JP2006267378A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、生産性を落とすことなく、ロータリーの回転停止時の衝撃による画像への影響を軽減することである。
【解決手段】4つ以上の現像器を有するロータリー4の回転動作によって、前記現像器を画像形成順に感光体ドラム1と対向する現像位置にセットするよう構成し、前記現像器の全てを使用して画像形成を行う第1の画像形成モードと、前記現像器の中から複数の現像器を使用せずに画像形成を行う第2の画像形成モードと、を有する画像形成装置において、前記ロータリー4の移動距離が長い程、ロータリー4の回転速度の最大値が大きくなるよう構成し、前記第2の画像形成モード時に使用しない複数の現像器を前記ロータリー4の回転方向において隣り合わない配置にしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】4つ以上の現像器を有するロータリー4の回転動作によって、前記現像器を画像形成順に感光体ドラム1と対向する現像位置にセットするよう構成し、前記現像器の全てを使用して画像形成を行う第1の画像形成モードと、前記現像器の中から複数の現像器を使用せずに画像形成を行う第2の画像形成モードと、を有する画像形成装置において、前記ロータリー4の移動距離が長い程、ロータリー4の回転速度の最大値が大きくなるよう構成し、前記第2の画像形成モード時に使用しない複数の現像器を前記ロータリー4の回転方向において隣り合わない配置にしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、少なくとも4つ以上の現像装置を像担持体に対向する位置に移動させて画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
カラー画像が形成可能な電子写真方式の画像形成装置において、近年、粒状性の低減による高画質化を目的として、使用可能なトナーの色数を増やした電子写真方式の画像形成装置が提案されている。具体的には、一般的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーに、更に前記各色と同一色相で淡い色のトナー(例えばインクジェット方式では一般的な淡いシアン、淡いマゼンタなど)を加えたものであり、特開平5−35038号公報(以下、特許文献1という)に開示されている。
この特許文献1に開示されている画像形成装置は、それぞれ異なる分光特性の現像剤を装填した8つの現像器を直列に配置した所謂タンデムタイプの画像形成装置である。この画像形成装置では、直列に配置した8つの現像器を1つの像担持体に対して直線方向に移動させて対応させ、画像形成を行うものである。しかしながら、この方式では、直列に配置した多数の現像器の移動スペースを確保しなければならないため、装置が大型化するという問題がある。
そこで、装置の小型化を目的として所謂ロータリータイプの画像形成装置形態にする事が考えられる。このロータリータイプの画像形成装置は、回転自在なロータリーに例えば2つの淡い色の現像器を含めた6つの現像器を配置し、1つの像担持体に対して前記6つの現像器を回転移動させて対応させ、画像形成を行うものである。このような構成にすることで、スペースを最小限にしながら多色画像を出力することが可能になる。
そして、このようなロータリータイプの現像器構成においては、画像形成に要する時間を短縮するために、現像器切り換えの時の回転速度を、移動間距離が長い時ほど速くする構成も、一般的に用いられている。
一方、上記のように、前記淡い色を含む全ての色を用いて画像形成する全色モードと、前記淡い色を除く一般的なシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で画像形成する4色モードとを有し、ユーザーの要求する出力画像に応じた任意のモード選択が可能となるような構成も望まれている。
そして、このようなロータリータイプの画像形成装置では、画像形成中に、ある現像器から別の現像器に切り替える際のロータリー回転停止の衝撃が、像担持体表面に形成する潜像の露光振れによる画像乱れ(バンディング)を引き起こしてしまうことがある。そのため、ロータリーの小径化や軽量化、角速度を落とすことで、このロータリーの回転停止の衝撃を小さくし、画像への影響を低減している。また、回転停止時のロータリー駆動モータの制御により、ロータリーの回転停止時の衝撃を抑える構成もとられている。
しかしながら、例えば、4色モードに用いる4つの現像器を画像形成順に隣接して配置し、これに続いて更に2つの淡色現像器を隣接配置したロータリータイプの画像形成装置において、4色モードを実行した際に、ある現像器から、使用しない淡い色の現像器2つを飛ばして、その回転方向下流の使用する現像器までロータリーを回転させなければならなくなる。この場合、ロータリーの回転角度、すなわち移動距離は、隣り合う現像器から現像器への回転切り替え時よりも3倍以上大きくなる。よって、移動距離に比例してロータリー回転速度を速くする構成を採用した場合、通過する現像器数が多い分ロータリー回転速度も非常に速くなる。これによって、ロータリーの回転停止の衝撃は回転角度が大きくなるにつれ増大してしまう。
このロータリー回転停止時の衝撃を軽減するための手段として、ロータリーの角速度を落とすことが考えられる。しかしながら、この場合、ロータリー回転停止の衝撃は軽減できるが、現像器の切り替え時間(ロータリーの回転時間)が長くなるため、生産性を落とすことになってしまう。また、現像器が4色に対して増加するために、ロータリーの径、質量が共に増加してしまう。このため、ロータリーの小径化や軽量化による前述の衝撃の軽減は困難である。そして、ロータリーの径や質量が増加することで、回転停止時のロータリー駆動モータの制御の効果も薄れてしまう。
そこで、本発明の目的は、生産性を落とすことなく、ロータリーの回転停止時の衝撃による画像への影響を軽減することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、像担持体に現像剤による像を形成する4つ以上の現像装置を有する回転体の回転動作によって、前記現像装置を画像形成順に像担持体と対向する現像位置にセットするよう構成し、前記現像装置の全てを使用して画像形成を行う第1の画像形成モードと、前記現像装置の中から複数の現像装置を使用せずに画像形成を行う第2の画像形成モードと、を有する画像形成装置において、前記現像位置に所望の現像装置を移動するにあたって、少なくとも、前記回転体の回転方向上流側に隣接する1つの現像装置を前記現像位置で止めることなく通過させた時の前記回転体の回転速度の最大値よりも、前記回転体の回転方向上流側に隣接する2つの現像装置を前記現像位置で止めることなく通過させた時の前記回転体の回転速度の最大値の方が大きくなるよう構成し、前記第2の画像形成モード時に使用しない複数の現像装置を、前記回転体の回転方向において隣り合わない配置にしたことを特徴とする。
本発明によれば、生産性を落とすことなく、前記回転体の回転停止時の衝撃による画像への影響を軽減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るフルカラー画像形成装置の概略断面図である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係るフルカラー画像形成装置の概略断面図である。
図1に示す画像形成装置は、装置上部に原稿の画像読み取りを行う画像読取部としてのリーダ部A、装置下部に記録材に画像記録を行う画像記録部としてのプリンタ部Bを有する。
リーダ部Aにおいて、原稿を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は画像メモリを介してプリンタ部Bに送出される。
なお、プリンタ部Bには、リーダ部Aからの画像信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。ここでは、リーダ部Aからの画像信号に基づくプリンタ部Bの動作を例示して説明する。
プリンタ部Bにおいて、像担持体である感光体ドラム1は、図中矢印方向に回転自在に設けられている。この感光体ドラム1の周りには、一次帯電器2、レーザ露光光学系3、分光特性の異なる現像剤としてのトナーを装填された6つの現像器4Y1,4M1,4C1,4B1,4M2,4C2を有する回転体としてのロータリー4、中間転写体としての無端状ベルト(以下、中間転写ベルトという)5、クリーニング器6が配置されている。
前記ロータリー4は、同一色相で濃度の異なるトナーが装填された2種の現像器を有する構成となっている。本実施形態では、ロータリー4の現像器4Y1,4M1,4C1,4B1,4M2,4C2にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの他に、淡いマゼンタ、淡いシアンのトナーが装填されている。
レーザ露光光学系3においてリーダ部Aからの画像信号は、レーザ出力部にて光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光体ドラム1の面に投影される。
プリンタ部Bの画像形成時には感光体ドラム1を矢印方向に回転させ、一次帯電器2により一様に帯電させた感光体ドラム1上に、それぞれの分解色ごとに露光して静電潜像を形成する。次にロータリー4を回転させて所定の現像器を感光体ドラム1と対向する現像位置に移動させる。その後に感光体ドラム1と対向する現像器を作動させて、感光体ドラム1上の潜像を現像し、感光体ドラム1上に樹脂と顔料を基体としたトナー像を形成する。
また、現像器内のトナーは図1に示すようにレーザ露光光学系3上に横に配置された各色毎のトナー収容部61〜66から現像器内のトナー比率(あるいはトナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写部53において中間転写ベルト5に一次転写され、この中間転写ベルト5上で各色のトナー像が順次重ねられる。中間転写ベルト5は複数のローラに張架され、その中の駆動ローラ51によって回転駆動される。中間転写ベルト5を挟んだ駆動ローラ51の対向位置には、駆動ローラ51に対して接離可能な転写クリーニング装置50を配置している。
なお、転写クリーニング装置50は中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に駆動ローラ51に加圧され、記録材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
一方、記録材は各収納部71,72,73から各々の給送手段81,82,83によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を記録材に転写する二次転写部54に搬送される。記録材は二次転写部54にて中間転写ベルト5上のトナー像が転写される。記録材は搬送部86を通り、定着器9にてトナー像を定着される。記録材の片面に画像を形成する場合は、前記記録材は排出トレイあるいはシート処理装置に排出される。
また、記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器9を通過した記録材を反転パス76に導く。その後、記録材は反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして両面搬送パス77へと送られる。その後、記録材は両面搬送パス77を通過して所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送される。そして、記録材は再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成する。
上記画像形成装置は、6つの現像器4Y1,4M1,4C1,4B1,4M2,4C2を有するロータリー4の回転動作によって、前記現像器4Y1,4M1,4C1,4B1,4M2,4C2を画像形成順に感光体ドラム1と対向する現像位置にセットする画像形成装置である。この6つの現像器4Y1,4M1,4C1,4B1,4M2,4C2にそれぞれ装填するトナーの色は、一般的なイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の他に、前記各色と同一色相で淡い色のトナーとしての淡いマゼンタ、淡いシアンを加えたものである。
本実施形態では、前述したようにマゼンタ、シアンに関して同一色相で濃度が異なる2種のトナー、すなわち相対的に濃度の濃いトナー(以下、濃いトナーという)と、相対的に濃度の薄いトナー(以下、淡いトナーという)の2種類を具備している。濃いトナーは、トナーの上質紙上での載り量が0.55mg/cm2の際に光学濃度が1.0以上(ここでは1.7)となるように顔料の量を調整している。また、淡いトナーは上質紙上での載り量0.55mg/cm2で光学濃度が1.0以下(ここでは0.5)となるように設計されている。
画像形成モードとしては、全ての色を用いて画像形成する第1の画像形成モードである6色モード(全色モード)と、淡いトナーを使用せずにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色で画像形成する第2の画像形成モードである4色モードとを有し、要求する出力画像によって任意のモード選択が可能な構成になっている。
以下、図2及び図3を用いて、本実施形態に係る現像器の配置構成を有するロータリーについて、比較例を用いて説明する。図2は第1比較例に係る4色モードで使用しない現像器が隣り合う場合の一例を示す配置図、図3は第1実施形態に係る4色モードで使用しない現像器が隣り合わない場合の一例を示す配置図である。
図2に示すように、淡いトナーが装填された現像器4M2,4C2を隣り合わせて配置した系で4色モードの画像形成を行い、ロータリー回転停止の衝撃による画像のバンディングのレベルを確認した。ロータリー4の回転による色の切り替えは、色を重ねるために中間転写ベルト5の周期に合わせて行う必要があり、少なくともベルト周期のタイミングで静電潜像が形成されたドラム面が現像位置に達する以前に行わなければならない。そのため、ここでは、ロータリー4の回転時間は400msに固定し、それに合わせた形で角速度を設定している。ロータリー移動の際の角速度は、少なくとも、加速状態と減速状態の2つの状態に変化する。本実施形態においては、ロータリー移動距離が長い程、加速後の最大回転速度を速くすることで、ロータリー回転に要する時間を調整するよう構成されている。ロータリー4内の現像器の配置順としては、図2に示すように、ロータリー4の回転方向において、1色目に淡いマゼンタを装填する現像器4M2、2色目に淡いシアンを装填する現像器4C2、3色目にイエローを装填する現像器4Y1、4色目にマゼンタを装填する現像器4M1、5色目にシアンを装填する現像器4C1、6色目にブラックを装填する現像器4B1としている。そして、ロータリー4のホームポジションは1色目の淡いマゼンタを装填する現像器4M2が、ロータリー4の回転方向において感光体ドラム1と対向する現像位置の下流30°の位置とする。
この結果、イエローの画像にバンディングが発生していた。これは前記ホームポジションからイエロー現像器4Y1が現像位置に到達するまでロータリー4が150°回転し停止した際に衝撃が起こり、光学系3に振動が伝わり、画像にバンディングとして現れたものである。さらにロータリー4が1周回転後、ブラック現像器4B1から2つの淡いトナー現像器4M2,4C2を飛ばしてイエロー現像器4Y1が現像位置に到達するまでの180°回転後に形成された画像には、さらに画像レベルの悪いバンディングが発生していた。3色目に他のマゼンタ、シアン、ブラックトナーを装填した現像器を配置して画像形成を行った際にも同様の結果となった。
これは、ロータリーにかかる遠心力FはF=mrω2であり、本実施形態においてロータリーの質量m、ロータリーの径rは固定であり、角速度ωの2次関数で表される。このため、角速度が大きくなればなるほど、ロータリーの回転停止時の衝撃は増大し、それにつれて画像のバンディングのレベルも悪化してしまうためである。
そこで、本実施形態では、現像器切り替え時のロータリー4の回転角度を小さくし、角速度を小さくすることで、ロータリーの回転停止時の衝撃を抑える構成としている。すなわち、図3に示すように、淡いトナーが装填された2つの現像器4M2,4C2を隣り合わせないように配置している。この図3に示す系で4色モードの画像形成を行い、ロータリー回転停止の衝撃による画像のバンディングのレベルを確認した。なお、ロータリー4内の現像器の配置順としては、図3に示すように、ロータリー4の回転方向において、1色目に淡いマゼンタを装填する現像器4M2、2色目にイエローを装填する現像器4Y1、3色目に淡いシアンを装填する現像器4C2、4色目にマゼンタを装填する現像器4M1、5色目にシアンを装填する現像器4C1、6色目にブラックを装填する現像器4B1としている。そして、ロータリー4のホームポジションは1色目の淡いマゼンタを装填する現像器4M2が、ロータリー4の回転方向において感光体ドラム1と対向する現像位置の下流30°の位置とする。
この結果、前記ホームポジションからイエロー現像器4Y1が現像位置に到達するまでの90°回転時にも、ロータリー4が1周回転後、ブラック現像器4B1から淡いマゼンタトナーの現像器4M2を飛ばしてイエロー現像器4Y1が現像位置に到達するまでの120°回転時にも、イエローの画像にバンディングは発生していなかった。2色目に他のマゼンタ、シアン、ブラックトナーを装填した現像器を配置して画像形成を行った際にも同様の結果となった。
図4に、各回転角度(各移動距離)における最大角速度とバンディング画像レベルの関係を示す。この結果によれば、図3に示す本実施形態の系では角速度375(°/s)以下のときにバンディング画像が許容範囲内に入り、バンディング画像が発生しないことが分かる。
なお、本実施形態においては、使用しない複数の現像器を隣り合わせない構成として、淡いトナーを装填した現像器を1つおきに配置した場合を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば前記現像器を2つおきに配置した場合にも同様の結果が得られる。
また、4色モードで使用しない現像器に装填されるトナーは、同一色相で相対的に濃度の薄いトナーに限定されるものではなく、例えば白色のトナー、透明なトナー、金色のトナー、銀色のトナー、蛍光色のトナー等であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、4色モードにおいて使用しない複数の現像器を隣り合わないように配置することで、生産性を落とさずにロータリーの回転停止時の衝撃による画像への影響を低減することができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について詳細に説明する。図5は本発明の第2実施形態に係るフルカラー画像形成装置の概略断面図である。
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について詳細に説明する。図5は本発明の第2実施形態に係るフルカラー画像形成装置の概略断面図である。
図5に示す画像形成装置は、装置上部に原稿の画像読み取りを行う画像読取部としてのリーダ部A、装置下部に記録材に画像記録を行う画像記録部としてのプリンタ部Bを有する。
リーダ部Aにおいて、原稿を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33により、フルカラーCCDセンサ34に集光しカラー色分解画像信号を得る。カラー色分解画像信号は画像メモリを介してプリンタ部Bに送出される。
なお、プリンタ部Bには、リーダ部Aからの画像信号のほか、コンピュータからの画像信号、FAXからの画像信号なども同様に送出されてくる。ここでは、リーダ部Aからの画像信号に基づくプリンタ部Bの動作を例示して説明する。
プリンタ部Bにおいて、像担持体である2つの感光体ドラム1a,1bは、各々図中矢印方向に回転自在に設けられている。それぞれの感光体ドラム1a,1bの周りには、一次帯電器2a,2b、レーザ露光光学系3a,3b、分光特性の異なる現像剤としてのトナーを装填された4つの現像器4M2,4Y2,4M1,4Y1及び現像器4C2,4B2,4C1,4B1を有する回転体としてのロータリー4a,4b、中間転写体としての無端状ベルト(以下、中間転写ベルトという)5、クリーニング器6a,6bが配置されている。
前記各ロータリー4a,4bは、同一色相で濃度の異なるトナーが装填された2種の現像器の組み合わせを複数有する構成となっている。本実施形態では、ロータリー4aの現像器4M2,4Y2,4M1,4Y1には淡いマゼンタ、淡いイエロー、マゼンタ、イエローのトナーが装填され、ロータリー4bの現像器4C2,4B2,4C1,4B1には淡いシアン、淡いブラック、シアン、ブラックのトナーが装填されている。
各レーザ露光光学系3a,3bにおいてリーダ部からの画像信号は、レーザ出力部にて光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て各感光体ドラム1a、1bの面に投影される。
プリンタ部Bの画像形成時には感光体ドラム1a,1bを矢印方向に回転させ、一次帯電器2a,2bにより一様に帯電させた各感光体ドラム1a,1b上に、それぞれの分解色ごとに露光して静電潜像を形成する。次にロータリー4a,4bを回転させて所定の現像器を感光体ドラム1と対向する現像位置に移動させる。その後に各感光体ドラム1a,1bと現像器を作動させて、各感光体ドラム1a,1b上の潜像を現像し、各感光体ドラム1a,1b上に樹脂と顔料を基体としたトナー像を形成する。
また、現像器内のトナーは図5に示すようにレーザ露光光学系3上に横に配置された各色毎のトナー収容部61〜68から現像器内のトナー比率(あるいはトナー量)を一定に保つように所望のタイミングにて随時補給される。
各感光体ドラム1a,1b上に形成されたトナー像は、各一次転写部53a,53bにおいて中間転写ベルト5に一次転写され、この中間転写ベルト5上で各色のトナー像が順次重ねられる。中間転写ベルト5は複数のローラに張架され、その中の駆動ローラ51によって回転駆動される。中間転写ベルト5を挟んだ駆動ローラ51の対向位置には、駆動ローラ51に対して接離可能な転写クリーニング装置50を配置している。
なお、転写クリーニング装置50は中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に駆動ローラ51に加圧され、記録材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。
一方、記録材は各収納部71,72,73から各々の給送手段81,82,83によって一枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行を補正し、所望のタイミングにて中間転写ベルト5上のトナー像を記録材に転写する二次転写部54に搬送される。記録材は二次転写部54にて中間転写ベルト5上のトナー像が転写される。記録材は搬送部86を通り、定着器9にてトナー像を定着される。記録材の片面に画像を形成する場合は、前記記録材は排出トレイあるいはシート処理装置に排出される。
また、記録材の両面に画像を形成する場合には、定着器9を通過した記録材を反転パス76に導く。その後、記録材は反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして両面搬送パス77へと送られる。その後、記録材は両面搬送パス77を通過して所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送される。そして、記録材は再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成する。
上記画像形成装置は、4つの現像器4M2,4Y2,4M1,4Y1及び現像器4C2,4B2,4C1,4B1を有する2つのロータリー4a,4bの回転動作によって、前記4つの現像器4M2,4Y2,4M1,4Y1及び現像器4C2,4B2,4C1,4B1を画像形成順に各感光体ドラム1a,1bと対向する現像位置にセットする画像形成装置である。この各ロータリー4a,4bの4つの現像器4M2,4Y2,4M1,4Y1及び現像器4C2,4B2,4C1,4B1にそれぞれ装填するトナーの色は、同一色相で濃度の異なる2種のトナーの組み合わせを複数有する構成となっている。
本実施形態では、前述したようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに関して同一色相で濃度の異なる2種のトナー、すなわち相対的に濃度の濃いトナー(以下、濃いトナーという)と、相対的に濃度の薄いトナー(以下、淡いトナーという)の2種類を具備している。濃いトナーは、トナーの上質紙上での載り量が0.55mg/cm2の際に光学濃度が1.0以上(ここでは1.7)となるように顔料の量を調整している。また、淡いトナーは上質紙上での載り量0.55mg/cm2で光学濃度が1.0以下(ここでは0.5)となるように設計されている。
画像形成モードとしては、全ての色を用いて画像形成する第1の画像形成モードである8色モード(全色モード)と、淡いトナーを使用せずにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色で画像形成する第2の画像形成モードである4色モードとを有し、要求する出力画像によって任意のモード選択が可能な構成になっている。
以下、図6及び図7を用いて、本実施形態に係る現像器の配置構成を有するロータリーについて、比較例を用いて説明する。図6は第2比較例に係る4色モードで使用しない現像器が隣り合う場合の一例を示す配置図、図7は第2実施形態に係る4色モードで使用しない現像器が隣り合わない場合の一例を示す配置図である。
ここで例示している系においては、ロータリー4a,4bは制御が複雑になるのを避けるため、一方向(図の矢印方向)にのみ回転する構成をとっている。そのため4色モードで使用しない2つ淡いトナー現像器4Y2,4M2及び現像器4C2,4B2がそれぞれのロータリー4a,4bで隣り合う場合、各2つの淡いトナー現像器4Y2,4M2及び現像器4C2,4B2を飛ばす270°の回転を行わなければならない。図6に示すように、4色モードで使用しない2つの淡いトナー現像器4Y2,4M2及び現像器4C2,4B2がそれぞれのロータリー4a,4bで隣り合う場合、この現像器の配置構成で4色モードの画像形成を行うと、ロータリー回転停止の衝撃による画像のバンディングが発生した。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、各ロータリー4a,4bで2つの淡いトナー現像器4Y2,4M2及び現像器4C2,4B2を隣り合わないように配置している。この図7に示す系では、4色モードで1つの淡いトナー現像器を飛ばして180°回転をさせる構成で画像形成を行った。この構成による画像形成では、ロータリー回転停止の衝撃による画像のバンディングは発生しなかった。
図8に各回転角度における最大角速度とバンディング画像レベルの関係を示す。この結果によれば、本実施形態の系では角速度562(°/s)以下のときにバンディング画像が許容範囲内に入り、発明の構成においてはバンディング画像が発生しないことが分かる。
また前述した第1実施形態と比較して、各ロータリーが有する現像器は4つに減っており、ロータリー径、質量が共に小さくなっているために、ロータリー回転停止時の衝撃は更に小さくなっている。そのため、図8に示すように、現像器切り替えのためのロータリーの回転角度が180°の場合にも、前述のバンディング画像は発生しなかった。
以上説明したように、本実施形態によっても、4色モードにおいて使用しない複数の現像器を隣り合わせないように配置することで、生産性を落とさずにロータリーの回転停止時の衝撃による画像への影響を低減することができる。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、6つの現像器を有するロータリー回転体を1つ有する画像形成装置、及び4つの現像器を有するロータリー回転体を2つ有する画像形成装置を例示したが、ロータリー回転体の数及び該ロータリー回転体が有する現像器の数は、前述の数に限定されるものではなく、これらの数は必要に応じて適宜設定されるものである。
前述した実施形態では、6つの現像器を有するロータリー回転体を1つ有する画像形成装置、及び4つの現像器を有するロータリー回転体を2つ有する画像形成装置を例示したが、ロータリー回転体の数及び該ロータリー回転体が有する現像器の数は、前述の数に限定されるものではなく、これらの数は必要に応じて適宜設定されるものである。
また前述した実施形態では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリンタ、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。或いは、記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置や、無端ベルト状の中間転写体に限定されず、ドラム状の中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録材に一括して転写する画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
A …リーダ部
B …プリンタ部
1,1a,1b …感光体ドラム(像担持体)
2,2a,2b …一次帯電器
3,3a,3b …レーザ露光光学系
4,4a,4b …ロータリー(回転体)
4Y1,4M1,4C1,4B1 …現像器(現像装置)
4Y2,4M2,4C2,4B2 …現像器(現像装置)
5 …中間転写ベルト
6,6a,6b …クリーニング器
B …プリンタ部
1,1a,1b …感光体ドラム(像担持体)
2,2a,2b …一次帯電器
3,3a,3b …レーザ露光光学系
4,4a,4b …ロータリー(回転体)
4Y1,4M1,4C1,4B1 …現像器(現像装置)
4Y2,4M2,4C2,4B2 …現像器(現像装置)
5 …中間転写ベルト
6,6a,6b …クリーニング器
Claims (4)
- 像担持体に現像剤による像を形成する4つ以上の現像装置を有する回転体の回転動作によって、前記現像装置を画像形成順に像担持体と対向する現像位置にセットするよう構成し、
前記現像装置の全てを使用して画像形成を行う第1の画像形成モードと、前記現像装置の中から複数の現像装置を使用せずに画像形成を行う第2の画像形成モードと、を有する画像形成装置において、
前記現像位置に所望の現像装置を移動するにあたって、少なくとも、前記回転体の回転方向上流側に隣接する1つの現像装置を前記現像位置で止めることなく通過させた時の前記回転体の回転速度の最大値よりも、前記回転体の回転方向上流側に隣接する2つの現像装置を前記現像位置で止めることなく通過させた時の前記回転体の回転速度の最大値の方が大きくなるよう構成し、
前記第2の画像形成モード時に使用しない複数の現像装置を、前記回転体の回転方向において隣り合わない配置にしたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記移動体は同一色相で濃度の異なる現像剤が装填された2種の現像装置の組み合わせを複数有し、前記第2の画像形成モード時に使用しない現像装置は、前記濃度の異なる2種の現像装置のうち、相対的に濃度の薄い現像剤が装填された現像装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記同一色相で濃度の異なる2種の現像装置のうち、相対的に濃度の薄い現像剤は記録材上での現像剤量が0.5mg/cm2につき光学濃度が1.0以下であり、相対的に濃度の濃い現像剤は記録材上での現像剤量が0.5mg/cm2につき光学濃度が1.0以上であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記使用しない複数の現像装置に装填される現像剤は、白色の現像剤、透明な現像剤、金色の現像剤、銀色の現像剤、蛍光色の現像剤のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005083536A JP2006267378A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005083536A JP2006267378A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2006267378A true JP2006267378A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37203458
Family Applications (1)
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JP2005083536A Pending JP2006267378A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006267378A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009139559A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005083536A patent/JP2006267378A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009139559A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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