JP2006261392A - 窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオードおよび照明装置 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオードおよび照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】個々のチップの特性が良好となる窒化ガリウム系化合物半導体発光素子を実現することを目的とする。
【解決手段】窒化ガリウム系化合物半導体からなる基板10と、基板の上方に配置されたInを含む第一のn型半導体層12と、第一のn型半導体層の上方に配置された活性層14と、を有し、活性層14は、井戸層141と障壁層142とが積層された多重量子井戸構造からなり、井戸層141の厚さは、1nm以上2.5nm以下となるように構成する。
これにより、窒化ガリウムからなる基板10のオフ角の影響を緩和することができ、個々のチップの特性が良好となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化ガリウム系化合物半導体を用いた発光ダイオードに関するものである。
近年、短波長の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード(以下、GaN−LED)は、次世代照明用光源として、活発に研究開発が行われている(例えば、特許文献1)。
このようなGaN−LEDにおいて、動作電圧を低減させ、発光出力を向上させるために、サファイア基板のような絶縁性の基板に代わって、窒化ガリウム基板が用いられるようになってきている(例えば、特許文献2)。
特開2001−60719号公報 特開2000−162023号公報
しかしながら、GaN−LEDにおいて、窒化ガリウム基板の上面は、結晶の(0001)面に対してオフ角のばらつきを有しており、個々のチップの特性にもばらつきが生じてしまうという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決したもので、個々のチップの特性が良好なGaN−LEDを実現することを目的とする。
本発明は、窒化ガリウム系化合物半導体からなる基板と、基板の上方に配置されたInを含む第一のn型半導体層と、第一のn型半導体層の上方に配置された活性層と、を有し、活性層は、井戸層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造からなり、井戸層の厚さは、1nm以上2.5nm以下となるように構成したものである。
これにより、窒化ガリウム基板のオフ角の影響を緩和することができる。
本発明のGaN−LEDは、個々のチップの特性が良好となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の以下に示す実施の形態及び各図面は、例示を目的とし、本発明は、これらに限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1に係るGaN−LED1の断面図(GaN−LED1を主発光面に垂直な面で切った面を表す図)を示す。
図1において、GaN−LED1のサイズは、縦方向に320μm、横方向に320μmとなっている。なお、厚さとは、Y軸方向における半導体層の最下面から最上面までの距離のことを指し、縦方向とは、Z軸方向、横方向とは、X軸方向を指す(以下、本明細書中で同じ)。
基板10の上方向には、第二のn型半導体層11と、第一のn型半導体層12と、n型コンタクト層13と、n型クラッド層14と、活性層15と、p型半導体層16とが、順に積層されている。なお、ここでいう上方向とは、図1のY軸方向と同義である(以下、本実施の形態1中で同じ)。
p型半導体層16の上表面には、p型電極17が、n型コンタクト層13の上表面には、n型電極18が配置されている。
活性層15は、井戸層151と障壁層152とを上方向に繰り返し積層させた多重量子井戸(MQW)構造として配置されている。
上記構成により、p型電極17、n型電極18に電圧を印加した場合、370nm〜660nmの発光を実現できる。
(各部の構成)以下、GaN−LED1の各構成について、より具体的に説明する。
(基板10)基板10は、SiがドープされたGaNで構成されている。この構成により、p型電極17、n型電極18に電圧を印加した際、基板10にも電流が流れるため、GaN−LED1全体としての動作電圧を低減することができる。
図2に本発明の実施の形態1に係るGaN−LED1に用いられる基板10の斜視図および断面図を示す。基板10は、直径50cm、厚さ300μmのウェハとなっている。
基板10の上面は、(0001)面に対して、0°以上1°以下のオフ角を有している。基板10の上面のオフ角は、中心から端に向かうに連れて大きくなっている。このようにオフ角が同心円状になっているのは、GaNからなる基板10がサファイア等の異種基板上にエピタキシャル成長によって形成される際に(0001)面が下に凸に反り、その後異種基板を除去して基板10の表面を平坦に研磨することによる。なお、ここでいう(0001)面とは、六方晶系におけるC面のことをいい、図1のX−Z面に平行な面である(以下、本明細書中で同じ)。また、オフ角とは、所定の角度の傾斜を指す(以下、本明細書中で同じ)。また、傾斜方向は、結晶の<11−20>方向、<10−10>方向、<11−20>方向と<10−10>方向の間の方向のいずれであってもよい(以下、本明細書中で同じ)。
基板10は、InAlGa1−x―yN(0<x<1、0<y<1、以下、本明細書中でInAlGaNとする)、AlGa1−aN(0<a<1、以下、本明細書中でAlGaNとする)、InGa1−bN(0<b<1、以下、本明細書中でInGaNとする)で構成されていてもよいが、基板10の結晶性向上および基板10の上方に成長させる半導体積層構造の結晶性向上のために、GaNで構成されていることが望ましい。
基板10にドープするn型不純物には、Si以外にGe等の他のIV族元素または、VI族元素をドープすることが可能であり、Siがより好ましい。n型不純物をドープしない構成にすることも可能である。n型不純物をドープする際には、電子濃度を概略1×1017cm-3から1×1020cm-3の範囲となるようにすることが好ましい。電子濃度が1×1017cm-3よりも低くなると、抵抗率が高くなり、基板10に注入された電子が基板10で広がりにくくなる。また、1×1020cm-3よりも高くなると、n型不純物濃度が高くなったことにより、基板10の結晶性が悪くなる傾向にある。
(第二のn型半導体層11)第二のn型半導体層11は、SiがドープされたGaNで構成されている。この構成により、基板10と第二のn型半導体層11の格子定数が同じとなるため、第二のn型半導体層11の上に成長させる層が安定し、活性層15からの発光が均一化される。また、基板10から活性層15までの距離を遠ざけることができるため、基板10の表面が不純物などによって汚染されているというような界面の影響を受けにくくなる。更に基板10と略同じ格子定数を持つ第二のn型層11を基板10の上に成長させることにより、新たな歪みを生じさせずに第二のn型層11を形成できるので、第二のn型層11の上に成長する第一のn型層12が安定に形成できる。また、基板10から活性層15までの距離を遠ざけるためにInを含む層を厚くすると、クラックが入ってしまうが、第二のn型層11を厚く成長させるならば、クラックがはいることも防ぐことができる。
第二のn型層11には、GaNやAlGaN、InGaN、InAlGaN等の単層、若しくはこれらの層を積層したものを用いることができる。第二のn型層11には、基板と略同じ格子定数をもつn型の窒化ガリウム系化合物半導体がよいが、InGaN、InAlGaNであってもInの組成が小さければ、基板との格子定数は近くなるので、用いることができる。
第二のn型層11は、SiやGe等のn型不純物がドープされて、その電子濃度を1×1017cm−3以上で1×1020cm−3未満とすることが望ましい。電子濃度が1×1017cm−3よりも低くなると、n型コンタクト層13から供給された電子が基板10に拡がりにくくなり、発光素子の動作電圧が高くなるからであり、1×1020cm−3よりも高くなると、n型不純物を高濃度にドープしたことに起因して第二のn型層11の結晶性が悪くなる傾向にあるからである。
第二のn型層11の層厚は、1μmとなっている。第二のn型層11の厚さは、他の半導体層に比べて厚く成長させることが好ましく、100nm以上としたほうがよい。この構成により、活性層15は、基板10の表面の不純物による汚染などによる影響を受けにくくなる。また、第一のn型半導体層12や、クラッド層14の層厚を厚くすると、クラックが入ってしまう可能性が高くなるが、第二のn型層11を厚く成長させるならば、クラックが入ることを防止できる。第二のn型層11の層厚の上限は特にはないが、第二のn型層11の形成時間を不必要に長くならないようにするため、5μm以下程度とすることが望ましい。
(第一のn型半導体層12)第一のn型半導体層12は、SiがドープされたInAlGaNで構成されている。このようにInを含む層とすることにより、n型コンタクト層13やn型クラッド層14に比べて相対的に軟らかくなる。これにより、基板の表面のダメージやオフ角に由来する不均一なひずみや異常成長を緩和することができ、活性層15からの発光出力が均一化される。
第一のn型半導体層12には、InGaN、InAlGaN、InAlN等の単層、若しくは、これらの層と、異なる組成のInGaN、InAlGaN、InAlNやGaN、AlGaN等とを積層したものを用いることができるが、InGaNを用いた場合、製造が比較的容易となる。
InAlGaNを用いた場合、InGaNの場合ではInが含まれることにより格子定数が大きくなることで基板10が上に凸に反るという問題が発生することがあるが、InGaNにAlが含まれることにより、格子定数が小さくなる効果があり、基板10を平坦に保つことができる。この場合、Alの組成比は、全体の3%以下とすることが望ましい。3%以上とすると、第一のn型半導体層12および第一のn型半導体層12上方の層の結晶性が悪くなることや、基板のダメージやオフ角に由来する不均一なひずみや異常成長を緩和する効果が得にくいためである。
また、特に、活性層15からの発光が紫外発光領域における発光である場合、InAlGaNは、InGaNに比べてバンドギャップが大きくなり、光の吸収が少なくなるので、InAlGaNを用いた方が好ましい。
第一のn型半導体層12にはInが少なくとも含まれていればよいが、In組成が組成全体の1%以上10%以下の範囲であることが望ましい。1%以上であれば、基板のダメージひずみ等を吸収し易い。10%以下であると層の厚さを薄くすることができるため、第一のn型半導体層12自体に欠陥が生じにくく、結晶性が悪くなりにくい。特に、In組成が組成全体の2%〜7%の場合、上記の効果がより顕著となり好ましい。
また、第一のn型半導体層12のInの組成比は、LEDの発光波長に相当するエネルギーよりバンドギャップが大きくなるような組成比とすることが好ましい。
第一のn型半導体層12の厚さは、10nm以上1μm以下が望ましい。第一のn型半導体層12の厚さが10nm以上の場合、基板10のオフ角の影響、および、基板10の表面のダメージやオフ角に由来する不均一なひずみや異常成長を緩和する効果が得られる。第一のn型半導体層12の厚さが1μm以下の場合、第一のn型半導体層12の結晶性の劣化を防止することができ、さらに製造時間の短縮化が図れる。特に、第一のn型半導体層12の厚さは、20nm以上100nm以下の場合に上記効果がより一層得られる。
第一のn型半導体層12にドープするn型不純物元素および電子濃度は、(基板10)で述べたものと同様である。n型不純物をドープしない構成にすることも可能である。
第一のn型半導体層12は、第二のn型半導体層11とn型コンタクト層13との間に設けられることが望ましい。この場合、第二のn型半導体層11とn型コンタクト層13との合計の層厚を厚くすることなく(例えば、2μm以上とすることなく)、n型クラッド層14から上の層の結晶性を向上させることができる。第一のn型半導体12は、n型クラッド層14の下や、第一のn型半導体層12の下に設けることもできる。
(n型コンタクト層13)n型コンタクト層13は、SiがドープされたGaNで構成されている。この構成により、基板10とn型コンタクト層13の格子定数が同じとなるため、n型コンタクト層13の上に成長させる層が安定し、活性層15からの発光が均一化される。
n型コンタクト層13は、InAlGaN、AlGaN、InGaN、または、GaNの単層、もしくは、これらの層を積層したものを用いることができるが、基板と略同じ格子定数をもつGaNで構成されることが好ましい。InGaN、または、InAlGaNで構成される場合、Inの組成が小さければ、基板10との格子定数は近くなることから、n型コンタクト層13として用いることができる。
n型コンタクト層13の厚さは、100nm以上とすることが望ましい。100nmよりも薄いとエッチングによりn型コンタクト層13内にn側電極18を形成するための露出面を形成する際のエッチング精度が非常に厳しくなるからである。n型コンタクト層13の層厚の上限は特にはないが、露出面を形成する際のエッチング精度を緩和するとともに、n型コンタクト層13の形成時間を不必要に長くならないようにするため、2μm以下程度とすることが望ましい。
また、第二のn型半導体層11とn型コンタクト層13との合計の厚さを1μm以上とすることが望ましい。合計の厚さを1μm以上にすることにより、n型クラッド層14、活性層15およびp型半導体層16の結晶性を向上させることができる。
n型コンタクト層13は、SiやGe等のn型不純物がドープされて、その電子濃度を1×1017cm−3以上で1×1020cm−3未満とすることが望ましい。電子濃度が1×1017cm−3よりも低くなると、n型コンタクト層13とn型電極18のオーミック接触抵抗が大きくなり、発光素子の動作電圧が高くなるからであり、1×1020cm−3よりも高くなると、n型不純物を高濃度にドープしたことに起因して第二のn型層11の結晶性が悪くなる傾向にあるからである。
n型コンタクト層13は、n型電極18が設けられない場合、設けなくてもよい。n型電極18がn型コンタクト層13に設けられない場合にn型コンタクト層13を設ける場合、第一のn型半導体層12とn型クラッド層14の間の中間層としての役割を果たし、n型コンタクト層13の上方に形成される半導体層の結晶性の向上等に寄与する。なお、この場合、電極が接していないため、一般的な総称である「コンタクト層」の定義とは、意味が異なるが、電極が設けられない場合は、「中間層」と考える。
また、第二のn型半導体層11とn型コンタクト層13の厚さは、n型電極18が形成される方を厚くするように調整した方が、製造が簡単となる。
なお、n型コンタクト層13、第一のn型半導体層12、第二のn型半導体層11は、一体としてn型層と捉えることもできる。例えば、n型GaNの途中にInGaNを挿入した「n型半導体層」と捉えることができる。
(n型クラッド層14)n型クラッド層14は、SiがドープされたAlGaNで構成されている。この構成により、活性層15に比べてバンドギャップの大きい構成となり、活性層15からの正孔のオーバーフローを効果的に抑制することができる。
n型クラッド層14は、GaNまたはAlGaNを用いることができるが、活性層15に比べてバンドギャップの大きくなるAlGaNを用いることが好ましい。
n型クラッド層14の厚みは、5nm以上で200nm以下の範囲であることが望ましい。5nmよりも薄いと正孔のオーバーフローを効果的に抑制する効果が小さくなる傾向にあり、200nmよりも厚くなるとGaN−LED1の直列抵抗が高くなって動作電圧が高くなるからである。
n型クラッド層14は、n型不純物がドープされていても、n型不純物がドープされていなくてもよいが、n型コンタクト層13もしくは第一のn型半導体層12よりもキャリア濃度が小さい方がよい。この構成により、n型クラッド層14内で電子が一時的に活性層14側へ流れにくくなり、n型クラッド層14の面内で電子が均一に広がる。これにより、活性層14への均一な電子の注入が実現でき、活性層14における発光分布が均一となり、主発光面で均一な面発光が得られる。
(活性層15)活性層15は、井戸層151と障壁層152とを繰り返し積層させており、井戸層151が4層、障壁層152が3層のMQW構造として配置されている。
(井戸層151)井戸層151は、厚さ1.5nmであり、InGaNで構成されている。より短波長の発光を得たい場合には、GaNまたはInAlGaNで構成することも可能である。
井戸層151の厚さは、1nm以上2.5nm以下とする。井戸層151の厚さが1nm以下となると、発光出力が大きく低下する。井戸層151の厚さが2.5nm以上となると、基板のオフ角の影響を受けるため、GaN−LED間で動作電圧のばらつきが生ずる。
図3に、GaN−LEDの井戸層151の厚さが2.0nm、2.5nm、2.7nm、3.0nmの時における、基板10の中心からの距離とその距離で分割されたGaN−LEDの動作電圧との関係を示す。
井戸層151の厚さが2.0nm、2.5nmの場合において、GaN−LEDは、動作電圧がばらつくことはなく、低い動作電圧となることがわかった。しかし、井戸層151の厚さが2.7nm、3.0nmの場合、GaN−LEDは、基板10の中心付近で高い動作電圧で、中心から端に向かうにつれ、動作電圧が低くなり、全体では、動作電圧に大きなばらつきが見られた。
これは、井戸層151であるInGaNの電気抵抗率が基板10のオフ角と井戸層厚に依存するためであると考えられる。InGaNは、クラッド層であるGaN等に比較して低温で且つ水素を含まない雰囲気で成長されるので、成長表面でのマイグレーションが比較的に生じにくく、基板10のオフ角が無いか若しくは小さい場合には、成長表面にステップが少ないために3次元的な島状成長の集合となりやすい。そして、井戸層151を厚くした場合に特にこの傾向が顕著になると考えられる。一方、オフ角が大きい場合は成長表面のステップ密度が増えるため、2次元的なステップフロー成長になりやすく、井戸層厚による差も生じにくい。このような基板のオフ角と井戸層厚の違いにより、井戸層の結晶性が異なり、電気抵抗率の違いが発生するものと考えられる。このような現象は転位密度が低い窒化ガリウム系半導体からなる基板の上にInGaNを成長する場合に観察される現象であり、サファイアやSiCのような異種基板上に成長する場合は、InGaN層中に高密度の転位が存在するため、成長形態が自ずと異なる。
井戸層151の厚さが2.5nm以下であれば、GaN−LED1は、基板のオフ角の影響が小さくなるため、動作電圧が低く、そのばらつきを少なくすることができる。
図4に、GaN−LEDの井戸層151の厚さとGaN−LED1の発光出力の関係を示す。井戸層151の厚さを1.0nm以下とすると、発光出力が急激に減少する。
これは、井戸層厚が薄くなるとキャリアのオーバーフローが生じやすくなるためであると考えられる。
(障壁層152)障壁層152は、GaNで構成されている。障壁層152は、井戸層151よりバンドギャップの大きい構成となっていればよく、AlGaNやInGaNやInAlGaNで構成することもできる。
障壁層152の厚さは、5nm以上20nm以下が望ましい。障壁層152は、5nm以上であれば、井戸層142内にキャリアを閉じ込める役割を果たし、20nm以下であれば、GaN−LED1の動作電圧の向上に寄与しない。
(p型半導体層16)p型半導体層16は、MgがドープされたAlGaNで構成されている。p型半導体層16は、活性層15に比べてバンドギャップが大きい構成となっており、活性層15からの正孔のオーバーフローを効果的に抑制することができる。
p型半導体層16には、GaNやAlGaN、InGaN、InAlGaN等の単層、若しくはこれらの層を積層したものを用いることができる。積層構造とする場合、活性層15に接する側のp型半導体層16としてAlGaNを用いると、活性層15への電子の閉じ込めを効率的に行うことができる。また、積層構造とする場合、p型電極17に接する側のp型半導体層16をGaNとすると、p型電極17との接触抵抗が小さくなり、GaN−LED1の動作電圧を低下させることができる。
p型半導体層16の厚さは、50nm以上で500nm以下の範囲とすることが好ましい。50nmよりも厚いと、p型電極17の構成金属がエレクトロマイグレーション等により活性層15へ侵入してしまうことを防止できるため、GaN−LED1の寿命の低下を防止できる。500nmよりも薄いと、GaN−LED1の動作電圧が高くなるのを防げるからである。
p型半導体層16にドープされる不純物としては、Mg以外にZn、Cd、C等を用いることができる。不純物濃度は、1×1019cm−3以上5×1020cm−3以下とすることが好ましい。1×1019cm−3より低い濃度では、p型電極17との接触抵抗が高くなってしまう。5×1020cm−3より高い濃度では、p型半導体層16の結晶性が悪くなるとともに、活性層15へp型不純物が拡散してしまい、発光効率が低下してしまう。
p型半導体層16に比較的高い濃度のp型不純物をドープする際は、p型不純物の活性層15への過剰な拡散を抑制するために、活性層15とp型半導体層16の間に、中間層を導入することもできる。この中間層には、GaN、AlGaN、InAlGaNを用いることができるが、特に、GaNやAlGaNを用いると、活性層15との界面の結晶性を良好に保つことができるので好ましい。
中間層は、活性層15の方向に拡散するp型不純物の吸収層としての役目を果たすために、アンドープであることが好ましい。中間層の層厚は、1nm以上で50nm以下の範囲であることが望ましい。1nmよりも薄いとp型不純物の活性層15への拡散を抑制する効果が小さくなり、50nmよりも厚くなると活性層15への正孔の注入効率が低下し、発光効率が低下する。
(p型電極17)p型電極17は、AuやNi、Pt、Pd、Mg等の単体金属、あるいはそれらの合金や積層構造で構成されている。特に、基板10の裏面から光を取り出す場合、発光波長に対する反射率が高いAg、Pt、Mg、Al、Zn、Rh、Ru、Pd等の金属や、これらの合金を用いると、活性層15からp型電極17の側へ向かう光を反射するので、効率よく光を取り出すことができる。
(n型電極18)n型電極18は、AlやTi等の単体金属、またはAl、Ti、Au、Ni、V、もしくは、Cr等を含む合金、若しくはそれらの積層構造で構成されている。
n型電極18は、n型コンタクト層13、n型クラッド層14、活性層15、p型半導体層16の上面側から、エッチングにより一部を除去させて露出させたn型コンタクト層13の上面に接して形成されている。n型電極18は、n型コンタクト層13の上面に設ける方が好ましい。n型コンタクト層13に設けた場合、エッチングする深さが浅くて済むため、製造が簡単になるからである。基板10、第二のn型半導体層11、第一のn型半導体層12に設けることもできる。
(動作状況)図1において、本発明の第1の実施例に係るGaN−LED1の動作および作用について説明する。
p型電極17とn型電極18とに順バイアスとなるように電圧を印加すると、電流は、p型電極17、p型半導体層16、活性層15、n型クラッド層14、の順に流れた後、一部はn型コンタクト層13、n型電極18の順に、一部はn型コンタクト層13、第一のn型半導体層12、n型コンタクト層13の順に、一部はn型コンタクト層13、第一のn型半導体層12、第二のn型半導体層11、第一のn型半導体層12、n型コンタクト層13の順に、また一部はn型コンタクト層13、第一のn型半導体層12、第二のn型半導体層11、基板10、第二のn型半導体層11、第一のn型半導体層12、n型コンタクト層13の順に流れて、最後にn型電極18に流れていく。このとき、活性層15でp−n接合におけるキャリアの再結合により、発光が起こる。
本実施の形態1では、Inを含む第一のn型半導体層12を設けることにより、基板10の表面のダメージやオフ角に由来する不均一なひずみや異常成長を緩和しているため、GaN−LED1が発光した際の発光出力のばらつきを抑えることができる。
図5(a)にInを含む第一のn型半導体層12を設けた場合のGaN−LED1の発光出力のばらつきと、図5(b)にInを含む第一のn型半導体層12を設けなかった場合のGaN−LED1の発光出力のばらつきを示す。
図5において、Inを含む第一のn型半導体層12を設けた場合のGaN−LED1の発光出力のばらつきは、Inを含む第一のn型半導体層12を設けなかった場合のGaN−LED1の発光出力のばらつきに比べて少ないことがわかる。
また、本実施の形態1では、井戸層151の層厚を1.5nmとしたことにより、オフ角の影響を緩和しているため、GaN−LED1に一定電流を流した場合の動作電圧のばらつきを抑えることができる。
図6(a)に井戸層151の厚さを1.5nmとしたGaN−LED1に20mAの電流を流した場合の動作電圧のばらつきと、図6(b)に井戸層151の厚さを3.0nmとしたGaN−LED1に20mAの電流を流した場合の動作電圧のばらつきを示す。
図6において、井戸層151の厚さを1.5nmとしたGaN−LED1の動作電圧のばらつきは、井戸層151の厚さを3.0nmとしたGaN−LED1の動作電圧のばらつきに比べて少ないことがわかる。
図5および図6において、発光出力と動作電圧の測定は、50mm径の基板10から一辺が320μmの正方形で厚さ100μmのサイズで切り出した約19,000個のチップ状のGaN−LED1を透明な粘着フィルム上に搭載した状態で、この粘着フィルムを自動プローブ検査装置のXYステージに載置し、プローブ針をp型電極17とn型電極18に各々押し当てて電極間に20mAの電流を0.01秒通電して順次測定した。発光出力は粘着フィルムのチップ搭載面の反対側に配置した受光素子によって測定し、発光出力の値は一部の発光しか受光できないため、定数を掛けて積分球による光出力に換算して求めた。なお、基板10の周辺から1mmの領域に存在するGaN−LED1(約2,000個)については、測定対象から外した。
(製造方法)以下、本発明の第1の実施の形態に係るGaN−LED1の製造方法について簡潔に説明する。
表面を研磨により鏡面に仕上げられたGaNからなる基板10を反応管内の基板ホルダーに設置した後、基板10の表面温度を1060℃に加熱し、水素ガスと窒素ガスとアンモニアとを流しながら、基板10の表面に付着している有機物等の汚れや水分を取り除くと同時に基板10の表面の結晶性を向上させる。
この基板10上面に主キャリアガスとして窒素ガスと水素ガスを流し、アンモニアとトリメチルガリウム(TMG)とモノシランとを流しながら、SiをドープさせたGaNからなる第二のn型半導体層11を400nmの厚さで成長させる。
第二のn型半導体層11の成長後、基板10の温度を750℃にまで降下させ、主キャリアガスとして窒素ガスを流し、アンモニアとTMGとトリメチルインジウム(TMI)とトリメチルアルミニウム(TMA)とモノシランを流しながらSiをドープのさせたInAlGaNからなる第一のn型半導体層12を50nmの厚さで成長させる。
第一のn型半導体層12の成長後、基板10の温度を1060℃に加熱し、主キャリアガスとして窒素ガスと水素ガスを流し、アンモニアとTMGとモノシランとを流しながら、SiをドープさせたGaNからなるn型コンタクト層13を600nmの厚さで成長させる。
n型コンタクト層13の成長後、基板10の温度を引き続き1060℃に保持し、主キャリアガスとしての窒素ガスと水素ガスを流し、アンモニアとTMGとTMAを流しながら、アンドープのAlGaNからなるn型クラッド層14を20nmの厚さで成長させる。
n型クラッド層14の成長後、基板10の温度を700℃にまで降下させ、主キャリアガスとして窒素ガスを流し、アンモニアとTMGとTMIとを流しながらアンドープのInGaNからなる厚さ1.5nmの井戸層と、アンモニアとTMGを流しながらアンドープのGaNからなる厚さ10nmの障壁層とを交互に成長して、最上層が井戸層からなる井戸層数が4層の多重量子井戸構造の活性層15を成長させる。
活性層15の成長後、主キャリアガスとして窒素ガスを流し、アンモニアとTMGとTMAを流してアンドープのAlGaNを成長させながら基板10の温度を1000℃に向けて昇温させ、基板10の温度が1000℃に到達したら、主キャリアガスとしての窒素ガスと水素ガスを流し、アンモニアとTMGとTMAと、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)とを流しながら、MgをドープさせたAlGaNからなるp型半導体層16を200nmの厚さで成長させる。
p型半導体層16の成長後、主キャリアガスとしての窒素ガスとアンモニアを流しながら室温程度にまで冷却させて、ウェハを反応管から取り出す。
取り出したウェハに対して、p型半導体層16の上にCVD法によりSiOからなる絶縁膜を1μmの厚さで堆積させる。さらに、フォトリソグラフィー法と反応性イオンエッチング法により、p型半導体層16の一部のみを露出させたSiOからなるマスクを作製する。
作成されたマスクを用い、反応性イオンエッチングにより、露出させたp型半導体層16の表面側からp型半導体層16と、活性層15と、n型クラッド層14の一部を除去して、n型コンタクト層13の表面を露出する。
次に、フォトリソグラフィーと蒸着法により、p型半導体層16の表面上にPtとRhとTiとAuを順次積層したp型電極17を約1μm蒸着形成させる。さらに、フォトリソグラフィーと蒸着法により、n型コンタクト層13の裏面上にTiとAuを順次積層したn型電極18を約600nm蒸着形成させる。
次に、ウェハをセラミック円盤に貼り付け、基板10側から研削および研磨して100μmの厚さにした後、ウェハをセラミック円盤から剥離する。
この後、ウェハの電極形成面側から波長355nmのYAGレーザ第3高調波によるレーザスクライビングで幅10μm、深さ40μmのV溝を形成し、その後ウェハを粘着フィルム上に載せた状態で、基板10側から前記V溝の位置に合わせてカッターを押し当てて、1辺が320μmの正方形で厚さ100μmのチップとなるように分離した。このようにして、図1に示すGaN−LED1が得られる。
これらのGaN−LED1を透明な粘着フィルム上に搭載した状態で、自動プローブ検査装置のXYステージに載置し、p型電極17とn型電極18の間に20mAの順方向電流を流して発光出力と動作電圧を順次測定したところ、ピーク発光波長が460nmの青色で発光し、個々のGaN−LED1で発光出力のばらつきが少なく、積分球出力換算で平均7.3mW、標準偏差0.4mWであった。また、個々のGaN−LED1で動作電圧のばらつきが少なく、平均3.05V、標準偏差0.01Vであった。
(比較例1)比較例において、上記実施の形態1において、第一のn型半導体層12を形成せず、井戸層151の厚さを3.0nmとして、上記実施の形態1と同様の手順でGaN−LEDを作製した。
このGaN−LEDに20mAの順方向電流を流したところ、ピーク発光波長が460nmの青色で発光し、個々のGaN−LEDで発光出力のばらつきが大きく、積分球出力換算で平均5.8mW、標準偏差1.2mWであった。また、個々のGaN−LEDで動作電圧のばらつきが大きく、平均3.18V、標準偏差0.12Vであった。
(変形例1)以上、本発明を好適な実施形態により説明したが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、以下、本実施の形態にかかるGaN−LED1の変形例について述べる。
図7は、実施の形態1の変形例1に係るGaN−LED1´を示す概略図である。GaN−LED1´は、基板10の裏面にn型電極18が設けられている点で、n型コンタクト層13の上面にn型電極18が設けられているGaN−LED1´とは異なる。この点以外は、GaN−LED1´は、図1に示したGaN−LED1と同様の構成であり、同様の効果を有する(GaN−LED1と同様の構成は、同一の符号を付して、説明は、省略する。以下、本明細書中で同じ)。以下、GaN−LED1と異なる部分について詳述する。
n型電極18を基板10の裏面に設けることにより、n型コンタクト層13の上面にn型電極11を設ける必要がないため、製造過程で、エッチング工程を行う必要がなく、製造が簡易となる。
このように、n型電極18は、n型コンタクト層13の上面以外に設けられても構わない。n型コンタクト層13は、n型電極18が設けられない場合、設けなくてもよいが、n型コンタクト層13を設けると、第一のn型半導体層12とn型クラッド層14の間の中間層としての役割を果たし、n型コンタクト層13の上方に形成される半導体層の結晶性の向上等に寄与する。なお、この場合、電極が接していないため、一般的な総称である「コンタクト層」の定義とは、意味が異なるが、電極が設けられない場合は、「中間層」と考える。
p型半導体層16の上面には、透光性電極19を設けることができる。透光性電極19を設けることにより、p型電極17の面積を小さくすることができるので、p型電極17における光の吸収を防ぐことができる。
また、透光性電極19を広げることにより活性層15へ均一に電流を流すことができるため、発光出力を向上させ、動作電圧を低下させることができる。
(実施の形態2)
図8に本発明の実施の形態2に係るGaN−LED2の断面図(GaN−LED2を主発光面に垂直な面で切った面を表す図)を示す。
実施の形態2に係るGaN−LED2は、実施の形態1に係るGaN−LED1をサブ基板20にフリップチップ(FC)実装しものである。なお、フリップチップ実装とは、基板側が主発光面となるような実装方法のことである。
(各部の構成)以下、GaN−LED2の各構成について、より具体的に説明する。実施の形態1で説明した構成については、説明を省略する。
サブ基板20の上面には、p側電極211、n側電極212が設けられている。p側電極211とp型電極17とは、バンプ221により接続されており、n側電極212とn型電極222とは、バンプ222により接続されている。なお、ここでいう上とは、図8におけるY軸方向を指す(以下、本実施の形態2中で同じ)。
サブ基板20は、ツェナーダイオードで構成されている。ツェナーダイオードで構成されている場合、静電耐圧に優れる。他に、発光ダイオードやSiダイオード、セラミック等を用いることもできる。
p側電極211およびn側電極212は、AuやNi、Pt、Pd、Mg等の単体金属、あるいはそれらの合金や積層構造で構成されている。特に、発光波長に対する反射率が高いAg、Pt、Mg、Al、Zn、Rh、Ru、Pd等の金属を用いると、上方向へ効率よく光を取り出すことができる。
バンプ221およびバンプ222は、Auバンプが好ましい。
(製造方法)以下、本発明の第1の実施の形態に係るGaN−LED2の製造方法について簡潔に説明する。
実施の形態1で作成されたGaN−LED1を電極形成面側を下向きにして、p側電極211とn側電極212を上面に有するサブ基板20にバンプ221、およびバンプ222により接着させ、GaN−LED2とした。
本実施の形態2におけるGaN−LED2を20mAの順方向電流で駆動したところ、ピーク発光波長が460nmの青色で発光し、発光出力は8.1mWであった。また、動作電圧は3.03Vであった。また、基板10から均一な面発光が得られた。
(実施の形態3)
実施の形態1および実施の形態2のGaN−LEDに示した照明装置を構築することができる。GaN−LED一つ一つが、発光出力が均一なため、色ムラが抑制される。また、動作電圧が均一であるため、駆動回路が安定し、信頼性も向上している。そのような一例を図9、図10に示す。
図9は、GaN−LED2をリードフレーム311のカップ内にAgペーストにより載置し、n側電極212とリードフレーム312とをワイヤー32で電気的に接続し、樹脂33でモールドしたものである。
図10は、複数個のGaN−LEDを含むカード型の照明装置4の構成を示している。照明装置4の表面には、配線パターンに電気的に接続され、GaN−LED電力を供給するための給電端子41が設けられている。
照明装置4の具体的な使用形態としては、例えば、図11に示すような丸管蛍光灯と置き換えできる構成の一例を示している。
図11に示した構成では、カード型の照明装置4は、本体部5に設けられたスロット51を通じてセットされ、点灯可能な状態となる。本体部5は、商用電源が接続されており、点灯回路も内蔵されている。照明装置4は、色ムラが抑制されるので、図11に示した形態でも、色ムラが抑制された優れた光源を得ることができる。
以上のように、本発明におけるGaN−LEDは、省電力、大電流化を図ることができ、照明等の用途に適用できる。
本発明における実施の形態1のGaN−LEDの断面図 本発明における実施の形態1のGaN−LEDの基板の断面図および斜視図 本発明における実施の形態1のGaN−LEDの井戸層の厚さとウェハ面内の動作電圧との関係図 本発明における実施の形態1のGaN−LEDの井戸層の厚さと発光出力の関係図 本発明における実施の形態1のGaN−LEDと比較例1のウェハ面内発光出力を示す図 本発明における実施の形態1のGaN−LEDと比較例1のウェハ面内動作電圧分布を示す図 本発明における実施の形態1の変形例1のGaN−LEDの断面図 本発明における実施の形態2のGaN−LEDの断面図 本発明における実施の形態3のGaN−LEDの断面図 本発明における実施の形態3のGaN−LEDを用いた照明装置を示す図 本発明における実施の形態3のGaN−LEDを用いた照明装置を示す図
符号の説明
1 GaN−LED(窒化ガリウム系化合物半導体発光素子)
10 基板
11 第二のn型半導体層
12 第一のn型半導体層
13 n型コンタクト層
14 n型クラッド層
15 活性層
16 p型半導体層
17 p型電極
18 n型電極
20 サブ基板

Claims (15)

  1. 窒化ガリウム系化合物半導体からなる基板と、
    前記基板の上方に配置されたInを含む第一のn型半導体層と、
    前記第一のn型半導体層の上方に配置された活性層と、を有し、
    前記活性層は、井戸層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造からなり、前記井戸層の厚さは、1nm以上2.5nm以下となる、
    窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  2. 前記井戸層は、InGaNからなる請求項1に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  3. 前記第一のn型半導体層は、InGaNからなる請求項1または請求項2記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  4. 前記第一のn型半導体層は、InAlGaNからなる請求項1または請求項2記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  5. 前記第一のn型半導体層のAlの比率は、3%以下である請求項4に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  6. 前記第一のn型半導体層の厚さは、10nm以上1μm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  7. 前記第一のn型半導体層の上面にn型クラッド層が配置され、前記n型クラッド層の上面に前記発光層が配置されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  8. 前記n型クラッド層は、AlGaNまたはGaNからなる請求項7に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  9. 前記n型クラッド層の厚さは、5nm以上200nm以下である請求項7または請求項8に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  10. 前記第一のn型半導体層と前記n型クラッド層との間にn型コンタクト層が配置されている請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  11. 前記n型コンタクト層は、GaN、AlGaN、InGaN、またはInAlGaNのいずれかからなる請求項10記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  12. 前記基板の上面は、研磨されている請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  13. 前記基板の上面は、(0001)面に対して、0°以上1°以下のオフ角を有する請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  14. 窒化ガリウム系化合物半導体からなる基板と、
    前記基板の下に配置され、窒化ガリウム系化合物からなる第二のn型半導体層と、
    前記第二のn型半導体層の下に配置され、少なくともInを含む第一のn型半導体層と、
    前記第一のn型半導体層の下に配置され、窒化ガリウム系化合物からなるn型コンタクト層と、
    前記n型コンタクト層の下表面に配置されているn型電極と、
    前記第一のn型半導体層の下に配置されたn型クラッド層と、
    前記n型クラッド層の下に配置され、井戸層と障壁層とが積層された多重量子井戸構造からなり、前記井戸層の厚さが1nm以上2.5nm以下となる活性層と、
    前記活性層の下に配置され、窒化ガリウム系化合物からなるp型半導体層と、
    前記p型半導体層の下に配置されているp型電極と、
    前記基板の下で、前記p型電極及び前記n型電極と、Auバンプにより接続されているサブ基板と、
    を備えた窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード。
  15. 請求項1から請求項14に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオードを複数備えた照明装置。
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