JP2006261318A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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紳一郎 赤塚
Tatsuyuki Konagaya
龍之 小長谷
Hiroshi Watabe
博志 渡部
Masaki Abe
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Abstract

【課題】CVD装置において、大気圧ベント配管の閉塞を防止することにより、反応室での異物の発生を抑制する。
【解決手段】反応室2に生成ガスを供給して反応させ、未反応ガスを反応室2に接続された排気管6を通して排気する機能を有し、排気管6につながる大気圧ベント配管10の一端は反応室2と第1バルブ7との間の排気管6に連結され、他端は真空ポンプ8と除害設備9との間の排気管6に連結されたLPCVD装置1を用いて、大気圧ベント配管10にパージ配管14からパージガスを供給しながら、反応室2に装填された半導体ウエハ3上に薄膜を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置のように反応室へ反応ガスを供給して反応させ、反応後の未反応ガスを排気する機能を有する半導体製造装置に適用して有効な技術に関するものである。
例えば成膜終了後に処理室を大気圧に戻す際、排気管の排気口付近の反応生成物が処理室に逆流するのを防止するために、処理室の内部の排気口に排気方向へ向かってパージガスを供給する手段を備えた半導体基板処理装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
また、真空排気系を作動させて処理を行うときに、常圧排気系の一対の弁を閉じ、これら両弁間を真空引きすることにより、真空下での処理中に常圧排気系からの排ガス等の逆流を防止する技術が開示されている(例えば特許文献2参照)。
また、減圧CVD装置において、大気圧維持状態時、ニードル弁で導入量と排気量とのバランスを取ることにより、大気圧を維持して反応室内に層流を形成し、乱流の発生を防止する技術が開示されている(例えば特許文献3参照)。
また、処理室にてウエハ処置が行われていない間、排気管内の雰囲気を排気することにより、排気管に付着した副生成物によるパーティクルが、処理室内に逆流するという問題を解決する技術が開示されている(例えば特許文献4参照)。
また、一端を圧力計取り付け配管に連結し、他端を反応室から真空ポンプにつながる排気管に連結した排気弁と配管によって、圧力計および圧力計取り付け配管の内部に滞る残留生成ガスを排気する技術が開示されている(例えば特許文献5参照)。
また、パージガスにより排ガス管を介して排気管内を負圧吸引してその内壁に付着した反応生成物から発生する汚染ガスを局所的に吸引して除外することにより、処理後の大気圧開放時において処理室内に汚染ガスが流入することを防止する技術が開示されている(例えば特許文献6参照)。
また、Nガスを流して排気ラインの異物を除去する技術が開示されている(例えば特許文献7,8,9,10,11,12参照)。
特開平9−63963号公報 特開平7−66145号公報 特開2001−60555号公報 特開2004−241566号公報 特開2003−273031号公報 特開平9−246257号公報 特開平11−233444号公報 特開2003−197543号公報 特開平7−106253号公報 特開2003−229417号公報 特開平5−152217号公報 特開2000−219971号公報
LP(Low Pressure)CVD装置では、半導体ウエハ上にCVD膜を形成する成膜時は、1〜100Pa程度に保った反応室に反応ガスが流れる。未反応ガスは真空ポンプを通り、除害設備を経て排気ダクトへ排気される。また、例えば半導体ウエハの出し入れやスタンバイ状態など、反応室が大気圧の時は、反応室にパージガス、例えば窒素(以下、Nと記す)ガスが流れる。パージガスは大気圧ベント配管を通り、除害設備を経て排気ダクトへ排気される。
ところで、真空ポンプと同じ除害設備につながる成膜時の大気圧ベント配管は、大気圧ベント配管に備わるエアバルブが閉まるため、ガスの流れのない配管となる。大気圧ベント配管のうち、中間に設置されたエアバルブから反応室側は真空ポンプによる排気がなされているため真空度が高いので副生成物は堆積しないが、上記エアバルブから除害設備につながる排気側、またはチェックバルブが備わっている大気圧ベント配管ではチェックバルブから除害設備につながる排気側は、真空ポンプにより排気される未反応ガスが除害設備に排気される前の部分で対流し、真空度が低いために副生成物が堆積する。大気圧ベント配管が副生成物の堆積により閉塞すると、反応室が大気圧の時、反応室へ供給されたパージガスが大気圧ベント配管から十分に排気されず反応室を対流して異物を巻き上げ、反応室に異物を発生させてしまう。
副生成物が堆積する量は成膜条件によって異なるため、LPCVD装置の定期的な清掃を行っても、大気圧ベント配管の閉塞を完全に予防することができない。また、大気圧ベント配管の閉塞は、大気圧ベント配管の排気側の接続先を真空ポンプにつながる除害設備とは別の除害設備とすることによって回避することは可能であるが、大気圧ベント配管専用の除害設備を設ける必要があり、装置コストが高くなってしまう。また、上記特許文献1〜12に記載された技術は、CVD装置の反応室または排気管の汚染を防止する技術であって、これら技術では、CVD装置の大気圧ベント配管の堆積物による閉塞を防止することができない。
本発明の目的は、CVD装置において、大気圧ベント配管の閉塞を防止することにより、反応室での異物の発生を抑制することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、反応室に生成ガスを供給して反応させ、未反応ガスを反応室に接続された排気管を通して排気し、排気管に接続される除害設備を通して大気中に排気する機能を有するCVD装置を用いて上記生成ガスによる成膜を行なう際、排気側が真空ポンプと除害設備との間の排気管に連結される大気圧ベント配管にパージガスを供給しながら、反応室に装填された半導体ウエハ上に薄膜を形成するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
成膜時に、大気圧ベント配管にパージガスを流すことにより、大気圧ベント配管での未反応ガスの滞留が解消されて、副生成物の堆積による大気圧ベント配管の閉塞を防止することができるので、大気圧時における反応室でのパージガスの対流が防止できて、異物の巻き上げによる異物の発生を抑制することができる。
本実施の形態においては、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、本実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、本実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMISFETをMISと略し、pチャネル型のMISFETをpMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略す。
また、本実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1であるLPCVD装置の構成図の一例を図1に示す。
LPCVD装置1はホットウォール縦型バッチ方式を採用しており、反応室2の内部には、処理するべき複数枚の半導体ウエハ3が、反応ガスの流れる方向に対して垂直かつ等間隔に配列されてサセプタと呼ばれる支持台4に載置されている。この反応室2へ複数種の反応ガスを供給し、反応室2の圧力を所定の真空圧として、反応室2に装填されヒータで加熱された半導体ウエハ3の主面上に化学的気相成長によって絶縁膜、半導体膜または金属・導体膜を堆積させる。
反応室2には、複数の管、例えばガス供給管5、排気管6などが接続されている。排気管6は第1バルブ7を介して真空ポンプ8に接続され、さらに除害設備9に接続されている。また、排気管6の適部に大気圧ベント配管10が付加されており、この大気圧ベント配管10の一端は反応室2と第1バルブ7との間の排気管6に連結され、他端は真空ポンプ8と除害設備9との間の排気管6に接続されている。
大気圧ベント配管10の途中には第1エアバルブ11が接続されており、第1エアバルブ11から排気側の大気圧ベント配管10には、排気ガスの逆流を防止するチェックバルブ12が接続されている。さらに、第1エアバルブ11とチェックバルブ12との間には第2エアバルブ13を介してパージ配管14が接続されている。
次に、本発明の実施の形態1であるLPCVD装置内のガスの流れを図2および図3を用いて説明する。図2は、半導体ウエハ3の主面上へ絶縁膜、半導体膜または金属・導体膜を成膜する時のガスの流れを示し、図3は反応室2内を大気圧とした時のガスの流れを示す。また、図中、ガスの流れを矢印で示し、各種バルブのうち、閉じたバルブは網掛けのハッチングで示す。
成膜時は、図2に示すように、ガス供給管5から反応室2へ反応ガス15を供給して、半導体ウエハ3上に所望の膜を形成する。この際、排気管6に設けられた第1バルブ7を開き、大気圧ベント配管10に設けられた第1エアバルブ11を閉じることにより、未反応ガスは排気管6に接続された真空ポンプ8を通り、除害設備9を経て排気ダクトへ排気される。さらに、パージ配管14に設けられた第2エアバルブ13を開いて、パージ配管14から大気圧ベント配管10へ不活性なパージガス16、例えばNを大気圧ベント配管10へ供給することにより、真空ポンプ8により排気される未反応ガスの大気圧ベント配管10内での滞留を防いで、チェックバルブ12から排気側の大気圧ベント配管10に副生成物が堆積するのを防止する。第1エアバルブ11から反応室2側の大気圧ベント配管10は真空度が高いので副生成物はほとんど堆積しない。
大気圧時は、図3に示すように、ガス供給管5から反応室2へ不活性なパージガス17、例えばNガスが供給される。この際、排気管6に設けられた第1バルブ7を閉じ、大気圧ベント配管10に設けられた第1エアバルブ11を開き、パージ配管14に設けられた第2エアバルブ13を閉じることにより、パージガス17は、大気圧ベント配管10を通り、除害設備9を経て排気ダクトへ排気される。前述した成膜時に、副生成物が大気圧ベント配管10にほとんど堆積していないので、パージガス17を詰まらせることなく、排気することができる。これにより、反応室2でのパージガス17の対流を防止できるので、異物の巻き上げによる異物の発生を抑制することができる。
なお、本実施の形態1では、本発明を本発明者らによって検討されたホットウォール縦型バッチ方式のLPCVD装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えばAP(Atmospheric Pressure)CVD装置、プラズマCVD装置、あるいはECR(Electron Cyclotron Resonance)、ICP(Inductively Coupled Plasma)またはヘリコン波プラズマ等を用いるHDP(High Density Plasma)CVD装置などいかなるCVD装置にも適用することができる。さらに、例えばチャンバ方式(バッチ方式または枚葉式)、ウォール方式(ホットウォール方式またはコールドウォール方式)、加熱方式などいかなる方式のCVD装置にも適用することができる。
本発明の実施の形態1であるLPCVD装置の構成図の他の例を図4に示す。
LPCVD装置18は、前述した図1のLPCVD装置1と同じ方式のCVD装置であるが、パージ配管14に流量計19を備えている。流量計19を用いることにより、大気圧ベント配管10の閉塞、排気管6の閉塞または除害設備9の排気能力の低下などを検知することができる。
これにより、前述したLPCVD装置1よりも、反応室2での異物の巻き上げによる異物の発生をより低減することができる。
次に、本発明の実施の形態1であるCVD装置をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスの製造に適用した一例を図5〜図10を用いて説明する。
図5に示すように、例えばp型のシリコン単結晶からなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)21を用意する。次に、この半導体基板21を熱酸化してその表面に厚さ0.01μm程度の薄い酸化シリコン膜22を形成し、続いて前記図1に記載したLPCVD装置1を用いて、その上層にCVD法により厚さ0.1μm程度の窒化シリコン膜23を堆積する。
窒化シリコン膜23は、例えば以下のように形成することができる。まず、LPCVD装置1のガス供給管5からパージガス17を供給して反応室2を大気圧とし、半導体基板21が載置された支持台4を反応室2へ搬入する。この時、第1バルブ7を閉め、第1エアバルブ11を開けることにより、パージガス17は大気圧ベント配管10を流れる。次に、パージガス17の供給を止めた後は、第1エアバルブ11を閉め、第1バルブ7を開けて、真空ポンプ8により反応室2を減圧する。続いて、ヒータによって半導体基板21を、例えば780℃程度に加熱し、さらにガス供給管5から反応室2へ反応ガス15、例えばジクロルシラン(SiHCl)ガスとアンモニア(NH)ガスとを供給し、反応させて、半導体基板21上に窒化シリコン膜23を形成する。成膜時の圧力は、例えば20〜40Pa、ジクロルシランの流量は、例えば30sccm程度、アンモニアガスの流量は、例えば330sccm程度である。未反応ガスは真空ポンプ8を通り、除害設備9を経て排気ダクトへ排気される。前述したように、反応ガス15を流している間は、第2エアバルブ13を開けて、大気圧ベント配管10へパージガス16を流しており、大気圧ベント配管10のチェックバルブ12から排気側に未反応ガスによる副生成物が付着するのを抑制して大気圧ベント配管10の閉塞を防いでいる。
成膜が終了すると、半導体基板21の加熱および反応ガス15の供給を止める。次に、第1バルブ7および第2エアバルブ13を閉め、第1エアバルブ11を開けて、ガス供給管5からパージガス17を供給し、大気圧ベント配管10を通して排気し、反応室2を大気圧にする。その後、半導体基板21が載置された支持台4を反応室2から搬出する。前述したように、副生成物の付着による大気圧ベント配管10の閉塞を防いでいることから、反応室2を大気圧にした際、反応室2でのパージガス17の対流を防止することができる。これにより、異物の巻き上げによる異物の発生を抑制して、半導体基板21上への異物の付着を低減することができる。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜23、酸化シリコン膜22および半導体基板21を順次エッチングすることにより、素子分離領域の半導体基板21に深さ0.35μm程度の素子分離溝24aを形成する。
次に、図6に示すように、半導体基板21上にプラズマCVD装置を用いて酸化シリコン膜24bを堆積する。酸化シリコン膜24bは、例えばTEOS(Tetraethoxysilane:Si(OC)とオゾン(O)とをソースガスに用いたプラズマCVD法により堆積されたTEOS酸化膜で構成される。この酸化シリコン膜24bの成膜に、前述したLPCVD装置1と同様、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えたプラズマCVD装置を用いることができる。
次に、図7に示すように、半導体基板21上に酸化シリコン膜24bを、例えばCMP(chemical Mechanical polishing)法により研磨して、素子分離溝24aの内部に酸化シリコン膜24bを残すことによって素子分離領域を形成する。続いて熱リン酸を用いたウェットエッチングで窒化シリコン膜23を除去した後、半導体基板21に温度1000℃程度の熱処理を施すことにより、素子分離溝24aに埋め込んだ酸化シリコン膜24bを焼き締める。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして半導体基板21に不純物をイオン注入し、pウェル25およびnウェル26を形成する。pウェル25にはp型の導電型を示す不純物、例えばボロンをイオン注入し、nウェル26にはn型の導電型を示す不純物、例えばリンをイオン注入する。この後、各ウェル領域にMISのしきい値を制御するための不純物をイオン注入してもよい。
次に、半導体基板21上にゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜27a、ゲート電極となるシリコン多結晶膜28aおよびキャップ絶縁膜となる酸化シリコン膜29aを順次堆積して積層膜を形成する。酸化シリコン膜27aは、例えば熱酸化法により形成することができ、シリコン多結晶膜28aおよび酸化シリコン膜29aは、例えばCVD法により堆積することができる。このシリコン多結晶膜28aの成膜に、前述した縦型LPCVD装置1と同様、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えた熱CVD装置を用いることができる。また、この酸化シリコン膜29aの成膜には、前述した縦型LPCVD装置1と同様、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えたプラズマCVD装置を用いることができる。
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとして上記積層膜をエッチングして、ゲート絶縁膜27、ゲート電極28およびキャップ絶縁膜29を形成する。続いて半導体基板21上にCVD法により酸化シリコン膜を堆積する。この酸化シリコン膜の成膜には、前述した縦型LPCVD装置1と同様、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えたプラズマCVD装置を用いることができる。その後、この酸化シリコン膜を異方性エッチングすることにより、ゲート電極28の側壁にサイドウォール30を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしてpウェル25にn型不純物、例えばヒ素をイオン注入し、ゲート電極28の両側のpウェル25にn型半導体領域31を形成する。n型半導体領域31は、ゲート電極28およびサイドウォール30に対して自己整合的に形成され、nMISのソース・ドレインとして機能する。同様に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしてnウェル26にp型不純物、例えばフッ化ボロンをイオン注入し、ゲート電極28の両側のnウェル26にp型半導体領域32を形成する。p型半導体領域32は、ゲート電極28およびサイドウォール30に対して自己整合的に形成され、pMISのソース・ドレインとして機能する。
次に、図9に示すように、半導体基板21上にCVD法により酸化シリコン膜33を形成した後、この酸化シリコン膜33を、例えばCMP法によって研磨することによりその表面を平坦化する。この酸化シリコン膜33の成膜には、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えたプラズマCVD装置を用いることができる。
次に、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによって酸化シリコン膜33に接続孔34を形成する。この接続孔34はn型半導体領域31またはp型半導体領域32上などの必要部分に形成する。続いて接続孔34の内部を含む半導体基板21の全面に窒化チタン膜を、例えばCVD法により形成し、さらに接続孔34を埋め込むタングステン膜を、例えばCVD法により形成する。これら窒化チタン膜およびタングステン膜の成膜には、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えたLPCVD装置を用いることができる。その後、接続孔34以外の領域の窒化チタン膜およびタングステン膜を、例えばCMP法により除去して接続孔34の内部にプラグ35を形成する。
次に、半導体基板21上に、例えばタングステン膜を形成した後、フォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによりタングステン膜を加工し、第1層目の配線36を形成する。タングステン膜は、スパッタ法により形成することができる。
次に、図10に示すように、配線36を覆う絶縁膜、例えば酸化シリコン膜をCVD法により形成した後、その絶縁膜を、例えばCMP法で研磨することにより、表面が平坦化された層間絶縁膜37を形成する。この酸化シリコン膜の成膜には、排気系の大気圧ベント配管にパージ配管を備えたLPCVD装置を用いることができる。続いてフォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによって層間絶縁膜37の所定の領域に接続孔38を形成する。
次に、接続孔38の内部を含む半導体基板21の全面にバリアメタル層を形成し、さらに接続孔38を埋め込む銅膜を形成する。バリアメタル層は、例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜などであり、例えばスパッタ法またはCVD法により形成することができる。銅膜は主導体層として機能し、例えばメッキ法により形成することができる。メッキ法による銅膜の形成前に、例えばスパッタ法またはCVD法によりシード層として薄い銅膜を形成できる。その後、接続孔38以外の領域の銅膜およびバリアメタル層を、例えばCMP法により除去して接続孔38の内部にプラグ39を形成する。
次に、半導体基板21上にストッパ絶縁膜40を形成し、さらに配線形成用の絶縁膜41を形成する。ストッパ絶縁膜40は、例えば窒化シリコン膜とし、絶縁膜41は、例えば酸化シリコン膜とし、例えばスパッタ法またはCVD法により形成することができる。続いてフォトリソグラフィ法により形成されたレジストパターンをマスクとしたエッチングによってストッパ絶縁膜40および絶縁膜41の所定の領域に配線溝42を形成する。
次に、配線溝42の内部を含む半導体基板21の全面にバリアメタル層43を形成し、さらに配線溝42を埋め込む銅膜を形成する。バリアメタル層43は、例えば窒化チタン膜、タンタル膜または窒化タンタル膜などであり、例えばスパッタ法またはCVD法により形成することができる。銅膜は主導体層として機能し、例えばメッキ法により形成することができる。メッキ法による銅膜の形成前に、例えばスパッタ法またはCVD法によりシード層として薄い銅膜を形成できる。その後、配線溝42以外の領域の銅膜およびバリアメタル層43を、例えばCMP法により除去して配線溝42の内部に銅膜を主導体層とする第2層目の配線44を形成する。
その後、さらに上層の配線を形成した後、パッシベーション膜で半導体基板21の全面を覆うことにより、CMOSデバイスが略完成する。
なお、本実施の形態1では、パージガスとしてNを例示したが、その他の不活性ガス、例えばアルゴンまたはヘリウムなどを用いることも可能であり、同様の効果が得られる。
このように、本実施の形態1によれば、LPCVD装置1の大気圧ベント配管10にパージガス16を流すことにより、成膜時における大気圧ベント配管10のチェックバルブ12から排気側の未反応ガスの滞留が解消されて、副生成物による大気圧ベント配管10の閉塞を防止することができる。さらに、大気圧ベント配管10の閉塞を防止することにより、大気圧時における反応室2でのパージガスの対流を防止して、異物の巻き上げによる異物の発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2であるLPCVD装置の構成図の一例を図11に示す。
LPCVD装置51はロードロック付きホットウォール縦型バッチ方式を採用している。ロードロック室52と反応室2とはゲートバルブにより仕切られており、半導体ウエハ3の搬入および搬出をロードロック室52で行うことにより、反応室2の真空を保持することができる。ロードロック室52は、半導体ウエハ3の搬入および搬出を行う際に、大気圧からの真空引きが必要とされる。このため、ロードロック室52には、排気管53が接続され、さらに排気管53は第2バルブ54を介して、真空ポンプ8に接続された排気管6に連結されている。また、ロードロック室52の排気系には大気圧ベント配管55が付加されており、この大気圧ベント配管55の一端はロードロック室52に連結され、他端は真空ポンプ8と除害設備9との間の排気管6に接続されている。大気圧ベント配管55の途中には第3エアバルブ56が接続されており、第3エアバルブ56から排気側の大気圧ベント配管55には、排気ガスの逆流を防止するチェックバルブ57が接続されている。さらに、第3エアバルブ56とチェックバルブ57との間には第4エアバルブ58を介してパージ配管59が接続されている。
ロードロック室52においても大気圧時でのロードロック室のガスパージ時において、反応室2と同様、反応室からの未反応生成物の堆積による大気圧ベント配管55の閉塞を起因とした異物の巻き上げによる半導体ウエハ3への異物の付着が問題となる。しかし、反応室2において成膜する際に、パージ配管59から大気圧ベント配管55へ不活性なパージガス60、例えばNガスを供給することにより、真空ポンプ8により排気される未反応ガスの大気圧ベント配管55内での滞留を防いで、チェックバルブ57から排気側の大気圧ベント配管55に副生成物が堆積するのを防止することができる。
従って、パージガスを供給してロードロック室52を大気圧としても、副生成物が大気圧ベント配管55にほとんど堆積しないので、パージガスを詰まらせることなく、排気することができる。これにより、ロードロック室52でのパージガスの対流を防止できるので、異物の巻き上げによる異物の発生を抑制することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、CVD装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、反応ガスを反応室へ供給し、未反応ガスを反応室から排気するようなガスの流れを有する半導体製造装置、例えばエピタキシャル成長装置などにも適用することができる。
本発明は、反応室へ反応ガスを供給して反応させた後、未反応ガスを排気する排気系に大気圧ベント配管が備わる半導体製造装置に適用することができる。
本発明の実施の形態1によるLPCVD装置の構成図の一例である。 本発明の実施の形態1による成膜時のLPCVD装置内におけるガスの流れを説明する装置構成図である。 本発明の実施の形態1による大気圧時のLPCVD装置内におけるガスの流れを説明する装置構成図である。 本発明の実施の形態1によるパージ配管に流量計を備えるLPCVD装置の構成図の一例である。 本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態1によるCMOSデバイスの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明の実施の形態2によるロードロック付きLPCVD装置の構成図の一例である。
符号の説明
1 LPCVD装置
2 反応室
3 半導体ウエハ
4 支持台
5 ガス供給管
6 排気管
7 第1バルブ
8 真空ポンプ
9 除害設備
10 大気圧ベント配管
11 第1エアバルブ
12 チェックバルブ
13 第2エアバルブ
14 パージ配管
15 反応ガス
16 パージガス
17 パージガス
18 LPCVD装置
19 流量計
21 半導体基板
22 酸化シリコン膜
23 窒化シリコン膜
24a 素子分離溝
24b 酸化シリコン膜
25 pウェル
26 nウェル
27 ゲート絶縁膜
27a 酸化シリコン膜
28 ゲート電極
28a シリコン多結晶膜
29 キャップ絶縁膜
29a 酸化シリコン膜
30 サイドウォール
31 n型半導体領域
32 p型半導体領域
33 酸化シリコン膜
34 接続孔
35 プラグ
36 配線
37 層間絶縁膜
38 接続孔
39 プラグ
40 ストッパ絶縁膜
41 絶縁膜
42 配線溝
43 バリアメタル層
44 配線
51 LPCVD装置
52 ロードロック室
53 排気管
54 第2バルブ
55 大気圧ベント配管
56 第3エアバルブ
57 チェックバルブ
58 第4エアバルブ
59 パージ配管
60 パージガス

Claims (5)

  1. 反応室に生成ガスを供給して反応させ、未反応ガスを前記反応室に接続された排気管を通して排気し、前記排気管に接続される除害設備を通して大気中に排気する機能を有する半導体製造装置を用いて前記生成ガスにより成膜を行なう半導体装置の製造方法であって、
    前記排気管につながる大気圧ベント配管にパージガスを供給しながら、前記反応室に装填された半導体ウエハ上に薄膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記排気管には第1バルブを介して真空ポンプが接続され、さらに前記真空ポンプの先に前記除害設備が接続されており、前記大気圧ベント配管の一端は前記反応室と前記第1バルブとの間の前記排気管に連結され、他端は前記真空ポンプと前記除害設備との間の前記排気管に連結されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記大気圧ベント配管に前記パージガスを供給するパージ配管に流量計が備わっていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記パージガスは、窒素、アルゴンまたはヘリウム等の不活性ガスであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 反応室に生成ガスを供給して反応させ、未反応ガスを前記反応室に接続された第1排気管を通して排気し、前記第1排気管に接続される除害設備を通して大気中に排気する機能を有する半導体製造装置を用いて前記生成ガスにより成膜を行なう半導体装置の製造方法であって、
    前記第1排気管につながる第1大気圧ベント配管にパージガスを供給しながら、前記反応室に装填された半導体ウエハ上に薄膜を形成し、前記反応室にロードロック室が接続され、前記ロードロック室に第2排気管および第2大気圧ベント配管が接続されており、前記第2大気圧ベント配管に前記パージガスを供給しながら、前記第2排気管を通して前記ロードロック室を排気することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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CN113818006A (zh) * 2020-06-19 2021-12-21 拓荆科技股份有限公司 一种薄膜制备方法

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