JP2006259531A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像品位を向上させることができるようにする。
【解決手段】複数のローラと、各ローラ間に張設され、走行自在に配設された無端ベルトと、該無端ベルトに形成された位置検出用マークを検出する画像検出部と、該画像検出部の検出結果に基づいて、無端ベルトの両縁部における走行速度の速度差を算出する速度差算出処理手段と、前記速度差に基づいて、無端ベルトの両縁部の張力を独立して発生させる張力発生処理手段とを有する。この場合、画像検出部の検出結果に基づいて、無端ベルトの両縁部における走行速度の速度差が算出され、速度差に基づいて、無端ベルトの両縁部の張力が独立して発生させられるので、無端ベルトの表面にしわが発生するのを防止することができる。その結果、画像品位を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、カラーのタンデム式のプリンタにおいては、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像形成部において電子写真プロセスによって形成されたトナー像が用紙に転写されるようになっていて、該用紙は、各画像形成部と対向させて配設された転写ベルトユニットの転写ベルトの走行に伴って搬送されるようになっている。
前記転写ベルトユニットは、ベルトフレームによって支持され、両端が軸受けによって回転自在に支持され、かつ、一端にギヤが取り付けられた駆動ローラ(ドライブローラ)、両端が軸受けによって回転自在に支持された従動ローラ(アイドルローラ)、前記駆動ローラ及び従動ローラ間に張設された転写ベルト等を備える。前記従動ローラ側の各軸受けは、前記ベルトフレームに形成された孔によって摺動自在に支持され、各スプリングによって、駆動ローラから離れる方向に付勢され、転写ベルトを張架する。
そして、前記転写ベルトを走行させるための搬送用モータを駆動すると、前記駆動ローラが回転させられ、転写ベルトが走行させられ、これに伴って搬送される用紙に、各画像形成部のトナー像が、順次重ねて転写され、カラーのトナー像が形成される。続いて、用紙は定着器に送られ、該定着器において、カラーのトナー像は用紙に定着させられ、カラー画像になる。
なお、前記転写ベルトの表面に残留したトナーは、前記ベルトフレームの底面に配設された廃トナータンクに収容される。
また、前記従動ローラの一端には、同軸上に回転自在に、かつ、軸方向に固定されたプーリが配設され、前記転写ベルトの一方の縁部の内周面にはビードが貼着され、該ビードが前記プーリに形成された溝内に進入させられる。したがって、前記ビードは、転写ベルトが走行方向と直交する方向に移動するのを規制し、前記転写ベルトが駆動ローラ及び従動ローラから外れるのを防止する。
通常、前記転写ベルトは、例えば、ポリイミド、ウレタン等の弾性を有する樹脂によって遠心成形され、前記ビードは、例えば、ウレタンゴム等から成り、両面粘着テープ、接着剤等によって前記転写ベルトに貼着される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−157691号公報
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、伸縮率等の材料特性が互いに異なる転写ベルトとビードとが貼着されるようになっているので、材料の経時的な劣化、環境の変化等によって、前記転写ベルトの両縁部の周長に差が生じてしまう。
また、前記従動ローラの両端における各スプリングの付勢力にばらつきが生じたり、駆動ローラに配設された前記ギヤに製造誤差が生じたり、前記従動ローラの円筒度が軸方向において不均一であったり、転写ベルトの厚さが幅方向において不均一であったりすると、前記転写ベルトの両縁部の張力に差が生じてしまう。
その結果、転写ベルトの表面にしわが発生してしまい、用紙に転写されたカラーのトナー像が定着させられる前に、プリンタの装置本体と印刷面とが接触してトナー像が乱れてしまう。その結果、画像品位が低下してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、画像品位を向上させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、複数のローラと、該各ローラ間に張設され、走行自在に配設された無端ベルトと、該無端ベルトに形成された位置検出用マークを検出する画像検出部と、該画像検出部の検出結果に基づいて、前記無端ベルトの両縁部における走行速度の速度差を算出する速度差算出処理手段と、前記速度差に基づいて、無端ベルトの両縁部の張力を独立して発生させる張力発生処理手段とを有する。
本発明によれば、画像形成装置においては、複数のローラと、該各ローラ間に張設され、走行自在に配設された無端ベルトと、該無端ベルトに形成された位置検出用マークを検出する画像検出部と、該画像検出部の検出結果に基づいて、前記無端ベルトの両縁部における走行速度の速度差を算出する速度差算出処理手段と、前記速度差に基づいて、無端ベルトの両縁部の張力を独立して発生させる張力発生処理手段とを有する。
この場合、画像検出部の検出結果に基づいて、無端ベルトの両縁部における走行速度の速度差が算出され、速度差に基づいて、無端ベルトの両縁部の張力が独立して発生させられるので、無端ベルトの表面にしわが発生するのを防止することができる。その結果、画像品位を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、画像形成装置としてのカラーのタンデム式のプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第1のブロック図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第2のブロック図である。
図において、12はプリンタ、P1〜P4は、記録媒体としての用紙の搬送方向における上流側から下流側にかけて順に配設され、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各色の現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成部(現像装置)、13は各画像形成部P1〜P4に沿って走行させられ、用紙を搬送する無端ベルトとしての転写ベルトである。
前記画像形成部P1〜P4は、像担持体としての感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C、帯電装置としての帯電ローラ17Bk、17Y、17M、17C、現像装置としての現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C、図示されないクリーニング装置等を備える。また、15Bk、15Y、15M、15Cは各画像形成部P1〜P4外において、前記感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14Cと対向させて配設され、各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14Cを露光する露光装置としてのLEDヘッド、16Bk、16Y、16M、16Cは、前記転写ベルト13を介して各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14Cと対向させられ、該各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C上のトナー像を順次用紙に転写し、カラーのトナー像を形成する転写部材としての転写ローラである。
そして、21は前記カラーのトナー像を加熱及び加圧して用紙に定着させ、カラー画像を形成する定着器であり、該定着器21はヒートローラ49及び加圧ローラ50を備える。26は用紙の両面に画像を形成するための反転ユニット、22は用紙を収容するカセット、23は用紙を供給するためのフィーダ、24は印刷後の用紙をフエースアップで排出するための排出スタッカ、25は印刷後の用紙をフェースダウンで排出するための排出トレイ、R1は繰出部材としての給紙ローラ、R2はレジストローラである。
また、61は、図示されないマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等を備えた制御部としての制御回路であり、該制御回路61は図示されない上位装置、例えば、ホストコンピュータからインタフェース部70を介して受信された印刷データ及び制御コマンドに基づいて、プリンタ12の全体の印刷動作の制御を行い、印刷を行い、カラー画像を形成する。なお、前記インタフェース部70は、前記ホストコンピュータにプリンタ12の状態を表す情報を送信するとともに、ホストコンピュータから受信された制御コマンドを解析し、受信された印刷データを色ごとに受信メモリ67に記録する。そして、前記インタフェース部70を介して入力された印刷データは、制御回路61によって編集され、LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cに送るための各色の画像データとして画像データ編集メモリ69に記録される。
また、54は操作部としての操作パネルであり、該操作パネル54は、プリンタ12の状態を表示する図示されないLED、及び操作者がプリンタ12への指示を入力するための図示されないスイッチを備える。
そして、90は、前記プリンタ12の内部の各部の温度及び湿度を検出する図示されないセンサ、及びカラー画像の濃度を検出する図示されないセンサから成るセンサ部であり、該センサ部90の各センサのセンサ出力は制御回路61に送られる。
また、88は転写ベルト13の走行速度を検出する画像検出部としての、かつ、速度検出部としての速度検出センサ、89は転写ベルト13の近傍に配設され、温度及び湿度から成り、プリンタ12の使用環境を表す環境情報を検出する環境検出部としての環境センサである。前記速度検出センサ88及び環境センサ89のセンサ出力も制御回路61に送られる。前記速度検出センサ88は、前記転写ベルト13の両縁部に配設され、パターン検出部としてのパターンセンサによって構成され、転写ベルト13の両縁部の表面に形成された位置検出用マークとしてのパターン線91を検出することによって転写ベルト13の速度を検出する。前記パターン線91は、画像形成部P1〜P4によってトナー像として所定の間隔で形成される。前記速度検出センサ88を、各トナー像の色ずれを検出する色ずれ検出部としての色ずれ検出センサとしても機能させることができる。
前記制御回路61には、帯電電圧制御部77、ヘッド制御部79、現像電圧制御部81、転写電圧制御部83、モータ制御部85、定着制御部87、搬送モータ制御部60、及び張力調整制御部76が接続される。
そして、前記帯電電圧制御部77は、制御回路61の指示を受け、各帯電ローラ17Bk、17Y、17M、17Cに電圧を印加し、感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14Cの表面を帯電させるための制御を行う。なお、前記帯電電圧制御部77は、各色ごとに制御を行い、帯電電圧制御部78Bk、78Y、78M、78Cを備える。
また、前記ヘッド制御部79は、制御回路61の指示を受け、画像データ編集メモリ69に記録された各色の画像データを受け、各LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cに送り、LEDアレイのLED素子を選択的に発光させ、感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C上に静電潜像を形成する。なお、前記ヘッド制御部79は、各色ごとに制御を行い、ヘッド制御部80Bk、80Y、80M、80Cを備える。
また、前記現像電圧制御部81は、制御回路61の指示を受け、各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cに電圧を印加し、各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C上に形成された静電潜像に、トナーを付着させ、トナー像を形成する。なお、前記現像電圧制御部81は、各色ごとに制御を行い、現像電圧制御部82Bk、82Y、82M、82Cを備える。
また、前記転写電圧制御部83は、制御回路61の指示を受け、各転写ローラ16Bk、16Y、16M、16Cに電圧を印加し、感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C上に形成されたトナー像を用紙に転写する。なお、前記転写電圧制御部83は、各色ごとに制御を行い、かつ、各トナー像を順次用紙に転写するために、転写電圧制御部84Bk、84Y、84M、84Cを備える。
また、前記モータ制御部85は、制御回路61の指示を受け、各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C、及び各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cを回転させるための画像形成用の駆動部としてのモータ28Bk、28Y、28M、28Cを駆動する。なお、前記モータ制御部85は、各色ごとに制御を行い、モータ制御部86Bk、86Y、86M、86Cを備える。
また、前記定着制御部87は、制御回路61の指示を受け、定着器21に内蔵された図示されないヒータに電圧を印加する。なお、前記定着制御部87は、サーミスタ59による検出温度に基づいて前記ヒータをオン・オフ制御するとともに、定着器21が所定の設定温度になったときに、定着用の駆動部としてのモータ75を駆動してヒートローラ49及び加圧ローラ50を回転させる。
そして、前記搬送モータ制御部60は、搬送用の駆動部としてのモータ74を駆動することによって前記転写ベルト13を走行させる。
また、張力調整制御部76は、制御回路61の指示を受け、転写ベルト13の両縁部の張力を独立して調整する。そのために、前記張力調整制御部76は、張力調整用の第1、第2の駆動部としてのモータ72、73をそれぞれ駆動し、ソレノイド62、63をオン・オフさせる。なお、前記モータ72、73はステッピングモータから成る。
次に、前記構成のプリンタ12の動作について説明する。
前記制御回路61は、インタフェース部70を介してホストコンピュータから送信された印刷データ及び制御コマンドを受信すると、定着制御部87に所定の指示を送り、該定着制御部87は、サーミスタ59による検出温度を読み込み、定着器21の温度が使用可能な温度範囲に収まるかどうかを判断する。定着器21の温度が使用可能な温度範囲に収まらない場合、定着制御部87は、ヒータをオンにして前記温度範囲になるまで定着器21を加熱する。そして、該定着器21の温度が所定の温度になり、使用可能な温度範囲に収まると、定着制御部87は、モータ75を駆動してヒートローラ49及び加圧ローラ50を回転させる。
次に、前記制御回路61は、モータ制御部85に所定の指示を送り、該モータ制御部85は、各モータ28Bk、28Y、28M、28Cを駆動し、各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C及び各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19Cを回転させる。また、前記制御回路61は、帯電電圧制御部77、現像電圧制御部81及び転写電圧制御部83に所定の指示を送り、各帯電電圧制御部77、現像電圧制御部81及び転写電圧制御部83は、各帯電ローラ17Bk、17Y、17M、17C、各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C及び各転写ローラ16Bk、16Y、16M、16Cに電圧を印加する。
そして、制御回路61は、図示されない媒体残量センサ及び媒体サイズセンサによって検出されたカセット22にセットされている用紙の残量及びサイズを読み込み、前記用紙の種類に対応させて搬送を行うために、搬送モータ制御部60に所定の指示を送り、該搬送モータ制御部60は、モータ74を駆動して転写ベルト13を走行させ、用紙の搬送を開始する。この場合、モータ74を双方向に駆動することができるようになっていて、まず、モータ74を逆方向に駆動すると、給紙ローラR1が回転させられ、用紙はカセット22から取り出され、図示されない媒体吸入口センサによって用紙の前端が検出されるまであらかじめ設定された量だけ搬送される。続いて、モータ74を正方向に駆動すると、レジストローラR2が回転させられ、用紙は画像形成部P1の転写部に送られる。続いて、用紙は、転写ベルト13によって吸着され、該転写ベルト13の走行に伴って各画像形成部P1〜P4に沿って搬送される。
そして、前記制御回路61は、用紙が所定の位置に到達すると、画像データ編集メモリ69から画像データを読み出してヘッド制御部79に送る。該ヘッド制御部79は、各LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cを駆動し、前記画像データに従ってラインごとにLEDアレイのLED素子を選択的に点灯させる。
前記各LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15Cは、負の極性に帯電させられた各感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14Cを照射し、該感光体ドラム14Bk、14Y、14M、14C上、電位の高くなったドットを形成することによって静電潜像を形成する。そして、負の極性に帯電させられたトナーが電気的な吸引力によって各ドットに吸引され、トナー像が形成される。その後、該各トナー像は、画像形成部P1〜P4の転写部に送られる。このとき、前記制御回路61は、転写電圧制御部83に指示を送り、該転写電圧制御部83は、転写ローラ16Bk、16Y、16M、16Cに正の極性の転写用の電圧を印加する。その結果、転写ローラ16Bk、16Y、16M、16Cによって、各転写部を通過する用紙に各トナー像が順次重ねて転写され、用紙にカラーのトナー像が形成される。
そして、カラーのトナー像が形成された用紙は、定着器21に送られ、前記カラーのトナー像は定着器21において加熱及び加圧されて用紙に定着させられ、カラー画像が形成される。その後、用紙は、更に搬送され、図示されない媒体排出口センサを通過し、プリンタ12の外に排出される。
そして、用紙が前記媒体排出口センサを通過すると、制御回路61は、LEDヘッド15Bk、15Y、15M、15C、各現像ローラ19Bk、19Y、19M、19C、転写ローラ16Bk、16Y、16M、16C等への電圧の印加を終了させ、同時にモータ28Bk、28Y、28M、28C及びモータ74、75の駆動を停止させる。
なお、前記プリンタ12において、単色印刷を行う場合、画像形成部P1だけが転写ベルト13と接触させられ、画像形成部P2〜P4は前記転写ベルト13から離される。また、多色印刷を行う場合、画像形成部P1〜P4のうちの二つ以上の画像形成部が転写ベルト13と接触させられ、他の画像形成部は前記転写ベルト13から離される。
次に、転写ベルト13の張力の調整機構について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図、図5は本発明の第1の実施の形態における転写ベルトユニットの斜視図、図6は本発明の第1の実施の形態における転写ベルトユニットの平面図である。
図において、40は両縁部に配設された支持筐体としての図示されないベルトフレームによって支持された転写ベルトユニットであり、該転写ベルトユニット40は、両端が軸受けによって回転自在に支持され、かつ、一端に図示されないギヤが取り付けられた第1のローラとしての駆動ローラ(ドライブローラ)45、両端が軸受けによって回転自在に支持された第2のローラとしての従動ローラ(アイドルローラ)44、前記駆動ローラ45及び従動ローラ44間に張設され、走行自在に配設された前記転写ベルト13等を備える。前記従動ローラ44側の各軸受けは、前記ベルトフレームに形成された孔によって摺動自在に支持され、各スプリング46によって、駆動ローラ45から離れる方向に付勢され、転写ベルト13を張設する。本実施の形態において、転写ベルト13は駆動ローラ45と従動ローラ44との間に張設されるようになっているが、三つ以上の複数のローラ間に張設することができる。
また、35aは、転写ベルト13の表面に残留したトナー、及び前記パターン線91を構成するトナーを掻き取るためのクリーニングブレードであり、該クリーニングブレード35aによって掻き取られたトナーは、現像剤回収部としての廃トナータンク35に収容される。
前記転写ベルト13の一方の縁部の内周面には、蛇行防止部材としてのビード52が貼着される。該ビード52を前記従動ローラ44のプーリに形成された溝に進入させることによって、転写ベルト13が走行方向に対して直交する方向に移動するのを阻止し、前記転写ベルト13が駆動ローラ45及び従動ローラ44から外れるのを防止する。
また、61は制御回路、88は速度検出センサ、89は環境センサである。
ところで、転写ベルト13は、例えば、ポリイミド、ウレタン等の弾性を有する樹脂によって遠心成形され、前記ビード52は、例えば、ウレタンゴム等から成り、両面粘着テープ、接着剤等によって前記転写ベルトに貼着される。この場合、伸縮率等の材料特性が互いに異なる転写ベルト13とビード52とが貼着されることになるので、材料の経時的な劣化、環境の変化等によって、前記転写ベルト13の両縁部の周長に差が生じてしまう。また、前記従動ローラ44の両端における各スプリング46の付勢力にばらつきが生じたり、駆動ローラ45に配設された前記ギヤに製造誤差が生じたり、前記従動ローラ44の円筒度が軸方向において不均一であったり、転写ベルト13の厚さが幅方向において不均一であったりすると、前記転写ベルト13の両縁部の張力に差が生じてしまう。
その場合、転写ベルト13の表面にしわが発生してしまい、用紙に転写されたカラーのトナー像が定着させられる前に、プリンタ12の装置本体と印刷面とが接触してトナー像が乱れてしまい、画像品位が低下してしまう。
そこで、前記転写ベルト13の両縁部の張力を独立して調整することができるようになっている。そのために、前記従動ローラ44側の軸受けは、軸方向及び垂直方向に移動自在に配設され、前記各スプリング46は、軸方向及び垂直方向に移動自在に配設されたスプリング保持部材47によって保持され、該スプリング保持部材47を移動させることによって、前記転写ベルト13の張力を調整することができる。
また、前記転写ベルトユニット40は、前記モータ72、73、該モータ72、73の出力軸に取り付けられた出力ギヤg1、g2、該出力ギヤg1、g2の回転を受けて運動方向を変換する回転部材g3、g4等を備え、該各回転部材g3、g4は、前記出力ギヤg1、g2と噛合するギヤ部50、及び該ギヤ部50と隣接させて形成され、スプリング保持部材47と螺合させられるねじ部48を備える。また、転写ベルト13を所定の張力が付加された状態に保持するために、各ねじ部48と対向させて前記ソレノイド62、63(図4)が配設され、該各ソレノイド62、63のアクチュエータhが前記各ねじ部48と選択的に噛合させられる。
したがって、モータ72、73を駆動して回転部材g3、g4を回転させると、転写ベルト13を張架する方向(駆動ローラ45から離れる方向)に前記スプリング保持部材47が移動させられ、スプリング46が圧縮され、所定の張力が前記転写ベルト13に付加される。そして、転写ベルト13を張力が付加された状態に保持するために、各ソレノイド62、63をオンにすると、アクチュエータhが各ねじ部48と噛合させられ、回転部材g3、g4の回転を停止させ、スプリング保持部材47を停止させる。その結果、転写ベルト13を設定された張力が付加された状態に保持することができる。
なお、転写ベルト13の張力を調整するためのモータ72、73の回転数のデータは制御回路61の図示されないメモリに記録される。
次に、転写ベルト13の張力を調整する際の前記制御回路61の動作について説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態における張力調整処理手段の動作を示すフローチャートである。
この場合、前記制御回路61(図1)の図示されない張力調整処理手段は、張力調整処理を行い、印刷動作中において用紙を搬送する前、及び用紙の搬送を終了した直後に、張力調整制御部76に所定の指示を送り、転写ベルト13の張力を調整する。
そのために、印刷指示が出力されると、前記張力調整処理手段の張力発生処理手段は、張力発生処理を行い、転写ベルト13の両縁部における走行速度の速度差をiとしたとき、速度差iに0をセットし、あらかじめ実験によって算出され、制御回路61のメモリに記録された回転数(ステップで表される。)を読み出し、モータ72、73を読み出された回転数だけ駆動する。なお、初期状態においては、速度差iが0であるので、モータ72、73はいずれも基準回転数だけ駆動される。なお、前記モータ72、73は独立して駆動することができるようになっているが、初期状態では同じ基準回転数だけ駆動される。
それに伴って、前記回転部材g3、g4が回転させられ、スプリング保持部材47が移動させられてスプリング46を収縮させ、従動ローラ44を駆動ローラ45から離れる方向に移動させ、転写ベルト13を張架する。その結果、転写ベルト13の両縁部に標準の張力を発生させることができる。
前記従動ローラ44の移動が終了すると、前記張力調整処理手段の張力保持処理手段は、張力保持処理を行い、モータ72、73を基準回転数だけ駆動した位置で保持し、その状態で動力伝達を終了するために、前記ソレノイド62、63をオンにして、前記回転部材g3、g4の回転を阻止し、続いて、モータ72、73の駆動を停止させる。
次に、前記張力調整処理手段の画像形成処理手段は、画像形成処理を行い、転写ベルト13を走行させ、画像形成部P1〜P4によって前記転写ベルト13の両縁部の表面にパターン線91を形成し、前記張力調整処理手段の走行速度算出処理手段は、走行速度算出処理を行い、前記各速度検出センサ88によってパターン線91を検出するとともに、前記転写ベルト13の両縁部における走行速度を算出する。該走行速度は、一定の時間内に前記各速度検出センサ88によって読み込まれたパターン線91の本数に基づいて算出される。なお、転写ベルト13の両縁部のうちのモータ72側の縁部において読み込まれた本数をN1とし、モータ73側の縁部において読み込まれた本数をN2とする。
ところで、転写ベルト13の両縁部のうちの、張力が不足している側の縁部において検出される走行速度は、他方の縁部において検出される走行速度より高くなり、張力が不足している側の縁部において検出されるパターン線91の本数は、他方の縁部において検出されるパターン線91の本数より多くなる。
そこで、前記張力調整処理手段の速度差算出処理手段は、速度差算出処理を行い、速度検出センサ88によって読み込まれたパターン線91の本数N1、N2の差の絶対値を前記速度差i
i=|N1−N2|
として算出し、前記張力調整処理手段の速度差判定処理手段は、速度差判定処理を行い、速度差iが0より大きいかどうかを判断する。
該速度差iが0より大きい場合は、パターン線91の本数N1、N2が異なり、転写ベルト13の両縁部における張力が異なる。
そこで、前記張力発生処理手段は、モータ72、73のうちの、パターン線91の本数が多い方の縁部側のモータを張力を調整するための回転数、すなわち、補正回転数だけ駆動した後、前記ソレノイド62、63をオンにして、前記回転部材g3、g4の回転を阻止し、続いて、前記モータ72、73の駆動を停止させる。すなわち、前記張力発生処理手段は、無端ベルト13の張力を両縁部において独立して発生させる。
そして、パターン線91の本数N1、N2が等しくなり、速度差iが0になるまで前記各処理を繰り返し、速度差iが0になると、制御回路61の印刷処理手段は、印刷処理を行い、印刷を開始する。そして、印刷が終了すると、前記張力調整処理手段の張力解放処理手段は、張力解放処理を行い、ソレノイド62、63をオフにして、転写ベルト13の張力をなくす。なお、これに伴って、前記スプリング保持部材47及び従動ローラ44は駆動ローラ45の方向に移動させられる。
このように、本実施の形態においては、転写ベルト13の両縁部のうちの、走行速度の高い側の張力が補正され、大きくされるので、転写ベルト13の両縁部の張力に差が生じるのを防止することができる。したがって、転写ベルト13の表面にしわが発生するのを防止することができ、用紙に転写されたカラーのトナー像が定着させられる前に、プリンタ12の装置本体と印刷面とが接触することがなくなる。その結果、画像品位を向上させることができる。
また、前記パターン線91が用紙の搬送幅外に形成され、前記速度検出センサ88が転写ベルト13上における用紙の搬送幅外に配設されるので、搬送幅内において印刷を行い、印刷動作中に転写ベルト13の走行速度を検出することができる。その場合、特に、連続印刷時に、印刷動作を中断する必要がないので、印刷スループットを向上させることがてきる。
さらに、前記速度検出センサ88を色ずれセンサとして機能させることができるので、アイドル動作時に色ずれの検出及び調整を同時に行うことができる。
なお、本実施の形態において、モータ72、73は基準回転数に補正回転数を加えて得られる総回転数だけ回転させられるようになっているが、該総回転数は、基準回転数から過度に離れないように、上限値及び下限値が設定される。そして、総回転数が上限値より大きくなったり、下限値より小さくなったりすると、張力調整処理手段の異常判定処理手段は、異常判定処理を行い、転写ベルトユニット40に異常が発生したと判断し、操作者にその旨を通知する。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 印刷指示が出力される。
ステップS2 速度差iに0をセットする。
ステップS3 回転数を読み出す。
ステップS4 モータ72、73を駆動する。
ステップS5 ソレノイド62、63をオンにする。
ステップS6 モータ72、73の駆動を停止させる。
ステップS7 転写ベルト13を走行させる。
ステップS8 転写ベルト13にパターン線91を形成する。
ステップS9 速度差iを算出する。
ステップS10 速度差iが0より大きいかどうかを判断する。速度差iが0より大きい場合はステップS3に戻り、速度差iが0である場合はステップS11に進む。
ステップS11 印刷を開始する。
ステップS12 印刷が終了するのを待機し、印刷が終了するとステップS13に進む。
ステップS13 ソレノイド62、63をオフにし、転写ベルト13の張力をなくし、処理を終了する。
次に、前記転写ベルト13の両縁部の張力を調整する際の実施例について説明する。
例えば、周長が75〔mm〕の転写ベルト13を75〔mm/s〕の走行速度(転写ベルト13が1〔s〕で1回転する。)で走行させるようにしたプリンタ12において、パターン線91を0.25〔mm〕のピッチで転写ベルト13の両縁部の表面に形成すると、転写ベルト13が1回転する間に300〔本〕のパターン線91が形成される。
また、モータ72、73が1〔ステップ〕回転すると、回転部材g3、g4が1〔ステップ〕分回転する。そして、モータ72、73が10〔ステップ〕回転すると、回転部材g3、g4が〔ステップ〕分回転し、スプリング保持部材47は駆動ローラ45から離れる方向に1〔mm〕移動させられる。
前記制御回路61のメモリには、表1に示されるような回転数のデータが記録される。
Figure 2006259531
表1に示されるように、モータ72、73の基準回転数は190〔ステップ〕とされ、速度差iごとの補正回転数があらかじめ設定される。
前述された条件において、モータ72、73を190〔ステップ〕駆動し、転写ベルト13を張架した後、例えば、転写ベルト13におけるモータ72側の縁部の周長が、カラーのトナー像を擦ってしまうとされる量、すなわち、0.3〔%〕収縮している状態において、転写ベルト13を走行させると、1〔s〕後に、張力が小さいモータ73側の縁部において検出される本数N2は、張力が大きいモータ72側の縁部において検出される本数N1より1本少なくなり、速度差iが1になる。
そこで、前記張力発生処理手段は、回転数データの速度差iに対応する補正回転数を読み込んで3〔ステップ〕と決定する。そして、前記張力調整制御部76は、モータ73を3〔ステップ〕駆動し、回転部材g4を3〔ステップ〕分回転させ、スプリング保持部材47を0.3〔mm〕(転写ベルト13の周長全体で0.6〔mm〕)駆動ローラ45から離れる方向に移動させる。
本実施の形態においては、スプリング保持部材47を移動させた後、回転部材g3、g4が回転するのを阻止するために、ソレノイド62、63が駆動されるようになっているが、前記モータ72、73に所定の保持電流を供給し、回転させないようにすることもできる。
また、前記速度検出センサ88は、転写ベルト13の両縁部に形成されたパターン線91を検出することができる箇所であればどこにでも配設することができるが、パターン線91が形成される箇所から速度検出センサ88が配設される箇所までの距離が長くなると、速度差iがその分大きくなる。そこで、前記パターン線91を第1の印刷機構P1によって形成し、前記速度検出センサ88を廃トナータンク35の近傍に配設すると、一層確実に転写ベルト13の張力を調整することができる。
ところで、転写ベルト13の張力を調整しようとすると、前述されたように、モータ72、73を基準回転数だけ駆動した後、パターン線91を形成し、転写ベルト13の両縁部における走行速度の速度差iを算出し、モータ72、73のうちの一方を更に駆動し、速度差iが0になるまで処理を繰り返す必要があるので、待機状態から張力の調整を終了して印刷を開始するまでの時間が長くなってしまう。
次に、印刷を開始するまでの時間を短くすることができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は本発明の第2の実施の形態における張力調整処理手段の動作を示す第1のフローチャート、図9は本発明の第2の実施の形態における張力調整処理手段の動作を示す第2のフローチャートである。
この場合、前記環境検出部としての環境センサ89によって検出されたプリンタ12の使用環境を表す環境情報、及び制御部としての制御回路61のメモリに記録された無端ベルトとしての転写ベルト13の使用量に基づいて、プリンタ12の初期状態において張力調整用の第1、第2の駆動部としてのモータ72、73を独立して駆動し、転写ベルト13に張力を発生させる。なお、前記使用量は、図示されないベルトカウンタによって転写ベルト13の回転数を計数することにより得ることができる。
そのために、印刷指示が出力されると、前記張力調整処理手段の張力発生処理手段は、張力発生処理を行い、転写ベルト13の両縁部における走行速度の速度差iに0をセットする。続いて、前記張力発生処理手段は、環境センサ89から環境情報を読み込み、該環境情報に基づいて転写ベルト13の材料特性を算出し、該転写ベルト13の材料特性に基づいてスプリング保持部材47の位置kを算出する。続いて、前記張力発生処理手段は、メモリから転写ベルト13の使用量を読み出し、該使用量に基づいて転写ベルト13の経時変化量を算出し、更に経時変化量に基づいてスプリング保持部材47の位置mを算出する。なお、環境情報、転写ベルト13の材料特性及び位置kの関係、並びに転写ベルト13の使用量、経時変化量及び位置mは、いずれも制御回路61のメモリにテーブルとして記録される。
続いて、前記張力発生処理手段は、位置k、mを比較し、位置kが位置mより駆動ローラ45から離れている場合、速度差iに値kをセットし、位置mが位置kより駆動ローラ45から離れている場合、速度差iに値mをセットする。
次に、前記張力発生処理手段は、あらかじめ実験によって算出され、制御回路61のメモリに記録された回転数を読み出し、モータ72、73を独立して駆動し、読み出された回転数だけ回転させる。なお、初期状態において、モータ72、73は、速度差iの値がkである場合、基準回転数に値kに対応する初期補正回転数を加えて得られる総回転数だけ、速度差iの値がmである場合、基準回転数に値mに対応する初期補正回転数を加えて得られる総回転数だけ駆動される。
それに伴って、前記回転部材g3、g4が回転させられ、スプリング保持部材47が移動させられてスプリング46を収縮させ、従動ローラ44を駆動ローラ45から離れる側に移動させ、転写ベルト13を張架する。その結果、転写ベルト13の両縁部に標準の張力を発生させることができる。
前記従動ローラ44の移動が終了すると、前記張力調整処理手段の張力保持処理手段は、張力保持処理を行い、モータ72、73を総回転数だけ駆動した位置で保持し、その状態で動力伝達を終了するために、前記ソレノイド62、63をオンにして、前記回転部材g3、g4の回転を阻止し、続いて、モータ72、73の駆動を停止させる。
続いて、前記張力調整処理手段の画像形成処理手段は、画像形成処理を行い、転写ベルト13を走行させ、画像形成部P1〜P4によって前記転写ベルト13の両縁部の表面にパターン線91を形成し、前記張力調整処理手段の走行速度算出処理手段は、走行速度算出処理を行い、前記各速度検出センサ88によってパターン線91を検出するとともに、前記転写ベルト13の両縁部における走行速度を算出する。
次に、前記張力調整処理手段の速度差算出処理手段は、速度差算出処理を行い、速度検出センサ88によって読み込まれたパターン線91の本数N1、N2の差の絶対値を前記速度差iとして算出し、前記張力調整処理手段の速度差判定処理手段は、速度差判定処理を行い、速度差iが0より大きいかどうかを判断する。
該速度差iが0より大きい場合は、パターン線91の本数N1、N2が異なり、転写ベルト13の両縁部における張力が異なる。
そこで、前記張力発生処理手段は、モータ72、73のうちの、パターン線91の本数が多い方の縁部側のモータを補正回転数だけ駆動した後、前記ソレノイド62、63をオンにして、前記回転部材g3、g4の回転を阻止し、続いて、前記モータ72、73の駆動を停止させる。
そして、パターン線91の本数N1、N2が等しくなり、速度差iが0になるまで前記各処理を繰り返し、速度差iが0になると、制御回路61の印刷処理手段は、印刷処理を行い、印刷を開始する。そして、印刷が終了すると、前記張力調整処理手段の張力解放処理手段は、張力解放処理を行い、ソレノイド62、63をオフにして、転写ベルト13の張力をなくす。なお、これに伴って、前記スプリング保持部材47及び従動ローラ44は駆動ローラ45の方向に移動させられる。
この場合、初期状態において、モータ72、73は、基準回転数に値k、mに対応する初期補正回転数を加えることによって得られる総回転数だけ駆動されるので、直ちに速度差iを0にすることができる。
したがって、印刷を開始することができるようになるまでの時間を短くすることができる。
ところで、前記転写ベルト13は、70〔℃〕近くの熱を発生させる定着器21の近傍に配設され、その状況で2000〔枚〕程度の印刷を行うと、前記蛇行防止部材としてのビード52は0.0〜0.4〔%〕程度収縮する。また、転写ベルト13は、温度30〔℃〕、湿度80〔%〕の環境下において、0.0〜0.5〔%〕程度伸長する。そこで、本実施の形態においては、転写ベルト13の使用量が2000〔枚〕分を超え、常温常湿環境下で印刷する場合、基準回転数に対し、ビード52が貼着されている側の張力を0.1〔%〕分大きくし、すなわち、スプリング保持部材47の移動量を0.2〔mm〕多くする。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 印刷指示が出力される。
ステップS22 速度差iに0をセットする。
ステップS23 環境情報を読み込む。
ステップS24 スプリング保持部材47の位置kを算出する。
ステップS25 転写ベルト13の使用量を読み出す。
ステップS26 スプリング保持部材47の位置mを算出する。
ステップS27 位置kが位置mより駆動ローラ45から離れているかどうかを判断する。位置kが位置mより駆動ローラ45から離れている場合はステップS28に、離れていない場合はステップS29に進む。
ステップS28 速度差iに値kをセットする。
ステップS29 速度差iに値mをセットする。
ステップS30 回転数を読み出す。
ステップS31 モータ72、73を駆動する。
ステップS32 ソレノイド62、63をオンにする。
ステップS33 モータ72、73の駆動を停止させる。
ステップS34 転写ベルト13を走行させる。
ステップS35 転写ベルト13にパターン線91を形成する。
ステップS36 速度差iを算出する。
ステップS37 速度差iが0より大きいかどうかを判断する。速度差iが0より大きい場合はステップS30に戻り、速度差iが0である場合はステップS38に進む。
ステップS38 印刷を開始する。
ステップS39 印刷が終了するのを待機し、印刷が終了するとステップS40に進む。
ステップS40 ソレノイド62、63をオフにし、転写ベルト13の張力をなくし、処理を終了する。
本実施の形態においては、転写ベルト13上にトナー像としてパターン線91を形成するようになっているが、あらかじめ、パターン線を転写ベルト13上に印刷しておくことができる。また、位置検出用マークとして、所定の間隔で形成された穴(スワット)等を使用こともできる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第1のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの制御装置を示す第2のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における転写ベルトユニットの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における転写ベルトユニットの平面図である。 本発明の第1の実施の形態における張力調整処理手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における張力調整処理手段の動作を示す第1のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における張力調整処理手段の動作を示す第2のフローチャートである。
符号の説明
12 プリンタ
13 転写ベルト
44 従動ローラ
45 駆動ローラ
61 制御回路
88 速度検出センサ

Claims (4)

  1. (a)複数のローラと、
    (b)該各ローラ間に張設され、走行自在に配設された無端ベルトと、
    (c)該無端ベルトに形成された位置検出用マークを検出する画像検出部と、
    (d)該画像検出部の検出結果に基づいて、前記無端ベルトの両縁部における走行速度の速度差を算出する速度差算出処理手段と、
    (e)前記速度差に基づいて、無端ベルトの両縁部の張力を独立して発生させる張力発生処理手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記各張力を発生させるための第1、第2の駆動部を有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記速度差算出処理手段は、基準回転数だけ前記第1、第2の駆動部を駆動した後の速度差を算出する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記速度差算出処理手段は、基準回転数に、環境情報及び無端ベルトの使用量に基づいて算出された初期補正回転数を加えることによって得られる総回転数だけ前記第1、第2の駆動部を駆動した後の速度差を算出する請求項2に記載の画像形成装置。
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