JP2006268907A - ホログラム記録媒体および記録再生装置 - Google Patents

ホログラム記録媒体および記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ホログラム記録媒体および装置に関し、記録再生処理の信頼性を向上させること。
【解決手段】同一の光源から出射された情報光および参照光を、同一の位置に照射することによってデータを記録する媒体であって、ユーザデータを記録するユーザ領域と、校正用データを記録する校正領域とを備え、校正領域に記録される校正用データが、その媒体に対して記録再生を行う記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を校正するためのパターン情報であることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、ホログラム記録媒体および記録再生装置に関し、特に、2次元ページデータを多重記録することのできるホログラム記録媒体に対する記録再生を、高信頼化させるための媒体および記録再生装置に関する。
大容量の情報を高密度記録することのできる媒体として、ホログラム記録媒体がある。ホログラム記録媒体は、数百メガバイトという容量のページデータを同一領域に多重記録することが可能な媒体である。ホログラム記録とは、同一光源からの光束を参照光と情報光とに分離し、記録媒体上の同じ位置に参照光と情報光を照射し、参照光の照射角度や波長を変化させることにより、異なる干渉を発生させ、媒体上の同じ位置に、異なる情報を重ねて記録するものである。
また、ページデータが多重記録された領域に参照光のみを照射すると、再生光が生成され、その再生光が2次元ページ光検出器で検出されることにより1つのページデータが再生される。この再生光は、多重記録されたページデータのうちの1つのページデータに対応するものであり、たとえば参照光の照射角度を変えると再生されるページデータも異なる。あるいは、参照光の波長を変えると、再生されるページデータが異なる。
ホログラム記録の場合、記録のときに用いた条件(たとえば波長や照射角度)と、再生のときに用いる条件が同一の場合に、媒体に記録されたページデータが再生され、逆に記録条件と再生条件が異なると、ページデータが全く再生されないか、あるいは要求したものと異なるページデータが再生される。
したがって、ホログラム記録再生では、記録再生装置固有の性能のばらつきや部品の取りつけ誤差等を極力なくし、規格化された記録条件と再生条件を高精度に満たすことが要求される。
しかし、すべての記録再生装置を完全に同一精度で製造することは困難であり、現在の光ディスク等の記録媒体やホログラム記録媒体でも、装置固有のばらつきがあることを考慮して、互換性を保つ工夫がされている(たとえば特許文献1,2)。
特許文献1では、記録フォーマットが複数種類ある場合や機器の個体差がある場合に、記録再生装置にそのフォーマット等を定義した基準データを予め記憶し、媒体側にデータを記録するときに、記録したフォーマット等を示す基準データをその媒体に記録しておき、データ再生時には、媒体と装置の両方の基準データの差分を加味して再生データを補正することにより互換性を保つホログラムシステムが記載されている。
また、特許文献2には、媒体に記録再生条件(パルス条件,サーボ条件など)を予め記録しておき、記録再生装置が、この記録再生条件を読み取り、その条件を満たすように装置の各種条件を設定して情報の記録再生を行う光学式記録媒体が記載されている。
特開2004−69771号公報 特開2000−293858号公報
しかし、特許文献2に記載のものでは、媒体に予め記録された各種条件の数値を読み出してその条件内容に従って必要なパラメータの設定を行うだけであるので、装置自体の機械精度に問題があってその設定どおりに動作できない場合には、記録再生処理にエラーが発生することがある。あるいは、エラーが生じたときには、パラメータの値を変化させてみて、その装置の状態に合った最適条件を求める学習処理をする必要がある。
特に、使用される部品に高い精度を要求するホログラム記録再生においては、単に種々の設定条件の数値を媒体に記録しておくだけでは、信頼性の高い記録再生を実現することは難しい。
また、特許文献1に記載されたホログラムシステムでは、装置と媒体にそれぞれ保持された基準データに基づいて再生データを補正することにより、元データを復調するが、両基準データの差分を求めて機器や媒体の性能誤差を補正するだけであり、必ずしも、その装置と媒体とを組み合わせた状態での最適条件が選択されるわけではない。
たとえば、媒体と装置に参照光の照射角度情報が予め記録されていたとしても、一致する角度情報がなければどのように参照光の照射角度を決定すればよいかはわからず、また、媒体に記録された角度情報を採用して照射角度を調整したとしても、その装置固有のばらつきが考慮されていないので、再生データを得られない場合もあり、さらに、角度を調整する学習処理をしなければならない場合もあり、装置ごとの部品の校正は難しい。
また、ホログラム記録再生装置では、2次元のページデータを記録再生するために、空間変調器(SLM,DMD)や2次元撮像素子(CCD,CMOS)が用いられる。これらの光学部品は、数万以上の画素の素子を持つ部品であり、全く欠陥のない部品を常に製造することは困難である。
現在市販されているデジタルカメラなど、主として画像の記録再生を目的とする装置では、CCDに画素欠陥があっても、不良品とせずに、その欠陥位置の周囲の正常な画素データを用いて、欠陥位置のデータを補正することが行われている。また、補正が不十分であっても人間はデータを1枚の画像として認識するため、問題となることはほとんどない。
一方、文字,記号,数値等を含む文書データの記録再生を目的とするホログラム記録再生装置では、データがランダムであるために補正が困難であり、欠陥訂正はECCのみとなるため、CCDの中に欠陥があると文書データが再生できなくなる場合があり、CCD等の光学部品はデジタルカメラに比べて格段に欠陥のない完成度が要求される。
また、欠陥のないCCD等を歩留りよく製造するためには高度な製造技術が必要でありコストアップとなる。
そこで、現実的には、製造コストと性能のバランスの観点から、CCD等の部品に欠陥素子が含まれていることを前提として、CCD等に正常に動作しない欠陥画素があったとしても、ホログラム記録再生装置として実用上問題とならない装置を提供することが望まれる。
すなわち、装置に最初から含まれているCCD等の欠陥や、使用後に発生した欠陥を把握して、その欠陥がなかったものとみなせる処理をして、記録再生の信頼性を高めることが望まれる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、装置の記録再生条件をその装置にとって最適なものとするための校正用データと、装置ごとに固有の欠陥情報等とを、媒体に記録することにより、記録再生の信頼性を向上させることのできるホログラム記録媒体と記録再生装置を提供することを課題とする。
この発明は、情報光および参照光を照射することによりデータを記録再生するホログラム記録再生に供する記録媒体であって、ユーザデータを記録するユーザ領域と、当該記録媒体に対して記録再生を行う記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を校正するための校正用データを格納する校正領域とを備え、前記校正領域に格納された校正用データが、前記記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を測定するためのパターン情報を含むことを特徴とするホログラム記録媒体を提供するものである。
また、この発明のホログラム記録媒体において、前記記録再生特性を決定づける要素は、情報光あるいは参照光の波長と、参照光の媒体表面に対する入射角度と、情報光あるいは参照光の媒体表面におけるビームスポットの面積とのうち少なくとも一つを含み、前記校正領域には、前記要素ごとに好ましい再生特性が得られる記録再生の条件値を異ならせた複数のパターン情報を格納することを特徴とする。
ここで、前記記録再生特性を決定づける要素とは、たとえば、上記したように情報光あるいは参照光の波長,参照光の媒体表面に対する入射角度,または情報光あるいは参照光の媒体表面におけるビームスポットの面積などを意味するが、これに限るものではない。また、前記校正用データは、これらの要素の数値を変化させた場合に、その異なる数値ごとにそれぞれ好ましい再生特性を示す複数個のパターン情報からなる。
たとえば、ある要素の数値として5つの異なる数値(m1〜m5)を考えた場合、5つのパターン情報からなる校正用データを用意する。この5つのパターン情報の中で第1のパターン情報P1は、その要素の1つの数値m1に対応し、記録再生装置の要素の数値がm1のときに、第1のパターン情報P1を再生すると、好ましい再生特性を示すが、その装置の要素の数値が他の数値(m2〜m5)のときに第1のパターン情報P1を再生しても再生特性が悪くなるようなパターン情報である。再生特性とは、再生のS/N比を意味し、データの再生時に読み取りエラーがないことあるいは相対的にエラーが少ないことは、再生特性が良好であることを意味する。
パターン情報とは、ホログラム記録媒体に記録されるホログラムのページデータであり、その内容は既知の情報であればよく、特に規定されない。また、このパターン情報は、記録された時の要素の条件(参照光の波長,参照光の照射角度など)と同じ条件で再生したときに、正確に読み出される性質の情報であり、たとえば、記録時の波長と異なる波長でパターン情報を読み出しても、S/N比が悪く、エラーが多発し、正確に読み出すことはできない。
また、この発明のホログラム記録媒体において、前記各パターン情報は、そのパターン情報が格納されている領域に、特定の記録再生条件に従った光を照射した場合に、他の記録再生条件に従った光を照射した場合よりも高S/N比で再生可能とし、前記パターン情報ごとに、前記特定の記録再生条件を異ならせたパターン情報が前記校正領域に格納されていることを特徴とする。
また、前記校正用データは、前記情報光あるいは参照光の波長に関係する複数個のパターン情報である場合、各パターン情報は、そのパターン情報が記録されている領域に特定の波長の光を照射した場合に、他の波長の光を照射した場合よりも高S/N比で再生可能であり、各パターン情報ごとに、前記特定の波長が異なるようにしてもよい。
記録再生特性を決定づける要素が参照光の波長の場合には、たとえば、5つの波長(λ1〜λ5)に対応させた5つのパターン情報(P1〜P5)を用意する。ここで、1つの波長λ1にパターン情報P1が対応するとすれば、パターン情報P1は、波長λ1の光を照射して記録された情報であり、波長λ1の光を照射したときにS/N比の高い良好な再生特性を示すが、他の波長(λ2〜λ5)の光を照射しても相対的にS/N比の悪い再生特性しか示さないようなパターン情報を意味する。
また、波長λ5に対応したパターン情報P5は、波長λ5の光を照射して記録された情報であり、波長λ5の光を照射した場合に、最も高いS/N比で再生することができ、他の波長(λ1〜λ4)の光を照射しても再生のS/N比は低く、エラーが多発して正確に読み出すことができないパターン情報である。
この発明の複数個のパターン情報は、設計仕様で定められた第1波長の光を用いて再生すると最も高S/N比で再生可能なパターン情報と、前記第1波長から所定値だけ異なるn個の波長のうちいずれかの波長の光を用いて再生すると最も高いS/N比で再生可能なn個のパターン情報とからなるようにしてもよい。
また、前記複数個のパターン情報は、より高い信頼性で再生するために、ユーザ領域に記録されるデータよりも高S/N比で記録されていることが好ましい。具体的な記録方法としては記録時の露光を高め(長時間、あるいは高パワー)、ホログラム記録の多重度を意図的に低くした記録する方法である。
また、この発明のホログラム記録媒体において、前記複数個のパターン情報は、設計仕様で定められた第1の記録再生条件に従って再生すると最も高S/N比で再生可能なパターン情報と、前記記録再生特性を決定づける要素ごとに、高S/N比で再生可能とする記録再生条件を、前記第1の記録再生条件から所定値ずつ異ならせた複数のパターン情報とからなることを特徴とする。
さらに、前記複数個のパターン情報は、前記校正領域の中の異なる領域にそれぞれ記録することが好ましい。
また、この発明の媒体は、記録再生装置に固有の記録再生の条件を示す装置調整情報を、前記記録再生装置が記録再生するユーザデータとの関連を有して格納する領域を備えることを特徴とする。
ここで、前記装置調整情報が、校正結果情報,記録に関与する光学部品の欠陥情報,および再生に関与する光学部品の欠陥情報とを含んでもよい。
また、この発明は、同一の光源から情報光と参照光を生成する光照射部と、光照射部によって生成された情報光と参照光をホログラム記録媒体に照射してデータを記録するための記録用部材と、前記参照光をホログラム記録媒体に照射して媒体に記録されたデータを再生するための再生用部材と、ホログラム記録媒体に記録された校正用データを用いて、前記記録用部材または再生用部材の記録再生特性を決定づける要素を校正する校正部とを備えることを特徴とする記録再生装置を提供するものである。
この発明の光照射部は、レーザダイオードのような1つの光源と、光源から出射された光ビームを平行光とするコリメートレンズと、この光源から出射された光ビームを情報光成分と参照光成分に分光するビームスプリッタなどから構成される。記録再生特性を決定づける要素として参照光の波長があるが、光照射部は、この参照光の波長を変更できるような波長調整機構を備えることが好ましい。
また、参照光の照射角度を要素と考えると、この要素を変更できるようにするための角度調整機構、たとえば、参照光を媒体方向に反射するミラーの角度を変更できるアクチュエータを備えることが好ましい。
記録用部材としては、空間光変調器(SLM)や、ビームスプリッタ,ミラー,凸レンズなどの光学部品があげられ、再生用部材としては、光検出部に相当する2次元撮像素子(CCDまたはCMOS),ビームスプリッタ,凸レンズなどの光学部品などがあげられる。これらの部品は、共通に使用できるものもある。
また、前記ホログラム記録媒体に記録された校正用データが、記録用部材または再生用部材の記録再生特性を決定づける要素の数値を異ならせた場合に、その異なる数値ごとにそれぞれ好ましい再生特性を示す複数個のパターン情報からなり、前記校正部が、前記複数個のパターン情報を再生する再生処理部と、その再生の結果最も好ましい再生特性を示したパターン情報に対応した要素の数値Aを、その記録再生装置の設計仕様として予め設定された要素の基準値A0と比較する比較部と、比較の結果数値Aと基準値A0とが一致しない場合に、最も好ましい再生特性を示すパターン情報に対応した要素の数値が基準値A0となるように、前記光照射部,再生用部材または記録用部材を調整する要素調整部とを備えたことを特徴とする。
校正部は、各記録再生装置ごとに固有の数値を持つ要素を、設計仕様として予め定められた基準値に合わせるように、光照射部等を調整する部分であり、校正部に含まれる再生処理部,比較部,要素調整部は、主として、CPU,ROM,RAMなどからなるマイクロコンピュータによって実現される。
また、前記ホログラム記録媒体に、異なる記録再生装置ごとにその装置固有の装置調整情報が予め記録され、その媒体に記録された前記装置調整情報を読み出して、その装置固有の調整情報に基づいてユーザデータが媒体に正しく記録されるようにユーザデータを再構成する記録制御部と、その媒体に記録された装置調整情報と、その媒体に記録されたユーザデータを記録した記録再生装置識別情報とを媒体から読み出して、前記読み出された識別情報によって特定される記録再生装置固有の調整情報に基づいて、再生されたユーザデータを再構成する再生制御部とをさらに備えてもよい。
さらに、前記装置固有の装置調整情報が、前記記録用部材または再生用部材の欠陥位置を特定する情報を含み、前記記録制御部が、前記欠陥位置を特定する情報をもとに、その欠陥位置に記録される予定のデータを所定の交替データ領域に移動させる交替処理部を備え、前記再生制御部が、前記欠陥位置を特定する情報をもとに、再生されたデータの中の所定の交替データ領域に移動されていたデータをもとの欠陥位置に戻してユーザデータを再構成する逆交替処理部を備えてもよい。
ここで、記録制御部,再生制御部,交替処理部および逆交替処理部は、主としてマイクロコンピュータにより実現され、CPUが、ROM等に記憶された制御プログラムに基づいて、ハードウェアを動作させて各機能ブロックの機能を実行する。
また、前記記録再生特性を決定づける要素は、情報光および参照光の波長,媒体表面に対する参照光の入射角度,または情報光あるいは参照光の媒体表面におけるビームスポットの面積のいずれかとしてもよい。
また、前記記録用部材は、記録すべきユーザデータに対応した空間情報を生成して前記情報光を変調する空間変調部を含むものである。空間光変調器(SLM)は、この空間変調部の中の主要部品である。
前記再生用部材は、前記参照光を媒体に照射することによって得られた再生光を受光する光検出部を含むものである。
さらに、前記記録用部材が、記録すべきユーザデータに対応した空間情報を生成して前記情報光を変調する空間変調部を含み、前記装置固有の装置調整情報が、前記空間変調部の欠陥位置を特定する情報を含み、前記空間変調部が、ユーザデータを展開したユーザデータ領域と、欠陥位置に記録される予定のデータを退避させる交替位置を含む交替データ領域とを備え、前記交替処理部が、前記空間変調部の欠陥位置を特定する情報が存在する場合に、その欠陥位置に記録される予定のデータを、その欠陥位置と対応づけられた交替位置に移動させることを特徴とする。
この発明によれば、ホログラム記録媒体に、記録再生装置の要素を校正するための校正用データを記録しているので、ホログラム記録再生処理の信頼性を向上させることができる。
また、校正用データを用いて記録再生装置の要素を校正しているので、ホログラム記録媒体に対する記録再生処理の信頼性を向上させることができる。
さらに、光学部品の欠陥位置を特定するような欠陥情報を含む装置調整情報を、ホログラム記録媒体に記録させることにより、記録再生処理の信頼性をより向上させることができる。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
<この発明のホログラム記録媒体>
この発明のホログラム記録媒体は、パソコン等から与えられたユーザデータを2次元的なページデータに再構成して、ホログラム記録層に多重記録するものである。
また、この発明のホログラム記録媒体は、ユーザデータを記録する領域(以下、ユーザ領域)と、記録再生の信頼性を向上させるための情報を記録する領域(以下、校正領域)とを有する。
図1に、この発明のホログラム記録媒体の記録領域の説明図を示す。
図1(a)は長方形状のカードタイプの媒体10の平面図であり、図1(b)は円形状のディスクタイプの媒体10の平面図を例示したものである。ただし、形状はこれらに限るものではなく、設計により他の形状の媒体としてもよい。
図1(a),(b)のどちらの媒体10も、記録領域を、ユーザ領域1と校正領域2とに分離したものを示している。ただし、このように2つの領域(1,2)を完全に分離しなくてもよく、予めどの部分がユーザ領域か校正領域かが特定できればよく、両領域が混在するような構成としてもよい。
ユーザ領域1には、文字,記号,図形,画像,音声などいわゆるデジタルデータ形式のマルチメディア情報が記録される。
一方、校正領域2には、後述するような「校正用データ」および「装置固有情報」が記録される。どちらの領域に記録される情報も、ホログラムデータとして記録される。
「校正用データ」とは、記録再生装置の部品の特性あるいはパラメータを最適なものに設定するためのアナログ的なパターン情報を意味する。この校正用データは、出荷前に予め媒体の中に記録しておく。
校正用データの例としては、たとえば、光源から出射される光ビームの波長を特定するためのパターン情報がある。このパターン情報は、いくつかのページデータからなるホログラムデータである。
図2に、この発明の校正用データの一実施例の説明図を示す。
図2では、光ビームの波長を可変させた複数のページデータを示している。たとえば、領域Aに記録されたページデータは、波長(λ)が403nmの光ビームを照射したときに最も高S/N比で読み出すことのできるパターン情報が記録されたものである。すなわち、波長(λ)が403nmであるという数値データが記録されたものではなく、この領域Aに書かれたパターン情報が読めれば、照射された光ビームの波形(λ)は403nmであることが特定できるようなパターン情報が記録されたものである。したがって、パターン情報は、従来のように記録再生条件等のデジタル的な数値情報を意味するものではなく、波長を校正するためのアナログ的な情報であると言える。
また、別の観点から言うと、この記録Aに記録されたパターン情報は、波長が403nmの光ビームにより読み出されるが、波長が403nm以外の光ビーム(たとえば405nm)を照射した場合には、全く読み出せないか、あるいは、多数の再生エラーが発生してしまうような情報である。
すなわち、特定の波長(403nm)の光ビームでは、エラーが全くないか、エラーがあっても所定値以下の非常に少ない誤り率で読み出せるのに対して、特定の波長(403nm)以外の波長を持つ光ビームでは、非常にS/N比が悪くなるような情報が記録されている。
同様に、領域B,C,DおよびEに記録されたページデータは、それぞれ波長(λ)が、404,405,406および407nmの光ビームを照射したときに最も高いS/N比で読み出すことのできるパターン情報が記録されたものである。
このような校正用データは、媒体の製造時、出荷前に実際に光ビームの波長を変えて多重化せずに記録しておくことが好ましい。
校正用データを1つの領域に多重化して記録しておけば、ユーザデータの記録領域を多く確保することができるが、逆に再生のS/N比が悪くなり、正確な校正ができないおそれがあるからである。
そこで、校正用データは、できるだけ高S/N比で再生できることが好ましいので、多重化せずに別々の領域に記録するか、あるいは、多重化する場合でも低い多重化で記録するようにする。
このような複数個のパターン情報を予め媒体に記録しておき、各領域に光ビームを照射していき、最もエラーが少なく再生できた領域を検出することにより、現在照射している光ビームの波長が特定できる。たとえば、領域Eのパターン情報が最も少ないエラーで再生できたとすると、現在照射している光ビームの波長は、407nmであると特定できる。また、設計仕様が405nmであると定められている場合において、この装置に備えられた光源の光ビームの波長が407nmでは、仕様どおり405nmで記録された媒体のユーザデータは読めないか、あるいはエラーが多発することになるので、光ビームの波長を調整する必要があることがわかる。
したがって、この後、設計仕様に対応する領域Cのパターン情報を用いて、その装置の光源の光ビームの波長を調整することにより、この装置自体にとって最適な条件に調整することができる。
図2では、設計仕様で決められた波長(405nm)を中心として、前後4つのレベルの波長に対応する合計5つのパターン情報を記録した領域(A〜E)を示したが、校正用データはこの5つに限るものではなく、設計仕様や性能に応じて、もっと多数のパターン情報を記録してもよく、また、波長の可変単位をもっと細かくしてもよい。
また、5つの領域は、図5のように隣接して配置してもよいが、これに限るものではなく、隣接しない任意の位置に配置してもよい。
校正用データを設ける項目例としては、波長の他に、光ビームの「チルト」,「フォーカス」などがある。
「チルト」とは、角度多重をする場合の参照光の媒体表面に対する入射角度を意味し、いくつかの入射角度に対応させてS/N比の異なるページデータを予め記録しておく。たとえば、5つのページデータの角度多重を行う場合には、各角度に対応するページデータと、それらの角度からわずかにずれた角度に対応するいくつかのページデータとを、多重化しないかあるいは低多重で予め記録しておけばよい。これらの複数のページデータを利用することにより、参照光の入射角度を最適なものとなるように校正する。
「フォーカス」とは、参照光または情報光の光ビームが媒体に照射されたときのビームスポットの媒体表面上の面積を意味し、ビームスポットの面積を設計どおりの最適な大きさに調整するためのページデータを媒体に予め記録しておく。たとえば、光ビームのビームスポットの面積ごとに再生のS/N比が異なるようないくつかのページデータを、多重化せずに予め記録しておけばよい。
<この発明の校正処理>
次に、校正用データを用いた校正処理の一実施例について説明する。
図3に、この発明の校正処理の一実施例のフローチャートを示す。ここで、図2の5つのページデータが、媒体に予め記録されているものとし、装置の光源の波長を校正する場合について説明する。また、図2のようなページデータが媒体に記録されていることは、この媒体を装置に挿入したときに、特定領域にアクセスし、データの再生を試みることにより確認するようにすればよい。
まず、ステップS11において、媒体の中に予め記録された校正用データを再生する。たとえば5つの領域(A〜E)のページデータを、順に再生し、再生したデータを一時記憶する。
次に、ステップS12において、5つの再生データそれぞれについて、ECCを用いた誤り訂正処理を行い、エラー数(Ea,Eb,Ec,Ed,Ee)をカウントする。すなわち、各領域ごとに、再生時のエラー数の評価をし、評価結果、すなわちエラー数(Ea〜Ee)を一時保存する。
ステップS13において、5つのエラー数を比較し、最もエラー数の少ない領域を把握する。
ステップS14において、最もエラー数の少ない領域に対応する光源の波長を選択し、その選択された波長をこの記録再生装置の現在の波長であると特定する。たとえば、領域Bのページデータの再生エラー数Ebが最も少ない場合、この装置の現在の波長(λ)は404nmであると特定する。
ステップS15において、波長の調整が必要か否か判断する。特定された現在の波長が、設計仕様どおりの波長である場合は、ステップS16およびS17は必要ないので、ステップS19へ進む。その他の場合はステップS16へ進む。
ステップS16において、この装置の光源の波長を調整する。仕様により設定された光源の波長が405nmであったとすると、この装置の光源の波長を405nmとなるように調整する。波長の調整は、たとえば、光源が存在する周囲の環境温度を変化させることによって行う。
今、現在の波長が404nmである場合には、環境温度を所定値だけ高くなるようにすれば、405nmに変更することができる。
ステップS17において、調整が正常に行われたか否か確認するために、ステップS11およびS12と同じ処理を行う。すなわち、調整後の波長を持つ光ビームを用いて、領域A〜Eのページデータを再生し、ECCエラーをカウントし、設計仕様に相当するページデータが最も高いS/N比で再生できたか否か確認する。
ステップS18において、調整が設計仕様どおり正しく行われた場合は、ステップS19へ進み、そうでない場合はステップS20へ進む。
ステップS19では、校正処理が正常に終了したことを示す表示をし、ステップS20では、正常な校正ができなかったことを示す表示をする。ただし、ステップS19およびS20は、必須のステップではなく、なくてもよい。
このような校正処理は、装置の出荷前にも行うべきであるが、装置を購入したユーザが、購入した媒体をその装置に挿入するごとに自動的にあるいはユーザの指示入力に基づいて行う。このように、媒体を挿入するごとに校正処理を行うことにより、記録再生装置の記録と再生の信頼性をより向上させることができる。
<この発明の記録再生装置の欠陥の交替処理>
ここでは、記録再生装置の記録再生に関与する光学部品に欠陥があった場合に、その欠陥が存在したままで、正常な記録再生を行えるように、その装置の欠陥情報を、媒体に記録する実施例について説明する。
以下の説明では、記録に関与する光学部品である空間光変調器を一例とするが、これに限るものではない。
図4に、空間光変調器(SLM)に欠陥がある場合の説明図を示す。
図4(a)は、1024ビット×1024ビットの画素を持つ空間光変調器を示したものであり、(X,Y)座標により1つの画素を特定するものとする。
図4において、図の左右方向の横軸をX軸,図の上下方向の縦軸をY軸とする。
図4(b)に、空間光変調器に2つの欠陥画素(D1,D2)があった場合の例を示す。ここで、(X,Y)=(700,300)と、(150,680)の位置の画素(D1,D2)に欠陥があり、この2つの画素を通して記録されるデータについては正常に記録ができないものとする。このような欠陥があることは、たとえば、全白,全黒や特定のパターンからなる既知のページデータを媒体に記録および再生することにより検出できる。
なお、図4は、ユーザデータを記録するための領域のみを示しており、記録時に与えられる論理アドレスに対応した空間領域である。
この発明の空間変調器は、この図4(a)に示すような領域(ユーザデータ領域)に加えて、交替データ領域を備えることを特徴とする。
図5に、この発明の交替データ領域を持つ空間光変調器の一実施例の説明図を示す。
図5(a)の空間光変調器は、パソコン等の上位装置から与えられる論理アドレスと対応した画素を持つユーザデータ領域(図5(b))と、論理アドレスに対応していない交替データ領域(図5(c))とから構成される。
交替データ領域は、ユーザデータを記録する空間と異なる位置に設ければよく、図5(a)に示す位置に限定されるものではない。また、交替データ領域の面積は、欠陥が生じる可能性を考慮した分だけ確保すべきであるが、必要面積を一義的に特定することはできず、設計仕様により適切な必要面積を確保すればよい。
この交替データ領域の面積を大きくすれば、多数の欠陥が発生した場合でも正確な記録再生が可能となるが、逆にユーザデータを記録する領域が狭くなり、記録容量の減少となる。交替データ領域は、ユーザデータ領域の中の欠陥のあった位置のデータD1,D2を、移動させる領域である。この交替データ領域には欠陥はないものとする。
図4(b)に示した欠陥位置(D1,D2)を用いてデータの記録をすることはできないので、この欠陥位置に記録する予定のもとのデータを交替データ領域の中の予め定められた位置(交替位置)に移動させ、この交替データ領域の中の交替位置に、もとのデータを記録するようにする。
図6に、この発明の交替処理の概略説明図を示す。
図6では、2つの欠陥位置(D1,D2)のデータを、同じ行の交替データ領域に移動させる例を示している。すなわち、欠陥位置のY座標と同一となるような交替データ領域に移動させる。
図6において、交替データ領域はX座標が920以上の領域に存在するものとする。
たとえば、図6に示すように、データD1(700,300)は交替位置C1(920,300)に移動させ、データD2(150,680)は交替位置C2(920,680)に移動させる。これにより、欠陥位置D1,D2に記録される予定のデータは、交替位置C1,C2に記録されるので、逆に、もとの欠陥位置D1,D2に記録されていたはずのデータを再生するときには、この交替位置C1,C2に記録されていたデータを再生して、この再生されたデータを欠陥位置に戻す処理をすれば、正常な再生ができる。
このような交替処理をするためには、図7や図8に示すような欠陥位置情報(欠陥リスト)を、その装置内の記録メモリに保存するとともに、媒体の中の特定の領域に保存する。
ここで、媒体の特定の領域とは、たとえば、媒体の内周部、あるいはデータをZoneごとに区分けした各Zoneの先頭、あるいは末尾に確保すればよい。また、この欠陥位置情報も重要な情報なので、多重化せずに記録した方がよい。
図7の欠陥リストには、図4(b)に示す2つの欠陥位置(D1,D2)の座標を記録している。
図6に示すように、同じY座標を持つ交替データ領域に移動させるという規則のもとに交替処理をするものとすれば、図7のように欠陥位置の座標を保存するだけで、交替位置(C1,C2)が特定できる。すなわち、交替データ領域の交替位置(C1,C2)の座標データを保存する必要がないので、欠陥リストのデータ量を抑制することができる。
図8には、ユーザデータ領域の中の同じY座標を持つ位置に複数の欠陥が存在する場合の欠陥リストの例を示している。この場合は、たとえば同じY座標を持つ交替データ領域を複数個確保すればよい。
図8において、同じY座標を持つ2つの欠陥位置(620,300)と(700,300)に記録される予定のデータは、それぞれ同じY座標を持つ交替位置(920,300)と(921,300)に移動させることを示している。
この図8のような場合を考慮すると、交替データ領域の各行に対して複数個の交替位置を予め確保しておく必要がある。ただし、欠陥位置と同じY座標を持つ交替位置に移動させるので、欠陥リストのデータ量を抑制することができる。
なお、図6に示した交替処理は一実施例であって、これに限るものではない。欠陥位置のY座標を同一にすることなく、欠陥の見つかった順に、欠陥位置と交替データ領域の先頭から交替位置とを対応づけるようにしてもよい。
<この発明の装置調整情報>
図9に、この発明の媒体に記録すべき情報(装置調整情報)の一実施例について説明する。ここで、ホログラム記録媒体は、この発明の記録再生装置に対して着脱可能な可搬媒体とし、多数の記録再生装置に挿入して記録再生することが可能な媒体とする。
図9に示す情報は、媒体が挿入された装置ごとに、記録再生装置に固有の記録再生条件を示す装置調整情報を記録したものである。ここで、記録再生装置に固有の記録再生条件を示す装置調整情報とは、装置に挿入された記録媒体との関係において当該装置が有する構成上の具体的な記録再生の条件を示した情報となる。たとえば、この発明の装置Aにこの媒体が挿入されたときに、その装置Aによって行われた校正処理の結果情報と、その装置Aですでに検出されている空間光変調器の欠陥位置情報(欠陥リスト)と、その装置Aですでに検出されている撮像素子の欠陥位置情報(欠陥リスト)が記録される。なお、上述の装置調整情報を記録する構成は、製造時に適宜設定された設計仕様と、個別の装置が有する具体的な記録再生の条件との差異のみを、装置調整情報として記録する構成としても良い。
ここで、校正処理の結果情報とは、装置Aの校正前の波長(λ)、波長を校正するときに変化させた温度条件やパラメータ、校正前の角度(chilt)や角度調整に必要な条件などの数値情報を意味する。
また、空間光変調器や撮像素子の欠陥位置情報は、図7や図8に示したような欠陥リストを意味する。媒体が装置Aと異なる装置Bや装置Cに挿入されたときも、同様に、図9の3種類の情報を記録する。ただし、装置調整情報は、この3種類の情報に限るものではない。また、装置調整情報は、媒体が装置に挿入されたときだけでなく、校正処理や欠陥診断処理をした直後に更新してもよく、定期的に(1日1回、あるいは電源投入時)に更新してもよい。
また、装置Aを用いてこの媒体にユーザデータを記録する際に、そのユーザデータを記録したページデータの特定の領域に、そのユーザデータが、装置Aによって記録されたことを示す装置識別情報を記録しておく。装置Bあるいは装置Cを用いてユーザデータの記録をする場合も、同様に、装置Bまたは装置Cの装置識別情報をそのユーザデータを記録したページデータの特定の領域に記録する。
このように、図9に示すような装置調整情報と装置識別情報とを媒体に記録することにより、その媒体を複数の装置に挿入して使用する場合において、他の装置で記録したユーザデータをより高信頼性をもって再生することが可能となる。
また、図9に示した装置調整情報の中に、どのページデータがどの装置によって記録されたものかがわかるような情報(ページ番号と装置識別情報)をまとめて記録してもよい。
たとえば、図7に示すような欠陥のある装置AでユーザデータData1の記録を行った媒体を、欠陥の全くない装置Bへ挿入し、このユーザデータData1を再生する場合を考える。この媒体には、装置Aの欠陥位置情報が記録されているので、装置Bにおいて、この媒体に記録されている図9の情報を読み出すと、装置Aで記録されたユーザデータData1は、装置Aの有する欠陥位置について交替処理が行われていることがわかる。したがって、装置Bにおいて、この交替処理と逆の処理を行って交替位置のデータを欠陥位置に戻す処理を行えば、ユーザデータData1を正常にもとに戻すことができる。
次に、この発明の交替処理を含む具体的な処理について説明する。
図10に、この発明の記録再生装置の初期処理の一実施例のフローチャートを示す。
まず、ステップS31において、この発明の記録再生装置に、ホログラム記録媒体が挿入されたか否か確認する。この確認処理は、従来の光ディスク装置等で行われているのと同様に、物理的なスイッチのON/OFFやソフト的な処理により行えばよい。媒体の挿入が確認された後、ステップS32以下の処理へ進む。
ステップS32において、装置の校正処理を行う。校正処理は、挿入された媒体に記録されている校正用データを用いて、図3に示したようなフローで行われる。ここで、たとえば、装置の光源の波長が仕様と異なる場合は、波長が仕様と一致するように所定の調整処理が実行される。
ステップS33において、装置の欠陥診断処理を実行する。ここでは、空間変調器や撮像素子に欠陥があるか否かを診断し、欠陥がある場合は、欠陥位置を特定しその位置情報をメモリに記録する。この処理は、この段階で必須の処理ではないが、少なくとも装置の初期設定時や電源投入時に行えばよい。
ただし、空間変調器は使用により劣化し、欠陥が発生する場合や増加する場合もあるので、より信頼性を高めるために、記録要求または再生要求時に、装置の欠陥診断処理をしてもよい。
ステップS34において、ステップS32における校正処理の結果情報(診断前の波長データ,調整条件など)と、ステップS33における診断結果(欠陥位置情報)とを含む装置調整情報(図9参照)を、その媒体の特定の領域に記録する。この記録は、装置ごとに媒体に記録されるが、高信頼性を確保するため、装置が複数ある場合は、高S/N比、すなわち多重化しないか又は低多重で記録される。あるいは、より高い信頼性の確保のために、同じ情報を複数個の異なる領域に記録しておき、これらの複数個の情報を読み出して多数決により再生するようにしてもよい。
ステップS35において、ステップS34で媒体に記録された装置調整情報とそれ以前にすでに記録されていた装置調整情報も含めて、その媒体に記録されているすべての装置調整情報を読み出す。たとえば、図9に示すように、3つの装置(A,B,C)の装置調整情報がその媒体に記録されている場合は、この3つの情報をすべて読み出す。
ステップS36において、パソコン等の上位装置からユーザデータの記録要求あるいは再生要求がないか否かチェックする。記録要求があれば、ステップS41(図11参照)へ進み、再生要求があれば、ステップS51(図12参照)へ進む。
以上の処理は、この発明の記録再生装置に備えられたマイクロコンピュータにより実行される。マイクロコンピュータは、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマー等を有するものであり、CPUが、ROM等に記録された制御プログラムに基づいて、各ハードウェアを有機的に動作させることにより、この装置の種々の機能が実現される。
図11に、この発明の記録処理の一実施例のフローチャートを示す。ここでも、空間光変調器に欠陥があるものとする。
ステップS41において、パソコン等の上位装置から、記録すべきユーザデータと、それを記録すべき論理アドレスを受信する。
次に、ステップS42において、受信した論理アドレスを媒体上の位置に対応した物理アドレスに変換する。
ステップS43において、装置のメモリに予め記録されている装置識別情報を読み出し、ユーザデータと装置識別情報とを符号化して、ECC符号などの誤り訂正符号を付加する。
ステップS44において、空間光変調器の欠陥位置情報を装置のメモリから読み出し、ユーザデータの交替処理を行う。すなわち、読み出した欠陥位置情報から欠陥位置を特定し、その欠陥位置に記録される予定のユーザデータを抽出する。抽出したユーザデータを所定の交替位置に移動させる。これにより、図5のユーザデータ領域と交替データ領域とからなり媒体に記録すべきページデータが生成される。この記録すべきページデータが、空間変調器に与えられる。
ステップS45において、アドレス変換で求めた媒体の物理アドレスの位置に、装置識別情報を記録する。
ステップS46において、交替位置のデータも含めたページデータを、媒体上に記録する。
ステップS47において、記録終了通知を、パソコン等へ送信する。パソコン等は、この通知を受けて、記録が正常に行われたか否かをチェックするいわゆるベリファイ処理をしてもよい。
以上が、空間光変調器に欠陥があった場合に交替処理を行ってユーザデータを媒体に記録する処理である。ただし、空間光変調器に欠陥がない場合は、ステップS44の交替処理をする必要はない。
図12に、この発明の再生処理の一実施例のフローチャートを示す。
ステップS51において、パソコン等の上位装置から、再生すべき論理アドレスを受信する。
ステップS52において、受信した論理アドレスを、物理アドレスに変換する。
ステップS53において、媒体上の変換された物理アドレスに記録された装置識別情報を再生する。これにより、再生すべき物理アドレスに記録されているページデータが、どの装置によって記録されたかがわかる。
ステップS54において、ユーザデータ領域と交替領域とを含むページデータを媒体から読み出し、再生したページデータをメモリに一時記憶する。
ステップS55において、図10のステップS35で読み出しておいた装置調整情報の中の欠陥リストを用いて、逆交替処理をして、もとのページデータを生成する。たとえば、装置調整情報の中に、空間変調器の欠陥リストがあれば、その交替位置に記録されていたデータを読み出して、対応する欠陥位置に戻す。
ステップS56において、欠陥位置のデータがもとに戻された再生ページデータに対して、ECC誤り訂正復号化を行い、もとのユーザデータを生成する。
ステップS57において、再生終了通知を、パソコン等に送信する。
以上のように、装置の欠陥を考慮した交替処理をしたページデータを媒体に記録し、逆に媒体からページデータを読み出した後、そのページデータを記録した装置の欠陥を考慮した逆交替処理をしてユーザデータを再生しているので、ユーザは装置の欠陥を全く意識することなく、また、装置に最初から欠陥がある場合や、使用により欠陥が発生または増加した場合でも、信頼性の高い記録再生が可能となる。
上記実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)情報光および参照光を照射することによりデータを記録再生するホログラム記録再生に供する記録媒体であって、
ユーザデータを記録するユーザ領域と、
当該記録媒体に対して記録再生を行う記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を校正するための校正用データを格納する校正領域とを備え、
前記校正領域に格納された校正用データが、前記記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を測定するためのパターン情報を含むことを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記2)付記1のホログラム記録媒体であって、
前記記録再生特性を決定づける要素は、情報光あるいは参照光の波長と、参照光の媒体表面に対する入射角度と、情報光あるいは参照光の媒体表面におけるビームスポットの面積とのうち少なくとも一つを含み、
前記校正領域には、前記要素ごとに好ましい再生特性が得られる要素値を異ならせた複数のパターン情報を格納することを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記3)付記1のホログラム記録媒体であって、
前記校正領域に、前記情報光あるいは参照光の波長に関係する複数個のパターン情報が格納され、
前記各パターン情報は、そのパターン情報が格納されている領域に特定の波長の光を照射した場合に、他の波長の光を照射した場合よりも高S/N比で再生可能とし、
前記パターン情報ごとに、前記特定の波長を異ならせたパターン情報が前記校正領域に格納されていることを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記4)付記1のホログラム記録媒体であって、
前記校正領域に、前記参照光の入射角度に関係する複数個のパターン情報が格納され、
前記各パターン情報は、そのパターン情報が格納されている領域に特定の入射角度の光を照射した場合に、他の入射角度の光を照射した場合よりも高S/N比で再生可能とし、
前記パターン情報ごとに、前記特定の入射角度を異ならせたパターン情報が前記校正領域に格納されていることを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記5)付記1のホログラム記録媒体であって、
前記校正領域に、前記情報光あるいは参照光のビームスポットの面積に関係する複数個のパターン情報が格納され、
前記各パターン情報は、そのパターン情報が格納されている領域に特定のビームスポットの面積の光を照射した場合に、他のビームスポットの面積の光を照射した場合よりも高S/N比で再生可能とし、
前記パターン情報ごとに、前記特定のビームスポットの面積を異ならせたパターン情報が前記校正領域に格納されていることを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記6)付記3のホログラム記録媒体であって、
前記複数個のパターン情報は、
設計仕様で定められた第1波長の光を用いて再生すると最も高S/N比で再生可能なパターン情報と、
前記第1波長から所定値だけ異なるn個の波長のうちいずれかの波長の光を用いて再生すると最も高いS/N比で再生可能なn個のパターン情報とからなることを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記7)付記4のホログラム記録媒体であって、
前記複数個のパターン情報は、設計仕様で定められた第1入射角度の光を用いて再生すると最も高S/N比で再生可能なパターン情報と、
前記第1入射角度から所定値だけ異なるn個の入射角度のうちいずれかの入射角度の光を用いて再生すると最も高いS/N比で再生可能なn個のパターン情報とからなることを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記8)付記5のホログラム記録媒体であって、
前記複数個のパターン情報は、設計仕様で定められた第1のビームスポットの面積の光を用いて再生すると最も高S/N比で再生可能なパターン情報と、
前記第1のビームスポットの面積から所定値だけ異なるn個のビームスポットの面積のうちいずれかのビームスポットの面積の光を用いて再生すると最も高いS/N比で再生可能なn個のパターン情報とからなることを特徴とするホログラム記録媒体。
(付記9)前記複数個のパターン情報は、ユーザ領域に記録されるデータよりも高S/N比で記録されていることを特徴とする付記2のホログラム記録媒体。
(付記10)前記複数個のパターン情報は、前記校正領域の中の異なる領域にそれぞれ格納されていることを特徴とする付記2のホログラム記録媒体。
(付記11)記録再生装置に固有の記録再生の条件を示す装置調整情報を、前記記録再生装置が記録再生するユーザデータとの関連を有して格納する領域を備えることを特徴とする付記1のホログラム記録媒体。
(付記12)前記装置調整情報を格納する領域には、校正結果情報と、記録に関与する光学部品の欠陥情報と、再生に関与する光学部品の欠陥情報とのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする付記11のホログラム記録媒体。
(付記13)同一の光源から情報光と参照光を生成する光照射部と、
光照射部によって生成された情報光と参照光をホログラム記録媒体に照射してデータを記録するための記録用部材と、
前記参照光をホログラム記録媒体に照射して媒体に記録されたデータを再生するための再生用部材と、
ホログラム記録媒体に記録された校正用データを用いて、前記記録用部材または再生用部材の記録再生特性を決定づける要素を校正する校正部とを備えることを特徴とする記録再生装置。
(付記14)前記ホログラム記録媒体に記録された校正用データが、記録用部材または再生用部材の記録再生特性を決定づける要素の数値を異ならせた場合に、その異なる数値ごとにそれぞれ好ましい再生特性を示す複数個のパターン情報からなり、
前記校正部が、前記複数個のパターン情報を再生する再生処理部と、その再生の結果最も好ましい再生特性を示したパターン情報に対応した要素の数値Aを、その記録再生装置の設計仕様として予め設定された要素の基準値A0と比較する比較部と、比較の結果数値Aと基準値A0とが一致しない場合に、最も好ましい再生特性を示すパターン情報に対応した要素の数値が基準値A0となるように、前記光照射部,再生用部材または記録用部材を調整する要素調整部とを備えたことを特徴とする付記13の記録再生装置。
(付記15)前記ホログラム記録媒体に、異なる記録再生装置ごとにその装置固有の装置調整情報が予め記録され、
その媒体に記録された前記装置調整情報を読み出して、その装置固有の装置調整情報に基づいてユーザデータが媒体に正しく記録されるようにユーザデータを再構成する記録制御部と、
その媒体に記録された装置調整情報と、その媒体に記録されたユーザデータを記録した記録再生装置の識別情報とを媒体から読み出して、前記読み出された識別情報によって特定される記録再生装置固有の装置調整情報に基づいて、再生されたユーザデータを再構成する再生制御部とをさらに備えたことを特徴とする付記13の記録再生装置。
(付記16)前記装置固有の装置調整情報が、前記記録用部材または再生用部材の欠陥位置を特定する情報を含み、
前記記録制御部が、前記欠陥位置を特定する情報をもとに、その欠陥位置に記録される予定のデータを所定の交替データ領域に移動させる交替処理部を備え、
前記再生制御部が、前記欠陥位置を特定する情報をもとに、再生されたデータの中の所定の交替データ領域に移動されていたデータをもとの欠陥位置に戻してユーザデータを再構成する逆交替処理部を備えたことを特徴とする付記15の記録再生装置。
(付記17)
前記記録用部材が、記録すべきユーザデータに対応した空間情報を生成して前記情報光を変調する空間変調部を含み、
前記装置固有の装置調整情報が、前記空間変調部の欠陥位置を特定する情報を含み、
前記空間変調部が、ユーザデータを展開したユーザデータ領域と、欠陥位置に記録される予定のデータを退避させる交替位置を含む交替データ領域とを備え、
前記交替処理部が、前記空間変調部の欠陥位置を特定する情報が存在する場合に、その欠陥位置に記録される予定のデータを、その欠陥位置と対応づけられた交替位置に移動させることを特徴とする付記16の記録再生装置。
(付記18)前記記録再生特性を決定づける要素が、情報光あるいは参照光の波長と、媒体表面に対する参照光の入射角度と、情報光あるいは参照光の媒体表面におけるビームスポットの面積とのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする付記13の記録再生装置。
(付記19)
前記記録用部材が、記録すべきユーザデータに対応した空間情報を生成して前記情報光を変調する空間変調部を含むことを特徴とする付記13の記録再生装置。
(付記20)
前記再生用部材が、前記参照光を媒体に照射することによって得られた再生光を受光する光検出部を含むことを特徴とする付記13の記録再生装置。
この発明のホログラム記録媒体の記録領域の説明図である。 この発明の校正用データの一実施例の説明図である。 この発明の校正処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の空間光変調器に欠陥がある場合の説明図である。 この発明の交替データ領域を持つ空間光変調器の一実施例の説明図である。 この発明の交替処理の概略説明図である。 この発明の欠陥位置情報の一実施例の説明図である。 この発明の欠陥位置情報の一実施例の説明図である。 この発明の媒体に記録される装置調整情報の一実施例の説明図である。 この発明の記録再生装置の初期処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の記録再生装置の記録処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の記録再生装置の再生処理の一実施例のフローチャートである。
符号の説明
1 ユーザ領域
2 校正領域
10 ホログラム記録媒体

Claims (10)

  1. 情報光および参照光を照射することによりデータを記録再生するホログラム記録再生に供する記録媒体であって、
    ユーザデータを記録するユーザ領域と、
    当該記録媒体に対して記録再生を行う記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を校正するための校正用データを格納する校正領域とを備え、
    前記校正領域に格納された校正用データが、前記記録再生装置の記録再生特性を決定つける要素を測定するためのパターン情報を含むことを特徴とするホログラム記録媒体。
  2. 請求項1のホログラム記録媒体であって、
    前記記録再生特性を決定づける要素は、情報光あるいは参照光の波長と、参照光の媒体表面に対する入射角度と、情報光あるいは参照光の媒体表面におけるビームスポットの面積とのうち少なくとも一つを含み、
    前記校正領域には、前記要素ごとに好ましい再生特性が得られる記録再生の条件値を異ならせた複数のパターン情報を格納することを特徴とするホログラム記録媒体。
  3. 請求項2のホログラム記録媒体であって、
    前記各パターン情報は、そのパターン情報が格納されている領域に、特定の記録再生条件に従った光を照射した場合に、他の記録再生条件に従った光を照射した場合よりも高S/N比で再生可能とし、
    前記パターン情報ごとに、前記特定の記録再生条件を異ならせたパターン情報が前記校正領域に格納されていることを特徴とするホログラム記録媒体。
  4. 請求項3のホログラム記録媒体であって、
    前記複数個のパターン情報は、
    設計仕様で定められた第1の記録再生条件に従って再生すると最も高S/N比で再生可能なパターン情報と、
    前記記録再生特性を決定づける要素ごとに、高S/N比で再生可能とする記録再生条件を、前記第1の記録再生条件から所定値ずつ異ならせた複数のパターン情報とからなることを特徴とするホログラム記録媒体。
  5. 前記複数個のパターン情報は、前記校正領域の中の異なる領域にそれぞれ記録されていることを特徴とする請求項2のホログラム記録媒体。
  6. 記録再生装置に固有の記録再生の条件を示す装置調整情報を、前記記録再生装置が記録再生するユーザデータとの関連を有して格納する領域を備えることを特徴とする請求項1のホログラム記録媒体。
  7. 同一の光源から情報光と参照光を生成する光照射部と、光照射部によって生成された情報光と参照光をホログラム記録媒体に照射してデータを記録するための記録用部材と、前記参照光をホログラム記録媒体に照射して媒体に記録されたデータを再生するための再生用部材と、ホログラム記録媒体に記録された校正用データを用いて、前記記録用部材または再生用部材の記録再生特性を決定づける要素を校正する校正部とを備えることを特徴とする記録再生装置。
  8. 前記ホログラム記録媒体に記録された校正用データが、記録用部材または再生用部材の記録再生特性を決定づける要素の数値を異ならせた場合に、その異なる数値ごとにそれぞれ好ましい再生特性を示す複数個のパターン情報からなり、
    前記校正部が、前記複数個のパターン情報を再生する再生処理部と、その再生の結果最も好ましい再生特性を示したパターン情報に対応した要素の数値Aを、その記録再生装置の設計仕様として予め設定された要素の基準値A0と比較する比較部と、比較の結果数値Aと基準値A0とが一致しない場合に、最も好ましい再生特性を示すパターン情報に対応した要素の数値が基準値A0となるように、前記光照射部,再生用部材または記録用部材を調整する要素調整部とを備えたことを特徴とする請求項7の記録再生装置。
  9. 前記ホログラム記録媒体に、異なる記録再生装置ごとにその装置固有の装置調整情報が予め記録され、
    その媒体に記録された前記装置調整情報を読み出して、その装置固有の装置調整情報に基づいてユーザデータが媒体に正しく記録されるようにユーザデータを再構成する記録制御部と、
    その媒体に記録された装置調整情報と、その媒体に記録されたユーザデータを記録した記録再生装置の識別情報とを媒体から読み出して、前記読み出された識別情報によって特定される記録再生装置固有の装置調整情報に基づいて、再生されたユーザデータを再構成する再生制御部とをさらに備えたことを特徴とする請求項7の記録再生装置。
  10. 前記装置固有の装置調整情報が、前記記録用部材または再生用部材の欠陥位置を特定する情報を含み、
    前記記録制御部が、前記欠陥位置を特定する情報をもとに、その欠陥位置に記録される予定のデータを所定の交替データ領域に移動させる交替処理部を備え、
    前記再生制御部が、前記欠陥位置を特定する情報をもとに、再生されたデータの中の所定の交替データ領域に移動されていたデータをもとの欠陥位置に戻してユーザデータを再構成する逆交替処理部を備えたことを特徴とする請求項9の記録再生装置。
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