JP2006267575A - 縁なしメガネのレンズ取付構造 - Google Patents
縁なしメガネのレンズ取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006267575A JP2006267575A JP2005085831A JP2005085831A JP2006267575A JP 2006267575 A JP2006267575 A JP 2006267575A JP 2005085831 A JP2005085831 A JP 2005085831A JP 2005085831 A JP2005085831 A JP 2005085831A JP 2006267575 A JP2006267575 A JP 2006267575A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- screw
- metal pipe
- gripping
- external force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
【課題】 把持腕をレンズから引き剥がそうとする外力によるレンズの破損をより効果的に防止できる縁なしメガネのレンズ取付構造を提供する。
【解決手段】 レンズ1の取付孔21内に金属パイプ22を填込固定し、この金属パイプ22に連通してねじ挿通孔を形成する貫通孔24が穿設された把持腕4a1,4a2を一端部に有し、他端部がヨロイ2に連結されたレンズ把持部4を備える。上記ねじ挿通孔の一端側から挿入して他端側でその先端部をナット32に螺入するねじ31を用いてレンズ1と把持腕4a1,4a2とを挟着固定する構造とした。把持腕4a1,4a2をレンズ1から引き剥がそうとする方向に外力がかかったとき、この外力を、ねじ31が通った金属パイプ22の全長に亘って受ける構造とし、応力の集中を緩和する。
【選択図】 図2
【解決手段】 レンズ1の取付孔21内に金属パイプ22を填込固定し、この金属パイプ22に連通してねじ挿通孔を形成する貫通孔24が穿設された把持腕4a1,4a2を一端部に有し、他端部がヨロイ2に連結されたレンズ把持部4を備える。上記ねじ挿通孔の一端側から挿入して他端側でその先端部をナット32に螺入するねじ31を用いてレンズ1と把持腕4a1,4a2とを挟着固定する構造とした。把持腕4a1,4a2をレンズ1から引き剥がそうとする方向に外力がかかったとき、この外力を、ねじ31が通った金属パイプ22の全長に亘って受ける構造とし、応力の集中を緩和する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、縁なしメガネのレンズ取付構造に関するものである。
いわゆるツーポイントフレームと呼ばれるフレームを用いた縁なしメガネは、プラスチック製のレンズを、リムを用いることなくレンズ固定部材に直接取り付ける構造のメガネであって、装着時にメガネが強調されないために見た目が自然であり、また軽量であること等から近年、その需要が高まっている。
図5は、このような縁なしメガネの要部を示す斜視図である。
この図に示すように、縁なしメガネは、左右一対のレンズ1,1と、各レンズ1,1の外縁部を各々保持する左右一対のレンズ固定部材であるヨロイ2,2と、各レンズ1,1の内縁部を保持して両レンズ1,1を連結する中央のレンズ固定部材であるブリッジ3とを備える。
左右の各ヨロイ2,2は、その一端部にあってレンズ1を把持するレンズ把持部4を備える。ヨロイ2の他端部は、蝶番5を介してテンプル6が内外側に回動(折畳)自在に連結される。中央のブリッジ3は、その両端部にあって左右のレンズ1,1を各別に把持するレンズ把持部7,7を備える。ブリッジ3は、一対の鼻当てパッド8,8を備える。
左右、中央のいずれの箇所においても、各レンズ1,1は、レンズ把持部4,7に直接、保持固定されている。
この図に示すように、縁なしメガネは、左右一対のレンズ1,1と、各レンズ1,1の外縁部を各々保持する左右一対のレンズ固定部材であるヨロイ2,2と、各レンズ1,1の内縁部を保持して両レンズ1,1を連結する中央のレンズ固定部材であるブリッジ3とを備える。
左右の各ヨロイ2,2は、その一端部にあってレンズ1を把持するレンズ把持部4を備える。ヨロイ2の他端部は、蝶番5を介してテンプル6が内外側に回動(折畳)自在に連結される。中央のブリッジ3は、その両端部にあって左右のレンズ1,1を各別に把持するレンズ把持部7,7を備える。ブリッジ3は、一対の鼻当てパッド8,8を備える。
左右、中央のいずれの箇所においても、各レンズ1,1は、レンズ把持部4,7に直接、保持固定されている。
上記レンズ把持部4,7は、一般に図6に示すように構成されている。
図6は、ヨロイ2側のレンズ把持部4を例にとって、その要部断面を示しているが、ブリッジ3側のレンズ把持部7の構造もこれと同様である。
図6は、ヨロイ2側のレンズ把持部4を例にとって、その要部断面を示しているが、ブリッジ3側のレンズ把持部7の構造もこれと同様である。
すなわちレンズ把持部4は、レンズ1の正面側に把持腕4aを有し、この把持腕4aによってレンズ1を正面側から把持固定する構造を有している。この場合、把持腕4a及びレンズ1には、レンズ把持部4へのレンズ取付時において連通する孔9,10が穿設されている。
レンズ1は、その孔9,10にレンズ正面側から挿通されたねじ11及びこのねじ11の先端が螺入されるナット12により、把持腕4aと重ね合わされた状態で挟着固定、つまりヨロイ2に取付固定されている。
レンズ1は、その孔9,10にレンズ正面側から挿通されたねじ11及びこのねじ11の先端が螺入されるナット12により、把持腕4aと重ね合わされた状態で挟着固定、つまりヨロイ2に取付固定されている。
図6に示すレンズ取付構造では、矢印イに示すような、把持腕4aをレンズ1から引き剥がそうとする(ヨロイ2を外側へ開こうとする)方向に外力がかかると、把持腕4aの先端部を支点とし、ねじ11による把持腕4aの締付部を作用点とする梃子が形成されてしまう。このため、レンズ1の把持部4との固定部分に過大な応力が集中し、レンズ1を破損させやすい。
そこで従来、上述したようなレンズ取付構造において、レンズへの応力の集中を緩和するために、レンズ固定用のねじとレンズに設けた取付孔との間にクッション材を挿入すること(特許文献1等、参照)が提案されている。
特開平11−231265号公報
しかしながら、特許文献1に記載のクッション材によって応力集中を緩和する方法では、上記貫通孔の端縁部への応力集中はある程度緩和されるがその効果は不十分であり、上記外力が大きくなるとレンズの破損は避け得なかった。
本発明は、上記のような実情に鑑みなされたもので、把持腕をレンズから引き剥がそうとする方向への外力によるレンズの破損をより効果的に防止できる縁なしメガネのレンズ取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような実情に鑑みなされたもので、把持腕をレンズから引き剥がそうとする方向への外力によるレンズの破損をより効果的に防止できる縁なしメガネのレンズ取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の縁なしメガネのレンズ取付構造は、レンズに穿設された取付孔内に填込固定された金属パイプと、レンズ取付時において前記金属パイプに連通する位置に貫通孔が穿設された把持腕を一端部に有し、他端部がレンズ固定部材に連結されたレンズ把持部と、このレンズ把持部へのレンズ取付時に連通する前記金属パイプと貫通孔とでなすねじ挿通孔の一端側から挿入され、他端側でその先端部がナットに螺入し、そのナットとによって前記レンズと把持腕とを挟着固定するねじとを具備することを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記金属パイプは、前記取付孔内に接着剤を介して填込固定されたことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ねじは、可撓性を有する合成樹脂材で形成され、その外径寸法が前記金属パイプの内径寸法にほぼ等しく設定されていることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記金属パイプは、前記取付孔内に接着剤を介して填込固定されたことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ねじは、可撓性を有する合成樹脂材で形成され、その外径寸法が前記金属パイプの内径寸法にほぼ等しく設定されていることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、レンズの取付孔内に金属パイプを填込固定し、この金属パイプに連通してねじ挿通孔を形成する貫通孔が穿設された把持腕を一端部に有し、他端部がレンズ固定部材(ブリッジやヨロイ)に連結されたレンズ把持部を備え、上記ねじ挿通孔の一端側から挿入して他端側でその先端部をナットに螺入するねじを用いてレンズと把持腕とを挟着固定するレンズ取付構造とした。
このようなレンズ取付構造によれば、把持腕をレンズから引き剥がそうとする方向に外力がかかった場合に、この外力を、ねじが通った金属パイプ全長に亘って受けるので、レンズの破損を効果的に防止できる。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、金属パイプを、レンズに穿設された取付孔内に接着剤を介して填込固定したので、取付孔自体も、その内面及び開口端縁部分が接着剤の固化により補強され、上記外力によるレンズの破損を更に効果的に防止できる。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、ねじを、可撓性を有する合成樹脂材で形成し、その外径寸法を金属パイプの内径寸法にほぼ等しく設定したので、合成樹脂材からなるねじ軸部及びねじ山が金属パイプ内においてクッションとして作用する。したがって、レンズ把持部から取付孔の内面及び開口端縁部分へ伝わる外力を緩和し、その部分におけるひび、割れ等の発生を防止し、レンズの破損防止効果を更に高める。
このようなレンズ取付構造によれば、把持腕をレンズから引き剥がそうとする方向に外力がかかった場合に、この外力を、ねじが通った金属パイプ全長に亘って受けるので、レンズの破損を効果的に防止できる。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、金属パイプを、レンズに穿設された取付孔内に接着剤を介して填込固定したので、取付孔自体も、その内面及び開口端縁部分が接着剤の固化により補強され、上記外力によるレンズの破損を更に効果的に防止できる。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、ねじを、可撓性を有する合成樹脂材で形成し、その外径寸法を金属パイプの内径寸法にほぼ等しく設定したので、合成樹脂材からなるねじ軸部及びねじ山が金属パイプ内においてクッションとして作用する。したがって、レンズ把持部から取付孔の内面及び開口端縁部分へ伝わる外力を緩和し、その部分におけるひび、割れ等の発生を防止し、レンズの破損防止効果を更に高める。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本明細書で参照される各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明による縁なしメガネのレンズ取付構造の一実施形態を示す分解斜視図、図2は同上レンズ取付構造の要部を拡大して示す横断面図、図3は同じくレンズ把持部における縦断面図であり、いずれの図も左目側のレンズ部分について示している。
なお、右目側のレンズ部分も同様(左右対称)の取付構造となっている。また、ブリッジ側のレンズ部分の取付構造もこれらと同様である。
図1は、本発明による縁なしメガネのレンズ取付構造の一実施形態を示す分解斜視図、図2は同上レンズ取付構造の要部を拡大して示す横断面図、図3は同じくレンズ把持部における縦断面図であり、いずれの図も左目側のレンズ部分について示している。
なお、右目側のレンズ部分も同様(左右対称)の取付構造となっている。また、ブリッジ側のレンズ部分の取付構造もこれらと同様である。
各図において、1はレンズ(メガネレンズ)であり、一般的には軽量で割れにくく、孔あけ加工や表面処理がしやすい等の利点を有することからプラスチック製が用いられているが、ガラス製であってもよい。ここではプラスチック製が用いられている。
図2,図3に示すように本実施形態では、レンズ1の左右方向の端部近傍に穿設された取付孔21内に、例えば真鍮やステンレス材からなる金属パイプ22が填込固定されている。
この金属パイプ22は、長さが上記取付孔21の長さ、つまり取付孔21部分におけるレンズ1の厚さとほぼ同一に形成され、また外径が取付孔21の内径とほぼ同一に形成されている。
本実施形態において、金属パイプ22は、取付孔21内に接着剤23を介して填込固定されている。接着剤23がなくても、金属パイプ22は、その外径が取付孔21の内径とほぼ同一に形成されていれば取付孔21内に填込固定されるが、接着剤23があれば取付孔21内におけるずれ移動が確実に防止される上に、取付孔21の内面及び開口端縁部分が接着剤23の固化により補強されるので好ましい。
図2,図3に示すように本実施形態では、レンズ1の左右方向の端部近傍に穿設された取付孔21内に、例えば真鍮やステンレス材からなる金属パイプ22が填込固定されている。
この金属パイプ22は、長さが上記取付孔21の長さ、つまり取付孔21部分におけるレンズ1の厚さとほぼ同一に形成され、また外径が取付孔21の内径とほぼ同一に形成されている。
本実施形態において、金属パイプ22は、取付孔21内に接着剤23を介して填込固定されている。接着剤23がなくても、金属パイプ22は、その外径が取付孔21の内径とほぼ同一に形成されていれば取付孔21内に填込固定されるが、接着剤23があれば取付孔21内におけるずれ移動が確実に防止される上に、取付孔21の内面及び開口端縁部分が接着剤23の固化により補強されるので好ましい。
レンズ把持部4は、左右のレンズ1,1を中央で連結するブリッジ3(図5参照)と共に縁なしメガネのレンズ固定部材を構成するヨロイ2の一端部に、その他端部が連結して設けられ、レンズ1を把持固定するように構成されている。
すなわちレンズ把持部4は、レンズ取付時において上記金属パイプ22に連通する位置に貫通孔24が穿設された把持腕4aを一端部に有する。図示例では、レンズ把持部4はレンズ1の正面側に位置する第1把持腕4a1と、この第1把持腕4a1に対向しレンズ1の裏面側に位置する第2把持腕4a2との2つの把持腕4aを有して横断面コ字状に形成されている。
そして、このレンズ把持部4へのレンズ取付時に連通する金属パイプ22と貫通孔24,24とでなすねじ挿通孔(24-22-24)の一端側、ここではレンズ正面に対応する側からねじ31が挿入され、他端側でそのねじ31の先端部がナット32に螺入されることにより、このねじ31とナット32によってレンズ1と把持腕4a1,4a2とを挟着固定するように構成されている。
なお、ヨロイ2の他端部は、蝶番5を介してテンプル6が内外側に回動(折畳)自在に連結されており、従来の縁なしメガネ、更には一般的なメガネと特に変わるところはない。ヨロイ2、レンズ把持部4及びテンプル6部分が、モネル、洋白ばね、サンプラチナやチタン等の合金製であることも一般的なメガネと変わらない。
すなわちレンズ把持部4は、レンズ取付時において上記金属パイプ22に連通する位置に貫通孔24が穿設された把持腕4aを一端部に有する。図示例では、レンズ把持部4はレンズ1の正面側に位置する第1把持腕4a1と、この第1把持腕4a1に対向しレンズ1の裏面側に位置する第2把持腕4a2との2つの把持腕4aを有して横断面コ字状に形成されている。
そして、このレンズ把持部4へのレンズ取付時に連通する金属パイプ22と貫通孔24,24とでなすねじ挿通孔(24-22-24)の一端側、ここではレンズ正面に対応する側からねじ31が挿入され、他端側でそのねじ31の先端部がナット32に螺入されることにより、このねじ31とナット32によってレンズ1と把持腕4a1,4a2とを挟着固定するように構成されている。
なお、ヨロイ2の他端部は、蝶番5を介してテンプル6が内外側に回動(折畳)自在に連結されており、従来の縁なしメガネ、更には一般的なメガネと特に変わるところはない。ヨロイ2、レンズ把持部4及びテンプル6部分が、モネル、洋白ばね、サンプラチナやチタン等の合金製であることも一般的なメガネと変わらない。
このようなレンズ取付構造によれば、図2中の矢印イに示すような、把持腕4aをレンズ1から引き剥がそうとする(ヨロイ2を外側へ開こうとする)方向に外力がかかった場合に、この外力を、ねじ31が通った金属パイプ22の全長に亘って受けるので、レンズ1の破損をより効果的に防止できる。
特に、金属パイプ22が、取付孔21内に接着剤23を介して填込固定される構造によれば、取付孔21自体も、その内面及び開口端縁部分が接着剤23の固化により補強されるので、上記外力によるレンズ1の破損を更に効果的に防止できる。
本実施形態において、ねじ31は、可撓性を有する合成樹脂材、例えばナイロン材で形成され、その外径寸法が金属パイプ22の内径寸法にほぼ等しく設定されている。これによれば、レンズ把持部4を介してねじ31に、その軸方向と交差する方向に外力が働いた場合でも、ねじ素材自身、特にナイロンからなるねじ軸部及びねじ山が金属パイプ22内においてクッションとして作用し、取付孔21の内面及び開口端縁部分へ伝わる外力を緩和し、その部分におけるひび、割れ等の発生を防止する。そして、図2中の矢印イに示す外力によるレンズ1の破損防止効果を更に高める。
特に、金属パイプ22が、取付孔21内に接着剤23を介して填込固定される構造によれば、取付孔21自体も、その内面及び開口端縁部分が接着剤23の固化により補強されるので、上記外力によるレンズ1の破損を更に効果的に防止できる。
本実施形態において、ねじ31は、可撓性を有する合成樹脂材、例えばナイロン材で形成され、その外径寸法が金属パイプ22の内径寸法にほぼ等しく設定されている。これによれば、レンズ把持部4を介してねじ31に、その軸方向と交差する方向に外力が働いた場合でも、ねじ素材自身、特にナイロンからなるねじ軸部及びねじ山が金属パイプ22内においてクッションとして作用し、取付孔21の内面及び開口端縁部分へ伝わる外力を緩和し、その部分におけるひび、割れ等の発生を防止する。そして、図2中の矢印イに示す外力によるレンズ1の破損防止効果を更に高める。
発明者の実験によれば、次のような結果が得られた。
まず、レンズ1がプラスチック製であり、ねじ31がナイロン材で形成された図2に例示のレンズ取付構造(本発明品)につき、これを図2中、反時計回りにほぼ90度回転させた状態、つまりメガネを立てた状態で固定する。そしてこの状態で、テンプル6を外したヨロイ2の蝶番5部分に、図2中の矢印イに示す外力に見立てた重りを吊り下げる。重りの重量は、レンズ1がレンズ把持部4の部分で破損するまで増大させてゆき、何kgの重量を吊り下げたときにレンズ1が破損するかを測定した。
その結果、本発明品によれば、18.2kgの重量を吊り下げたときにレンズ1が破損したのに対して、図2に例示のレンズ取付構造において金属パイプ22、接着材23を除去した構造(比較品)によれば、1.8kgの重量を吊り下げたときにレンズ1が破損した。つまり本発明品は、金属パイプ22、接着材23のない比較品に比べて10倍程度の強度があることが示された。
まず、レンズ1がプラスチック製であり、ねじ31がナイロン材で形成された図2に例示のレンズ取付構造(本発明品)につき、これを図2中、反時計回りにほぼ90度回転させた状態、つまりメガネを立てた状態で固定する。そしてこの状態で、テンプル6を外したヨロイ2の蝶番5部分に、図2中の矢印イに示す外力に見立てた重りを吊り下げる。重りの重量は、レンズ1がレンズ把持部4の部分で破損するまで増大させてゆき、何kgの重量を吊り下げたときにレンズ1が破損するかを測定した。
その結果、本発明品によれば、18.2kgの重量を吊り下げたときにレンズ1が破損したのに対して、図2に例示のレンズ取付構造において金属パイプ22、接着材23を除去した構造(比較品)によれば、1.8kgの重量を吊り下げたときにレンズ1が破損した。つまり本発明品は、金属パイプ22、接着材23のない比較品に比べて10倍程度の強度があることが示された。
なお、ねじ31の頭と第1把持腕4a1との間や、第2把持腕4a2とナット32との間に、可撓性を有する合成樹脂材、例えばナイロン材を座金状に形成したクッション(図示せず)を挿入してもよい。これによれば、締付け後のねじ31の緩みが防止され、また図2中の矢印イに示す外力がかかった場合に、ねじ31の頭やナット32の各周端縁から第1,第2把持腕4a1,4a2にかかる応力を分散させ得る。
ねじ31の外周の雄ねじに螺合する雌ねじを金属パイプ22の内面に形成してもよい。
ねじ31の外周の雄ねじに螺合する雌ねじを金属パイプ22の内面に形成してもよい。
本実施形態において、レンズ1の破損防止は、基本的には取付孔21内に填込固定された金属パイプ22に、特に上記のような長さ及び外径を有する金属パイプ22に、ねじ31を挿入することによって行われているので、ねじ31は金属製でもよい。金属製の場合には、可撓性を有する合成樹脂製のねじ31とは異なり、素材自身がクッションとして作用することはないので、外周のねじ山(雄ねじ)は、ナット32に螺入される先端部分のみに形成したねじであってもよい。可撓性を有する合成樹脂製のねじ31の場合でも、ナット32に螺入される先端部分のみに雄ねじを形成することとしてもよい。
図示例において、レンズ把持部4を取り付けるレンズ1の端部位置に凹部25を形成し、レンズ把持部4を、対向する2つの把持腕4a1,4a2を有する横断面コ字状に形成してそのコ字状部分を凹部25内に進入させ(図1中の矢印ロ参照)、把持腕4a1,4a2間にレンズ1を介在させたのは、レンズ1の上下方向(図3中、上下方向)のずれを防止するためである。したがって、他の手段によってレンズ1の上下方向のずれを防止できれば、上記凹部25は必ずしも必要としない。
また上述実施形態では、レンズ把持部4に2つの把持腕4a(4a1,4a2)を形成した例について述べたが、図4に取り出して示すように、レンズ1の表面側又は裏面側に位置する1つの把持腕4aのみ、ここではレンズ1の表面側に位置する把持腕4a1のみをレンズ把持部4に形成する構造としてもよい。この場合も、レンズ把持部4を除いた構造は図1〜図3に示す構造と同様であるが、1つの把持腕4a1のみを形成する構造によれば、レンズ1の厚みに合わせて複数種類のレンズ把持部4を用意しておく必要がなくなる。対向する2つの把持腕4a1,4a2を形成したレンズ把持部4では、把持腕4a1,4a2の間隔により使用するレンズ1の厚みが制約されるのに対して、1つの把持腕4a(4a1又は4a2)のみを形成したレンズ把持部4では、そのような制約がないからである。
更に上述実施形態では、図2中の矢印イ方向に外力がかかった場合について説明したが、矢印イとは逆方向に外力がかかった場合も同様にしてレンズ1の破損を効果的に防止できる。
また上述実施形態では、レンズ把持部4に2つの把持腕4a(4a1,4a2)を形成した例について述べたが、図4に取り出して示すように、レンズ1の表面側又は裏面側に位置する1つの把持腕4aのみ、ここではレンズ1の表面側に位置する把持腕4a1のみをレンズ把持部4に形成する構造としてもよい。この場合も、レンズ把持部4を除いた構造は図1〜図3に示す構造と同様であるが、1つの把持腕4a1のみを形成する構造によれば、レンズ1の厚みに合わせて複数種類のレンズ把持部4を用意しておく必要がなくなる。対向する2つの把持腕4a1,4a2を形成したレンズ把持部4では、把持腕4a1,4a2の間隔により使用するレンズ1の厚みが制約されるのに対して、1つの把持腕4a(4a1又は4a2)のみを形成したレンズ把持部4では、そのような制約がないからである。
更に上述実施形態では、図2中の矢印イ方向に外力がかかった場合について説明したが、矢印イとは逆方向に外力がかかった場合も同様にしてレンズ1の破損を効果的に防止できる。
1:レンズ、2:ヨロイ(レンズ固定部材)、4:レンズ把持部、4a(4a1,4a2):把持腕、21:取付孔、22:金属パイプ、23:接着剤、24:貫通孔、31:ねじ、32:ナット。
Claims (3)
- レンズに穿設された取付孔内に填込固定された金属パイプと、
レンズ取付時において前記金属パイプに連通する位置に貫通孔が穿設された把持腕を一端部に有し、他端部がレンズ固定部材に連結されたレンズ把持部と、
このレンズ把持部へのレンズ取付時に連通する前記金属パイプと貫通孔とでなすねじ挿通孔の一端側から挿入され、他端側でその先端部がナットに螺入し、そのナットとによって前記レンズと把持腕とを挟着固定するねじとを具備することを特徴とする縁なしメガネのレンズ取付構造。 - 前記金属パイプは、前記取付孔内に接着剤を介して填込固定されたことを特徴とする請求項1に記載の縁なしメガネのレンズ取付構造。
- 前記ねじは、可撓性を有する合成樹脂材で形成され、その外径寸法が前記金属パイプの内径寸法にほぼ等しく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の縁なしメガネのレンズ取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005085831A JP2006267575A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 縁なしメガネのレンズ取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005085831A JP2006267575A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 縁なしメガネのレンズ取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006267575A true JP2006267575A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37203630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005085831A Pending JP2006267575A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 縁なしメガネのレンズ取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006267575A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012159577A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Tetsuo Sanpei | 眼鏡フレーム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH036113A (ja) * | 1989-06-01 | 1991-01-11 | Murata Mfg Co Ltd | 弾性表面波装置 |
JPH0378164A (ja) * | 1989-08-18 | 1991-04-03 | Mitsubishi Electric Corp | 磁気記録再生装置 |
JPH0388510A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-12 | Yokogawa Electric Corp | 余弦等化器 |
JPH0815649A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Sanko Kogaku:Kk | 縁なし眼鏡 |
JPH09203882A (ja) * | 1996-01-25 | 1997-08-05 | Eiji Hashimoto | 縁無し枠のレンズ止め構造 |
-
2005
- 2005-03-24 JP JP2005085831A patent/JP2006267575A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH036113A (ja) * | 1989-06-01 | 1991-01-11 | Murata Mfg Co Ltd | 弾性表面波装置 |
JPH0378164A (ja) * | 1989-08-18 | 1991-04-03 | Mitsubishi Electric Corp | 磁気記録再生装置 |
JPH0388510A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-12 | Yokogawa Electric Corp | 余弦等化器 |
JPH0815649A (ja) * | 1994-06-30 | 1996-01-19 | Sanko Kogaku:Kk | 縁なし眼鏡 |
JPH09203882A (ja) * | 1996-01-25 | 1997-08-05 | Eiji Hashimoto | 縁無し枠のレンズ止め構造 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012159577A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Tetsuo Sanpei | 眼鏡フレーム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7540608B2 (en) | Eyewear with improved sidepiece connection | |
JP2009110000A (ja) | ワイヤブランチ付き縁無しタイプの眼鏡 | |
US11934039B2 (en) | Surgical loupes head strap | |
JP2007047283A (ja) | 眼鏡用テンプル | |
JP2008076743A (ja) | 眼鏡フレーム | |
JP2006267575A (ja) | 縁なしメガネのレンズ取付構造 | |
JP2008164646A (ja) | リムレス眼鏡およびその組立方法 | |
CN201100873Y (zh) | 眼镜的弹性固定式鼻垫臂安装机构 | |
WO2004003635A1 (ja) | 眼鏡丁番 | |
JP3175858U (ja) | 眼鏡レンズ固定構造及びこの構造を用いた眼鏡 | |
JP2019203972A (ja) | ナイロール式メガネ | |
JP5178134B2 (ja) | 補助眼鏡の取付装置 | |
JP5085504B2 (ja) | 眼鏡のフロントフレーム | |
JP3209962U (ja) | 眼鏡類 | |
JP3011372U (ja) | ツーポイント眼鏡レンズ止着機構 | |
JP2017211439A (ja) | メガネフレームのツル | |
JP2009047946A (ja) | バネ機能付メガネフレームのツル連結構造 | |
JP2005201945A (ja) | 眼鏡 | |
JP2005234154A (ja) | 眼鏡用丁番構造及びこの丁番構造を備えた眼鏡 | |
JP2016200648A (ja) | 眼鏡ストラップ留め具 | |
TWM508689U (zh) | 全框式鏡框的眼鏡結構 | |
JP3098942U (ja) | 木製のハーフリム型フレーム | |
JP2001166264A (ja) | 縁無しメガネにおけるレンズ止着構造 | |
JP3014365U (ja) | 縁なし枠眼鏡のレンズ係止構造 | |
KR20190002579U (ko) | 안경 프레임의 노즈피스를 위한 삽입체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20100909 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100915 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |