JP2006258891A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIM型電子放出素子を用いた表示装置において、行配線に生じる電圧降下による画素の輝度むらを抑制するために、電圧補正回路を含むドライバの消費電力を低減する。
【解決手段】1垂直走査期間が開始されると、走査回路6−1、6−2にスタートパルスVIO1が入力され、1水平走査期間毎にシフトレジスタ33内を垂直クロックVCLKに同期してシフトし、選択信号が順次出力される。この選択信号と選択期間信号VGOとの論理積が、レベルシフタ32により高電源電圧VGHH−非選択電圧VGLのレベルにレベルシフトされ、走査回路用参照電圧VG0〜VGM’とmビット走査回路用電圧降下補正データDVR又はDVLから補正選択電圧発生回路34により生成されたVVR又はVVLだけ補正された選択電圧が出力回路31に入力され表示パネルの選択行配線に選択電圧VGHとして出力される。
【選択図】図3

Description

本発明は、走査線(行配線)における電圧降下を補正する表示装置、特に、MIM型電子放出素子を用いた表示装置に関する。
これまで、冷陰極電子放出素子として、例えば、金属/絶縁層/金属型電子放出素子(以下「MIM型電子放出素子」という。)が知られている。このMIM型電子放出素子は、絶縁層を挟む上下の電極に電圧を印加することで、電極の表面から電子を放出させるものである。
このMIM型電子放出素子では、下部電極から放出される電子の95%程度が電子放出されず上部電極に流れるため、上部電極に接続された行配線に電圧降下が生じ、輝度むらが生じる。これを防ぐため下部電極に接続された列配線の電圧を補正する方式が検討されている。
しかし、MIM型電子放出素子では列配線の寄生容量が大きいため、補正による列配線電圧振幅増加により列配線を駆動する変調回路を構成するデータドライバの消費電力が増加するという問題が生じていた。
下記特許文献1には、表示する画像パターンに応じで決まる選択された行配線の各部における電圧降下を補正するために、電圧補正したドライブパルスを各列配線に出力するものが記載されている。
また、下記特許文献2,3には、行配線に流れる電流と行配線に接続された走査回路の出力オン抵抗とにより生じる電圧降下による行選択電圧の電圧変動を抑制する行選択電圧補正回路が記載されている。
特許第3311201号明細書 特許第2619001号明細書 特開2004−86130号公報
上記特許文献1では、走査回路の出力オン抵抗による電圧降下補正を列配線に出力するパルスの電圧補正で行うので、上述したように、補正による列配線電圧振幅増加により列配線を駆動する変調回路を構成するデータドライバの消費電力が増加するという課題が生じる。
上記特許文献1,2では、行配線に流れる電流と走査回路の出力オン抵抗とにより生じる電圧降下を補正しているだけで、行配線抵抗により生じる電圧降下の補正については考慮されていない。また、走査回路を表示パネルの両側に設け同一行を両側から同時に駆動した場合の出力オン抵抗により生じる電圧降下補正についても考慮されていない。
本発明の目的は、補正による列配線振幅増加によるデータドライバの消費電力の増加を軽減しつつ、高精度の電圧補正を行うことにある。
本発明に係る表示装置は、複数の行配線と複数の列配線とそれらの各交点に配置された複数の電子放出素子を有する背面板と、アノード電圧が与えられる前面板とを有する表示パネルと、前記行配線の選択を行う走査回路と、前記列配線に変調電圧を与える変調回路とを備え、前記走査回路は、表示データによらず選択行の走査回路出力点の電圧が一定値となるように補正を行う補正選択電圧発生回路を備え、前記変調回路は、走査回路出力点での電圧降下量をゼロとして表示パターンに応じて決まる前記行配線各部における電圧降下を補償するための補正値で補正された変調電圧を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る表示装置は、複数の行配線と複数の列配線とそれらの各交点に配置された複数の電子放出素子を有する背面板と、アノード電圧が与えられる前面板とを有する表示パネルと、前記行配線の選択を行う走査回路と、前記列配線に変調電圧を与える変調回路とを備え、前記走査回路は、同一行を両側から同時に駆動するため表示パネルの両側に設けられ、左右の走査回路毎に選択された行配線の左右の走査回路出力点の電圧が所定値となるように補正を行う補正選択電圧発生回路を備え、前記変調回路は、表示パターンに応じて決まる前記行配線各部における電圧降下を補償するための補正値で補正された変調電圧を出力することを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、変調回路の出力電圧はスキャンドライバオン抵抗により生じる電圧降下の補正を含まなくなるため、出力電圧振幅を小さくでき、消費電力を低減し、データドライバ内の補正階調数が低減する。
また、請求項2に係る発明によると、走査回路を表示パネルの両側に設け同一行を両側から同時に駆動した場合も、上記1と同様の効果が得られる。
請求項3に係る発明によると、1水平走査期間内の積和演算は、全電流を計算するためのN×Nの積和演算となる。特許文献1に記載された従来の方法ではN×Nの積和演算をN回行っていたのに対し、積和演算は1/N倍と格段に減少できる。
請求項4に係る発明によると、走査回路の出力点から行配線の端部に配置された電子放出素子まで、行配線の抵抗による電圧降下を補償できる。
請求項5に係る発明によると、走査回路の出力点から行配線の端部に配置された電子放出素子まで、行配線の抵抗が配線配置等のために各行で異なっても画質劣化の発生を防ぐことができる。
以上、本発明に係る表示装置によると、高画質、低消費電力特性を実現できる。また、積和演算回数が減るため、簡単なハードウェアで実現できる。
以下、図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明に係る全体構成図であって、表示パネル4は、列配線1、行配線2、MIM型電子放出素子3を備える背面板と、この背面板の対向面に蛍光膜10とこの蛍光膜10を覆うように形成されたメタルバック11を備える前面板と、背面板と前面板とで画素が形成される表示パネル4内を真空にするために表示パネル4の周辺に設けられた側壁(図示せず)とからなる。蛍光膜10は、MIM型電子放出素子3の各列毎に塗分けられた赤、緑、青の3原色からなる。
変調回路5は、列配線1に変調信号を出力する。走査回路6−1、6−2は、表示パネル4の両側に配置され行選択を行う。
ドライバ電源7は、走査回路6−1と6−2に、高電源電圧VGHH、非選択電圧VGL及び論理回路用電圧Vccを供給し、また、変調回路5に、最大発光電圧VEL、非発光電圧VEH、論理回路用電圧Vccを供給し、さらに、表示コントローラ8に、最大発光電圧VEL、高電源電圧VGHH、論理回路用電圧Vccを供給する。
表示コントローラ8は、走査回路6−1と6−2に、垂直クロックVCLK、スタートパルスVIO、選択期間信号VGO、走査回路用参照電圧VG0〜VGM’、走査回路用電圧降下補正データDVR又はDVLを出力し、また、変調回路5に、水平クロックHCLK、スタートパルスHIO、出力切り替え信号STB、変調回路用参照電圧V0〜VM、赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2を出力する。
これらの制御信号と補正データ中、走査回路用参照電圧VG0〜VGM’と変調回路用参照電圧V0〜VM以外の信号は、全て論理回路用電圧Vccの振幅を持つ。
また、アノード電源9は、メタルバック11に蛍光体10を発光させるためのアノード電圧VAを供給する。
図2は、図1に示す変調回路5を構成するデータドライバの構成図である。変調回路5は、データドライバの直列接続からなる。
図2において、25は表示データを取り込むためのラッチ信号を生成するシフトレジスタ、24は表示コントローラから同時に入力される赤、緑、青に対応するD00〜D0n−1、D10〜D1n−1、D20〜D2n−1の3出力nビットの表示データを順次取り込むデータレジスタ、23はデータレジスタの表示データを出力切り替え信号STBに同期して取り込むデータラッチ、26は表示コントローラ8の出力する変調回路用参照電圧V0〜VMから抵抗分割により2のn乗個の階調電圧を発生させる階調電圧生成部、22はデータラッチの出力するnビット表示データに応じ2のn乗個の階調電圧から電圧を選択するデコーダ、21はデコーダ出力電圧を出力電圧Y1〜Ymとして表示パネル4の列配線1の各々に出力するためのボルテージフォロワーからなる出力回路である。
HR/Lはシフトレジスタのシフト方向を決めるための信号で、論理回路用電圧Vcc又は接地電圧GNDに固定されている。なお、変調回路用参照電圧V0〜VMは、非発光電圧VEHから最大発光電圧VELの間をM等分した電圧であり、階調電圧生成部26を構成する抵抗の分割抵抗値は全て等しく、階調と出力電圧の関係は線形となっている。
ここで、1水平走査期間が開始されると、スタートパルスHIOが、第1のデータドライバのHIO1(又はHIO2)信号として入力されたシフトレジスタ25内を水平クロックHCLKに同期してシフトし、ラッチ信号が出力されると、3出力同時にnビットの表示データが順次データレジスタ24に取り込まれる。
第1のデータドライバのデータレジスタ24への表示データ取り込みが終了するとHIO2(又はHIO1)の電圧が論理回路用電圧Vccとなり、第2のデータドライバ(図示せず)のHIO1(又はHIO2)に入力され、第2のデータドライバへの表示データの取り込みが開始される。
このようにして、全表示データのデータレジスタ24への取り込みが終了すると、1水平走査期間の直前に、出力切り替え信号STBに同期して全表示データがデータレジスタ24からデータラッチ23に取り込まれる。取り込まれた表示データは、それぞれデコーダ22により階調電圧に変換され、階調電圧は出力回路21により各列配線に出力される。
図3は、図1に示す走査回路6−1、6−2を構成するスキャンドライバの構成図である。走査回路はスキャンドライバの直列接続からなる。
図3において、33は1水平走査期間毎に選択行を順次切り替えるための選択信号を生成するシフトレジスタ、32はシフトレジスタ33からの出力を論理回路用電圧Vcc−GNDのレベルから高電源電圧VGHH−非選択電圧VGLのレベルに変換するレベルシフタ、31はレベルシフトされたレベルシフタ32からの出力に応じ選択電圧VGH又は非選択電圧VGLを出力電圧G1〜Gnとして表示パネル4の行配線2の各々に出力するためのCMOS反転回路からなる出力回路、34は走査回路用参照電圧VG0〜VGM’を用いて、mビット走査回路用電圧降下補正データDVR又はDVLから出力回路31にVVR又はVVLだけ補正された選択電圧を出力する補正選択電圧発生回路である。VR/Lはシフトレジスタのシフト方向を決めるための信号で、論理回路用電圧Vcc又は接地電圧GNDに固定されている。
ここで、1垂直走査期間が開始されると、スタートパルスVIOが第1のスキャンドライバVIO1(又はVIO2)信号として入力され、1水平走査期間毎にシフトレジスタ33内を垂直クロックVCLKに同期してシフトし、選択信号が順次出力される。
出力された選択信号と選択期間信号VGOとの論理積が、レベルシフタ32により高電源電圧VGHH−非選択電圧VGLのレベルにレベルシフトされ、走査回路用参照電圧VG0〜VGM’とmビット走査回路用電圧降下補正データDVR又はDVLから補正選択電圧発生回路34により生成されたVVR又はVVLだけ補正された選択電圧が出力回路31に入力され表示パネル4の選択行配線に選択電圧VGHとして出力される。
他方、表示パネル4の非選択行配線には非選択電圧VGLが出力される。第1のスキャンドライバ内のシフトが終了するとVIO2(又はVIO1)の電圧が、論理回路用電圧Vccとなり第2のスキャンドライバ(図示せず)のVIO1(又はVIO2)に入力され、第2のスキャンドライパ内のシフトが開始される。このようにして全行が順次選択される。各スキャンドライバの補正選択電圧発生回路34は、VIO1(又はVIO2)が入力されると動作可能となり、VIO2(又はVIO1)が次のスキャンドライバに入力されると動作停止する。
図4は、1水平走査期間内のデータドライバ出力とスキャンドライバ出力のタイミング図であって、出力切り替え信号STBに同期してデータドライバ出力が切り替わる。列配線の抵抗と容量及びデータドライバの出力インピーダンスにより決まるデータドライバ出力遅延時間経過後、選択行スキャンドライバ出力が非選択電圧VGLから選択電圧VGHに変化する。
1水平走査期間の終了時点で、選択行スキャンドライバ出力が選択電圧VGHから非選択電圧VGLに変化すると共にデータドライバ出力が切り替わる。行配線に電流が流れる場合には、電圧降下を防ぐために行配線抵抗は低く設定され、行配線時定数は列配線時定数に比し小さい。
本実施例のタイミングにおいては、発光時間は、配線時定数の小さな行配線に信号を出力するスキャンドライバの出力時間により決定される。この結果、配線遅延により生じる輝度の不均一性を小さくできる。
本発明では、表示データによらず選択時のスキャンドライバ出力点での電圧降下がそれぞれゼロとなり、スキャンドライバ出力点電圧が常に一定の選択電圧VGHとなるように左右スキャンドライバ出力回路へ入力される選択電圧を補正している。
図5は、この時の行配線電圧降下とデータドライバ出力電圧補正値を説明する図である。3はMIM型電子放出素子、rは1画素当たりの走査線抵抗、Roはスキャンドライバ出力回路オン抵抗、imは第m番目の画素のタイオード電流、iRmは第m番目の画素のタイオード電流中右から流れ込む成分、iLmは第m番目の画素のタイオード電流中左から流れ込む成分、Vmは第m番目の画素に生じる行配線電圧降下、Imは第m番目の画素から第m+1番目の画素に流れる電流、VVLは左端スキャンドライバ出力回路へ入力される選択電圧補正値、VVRは右端スキャンドライバ出力回路へ入力される補正選択電圧である。
MIM型電子放出素子3の各画素に流れるタイオード電流imを所定値とするため、第m番目の画素に出力されるデータドライバ出力には第m番目の画素に生じる行配線電圧降下Vmだけ補正された電圧が出力され、スキャンドライバ出力点での電圧降下がゼロとなるように左右のスキャンドライバ出力回路には、それぞれ補正値VVL、VVRだけ補正された電圧が入力される。
第m番目の画素に生じる行配線電圧降下Vmとスキャンドライバ出力回路に入力される補正値VVL、VVRは以下のように求められる。
スキャンドライバ出力回路に、それぞれ補正値VVL、VVRを入力することによりスキャンドライバ出力点での電圧降下量はゼロとなり、左右スキャンドライバ出力点が仮想接地点となる。
第m番目の画素のダイオード電流imは、両側の走査回路から流れ込むiLmとiRmの2成分からなる。ダイオード電流が第m番目の画素だけに流れる場合に第m番目の画素に生じる電圧降下をvmとすると、両端の接地点への電圧降下が等しいことから、次式(1)が成り立つ。
Figure 2006258891
iRm=im−iLmであることを考慮してiLmを求めると次式(2)となる。
Figure 2006258891
また、iRmは次式(3)となる。
Figure 2006258891
右端の第N番目の画素に接地点から流れる電流INは、重ね合わせの定理により、式(3)に示す第m番目の画素のダイオード電流imの中で右から流れ込む成分iRmを加算することにより次式(4)となる。
Figure 2006258891
電流は保存されるから、第m−1番目の画素から第m番目の画素に流れる電流Im−1は、第m番目の画素から第m+1番目の画素に流れる電流Imに第m番目の画素のダイオード電流imを加算して求められる。この関係は任意のmについて成り立ち、INの向きが他とは逆であることを考慮して次式(5)が成り立つ。
Figure 2006258891
さらに、第m−1番目の画素に生じる電圧降下Vm−1は、電流Im−1に1画素当たりの抵抗値rをかけた隣接画素間の電圧降下にVmを加えて求められる。この関係は任意のmについて成り立ち、第N番目の画素での電圧降下VNが常にゼロであることを考慮すると、式(6)が成り立つ。
Figure 2006258891
以上から、式(4)に示すINを初期値として、式(5),(6)を逐次計算することで第m番目の画素に生じる電圧降下を計算できる。所定のダイオード電流を流すにはデータドライバ出力電圧をこの値だけ補正すればよい。また、電流は保存されるから、スキャンドライバオン抵抗Roにはそれぞれ電流IN、I0が流れる。したがって、スキャンドライバの出力点を仮想的接地点とするために、右端と左端のスキャンドライバ出力回路へ入力される選択電圧の補正値VVR、VVLは、次式(7)(8)となる。
Figure 2006258891
Figure 2006258891
図6に、電圧降下補正回路(1)の詳細を示す。電圧降下補正回路(1)は、図1の表示コントローラ8内に設けられ、変調回路5に3出力nビットの表示データD0、D1、D2を、走査回路6−1,6−2に電圧降下補正データDVR,DVLを出力する。
表示コントローラ8の他の部分は、表示装置外部から映像信号を受取り、赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2を電圧降下補正回路(1)に出力し、また、制御信号を変調回路5と走査回路6−1、6−2に出力する。
61は逆ガンマ処理部、62は赤、緑、青に対応する表示データD0、D1、D2を表示パネル4上の配列に合わせ変換するP/S(パラレル/シリアル)変換回路、63はシリアルデータに変換された表示データを保持するラインメモリ、64は補正データを表示データに加算するための加算回路、65は補正された表示データを赤、緑、青に対応する表示データD0、D1、D2に変換するS/P(シリアル/パラレル)変換回路である。
66は表示データをダイオード電流に変換する変換テーブルよりなるデータ/電流変換回路、68−1〜68−7と69−1〜69−6は補正電圧を算出するための補正電圧算出手段、67−1、67−2は補正電圧を補正データに変換するための電圧データ変換回路である。
68−1は各画素のダイオード電流値ijを保持するラインメモリ、68−2は各画素のダイオード電流値ijと係数との乗算を順次加算し、式(4)に示す接地点から右端の第N番目の画素に向かって流れる電流INを計算するIN計算回路、68−3は計算された電流INを保持する電流INラッチ回路、68−4はラインメモリ68−1中の各画素のダイオード電流ijをN番目から順次加算する電流ij加算回路、68−5は電流ij加算回路68−4の加算値から電流INラッチ回路68−3に保持された電流INを減算し、式(5)に示す第m−1番目の画素から第m番目の画素に流れる電流Im−1を求める電流Im−1計算回路、68−6は電流IjをN番目から順次加算する電流Ij加算回路、68−7は電流Ij加算回路68−6の加算値に1画素当たりの走査線抵抗rを乗じた値を加算して、式(6)に示す第m−1番目の画素に生じる電圧降下Vm−1を求めるVm−1計算回路である。
一方、69−1は各画素のダイオード電流値ijをN番目まで加算する電流ij加算回路、69−2は電流ij加算回路69−1の値から電流INラッチ回路68−3に保持された電流INを減算し、接地点から左端の第1番目の画素に向かって流れる電流I0を計算する電流I0計算回路、69−3は計算された電流I0と係数とを乗算し、式(8)に示す左端スキャンドライバ出力回路への入力電圧補正値VVLを求める補正量VVL計算回路、69−4は計算された補正量VVLを保持する補正量VVLラッチ回路、69−5は電流INラッチ回路68−3に保持された電流INに係数を乗算し、式(7)に示す右端スキャンドライバ出力回路への入力電圧補正値VVRを求める補正量VVR計算回路、69−6は計算された補正量VVRを保持する補正量VVRラッチ回路である。
以下、動作を説明する。電圧降下補正回路(1)に入力された赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2は、逆ガンマ処理部61で表示パネル4の駆動電圧と発光特性の関係に基づいて逆ガンマ補正がなされた後、P/S変換回路62で、表示パネル4上の配列に合わせたシリアルデータに変換され、ラインメモリ63に順次書き込まれる。これと並列に、シリアルデータはデータ電流変換部66に入力され、ダイオード電流ijに変換された後、補正電圧算出手段68−1〜68−7と69−1〜69−6に入力され補正電圧が計算される。
ダイオード電流ijはラインメモリ68−1に順次保持される。他方、IN計算回路68−2では、順次ダイオード電流ijと係数との乗算と前画素までの加算値との加算がなされ、式(4)に示す接地点から右端の第N番目の画素に向かって流れる電流INが計算され、N番目の画素の積和が終了した時点の値が電流INラッチ68−3に保持される。
一方、電流ij加算回路69−1では順次ダイオード電流値ijが加算され、N番目の画素の加算が終了した時点の値から、電流I0計算回路69−2で、電流INラッチ回路68−3に保持された電流INが減算され、接地点から左端の第1番目の画素に向かって流れる電流I0が計算される。
さらに、補正量VVL計算回路69−3で、計算された電流I0と係数を乗算し式(8)に示す左端スキャンドライバ出力回路への入力電圧補正値VVLが求められ、補正量VVLラッチ回路69−4に保持される。
また、補正量VVR計算回路69−5ではINラッチ回路68−3に保持された電流INに係数を乗算し、式(7)に示す右端スキャンドライバ出力回路への入力電圧補正値VVRが求められ、補正量VVRラッチ回路69−6に保持される。
次の水平期間になると、ラインメモリ63よりN番目の画素から順次表示データが読み出されるのに同期して、補正のための電圧降下が読み出されて、補正のための電圧降下が計算加算される。第m−1番目の画素に生じる電圧降下Vm−1は以下の様に計算される。
ラインメモリ68−1からm番目のダイオード電流imが読み出され、電流ij加算回路68−4内に保持されたN番目の画素から第m−1番目の画素のダイオード電流の和に加算される。加算された値から、電流Im−1計算回路68−5で、電流INラッチ回路68−3に保持された電流INが減算され、式(5)に示す第m−1番目の画素から第m番目の画素に流れる電流Im−1が計算される。
この電流Im−1は、電流Ij加算回路68−6内に保持された第N−1番目の画素から右端のN番目の画素に流れる電流−IN−1から第m番目の画素から第m+1番目の画素に流れる電流Imまでの電流の和に加算される。
この加算値はVm−1計算回路68−7で、1画素当たりの走査線抵抗rを乗じられ、式(6)に示す第m−1番目の画素に生じる電圧降下Vm−1が求められる。電圧降下Vm−1は電圧データ変換回路67−1で補正データに変換され、加算回路64でラインメモリ63に保持された表示テータに加算される。
その後、補正された表示データはシリアル/パラレル変換回路65で赤、緑、青に対応する表示データD0、D1、D2に変換される。また、左端スキャンドライバ出力回路への入力電圧補正値VVLと右端スキャンドライバ出力回路への入力電圧補正値VVRは、電圧データ変換回路67−2でmビット補正データDVLまたはDVRに変換され、出力される。
図7は、図3に示すスキャンドライバ内の補正選択電圧発生回路34の詳細図であって、71は水平走査期間毎に電圧降下補正回路(1)が出力するmビット補正データDVLまたはDVRを保持するラッチ、72はラッチ出力を論理回路用電圧Vcc−GNDのレベルから高電源電圧VGHH−非選択電圧VGLのレベルに変換するレベルシフタ、75は表示コントローラ8の出力する走査回路用参照電圧VG0〜VGM’から、抵抗分割により2のm乗個の補正階調電圧を発生させる階調電圧生成部、73はレベルシフタ72の出力するmビット補正データDVLまたはDVRに応じ2のm乗個の補正階調電圧から、電圧を選択するデコーダ、74はデコーダの出力する補正選択電圧VVLまたはVVRを選択行に出力するためのボルテージフォロワーからなる出力回路である。
なお、走査回路用参照電圧VG0〜VGM’は、補正のない時の選択電圧から補正が最大となる時の選択電圧間をM’等分した電圧であり、階調電圧生成部75を構成する抵抗の分割抵抗値は全て等しく、補正階調と出力電圧の関係は線形となっている。
図7において、電圧降下補正回路(1)から水平走査期間毎に出力されたmビット補正データDVLまたはDVRは、ラッチ71に保持された後、レベルシフタ72でレベルシフトされ、デコーダ73に入力される。この結果、階調電圧生成部75で生成された補正階調電圧の1つが選択され、出力回路74により出力される。
図8は、図1に示す表示コントローラ8内に設けられた参照電圧発生回路図であって、82は抵抗ラダー、81は抵抗ラダーの各節点電圧を出力するためのバッファアンプである。抵抗ラダー82の両端にはスキャンドライバに入力される高電源電圧VGHHとデータドライバに入力される最大発光電圧VELが印加されている。
抵抗ラダー82の抵抗比は、変調回路用参照電圧V0〜VMが非発光電圧VEHから最大発光電圧VELの間をM等分した電圧となるように、走査回路用参照電圧VG0〜VGM’が補正のない時の選択電圧から補正が最大となる時の選択電圧間をM’等分した電圧となるように定められている。
本実施例では、変調回路用参照電圧V0〜VMと走査回路用参照電圧VG0〜VGM’をスキャンドライバに入力される高電源電圧VGHHとデータドライバに入力される最大発光電圧VELという同一電源から抵抗分割により生成しているため、電源電圧値が変動しても変調回路用参照電圧V0〜VMと走査回路用参照電圧VG0〜VGM’の相対値を一定値に保つことができる。この結果、変調回路と走査回路の両者で補正を行っても誤差の発生を少なくできる。
本実施例では、補正選択電圧発生回路34により表示データによらず選択行のスキャンドライバ出力点での電圧降下がゼロとなりスキャンドライバ出力電圧が常に一定の選択電圧VGHとなるようにスキャンドライバ出力回路へ入力される選択電圧を補正し、また、データドライバ出力電圧を走査回路出力点での電圧降下量をゼロとして表示パターンに応じて決まる行配線各部における電圧降下を補償するための補正値で補正している。
この結果、データドライバ出力電圧はスキャンドライバオン抵抗により生じる電圧降下の補正を含まなくなるため、データドライバ出力電圧振幅を小さくでき、消費電力低減、データドライバ内の補正階調数低減という効果が得られる。
さらに、スキャンドライバからなる走査回路を表示パネルの両側に設け同一行を両側から同時に駆動すると共に、補正選択電圧発生回路を左右の走査回路毎に設け、左右の走査回路毎に選択された行配線の走査回路を構成するスキャンドライバ出力点の電圧が表示データによらず一定値となるように補正を行っている。
この結果、走査回路を表示パネルの両側に設けた場合もデータドライバ出力電圧はスキャンドライバオン抵抗により生じる電圧降下の補正を含まなくなるため、データドライバ出力電圧振幅を小さくでき、消費電力低減、データドライバ内の補正階調数低減という効果が得られる。
また、走査回路出力点から行配線の端部電子放出素子に向かって流れる全電流を各電子放出素子の行配線から列配線に流れるダイオード電流の中で走査回路出力点から各電子放出素子に向かって流れる成分を重ね合わせることにより求め、走査回路出力点から第m番目までの電子放出素子で行配線から列配線に流れる電流を逐次加算し全電流から減算し隣接画素間で流れる電流を求め、走査回路出力点から第m番目までの隣接画素間電流を逐次加算した値に1画素当たりの抵抗値を乗算して隣接画素間電圧降下を求め、各電子放出素子における電圧降下を求める。
この結果、1水平走査期間内の積和演算は、全電流INを計算するためのN×Nの積和演算だけとなる。従来の方法ではN×Nの積和演算をN回行っていたのに対し、積和演算は1/N倍と格段に減少できる。
本実施例では、スキャンドライバ出力電圧VXを検出し、所定の選択電圧VGHと比較して、スキャンドライバの出力点における電圧が、所定の選択電圧VGHとなるようにスキャンドライバ出力回路への入力電圧VOを変化させた。
図9は、本実施例のスキャンドライバの構成図であって、32、33は図3と同様、91はレベルシフトされたシフトレジスタ出力に応じて選択電圧VGH又は非選択電圧VGLを出力電圧G1〜Gnとして表示パネル4の行配線2の各々に出力するための出力回路、94は出力回路91に入力する補正選択電圧VOを発生させる補正選択電圧発生回路である。
図10は、図9に示すスキャンドライバ内の出力回路91と補正選択電圧発生回路94の詳細を示す。91−1は各行毎に設けられた出力回路のユニットを示す。102は非選択電圧VGLをオンオフするnMOSスイッチ、101は補正選択電圧発生回路94の発生する補正選択電圧VOをオンオフするpMOSスイッチ、103は選択行の出力回路の出力電圧Gnを補正選択電圧発生回路94への入力電圧VXとして伝える検出用pMOSである。また、104は出力回路ユニット91−1からの入力電圧VXが行配線に電流が流れず補正を行わない時の行選択電圧VGHに等しくなるように補正選択電圧VOを出力する差動増幅器である。
図9において、図3と同様にしてレベルシフタ32から行選択バルスが出力されると、図10において、選択行のnMOSスイッチ102がオフし、pMOSスイッチ101がオンし、出力電圧Gnが非選択電圧VGLから選択電圧VGHへと上昇する。
ここで、定常状態での差動増幅器104は、出力回路ユニット91−1からの入力電圧VXが、行配線に電流が流れず補正を行わない時の行選択電圧VGHに等しくなるように補正選択電圧VOを出力する。この時、pMOSスイッチ103には電流は流れないから、出力電圧Gnは入力電圧VXに等しくなる。すなわち、出力電圧Gnは常に行選択電圧VGHに等しくなる。
図11は、行毎に設けられた各出力回路のユニット91−1と補正選択電圧発生回路94との間の配線の配置図であって、111は各出力回路のユニット91−1内のpMOSスイッチ101と補正選択電圧発生回路94内の差動増幅器104の出力を接続する差動増幅器出力配線、112は各出力回路のユニット91−1内のnMOSスイッチ102に非選択電圧VGLを供給する電源線、113は各出力回路のユニット91−1内の検出用pMOS103と補正選択電圧発生回路94内の差動増幅器104の入力とを接続する差動増幅器入力配線である。本実施例では電源線112を差動増幅器出力配線111と差動増幅器入力配線113との間に配置し増幅器入出力間に寄生容量が発生することを防いでいる。
図12は、本実施例の電圧降下補正回路(2)の詳細図であって、61、62、63、64、65、66、67−1、68−1〜68−7は図6と同様である。
この電圧降下補正回路(2)では、図6と同様の表示データの補正が行われる。入力された赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2は、逆ガンマ処理部61で表示パネル4の駆動電圧と発光特性の関係に基づいて逆ガンマ補正がなされた後、P/S変換回路62で表示パネル4上の配列に合わせたシリアルデータに変換され、ラインメモリ63に書き込まれる。これと並列に、P/S変換されたシリアルデータはデータ電流変換部66に入力され、ダイオード電流ijに変換された後、68−1〜68−7からなる補正電圧算出手段に入力され、式(6)により計算された電圧降下Vm−1が電圧/データ変換回路67−1で、補正データに変換され、加算回路64でラインメモリ63に保持された表示テータに加算される。その後、補正された表示データはS/P変換回路65で赤、緑、青に対応する表示データD0、D1、D2に変換される。
本実施例では、補正選択電圧発生回路94で、スキャンドライバ出力回路91−1の出力電圧VXを検出し、所定電圧VGHと比較して、スキャンドライバ出力回路91−1への入力電圧VOを変化させることにより表示データによらずスキャンドライバ出力回路91−1の出力電圧Gnは、常に補正を行わない時の行選択電圧VGHに等しくしている。この結果、実施例1と同様に、データドライバ出力電圧の補正量はスキャンドライバオン抵抗により生じる電圧降下の補正を含まなくなるため、データドライバ出力電圧を小さくできるので、消費電力低減、データドライバ内の補正階調数低減という効果が得られる。
さらに、差動増幅器104の入力インピーダンスは高いためpMOSスイッチ103には定常電流は流れないから、スキャンドライバ出力回路91−1の出力電圧Gnと差動増幅器の入力電圧VXは等しくなり、補正選択電圧発生回路94を構成する差動増幅器104からスキャンドライバ出力回路91−1のpMOSスイッチ101までの配線抵抗による電圧降下も補正できる。また、スキャンドライバ出力回路91−1のオン抵抗が出力毎にばらついても出力電圧Gnは、常に行選択電圧VGHに等しくできるという効果もある。他方、実施例1に比べ、補正選択電圧発生回路94は差動増幅器だけで構成され、また、電圧降下補正回路(2)には、スキャンドライバ出力電圧補正値を計算するための回路が不要となり、ハードウェアを簡素化できる。
本実施例では、実施例2でスキャンドライバ出力点から両端の画素までの抵抗Ro2を考慮してデータドライバ出力電圧を補正した。図13は、この時の行配線電圧降下と補正の様子を説明する図である。3、r、 Ro、imは図5と同様、iRm’、iLm’、Vm’、Im’、 VVL’、 VVR’は図5のiRm、iLm、 Vm、Im、VVL、VVRと同様、Ro2はスキャンドライバ出力点から両端画素までの抵抗である。
図13において、第m番目の画素に生じる行配線電圧降下Vm’は以下のように求められる。スキャンドライバ出力回路にそれぞれ補正値VVL’、VVR’を入力することによりスキャンドライバ出力点の電圧降下量はゼロとなり、スキャンドライバ出力点が仮想接地点となる。第m番目の画素のダイオード電流imは両端の走査回路から流れ込むiLm’とiRm’の2成分からなる。ダイオード電流が第m番目の画素だけに流れる場合に第m番目の画素に生じる電圧降下をvm’とすると、両端の接地点への電圧降下が等しいことから、次式(9)が成り立つ。
Figure 2006258891
iRm’=im−iLm’であることを考慮してiLm’を求めると式(10)となる。
Figure 2006258891
また、iRm’は次式(11)となる。
Figure 2006258891
重ね合わせの定理により、式(12)に示すように接地点から右端の第N番目の画素に向かって流れる電流IN’は第m番目の画素のダイオード電流im中右端から流れこむ成分iRm’の和となる。
Figure 2006258891
このIN’にスキャンドライバ出力点から両端画素までの抵抗Ro2をかけると、第N番目の画素での電圧降下VN’が次式(13)により求められる。
Figure 2006258891
また、電流は保存されるから第m−1番目の画素から第m番目の画素に流れる電流Im−1’は第m番目の画素から第m+1番目の画素に流れる電流Im’に第m番目の画素のダイオード電流imを加算して求められる。この関係は任意のmについて成り立ち、IN’の向きが他とは逆であることを考慮して次式(14)が成り立つ。
Figure 2006258891
さらに、第m−1番目の画素に生じる電圧降下Vm−1’はVm’から電流Im−1’に1画素当たりの抵抗値rをかけた隣接画素間の電圧降下を加えて求められる。この関係は任意のmについて成り立ち、第N番目の画素での電圧降下がVN’であることを考慮すると、次式(15)が成り立つ。
Figure 2006258891
以上から、式(12)(13)に示すIN’,VN’を初期値として式(14),(15)を逐次計算する事で第m番目の画素に生じる電圧降下Vm’を計算できる。所定のダイオード電流を流すにはデータドライバ出力電圧をこの値だけ補正すればよい。
図14に電圧降下補正回路(3)の詳細を示す。この電圧降下補正回路(3)は図1の表示コントローラ8内に設けられ、変調回路5に3出力nビットの表示データD0、D1、D2を出力する。表示コントローラ8の他の部分は、表示装置外部から映像信号を受取り、電圧降下補正回路(3)に赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2を、変調回路5と走査回路6−1,6−2に制御信号を出力する。
図14において、61、62、63、64、65、66、67−1は図6、図12と同様、14−1〜14−9は補正電圧を算出するための補正電圧算出手段である。14−1、14−3、14−6、14−7、14−8はそれぞれ図6、図12の68−1、68−3、68−4、68−5、68−6と同様である。
14−2は各画素のダイオード電流値ijと係数との乗算を順次加算し、式(12)に示す接地点から右端の第N番目の画素に向かって流れる電流IN’を計算するIN’計算回路、14−4は電流IN’と係数を乗算し、式(13)に示す第N番目の画素での電圧降下VN’を求める電圧降下VN’計算回路、14−5は計算された電圧降下VN’を保持する電圧降下VN’ラッチ回路、14−9はラッチ回路14−5に保持された電圧降下VN’に、電流Ij加算回路14−8の加算値に1画素当たりの走査線抵抗rを乗じた値を加えて、式(15)に示す第m−1番目の画素に生じる電圧降下Vm−1’を求めるVm−1’計算回路である。
この電圧降下補正回路(3)では、図6と同様の表示データの補正が行われる。入力された赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2は、逆ガンマ処理部61で表示パネル4の駆動電圧と発光特性の関係に基づいて逆ガンマ補正がなされた後、P/S変換回路62で表示パネル4上の配列に合わせたシリアルデータに変換され、ラインメモリ63に書き込まれる。これと並列に、P/S変換されたシリアルデータはデータ電流変換部66に入力され、ダイオード電流ijに変換された後、14−1〜14−9からなる補正電圧算出手段に入力され、式(15)により計算された電圧降下Vm−1’が電圧データ変換回路67−1で補正データに変換され、加算回路64でラインメモリ63に保持された表示テータに加算される。その後、補正された表示データはS/P変換回路65で赤、緑、青に対応する表示データD0、D1、D2に変換される。
本実施例では、スキャンドライバ出力点から両端の画素までの抵抗Ro2を考慮してデータドライバ出力電圧を補正することでより高精度の補正ができる。
図15は、本発明に係る他の全体構成図であって、画面を上下ブロックに分割し上下ブロックに画像を同時表示するものである。
図15において、2、4、7、9、10、11は、図1と同様である。151−1と151−2は表示パネル4の中央で分割された列配線、155−1、155−2はそれぞれ上下の列配線に変調信号を出力する変調回路、156−11、156−12は表示パネル4の両側に配置され画面上部の行選択を行う走査回路、156−21、156−22は表示パネル4の両側に配置され画面下部の行選択を行う走査回路である。
ドライバ電源7は、走査回路156−11、156−12、156−21、156−22に高電源電圧VGHH、非選択電圧VGL、論理回路用電圧Vccを、変調回路155−1、155−2と表示コントローラ158に最大発光電圧VEL、非発光電圧VEH、論理回路用電圧Vccを供給する。
表示コントローラ158は、走査回路156−11、156−12、156−21、156−22に垂直クロックVCLK、スタートパルスVIO、選択期間信号VGOを、変調回路155−1、155−2に水平クロックHCLK、スタートパルスHIO、出力切り替え信号STB、赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2、参照電圧V0〜VMを出力する。これらの制御信号中、参照電圧V0〜VM以外の信号は全て論理回路用電圧Vccの振幅を持つ。なお、赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2は変調回路155−1、155−2で異なるものが入力される。
変調回路155−1、155−2及び走査回路156−11、156−12、156−21、156−22の構成と動作は実施例2と同様である。表示コントローラ158内には電圧降下補正回路が2個設けられ、それぞれ変調回路155−1、155−2に同時に3出力nビットの表示データD0、D1、D2を出力する。表示コントローラ158の他の部分にはフレームメモリが設けられ、表示装置外部から映像信号を受取り、電圧降下補正回路に上下プロックに対応する赤、緑、青に対応する3出力nビットの表示データD0、D1、D2を、変調回路155−1、155−2と走査回路156−1,156−2に制御信号を出力する。
本実施例では、画面を上下ブロックに分割し上下プロックに画像を同時表示した。この結果、一行の表示時間を従来に比べ2倍にできるため、輝度を同一とすると行配線に流れる電流を1/2とでき補正する電圧降下量を1/2とできる。さらに、列配線を分割しているので、変調回路155−1、155−2の駆動容量が1/2となり、変調回路155−1と155−2で消費される電力を1/2とできる。
以上、実施例1から実施例4では補正選択電圧発生回路34又は補正選択電圧発生回路94はスキャンドライバ毎に設けたが、独立して動作する走査回路毎に設けてもよい。すなわち、図1に示すように表示パネル4の両側に走査回路6−1、6−2を配置する場合には、走査回路6−1、6−2毎に補正選択電圧発生回路を設けてもよい。また、図15に示すように画面を上下ブロックに分割し上下プロックに画像を同時表示する場合には、走査回路156−11、156−12、156−21、156−22毎に補正選択電圧発生回路を設けてもよい。
また、実施例3では実施例2でスキャンドライバ出力点から両端の画素までの抵抗Ro2を考慮してデータドライバ出力電圧を補正したが、実施例1でも同様のデータドライバ出力電圧の補正ができる。
なお、スキャンドライバ出力点から両端の画素までの抵抗Ro2が配線配置のために各行で異なる場合がある。この時には、各行毎に異なるRo2を用い係数を計算する。これによりスキャンドライバ出力点から両端の画素までの抵抗Ro2のばらつきにより発生する画質劣化を防ぐことができる。
本発明に係る全体構成図(1)。 図1に示す変調回路におけるデータドライバの構成図。 図1に示す走査回路におけるスキャンドライバの構成図(1)。 図2,図3に示すデータドライバとスキャンドライバの駆動タイミング図。 図1に示す行配線の等価回路図(1)。 図1に示す表示コントローラ内に設けられた電圧降下補正回路図(1)。 図3に示す補正電圧発生回路34の詳細図。 図1に示す表示コントローラ8内に設けられた参照電圧発生回路図。 図1に示す走査回路における他のスキャンドライバの構成図(2)。 図9に示す出力回路91と補正選択電圧発生回路94の詳細図。 図10に示す出力回路のユニット91−1と補正選択電圧発生回路94との間の配線の配置図。 図1に示す表示コントローラ内に設けられた他の電圧降下補正回路図(2)。 図1に示す行配線の他の等価回路図(2)。 図1に示す表示コントローラ内に設けられた他の電圧降下補正回路図(3)。 本発明に係る他の全体構成図(2)。
符号の説明
1…列配線、2…行配線、3…MIM型電子放出素子、4…表示パネル、5…変調回路、6−1,6−2…走査回路、7…ドライバ電源、8…表示コントローラ、9…アノード電源。
21…出力回路、22…デコーダ、23…データラッチ、24…データレジスタ、25…シフトレジスタ、26…階調電圧生成部。
31…出力回路、32…レベルレジスタ、33…シフトレジスタ、34…補正選択電圧発生回路。
61…逆γ処理部、62…P/S変換回路、63…ラインメモリ、64…加算回路、65…S/P変換回路、66…データ/電流変換部、67−1、67−2…電圧/データ変換部、68−1〜68−7…補正電圧算出手段(68−1…ラインメモリ、68−2…電流IN計算回路、68−3…電流INラッチ回路、68−4…電流ij加算回路、68−5…電流Im−1計算回路、68−6…電流Ij加算回路、68−7…電圧降下Vm−1計算回路)、69−1〜69−6…補正電圧算出手段(69−1…電流ij加算回路、69−2…電流I0計算回路、69−3…補正量VVL計算回路、69−4…補正量VVLラッチ回路、69−5…補正量VVR計算回路、69−6…補正量VVRラッチ回路)。
71…ラッチ、72…レベルシフタ、73…デコーダ、74…出力回路、75…階調電圧生成部。
81…バッファアンプ、82…抵抗ラダー。
91…出力回路、94…補正選択電圧発生回路。
101…pMOSスイッチ、102…nMOSスイッチ、103…検出用pMOS、104…差動増幅器。
111…差動増幅器出力配線、112…電源線、113…差動増幅器入力配線。
14−1〜14−9…補正電圧算出手段(14−1…ラインメモリ、14−2…IN’計算回路、14−3…電流IN’ラッチ回路、14−4…VN’計算回路、14−5…VN’ラッチ回路、14−6…電流ij加算回路、14−7…電流Im−1’計算回路、14−8…電流Ij’加算回路、14−9…Vm−1’計算回路)。
151−1,151−2…列配線、155−1,155−2…変調回路、156−11,156−12,156−21,156−22…走査回路、158…表示コントローラ。

Claims (5)

  1. 複数の行配線と複数の列配線とそれらの各交点に配置された複数の電子放出素子を有する背面板と、アノード電圧が与えられる前面板とを有する表示パネルと、前記行配線の選択を行う走査回路と、前記列配線に変調電圧を与える変調回路とを備えた表示装置において、
    前記走査回路は、表示データによらず選択行の走査回路出力点の電圧が一定値となるように補正を行う補正選択電圧発生回路を備え、
    前記変調回路は、走査回路出力点での電圧降下量をゼロとして表示パターンに応じて決まる前記行配線各部における電圧降下を補償するための補正値で補正された変調電圧を出力することを特徴とする表示装置。
  2. 複数の行配線と複数の列配線とそれらの各交点に配置された複数の電子放出素子を有する背面板と、アノード電圧が与えられる前面板とを有する表示パネルと、前記行配線の選択を行う走査回路と、前記列配線に変調電圧を与える変調回路とを備えた表示装置において、
    前記走査回路は、同一行を両側から同時に駆動するため表示パネルの両側に設けられ、左右の走査回路毎に選択された行配線の左右の走査回路出力点の電圧が所定値となるように補正を行う補正選択電圧発生回路を備え、
    前記変調回路は、表示パターンに応じて決まる前記行配線各部における電圧降下を補償するための補正値で補正された変調電圧を出力することを特徴とする表示装置。
  3. 前記走査回路出力点から前記行配線の端部電子放出素子に向かって流れる全電流を、各電子放出素子の行配線から列配線に流れる電流の中で、前記走査回路出力点から各電子放出素子に向かって流れる成分を重ね合わせることにより求め、
    前記走査回路出力点から第m番目までの電子放出素子で行配線から列配線に流れる電流を逐次加算し、前記全電流から減算して、隣接画素間で流れる電流を求め、
    前記走査回路出力点から第m番目までの隣接画素間電流を逐次加算した値に1画素当たりの抵抗値を乗算して隣接画素間電圧降下を求め、
    各電子放出素子における電圧降下を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記変調電圧の補正値は、行配線端部に配置された電子放出素子と前記走査回路出力点との間の抵抗による電圧降下を補償することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  5. 前記抵抗の値が行毎に異なることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
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