JP2006257725A - 屋上の防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 屋上の防水構造の耐久性を、化学的、物理的に向上させる。

【解決手段】 防水材12の上に、断熱材14と、紫外線を遮断できる被覆材16を配する。断熱材と被覆材は必ずしも異種の材料である必要はない。砂利材のように同一の素材や同一の成型品であっても良い。断熱材によって被覆された防水シートは、外気温の寒暖差の影響を受けることがなく寒暖に起因する劣化を起こしにくい。被覆材があるため、防水シート或いは断熱材も紫外線の影響から保護され劣化を生じにくい。荷重による防水シートの亀裂や劣化も生じにくく屋上の出入りも制限する必要がなく、不動産価値を高める。

【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物の屋上の防水技術に係り、とくに防水構造の劣化を確実に防止するための構造に関する。
屋上の防水構造は、従来、例えば図2に示すように、鉄筋コンクリート1の上に、ポリスチレンフォーム等の断熱材2を配し、この上に肉薄の強化セメント板3を配して、例えば高分子系の防水シート4を敷設し、当該防水シート4の表面を保護塗料5でコーティングする。
用いられる素材は各種ある。例えば、防水シート4も、単純な高分子系のものに限らず、アスファルト系のもの(下記参考文献1)も公知である。しかしながら、従来の屋上の防水構造は、いずれも防水シート4の上に保護塗料5のような簡単なコーティングが施されるだけである。
特開2004−270148号
問題は、従来の屋上の防水構造が早期に経年劣化を起こし、屋上の防水に関するメンテナンスが短いサイクルで必要になる点にある。これには、化学劣化と物理劣化の両方の原因がある。
化学的な側面の劣化は、化成品である防水シートとコーティング材料の成分の化学的劣化である。防水シートは、保護塗料のようなコーティングが施されてはいるけれども、夏期と冬季の温度差に基づく伸縮の繰り返しと、一年を通しての紫外線の影響による樹脂系成分の著しい劣化が主たる原因である。コーティング層に亀裂が入れば、寒暖による収縮膨張や紫外線による劣化によって防水シートにも亀裂が生ずる等の欠損が起きやすい。
物理的な側面の劣化は、加重による劣化である。従来の防水構造では、防水シートを保護するコーティング層の物理的劣化を防ぐため、屋上に人が出ることを禁止するケースが少なくない。人が歩いたり走ったりすると、コーティング層に亀裂が生じたり樹脂が剥げ落ちるなど、防水構造にとっては好ましくない結果を招くからである。しかしこれでは、屋上空間の利用が制限される結果として、建築物の価値が大きく損なわれる。
そこで、本発明の目的は、屋上の防水構造の耐久性を、化学的/物理的に確実に向上させる点にある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る屋上の防水構造は、防水材の上に、断熱材と、紫外線を遮断できる被覆材を配する(請求項1)。
断熱材と被覆材は必ずしも異種の材料である必要はない。同一の素材や同一の成型品であっても良い。紫外線から内部構造を守る機能と、外気温の変化から内部構造を守る機能の両方を兼ねていれば同一の材料であっても本発明の目的は達成できるからである。
断熱材と被覆材を同一の材料(例えば砂利、玉石、セラミック片、木質系材料など)で構成しても、配置部位によって異なる機能を営むことがある。例えば、防水シートの上にセラミック片や砂利を敷設した場合、表層の材料部分は紫外線を遮断する被覆材として機能し、下層の材料は熱を遮断する断熱材として機能する。板状の素材を用いる場合でも、例えば軽量コンクリートを若干肉厚にして敷設すれば、表層部分が被覆材として機能し、下層部分が断熱材として機能する。
かかる構造によれば、断熱材によって被覆された防水シートは、外気温の寒暖差の影響を受けることがなく、寒暖に起因する劣化を起こしにくくなる。被覆材があるため、防水シート、或いは断熱材も、紫外線の影響から保護され、成分劣化を生じにくい構造となる。
断熱材は、樹脂または木質系材料の板状のものを使用する場合がある(請求項2)。材料コストや作業コストからいえば、断熱材の厚みは出来るだけ薄いほうが有利である。このため、断熱材としては、例えばポリエチレン系やポリスチレン系の発泡パネル材を利用することが望ましい。これらは軽量であり、作業性もよい。木質系材料のパネル材も断熱材としての性能を発揮する。断熱材は、外気温の変化による防水シートの劣化を防止できればよく、肉厚は薄くても構わない。被覆材の材質や肉厚にもよるが、例えば、断熱材として発泡樹脂のパネル材を利用した場合は比較的肉薄(例えば5〜10mm)でも、防水シートを外気温の寒暖の影響から保護することが出来る。
被覆材は、砂利または軽量コンクリートとする場合がある(請求項3)。砂利や軽量コンクリートは紫外線による劣化を起こしにくく、下層に化成品である軽量の断熱材を敷設した場合でも、これを押圧して断熱材の浮き上がりを防止する。被覆材として大切なことは、多くの人が歩いたり走ったり、或いは作業台車のような重量物が繰り返して移動したような場合でも、亀裂や破損を起こさず、被覆材としての機能(紫外線遮断)を長期にわたって保証できるようにする点にある。単なる樹脂コーティングでは、このような保証をすることは困難である。軽量コンクリートは打設しても良いし、パネル材を敷設しても良い。
本発明に係る屋上の防水構造によれば、熱的な影響と紫外線の影響を阻止できるため、防水シート(および/または断熱材)の耐久性を確実に向上させることが出来る。荷重による防水シートの破損を防止できる材料を使用すれば、人が歩いたり走ったりしても問題はないし、機材類を屋上で使用することも可能となり、屋上空間の有効利用の可能性が広がって建築物の価値を高める。
図1は、本発明に係る屋上の防水構造を例示するものである。図において、符号10は屋上のデッキプレート、11は、デッキプレート10の上に配したスラブコンクリート、12は防水材(防水シート)、14は断熱材、16はシンダーコンクリート等の被覆材である。なお、デッキプレート10には耐火被覆材を設けることが望ましい。また屋上の構造は各種あるので、デッキプレート10とスラブコンクリート11を用いた構造に限定されない。
防水材12には、従来公知のものを利用できる。例えば、いわゆる高分子系のシート防水材やアスファルト系の防水材である。
断熱材14としては、例えば発泡樹脂パネルを利用する。防水材12を熱的に保護出来ればよいので、肉厚は例えば30〜50mm程度に設定する。肉厚な方が熱の遮断性能が増すが、肉薄でも十分な断熱性能をもつことが多いので、パネル材を不必要に肉厚にする必要はない。
被覆材16は、例えば軽量コンクリートを打設したり砂利を敷設する。軽量コンクリートは、例えば炭殻やセラミック等の人工の軽量材を骨材とするものを用いることが出来る。いわゆるシンダーコンクリート、アッシュコンクリート、その他の軽量骨材を用いることが望ましい。板状のコンクリートパネルを敷設しても良い。被覆材16の肉厚は、紫外線の遮断性能と耐加重性能を考慮して、例えば30〜50mm程度に設定することが望ましい。
紫外線の遮断性能だけを考慮すれば、被覆材16は、比較的肉薄でも良い。例えば10〜20mm程度でも、寒暖差に耐えつつ紫外線を遮断する素材はある。しかしながら、耐加重性を向上させるためには、軽量コンクリートを打設するにしろ、砂利を敷設するにしろ、被覆材16としてはある程度の肉厚は確保することが望まれる。被覆材16の上を、人が歩いたり走ったりしても被覆材16が破損せず、常に断熱材14を紫外線の影響から守ることができる構造(肉厚)が必要だからである。
従って、かかる構成によれば、スラブコンクリート11の上に敷設した防水材12は、断熱材14によって寒暖(とくに凍結)の影響から保護され、被覆材16によって紫外線の影響から保護されるため、成分劣化を惹起せず、長期にわたって防水性能を保証することができる。
断熱材14に発泡樹脂パネル等の化成品を使用した場合でも、被覆材16が紫外線を遮断するので、断熱材14も劣化せず、長期にわたって防水材12を寒暖の影響から保護することが出来る。
また、少なくとも被覆材16に砂利や軽量コンクリートを用いた場合は、屋上に人が出入りしても耐加重性能に優れる結果として防水材12の破損や劣化は起きにくい構造となり、建築物の不動産価値を確実に向上させることが可能となる。被覆材16および/または断熱材14として砂利(玉石や粒状セラミックスを含む)を利用した場合は、屋上に風情を与えると同時に防水材12の破損や劣化を防止することが出来る。砂利の下に、土または砂を敷設してもよい。この場合、土(砂)は、歩行時のクッション材としても機能するし、防水材12を熱的な影響から守る断熱材14としても機能する。ただし、断熱材14として土(砂)を用いる場合は、排水溝の目詰まりが起きやすいので、排水溝の開口近傍には土(砂)の流入を防止するガード(遮蔽手段)を設ける。
なお、デッキプレート10の裏面と小屋裏の内壁に結露を防止する断熱材を設けることが出来る。この断熱材は、スラブコンクリート11の寒暖収縮を最小に押さえる機能を営むため、防水材12に生ずる温度差の影響を緩和させ、防水材12の亀裂や破損の発生確率を最小限に抑える。
図1の実施形態はデッキプレートを用いる屋上構造を例示したが、本発明に係る防水構造は、各種の屋上構造に適用できる。新設の建物に適用できるほか、既設の建物の屋上防水のリフォームにも適用できる。
本発明に係る防水構造を断面から例示する図である。 従来の防水構造を断面から例示する図である。
符号の説明
10 デッキプレート
11 スラブコンクリート
12 防水材
14 断熱材
16 被覆材

Claims (3)

  1. 防水材の上に、熱的な遮断性能をもつ断熱材と、紫外線の遮断性能をもつ被覆材とを配することを特徴とする屋上の防水構造。
  2. 防水材の上に、樹脂または木質系材料の板状の断熱材を配し、該断熱材と異種または同種の素材からなる被覆材を該断熱手段の上に配することを特徴とする請求項1記載の屋上の防水構造。
  3. 被覆材は、砂利または軽量コンクリートであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の屋上の防水構造。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58173248A (ja) * 1982-03-31 1983-10-12 鐘淵化学工業株式会社 屋上外断熱工法
JP2000104384A (ja) * 1998-09-28 2000-04-11 Nihon Ytong Co Ltd 屋上外断熱材保護用ブロックおよびそのブロックの設置構造
JP2001049805A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Mitsubishi Kagaku Form Plastic Kk 屋上断熱防水構造

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