JP2006254376A - 集音装置及びこれを用いた音響解析システム - Google Patents

集音装置及びこれを用いた音響解析システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006254376A
JP2006254376A JP2005071805A JP2005071805A JP2006254376A JP 2006254376 A JP2006254376 A JP 2006254376A JP 2005071805 A JP2005071805 A JP 2005071805A JP 2005071805 A JP2005071805 A JP 2005071805A JP 2006254376 A JP2006254376 A JP 2006254376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
resonance
cylinder
acoustic
sound collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005071805A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Ueishi
陽一 上石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWR KK
Original Assignee
SWR KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SWR KK filed Critical SWR KK
Priority to JP2005071805A priority Critical patent/JP2006254376A/ja
Publication of JP2006254376A publication Critical patent/JP2006254376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

【課題】 エンジンなどの複数箇所に対応させてその周波数を選択的に取り入れることができ、その診断精度を高めることができる集音装置を提供する。
【解決手段】その前側が拡開してコーン状壁面やパラボラ状壁面を有して形成される集音部11と、集音部11により集音された音響から所定周波数の共鳴音を抽出する所定円筒長さの共鳴円筒部12と、共鳴円筒部12の円筒基端に接続される音響センサ13と、を備えるように集音装置10を構成する。
集音装置10からの音響信号を解析して異常音を検出する音響解析システムであって、音響信号を高帯域又は低帯域に切り換えてフィルタ処理するフィルタ回路と、前記フィルタ処理された音響信号を解析するデータ処理部46と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はエンジンなどの動力装置から発生する作動音を集音する集音装置及び、この集音装置を用いてその音響信号を解析して装置の稼働状態などを診断するための音響解析システムに関する。
従来、自動車のエンジンなどの異常を検出するような場合には、マイクロフォンなどの音響センサを有する集音装置を用いてその作動音を検出し、その後,フィルタなどで雑音を除去して必要な音響信号を取り出すようにしている。
例えば、エンジンからの音響をマイクロフォンで検出し、マイクロフォンが出力する電気信号のうち不要な帯域をフィルタで遮断して、フィルタの出力信号を信号処理装置で処理する。この処理された電気信号と予め測定しておいた正常時の電気信号とを比較し、異常の有無が診断される。例えばエンジン軸受部分のトラブルをチェックする場合は、音響信号のうち、軸受の固有振動数を含む帯域の成分が診断の対象となる。このような集音装置に関連して例えば以下のような技術のものが知られている。
特許文献1には、一端の頂点から所定の焦点距離離れた位置に焦点を有するとともに頂点と対向する他端に開口を有する回転放物面形状の音反射内壁が形成され、前記頂点と前記開口との間の距離が、前記焦点距離の10倍以上の値を有するようにして、その集音される音を周囲の雑音から分離して高SN比の集音を行うようにした集音装置が開示されている。
特許文献2には、開口を有し内部側ほど断面積が小さい錐形の内壁が形成され、前記錐形の頂点近傍に前記開口から入射した音を受音する音センサを設けて、音源から放射される音を周囲の騒音から分離して集音するようにしたものが開示されている。
特開平7−231495号公報 特開平8−172692号公報
しかしながら、前記従来の技術の集音装置では、マイクロフォンなどの音響センサに音源から特定の周波数の音響を選択的に直接的に取り入れる機能がなく、その診断精度が音響信号のフィルタ処理などに依存するため、エンジンなどの特定音源の場合に特定周波数の音響の検出感度が低下したり、装置システムが複雑化して経済性やメンテナンス性に欠けたりするという問題があった。
特許文献1や特許文献2に記載の集音器では、回転放物面形状や円錐状に形成される音反射内壁の幾何学的配置が一定なので、音響センサに取得される音響に対してその特定周波数の感度を調整することができず、その検知精度を高められないという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するためになされたもので、エンジンなどの複数箇所に対応させてその周波数を選択的に取り入れることができ、その診断精度を高めることができる集音装置を提供することを目的とする。
また、音響センサにより取得される音響信号をフィードバック処理して診断効率を高めることができ、経済性やメンテナンス性にも優れた集音装置を用いた音響解析システムを提供することを他の目的とする。
前記従来の課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の集音装置は、その前側が拡開してコーン状壁面やパラボラ状壁面を有して形成される集音部と、前記集音部により集音された音響から所定周波数の共鳴音を抽出する所定円筒長さの共鳴円筒部と、前記共鳴円筒部の円筒基端に接続される音響センサと、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の集音装置は、請求項1において、前記共鳴円筒部にはその円筒長を伸縮して取得される音響の共鳴周波数を設定する共鳴周波数設定部が設けられていることに特徴を有している。
本発明の請求項3に記載の音響解析システムは、集音装置からの音響信号を解析して異常音を検出する音響解析システムであって、前記音響信号を高帯域又は低帯域に切り換えてフィルタ処理するフィルタ回路と、前記フィルタ処理された音響信号を解析するデータ処理部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の音響システムは、請求項3において、前記データ処理部に入力される音響信号のデータに基づいて適正共鳴周波数を設定して、前記集音装置の共鳴周波数設定部を作動させ前記共鳴円筒部の円筒長を前記適正共鳴周波数に調整することに特徴を有している。
本発明の集音装置によれば、音響から所定周波数の共鳴音を抽出する共鳴円筒部を介して、この共鳴音が音響センサに取り入れられるので、エンジンなどの故障箇所から発生する特定周波数の音響を選択的に取り入れることができ、異常音に対する検出感度や診断精度を高めることができる。
また、共鳴円筒部には取得される音響の共鳴周波数を設定する共鳴周波数設定部を設けることもでき、複数の異常発生箇所を特定するための検出感度などをさらに高めることができる。
また、本発明の音響解析システムによれば、集音装置から取得された音響信号を高帯域又は低帯域に切り換えてフィルタ処理し、この音響信号を解析するので信頼性に優れたデータ処理を行うことができる。
さらに、入力される音響信号のデータに基づいて適正共鳴周波数を設定して共鳴円筒部の円筒長を適正共鳴周波数に調整することもできるので、音響センサにより取得される音響信号のフィードバック処理によりその診断精度に優れた音響解析システムを提供することができる。
(実施の形態1)
図1(a)は実施の形態1の集音装置の正面断面図であり、図1(b)はその側面図である。図1において、10は実施の形態1の集音装置、11は木質材や合成樹脂材によりコーン状壁面を有して形成される集音部、12は集音部11の基端に接続されて集音された音響から所定周波数の共鳴音を抽出するための内径D、円筒長Lの共鳴円筒部、13は共鳴円筒部12の円筒基端に接続されるマイクロフォンや圧電素子などの音響センサである。
図示するように、集音部11は、その断面が短辺D、長辺E、高さHの円錐台状に形成され、この開口した短辺側が共鳴円筒部12の内径Dに合致して接続されるようになっている。集音部11はポリエチレン、ポリスチレンなどの合成樹脂材や、アルミ合金などの軽金属材などによりメガホン状に形成され、所定の音響特性を保持するようにその厚みや材質などを設定することができる。
共鳴円筒部12は集音部11の後端に一体もしくは、集音部11に着脱できるように別体に配置され部材である。共鳴円筒部12の円筒長さL、円筒内径Dは、エンジンなどの特定音源の共鳴周波数に対応した適正値になるように、それぞれ設定されている。なお、共鳴円筒部12の材質特性及び厚みなどはその音響学的実験などに基づいて、所定のものが適用される。この共鳴円筒部12の円筒の長さによって共鳴する音を効率よく抽出することができる。
すなわち、共鳴円筒部12の円筒部分の底部が固定端であることから常に圧力値が最大となる定在波を集音できる。共鳴は円筒の端部の1つ(底部)が閉じているときに、底部の位置変動振幅が最小となる定在波が存在できる。位置変動振幅が最小となる位量では圧力変動は最大となりこの円筒底部にセンサ素子を置くことによって、センサ素子に最大の圧力変動が印可されるようにすることができる。このように閉鎖部をセンサ表面にして圧力波を検知するようにすることで最も効率の良い集音が可能になる。
なお、円筒部分による共鳴は、通常、円筒長がある周波数の4分の1の波長と等しくなる場合にその周波数の定在波が現れて、外部から観測するとこれを共鳴として捉えることができる。
円筒の先側にあたる部分は開放された構造、いわゆる自由端の構造になっている。この自由端から共鳴による音が最大限放射されるためには、自由端で最大の振幅となる定在波である必要がある。したがって、円筒の入り口で最大振幅となり、円筒底部の固定端で最小振幅となる定在波は波長の4分の1となる。
なお、音波は空気の粗密波であり、円筒内部に侵入すると側面などで反射が起こるので、円筒の直径が共鳴周波数の波長の2分の1の寸法では円筒直径方向に定在波が生まれるので好ましくない。
共鳴円筒部12の内径Dは6mm以上から10mm未満の範囲内にすることが好ましい。これによって円筒長を設定した場合の共鳴周波数の種類が少ないので選択が容易になる。
集音部11の後端と共鳴円筒部12とはその接続部に切れ目や段差がないようにしているため、接続部に近いコーン状の集音部11の一部は円筒の一部ともなり、疑似的に円筒の長さが延長されるような効果を生じさせることができる。
音響センサ13は、共鳴円筒部12からの音圧を受ける音響検知端が直径Dの円形状のセンサ素子である。このセンサとしては、一般的なコンデンサマイクの他、エレクトレット型のマイク、圧電素子を用いたものなどが適用できる。エレクトレット型のマイクは、金属コーティングを有するエレクトレット素子の薄膜と金属板を平行に配置し、音圧によって薄膜が振動することで金属コーティングと金属板との間に電流が流れるようにしたものである。エレクトレット素子は、外部電界が消失した後にも電荷が残る性質を有する高分子またはセラミック等の材料であり、圧電素子を用いたセンサはその音圧によって結晶にひずみが生じるときの起電力を利用したものである。
実施の形態1の集音装置10は、以上説明したように、音響から所定周波数の共鳴音を抽出するための所定円筒長さLの共鳴円筒部12を備えているので、エンジンなどの故障箇所から発生する特定周波数の音響を選択的に取り入れることができ、異常音に対する検出感度や診断精度を高めることができる。
(実施の形態2)
図2(a)は、実施の形態2の集音装置の正面断面図であり、図2(b)は同集音装置の共鳴周波数設定部における側面断面図及び分解説明図である。
図2において、20は実施の形態2の集音装置、21はそのコーン状又はパラボラ状の壁面を介してエンジンなどの被測定対象物からの音響を取り入れるための集音部、22は集音部21の基端に接続され内筒22a及び内筒22aに嵌合してスライドする外筒22bを備えた共鳴円筒部、23は共鳴円筒部22の円筒基端に接続される音響センサ、24は共鳴円筒部22の円筒長Lを所定値に設定するための共鳴周波数設定部である。
集音部20及び音響センサ23は、前記実施の形態1と同様の素材及び構成のものが適用できる。なお、集音部21を必要に応じて省略して被測定対象物に共鳴円筒部22の開口端を直に接続するようにして、これを集音装置として適用することも可能である。
共鳴周波数設定部24は、図2(b)に示すように、内筒22aに突設されたガイドピン24aと、外筒22bに弓状に湾曲して設けられガイドピン24aが嵌合するガイド溝24bと、を有して構成される。これによって、共鳴円筒部22の外筒22bを把持して回転させることにより、図示しない係止部材により規制された内筒22aのガイドピン24aを、外筒22bのガイド溝24b内を移動させる。こうして、共鳴円筒部22の円筒長さLを所定値に設定して、共鳴周波数となる音響が効率的に取得されるようにしている。
なお、共鳴周波数設定部の駆動機構として、円筒及び外筒などからなる二重円筒を相対的にスライド伸縮させるサーボモータやシリンダ機構を設け、これをマイクロコンピュータなどの制御装置を介して自動又は手動により制御することもできる。
実施の形態2の集音装置20は、以上説明したように、共鳴周波数設定部24が設けられて構成されているので、実施の形態1の効果に加えて、共鳴円筒部22に取得される音響の共鳴周波数を適宜設定することができる。これによって、エンジンなどの複数箇所から発生する異常音やその動作状態を精度よく特定することができる。さらに、集音装置20に接続されるデータ処理装置と連携させて、集音装置20で得られた音響信号の解析結果をもとに、共鳴円筒部22の円筒長さLを、共鳴周波数設定部24を用いて適正値にフィードバックさせ、共鳴音響成分を効率的に取得するような適正化処理を行うことも可能になる。
(実施の形態3)
図3(a)は、実施の形態3の集音装置の正面断面図であり、図3(b)は同集音装置の左側面図である。図3において、30は実施の形態3の集音装置、31はそのパラボラ状壁面を有して被測定対象物からの音響を取り入れるための集音部、32は開口した集音部31の前部中央に支持部材を34を介して被測定対象物に対して逆向きに取り付けられた共鳴円筒部、33は共鳴円筒部32の円筒基端に接続された音響センサである。
共鳴円筒部32は、その開口部が前記実施の形態1、2のものに対して逆向きに、しかも、この開口部はパラボラ状壁面の焦点位置となるように配置される。なお、集音部30及び音響センサ33は前記実施の形態1と同様の素材及び構成のものが適用される。
なお、共鳴円筒部32は、共鳴周波数設定部である図示しないサーボモータにより、その円筒長さが伸縮できるスライド機構を備えており、これによって規定の円筒長に設定することも可能になっている。
実施の形態3の集音装置30は、以上説明したように、集音部31となるパラボラ状壁面の焦点位置に逆向きに開口して配置された共鳴円筒部32を有するので、パラボラ状壁面の有する集音効率性と、共鳴円筒部32の周波数選択性とを複合させ、被測定対象物に対する指向性に優れるとともに、高信頼性の音響データを取得することができる。
(実施の形態4)
図4は実施の形態4の集音装置を用いた音響解析システムの構成図である。
図4において、40は実施の形態4の音響解析システム、41は実施の形態1の集音装置10から取得されるアナログ音響信号を増幅するためのアンプ、42は音響信号を高波長域フィルタ側又は低波長域フィルタ側に切り換えるための切替回路、43は入力される音響信号から高波長成分を取り出すための高波長域フィルタ回路(遮断周波数可変ハイパスフィルタ)、44は低波長成分を取り出すための低波長域フィルタ回路(遮断周波数可変ハイパスフィルタ)、45は入力信号を時間的に分割し、t時刻から(t−1)時刻の値を差し引いた数値をt時刻の信号として出力するためのスイッチング微分回路、46はマイクロコンピュータなどからなるデータ処理部、47はデータ解析結果などを表示させるための液晶パネルやLEDなどの表示部、49はアナログ回路電源49aやマイコン電源49bに所定の電力を供給するための乾電池である。
音響解析システム40は、集音装置10の共鳴円筒部11を介して取得された音響信号を高帯域又は低帯域に切り換えて高波長域フィルタ回路43や低波長域フィルタ回路44でフィルタ処理し、データ処理部46でこの音響信号を解析するので、信頼性と効率性に優れたデータ処理を行うことができる。
表1は、例えば、共鳴公式(L=(2(n−1)+1)×k・V/4f、但し、f:共鳴周波数、L:円筒長、V:空気中の音速、n:共鳴波が得られるときの波長の倍数(共鳴波の次数)、k:単位換算係数である)などを適用して得られる共鳴円筒部の円筒長Lとこれに対応する共鳴周波数fとの対照データであり、図5は表1のデータから円筒内径DがD=8mmでその前記共鳴波の次数nが1、2、3、4である場合のデータを抜粋して得られた共鳴円筒部の円筒長Lと共鳴周波数fとの関係を示すグラフである。
Figure 2006254376
図5に示されるように、共鳴円筒部11の円筒内径Dを8mmにしたケースでは、例えば周波数f=20KHzに対応する1次共鳴波、2次共鳴波、3次共鳴波、4次共鳴波となる円筒長L(センサ位置)はそれぞれ約2mm、約11mm、約19mm、約30mmとなることがわかる。逆に共鳴円筒部11の円筒長LをL=4mmとなるように固定した場合は、この共鳴周波数fが、例えば約20KHzと40KHzとでそれぞれ極大値となるように変化する。従って、円筒長Lを、その適用条件毎に共鳴現象が得られるような適正値に設定して、集音部11からの音響を共鳴円筒部12を介して取得してこれをデータ処理することにより、音響信号から特定周波数の成分を効率的に抽出して、その解析精度や故障箇所などの診断精度を向上させることが可能であることがわかる。
こうして、実施の形態4の音響解析システム40は、集音装置10の共鳴円筒部12を介して取得された音響信号を高帯域又は低帯域に切り換えてフィルタ処理し、この音響信号を解析するので、信頼性に優れたデータ処理を行うことができ、このようなデータをデータベースに多数蓄積しておき、取得した音響信号のデータと比較して、エンジンなどに発生する異常音の位置を的確に特定したり、その稼働状況の良否を判定したりすることができる。
(実施の形態5)
図6は実施の形態5に係る集音装置を用いた音響解析システムの構成図である。
図6に示すように実施の形態5の音響解析システムは、実施の形態2の集音装置20から取得されるアナログ音響信号をアンプ41で増幅し、高波長域フィルタ回路43又は低波長域フィルタ回路44でフィルタリングした後、スイッチング微分回路45を介しデータ処理部46で取り込まれたデータの解析処理がなされ、この解析結果をもとに円筒長Lを再設定するフィードバック処理がなされる。
すなわち、共鳴円筒部22の円筒長Lを、サーボモータなどを備えた共鳴周波数設定部24を用いて制御することで適正値に設定するようになっている。
実施の形態5の音響解析システム50は、集音装置20を介して入力される音響信号のデータに基づいて適正共鳴周波数を設定して、共鳴円筒部22の円筒長Lを適正共鳴周波数に調整するフィードバック処理がなされる。こうして、再構成された音響信号のデータによりデータ解析処理を行って、この解析結果を表示部47に表示させることができ、音響センサにより取得される音響信号の信頼性、安定性が高められ、エンジンなどの動力装置の作動状態を診断する場合に、その診断精度に優れた音響解析システムを提供することができる。
以上、本実施の形態に係る集音装置及びこれを用いた音響解析システムについて説明したが、本発明は、これら実施の形態のものに限定されるものではない。すなわち、本発明は集音部から取得された音響から共鳴円筒部における共鳴現象を利用して、特定の周波数成分を効果的に抽出することを要旨とするものであり、これに該当する概念のものは本発明の適用範囲である。例えば、本実施の形態では、被測定対象物としてエンジンを例に説明したが、生産設備における動力装置などの稼働状態を判定するために用いることもできる。
(a)実施の形態1の集音装置の正面断面図である。(b)その側面図である。 (a)実施の形態2の集音装置の正面断面図である。(b)共鳴周波数設定部における側面断面図及び分解説明図である。 (a)実施の形態3の集音装置の正面断面図である。(b)同集音装置の側面図である。 実施の形態4の集音装置を用いた音響解析システムの構成図である。 共鳴円筒部の円筒長Lと共鳴周波数fとの関係を示すグラフである。 実施の形態5の集音装置を用いた音響解析システムの構成図である。
符号の説明
10 実施の形態1の集音装置
11 集音部
12 共鳴円筒部
13 音響センサ
20 実施の形態2の集音装置
21 集音部
22 共鳴円筒部
22a 内筒
22a 外筒
23 音響センサ
24 共鳴周波数設定部
24a ガイドピン
24b ガイド溝
30 実施の形態3の集音装置
31 集音部
32 共鳴円筒部
33 音響センサ
34 支持部材
40 実施の形態4の音響解析システム
41 アンプ
42 切替回路
43 高波長域フィルタ回路(遮断周波数可変ハイパスフィルタ)
44 低波長域フィルタ回路(遮断周波数可変ハイパスフィルタ)
45 スイッチング微分回路
46 データ処理部
47 表示部
49 乾電池
49a アナログ回路電源
49b マイコン電源
50 実施の形態5の音響解析システム

Claims (4)

  1. その前側が拡開してコーン状壁面やパラボラ状壁面を有して形成される集音部と、前記集音部により集音された音響から所定周波数の共鳴音を抽出する所定円筒長さの共鳴円筒部と、前記共鳴円筒部の円筒基端に接続される音響センサと、を備えたことを特徴とする集音装置。
  2. 前記共鳴円筒部にはその円筒長を伸縮して取得される音響の共鳴周波数を設定する共鳴周波数設定部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の集音装置。
  3. 請求項1又は2記載の集音装置からの音響信号を解析して異常音を検出する音響解析システムであって、前記音響信号を高帯域又は低帯域に切り換えてフィルタ処理するフィルタ回路と、前記フィルタ処理された音響信号を解析するデータ処理部と、を備えたことを特徴とする音響解析システム。
  4. 前記データ処理部に入力される音響信号のデータに基づいて適正共鳴周波数を設定して、前記集音装置の共鳴周波数設定部を作動させ前記共鳴円筒部の円筒長を前記適正共鳴周波数に調整することを特徴とする請求項3記載の音響解析システム。
JP2005071805A 2005-03-14 2005-03-14 集音装置及びこれを用いた音響解析システム Pending JP2006254376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071805A JP2006254376A (ja) 2005-03-14 2005-03-14 集音装置及びこれを用いた音響解析システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005071805A JP2006254376A (ja) 2005-03-14 2005-03-14 集音装置及びこれを用いた音響解析システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006254376A true JP2006254376A (ja) 2006-09-21

Family

ID=37094332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005071805A Pending JP2006254376A (ja) 2005-03-14 2005-03-14 集音装置及びこれを用いた音響解析システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006254376A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009229184A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Kansai Electric Power Co Inc:The 高調波探査方法および高調波探査装置
JP2010091278A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Ihi Corp 翼の振動計測方法及び振動計測装置
JP2010111372A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Kazuo Murakami タイヤのバースト予防システム
JP2011223537A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Kazuo Murakami 捕音器
JP2012510788A (ja) * 2008-12-03 2012-05-10 タエチャンエヌイーティー カンパニー リミテッド 音波共鳴発電機
WO2016121793A1 (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 アイアンドティテック株式会社 音認識盗難防止システム
JP2017105461A (ja) * 2013-11-19 2017-06-15 クラリオン株式会社 集音装置
KR101778017B1 (ko) * 2016-03-28 2017-09-13 임형주 집음 구조체
JP2019140475A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 株式会社オーディオテクニカ マイクロホン装置及びマイクロホン装置用ケース
JP2021022821A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社oneA 睡眠時の呼吸音測定装置
JP2021114735A (ja) * 2020-01-21 2021-08-05 Necソリューションイノベータ株式会社 検出用機構
CN113539249A (zh) * 2021-06-08 2021-10-22 安徽沐峰数据科技有限公司 一种基于人工智能的语音处理设备及方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009229184A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Kansai Electric Power Co Inc:The 高調波探査方法および高調波探査装置
JP2010091278A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Ihi Corp 翼の振動計測方法及び振動計測装置
JP2010111372A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Kazuo Murakami タイヤのバースト予防システム
JP2012510788A (ja) * 2008-12-03 2012-05-10 タエチャンエヌイーティー カンパニー リミテッド 音波共鳴発電機
JP2011223537A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Kazuo Murakami 捕音器
US9975459B2 (en) 2013-11-19 2018-05-22 Clarion Co., Ltd. Headrest device and sound collecting device
JP2017105461A (ja) * 2013-11-19 2017-06-15 クラリオン株式会社 集音装置
WO2016121793A1 (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 アイアンドティテック株式会社 音認識盗難防止システム
US10049547B2 (en) 2015-01-27 2018-08-14 I & T Tech Co., Ltd. Sound recognition theft prevention system
KR101778017B1 (ko) * 2016-03-28 2017-09-13 임형주 집음 구조체
JP2019140475A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 株式会社オーディオテクニカ マイクロホン装置及びマイクロホン装置用ケース
JP7072186B2 (ja) 2018-02-08 2022-05-20 株式会社オーディオテクニカ マイクロホン装置及びマイクロホン装置用ケース
JP2021022821A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社oneA 睡眠時の呼吸音測定装置
JP7345825B2 (ja) 2019-07-26 2023-09-19 株式会社oneA 睡眠時の呼吸音測定装置
JP2021114735A (ja) * 2020-01-21 2021-08-05 Necソリューションイノベータ株式会社 検出用機構
JP7440166B2 (ja) 2020-01-21 2024-02-28 Necソリューションイノベータ株式会社 検出用機構
CN113539249A (zh) * 2021-06-08 2021-10-22 安徽沐峰数据科技有限公司 一种基于人工智能的语音处理设备及方法
CN113539249B (zh) * 2021-06-08 2023-12-26 安徽沐峰数据科技有限公司 一种基于人工智能的语音处理设备及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006254376A (ja) 集音装置及びこれを用いた音響解析システム
US20190116428A1 (en) Ultrasonic operation of a digital microphone
AU709224B2 (en) Vibration wave detecting method and vibration wave detector
US5029215A (en) Automatic calibrating apparatus and method for second-order gradient microphone
EP2068309B1 (en) Sound input device
AU711244B2 (en) Vibration wave detector
US20190125196A1 (en) Method for detecting blockage in a fluid flow vessel
US8139785B2 (en) Sound reinforcement method and apparatus for musical instruments
CN209858223U (zh) 声波检定仪
US6360607B1 (en) Sound detector device
EP2101514A1 (en) Voice input device, its manufacturing method and information processing system
EP1696521A3 (en) Tuning a laser
JPWO2017110087A1 (ja) 音響再生装置
EP2364036A2 (en) Voice input device, its manufacturing method and information processing system
JP5445853B2 (ja) 接近通報装置およびプログラム
JP4422066B2 (ja) 膜スチフネス測定装置および膜スチフネス測定方法
KR100826630B1 (ko) 복합 센서를 이용한 전자파 및 음파 동시 측정장치 및 그방법
CN106162476B (zh) 抗低频噪音的麦克风单体
JP3463198B2 (ja) 吸音/遮音の性能テスト装置
WO2001028284A1 (fr) Dispositif de collecte de sons
JP2008188646A (ja) 塑性加工異常検出方法、加工システム及びae検出装置
CN115359805A (zh) 声音信号阵列采集方法、系统、终端、介质及采集装置
JP2003334679A (ja) レーザ溶接の診断装置
CN109683133B (zh) 一种基于空间折叠声学超材料的单传感器声学相机
CN109951766B (zh) 麦克风阵列矫正系统及方法