JP2006254307A - デジタルスイッチングアンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】小信号出力時のおいてSN比を大きくできる上に消費電流を少なくでき、かつ、EMI(電磁的不要輻射)の少ないデジタルスイッチングアンプを提供する。
【解決手段】この発明は、入力信号を積分する積分器11と、積分器11の出力信号を予め設定してある信号領域により異なる分解能で量子化する量子化器12と、量子化器12で異なる分解能で量子化された信号ごとに異なる比例係数でパルス幅変調するパルス幅変調器13と、パルス変調器13で異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号を、パルス幅変調された信号に従って負荷15に与えるスイッチング回路14と、量子化器12の出力を積分器11の入力側に負帰還する帰還回路17と、を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号に従ったデジタルスイッチング信号出力を行いスピーカ、ヘッドホン、圧電素子、発熱素子、モーター等の抵抗性、容量性、インダクタンス性の負荷を駆動したり、あるいは電圧、電流、電荷等の電気的信号を出力するデジタルスイッチングアンプに関するものである。
例えば、オーディオ分野において、スピーカやヘッドホン等の低抵抗負荷を駆動しアナログ音声信号を発生させるアンプとして、デジタルスイッチングアンプ(またはD級アンプ)が知られている。このアンプは、大きな振幅出力を実現しやすく、アンプ内での電圧降下が小さいため低発熱でることから、LSIに集積化したり、小型のセットに用いる部品として、大変有用である。
しかし、かかる分野においては、優れたアンプとして製品化するにあたって解決しなければならない課題がいくつもある。特に、小信号出力時のSN比(信号対雑音比)を大きくすることや、同じく小信号出力時の消費電流を低減することや、電磁的不要輻射(以下、EMIと呼ぶ)を低減することなどが、最重要課題として、様々な取り組みが行われている。
このような課題に取り組んでいるデジタルスイッチングアンプの第1の従来例として、特許文献1に記載のものが知られている。このアンプは、ノイズシェーピングされPDM信号(パルス密度変調信号)で複数値のレベルをスイッチング出力するようにしたものであり、この回路例を図14に示す。
この第1の従来例は、図14に示すように、差分積分器102および量子化器103からなるデルタシグマ変調部と、遅延器104と、クロック発振器105と、パルス増幅器106と、ローパスフィルタ107と、減衰器109とを備えている。
デルタシグマ変調部は、入力アナログ信号101をデルタシグマ変調してデジタル信号に変換する。量子化器103は、入力アナログ信号101を4値以上かつ偶数値の正負のデジタル信号に変換する。パルス増幅器106は、この4値以上かつ偶数値の正負のデジタル信号に対応したスイッチング制御信号により、ローパスフィルタ107を介して負荷108への定電圧の印加をスイッチング制御する。
この第1の従来例は、従来からある1ビットアンプと呼ぶPDM信号で2値のレベルをスイッチング出力するデジタルスイッチングアンプに比べて、量子化ノイズを低く押さえられるのでSN比を大きくできる。また、小信号出力時あるいは無信号出力時に小電圧のパルスを常に(すなわち,全ての時刻において)負荷に与えることから、大電圧のパルスを常に負荷に与える1ビットアンプの場合と比べて、消費電流を低減できる。
すなわち、1ビットアンプの場合の負荷抵抗をR、負荷に与える電圧をVDDとすると、消費電流はVDD/Rとなる。これに対し、例えば各極性4値のレベルを出力するアンプの場合には 小信号出力時または無信号出力時に負荷に与えられる電圧が、仮に用意された最も小さなレベルである0.25×VDDとすると、消費電流は(0.25×VDD)/Rというように、前記1ビットアンプの場合の4分の1になる。
一方、デジタルスイッチングアンプの第2の従来例として、特許文献2に記載のものが知られている。このアンプは、ノイズシェーピングされたPWM信号(パルス幅変調信号)で2値のレベルをスイッチング出力するものがあり、この回路例を図15に示す。
この第2の従来例は、図15に示すように、入力信号200を積分する積分回路201と、積分回路201の出力信号をA/D変換するフラッシュA/D変換器202と、フラッシュA/D変換器202から出力されるデジタル値に応じたパルス幅のPWM信号を生成する波形変換回路203と、第1の電源VDDと、第2の電源VSSとの間に接続される一対のMOSトランジスタ205、206からなり、該一対のMOSトランジスタ205、206の接続点Pがローパスフィルタ207を介して負荷であるスピーカ208に接続されたスイッチング回路204と、波形変換回路203から出力されるPWM信号に基づいて一対のMOSトランジスタ205、206を駆動する駆動回路209と、前記接続点Pと積分回路201の入力側とに接続されスピーカ(負荷)208に供給する増幅器の出力信号を負帰還する帰還回路としての帰還用抵抗RNFとを有する。
このような構成からなる第2の従来技術は、上記の1ビットアンプと呼ぶPDM信号で2値のレベルをスイッチング出力するデジタルスイッチングアンプに比べて、スイッチング回数を少なくすることが出来、したがってEMIを低減することができる。また、パルス幅変調信号がアクティブな期間のみ負荷に電気的信号を印加するようにしてやれば、小信号出力時あるいは無信号出力時に負荷に与えるパルスのアクティブな時間割合を少なくできることから、消費電流を低減できる。
すなわち、第2の従来技術では、負荷抵抗をRとし、PWM変換の周期に対して、仮に用意された最小のパルスの時間幅が0.25倍ならば、負荷に与える電圧をVDDとすると消費電流は(0.25×VDD)/Rというように、上記のPDM信号を用いる1ビットアンプの場合の4分の1になる。
特開2000−49613号公報 特開2003−101357号公報
しかし、本発明者らは、上記の従来技術では満足することができず、さらなる高性能なデジタルスイッチングアンプとして、小信号出力時のSN比をさらに高めること、小信号出力時の消費電流をさらに低減すること、EMIをさらに低減することを達成するために鋭意努力し、その結果として従来技術をはるかに凌ぐ優れたデジタルスイッチングアンプを発明するに至った。
すなわち、本発明は、従来技術に比べて小信号出力時にSN比が大きくできる上に消費電流が少なくでき、かつEMIの少なくできるデジタルスイッチングアンプを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明のデジタルスイッチングアンプは、以下のような構成からなる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、入力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力信号を予め設定してある信号領域により異なる分解能で量子化する量子化器と、前記量子化器で異なる分解能で量子化された信号ごとに異なる比例係数でパルス幅変調するパルス幅変調器と、前記パルス変調器で異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号を、パルス幅変調された信号に従って負荷に与えるスイッチング回路と、前記量子化器の出力を前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備えている。
請求項2に記載の発明は、入力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力信号を予め設定してある信号領域により異なる分解能で量子化する量子化器と、前記量子化器で異なる分解能で量子化された信号ごとに異なる比例係数でパルス幅変調するパルス幅変調器と、前記パルス幅変調器で異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号を、パルス幅変調された信号に従って負荷に与えるスイッチング回路と、前記スイッチング回路の出力を前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備えている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記量子化器は、ゼロレベル信号を意図する入力信号に対する出力が、その量子化器の最も細かな分解能で量子化する領域で得られるようになっている。
請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2、または請求項3に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記スイッチング回路は、前記量子化器の最も細かな分解能で量子化する領域の量子化信号に対応する前記パルス幅変調信号のときに、負荷に与える電気的信号の値が最も小さい値となるように構成されている。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のうちの何れかの1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記スイッチング回路は、前記パルス幅変調信号が非アクティブな期間に直流的にゼロである電気的信号を負荷に印加し、前記量子化器の出力が正の極性であり前記パルス幅変調信号がアクティブな期間に用意された値の電気的信号を第1の極性で負荷に印加し、前記量子化器の出力が負の極性であり前記パルス幅変調信号がアクティブな期間に用意された値の電気的信号を第1の極性の逆極性で負荷に印加するようになっている。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のうちの何れかの1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記パルス幅変調信号のアクティブな期間は、あらかじめ設定された離散的な時間幅となっている。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のうちの何れかの1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記スイッチング回路は、負荷の片端子または両端子に直列に接続されたフィルタを介して負荷に電気的信号を与えるようになっている。
ここで、請求項5および請求項6における「パルス幅変調信号のアクティブな期間」とは、例えばHレベルとLレベルの2値からなるパルス変調信号において、Hレベルの時間幅で信号量を表現する場合のHレベルの期間のことである。
このような構成からなる本発明のデジタルスイッチングアンプによれば、小信号出力時あるいは無信号出力時に、小さな電気的信号(例えば小さな電圧)のパルスをパルス幅変調信号に従って時間的割合を小さく負荷に与えることができる。
例えば、負荷に与える電気的パルスの高さが4分の1、パルス幅をPWM変換の周期の4分の1とすると、その積が負荷Rに与える電気的信号の量(あるいは消費電流)となるため、PDM信号を用いた1ビットアンプの場合に比べて16分の1になる。
すなわち、本発明は、上記の特許文献1に記載の従来技術よりもさらに量子化ノイズを低く押さえられるのでSN比をさらに大きくでき、また消費電流もさらに低減できる、という効果がある。
さらに、本発明では、PWM変調を利用しているため、スイッチング回数が少なく、特にスイッチングされる電気的信号(例えば電位)を小さくすることができるので、上記の特許文献2に記載の従来技術よりもさらにEMIを低減することができる、という効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明のデジタルスイッチングアンプの第1実施形態の構成について、図1を参照して説明する。
この第1実施形態は、図1に示すように、積分器11と、量子化器12と、パルス幅変調器13と、スイッチング回路14と、量子化器12の出力を積分器11の入力側に負帰還する帰還回路17とを備え、スイッチング回路14の出力によりスピーカなどの負荷15を駆動するようになっている。
積分回路11は、アナログ信号またはデジタル信号である入力信号20を積分する回路である。この積分器11の出力11は量子化器12に供給されるようになっている。
量子化器12は、積分器11の出力21を予め設定されている信号領域(信号レベル領域)ごとに異なる分解能で量子化する回路である(図2参照)。量子化器12の出力22は、パルス幅変調器13に供給されるとともに、帰還回路17により積分器11の入力側に負帰還されるようになっている。
ここで、入力信号20がアナログ信号の場合は、帰還回路17の量子化器12からの信号帰還経路にはD/A変換器を備えており、量子化器12の出力22はアナログ信号化されてアナログ信号を積分する積分器11に入力されるようになっている。
一方、入力信号20がデジタル信号の場合は、量子化器12の出力22はデジタル信号化のまま適切なゲイン調整された上で、デジタル信号を積分する積分器11に入力されるようになっている。
パルス幅変調器13は、量子化器12の出力22を、異なる分解能で量子化された信号ごとに異なる比例係数(例えばk1、k2)を用いてパルス幅変調する回路である。この比例係数とは、量子化器12の出力22の意図する値Xに対して比例する幅Tのパルスが発生される場合の関係式:T=kXにおけるkのことである。
スイッチング回路14は、異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号(例えば正電圧V1、正電圧V2、負電圧―V1、負電圧−V2)をパルス幅変調された信号23に従って負荷15に与える回路である。このため、スイッチング回路14は、例えば4つの電子スイッチからなり、これらの電子スイッチは少なくともパルス幅変調器13の出力23に従ってオンオフ制御されるようになっている。
量子化器12は、量子化値情報としての量子化器12の出力22と分解能の異なる信号領域を示す領域指示信号26を出力し、その領域指示信号26により、パルス幅変調器13およびスイッチング回路14は対応する動作を行う。
ここで、量子化器12の出力コードとそれがどの分解能で量子化される信号領域であるかという関係があらかじめ定められていれば、領域指示信号26はスイッチング回路14のみに入力されるか、またはパルス幅変調器13が同様の指示信号を発生しスイッチング回路14に領域指示信号26を与えてやることも可能である。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作例について、図1および図2を参照して説明する。
図2の上半分は、積分器11の出力21を時間とともに上げていった場合の積分器11出力21と量子化器13の出力22を示す。図2の下半分は、そのときの領域の指示信号26とパルス幅変調器13の出力信号23(パルス幅変調信号23a、23bからなる)と、負荷15に印加される電気的信号(すなわち、スイッチング回路14の出力24)の様子を示す。
図1に示す積分器11は、入力信号20と帰還回路17からの帰還信号との差分信号を積分し、その積分器出力21は図2に示すようになる。図2に示すように、積分器11の出力22のゼロレベルは第1の領域の中央にあり、第1の領域より正極性で高いレベルの信号および負極性で低いレベルの信号の領域は、それぞれ第2の領域とする。
量子化器12は、積分器11の出力21を量子化し、その量子化器出力22は図2に示すようになる。図2に示すように、量子化器13の量子化分解能は、その第1の領域の量子化分解能がその第2の領域の量子化分解能よりも細かく設定してある。
パルス幅変調器13は、量子化器12の出力22をパルス幅変調し、その出力信号23は、図2に示すようになる。すなわち、パルス幅変調器13は、量子化器22の正負各極性の出力に信号を1つづつ割り当てて、2つのパルス幅変調信号23a、23bを出力信号としている。また、パルス幅変調器13の変調係数(すなわち、入力信号に対する出力信号の幅を決める係数)は、第1の領域での変調係数が第2の領域での変調係数よりも大きく設定してある(図2参照)。
スイッチング回路14は、パルス幅変調器13から出力されるパルス幅変調信号23aがHレベルの区間で正電圧V1(VDD)または正電圧V2(VR)を出力するスイッチがオンし、パルス幅変調信号23bがHレベルの区間で負電圧−V1(VSS)または負電圧−V2(−VR)を出力するスイッチがオンする。そして、正電圧V1または負電圧−V1か、正電圧V2または負電圧−V2かの選択は、量子化器26からの領域指示信号26の極性に従う。例えば、領域指示信号26がHレベルの場合は正電圧V1または負電圧−V1が選択され、それがLレベルの場合は正電圧V2または負電圧−V2が選択される(図2参照)。
スイッチング回路14が負荷15に印加する電気的信号の値は、第1の領域での値が第2の領域での値より小さく設定してある。そして、負荷15に印加される電気的信号の時間平均値は、パルス幅の割合と電気的信号の値の積となるが、この積の値は2つの量子化分解能の領域にかかわらず、共通に量子化器12の出力22の値と一次比例するようにしてある。
このような第1実施形態に係るデジタルスイッチングアンプは、積分器11によって低周波数領域のゲインを非常に大きく取った系の負帰還の効能によって、量子化器12の出力信号は入力信号をノイズシェーピングしたものとなる。また、量子化器12の出力信号と等しい負荷15を駆動するスイッチング回路14の出力もノイズシェーピングされたノイズも含んでいるが、可聴な低域の信号は入力信号と等しいものとなる。
また、この第1実施形態において注目すべき点は、入力信号20が、積分器出力21の第1の領域に相当する無信号あるいは小信号の場合であり、この場合には、量子化器12の量子化分解能の細かな部分で、スイッチング回路14は負荷15を駆動する。このため、スイッチング回路14は、この第1実施形態をLSI等で構成する場合に設定できる最小幅の時間と小さな電気的信号によるパルス出力を行うことができる。
従って、図2での最も下段に負荷15に印加される電気的信号の様子が示すが、この第1領域では、従来技術よりさらに量子化ノイズが小さくSN比が大きくなり、またスイッチングする電気的値と時間の積が小さいので消費電流が少なく、スイッチングする電気的信号間の値の差が小さいので、EMIの発生が少なくすることができる。
次に、第1実施形態において、図1に示す各部の構成を半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積回路化する場合の具体的な構成について、図3〜図8を参照して説明する。
図3は、図1の積分器11および帰還回路17の回路例を示し、破線で囲まれた部分が帰還回路17であり、それ以外の部分が積分器11である。
積分器11は、図3に示すように、MOSトランジスタによるオペアンプ51と、入力用のポリ抵抗素子53と、2層のポリシリコン間に形成する容量素子である積分容量素子54と、から構成される。積分器11は、1次または2次以上の高次であっても良い。
帰還回路17は、図3に示すように、量子化器12からの出力22を反転させるための反転バッファ(この例では、オペアンプ52、および抵抗素子55、56からなる)と、この反転バッファの出力を積分器11の入力側に供給する帰還信号入力用抵抗素子57と、から構成される。
図4は、図1の量子化器12の回路例を示す。
この量子化器12は、図4に示すように、フラッシュ型A/D変換器からなる。
このフラッシュ型A/D変換器は、図示のように、電源VDDとグランドVSSとの間に接続される抵抗ラダーと、複数のコンパレータ121〜126と、デコーダ回路127と、を備えている。
コンパレータ121〜126は、上記の抵抗ラダーの各タップ点から取り出された各電圧と積分器出力21とをそれぞれ比較し、その比較結果に応じた信号をデコーダ回路127に出力するようになっている。
デコーダ回路127は、コンパレータ121〜126の各出力をロジック的にデコード化して量子化器出力22を出力するとともに、その出力がどの量子化分解能の領域にあるのかを指示する領域指示信号26を出力するようになっている。
このデコーダ回路127から出力される量子化器出力22と、その量子化器出力22に対応して出力される領域指示信号26との一例を、図7に示す。
ここで、図4に示すフラッシュ型A/D変換器による出力動作は、後段のパルス幅変調器13のPWM変換の周期との関係で決まり、例えば、あらかじめ設定された0.1マイクロ秒から10マイクロ秒程度の時間間隔ごとに行われる。
また、量子化器12のゼロレベル信号入力(すなわち、正負のあるAC信号(交流信号)の中点であり信号の直流(DC)的グランドを意図する入力信号)に対応する部分の抵抗タップのきざみ(抵抗ラダーのタップ点のきざみ)は、細かくなっていることが好ましい。
図5は、図1のパルス幅変調器13の回路例を示す。
このパルス幅変調器13、図5に示すように、PWM信号発生部131と信号選択・出力部132とからなる。
PWM信号発生部131は、例えば図6に示すようなパルス幅信号PW1〜PW4を常に出力するようになっている。信号選択・出力部132は、量子化器12からの出力信号22と領域指示信号26に従い、PWM信号発生部131で発生するパルス幅信号PW1〜PW4の何れかを選択的に出力するようになっている。
次に、このような構成からなるパルス幅変調器13の動作について、図5および図7を参照して説明する。
図7に示すように、積分器11の出力21のレベルにより、量子化器12の出力22がZ1〜Z9のように量子化され、その量子化レベルZ1〜Z9に従って量子化器12から出力される領域指示信号26はLレベルまたはHレベルとなる。
図5に示す信号選択・出力部132は、図7に示すように、量子化器12の出力Z1〜Z9および領域指示信号26に従い、PWM信号発生部131の発生するパルス幅信号PW1〜PW4のうちの2つを選択的に出力し、その結果、図7の一番右側の欄に示す2ビットの信号23a、23bを出力する。
ここで、信号選択・出力部132で選択・出力される形態は、量子化器12からの領域指示信号26により大きく影響され、この例では選択指示信号がHレベルの場合にPWM幅変換の係数が大きく、Lレベルの場合に係数が小さくなるような形となっている。
図8は、図1のスイッチング回路14の回路例を示す。
このスイッチング回路14は、図8に示すように、P型のMOSトランジスタ141、N型のMOSトランジスタ142、P型のMOSトランジスタ143、N型のMOSトランジスタ144、4つのナンド(NAND)回路145〜148、および3つのイバータ回路149〜151から構成される。
MOSトランジスタ141、142は直列接続され、MOSトランジスタ141のソースに正電圧VRが供給され、MOSトランジスタ142のソースに負電圧−VRが供給されるようになっている。MOSトランジスタ143、144は直列接続され、MOSトランジスタ143のソースに正電源VDDが供給され、MOSトランジスタ144のソースに負電源VSSが供給されるようになっている。
MOSトランジスタ141のゲートには、図5の信号選択・出力部132の出力信号23aと量子化器12からの領域指示信号26とをナンド回路145で処理した信号が供給され、これによりMOSトランジスタ141がオンオフ制御されるようになっている。
また、MOSトランジスタ142のゲートには、図5の信号選択・出力部132の出力信号23bと上記の領域指示信号26とをナンド回路148で処理し、その処理した信号をインバータ回路151で反転させた信号が供給され、これによりMOSトランジスタ142がオンオフ制御されるようになっている。
さらに、MOSトランジスタ143のゲートには、上記の出力信号23aと上記の領域指示信号26をインバータ回路149で反転させた信号とを、ナンド回路146で処理した信号が供給され、これによりMOSトランジスタ143がオンオフ制御されるようになっている。
また、MOSトランジスタ144のゲートには、上記の出力信号23bと上記の領域指示信号26をインバータ回路149で反転させた信号とを、ナンド回路147で処理し、その処理した信号をインバータ回路150で反転させた信号が供給され、これによりMOSトランジスタ144がオンオフ制御されるようになっている。
このような構成からなるスイッチング回路14によれば、量子化分解能の粗い第2の領域でスイッチング出力する場合は、MOSトランジスタ143のオンにより正電圧V2として正電源VDDが出力され、MOSトランジスタ144のオンにより負電圧−V2として負電源VSSが出力される。
一方、量子化分解能の細かな第1の領域でスイッチング出力する場合は、MOSトランジスタ141のオンにより正電圧V1として正電圧VRが出力され、MOSトランジスタ142のオンにより負電圧―V1として正電源電圧VDDと負電源電圧VSSの中点に対してVRに対称な電位である負電圧−VRが出力される。
ここでのV1と(VDDとVSS)の中点は、(VDD―VSS)/2より、小さく取ってあり、V1またはーV1は小さな電気的信号のスイッチング出力を行うということのために利用される。
(第2実施形態)
本発明のデジタルスイッチングアンプの第2実施形態の構成について、図9を参照して説明する。
この第2実施形態は、図9に示すように、積分器11と、量子化器12と、パルス幅変調器13と、スイッチング回路14a、14bと、量子化器12の出力を積分器11の入力側に負帰還する帰還回路17とを備え、2つで1対をなすスイッチング回路14a、14bの差動出力によりスピーカなどの負荷15の両端子を駆動するようになっている。
この第2実施形態は、その基本的な構成は図1に示す第1実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその構成の説明は省略し、以下ではその構成が異なる点について説明する。
すなわち、第2実施形態では、図1に示すスイッチング回路14に代えて、2つで1対をなすスイッチング回路14a、14bを備えている。
スイッチング回路14a、14bは、異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号、例えば正電圧V1、正電圧V2、負電圧―V1、負電圧−V2に対応した電気的信号を、パルス幅変調信号23a、23bに従って負荷15に与えるようになっている。
このような動作を、(スイッチング回路14a出力)−(スイッチング回路14b出力)という標記をすると、上記4種の出力状態はそれぞれ、(V1−V0)、 (V0−V1)、(V2−V0)、(V0−V2)というスイッチング出力で実現する。
これにより、第2実施形態では、図1に示す第1実施形態の場合に比べて2倍の大きな出力振幅が得られ、より大きな音を発生することができる。
図10(A)(B)は、図9に示すスイッチング回路14a、14bを、半導体基板上にMOSトランジスタを用いて集積回路化する場合の具体的な構成について示す。
スイッチング回路14aは、図10(A)に示すように、P型のMOSトランジスタ241、N型のMOSトランジスタ242、243、ナンド回路244、245、およびイバータ回路246〜248から構成される。
MOSトランジスタ241、242は直列接続され、MOSトランジスタ241のソースに電源VDDが接続され、MOSトランジスタ242のソースに電源VSSが接続されている。
MOSトランジスタ241のゲートには、図5の信号選択・出力部132の出力信号23aと量子化器12からの領域指示信号26をインバータ回路246で反転させた信号とをナンド回路244で処理した信号が供給され、これによりMOSトランジスタ241がオンオフ制御されるようになっている。
また、MOSトランジスタ242のゲートには、上記の出力信号23aをインバータ回路248で反転させた信号が供給され、これによりMOSトランジスタ242がオンオフ制御されるようになっている。
MOSトランジスタ243は、ソースに電圧VRが供給され、ドレインがMOSトランジスタ241とMOSトランジスタ242の共通接続部に接続されている。また、MOSトランジスタ243のゲートには、上記の出力信号23aと上記の領域指示信号26とをナンド回路245で処理し、この処理した信号をインバータ回路247で反転させた信号が供給され、これによりMOSトランジスタ243がオンオフ制御されるようになっている。
スイッチング回路14bは、図10(B)に示すように、P型のMOSトランジスタ341、N型のMOSトランジスタ342、343、ナンド回路344、345、およびイバータ回路346〜348から構成される。
MOSトランジスタ341、342は直列接続され、MOSトランジスタ341のソースに電源VDDが接続され、MOSトランジスタ342のソースに電源VSSが接続されている。
MOSトランジスタ341のゲートには、図5の信号選択・出力部132の出力信号23bと量子化器12からの領域指示信号26をインバータ回路346で反転させた信号とをナンド回路344で処理した信号が供給され、これによりMOSトランジスタ341がオンオフ制御されるようになっている。
また、MOSトランジスタ342のゲートには、上記の出力信号23bをインバータ回路348で反転させた信号が供給され、これによりMOSトランジスタ342がオンオフ制御されるようになっている。
MOSトランジスタ343は、ソースに電圧VRが供給され、ドレインがMOSトランジスタ341とMOSトランジスタ342の共通接続部に接続されている。また、MOSトランジスタ343のゲートには、上記の出力信号23bと上記の領域指示信号26とをナンド回路345で処理し、この処理した信号をインバータ回路347で反転させた信号が供給され、これによりMOSトランジスタ343がオンオフ制御されるようになっている。
このような構成からなるスイッチング回路14a,14bによれば、量子化分解能の粗い第2の領域でスイッチング出力する場合は、正電圧V2として、スイッチング回路14aはMOSトランジスタ241がオンして正電源VDDを出力し、スイッチング回路14bはMOSトランジスタ342がオンして負電源VSSを出力する。
同様に負電圧−V2として、スイッチング回路14aはMOSトランジスタ242がオンして負電源VSSを出力し、スイッチング回路14bはMOSトランジスタ341がオンして正電源VDDを出力する。
一方、量子化分解能の細かな第1の領域でスイッチング出力する場合は、正電圧V1として、スイッチング回路14aはMOSトランジスタ243がオンして正電圧VRを出力し、スイッチング回路14bはMOSトランジスタ342がオンして負電源VSSを出力する。同様に負電圧―V1として、スイッチング回路14aはMOSトランジスタ242がオンして負電源VSSを出力し、スイッチング回路14bはMOSトランジスタ343がオンして正電圧VRを出力する。
この第2実施形態では、正電圧VRは負電源VSSに近い電圧とすることができるので、図10(A)(B)に示すように、スイッチはN型のMOSトランジスタ243、343で構成した場合を図示してある。
(第3実施形態)
本発明のデジタルスイッチングアンプの第3実施形態の構成について、図11を参照して説明する。
この第3実施形態は、図11に示すように、積分器11と、量子化器12と、パルス幅変調器13と、スイッチング回路14と、スイッチング回路14の出力を積分器11の入力側に負帰還する帰還回路17aとを備え、スイッチング回路14の出力によりスピーカなどの負荷15を駆動するようになっている。
この第3実施形態は、その基本的な構成は図1に示す第1実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその構成の説明は省略し、以下ではその構成が異なる点について説明する。
すなわち、第3実施形態では、図1に示す帰還回路17を図11に示すように帰還回路17aに置き換えたものであり、帰還回路17aは、スイッチング回路14の出力を積分器11の入力側に負帰還する構成となっている。
図1に示す帰還回路17では、入力信号20がアナログ信号である場合には、デジタル信号である量子化器12の出力22をD/A変換してアナログ信号にして積分器11に帰還する必要があった。
しかし、図7に示す帰還回路17aでは、そのD/A変換動作をパルス幅変調器13とスイッチング回路14を用いて実現しているので、帰還信号をスイッチング回路14の出力をそのまま使用することができる。
(第4実施形態)
本発明のデジタルスイッチングアンプの第4実施形態の構成について、図12を参照して説明する。
この第4実施形態は、図12に示すように、積分器11と、量子化器12と、パルス幅変調器13と、スイッチング回路14a、14bと、スイッチング回路14a、14bの出力を積分器11の入力側に負帰還する帰還回路17bとを備え、2つで1対をなすスイッチング回路14a、14bの差動出力によりスピーカなどの負荷15の両端子を駆動するようになっている。
この第4実施形態は、その基本的な構成は図9に示す第2実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその構成の説明は省略し、以下ではその構成が異なる点について説明する。
すなわち、第4実施形態では、図9に示す帰還回路17を図12に示すように帰還回路17bに置き換えたものであり、帰還回路17bは、スイッチング回路14a、14bの出力を積分器11の入力側に負帰還する構成となっている。
図9に示す帰還回路17では、入力信号20がアナログ信号である場合には、デジタル信号である量子化器12の出力22をD/A変換してアナログ信号にして積分器11に帰還する必要があった。
しかし、図12に示す帰還回路17bでは、そのD/A変換動作をパルス幅変調器13とスイッチング回路14a、14bを用いて実現しているので、帰還信号をスイッチング回路14a、14bの出力をそのまま使用することができる。
図13は、図12の積分器11および帰還回路17bの回路例を示し、破線で囲まれた部分が帰還回路17bであり、それ以外の部分が積分器11である。
積分器11は、図13に示すように、MOSトランジスタによるオペアンプ51と、入力用のポリ抵抗素子53と、2層のポリシリコン間に形成する容量素子である積分容量素子54と、から構成される。
帰還回路17aは、図13に示すように、スイッチング回路14aからの出力24aを反転させるための反転バッファ(この例では、オペアンプ52、および抵抗素子55、56からなる)と、反転バッファの出力を帰還信号として積分器11に供給するための帰還信号入力用抵抗素子57と、スイッチング回路14bからの出力24bを積分器11に供給するための帰還信号入力用抵抗素子58とから構成される。
この第4実施形態では、帰還回路17bが上記のように構成されるので、スイッチング回路14a、14bが差動出力24a、24bを行っている場合に、その差動出力24a、24bの差分信号を積分器11の入力側に負帰還させることができる。
(その他)
本発明のデジタルスイッチングアンプでは、パルス幅変調信号が非アクティブな期間に直流的にゼロである電気的信号を負荷に印加することができる。この場合、第1実施形態または第3実施形態のように負荷がシングルエンドである場合は、負荷の接地端と同じ電圧を負荷に印加することもできるし、また第2実施形態または第4実施形態のように負荷を差動信号で駆動する場合は、負荷の両端子を、例えばVSSなどの同じ電圧で駆動することができる。また、負荷に電気的信号を与えない、すなわちオープンにして負荷を駆動しないということで、直流的にゼロである電気的信号を負荷に印加することもできる。
また、本発明では、パルス幅変調器の出力するPWM変調信号のアクティブな期間は、連続な値をとることもできるし、予め設定された離散的な時間幅の何れかをとるようにすることもできる。
また、本発明では、スイッチング回路が負荷を駆動するにあたり、直接負荷を駆動することも、例えばローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ、イコライジング特性を有するフィルタ、ゲインを変更するフィルタ等のフィルタを介して負荷を駆動することも可能である。
また、本発明のいずれの実施形態でも適応可能であるが、第1実施形態で例にとって説明した、ゼロレベル近傍の量子化分解能を細かくとる場合に、この細かな領域でのパルス幅変調信号のアクティブな幅を一定にし、スイッチング回路でスイッチング出力するために複数用意してある電気的信号の値の各大きさに それぞれの量子化値を対応させることで行っても良い。
すなわち、本発明は、積分器の出力のゼロレベル近傍では(図2の第1の領域)、パルス幅変調信号を一定にし、スイッチング回路のスイッチング出力するレベルを変えるということを行うことを含んでいる。
本発明の第1実施形態に係るデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。 その第1実施形態の動作を説明する各部の波形図である。 積分器および帰還回路の具体的な構成を示す回路図である。 量子化器の具体的な構成を示す回路図である。 パルス幅変調器の具体的な構成を示す回路図である。 PWM信号発生器の出力波形例を示す図である。 パルス幅変調器の入力と出力の関係などを示す説明図である。 スイチング回路の具体的な構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係るデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。 第2実施形態のスイッチング回路の具体的な構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係るデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。 第4実施形態の積分器および帰還回路の具体的な構成を示す回路図である。 第1の従来例のデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。 第2の従来例のデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 積分回路
12 量子化器
13 パルス幅変調器
14、14a、14b スイッチング回路
15 負荷
17、17a、17b 帰還回路

Claims (7)

  1. 入力信号を積分する積分器と、
    前記積分器の出力信号を予め設定してある信号領域により異なる分解能で量子化する量子化器と、
    前記量子化器で異なる分解能で量子化された信号ごとに異なる比例係数でパルス幅変調するパルス幅変調器と、
    前記パルス変調器で異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号を、パルス幅変調された信号に従って負荷に与えるスイッチング回路と、
    前記量子化器の出力を前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、
    を備えることを特徴とするデジタルスイッチングアンプ。
  2. 入力信号を積分する積分器と、
    前記積分器の出力信号を予め設定してある信号領域により異なる分解能で量子化する量子化器と、
    前記量子化器で異なる分解能で量子化された信号ごとに異なる比例係数でパルス幅変調するパルス幅変調器と、
    前記パルス幅変調器で異なる比例係数でパルス幅変調された信号ごとに異なる値の電気的信号を、パルス幅変調された信号に従って負荷に与えるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路の出力を前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、
    を備えることを特徴とするデジタルスイッチングアンプ。
  3. 前記量子化器は、ゼロレベル信号を意図する入力信号に対する出力が、その量子化器の最も細かな分解能で量子化する領域で得られるようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  4. 前記スイッチング回路は、前記量子化器の最も細かな分解能で量子化する領域の量子化信号に対応する前記パルス幅変調信号のときに、負荷に与える電気的信号の値が最も小さい値となるように構成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  5. 前記スイッチング回路は、
    前記パルス幅変調信号が非アクティブな期間に直流的にゼロである電気的信号を負荷に印加し、
    前記量子化器の出力が正の極性であり前記パルス幅変調信号がアクティブな期間に用意された値の電気的信号を第1の極性で負荷に印加し、
    前記量子化器の出力が負の極性であり前記パルス幅変調信号がアクティブな期間に用意された値の電気的信号を第1の極性の逆極性で負荷に印加することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れか1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  6. 前記パルス幅変調信号のアクティブな期間は、あらかじめ設定された離散的な時間幅となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れか1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  7. 前記スイッチング回路は、負荷の片端子または両端子に直列に接続されたフィルタを介して負荷に電気的信号を与えるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れか1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプ。
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