JP2006256214A - 多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マーク - Google Patents

多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マーク Download PDF

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田 卓 也 坂
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Abstract

【課題】 各版胴の表面にスクリーン角度が互いに異なる網目状の窪み(セル)が形成されている場合であっても、印刷の見当合わせを精度良く行うことができる多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークを提供すること。
【解決手段】 各印刷手段10a、10b、10c、10dは印刷基板Wに見当マーク40a、40b、40c、40dを付ける。各見当マーク40a、40b、40c、40dは、印刷基板Wの送り方向に対して各版胴11a、11b、11c、11dのスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いている。見当合わせ手段30は、見当マーク検出手段20により検出された各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42d間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、グラビア印刷等の多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークに関し、とりわけ各版胴の表面にスクリーン角度が互いに異なる網目状の窪み(セル)が形成されている場合であっても、印刷の見当合わせを精度良く行うことができる多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークに関する。
従来より、フィルム、紙等の印刷基板に対して複数の版胴により多色の印刷を行う多色刷り印刷装置が知られている。
このような従来の多色刷り印刷装置について図1、図2、図9および図10を用いて説明する。
図1に示すように、多色刷り印刷装置は、矢印方向に連続的に搬送されるフィルム、紙等の印刷基板Wに対して最初に印刷を行う第1色目の印刷手段10aと、第1色目の印刷手段10aの下流側に設けられ、各々が印刷基板Wに対して順次異なる色の印刷を行う複数、例えば3つの印刷手段10b、10c、10dとを備えている。この場合、印刷基板Wの送り方向における第1番目の印刷手段10aは印刷基板Wに対して第1色目(ブラック)の印刷を行い、第2番目の印刷手段10bは第2色目(シアン)の印刷を行い、第3番目の印刷手段10cは第3色目(マゼンタ)の印刷を行い、第4番目の印刷手段10dは第4色目(イエロー)の印刷を行うようになっている。
具体的には、各印刷手段10a、10b、10c、10dは印刷基板Wに当接する版胴11a、11b、11c、11dをそれぞれ有し、これらの版胴11a、11b、11c、11d上のインクが印刷基板Wに転写されることにより各色の印刷が行われる。
直列に設けられた各印刷手段10a、10b、10c、10dの各版胴11a、11b、11c、11dは印刷基板Wに対して各色の同形の見当マーク50a、50b、50c、50dをそれぞれ付けるようになっている。これらの各見当マーク50a、50b、50c、50dは、図9に示すように印刷基板Wの送り方向(図9の矢印方向)に沿って縦方向に並ぶよう当該印刷基板Wに付けられる。
第4色目の印刷手段10dの更に下流側には、これらの見当マーク50a、50b、50c、50dを検出する例えば光電センサ等の見当マーク検出手段20が設けられており、また、見当マーク検出手段20により検出された複数の見当マーク50a、50b、50c、50dの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行う見当合わせ手段60が設置されている。
このような多色刷り印刷装置によれば、各見当マーク50a、50b、50c、50dが見当マーク検出手段20の光電センサ等により検出され、それぞれの見当マーク50a、50b、50c、50d間の位置関係、具体的には例えば図9に示す縦方向の離間距離Dが見当合わせ手段60において算出される。見当合わせ手段60は、それぞれの見当マーク50a、50b、50c、50d間の位置関係が一定に保たれるよう、具体的には例えば図9に示す縦方向の離間距離Dが所望の大きさに維持されるよう、印刷の見当合わせを行う(例えば、特許文献1参照)。
また、見当マーク検出手段20としては光電センサが用いられるものに限られず、CCDカメラ(CCDエリアセンサカメラ)により印刷基板Wの各見当マーク50a、50b、50c、50dを含む画像を撮像するものであってもよい。見当合わせ手段60は、この撮像された画像により各見当マーク50a、50b、50c、50dの印刷基板W上の位置座標を算出し、これらの位置関係が一定に保たれるよう印刷の見当合わせを行う(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−230169号公報 特開平9−1785号公報
ところで、上述の多色刷り印刷装置を用いて例えばグラビア印刷(凹版印刷)を行う場合には、各印刷手段10a、10b、10c、10dの版胴11a、11b、11c、11dとしては写真製版法によって刷版された凹版の版胴が用いられ、これらの版胴11a、11b、11c、11dの表面には細かい網目状の窪み(セル)15が形成されている(図2参照)。この網目状の窪み15は印刷基板Wの送り方向に対して予め設定されたスクリーン角度分だけ傾いている。なお、このスクリーン角度は各版胴11a、11b、11c、11d毎に互いに異なる大きさとなっている。そして、この窪み15によって各版胴11a、11b、11c、11dの表面にインク層の圧薄が形成され、このインク層の圧薄を印刷基板Wに転写させることにより写真や絵画等の階調を再現している。
しかしながら、この場合には各版胴11a、11b、11c、11dの表面に窪み15が形成されていることにより、当該版胴11a、11b、11c、11dにより印刷基板Wに付けられる各見当マーク50a、50b、50c、50dの端縁51a、51b、51c、51dは直線状のものとはならず図10に示すような凹凸形状のものとなる。この見当マーク50a、50b、50c、50dの端縁51a、51b、51c、51dの凹凸の形状は、各版胴11a、11b、11c、11dの表面に形成された網目状の窪み15に対する各見当マーク50a、50b、50c、50dのそれぞれの位置関係(すなわち、各見当マーク50a、50b、50c、50dの端縁51a、51b、51c、51dに対する、各版胴11a、11b、11c、11dの互いに異なるスクリーン角度による窪み15の傾きの度合い)により大きく異なっている。
ここで、各版胴11a、11b、11c、11dの表面に形成された網目状の窪み15間のピッチ(網点ピッチ)は約145μm程度の大きさとなっているので、印刷の見当合わせの際に印刷位置の精度を±50μm程度まで合わせようとすると、端縁51a、51b、51c、51dの凹凸の形状の差異による影響を大きく受けてしまい所望の印刷の見当合わせを行うことができないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、各版胴の表面にスクリーン角度が互いに異なる網目状の窪み(セル)が形成されている場合であっても、印刷の見当合わせを精度良く行うことができる多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークを提供することを目的とする。
本発明は、連続的に送られる印刷基板に対して印刷を行うとともに見当マークをこの印刷基板に付ける版胴を有する複数の直列に設けられた印刷手段と、前記各印刷手段の版胴により印刷基板に付けられた複数の見当マークを検出する見当マーク検出手段と、前記見当マーク検出手段により検出された複数の見当マークの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行う見当合わせ手段と、を備え、前記各印刷手段の版胴により印刷基板に付けられる各見当マークは同形のものでありかつ印刷基板の送り方向に対して各版胴のスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いており、前記見当合わせ手段は、前記見当マーク検出手段により検出された各見当マークの所定箇所間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行うことを特徴とする多色刷り印刷装置である。
また、本発明は、版胴により、連続的に送られる印刷基板に対して印刷を行うとともに見当マークを印刷基板の送り方向に対して当該版胴のスクリーン角度に応じて傾けて付ける印刷工程であって、印刷基板に付けられる各見当マークを同形としながら複数回順次行われる印刷工程と、前記各印刷工程により印刷基板に付けられた複数の見当マークを検出する見当マーク検出工程と、前記見当マーク検出工程により検出された各見当マークの所定箇所間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行う見当合わせ工程と、を備えたことを特徴とする多色刷り印刷方法である。
また、本発明は、互いに異なる版胴により印刷基板に付けられる複数の同形の印刷見当マークであって、印刷基板の送り方向に対して各版胴のスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いており、各印刷見当マークの所定箇所間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行うために用いられることを特徴とする印刷見当マークである。
このような多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークによれば、印刷基板に付けられる各見当マークは同形のものでありかつ当該見当マークは印刷基板の送り方向に対して各版胴のスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いているので、各版胴の表面に形成された窪みと各見当マークの所定の端縁とのそれぞれの位置関係を一致させることができ、各見当マークの所定の端縁の凹凸の形状をそれぞれ略同一のものとすることができる。このことにより、これらの凹凸の形状の差異による影響を考慮する必要がなくなるので、各見当マークの所定の端縁の位置に基づいて所定箇所の位置を正確に算出することができ、この各見当マークの所定箇所間の位置関係に基づいて印刷の見当合わせを精度良く行うことができる。
本発明の多色刷り印刷装置においては、前記各印刷手段の版胴は、印刷基板に付けられる各見当マークの前記所定箇所が互いに重なるよう当該見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることが好ましい。
また、本発明の多色刷り印刷方法によれば、前記各印刷工程において、印刷基板に付けられる各見当マークの前記所定箇所が互いに重なるよう当該見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることが好ましい。
このような多色刷り印刷装置および多色刷り印刷方法によれば、印刷基板上の各見当マークの所定箇所間の位置関係をより確実に検出することができ、このため、この各見当マークの所定箇所がずれることのないよう印刷の見当合わせを行うことによって当該見当合わせの精度をより向上させることができる。更に、目視によって各見当マークの重なり合いの状態が所望の状態であるか否かの判定を行うことができるので、印刷の見当合わせをより確実に行うことができる。
本発明の多色刷り印刷装置においては、各見当マークはそれぞれ十字形状となっており、当該見当マークの十字形状の中心部分が互いに重なるよう前記各印刷手段の版胴は各見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることが好ましい。
また、本発明の多色刷り印刷方法においては、各見当マークはそれぞれ十字形状となっており、当該見当マークの十字形状の中心部分が互いに重なるよう前記各印刷工程において各版胴は見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることが好ましい。
このような多色刷り印刷装置および多色刷り印刷方法によれば、印刷基板上の各見当マークの所定箇所を十字形状の中心部分とすることにより当該所定箇所間の位置関係を更に確実に検出することができ、このため、各見当マークの十字形状の中心部分がずれることのないよう印刷の見当合わせを行うことによって当該見当合わせの精度をより向上させることができる。更に、目視によって各見当マークの十字形状の重なり合いの状態が、十字形状の中心部分から放射状に延びるような所望の状態であるか否かの判定を行うことができるので、印刷の見当合わせをより確実に行うことができる。
本発明の多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークによれば、印刷基板に付けられる各見当マークは同形のものでありかつ当該見当マークは印刷基板の送り方向に対して各版胴のスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いているので、各版胴の表面に形成された窪みと各見当マークの所定の端縁とのそれぞれの位置関係を一致させることができ、各見当マークの所定の端縁の凹凸の形状をそれぞれ略同一のものとすることができる。このことにより、これらの凹凸の形状の差異による影響を考慮する必要がなくなるので、各見当マークの所定の端縁の位置に基づいて所定箇所の位置を正確に算出することができ、この各見当マークの所定箇所間の位置関係に基づいて印刷の見当合わせを精度良く行うことができる。
発明を実行うるための最良の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図5は、本発明による多色刷り印刷装置の実施の形態を示す図である。このうち、図1は、一般的な多色刷り印刷装置の構成を示す構成図であり、図2は、図1の多色刷り印刷装置の各版胴に形成された窪み(セル)の構成を示す斜視図である。
また、図3(a)〜(d)は、本実施の形態の多色刷り印刷装置の各印刷手段が印刷基板に付けた各々の見当マークを示す説明図であり、図4は、図3の各見当マークの端縁の詳細を示す拡大図であり、図5は、本実施の形態の多色刷り印刷装置において印刷基板に付けられた全ての見当マークを示す説明図である。
図1に示す多色刷り印刷装置は、矢印方向に連続的に搬送されるフィルム、紙等の印刷基板Wに対して最初に印刷を行う第1色目の印刷手段10aと、第1色目の印刷手段10aの下流側に設けられ、各々が印刷基板Wに対して順次異なる色の印刷を行う複数、例えば3つの印刷手段10b、10c、10dとを備えている。この場合、印刷基板Wの送り方向における第1番目の印刷手段10aは印刷基板Wに対して第1色目(ブラック)の印刷を行い、第2番目の印刷手段10bは第2色目(シアン)の印刷を行い、第3番目の印刷手段10cは第3色目(マゼンタ)の印刷を行い、第4番目の印刷手段10dは第4色目(イエロー)の印刷を行うようになっている。ここで、印刷基板Wは供給ロール18から送り出され、各印刷手段10a、10b、10c、10dを経て巻取ロール19により巻き取られるようになっている。
直列に設けられた各印刷手段10a、10b、10c、10dは印刷基板Wに対して各色の同形の見当マーク(印刷見当マーク)40a、40b、40c、40dをそれぞれ付けるようになっている。ここで、第4色目の印刷手段10dの更に下流側には、これらの見当マーク40a、40b、40c、40dを検出する見当マーク検出手段20が設けられており、また、見当マーク検出手段20により検出された複数の見当マーク40a、40b、40c、40dの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行う見当合わせ手段30が設置されている。
このような多色刷り印刷装置の各構成要素について以下に詳述する。
第1色目の印刷手段10aは、印刷用の版胴11aと、版胴11aとの間で印刷基板Wを挟持して印刷を行う圧胴12aと、版胴11aに連結され、この版胴11aを回転駆動させるレジスタモータ13aとを備えている。第1色目の印刷手段10aにおいて印刷基板Wに対して第1色目の印刷を行う際に、版胴11aは印刷基板Wに見当マーク40aを付けるようになっている。
また、第2色目の印刷手段10b、第3色目の印刷手段10c、第4色目の印刷手段10dも第1色目の印刷手段10aと略同一の構成を有しており、各々印刷用の版胴11b、11c、11dと、版胴11b、11c、11dとの間で印刷基板Wを挟持して印刷を行う圧胴12b、12c、12dと、版胴11b、11c、11dに各々連結され、この版胴11b、11c、11dを回転駆動させるレジスタモータ13b、13c、13dとをそれぞれ有している。各々の印刷手段10b、10c、10dにおいて印刷基板Wに対して第2、第3、第4色目の印刷を行う際に、版胴11b、11c、11dはそれぞれ印刷基板Wに対して見当マーク40b、40c、40dを付けるようになっている。
各版胴11a、11b、11c、11dとしては、写真製版法によって刷版された凹版の版胴が用いられ、これらの版胴11a、11b、11c、11dの表面には細かい網目状の窪み(セル)15が形成されている。この網目状の窪み15は印刷基板Wの送り方向に対して予め設定されたスクリーン角度分だけ傾いている(図2参照)。具体的には、例えば第1色目(ブラック)の版胴11aにおけるスクリーン角度は45°に、第2色目(シアン)の版胴11bにおけるスクリーン角度は75°に、第3色目(マゼンタ)の版胴11cにおけるスクリーン角度は15°に、第4色目(イエロー)の版胴11dにおけるスクリーン角度は0°に設定されており、各版胴11a、11b、11c、11dの窪みは各々このスクリーン角度分だけ傾いている。そして、この窪み15によって各版胴11a、11b、11c、11dの表面にインク層の圧薄が形成され、このインク層の圧薄を印刷基板Wに転写させることにより写真や絵画等の階調を再現することができるようになっている。
網目状の窪み15について、各版胴11a、11b、11c、11dにおけるスクリーン角度が互いに異なるものとなっていることにより、モアレ(点または線が幾何的に規則正しく分布されたものを重ね合わせるときに生じる干渉模様)の発生を抑止している。また、各版胴11a、11b、11c、11dにおける窪み15間のピッチ(網点ピッチ)はそれぞれ約145μm程度の大きさとなっている。
図3(a)に示すように、第1色目の印刷手段10aにより印刷基板Wに付けられた見当マーク40aは十字形状のものとなっており、この見当マーク40aの第1の端縁41aおよび第2の端縁41aは印刷基板Wの送り方向および延び方向に対して版胴11aのスクリーン角度(45°)分だけそれぞれ反時計回りに傾いている。なお、見当マーク40aの第1の端縁41aおよび第2の端縁41aは互いに直交するようになっている。
同様に、図3(b)(c)(d)に示すように、第2、第3、第4色目の印刷手段10b、10c、10dにより印刷基板Wに付けられた見当マーク40b、40c、40dは前述の見当マーク40aと同形の十字形状のものとなっており、各見当マーク40b、40c、40dの互いに直交する第1の端縁41b、41c、41dおよび第2の端縁41b、41c、41dは印刷基板Wの送り方向および延び方向に対して版胴11b、11c、11dのスクリーン角度分だけそれぞれ反時計回りに傾いている。
また、図5に示すように、印刷基板Wに付けられた各見当マーク40a、40b、40c、40dの十字形状の中心部分が互いに重なるよう、各印刷手段10a、10b、10c、10dの版胴11a、11b、11c、11dは各見当マーク40a、40b、40c、40dを印刷基板Wにそれぞれ付けるようになっている。
見当マーク検出手段20は、印刷基板Wにおける印刷が行われる面に対向する例えばCCDカメラ20aから構成されており、印刷基板Wに付けられた各見当マーク40a、40b、40c、40dを含む画像を撮像するようになっている。このCCDカメラ20aにより撮像される画像は例えば図5に示すようなものとなる。
見当合わせ手段30は、図1に示すように、見当マーク検出手段20のCCDカメラ20aに接続された制御器31と、第2、第3、第4色目の印刷手段10b、10c、10dの版胴11b、11c、11dの上流側にそれぞれ設けられたコンペンローラ32b、32c、32dと、各コンペンローラ32b、32c、32dにそれぞれ接続されたコンペンモータ33b、33c、33dとを有している。
各コンペンローラ32b、32c、32dは、その位置が変化することにより版胴11b、11c、11dに送られる印刷基板Wに与えるテンションの大きさを調整し、印刷基板Wの送り方向の見当合わせを行うようになっている。
これらのコンペンローラ32b、32c、32dは、各々コンペンモータ33b、33c、33dにより駆動されてその位置が変化するようになっており、コンペンモータ33b、33c、33dは、制御器31から送り方向見当合わせ信号が送られてその駆動が制御されるようになっている。
また、制御器31は、印刷手段10a、10b、10c、10dの各レジスタモータ13a、13b、13c、13dに幅方向見当合わせ信号をそれぞれ送り、これらのレジスタモータ13a、13b、13c、13dによる版胴11a、11b、11c、11dの駆動を制御して印刷基板Wの幅方向の見当合わせを行うようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図1に示すように、供給ロール18から送り出された印刷基板Wはまず第1色目の印刷手段10aに送られる。このときに版胴11aはレジスタモータ13aにより回転駆動されており、第1色目の印刷手段10aに送られた印刷基板Wは回転駆動する版胴11aと圧胴12aとの間で挟持されて第1色目(ブラック)の印刷が行われる。この際に、図3(a)に示すように第1の端縁41aおよび第2の端縁41aが印刷基板Wの送り方向および幅方向に対して版胴11aのスクリーン角度(45°)分だけそれぞれ反時計回りに傾くよう、十字形状の見当マーク40aが版胴11aにより印刷基板Wに付けられる。
第1色目の印刷手段10aによって印刷が行われた印刷基板Wは、次に第2色目の印刷手段10bに送られる。このときに、版胴11bはレジスタモータ13bにより回転駆動されており、第2色目の印刷手段10bに送られた印刷基板Wは回転駆動する版胴11bと圧胴12bとの間で挟持されて第2色目(シアン)の印刷が行われる。この際に、図3(b)に示すように第1の端縁41bおよび第2の端縁41bが印刷基板Wの送り方向および幅方向に対して版胴11bのスクリーン角度(75°)分だけそれぞれ反時計回りに傾くよう十字形状の見当マーク40bが版胴11bにより印刷基板Wに付けられる。
ここで、図5に示すように、第1色目の見当マーク40aの十字形状の中心部分と第2色目の見当マーク40bの十字形状の中心部分とが重なるよう、第2色目の印刷手段10bは印刷基板Wに対して見当マーク40bを付けている。
第2色目の印刷手段10bにおいて印刷が行われた印刷基板Wは、次に第3色目(マゼンタ)の印刷手段10cに送られて印刷が行われる。印刷基板Wに対する第3色目の印刷手段10cの作用は、前述の第2色目の印刷手段10bの作用と略同一となっている。
同様に、第3色目の印刷手段10cにおいて印刷が行われた印刷基板Wは、次に第4色目(イエロー)の印刷手段10dに送られて印刷が行われる。印刷基板Wに対する第4色目の印刷手段10dの作用は、前述の第2、第3色目の印刷手段10b、10cの作用と略同一となっている。
ここで、図3(c)(d)に示すように、第2色目の印刷手段10bにより印刷基板Wに付けられた見当マーク40bと同様に、第3、第4色目の印刷手段10c、10dの版胴11c、11dにより印刷基板Wに付けられた見当マーク40c、40dは十字形状となっておりかつ第1の端縁41c、41dおよび第2の端縁41c、41dが印刷基板Wの送り方向および幅方向に対して版胴11c、11dのスクリーン角度(15°、0°)分だけそれぞれ反時計回りに傾いている。また、図5に示すように、第3、第4色目の見当マーク40c、40dの十字形状の中心部分と第1色目の見当マーク40aの十字形状の中心部分とが重なるよう、第3、第4色目の印刷手段10c、10dは印刷基板Wに対して見当マーク40c、40dをそれぞれ付けている。
第4色目の印刷手段10dにおいて印刷が行われた印刷基板Wは、次に見当マーク検出手段20に送られる。この見当マーク検出手段20において、CCDカメラ20aが図5に示すような印刷基板Wに付けられた各見当マーク40a、40b、40c、40dを含む画像を撮像する。その後、印刷基板Wは巻取ロール19により巻き取られる。
一方、CCDカメラ20aにより撮像された画像は見当合わせ手段30の制御器31に送られる。制御器31は、CCDカメラ20aにより撮像された画像における、各見当マーク40a、40b、40c、40d間の位置関係が予め設定された位置関係となっているか否かの判定を行う。
具体的には、制御器31は、例えば第1色目の見当マーク40aについて、第1の端縁41aと第2の端縁41aとの交点を見当マーク40aにおける所定箇所42aとして規定し、この所定箇所42aの印刷基板W上における座標(x、y)を算出する。同様にして、制御器31は、各見当マーク40b、40c、40dにおける所定箇所42b、42c、42dの印刷基板Wにおける座標(x、y)をそれぞれ算出する。
座標xは印刷基板Wの幅方向に沿った座標であり、座標yは印刷基板Wの送り方向に沿った座標である。
ここで、図4に示すように、版胴11aの表面に窪み15が形成されていることにより、各端縁41a、41aは凹凸形状となっている。しかしながら、見当マーク40aは印刷基板Wの送り方向に対して版胴11aのスクリーン角度(45°)分だけ傾いており、版胴11aの表面に形成された窪み15と見当マーク40aの各端縁41a、41aとが平行状態となっている。
同様に、他の見当マーク40b、40c、40dについても、各版胴11b、11c、11dの表面に形成された窪み15と見当マーク40b、40c、40dの各端縁41b、41b、41c、41c、41d、41dとが平行状態となっている。
このため、各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定の端縁の凹凸の形状をそれぞれ略同一のものとすることができ(図4参照)、各所定箇所42a、42b、42c、42dの位置の座標(x、y)を正確に算出することができる。
そして、制御器31において、各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dのx座標の大きさが全て予め設定された値と同一であるときには、印刷の幅方向の見当ずれは発生しておらず印刷の幅方向の見当合わせを行う必要がないことが判定される。
一方、例えば見当マーク40cの所定箇所42cのx座標の大きさが予め設定された値と異なっている場合には、制御器31は印刷手段10cのレジスタモータ13cに幅方向見当合わせ信号を送り、版胴11cが印刷基板Wの幅方向の見当ずれを修正して所定箇所42cのx座標の大きさが予め設定された値に復帰するよう、レジスタモータ13cが版胴11cを駆動する。
このように、見当合わせ手段30の制御器31から各印刷手段10a、10b、10c、10dの各レジスタモータ13a、13b、13c、13dに幅方向見当合わせ信号を送ることにより、印刷の幅方向の所望の見当合わせを行う。
また、制御器31において、各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dのy座標の大きさが全て予め設定された値と同一であるときには、印刷の送り方向の見当ずれは発生しておらず印刷の送り方向の見当合わせを行う必要がないことが判定される。
一方、例えば見当マーク40cの所定箇所42cのy座標の大きさが予め設定された値と異なっている場合には、制御器31はコンペンモータ33cに送り方向見当合わせ信号を送り、印刷基板Wの送り方向の見当ずれを修正して所定箇所42cのy座標の大きさが予め設定された値に復帰するよう、コンペンモータ33cがコンペンローラ32cを駆動してこのコンペンローラ32cが印刷基板Wに所望のテンションを与える。
このように、見当合わせ手段30の制御器31から各コンペンモータ33b、33c、33dに送り方向見当合わせ信号を送ることにより、印刷の送り方向の所望の見当合わせを行う。
以上のように本実施の形態の多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークによれば、印刷基板Wに付けられる各見当マーク40a、40b、40c、40dは同形のものでありかつ印刷基板Wの送り方向に対して各版胴11a、11b、11c、11dのスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いている。
このため、各版胴11a、11b、11c、11dの表面に形成された網目状の窪み15と、各見当マーク40a、40b、40c、40dの第1の端縁41a、41b、41c、41dならびに第2の端縁41a、41b、41c、41dとがそれぞれ平行となり、これらの窪み15と各々の第1の端縁41a、41b、41c、41dとの位置関係および窪み15と各々の第2の端縁41a、41b、41c、41dとの位置関係を一致させることができる。よって、第1の端縁41a、41b、41c、41dの凹凸の形状および第2の端縁41a、41b、41c、41dの凹凸の形状をそれぞれ略同一のものとすることができる。
このことにより、これらの凹凸の形状の差異による影響を考慮する必要がなくなるので、各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dの位置を正確に算出することができ、この所定箇所42a、42b、42c、42d間の位置関係に基づいて印刷の見当合わせを精度良く行うことができる。
また、印刷基板Wに付けられる各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dが互いに重なるよう当該見当マーク40a、40b、40c、40dを印刷基板Wにそれぞれ付けているので、印刷基板W上の各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42d間の位置関係をより確実に検出することができる。
このため、この各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dがずれることのないよう印刷の見当合わせを行うことによって当該見当合わせの精度をより向上させることができる。更に、目視によって各見当マーク40a、40b、40c、40dの重なり合いの状態が所望の状態であるか否かの判定を行うことができるので、印刷の見当合わせをより確実に行うことができる。
また、各見当マーク40a、40b、40c、40dはそれぞれ十字形状となっており、当該見当マーク40a、40b、40c、40dの十字形状の中心部分が互いに重なるよう見当マーク40a、40b、40c、40dが印刷基板Wにそれぞれ付けられるので、印刷基板W上の各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dを十字形状の中心部分とすることにより当該所定箇所42a、42b、42c、42d間の位置関係を更に確実に検出することができ、このため、各見当マーク40a、40b、40c、40dの十字形状の中心部分がずれることのないよう印刷の見当合わせを行うことによって当該見当合わせの精度をより向上させることができる。更に、目視によって各見当マーク40a、40b、40c、40dの十字形状の重なり合いの状態が、十字形状の中心部分から放射状に延びるような所望の状態であるか否かの判定を行うことができるので、印刷の見当合わせをより確実に行うことができる。
本実施の形態による多色刷り印刷装置、多色刷り印刷方法ならびに印刷見当マークは、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態による多色刷り印刷装置の変形例につき、図6乃至図8により説明する。図6乃至図8において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
各印刷手段10a、10b、10c、10dにより印刷基板Wに付けられる各見当マーク40a、40b、40c、40dは、図5に示すような互いに重なるものに限定されることはなく、図6に示すように印刷基板Wの送り方向に沿って離間して並ぶものであってもよい。
このような変形例においては、各印刷手段10a、10b、10c、10dの版胴11a、11b、11c、11dは、印刷基板Wに付けられる各見当マーク40a、40b、40c、40dが当該印刷基板Wの送り方向に沿って順に並ぶとともに当該見当マーク40a、40b、40c、40dの中心部分が互いに予め設定された距離eだけ離間するよう、各見当マーク40a、40b、40c、40dを印刷基板Wに付けるようになっている。
見当マーク検出手段20は、例えば図6に示すような各見当マーク40a、40b、40c、40dが印刷基板Wに送り方向に沿って順に並んだ画像を撮像する。
見当合わせ手段30は、この撮像された画像に基づいて、各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42d間の位置関係が予め設定された位置関係となっているか否かの判定を行う。
具体的には、制御器31において、各見当マーク40a、40b、40c、40dの所定箇所42a、42b、42c、42dのx座標の大きさが全て予め設定された値と同一であるときには、印刷の幅方向の見当ずれは発生しておらず印刷の幅方向の見当合わせを行う必要がないことが判定される。
一方、例えば見当マーク40cの所定箇所42cのx座標の大きさが予め設定された値と異なっている場合には、見当合わせ手段30は前述の方法により印刷の幅方向の見当合わせを行う。
また、制御器31において、各見当マーク40a、40b、40c、40dの隣り合う所定箇所42a、42b、42c、42d間のy座標の差の大きさe、e、eが全て予め設定された値eと同一であるときには、印刷の送り方向の見当ずれは発生しておらず印刷の送り方向の見当合わせを行う必要がないことが判定される。
一方、例えば見当マーク40bの所定箇所42bのy座標と見当マーク40cの所定箇所42cのy座標との差の大きさeが予め設定された値eと異なっている場合には、見当合わせ手段30は前述の方法により印刷の送り方向の見当合わせを行う。
このようにして、見当合わせ手段30は、印刷基板Wの送り方向に沿って並ぶ複数の見当マーク40a、40b、40c、40dの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行うことができる。
また、他の変形例としては、図7(a)(b)に示すように、各見当マーク40a、40b、40c、40dとして十字形状のものを用いる代わりに正方形または長方形の形状となっているものを用いてもよい。
この場合、各見当マーク40a、40b、40c、40dは、正方形または長方形の隣り合う2辺に該当するような、互いに直交する第1の端縁41a、41b、41c、41dおよび第2の端縁41a、41b、41c、41dを有している。
ここで、版胴のスクリーン角度が0°のときに(図7(a)の見当マーク40d参照)第1の端縁が印刷方向Wの送り方向に延びるとともに第2の端縁が印刷方向Wの幅方向に延びるよう、見当マークにおける第1の端縁および第2の端縁の位置が規定されている。
各見当マーク40a、40b、40c、40dは、図7(a)に示すように各々の角が予め設定された距離eだけ離間するよう印刷基板Wの送り方向に沿って順に並べられたものであってもよく、また図7(b)に示すように各々の角が重なるよう印刷基板Wに付けられたものであってもよい。
制御器31は、例えば第1色目の見当マーク40aについて、第1の端縁41aと第2の端縁41aとの交点、すなわち見当マーク40aに係る正方形または長方形の角の部分を所定箇所42aとして規定し、この所定箇所42aの印刷基板W上における座標(x、y)を算出する。同様にして、制御器31は、各見当マーク40b、40c、40dの所定箇所42b、42c、42dの印刷基板Wにおける座標(x、y)をそれぞれ算出する。
そして、各所定箇所42a、42b、42c、42dの位置関係が予め設定された位置関係にあるか否かの判定がこの制御器31により行われ、例えばある見当マークの所定箇所の位置が所望の位置から外れている場合には、見当合わせ手段30は前述の方法により印刷の送り方向および/または幅方向の見当合わせを行う。
このようにして、見当合わせ手段30は、印刷基板Wの送り方向に沿って並ぶ複数の見当マーク40a、40b、40c、40dの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行うことができる。
また、更に他の変形例としては、図8(a)(b)に示すように、各見当マーク40a、40b、40c、40dとして十字形状のものを用いる代わりに互いに点対称となっている同形の2つの直角二等辺三角形から構成されているものを用いてもよい。
この場合、各見当マーク40a、40b、40c、40dは、一方の直角二等辺三角形の隣り合う2辺に該当するような、互いに直交する第1の端縁41a、41b、41c、41dおよび第2の端縁41a、41b、41c、41dを有している。
ここで、版胴のスクリーン角度が0°のときに(図8(a)の見当マーク40d参照)第1の端縁が印刷方向Wの送り方向に延びるとともに第2の端縁が印刷方向Wの幅方向に延びるよう、見当マークにおける第1の端縁および第2の端縁の位置が規定されている。
各見当マーク40a、40b、40c、40dは、図8(a)に示すように各々の中心部分が予め設定された距離eだけ離間するよう印刷基板Wの送り方向に沿って順に並べられたものであってもよく、また図8(b)に示すように各々の中心部分が重なるよう印刷基板Wに付けられたものであってもよい。
制御器31は、例えば第1色目の見当マーク40aについて、第1の端縁41aと第2の端縁41aとの交点、すなわち見当マーク40aの中心部分を所定箇所42aとして規定し、この所定箇所42aの印刷基板W上における座標(x、y)を算出する。同様にして、制御器31は、各見当マーク40b、40c、40dの所定箇所42b、42c、42dの印刷基板Wにおける座標(x、y)をそれぞれ算出する。
そして、各所定箇所42a、42b、42c、42dの位置関係が予め設定された位置関係にあるか否かの判定がこの制御器31により行われ、例えばある見当マークの所定箇所の位置が所望の位置から外れている場合には、見当合わせ手段30は前述の方法により印刷の送り方向および/または幅方向の見当合わせを行う。
このようにして、見当合わせ手段30は、印刷基板Wの送り方向に沿って並ぶ複数の見当マーク40a、40b、40c、40dの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行うことができる。
また、見当マーク検出手段20としてはCCDカメラ20aを用いるものに限られず、印刷基板W上の見当マークの位置座標を検出することができるものであれば他のものであってもよい。
また、見当マーク検出手段20は、1つのCCDカメラ20aが最も下流側にある第4番目の印刷手段10dの後段のみに設置されるものに限られることはなく、例えば複数(3つ)のCCDカメラ20aを第2、3、4番目の印刷手段10b、10c、10dの後段にそれぞれ設置してもよい。このことにより、見当マーク検出手段20における各見当マークの検出速度が大きくなり、印刷の見当合わせに関する制御時間を短縮することができる。
また、印刷基板Wの送り方向における印刷の見当合わせを行う見当合わせ手段としてはコンペンローラ32b、32c、32dおよびコンペンモータ33b、33c、33dを用いるものに限られず、例えば制御器31によりレジスタモータ13a、13b、13c、13dを介して版胴11a、11b、11c、11dの駆動を制御することにより印刷の幅方向の見当合わせのみならず印刷の送り方向の見当合わせをも行うようになっていてもよい。この場合には、制御器31からレジスタモータ13a、13b、13c、13dに送り方向見当合わせ信号および幅方向見当合わせ信号の両方が送られるようになる。
一般的な多色刷り印刷装置の構成を示す構成図である。 図1の多色刷り印刷装置の各版胴に形成された窪み(セル)の構成を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、本発明の本実施の形態の多色刷り印刷装置の各印刷手段が印刷基板に対して付けた各々の見当マークを示す説明図である。 図3の各見当マークの端縁の詳細を示す拡大図である。 本発明の実施の形態の多色刷り印刷装置において印刷基板に付けられた全ての見当マークを示す説明図である。 本発明の実施の形態の変形例において印刷基板に付けられた全ての見当マークを示す説明図である。 (a)(b)は、本発明の実施の形態の他の変形例において印刷基板に付けられた全ての見当マークを示す説明図である。 (a)(b)は、本発明の実施の形態の他の変形例において印刷基板に付けられた全ての見当マークを示す説明図である。 従来の多色刷り印刷装置の各印刷手段が印刷基板に付けた各々の見当マークを示す説明図である。 図9の見当マークの詳細を示す拡大図である。
符号の説明
10a、10b、10c、10d 印刷手段
11a、11b、11c、11d 版胴
12a、12b、12c、12d 圧胴
13a、13b、13c、13d レジスタモータ
15 窪み(セル)
18 供給ロール
19 巻取ロール
20 見当マーク検出手段
20a CCDカメラ
30 見当合わせ手段
31 制御器
32b、32c、32d コンペンローラ
33b、33c、33d コンペンモータ
40a、40b、40c、40d 見当マーク
41a、41b、41c、41d 第1の端縁
41a、41b、41c、41d 第2の端縁
42a、42b、42c、42d 見当マークの所定箇所
50a、50b、50c、50d 見当マーク
51a、51b 端縁
60 見当合わせ手段

Claims (7)

  1. 連続的に送られる印刷基板に対して印刷を行うとともに見当マークをこの印刷基板に付ける版胴を有する複数の直列に設けられた印刷手段と、
    前記各印刷手段の版胴により印刷基板に付けられた複数の見当マークを検出する見当マーク検出手段と、
    前記見当マーク検出手段により検出された複数の見当マークの位置関係に基づいて印刷の見当合わせを行う見当合わせ手段と、
    を備え、
    前記各印刷手段の版胴により印刷基板に付けられる各見当マークは同形のものでありかつ印刷基板の送り方向に対して各版胴のスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いており、
    前記見当合わせ手段は、前記見当マーク検出手段により検出された各見当マークの所定箇所間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行うことを特徴とする多色刷り印刷装置。
  2. 前記各印刷手段の版胴は、印刷基板に付けられる各見当マークの前記所定箇所が互いに重なるよう当該見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることを特徴とする請求項1記載の多色刷り印刷装置。
  3. 各見当マークはそれぞれ十字形状となっており、当該見当マークの十字形状の中心部分が互いに重なるよう前記各印刷手段の版胴は各見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることを特徴とする請求項2記載の多色刷り印刷装置。
  4. 版胴により、連続的に送られる印刷基板に対して印刷を行うとともに見当マークを印刷基板の送り方向に対して当該版胴のスクリーン角度に応じて傾けて付ける印刷工程であって、印刷基板に付けられる各見当マークを同形としながら複数回順次行われる印刷工程と、
    前記各印刷工程により印刷基板に付けられた複数の見当マークを検出する見当マーク検出工程と、
    前記見当マーク検出工程により検出された各見当マークの所定箇所間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行う見当合わせ工程と、
    を備えたことを特徴とする多色刷り印刷方法。
  5. 前記各印刷工程において、印刷基板に付けられる各見当マークの前記所定箇所が互いに重なるよう当該見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることを特徴とする請求項4記載の多色刷り印刷方法。
  6. 各見当マークはそれぞれ十字形状となっており、当該見当マークの十字形状の中心部分が互いに重なるよう前記各印刷工程において各版胴は見当マークを印刷基板にそれぞれ付けることを特徴とする請求項5記載の多色刷り印刷方法。
  7. 互いに異なる版胴により印刷基板に付けられる複数の同形の印刷見当マークであって、
    印刷基板の送り方向に対して各版胴のスクリーン角度に応じてそれぞれ傾いており、
    各印刷見当マークの所定箇所間の位置関係をそれぞれ一定に保つよう印刷の見当合わせを行うために用いられることを特徴とする印刷見当マーク。
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