JP2006263632A - 除湿機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
市販されている除湿機に搭載されている機能では、室内空気温度(+10℃)の低い冬場、ふとん乾燥機能を働かせようとしても、短時間に除湿運転が数回入り効率の良い除湿運転が出来ないと云う課題があった。
【解決手段】
圧縮機及びファン等を運転し、除湿作用を行なうと共に吐出空気を加熱するヒータを備えた除湿機に於いて、上記吐出空気を加熱するヒータの入・切温度を冬場の室内空気温度より2倍以上高い設定値とすると共に、吐出空気温度が樹脂の変形温度近くに達した時(第2の設定値)、上記ヒータへの通電を一時的に中断する運転を行なわせる操作ボタン(冬モード)を操作表示板内に設けたものである。
【選択図】 図12

Description

本発明は、冷凍サイクルをもって室内の湿度を適湿に保持する機能を備えた除湿機に関する。
一般に市販されている最近の除湿機には連続除湿機能、自動除湿機能の他、衣類乾燥機能、結露防止機能、ふとん乾燥機能等が付帯されている。
これを図14〜図15に於いて説明する。
図14は従来構造を有する除湿機の斜視図であり、図15は図14の縦断面図である。
図に於いて、31は除湿機本体であり、質量が5kg〜15kg程度を有している。32、33は上記除湿機の外殻を形成する前箱体32と後箱体33である。これらは何れも射出成形等で作られている為樹脂で構成されている。
勿論、除湿機には図には示してないが、除湿機本体を移動する時に使用するハンドル(把手)が設けられている。而して上記除湿機本体31の概略構造を図15を用いて説明する。35は蒸発器であり36は凝縮器である。これらは図には示してないが圧縮機34、減圧器(キャピラリチューブ)を伴なって冷凍サイクルを構成している。
37は送風機である。通常、特許文献1に記載されているように、この除湿機の除湿運転では室内空気が矢印Qに示す如く蒸発器35、凝縮器36、送風機37を通り吹出口38を経由して室外に吹き出されていく。この過程に於いて、室内空気中の水分は蒸発器35に結露し、水滴となり落下し、貯水タンク39に溜められるものである。
即ち、ここで云う除湿機は5℃〜10℃前後に冷却された蒸発器35に室内の湿度を含んだ例えば20℃〜30℃の空気を接触させることにより、上記室内空気を露点温度以下とし、空気中の水分を蒸発器35に結露させ湿度を取ると共に凝縮器36で蒸発器35で冷却された室内空気を、室内とほぼ同じ温度にまで暖め、再び室内に戻す機能を有しているものである。
ここに於いて、先の連続除湿機能とは冷凍サイクルの運転(圧縮機の運転)を断続させることなく連続して運転し、貯水タンク39が満水となっていない間は除湿運転を継続する機能であり、自動除湿機能とは室内の湿度が設定値に入っている時には先の冷凍サイクルの運転を停止させ、外れたら再び運転を再開する機能である。衣類乾燥機能、結露防止機能、ふとん乾燥機能とは上記冷凍サイクル運転に併用して除湿機内に組み込まれたヒータを入・切して、吐出空気温度を上げながら除湿を行なうものである。
特開平9−280635号公報
最近の除湿機は、単に室内の湿度をコントロールして、快適室内を提供するだけでなく、加熱用ヒータを採用し、結露防止或いはふとん乾燥等が出来るようにしている。
結露防止とは、冬場良く経験する窓ガラス等に水滴が着き、窓を汚したり、ひどい時には凍結で窓が動かなくなったりするのを防止する為の運転(機能)である。この機能は、除湿機本体内にヒータを内蔵させ、室内の水分を出来るだけ多く蒸発器に集めるようにした機能である。
この時にあって、蒸発器温度が0℃以下となると、室内の水分は蒸発器表面に露でなく霜となって付着する。霜が付着すると、その霜により蒸発器表面は断熱され蒸発能力は極端に落ちてしまうことは良く知られていることである。
そこで、上記ヒータで吐出空気を加熱し、室温を高めようとするものであるが従来の運転モードは、除湿機への空気吸い込み温度が15℃前後になるとヒータを切ってしまう。
これは、あくまでも吸い込み空気温度が15℃前後となることを前提とした設計であり、実際には、この15℃前後を確保することは難しかった。
何故ならば、上記吸い込み空気温度を検出する温度センサーには±3℃前後のバラツキがあること。それに検出位置により、この温度が±3℃前後変えること等を考慮するとバラツキにより上記+15℃の設定温度では+10℃前後となる可能性が往々にしてあった。吸い込み空気温度が+10℃に下がれば当然凝縮器の放熱効果が促進され蒸発器温度も低下する。
通常吸い込み空気が+15℃、蒸発器温度が+5℃の場合、吸い込み空気温度が+10℃となると蒸発器温度は0℃となり着霜を開始してしまう。従って、バラツキにより先の+10℃前後となってしまう除湿機にあっては当然この着霜現象がしばしば生じてしまう。
この着霜が起きると上記除湿機は除湿運転を止め除霜運転に入らなければならなくなる。この除霜運転は蒸発器をヒータで加熱したり冷凍サイクル中のホットガスを蒸発器に流し、上記蒸発器を加熱し霜を除霜する方式のものである。こうなると除湿機が一時的に加湿器となり、除湿機としてはこの除霜運転を極力減らすことが望ましい。
ところが、従来の除湿機にあっては吐出し空気温度(室内の空気温度を高める役目を果す)を高めるヒータの通電を、バラツキを考えた吸い込み空気温度で制御していなかったと云う課題がある。
この為冬場の如く室内空気温度が10℃以下になる時には、上記除湿機が本来の機能を発揮しなくなると云う事となっていた。
又、従来除湿機に設けられていたふとん乾燥機能とは必要な時(夏冬問わず)ふとん中に含まれる湿気を、除湿機をもって取り除くことを目的とする機能である。ふとん乾燥は通常1〜3時間の範囲で圧縮機及びヒータを連続運転し、空気を暖めながら、室内(押し入れ内)の湿気を除湿機により除去するものである。
このものは、上記圧縮機及びヒータを所定時間運転し、ふとん中の湿気を取り除くものである。
この為特に夏場の室内空気温度の高い時等に上記ヒータを連続運転すると室内空気温度が70℃を超えてしまうことが往々にして生じる。
室内空気温度が70℃を超えると、除湿機本体に使われている樹脂部品は勿論、室内にある樹脂部材が軟化する温度となり、非常に問題となる課題があった。
この樹脂部材の代表例はポリスチレン、或いはアクリロニトリルブタジエンスチレンであり、これらは何れも変形温度が70℃近辺とされている。
換言すると、ふとん乾燥機能は吸い込み温度或いは吐出温度を検出することなく、圧縮機或いはヒータを入・切させ乾燥時間を短縮することのみを追及した機能であったと云うことである。
この為この機能をそのまま冬季の除湿機として採用することは難しいことは勿論、衣類乾燥機能として使うことは出来なかった。即ち、単にヒータを連続させて運転するものであっては長時間運転させることは温度上昇の面からも難しいことは勿論運転時間が1〜3時間と決められていたのでは長時間外出時には活用出来ないと云う課題があった。
本発明に目的は、冬季のように室温が低い場合においても除霜運転をなるべく行わず筐体を形成する除湿機のダメージを抑制した除湿機を提供することにある。
上記目的は、圧縮機及びファン等を運転し、除湿作用を行なうと共に吐出空気を加熱するヒータを備えた除湿機に於いて、上記吐出空気を加熱するヒータの入・切温度を室内空気温度より2倍以上高い設定値とすると共に、吐出空気温度が樹脂の変形温度である第2の設定値に達した時、上記ヒータへの通電を中断する運転を行なわせる操作ボタンを操作表示板内に設けた除湿機とすることにより達成される。
本発明によれば、冬季のように室温が低い場合においても除霜運転をなるべく行わず筐体を形成する除湿機のダメージを抑制した除湿機を提供することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図8にて説明する。
図1は本発明を備えた除湿機の正面図であり、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1の上面図であり、図4は図3のB−B拡大断面図であり、図5は図3のC−C断面図であり、図6は本発明の補強部材の要部詳細を示す斜視図であり、図7は図6を矢印P方向から見た要部詳細斜視図であり、図8は図1の運転操作部の詳細図である。
先ず図1、図2に於いて、1は除湿機本体である。2は除湿機本体の外殻を構成する箱体である。この箱体2は前箱体3と後箱体4とで構成され、箱体2の上部には空気吐出口5が形成され、後箱4には空気吸込口6が形成されている。
即ち図2で説明する除湿通路を通過した除湿空気が先の空気吹出口5より室内に吹出されるものである。又、上記除湿通路に室内空気を取り入れるのが空気吸込口6である。7はフィルターであり除湿通路に吸込まれる空気中のチリやホコリを吸着する。8は運転操作部であり、運転のON/OFFスイッチや発光ダイオードで運転状態を表示する部分である。この運転操作部8が設けられた面が除湿機本体1の正面となる。9は蒸発器(後述する)に付着した除湿水を貯溜するための貯水タンクである。この貯水タンク9は除湿機本体1の前面方向に引出して、取り外し、排水できるようになっている。又、この貯水タンク9の内部には図示してないが除湿水が満水になると除湿運転を停止させるフロート機構が備えられている。
通常、この貯水タンク9内の除湿水の量が確認出来るよう前箱体3の正面には水位窓が設けられている。
図2に於いて10は圧縮機であり、後述する蒸発器、凝縮器と接続され、一連の冷凍サイクルを構成している。この圧縮機10はタンク9の後方に位置して設けられている。11は箱体2の内部を機械室と熱交換器室とに分離する為の仕切板であり、機械室と熱交換器室とを熱的に隔離するものである。
上記圧縮機10は機械室内に位置する。12は上記熱交換器室に設けられた蒸発器であり、先に説明したフィルター7の内方に取付けられている。13は凝縮器で先の蒸発器12の内方(風の下流側)に設けられている。
これらの蒸発器12、凝縮器13は前述したように前記圧縮機10に接続され、冷凍サイクルを構成している。
この冷凍サイクルの動作を説明すると、圧縮機10にて圧縮され高温高圧ガス冷媒は、凝縮器13で放熱され気液混合の冷媒となる。凝縮器13を通過した冷媒は図には示してないが減圧器(キャピラリチューブ)を通過することによって減圧され、低温の液冷媒となって蒸発器12に入る。蒸発器12では液冷媒が蒸発することによって室内空気と熱交換し、室内空気が冷却される。このとき室内空気中の水分が蒸発器12に付着することによって除湿される。
14はファンモータである。このファンモータ14は凝縮器13の後方に取付けられている。
15は、ファンモータ14に取付けられたファンである。このファン15がファンモータ14によって回転すると、室内空気が矢印Cの方向から空気吸込口6に吸引され、蒸発器12、凝縮器13を通過して、除湿通路を通って空気吐出口5から除湿空気が矢印A方向に吐出される。
以上の構成及び機能を有する除湿機本体1は必要に応じ室から室へと移動される。ところが、上記除湿機本体1は質量が5kg〜15kgと重いので持ち運び時、持つ所がないと移動が難かしい。
これを助けるのがハンドル17である。以下図3〜図7をもってハンドル17に付いて説明する。先ず図3に於いて、1は除湿機本体である。尚、この除湿機本体1は横幅が350mm〜450mmで奥行きが250mm〜350mm、そして高さが400〜600mm位のものである。5は空気吐出口、8は運転操作部、17はハンドルである。このハンドル17は図からも判るように除湿機本体1の上面に設けられ、使用者が該除湿機本体1を室から室へと移動する時には、両手が掛けられるよう除湿機本体1の幅一杯の長さに形成されている。換言すると除湿機上面幅一杯に設けられた空気吹出口5の外周3辺にまたがって設けられている。
この為ハンドル17の握り部17aは運搬時両手が楽々掛けられる長さとされている。
又、上記ハンドル17は全体形状がコ字状をしており、両端が軸20に係止され、除湿機運転時には空気吐出口5の外周に位置し、運搬時には空気吐出口5の上方に位置するよう構成しているのでハンドルの握り部17aを大きくしても除湿機運転時邪魔になることがないものである。
即ち、持ち運び時には90度まで空気吐出口5の上方に位置するよう起こされる構成をとっている。
次に図4をもって上記ハンドル17の詳細構造を説明すると、先ず図4に於いて17はハンドルであって、このハンドル17は表面化粧部を構成する上面ハンドル体18と下面ハンドル体19より構成されている。そして、上面のハンドル体18は射出成形機で成形されている。換言すると、合成樹脂材で作られていると云うことである。
又、下面ハンドル体19は薄板鉄板をプレス等して作ったもので、使用者が手で触れる側は塗装された面としてある。又、この下面ハンドル体19の折り曲げ端部は全て上記上面のハンドル体18で覆われており、使用者に怪我等を与えない構造となっている。
このように下面ハンドル体19を鉄板で作ってしまうことにより、該ハンドル17を90度起す回動軸部17bの補強と実際に使用者に持たれる握り部17a(図3参照)の補強部材を兼用することができるものである。その上、この薄板鉄板製の下面ハンドル体19と上面ハンドル体18の組み付けはネジ等で使って、簡単に行なうことが出来るようになるものである。
このことにより上記ハンドル17は従来に比較し、持ち運びに支障のない所まで薄く出来るものである。
20は、該ハンドル17を回動自在にする軸である。この軸20は図2、図4に示す如く、後箱体4に一体に設けられた軸受21(第2の補強部材22で補強されている軸受)と下面ハンドル体19(薄板鉄板をプレス等して作った下面ハンドル体19)の孔に図に示す如く差し込まれている。
又、この軸20は、内部中空の円筒状パイプで長手方向全長にスリットを有し、ある程度バネ性を有するもので軸20の径と各部材の孔径を合せておけば一旦孔に差し込まれると、該孔からは簡単には抜けないものであるが、軸20は上面ハンドル体18に依っても抜け止め構造とされている。
次に図5をもって上記ハンドル17の使用状態を中心に説明する。図中4は除湿機本体1の箱体2を構成する後箱体。17はハンドル。18は上面ハンドル体であり、19は下面ハンドル体であり、20は軸である。
尚、図中23は上面ハンドル体側に設けられた取付用ボスであり、24は上面ハンドル体18に下面ハンドル体19をネジ止めする為のネジである。このネジは複数本使われるが、ネジ24を取り外せば、該上面ハンドル体18と、下面ハンドル体19は容易に分離させることが出来る。25はハンドル17に手を掛けやすくする為に後箱体4に形成された凹部である。
即ち上記ハンドル17を持って、除湿機本体1を室から室へと移動する時、或いは室内で異なる場所に移動する時には、先ず凹部25を利用し、ハンドル17に指を掛け、ハンドル17を一点鎖線の如く約90度起した後、一点鎖線で示す如く指をかけ軸20を中心にハンドル17を回動させ、握り部17aに片手或いは両手を掛け除湿機本体1を上に持ちあげるようにして、移動させるものである。
一方、持ち運び後は図5にも示す如く空気吹出口5を作る立上り壁5aの外周側に倒し、後箱体4の形状の外観を損なわないようにしておくものである。
この時にあって、上記ハンドル17は断面形状略三角形としているので立上り壁5aと後箱体4の稜線4aを傾斜面17cで結ぶことが出来るものである。
次に図6、図7に於いて、薄板鉄板で作られた下面ハンドル体19(補強部材を兼ねたもの)に付いて説明する。
図に於いて、4は後箱体、19は下面ハンドル体、21は後箱体と一体に形成された軸受、22は第2の補強部材である。上記軸受21は下面ハンドル体19を図に示す如く隆起させ作られておりこの隆起した所に取付孔21aを形成している。この取付孔21aの径とほぼ同じ径の孔22bをもった第2の補強部材22の立上り片22aが図の如く重ねるよう設けられている。
19aは下面ハンドル体19(補強部材)の両端に設けられた補強部。この補強部19aに設けられた孔19bは取付孔21aの外側に重ね合うように設けられている。
尚、上記補強部19aに設けられた孔19bが取付孔21aの大きさに設定されている。換言すると上記取付孔21aの両側に設けられた補強部19aに設けられた孔19b、立上り片22aに設けた孔22bを貫通しハンドル17を軸受21に軸着するよう軸20が設けられているものである。(図4の如く)
このことによりハンドル17が箱体2に対し、回動自在に設けられているものである。
次に図8に於いて上記除湿機の持つ機能に付いて説明する。
次に図1で示した運転操作部8内に設けられた操作ボタンのもつ機能に付いて図8〜図13及び図2を用いて説明する。
図8は図1の運転操作部8の詳細図であり、26は操作パネルを示す。この操作パネル26内には、電源SW、LEDを始めとし、連続運転、自動運転、ふとん乾燥、冬モード、衣類乾燥、結露防止等を行なう押しボタンが設けられている。本実施例は上記連続運転、ふとん乾燥等を行なう機能に冬モード機能を追加した所に特徴があるものである。
以下、この冬モード機能を中心に説明する。
最近の除湿機には連続運転、自動運転のように冷凍サイクル中の蒸発器と凝縮器に室内の空気を通し、その過程で室内空気中の湿度を奪い室内空気中の湿度を所定湿度に保つ機能の他に、温度センサー、湿度センサーそれにヒータを併用し、室内空気を加熱しながら湿度を取って行くふとん乾燥、結露防止機能が付加されている。この時使われるヒータ27は図2に示す如くファン15と空気吐出口5との間に設けられている。そして、このヒータ27の発熱量は可変出来、冬場の如く室温が極端に下がり、蒸発器温度がマイナスにしてしまうような室温の時には発熱量を増し、蒸発器温度がマイナスにならない温度まで室内を暖房することが出来る可変容量を持っているものである。
尚、温度センサー、湿度センサーは図には示してないが除湿機本体1の風路中に取り付けられ、吸い込み温度或いは湿度、それに吐出温度或いは湿度を検知する。
次に図8の操作ボタンの内連続運転ボタンA、自動運転ボタンB、衣類乾燥ボタンC、冬モードボタンDを押した時の除湿機本体1のもつ機能に付いて説明する。
先ず電源SWを入れ、連続運転ボタンAを押すと連続運転を表示するLEDが点灯し、除湿機本体1は図9に示すように動作する。
即ち、LEDは点灯し、圧縮機10、ファン15(図2参照)が運転を開始する。この運転は室内の温度、湿度には関係なく停止命令が出るまで室内の湿気を取り続ける。勿論図9に示す如く、貯水タンク9内が満水になった時には、その時点で運転を一時中止するが、貯水タンク9内が空になれば再び運転を開始するものである。
次に自動運転ボタンBを押すと、自動運転を表示するLEDが点灯し、圧縮機10、ファン15(図2参照)が運転を開始する。
この運転は図10にも示す如く、例えば図2の空気吸い込み口6近くに置いた湿度センサー(図示せず)により圧縮機10、ファン15を断続させるものである。尚この時の湿度は上が56%下が52%としておくものである。
勿論このものに於いても、貯水タンク9が満杯になればその時点で運転は停止し貯水タンク9を空にすれば、その時点から停止前と同じ運転を繰り返すものである。そして、停止命令を出すことにより、この運転は中止されるものである。
次に衣類乾燥ボタンCを押すと、衣類乾燥運転を表示するLEDが点灯し圧縮機10、ファン15(図2参照)が運転を開始する。
この衣類乾燥は衣類乾燥ボタンCを押している間、圧縮機10、ファン15(図2参照)は運転を続ける。(先の連続運転と同じ)違うのは吸い込み温度を検知するセンサーによりヒータ27(図2参照)を断続させる点である。即ち、上記ヒータ27は吸い込み温度が18℃になると切れ、15℃になると入るものである。従ってこのヒータ27は吸い込み温度が18℃と15℃の間で断続運転されているものである。
そしてこの運転の過程に於いて吸い込み温度を監視し続け湿度50%到達時の吸い込み温度で残り運転時間(n分)を決定するものである。
勿論この運転中貯水タンク9が満杯になれば空にするまで運転は中止されてしまうものである。
尚この時、ヒータ27の発熱容量は吸い込み温度により変えることが出来る。即ち、この除湿機は室内の空気温度と蒸発器温度との差が10℃前後で運転されるよう冷凍サイクルが設計されている。従って、室内の空気温度が+15℃の時は蒸発器温度は+5℃となるが冬場のように室内の温度が+10℃以下となると当然蒸発器温度は0℃以下となる。蒸発器が0℃以下となると蒸発器が室内空気より奪った湿気は水滴でなく霜となって蒸発器に付着することとなる。
蒸発器に霜が付着すると除湿性能が低下する為、図では示してないが霜センサーが働き、霜取り運転(除霜運転)に入り、除湿運転を停止してしまう。このことにより衣類の乾燥時間ばかり長くなり、使用者にとっては不満の残る機能となる。
そこで本実施例においては、上記ヒータ27の発熱量を可変とし、室温が10℃以下(蒸発器温度が0℃以下)となるような時には発熱量を大として、室温を10℃以上に上げる制御を行う。このようにすることにより、上記衣類乾燥機能は予め設定する時間で終了することが出来るものである。
次に図12に示す冬モードボタンDを押すと、冬モード運転を表示するLEDが点灯し、圧縮機10、ファン15(図2参照)が運転を開始する。この冬モード運転中上記した圧縮機10、ファン15共に貯水タンク9の満水以外は連続運転となる。又、この冬モード運転(機能)は内部タイマ(図示せず)を除湿機本体内に備え、冬モード運転開始で9時間の切タイマをセットし、タイマ運転を開始する点である。(尚9時間タイマを採用するのは、朝8〜9時に外出し、午後4〜5時に帰宅するのを想定している。)
そしてヒータ27は図12にも示す如く、吸い込み温度が35℃になったら切られ、吸い込み温度が32℃以下になったら入るよう設定されている。
このヒータ27を切る温度を35℃と従来及び他の設定値の2倍以上高めに設定した理由は、先にも説明した如く温度センサー及び取付位置から来るバラツキを考慮したものである。
先にも縷縷説明した如く冬場の室内温度は+10℃近辺となることが往々にしてある。室温が+10℃となるとこれに連動して蒸発器温度が下がり露が霜となり、先の衣類乾燥で説明した如く、短時間に何回でも除霜運転に入り室内の温度管理が出来なくなってしまう。
換言すると、この冬モード運転は冬場に於いてはヒータ27を常時発熱させる運転に近づけるため、ヒータ27の切温度を高めたものである。このことにより冬場の衣類乾燥運転を代用することが出来るものである。
更に本機能(冬モード)は運転中吐出温度も監視しているもので、吐出温度が70℃を超えたらヒータ27への通電を中止し、45℃になったら再びヒータ27の発熱を開始するよう構成されている。
何故70℃なのかと云えば、除湿機本体1を構成する樹脂材及び近くにある樹脂部材の変形温度に近くなるからである。
即ち、除湿機本体1に使われるアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)の変形温度は75℃〜107℃と云われ、ポリプロピレン(PP)は85℃〜110℃と云われている為である。
以上の如く、冬モードは既存のヒータ27の発熱時間を従来に比較し、大幅に長くしたものであるが、この時吸い込み温度或いは吐出温度を監視しながら、室内温度が10℃前後に下がっても使用可能とした新機能と云えるものである。更に、この冬モード機能を使えば従来冬場に於いては、衣類乾燥がうまく出来なかった除湿機にあっても、十分に衣類を乾燥させることが出来るものである。
次に図13に於いて、図13は図8中にある各運転(機能)仕様に基づく圧縮機及びヒータ等の動作をまとめた図である。
本実施例の中では、結露防止、ふとん乾燥運転については説明を省略してきたが、通常の場合結露止はヒータ27を空気吸い込み温度で+15℃で切としてしまうので、これは先に説明した衣類乾燥と同じ動作パターンを繰り返すものである。又、ふとん乾燥については、圧縮機の動作中ヒータ27を発熱させるものであるが、この運転時間が1〜3時間と短時間人が付いていて行なう運転であった。
本実施例の冬モード機能(運転)は図からも判るようにヒータON温度を35℃と他に比較し高めに設置しヒータの発熱時間を長くし、室温を高くしたところに特徴があるものである。即ち、ヒータのON温度を高くすると室温が低い為になかなか設定温度迄には達成しない為、ヒータ発熱時間が延びるものである。
本実施例は以上説明した如く構成したものであるから、次のような効果が得られるものである。
即ち、圧縮機及びファン等を運転し、除湿作用を行なうと共に吐出空気を加熱するヒータを備えた除湿機に於いて、上記吐出空気を加熱するヒータの入・切温度を冬場の室内空気温度より2倍以上高い設定値とすると共に、吐出空気温度が樹脂の変形温度近くに達した時(第2の設定値)、上記ヒータへの通電を一時的に中断する運転を行なわせる操作ボタン(冬モード)を操作表示板内に設けたものであるから、使用者が冬ボタンを押すと、外出中樹脂部材を傷めることなく、衣類乾燥が自動的に出来てしまうことは勿論、室内空気温度が下がることはあっても従来の如く除霜運転で除湿性能を落すことなく、更には帰宅時の室温も高めに保っておくことが出来るものである。
また、冬場の室内空気より2倍以上高い第1の設定値温度を35℃〜32℃とし、35℃でヒータ通電を中止し、32℃以下でヒータへの通電を開始するようにしたものであるから、運転時間中、蒸発器の霜取りの為に除霜を行なわなくて済むので安定した除湿運転を長時間にわたって、行なうことが出来るものである。
また、第2の設定温度は70℃としたものであるから、除湿機は勿論のこと、周囲にある樹脂製の製品を傷めることがないものである。
また、冬モード運転はタイマー等を使用して最大で9時間としたものであるから、朝家を出るときに洗濯物を干していけば帰宅する迄には乾燥が終了していることは勿論、室内の空気温度をエアコンに代り適温に保持しておいてくれることは勿論、最大で9時間の運転で終わることより、操作ボタンの押し忘れ(特にヒータ等の運転を中止する為に)等に依る事故を防止することが出来るものである。
また、冷凍サイクルを備え、圧縮機及びファン等を運転し除湿作用を行なうと共に吐出空気を加熱するヒータを備えた除湿機に於いて、上記吐出空気を加熱するヒータの入・切温度を冬場の室内空気温度より2倍以上高い35℃〜32℃とすると共に、吐出空気温度が70℃以上になった時、ヒータへの通電を一時的に中断する運転を行なわせる操作ボタン(冬モード)を操作表示板内に設けると共に、上記冬モード運転はタイマー等を使用して、最大で9時間以内としたものであるから、使用者が冬ボタンを押すと、外出中樹脂部材を傷めることなく、衣類乾燥が自動的に出来てしまうことは勿論、室内空気温度が下がることはあっても従来の如く除霜運転で除湿性能を落すことなく、更には帰宅時の室温も高めに保持されているものである。その上、冬モード運転は最大9時間で切れてしまうのでヒータの消し忘れ等の心配もないものである。
本実施例に係る除湿機の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の上面図である。 図3のB−B拡大断面図である。 図3のC−C拡大断面図である。 本実施例の補強部材の要部詳細を示す斜視図である。 図6を矢印P方向から見た要部詳細斜視図である。 図1の運転操作部の詳細図である。 図8中の連続運転時の圧縮機等の動作及び運転表示ランプ(LED)の点灯状態を示す図である。 図8中の自動運転時の温度制御に伴なう圧縮機等の動作及び運転表示ランプ(LED)の点灯状態を示す図である。 図8中のふとん乾燥運転時の吸い込み温度制御に伴なう圧縮機等の動作及び運転表示ランプ(LED)の点灯状態を示す図である。 図8中の冬モード運転時の吸い込み温度及び吐出温度制御に伴なう圧縮機等の動作及び運転表示ランプ(LED)の点灯状態を示す図である。 図8中にある各運転仕様に基づく圧縮機及びヒータの動作をまとめた図である。 従来構造を示す除湿機の斜視図である。 図14の縦断面図である。
符号の説明
1…除湿機本体、2…箱体、3…前箱体、4…後箱体、4a…綾線、5…空気吐出口、5a…立上り壁、6…空気吸込口、7…フィルター、8…運転操作部、9…貯水タンク、10…圧縮機、11…仕切板、12…蒸発器、13…凝縮器、14…ファンモータ、15…ファン、16…仕切板、17…ハンドル、17a…握り部、17b…回動部、17c…傾斜面、18…上面ハンドル体、19…下面ハンドル体、19a…補強部、19b…孔、20…軸、21…軸受、21a…取付孔、22…第2の補強部材、22a…立上り片、22b…孔、23…ボス、24…ネジ、25…凹部(ハンドルの手掛け用)、26…操作パネル、27…ヒータ。

Claims (4)

  1. 圧縮機及びファン等を運転し、除湿作用を行なうと共に吐出空気を加熱するヒータを備えた除湿機に於いて、上記吐出空気を加熱するヒータの入・切温度を室内空気温度より2倍以上高い設定値とすると共に、吐出空気温度が樹脂の変形温度である第2の設定値に達した時、上記ヒータへの通電を中断する運転を行なわせる操作ボタンを操作表示板内に設けた除湿機。
  2. 前記室内空気より2倍以上高い設定値温度を35℃〜32℃とし、35℃でヒータ通電を中止し、32℃以下でヒータへの通電を開始するようにした請求項1記載の除湿機。
  3. 前記第2の設定温度を70℃とした請求項1記載の除湿機。
  4. 前記操作ボタンによる運転はタイマーにより最大で9時間運転される請求項1記載の除湿機。
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JP2008099887A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Sanyo Electric Co Ltd 洗濯機
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JP2009065995A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Toshiba Corp 洗濯機

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