JP2006264795A - 保護シート誤挿入防止機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 保護シート6には、外向きに凸部61が形成されている。トレイ30内の用紙持ち上げ用リフター33に、該凸部61が用紙の投入途上で引っ掛かる溝34を形成している。凸部61が溝34に引っ掛かっても、プリント用紙束の投入は許され、保護シート6が用紙束から大きくはみ出て、強く注意を喚起できる。
【選択図】 図6
Description
保護シートは、印刷用紙の劣化、印刷用紙のプリント面へ手指の脂分や汚れが付着してプリント後に色合いが変わることを防止する。
保護シートが被さっていない用紙は、その上に重なって隣り合う用紙によって保護される。
しかし、保護シートは誤挿入によって、プリンターにトラブルが生じることを防止するために、プリント用紙と同じ大きさ、同程度の厚みに形成されており、保護シートを誤挿入すると保護シートにも印刷がなされしまう。
前記の如く、プリント用紙束とセット販売されるリボンカセット内蔵されているリボンは、プリント用紙の枚数分だけプリントできる量あるから、保護シートに印刷されしまうと、プリント用紙が1枚余ってしまう。
即ち、保護シート(6)だけがプリント用紙束(5)からはみ出た状態となる。
このため、保護シート(6)を抜き外さねばならぬことを強く喚起できる。
又、プリント用紙束(5)をトレイカセット(3)にセットした後に、保護シート(6)のはみ出し端部を摘んでプリント用紙に触れることなく保護シート(6)を簡単に抜き外すことができるため、手指がプリント用紙束(5)のプリント面に触れてプリント品位に悪影響を及ぼすことを防止できる。
プリンター(1)はキャビネット(10)内に、上から下へ、ヘッド(13)、リボンカセット挿入部(14)、大径のプラテン(11)、トレイカセット(3)を配備している。
リボンカセット挿入部(14)には、リボンを巻回したリボンカセット(2)が交換可能に投入される。
トレイカセット(3)は図1の矢印Xで示す方向に引き出し可能である。
リボン(21)には、イエロー層、マゼンタ層、シアン層及びコート層が、順に所定回繰り返して施されており、プリント用紙がヘッド(13)を1回通過する毎に、リボンは1ピッチづつ自動送りされる。
プリント用紙がヘッド(13)を4回通過すると、即ち、リボン(21)のイエロー層、マゼンタ層、シアン層及びコート層を1回づつ通過すると、表面に光沢コートが施されたカラープリントがなされ、排出ガイド(17)によってケース(10)外に導かれる。
上記プリンター(1)では、プリント用紙束(5)はプリント面を下向きにしてトレイカセット(3)内にセットされる。
トレイカセット(3)は、所定枚数のプリント用紙束(5)を収容できる前後に長い略長方形のトレー(30)と、トレー(30)内に配備されプリント用紙束(5)を持ち上げる板状のリフター(33)とによって構成される。
トレー(30)は、上面の中央分から少し後方寄りに邪魔板(31)を具えており、トレー上面は、邪魔板(31)で覆われている部分以外は開口している。
邪魔板(31)は、リフター(33)の真上からトレー(30)内にプリント用紙束(5)が投入されることを防止して、矢印Yで示す様に、トレー(30)の前側開口側からプリント用紙束(5)をリフター(33)に沿わせる様に、後方に向けてトレー(30)内に投入させる。
図6に示す如く、リフター(33)は、トレー(30)内の前後に位置する2つのバネ(35)(36)によって上向き付勢されている。
リフター(33)の前後長さは、用紙の長手方向の長さより少し短い。
リフター(33)が金属板の場合、曲げ加工によって溝(34)は形成される。
プリント用紙束(5)の全ての用紙はプリント面を下向きにしており、最下部から2枚目より上段の用紙は、下に重なる用紙によって保護されている。
保護シート(6)の後方寄りには、前記リフター(33)の溝(34)に対応する位置に、溝(34)に嵌まる凸部(61)が外向き(図5では下向き)に形成されている。
実施例の凸部(61)は、保護シート(6)の両側縁から少し入った内側から幅方向に延びる凸条であって、溝(34)に対して溝幅方向、深さ方向に少し余裕のある大きさに形成されている。凸部(61)の突出高さは用紙厚みの2倍程度である。
凸部(61)は保護シート(6)を型押し加工(エンボス加工)して形成されている。
保護シート(6)は、凸部(61)がリフター(33)の溝(34)に嵌まった状態で、保護シート(6)の前端はリフター(33)及びトレー(30)の前端から突出する様に、凸部(61)の位置が決められている。
凸部(61)がリフター(33)の前端を越えるまでは、保護シート(6)を含むプリント用紙束(5)の前部をリフター(33)から少し浮かせた状態にし、凸部(61)がリフター(33)の前端を越えれば、凸部(61)をリフター(33)に滑らせる様にトレー(30)に投入する。
これによって、保護シート(6)の前端部はプリント用紙束(5)からはみ出て、リフター(33)及びトレー(30)の前端から前方に突出した状態となるから、保護シート(6)がプリント用紙束(5)からはみ出ていることが表示される。
保護シート(6)の抜き外しは、保護シート(6)の突出端を摘んで、プリント用紙束(5)の前端を持ち上げる様にして引っ張れば、保護シート(6)の凸部(61)をリフター(33)の溝(34)から脱出させて保護シート(6)だけを抜き外すことができる。この間、手指でプリント用紙束(5)を触れる必要がないので、手指の脂分や汚れがプリント用紙を汚すことはない。
邪魔板(31)の端縁(32)は、リフター(33)の溝(34)よりも前位置にあるから、プリント用紙束(5)の中央部がリフター(33)の用紙載せ面から浮き上がる様に湾曲していても、邪魔板(31)の端縁(32)が湾曲を強制して、スムーズにプリント用紙束(5)をトレー(30)に投入でき、且つ、保護シート(6)の凸部(61)をリフター(33)の溝(34)に確実に係合させることができる。
この場合、保護シート(6)と一緒にプリント用紙束(5)をリフター(33)に滑らせてトレー(30)に投入する途中で、邪魔板(31)のトレー開口側端縁(32)が、保護シート(6)の凸部(61)に対する係合部(4)となり、プリント用紙束(5)のトレー(30)への投入は許すが保護シート(6)に対しては途中までしか投入を許さない。このため、保護シート(6)は、プリント用紙束(5)からはみ出してトレー(30)の前端を越えて外側に突出した状態となる。
保護シート(6)の前端を摘んで、保護シート(6)だけを簡単に抜き外すことができる。
突起列が前記リフター(33)の溝(34)或いは邪魔板(31)の端縁(32)に係合可能である。
リフター(33)の前端から保護シート(6)の各突起(61a)(61a)(61a)が嵌まる溝部(37)(37)(37)を後端側に延ばして形成している。各溝部(37)(37)(37)の終端(37a)(37a)(37a)が突起(61a)(61a)(61a)に対する係合部(4)となる。
溝部(37)(37)(37)は、リフター(33)の表裏に貫通するスリット孔でも可いが、金属製のリフター(33)に底付きの溝部(37)をプレス加工によって形成すると、溝部(37)が補強リブの役割をなしてリフター(33)の厚みを小さくできる。
前後逆方向に投入された保護シート(6)の凸部(61)が、リフター(33)の溝状の係合部(4a)に引っ掛かって、それ以上の投入は阻止される。
上記溝状の係合部(4a)を省略しても、前後を逆してトレー(30)に保護シート(6)が投入されたとき、保護シート(6)の凸部(61)がリフター(33)の前端縁(33a)に係合する様に設計すれば、保護シート(6)のそれ以上の投入を阻止することができる。
2 リボンカセット
3 トレイカセット
30 トレー
31 邪魔板
32 端縁
33 リフター
34 溝
4 係合部
41 第1係合部
42 第2係合部
5 プリント用紙束
6 保護シート
Claims (7)
- トレーカセットには用紙束を載せるリフターを具え、プリント用紙束のプリント面が外向きの最端部の用紙に被さる保護シートが、プリント用紙と一緒にプリンターのトレイカセットにセットされることを防止する保護シート誤挿入防止機構であって、
保護シートには、外向きに凸部が形成され、リフターの用紙載せ面には保護シートの凸部と係合して保護シートだけがプリント用紙束からはみ出た状態に保持する係合部を設けたことを特徴とする保護シート誤挿入防止機構。 - 係合部は、リフターに形成され保護シートの凸部が嵌まり込む溝である、請求項1に記載の保護シート誤挿入防止機構。
- 係合部は、トレー上に設けられリフターの真上からプリント用紙束をリフターに載せることを防止する邪魔板のプリント用紙束挿入側の端縁である、請求項1又は2に記載の保護シート誤挿入防止機構。
- 係合部は、第1係合部と第2係合部が設けられ、第1係合部はリフターに形成され保護シートの凸部が嵌まり込む溝であり、第2係合部はトレーに設けられリフターの真上からプリント用紙束をトレーに投入することを防止する邪魔板のプリント用紙束挿入側の端縁であり、保護シートがプリント用紙束の上位置或いは下位置のいずれに配置されているときにも適用できる請求項1に記載の保護シート誤挿入防止機構。
- 保護シートの凸部は、保護シートに対する型押し加工によって形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の保護シート誤挿入防止機構。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の保護シート誤挿入防止機構を具えたプリンター。
- プリント用紙束と、該用紙束のプリント面が外向きの用紙に被さる保護シートと、プリンターに挿入するリボンカセットとのセットにおいて、保護シートには、外向きに凸部が形成され、保護シートの束をプリンターのトレーカセットの係合部に該凸部が係合して保護シートをリフターからはみ出た状態に保持して保護シートの誤挿入を喚起できる、保護シート付きプリント用紙束とリボンカセットとのセット。
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