JP2006263202A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006263202A
JP2006263202A JP2005086487A JP2005086487A JP2006263202A JP 2006263202 A JP2006263202 A JP 2006263202A JP 2005086487 A JP2005086487 A JP 2005086487A JP 2005086487 A JP2005086487 A JP 2005086487A JP 2006263202 A JP2006263202 A JP 2006263202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
detergent
washing machine
laundry
type washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005086487A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyonori Tamura
清則 田村
Jiyungo Katsuki
淳吾 香月
Tsutomu Takahashi
勤 高橋
Ryoji Murozumi
良治 室積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Techno Create Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Techno Create Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Electric Techno Create Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2005086487A priority Critical patent/JP2006263202A/ja
Publication of JP2006263202A publication Critical patent/JP2006263202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

【課題】洗浄力が向上されたドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】洗い時に、ドラム3を回転させつつ、蒸気供給管42を介して外槽5内に蒸気を供給するとともに、紫外線ランプ48から外槽5内に紫外線を照射することにより、回転するドラム3内に収容されている洗濯物を、蒸気および紫外線に晒す。
【効果】蒸気に紫外線を照射すると漂白作用が向上することが知られており、洗濯物を蒸気および紫外線に晒すことで、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れを良好に除去することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うことができるドラム式洗濯機に関する。
従来から、コインランドリー店舗、クリーニング施設、一般家庭などに導入され、水平方向に延びる回転軸を中心に回転可能な略円筒状のドラム内に洗濯物を収容して洗濯(洗い、すすぎ、脱水など)を行うことができるドラム式洗濯機が知られている。ドラムは外槽内に配置されていて、ドラム式洗濯機の運転が開始されると、この外槽内に機外の給水設備(水道栓など)から水が供給され、外槽内に一定量の水が貯められる。その後、ドラムが回転されることにより、ドラム内の洗濯物がドラム内面に突設されたバッフルによって持ち上げられ、ある程度の高さから水面に向けて自然落下するといった動作(タンブリング)が繰り返されることにより、たたき洗いが行われる。
通常、洗濯を行う際には、界面活性剤を主成分とする洗剤が外槽内に投入され、洗剤が混入した水を用いて洗濯(洗い)が行われる。しかし、シミなどの頑固な汚れが洗濯物に付着している場合には、通常の洗剤を用いて洗濯を行っても、その汚れを良好に除去することができない場合がある。通常、このような場合には、洗濯物の頑固な汚れが付着している部分に専用の洗剤を塗布し、手洗いで汚れを除去する作業が行なわれる。
手洗いで洗濯物の汚れを除去するのは手間がかかるため、シミなどの頑固な汚れでも良好に除去することができるような、洗浄力が向上されたドラム式洗濯機が望まれる。特許文献1には、加熱および加圧により洗浄力を向上することができるような構成が提案されている。
特開平9−10479号公報
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、その第1の目的は、洗浄力が向上されたドラム式洗濯機を提供することである。
この発明の第2の目的は、使用する水の量を削減できるドラム式洗濯機を提供することである。
この発明の第3の目的は、洗濯に要する時間を短縮できるドラム式洗濯機を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、外槽(5)と、上記外槽内に、水平方向または水平方向に対して所定角度だけ傾斜した方向に延びる回転軸(2)を中心に回転可能に配置され、内部に洗濯物を収容可能なドラム(3)と、上記ドラム内に蒸気を供給する蒸気供給手段(41)と、上記ドラム内に紫外線を照射する紫外線照射手段(48)と、上記ドラムを回転させつつ、上記蒸気供給手段により上記ドラム内に蒸気を供給する動作と、上記紫外線照射手段により上記ドラム内に紫外線を照射する動作とを行うことにより洗いを行う洗い制御手段(51)とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、洗い時には、回転するドラム内に収容されている洗濯物を、蒸気供給手段によりドラム内に供給される蒸気、および、紫外線照射手段によりドラム内に照射される紫外線に晒すことができる。蒸気に紫外線を照射すると漂白作用が向上することが知られており、洗濯物を蒸気および紫外線に晒すことで、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れを良好に除去することができるので、洗浄力が向上する。
また、洗濯物に洗剤成分が含まれた状態で、ドラム内に蒸気を供給して洗濯物を加熱した後、ドラム内への蒸気の供給を停止して、ドラム内に紫外線を照射した場合にも、高温の洗剤成分に対する紫外線の作用により、漂白作用を向上させることができ、洗浄力が向上する。
また、蒸気を用いて洗いを行なうので、外槽内に水を貯めて洗いを行なうような従来の構成と比較して、洗いに使用する水の量を削減できる。
請求項2記載の発明は、上記ドラム(3)の一端面に形成され、上記ドラム内に対して洗濯物を出し入れするための投入口(18)と、上記投入口を開閉するための開閉扉(20)とをさらに含み、上記紫外線照射手段(48)は、上記開閉扉から上記ドラム内に紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機(1)である。
回転するドラムの周面からドラム内に紫外線を照射することは困難であるが、この発明のように、ドラムの一端面に形成された投入口を開閉するための開閉扉からドラム内に紫外線を照射すれば、ドラム内に紫外線を容易に照射することができる。
請求項3記載の発明は、上記開閉扉(20)は、上記開閉扉を閉じた状態で上記投入口(18)に対向する面が、石英ガラスにより形成されたガラス板(49)で構成されていて、上記紫外線照射手段(48)は、上記ガラス板を介して上記ドラム(3)内に紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、紫外線を通過させやすい石英ガラスによりガラス板を形成し、このガラス板を介して紫外線照射手段からドラム内に紫外線を照射することにより、紫外線照射手段を保護しつつ、より多くの紫外線をドラム内に照射することができる。
請求項4記載の発明は、上記開閉扉(20)には、上記開閉扉を閉じた状態で上記投入口(18)に対向する側と反対側に、上記紫外線照射手段(48)から照射される紫外線が漏れるのを防止するためのカバー部材(50)が備えられていることを特徴とする請求項2または3記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、人体に有害な紫外線が開閉扉から漏れるのをカバー部材により防止することができるので、安全性を向上できる。
請求項5記載の発明は、上記ドラム(3)内に洗剤を噴射するための洗剤供給ノズル(23,25)をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、洗い時に、洗剤供給ノズルからドラム内に洗剤を噴射して、回転するドラム内に収容されている洗濯物に満遍なく洗剤を浸透させることができる。ドラム内に蒸気を供給して洗いを行う場合、外槽内に水を貯めてその水に洗剤を混入させて洗いを行うような通常の場合とは異なり、ドラム内の洗濯物に洗剤を満遍なく浸透させることが困難であるが、この発明のように、洗剤供給ノズルからドラム内に洗剤を噴射すれば、洗濯物に満遍なく洗剤を浸透させることができ、洗浄力がさらに向上する。
請求項6記載の発明は、上記洗剤供給ノズル(23,25)は、上記ドラム(3)の少なくとも一方の端面から上記ドラム内に洗剤を噴射するものであることを特徴とする請求項5記載のドラム式洗濯機(1)である。
回転するドラムの周面からドラム内に洗剤を噴射することは困難であるが、この発明のように、ドラムの一端面または両端面からドラム内に洗剤を噴射すれば、ドラム内に洗剤を容易に噴射することができる。
請求項7記載の発明は、上記洗剤供給ノズル(23)は、上記回転軸(2)から上記ドラム(3)内に洗剤を噴射するものであることを特徴とする請求項6記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、ドラムの端面に設けられた回転軸からドラム内に洗剤を容易に噴射することができる。
請求項8記載の発明は、上記ドラム(3)の一端面に形成され、上記ドラム内に対して洗濯物を出し入れするための投入口(18)と、上記投入口を開閉するための開閉扉(20)とをさらに含み、上記洗剤供給ノズル(25)は、上記開閉扉から上記ドラム内に洗剤を噴射するものであることを特徴とする請求項6記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、ドラムの端面に形成された投入口を開閉するための開閉扉からドラム内に洗剤を容易に噴射することができる。
請求項9記載の発明は、上記洗剤供給ノズル(23)に水を供給して、上記洗剤供給ノズルから水を噴射させるための水供給手段(39,40)をさらに備えることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、洗剤供給ノズルからドラム内に水を噴射して、回転するドラム内に収容されている洗濯物に満遍なく水を含ませることができる。したがって、少ない水の量で、回転するドラム内に収容されている洗濯物に満遍なく水を含ませることができるので、使用する水の量を削減できる。
この場合、請求項10記載の発明のように、上記水供給手段(39,40)により上記洗剤供給ノズル(23)に水を供給して、上記洗剤供給ノズルから水を噴射させることにより、すすぎを行うすすぎ制御手段(51)をさらに含むような構成であれば、すすぎ時に、洗剤供給ノズルからドラム内に水を噴射して、少ない水の量で、回転するドラム内に収容されている洗濯物に満遍なく水を含ませることができるので、すすぎに使用する水の量を削減できる。
請求項11記載の発明は、上記すすぎ制御手段(51)は、上記ドラム(3)の内周面に洗濯物が張り付く程度の回転速度で上記ドラムを回転させるものであることを特徴とする請求項10記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、洗剤供給ノズルからドラム内に噴射される水を洗濯物に含ませつつ、ドラムの内周面に洗濯物が張り付く程度の回転速度でドラムを回転させることにより、洗濯物から水とともに洗剤成分を搾り出すことができる。したがって、少ない水の量で良好にすすぎを行うことができ、すすぎに使用する水の量を削減できるとともに、すすぎに要する時間を短縮できる。
請求項12記載の発明は、上記すすぎ制御手段(51)は、それぞれ上記ドラム(3)の内周面に洗濯物が張り付く程度の回転速度である第1の回転速度および第2の回転速度の間で、上記ドラムの回転速度を周期的に変動させるものであることを特徴とする請求項11記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、ドラムの回転速度を第1の回転速度および第2の回転速度の間で周期的に変動させることにより、低速時に水を洗濯物に良好に含ませて、高速時に洗濯物から水とともに洗剤成分を良好に搾り出すことができる。したがって、すすぎに使用する水の量をより削減できるとともに、すすぎに要する時間をさらに短縮できる。
請求項13記載の発明は、上記外槽(5)内の圧力を検知するための圧力検知手段(60)をさらに含み、上記洗い制御手段(51)は、上記圧力検知手段により検知した上記外槽内の圧力に応じて、上記蒸気供給手段(41)から上記ドラム(3)内に供給する蒸気の量を調整するものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、圧力検知手段で外槽内の圧力を検知しつつ、その検知した圧力に応じてドラム内に供給する蒸気の量を調整することにより、外槽内の圧力および温度を洗いに適した値とし、洗濯物に付着している汚れを除去しやすくすることができる。したがって、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れをより良好に除去することができ、洗浄力が向上する。
請求項14記載の発明は、上記外槽(5)内の温度を検知するための温度検知手段(59)をさらに含み、上記洗い制御手段(51)は、上記温度検知手段により検知した上記外槽内の温度に応じて、上記蒸気供給手段(41)から上記ドラム(3)内に供給する蒸気の量を調整するものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、温度検知手段で外槽内の温度を検知しつつ、その検知した温度に応じてドラム内に供給する蒸気の量を調整することにより、外槽内の圧力および温度を洗いに適した値とし、洗濯物に付着している汚れを除去しやすくすることができる。したがって、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れをより良好に除去することができ、洗浄力が向上する。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機1を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を側方から見た概略側断面図である。図2は、このドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。以下では、図1における左側を前方、右側を後方とし、図1および図2を参照して、ドラム式洗濯機1の具体的構成を詳細に説明する。
このドラム式洗濯機1は、水平方向に延びる回転軸2を中心に回転可能な略円筒状のドラム3を備え、このドラム3内に洗濯物を収容して洗濯を行うことができるものであって、主にコインランドリー店舗、クリーニング施設、一般家庭などに導入される。
このドラム式洗濯機1は、その外形が略直方体形状の筐体4により区画されている。筐体4内には、内部に水を貯めることができる外槽5が配置されている。外槽5は、その中心軸線が前後方向に沿って水平に延びる略円筒状の周面壁6と、この周面壁6の前後両端面を閉塞する端面壁(前面壁7および後面壁8)とを備えている。
ドラム3は、外槽5内に配置されている。ドラム3は、その中心軸線が前後方向に沿って水平に延びる略円筒状の周面壁9と、この周面壁9の前後両端面を閉塞する端面壁(前面壁10および後面壁11)とを備えている。回転軸2は、ドラム3の中心軸線に沿って前後方向に水平に延び、その前端部がドラム3の後面壁11の中心部に取り付けられている。回転軸2の中央部は、外槽5の後面壁8に備えられた軸受12により回転可能に保持されている。
外槽5の後側下方には、ドラム3を回転駆動させるためのモータ13が配置されている。モータ13の駆動軸14は後方に向かって延び、その後端部にプーリ15が取り付けられている。ドラム3の回転軸2の後端部には、プーリ16が取り付けられている。2つのプーリ15,16間には、所定の張力でベルト17が掛け回されており、モータ13が駆動されると、その駆動力がベルト17を介して回転軸2に伝達され、ドラム3が回転される。
ドラム3の前面壁10には、ドラム3内に対して洗濯物を出し入れするための略円形の投入口18が形成されている。また、外槽5の前面壁7には、ドラム3の投入口18に対向する位置に略円形の開口19が形成されている。筐体4の前面には、ドラム3の投入口18を開閉するための略円形の開閉扉20が回動可能に取り付けられている。開閉扉20には、閉じた状態で投入口18に対向する側の面(後面)の周縁部に、ゴムなどの弾性体により形成された略円環状のパッキン21が取り付けられていて、開閉扉20を閉じると、パッキン21が外槽5の前面壁7における開口19の周縁部に圧接されて、開口19が水密に閉じられるようになっている。
洗濯に使用する洗剤は、洗剤収容部(図示せず)に収容されている。この洗剤収容部には、洗濯物に付着している頑固な汚れ(シミなど)を除去できる専用の洗剤が収容される。洗剤収容部に収容される洗剤としては、下記のようなものを採用できる。
・形態安定剤、オレイン酸、遊離剤および抗酸化剤を混合させた洗剤
・チタンおよびマグネシウムに中性指向性漂白剤を反応させた洗剤(マグタン漂白剤)
・過炭酸からなる洗剤
・過酸化水素水(たとえば、濃度が35%程度)からなる洗剤
ドラム3の回転軸2内には、その軸線方向(前後方向)に沿って第1洗剤供給管22が配置されている。第1洗剤供給管22は、回転軸2内に遊嵌されており、回転軸2が回転しても第1洗剤供給管22は回転しないようになっている。第1洗剤供給管22の一端部(前端部)は、回転軸2の前端からドラム3の後面壁11を貫通してドラム3内に臨んでおり、その一端部に、液体を霧状(または放射状)に噴射することができる第1洗剤供給ノズル23が取り付けられている。第1洗剤供給管22の他端部は、洗剤収容部に連通している。
開閉扉20内には、その軸線方向(前後方向)に沿って第2洗剤供給管24が配置されている。第2洗剤供給管24の一端部(後端部)は、開閉扉20の後面の中心部から、外槽5の開口19およびドラム3の投入口18を介してドラム3内に臨んでおり、その一端部に、液体を霧状(または放射状)に噴射することができる第2洗剤供給ノズル25が取り付けられている。第2洗剤供給管24の他端部は、洗剤収容部に連通している。
洗剤収容部内に収容されている洗剤は、ポンプ26(図2参照)の駆動により、第1洗剤供給管22および第2洗剤供給管24を介してドラム3側へと供給される。洗剤収容部から第1洗剤供給管22を介してドラム3側へと供給される洗剤は、第1洗剤供給ノズル23により、回転軸2からドラム3内に霧状に噴射される。洗剤収容部から第2洗剤供給管24を介してドラム3側へと供給される洗剤は、第2洗剤供給ノズル25により、開閉扉20からドラム3内に霧状に噴射される。この実施形態では、第1洗剤供給ノズル23および第2洗剤供給ノズル25により、ドラム3の前後両端面からドラム3内に洗剤を噴射することができる。
筐体4内の上部前端には、柔軟材などの助剤を収容するための助剤収容部27が形成されている。助剤収容部27は、筐体4の前面に形成された開口28から前方に向かって開放されている。開口28は、筐体4の前面に回動可能に取り付けられた蓋29により開閉できる。助剤収容部27に助剤を収容する際には、専用の計量カップ30に所定量の助剤を入れ、蓋29を開いて開口28から助剤収容部27内に計量カップ30ごと助剤を収容する。助剤収容部27の底面には、一端部(下端部)が外槽5の周面壁6の最上部から外槽5内に連通する助剤供給管31の他端部(上端部)が接続されている。
筐体4内には、その一端部が機外の給水設備(水道栓など)に至る給水管32が配置されている。給水管32の他端部は、外槽5の周面壁6の最上部から外槽5内に連通している。給水管32の途中部には、筐体4内の上部(外槽5の上方)を通って前後方向に延び、その一端部(前端部)が助剤収容部27の上面から助剤収容部27内に臨む分岐管33の他端部(後端部)が接続されている。給水管32と分岐管33との接続部には、給水弁34が介装されている。この給水弁34により、給水管32の給水弁34に対して上流側が給水管32の給水弁34に対して下流側にのみ連通した状態(給水状態)と、給水管32の給水弁34に対して上流側が分岐管33に連通した状態(助剤供給状態)とに切替可能となっている。
外槽5の周面壁6の最下部には、外槽5内の水を排水するための排水口35が形成されている。排水口35には、一端部が機外の排水設備(下水道など)に至る排水管36の他端部が接続されている。排水管36の途中部(排水口35の直下流側)には、排水弁37が介装されている。
排水弁37を閉じた状態で、給水弁34を給水状態として給水を行なえば、給水設備から給水管32を介して外槽5内に、助剤が混入していない水を貯めることができる。一方、排水弁37を閉じた状態で、給水弁34を助剤供給状態として給水を行えば、給水設備から給水管32および分岐管33を介して助剤収容部27に水を供給し、その水に助剤収容部27に収容されている助剤(計量カップ30内の助剤)を混入させ、助剤が混入した水を助剤供給管31を介して外槽5内に貯めることができる。ドラム3の周面壁9には、その全周にわたって多数の通水孔(図示せず)が形成されており、外槽5内に貯められた水は、通水孔を通ってドラム3内にも流入する。外槽5内の水は、排水弁37を開くことにより、排水口35および排水管36を介して機外に排出することができる。
外槽5の後面壁8の上部には、外槽5内に所定量以上の水が供給された場合に、その所定量以上の水を外槽5の外部にオーバーフローさせるためのオーバーフロー管38の一端部が接続されている。オーバーフロー管38は、外槽5の後方を通って下方に延び、その他端部が排水管36の途中部(排水弁37よりも下流側)に接続されている。外槽5内からオーバーフロー管38にオーバーフローした水は、排水管36を介して機外に排出される。
第1洗剤供給管22の途中部には、一端部が機外の給水設備に至る給水分岐管39の他端部が接続されている。第1洗剤供給管22と給水分岐管39との接続部には、切替弁40が介装されている。この切替弁40により、第1洗剤供給管22の切替弁40に対して下流側が第1洗剤供給管22の切替弁40に対して上流側にのみ連通した状態(洗剤供給状態)と、第1洗剤供給管22の切替弁40に対して下流側が給水分岐管39に連通した状態(給水状態)とに切替可能となっている。切替弁40を洗剤供給状態としてポンプ26を駆動させれば、洗剤収容部から第1洗剤供給管22を介して第1洗剤供給ノズル23に洗剤を供給し、第1洗剤供給ノズル23から外槽5内に洗剤を霧状に噴射させることができる。一方、切替弁40を給水状態とすれば、給水設備から給水分岐管39および第1洗剤供給管22を介して第1洗剤供給ノズル23に水を供給し、第1洗剤供給ノズル23から外槽5内に水を霧状に噴射させることができる。
筐体4内には、蒸気を発生させるための蒸気発生装置41(図2参照)が配置されている。この蒸気発生装置41は、たとえば、加熱されたヒータに水を接触させることにより水蒸気を発生させるような構成であってもよい。蒸気発生装置41には、一端部が外槽5の周面壁6の最上部に接続された蒸気供給管42の他端部が接続されている。蒸気供給管42の途中部には、蒸気供給弁43が介装されている。蒸気供給弁43を開いた状態で蒸気発生装置41により蒸気を発生させれば、蒸気供給管42を介して外槽5内に蒸気を供給することができる。
外槽5の周面壁6の最上部には、一端部が機外に連通する排気管44の他端部が接続されている。排気管44、助剤供給管31およびオーバーフロー管38には、それぞれ、圧力調整弁45,46,47が介装されている。すべての圧力調整弁45,46,47を閉じた状態で、蒸気発生装置41から蒸気供給管42を介して外槽5内に蒸気を供給すれば、外槽5内の温度が上昇し、それに伴なって外槽5内の圧力が上昇する。外槽5内の圧力を大気圧と等しい状態に戻す際には、圧力調整弁45を開き、排気管44を介して外槽5内と機外とを連通させればよい。
開閉扉20内には、紫外線を照射するための紫外線ランプ48が配置されている。開閉扉20の後面は、石英ガラスにより形成されたガラス板49で構成されており、紫外線ランプ48は、開閉扉20内におけるガラス板49に対向する位置に配置されている。石英ガラスは紫外線を通過させやすい性質(たとえば、紫外線透過率が約80%以上)を有しているため、ガラス板49を介して紫外線ランプ48からドラム3内に紫外線を照射することにより、紫外線ランプ48を保護しつつ、より多くの紫外線をドラム3内に照射することができる。
開閉扉20の外面における後面(ガラス板49)以外の部分は、紫外線を通過しない材料で形成されたカバー部材50により構成されている。これにより、紫外線ランプ48の前方、上方および下方がカバー部材50で覆われ、開閉扉20を閉じた状態で、紫外線ランプ48から照射される紫外線が前方側に漏れるのを防止できるようになっている。したがって、人体に有害な紫外線が開閉扉20から漏れるのをカバー部材50により防止することができるので、安全性を向上できる。
このドラム式洗濯機1で洗濯を行う場合には、たとえば、洗剤を用いて洗濯物を洗う行程(洗い)と、洗濯物に含まれる洗剤成分を希釈化する行程(すすぎ)と、洗濯物に含まれる水分を除去する行程(脱水)とが、この順序で実行される。
この実施形態では、洗い時に、ドラム3を回転させつつ、蒸気発生装置41からドラム3内に蒸気を供給するとともに、紫外線ランプ48からドラム3内に紫外線を照射するようになっている。これにより、洗い時には、回転するドラム3内に収容されている洗濯物を、蒸気発生装置41からドラム3内に供給される蒸気、および、紫外線ランプ48からドラム3内に照射される紫外線に晒すことができる。蒸気に紫外線を照射すると漂白作用が向上することが知られており、洗濯物を蒸気および紫外線に晒すことで、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れを良好に除去することができるので、洗浄力が向上する。
また、洗濯物に洗剤成分が含まれた状態で、ドラム3内に蒸気を供給して洗濯物を加熱した後、ドラム3内への蒸気の供給を停止して、ドラム3内に紫外線を照射した場合にも、高温の洗剤成分に対する紫外線の作用により、漂白作用を向上させることができ、洗浄力が向上する。
また、蒸気を用いて洗いを行なうので、外槽5内に水を貯めて洗いを行なうような従来の構成と比較して、洗いに使用する水の量を削減できる。
回転するドラム3の周面からドラム3内に紫外線を照射することは困難であるが、この実施形態のように、ドラム3の前面壁10に形成された投入口18を開閉するための開閉扉20からドラム3内に紫外線を照射すれば、ドラム3内に紫外線を容易に照射することができる。
また、この実施形態では、洗い時に、第1洗剤供給ノズル23および第2洗剤供給ノズル25からドラム3内に洗剤を霧状に噴射して、回転するドラム3内に収容されている洗濯物に満遍なく洗剤を浸透させることができる。ドラム3内に蒸気を供給して洗いを行う場合、外槽5内に水を貯めてその水に洗剤を混入させて洗いを行うような通常の場合とは異なり、ドラム3内の洗濯物に洗剤を満遍なく浸透させることが困難であるが、この実施形態のように、第1洗剤供給ノズル23および第2洗剤供給ノズル25からドラム3内に洗剤を霧状に噴射すれば、洗濯物に満遍なく洗剤を浸透させることができ、洗浄力がさらに向上する。
回転するドラム3の周面からドラム3内に洗剤を噴射することは困難であるが、この実施形態のように、ドラム3の両端面からドラム3内に洗剤を噴射すれば、ドラム3内に洗剤を容易に噴射することができる。
特に、この実施形態では、回転軸2からドラム3内に洗剤を噴射する第1洗剤供給ノズル23、および、開閉扉20からドラム3内に洗剤を噴射する第2洗剤供給ノズル25から、それぞれドラム3内に洗剤を容易に噴射することができる。
ただし、洗剤供給ノズルは、ドラム3の両端面から洗剤を噴射するような構成(第1洗剤供給ノズル23および第2洗剤供給ノズル25)に限らず、ドラム3の一端面からのみ洗剤を噴射するような構成、すなわち、第1洗剤供給ノズル23または第2洗剤供給ノズル25のいずれか一方のみが備えられたような構成であってもよい。
図2に示すように、このドラム式洗濯機1の動作は、マイクロコンピュータを含む制御部51により制御される。制御部51には、CPU52、RAM53、ROM54、タイマ55などが備えられている。筐体4の前面には、このドラム式洗濯機1の運転を開始させるために操作されるスタートボタン56などを含む操作部57が配置されている。外槽5内には、外槽5内の水位を検知するための水位センサ58と、外槽5内の温度を検知するための温度センサ59と、外槽5内の圧力を検知するための圧力センサ60とが備えられている。制御部51は、操作部57、水位センサ58、温度センサ59および圧力センサ60から入力される信号などに基づいて、ドラム式洗濯機1の運転を制御することとなる。
図3は、洗い時における制御部51の制御の流れを示すフローチャートである。
図3を参照して、ユーザが開閉扉20を開いて投入口18からドラム3内に洗濯物を収容した後、開閉扉20を閉じ、操作部57のスタートボタン56を操作すると(ステップS1でYES)、制御部51は、タイマ55により時間の測定を開始するとともに(ステップS2)、ドラム3の回転を開始させる(ステップS3)。ドラム3の周面壁9の内面には、ドラム3内の洗濯物を持ち上げるためのバッフル(図示せず)が突設されていて、ドラム3が回転されると、ドラム3内の洗濯物がバッフルによって持ち上げられ、ある程度の高さから自然落下するといった動作(タンブリング)が繰り返される。
制御部51は、切替弁40を洗剤供給状態としてポンプ26を駆動させることにより、洗剤収容部に収容されている洗剤を予め定めた設定量だけ第1洗剤供給ノズル23および第2洗剤供給ノズル25からドラム3内に噴射させた後(ステップS4)、紫外線ランプ48を駆動させて、開閉扉20からドラム3内に紫外線を照射させる(ステップS5)。洗い時には、排水弁37は閉じた状態とされる。
その後、制御部51は、すべての圧力調整弁45,46,47を閉じるとともに(ステップS6)、蒸気発生装置41から蒸気供給管42を介して外槽5内に蒸気を供給させる(ステップS7)。すべての圧力調整弁45,46,47が閉じられた状態、すなわち外槽5内が密閉された状態で、蒸気発生装置41から外槽5内に蒸気が供給されることにより、外槽5内の温度が上昇し、それに伴なって外槽5内の圧力が上昇する。
外槽5内への蒸気の供給を開始させた後、制御部51は、タイマ55により予め定めた設定時間が経過したか否かを監視するとともに(ステップS8)、温度センサ59により外槽5内の温度が予め定めた加熱終了設定温度に到達したか否かを監視する(ステップS9)。制御部51は、予め定めた設定時間が経過せず(ステップS8でNO)、外槽5内の温度が予め定めた加熱終了設定温度に到達しない間は(ステップS9でNO)、蒸気発生装置41を駆動状態で維持することにより、外槽5内への蒸気の供給を継続する(ステップS10)。
外槽5内の温度が予め定めた加熱終了設定温度に到達した場合には(ステップS9でYES)、制御部51は、蒸気発生装置41の駆動を停止させて、外槽5内への蒸気の供給を停止させた後(ステップS11)、温度センサ59により外槽5内の温度が予め定めた再加熱開始設定温度(加熱終了設定温度よりも低い所定の温度)まで下がったか否かを監視するとともに(ステップS12)、タイマ55により予め定めた設定時間が経過したか否かを監視する(ステップS13)。そして、外槽5内の温度が予め定めた再加熱開始設定温度まだ下がった場合には(ステップS12でYES)、制御部51は、再び蒸気発生装置41を駆動させて、外槽5内への蒸気の供給を開始させる(ステップS7)。
このようにして、予め定められた設定時間が経過した時点で(ステップS8でYES、または、ステップS13でYES)、制御部51は、紫外線ランプ48および蒸気発生装置41の駆動を停止させて(ステップS14)、洗濯物の洗いを終了する。
この実施形態では、温度センサ59で外槽5内の温度を検知しつつ、その検知した温度に応じてドラム3内に供給する蒸気の量(蒸気の供給または停止)を調整することにより、外槽内の圧力および温度を洗いに適した値とし、洗濯物に付着している汚れを除去しやすくすることができる。したがって、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れをより良好に除去することができ、洗浄力が向上する。
ただし、このように、温度センサ59により検知した外槽5内の温度に応じて、蒸気発生装置41からドラム3内に供給する蒸気の量を調整するような構成に限らず、圧力センサ60により検知した外槽5内の圧力に応じて、蒸気発生装置41からドラム3内に供給する蒸気の量を調整するような構成であってもよい。この場合、圧力センサ60で外槽5内の圧力を検知しつつ、その検知した圧力に応じてドラム3内に供給する蒸気の量を調整することにより、外槽5内の圧力および温度を洗いに適した値とし、洗濯物に付着している汚れを除去しやすくすることができる。したがって、このような構成であっても、洗濯物に付着しているシミなどの頑固な汚れをより良好に除去することができ、洗浄力が向上する。
図4は、すすぎ時における制御部51の制御の流れを示すフローチャートである。
図4を参照して、洗濯物の洗いが終了すると(ステップT1でYES)、制御部51は、タイマ55により時間の測定を開始するとともに、排水弁37を開放する(ステップT2)。その後、制御部51は、切替弁40を給水状態としてポンプ26を駆動させることにより、第1洗剤供給ノズル23から水を霧状に噴射させて給水を行なう(ステップT3)。このように、第1洗剤供給ノズル23からドラム3内に霧状に水を噴射することにより、回転するドラム3内に収容されている洗濯物に満遍なく水を含ませることができる。
その後、制御部51は、モータ13の駆動を制御することにより、ドラム3を比較的低い第1の回転速度(たとえば、70rpm)で回転させる(ステップT4)。制御部51は、タイマ55による測定時間が予め定めた低回転設定時間に到達しない間は(ステップT5でNO)、ドラム3を第1の回転速度(低回転)で継続して回転させる(ステップT6)。
そして、タイマ55による測定時間が予め定めた低回転設定時間に到達すると(ステップT5でYES)、制御部51は、モータ13の駆動を制御することによりドラム3の回転速度を上昇させ、第1の回転速度よりも高い第2の回転速度(たとえば、120rpm以上)で回転させる(ステップT7)。制御部51は、タイマ55による測定時間が予め定めた高回転設定時間に到達しない間は(ステップT8でNO)、ドラム3を第2の回転速度(高回転)で継続して回転させる(ステップT9)。
タイマ55による測定時間が予め定めた高回転設定時間に到達すると(ステップT8でYES)、制御部51は、ステップT4〜T9までの制御が予め定めた設定回数だけ行われたか否かを判定する(ステップT10)。そして、まだ予め定めた設定回数に到達していなければ(ステップT10でNO)、再びステップT4以降の制御を行なう。このようにして、ステップT4〜T9までの制御が予め定めた設定回数だけ行なわれると(ステップT10でYES)、制御部51は、切替弁40を切り替えて第1洗剤供給ノズル23からの給水を停止させ(ステップT11)、洗濯物のすすぎを終了する。
その後、制御部51は、モータ13の駆動を制御してドラム3を高速で回転させ、ドラム3内の洗濯物に含まれる水を遠心力で飛散させることにより、洗濯物の脱水を行う。
この実施形態では、すすぎ時に、第1洗剤供給ノズル23からドラム3内に水を霧状に噴射することにより、少ない水の量で、回転するドラム3内に収容されている洗濯物に満遍なく水を含ませることができるので、すすぎに使用する水の量を削減できる。
第1の回転速度および第2の回転速度は、それぞれ、ドラム3内の洗濯物がドラム3の内周面に張り付く程度の回転速度である。このように、第1洗剤供給ノズル23からドラム3内に噴射される水を洗濯物に含ませつつ、ドラム3の内周面に洗濯物が張り付く程度の回転速度でドラム3を回転させることにより、洗濯物から水とともに洗剤成分を搾り出すことができる。したがって、少ない水の量で良好にすすぎを行うことができ、すすぎに使用する水の量を削減できるとともに、すすぎに要する時間を短縮できる。
特に、この実施形態では、ドラム3の回転速度を、第1の回転速度および第2の回転速度の間で、予め定めた設定回数だけ周期的に変動させることにより、低速時(第1の回転速度でのドラム3の回転時)に水を洗濯物に良好に含ませて、高速時(第2の回転速度でのドラム3の回転時)に洗濯物から水とともに洗剤成分を良好に搾り出すことができる。したがって、すすぎに使用する水の量をより削減できるとともに、すすぎに要する時間をさらに短縮できる。
図5は、すすぎ時における制御部51の制御の変形例を示すフローチャートである。
この変形例では、洗濯物の洗いが終了すると(ステップE1でYES)、制御部51は、タイマ55により時間の測定を開始する(ステップE2)。その後、制御部51は、モータ13の駆動を制御することにより、ドラム3を比較的低い第1の回転速度(たとえば、70rpm)で回転させるとともに(ステップE3)、給水弁34を給水状態として外槽5内への給水を開始させる(ステップE4)。このとき、制御部51は、必要に応じて給水弁34を助剤供給状態とすることにより、助剤収容部27から外槽5内に助剤を供給する。
制御部51は、水位センサ58により外槽5内の水位が予め定めた設定水位に到達したか否かを監視し(ステップE5)、予め定めた設定水位に到達しない間は(ステップE5でNO)、給水弁34を給水状態で維持することにより、外槽5内への給水を継続する(ステップE6)。そして、外槽5内の水位が予め定めた設定水位に到達すると(ステップE5でYES)、制御部51は、給水弁34を切り替えて外槽5内への給水を停止する(ステップE7)。
その後、制御部51は、タイマ55による測定時間が予め定めた低回転設定時間に到達したか否かを監視し(ステップE8)、予め定めた低回転設定時間に到達しない間は(ステップE8でNO)、ドラムを第1の回転速度(低回転)で継続して回転させる(ステップE9)。
タイマ55による測定時間が予め定めた低回転設定時間に到達すると(ステップE8でYES)、制御部51は、排水弁37を開いて外槽5内の水の排水を開始させる(ステップE10)。そして、制御部51は、水位センサ58により外槽5内の水位が所定水位以下まで低下したか否かを監視し(ステップE11)、外槽5内の水位が所定水位よりも高い間は(ステップE11でNO)、排水弁37を開いた状態で維持することにより、外槽5内の水の排水を継続する(ステップE12)。
外槽5内の水位が所定水位以下まで低下すると(ステップE11でYES)、制御部51は、モータ13の駆動を制御することによりドラム3の回転速度を上昇させ、第1の回転速度よりも高い第2の回転速度(たとえば、120rpm以上)で回転させる(ステップE13)。制御部51は、タイマ55による測定時間が予め定めた高回転設定時間に到達しない間は(ステップE14でNO)、ドラム3を第2の回転速度(高回転)で継続して回転させる(ステップE15)。そして、タイマ55による測定時間が予め定めた高速回転時間に到達するまでの間に、外槽5内の水がすべて排水される。
タイマ55による測定時間が予め定めた高回転設定時間に到達すると(ステップE14でYES)、制御部51は、ステップE3〜E15までの制御が予め定めた設定回数だけ行われたか否かを判定する(ステップE16)。そして、まだ予め定めた設定回数に到達していなければ(ステップE16でNO)、再びステップE3以降の制御を行なう。このようにして、ステップE3〜E15までの制御が予め定めた設定回数だけ行なわれると(ステップE16でYES)、制御部51は、洗濯物のすすぎを終了する。
その後、制御部51は、モータ13の駆動を制御してドラム3を高速で回転させ、ドラム3内の洗濯物に含まれる水を遠心力で飛散させることにより、洗濯物の脱水を行う。
この変形例では、外槽5内に予め定めた設定水位まで水を貯めた状態で、ドラム3を低速(第1の回転速度)で回転させることにより、洗濯物に水を良好に含ませて、その後に、外槽5内の水を所定水位以下まで排水させて、ドラム3の回転に伴なう洗濯物と外槽5内の水との抵抗を低減させた状態で、ドラム3を高速(第2の回転速度)で回転させることにより、洗濯物から水とともに洗剤成分を良好に搾り出すことができる。したがって、すすぎをより良好に行うことができ、すすぎに使用する水の量を削減できるとともに、すすぎに要する時間を短縮できる。
ただし、洗濯物のすすぎは、図4または図5のいずれか一方の態様で行うような構成に限らず、図4および図5の態様を組み合わせて複数回のすすぎを行うような構成であってもよい。この場合、図4の態様によるすすぎを図5の態様によるすすぎの前に行うような構成であってもよいし、図4の態様によるすすぎを図5の態様によるすすぎの後に行うような構成であってもよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、ドラム3内に対して洗濯物を出し入れするための投入口18は、ドラム3の端面(前面壁10)に形成されたような構成に限らず、ドラム3の周面壁9に形成されたような構成であってもよい。
ドラム3の回転軸2は、水平方向に延びるような構成に限らず、水平方向に対して所定角度(たとえば、30°以下)だけ傾斜した方向に延びるような構成であってもよい。
この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機を前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を側方から見た概略側断面図である。 このドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。 洗い時における制御部の制御の流れを示すフローチャートである。 すすぎ時における制御部の制御の流れを示すフローチャートである。 すすぎ時における制御部の制御の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ドラム式洗濯機
2 回転軸
3 ドラム
5 外槽
18 投入口
20 開閉扉
23 第1洗剤供給ノズル
25 第2洗剤供給ノズル
39 給水分岐管
40 切替弁
41 蒸気発生装置
48 紫外線ランプ
49 ガラス板
50 カバー部材
51 制御部
59 温度センサ
60 圧力センサ

Claims (14)

  1. 外槽と、
    上記外槽内に、水平方向または水平方向に対して所定角度だけ傾斜した方向に延びる回転軸を中心に回転可能に配置され、内部に洗濯物を収容可能なドラムと、
    上記ドラム内に蒸気を供給する蒸気供給手段と、
    上記ドラム内に紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    上記ドラムを回転させつつ、上記蒸気供給手段により上記ドラム内に蒸気を供給する動作と、上記紫外線照射手段により上記ドラム内に紫外線を照射する動作とを行うことにより洗いを行う洗い制御手段とを含むことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 上記ドラムの一端面に形成され、上記ドラム内に対して洗濯物を出し入れするための投入口と、
    上記投入口を開閉するための開閉扉とをさらに含み、
    上記紫外線照射手段は、上記開閉扉から上記ドラム内に紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 上記開閉扉は、上記開閉扉を閉じた状態で上記投入口に対向する面が、石英ガラスにより形成されたガラス板で構成されていて、
    上記紫外線照射手段は、上記ガラス板を介して上記ドラム内に紫外線を照射するものであることを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機。
  4. 上記開閉扉には、上記開閉扉を閉じた状態で上記投入口に対向する側と反対側に、上記紫外線照射手段から照射される紫外線が漏れるのを防止するためのカバー部材が備えられていることを特徴とする請求項2または3記載のドラム式洗濯機。
  5. 上記ドラム内に洗剤を噴射するための洗剤供給ノズルをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  6. 上記洗剤供給ノズルは、上記ドラムの少なくとも一方の端面から上記ドラム内に洗剤を噴射するものであることを特徴とする請求項5記載のドラム式洗濯機。
  7. 上記洗剤供給ノズルは、上記回転軸から上記ドラム内に洗剤を噴射するものであることを特徴とする請求項6記載のドラム式洗濯機。
  8. 上記ドラムの一端面に形成され、上記ドラム内に対して洗濯物を出し入れするための投入口と、
    上記投入口を開閉するための開閉扉とをさらに含み、
    上記洗剤供給ノズルは、上記開閉扉から上記ドラム内に洗剤を噴射するものであることを特徴とする請求項6記載のドラム式洗濯機。
  9. 上記洗剤供給ノズルに水を供給して、上記洗剤供給ノズルから水を噴射させるための水供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  10. 上記水供給手段により上記洗剤供給ノズルに水を供給して、上記洗剤供給ノズルから水を噴射させることにより、すすぎを行うすすぎ制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項9記載のドラム式洗濯機。
  11. 上記すすぎ制御手段は、上記ドラムの内周面に洗濯物が張り付く程度の回転速度で上記ドラムを回転させるものであることを特徴とする請求項10記載のドラム式洗濯機。
  12. 上記すすぎ制御手段は、それぞれ上記ドラムの内周面に洗濯物が張り付く程度の回転速度である第1の回転速度および第2の回転速度の間で、上記ドラムの回転速度を周期的に変動させるものであることを特徴とする請求項11記載のドラム式洗濯機。
  13. 上記外槽内の圧力を検知するための圧力検知手段をさらに含み、
    上記洗い制御手段は、上記圧力検知手段により検知した上記外槽内の圧力に応じて、上記蒸気供給手段から上記ドラム内に供給する蒸気の量を調整するものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  14. 上記外槽内の温度を検知するための温度検知手段をさらに含み、
    上記洗い制御手段は、上記温度検知手段により検知した上記外槽内の温度に応じて、上記蒸気供給手段から上記ドラム内に供給する蒸気の量を調整するものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
JP2005086487A 2005-03-24 2005-03-24 ドラム式洗濯機 Pending JP2006263202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005086487A JP2006263202A (ja) 2005-03-24 2005-03-24 ドラム式洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005086487A JP2006263202A (ja) 2005-03-24 2005-03-24 ドラム式洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006263202A true JP2006263202A (ja) 2006-10-05

Family

ID=37199755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005086487A Pending JP2006263202A (ja) 2005-03-24 2005-03-24 ドラム式洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006263202A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008052975A2 (en) * 2006-10-30 2008-05-08 Arcelik Anonim Sirketi A laundry or a dish washing machine
EP2221411A1 (en) * 2009-02-23 2010-08-25 Electrolux Home Products Corporation N.V. Electric household washing appliance
KR101394514B1 (ko) * 2007-03-29 2014-05-14 엘지전자 주식회사 세탁기의 운전방법
KR101448872B1 (ko) * 2007-03-29 2014-10-14 엘지전자 주식회사 세탁기의 운전방법
KR101483147B1 (ko) 2008-07-15 2015-01-15 엘지전자 주식회사 세탁기
CN105463763A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 首尔伟傲世有限公司 对洗衣料盒进行杀菌的装置及方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008052975A2 (en) * 2006-10-30 2008-05-08 Arcelik Anonim Sirketi A laundry or a dish washing machine
WO2008052975A3 (en) * 2006-10-30 2008-06-26 Arcelik As A laundry or a dish washing machine
KR101394514B1 (ko) * 2007-03-29 2014-05-14 엘지전자 주식회사 세탁기의 운전방법
KR101448872B1 (ko) * 2007-03-29 2014-10-14 엘지전자 주식회사 세탁기의 운전방법
KR101483147B1 (ko) 2008-07-15 2015-01-15 엘지전자 주식회사 세탁기
EP2221411A1 (en) * 2009-02-23 2010-08-25 Electrolux Home Products Corporation N.V. Electric household washing appliance
WO2010094372A1 (en) * 2009-02-23 2010-08-26 Electrolux Home Products Corporation N.V. Electric household washing appliance
CN102325935A (zh) * 2009-02-23 2012-01-18 伊莱克斯家用产品股份有限公司 家用洗涤电器
CN102325935B (zh) * 2009-02-23 2013-07-03 伊莱克斯家用产品股份有限公司 家用洗涤电器
CN105463763A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 首尔伟傲世有限公司 对洗衣料盒进行杀菌的装置及方法
CN105463763B (zh) * 2014-09-30 2019-01-18 首尔伟傲世有限公司 对洗衣料盒进行杀菌的装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007117377A (ja) ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯機による洗濯方法
EP2025794B1 (en) Washing machine
KR100531335B1 (ko) 세탁 장치의 운전 방법
EP2728048B1 (en) Drum washing machine
WO2007043326A1 (ja) 衣類乾燥機、洗濯機および衣類乾燥機能付き洗濯機
JP2007195896A (ja) 洗濯機
WO2009084281A1 (ja) 洗濯乾燥機および消臭装置
EA022523B1 (ru) Способ обработки белья с использованием озона в стиральной машине при низкой температуре, а также стиральная машина для осуществления способа
JP2006263202A (ja) ドラム式洗濯機
JP2016202525A (ja) 洗濯機
JP2017064078A (ja) 洗濯機
JP2007117707A (ja) 洗濯方法
JP2007202685A (ja) 洗濯機
JP5057277B2 (ja) 洗濯機
JP2010284558A (ja) 洗濯機
JP5555616B2 (ja) 洗濯機
CN113748239B (zh) 滚筒洗衣机
JP4679381B2 (ja) 洗濯機
KR101176071B1 (ko) 세탁 장치의 조세척 운전 방법
JP5396510B2 (ja) 洗濯機
JP2011019962A (ja) 洗濯機
JP2015205109A (ja) ドラム式洗濯機
JP4610463B2 (ja) 洗濯機
JP7197858B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2003236287A (ja) 洗濯機