JP2006255549A - 遠心分離機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却装置を備える遠心分離機において、ロータ1の停止時、ロータ室3内の温度を4°C以下の低温に制御するために、駆動回転軸12及びモータ回転軸13(軸受部14を含む)が冷却され、大気の湿気により駆動回転軸12及び軸受部14が結露し、水分が付着して発錆し、駆動モータ2のボールベアリング軸受部14を錆させることになる。また、ボールベアリング軸受部14の固着(ロック)や焼損の原因にもなる。本発明はこの問題を解決する。
【解決手段】駆動モータ2のボールベアリング軸受部14の周囲(軸受ハウジング部18aの表面)に加熱装置15を取付け、遠心分離機41がロータ1の回転停止状態の時に、駆動モータ2の駆動回転軸12及びボールベアリング軸受部14を加熱して水分の付着を防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータに保持して遠心分離する試料を冷却するための冷却装置を備える遠心分離機に関し、特に、冷却装置に関連して発生する駆動モータの軸受部の結露を防止するための結露防止構造に関する。
遠心分離機は、分離する試料をチューブやボトルを介して保持させたロータをロータ室(回転室)の中に収容し、ドアによってロータ室の開口部を密閉した状態で、駆動モータで駆動回転軸に接続されるロータを高速に回転させることによって、ロータに保持された試料の分離、精製等を行うものである。遠心分離機のロータをドアによって密閉されたロータ室内で高速回転させる際、ロータとロータ室内に存在する空気との間に摩擦熱が発生し風損となり、ロータの温度が異常温度に上昇してしまうという問題がある。
一方、遠心分離機で分離する試料は、大部分が細胞、遺伝子、ウイルス、血液等の生きた成分であり、これらの活性を損ねないように取扱や保存の際には温度管理が行われる。遠心分離する際も温度条件が非常に重要となり、一定温度に保つ必要性がある。通常、遠心分離機は、ロータ室の温度が摂氏4度になるように制御され、運転される。
このため、一般に、遠心分離機は、ロータを冷却するための冷却装置(冷凍機)を備え、ロータを収容するロータ室を冷却している。例えば、冷却装置を有する遠心分離機は下記特許文献1に示されている。
図4は、冷却装置を有する従来の遠心分離機を示す。図4において、遠心分離機51は、筐体24aを備え、該筐体24a内にボールベアリング軸受部34を介してハウジングに支持された駆動回転軸32を有する駆動モータ22と、駆動回転軸32によって回転され、かつ分離する試料を保持するロータ21と、前記ロータ21を収容し、上面に開口部を有するロータ室23と、該ロータ室23の開口部を開閉するドア24bと、回転中の前記ロータ21の温度上昇を防止するためにロータ室23を冷却する冷凍機30と、駆動モータ22の回転及び冷凍機30の冷却温度を制御する制御装置31とを備えている。ロータ室23は、金属材料のボウル25と、断熱材料28aを覆って配設されたシールラバー28とによってドア23によって密閉されている。ボウル25の外周には、冷凍機30より冷却気体が供給される冷却パイプ26が配設され、その外周部には断熱材27が設けられている。遠心分離機51の全体の電源は、電源スイッチ24cによって、オン(ON)状態又はオフ(OFF)状態とされる。
ロータ室23内の温度は、ロータ室23内に設けた温度センサ29によってロータ室23内の空気またはロータ室23の壁温を測定し、制御装置31によって設定温度が得られるように制御している。遠心分離機による通常の作業は、一定の温度が要求される試料の場合、予め遠心分離機のロータ室23を例えば摂氏4度等の低温に冷却しておき、分離試料の準備ができたら、ロータ21に試料を装填し、温度制御しながらロータ21を回転させる。遠心分離が終了したら、ロータ21又はロータ21に装填した試料を取り出して次の処理工程に移行するが、遠心分離機は、次の新たな試料の遠心分離に備えて、電源を供給した状態(電源をON状態)で、ロータ室23内の設定温度を保つようにされる。言い換えれば、通常の使用方法では、冷却装置30は、朝、電源をON状態として、ロータ室23を所定温度に冷却するように制御し、一日中、電源をON状態として設定温度を維持する。そして、一日の作業終了時に、始めて電源をOFF状態とする。このような電源のON、OFFの使い方が日常的な使い方となっている。
特開2002−336738号公報 実開平2−110970号公報
このような使い方において、駆動モータ22は、回転時にはボールベアリング軸受部34の摩擦熱等によって発熱する。しかし、停止時にはロータ室23の冷却装置30による温度制御の影響を受けて、駆動回転軸32が冷却される。伝熱して駆動モータ22の上部軸受部(ボールベアリング部)34も冷却される。このような状態が長時間続くと、ロータ室23から駆動モータ22へ延在する回転軸32、ボールベアリング軸受部34、それら外周のハウジング等が室温より極めて低い低温状態となり、これらの部材には大気の湿気により結露して水分が付着する。通常、駆動モータ22、回転軸等は金属材料で製作されるので、結露した水分の付着によって発錆したり、この部に位置する上側ボールベアリング軸受部34に水分が付着、侵入して、ボールベアリング軸受部34を錆させることになり、ボールベアリング軸受部の固着(ロック)や焼損の原因になることがある。また、ロータ室23の設定温度は、摂氏4度という比較的低温での使用が多く、ロータ室内に霜が付着してしまうことがあり、この状態でロータ21を高速回転で運転すると、ロータ室23の霜が解け出して駆動回転軸32への付着、或いは駆動回転軸32を伝わって、駆動モータ22のボールベアリング軸受部34の内部に水が侵入し、故障の原因になる。
これを防止するために、ロータ21が回転していないときは、冷却装置30の供給電源を強制的に遮断状態(OFF状態)にすることが考えられる。しかし、遠心分離機を使用したい時に、ロータ室23内の温度が室温に上昇しているため、再度ロータ室23内を低温に冷却しなくてはならず、その間、遠心分離作業が滞ってしまうという作業効率の低下が問題となった。また、上記特許文献2には、一般のモータ(電動機)において、外気温に対し結露防止を行うために、モータ全体を加熱するためにモータハウジング内部にスペースヒータを設ける技術が開示されている。しかし、この特許文献2は、遠心分離機の冷却装置によって局部的に発生する結露を防止する技術に向けられていない。
従って、本発明の主目的は、冷却装置を含む遠心分離機の電源が常時供給された状態(ON状態)で、ロータ室が常に冷却されている時でも、結露の発生を防止した遠心分離機を提供することにある。
本発明の一つの特徴によれば、ボールベアリング軸受部を介してハウジングに支持された駆動回転軸を有する駆動モータと、前記駆動回転軸によって回転され、かつ分離する試料を保持するロータと、前記ロータを収容し、上面に開口部を有するロータ室と、前記ロータ室の開口部を開閉するドアと、回転中の前記ロータの温度上昇を防止するために前記ロータ室を冷却する冷却装置と、前記駆動モータの回転及び前記冷却装置の冷却温度を制御する制御装置とを備えた遠心分離機において、前記ボールベアリング軸受部は前記ロータ室の室外に延在する前記駆動回転軸に設けられ、該ボールベアリング軸受部の外周には加熱装置が設けられる。
本発明の他の特徴によれば、前記加熱装置は、前記駆動モータ及び前記冷却装置の電源が供給されている状態で、前記駆動モータの回転が停止しているときに動作するように制御される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記加熱装置は、前記ボールベアリング軸受部が結露しない温度に加熱する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記加熱装置は、前記駆動モータの回転が停止し、所定時間を経過したときに動作を開始し、前記駆動モータの回転が開始するときに動作を停止するように前記制御装置によって制御される。
本発明の遠心分離機によれば、遠心分離機が停止状態で駆動モータ部が低温状態に待機することによる駆動回転軸及び駆動モータの軸受部の結露又は水滴付着を防止できる。これによって、駆動回転軸及び駆動モータの軸受部の水滴による発錆や、ボールベアリング軸受部の損傷を防止でき、結果的に遠心分離機の長寿命化を図ることができる。また、遠心分離機の遠心分離をいつでも実施することができ、作業効率の向上が図れる。
本発明の上記特徴及び他の特徴、並びに上記効果及び他の効果は、以下の本明細書の記述及び添付図面よりさらに明らかにされるであろう。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る遠心分離機の断面図を示し、図2は、図1に示した遠心分離機の一部拡大断面図である。本発明に係る遠心分離機41は、上面から見た断面形状が四角形を有する筐体(フレーム)4aを備え、その内部に組立てられた、遠心分離すべき血液等の試料を入れる試料容器1aと、試料容器1aを配置し高速回転を与えるためのロータ1と、ロータ1に駆動回転軸12を介して高速回転の駆動力を与えるための駆動モータ2と、ロータ1を収納するロータ室3とを具備し、さらに、筐体4a内に形成されたロータ室3の上部開口部を密封するためのドア4bとを備える。ロータ室3内の底部には、ロータ室の温度を計測するための温度センサ9が設けられ、後述するように、このロータ室3は、冷却装置10によって低温に温度制御される。
図2に示すように、駆動モータ2は、例えば商用交流電源を電源とする誘導モータにより構成され、その駆動回転軸12がモータ回転軸13と一体的に構成されている。駆動モータ2は、駆動部ハウジング18に装着された固定子17と、モータ回転軸13に装着された回転子16を備える。駆動モータ2の回転子16はモータ回転軸13に装着され、該モータ回転軸13は、上部ボールベアリング軸受部14と下部ボールベアリング軸受部19の一対の軸受部によって、駆動部ハウジング18に支持されている。軸受部である上部ボールベアリング軸受部14は、ボール(14)を挟むようにボールベアリング外輪14aとボールベアリング内輪14bを備えている。図示されていないが、下部ボールベアリング軸受部19も上部ボールベアリング軸受部14と同様な構造を有する。上部ボールベアリング軸受部14の周囲には、本発明に従って、後述するバンド状の加熱装置(ヒータ)15が取り付けられている。加熱装置15は、電気配線20aによって制御装置11(図1参照)に接続されている。駆動モータ2は、配線20bによって、後述する制御装置11(図1参照)及びモータ駆動部(図示なし)へ電気的接続される。また、駆動モータ2には、回転検出センサ2aの検出信号を制御装置11へ供給する配線20c及び接地用配線20dが接続されている。
図1に示す制御装置11は、マイクロコンピュータを含む電子回路により構成されている。制御装置11は、ロータ室3の温度センサ9の検出信号、駆動モータ2の回転検出センサ2a(図2参照)の検出信号等に基づいて制御信号を出力し、冷凍機10の温度及び駆動モータ2の回転数を制御する。さらに、制御装置11は、本発明に従って装着された加熱装置15の温度制御及び電源のオン・オフ(ON・OFF)制御を行う。
図2を再度参照すれば、ロータ室3は、金属材料のボウル5、シールラバー8、及びドア4bによって区画され、ロータ室3外の大気より密閉されている。ボウル5の外周部には冷却パイプ6が配置され、該冷却パイプ6の外側には断熱材7が配置されている。シールラバー8は、ボウル5と駆動モータ2の間隙部を覆うように断熱材料の円盤状基板8aを覆って設けられ、ロータ室3内の冷気を室外に逃がさないように機能する。
図1に示す冷凍機(冷却装置)10は、冷却パイプ6に冷媒を供給し、ロータ室3を冷却する。ロータ室3の温度は温度センサ9によって計測され、ロータ1の温度及びロータ室3内の温度を所定温度に保つように制御装置11が冷凍機10を制御する。制御装置11は、ロータ1の高速回転時に、大部分の試料は摂氏4度などの低温で遠心分離されることが必要であるため、ロータ1を収容するロータ室3を、金属部材であるボウル5を介して冷却パイプ6によって低温に冷却する。すなわち、冷凍機10は、ボウル5の外周部に接触配置された冷却パイプ6に冷媒を供給し、この冷媒を冷却パイプ6内で蒸発させることによって冷却パイプ6を、例えば氷点下の温度に冷却する。
かかる本発明の遠心分離機において、制御装置11によって、ロータ室の温度を所定温度に制御し、かつ駆動モータ2の回転速度又は回転数、回転時間等を所定の駆動条件に制御することによって、細胞、遺伝子、ウイルス、血液等の生きた成分の活性を損ねないように、ロータ室3の温度を摂氏4度のような低温に制御しながら、駆動モータ2を高速運転させて遠心分離を行うことができる。
このような遠心分離機の運転は、一日中連続的に実施される場合(ロータ1が回転している場合)、冷却部の結露による問題は発生しない。しかし、遠心分離すべき試料の準備や運転時間のスケジュール等の理由により、運転までの待機時間又は休止時間が長くなると、上記冷却パイプ6内の冷媒の蒸発温度は、通常、氷点以下の温度となっており、ロータ1が回転しない状態で、冷却パイプ6が接しているボウル5の表面は、氷点下の温度になるため霜付きや水滴が氷結するような温度となり、これによってロータ室3内の温度が氷点下に冷却される。一方、ロータ室3の室外に延びる駆動回転軸12及びモータ回転軸13の上部ボールベアリング軸受部14の表面は、ロータ室3の真下の近傍に金属材料で構成されるために、ロータ室3からの熱抵抗が小さくなる。このため、駆動回転軸12及びモータ回転軸13の上部ボールベアリング軸受部14の表面は、ロータ室3から伝熱され易く、低温状態に冷却される。その結果、図4に示した従来の遠心分離機51のように、加熱装置15が装着されない場合は、駆動回転軸12及びモータ回転軸13の上部ボールベアリング軸受部14(駆動部ハウジング18の軸受ハウジング部18a)の表面に、室温である大気の湿気が結露して水滴が付着するという問題が発生することになる。なお、上部ボールベアリング軸受部14より下方部に位置するモータ回転軸13又はその回転軸13に装着された回転子16の表面は、ロータ室3からの熱抵抗が比較的高いものとなるので、上部ボールベアリング軸受部14に比較して冷却され難くなり、結露が発生し難くなる。
このような結露の問題に対して、本発明の遠心分離機41によれば、ロータ1の回転停止後に、バンド状加熱装置15を動作させ、上部ボールベアリング軸受部14の周囲を、例えば室温以上の温度に加熱することによって対策をしている。すなわち、ロータ1の回転停止後に、バンド状加熱装置15によって、上部ボールベアリング軸受部14の周囲及び駆動回転軸12の表面を結露温度以上の温度に加熱することによって、結露又は水滴の付着を防止している。また、結露や水滴が例え発生したとしても、加熱装置15の加熱によって水分を蒸発させるので、駆動モータ2の錆の発生、特に水分の溜まり易い上部ボールベアリング軸受部14の錆び付き、それらに伴う固着(ロック)若しくは短寿命化を防止することができる。
バンド状加熱装置15の一例を図3に示す。バンド状加熱装置15は、例えばステンレス鋼材料から成る、二重の筒状に成形した2枚の金属板15a及び15bと、点線により略式的に示したニクロム線のヒータ15cと、ヒータ15cに電源を供給する電極線15d及び15eとを備える。蛇行型に折り曲げられたヒータ15cは、一対の絶縁シート層(図示なし)でサンドイッチ構造に挟まれて、さらに2枚の金属板15a及び15bの間にサンドイッチ構造に組立てられる。電極線15d及び15eは、上述の配線20aを介して電源が供給される。この加熱装置15の軸受ハウジング部18a(図2参照)の外周面への取付は、予め一対のネジ15f及び15gを2枚の金属板15a及び15bより取り外し、ヒータ15cをサンドイッチ構造としている筒状金属板15a及び15bを開放状態(バンド状態)とし、駆動部ハウジング18の軸受部18a(図2参照)の外周に巻き込んだ後、一対のネジ15f及び15gを締付けることによって固定できる。この加熱装置15は、例えば、30Wの消費電力で、上部ボールベアリング軸受部14の周囲を室温(約25°C)に加熱する。
バンド状加熱装置(ヒータ)15による加熱は、通常、室温から室温に摂氏20度を加えた温度を加熱範囲とすることが望ましい。加熱温度が高すぎるとボールベアリング軸受部14の温度が上昇し、駆動モータ2の運転時の回転に伴う温度上昇が加わり、ボールベアリング軸受部14内のグリースが蒸発したり、グリースが流れ出たりする問題も考えられるので、そのような問題が発生しない範囲に制限する必要がある。更に、加熱温度が高すぎると、駆動回転軸12を通じて加熱装置15の熱がロータ室3に伝熱して、冷却効率を低下させるという問題も考慮する必要がある。望ましい加熱温度である、室温から室温プラス20°Cの範囲の温度制御は、ヒータ配線20a(図2参照)によってバンド状加熱装置15へ供給される電圧又は電流を制御装置11によって制御することにより可能である。
加熱装置15は、遠心分離機41へ電源を投入(供給)している間、常時動作させておいても良い。しかしながら、軸受部14の加熱防止及び結露や水滴付着の防止の観点、並びに消費電力の低減の観点から、遠心分離機41の駆動モータ2の回転が停止した直後から再度の回転開始までの間で動作させることが望ましい。この加熱装置15の動作タイミングは、制御装置11によって、駆動モータ2の回転検出センサ2aを含む回転数検出回路(図示なし)からの検出信号に基づいて制御信号を出力させて、加熱装置15へ供給する電源供給回路(図示なし)の出力を制御することによって容易に達成できる。
以上の実施形態の説明から明らかなように、本発明の遠心分離機によれば、遠心分離機が停止状態で駆動モータ部が低温状態に待機することによる駆動回転軸や駆動モータ部材の結露、水滴付着による発錆、及びボールベアリング軸受部の損傷を防止でき、結果的に遠心分離機の長寿命化を図ることができる。また、遠心分離機による遠心分離作業の能率を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明の実施形態に係る遠心分離機を示す全体断面図。 図1に示した遠心分離機のロータ室及び駆動モータに関する拡大断面図。 図1に示した遠心分離機に使用される加熱装置の一例を示す構造斜視図。 従来技術に係る遠心分離機の全体断面図。
符号の説明
1:ロータ 2:駆動モータ 3:ロータ室
4a:筐体(フレーム) 4b:ドア 5:ボウル
6:冷却パイプ 7:断熱材 8:シールラバー
9:温度センサ 10:冷凍機(冷却装置) 11:制御装置
12:駆動回転軸 13:モータ回転軸
14:上部ボールベアリング軸受部 14a:ボールベアリング外輪
14b:ボールベアリング内輪 15:加熱装置(ヒータ)
15a、15b:金属板(ステンレス鋼材) 15c:ヒータ(ニクロム線)
15d、15e:電極線 15f、15g:ネジ 16:回転子
17:固定子 18:駆動部ハウジング
18a:駆動部ハウジングの軸受ハウジング部
19:下部ボールベアリング軸受部 20a:ヒータ用配線
20b:モータ用配線 20c:回転検出センサ用配線
20d:接地用配線 21:ロータ 22:駆動モータ
23:ロータ室 24a:筐体(フレーム) 24b:ドア
25:ボウル 26:冷却パイプ 27:断熱材 28:シールラバー
28a:断熱材 29:温度センサ 30:冷凍機(冷却装置)
31:制御装置 32:駆動回転軸 33:モータ回転軸
34:上部ボールベアリング軸受部 41:遠心分離機(本発明)
51:遠心分離機(従来)

Claims (4)

  1. ボールベアリング軸受部を介してハウジングに支持された駆動回転軸を有する駆動モータと、前記駆動回転軸によって回転され、かつ分離する試料を保持するロータと、前記ロータを収容し、上面に開口部を有するロータ室と、前記ロータ室の開口部を開閉するドアと、回転中の前記ロータの温度上昇を防止するために前記ロータ室を冷却する冷却装置と、前記駆動モータの回転及び前記冷却装置の冷却温度を制御する制御装置とを備えた遠心分離機において、
    前記ボールベアリング軸受部は前記ロータ室の室外に延在する前記駆動回転軸に設けられ、該ボールベアリング軸受部の外周には加熱装置が設けられていることを特徴とする遠心分離機。
  2. 前記加熱装置は、前記駆動モータ及び前記冷却装置の電源が供給されている状態で、前記駆動モータの回転が停止しているときに動作するように制御されることを特徴とする請求項1に記載された遠心分離機。
  3. 前記加熱装置は、前記ボールベアリング軸受部を結露しない温度に加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載された遠心分離機。
  4. 前記加熱装置は、前記駆動モータの回転が停止し、所定時間を経過したときに動作を開始し、前記駆動モータの回転が開始するときに動作を停止するように前記制御装置によって制御されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載された遠心分離機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013071630A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Daihatsu Motor Co Ltd 電磁クラッチ固着緩和装置
JP2015037510A (ja) * 2013-08-20 2015-02-26 ダンロップスポーツ株式会社 中空ボールの保存方法

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