JP2006256653A - 食品用包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】流通過程での突発的な事故、一時的な想定外の取扱いに対応し、製造者から消費者まで食品を安全に届けることができ、外部影響によって品質劣化を容易に検出することができる食品用包装容器を提供する。
【解決手段】食品用包装容器は、熱可塑性樹脂外層と紙層と熱可塑性樹脂最内層とを含む包装材料から成形された食品用包装容器1であって、この容器の外側表面2、3に、食品内容物の充填後にこの容器外部から被った影響を色変化で表示する履歴手段10が印刷されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ジュースや牛乳などの液体食品などを充填する食品用包装紙容器に関する。
牛乳、ジュース、ミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの紙包装容器は、例えば、繊維質基材(例えば、紙など)/熱可塑性材料層の積層体に外観デザインが印刷された包装材料から得られる。
容器に充填された食品内容物が、その容器外部から、外部影響、例えば、酸素、可視光、赤外線、紫外線、電子線及び/又は熱(温度)などによって品質劣化を被る恐れがある。
そのような影響を排除する為に、包装材料には、通常、ガスバリア層、遮光層等のバリア層が設けられている。
包装材料にガスバリア性を付与するガスバリア材としては、例えば、アルミニウム箔、EVOH(エチレンビニルアルコール)、またはPVOH(ポリビニルアルコール)、ポリアミド、いわゆる、ナイロン、無機酸化物の蒸着層などの優れた酸素ガス遮断性を持つ材料が既知である。
内容物の品質に影響する要因に、経時変化もある。経時変化の表示として、「賞味期限」及び「品質保持期限」などが、インキによって包装容器表面に印字されている。
時間が経過すると変色する時限変色性インクを用いて、食品の賞味期限の日付を表示し、期限切れを文字の変色によって賞味期限表示する包装容器も知られている。(特許文献1参照)
特開2003−002333号公報
しかしながら、従来のバリア層及び賞味期限表示は、突発的な事故、アクシデント、一時的な又は一部容器に対する取扱いに対応していない。例えば、流通過程での荷積の商品がトラック故障により、商品の一部のみが高温に曝されたにも拘らず、認識され無かった場合、日光の紫外線が一番強い初夏の昼、不用意に積み上げられた商品の最上段の包装容器の中身が紫外線に弱い食品であった場合などである。
製造者から消費者まで商品が同じ環境で流通するのではなく、個々の商品がそれぞれ異なる外部環境から影響を受けながら流通する。従来のバリア層及び賞味期限表示はそれらの流通環境に対応していない。
本発明は、流通過程での突発的な事故、アクシデント、一時的な又は一部容器に対する想定外の取扱いに対応し、製造者から消費者まで商品がそれぞれ異なる外部環境から影響を受けながら流通しても、個々の商品の流通履歴が確実に表示され、外部影響によって品質劣化を容易に検出することができる包装容器を提供することを目的とする。
この課題を解決する本発明の食品用包装容器は、少なくとも、熱可塑性樹脂外層と紙層と熱可塑性樹脂最内層とを含む包装材料から成形された食品用包装容器であって、この容器の外側表面に、食品内容物の充填後に、この容器外部から被った影響を色変化で表示する履歴手段が印刷されていることを特徴とする。
この発明の好ましい態様において、履歴手段が、その影響を色変化で表示する履歴インクによる印刷又は、その履歴インクによる印刷とその影響を実質的に受けない耐変色性インクによる印刷との組み合わせからなる。
この発明の好ましい態様において、容器外部から被る影響が、可視光、赤外線、紫外線、電子線及び/又は熱である。
この発明の好ましい態様において、履歴手段が、履歴インクによる印刷とその影響を実質的に受けない耐変色性インクによる印刷との組み合わせからなり、その組合せによる表示がその影響により変化して、該容器外部から被った影響の程度を示す。
以上の本発明によれば、以下の有利な効果が得られる。
これにより、流通過程での突発的な事故、アクシデント、一時的な又は一部容器に対する想定外の取扱いに対応し、製造者から消費者まで商品がそれぞれ異なる外部環境から影響を受けながら流通しても、個々の商品の流通履歴が確実に表示され、外部影響によって品質劣化を容易に検出することができる。
この発明の好ましい態様において、履歴インクの種類を変更したり、その組合せを適宜選択することにより、可視光、赤外線、紫外線、電子線及び/又は熱の影響を観察することができる。
また、変色する履歴インクと変色しない耐変色性インクとの組合せにより、より容易に影響の程度を認識することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2に、本発明の食品用包装容器に用いることができる屋根型容器の一例を斜視図で示す。この例の容器1は、4面の側壁2と、頂部の2枚の傾斜面3とを備える。
この形態では、4枚の側面2及び2枚の傾斜面3のそれぞれに、履歴手段10が印刷されている。
この発明に用いられる食品用包装容器には、上記屋根型容器のみならず、レンガ型容器、正四面体形状容器、多角柱形状容器など液体食品を充填包装する為に使用される容器がある。
この食品用包装容器は、少なくとも、熱可塑性樹脂外層と紙層と熱可塑性樹脂最内層とを含む包装材料から成形される。この発明において用いられる熱可塑性樹脂及び紙には、食品包装に用いられる材料が使用される。逆に、熱可塑性樹脂及び紙以外に、用途及び機能に応じて、バリア層、接着剤層、装飾印刷層、防水層、防菌層等の機能層を付加することができる。
この発明の食品用包装容器は、容器の外側表面に、食品内容物の充填後に、容器外部から被った影響を色変化で表示する履歴手段が印刷されている。
図2に示す容器例では、側面2及び傾斜面3の各々の容器壁に、履歴手段が印刷されている。しかしながら、外部影響の種類、内容物の種類等に応じて適宜選択変更ができる。
履歴手段は、図2に示す容器例のように、影響を色変化で表示する履歴インクによる印刷10であってもよい。この態様では、色変化自体が簡易に簡潔に履歴を表すことができる。
また、履歴手段は、履歴インクによる印刷と外部影響を実質的に受けない変色性インクによる印刷との組み合わせからなる表示とすることができる。この態様では、色の変化によって、模様を変化させ、若しくは、記号文字などを浮き出させ、より確実によりユーザーフレンドリーに表示することができる。
この発明において考慮される容器外部から被る影響には、可視光、赤外線、紫外線、電子線及び/又は熱である。液体食品の種類、流通経路、容器の種類等に応じて、外部影響を適宜選択変更することができる。複数の外部影響を選択することもできる。選択すべき外部影響としては、紫外線及び熱(温度)がある。
容器の保護レベルを超える想定外の紫外線被爆であれば、容器内容物の品質に悪影響を与える恐れがある。そのような状況は、トラック輸送、小売店における陳列において多く見られる。想定外の紫外線被爆を受けても、元の状況に戻れば、外見上は異常を見つけることができない。紫外線を浴びた量/強度の履歴を記録する本発明の容器によって、紫外線に弱い食品を安全に消費者の手元に届けることができる。
同様に、包装容器が熱に曝されて内容物の温度が、一部若しくは全体的に想定外に上がり、内容物の品質に悪影響と与えたにも拘らず、その後に元の状態に戻って、外見上、異常が見られない場合がある。そのような場合であっても、熱を浴びた量/強度の履歴を記録する本発明の容器によって、熱に弱い食品を安全に消費者の手元に届けることができる。
この発明に用いられる履歴手段の履歴インクは、考慮される容器外部から被る影響の種類によって、決まる。
外部影響が熱(温度)であれば、無機化合物系、有機化合物系、有機キレート系の不可逆性示温インク、積算型示温インクなどがある。無機化合物系不可逆性示温インクは、温度変化による不可逆的な色の変化を利用し、顔料としてコバルト、ニッケル、鉄、銅、クロム、マンガンなどの塩類が用いる。これらの組成中にアミン、アンモニウム塩、炭酸基、しゅう酸基などを含む。変色は、アンモニア、炭酸ガス、水などの発生を伴う熱分解によって顔料化合物の組成そのものが変化して起る。従って、変色は不可逆的、一旦変色すれば、その後温度が下がっても原色に戻らない。
積算型示温インクは、不可逆性タイプであるが、温度と時間の相乗作用で変色し、示温材料として、硫黄化合物、又はこれと多価金属化合物との混合物が使われる。変色は、一定時間加熱すると、多価金属の硫化物を生成し変色する。
外部影響が紫外線であれば、無機化合物系、有機化合物系の不可逆性紫外線変色インク、積算型紫外線変色インクなどがある。可逆性紫外線変色インクは、紫外線の照射を受けたときに無色から有色へと発色し、紫外線を検知する。その変色は不可逆で一旦変色するともとに戻らない。
履歴手段の履歴インクは、上記特定の顔料のほか、ベヒクル(ロジン変性フェノール樹脂、ポリアミド樹脂等)、乾性油(アマニ油・桐油・大豆油等の植物油)、石油系溶剤、ロジン類、バンド、蛍光染料、填料、ラテックス(合成ゴム)、染料などを含み、必要に応じて、変色・退色促進剤若しくは抑制剤を含む。
これらの組成により、所定の色と、その色の変色程度を設計することができる。
図1に、履歴手段の一実施例を示す。この履歴手段10は、履歴インクによる印刷と外部影響を実質的に受けない耐変色性インクによる印刷との組み合わせからなる表示である。耐変色性インクによる印刷部分21と履歴インクによる印刷20aとからなる。印刷時は、耐変色性インクによる印刷部分21と履歴インクによる印刷20aとの差異は殆どなく、識別できない。例えば、熱(紫外線)履歴によって、履歴インクによる印刷20bに変色する。その結果、耐変色性インクによる印刷部分21との差異が鮮明になり、この例では、星印が鮮明に現れる。この印の表示から熱(紫外線)履歴を推測することができる。
図1では、履歴インクが同程度に変色したが、組成を変えることにより、変色程度を設計し、弱く影響を受けた場合、1つの星印が変色し、中程度であれば2つ目の星印も変色し、強く影響を受けた場合すべての星印が変色するようにすることができる。
上記実施例から実証されるように、食品用包装材料の製造時期を特定し品質保証期間内か否かを確実に判断することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
この発明の食品用包装容器は、ジュースや牛乳などの液体食品などを充填した紙容器などに用いることができる。
この発明による一実施例の印刷時及び履歴変化後の印刷図である。 本発明の食品用包装容器に用いることができる屋根型容器の一例の斜視図である。
符号の説明
1 ・・・容器
10 ・・・履歴手段
20 ・・・履歴インクによる印刷
21 ・・・耐変色性インクによる印刷部分

Claims (4)

  1. 少なくとも、熱可塑性樹脂外層と紙層と熱可塑性樹脂最内層とを含む包装材料から成形された食品用包装容器であって、
    該容器の外側表面に、食品内容物の充填後に、該容器外部から被った影響を色変化で表示する履歴手段が印刷されていることを特徴とする食品用包装容器。
  2. 該履歴手段が、該影響を色変化で表示する履歴インクによる印刷又は、該履歴インクによる印刷と該影響を実質的に受けない耐変色性インクによる印刷との組み合わせからなる、請求項1記載の食品用包装材料。
  3. 該容器外部から被る影響が、可視光、赤外線、紫外線、電子線及び/又は熱である、請求項1記載の食品用包装材料。
  4. 該履歴手段が、該履歴インクによる印刷と該影響を実質的に受けない耐変色性インクによる印刷との組み合わせからなり、該組合せによる表示が該影響により変化して、該容器外部から被った影響の程度を示す、請求項2記載の食品用包装材料。
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