JP2004069771A - ホログラムシステム - Google Patents
ホログラムシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004069771A JP2004069771A JP2002225054A JP2002225054A JP2004069771A JP 2004069771 A JP2004069771 A JP 2004069771A JP 2002225054 A JP2002225054 A JP 2002225054A JP 2002225054 A JP2002225054 A JP 2002225054A JP 2004069771 A JP2004069771 A JP 2004069771A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- recording medium
- recording
- light
- sector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
- G06K7/00—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
- G06K7/10—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
- G06K7/10544—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
- G06K7/10554—Moving beam scanning
- G06K7/10594—Beam path
- G06K7/10603—Basic scanning using moving elements
- G06K7/10663—Basic scanning using moving elements using hologram
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/004—Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
- G11B7/0065—Recording, reproducing or erasing by using optical interference patterns, e.g. holograms
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Artificial Intelligence (AREA)
- Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
【課題】互換性あるホログラムシステムを提供する。
【解決手段】光感応材料からなる記録媒体を装着自在に支持する支持部と、所定データに応じて変調された可干渉性ビームを記録媒体に入射し、その内部にて3次元的な光干渉パターンを設けて回折格子を生成する信号発生部と、回折格子からの回折光による再生データを検出して、所定データに復調するデータ処理部と、を有するホログラムシステムにおいて、記録媒体は、基準データに応じて変調された可干渉性光ビームの3次元光干渉パターンに対応する基準回折格子を予め格納した基準データ領域と、セクタデータを記録するセクタデータ領域とユーザデータを記録するユーザデータ領域とを有する。ホログラムシステムは、基準データ領域に格納された基準回折格子から再生された基準データと、セクタ領域から再生されたセクタデータと、データ処理部の基準メモリ内に備えた基準データとに応じて、再生データを補正し、所定データに復調する。
【選択図】 図2
【解決手段】光感応材料からなる記録媒体を装着自在に支持する支持部と、所定データに応じて変調された可干渉性ビームを記録媒体に入射し、その内部にて3次元的な光干渉パターンを設けて回折格子を生成する信号発生部と、回折格子からの回折光による再生データを検出して、所定データに復調するデータ処理部と、を有するホログラムシステムにおいて、記録媒体は、基準データに応じて変調された可干渉性光ビームの3次元光干渉パターンに対応する基準回折格子を予め格納した基準データ領域と、セクタデータを記録するセクタデータ領域とユーザデータを記録するユーザデータ領域とを有する。ホログラムシステムは、基準データ領域に格納された基準回折格子から再生された基準データと、セクタ領域から再生されたセクタデータと、データ処理部の基準メモリ内に備えた基準データとに応じて、再生データを補正し、所定データに復調する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラフィック記録媒体及びこれを利用する記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホログラフィーの原理を応用したディジタル記録システムとして、ホログラフィックメモリシステムが知られている。ホログラフィックメモリシステムは、例えば、ニオブ酸リチウムなどのフォトリフラクティブ結晶の記録媒体に明暗のドットパターンデータを記録、再生するものである。ホログラフィックメモリシステムにおいては、2次元の平面ページ単位でデータを記録、再生することができ、かつ複数のページを利用して多重記録が可能である。フーリエ変換ホログラムの1種類である記録媒体では、2次元の画像ページ単位として記録媒体の3次元的な空間内に分散されて記録される。以下に、記録再生システムの概要を説明する。
【0003】
図1において、エンコーダ25は、記録媒体1に記録すべきデジタルデータを平面上に明暗のドットパターン画像として変換し、例えば縦480ビット×横640ビットのデータ配列に並べ替えて単位ページ系列データを生成する。このデータを例えば透過型のTFT液晶表示装置(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)(以下、LCDともいう)のパネルなどの空間光変換器(SLM:Spatial Light Modulator)12に送出する。
【0004】
空間光変換器12は、単位ページに対応する縦480ピクセル×横640ピクセルの変調処理単位を有し、照射された信号光ビームをエンコーダ25からの単位ページ系列データに応じて空間的な光のオンオフ信号に光変調し、変調された信号光をレンズ13へ導く。より詳しくは、空間光変換器12は電気信号である単位ページ系列データの論理値“1”に応答して信号光ビームを通過させ、論理値“0”に応答して信号光ビームを遮断することにより、単位ページデータにおける各ビット内容に従った電気−光学変換が達成され、単位ページ系列の信号光としての変調された信号光ビームが生成される。
【0005】
信号光は、レンズ13を介して記録媒体1に入射する。記録媒体1には、信号光の他に、信号光のビームの光軸に直交する所定の基準線から角度β(以下、「入射角β」と呼ぶ。)をもって参照光が入射する。
信号光と参照光とは、記録媒体1内で干渉し、この干渉縞が記録媒体1内に屈折率格子として記憶されることにより、データの記録が行われる。また、入射角βを変えて参照光を入射させて複数の2次元平面データを角度多重記録することにより、多くの情報量の記録が可能となる。
【0006】
記録されたデータを記録媒体1から再生する場合には、記録媒体1に屈折率格子に記録時と同じ入射角βで参照光のみを記録媒体1に入射させる。即ち、記録時とは異なり、信号光は入射させない。これにより、記録媒体1内に記録されている屈折率格子からの回折光がレンズ21を通してCCD(Charge Coupled Device)などの光検出器22へ導かれる。光検出器22は、入射光の明暗を電気信号の強弱に変換し、入射光の輝度に応じたレベルを有するアナログ電気信号をデコーダ26へ出力する。デコーダ26は、このアナログ信号を所定の振幅値(スライスレベル)と比較し、対応する“1”及び“0”のデータを再生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
新規に記録媒体を取りつけた時に記録媒体により発生する空間光変調器から光検出器までの間の光学歪や信号像のずれ等を所定の規定値内に収めておかなければならなかった。また、或る記録再生システムで記録した記録媒体を他の記録再生システムで再生したとき、記録時と再生時での記録媒体からCCD撮像素子までの間の位置のばらつき等により再生画像が大きくずれるので、それに合わせてCCDまたは記録媒体を厳密に調整してやる必要があり、互換性に問題があるという欠点が一例として挙げられる。
【0008】
そこで、本発明の解決しようとする課題には、互換性あるホログラムシステムを提供することが一例として挙げられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のホログラムシステムは、フォトリフラクティブポリマーやホルバーニング材料、フォトクロミック材料等の光感応材料からなる記録媒体を装着自在に支持する支持部と、所定データに応じて変調された可干渉性光ビームを前記記録媒体に入射しその内部にて3次元的な光干渉パターンを設け屈折率格子を生成する信号光生成部と、前記屈折率格子からの回折光による再生データを検出して所定データに復調するデータ処理部と、を有するホログラムシステムであって、
前記記録媒体が、基準データに応じて変調された可干渉性光ビームの3次元光干渉パターンに対応する基準屈折率格子を基準データ領域に予め有し、
前記基準データ領域の前記基準屈折率格子から再生された前記基準データと基準メモリ内に備えた基準データとに応じて、前記再生データを補正し所定データに復調することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のホログラムシステムにおいて、記録した元データと再生されたデータが異なる場合、ホログラム記録再生装置及び記録媒体にそれぞれ保持された基準データに基づいて、再生されたデータを、補正し、元データを復調する。記録した元データと再生されたデータが異なる場合とは、ページデータ量の違いなどの記録フォーマットの違いや、機器の個体差、記録媒体の性能誤差などの記録誤差や、再生光学系の個体差、外乱による変化などの再生誤差による再生情報の変化によって、両データが異なる場合である。
【0011】
図2及び図3は、本発明による記録媒体とこれを用いるホログラム記録再生装置からなるホログラムシステムの一例を示す。
図3にフォトリフラクティブポリマーからなるカード状記録媒体10を示す。カード状記録媒体10においては、出荷時に記録媒体に基準データ311たとえばR2を予め記録しておく基準データ領域301、各セクタデータ312予め記録しておくセクタデータ領域302、並びに、ユーザデータ313を記録するユーザデータ領域303が並設されている。
【0012】
本実施形態のホログラムシステムにおいては、各記録フォーマットごとに基準データを定義しておく。基準データは、たとえば、フロッピデスク1DD、2DD、2HDの違いがあるように、記録媒体内の1ページの情報が、256×256=65536ビットの低密度記録媒体にはR1、512×512=252144ビットの中密度記録媒体にはR2、1024×1024=104856ビットの高密度記録にはR3のように、記録フォーマット毎の記録フォーマットデータとして定義される。その他の記録媒体フォーマット毎の様々な基準データ311を定義しておき、出荷時に記録媒体の基準データ領域301に記録しておく。
【0013】
同様に、図2に示すホログラム記録再生装置にもデータ処理部103の基準メモリ101内に各基準データ102をあらかじめ記録しておく。
記録媒体10がホログラム記録再生装置の支持部19に装填されたら、出荷時にあらかじめ記録されている基準データ領域301の基準データ311を再生し、記録媒体10の種類の判別を行い各動作に移る。
【0014】
データ記録時には、ユーザデータ313を記録するとともに、記録媒体10のユーザデータを記録するセクタに対応して決められたセクタデータ領域302に、その記録媒体フォーマットに定義される基準データ312(たとえばR2)を記録しておく。
データ再生時には、いずれかのホログラム記録再生装置(自己あるいは、他の)でセクタデータ領域302に記録された記録媒体フォーマットに定義される基準データ312(ここではR2)を再生し、再生された基準データとホログラム記録再生装置のメモリ内の基準データの差分が、この記録媒体を記録したホログラム記録再生装置の記録誤差と自己の再生誤差の合計E1となる。
【0015】
この記録媒体に記録されているデータの再生に対して、差分E1を加味してデータの復調を行うことにより、再生されたデータが所定データと異なっても、正しく所定のデータが再現できる。セクタデータ領域302には、その他のセクタ情報たとえばデータインデックス、データ量、データ形式等をセクタデータとして記録することもできる。
【0016】
記録時においては、レーザ15から出射された光ビームをビームスプリッタ16で直進する信号用光ビームと上方へ偏向する参照用光ビームの2つに分け、それぞれは信号及び参照光ビーム光学系の光路に導かれる。
ビームスプリッタ16を通過した信号用光ビームは、シャッタ6a、光ビームエキスパンダ14、空間光変調器12及びフーリエ変換レンズ13を通して記録媒体10へ入射する。信号光ビームはコンントローラに制御される自動シャッタにより光ビームの記録媒体に照射する時間を制御され、ビームエキスパンダ14により所定径の平行光に拡大される。空間光変換器12は、例えば縦480×横640ピクセルの2次元平面のLCDであり、エンコーダ25から供給されるディジタル記録データに応じて、ビームエキスパンダ14からの光ビームを信号光に変換する。空間光変調器12により記録ページデータに応じて各画素毎の透過/非透過に例えば市松模様のような2次元ドットパターンにより空間変調された後、フーリエ変換レンズ13によりフーリエ変換され、記録媒体10に集光され、フーリエ面内に点像として結像される。円板形状の記録媒体10は、レンズ13によるフーリエ面が記録媒体10の表面と平行となるように配置する。
【0017】
一方、参照光ビーム光学系では参照光ビームがミラー17及び18により反射され、記録媒体10へ入射させ、記録媒体内部の位置でレンズ13からの信号光ビームと交差させて干渉せしめ3次元の干渉縞を作る。ここで、参照光と信号光がフーリエ面上ではなく、フーリエ面の手前又は奥で干渉するようにミラー18、レンズ13などの光学系を配置してもよい。
【0018】
このように、データを記録するときには、信号光と参照光とを同時に記録媒体10内の所定部位に照射し干渉パターンを屈折率が変化した屈折率格子として記録する。ホログラムの形成時間はレーザ光源装置の自動シャッタで制御される。記録媒体10を例えば信号光光軸に垂直な平面に平行に載置する支持部19は、駆動部(図示せず)により駆動される。駆動部は、コントローラ20により制御される。コントローラ20は、光検出器22からの位置決めデータに対応する信号に応じて、支持部19を駆動して記録媒体10の位置を移動せしめ調整している。
【0019】
一方、再生時においては、記録された記録媒体10を記録時と同様に支持部19上に配置し、コントローラ20の制御によりシャッタ6aの閉塞並びにレーザー光源装置の自動シャッタ制御を行いミラー18からの参照光のみを入射させる。
記録媒体10内に記録された干渉縞からの回折光が再生光として逆フーリエ変換レンズ21を通って光検出器22へ入射し、再生像を結像する。光検出器22は、例えば空間光変換器12と同様の縦480×横640ピクセルの2次元平面の受光面を有し、受光された再生光を電気信号に変換し、デコーダ26へ出力する。デコーダ26は、入力電気信号を所定のスライスレベルと比較し、2値のディジタルデータを出力する。
【0020】
なお、上例ではカード状の記録媒体10を用いているが、円板などの記録媒体を用いても同様な記録再生システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録再生システムの構成を示す線図。
【図2】本発明によるホログラムシステムの構成を示す側面図。
【図3】本発明によるホログラムシステムにおけるカード状記録媒体の構成を示す平面図。
【符号の説明】
1,10 記録媒
13,21 フーリエ変換レンズ
14 ビームエキスパンダ
15 レーザ
16 ビームスプリッタ
17 ミラー
18 反射可動ミラー
19 支持部
20 コントローラ
22 CCD
25 エンコーダ
26 デコーダ
101 基準メモリ
102 基準データ(装置)
103 データ処理部
301 基準データ領域
302 セクタデータ領域
303 ユーザデータ領域
311 基準データ(基準回折格子)
312 セクタデータ
313 ユーザデータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラフィック記録媒体及びこれを利用する記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホログラフィーの原理を応用したディジタル記録システムとして、ホログラフィックメモリシステムが知られている。ホログラフィックメモリシステムは、例えば、ニオブ酸リチウムなどのフォトリフラクティブ結晶の記録媒体に明暗のドットパターンデータを記録、再生するものである。ホログラフィックメモリシステムにおいては、2次元の平面ページ単位でデータを記録、再生することができ、かつ複数のページを利用して多重記録が可能である。フーリエ変換ホログラムの1種類である記録媒体では、2次元の画像ページ単位として記録媒体の3次元的な空間内に分散されて記録される。以下に、記録再生システムの概要を説明する。
【0003】
図1において、エンコーダ25は、記録媒体1に記録すべきデジタルデータを平面上に明暗のドットパターン画像として変換し、例えば縦480ビット×横640ビットのデータ配列に並べ替えて単位ページ系列データを生成する。このデータを例えば透過型のTFT液晶表示装置(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)(以下、LCDともいう)のパネルなどの空間光変換器(SLM:Spatial Light Modulator)12に送出する。
【0004】
空間光変換器12は、単位ページに対応する縦480ピクセル×横640ピクセルの変調処理単位を有し、照射された信号光ビームをエンコーダ25からの単位ページ系列データに応じて空間的な光のオンオフ信号に光変調し、変調された信号光をレンズ13へ導く。より詳しくは、空間光変換器12は電気信号である単位ページ系列データの論理値“1”に応答して信号光ビームを通過させ、論理値“0”に応答して信号光ビームを遮断することにより、単位ページデータにおける各ビット内容に従った電気−光学変換が達成され、単位ページ系列の信号光としての変調された信号光ビームが生成される。
【0005】
信号光は、レンズ13を介して記録媒体1に入射する。記録媒体1には、信号光の他に、信号光のビームの光軸に直交する所定の基準線から角度β(以下、「入射角β」と呼ぶ。)をもって参照光が入射する。
信号光と参照光とは、記録媒体1内で干渉し、この干渉縞が記録媒体1内に屈折率格子として記憶されることにより、データの記録が行われる。また、入射角βを変えて参照光を入射させて複数の2次元平面データを角度多重記録することにより、多くの情報量の記録が可能となる。
【0006】
記録されたデータを記録媒体1から再生する場合には、記録媒体1に屈折率格子に記録時と同じ入射角βで参照光のみを記録媒体1に入射させる。即ち、記録時とは異なり、信号光は入射させない。これにより、記録媒体1内に記録されている屈折率格子からの回折光がレンズ21を通してCCD(Charge Coupled Device)などの光検出器22へ導かれる。光検出器22は、入射光の明暗を電気信号の強弱に変換し、入射光の輝度に応じたレベルを有するアナログ電気信号をデコーダ26へ出力する。デコーダ26は、このアナログ信号を所定の振幅値(スライスレベル)と比較し、対応する“1”及び“0”のデータを再生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
新規に記録媒体を取りつけた時に記録媒体により発生する空間光変調器から光検出器までの間の光学歪や信号像のずれ等を所定の規定値内に収めておかなければならなかった。また、或る記録再生システムで記録した記録媒体を他の記録再生システムで再生したとき、記録時と再生時での記録媒体からCCD撮像素子までの間の位置のばらつき等により再生画像が大きくずれるので、それに合わせてCCDまたは記録媒体を厳密に調整してやる必要があり、互換性に問題があるという欠点が一例として挙げられる。
【0008】
そこで、本発明の解決しようとする課題には、互換性あるホログラムシステムを提供することが一例として挙げられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のホログラムシステムは、フォトリフラクティブポリマーやホルバーニング材料、フォトクロミック材料等の光感応材料からなる記録媒体を装着自在に支持する支持部と、所定データに応じて変調された可干渉性光ビームを前記記録媒体に入射しその内部にて3次元的な光干渉パターンを設け屈折率格子を生成する信号光生成部と、前記屈折率格子からの回折光による再生データを検出して所定データに復調するデータ処理部と、を有するホログラムシステムであって、
前記記録媒体が、基準データに応じて変調された可干渉性光ビームの3次元光干渉パターンに対応する基準屈折率格子を基準データ領域に予め有し、
前記基準データ領域の前記基準屈折率格子から再生された前記基準データと基準メモリ内に備えた基準データとに応じて、前記再生データを補正し所定データに復調することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態のホログラムシステムにおいて、記録した元データと再生されたデータが異なる場合、ホログラム記録再生装置及び記録媒体にそれぞれ保持された基準データに基づいて、再生されたデータを、補正し、元データを復調する。記録した元データと再生されたデータが異なる場合とは、ページデータ量の違いなどの記録フォーマットの違いや、機器の個体差、記録媒体の性能誤差などの記録誤差や、再生光学系の個体差、外乱による変化などの再生誤差による再生情報の変化によって、両データが異なる場合である。
【0011】
図2及び図3は、本発明による記録媒体とこれを用いるホログラム記録再生装置からなるホログラムシステムの一例を示す。
図3にフォトリフラクティブポリマーからなるカード状記録媒体10を示す。カード状記録媒体10においては、出荷時に記録媒体に基準データ311たとえばR2を予め記録しておく基準データ領域301、各セクタデータ312予め記録しておくセクタデータ領域302、並びに、ユーザデータ313を記録するユーザデータ領域303が並設されている。
【0012】
本実施形態のホログラムシステムにおいては、各記録フォーマットごとに基準データを定義しておく。基準データは、たとえば、フロッピデスク1DD、2DD、2HDの違いがあるように、記録媒体内の1ページの情報が、256×256=65536ビットの低密度記録媒体にはR1、512×512=252144ビットの中密度記録媒体にはR2、1024×1024=104856ビットの高密度記録にはR3のように、記録フォーマット毎の記録フォーマットデータとして定義される。その他の記録媒体フォーマット毎の様々な基準データ311を定義しておき、出荷時に記録媒体の基準データ領域301に記録しておく。
【0013】
同様に、図2に示すホログラム記録再生装置にもデータ処理部103の基準メモリ101内に各基準データ102をあらかじめ記録しておく。
記録媒体10がホログラム記録再生装置の支持部19に装填されたら、出荷時にあらかじめ記録されている基準データ領域301の基準データ311を再生し、記録媒体10の種類の判別を行い各動作に移る。
【0014】
データ記録時には、ユーザデータ313を記録するとともに、記録媒体10のユーザデータを記録するセクタに対応して決められたセクタデータ領域302に、その記録媒体フォーマットに定義される基準データ312(たとえばR2)を記録しておく。
データ再生時には、いずれかのホログラム記録再生装置(自己あるいは、他の)でセクタデータ領域302に記録された記録媒体フォーマットに定義される基準データ312(ここではR2)を再生し、再生された基準データとホログラム記録再生装置のメモリ内の基準データの差分が、この記録媒体を記録したホログラム記録再生装置の記録誤差と自己の再生誤差の合計E1となる。
【0015】
この記録媒体に記録されているデータの再生に対して、差分E1を加味してデータの復調を行うことにより、再生されたデータが所定データと異なっても、正しく所定のデータが再現できる。セクタデータ領域302には、その他のセクタ情報たとえばデータインデックス、データ量、データ形式等をセクタデータとして記録することもできる。
【0016】
記録時においては、レーザ15から出射された光ビームをビームスプリッタ16で直進する信号用光ビームと上方へ偏向する参照用光ビームの2つに分け、それぞれは信号及び参照光ビーム光学系の光路に導かれる。
ビームスプリッタ16を通過した信号用光ビームは、シャッタ6a、光ビームエキスパンダ14、空間光変調器12及びフーリエ変換レンズ13を通して記録媒体10へ入射する。信号光ビームはコンントローラに制御される自動シャッタにより光ビームの記録媒体に照射する時間を制御され、ビームエキスパンダ14により所定径の平行光に拡大される。空間光変換器12は、例えば縦480×横640ピクセルの2次元平面のLCDであり、エンコーダ25から供給されるディジタル記録データに応じて、ビームエキスパンダ14からの光ビームを信号光に変換する。空間光変調器12により記録ページデータに応じて各画素毎の透過/非透過に例えば市松模様のような2次元ドットパターンにより空間変調された後、フーリエ変換レンズ13によりフーリエ変換され、記録媒体10に集光され、フーリエ面内に点像として結像される。円板形状の記録媒体10は、レンズ13によるフーリエ面が記録媒体10の表面と平行となるように配置する。
【0017】
一方、参照光ビーム光学系では参照光ビームがミラー17及び18により反射され、記録媒体10へ入射させ、記録媒体内部の位置でレンズ13からの信号光ビームと交差させて干渉せしめ3次元の干渉縞を作る。ここで、参照光と信号光がフーリエ面上ではなく、フーリエ面の手前又は奥で干渉するようにミラー18、レンズ13などの光学系を配置してもよい。
【0018】
このように、データを記録するときには、信号光と参照光とを同時に記録媒体10内の所定部位に照射し干渉パターンを屈折率が変化した屈折率格子として記録する。ホログラムの形成時間はレーザ光源装置の自動シャッタで制御される。記録媒体10を例えば信号光光軸に垂直な平面に平行に載置する支持部19は、駆動部(図示せず)により駆動される。駆動部は、コントローラ20により制御される。コントローラ20は、光検出器22からの位置決めデータに対応する信号に応じて、支持部19を駆動して記録媒体10の位置を移動せしめ調整している。
【0019】
一方、再生時においては、記録された記録媒体10を記録時と同様に支持部19上に配置し、コントローラ20の制御によりシャッタ6aの閉塞並びにレーザー光源装置の自動シャッタ制御を行いミラー18からの参照光のみを入射させる。
記録媒体10内に記録された干渉縞からの回折光が再生光として逆フーリエ変換レンズ21を通って光検出器22へ入射し、再生像を結像する。光検出器22は、例えば空間光変換器12と同様の縦480×横640ピクセルの2次元平面の受光面を有し、受光された再生光を電気信号に変換し、デコーダ26へ出力する。デコーダ26は、入力電気信号を所定のスライスレベルと比較し、2値のディジタルデータを出力する。
【0020】
なお、上例ではカード状の記録媒体10を用いているが、円板などの記録媒体を用いても同様な記録再生システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録再生システムの構成を示す線図。
【図2】本発明によるホログラムシステムの構成を示す側面図。
【図3】本発明によるホログラムシステムにおけるカード状記録媒体の構成を示す平面図。
【符号の説明】
1,10 記録媒
13,21 フーリエ変換レンズ
14 ビームエキスパンダ
15 レーザ
16 ビームスプリッタ
17 ミラー
18 反射可動ミラー
19 支持部
20 コントローラ
22 CCD
25 エンコーダ
26 デコーダ
101 基準メモリ
102 基準データ(装置)
103 データ処理部
301 基準データ領域
302 セクタデータ領域
303 ユーザデータ領域
311 基準データ(基準回折格子)
312 セクタデータ
313 ユーザデータ
Claims (5)
- 光感応材料からなる記録媒体を装着自在に支持する支持部と、所定データに応じて変調された可干渉性ビームを前記記録媒体に入射し、その内部にて3次元的な光干渉パターンを設けて回折格子を生成する信号発生部と、前記回折格子からの回折光による再生データを検出して、所定データに復調するデータ処理部と、を有するホログラムシステムであって、
前記記録媒体は、基準データに応じて変調された可干渉性光ビームの3次元光干渉パターンに対応する基準回折格子を予め格納した基準データ領域と、セクタデータを記録するセクタデータ領域とユーザデータを記録するユーザデータ領域とを有し、
前記基準データ領域に格納された前記基準回折格子から再生された前記基準データと、前記セクタ領域から再生された前記セクタデータと、前記データ処理部の基準メモリ内に備えた基準データとに応じて、前記再生データを補正し、所定データに復調することを特徴とするホログラムシステム。 - 前記信号光生成部は、前記可干渉性光ビームとしての第1波長の可干渉性参照光ビームを前記記録媒体に入射する参照光生成部を含み、前記可干渉性光ビームとしての第1波長の可干渉性信号光ビームを前記データに応じて変調して前記記録媒体に入射し、その内部にて前記参照光ビームと交差せしめかつ前記参照光との3次元的な光干渉パターンを生成することを特徴とする請求項1記載のホログラムシステム。
- 前記データ処理部の前記基準メモリ内の前記基準データには、各種記録媒体に応じた各種記録フォーマットデータを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のホログラムシステム。
- 前記記録媒体の前記基準データ領域に格納された前記基準回折格子のもつ基準データは、前記記録媒体の記録フォーマットデータを備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1記載のホログラムシステム。
- 前記記録媒体の前記セクタデータ領域に記録するセクタデータは少なくとも前記記録媒体の記録フォーマットデータを備えたことを特徴とする請求項1〜4記載のホログラムシステム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225054A JP2004069771A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | ホログラムシステム |
AU2003242310A AU2003242310A1 (en) | 2002-08-01 | 2003-05-16 | Hologram system |
EP03730502A EP1531461A1 (en) | 2002-08-01 | 2003-05-16 | Hologram system |
US10/522,679 US20060164705A1 (en) | 2002-08-01 | 2003-05-16 | Hologram system |
PCT/JP2003/006143 WO2004019330A1 (ja) | 2002-08-01 | 2003-05-16 | ホログラムシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002225054A JP2004069771A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | ホログラムシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004069771A true JP2004069771A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=31943810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002225054A Abandoned JP2004069771A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | ホログラムシステム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20060164705A1 (ja) |
EP (1) | EP1531461A1 (ja) |
JP (1) | JP2004069771A (ja) |
AU (1) | AU2003242310A1 (ja) |
WO (1) | WO2004019330A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008065975A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ホログラフィック記憶デバイスを較正する装置、システム、方法、及びプログラム |
CN100392731C (zh) * | 2005-03-22 | 2008-06-04 | 富士通株式会社 | 全息记录介质以及记录和再现装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006251675A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Fujitsu Ltd | 光記録媒体の再生装置、記録再生装置、再生方法 |
AU2008340276B2 (en) | 2007-12-21 | 2014-08-07 | Microvention, Inc. | System and method for locating detachment zone of a detachable implant |
MY177315A (en) * | 2013-07-30 | 2020-09-11 | Dolby Laboratories Licensing Corp | Projector display systems having non-mechanical mirror beam steering |
WO2016174798A1 (ja) * | 2015-04-27 | 2016-11-03 | ソニー株式会社 | ホログラム記録用組成物、ホログラム記録媒体および画像表示装置、並びにホログラム記録媒体の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3758231B2 (ja) * | 1995-07-25 | 2006-03-22 | ソニー株式会社 | 信号記録装置及び方法、並びに信号再生装置及び方法 |
JPH1093546A (ja) * | 1996-09-19 | 1998-04-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 情報記録媒体を用いた暗号化システム及び暗号化情報用記録媒体 |
US6081912A (en) * | 1996-12-26 | 2000-06-27 | Lucent Technologies Inc. | Method for modulating data for storage in page-wise memory |
US6064586A (en) * | 1998-12-31 | 2000-05-16 | Siros Technologies, Inc. | Method for holographic data storage and retrieval |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002225054A patent/JP2004069771A/ja not_active Abandoned
-
2003
- 2003-05-16 AU AU2003242310A patent/AU2003242310A1/en not_active Abandoned
- 2003-05-16 US US10/522,679 patent/US20060164705A1/en not_active Abandoned
- 2003-05-16 WO PCT/JP2003/006143 patent/WO2004019330A1/ja not_active Application Discontinuation
- 2003-05-16 EP EP03730502A patent/EP1531461A1/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100392731C (zh) * | 2005-03-22 | 2008-06-04 | 富士通株式会社 | 全息记录介质以及记录和再现装置 |
JP2008065975A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ホログラフィック記憶デバイスを較正する装置、システム、方法、及びプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20060164705A1 (en) | 2006-07-27 |
EP1531461A1 (en) | 2005-05-18 |
WO2004019330A1 (ja) | 2004-03-04 |
AU2003242310A1 (en) | 2004-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3674903B2 (ja) | 体積ホログラフィックメモリ光情報記録再生装置 | |
KR20060045492A (ko) | 인라인 방식 스펙클 다중 홀로그램 기록 장치 및 인라인방식 스펙클 다중 홀로그램 기록 방법 | |
KR20060051729A (ko) | 홀로그램 기록 장치 및 홀로그램 기록 방법 | |
US6320683B1 (en) | Optical information recording and reproducing apparatus using a volume holographic memory | |
JP3844460B2 (ja) | 空間光変調器 | |
JP2004294756A (ja) | 空間光変調器及びホログラム記録再生装置 | |
WO2004013706A1 (ja) | ホログラム記録再生方法及びホログラム記録再生装置 | |
JP2005322382A (ja) | ホログラム記録装置、およびホログラム記録方法 | |
JP5084397B2 (ja) | ホログラム再生装置およびホログラム記録再生装置 | |
JP2005010585A (ja) | ホログラフィック光学素子、その製造方法、及びホログラフィック記録システム | |
JP6667177B2 (ja) | ホログラム記録再生方法およびホログラム記録再生装置 | |
US20020008889A1 (en) | Holographic memory and optical information recording and reproducing apparatus using the same | |
US7079469B2 (en) | Hologram recording/reproducing system | |
JP2004069771A (ja) | ホログラムシステム | |
JPH1152827A (ja) | 3次元ホログラフィックデータ格納システム | |
JP2005189748A (ja) | ホログラフィック多重記録方法、これを用いたホログラフィック記録装置及びホログラフィック記録媒体 | |
JP4604138B2 (ja) | 光情報記録装置、記録方法、再生装置および再生方法 | |
JP4631473B2 (ja) | ホログラム記録再生装置およびホログラム記録再生方法 | |
US6900914B1 (en) | Optical information recording and reproducing apparatus having volume holographic memory | |
JP4650409B2 (ja) | ホログラム記録方法、ホログラム記録装置、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置、及び光記録媒体 | |
US6414762B1 (en) | Optical information recording and reproducing apparatus using a holographic memory | |
JP2006154603A (ja) | ホログラム記録装置 | |
JP2005241674A (ja) | ホログラム記録再生装置及びホログラム記録方法 | |
JP2007293130A (ja) | ホログラム記録装置及びホログラム記録方法 | |
KR100717859B1 (ko) | 초소형 기준광 반사미러를 구비한 홀로그래픽 저장장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050729 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20070803 |