JP2006259310A - 画像形成方法、及び画像形成装置 - Google Patents

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宏明 高橋
Hirota Sakon
洋太 左近
Kazuhiko Umemura
和彦 梅村
Tomoko Uchiumi
知子 内海
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Abstract

【課題】 良好なクリーニング性を確保し、感光体に対しては耐摩耗性に優れ、フィルミングなどの感光体劣化が少なく、安定かつ優れた画像形成可能な画像形成方法、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 感光体1上に形成された静電潜像をワックスを含有したトナーで現像する工程と、前記現像工程により現像されたトナー画像を転写材に転写する工程と、その後、前記感光体1上に残留したトナーを、ゴム弾性体であるクリーニングブレード61によりクリーニングする工程と、前記クリーニングにより回収されたトナーを現像部に搬送してトナーリサイクルする画像形成方法であって、前記ゴム弾性体の23℃における反発弾性が60%以上とし、前記クリーニングブレード61の感光体1に対する当接圧が0.20N/cm以下であるものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成方法、及び画像形成装置に関するものであり、詳しくは、画像形成プロセスにおけるクリーニング部分においてクリーニング不良の発生を抑制し、小粒径で球形のトナーに対しても良好なクリーニング特性が得られ、かつ、トナー外添剤の感光体表面への固着によるフィルミングを抑制することが可能で、安定した画像を得ることのできる画像形成方法、及び画像形成装置に関するものである。
従来、転写型の画像形成装置においては、帯電器を用いて一様に帯電した潜像担持体、例えば感光体上に、原稿画像の露光を行って潜像を形成した後、この潜像に現像装置でトナーを付着させてトナー像として可視像化し、このトナー像を、転写装置で転写紙あるいは中間的な転写媒体に転写するようになされている。
そして、画像転写後における感光体上に残留したトナーを、クリーニング装置によって感光体上から除去し、この感光体を継続して繰り返し使用している。
従来において、クリーニング装置から回収されたトナーは、収容器に集め廃棄していたが、近年、省資源化の観点から、クリーニング装置から回収されたトナーを現像部に搬送し再利用するトナーリサイクルシステムが多く採用されてきている。
しかし、クリーニングによって回収されて現像部に搬送されてくるリサイクルトナーの物性は、スタート現像剤中に含まれるトナー、或いは現像器中に補給されるバージントナーの物性と異なるという問題がある。
通常、トナーの表面は、シリカやアルミナ等の処理剤で表面処理され、流動性等の物性が安定に保持されるようになっているが、リサイクルトナーは表面処理剤が外されたり、あるいはトナー粒子中に埋没してしまい、帯電量の変動が起きたり、流動性が著しく低下したものとなってしまい、種々の異常画像の原因になる。
このようなリサイクルトナーの劣化を防ぐ手段として、少なくとも結着樹脂、着色剤、荷電制御剤を含有した着色微粒子の表面に、体積基準径5.04μm以下の粒子割合が60体積%以上、体積基準径20.2μm以下の粒子割合が90体積%以上である疎水性シリカを付着させてなるリサイクルシステム用トナーが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
また、特開2000−10335では、最大回折ピークの半値半幅が0.1〜0.4度であり、平均一次粒子径が11〜25nmであるアナターゼ型酸化チタンを無機微粒子として用い、該アナターゼ型酸化チタンの表面を10〜30wt%のシランカップリング剤によりコートしたことを特徴とする静電潜像現像用トナーが知られている(例えば、下記特許文献2参照。)。
上述した従来技術においては、外添剤の物性により、トナーの劣化を抑制している。
しかし最近では、特にメンテナンスの軽減化等の観点から高寿命化への要求が高まってきており、外添材のみの改善を行っただけでは、リサイクルトナーの劣化を長期に亘って充分に抑制できるとは言いがたく、すぐに良好な画像が得られなくなってくるという問題があった。
また、母体トナーの帯電量と外添剤を添加後トナーの帯電量に近づけることにより、リサイクルトナーが外添剤の埋没や脱離が起きた場合においても帯電量の変動の少ないトナーを作製することについての提案もなされている(例えば、下記特許文献3参照。)。
これによると、リサイクルトナーの帯電量の変動は抑えられるものの、トナー凝集については充分に抑制できず、リサイクルトナーシステム電子写真装置において、長期に亘り良好な画像が得られないという問題を有している。
また、近年においては、省エネルギー化、高速化を図るために、低エネルギーで定着可能なトナーが要求されている。
かかる点に鑑み、低温定着化可能な、分子量の小さい柔らかい樹脂が使用されている。
しかし、このような樹脂は、ホットオフセットが問題となるため、トナー中にワックスを含有させる方法も行われている。
しかし、ワックスを含有させたトナーを使用したプロセスにおいては、トナー中のワックス成分が感光体に付着してしまう、いわゆる感光体へのワックスフィルミングの問題がある。
上述したように、感光体へのワックスフィルミングが発生すると、様々な異常画像が発生する。
例えば、特に高温高湿化、あるいはNOxやオゾン等の酸化ガス雰囲気下において、画像の輪郭がぼけて解像度が大幅に解像度が低下する、いわゆる画像ボケが、ワックスフィルミングにより助長される。
このようなワックスフィルミングは、ブレードクリーニング部において、ブレードエッジに滞留したトナーが、感光体に押しつけれ、トナー中のワックス成分が感光体に移行してしまうことが原因の一つであると考えられている。
特に、リサイクルトナーを使用したシステムにおいては、リサイクルトナーは外添剤が埋没等を起こすことにより、トナー母体が感光体表面に接触しやすくなり、ワックスフィルミングが起きやすい。
従来においては、上述したようなワックス入りトナーを使用したトナーリサイクルシステムにおいて、リサイクルトナーの劣化が少なく、良好な画像が長期に亘って得られ、かつ感光体へのワックスフィルミングが発生し難い電子写真方法についての提案は未だなされていない。
一方、近年においては、高画質化の観点からトナーの小径化、球形化が進んでいる。
しかしながら、平均粒径分布が7μm以下であるトナーや、球形のトナーに対しては、クリーニング能力の余裕度確保が困難化するという問題がある。
トナー粒径を小さくする製造方法としては、製造コスト面から従来の粉砕法ではなく重合法が有力である。
重合法により製造された小粒径トナーは、形状が球形に近く、粒度分布がシャープであることから、細線の再現性やディジタル画像のドット再現性等に優れた良好な画質が得られるという特徴を持っている。
小粒径の重合トナーを使用した場合、従来の粉砕法で製造されたトナーに比べ、形状が真球に近いこと、及び粒径が小さくなっていることにより、効果的にクリーニングすることが難しく、すり抜けや黒ポチ等のクリーニング不良が発生するという問題がある。
特にクリーニングブレードを用いた場合には、ブレードのエッジが繰り返しの使用により摩耗したり欠けたりした場合、クリーニング不良が発生し易くなる。
また、使い込みにより、感光体が摩耗し微細な凹凸ができ、表面粗さが大きくなった場合にもクリーニング不良が発生し易くなる。
かかる点に鑑み、従来においては、上記クリーニングブレードの磨耗や欠けを防止するために、ブレード表面に滑剤を塗布又は供給する方法が広く用いられている。
例えば、トナーの一定量を意識的にクリーニングブレードに供給し、トナーを滑剤として使用する方法が提案されている(例えば、下記特許文献4参照。)。
しかし、すり抜けの多いトナーでは、滑剤として機能するよりもブレードの研磨剤として機能してしまう場合が多く、むしろ、クリーニングブレードの磨耗を促進してしまうという問題がある。
また、ブレード物性を規定することにより、環境安定性を改善する方法が提案されているが(例えば、下記特許文献5参照)、小粒径の球形トナーを使用した場合には、充分なクリーニング性、耐久性が実現できない場合が多いという問題を有している。
また、シロキサン系樹脂を含有した感光体と特定の物性のクリーニングブレードを使用することにより、クリーニング性を確保する方法についての提案もなされているが(例えば、下記特許文献6参照。)、シロキサン系樹脂による感光体の帯電特性低下、保護層をコートすることによるコストアップを招来するという問題を有している。
また、クリーニングブレードが感光体と接する付近にクリーニング助剤を滞留させる方法が提案されているが(例えば、下記特許文献7参照。)、選択的に滞留させることは実使用上不可能であるという問題を有している。
また、通常、クリーニング助剤とトナーの交換が生じたり、クリーニング助剤がかき取られて減少したりするため、安定して助剤層を形成することは出来ない。
また、下記特許文献8に記載された技術においては、当接圧が非常に高いために、感光体、及びクリーニングブレードの磨耗が非常に進行しやすいという問題を有している。
また、感光体とブレードの間でトナーが圧延され、感光体上にトナーの成分が付着し、いわゆるフィルミングが発生しやすいという問題もある。
特開2000−122339号公報 特開2000−10335号公報 特開2002−268283号公報 特開平2002−72713号公報 特開平9−50221号公報 特開2003−98925号公報 特開2003−307985号公報 特開2003−208035号公報
本発明の第一の目的は、ワックスを含有するトナーを適用したトナーリサイクルシステムを備えた画像形成方法において、リサイクルトナーの劣化が少なく、かつ感光体へのワックスフィルミングが発生せず、長期にわたり良好な画像特性を維持することを目的とする。
また、本発明においては、クリーニング工程における余裕度を高め、特に球状や小粒径のトナーを用いた場合に、高画質を実現し、かつ良好なクリーニング性をも確保することを目的とする。
すなわち、本発明においては、微細かつ球状トナーを使用した場合におけるトナーの付着に起因する各種異常画像の防止を目的とする。
また、低温環境における、いわゆるビビリ音の防止、高温環境における鳴きの防止、始動時のめくれ防止、また、環境に依存せずに安定したクリーニングを実現することも目的とする。
更には、クリーニングブレードの磨耗や欠けに対する耐久性の向上を図る。
また、クリーニング性を向上させつつ、感光体の磨耗や損傷を軽減し、かつ感光体等を駆動するトルクを軽減し、装置の耐久性、消費電力の低減化を図ることも目的とする。
請求項1に係る発明においては、感光体上に形成された静電潜像をワックスを含有したトナーで現像する工程と、前記現像工程により現像されたトナー画像を転写材に転写する工程と、その後、前記感光体上に残留したトナーを、ゴム弾性体であるクリーニングブレードによりクリーニングする工程と、前記クリーニングにより回収されたトナーを現像部に搬送してトナーリサイクルする画像形成方法であって、前記ゴム弾性体の23℃における反発弾性が60%以上であり、前記クリーニングブレードの感光体に対する当接圧が0.20N/cm以下であるものとした画像形成方法を提供する。
請求項2に係る発明においては、前記感光体と、前記クリーニングブレードとによって形成されるクリーニング角が、80度以上であり、前記トナーの外添剤の一次粒子の個数平均粒径は20〜100nmであり、かつトナーの外添剤は、平均粒径が10〜20nmの微小粒子と、平均粒径200〜300nmの大径粒子とを含有するものとし、トナーの円形度は0.94以上であるものとした請求項1の画像形成方法を提供する。
請求項3に係る発明においては、前記クリーニングブレードの突き出し量が6.0mm以上であるものとした請求項1又は2の画像形成方法を提供する。
請求項4に係る発明においては、前記クリーニングブレードの厚さと、突き出し量との比が、1:3〜1:5であるものとした請求項1乃至3のいずれかの画像形成方法を提供する。
請求項5に係る発明においては、前記クリーニングブレードの、周波数10Hzにおける、引っ張り粘弾性測定における損失正接tanδのピーク温度が0℃以下であるものとした請求項1乃至4のいずれか一項の画像形成方法を提供する。
請求項6に係る発明においては、前記トナーに添加する外添剤の一次粒子の個数平均粒径をRとしたとき、粒径の標準偏差σとの関係において、R/4<σ<Rであり、かつ、前記外添剤のSF−1が100〜130であり、かつSF−2が、100〜125であるものとした請求項1乃至5のいずれか一項の画像形成方法を提供する。
請求項7に係る発明においては、前記感光体が、アルミナまたは酸化チタンからなる無機微粒子を含有する保護層を有しているものとした請求項1乃至6のいずれか一項の画像形成方法を提供する。
請求項8に係る発明においては、前記感光体の表面の摩擦係数が、0.3以下であるものとした請求項1乃至7のいずれかの画像形成方法を提供する。
請求項9に係る発明においては、少なくとも、感光体に対する帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、クリーニング手段、及びトナーリサイクル手段を有する画像形成装置であって、前記請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成方法に用いられるものである画像形成装置を提供する。
請求項1に係る発明によれば、ワックス入りトナーを使用し、トナーリサイクルシステムを使用した画像形成方法において、高反発弾性のブレードを使用し、当接圧を一定値以下に設定することで、クリーニングユニットでのトナーへのストレスの軽減が図られ、リサイクルトナーの劣化が少なく、また感光体にワックスフィルミングの発生もし難く、良好な画像が長期に亘り、維持することができた。
請求項2の発明によれば、特定の反発弾性を示すクリーニングブレードを特定の当接条件で使用し、かつ特定の粒度の外添剤を使用することで球形トナーを用いて高品質な画像を得ることができ、かつ良好なクリーニング特性も確保することができた。
また、当接条件が感光体に対し、負荷を小さく設定したため、感光体及びクリーニングブレードの磨耗等の低減化が図られ、耐久性の向上を図ることができた。
請求項3に係る発明によれば、ブレードの突き出し量を特定の長さにすることで、クリーニング安定性、特に環境安定性の向上が図られた。
請求項4に係る発明によれば、ブレードの厚さと突き出し量の比を、特定の範囲にすることにより、クリーニング安定性、特に環境安定性の向上が図られた。
請求項5に係る発明によれば、クリーニングブレードの、周波数10Hzにおける、引っ張り粘弾性測定における損失正接tanδのピーク温度が0℃以下としたことにより、環境安定性の向上が図られた。
請求項6に係る発明によれば、トナーに混合する外添剤の粒度を特定の範囲にすることにより、トナーの形状が真球に近くなった場合にも、良好なクリーニング性を確保することができた。
請求項7に係る発明によれば、感光体に保護層を設けることにより、耐磨耗性、耐久性の向上を図ることができた。
請求項8に係る発明によれば、感光体表面の摩擦係数を0.3以下に特定したことにより、優れたクリーニング性と、高い耐磨耗性、耐久性を維持し、かつ、いわゆるビビリ、鳴き、ブレード捲れ等の不良の発生を抑制することができた。
請求項9に係る発明によれば、トナーと感光体、および帯電、現像手段とを備えた画像形成装置を構成することにより、取り扱いが容易化し、メンテナンスを容易にすることができた。
本発明の実施の形態について、以下、詳細に説明するが、本発明は、以下に示す例に限定されるものではない。
本発明においては、リサイクルトナーが劣化する原因として、ブレードクリーニング部で受けるストレスが大きな要因であるものと考え、ブレードクリーニング条件から、リサイクルトナーの劣化の抑制することとした。
本発明は、感光体上に形成された静電潜像をワックスを含有したトナーで現像する工程と、前記現像工程により現像されたトナー画像を転写材に転写する工程と、その後、前記感光体上に残留したトナーを、ゴム弾性体であるクリーニングブレードによりクリーニングする工程と、前記クリーニングにより回収されたトナーを現像部に搬送してトナーリサイクルする画像形成方法に関するものであるが、特に、前記ゴム弾性体の23℃における反発弾性が60%以上であり、前記クリーニングブレードの感光体に対する当接圧が0.20N/cm以下であるものとした。
これにより、リサイクルトナーの外添剤の埋没が少なく、良好な画像が長期に亘り維持できることが確かめられた。
また、ブレードを高反発弾性したこと、及び当接圧を低く設定することにより、ブレードエッジの振動が促進され、ブレードエッジ部での除去トナーの滞留が短く、ブレード部で受けるトナーのダメージを少なくすることができた。また当接圧が低いため、ブレードエッジにトナーが滞留しても、うけるダメージを低減化できた。
また、いわゆるワックスフィルミングは、ブレードクリーニング部において、ブレードエッジに滞留したトナーが、感光体に押しつけられ、トナー中のワックス成分が感光体に移行してしまうことが原因の一つと考えられる。
本発明においては、クリーニングブレードの感光体に対する当接圧を、0.20N/cmとすることで、ブレードエッジに滞留するトナーの感光体へ押しつけを低減化し、かつ反発弾性を60%以上とすることで、ブレードエッジ部での除去トナーの滞留を短くし、ワックスフィルミングの発生を抑制した。
一般に、クリーニングブレードの反発弾性は大きい方がクリーニング性が向上する。
クリーニング性と、反発弾性との関係について、検討したところ、23℃の条件下で60%以上の反発弾性を有するものにすることにより、好ましいクリーニング性が実現でき、確実に良好なクリーニング性が実現できることが確かめられた。
これは、クリーニングブレードの反発弾性が高くなると、クリーニングブレードエッジが小刻みに振動する、いわゆるスティックスリップの振動が速くなり、ブレードエッジの位置変動が少なくなるためにクリーニング条件の変動が無くなることと、ブレードエッジの振動によりトナーがはじき返されることから、クリーニング性が改善されるものと考えられる。
また、クリーニングブレードの感光体に対する当接圧については、0.20N/cm以上に特定することにより、長期に亘り、リサイクルトナーの劣化を抑制し、良好な感光体の耐磨耗性、耐久性を実現し、フィルミング等の異常画像を抑制できることが確かめられた。
更に好ましくは、クリーニングからの回収トナーを現像部に戻す搬送手段として空気流を利用すること望ましい。
クリーニング部から現像部へ搬送する際のトナーの凝集が抑制でき、トナー詰まりが起き難く、またトナーへの機械的ストレスも低減できる。
次に、トナーについて説明する。
トナーには、外添剤が添加されて使用されるものとし、前記外添剤の一次粒子の個数平均粒径は、20〜100nmであり、かつ、粒径が10〜20nmと、200〜300nmの粒子とを含有しており、前記トナーの円形度は0.94以上であるものに特定することが好ましい。
これにより、高い転写率が得られ、クリーニングブレードに衝突するトナー量の変化が少ないために、安定したクリーニング動作が可能となり、良好なクリーニング性、耐久性が得られるとともに、転写された可視画像もハーフトーンムラのない良好な画像とすることができる。
更に好ましくは、外添剤の一次粒子の個数平均粒径をRとしたときに、粒径の標準偏差σとの関係において、R/4<σ<Rが成立するものとし、かつ、外添剤のSF−1が100〜130であり、SF−2が100〜125であるものとする。
また更には、外添剤の一次粒子径は、特に30nm〜90nmとすることが好ましい。
外添剤粒子に関して、上述したような粒度分布にあるものに特定すると、トナーの形状が真球に近い球形トナーを使用した時にも、良好なクリーニング性が得られることが確かめられた。
また、温度や湿度等の外的な環境の変動に応じて安定なクリーニング性が確保できることが確かめられた。
また、クリーニングブレードの硬度は、高くなりすぎるとクリーニング性が低下し、これを72度以下とすることで、クリーニング性を維持し、かつ、トナーやワックス等の感光体状へのフィルミング余裕度を向上させることができることが確かめられた。
また、クリーニングブレードの突き出し量が短すぎるとクリーニング性が低下するので、これを6.0mm以上と特定することにより、クリーニング安定性、特に環境安定性の向上が図られることが確かめられた。
また、クリーニングブレードの厚さが、厚すぎると、クリーニング性が低下することが確かめられた。
ブレードの厚さと突き出し量の比が、1:3〜1:5であると、良いクリーニング性が得られることが確かめられた。
この比の範囲を外れると、クリーニング安定性が低下し、ビビリなどの異常音が発生しやすくなったり、ブレードめくれが発生しやすくなることが確かめられた。
クリーニングブレードの、周波数10Hzにおける、引っ張り粘弾性測定における損失正接tanδのピーク温度については、低い方が環境安定性の向上が図られ、tanδの温度特性は、ピーク温度に近くなると変化率が大きくなる。使用温度域とピーク温度に開きがあるとtanδの変化率が小さくなる。
かかる点から、クリーニングブレードの、周波数10Hzにおける、引っ張り粘弾性測定における損失正接tanδのピーク温度が0℃以下としたことにより、環境安定性の向上が図られることが確認された。
また、トナーの体積平均粒径を、5.5μm以下とすることにより、解像度や文字のシャープネスが高い画像を得られることが確かめられた。
また、感光体の表面摩擦抵抗は0.25以下とすることが好ましい。ブレードエッジの変形は感光体がブレードを引きずって生じるが、感光体の摩擦抵抗が充分に低いと、変形が防止されるためである。
クリーニングブレードは、従来公知の材料組成、及び工法により製造できる。
構成材料は、一般的に、高弾性の得られやすいウレタンゴム等が好適である。
ポリウレタンエラストマーは、通常、ポリオール成分としてポリエチレンアジペートエステルやポリカプロラクトンエステルを用い、ポリイソシアネート成分として、4,4'−ジフエニルメタンジイソシアネートを用いてプレポリマーを調製し、これに硬化剤及び必要に応じて触媒を加えて、所定の型内にて架橋し、炉内にて後架橋させた後、常温で放置熟成することによって製造される。
構成材料の原料である高分子量ポリオールとしては、例えば、アルキレングリコールと脂肪族二塩基酸との縮合体であるポリエステルポリオール、例えば、エチレンアジペートエステルポリオール、ブチレンアジペートエステルポリオール、ヘキシレンアジペートエステルポリオール、エチレンプロピレンアジペートエステルポリオール、エチレンブチレンアジペートエステルポリオール、エチレンネオペンチレンアジペートエステルポリオールのうなアルキレングリコールとアジピン酸とのポリエステルポリオール等のポリエステル系ポリオール、カプロラクトンを開環重合して得られるポリカプロラクトンエステルポリオール等のポリカプロラクトン系ポリオール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オキシプロピレン)グリコール等のポリエーテル系ポリオール等が用いられる。
他に低分子量ポリオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヒドロキノン−ビス(2−ヒドロキシエチル)エーテル、3,3'−ジクロロ−4,4'−ジアミノジフエニルメタン、4,4'−ジアミノジフエニルメタン等の二価アルコールや、1,1,1−トリメチロールプロパン、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、1,1,1−トリス(ヒドロキシエトキシメチル)プロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール等の三価及びそれ以上の多価アルコールを挙げることができる。
合成用の硬化触媒の具体例としては、例えば、2−メチルイミダゾールや、1,2−ジメチルイミダゾールが挙げられるが、特に、1,2−ジメチルイミダゾールが好ましく用いられる。このような触媒は、通常、主剤100重量部に対して、0.01〜0.5重量部、好ましくは0.05〜0.3重量部の範囲で用いられる。
クリーニングブレードには、潤滑剤を付加してもよく、潤滑剤としては、各種ワックス類、金属石鹸類等が適用できる。
ワックス類としては、オレフィン系ワックスやエステル系ワックス等の合成ワックス、各種天然ワックス等が使用できる。
金属石鹸類としては、ステアリン酸等の脂肪酸との金属塩が使用できる。
潤滑剤の選択は、クリーニングブレードの使用状況に合わせて、ワックスの融点や感光体への親和性、消費量等から最適な物を選択する。
次に、トナーの製造方法について説明する。
本発明において、トナーは、少なくとも離型剤としてワックスを含有しているものとし、従来公知の方法で製造できる。
ワックスとしては、従来公知の材料が使用でき、例えば、ポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等)、長鎖炭化水素(パラフィンワックス、サゾールワックス等)、カルボニル基含有ワックス等が挙げられる。
特に好ましいものとして、カルボニル基ワックスとしては、ポリエステル酸エステル(カルナバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート等)、ポリアルカノールエステル(トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエート等)、ポリアルカン酸アミド(エチレンジアミンジベヘニルアミド等)、ポリアルキルアミド(トリメリット酸トリステアリルアミド等)、及びジアルキルケトン(ジステアリルケトン等)等が挙げられる。
トナーは、従来公知の方法により製造できるが、大別して、粉砕法と重合法に分けられる。粒度の調整安定性、画像品質の面から重合法による製造が好ましい。
トナーには、外添剤として、1種以上の無機、有機微粒子を混合して用いることが好ましい。これにより、トナーの流動性や帯電特性の調整を行うことができる。
有機微粒子としては、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。
有機微粒子としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用が好ましい。
ビニル系樹脂としては、ビニル系モノマーを単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられる。
ビニル系樹脂を構成するモノマーとしては、例えばスチレン:o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの如きスチレン誘導体、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンの如きエチレン不飽和モノオレフィン類、ブタジエンの如き不飽和ポリエン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、沸化ビニルの如きハロゲン化ビニル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの如きビニルエステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルの如きα−メチレン脂肪酸モノカルボン酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルの如きアクリル酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロぺニルケトンの如きビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンの如きN−ビニル化合物、ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如きアクリル酸誘導体、またはメタクリル酸誘導体が挙げられる。
上記ビニル系モノマーは、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の中でも、スチレン系モノマー、アクリル系モノマーを単独、あるいは併用することが好ましい。
上記以外のビニル系樹脂としては、例えばポエチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体等が挙げられる。
さらに、架橋性モノマーを用いることができる。
ここで架橋剤としては、主として2個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等の芳香族ジビニル化合物、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート等の二重結合を2個有するカルボン酸エステル、ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン等のジビニル化合物、及び3個以上のビニル基を有する化合物が単独もしくは混合物として用いられる。
本発明において適用する球形状トナーは、例えば、少なくともバインダー用の樹脂材料又は/及びそのプレポリマー、着色剤、離型剤を有機溶媒中に含むトナー材料の有機溶媒液を水系媒体中に微細液滴状に分散させた後、該有機溶媒及び水系媒体を除去することにより得られたのもの、又は/及び該分散している間若しくはその後に該液滴中のプレポリマーを架橋及び/又は伸長反応させた後、該有機溶媒及び水系媒体を除去することにより製造することができる。
好適には、少なくとも有機溶媒中に、活性水素を有する化合物、及びこれと反応可能な部位を有する重合体、又は、分子内に活性水素及びこれと反応可能な部位を有すると同時に有する自己重合性材料、着色剤、離型剤を、好ましくはこれらを含有した組成物の形で、溶解又は分散させ、該活性水素と反応可能な部位を反応させた後、もしくは反応させながら、該有機溶媒及び水系媒体を除去し、洗浄、乾燥することにより製造できる。
前記反応時に攪拌強さを調整したり、乾燥後に強強攪拌することでトナーの円形度を調整しても良い。
樹脂材料又は/及びそのプレポリマーとしては、各種の材料を用いることができ、特にポリエステル樹脂又は/及びポリエステルプレポリマーを好ましく用いることができる。
なお、上述した例は、一例であり、球形状トナーは、上記方法の他、公知の方法を適用してもよい。
トナーの外添剤粒子の一次粒子径は、20nm〜100nmであることが好ましく、特に30nm〜90nmであることが好ましい。
また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。
この外添剤の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが好ましい。
外添剤の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等が挙げられる。
なお、本発明において適用する感光体については、特に限定されるものではない。
感光体表面の摩擦係数を0.3以下にする方法も従来公知の方法を適用できる。
例えば、感光体の最表面に低摩擦係数を有する樹脂の保護層を設ける方法、感光体中に含フッ素樹脂等の低摩擦係数を有する微粒子などを分散する方法、感光体表面に脂肪酸金属塩等の潤滑剤を塗布する方法等が挙げられる。
感光体の表面には、保護層を形成することが好ましい。
保護層形成用の材料としては、ABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル樹脂、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、ポリブチレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂、AS樹脂、AB樹脂、BS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
保護層には、耐摩耗性及び耐フィルミング性を向上させる目的でフィラーを添加する。
これらのフィラーの量は、重量基準で通常は、10〜40%、好ましくは、20〜30%である。
フィラーの量が10%未満であるとすると、摩耗が大きく、耐久性に劣り、40%を越えると、露光時における明部電位の上昇が著しくなって、感度低下が無視できなくなる。
フィラーの粒径は、平均1次粒径として0.3〜1.2μm、好ましくは、0.3〜0.7μmであり、粒径が小さい場合には耐摩耗性が充分でなく、また、粒径が大きい場合には書き込み光を散乱させるため、好ましくない。
保護層には、フィラーの分散性を向上させるために分散助剤を添加することが好ましい。
分散助剤は塗料等に使用されるもの(例えば、変性エポキシ樹脂縮合物、不飽和ポリカルボン酸低分子量ポリマー等)が適宜利用でき、その量は重量基準で通常は、含有するフィラーの量に対して0.5〜4%、好ましくは、1〜2%である。
また、保護層には、電荷輸送材料を添加することもきわめて有効である。
これにより、残留電位の低減等、露光に対する特性を向上させることができる。
電荷輸送材料の添加量としては、重量基準で低分子電荷輸送材料の場合、フィラーを除いた固形分の20〜60%が好ましく、保護層の機械的特性が損なわれない範囲で、露光特性を向上させる程度に添加する。
なお、高分子電荷輸送材料を適用する場合、それ自体バインダーとしての機能を有しているので、添加量をさらに高くでき、フィラーを除いた固形分の20〜95%とすることができる。
一般に、バインダー樹脂に低分子電荷輸送材料が添加された膜は、その添加量にしたがって膜強度が低下することが知られている。
さらに、無機微粒子が添加されるときバインダーとの接着性は良好に保つ必要があり、特に表層での無機微粒子の保持性は耐摩耗性の点から重要である。
通常、無機微粒子が表面処理されたものを用いると、バインダーとの親和性が向上し、膜自体の強度を向上させることができる。
さらに酸化防止剤も必要に応じて添加することができる。酸化防止剤については後記する。
保護層の形成法としては、スプレー法等通常の塗布法が採用され、保護層の厚さは、0.5〜10μm、好ましくは4〜6μm程度が適当である。
感光層と保護層との間には、所定の中間層を形成してもよい。
中間層には、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。
このバインダー樹脂としては、ポリアミド樹脂、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等が挙げられる。
中間層の形成法としては、上記の通常の塗布法が採用され、中間層の厚さは、0.05〜2μm程度が適当である。
また、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止する目的で、各層に酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、低分子電荷輸送物質及びレベリング剤を添加することができる。
酸化防止剤としては、フェノール系化合物として、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]グリコールエステル、トコフェロール類等が挙げられる。
パラフェニレンジアミン類として、N−フェニル−N−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−N,N−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミン等が挙げられる。
ハイドロキノン類として、2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノン等が挙げられる。
有機硫黄化合物類として、ジラウリル−3,3−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3−チオジプロピオネート等が挙げられる。
有機燐化合物類として、トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィン等が挙げられる。
可塑剤としては、リン酸エステル系可塑剤として、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル等が挙げられる。
フタル酸エステル系可塑剤として、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル等が挙げられる。
芳香族カルボン酸エステル系可塑剤として、トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチル等が挙げられる。
脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤として、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチル等が挙げられる。
脂肪酸エステル誘導体系可塑剤として、オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリン等が挙げられる。
オキシ酸エステル系可塑剤として、アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル等が挙げられる。
エポキシ系可塑剤として、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシル等が挙げられる。
二価アルコールエステル系可塑剤として、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラート等が挙げられる。
含塩素系可塑剤として、塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチル等が挙げられる。
ポリエステル系可塑剤として、ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステル等が挙げられる。
スルホン酸誘導体系可塑剤として、p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミド等が挙げられる。
クエン酸誘導体系可塑剤として、クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシル等が挙げられる。
その他、ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチル等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤として、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4,4−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ジヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノン等が挙げられる。
サルシレート系紫外線吸収剤として、フェニルサルシレート、2,4ジ−t−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル4ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として、(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ3−ターシャリブチル5−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール等が挙げられる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤として、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル2−カルボメトキシ3(パラメトキシ)アクリレート等が挙げられる。
クエンチャー(金属錯塩系)紫外線吸収剤として、ニッケル(2,2チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェート等が挙げられる。
HALS(ヒンダードアミン)系紫外線吸収剤として、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等が挙げられる。
次に、画像形成装置、及びこれを用いた画像形成方法について説明する。
図1に、本発明の画像形成方法に適用する画像形成装置の一例の概略構成図を示す。
感光体1は、ドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。
感光体1の周囲には、帯電部材2が配置されているが、必要に応じて、転写前チャージャ7、転写チャージャ、分離チャージャ、クリーニング前チャージャが配置されており、コロトロン、スコロトロンをはじめとする公知の手段も配置されているものとする。
帯電部材2である帯電ローラは、感光体1と当接していてもよいが、両者の間に適当なギャップ(10〜200μm程度)を設けた近接配置とすることにより、両者の摩耗量が低減できると共に帯電部材へのトナーフィルミングを抑制でき、好ましく使用できる。
帯電部材2に印加する電圧は、帯電の安定化と帯電ムラの抑制のために、直流成分に交流成分を重畳したものとすることが効果的である。
しかしながら、帯電が安定化される反面、直流成分のみ印加した場合に比べ、プロセス中に使用した感光体の表面層が摩耗しやすい。この場合にも、感光体では耐摩耗性の高さから全く問題なく良好な特性を維持できる。
転写手段には、一般に上記の帯電器が使用できるが、図1では転写ローラ5が配設されている。
また、画像露光部3、除電ランプ9等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)等の従来公知の発光物全般を適用できる。
所望の波長域の光のみを照射するためには、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルター等の各種フィルターを用いる。
これらの光源は、光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程又は前露光等の工程にも適用できる。
現像ユニット4により感光体1上に現像されたトナーは、給紙トレイ10より搬送された転写紙に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体1上に残存するトナーもあり、このようなトナーは、クリーニングユニット6のクリーニングブレード61により感光体1から除去される。
クリーニングは、クリーニングブレードのみで行なわれることもあるが、ファーブラシ等のクリーニングブラシを組み合わせて用いてもよい。
転写装置により転写紙に転写されたトナー像は、定着装置8に搬送され、トナー像を紙に定着し、排紙される。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行うと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。
これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られ、また、正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。
回収トナーをクリーニング部から現像部へ搬送するトナーリサイクル装置としては、従来公知のリサイクル装置が使用できる。
例えば、スクリュー部材を回転させトナーを搬送するトナーリサイクル装置が使用できる。
スクリュー部材を用いたトナーリサイクル装置を装着した画像形成装置の一例を図2に示す。
感光体1の表面には、現像装置4でトナーの現像が行われ、転写装置5にて転写材に転写される。
感光体上に残留する未転写トナーは、クリーング装置6のクリーニングブレード61にて掻き取られる。
掻き取られた回収トナーをクリーニング装置外に排出するためのトナー排出口62が設けられている。
トナー排出口62は、現像部に回収トナーを搬送するリサイクルトナー搬送管11に接続されている。
リサイクルトナー搬送管11の内部にはスクリュー部材12が設けられており、スクリューが回転することで、現像部まで回収トナーを搬送し、リサイクルトナーとして再利用するようになされている。
また、リサイクルトナー搬送管11と現像ユニット4の接続部には、リサイクルトナー搬送管11側にトナー排出口13と現像ユニットにトナー受け入れ口14が設けられている。
次に、具体的な実施例を挙げて本発明について説明するが、本発明は、以下の例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
評価条件
(評価クリーニングブレードのゴム物性)
23℃における反発弾性が66%で、硬度が68度であり、突出し量が6.5mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:4であるものをクリーニングブレードAとした。
(使用現像剤)
重合法により作製した体積平均粒径5.5μm、円形度が0.97のカルナバワックスを含有したトナーを適用した。
トナーの外添剤の一次粒子の個数平均粒径が80nmであり、200nm〜300nmの粒子を含有するものであり、トナーに添加する外添剤の一次粒子の個数平均粒径をRとしたときに、粒径の標準偏差σとの関係においてσ= R/4.5であるものを適用した。
このトナーを、Cu−Znフェライトの芯材にシリコーンコートしたキャリア(平均粒径35μm)と、重量部で7部対93部の割合で混合して、現像剤を作製した。
(使用感光体)
感光体として、感光体基材上に電荷発生層と電荷輸送層を順に積層した積層型感光体を作製した。
感光体の摩擦係数は、感光体近傍に回転するナイロンブラシと共に配置されている固体潤滑剤の供給量を調整して制御した。
実験後の感光体の摩擦係数μは、0.4であった。
(評価装置)
図2に示した、トナーリサイクル機構を具備する画像形成装置を有する複写機を適用するものとし、クリーニングブレードとして、上記ブレードAを取りつけた。
なお、ブレードの当接圧は0.16N/cmであり、クリーニング角は83度であった。
上述した条件で、印字率が6%のチャートによる50万枚の通紙試験を行い、下記の項目を評価した。
(トナー外添剤の埋没度評価)
現像ユニットに接続部される、トナーリサイクル装置の出口で搬送されてきたリサイクルトナーを回収した。
回収したトナーは、FE−」SEMを用いて観察を行い、目視で5段階(5が最良)にランク付けを行った。
(帯電量測定)
ランニング前と50万枚ランニング後に、現像ユニットの現像スリーブ上から現像剤を採取し、ブローオフ法により、トナー帯電量を測定した。
(クリーニング性の評価)
クリーニング性のランク評価を行い、5段階(5が最良)にランク付けを行った。
クリーニング性に関しては、評価環境を高温高湿(28℃/60%)、室温(23℃/50%)、低温低湿(10℃/15%)の3条件で行った。
また、クリーニング試験時に、ビビリ、鳴き等の異音はしないか、ブレードメクレが発生しないかを評価した。
(画質評価)
1 地肌汚れ
S−3チャートの複写を行い、地肌部のトナー付着具合を目視及びルーペで観察し、ランク評価を行った。
5が最良で、1が劣悪であるものとし、実用上問題となるランクは2以下であるものとして判断した。
2 ハーフトーン均一性
コダック製グレースケールの複写を行い、明度の高い方から、5段目のハーフトーン画像部の均一性を評価した。
評価方法はランク評価で、目視により行った。
ランク5は濃度ムラが見られず特に良好な画像で、ランク1はハーフトーンのムラがひどい画像であり、実用上問題になるのはランク2以下であるものとして判断した。
3 細線の解像度
複写機を、30℃85%RHの環境下に、12時間放置した後、S−3チャートの細線部を目視、及びルーペを用いて観察し、判別できるかどうかで判断した。
なお、2.0、2.2、2.5、2.8、3.2、3.6、4.0、4.5、5.0、5.6、6.3、7.1本/mmの細線があり、ワックスフィルミングにより画像ボケが発生した場合、読み取りができる細線の解像度が劣化するので、どの細線まで読み取れたかを観察した。
(ブレード摩耗評価)
通紙試験後のブレードエッジをレーザ顕微鏡(VK−9500 キーエンス社製)で観察し、摩耗幅を計測した。
(フィルミング性の評価について)
感光体を取り出し、感光体表面をレーザ顕微鏡(キーエンス製 VK−9500)によりフィルミング状態を観察した。
5段階のランク評価を行い、全くフィルミングがなく初期と変わらない状態を5とし、劣悪を1として判断した。
〔実施例2〕
(評価ブレード)
ブレードのゴム物性については、23℃における反発弾性が66%であり、硬度が70度であり、突出し量が6.5mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:4であるクリーニングブレードBを適用した。
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてブレードBを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.16N/cmであり、クリーニング角は83度であるものとした。
上記評価ブレードと評価装置を使用した以外は、実施例1と同様の条件で評価を行った。
〔実施例3〕
(評価ブレード)
ブレードのゴム物性については、23℃における反発弾性が66%であり、硬度が70度であり、突出し量が7.3mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:4であるクリーニングブレードCを適用した。
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてブレードCを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.16N/cmであり、クリーニング角は84度であるものとした。
上記評価ブレードと評価装置を使用した以外は、実施例1と同様の条件で評価を行った。
〔実施例4〕
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてクリーニングブレードCを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.16N/cmであり、クリーニング角は84度であるものとした。
上記評価ブレードと評価装置を使用した以外は、実施例1と同様の条件で評価を行った。
〔実施例5〕
(使用現像剤)
重合法により作製した体積平均粒径5.5μm、円形度が0.97の、カルナバワックスを含有したトナーを適用した。
トナーの外添剤としては、外添剤の一次粒子の個数平均粒径が80nmであり、200nm〜300nmの粒子を含有し、トナーに添加ずる外添剤の一次粒子の個数平均粒径をRとしたときに、粒径の標準偏差σとの間でσ=R/2となるものを適用した。
このトナーを、Cu−Znフェライトの芯材にシリコーンコートしたキャリア(平均粒径35μm)と、重量部で7部対93部の割合で混合し、現像剤を作製した。
上記の現像剤を使用した以外は、実施例3と同様の条件で評価を行った。
〔実施例6〕
(使用感光体)
感光体基材上に、電荷発生層と電荷輸送層を順に積層した積層型感光体を作製し、さらにアルミナ微粒子(住友化学工業製AA−03、平均粒径0.3μm)を25重量%含有する保護層を5μmの膜厚に積層したものを作製した。
感光体近傍に回転するナイロンブラシと共に配置されている固体潤滑剤の供給量を調整した。
実験後の感光体の摩擦係数μは、0.25であった。
上記以外は、実施例5と同様の条件で評価を行った。
〔比較例1〕
(評価ブレード)
ブレードのゴム物性については、23℃における反発弾性が65%で、硬度が72度であり、突出し量が5mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:2.5であるクリーニングブレードDを適用した。
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてブレードDを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.25N/cmであり、クリーニング角は85度であるものとした。
その他の条件は、実施例6と同様として、評価を行った。
〔比較例2〕
(評価ブレード)
ブレードのゴム物性については、23℃における反発弾性が50%で、硬度が70度であり、突出し量が7.3mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:4であるクリーニングブレードEを適用した。
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてブレードEを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.25N/cmであり、クリーニング角は83度であるものとした。
(使用感光体)
感光体として、感光体基材上に電荷発生層と電荷輸送層を順に積層した積層型感光体を作製した。
感光体に潤滑剤を塗布しなかった。
50万枚のランニング後の感光体の摩擦係数は0.5であった。
その他の条件は、実施例6と同様として、評価を行った。
〔比較例3〕
(評価ブレード)
ブレードのゴム物性については、23℃における反発弾性が40%で、硬度が70度であり、突出し量が7.3mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:4であるクリーニングブレードFを適用した。
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてブレードFを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.16N/cmであり、クリーニング角は82度であるものとした。
(使用感光体)
感光体として、感光体基材上に電荷発生層と電荷輸送層を順に積層した積層型感光体を作製した。
感光体の摩擦係数は、感光体近傍に回転するナイロンブラシと共に配置されている固体潤滑剤の供給量を調整して制御した。
50万枚ランニング後の感光体の摩擦係数μは、0.25であった。
その他の条件は、実施例6と同様として、評価を行った。
〔比較例4〕
(評価ブレード)
ブレードのゴム物性については、23℃における反発弾性が35%で、硬度が70度であり、突出し量が7.3mmであり、ゴム板の厚みと突出し量の比が1:4であるクリーニングブレードGを適用した。
(評価装置)
図2に示すようなトナーリサイクル機構を備えた画像形成装置を有する複写機を適用し、クリーニングブレードとしてブレードGを取りつけた。
ブレードの当接圧は0.28N/cmであり、クリーニング角は70度であるものとした。
(使用感光体)
感光体基材上に電荷発生層と電荷輸送層を順に積層した積層型感光体を作製し、さらにアルミナ微粒子(住友化学工業製AA−03、平均粒径0.3μm)を25重量%含有する保護層を5μmの膜厚に積層したものを作製した。
感光体近傍に回転するナイロンブラシと共に配置されている固体潤滑剤の供給量を調整し、50万枚ランニング後の感光体の摩擦係数μは、0.25であった。
その他の条件は、実施例6と同様として評価を行った。
上記実施例1〜6、及び比較例1〜4のクリーニングブレードとトナーの条件については下記表1に、外添剤と感光体の条件については下記表2に示し、トナー特性、画像品質、感光体フィルミング、クリーニング性、感光体摩耗量、ブレード摩耗量、ビビリ、鳴きの有無、及びめくれの有無の評価結果について、下記表3に示す。
Figure 2006259310
Figure 2006259310
Figure 2006259310
上記表3に示すように、本発明方法によれば、特定の反発弾性を示すクリーニングブレードを特定の当接条件で使用し、かつ特定の粒度の外添剤を使用したことによって、球形トナーを用いた場合にも、高品質な画像を得られ、かつ良好なクリーニング特性も確保できることが確かめられた。
また、当接条件が感光体に対し、負荷を小さく設定したため、感光体及びクリーニングブレードの磨耗等の低減化が図られ、耐久性の向上が図られることが確かめられた。
本発明方法に適用可能な画像形成装置の一例の概略図を示す。 本発明方法に係るトナーリサイクルシステムの一例の概略図を示す。
符号の説明
1 感光体
2 帯電部材
3 画像露光部
4 現像ユニット(現像装置)
5 転写ローラ(転写装置)
6 クリーニングユニット(クリーニング装置)
7 転写前チャージャ
8 定着装置
9 除電ランプ
10 給紙トレイ
11 リサイクルトナー搬送管
12 スクリュー部材
13 トナー排出口
14 トナー受け入れ口
61 クリーニングブレード
62 トナー排出口

Claims (9)

  1. 感光体上に形成された静電潜像をワックスを含有したトナーで現像する工程と、
    前記現像工程により現像されたトナー画像を転写材に転写する工程と、
    その後、前記感光体上に残留したトナーを、ゴム弾性体であるクリーニングブレードによりクリーニングする工程と、
    前記クリーニングにより回収されたトナーを現像部に搬送してトナーリサイクルする画像形成方法であって、
    前記ゴム弾性体の23℃における反発弾性が60%以上であり、前記クリーニングブレードの感光体に対する当接圧が0.20N/cm以下であるものとしたことを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記感光体と、前記クリーニングブレードとによって形成されるクリーニング角が、80度以上であり、
    前記トナーの外添剤の一次粒子の個数平均粒径は20〜100nmであり、かつトナーの外添剤は、平均粒径が10〜20nmの微小粒子と、平均粒径200〜300nmの大径粒子とを含有するものとし、
    トナーの円形度は0.94以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記クリーニングブレードの突き出し量が6.0mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 前記クリーニングブレードの厚さと、突き出し量との比が、1:3〜1:5であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  5. 前記クリーニングブレードの、周波数10Hzにおける、引っ張り粘弾性測定における損失正接tanδのピーク温度が0℃以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  6. 前記トナーに添加する外添剤の一次粒子の個数平均粒径をRとしたとき、
    粒径の標準偏差σとの関係において、
    R/4<σ<Rであり、
    かつ、前記外添剤のSF−1が100〜130であり、かつSF−2が、100〜125であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  7. 前記感光体が、アルミナまたは酸化チタンからなる無機微粒子を含有する保護層を有しているものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  8. 前記感光体の表面の摩擦係数が、0.3以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  9. 少なくとも、感光体に対する帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、定着手段、クリーニング手段、及びトナーリサイクル手段を有する画像形成装置であって、
    前記請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成方法に用いられるものであることを特徴とする画像形成装置。
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