JP2006256160A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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武 齋藤
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Abstract

【課題】 ROP処理を含む描画を行った場合でも、スクリーン処理との間での干渉によるモアレの発生を防止した画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】 描画部12でROP処理を行った場合、そのROP処理領域についてはROP処理を行った旨のタグ情報を付加し、レンダリング部13でレンダリング処理されたビットマップ画像をスクリーン処理部21へ渡す。スクリーン処理部21では、タグ情報に対応するスクリーン処理を行うが、ROP処理領域についてはFMスクリーン処理を、他の領域にはAMスクリーン処理を行う。FMスクリーン処理は周期性を持たないため、ROP処理時のパターンが周期性を有していても、相互干渉は発生せず、モアレの発生を防止することができる。あるいは、描画部12でROP処理を行った際に、補正処理を行ってROPパターンの周期性を無くしてもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ROP(Raster Operation)処理を含む描画処理を行う画像処理技術に関するものである。
一般に画像を描画する際には、アプリケーションあるいはOS(Operating System)から描画データを受け取り、その描画データを解釈して描画データ中の描画コマンドに従って描画処理を行う。描画コマンドの中には、図形を描画するだけでなく、それまで描画した図形や別途与えられた図形などとの論理演算を行うROP処理も含まれている。このROP処理は、簡単に説明すれば透かし処理であり、2種類の画像を透かして表現する際に様々な重ね合わせの表現を行う。半透明処理もROPの一つで、画像のある部分はそのままで、別の部分を白く抜いた状態に、特定周期で重ね合わせたものである。
図13は、ROPパターンの一例の説明図である。ROP処理によって重ね合わせを行う際に用いられるROPパターンには、大別して2つのパターンがある。その1つが例えば図13(A)〜(C)に示した千鳥格子パターンで表現される場合(主にGDI系のプリンタ)であり、もう1つが例えば図13(D)〜(F)に示した縦線パターンで表現される場合(主にPostScript(登録商標)プリンタ)である。このようなROPパターンは、受け取る側では変更することはできず、故意に違った解像度を通知することにより、その発生周期を変える(1画素周期/2画素周期/4画素周期)ことは可能である。
一方、画像形成装置で画像を形成する場合には、色材の濃度を変更できないため、画像に対してスクリーン処理を行い、階調値を例えば2値の擬似中間調画像に変換して画像を形成する。スクリーン処理には、点(画素の集まり)の大きさを変化させて階調を表現するAM(Amplitude Modulation)スクリーンと、点(画素)の密度を変化させて階調を表現するFM(Frequency Modulation)スクリーンとがある。AMスクリーンの代表的なものにはディザマトリクスを用いる方法などがあり、またFMスクリーンの代表的なものには誤差拡散法などがある。
画像形成方法として電子写真方式を用いる場合、AMスクリーンが用いられることが多い。これは電子写真方式がCTF(Contrast Transfer Function)特性が悪いために、ハイライト部において、ある程度のコアドットが必要であるからである。AMスクリーンの特徴は、階調性、粒状性に優れているが、デメリットとして周期構造を持っている点が挙げられる。
上記のとおり、ROP処理時のROPパターンとAMスクリーンとは周期構造をお互いにもっている。そのため、両方の処理が施されると、ROPの周期パターンとスクリーンの周期が干渉してモアレが発生する。図14は、半透明指定によるモアレの発生例の説明図である。例えば図13(E)に示したような2画素周期の縦線パターンで表現され、AMスクリーンが90度の縦ライン方向である場合を考える。例えば50%の濃度の画像を形成する場合、通常であればAMスクリーンの構造が反映されて図14(B)に示すような画像が形成される。この上に白の半透明処理が指定された場合、例えば25%程度の濃度の画像が期待される。しかし、この半透明処理で図13(E)の2画素周期のパターンが重畳されるため、図14(A)に示すようにスクリーンのラインが歯抜けのようになった画像が形成されてしまう。そのため、荒いスクリーンをかけたようなモアレが発生してしまう。
このような問題に対して、例えば特許文献1においては、ROPパターンの解像度を変えたり、スクリーンの解像度を変えることによって、相互の干渉によるモアレを削減する手法が開示されている。しかし、解像度を変えただけでは程度は軽減できても、干渉によるモアレ自体を完全に消すことができなかった。
なお、上述のFMスクリーンの特徴として、周期構造がないという長所があり、ROPパターンに周期性があってもスクリーン処理との干渉によるモアレの発生を防ぐことができる。しかし、電子写真方式では階調性を考慮するとFMスクリーン処理では粒状性がどうしても悪くなってしまう。そのため、画像全体にFMスクリーン処理を行うことは適当でない。
特開2000−222152号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ROP処理を含む描画を行った場合でも、スクリーン処理との間での干渉によるモアレの発生を防ぐことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、ROP処理を含む描画処理を行い、描画された画像に対してスクリーン処理を施す画像処理装置及び画像処理方法であって、描画処理時にROP処理を行った場合に、当該ROP処理による描画領域について、ROPパターンの周期性をなくすように例えばFMスクリーンなどによってスクリーン処理を行うことを特徴とするものである。
また本発明は、描画データを受け取って描画コマンドを解釈し、解釈された描画コマンドに従って描画処理を行う描画処理装置及び画像処理方法であって、描画コマンドが描画オブジェクトのROP処理を行うものであるとき、ROPパターンの周期をなくすように、例えば所定の領域毎の平均値の計算や、平滑化フィルタ処理などの補正処理を行うことを特徴とするものである。
なお、このようなスクリーン処理の切り替えや補正処理は、ユーザからの指示に従って行うように構成することができる。
本発明によれば、ROP処理を行った描画領域について、周期構造の無いFMスクリーンを用いたり、補正処理によってROPパターンの周期自体を低減することにより、ROP処理時のROPパターンとAMスクリーンとの周期構造により発生する干渉モアレを低減し、あるいはなくすことができるという効果がある。
図1は、本発明の第1の実施の形態を適用したカラー画像形成装置の一例を示すブロック図である。図中、1はコントローラ部、2はマーキングエンジン制御部、3はマーキングエンジン、11はPDL解釈部、12は描画部、13はレンダリング部、21はスクリーン処理部、22はパルス発生部である。図1に示すカラー画像形成装置は、コントローラ部1,マーキングエンジン制御部2、マーキングエンジン3を含んで構成されている。
コントローラ部1は、外部の例えばクライアントコンピュータなどから、当該カラー画像形成装置に対する描画コマンドとしてPDL(ページ記述言語)で記述された描画データを受け取って解釈し、描画処理を行ってマーキングエンジン3で使用可能なYMCKのビットマップ画像を生成する。このコントローラ部1は、PDL解釈部11、描画部12、レンダリング部13等を含んで構成されている。
PDL解釈部11は、外部から描画データを受け取ってPDLを解釈する。
描画部12は、PDL解釈部11によって解釈されたPDLに従って、それぞれの描画オブジェクト毎に描画処理を行い、中間コードを生成する。PDLによってROP処理が指定されることもあり、そのための処理も行う。生成した中間コードには、描画オブジェクトの属性として、ここではイメージ/文字/グラフィックスなどの描画オブジェクトの種類あるいはROP処理を行った旨のタグ情報を付加する。この描画部12では、PDLで指定された色信号(RGB)からマーキングエンジン3において用いる色材色からなる色信号(YMCK)に変換したり、マーキングエンジン3に最適な解像度への変換なども行う。
レンダリング部13は、描画部12で生成した中間コードをもとに、マーキングエンジン3に合ったYMCKのビットマップデータを作成する。このとき、ビットマップデータの各画素毎あるいは数画素毎にタグ情報を付加する。
マーキングエンジン制御部2は、コントローラ部1で生成されたビットマップデータ及びタグ情報をもとに、マーキングエンジン3を制御して画像を形成させる。マーキングエンジン制御部2としては、ここではスクリーン処理部21及びパルス発生部22を含んで構成されている。
スクリーン処理部21は、コントローラ部1で生成されたビットマップデータに対してスクリーン処理を施し、擬似中間調画像を形成する。図2は、タグ情報と用いるスクリーンとの関係の一例を示す説明図である。スクリーン処理部21で用いるスクリーンは、それぞれの描画オブジェクト毎に異なるため、この例ではそれぞれの描画オブジェクト毎にスクリーンを切り替えている。例えば文字については高精細であることが必要であるので300線のAMスクリーンを用い、イメージやグラフィックスではそれほど高精細である必要がないことから、それぞれ200線、150線のAMスクリーンを用いる。もちろん、これらの例に限られるものではない。さらに、ROP処理を行った描画領域については、ROPパターンとの干渉モアレを防ぐため、ここではFMスクリーンを用いる。FMスクリーンでは周期性がないためROPパターンが存在しても干渉せず、モアレは発生しない。FMスクリーンとしては特に規定はなく、誤差拡散でもブルーノイズマスク法でもかまわない。
なお、すべてのスクリーンをFMスクリーンにすればROP処理を行ったか否かによるスクリーンの切り替えは不要になるが、例えばマーキングエンジン3が電子写真方式の場合には、階調性を考慮すると粒状性がどうしても悪くなってしまう。そのためすべてのスクリーンをFMスクリーンとはせず、ROP処理を行った描画領域についてはFMスクリーンとし、他の領域についてはAMスクリーンを用いることとしている。
パルス発生部22は、スクリーン処理部21でスクリーン処理を施した画像信号に従って、マーキングエンジン3でドットを形成するためのパルスを発生し、マーキングエンジン3に送る。
マーキングエンジン3は、マーキングエンジン制御部2からの制御に従って、例えば用紙等に画像を形成する。例えばマーキングエンジン3が電子写真方式であれば、マーキングエンジン制御部2のパルス発生部22から送られてくるパルスに従って感光体に光を照射して潜像を形成し、これをトナーなどによって現像して用紙等に転写し、定着することにより画像を形成することができる。現像後に別の中間転写対に転写してから用紙等に転写する場合もある。
なお、上述の構成ではマーキングエンジン制御部2にスクリーン処理部21を設けているが、負荷分散により描画部12でスクリーン処理を行うように構成してもよい。
次に、本発明の第1の実施の形態を適用したカラー画像形成装置の動作の一例について簡単に説明する。外部のクライアントコンピュータ上で、アプリケーションからのコマンドをプリンタドライバにおいてPDLに変換する。ROP処理を行う際のROPパターンの周期(例えば図13に示したパターンのいずれか)は、ドライバへ通知した解像度で決まる。
クライアントコンピュータからPDLがカラー画像形成装置へ送られてくると、そのPDLをコントローラ1のPDL解釈部11が受け取る。そして、送られてきたPDLをPDL解釈部11で解釈する。その解釈の結果は描画部12に渡される。
描画部12は、PDL解釈部11で解釈されたPDLに従って描画処理を行う。このとき、PDLが指定するRGB色信号から、マーキングエンジンのYMCK色信号への色変換を行う。また、例えばラスターデータはマーキングエンジンの解像度への変換を行う。なお、文字やグラフィックスなどについては、マーキングエンジンの解像度の描画を行う。この描画処理によって、描画オブジェクト毎の中間コードを生成する。また、描画する際には、上述のようにイメージ/文字/グラフィックス/ROPなどのタグ情報を付加する。
描画部12で生成された中間コード及びタグ情報はレンダリング部13に送られ、レンダリング部13において中間コードから1ページ分のビットマップデータが作成される。このとき、タグ情報はビットマップデータのそれぞれの画素毎に、あるいは数画素毎に付加し、ビットマップデータとともにマーキングエンジン制御部2に送る。
マーキングエンジン制御部2は、コントローラ1からビットマップデータ及びタグ情報を受け取ると、スクリーン処理部21はタグ情報に応じたスクリーン処理をビットマップデータに対して行う。例えば図2に示したように、文字、イメージ、グラフィックス部分についてはそれぞれの線数のAMスクリーン処理を行う。また、ROP処理を行った領域についてはFMスクリーン処理を行う。
図3は、誤差拡散処理の処理の概要の説明図である。図中、31は加算部、32は二値化部、33は減算部、34は誤差演算部である。ここではFMスクリーンの一例として誤差拡散法を用いることとし、誤差拡散処理の概要を図3に示している。誤差拡散法は、入力信号と出力信号の誤差を平均的に小さくしようとする方法であり、入力信号と出力信号の誤差を周辺画素へ配分し、周辺画素では配分された誤差を含めて出力信号を決定してゆく。
ある画素の入力画像信号が入力されると、加算部31において、誤差演算部34から出力される当該画素に対して周辺画素から配分される誤差を加算される。二値化部32において、誤差が加算された入力画像信号を二値化し、出力画像信号を生成する。減算部33は、誤差が加算された入力画像信号から、二値化部32で生成した出力画像信号を減算し、当該画素における誤差を演算する。この誤差は誤差演算部34に渡され、周辺画素への誤差の配分を行う。そして、入力画像信号が入力されたときに、その画素に対して周辺画素から配分される誤差の合計を加算部31に対して出力する。
このように誤差拡散法では、誤差をフィードバックさせて、入力信号を保証しつつ二値化するため、システムとして発振しやすくなっている。このため、周期構造を持たす、周波数干渉が発生しない仕組みとなっている。従って、ROP処理においてROPパターンがどのような周期を持っていても、例えば図13のいずれのパターンであっても、これらのパターンとスクリーン処理との間では干渉が発生しない。
図4は、ROPによる半透明処理を行った場合のスクリーン処理後の画像データの一例の説明図である。ここでは図14と同様に、例えば図13(E)に示したような2画素周期の縦線パターンで表現されるものとし、2画素のラインについては背景がそのまま現れ、2画素については白抜きする場合を示している。このとき、半透明処理の背景となる領域については、図4(B)に示すようにFMスクリーン処理が施される(図示の都合上、ハッチングを施して示している)。そのため、図4(A)に示すように、ROP処理後に現れる背景部分についてはFMスクリーン処理が施されることになる。ROPパターンは現れるものの、このROPパターンとスクリーンとの干渉は発生せず、この両者による相互干渉モアレは発生しない。
スクリーン処理部21でスクリーン処理された画像は、パルス発生部22へ入力される。パルス発生部22は、スクリーン処理部21でスクリーン処理された画像信号に基づいて、変調されたパルス信号を生成し、マーキングエンジン3へ入力する。
マーキングエンジン3は、マーキングエンジン制御部2から渡されるパルス信号に従って画像を形成する。図5は、マーキングエンジンの一例の概略構成図、図6は、像形成モジュールの一例を示す概略構成図、図7は、感光体上の表面電位の一例を示すグラフ、図8は、転写部の一例を示す概略構成図、図9は、定着部の一例を示す概略構成図である。図中、41は感光体、42は帯電部、43はレーザ駆動部、44は現像部、45は中間転写ベルト、46は第1転写部、47は第2転写部、48は定着部、51は加熱ロール、52は圧力ロールである。図5には、高速カラープリントを目的に、Y、M、C、Kの各色材毎に像形成モジュールを4個並べたタンデムエンジンを例に示している。また、ここでは中間転写ベルト45を用いる構成を示している。
それぞれの像形成モジュールを図6に示しており、感光体41は、あらかじめ帯電部42によって初期電位に帯電され、マーキングエンジン制御部2のパルス発生部22から出力されるパルス信号によりレーザ駆動部43が駆動され、レーザ光が感光体41の表面に照射される。これによって、感光体41上に静電潜像パターンが形成される。その後、現像部44から感光体41上にトナーが供給され、形成された静電潜像パターンが現像される。
この過程における感光体41上の電位の変化を図7に示している。感光体41の表面は、まず、帯電部42によって帯電電位(VH)に均一に帯電される。帯電後、レーザ駆動部43から出射されるレーザ光が照射された部分についてのみ、露光部電位(VL)となる。なお、レーザ光が照射されなかった部分については、帯電電位(VH)のままの電位となる。この露光部電位(VL)の部分と帯電電位(VH)のままの未露光部分とが感光体41に形成されることにより、目には見えない静電潜像パターンが感光体41の表面に形成される。次に現像部44において現像バイアス(Vbias)を与えてトナーを供給することによって、トナーは露光部電位(VL)と現像バイアス(Vbias)との電位差により感光体41の表面に吸着される。逆に未露光部については帯電電位(VH)のままであるためにトナーは反発力により感光体41の表面には付着しない。このようにして感光体41上の静電潜像パターンがトナーにより現像される。
この帯電、露光、現像の過程において、この帯電電位(VH)については、帯電部42への電源から供給される電圧によって調整される。また露光部電位(VL)は、レーザ駆動部43から出射されるレーザ光によって供給されるエネルギー量によって調整可能である。さらに、現像バイアス(Vbias)現像部44に供給される電圧によって調整可能である。これらの帯電電位(VH)、露光部電位(VL)、現像バイアス(Vbias)のバランスによって、感光体41上の静電エネルギー及び現像との静電バランスを調整することができる。これによって、感光体41上の露光部(画像部)へのトナーの供給量が制御される。
各像形成モジュールにおいて感光体41の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト45の移動に従って、それぞれの像形成モジュールの第1転写部46において中間転写ベルト45に転写され、それぞれの色のトナー像が重ねられてゆく。この中間転写ベルト45は、直接用紙等へ転写するのに比べて転写効率を向上させるために用いられる。
さらに、中間転写ベルト45上に重ねて形成された各色のトナー像は、第2転写部47において、例えば搬送されてきた用紙などに転写される。このような2回の転写により、例えば用紙等の表面にカラー画像が形成される。転写部の概要は図8に示している。第1転写部46及び第2転写部47とも、供給される電圧によって制御可能である。
用紙等の表面に形成されたカラー画像は、定着部48において、例えば図9に示すように、加熱ロール51による加熱によりトナー中のバインダを溶融させ、圧力ロール52により加圧することによって、トナー像を用紙等の表面に定着させる。定着の制御は、圧力ロール52の用紙等への押し付け量の制御と、加熱ロール51への電力供給量などによって行うことができる。
このようにして、マーキングエンジン3において画像を用紙等の表面に形成することができる。形成された画像は、描画時にROP処理が行われていても、その領域については周期性を持たないFMスクリーン処理を行っているので、両者の干渉によるモアレは発生せず、良好な画質で画像を形成することができる。
なお、上述のマーキングエンジン3の構成は一例であって、この例に限られるものではなく、任意のマーキングエンジンであってよい。例えば中間転写ベルト45を用いずに、直接、用紙等に転写する構成でもよい。また、像形成モジュールを1つのみ設け、現像部44において供給するトナーを切り替えながら4色のトナーによる現像を行う4サイクル型のマーキングエンジンでもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上述の第1の実施の形態では、スクリーン処理の際の周期性をなくすことによりROPパターンとの干渉によるモアレを防ぐものであった。この第2の実施の形態では、描画処理時に補正処理を行うことによって、画像データ中に存在するROPパターンの周期性自体を低減し、あるいはなくすことによりスクリーン処理との干渉を防止する例を示す。なお、この第2の実施の形態を適用したカラー画像形成装置の一例の構成は、上述の図1に示した第1の実施の形態と同様であるので、ここでは図示を省略し、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明してゆく。なお、マーキングエンジン制御部2のスクリーン処理部21は、従来と同様のスクリーン処理を行うものであってよい。
この第2の実施の形態における描画部12では、ROP処理を行ったときには、その時用いたROPパターンの周期をなくすように補正処理を行う。補正処理としては、例えば、所定の領域毎に平均値を計算する方法がある。図10は、本発明の第2の実施の形態を適用したカラー画像形成装置の一例における補正処理の一例の説明図である。図10では、例えば図13(E)に示した2画素周期のROPパターンが用いられたものとし、そのROPパターンの周期に合わせて、所定の領域を4×4画素のウィンドウとしている。図10においては、ウィンドウを太線で囲んで示している。
そして、ウィンドウ毎に、そのウィンドウに含まれる画素の合計を求め、ウィンドウ内の画素数で割ることによって、平均値を算出する。算出された平均値を、ウィンドウ内の各画素の値とする。図10(A)に示す例は、図4や図14と同様に、図13(E)に示した2画素周期のROPパターンにより白画像を透明処理によって描画した例を示しており、ROP処理によって2画素列が背景画像、2画素列が白のパターンとなっている。このとき、太線内の4×4画素について平均値を算出し、図10(B)に示すように、算出した平均値をウィンドウ内の各画素の値とする。
このような補正処理によって、図10(A)において存在していたROPパターンによる周期性は、図10(B)に示すように完全に消失している。従って、この描画処理後にスクリーン処理部21で周期性のあるAMスクリーンをROP処理領域に対して行っても、相互の干渉は発生せず、モアレは生じない。
この例のように白による半透明処理は、元々は背景画像に対して描画するオブジェクトの色を透明度に応じて重ね合わせるのであるから、平均値を算出することは重ね合わせた後の画素値を算出することと同様の効果を得ることができる。また、通常のマーキングエンジン3では解像度が600dpi以上であることから、上述のように所定領域毎に平均値を出力値としても、視覚上は特に問題ない。
別の補正処理の例として、平滑化フィルタをROP処理領域に施し、ROPパターンの周期を低減する方法がある。図11は、平滑化フィルタ処理の一例の説明図である。ここでは図11(A)に示すような3×3画素サイズのフィルタを用いてフィルタ処理を行う。フィルタのサイズは任意であり、サイズが大きいほど平滑化の効果を得ることができるが、バッファメモリのコストや処理能力などを考慮してフィルタサイズを決定すればよい。
図11(A)に示した平滑化フィルタの例では、図11(B)に示すようなパワースペクトルを有しており、高周波成分については減衰する性質がある。そのため、図11(C)に示すようなパルス状の波形は、図11(D)に示すように高周波成分が除去され、低周波成分による周期の長い信号となる。図11(C)に示したパルス状の波形は、例えばROPパターンとみなすことができる。これは、例えば図10(A)を参照すれば理解できる。このようなパルス状の画像データに対して、平滑化フィルタを施すことによって、図11(D)に示すような画像データが得られることになる。これによって、ROPパターンの周期は低減されることになる。従って、描画処理後にスクリーン処理部21において周期性のあるAMスクリーンを行っても、ROPパターンの周期との相互干渉によるモアレは非常に低減され、あるいはモアレをなくすことができる。
なお、この場合も3×3程度の平滑化フィルタであれば、通常のマーキングエンジン3の解像度からして、視覚上は特に問題ない。また、このような平滑化フィルタによる補正処理を、ROP処理領域に限って行うことによって、例えば文字やグラフィックスなどのエッジ部分の品質に影響せずに、ROP処理領域についてのみ、画質の向上を図ることができる。
上述の本発明の第1の実施の形態で示したROP処理領域に対するFMスクリーンの適用と、第2の実施の形態で示したROP処理領域に対する補正処理は、いずれかを行うことによって一方の周期性が無くなることにより相互干渉によるモアレを抑えることができる。もちろん、両者を組み合わせて用いてもよいことは言うまでもない。
また、上述の第1,第2の実施の形態で示した、ROPパターンとスクリーンとの相互干渉によるモアレに対する処理は、例えばユーザが指定したときのみ行ったり、ユーザの指定により行わないように制御することができる。図12は、モアレ処理についてのユーザの指示画面の一例の説明図である。例えば各種の設定を行う際に、図12に示すような指示画面においてROP処理によるモアレの除去を「行う」設定にしておくことによって、上述のような第1,第2の実施の形態で説明した処理を行うように構成すればよい。逆に、「行わない」設定の場合には、上述のような第1,第2の実施の形態で説明した処理を行わないように構成すればよい。
本発明の第1の実施の形態を適用したカラー画像形成装置の一例を示すブロック図である。 タグ情報と用いるスクリーンとの関係の一例を示す説明図である。 誤差拡散処理の処理の概要の説明図である。 ROPによる半透明処理を行った場合のスクリーン処理後の画像データの一例の説明図である。 マーキングエンジンの一例の概略構成図である。 像形成モジュールの一例を示す概略構成図である。 感光体上の表面電位の一例を示すグラフである。 転写部の一例を示す概略構成図である。 定着部の一例を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態を適用したカラー画像形成装置の一例における補正処理の一例の説明図である。 平滑化フィルタ処理の一例の説明図である。 モアレ処理についてのユーザの指示画面の一例の説明図である。 ROPパターンの一例の説明図である。 半透明指定によるモアレの発生例の説明図である。
符号の説明
1…コントローラ部、2…マーキングエンジン制御部、3…マーキングエンジン、11…PDL解釈部、12…描画部、13…レンダリング部、21…スクリーン処理部、22…パルス発生部、31…加算部、32…二値化部、33…減算部、34…誤差演算部、41…感光体、42…帯電部、43…レーザ駆動部、44…現像部、45…中間転写ベルト、46…第1転写部、47…第2転写部、48…定着部、51…加熱ロール、52…圧力ロール。

Claims (16)

  1. ROP処理を含む描画処理を行う描画手段と、描画された画像に対してスクリーン処理を施すスクリーン処理手段を有し、前記スクリーン処理手段は、前記描画手段においてROP処理を行った場合に、当該ROP処理による描画領域についてROPパターンの周期性をなくすようにスクリーン処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記スクリーン処理手段は、前記描画手段においてROP処理を行った描画領域についてFMスクリーンによるスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記描画手段は、描画オブジェクトの属性としてROP処理を行った旨の属性を含み、前記スクリーン処理手段は、前記属性を参照してROP処理の描画領域を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. ユーザからの指示を受け付ける指示手段を有し、前記スクリーン処理手段は、前記指示手段から指示された場合に前記ROPパターンの周期性をなくすスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 描画データを受け取って描画コマンドを解釈する解釈手段と、前記解釈手段によって解釈された描画コマンドに従って描画処理を行う描画手段を有し、前記描画手段は、前記描画コマンドが描画オブジェクトのROP処理を行うものであるとき、ROPパターンの周期をなくすように補正処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記描画手段は、前記補正処理として所定の領域毎に平均値を計算して前記領域内の画像データとすることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記描画手段は、前記補正処理として平滑化フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. ユーザからの指示を受け付ける指示手段を有し、前記描画手段は、前記指示手段から指示された場合に前記補正処理を行うことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. ROP処理を含む描画処理を描画手段で行い、描画された画像に対してスクリーン処理をスクリーン処理手段で施す画像処理方法であって、前記描画処理時にROP処理を行った場合に、当該ROP処理による描画領域についてROPパターンの周期性をなくすようにスクリーン処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記描画処理時にROP処理を行った場合のスクリーン処理として、当該ROP処理を行った描画領域についてFMスクリーンによるスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記描画処理時に、描画オブジェクトの属性としてROP処理を行った旨の属性を含めておき、前記スクリーン処理時に、前記属性を参照してROP処理の描画領域を判定することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像処理方法。
  12. ユーザから指示された場合に、前記ROPパターンの周期性をなくすようにスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  13. 描画データを受け取って描画コマンドを解釈手段で解釈し、解釈された描画コマンドに従って描画処理を描画手段で行う画像処理方法であって、前記描画コマンドが描画オブジェクトのROP処理を行うものであるとき、ROPパターンの周期をなくすように補正処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  14. 前記補正処理として、所定の領域毎に平均値を計算して前記領域内の画像データとすることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 前記補正処理として、平滑化フィルタ処理を行うことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  16. ユーザから指示された場合に、前記補正処理を行うことを特徴とする請求項13ないし請求項15のいずれか1項に記載の画像処理方法。
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