JP2006256213A - ライニング工法およびライニング材 - Google Patents

ライニング工法およびライニング材 Download PDF

Info

Publication number
JP2006256213A
JP2006256213A JP2005079083A JP2005079083A JP2006256213A JP 2006256213 A JP2006256213 A JP 2006256213A JP 2005079083 A JP2005079083 A JP 2005079083A JP 2005079083 A JP2005079083 A JP 2005079083A JP 2006256213 A JP2006256213 A JP 2006256213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lining material
wall surface
strip
mortise
lining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005079083A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Miyagawa
恒夫 宮川
Kazuhiro Nishi
和浩 西
Naoya Ozeki
直哉 尾関
Yasuaki Haraguchi
安明 原口
Akira Kamiide
明 神出
Hirohisa Tanimuro
裕久 谷室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Construction Co Ltd
Intes Co Ltd
Daito Koki KK
Original Assignee
Kubota Construction Co Ltd
Intes Co Ltd
Daito Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Construction Co Ltd, Intes Co Ltd, Daito Koki KK filed Critical Kubota Construction Co Ltd
Priority to JP2005079083A priority Critical patent/JP2006256213A/ja
Publication of JP2006256213A publication Critical patent/JP2006256213A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】ライニング材の表面に固定具を表出させずに、ライニング材の倒れを防止する。
【解決手段】一方の側部に設けられたほぞ状条帯5と他方の側部に設けられたほぞ穴状溝形条帯6との嵌合により接合されるライニング材1において、ほぞ穴状溝形条帯6側に、ライニング材1の表面1aより外側へ向って延出しかつ構造物Kの壁面Ka側に位置するように固定部6dを設ける。ライニング材1を構造物Kの壁面Kaに対向させて、固定部6dを固定具7により壁面Kaに固定した後、該固定部6d近傍にあるほぞ穴状溝形条帯6に嵌合可能なほぞ状条帯5を嵌合して、ライニング材1を接合し、該ライニング材1で固定部6dおよび固定具7を覆う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、構造物の壁面にライニングを施すライニング工法およびライニング材に関するものである。
構造物の壁面の補修や更生や防食等を目的として、該壁面に沿って合成樹脂製のライニング材を接合しながら設置してライニングを施すことが従来から行われている。例えば施工対象が構造物の一例である既設管の内面の場合は、ライニング材を既設管の内面に沿って管軸方向へ螺旋状または環状に接合して設置し、該ライニング材と既設管との間に裏込め材を注入充填して、該裏込め材を硬化させることにより、ライニング材を既設管と一体化させている。
ライニング材には、例えば下記の特許文献1に開示されているように、一方の側部にライニング材の裏面側(既設管の内面側)へ向って突出するほぞ状条帯が設けられ、他方の側部にライニング材の表面側へ向って開口するほぞ穴状溝形条帯が設けられ、両条帯をライニング材の厚み方向に嵌合することにより接合されるものがある。
また、ライニング材には、下記の特許文献2に開示されているように、一方の側部にライニング材の幅方向と平行に外側へ向って突出するほぞ状条帯が設けられ、他方の側部にライニング材の幅方向と平行に外側へ向って開口するほぞ穴状溝形条帯が設けられ、両条帯をライニング材の幅方向に嵌合することにより接合され、該接合部が両条帯の嵌合深さの調節により伸縮可能なものがある。
さらに、ライニング材には、下記の特許文献3に開示されているように、ライニング材の表面側にあるほぞ穴状溝形条帯の表側壁が、ライニング材の裏面側にあるほぞ穴状溝形条帯の裏側壁より外側へ延出していて、ほぞ状条帯とほぞ穴状溝型条帯の嵌合により接合された後に、表側壁のほぞ状条帯より延出した余分な部分が切除されて、残余の部分で接合部の隙間が埋められるものがある。
特開2004−69036号公報 特許第2929156号公報 特開2005−1368号公報
しかしながら、上述した従来のライニング材および工法では、裏込め材によりライニング材を構造物の壁面と一体化させるまでの間に、ライニング材が自重等により壁面から離れて倒れる恐れがある。特に、施工対象が構造物の鉛直、水平、または斜め下向きでかつ平坦な壁面や、大径の既設管の内面等である場合には、ライニング材が自重等により壁面から離れて倒れ易い。そのため、ライニング工法の各工程を容易かつ安全に行えないことがある。
上記問題の対策として、ビス等の固定具をライニング材の表面から裏面へと貫通させて壁面に打ち込み、ライニング材を壁面に固定することが考えられるが、このようにすると、固定具がライニング材の表面に表出するので、該表出部分に人が接触してけがをしたり、施工後に該表出部分が腐食したり、該表出部分に異物が堆積したりする等の弊害を招いてしまう。また、施工対象が下水管や下水槽等である場合には、上記表出部分に異物が堆積することによって、水の流れが阻害されるといった好ましくない結果を生じてしまう。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、ライニング材の表面に固定具を表出させずに、ライニング材の倒れを防止することにある。
本発明は、一方の側部に設けられたほぞ状条帯と他方の側部に設けられたほぞ穴状溝形条帯との嵌合により接合されるライニング材を、構造物の壁面に沿って接合しながら設置して該壁面にライニングを施すライニング工法において、ライニング材の側部の少なくとも一方に、固定具により前記壁面に固定される固定部を、ライニング材の表面より外側へ向って延出しかつ前記壁面側に位置するように予め設けておき、ライニング材を前記壁面に対向させて、固定部を固定具により前記壁面に固定した後、該固定部近傍にある前記条帯の一方に前記条帯の嵌合可能なもう一方を嵌合してライニング材を接合し、該ライニング材で固定部および固定具を覆う。
このようにすると、ライニング材の側部の少なくとも一方に設けた固定部が固定具により構造物の壁面に固定されるので、裏込め材によりライニング材を壁面と一体化させるまでの間に、ライニング材が自重等により壁面から離れて倒れるのを防止することができる。また、固定部の壁面への固定後に、ほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯との嵌合により固定部および固定具がライニング材に覆われるので、固定具をライニング材の表面から表出させないようにすることができる。これらの結果、ライニング工法の各工程を容易かつ安全に行うことが可能になるとともに、固定具で人がけがをしたり、固定具が腐食したり、固定具に異物が堆積したりする等の弊害を回避することが可能となる。
また、本発明は、一方の側部に設けられたほぞ状条帯と他方の側部に設けられたほぞ穴状溝形条帯との嵌合により接合され、構造物の壁面にライニングを施すために該壁面に沿って接合されながら設置されるライニング材において、前記側部の少なくとも一方に、固定具により前記壁面に固定される固定部を、該ライニング材の表面より外側へ向って延出しかつ前記壁面側に位置するように設ける。
このようにすると、ライニング材を構造物の壁面に対向させて、固定部を固定具により壁面に固定することで、裏込め材によりライニング材を壁面と一体化させるまでの間に、ライニング材が自重等により壁面から離れて倒れるのを防止することができる。また、固定部をライニング材の表面より外側へ向って延出しかつ壁面側に位置するように設けるので、固定部を表面側から固定具により壁面に容易に固定することができ、該固定後にほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯との嵌合により、固定部および固定具をライニング材で覆って表面に表出しないようにすることができる。
また、本発明では、前記ライニング材のほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯とが、該ライニング材の幅方向に嵌合される場合は、前記固定部を、ほぞ穴状溝形条帯のほぞ穴を形成する壁のうち前記壁面側に位置する裏側壁の先端に、前記壁面と反対側に位置する表側壁よりほぞ穴の開口側へ延出しかつ前記壁面側に位置するように設ける。
このようにすると、ライニング材を構造物の壁面に対向させて、既に壁面に固定された固定部近傍のほぞ穴状溝形条帯にほぞ状条帯を順次嵌合し、未だ固定されていない固定部を壁面に順次固定することで、ライニング材が自重等により壁面から離れて倒れるのを防止しながら、ライニング材を壁面に沿って接合して設置するのを容易に行うことができる。また、固定された固定部と固定具とをライニング材のほぞ状条帯近傍の部分で覆って確実に表面に表出しないようにすることができる。
さらに、本発明では、前記ライニング材のほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯とが、該ライニング材の幅方向に嵌合される場合は、上記に加えて、前記固定部を、前記壁面への固定後に固定具がほぞ穴より前記壁面と反対側へ突出しないように、ほぞ穴より壁面側に設ける。
このようにすると、壁面に固定した固定部近傍のほぞ穴状溝形条帯にほぞ状条帯を嵌合するときに、ほぞ状条帯が固定具に接触して嵌合し難くなったり損傷したりするのを防止することができるとともに、嵌合後にライニング材が固定具によって隆起するのを防止することができる。
本発明によれば、ライニング材の側部に設けた固定部が固定具により構造物の壁面に固定されるので、ライニング材が自重等により壁面から離れて倒れるのを防止することができ、また、固定部の壁面への固定後に、ほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯との嵌合により固定部および固定具がライニング材に覆われるので、固定具をライニング材の表面から表出させないようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。なお、便宜上、各図において実質的に同一部分には同一符号を付している。
図1は、本発明の実施形態に係るライニング材1の一部を示す斜視図である。ライニング材1は、例えばポリエチレン、ポリオレフィン、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂で形成されていて、耐腐食性および可撓性を有し、長さ方向Lへ延在している。ライニング材1には、長さ方向Lに長尺な帯状タイプのものや、長方形や正方形といった矩形のパネル状タイプのものや、円形、多角形、または馬蹄形等の環状タイプのもの等がある。ライニング材1の表面1aは円滑であり、ライニング材1の裏面1bには、複数のリブ2が長さ方向Lへ延びかつ幅方向Wへ所定の間隔で並列するように設けられている。該リブ2の先端には、リブ2より幅の広いフランジ3が設けられている。本実施形態では、ライニング材1を水平に設置する場合において、裏込め材の充填時に裏込め材のエラー溜を生じないようにリブ2およびフランジ3をL字形に形成している。
ライニング材1の幅方向Wの一方の側部には、段差部4を介して幅方向Wと平行に外側へ向かって突出しかつ長さ方向Lへ延在するほぞ状条帯5が設けられている。該ほぞ状条帯5の根元の表面1a側には、段差部4と連通しかつ表面1a側に向って一定の開口幅で開口しかつ長さ方向Lへ延在する溝5bが設けられている。
ライニング材1の幅方向Wの他方の側部には、幅方向Wと平行に外側へ向って突出しかつ長さ方向Lへ延在しかつほぞ状条帯5と嵌合可能なほぞ穴状溝形条帯6が設けられている。該ほぞ穴状溝形条帯6のほぞ穴6hを形成している壁のうち、表面1a側に位置している表側壁6aは、表面1aの一部を構成している。また、裏面1b側に位置している裏側壁6bの先端には、爪部6cが設けられ、該爪部6cのさらに先端には、後述するように固定具により構造物の壁面に固定される固定部6dが設けられている。固定部6dは、表側壁6aより外側へ向って延出しかつほぞ穴6hよりフランジ3側に位置している(より詳しくは、フランジ3と同一直線上に並ぶように位置している)。
ほぞ状条帯5の幅方向Wへの突出幅W1とほぞ穴状溝形条帯6のほぞ穴6hの幅方向Wの深さ、即ち裏側壁6bの爪部6cまでの幅方向Wへの突出幅W3とは、略同一である。また、ほぞ状条帯5の溝5bを除いた突出幅W2とほぞ穴状溝形条帯6の表側壁6aの幅方向Wへの突出幅W4とは、略同一である。同一または異なるライニング材1は、ほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とを幅方向Wに嵌合することで接合される。
下水管等の既設管の内面にライニングを施す際には、上述の帯状タイプまたは環状タイプのライニング材1を用いる。帯状タイプのライニング材1の場合は、既設管内で該ライニング材1を、裏面1bが既設管の内面に対面するように、内面に沿って既設管の管軸方向へ螺旋状に巻回して行き、対向するほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とを嵌合して接合して行く。環状タイプのライニング材1の場合は、既設管内で複数の該ライニング材1を、裏面1bが既設管の内面に対面しかつほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とが対向するように、内面に沿って既設管の管軸方向へ順次並べて行き、対向する両条帯5、6を嵌合して接合して行く。
一方、下水槽や建造物等の一般構造物の鉛直、水平、または斜め下向きでかつ平坦な壁面にライニングを施す際には、上述の帯状タイプまたはパネル状タイプのライニング材1を用いる。帯状タイプとパネル状タイプのいずれのライニング材1を用いた場合でも、複数の該ライニング材1を、裏面1bが構造物の壁面に対面しかつほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とが対向するように、壁面に沿って並べて行き、対向する両条帯5、6を嵌合させて接合して行く。
本実施形態では、上述のようにライニング材1を接合する前に、ライニング材1を構造物の壁面(既設管の内面または一般構造物の壁面)に仮固定する。図2は、ライニング材1の仮固定状態を示す断面図である。上述のようにライニング材1を構造物Kの壁面Kaに対向させると、図2(a)に示すようにビス等から成る固定具7を、裏側壁6bの先端に設けた固定部6dと所定の厚みを有する座金等から成るスペーサ8とを貫通させた状態で、壁面Kaに固定部6d、スペーサ8、および壁面Kaがそれぞれ密着するまで打ち込む。このとき、固定部6dと壁面Kaとの間にスペーサ8を設置していることにより、固定具7が固定部6dおよび壁面Kaに確実に垂直に打ち込まれて行き、また固定具7に加える打力が分散し難くなる。そして、このように固定具7を壁面Kaにライニング材1の長さ方向Lに沿って所定の間隔をおいて複数打ち込んで行くことにより、固定部6dを壁面Kaに固定し、ライニング材1のほぞ穴状溝形条帯6側を壁面Kaに仮固定する。
上記のようにライニング材1を壁面Kaに仮固定すると、ライニング材1を接合する。図3Aおよび図3Bは、ライニング材1の接合状態を示す拡大断面図である。図3A(a)に示すように壁面Kaに固定された固定部6d近傍にあるほぞ穴状溝形条帯6のほぞ穴6hに、同一または異なるライニング材1のほぞ状条帯5を幅方向Wに挿入して行く。このとき、該ライニング材1を壁面Kaに対向させる。ほぞ状条帯5が、図3A(b)、(c)に示すようにほぞ穴状溝形条帯6のほぞ穴6hに挿入されて行って、図3B(d)に示すようにほぞ穴6h内に収まると、ほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とが完全に嵌合して、ライニング材1の接合が完了する。これにより、固定部6dおよび固定具7は、ライニング材1のほぞ状条帯5近傍部分で覆われ、しかも固定具7の頭部7aは、ほぞ穴6hより壁面Ka側に位置して、裏面1bと所定の間隔で離間する。また、ほぞ状条帯5の後端部5cがほぞ穴状溝形条帯6の裏側壁6bの爪部6cに係合して、両条帯5、6の嵌合状態が維持される。さらに、接合部Aの表面1a側に、ほぞ状条帯5に設けた溝5bと略同幅の溝Bが生じる。
上記のようにライニング材1を接合すると、ライニング材1の未だ嵌合していないほぞ穴状溝形条帯6側を、上述したように壁面Kaに仮固定する。つまり、複数の固定具7を、図2(b)に示すように未嵌合のほぞ穴状溝形条帯6の固定部6dとスペーサ8とを貫通させた状態で、壁面Kaにライニング材1の長さ方向Lに沿って所定の間隔をおいて打ち込んで行って、該固定部6dを壁面Kaに固定し、ライニング材1のほぞ穴状溝形条帯6側を壁面Kaに仮固定する。
この後、上述のように壁面Kaに固定された固定部6d近傍のほぞ穴状溝形条帯6にほぞ状条帯5を順次嵌合させ、未だ固定されていない固定部6dを壁面Kaに順次固定して行くと、即ち上述したライニング材1の接合工程と仮固定工程とを繰り返し行うと、構造物Kの壁面Kaを覆うようにライニング材1から成る壁体が形成される。つまり、構造物Kの壁面Kaが、前述の既設管の内面である場合は、既設管内に管状内張りが形成され、前述の一般構造物の鉛直、水平、または斜め下向きでかつ平坦な壁面である場合は、該壁面の手前に平坦な壁体が形成される。
上記のようにライニング材1から成る壁体を形成すると、ライニング材1の接合部Aに生じた溝Bとほぞ状条帯5の溝5bに、図3B(e)に示すように溶融状態の樹脂9を注入充填して、溝B、5bを埋めて行く。樹脂9としては、例えばライニング材1の材質と同種のものを用いる。そして、溝B、5b内に注入充填した樹脂9を硬化させて、接合部Aを接着する(樹脂溶接または樹脂融着された状態)。これにより、ライニング材1の表面1aから溝B、5bが消えて無くなり、表面1aが面一で連続した状態となる。
上記のようにライニング材1の接合部Aを接着すると、ライニング材1と壁面Kaとの間に形成された空隙にモルタル等の裏込め材を注入充填する。そして、該裏込め材を硬化させて、ライニング材1から成る壁体を構造物Kと一体化させる。これにより、構造物Kの壁面Kaに沿ってライニング更生壁が構築でき、ライニング施工が完了する。
以上によると、ライニング材1を構造物Kの壁面Kaに対向させて、固定部6dを固定具7により壁面Kaに固定し、該固定部6d近傍にあるほぞ穴状溝形条帯6にほぞ状条帯5を嵌合するので、裏込め材によりライニング材1を壁面Kaと一体化させるまでの間に、ライニング材1が自重等により壁面Kaから離れて倒れるのを防止することができる。具体的には、構造物Kの壁面Kaが既設管の内面であって、既設管内で帯状タイプのライニング材1を螺旋状接合する場合には、既設管の上方側にあるライニング材1が内面から離れて下方へ崩れ落ちるのを防止することができ、既設管内で環状タイプのライニング材1を環状接合する場合には、ライニング材1が既設管の管軸方向へ倒れるのを防止することができる。また、構造物Kの壁面Kaが一般構造物の鉛直、水平、または斜め下向きでかつ平坦な壁面である場合には、ライニング材1が壁面から離れて壁面と反対側へ倒れるのを防止することができる。よって、ライニング材1を壁面Kaに対向させて、壁面Kaに固定した固定部6d近傍のほぞ穴状溝形条帯6にほぞ状条帯5を順次嵌合し、未だ固定されていない固定部6dを壁面Kaに順次固定して行くことで、ライニング材1が倒れるのを防止しながら、ライニング材1を壁面Kaに沿って接合して設置するのを容易に行うことが可能となる。
また、固定部6dをライニング材1の表面1aより外側へ向って延出しかつほぞ穴6hより壁面Ka側に位置するように設けているので、固定部6dを表面1a側から固定具7により壁面Kaに容易に固定することができる。また、固定した固定部6d近傍のほぞ穴状溝形条帯6にほぞ状条帯5を嵌合するときに、ほぞ状条帯5が固定具7に接触して嵌合し難くなったり損傷したりするのを防止することができる。また、嵌合後に、固定部6dおよび固定具7をライニング材1のほぞ状条帯5近傍部分で覆って、固定具7をライニング材1の表面1aから表出させないようにすることができるとともに、ライニング材1が固定具7によって隆起するのを防止することができる。
従って、上記のようにライニング材1の倒れを防止できる結果、ライニング材1の仮固定、接合、樹脂9による接着、および裏込め材による壁面Kaとの一体化等といったライニング工法の各工程を容易かつ安全に行うことが可能になる。また、上記のように固定具7がライニング材1の表面1aから表出しなくなる結果、固定具7に人が接触してけがをしたり、固定具7が腐食したり、固定具7に異物が堆積したりする等といった弊害を回避することが可能となる。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、ライニング材1のほぞ穴状溝形条帯6側に固定部6dを設けた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、例えば、図4に示すようにライニング材1のほぞ状条帯5側のみに固定部5dを設けたり、図5に示すようにライニング材1のほぞ状条帯5側とほぞ穴状溝形条帯6側の両方に固定部5d、6dを設けたりしてもよい。また、固定部5d、6dは、ライニング材1の長さ方向Lに延在するように設けてもよいし、長さ方向Lに所定の幅で所定の間隔をおいて分散するように複数設けてもよい。なお、図5の実施形態では、固定部5d、6dがライニング材1の長さ方向Lに延在状態で設けられている場合は、固定具7で壁面Kaに固定された固定部5d、6d近傍のほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とに、固定部5d、6dを設けていない別のライニング材の嵌合可能なほぞ穴状溝形条帯とほぞ状条帯とを嵌合するようにすればよいし、固定部5d、6dがライニング材1の長さ方向Lに分散状態で設けられている場合は、固定具7で壁面Kaに固定された固定部5d、6d近傍のほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とに、固定部5d、6dの近傍にない嵌合可能なほぞ穴状溝形条帯とほぞ状条帯とを嵌合するようにすればよい。
また、以上の実施形態では、ビスを固定具7として用いた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、これ以外に、例えばアンカーボルト等を固定具として用いてもよい。つまり、固定具としては、ライニング材の固定部を構造物の壁面に固定可能なものであればよい。
また、以上の実施形態では、座金をスペーサ8として用いた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、これ以外に、例えば座金のように穴が形成されていない代わりに固定具を貫通可能な軟らかさを有する合成ゴムや合成樹脂等から成るブロックをスペーサとして用いるようにしてもよい。つまり、スペーサとしては、ライニング材の固定部と構造物の壁面との間に所定の間隔を維持可能なものであればよい。
さらに、以上の実施形態では、ほぞ状条帯5とほぞ穴状溝形条帯6とを幅方向Wに嵌合し、該嵌合深さが常に一定となるライニング材1に、本発明を適用した例を挙げているが、本発明はこれ以外にも、例えば、特許文献1に開示されているようなほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯とをライニング材の厚み方向に嵌合して接合するライニング材や、特許文献2に開示されているようなほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯の嵌合深さを調節可能で該調節により接合部を幅方向へ伸縮可能なライニング材や、特許文献3に開示されているようなほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯の嵌合状態でほぞ穴状溝形条帯の表側壁がほぞ状条帯よりほぞ状条帯と反対側へ延出しかつ表面側へ張り出して、該余分な延出張出部分の切除を要するライニング材等に適用することが可能である。特許文献2、3のライニング材に本発明を適用した場合は、前述した効果に加えてほぞ状条帯とほぞ穴状溝形条帯の嵌合が外れ難くなるという効果があり、さらに特許文献3のライニング材に本発明を適用した場合は、表側壁の余分な延出張出部分を切除し易くなるという効果がある。
本発明の実施形態に係るライニング材の一部を示す斜視図である。 同ライニング材の仮固定状態を示す断面図である。。 同ライニング材の接合状態を示す拡大断面図である。 同ライニング材の接合状態を示す拡大断面図である。 他の実施形態に係るライニング材を示す図である。 他の実施形態に係るライニング材を示す図である。
符号の説明
1 ライニング材
1a ライニング材の表面
5 ほぞ状条帯
5d 固定部
6 ほぞ穴状溝形条帯
6a 表側壁
6b 裏側壁
6d 固定部
6h ほぞ穴
7 固定具
K 構造物
Ka 構造物の壁面
W ライニング材の幅方向

Claims (4)

  1. 一方の側部に設けられたほぞ状条帯と他方の側部に設けられたほぞ穴状溝形条帯との嵌合により接合されるライニング材を、構造物の壁面に沿って接合しながら設置して該壁面にライニングを施すライニング工法において、
    前記ライニング材の前記側部の少なくとも一方に、固定具により前記壁面に固定される固定部を、前記ライニング材の表面より外側へ向って延出しかつ前記壁面側に位置するように予め設けておき、
    前記ライニング材を前記壁面に対向させて、前記固定部を固定具により前記壁面に固定した後、該固定部近傍にある前記条帯の一方に前記条帯の嵌合可能なもう一方を嵌合して前記ライニング材を接合し、該ライニング材で前記固定部および前記固定具を覆うことを特徴とするライニング工法。
  2. 一方の側部に設けられたほぞ状条帯と他方の側部に設けられたほぞ穴状溝形条帯との嵌合により接合され、構造物の壁面にライニングを施すために該壁面に沿って接合されながら設置されるライニング材において、
    前記側部の少なくとも一方に、固定具により前記壁面に固定される固定部を、該ライニング材の表面より外側へ向って延出しかつ前記壁面側に位置するように設けたことを特徴とするライニング材。
  3. 請求項2に記載のライニング材において、
    前記ほぞ状条帯と前記ほぞ穴状溝形条帯とは、該ライニング材の幅方向に嵌合され、
    前記固定部を、前記ほぞ穴状溝形条帯のほぞ穴を形成する壁のうち前記壁面側に位置する裏側壁の先端に、前記壁面と反対側に位置する表側壁よりほぞ穴の開口側へ延出しかつ前記壁面側に位置するように設けたことを特徴とするライニング材。
  4. 請求項3に記載のライニング材において、
    前記固定部を、前記壁面への固定後に固定具が前記ほぞ穴より前記壁面と反対側へ突出しないように、前記ほぞ穴より壁面側に設けたことを特徴とするライニング材。
JP2005079083A 2005-03-18 2005-03-18 ライニング工法およびライニング材 Pending JP2006256213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005079083A JP2006256213A (ja) 2005-03-18 2005-03-18 ライニング工法およびライニング材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005079083A JP2006256213A (ja) 2005-03-18 2005-03-18 ライニング工法およびライニング材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006256213A true JP2006256213A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37095937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005079083A Pending JP2006256213A (ja) 2005-03-18 2005-03-18 ライニング工法およびライニング材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006256213A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299786A (ja) * 2005-03-24 2006-11-02 Kubota Ci Kk 更生パネル部材、ハンチ部材および劣化した構造物の壁面の更生方法
JP2008231809A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Kubota Ci Kk スペーサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299786A (ja) * 2005-03-24 2006-11-02 Kubota Ci Kk 更生パネル部材、ハンチ部材および劣化した構造物の壁面の更生方法
JP4502901B2 (ja) * 2005-03-24 2010-07-14 クボタシーアイ株式会社 更生パネル部材および劣化した構造物の壁面の更生方法
JP2008231809A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Kubota Ci Kk スペーサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5215885B2 (ja) 柱主筋継手のグラウト用型枠の支持方法と、位置固定治具及びグラウト用型枠ユニット
JP2006256213A (ja) ライニング工法およびライニング材
JP4298714B2 (ja) ブロックの高さ調整具及びブロック積重方法
JP3769367B2 (ja) 既設管のライニング方法
JP2009102929A (ja) 基礎貫通配管構造並びにこれに用いるさや管及び排水管の取り外し方法
JP2008179966A (ja) 更生パネル、それを用いた更生方法、および更生された構造物
JP5629518B2 (ja) リブ付帯状体の接続部材およびそれを用いた更生管
KR101656015B1 (ko) 사면 보강용 자연 암반 패널식 옹벽
JP2012246709A (ja) 排水管用鞘管、鞘管構成体及び排水管の配管構造
JP2006256212A (ja) ライニング工法
JP3702390B2 (ja) 管の内面ライニング工法
JP2002021166A (ja) 可撓継手の取付方法
JP2006077482A (ja) 鋼管杭構造
JP2011219999A (ja) トンネル構造
JP2006247861A (ja) ライニング工法、ライニング材、ライニング材切断装置
KR101547674B1 (ko) 사면보강용 네일장치 및 이의 시공방법
JP6914047B2 (ja) 基礎貫通用鞘管
JP2006247860A (ja) ライニング工法、ライニング材、ライニング材接着装置
KR102198442B1 (ko) 거푸집용 간격유지구
JP4601081B1 (ja) 型枠用間隔保持具、段穴形成型枠及びコンクリート構造物
JP2012225090A (ja) アンカー及びアンカーの固定方法
JP4675364B2 (ja) アンボンド工法に於けるpc鋼棒定着方法、及び該方法の実施に用いる器具
JP4152805B2 (ja) セパレータ挿通孔用補強材およびコンクリート打設用型枠
JP2005139669A (ja) タイル落下防止金具及びタイル取付構造
KR20020007824A (ko) 락 볼트 시공용 고정구

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070619

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070619

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070918

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Effective date: 20071219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Effective date: 20071218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821