JP2006260396A - バーコード生成装置、バーコード生成方法、バーコード生成プログラム、バーコード読取装置、バーコード読取方法、バーコード読取プログラム及び印字装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バーコードデータが記録された記録媒体を所定の位置間隔毎に搬送する際に、バーコードデータを検出し、当該バーコードデータを形成する各バーの中央位置に対応するセンサ出力値と所定の閾値とを比較して、各バーが白色パターン又は黒色パターンであるかを判別し、この判別された結果に基づいて、バーコードデータに含まれたデータバー部をデコードする。
【選択図】図6
Description
また、プリンタを備えたハンディターミナル等の携帯情報機器を用いて旅券発行等の発券業務を行う場合に、記録用紙の裏面にそれぞれ異なるバーコードが識別情報として予め印刷されることがあり、発券の記録管理等の用に供されている。従来、このような携帯情報機器においては、印刷用紙を検出する用紙検出センサを用いることでバーコードの読み取りを行う装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載の技術を用いることにより、携帯情報機器のみでバーコードの読み取りが可能となるが、プリンタとの併用に関しては記載されておらず、発券業務とバーコードの読み取りとを同時に行うことはできない。また、バーコード自体及びバーコードの読み取りに関しては具体的な記載がされておらず、例えば、記録用紙の紙送り時に発生する読み取り誤差等により、正確な情報を読み取れない可能性がある。
また、一の発券に用いられる記録用紙の記録領域は小領域であることが多く、そのスペースの関係から、従来の規格に準拠したバーコードでは十分なデータ量を表すことが困難である。例えば、ITF(Interleaved Two of Five)規格に準拠したバーコードでは、5本のバーにより1のキャラクタを表すため、データ量が増加するに伴いバーの本数が5本単位で増加することになる。
また、バーコードデータは、バーコード部の誤りを検出するためのパリティコードを含んでいるため、データバー部の整合性を検査することができる。
また、データバー部の幅が、マーカー部の幅より小さくなるようスペースバーが置かれるため、データバー部とマーカー部とを明確に区別することが可能となり、データバー部とマーカー部との混同を防止することができる。
また、センサ出力値のサンプリング間隔を所定数で細分化し、当該細分化された間隔位置に対応する近似補正値をセンサ出力値として導出するため、センサ出力値数を仮想的に増加させることが可能であり、センサ出力値の丸め誤差を小さくすることができる。
また、センサ出力値の最小極大値と最大極小値とに基づいて前記閾値を決定するため、読み取り精度に応じた値を白色又は黒色パターン判定の際の閾値とすることができる。
また、発券情報と、当該発券情報に対応するバーコードデータのデータバー部に表された情報と、を対応付けて記憶するため、発券の記録管理を行うことができる。
図1に示すように、バーコード生成装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、操作部12、表示部13、ROM(Read Only Memory)14、RAM(Random Access Memory)15、記憶部16、印刷部17等を有して構成され、各部はバス18を介して接続されている。
同図に示すように、マーカー部Mの後方にバーコードBが記録されており、マーカー部MとバーコードBとの間には、当該マーカー部MとバーコードBとを区分けするためのマージンM1が設けられている。なお、マージンM1の幅は任意であるものとするが、バーコードBに含まれるバーの幅より大きな値であることが好ましい。また、マーカー部Mの幅も任意であるものとするが、バーコードBに含まれるバーの幅より大なる値であることが好ましい。この、記録用紙Pは、図中矢印で示した記録用紙搬送方向に搬送されるようになっている。即ち、マーカー部からストップバーにかけて一方向に搬送される。
また、バーコードデータは、バーコード部の誤りを検出するためのパリティコードを含んでいるため、データバー部の整合性を検査することができる。
また、データバー部の幅が、マーカー部の幅より小さくなるようスペースバーが置かれるため、データバー部とマーカー部とを明確に区別することが可能となり、誤検出を防止することができる。
印字装置20は、旅券等の発券業務に用いられる印字装置であって、図4に示すように、プラテンローラ31、印字部32、用紙センサ33等を有して構成されている。記録用紙Pはロール状に巻かれて保持されており、この記録用紙Pの表面に発券業務に係る発券情報が記録されるものとする。また、記録用紙Pの裏面には、発券の記録管理等に用いるための情報が上述したバーコード(マーカーを含む)の態様で連続的に記録されているものとし、各バーコードはそれぞれ異なる情報を有して形成されているものとする。なお、本実施の形態では、記録用紙Pの裏面にバーコードが記録されているものとしたが、これに限らず、記録用紙Pの表面に記録されていてもよいものとする。
表面用紙センサ33aは、フォトカプラ、フォトインタラプタ等の光センサであって、記録用紙Pの搬入を検出し、この検出信号を後述するセンサ読取値出力部28を介してCPU21(図5参照)に出力する。
図5に示すように、印字装置20は、CPU21、操作部22、表示部23、ROM24、RAM25、印字ラインバッファ26、印字ライン制御部27、センサ読取値出力部28、プリンタ部29等を有して構成されている。
本データ細分化処理では、各インデックス間のサンプリング間隔を細分化することで、RAM25に記憶された各センサ出力値間の値の近似補正値を導出し仮想的に増加させる。なお、本実施の形態では、各インデックス間のサンプリング間隔を10分割することとしたが、これに限らず、任意の数で分割することとしてもよい。
まず、細分化処理の対象となる最初のインデックスn(例えば、n=0)と、次のインデックスn+1(例えば、n=1)とにそれぞれ対応するセンサ出力値Vn、Vn+1が取得され(ステップS281)、細分化の際の指標となる分割数iの値が1に初期化される(ステップS282)。
図8は、RAM25に記憶された全センサ出力値の一例を示す図である。
同図において、Vaは最小極大値を示しており、極大値(上に凸)となる変極点において最小の値を意味している。また、同様にVbは最大極小値を示しており、極小値(下に凸)となる変極点において、最大の値を意味している。なお、ここで極大値は、バーコードBにおける白色領域を意味しており、極小値は黒色領域を意味している。
本処理の前提として、RAM25に記憶された各センサ出力値が、インデックスの昇順で順次読み込まれるものとする。なお、本処理におけるセンサ出力値は、上記データ細分化処理(ステップS28)で細分化されたセンサ出力値を含むものとするが、これに限らず、細分化されたセンサ出力値を含めないこととしてもよい。
以下、本処理における一連の処理のうち、最小極大値が特定される際の処理の流れを説明する。
図10は、Bwの値が120であった場合の白黒判別を示した図である。
同図に示すように、スタートバーB1の中央位置に対応するインデックス「0」を判定開始位置として、当該開始位置から120毎に加算したインデックス値に対応する位置のパターンが白色又は黒色であるかが、ステップS31で導出された閾値に基づいて判別される。
また、記録媒体に記録されたマーカー部後方に発券情報の印字を行うとともに、バーコード読取装置により当該マーカー部後段に記録されたバーコード部の読み取りを行うことが可能であるため、バーコードの読み取りと発券情報の印字とを同時に行うことができる。
また、発券情報と、当該発券情報に対応するバーコードデータのデータバー部に表された情報と、を対応付けて記憶するため、発券の記録管理を行うことができる。
11 CPU
12 操作部
13 表示部
14 ROM
15 RAM
16 記憶部
17 印刷部
18 バス
20 印字装置
21 CPU
22 操作部
23 表示部
24 ROM
25 RAM
26 印字ラインバッファ
27 印字ライン制御部
28 センサ読取値出力部
29 プリンタ部
31 プラテンローラ
32 印字部
33 用紙センサ
33a 表面用紙センサ
33b 裏面用紙センサ
34 ステッピングモータ
P 記録用紙
Claims (28)
- 一方向に読み取りスキャンされるバーコードデータを生成するバーコード生成装置であって、
一又は複数の数値を入力する入力手段と、
前記入力された数値のそれぞれをバイナリコードに変換する変換手段と、
前記スキャン方向に沿って配列される、読み取り開始位置を示すマーカー部、前記変換された各バイナリコードに対応する固定幅を有するデータバーが前記スキャン方向にスペースバーを置いて配列されるデータバー部、このデータバー部と前記マーカー部との間に所定間隔を置いて配置され前記データバー部の先端位置を示すスタートバー、及び前記データバー部の後方に配置され当該データバー部の終端位置を示すストップバーを含むバーコードデータを生成するバーコードデータ生成手段と、
を備えたことを特徴とするバーコード生成装置。 - 前記バーコード生成手段により生成された前記バーコードデータを記録媒体に記録する記録手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のバーコード生成装置。
- 前記バーコードデータは、前記データバー部の誤り検出用パリティコードを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のバーコード生成装置。
- 前記データバー部の幅が、前記マーカー部の幅より小さくなるよう前記スペースバーが置かれることを特徴とする請求項1記載のバーコード生成装置。
- 前記マーカー部の幅は、前記バーコードデータに含まれる各バーの幅よりも大なることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のバーコード生成装置。
- 一方向に読み取りスキャンされるバーコードデータを生成するバーコード生成方法であって、
一又は複数の数値を入力する入力工程と、
前記入力された数値のそれぞれをバイナリコードに変換する変換工程と、
前記スキャン方向に沿って配列される、読み取り開始位置を示すマーカー部、前記変換された各バイナリコードに対応する固定幅を有するデータバーが前記スキャン方向にスペースバーを置いて配列されるデータバー部、このデータバー部と前記マーカー部との間に所定間隔を置いて配置され前記データバー部の先端位置を示すスタートバー、及び前記データバー部の後方に配置され前記データバー部の終端位置を示すストップバーを含むバーコードデータを生成するバーコードデータ生成工程と、
を含むことを特徴とするバーコード生成方法。 - 前記バーコード生成工程で生成された前記バーコードデータを記録媒体に記録する記録工程を更に備えたことを特徴とする請求項6記載のバーコード生成方法。
- 前記バーコードデータは、前記データバー部の誤り検出用パリティコードを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載のバーコード生成方法。
- 前記データバー部の幅が、前記マーカー部の幅より小さくなるよう前記スペースバーが置かれることを特徴とする請求項7記載のバーコード生成方法。
- 前記マーカー部の幅は、前記バーコードデータに含まれる各バーの幅よりも大なることを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載のバーコード生成方法。
- 一方向に読み取りスキャンされるバーコードデータを生成するコンピュータに、
一又は複数の数値を入力する入力機能と、
前記入力された数値のそれぞれをバイナリコードに変換する変換機能と、
前記スキャン方向に沿って配列される、読み取り開始位置を示すマーカー部、前記変換された各バイナリコードに対応する固定幅を有するデータバーが前記スキャン方向にスペースバーを置いて配列されるデータバー部、このデータバー部と前記マーカー部との間に所定間隔を置いて配置され前記データバー部の先端位置を示すスタートバー、及び前記データバー部の後方に配置され前記データバー部の終端位置を示すストップバーを含むバーコードデータを生成するバーコードデータ生成機能と、
を実現させるバーコード生成プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記バーコード生成機能により生成された前記バーコードデータを記録媒体に記録する記録機能を更に実現させることを特徴とする請求項11記載のバーコード生成プログラム。 - 前記バーコードデータは、前記バーコード部の誤り検出用パリティコードを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載のバーコード生成プログラム。
- 前記データバー部の幅が、前記マーカー部の幅より小さくなるよう前記スペースバーが置かれることを特徴とする請求項11記載のバーコード生成プログラム。
- 前記マーカー部の幅は、前記バーコードデータに含まれる各バーの幅よりも大なることを特徴とする請求項11〜14の何れか一項に記載のバーコード生成プログラム。
- 請求項6〜10の何れか一項に記載のバーコード生成方法で生成されたバーコードデータを読み取るバーコード読取装置であって、
前記バーコードデータが記録された記録媒体を、当該バーコードデータのマーカー部からストップバーにかけて所定の位置間隔毎に搬送する搬送手段と、
前記搬送された位置間隔毎に前記バーコードデータを検出する検出手段と、
前記検出されたセンサ出力値を記憶する記憶手段と、
前記記憶された複数のセンサ出力値に基づいて、前記バーコードデータを形成する各バーの中央位置を特定する特定手段と、
前記特定された中央位置に対応する各バーのセンサ出力値と所定の閾値とを比較して、前記各バーが白色又は黒色であるかを判別する判別手段と、
前記判別された結果に基づいて、前記バーコードデータに含まれたデータバー部のバイナリコードをデコードするデコード手段と、
を備えたことを特徴とするバーコード読取装置。 - 前記検出手段により検出された各センサ出力値のサンプリング間隔を所定数で細分化し、当該細分化された間隔位置に対応する近似補正値をセンサ出力値として導出する細分化手段を更に備えたことを特徴とする請求項16記載のバーコード読取装置。
- 前記センサ出力値の最小極大値と最大極小値とに基づいて、前記閾値を決定する閾値決定手段を更に備えたことを特徴とする請求項16又は17に記載のバーコード読取装置。
- 請求項6〜10の何れか一項に記載のバーコード生成方法で生成されたバーコードデータを読み取るバーコード読取方法であって、
前記バーコードデータが記録された記録媒体を、当該バーコードデータのマーカー部からストップバーにかけて所定の位置間隔毎に搬送する搬送工程と、
前記搬送された位置間隔毎に前記バーコードデータを検出する検出工程と、
前記検出された複数のセンサ出力値に基づいて、前記バーコードデータを形成する各バーの中央位置を特定する特定工程と、
前記特定された中央位置に対応する各バーのセンサ出力値と所定の閾値とを比較して、前記各バーが白色又は黒色であるかを判別する判別工程と、
前記判別された結果に基づいて、前記バーコードデータに含まれたデータバー部のバイナリコードをデコードするデコード工程と、
を含むことを特徴とするバーコード読取方法。 - 前記検出工程で検出された各センサ出力値のサンプリング間隔を所定数で細分化し、当該細分化された間隔位置に対応する近似補正値をセンサ出力値として導出する細分化工程を更に含むことを特徴とする請求項19記載のバーコード読取方法。
- 前記センサ出力値の最小極大値と最大極小値とに基づいて、前記閾値を決定する閾値決定工程を更に含むことを特徴とする請求項19又は20に記載のバーコード読取方法。
- 請求項6〜10の何れか一項に記載のバーコード生成方法で生成されたバーコードデータを読み取るコンピュータに、
前記バーコードデータが記録された記録媒体を、当該バーコードデータのマーカー部からストップバーにかけて所定の位置間隔毎に搬送する搬送機能と、
前記搬送された位置間隔毎に前記バーコードデータを検出する検出機能と、
前記検出された複数のセンサ出力値に基づいて、前記バーコードデータを形成する各バーの中央位置を特定する特定機能と、
前記特定された中央位置に対応する各バーのセンサ出力値と所定の閾値とを比較して、前記各バーが白色又は黒色であるかを判別する判別機能と、
前記判別された結果に基づいて、前記バーコードデータに含まれたデータバー部のバイナリコードをデコードするデコード機能と、
を実現させるバーコード読取プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記検出機能により検出された各センサ出力値のサンプリング間隔を所定数で細分化し、当該細分化された間隔位置に対応する近似補正値をセンサ出力値として導出するデータ細分化機能を更に実現させることを特徴とする請求項22記載のバーコード読取プログラム。 - 前記コンピュータに、
前記センサ出力値の最小極大値と最大極小値とに基づいて、前記閾値を決定する閾値決定機能を更に実現させることを特徴とする請求項22又は23に記載のバーコード読取プログラム。 - 請求項16〜18の何れか一項に記載のバーコード読取装置を備えた印字装置であって、
所定の位置間隔毎に搬送されるバーコードデータが記録された記録媒体に発券情報を印字する印字手段と、
前記搬送される記録媒体のバーコードデータに含まれるマーカー部を検出するマーカー部検出手段と、
前記検出されたマーカー部に基づいて、当該マーク部後方に前記発券情報を印字させる印字制御手段と、
を備えたことを特徴とする印字装置。 - 前記位置間隔は、前記印字手段の印字解像度と対応することを特徴とする請求項25記載の印字装置。
- 前記印字制御手段は、前記検出されたマーク部から、次に検出されるマーク部までの領域に前記発券情報を印字させることを特徴とする請求項25記載の印字装置。
- 前記発券情報と、当該発券情報に対応する前記バーコードデータのデータバー部に表された情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を更に備えたことを特徴とする請求項25〜27の何れか一項に記載の印字装置。
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