚に関する調査結果を示す図である。 従来の技術に係る映像コンテンツの性質とコンテンツ生体影響レベルとの関係を示す図である。 従来の技術に係る映像の強コントラスト領域を説明するための図であり、(A)は映像の強コントラスト領域の第1の例、(B)は映像の強コントラスト領域の第2の例、(C)は映像の強コントラスト領域の第3の例、(D)は映像の強コントラスト領域の第4の例をそれぞれ示す図である。 従来の技術に係る輻輳角を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る3D映像を生成する際の視点座標系の変換について説明するための図である。
符号の説明
101、1201 映像データ生成器
102、1202 コンテンツ生体影響レベル分析器
103、1203 コンテンツ生体影響レベル決定器
104、1204 ユニット決定器
105、1205 MPEGビデオ圧縮器
106、1206 音響データ生成器
107、1207 MPEGオーディオ圧縮器
108、1208 多重化器
109、1209 ユニット構成器
110、1210 データ記録器
701、1501、1601 再生器生体影響視聴レベル設定器
702、1502、1602 再生器生体影響視聴レベル検出器
703、1503、1603 データ再生器
704、1504、1604 分離化器
705、1505、1605 コンテンツ生体影響レベル検出器
706、1506、1606 再生レベル判定器
707、1507、1607 MPEGビデオ復号器
708、1508、1608 MPEGオーディオ復号器
709、1509、1609 ユニット再生制御器
1610 3D映像奥行き情報制御器

Claims (14)

  1. 映像データを取得する映像データ取得手段と、
    前記映像データ取得手段によって取得された前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析手段と、
    前記映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析手段による分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成手段と、
    前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成手段によって生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力手段とを、
    有する映像データ処理装置。
  2. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを取得する3次元映像データ取得手段と、
    前記3次元映像データ取得手段で取得された前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析手段と、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析手段による分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成手段と、
    前記3次元映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成手段によって生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力手段とを、
    有する映像データ処理装置。
  3. 映像データを再生する映像データ再生手段と、
    前記映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得手段と、
    任意の再生映像によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定手段と、
    前記映像データ再生手段によって再生される前記映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定手段で設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記映像データの再生映像による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定手段と、
    前記レベル判定手段によって、前記映像データの再生映像による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記映像データの再生映像による前記特定の視聴者の生体への影響を低減又は除去する制御を行う映像再生制御手段とを、
    有する映像再生装置。
  4. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを再生する3次元映像データ再生手段と、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得手段と、
    任意の前記3次元映像データの再生映像が与える前記奥行き感によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定手段と、
    前記3次元映像データ再生手段によって再生される前記3次元映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定手段で設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定手段と、
    前記レベル判定手段によって、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記特定の視聴者が前記3次元映像データの再生映像から受ける奥行き感を低減又は除去するために、前記奥行き情報の制御を行う3次元映像再生制御手段とを、
    有する映像再生装置。
  5. 映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記映像データ取得ステップで取得された前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
    前記映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
    前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
    有する映像データ処理方法をコンピュータによって実行するためのプログラム。
  6. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを取得する3次元映像データ取得ステップと、
    前記3次元映像データ取得ステップで取得された前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
    前記3次元映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
    有する映像データ処理方法をコンピュータによって実行するためのプログラム。
  7. 任意の再生映像によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
    再生を行う映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
    前記映像データを再生する映像データ再生ステップと、
    前記映像データ再生ステップで再生される前記映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記映像データの再生映像による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
    前記レベル判定ステップで、前記映像データの再生映像による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記映像データの再生映像による前記特定の視聴者の生体への影響を低減又は除去する制御を行う映像再生制御ステップとを、
    有する映像再生方法をコンピュータによって実行するためのプログラム。
  8. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データであり、任意の前記3次元映像データの再生映像が与える前記奥行き感によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
    前記3次元映像データを再生する3次元映像データ再生ステップと、
    前記3次元映像データ再生ステップで再生される前記3次元映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
    前記レベル判定ステップで、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記特定の視聴者が前記3次元映像データの再生映像から受ける奥行き感を低減又は除去するために、前記奥行き情報の制御を行う3次元映像再生制御ステップとを、
    有する映像再生方法をコンピュータによって実行するためのプログラム。
  9. 映像データを取得する映像データ取得ステップと、
    前記映像データ取得ステップで取得された前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
    前記映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
    前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
    有する映像データ処理方法。
  10. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データを取得する3次元映像データ取得ステップと、
    前記3次元映像データ取得ステップで取得された前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析するコンテンツ生体影響レベル分析ステップと、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル分析ステップにおける分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報を生成するコンテンツ生体影響レベル生成ステップと、
    前記3次元映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル生成ステップで生成された前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて出力するコンテンツ生体影響レベル出力ステップとを、
    有する映像データ処理方法。
  11. 任意の再生映像によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
    再生を行う映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
    前記映像データを再生する映像データ再生ステップと、
    前記映像データ再生ステップで再生される前記映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記映像データの再生映像による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
    前記レベル判定ステップで、前記映像データの再生映像による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記映像データの再生映像による前記特定の視聴者の生体への影響を低減又は除去する制御を行う映像再生制御ステップとを、
    有する映像再生方法。
  12. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データであり、任意の前記3次元映像データの再生映像が与える前記奥行き感によって特定の視聴者が生体に影響を受ける許容程度を示す再生器生体影響レベル情報を設定する再生器生体影響レベル設定ステップと、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに関連付けられており、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベル情報を取得するコンテンツ生体影響レベル情報取得ステップと、
    前記3次元映像データを再生する3次元映像データ再生ステップと、
    前記3次元映像データ再生ステップで再生される前記3次元映像データの所定の単位ごとの前記コンテンツ生体影響レベル情報と、前記再生器生体影響レベル設定ステップで設定された前記再生器生体影響レベル情報とに基づき、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が、前記特定の視聴者の前記許容程度を超えるか否かを判定するレベル判定ステップと、
    前記レベル判定ステップで、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感による影響が前記特定の視聴者の前記許容程度を超えると判定された場合には、前記特定の視聴者が前記3次元映像データの再生映像から受ける奥行き感を低減又は除去するために、前記奥行き情報の制御を行う3次元映像再生制御ステップとを、
    有する映像再生方法。
  13. 映像データと、
    前記映像データの所定の単位ごとに、前記映像データの再生映像が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析した分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報とを、
    前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて記録したことを特徴とする記録媒体。
  14. 再生映像において、視聴者に対し奥行き感を与えるための奥行き情報を有する3次元映像データと、
    前記3次元映像データの所定の単位ごとに、前記3次元映像データの再生映像によって生じる前記奥行き感が視聴者に与える影響の程度を示すコンテンツ生体影響レベルを分析した分析の結果に基づくコンテンツ生体影響レベル情報とを、
    前記映像データの前記所定の単位ごとに、前記コンテンツ生体影響レベル情報を関連付けて記録したことを特徴とする記録媒体。
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