JP2006270471A - ネットワーク機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内部バスを効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができるネットワーク機器を提供する。
【解決手段】 PHYIC13a,13b,13cは、各ネットワークポート101,102,103における通信モードを低速モードに設定し、バス156は、各ネットワークポート101,102,103において受信されるデータを転送し、CPU14は、データをネットワークポート101で受信する場合、当該データを受信したネットワークポート101に割り当てられた優先度を上げるか否かを判断し、PHYIC13aは、優先度を上げないと判断された場合、データを受信するネットワークポート101における通信モードを低速モードのまま維持し、優先度を上げると判断された場合、データを受信するネットワークポート101における通信モードを高速モードに切り替える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、それぞれ異なる他のネットワーク機器と接続される複数の通信部を備え、各通信部により他のネットワーク機器とデータを送受信するネットワーク機器に関するものである。
従来、コピー、プリンタ及びファクシミリ等の機能を有するディジタル複合機等は、イーサネット(登録商標)等のネットワークを介してパーソナルコンピュータや他のディジタル複合機等に接続されている。そして、従来、このようなネットワークに接続されるネットワーク機器の通信速度制御方法としては、例えば、特許文献1等がある。
特許文献1のネットワーク機器の通信速度制御方法では、伝送速度(100Mbps/10Mbps)と接続方式(ストレート/クロス)との組み合わせに優先順位を設け、優先順位の順番にリンク状態を判定し、リンクアップであればさらにコリジョンの発生に応じて通信方式(全二重/半二重)を設定するものである。
特開2004−7142号公報
しかしながら、上記特許文献1の通信速度制御方法では、伝送速度、通信方式及び接続方式の自動設定を行うものであり、内部バスの効率化を行うものではない。例えば、ネットワークに接続するためのポートを複数備えるネットワーク機器では、同時に複数のマスタから画像データが転送された際、内部バスの動作帯域を多くのマスタから要求される。そのため、ネットワーク機器内において、複数のマスタから転送された画像データを処理するためのバス帯域を十分に確保することができず、結果的にどの通信にも時間を費やしてしまう虞がある。
また、複数のポートにおける全ての通信が同じ優先度で処理されるため、複数のマスタから転送された画像データを処理しきれずにデッドロック状態に陥ったり、再送制御によりネットワークをコントロールする必要が生じ、より多くのパケットを制御しなければならない状態に陥ったりする虞がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、内部バスを効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができるネットワーク機器を提供することを目的とするものである。
本発明に係るネットワーク機器は、それぞれ異なる他のネットワーク機器と接続される複数の通信部を備え、各通信部により他のネットワーク機器とデータを送受信するネットワーク機器であって、各通信部における他のネットワーク機器との通信速度を第1の速度に設定する設定手段と、各通信部において受信されるデータを転送する内部バスと、各通信部には優先度が割り当てられており、他のネットワーク機器によって送信されたデータを受信する場合、当該データを受信した通信部の優先度を上げるか否かを判断する優先度判断手段と、前記優先度判断手段によって優先度を上げないと判断された場合、前記データを受信する通信部における前記通信速度を第1の速度のまま維持し、前記優先度判断手段によって優先度を上げると判断された場合、前記データを受信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替える切り替え手段とを備える。
この構成によれば、設定手段によって、各通信部における他のネットワーク機器との通信速度が第1の速度に設定される。また、内部バスによって、各通信部において受信されるデータが転送される。各通信部には優先度が割り当てられており、他のネットワーク機器により送信されたデータを受信する場合、優先度判断手段によって、当該データを受信した通信部の優先度を上げるか否かが判断される。優先度判断手段により優先度を上げないと判断された場合、データを受信する通信部における通信速度が第1の速度のまま維持され、優先度判断手段により優先度を上げると判断された場合、切り替え手段によって、データを受信する通信部における通信速度が第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えられる。
したがって、全ての通信部の通信速度を高速な第2の速度に切り替えるのではなく、データを受信する通信部に割り当てられた優先度が低い場合は低速な第1の速度が維持され、データを受信する通信部に割り当てられた優先度が高い場合にのみ通信速度が第2の速度に切り替えられるので、複数の通信部から大量の受信データが内部バスに転送されたとしても、優先度の低い通信部から内部バスに転送されるデータ量は抑制され、内部バスを効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができる。
また、上記のネットワーク機器において、前記優先度判断手段は、データを受信する通信部以外の他の通信部の前記通信速度が前記第2の速度であるか否かを判断し、前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度であると判断された場合、前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したか否かを判断する送受信完了判断手段をさらに備え、前記切り替え手段は、前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度でないと判断された場合、又は、前記送受信完了判断手段によって前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、前記データを受信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えることが好ましい。
この構成によれば、優先度判断手段によって、データを受信する通信部以外の他の通信部の通信速度が第2の速度であるか否かが判断される。そして、優先度判断手段により他の通信部の通信速度が第2の速度であると判断された場合、送受信完了判断手段によって、通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したか否かが判断される。続いて、優先度判断手段により他の通信部の通信速度が第2の速度でないと判断された場合、又は、送受信完了判断手段により通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、切り替え手段によって、データを受信する通信部における通信速度が第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えられる。
したがって、他の通信部が既にデータを受信又は送信しており、かつその通信部の通信速度が第2の速度である場合、データの受信を開始する通信部は、他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了してから、通信速度を第1の速度から第2の速度に切り替えるので、通信部から内部バスに転送されるデータ量を制御することができ、バス帯域をほぼ一定に保つことができる。
また、上記のネットワーク機器において、内部バスは、各通信部において送信されるデータを転送し、前記優先度判断手段は、他のネットワーク機器へデータを送信する場合、当該データを送信する通信部の優先度を上げるか否かを判断し、前記切り替え手段は、前記優先度判断手段によって優先度を上げないと判断された場合、前記データを送信する通信部における前記通信速度を第1の速度のまま維持し、前記優先度判断手段によって優先度を上げると判断された場合、前記データを送信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えることが好ましい。
この構成によれば、内部バスによって、各通信部において送信されるデータが転送される。他のネットワーク機器へデータを送信する場合、優先度判断手段によって、当該データを送信する通信部の優先度を上げるか否かが判断される。そして、優先度判断手段により優先度を上げないと判断された場合、データを送信する通信部における通信速度が第1の速度のまま維持され、優先度判断手段により優先度を上げると判断された場合、切り替え手段によって、データを送信する通信部における通信速度が第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えられる。
したがって、全ての通信部の通信速度を高速な第2の速度に切り替えるのではなく、データを送信する通信部に割り当てられた優先度が低い場合は低速な第1の速度が維持され、データを送信する通信部に割り当てられた優先度が高い場合にのみ通信速度が第2の速度に切り替えられるので、複数の通信部へ大量の送信データが内部バスを介して転送されたとしても、内部バスから優先度の低い通信部へ転送されるデータ量は抑制され、内部バスを効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができる。
また、上記のネットワーク機器において、前記優先度判断手段は、データを送信する通信部以外の他の通信部の前記通信速度が前記第2の速度であるか否かを判断し、前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度であると判断された場合、前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したか否かを判断する送受信完了判断手段をさらに備え、前記切り替え手段は、前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度でないと判断された場合、又は、前記送受信完了判断手段によって前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、前記データを送信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えることが好ましい。
この構成によれば、優先度判断手段によって、データを送信する通信部以外の他の通信部の通信速度が第2の速度であるか否かが判断される。そして、優先度判断手段により他の通信部の通信速度が第2の速度であると判断された場合、送受信完了判断手段によって、通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したか否かが判断される。続いて、優先度判断手段により他の通信部の通信速度が第2の速度でないと判断された場合、又は、送受信完了判断手段により通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、切り替え手段によって、データを送信する通信部における通信速度が第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えられる。
したがって、他の通信部が既にデータを受信又は送信しており、かつその通信部の通信速度が第2の速度である場合、データの送信を開始する通信部は、他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了してから、通信速度を第1の速度から第2の速度に切り替えるので、内部バスから通信部へ転送されるデータ量を制御することができ、バス帯域をほぼ一定に保つことができる。
本発明によれば、全ての通信部の通信速度を高速な第2の速度に切り替えるのではなく、データを受信する通信部に割り当てられた優先度が低い場合は低速な第1の速度が維持され、データを受信する通信部に割り当てられた優先度が高い場合にのみ通信速度が第2の速度に切り替えられるので、複数の通信部から大量の受信データが内部バスに転送されたとしても、優先度の低い通信部から内部バスに転送されるデータ量は抑制され、内部バスを効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができる。
以下、本発明の一実施の形態によるネットワーク機器について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるネットワーク機器が適用されるネットワークシステムの構成を示す図である。図1に示すネットワークシステム100は、画像形成装置1、PC(パーソナルコンピュータ)2a,2b,2c、HUB(集線装置)3a,3b,3c,3d及びネットワーク4を備えて構成される。
画像形成装置1は、HUB3a,3b,3cに接続されており、PC2aは、HUB3aに接続されており、PC2bは、HUB3dに接続されており、PC2cは、HUB3cに接続されている。画像形成装置1は、HUB3aを介してPC2aと通信可能に接続され、HUB3b、ネットワーク4及びHUB3dを介してPC2bと通信可能に接続され、HUB3cを介してPC2cと通信可能に接続される。ネットワーク4は、例えばインターネットで構成される。なお、HUB3a,3b,3c,3dは、LAN(ローカルエリアネットワーク)であってもよい。
画像形成装置1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能及びスキャナ機能などの複数の機能を有する複合機である。画像形成装置1は、PC2a,2b,2cによって送信される印字要求を受信し、受信した印字要求に基づくプリント動作を実行する。また、画像形成装置1は、読み取った画像データをPC2a,2b,2cへ送信する。
PC2a,2b,2cは、印字データを含む印字要求を画像形成装置1へ送信するとともに、画像形成装置1によって読み取られた画像データを受信する。また、PC2a,2b,2cは、画像形成装置1の状態を監視するため、画像形成装置1のステータス情報を確認するステータス情報要求を定期的に画像形成装置1へ送信する。画像形成装置1は、PC2a,2b,2cによって定期的に送信されるステータス情報要求を受信すると、自身のステータス情報を要求のあったPCへ送信する。
画像形成装置1及びPC2a,2b,2cは、送信するデータを複数のパケットに分割して送信する。上述のPC2a,2b,2cからの種々の要求や応答において、速い通信速度が要求されるデータ転送は印字要求における印字データの受信時と、スキャンした画像データの送信時のみであり、これらの場合は大量のパケットを画像形成装置1内で処理する必要がある。一方、ステータス情報要求やステータス情報は、それほど大きなデータではなく、データサイズが128バイト未満のデータである。
そこで、本実施の形態では、受信するデータサイズの閾値を128バイトと設定し、それ以上のデータサイズのデータが受信されない限り、ネットワークの通信モードが低速モードのまま維持される。そして、予め設定した閾値以上のデータサイズのデータが受信される場合、データを受信するネットワークポートの優先度を上げるか否かを判断する。ここで、優先度を上げると判断された場合、ネットワークの通信速度を低速モードから高速モードに切り替える。これによって内部の動作周波数を抑えることが可能となり、省電力化を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態における低速モードとは、通信速度が10Mbit/secの10BASE−Tを用いた通信モードであり、高速モードとは、通信速度が100Mbit/secの100BASE−TXを用いた通信モードである。低速モードにおける通信速度と高速モードにおける通信速度とは一例であり、上記に限定されるものではない。例えば、低速モードとして、10BASE−Tを用い、高速モードとして、通信速度が1000Mbit/secの1000BASE−Tを用いてもよい。また、10BASE−Tではなく、10BASE−5や10BASE−F等の種々の伝送路を用いてもよい。同様に、100BASE−TXではなく、100BASE−T4や100BASE−FX等の種々の伝送路を用いてもよい。
次に、画像形成装置1についてさらに具体的に説明する。図2は、図1に示す画像形成装置の内部構造を示すブロック図である。
図2に示す画像形成装置1は、コントローラ10、表示パネル(表示装置)20及びスキャナ(原稿読取装置)30を備えて構成される。表示パネル20は、各種複写動作やスキャナ動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる。スキャナ30は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成する。スキャナ30は、不図示のコンタクトガラス上に載置された原稿、あるいは不図示の原稿送り機構によってコンタクトガラスに接するようにして搬送される原稿から得られた画像データを読み取って、後述するスキャナコントローラ155へ出力する。
コントローラ10は、ネットワーク用コネクタ11a,11b,11c、トランス12a,12b,12c、PHY(物理層)IC13a,13b,13c、CPU(中央演算処理装置)14、ASIC(特定用途向けIC)15及びメモリ16を備えて構成される。
画像形成装置1は、HUB3aに接続されるネットワークポート101と、HUB3bに接続されるネットワークポート102と、HUB3cに接続されるネットワークポート103とを備える。そのため、画像形成装置1は、3つのネットワークポートから同時に印字データを受信したり、1つのネットワークポートから他のPCに対してスキャンした画像データを送信している間に、他のネットワークポートで印字データを受信したりする。
ネットワークポート101は、ネットワーク用コネクタ11a、トランス12a及びPHY(物理層)IC13aで構成される。ネットワークポート102は、ネットワーク用コネクタ11b、トランス12b及びPHY(物理層)IC13bで構成される。ネットワークポート103は、ネットワーク用コネクタ11c、トランス12c及びPHY(物理層)IC13cで構成される。
ネットワーク用コネクタ11aは、データを伝送するケーブル線が挿入されることによりHUB3aに接続され、他のネットワーク機器であるPCと電気的な接続を行う。ネットワーク用コネクタ11bは、データを伝送するケーブル線が挿入されることによりHUB3bに接続され、他のネットワーク機器であるPCと電気的な接続を行う。ネットワーク用コネクタ11cは、データを伝送するケーブル線が挿入されることによりHUB3cに接続され、他のネットワーク機器であるPCと電気的な接続を行う。トランス12a,12b,12cは、画像形成装置1に接続される他のネットワーク機器と、画像形成装置1との間の電気的な絶縁を確保するためのものである。
PHYIC13a,13b,13cは、いわゆるOSI参照モデルの物理層の機能を有する公知の構成のICであり、符号化されたデータを伝送ケーブルの信号規格に応じた信号に変換するとともに、受信信号を符号化する。また、PHYIC13a,13b,13cは、他のネットワーク機器との通信モードを低速モードと高速モードとに切り替える。
CPU14は、BIC152を介してバス156に接続されている各ブロックを制御する。また、CPU14は、受信データのデータサイズが所定値未満であるか否かを判断するとともに、送信データのデータサイズが所定値未満であるか否かを判断する。さらに、CPU14は、他のネットワーク機器によって送信されたデータを受信する場合、当該データを受信したネットワークポートに割り当てられた優先度を上げるか否かを判断するとともに、他のネットワーク機器へデータを送信する場合、当該データを送信するネットワークポートに割り当てられた優先度を上げるか否かを判断する。
本実施の形態における各ネットワークポートには、それぞれ優先度が割り当てられている。メモリ16は、各ネットワークポートと、優先度とを対応付けたテーブルを記憶している。優先度は、例えば、「1」と「0」とで表され、「1」は優先度が高いことを表し、「0」は優先度が低いことを表している。通常、優先度は、「0」に設定されている。CPU14は、データサイズが所定値未満でないと判断し、且つ他のネットワークポートに対応付けられている優先度の値が「1」でないと判断した場合、このテーブルに記憶されている優先度の値を「0」から「1」へ変更する。そして、CPU14は、優先度の値を「0」から「1」へ変更したネットワークポートのPHYICに対し、通信モードを低速モードから高速モードへ切り替えるよう指示する。
PHYIC13a,13b,13cは、データサイズが所定値未満であると判断された場合又は優先度を上げないと判断された場合、通信モードを低速モードのまま維持し、データサイズが所定値未満でないと判断され、且つ優先度を上げると判断された場合、通信モードを低速モードから高速モードに切り替える。
また、CPU14は、データの受信又は送信が完了したか否かを判断し、データの受信又は送信が完了したと判断された場合、優先度の値を元の値に戻す。すなわち、CPU14は、テーブルに記憶されている優先度の値を「1」から「0」へ変更する。そして、CPU14は、優先度の値を「1」から「0」へ変更したネットワークポートのPHYICに対し、通信モードを高速モードから低速モードへ切り替えるよう指示する。
ASIC15は、MAC(メディアアクセスコントローラ)151a,151b,151c、BIC(バスインタフェースコントローラ)152、パネルコントローラ153、メモリコントローラ154、スキャナコントローラ155及びバス156を備えて構成される。MAC151a,151b,151cは、ネットワークの規格に応じて送受信データをパケットに分割したり組み立てたりするものであり、アドレスや誤り検出のためのヘッダ部やフッタ部を管理する。
ネットワーク用コネクタ11aは、HUB3aに接続されるネットワーク機器(例えば、図1に示すPC2a)によって送信されたデータを受信する。HUB3aを介して受信したデータは、ネットワーク用コネクタ11a、トランス12a及びPHYIC13aを通ってMAC151aに入力される。また、MAC151aに入力された送信データは、PHYIC13a、トランス12a及びネットワーク用コネクタ11aを通ってHUB3aへ送信される。
ネットワーク用コネクタ11bは、HUB3bに接続されるネットワーク機器(例えば、図1に示すPC2b)によって送信されたデータを受信する。HUB3bを介して受信したデータは、ネットワーク用コネクタ11b、トランス12b及びPHYIC13bを通ってMAC151bに入力される。また、MAC151bに入力された送信データは、PHYIC13b、トランス12b及びネットワーク用コネクタ11bを通ってHUB3bへ送信される。
ネットワーク用コネクタ11cは、HUB3cに接続されるネットワーク機器(例えば、図1に示すPC2c)によって送信されたデータを受信する。HUB3cを介して受信したデータは、ネットワーク用コネクタ11c、トランス12c及びPHYIC13cを通ってMAC151cに入力される。また、MAC151cに入力された送信データは、PHYIC13c、トランス12c及びネットワーク用コネクタ11cを通ってHUB3cへ送信される。
バス156は、各MAC151a,151b,151cとBIC152とパネルコントローラ153とメモリコントローラ154とスキャナコントローラ155とを通信可能に接続する。BIC152は、バス156とCPU14とを接続し、バス156を制御する。
パネルコントローラ153は、バス156と表示パネル20とを接続し、表示パネル20に種々の画像を表示すると共に、表示パネル20のタッチパネル機能を用いた入力指示を受け付け、表示パネル20の動作を制御する。メモリコントローラ154は、バス156とメモリ16とを接続し、メモリ16からデータを読み出すとともに、メモリ16へデータを書き込み、メモリ16の動作を制御する。スキャナコントローラ155は、バス156とスキャナ30とを接続し、スキャナ30の動作に必要な各部の動作制御を行うものである。
なお、本実施の形態において、画像形成装置1がネットワーク機器の一例に相当し、PC2a,2b,2cが他のネットワーク機器の一例に相当し、ネットワークポート101,102,103が通信部の一例に相当し、PHYIC13a,13b,13cが設定手段及び切り替え手段の一例に相当し、ネットワーク用コネクタ11a,11b,11cがデータ受信手段及びデータ送信手段の一例に相当し、CPU14が優先度判断手段及び送受信完了判断手段の一例に相当し、バス156が内部バスの一例に相当する。
次に、他のネットワーク機器からデータを受信する場合の画像形成装置1の動作について説明する。図3は、他のネットワーク機器からデータを受信する場合の画像形成装置の動作について説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明では、HUB3aを介して印字データがネットワークポート101により受信される場合の処理について説明するが、HUB3b,3cを介して印字データがネットワークポート102,103により受信される場合についても同様の処理が行われる。
まず、ステップS1において、CPU14は、各ネットワークポート101,102,103のPHYIC13a,13b,13cに対して、他のネットワーク機器との通信モードを低速モードに設定するよう指示する。PHYIC13a,13b,13cは、他のネットワーク機器との通信モードを低速モードに設定する。なお、ステップS1における低速モードへの設定は、データを受信する度に行うのではなく、画像形成装置1の電源投入時に1度だけ行えばよい。
次に、他のネットワーク機器によってデータが送信された場合、ステップS2において、ネットワーク用コネクタ11aは、他のネットワーク機器によってデータが送信されたデータを受信する。具体的に、データは複数のパケットに分割されて順次送信される。HUB3aを介して受信されるパケットは、コントローラ10のネットワーク用コネクタ11aへ入力される。そして、ネットワーク用コネクタ11aによって出力されるパケットは、トランス12a及びPHYIC13aを介してASIC15のMAC151aへ入力される。MAC151aは、入力されたパケットのアドレスを確認し、それが自身に宛てたパケット、又は同報転送されたパケットである場合、当該パケットをメモリコントローラ154へ出力する。
次に、ステップS3において、メモリコントローラ154は、MAC151aからバス156を介して入力されたパケットをメモリ16へ記憶する。MAC151aは、パケットをメモリコントローラ154へ転送した後、CPU14へ割り込み通知を出力する。
次に、ステップS4において、CPU14は、受信されるデータのデータサイズを取得する。具体的に、CPU14は、MAC151aから割り込み通知が入力されると、BIC152、バス156及びメモリコントローラ154を介してメモリ16にアクセスし、受信されるデータを解析する。データのヘッダ部には、これから受信するデータ全体のデータサイズが含まれており、CPU14は、データのヘッダ部を解析することで、受信されるデータのデータサイズを取得する。このように、データは、複数のパケットに分割されており、先頭のパケットには、データ全体のデータサイズを表す情報が含まれている。
次に、ステップS5において、CPU14は、データサイズが閾値未満であるか否かを判断する。なお、本実施の形態における閾値は128バイトである。ここで、データサイズが閾値未満であると判断された場合(ステップS5でYES)、受信データがデータ量の少ない例えばステータス情報要求などであると判断し、通信モードを低速モードのままとし、処理を終了する。
一方、データサイズが閾値未満でない、すなわち、データサイズが閾値以上であると判断された場合(ステップS5でNO)、ステップS6において、CPU14は、他のネットワークポートが高速モードに設定されているか否かを判断する。具体的に、CPU14は、メモリ16にアクセスし、予め記憶されているネットワークポートと優先度とを対応付けたテーブルを参照する。そして、CPU14は、他のネットワークポート102,103の優先度の値が「1」となっているか否かを判断する。他のネットワークポート102,103のうちの少なくとも1つのネットワークポートの優先度の値が「1」となっている場合、当該ネットワークポートの通信モードが高速モードに設定されているので、他のネットワークポートの優先度を判断することによって、他のネットワークポートが高速モードに設定されているか否かを判断することができる。
他のネットワークポートが高速モードに設定されていると判断された場合(ステップS6でYES)、ステップS7において、CPU14は、通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了したか否かを判断する。ここで、通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了していないと判断された場合(ステップS7でNO)、通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了するまで通信モードを低速モードのまま維持する。なお、他のネットワークポート102,103のMAC151b,151cは、印字データの最終パケットを受信又は送信したことをCPU14へ通知する。CPU14は、MAC151b,151cによる通知の有無を判断することで、他のネットワークポート102,103における印字データの受信又は送信が完了したか否かを判断する。
一方、他のネットワークポートが高速モードに設定されていないと判断された場合(ステップS6でNO)、又は通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了したと判断された場合(ステップS7でYES)、ステップS8において、CPU14は、データを受信するネットワークポート101の優先度を上げる。すなわち、CPU14は、メモリ16にアクセスし、ネットワークポート101に対応付けられている優先度の値を「0」から「1」に変更する。
このように、ネットワークポート102,103に高い優先度が求められていなければ(ネットワークポート102,103に対応付けられる優先度の値が共に「0」である)、ネットワークポート101の優先度のみを考慮して、PHYIC13aの通信モードを高速モードに切り替える。そして、他のネットワークポート102,103の通信モードは低速モードのままとする。なお、HUB3aからデータを受信している間に、HUB3bから受信パケットを受信し、それが閾値以上の印字データであると判断されたとする。この場合、HUB3aからの印字データの受信が完了するまでは、ネットワークポート102の優先度を上げることはできず、ネットワークポート102はそのまま低速モードを維持することとなる。
次に、ステップS9において、CPU14は、ネットワークポート101の通信モードを高速モードに切り替えるようPHYIC13aに指示する。PHYIC13aは、CPU14からの指示を受け、通信モードを低速モードから高速モードへ切り替える。これにより、それ以後に送信される印字データを高速モードで受信することが可能となる。
次に、ステップS10において、CPU14は、印字データの受信が完了したか否かを判断する。ここで、印字データの受信が完了していないと判断された場合(ステップS10でNO)、印字データの受信が完了するまで、この判断が繰り返し行われることとなる。なお、MAC151aは、印字データの最終パケットを受信したことをCPU14へ通知する。CPU14は、MAC151aによる通知の有無を判断することで、ネットワークポート101における印字データの受信が完了したか否かを判断する。
一方、印字データの受信が完了したと判断された場合(ステップS10でYES)、ステップS11において、CPU14は、データの受信が完了したネットワークポート101の優先度を元に戻す。すなわち、CPU14は、メモリ16にアクセスし、ネットワークポート101に対応付けられている優先度の値を「1」から「0」に変更する。
次に、ステップS12において、CPU14は、ネットワークポート101の通信モードを低速モードに切り替えるようPHYIC13aに指示する。PHYIC13aは、CPU14からの指示を受け、通信モードを高速モードから低速モードへ切り替え、処理を終了する。PHYIC13aは、閾値以上のデータが再度入力されるまでは低速モードを維持する。
なお、本実施の形態では、PCによって送信された印字データを受信する場合について説明しているが、本発明は特にこれに限定されず、他の画像形成装置やファクシミリ装置によって送信された画像データを受信する場合にも適用可能である。
このように、まず、PHYIC13a,13b,13cによって、各ネットワークポート101,102,103における通信モードが、他のネットワーク機器との通信速度が第1の速度である低速モードに設定される。また、バス156によって、各ネットワークポート101,102,103において受信されるデータが転送される。各ネットワークポート101,102,103には優先度が割り当てられており、他のネットワーク機器によって送信されたデータをネットワークポート101において受信する場合、CPU14によって、当該データを受信したネットワークポート101の優先度を上げるか否かが判断される。CPU14により優先度を上げないと判断された場合、データを受信するネットワークポート101における通信モードが低速モードのまま維持され、CPU14により優先度を上げると判断された場合、PHYIC13aによって、データを受信するネットワークポート101における通信モードが、第1の速度よりも高速な第2の速度である高速モードに切り替えられる。
したがって、全てのネットワークポート101,102,103の通信モードを高速な第2の速度である高速モードに切り替えるのではなく、データを受信するネットワークポートに割り当てられた優先度が低い場合は低速モードが維持され、データを受信するネットワークポートに割り当てられた優先度が高い場合にのみ通信モードが高速モードに切り替えられるので、複数のネットワークポートから大量の受信データが内部バス156に転送されたとしても、優先度の低いネットワークポートから内部バス156に転送されるデータ量は抑制され、内部バス156を効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができる。
また、CPU14によって、データを受信するネットワークポート101以外の他のネットワークポート102,103の通信モードが高速モードであるか否かが判断される。そして、CPU14により他のネットワークポート102の通信モードが高速モードであると判断された場合、さらにCPU14によって、通信モードが高速モードである他のネットワークポート102におけるデータの受信又は送信が完了したか否かが判断される。続いて、CPU14により他のネットワークポート102の通信モードが高速モードでないと判断された場合、又は、CPU14により通信モードが高速モードである他のネットワークポート102におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、PHYIC13aによって、データを受信するネットワークポート101における通信モードが低速モードから高速モードに切り替えられる。
したがって、他のネットワークポート102が既にデータを受信又は送信しており、かつそのネットワークポート102の通信モードが高速モードである場合、データの受信を開始するネットワークポート101は、他のネットワークポート102におけるデータの受信又は送信が完了してから、通信モードを低速モードから高速モードに切り替えるので、ネットワークポート101,102,103から内部バス156に転送されるデータ量を制御することができ、バス帯域をほぼ一定に保つことができる。
次に、スキャナ30によって読み取った画像データを他のネットワーク機器へ送信する場合の画像形成装置1の動作について説明する。図4は、他のネットワーク機器へ画像データを送信する場合の画像形成装置の動作について説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明では、HUB3aを介して画像データがネットワークポート101により送信される場合の処理について説明するが、HUB3b,3cを介してデータがネットワークポート102,103により送信される場合についても同様の処理が行われる。
まず、ステップS21において、CPU14は、各ネットワークポート101,102,103のPHYIC13a,13b,13cに対して、他のネットワーク機器との通信モードを低速モードに設定するよう指示する。PHYIC13a,13b,13cは、他のネットワーク機器との通信モードを低速モードに設定する。なお、ステップS21における低速モードへの設定は、データを送信する度に行うのではなく、画像形成装置1の電源投入時に1度だけ行えばよい。
次に、パネルコントローラ153を介して表示パネル20からCPU14へ原稿を読み取る旨の割り込みが入力されると、ステップS22において、CPU14は、スキャナコントローラ155へ原稿の読み取りを指示する。スキャナ30は、原稿を読み取り、読み取った画像データをスキャナコントローラ155へ出力する。スキャナコントローラ155は、画像データをメモリコントローラ154へ出力する。
次に、ステップS23において、メモリコントローラ154は、スキャナコントローラ155からバス156を介して入力された画像データをメモリ16へ記憶する。次に、ステップS24において、CPU14は、送信される画像データのデータサイズを取得する。具体的に、CPU14は、バス156及びメモリコントローラ154を介してメモリ16にアクセスし、送信される画像データのデータサイズを取得する。
次に、ステップS25において、CPU14は、データサイズが閾値未満であるか否かを判断する。なお、本実施の形態における閾値は128バイトである。ここで、データサイズが閾値未満であると判断された場合(ステップS25でYES)、送信データがデータ量の少ない例えばステータス情報などであると判断し、通信モードを低速モードのままとし、処理を終了する。
一方、データサイズが閾値未満でない、すなわち、データサイズが閾値以上であると判断された場合(ステップS25でNO)、ステップS26において、CPU14は、他のネットワークポートが高速モードに設定されているか否かを判断する。具体的に、CPU14は、メモリ16にアクセスし、予め記憶されているネットワークポートと優先度とを対応付けたテーブルを参照する。そして、CPU14は、他のネットワークポートの優先度の値が「1」となっているか否かを判断する。他のネットワークポートの優先度の値が「1」となっている場合、当該ネットワークポートの通信モードが高速モードに設定されているので、他のネットワークポートの優先度を判断することによって、他のネットワークポートが高速モードに設定されているか否かを判断することができる。
他のネットワークポートが高速モードに設定されていると判断された場合(ステップS26でYES)、ステップS27において、CPU14は、通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了したか否かを判断する。ここで、通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了していないと判断された場合(ステップS27でNO)、通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了するまで通信モードを低速モードのまま維持する。なお、他のネットワークポート102,103のMAC151b,151cは、印字データの最終パケットを受信又は送信したことをCPU14へ通知する。CPU14は、MAC151b,151cによる通知の有無を判断することで、他のネットワークポート102,103における印字データの受信又は送信が完了したか否かを判断する。
一方、他のネットワークポートが高速モードに設定されていないと判断された場合(ステップS26でNO)、又は通信モードが高速モードに設定されている他のネットワークポートにおけるデータ受信又はデータ送信が完了したと判断された場合(ステップS27でYES)、ステップS28において、CPU14は、データを送信するネットワークポート101の優先度を上げる。すなわち、CPU14は、メモリ16にアクセスし、ネットワークポート101に対応付けられている優先度の値を「0」から「1」に変更する。
このように、ネットワークポート102,103に高い優先度が求められていなければ(ネットワークポート102,103に対応付けられる優先度の値が共に「0」である)、ネットワークポート101の優先度のみを考慮して、PHYIC13aの通信モードを高速モードに切り替える。そして、他のネットワークポート102,103の通信モードは低速モードのままとする。なお、HUB3aへデータを送信している間に、HUB3bから受信パケットを受信し、それが閾値以上の印字データであると判断されたとする。この場合、HUB3aへの画像データの送信が完了するまでは、ネットワークポート102の優先度を上げることはできず、ネットワークポート102はそのまま低速モードを維持することとなる。
次に、ステップS29において、CPU14は、ネットワークポート101の通信モードを高速モードに切り替えるようPHYIC13aに指示する。PHYIC13aは、CPU14からの指示を受け、通信モードを低速モードから高速モードへ切り替える。これにより、画像データを高速モードで送信することが可能となる。
なお、本実施の形態では、画像データを送信する場合、CPU14が画像データのデータサイズを取得し、データサイズが閾値未満であるか否かを判断しているが、本発明は特にこれに限定されない。つまり、CPU14が予め画像データを送信することを認識している場合は、ステップS24及びステップS25の処理は不要となる。
次に、ステップS30において、MAC151aは、メモリコントローラ154を介してメモリ16から画像データを読み出し、PHYIC13a、トランス12a及びネットワーク用コネクタ11aを介して画像データを他のネットワーク機器へ送信する。
次に、ステップS31において、CPU14は、画像データの送信が完了したか否かを判断する。ここで、画像データの送信が完了していないと判断された場合(ステップS31でNO)、画像データの送信が完了するまで、この判断が繰り返し行われることとなる。なお、MAC151aは、画像データの最終パケットを送信したことをCPU14へ通知する。CPU14は、MAC151aによる通知の有無を判断することで、画像データの送信が完了したか否かを判断する。
一方、画像データの送信が完了したと判断された場合(ステップS31でYES)、ステップS32において、CPU14は、データの送信が完了したネットワークポート101の優先度を元に戻す。すなわち、CPU14は、メモリ16にアクセスし、ネットワークポート101に対応付けられている優先度の値を「1」から「0」に変更する。
次に、ステップS33において、CPU14は、ネットワークポート101の通信モードを低速モードに切り替えるようPHYIC13aに指示する。PHYIC13aは、CPU14からの指示を受け、通信モードを高速モードから低速モードへ切り替え、処理を終了する。PHYIC13aは、閾値以上のデータが再度入力されるまでは低速モードを維持する。
なお、本実施の形態では、スキャナ30によって読み取られた画像データをPCに送信する場合について説明しているが、本発明は特にこれに限定されず、スキャナ30によって読み取られた画像データを他の画像形成装置やファクシミリ装置に送信する場合にも適用可能である。
また、本実施の形態では、3つのネットワークポートのうち、1つのネットワークポートの優先度のみを上げているが、本発明は特にこれに限定されない。すなわち、内部バス156の動作帯域が十分に割り当てられている場合や、さらに多くのネットワークポートが設けられている場合、優先度を上げることのできるネットワークポートの数を増やしてもよい。例えば、ネットワークポートの数が本実施の形態の10倍の30ポートであり、バス帯域も本実施の形態の10倍のバス帯域が確保されている場合、同時に高速モードに切り替えることができるネットワークポートの数を10ポートまでとすることが可能である。本実施の形態では、バス帯域やネットワークポートの数に応じて高速モードで通信可能なネットワークポートの数を増やしてもよい。
このように、バス156によって、各ネットワークポート101,102,103において送信されるデータが転送される。ネットワークポート101において他のネットワーク機器へデータを送信する場合、CPU14によって、当該データを送信するネットワークポート101の優先度を上げるか否かが判断される。そして、CPU14により優先度を上げないと判断された場合、データを送信するネットワークポート101における通信モードが低速モードのまま維持され、CPU14により優先度を上げると判断された場合、PHYIC13aによって、データを送信するネットワークポート101における通信モードが、第1の速度よりも高速な第2の速度である高速モードに切り替えられる。
したがって、全てのネットワークポート101,102,103の通信モードを高速な第2の速度である高速モードに切り替えるのではなく、データを送信するネットワークポートに割り当てられた優先度が低い場合は低速モードが維持され、データを送信するネットワークポートに割り当てられた優先度が高い場合にのみ通信モードが高速モードに切り替えられるので、複数のネットワークポートへ大量の送信データが内部バス156を介して転送されたとしても、内部バス156から優先度の低いネットワークポートへ転送されるデータ量は抑制され、内部バス156を効率よく使用することができ、デッドロック状態に陥ることなく通信することができる。
また、CPU14によって、データを送信するネットワークポート101以外の他のネットワークポート102,103の通信モードが高速モードであるか否かが判断される。そして、CPU14により他のネットワークポート102の通信モードが高速モードであると判断された場合、さらにCPU14によって、通信モードが高速モードである他のネットワークポート102におけるデータの受信又は送信が完了したか否かが判断される。続いて、CPU14により他のネットワークポート102の通信モードが高速モードでないと判断された場合、又は、CPU14により通信モードが高速モードである他のネットワークポート102におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、PHYIC13aによって、データを送信するネットワークポート101における通信モードが低速モードから高速モードに切り替えられる。
したがって、他のネットワークポート102が既にデータを受信又は送信しており、かつそのネットワークポート102の通信モードが高速モードである場合、データの送信を開始するネットワークポート101は、他のネットワークポート102におけるデータの受信又は送信が完了してから、通信モードを低速モードから高速モードに切り替えるので、内部バス156からネットワークポート101,102,103へ転送されるデータ量を制御することができ、バス帯域をほぼ一定に保つことができる。
本発明の一実施の形態によるネットワーク機器が適用されるネットワークシステムの構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置の内部構造を示すブロック図である。 他のネットワーク機器からデータを受信する場合の画像形成装置の動作について説明するためのフローチャートである。 他のネットワーク機器へ画像データを送信する場合の画像形成装置の動作について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2a,2b,2c PC
3a,3b,3c HUB
4 ネットワーク
10 コントローラ
11a,11b,11c ネットワーク用コネクタ
12a,12b,12c トランス
13a,13b,13c PHYIC
14 CPU
15 ASIC
16 メモリ
20 表示パネル
30 スキャナ
100 ネットワークシステム
101,102,103 ネットワークポート
151a,151b,151c MAC
152 BIC
153 パネルコントローラ
154 メモリコントローラ
155 スキャナコントローラ
156 バス

Claims (4)

  1. それぞれ異なる他のネットワーク機器と接続される複数の通信部を備え、各通信部により他のネットワーク機器とデータを送受信するネットワーク機器であって、
    各通信部における他のネットワーク機器との通信速度を第1の速度に設定する設定手段と、
    各通信部において受信されるデータを転送する内部バスと、
    各通信部には優先度が割り当てられており、他のネットワーク機器によって送信されたデータを受信する場合、当該データを受信した通信部の優先度を上げるか否かを判断する優先度判断手段と、
    前記優先度判断手段によって優先度を上げないと判断された場合、前記データを受信する通信部における前記通信速度を第1の速度のまま維持し、前記優先度判断手段によって優先度を上げると判断された場合、前記データを受信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替える切り替え手段とを備えることを特徴とするネットワーク機器。
  2. 前記優先度判断手段は、データを受信する通信部以外の他の通信部の前記通信速度が前記第2の速度であるか否かを判断し、
    前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度であると判断された場合、前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したか否かを判断する送受信完了判断手段をさらに備え、
    前記切り替え手段は、前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度でないと判断された場合、又は、前記送受信完了判断手段によって前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、前記データを受信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えることを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  3. 内部バスは、各通信部において送信されるデータを転送し、
    前記優先度判断手段は、他のネットワーク機器へデータを送信する場合、当該データを送信する通信部の優先度を上げるか否かを判断し、
    前記切り替え手段は、前記優先度判断手段によって優先度を上げないと判断された場合、前記データを送信する通信部における前記通信速度を第1の速度のまま維持し、前記優先度判断手段によって優先度を上げると判断された場合、前記データを送信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えることを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  4. 前記優先度判断手段は、データを送信する通信部以外の他の通信部の前記通信速度が前記第2の速度であるか否かを判断し、
    前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度であると判断された場合、前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したか否かを判断する送受信完了判断手段をさらに備え、
    前記切り替え手段は、前記優先度判断手段によって他の通信部の前記通信速度が第2の速度でないと判断された場合、又は、前記送受信完了判断手段によって前記通信速度が第2の速度である他の通信部におけるデータの受信又は送信が完了したと判断された場合、前記データを送信する通信部における前記通信速度を第1の速度よりも高速な第2の速度に切り替えることを特徴とする請求項3記載のネットワーク機器。
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