JP2006264323A - ホットランナースプルー - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホットランナースプルーから成形機ノズルが離間する際の樹脂漏れと、それに起因するランナーへの気泡の混入を防ぎ、成形品における銀条の発生を回避する。
【解決手段】 ホットランナースプルー36のノズルタッチ面42aから成形機ノズル36が離間することにより、樹脂供給路50内の樹脂への外部からの加圧が止められると、シール部材66が大気圧に勝る樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受け、このシール部材66によって、樹脂供給路50の内側から、樹脂供給路50の開口42bが塞がれる。したがって、ホットランナースプルー34からの樹脂漏れが無くなり、ランナー30の樹脂への気泡の混入を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホットランナースプルーに関するものである。
ホットランナーは、図14に例示する熱可塑性樹脂の射出成形型10において、マニホールド12、ノズル13を加熱し、樹脂14を常に溶融状態に保ち、製品部16だけを冷却して取出すことを可能としたものである。そして、この射出成形型10には、射出時の樹脂14の流路を確保するホットランナーブロック18が設けられている。なお、図14において符号20で示す部分は、ヒーターである。(例えば、特許文献1。)
特開平4−67923号公報(第1頁、第2頁、第1図、第2図)
ところで、図15に示すように、一般的なバルブゲート式のホットランナーブロック22は、ノズル13のゲート24をステム26で塞ぐことにより金型製品部への樹脂の供給を制御する構造が一般的である。しかしながら、この構造では、段取り替え等のために、ホットランナースプルー28のノズルタッチ部28aから成形機ノズルが離間すると、マニホールド12およびホットランナースプルー28内の樹脂が逆流してノズルタッチ部28aから漏れ出し、マニホールド12およびホットランナースプルー28の内圧が大気圧へと低下してしまう。そして、ノズルタッチ部28aからホットランナースプルー28およびマニホールド12へとエアが侵入し、ランナー30に気泡32が発生して、次の成形時に、この気泡が成形品における銀条(成形不良の一つ)の発生原因となっていた。成形品の銀条は、ノズル13、マニホールド12およびホットランナースプルー28内の樹脂がすべてゲート24から射出され、気泡の無い樹脂へと全て入れ替わるまで発生することから、1ロット当りの生産量が少ない成形品の場合には、不良率が増大してしまうという問題が指摘されていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホットランナースプルーから成形機ノズルが離間する際の樹脂漏れと、それに起因するランナーへの気泡の混入を防ぎ、成形品における銀条の発生を回避することにある。
上記課題を解決するための、本発明に係るホットランナースプルーは、成形機ノズルから供給される樹脂を、ホットランナーブロックのマニホールドへと送り込むための、成形機ノズルとの連結部を構成するホットランナースプルーであって、ホットランナースプルーの本体には、成形機ノズルとのノズルタッチ面と、該ノズルタッチ面に開口し前記マニホールドへと連通する樹脂供給路とが形成され、該樹脂供給路には、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を妨げず、かつ、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路の内側から、その開口を塞ぐシール部材が設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、ホットランナースプルーのノズルタッチ面から成形機ノズルが離間し、ホットランナースプルーの樹脂供給路内の樹脂への外部からの加圧が止まると、大気圧に勝る樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力をシール部材が受け、このシール部材によって、樹脂供給路の内側から樹脂供給路の開口が塞がれる。したがって、ホットランナースプルーからの樹脂漏れが無くなり、ランナーへの気泡の混入を防ぐことができる。
なお、成形機ノズルからの樹脂の供給時には、シール部材は、成形機ノズルから供給される樹脂の圧力を受けて、樹脂供給路の開口から樹脂供給路内へと後退し、樹脂をホットランナースプルーの樹脂供給路へと導くことが可能となる。この際、シール部材は、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を妨げることが無いように設けられていることから、樹脂は円滑に金型の製品部へと充填される。
また、本発明において、前記樹脂供給路には、前記開口から前記マニホールドに至るまでの間に、不連続に直径を拡大する段部が形成され、前記シール部材には、前記樹脂供給路の段部の肩に対し、前記マニホールド側から前記開口側へ向けて当接する主シール部と、該主シール部から突出し、前記樹脂供給路の段部から前記開口に至る部分に対し隙間無く嵌合する副シール部とが設けられていることとする。
この構成によれば、シール部材の主シール部が、樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接することにより、成形機ノズルのノズルタッチが阻害されることなく、樹脂供給路の内側からその開口が塞がれることとなる。また、主シール部から突出する副シール部が、樹脂供給路の段部から開口に至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、樹脂供給路の開口はノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることとなる。
また、本発明において、前記シール部材の主シール部には、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を確保しつつ、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受ける受圧部が設けられていることにより、主シール部は樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接し、樹脂漏れを防止することが可能となる。また、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動は妨げられないので、射出成形は円滑に行われる。
さらに、本発明では、前記樹脂供給路の内壁には、樹脂流動方向に向けて延設された複数条のガイド突起が形成され、前記シール部材の主シール部は、前記ガイド突起に摺動案内されるスライドピンにより構成されていることが望ましい。
この構成により、成形機ノズルからの樹脂の供給時に、樹脂は、ガイド突起とそれに摺動案内されるスライドピンとの間に形成される空間を流れ、樹脂供給路の樹脂流動が確保される。また、主シール部は、ガイド突起によって摺動案内されることで、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接することが可能となる。また、成形機ノズルからの樹脂の供給時には、シール部材は、成形機ノズルから供給される樹脂の圧力を受けて、樹脂供給路の開口から樹脂供給路内へと後退し、樹脂をホットランナースプルーの樹脂供給路へと円滑に導くことが可能となる。
また、本発明においては、前記シール部材の副シール部は、主シール部に対し出没自在に主シール部に保持され、かつ、前記主シール部には、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を副シール部に付与して、該副シール部を主シール部から突出させるための、樹脂分流手段が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、主シール部が、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接する際に、副シール部も、樹脂分流手段を介して樹脂の逆流圧力を受ける。そして、主シール部から突出する副シール部が、樹脂供給路の段部から開口に至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、樹脂供給路の開口はノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることとなる。一方、成形機ノズルからの樹脂の供給時には、副シール部は成形機ノズルからの樹脂供給圧力を受けて、主シール部に没入し、主シールも樹脂供給路の段部の肩から離間して、樹脂供給路の開口から樹脂供給路内へと後退することにより、樹樹脂供給路への樹脂流動が確保される。
ここで、前記副シール部は、前記主シール部内に形成されたシリンダ室に摺動案内されるサブスライドピンの一部が、主シール部の先端部から出没自在に構成されてなるものであり、前記主シール部には、前記樹脂分流手段として、前記シリンダ室と前記樹脂供給路とを連通する連通孔が設けられているものとすることができる。
この構成によれば、主シール部が、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接する際に、シリンダ室に摺動案内されるサブスライドピンも、連通孔を介してシリンダ室内に流入する樹脂の逆流圧力を受ける。そして、サブスライドピンの一部が主シール部から突出して、樹脂供給路の段部から開口に至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、樹脂供給路の開口はノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることとなる。
また、前記主シールは、前記樹脂供給路の内壁に形成されたガイド突起によって軸中心に回転自在に支持されており、かつ、前記樹脂供給路に対する回転位相の如何にかかわらず、前記ガイド突起に塞がれることのない位置に、前記連通孔が一つまたは二つ以上設けられていることが望ましい。
本発明では、構造の単純化のために主シールの回転止めを設けず、主シール部が、樹脂供給路の内壁に形成されたガイド突起によって軸中心に回転自在に支持されている。しかも、樹脂供給路に対する主シール部の回転位相の如何にかかわらず、ガイド突起に塞がれることのない位置に、前記連通孔が一つまたは二つ以上設けられていることから、副シール部は、連通孔を介して成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受け、主シール部から突出することとなる。
また、本発明において、前記シリンダ室には、前記副シール部を前記主シール部から突出させる方向に付勢するスプリングが設けられていることが望ましい。この構成により、副シール部は、連通孔を介して供給される樹脂の逆流圧力と共に、スプリングの弾性力によっても主シール部から押出される。また、ホットランナが冷却されることにより生じる樹脂収縮により、樹脂供給路内圧が低下した場合にも、スプリングによって、主シール部からの副シール部の突出状態は維持される。
また、前記主シール部が受ける樹脂の逆流圧力が、前記シリンダ室内で前記副シール部が受ける樹脂の逆流圧力と前記スプリングの弾性力との和を上回るように、前記主シール部の受圧部の受圧面積と前記連通孔の開口面積とが決定されていることとすれば、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、最初に、主シール部が樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接し、樹脂漏れを回避することが可能となる。続いて、副シール部が主シール部から突出して、前記樹脂供給路の段部から前記開口に至る部分に対し隙間無く嵌合することにより、樹脂供給路の開口はノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることとなる。
また、本発明において、前記副シール部は、前記樹脂供給路の内側から、その開口をノズルタッチ面と段差を生じることなく塞ぐように構成されていることが望ましい。
この構成により、樹脂供給路の開口は、副シール部によってノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることから、一度離間した成形機ノズルが再びホットランナースプルーのノズルタッチ面に当接する際に、成形機ノズルとノズルタッチ面との間にエアが介在することはない。したがって、成形機ノズルとノズルタッチ面との間からの、ランナーへの気泡の混入を招くこともない。
一方、本発明においては、前記主シール部から前記副シール部が突出した状態で、前記主シール部と前記副シール部とは一体をなしていることとしても良い。
この場合にも、シール部材の主シール部が、樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接することにより、樹脂供給路の内側からその開口が塞がれる。また、主シール部から突出する副シール部が、樹脂供給路の段部から開口に至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、樹脂供給路の開口はノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることとなる。
また、前記主シール部と前記副シール部とが一体をなしている構成において、前記樹脂供給路の段部の肩には、当該段部から前記開口に至る部分に前記副シール部の一部が挿入された状態で、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を確保するための、環状または溝状のバイパスが設けられていることが望ましい。
この構成によれば、樹脂供給路の段部から開口に至る部分に副シール部の一部が挿入された状態で、環状または溝状のバイパスにより樹脂流動が確保されることから、シール部材に求められる作動ストロークの長大化を防止することが可能となる。
一方、本発明において、前記主シール部の、前記樹脂供給路の段部の肩との対向面には、前記バイパスを埋める突起が、前記バイパス形状に倣って突設されていることとすれば、シール部材の主シール部が、樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて樹脂供給路の段部の肩に対し、マニホールド側から開口側へ向けて当接する際に、樹脂供給路の段部の肩との対向面に設けられた突起がバイパスを埋め、樹脂へのエアの混入のおそれをなくすことが可能となる。
また、本発明において、前記副シール部は、前記樹脂供給路の内側から、その開口をノズルタッチ面と段差を生じることなく塞ぐように構成されていることが望ましい。
この構成により、樹脂供給路の開口は、副シール部によってノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることから、一度離間した成形機ノズルが再びホットランナースプルーのノズルタッチ面に当接する際に、成形機ノズルとノズルタッチ面との間にエアが介在することはない。したがって、成形機ノズルとノズルタッチ面との間からの、ランナーへの気泡の混入を招くこともない。
又、前記副シール部の突出高さが、前記樹脂供給路の前記段部から前記ノズルタッチ面に至る部分よりも低く形成されていることとしても良い。
この場合には、ノズルタッチ面と副シール部との間に微小隙間を生じるので、副シール部は、開口の内側から、その開口をノズルタッチ面と段差を生じることなく塞ぐものではない。しかしながら、かかる微小隙間程度のエアが樹脂に混入しても、製品には銀条が発生することはない。
なお、前記副シール部の上面に円錐状突起が設けられていることが望ましい。
そして、円錐状突起に、成形機ノズルから供給される樹脂の整流効果を発揮させ、樹脂供給路内の樹脂流動性を高めることができる。
本発明はこのように構成したので、ホットランナースプルーから成形機ノズルが離間する際の樹脂漏れと、それに起因するランナーへの気泡の混入を防ぎ、成形品における銀条の発生を回避することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係るホットランナースプルー34は、図1から図3に示すように、マニホールド12に直接的に密着する本体基部38と、本体基部38に重なる本体中間部40と、本体中間部40に重なる本体先端部42とで構成された、全体には円筒状をなす本体44を有している。そして、本体基部38、本体中間部40、本体先端部42は、ボルト46によってマニホールド12に固定されている。また、本体基部38および本体中間部40は、位置決めピン48によって、マニホールド12に対する正確な位置決めがなされている。
本体基部38は、中央部に半球状の窪み38aを備え、かつ、半球状の窪み38aの中央部には、マニホールド12に連通する連通穴38bが形成されている。
また、本体中間部40には、図5に示すように、中央部を貫通するように一定直径の穴40aが形成され、穴40aには、本体中間部40の軸方向(樹脂流動方向)に向けて延設された、複数条のガイド突起40bが形成されている。図示の例では、円周方向に等間隔(90°間隔)に4本のガイド突起40bが形成されている。ガイド突起40bの先端部を結ぶ円C1の直径は、後述するスライドピン54を摺動案内するための直径が与えられている。一方、穴40aの直径は、後述のように、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動を確保するための直径となっている。
また、穴40aの一端部(本体先端部42と当接する側の端部)には、穴40aと同一直径若しくは若干径の大きい深座ぐり40cが形成されている。この深座ぐり40cを設けることによって、後述するキャップ60の移動スペースが確保され、かつ、ガイド突起40bの一端部(本体先端部42に面する側の端部)が、後述するキャップ60のストッパー面40dとして機能することとなる。そして、穴40aと各ガイド突起40bと後述するスライドピン54との間には、樹脂流動部PA(図2、図8)が形成される。なお、図5中の符号40eは、ボルト46の挿通穴である。
さらに、本体先端部42には、球面状の成形機ノズル36に倣って球面状に窪んだノズルタッチ面42aが形成され、ノズルタッチ面42aの中央部には、後述するサブスライドピン52が隙間無く(ただし、サブスライドピン52の摺動が可能な程度の隙間は確保されている。)嵌合するための、開口42b(図9参照)が形成されている。また、開口42bの直径は、ノズルタッチ面42aが形成された部位に、必要な肉厚が確保された状態で不連続に直径が拡大することによって、段部42c(図9参照)が形成される。なお、開口42bの、段部42cを境に形成された拡径部42d(図9参照)の直径は、本体中間部40の深座ぐり40cと同一直径となっている。また、拡径部42d(および深座ぐり40c)の直径は、後述するキャップ60のリブ60eが摺接する直径となっている(図8、図9参照)。
そして、これらの各部品を重ね合わせて構成される本体44には、本体先端部42の開口42bおよび拡径部42c、本体中間部40の深座ぐり40cおよび穴40a、本体基部38の半球状の窪み38aおよび連通穴38bによって、樹脂供給路50が形成されている。
この、本体44に形成された樹脂供給路50には、先端からサブスライドピン52が出没自在となるように構成されたスライドピン54が、ガイド突起40bによってスライドピン54の軸方向に摺動自在に支持されている。なお、スライドピン54は、ガイド突起40bによってスライドピン54の軸中心に回転自在に支持されており、樹脂供給路50内で特に回転止めは施されていない。
図6に示すように、スライドピン54は、基端部54aが円錐状に尖った棒状部材であり、その先端側は円筒状をなし、シリンダ室54bが形成されている。シリンダ室54bの内壁は、サブスライドピン52の大径基部52a(図8)を摺動案内することが可能な直径が与えられており、かつ、シリンダ室54bの底面には、サブスライドピン52の可動範囲を制限するストッパーピン56(図8)を固定するためのねじ穴54cが形成されている。また、スライドピン54には、シリンダ室54bの内壁とスライドピン54の外壁とをつなぐ連通穴54dが形成されている。図示の例では、連通穴54dは円形のストッパーピン壁面の円周方向に、等間隔(120°間隔)に三つ設けられている。連通穴54dは、後述のごとく、成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を、シリンダ室54d内のサブスライドピン52の大径基部52aに付与して、サブスライドピン52を後述するキャップ60の開口60aから突出させるものである。よって、本発明の実施の形態において、連通穴54dは「樹脂分流手段」を構成するものである。
さらに、スライドピン54の外周壁上端には、後述するキャップ60と螺合するためのねじ54eが形成されている。なお、図6中、符号54fで示す部分は、工具を指し込むための、いわゆる二面幅である。
さらに、スライドピン54のシリンダ室54bには、図8、図9に示すように、ストッパーピン56を囲むようにしてコイルスプリング58が挿入され、かつ、サブスライドピン52がシリンダ室54bに挿入され、コイルスプリング58によって、大径基部52aが支持されている。そして、サブスライドピン52がスライドピン54のシリンダ室54bから脱落することを防ぐために、スライドピン54のねじ54eにはキャップ60が捩じ込まれている。
図7に示すように、キャップ60はその先端部側にサブスライドピン52の小径部52b(図8)が挿通される開口60aが形成されており、基端側には、スライドピン54のねじ54eに螺合する、開口60aよりも大径のねじ穴60bが形成されている。開口60aは、サブスライドピン52の小径部52bを摺動案内するための直径となっている。また、開口60aとねじ穴60bとの段部60cにサブスライドピン52の大径基部52aが当接することで、サブスライドピン52のキャップ60の上面60dからの、サブスライドピン52の突出が制限されるので、サブスライドピン52の大径基部52a(図9)は開口60aを通過することができない。また、キャップ60の周囲には、円周方向に等間隔に、四つのリブ60eが形成されている。このリブ60eは、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受ける受圧部Pr(図8参照)を構成するものである。またキャップ60の基端面60gも、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受ける受圧部Pr(図8参照)を構成するものである。
また、リブ60eの先端部を結ぶ円C2の直径は、本体先端部42の拡径部42cと、本体中間部40の深座ぐり40cに対し摺接することが可能な直径を有している。そして、キャップ60のリブ60eが本体先端部42の拡径部42cまたは本体中間部40の深座ぐり40cに摺接した状態で、各リブ60eの間には、樹脂流動部PA(図2、図8)が形成される。
なお、図7中、符号60fで示す部分は、工具を指し込むための二面幅である。
サブスライドピン52は、前述のように、大径基部52aがスライドピン54のシリンダ室54bの内壁に摺動案内され、かつ、シリンダ室54d内で、成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受けることにより、小径部52bがキャップ60の開口60aから突出するものである。さらに、サブスライドピン52の小径部52bの先端は、球面状の成形機ノズル36に倣って球面状に窪んだ球状凹面52cとなっている。よって、図8に示すように、サブスライドピン52が本体44の本体先端部42のノズルタッチ面42aに形成された開口42bに嵌合した状態で、ノズルタッチ面42aと球状凹面52cとは段差を生じることなく連続し、球面状の成形機ノズル36と隙間無く密着する密着面を構成するものである。
その他、図1において、符号62で示す部材はバンドヒーターであり、符号64で示す部分は、熱電対穴である。
以上のごとく、サブスライドピン52、スライドピン54、キャップ60等々によって、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動を妨げず、かつ、成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路50の内側から、その開口42bをノズルタッチ面42aと段差を生じることなく塞ぐ、シール部材66が構成される。
また、キャップ60の先端面60d(図7)が、図8に示すように、本体先端部42に形成された段部の肩42eと密着することによって、開口42bからの流体の漏れを防止するためのシールSm(メタルシール)が構成されるものである。したがって、本発明の実施の形態において、スライドピン54はキャップ60と共に、シール部材66の「主シール部」を構成するものである。
一方、スライドピン54に形成されたシリンダ室54bに摺動案内されるサブスライドピン52の一部(小径部)52bが、主シール部の先端に位置するキャップ60の開口60aから突出して、本体先端部42に形成された開口42bに隙間無く嵌合することで、開口42bからの流体の漏れを防止すると共に開口42b内のエアを排除するためのシールSs(メタルシール)が構成されるものである。したがって、本発明の実施の形態において、サブスライドピン52はシール部材66の「副シール部」を構成するものである。
続いて、図1〜図9を参照しながら、本発明の実施の形態に係るホットランナースプルー34の作動説明を行う。
まず、ホットランナースプルー34のノズルタッチ面42aから、段取り替え等によって成形機ノズル36が離間した状態では、図1、図8に示すように、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力が、キャプ60のリブ60eおよび基端面60g(受圧部Pr:図8参照)に作用する。そして、キャップ60およびスライドピン54は、樹脂供給路50内を移動して開口42bへと接近し、図8に示すように、キャップ60の先端面60dが、本体先端部42に形成された段部の肩42eと密着し、シールSmが構成される。よって、開口42bからの流体の漏れが防止される。
また、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力は、連通穴54dによってシリンダ室54b内のサブスライドピン52の大径基部52aにも付与される。よって、サブスライドピン52の大径基部52aは、シリンダ室54bの底面から突出するストッパーピン56と離間してキャップ60の段部60cに当接し、サブスライドピン52の小径部52bは、キャップ60の開口60aから突出する。そして、本体先端部42に形成された開口42bに隙間無く嵌合することで、開口42bからの流体の漏れを防止すると共に開口42b内のエアを排除するシールSsが構成される。
前述のごとく、ホットランナースプルー34のノズルタッチ面42aとサブスライドピン52の球状凹面52cとによって、段差を生じることなく連続する球面が形成されている。したがって、成形機ノズル36がホットランナースプルー34のノズルタッチ面42aに密着する際、ノズルタッチ面42aおよび球状凹面52cと、成形機ノズル36とは隙間無く密着するので、成形機ノズル36からの樹脂の供給が開始される際にも、開口42bからホットランナースプルー34内へのエアの侵入は生じない。
ホットランナースプルー34のノズルタッチ面42aに密着した成形機ノズル36から、樹脂が供給されると、樹脂の供給圧力がサブスライドピン52の球状凹面52cに作用する。成形機ノズル36からの樹脂の供給圧力は、シリンダ室54b内の樹脂の逆流圧力およびコイルスプリング58の弾性力の合力を上回るので、サブスライドピン52は、コイルスプリング58を縮め、かつ、シリンダ室54b内の樹脂を連通穴54dから排出しながら、ストッパーピン56へと接近する。そして、大径基部52aがストッパーピン56に当接することで、シリンダ室54b内におけるサブスライドピン52の大径基部52aの移動は停止する。なお、サブスライドピン52の大径基部52aが、キャップ60の段部60cから離間し、シリンダ室54bのストッパーピン56に当接するまでのストロークS2を、図1(b)に示している。なお、サブスライドピン52の小径部52bは、キャプ60の開口60aに、完全に没入する長さに形成されている(すなわち、キャプ60の先端面60dからの、サブスライドピン52の最大突出量もS2である。)。
サブスライドピン52の小径部52bの、キャプ60の開口60aへの没入後も、引き続き、成形機ノズル36からの樹脂の供給圧力は、サブスライドピン52の球状凹面52cに作用する。よって、樹脂の供給圧力はサブスライドピン52からストッパピン56を介してスライドピン54へと伝えられる。このとき、成形機ノズル36から樹脂の供給圧力は、キャップ60のリブ60eにも作用する。成形機ノズル36から樹脂の供給圧力は、スライドピン54は樹脂供給路50の樹脂の逆流圧力を上回っているので、キャップ60の先端面60dは、本体44を構成する本体先端部42の段部の肩42eから離間し、サブスライドピン52がキャプ60の開口60aに完全に没入した状態のまま、キャップ60およびスライドピン54も、樹脂供給路50の奥へと押し込まれる。そして、キャップ60の基端部60gが、本体中間部40のストッパー面40dに当接することにより、スライドピン54およびキャップ60は停止する。このときの、キャップ60およびスライドピン54のストロークS1を、図1(b)に示している。
前述のように、キャップ60の各リブ60eの間、および、本体中間部40の各ガイド突起40bの間には、樹脂流動部PA(図2、図9)が形成されていることから、成形機ノズル36から供給された樹脂は、樹脂供給路50内を図4、図9に矢印Fで示すように流れ、さらに、マニホールド12へと供給される。
次に、成形機ノズル36からの樹脂の供給が停止されると、樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力が、キャプ60のリブ60eおよび基端面60g(受圧部Pr:図8参照)に再び作用する。よって、図1、図8に示すように、キャップ60およびスライドピン54は、再び開口42bへと接近し、キャップ60の先端面60dが、本体先端部42に形成された段部の肩42eと密着し、シールSm(図8)が構成される。よって、開口42bからの流体の漏れが防止される。
また、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力は、連通穴54dによってシリンダ室54b内のサブスライドピン52の大径基部52aにも付与され、コイルスプリング58の弾性力も加わって、サブスライドピン52の小径部52bは、キャップ60の開口60aから突出する。そして、本体先端部42に形成された開口42bに隙間無く嵌合することで、開口42bからの流体の漏れを防止すると共に開口42b内のエアを排除するシールSs(図8)が構成される。したがって、ホットランナースプルー34のノズルタッチ面42aから、再び成形機ノズル36が離間しても、開口42bからエアが侵入することはない。
なお、本体中間部40のガイド突起40bと、スライドピン54の連通穴54dとは、円周方向の設置間隔が異なっていることから(ガイド突起40bは90°間隔、連通穴54dは120°間隔)、スライドピン40が樹脂供給路50内で回転し、一つの連通穴54dがガイド突起40dに塞がれても、他の二つの連通穴54dがガイド突起40dに塞がれることはない。よって、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力は、連通穴54dによってシリンダ室54b内のサブスライドピン52の大径基部52aにも、必ず付与されることとなる。
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。本発明の実施の形態によれば、ホットランナースプルー36のノズルタッチ面42aから成形機ノズル36が離間することにより、樹脂供給路50内の樹脂への外部からの加圧が止められると、シール部材66が大気圧に勝る樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受け、このシール部材66によって、樹脂供給路50の内側から、樹脂供給路50の開口42bが塞がれる。したがって、ホットランナースプルー34からの樹脂漏れが無くなり、ランナー30の樹脂への気泡の混入を防ぐことができる。しかも、樹脂供給路50の開口42bは、シール部材66によってノズルタッチ面42aと段差を生じることなく塞がれることから(図1、図8)、一度離間した成形機ノズル34が再びホットランナースプルー34のノズルタッチ面42aに当接する際に、成形機ノズル36とノズルタッチ面42aとの間にエアが介在することはない。したがって、成形機ノズル36とノズルタッチ面42aと間からの、ランナー30への気泡の混入を招くこともない。
なお、成形機ノズル36からの樹脂の供給時には、シール部材66は、成形機ノズル36から供給される樹脂の圧力を受けて、樹脂供給路50の開口42bから樹脂供給路50内へと後退し、樹脂をホットランナースプルー34の樹脂供給路50へと導くことが可能となる。この際、シール部材66は、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動を妨げることが無いように設けられていることから(キャップ60の各リブ60eの間、および、本体中間部40の各ガイド突起40bの間に樹脂流動部PAを備えている。)、樹脂は円滑に金型の製品部へと充填されることとなる。
ここで、シール部材66の主シール部を構成するキャップ60が、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受けて樹脂供給路50の段部の肩42eに対し、マニホールド12側から開口42a側へ向けて当接することにより、成形機ノズル36のノズルタッチが阻害されることなく、樹脂供給路50の内側から開口42bが塞がれることとなる。また、主シール部54、60から突出する副シール部52(サブスライドピン)が、樹脂供給路50の段部42cから開口42bに至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、前述のように、樹脂供給路の開口42bはノズルタッチ面42aと段差を生じることなく塞がれることとなる。
また、シール部材66の主シール部を構成するキャップ60には、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動を確保しつつ、成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受ける受圧部Pr(図8)が設けられていることにより、主シール部を構成するキャップ60は樹脂供給路50の段部の肩42eに対し、マニホールド12側から開口42b側へ向けて当接し、樹脂漏れを防止することが可能となる。また、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動は妨げられないので、射出成形は円滑に行われる。
また、成形機ノズル36からの樹脂の供給時に、樹脂は、ガイド突起40bとそれに摺動案内されるスライドピン54との間の空間PAを流れ、樹脂供給路50の樹脂流動が確保される。
また、主シール部を構成するスライドピン54は、ガイド突起40bによって摺動案内されることで、成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、主シール部を構成するキャップ60は、樹脂供給路の段部の肩42eに対し、マニホールド12側から開口42b側へ向けて当接することが可能となる。また、成形機ノズル36からの樹脂の供給時には、シール部材66は、成形機ノズル36から供給される樹脂の圧力を受けて、樹脂供給路50の開口42bから樹脂供給路50内へと後退し、樹脂をホットランナースプルー34の樹脂供給路50へと円滑に導くことが可能となる。
しかも、主シール部54、60(スライドピン、キャップ)が成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路の段部の肩42eに対し、マニホールド12側から開口42b側へ向けて当接する際に、副シール部52(サブスライドピン)も樹脂分流手段54d(連通穴)を介して樹脂の逆流圧力を受ける。そして、主シール部54、60から突出する副シール部52が、樹脂供給路50の段部42cから開口42bに至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、樹脂供給路50の開口42bはノズルタッチ面42aと段差を生じることなく塞がれることとなる。
一方、成形機ノズル36からの樹脂の供給時には、副シール部52は成形機ノズル36からの樹脂供給圧力を受けて、主シール部54、60に没入し、主シール54、60も樹脂供給路50の段部の肩42eから離間して、樹脂供給路50の開口42bから樹脂供給路50内へと後退することにより、樹樹脂供給路50への樹脂流動が確保される。
なお、本発明の実施の形態では、構造の単純化のために、主シール部54、60の回転止めを設けず、主シール部54、60が、樹脂供給路50の内壁に形成されたガイド突起40bによって軸中心に回転自在に支持されている。しかしながら、本体中間部40のガイド突起40bと、スライドピン54の連通穴54dとは、円周方向の設置間隔が異なっていることから、樹脂供給路50に対する主シール部の回転位相の如何にかかわらず、ガイド突起40bに塞がれることはない。したがって、樹脂供給路50に対する主シール部の回転位相の如何にかかわらず、副シール部52は、連通孔54dを介して成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受け、主シール部54、60から突出することとなる。
なお、連通孔54dの設置場所は、スライドピン54の外周面に限らず、例えば、スライドピン54の基端部54aからシリンダ室54bへと連通する穴を一つまたは二つ以上設けることとしても良い。
さらに、シリンダ室54bには、副シール部52を主シール部54、60から突出させる方向に付勢するスプリング58が設けられていることにより、副シール部52は、連通孔54dを介して供給される樹脂の逆流圧力と共に、スプリング58の弾性力によっても主シール部54、60から押出される。また、ホットランナ30が冷却されることにより生じる樹脂収縮により、樹脂供給路50の内圧が低下した場合にも、スプリング58によって、主シール部54、60からの副シール部52の突出状態は維持され、ホットランナ30へのエアの混入を確実に防止することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態では、スプリング58にコイルスプリングを用いているが、必要に応じ他の弾性体を用いることも可能である。また、ホットランナ30の冷却による樹脂収縮の問題が生じないような場合には、スプリング58を省略することも可能となる。
以上の説明では、主シール部54、60と副シール部52の動作は、同時に行われている。しかしながら、本発明の実施の形態では、主シール部54、60が受ける樹脂の逆流圧力が、シリンダ室54b内で副シール部52(大径基部52a)が受ける樹脂の逆流圧力とスプリング58の弾性力との和を上回るように、主シール部54、60の受圧部Pr(図8)の受圧面積と、連通孔54dの開口面積とを決定することとしてもよい。
この場合には、成形機ノズル36からの樹脂の供給停止時における樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受けて、最初に、主シール部54、60が樹脂供給路50の段部の肩42eに対し当接し、開口42bからの樹脂漏れを回避することが可能となる。続いて、副シール部52が主シール部54、60から突出して、樹脂供給路50の段部42cから開口42bに至る部分に対し隙間無く嵌合することにより、樹脂供給路50の開口はノズルタッチ面と段差を生じることなく塞がれることとなる。
さて、図10および図11には、図1〜図9に示したホットランナースプルー34の応用例を、要部のみ拡大して示している。なお、これらの応用例において、図1〜図9に示す例と同一部分、若しくは相当する部分については同一符号で示し詳しい説明を省略する。
まず、図10に示す応用例では、主シール部を構成するスライドピン54の先端に副シールを構成するサブスライドピン52が突出した状態で、スライドピン54とサブスライドピン52とが一体に構成されているものである。したがって、図1〜図9の例とは異なり、副シール部52を主シール部54に対し出没自在に支持する構造部分は全て不用となり、キャップ60もスライドピン54と一体となっている。また、樹脂供給路50の段部の肩42eには、開口42bよりも大径かつ拡径部42dよりも小径の深座ぐり42fを形成している。一方、スライドピン54と一体のキャップ60の、樹脂供給路50の段部の肩42eとの対向面には、座ぐり42fに倣って突出する突起60jが形成されている。なお、深座ぐり42fの深さおよび突起60jの高さは、同じ(h)である。
したがって、キャップ60の上端面60dが樹脂供給路50の段部の肩42eに当接して、開口42bからの流体の漏れを防止するためのシールSmを構成した状態で、深座ぐり42fは、突起60jにより隙間無く密閉された状態となる。一方、スライドピン54、サブスライドピン52、キャップ60が一体に構成されてなるシール部材66が、深座ぐり42fの深さ(環状の突起60jの高さ)を越えるストロークだけ、樹脂供給路50の奥へと移動すると(図10に2点鎖線で示す)、座ぐり42fから突起60jが外れる。すると、段部42cから開口42bに至る部分にサブスライドピン52の一部が挿入された状態で、サブスライドピン52の周囲には、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動を確保するための、環状のバイパスが、深座ぐり42fによって構成される。
なお、図10の例では、深座ぐり42fを設けつつ、シールSmに必要な面積を確保するために、図1〜図9の例と異なり、キャップ60の直径を一定としている。
このように、図10の例においても、シール部材66の主シール部を構成するキャップ60が、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受けて樹脂供給路50の段部の肩42eに対し当接することにより、樹脂供給路50の内側からその開口42bが塞がれる。
また、主シール部54から突出する副シール部52が、樹脂供給路の段部42cから開口42bに至る部分に対し隙間無く嵌合することによって、樹脂供給路50の開口42bはノズルタッチ面42aと段差を生じることなく塞がれることとなる。しかも、図中二点鎖線で示すように、樹脂供給路50の段部42cから開口42bに至る部分に副シール部52の一部が挿入された状態で、環状のバイパス42f(深座ぐり)により樹脂流動が確保されることから、シール部材66に求められる作動ストロークの長大化を防止することが可能となる。
さらに、主シール部60の、樹脂供給路50の段部の肩42eとの対向面には、環状のバイパス42fを埋める突起60jが、バイパス形状に倣って突設されていることから、シール部材66の主シール部54が、樹脂供給路50内の樹脂の逆流圧力を受けて樹脂供給路50の段部の肩42eに対し当接する際に、樹脂供給路50の段部の肩42eとの対向面に設けられた突起60jがバイパス42fを埋め、樹脂へのエアの混入の可能性を排除することができる。
よって、図10の例に拠れば、シール部材66を、スライドピン54、サブスライドピン52、キャップ60が一体にすることによって、構造の単純化を図りつつ、図1〜図9の例と同様の作用効果を得ることが可能となる。
なお、図11に示す例は、図10における深座ぐり42fを、面取り42gに置換し、かつ、図10における突起60jを、面取り42gの形状に倣って円錐台状の突起60hに置換したものである。この場合も、図10の例と同様の作用効果を得ることが可能となる。また、バイパスは必ずしも環状である必要はなく、円周方向に分割された溝を一つないし複数設けることとしても良い。
さらに、シール部材66に求められる作動ストロークの長大化を問題視しないのであれば、バイパスを構成するための、深座ぐり42fおよび突起60j、面取り42gおよび突起60hを省略することも可能となる。この場合には、樹脂供給路50の段部42eから開口42bに至る部分から、副シール部52が完全に抜き出されるまで、シール部材66を移動させた時点で、成形機ノズル36からの樹脂の供給時における樹脂流動が確保される。
又、図12、図13に示されるように、図10の深座ぐり42fおよび突起60j、図11の面取り42gおよび突起60hを省略して、シールSmに必要な面積を十分に確保すると共に、キャップ60の上面60dに固定されたサブスライドピン52の上面を、図1〜図11の例のごとく球状凹面52cとする代りに、サブスライドピン52の突出高さを、図12(a)に示されるように、樹脂供給路50の、段部42cからノズルタッチ面42aへと至る部分よりも低く形成することとしても良い。
この場合には、ノズルタッチ面42aとサブスライドピン52との間に微小隙間gを生じている、すなわち、サブスライドピン52は、開口42bの内側から、その開口をノズルタッチ面42aと段差を生じることなく塞ぐものではない。しかしながら、仮に微小隙間gに起因するエアが樹脂に混入しても、製品には銀条が発生することがないことが、発明者らによって確認されている。従って、サブスライドピン52の先端形状のバリエーションとして、採用することが可能である。
しかも、サブスライドピン52の上面には、円錐状突起52dが形成されている。この円錐状突起52dを、図12(a)に示されるように、サブスライドピン52の全体が開口42bに挿入された状態で、円錐状突起52dの先端部がノズルタッチ面42aから突出しない高さに形成することで、ノズルタッチ面42aに当接する成形機ノズル36が、円錐状突起52dの先端部により塞がれることを防止している。そして、円錐状突起52dに、成形機ノズル36から供給される樹脂の整流効果を発揮させ、樹脂供給路50内の樹脂流動性を高めることができる。更に、受圧部Pr(図8参照)を構成するリブ60eを、図7の四つから三つへと減少させることによっても、樹脂供給路50内の樹脂流動性を高めている。
なお、図12、図13のサブスライドピンの形態は、図1〜図11の例にも採用することによって、これと同様の作用効果を得ることが可能である。
本発明の実施の形態に係るホットランナースプルーであり、(a)はその上面図、(b)は(a)のA−A線における断面図であって、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における状態を、ホットランナーブロックのマニホールドと共に示したものである。 図1(b)のC−C線における断面図である。 図1(b)のD−D線における断面図である。 図1の(b)に相当する、成形機ノズルからの樹脂の供給時における状態を示す断面図である。 図1に示すホットランナースプルーの、本体本体中間部を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のE−E線における断面図である。 図1に示すホットランナースプルーの、スライドピンを示す図であり、(a)は上面図、(b)は一部を断面で示した側面図である。 図1に示すホットランナースプルーの、キャップを示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のG−G線における断面図である。 図1(b)の要部拡大図である。 図4の要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係るホットランナースプルーの応用例の要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係るホットランナースプルーの、他の応用例の要部拡大図である。 本発明の実施の形態に係るホットランナースプルーの、更に別の応用例の要部拡大図であり、(a)は成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における状態を、(b)は成形機ノズルからの樹脂の供給時における状態を示すものである。 図12に示すホットランナースプルーの、スライドピンの単体図であり、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。 従来の、ホットランナーを備える射出成形型の断面図である。 従来のホットランナーにおける問題点を示す断面図である。
符号の説明
34:ホットランナースプルー、36:成形機ノズル、38:本体基部、38a:半球状の窪み、38b:連通穴、40:本体中間部、40a:穴、40b:ガイド突起、40c:深座ぐり、42:本体先端部、42a:ノズルタッチ面、42b:開口、42c:段部、42d:拡径部、42e:段部の肩、42f:深座ぐり、44:本体、50:樹脂供給路、52:サブスライドピン、52a:大径基部、52b:小径部、52c:球状凹面、52d:円錐状突起、54:スライドピン、54b:シリンダ室、54d:連通穴、56:ストッパーピン、58:コイルスプリング、60:キャップ、60a:開口、60c:段部、60d:先端面、60e:リブ、60g:基端面、60j:突起、66:シール部材、68:環状のバイパス

Claims (16)

  1. 成形機ノズルから供給される樹脂を、ホットランナーブロックのマニホールドへと送り込むための、成形機ノズルとの連結部を構成するホットランナースプルーであって、
    ホットランナースプルーの本体には、成形機ノズルとのノズルタッチ面と、該ノズルタッチ面に開口し前記マニホールドへと連通する樹脂供給路とが形成され、該樹脂供給路には、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を妨げず、かつ、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受けて、樹脂供給路の内側から、その開口を塞ぐシール部材が設けられていることを特徴とするホットランナースプルー。
  2. 前記樹脂供給路には、前記開口から前記マニホールドに至るまでの間に、不連続に直径を拡大する段部が形成され、前記シール部材には、前記樹脂供給路の段部の肩に対し、前記マニホールド側から前記開口側へ向けて当接する主シール部と、該主シール部から突出し、前記樹脂供給路の段部から前記開口に至る部分に対し隙間無く嵌合する副シール部とが設けられていることを特徴とする請求項1記載のホットランナースプルー。
  3. 前記シール部材の主シール部には、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を確保しつつ、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を受ける受圧部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のホットランナースプルー。
  4. 前記樹脂供給路の内壁には、樹脂流動方向に向けて延設された複数条のガイド突起が形成され、前記シール部材の主シール部は、前記ガイド突起に摺動案内されるスライドピンにより構成されていることを特徴とする請求項2または3記載のホットランナースプルー
  5. 前記シール部材の副シール部は、主シール部に対し出没自在に主シール部に保持され、かつ、前記主シール部には、成形機ノズルからの樹脂の供給停止時における樹脂供給路内の樹脂の逆流圧力を副シール部に付与して、該副シール部を主シール部から突出させるための、樹脂分流手段が設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載のホットランナースプルー。
  6. 前記副シール部は、前記主シール部内に形成されたシリンダ室に摺動案内されるサブスライドピンの一部が、主シール部の先端から出没自在に構成されてなるものであり、前記主シール部には、前記樹脂分流手段として、前記シリンダ室と前記樹脂供給路とを連通する連通孔が設けられていることを特徴とする請求項5記載のホットランナースプルー。
  7. 前記主シールは、前記樹脂供給路の内壁に形成されたガイド突起によって軸中心に回転自在に支持されており、かつ、前記樹脂供給路に対する回転位相の如何にかかわらず、前記ガイド突起に塞がれることのない位置に、前記連通孔が一つまたは二つ以上設けられていることを特徴とする請求項6記載のホットランナースプルー。
  8. 前記シリンダ室には、前記副シール部を前記主シール部から突出させる方向に付勢するスプリングが設けられていることを特徴とする請求項6または7記載のホットランナースプルー。
  9. 前記主シール部が受ける樹脂の逆流圧力が、前記シリンダ室内で前記副シール部が受ける樹脂の逆流圧力と前記スプリングの弾性力との和を上回るように、前記主シール部の受圧部の受圧面積と前記連通孔の開口面積とが決定されていることを特徴とする請求項8記載のホットランナースプルー。
  10. 前記副シール部は、前記樹脂供給路の内側から、その開口をノズルタッチ面と段差を生じることなく塞ぐように構成されていることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項記載のホットランナースプルー
  11. 前記主シール部から前記副シール部が突出した状態で、前記主シール部と前記副シール部とは一体をなしていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載のホットランナースプルー。
  12. 前記樹脂供給路の段部の肩には、当該段部から前記開口に至る部分に前記副シール部の一部が挿入された状態で、成形機ノズルからの樹脂の供給時における樹脂流動を確保するための、環状または溝状のバイパスが設けられていることを特徴とする請求項11記載のホットランナースプルー。
  13. 前記主シール部の、前記樹脂供給路の段部の肩との対向面には、前記バイパスを埋める突起が、前記バイパス形状に倣って突設されていることを特徴とする請求項12記載のホットランナースプルー。
  14. 前記副シール部は、前記樹脂供給路の内側から、その開口をノズルタッチ面と段差を生じることなく塞ぐように構成されていることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載のホットランナースプルー
  15. 前記副シール部の突出高さが、前記樹脂供給路の前記段部から前記ノズルタッチ面に至る部分よりも低く形成されていることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項記載のホットランナースプルー。
  16. 前記副シール部の上面に円錐状突起が設けられていることを特徴とする請求項15記載のホットランナースプルー。
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