JP2006267402A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006267402A JP2006267402A JP2005083945A JP2005083945A JP2006267402A JP 2006267402 A JP2006267402 A JP 2006267402A JP 2005083945 A JP2005083945 A JP 2005083945A JP 2005083945 A JP2005083945 A JP 2005083945A JP 2006267402 A JP2006267402 A JP 2006267402A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding force
- cartridge
- cover
- image forming
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 構成の複雑化やコスト高を招くことなく、カートリッジの位置決めを安定して行えるようにすること。
【解決手段】 ガイド溝(8)内に突出して、着脱カートリッジ(U2)の被ガイド部(1)を押圧する押圧部(16b)と、押圧力を調整するための調整用被係合部(16a)と、調整用被係合部(16a)に係合し且つ開閉カバー(TC1)の移動に連動して移動可能な保持力調整部材(11)であって、開閉カバー(TC1)が開放位置に移動した場合に、押圧部(16b)により被ガイド部(1)に第1保持力を作用させる第1保持力作用位置に移動し、前記開閉カバー(TC1)が前記閉鎖位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に前記第1保持力よりも大きな第2保持力を作用させる第2保持力作用位置に移動する前記保持力調整部材(11)とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図6
【解決手段】 ガイド溝(8)内に突出して、着脱カートリッジ(U2)の被ガイド部(1)を押圧する押圧部(16b)と、押圧力を調整するための調整用被係合部(16a)と、調整用被係合部(16a)に係合し且つ開閉カバー(TC1)の移動に連動して移動可能な保持力調整部材(11)であって、開閉カバー(TC1)が開放位置に移動した場合に、押圧部(16b)により被ガイド部(1)に第1保持力を作用させる第1保持力作用位置に移動し、前記開閉カバー(TC1)が前記閉鎖位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に前記第1保持力よりも大きな第2保持力を作用させる第2保持力作用位置に移動する前記保持力調整部材(11)とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図6
Description
本発明は、プリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置に関し、特に、着脱可能なカートリッジが装着される画像形成装置に関する。
従来のプリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置において、使用により摩耗、劣化等する感光体等の交換や、現像剤の補給等を容易に実行するために、これらの部材を着脱可能なカートリッジとしたものがある。このような着脱式のカートリッジを使用する場合、画像形成装置に装着した状態で、カートリッジを所定の位置に位置決めする必要がある。したがって、前記位置決めを行うために、バネ等のカートリッジ押圧部材を使用してカートリッジをある程度大きな押圧力で押圧、保持する必要がある。前記カートリッジ押圧部材を使用した場合、ユーザがカートリッジを交換(着脱)する際に、カートリッジ押圧部材の押圧力に抗して着脱するか、何らかの操作により押圧力を解除して着脱する必要があり、ユーザの操作性が悪いという問題があった。また、カートリッジを交換する際に、画像形成装置のカバーを開閉する操作もあり、カバーの開閉と押圧力を解除する操作が重なると操作性がさらに悪くなるという問題がある。
前記問題を解決するための従来技術として、下記の従来技術(J01)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平11−174940号公報)記載の技術
特許文献1には、画像形成装置にプロセスカートリッジ(B)をガイド溝(21a)に沿って着脱する際に、開閉カバー(20b)の開放に連動して、プロセスカートリッジ(B)位置決め用のねじりコイルバネ(52)がガイド溝(21a)から退避することにより、カバーの開閉と前記押圧力の解除を連動させる技術が記載されている。すなわち、特許文献1記載の技術では、開閉カバー(20b)に設けられた係止部(カムフォロア)(50c)に係合するカム(51)を反時計方向(開閉カバーを押し開く方向)に押圧するねじりコイルバネ(52)により、開放位置に移動する開閉カバー(20b)と共に係止部(50c)が移動してカム(51)から離隔すると、ねじりコイルバネ(52)はカム(51)を回転させ、ねじりコイルバネ(52)がガイド溝(21a)から退避する。開閉カバー(20b)を閉鎖位置に移動させると係止部(50c)がカム(51)を押圧して、カム(51)が回転し、ねじりコイルバネ(52)の端部中間部(52c)がプロセスカートリッジ(B)の第1突起(18)を下方に押圧して位置決め固定する。
(J01)特許文献1(特開平11−174940号公報)記載の技術
特許文献1には、画像形成装置にプロセスカートリッジ(B)をガイド溝(21a)に沿って着脱する際に、開閉カバー(20b)の開放に連動して、プロセスカートリッジ(B)位置決め用のねじりコイルバネ(52)がガイド溝(21a)から退避することにより、カバーの開閉と前記押圧力の解除を連動させる技術が記載されている。すなわち、特許文献1記載の技術では、開閉カバー(20b)に設けられた係止部(カムフォロア)(50c)に係合するカム(51)を反時計方向(開閉カバーを押し開く方向)に押圧するねじりコイルバネ(52)により、開放位置に移動する開閉カバー(20b)と共に係止部(50c)が移動してカム(51)から離隔すると、ねじりコイルバネ(52)はカム(51)を回転させ、ねじりコイルバネ(52)がガイド溝(21a)から退避する。開閉カバー(20b)を閉鎖位置に移動させると係止部(50c)がカム(51)を押圧して、カム(51)が回転し、ねじりコイルバネ(52)の端部中間部(52c)がプロセスカートリッジ(B)の第1突起(18)を下方に押圧して位置決め固定する。
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01)では、カバーの係止部とカムが離隔、接触する構成のため、がたつき等により確実にカートリッジを位置決めできない恐れがあり、がたつき等をなくすために精度を高めると構成の複雑化やコスト高になるという問題がある。
また、前記従来技術(J01)では、カバー開放時にねじりコイルバネがガイド溝から完全に退避してしまうので、カバー開放時にカートリッジを押圧する力がなくなる。したがって、カートリッジの位置が不安定になりやすく、カバー開放時に衝撃が加わったり転倒したりするとカートリッジや画像形成装置内の他の部品が破損したりカートリッジが抜け出る恐れがある。また、ガイド溝からねじりコイルバネが退避しているので、ユーザがカートリッジをガイド溝の奥まで入れ込むことができたかどうかを確認しづらく、所定の位置に装着されていない状態でカバーを閉じてしまうと画像形成にトラブルが発生したり、他の部品等を破損する恐れもある。
前記従来技術(J01)では、カバーの係止部とカムが離隔、接触する構成のため、がたつき等により確実にカートリッジを位置決めできない恐れがあり、がたつき等をなくすために精度を高めると構成の複雑化やコスト高になるという問題がある。
また、前記従来技術(J01)では、カバー開放時にねじりコイルバネがガイド溝から完全に退避してしまうので、カバー開放時にカートリッジを押圧する力がなくなる。したがって、カートリッジの位置が不安定になりやすく、カバー開放時に衝撃が加わったり転倒したりするとカートリッジや画像形成装置内の他の部品が破損したりカートリッジが抜け出る恐れがある。また、ガイド溝からねじりコイルバネが退避しているので、ユーザがカートリッジをガイド溝の奥まで入れ込むことができたかどうかを確認しづらく、所定の位置に装着されていない状態でカバーを閉じてしまうと画像形成にトラブルが発生したり、他の部品等を破損する恐れもある。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)構成の複雑化やコスト高を招くことなく、カートリッジの位置決めを安定して行えるようにすること。
(O01)構成の複雑化やコスト高を招くことなく、カートリッジの位置決めを安定して行えるようにすること。
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の画像形成装置は、次の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像形成装置本体(U1)のガイド溝(8)にガイドされる被ガイド部(1)を有し、前記画像形成装置本体(U1)に対して着脱可能に装着される着脱カートリッジ(U2)、
(A02)前記着脱カートリッジ(U2)が収容されるカートリッジ収容部を開放する開放位置と、前記カートリッジ収容部を閉じる閉鎖位置との間を移動する開閉カバー(TC1)、
(A03)前記ガイド溝(8)内に突出して、装着された前記着脱カートリッジ(U2)の前記被ガイド部(1)を押圧する押圧部(16b)と、前記押圧部(16b)による押圧力を調整するための調整用被係合部(16a)とを有し、前記着脱カートリッジ(U2)の位置決めを行うカートリッジ保持部材(16)、
(A04)前記調整用被係合部(16a)に係合し且つ開閉カバー(TC1)の移動に連動して移動可能な保持力調整部材(11)であって、前記開閉カバー(TC1)が前記開放位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に第1保持力を作用させる第1保持力作用位置に移動し、前記開閉カバー(TC1)が前記閉鎖位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に前記第1保持力よりも大きな第2保持力を作用させる第2保持力作用位置に移動する前記保持力調整部材(11)。
前記技術的課題を解決するために、第1発明の画像形成装置は、次の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像形成装置本体(U1)のガイド溝(8)にガイドされる被ガイド部(1)を有し、前記画像形成装置本体(U1)に対して着脱可能に装着される着脱カートリッジ(U2)、
(A02)前記着脱カートリッジ(U2)が収容されるカートリッジ収容部を開放する開放位置と、前記カートリッジ収容部を閉じる閉鎖位置との間を移動する開閉カバー(TC1)、
(A03)前記ガイド溝(8)内に突出して、装着された前記着脱カートリッジ(U2)の前記被ガイド部(1)を押圧する押圧部(16b)と、前記押圧部(16b)による押圧力を調整するための調整用被係合部(16a)とを有し、前記着脱カートリッジ(U2)の位置決めを行うカートリッジ保持部材(16)、
(A04)前記調整用被係合部(16a)に係合し且つ開閉カバー(TC1)の移動に連動して移動可能な保持力調整部材(11)であって、前記開閉カバー(TC1)が前記開放位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に第1保持力を作用させる第1保持力作用位置に移動し、前記開閉カバー(TC1)が前記閉鎖位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に前記第1保持力よりも大きな第2保持力を作用させる第2保持力作用位置に移動する前記保持力調整部材(11)。
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A04)を備えた第1発明の画像形成装置では、前記画像形成装置本体に対して着脱可能に装着される着脱カートリッジ(U2)は、画像形成装置本体(U1)のガイド溝(8)にガイドされる被ガイド部(1)を有する。開閉カバー(TC1)は、前記着脱カートリッジ(U2)が収容されるカートリッジ収容部を開放する開放位置と、前記カートリッジ収容部を閉じる閉鎖位置との間を移動する。カートリッジ保持部材(16)の押圧部(16b)は、前記ガイド溝(8)内に突出して、装着された前記着脱カートリッジ(U2)の前記被ガイド部(1)を押圧し、着脱カートリッジ(U2)の位置決めを行う。
前記構成要件(A01)〜(A04)を備えた第1発明の画像形成装置では、前記画像形成装置本体に対して着脱可能に装着される着脱カートリッジ(U2)は、画像形成装置本体(U1)のガイド溝(8)にガイドされる被ガイド部(1)を有する。開閉カバー(TC1)は、前記着脱カートリッジ(U2)が収容されるカートリッジ収容部を開放する開放位置と、前記カートリッジ収容部を閉じる閉鎖位置との間を移動する。カートリッジ保持部材(16)の押圧部(16b)は、前記ガイド溝(8)内に突出して、装着された前記着脱カートリッジ(U2)の前記被ガイド部(1)を押圧し、着脱カートリッジ(U2)の位置決めを行う。
前記押圧部(16b)による押圧力を調整するための調整用被係合部(16a)に係合する保持力調整部材(11)は、開閉カバー(TC1)の移動に連動して移動する。前記保持力調整部材(11)は、前記開閉カバー(TC1)が前記開放位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に第1保持力を作用させる第1保持力作用位置に移動し、前記開閉カバー(TC1)が前記閉鎖位置に移動した場合に前記押圧部(16b)により前記被ガイド部(1)に前記第1保持力よりも大きな第2保持力を作用させる第2保持力作用位置に移動する。
したがって、第1発明の画像形成装置は、開閉カバー(TC1)が開放位置に移動した状態でも、第1保持力が被ガイド部(1)に作用しているので、着脱カートリッジ(U2)の位置が不安定になることを防止できる。そして、着脱カートリッジ(U2)を着脱する際には、第1保持力によりユーザに手応えがあるので、ユーザが着脱カートリッジ(U2)の着脱を知覚・確認できる。また、前記開閉カバー(TC1)が閉鎖位置に移動すると、第1保持力よりも大きな第2保持力により着脱カートリッジ(U2)が位置決めされる。したがって、第1発明の画像形成装置はカートリッジの位置決めを安定して行うことができる。
また、カートリッジ保持部材(16)の調整用被係合部(16a)に係合して保持力を調整する保持力調整部材(11)により、ガイド溝(8)内に突出するカートリッジ保持部材(16)の押圧部(16b)による保持力を調整できるので、構成が複雑化せず、コストの上昇を抑えることができる。この結果、第1発明の画像形成装置は、構成の複雑化やコスト高を招くことなく、カートリッジの位置決めを安定して行えるようにすることができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする。
(A05)ねじりバネ(16)により構成された前記カートリッジ保持部材(16)、
(A06)前記第1保持力作用位置において前記ねじりバネ(16)のねじり角(θ)を第1ねじり角(θ1)に保持し、前記第2保持力作用位置において前記ねじり角(θ)を前記第1ねじり角(θ1)よりも大きな第2ねじり角(θ2)に保持する前記保持力調整部材(11)。
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする。
(A05)ねじりバネ(16)により構成された前記カートリッジ保持部材(16)、
(A06)前記第1保持力作用位置において前記ねじりバネ(16)のねじり角(θ)を第1ねじり角(θ1)に保持し、前記第2保持力作用位置において前記ねじり角(θ)を前記第1ねじり角(θ1)よりも大きな第2ねじり角(θ2)に保持する前記保持力調整部材(11)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A05),(A06)を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、前記カートリッジ保持部材(16)がねじりバネ(16)により構成されている。そして、前記保持力調整部材(11)は、前記第1保持力作用位置において前記ねじりバネ(16)のねじり角(θ)を第1ねじり角(θ1)に保持し、前記第2保持力作用位置において前記ねじり角(θ)を前記第1ねじり角(θ1)よりも大きな第2ねじり角(θ2)に保持する。したがって、ねじりバネ(16)を使用したシンプルな構成で保持力を調整できる。
前記構成要件(A05),(A06)を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、前記カートリッジ保持部材(16)がねじりバネ(16)により構成されている。そして、前記保持力調整部材(11)は、前記第1保持力作用位置において前記ねじりバネ(16)のねじり角(θ)を第1ねじり角(θ1)に保持し、前記第2保持力作用位置において前記ねじり角(θ)を前記第1ねじり角(θ1)よりも大きな第2ねじり角(θ2)に保持する。したがって、ねじりバネ(16)を使用したシンプルな構成で保持力を調整できる。
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明の形態1において、次の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記第1保持力作用位置に移動した場合に前記画像形成装置本体(U1)に設けられた調整部材位置決め凸部(8d)に係合するカバー開放時係合凹部(11c)と、前記第2保持力作用位置に移動した場合に前記調整部材位置決め凸部(8d)に係合して前記開閉カバー(TC1)を前記閉鎖位置に保持するカバー閉鎖時係合凹部(11b)と、を有する前記保持力調整部材(11)。
第1発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明の形態1において、次の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記第1保持力作用位置に移動した場合に前記画像形成装置本体(U1)に設けられた調整部材位置決め凸部(8d)に係合するカバー開放時係合凹部(11c)と、前記第2保持力作用位置に移動した場合に前記調整部材位置決め凸部(8d)に係合して前記開閉カバー(TC1)を前記閉鎖位置に保持するカバー閉鎖時係合凹部(11b)と、を有する前記保持力調整部材(11)。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、第1保持力作用位置に移動した場合には、前記画像形成装置本体(U1)に設けられた調整部材位置決め凸部(8d)は、前記保持力調整部材(11)のカバー開放時係合凹部(11c)に係合する。前記第2保持力作用位置に移動した場合には、前記調整部材位置決め凸部(8d)は、カバー閉鎖時係合凹部(11b)に係合して前記開閉カバー(TC1)を前記閉鎖位置に保持する。したがって、閉鎖位置や開放位置から移動開始する際や移動完了した際に、カバー閉鎖時係合凹部(11b)やカバー開放時係合凹部(11c)と調整部材位置決め凸部(8d)との係合により、ユーザには手応えがあり、閉鎖位置や開放位置に移動したことを知覚できる。また、調整部材位置決め凸部(8d)とカバー開放時係合凹部(11c)との係合により、前記開閉カバー(TC1)が前記開放位置に保持され、自動的に閉鎖位置に戻らないので、ユーザが着脱カートリッジ(U2)の着脱作業を容易に行うことができる。
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、第1保持力作用位置に移動した場合には、前記画像形成装置本体(U1)に設けられた調整部材位置決め凸部(8d)は、前記保持力調整部材(11)のカバー開放時係合凹部(11c)に係合する。前記第2保持力作用位置に移動した場合には、前記調整部材位置決め凸部(8d)は、カバー閉鎖時係合凹部(11b)に係合して前記開閉カバー(TC1)を前記閉鎖位置に保持する。したがって、閉鎖位置や開放位置から移動開始する際や移動完了した際に、カバー閉鎖時係合凹部(11b)やカバー開放時係合凹部(11c)と調整部材位置決め凸部(8d)との係合により、ユーザには手応えがあり、閉鎖位置や開放位置に移動したことを知覚できる。また、調整部材位置決め凸部(8d)とカバー開放時係合凹部(11c)との係合により、前記開閉カバー(TC1)が前記開放位置に保持され、自動的に閉鎖位置に戻らないので、ユーザが着脱カートリッジ(U2)の着脱作業を容易に行うことができる。
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の画像形成装置は、前記第1発明の形態2において、次の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする。
(A08)前記第1保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー開放時係合凹部(11c)との間隔が、前記第2保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー閉鎖時係合凹部(11b)との間隔よりも狭く設定された前記保持力調整部材(11)。
第1発明の形態3の画像形成装置は、前記第1発明の形態2において、次の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする。
(A08)前記第1保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー開放時係合凹部(11c)との間隔が、前記第2保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー閉鎖時係合凹部(11b)との間隔よりも狭く設定された前記保持力調整部材(11)。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A08)を備えた第1発明の形態3の画像形成装置では、前記保持力調整部材(11)は、前記第1保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー開放時係合凹部(11c)との間隔が、前記第2保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー閉鎖時係合凹部(11b)との間隔よりも狭く設定されている。
前記構成要件(A08)を備えた第1発明の形態3の画像形成装置では、前記保持力調整部材(11)は、前記第1保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー開放時係合凹部(11c)との間隔が、前記第2保持力作用位置における前記調整用被係合部(16a)との係合位置(11e)と前記カバー閉鎖時係合凹部(11b)との間隔よりも狭く設定されている。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)構成の複雑化やコスト高を招くことなく、カートリッジの位置決めを安定して行うことができる。
(E01)構成の複雑化やコスト高を招くことなく、カートリッジの位置決めを安定して行うことができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
(実施例1)
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、プリンタ本体U1と、プリンタ本体U1に対して着脱可能に支持されたプロセスカートリッジ(着脱カートリッジ)U2及び定着ユニットU3とを有する。
プリンタ本体U1はマイクロコンピュータにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電装置CC、現像ローラGaおよび転写ローラTr等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のホストコンピュータ等から入力された印字データを潜像形成用の画像データに変換して所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、プリンタ本体U1と、プリンタ本体U1に対して着脱可能に支持されたプロセスカートリッジ(着脱カートリッジ)U2及び定着ユニットU3とを有する。
プリンタ本体U1はマイクロコンピュータにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電装置CC、現像ローラGaおよび転写ローラTr等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のホストコンピュータ等から入力された印字データを潜像形成用の画像データに変換して所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
前記プロセスカートリッジU2は、回転駆動する像担持体PR、帯電装置CC、トナー回収容器(クリーナ)CL、現像容器Vおよびトナー補給容器THを有している。前記トナー補給容器TH内には、補給用のトナーが収容されており、トナーは撹拌部材TH1により撹拌され、トナー補給口TH2から現像容器Vに補給される。前記現像容器V内部には現像ロールGaと、補給された現像剤を撹拌しながら循環搬送する一対の循環撹拌部材Gb,Gcと、前記循環撹拌部材Gb,Gcで撹拌されたトナーを現像ロールGaに搬送する搬送ロールGdとが回転可能に支持されている。
回転する像担持体PRの表面は、帯電領域Q1において前記帯電装置(スコロトロン)CCにより帯電され、潜像書込位置Q2において前記ROS(潜像書込装置)から出射するレーザビームLにより静電潜像が書き込まれる。前記静電潜像は現像領域Q3において現像ロールGaによりトナー像に現像され、像担持体PR及び転写ロールTrとの圧接領域により形成される転写領域Q4において転写ロールTrにより記録シートSに転写される。像担持体PR表面の残留トナーは、転写領域Q4の下流側のクリーニング領域Q5においてクリーニングブレードCBにより除去され(擦り取られ)、トナー回収容器CLに回収される。
なお、前記クリーニングブレードCBの対向する側にはフィルムシールFSが設けられており、フィルムシールFSは前記トナー回収容器CL内に回収されたトナーが外にこぼれ出るのを防止する。
なお、前記クリーニングブレードCBの対向する側にはフィルムシールFSが設けられており、フィルムシールFSは前記トナー回収容器CL内に回収されたトナーが外にこぼれ出るのを防止する。
プリンタ本体U1の下部の前記給紙トレイTR1から、ピックアップロールRpにより取出された記録シートSは、リタードロールおよび給紙ロールを有するさばきロールRsにより1枚づつ分離されて、シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ロールRaにより搬送され、転写領域Q4のシート搬送方向の上流側に配置されたレジロールRrにより所定のタイミングで、前記転写領域Q4に搬送される。
前記コントローラCにより動作が制御される電源装置Eから所定のタイミングで転写バイアスが印加される転写ロールTrは、転写領域Q4を通過する記録シートSに像担持体PR上のトナー像を転写する。
前記転写領域Q4においてトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で前記定着ユニットU3に搬送される。前記定着ユニットU3は一対の定着ロールFh,Fpからなる定着装置Fを有し、前記一対の定着ロールFh,Fpの圧接領域によって定着領域Q6が形成される。前記定着ユニットU3に搬送された記録シートSは、定着領域Q6において定着装置Fの一対の定着ロールFh,Fpによりトナー像が定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、シートガイドSG1,SG2によってガイドされ、排出ロールR1からプリンタ本体U1上面の前記排出トレイTRhに排出される。
前記転写領域Q4においてトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で前記定着ユニットU3に搬送される。前記定着ユニットU3は一対の定着ロールFh,Fpからなる定着装置Fを有し、前記一対の定着ロールFh,Fpの圧接領域によって定着領域Q6が形成される。前記定着ユニットU3に搬送された記録シートSは、定着領域Q6において定着装置Fの一対の定着ロールFh,Fpによりトナー像が定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、シートガイドSG1,SG2によってガイドされ、排出ロールR1からプリンタ本体U1上面の前記排出トレイTRhに排出される。
(カートリッジ着脱構造の説明)
図2は実施例1のプロセスカートリッジの斜視説明図である。
図2において、前記プロセスカートリッジU2の前後両端面(前後対称なので後側は図示省略)には、前方に突出する左側被ガイド突起(被ガイド部)1および右側被ガイド突起(被ガイド部)2が設けられている。
図2は実施例1のプロセスカートリッジの斜視説明図である。
図2において、前記プロセスカートリッジU2の前後両端面(前後対称なので後側は図示省略)には、前方に突出する左側被ガイド突起(被ガイド部)1および右側被ガイド突起(被ガイド部)2が設けられている。
図3は実施例1の画像形成装置のトナーカバーが閉鎖された状態におけるカートリッジ着脱構造の要部拡大斜視説明図である。
図4はトナーカバーが開放された状態におけるカートリッジ着脱構造の要部拡大斜視説明図である。
図1、図3、図4において、前記画像形成装置本体U1の上部には、トレイカバー(開閉カバー)TC1、TC2が回転中心TC1a、TC2aを中心として回転可能に支持されており、各トレイカバーTC1,TC2の上面により前記排出トレイTRhが構成されている。前記トレイカバーTC1は、プロセスカートリッジU2を着脱するために画像形成装置U1の上端を開放する開放位置(図4に示す位置)と、上端を閉塞する閉鎖位置(図3に示す位置)との間を移動できる。前記トレイカバーTC1の左部(シート排出方向上流部)には、下方に延びる前後一対(後側は図示省略)の調整レバー支持部TC1bが形成されている。
図4はトナーカバーが開放された状態におけるカートリッジ着脱構造の要部拡大斜視説明図である。
図1、図3、図4において、前記画像形成装置本体U1の上部には、トレイカバー(開閉カバー)TC1、TC2が回転中心TC1a、TC2aを中心として回転可能に支持されており、各トレイカバーTC1,TC2の上面により前記排出トレイTRhが構成されている。前記トレイカバーTC1は、プロセスカートリッジU2を着脱するために画像形成装置U1の上端を開放する開放位置(図4に示す位置)と、上端を閉塞する閉鎖位置(図3に示す位置)との間を移動できる。前記トレイカバーTC1の左部(シート排出方向上流部)には、下方に延びる前後一対(後側は図示省略)の調整レバー支持部TC1bが形成されている。
図5はフロントフレームの斜視説明図である。
図3〜図5において、前記トレイカバーTC1の下方には、画像形成装置本体U1のフロントフレームFfが配置されている。前記フロントフレームFfの左方上部には前方に突出するバネ支持部(保持部材支持部)6が形成されており、バネ支持部6の右上方には調整部材貫通スリット7(図5参照)が形成されている。また、前記フロントフレームFfには、前記左側被ガイド突起1をガイドするために上方から左方に湾曲した形状の左側ガイド溝8と、前記右側被ガイド突起2をガイドするために右上から左下に延びる右側ガイド溝9とが形成されている。前記各ガイド溝8,9は、フロントフレームFfから外側(前方)に突出する凸形状に形成されている。
図3〜図5において、前記トレイカバーTC1の下方には、画像形成装置本体U1のフロントフレームFfが配置されている。前記フロントフレームFfの左方上部には前方に突出するバネ支持部(保持部材支持部)6が形成されており、バネ支持部6の右上方には調整部材貫通スリット7(図5参照)が形成されている。また、前記フロントフレームFfには、前記左側被ガイド突起1をガイドするために上方から左方に湾曲した形状の左側ガイド溝8と、前記右側被ガイド突起2をガイドするために右上から左下に延びる右側ガイド溝9とが形成されている。前記各ガイド溝8,9は、フロントフレームFfから外側(前方)に突出する凸形状に形成されている。
前記左側ガイド溝8は、ユーザが左側被ガイド突起1を左側ガイド溝8に入れやすくするために上方に行くにしたがって幅広に形成されたガイド溝入口8aと、左側被ガイド突起1を係止して位置決めする位置決め端部8bとを有する。図3,図4において、前記位置決め端部8bの右方の左側ガイド溝8の上端壁には、保持部貫通口8c(図3,図4参照)が形成されている。前記保持部貫通口8cの下方には、調整部材位置決め凸部8dが左側ガイド溝8の前端壁から前方に突出して形成されている。前記右側ガイド溝9の左下端部には、下方に向かう位置決め凹部9aが形成されている。
前記トレイカバーTC1の調整レバー支持部TC1bには、保持力調整レバー(保持力調整部材)11が回転中心(基端部)11aを中心として回転可能に支持されており、前記トレイカバーTC1の閉鎖位置と開放位置への移動に連動して第1保持力作用位置(図4に示す位置)と第2保持力作用位置(図3に示す位置)との間を移動可能に構成されている。前記保持力調整レバー11は、プレート状の部材により構成されており、前記調整部材貫通スリット7を貫通して左下方に延びている。図3,図4において、前記保持力調整レバー11の中央部の下面側には、前記トレイカバーTC1が閉鎖位置に移動し、保持力調整レバー11が第1保持力作用位置に移動した時に調整部材位置決め凸部8dに係合するカバー閉鎖時係合凹部11bが形成されている(図3参照)。前記保持力調整レバー11の左下端部(先端部)の下面側には、前記トレイカバーTC1が開放位置に移動し、保持力調整レバー11が第2保持力作用位置に移動した時に調整部材位置決め凸部8dに係合するカバー開放時係合凹部11cが形成されている。
前記保持力調整レバー11のカバー閉鎖時係合凹部11bとカバー開放時係合凹部11cとの間には、保持力調整レバー11が第1保持力作用位置と第2保持力作用位置との間を移動する際に調整部材位置決め凸部8dをガイドする傾斜ガイド面11dが形成されている。前記傾斜ガイド面11dは、先端側(カバー開放時係合凹部11c側)に行くにつれて保持力調整レバー11の幅が狭くなるように傾斜した形状に構成されている。また、前記保持力調整レバー11の上面側には、バネ係止面11eが設けられている。
図3,図4において、前記フロントフレームFfのバネ支持部6には、ねじりバネ(カートリッジ保持部材)16が支持されている。前記ねじりバネ16の一端部(調整用被係合部)16aは、保持力調整レバー11のバネ係止面11eに係止されている。前記ねじりバネ16の他端側には、保持部貫通口8cを貫通して、フロントフレームFfの後側の左側ガイド溝8内に突出するカートリッジ押圧部16bが設けられており(図5参照)、ねじりバネ16の他端16cは、保持部貫通口8cの右端部に係止されている(図3,図4参照)。
なお、実施例1の画像形成装置Uでは、前記ガイド溝8,9や保持力調整レバー11、ねじりバネ16等は、前記フロントフレームFfに対向して配置されるリアフレームにも設けられているが、前後対称であるため詳細な説明や図示は省略する。なお、フロントフレームFfまたはリアフレームのいずれか一方にのみ設ける構成とすることも可能である。また、前記フロントフレームFfとリアフレームの間にプロセスカートリッジU2が収容されるカートリッジ収容部が構成されている。
(実施例1の作用)
図6はトレイカバーが閉鎖位置に移動した状態の作用説明図である。
図7はトレイカバーが開放位置に移動した状態の作用説明図である。
なお、図6,図7において、手前側に配置される部材は1点鎖線で示し、奥側に配置される部材は点線で示す。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作(印刷動作、ジョブ)が実行される場合、トレイカバーTC1は閉鎖位置(図3,図6参照)に保持される。このとき、調整レバー支持部TC1bに連結された保持力調整レバー11が第2保持力作用位置(図3,図6参照)に保持され、バネ係止面11eに係止されるバネの一端部16aと、カートリッジ押圧部16bとの成すねじり角θが第2ねじり角θ2(図6参照)に保持される。したがって、カートリッジ押圧部16bにより、左側被ガイド突起1が大きな力(第2保持力)で押圧される。この結果、プロセスカートリッジU2の左側被ガイド突起1および右側被ガイド突起2が位置決め端部8bおよび位置決め凹部9aに押圧されてプロセスカートリッジU2が位置決めされる。
図6はトレイカバーが閉鎖位置に移動した状態の作用説明図である。
図7はトレイカバーが開放位置に移動した状態の作用説明図である。
なお、図6,図7において、手前側に配置される部材は1点鎖線で示し、奥側に配置される部材は点線で示す。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作(印刷動作、ジョブ)が実行される場合、トレイカバーTC1は閉鎖位置(図3,図6参照)に保持される。このとき、調整レバー支持部TC1bに連結された保持力調整レバー11が第2保持力作用位置(図3,図6参照)に保持され、バネ係止面11eに係止されるバネの一端部16aと、カートリッジ押圧部16bとの成すねじり角θが第2ねじり角θ2(図6参照)に保持される。したがって、カートリッジ押圧部16bにより、左側被ガイド突起1が大きな力(第2保持力)で押圧される。この結果、プロセスカートリッジU2の左側被ガイド突起1および右側被ガイド突起2が位置決め端部8bおよび位置決め凹部9aに押圧されてプロセスカートリッジU2が位置決めされる。
前記プロセスカートリッジU2を着脱する場合、まず、トレイカバーTC1を開放位置(図4,図7参照)に移動させる。前記トレイカバーTC1を開放位置に回動させる際に、調整部材位置決め凸部8dがカバー閉鎖時係合凹部11bを乗り越えて、傾斜ガイド面11dに移行するので、ユーザには手応えがある。
そして、前記傾斜ガイド面11dに調整部材位置決め凸部8dが係合すると、傾斜ガイド面11dが先端側に行くにつれて幅狭になるように形成されているので、傾斜ガイド面11dの反対側のバネ係止面11eを押圧するねじりバネ16の押圧力により、調整部材位置決め凸部8dとの接触面がカバー開放時係合凹部11c側に移動する力を受ける。すなわち、ねじりバネ16により、トレイカバーTC1を開ける力(開放位置側に移動させる力)が作用する。したがって、ユーザは、ねじりバネ16の押圧力によるサポートを受け、少ない力で楽にトレイカバーTC1を開放位置に移動させることができる。
そして、前記傾斜ガイド面11dに調整部材位置決め凸部8dが係合すると、傾斜ガイド面11dが先端側に行くにつれて幅狭になるように形成されているので、傾斜ガイド面11dの反対側のバネ係止面11eを押圧するねじりバネ16の押圧力により、調整部材位置決め凸部8dとの接触面がカバー開放時係合凹部11c側に移動する力を受ける。すなわち、ねじりバネ16により、トレイカバーTC1を開ける力(開放位置側に移動させる力)が作用する。したがって、ユーザは、ねじりバネ16の押圧力によるサポートを受け、少ない力で楽にトレイカバーTC1を開放位置に移動させることができる。
前記トレイカバーTC1が開放位置に移動すると、カバー開放時係合凹部11cに調整用位置決め凸部8dが係合し、保持力調整用レバー11は第1保持力作用位置(図4,図7参照)に移動する。このとき、調整用位置決め凸部8dとの係合部が傾斜ガイド面11cからカバー開放時係合凹部11cに移行する際に、ユーザには手応えがあり、開放位置に移動したことを知覚できる。
トレイカバーTC1が開放位置に移動した状態では、ねじりバネ16の一端16aの押圧力によりカバー開放時係合凹部11cは調整用位置決め凸部8dに押圧されるため、トレイカバーTC1および保持力調整レバー11の自重により調整用位置決め凸部8dとカバー開放時係合凹部11cとの係合が解除されて係合部が傾斜ガイド面11c側に移行することが防止される。したがって、前記ねじりバネ16の押圧力により、トレイカバーTC1は開放位置に保持され、保持力調整用レバー11は第1保持力作用位置に保持される。すなわち、ユーザがトレイカバーTC1を開放位置に移動させると、トレイカバーTC1が自重で閉鎖位置に戻らない(トレイカバーTC1が自動的に閉じない)ので、プロセスユニットU2の着脱作業を容易に行うことができる。
トレイカバーTC1が開放位置に移動した状態では、ねじりバネ16の一端16aの押圧力によりカバー開放時係合凹部11cは調整用位置決め凸部8dに押圧されるため、トレイカバーTC1および保持力調整レバー11の自重により調整用位置決め凸部8dとカバー開放時係合凹部11cとの係合が解除されて係合部が傾斜ガイド面11c側に移行することが防止される。したがって、前記ねじりバネ16の押圧力により、トレイカバーTC1は開放位置に保持され、保持力調整用レバー11は第1保持力作用位置に保持される。すなわち、ユーザがトレイカバーTC1を開放位置に移動させると、トレイカバーTC1が自重で閉鎖位置に戻らない(トレイカバーTC1が自動的に閉じない)ので、プロセスユニットU2の着脱作業を容易に行うことができる。
前記トレイカバーTC1が開放位置に保持された状態では、ねじりバネ16の一端部16aと調整用位置決め凸部8dとの間隔が狭くなり、ねじりバネ16の一端部16aと、カートリッジ押圧部16bとの成すねじり角θが前記第2ねじり角θ2よりも小さい第1ねじり角θ1(図7参照)に保持される。したがって、ねじりバネ16によりカートリッジ押圧部16bが左側被ガイド突起1を押圧する力(第1保持力)は前記第2保持力より小さくなる。したがって、トレイカバーTC1が開放位置に保持された状態でも、第1保持力が作用するので、プロセスユニットU2が不安定になることが防止される。
この状態で、プロセスユニットU2を取り外そうとすると、左側被ガイド突起1が第1保持力を受けているので、ユーザには手応えがある。そして、第1保持力は第2保持力より小さいので、ユーザは第1保持力に抗してプロセスユニットU2を容易に取り出すことができる。逆に、プロセスユニットU2を装着する場合、ガイド溝8に沿って左側被ガイド突起1がガイドされてカートリッジ押圧部16bの右側に当接した状態で、ユーザが第1保持力に抗して押し込むことで装着できる。したがって、ユーザには押し込む際に手応えがあり、プロセスカートリッジU2を正確に装着できたことを認識(知覚)できる。
したがって、実施例1の画像形成装置Uでは、ガイド溝8内に突出するカートリッジ押圧部16bと、前記ねじりバネ16のねじり角θを調整してカートリッジ押圧部16bに作用する保持力を調整する保持力調整レバー11というシンプルな構成により、トレイカバーTC1が開放位置に移動した状態では、プロセスカートリッジU2を軽く位置決めし且つユーザが容易に取外し、装着可能な程度の第1保持力が作用する。一方、トレイカバーTC1が閉鎖位置に移動した状態では、プロセスカートリッジU2を第2保持力でしっかりと位置決めすることができる。この結果、シンプルで低コストな構成により、プロセスカートリッジU2の位置決めを安定して行えるようにすることができる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)本発明は、プリンタに限定されず、複写機、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、モノクロの画像形成装置に限定されず、カラーの画像形成装置にも適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式の画像形成装置等にも適用可能である。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)本発明は、プリンタに限定されず、複写機、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、モノクロの画像形成装置に限定されず、カラーの画像形成装置にも適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式の画像形成装置等にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、着脱可能な着脱カートリッジとしてプロセスカートリッジU2を例示したが、これに限定されず、例えば、定着ユニットやトナーカートリッジ等の着脱可能なカートリッジに対して適用可能である。
(H03)前記実施例において、傾斜ガイド面11cは省略可能である。すなわち、先端に行くにつれて保持力調整用レバー11の幅を狭くせず、同じ幅にすることも可能である。また、カバー閉鎖時係合凹部11bやカバー開放時係合凹部11cを省略することも可能である。
(H04)前記実施例において、カートリッジ保持部材としてねじりバネ16を例示したが、この構成に限定されず、例えば、板バネ等の弾性部材を使用することも可能である。
(H03)前記実施例において、傾斜ガイド面11cは省略可能である。すなわち、先端に行くにつれて保持力調整用レバー11の幅を狭くせず、同じ幅にすることも可能である。また、カバー閉鎖時係合凹部11bやカバー開放時係合凹部11cを省略することも可能である。
(H04)前記実施例において、カートリッジ保持部材としてねじりバネ16を例示したが、この構成に限定されず、例えば、板バネ等の弾性部材を使用することも可能である。
(H05)前記実施例において、2つの被ガイド部1,2と2つのガイド溝8,9を使用したが、これに限定されず、2つのガイド部に1つのガイド溝としたり、被ガイド部を3つ以上にしたりすることも可能である。
1…被ガイド部、
8…ガイド溝、
8d…調整部材位置決め凸部、
11…保持力調整部材、
11b…カバー閉鎖時係合凹部、
11c…カバー開放時係合凹部、
11e…係合位置、
16…ねじりバネ、
16…カートリッジ保持部材、
16b…押圧部、
16a…調整用被係合部、
TC1…開閉カバー、
U1…画像形成装置本体、
U2…着脱カートリッジ、
θ…ねじり角、
θ1…第1ねじり角、
θ2…第2ねじり角。
8…ガイド溝、
8d…調整部材位置決め凸部、
11…保持力調整部材、
11b…カバー閉鎖時係合凹部、
11c…カバー開放時係合凹部、
11e…係合位置、
16…ねじりバネ、
16…カートリッジ保持部材、
16b…押圧部、
16a…調整用被係合部、
TC1…開閉カバー、
U1…画像形成装置本体、
U2…着脱カートリッジ、
θ…ねじり角、
θ1…第1ねじり角、
θ2…第2ねじり角。
Claims (4)
- 次の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
(A01)画像形成装置本体のガイド溝にガイドされる被ガイド部を有し、前記画像形成装置本体に対して着脱可能に装着される着脱カートリッジ、
(A02)前記着脱カートリッジが収容されるカートリッジ収容部を開放する開放位置と、前記カートリッジ収容部を閉じる閉鎖位置との間を移動する開閉カバー、
(A03)前記ガイド溝内に突出して、装着された前記着脱カートリッジの前記被ガイド部を押圧する押圧部と、前記押圧部による押圧力を調整するための調整用被係合部とを有し、前記着脱カートリッジの位置決めを行うカートリッジ保持部材、
(A04)前記調整用被係合部に係合し且つ開閉カバーの移動に連動して移動可能な保持力調整部材であって、前記開閉カバーが前記開放位置に移動した場合に前記押圧部により前記被ガイド部に第1保持力を作用させる第1保持力作用位置に移動し、前記開閉カバーが前記閉鎖位置に移動した場合に前記押圧部により前記被ガイド部に前記第1保持力よりも大きな第2保持力を作用させる第2保持力作用位置に移動する前記保持力調整部材。 - 次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
(A05)ねじりバネにより構成された前記カートリッジ保持部材、
(A06)前記第1保持力作用位置において前記ねじりバネのねじり角を第1ねじり角に保持し、前記第2保持力作用位置において前記ねじり角を前記第1ねじり角よりも大きな第2ねじり角に保持する前記保持力調整部材。 - 次の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置、
(A07)前記第1保持力作用位置に移動した場合に前記画像形成装置本体に設けられた調整部材位置決め凸部に係合するカバー開放時係合凹部と、前記第2保持力作用位置に移動した場合に前記調整部材位置決め凸部に係合して前記開閉カバーを前記閉鎖位置に保持するカバー閉鎖時係合凹部と、を有する前記保持力調整部材。 - 次の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置、
(A08)前記第1保持力作用位置における前記調整用被係合部との係合位置と前記カバー開放時係合凹部との間隔が、前記第2保持力作用位置における前記調整用被係合部との係合位置と前記カバー閉鎖時係合凹部との間隔よりも狭く設定された前記保持力調整部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005083945A JP2006267402A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005083945A JP2006267402A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006267402A true JP2006267402A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37203479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005083945A Pending JP2006267402A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006267402A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7606512B2 (en) | 2006-11-27 | 2009-10-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device with cover protrusions |
CN101950148A (zh) * | 2010-09-06 | 2011-01-19 | 珠海赛纳科技有限公司 | 处理盒及图像形成装置 |
CN102193470A (zh) * | 2010-03-17 | 2011-09-21 | 富士施乐株式会社 | 图像形成装置 |
CN102955414A (zh) * | 2011-08-25 | 2013-03-06 | 株式会社理光 | 图像形成装置及应用于该图像形成装置的感光体盒 |
JP2019090860A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 移動機構および画像形成装置 |
JP7396101B2 (ja) | 2020-02-19 | 2023-12-12 | ブラザー工業株式会社 | 搬送装置 |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005083945A patent/JP2006267402A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7606512B2 (en) | 2006-11-27 | 2009-10-20 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device with cover protrusions |
CN102193470A (zh) * | 2010-03-17 | 2011-09-21 | 富士施乐株式会社 | 图像形成装置 |
US8538290B2 (en) | 2010-03-17 | 2013-09-17 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus with detachable constituent component and holding part |
CN101950148A (zh) * | 2010-09-06 | 2011-01-19 | 珠海赛纳科技有限公司 | 处理盒及图像形成装置 |
CN102955414A (zh) * | 2011-08-25 | 2013-03-06 | 株式会社理光 | 图像形成装置及应用于该图像形成装置的感光体盒 |
US9134694B2 (en) | 2011-08-25 | 2015-09-15 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus including guide grooves and a photoreceptor cartridge including guide axles |
JP2019090860A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 移動機構および画像形成装置 |
JP7039941B2 (ja) | 2017-11-10 | 2022-03-23 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 移動機構および画像形成装置 |
JP7396101B2 (ja) | 2020-02-19 | 2023-12-12 | ブラザー工業株式会社 | 搬送装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5071433B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4089639B2 (ja) | プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
EP2102715B1 (en) | Process cartridge and electrophotographic image forming apparatus | |
JP2010262099A5 (ja) | ||
JP2006267402A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5163827B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7094163B2 (ja) | プロセスカートリッジおよびそれを備える画像形成装置 | |
CN104508571B (zh) | 图像形成装置 | |
JP3578012B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006154557A (ja) | 画像形成装置 | |
US11061360B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP4652384B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4807109B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010055126A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジの着脱方法 | |
JP6059601B2 (ja) | 画像形成ユニット及び画像形成装置 | |
JP2019059610A (ja) | シート積載装置及び画像形成装置 | |
JP4844223B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP6911407B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5915348B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4995243B2 (ja) | 現像カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び電子写真画像形成装置 | |
JP6821350B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US10185247B1 (en) | Toner cartridge having a media feed roll assembly | |
JP2018034909A (ja) | 給紙装置及び画像形成装置 | |
JP6887789B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005266670A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジの着脱方法 |