JP2006265201A - 毛髪処理用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】
パーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤において毛髪が受ける損傷を防ぎ、施術中の反応臭を少なくして臭や刺激臭が低減できる優れた特性を提供することにある。
【解決手段】
本発明の加水分解ケラチンはシスチン部分がS−スルフォン化システインとなっているので、パーマ施術後の未反応還元剤のチオール基と反応してジスルフィド結合を生成し、メルカプト臭を低減する。加水分解ケラチン中に反応性の高いブンテ塩の形にしたシスチン残基を4%以上含有することでパーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤の毛髪の損傷を防ぎ、更に施術時の反応臭が低減する効果を付与することを提供する。
パーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤において毛髪が受ける損傷を防ぎ、施術中の反応臭を少なくして臭や刺激臭が低減できる優れた特性を提供することにある。
【解決手段】
本発明の加水分解ケラチンはシスチン部分がS−スルフォン化システインとなっているので、パーマ施術後の未反応還元剤のチオール基と反応してジスルフィド結合を生成し、メルカプト臭を低減する。加水分解ケラチン中に反応性の高いブンテ塩の形にしたシスチン残基を4%以上含有することでパーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤の毛髪の損傷を防ぎ、更に施術時の反応臭が低減する効果を付与することを提供する。
Description
本発明は、毛髪のパーマネント・ウェーブ用組成物や縮毛矯正剤組成物に等の毛髪を処理する毛髪処理用組成物に関する。
従来、パーマネント・ウェーブ用剤における技術として毛髪ケラチン中のジスルフィド結合の還元・酸化反応によって毛髪にウェーブを付けたり、縮毛はまっすぐにするなどの施術方法は多種多様な還元剤を用いられ第一剤としては商業的にほぼ完成された技術である。一般的に使用されるチオグリコール酸アンモニウム等の還元作用がある物質において短所としては一般にメルカプタンに起因する不快な臭気(いわゆるパーマ臭)があり、この臭気は場合によっては、敏感な皮膚やアレルギーを持った人々にとって、これらの化学物質を含む美容用毛髪処理剤を使用できない程のことになる他、臭気が強いとその活性成分が多いため毛髪の損傷が著しいことも有り、システインやシステアミン、チオ乳酸及びそれらの誘導体を用いた発明があり、パーマ臭を低減する目的で還元剤としてチオグリコール酸塩の使用を避け、チオ乳酸を使用することが提案されている。
特開平9−301837
本発明の目的はパーマネントウェーブ用剤及び縮毛矯正剤において、パーマ臭や刺激臭を低減する事に優れ、毛髪の損傷を防ぐ等の特性をパーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤に提供することにある。
加水分解ケラチンについて、種々の研究を重ねた結果、反応性の高いブンテ塩の形にしたシスチン残基を含有した加水分解ケラチンにすることで、パーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤において、毛髪の損傷を防ぎ、更に施術時の反応臭が低減できることを見出し、本発明を開発するに至った。
請求項1、2、3記載のケラチンを配合することにより毛髪の損傷を防ぎ、反応臭が低減する等の特性をパーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤に提供する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に配合する加水分解ケラチンの製造方法は以下に説明する。
羊毛ケラチンに亜硫酸ナトリウムを反応させてケラチン中のシスチンをS−スルフォン化システインとする。これを酵素等で加水分解処理して得られる。
本発明に使用される加水分解ケラチンとしてはクローダジャパン株式会社が販売しているケラテックPepが挙げられる。
製品中の反応性ブンテ塩の含有量は加水分解ケラチン固形分の0.1〜10.0重量%。好ましくは4.0重量%以上である。本発明のパーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤に於けるケラチンの配合量は総量で0.1〜20.0重量%。好ましくは2.0〜15.0重量%である。
本発明に配合する加水分解ケラチンの製造方法は以下に説明する。
羊毛ケラチンに亜硫酸ナトリウムを反応させてケラチン中のシスチンをS−スルフォン化システインとする。これを酵素等で加水分解処理して得られる。
本発明に使用される加水分解ケラチンとしてはクローダジャパン株式会社が販売しているケラテックPepが挙げられる。
製品中の反応性ブンテ塩の含有量は加水分解ケラチン固形分の0.1〜10.0重量%。好ましくは4.0重量%以上である。本発明のパーマネント・ウェーブ用剤や縮毛矯正剤に於けるケラチンの配合量は総量で0.1〜20.0重量%。好ましくは2.0〜15.0重量%である。
パーマネント・ウェーブ用剤で使用されるチオグリコール酸やアセチルシステイン等の還元剤はパーマ処理後も未反応のまま毛髪に残留してメルカプト臭が残る原因となっている。本発明の加水分解ケラチンはシスチン部分がS−スルフォン化システインとなっているので、この未反応還元剤のチオール基と反応してジスルフィド結合を生成し、メルカプト臭を低減する。
本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記必須成分の他に、界面活性剤、天然油脂、鉱物油、合成エステル、保湿剤、皮膜形成剤、酸化防止剤、防腐剤、香料等を配合することが可能である。
次に本発明を実施例及び比較例によって更に具体的かつ詳細に説明するが、本発明はこの実施例によって限定されない。なお、以下に記載する数値はいずれも重量%である。
表−1の処方で縮毛矯正剤第一剤を調整して安定性および臭いの評価及び毛髪の損傷の試験を行った。10人のパネラーによる臭いの評価、毛髪の引っ張り強度および40日での安定性試験を表−2にまとめた。ケラテックPepを配合した縮毛矯正剤は20日後、結晶の析出や分離もなく安定であった。また、施術中の反応臭が一般的な加水分解ケラチンに比べて少なく、毛髪の損傷も少ない結果が得られ、優れた効果がある。
評価項目
安定性の評価 :
30日後の外観(40℃)を目視で評価
臭いの評価 :
縮毛矯正剤を調整後、毛束に塗布して施術中の反応臭について確認する。
評価 評価指標
◎ ほとんど臭いを感じない。
○ 若干臭いを感じる。
△ 臭いを感じる。
× 著しく強い臭いを感じる。
毛髪の損傷評価 :
長さ15cm、5gの人毛毛束を用意して、調整した縮毛矯正剤を20g塗布し、なじませて温度30℃で15分間放置する。15分後、ぬるま湯ですすいだ後タオルドライを行い、ガラス板に毛髪をまっすぐになるように一本ずつ並べてテープ等で張り付けた後、臭素酸ナトリウム6%水溶液に浸積させて温度30℃で15分間静置する。15分後毛髪を取り出してぬるま湯ですすいだ後タオルドライを行い、温度20℃湿度65%の環境に48時間静置・乾燥する。48時間後に引っ張り試験器(INSTRON 5569型)で毛髪が切れる最大瞬間応力を測定して毛髪の損傷評価とした
評価 測定値
◎ 応力1.4N以上
○ 応力1.2〜1.4N
△ 応力1.0〜1.2N
× 応力1.0N以下
安定性の評価 :
30日後の外観(40℃)を目視で評価
臭いの評価 :
縮毛矯正剤を調整後、毛束に塗布して施術中の反応臭について確認する。
評価 評価指標
◎ ほとんど臭いを感じない。
○ 若干臭いを感じる。
△ 臭いを感じる。
× 著しく強い臭いを感じる。
毛髪の損傷評価 :
長さ15cm、5gの人毛毛束を用意して、調整した縮毛矯正剤を20g塗布し、なじませて温度30℃で15分間放置する。15分後、ぬるま湯ですすいだ後タオルドライを行い、ガラス板に毛髪をまっすぐになるように一本ずつ並べてテープ等で張り付けた後、臭素酸ナトリウム6%水溶液に浸積させて温度30℃で15分間静置する。15分後毛髪を取り出してぬるま湯ですすいだ後タオルドライを行い、温度20℃湿度65%の環境に48時間静置・乾燥する。48時間後に引っ張り試験器(INSTRON 5569型)で毛髪が切れる最大瞬間応力を測定して毛髪の損傷評価とした
評価 測定値
◎ 応力1.4N以上
○ 応力1.2〜1.4N
△ 応力1.0〜1.2N
× 応力1.0N以下
Claims (3)
- ケラチンを0.01〜20.0重量%含有するパーマネント・ウェーブ用剤及び縮毛矯正剤に適する毛髪処理用組成物。
- 含有するケラチンが加水分解ケラチンであり、シスチンが反応性ブンテ塩として存在することを特徴とする請求項1に記載したパーマネント・ウェーブ用剤及び縮毛矯正剤に適する毛髪処理用組成物。
- ケラチンの分子量が3〜4000であることを特徴とする請求項1、2に記載したパーマネント・ウェーブ用剤及び縮毛矯正剤に適する毛髪処理用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005088630A JP2006265201A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 毛髪処理用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005088630A JP2006265201A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 毛髪処理用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006265201A true JP2006265201A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37201535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005088630A Pending JP2006265201A (ja) | 2005-03-25 | 2005-03-25 | 毛髪処理用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006265201A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018041439A1 (de) * | 2016-09-05 | 2018-03-08 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Permanente haarverformungsmittel mit bunte-salzen von aminosäuren und oligopeptiden |
WO2018178056A1 (en) * | 2017-03-28 | 2018-10-04 | Croda International Plc | Hair shaping material |
-
2005
- 2005-03-25 JP JP2005088630A patent/JP2006265201A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018041439A1 (de) * | 2016-09-05 | 2018-03-08 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Permanente haarverformungsmittel mit bunte-salzen von aminosäuren und oligopeptiden |
WO2018178056A1 (en) * | 2017-03-28 | 2018-10-04 | Croda International Plc | Hair shaping material |
CN110461302A (zh) * | 2017-03-28 | 2019-11-15 | 禾大国际股份公开有限公司 | 头发造型材料 |
US11793739B2 (en) | 2017-03-28 | 2023-10-24 | Croda International Plc | Hair shaping material |
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